JPH11226968A - 受け渡し装置 - Google Patents

受け渡し装置

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JPH11226968A
JPH11226968A JP3104498A JP3104498A JPH11226968A JP H11226968 A JPH11226968 A JP H11226968A JP 3104498 A JP3104498 A JP 3104498A JP 3104498 A JP3104498 A JP 3104498A JP H11226968 A JPH11226968 A JP H11226968A
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JP
Japan
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mold
molding die
guide member
rubber roller
inclined guide
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Pending
Application number
JP3104498A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kawamura
諭 河村
Taisuke Hatta
泰典 八田
Hiroshi Izumi
央 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP3104498A priority Critical patent/JPH11226968A/ja
Publication of JPH11226968A publication Critical patent/JPH11226968A/ja
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物を連続的に高温処理する高温処理装
置から、それを冷却する冷却装置へ、被処理物を自動的
に受け渡すことができる受け渡し装置を提供する。 【解決手段】 金型排出部20において、返し板62に
よって、金型4が、シュート部材19上に落下する。金
型4を、シュート部材19にて、冷却装置の受け取り部
に案内し、その途中において、金型4の左右位置をサイ
ドガイド64にて規制する。シリンダ手段67による昇
降で、昇降部材66をシュート部材19上の金型4に当
接させ、金型4の姿勢を修正して、冷却装置の受け取り
部に所定の状態で案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫後の成形金型
やアニール処理後のゴムローラ等の被処理物を高温で処
理する高温処理装置から、それを冷却する冷却装置へ被
処理物を受け渡す受け渡し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真装置や静電写真装置
等のいわゆるOA機器において使用される現像ローラ、
帯電ローラ、転写ローラ、クリーニングローラ等のゴム
ローラは知られている。
【0003】このようなゴムローラは、例えば特開平6
−182784号公報に記載されるように、発泡剤を含
有するゴム材を用いてゴムローラより小径の円筒状のゴ
ム素材を形成し、その素材を、成形金型にそれの筒孔に
芯金を挿通させた状態で装填し、この成形金型を加熱し
て加硫させつつ前記発泡剤を発泡させることにより、前
記素材を成型金型内で膨張させて製造される。
【0004】ところで、このように製造される場合に
は、加硫終了後に、160℃〜200℃の高温状態にあ
る成形金型を、成形金型で加硫された発泡ゴムローラを
脱型するために冷却する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような加
硫後の成形金型は、高温であるため、作業者によること
なく、連続加硫装置から自動的に受け取り、冷却装置に
自動的に、所定の状態でセットしたいという要求があ
る。
【0006】また、加硫され、脱型された後のゴムロー
ラは、続いてアニール処理が施されるが、その場合に
も、外径測定を行うために、アニール処理後のゴムロー
ラを常温まで冷却させる必要があるので、前述した場合
と同様に、連続アニール装置から自動的に受け取り、冷
却装置に自動的に、所定の状態でセットしたいという要
求がある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、被処理物を搬送しつつ連続的に高温処理(例えば加
硫、アニール処理)する連続高温処理装置から、それを
冷却する冷却装置へ被処理物を自動的に受け渡すことが
できる受け渡し装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被処
理物を搬送しつつ連続的に高温処理する連続高温処理装
置と高温処理後の被処理物を冷却する冷却装置との間に
設けられ、前記連続高温処理装置から冷却装置へ被処理
物を受け渡す受け渡し装置であって、前記高温処理装置
の排出部と冷却装置の受け取り部との間に介設され前記
排出部において排出された高温処理後の被処理物を受け
取り部に案内する傾斜案内部材と、前記傾斜案内部材の
途中に設けられ被処理物の傾きを修正する姿勢修正手段
とを備えるものである。
【0009】請求項1の発明によれば、高温処理装置の
排出部において、高温処理装置内より高温処理後の被処
理物が排出される。前記排出部において排出された高温
処理後の被処理物は、傾斜案内部材によって受け取ら
れ、冷却装置の受け取り部に案内される。傾斜案内部材
によって案内される途中において、姿勢修正手段によっ
て、被処理物の傾きが修正され、冷却装置の受け取り部
に所定の状態で案内され、渡される。ここで、傾斜案内
部材によって案内される途中において、姿勢修正手段に
よって、被処理物の傾きが修正されるので、案内される
途中において非処理物が傾斜案内部材上から脱落するお
それがなくなる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の受け渡し装
置において、前記被処理物が、ゴムローラを加硫成形す
る筒状の成形金型で、加硫処理が施されるものであり、
前記傾斜案内部材が、成形金型に対応する左右位置に配
設されたサイドガイドを有するものである。
【0011】請求項2の発明によれば、加硫処理された
後の成形金型が、傾斜案内部材にて案内される際に、サ
イドガイドにて左右位置が規制される。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の受け渡し装
置において、さらに、前記高温処理装置の排出部におい
て傾斜案内部材の上方に配設され、成形金型を傾斜案内
部材上に落下させる返し板を備える。
【0013】請求項3の発明によれば、傾斜案内部材の
上方に配設された返し板によって、連続高温処理装置に
よって搬送されている成形金型が、その搬送力を利用し
て、排出部において、傾斜案内部材上に確実に落下せし
められる。よって、連続高温処理装置によって搬送され
ている成形金型が排出されにくくなっていても、返し板
によって強制的に排出せしめられる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2または3の受
け渡し装置において、前記姿勢修正手段が、傾斜案内部
材上の成形金型に当接可能である昇降部材と、該昇降部
材を昇降させるシリンダ手段と、前記昇降部材に設けら
れ成形金型を検出する近接スイッチとを有するものであ
る。
【0015】請求項4の発明によれば、シリンダ手段に
よる昇降で、昇降部材が傾斜案内部材上の成形金型に当
接せしめられ、それによって成形金型の姿勢が修正され
る。成形金型は、近接スイッチによって検出される。
【0016】請求項5の発明は、請求項1の受け渡し装
置において、前記被処理物が、円筒状のゴム部に芯金が
嵌挿されてなるゴムローラで、アニール処理が施される
ものであり、前記傾斜案内部材は、ゴムローラの芯金の
みを支持する支持部材と、ゴムローラに対応する左右位
置に配設されたサイドガイドとを有するものである。
【0017】請求項5の発明によれば、アニール処理さ
れた後のゴムローラが、傾斜案内部材にて案内される際
に、支持部材にて芯金のみが支持され、サイドガイドに
て左右位置が規制される。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の受け渡し装
置において、前記姿勢修正手段が、傾斜案内部材上のゴ
ムローラに当接可能である昇降部材と、該昇降部材を昇
降させるシリンダ手段と、前記昇降部材に設けられゴム
ローラを検出する近接スイッチとを有するものである。
【0019】請求項6の発明によれば、シリンダ手段に
よる昇降で、昇降部材が傾斜案内部材上のゴムローラに
当接せしめられ、それによってゴムローラの姿勢が修正
される。ゴムローラは、近接スイッチによって検出され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】本発明に係るゴムローラを示す図1におい
て、ゴムローラ1は、芯金2の外周面に対し、円筒状の
ゴム部材3が固着されて一体化されている。
【0022】ここで、前述したゴムローラ1のゴム部材
3の形成に用いるゴム素材としては、天然ゴム、クロロ
プレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・プ
ロピレンゴム、ブチルゴム、アクリル・ニトリル・ブタ
ジエンゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレンゴム、水素化ニトリルゴム、エピクロロヒドリン
ゴム等の架橋ゴム、及び、これらの単量体を用いた共重
合体、これらのブレンド物、並びに、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリアミド系、
ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマー等から適宜選
択することができる。
【0023】そして、前記ゴム素材は、発泡剤を含有す
る。かかる発泡剤としては、アゾジカーボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼン、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、p-トルエンスルホ
ニルヒドラジド、p,p'-オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド)等が好ましく使用される。この発泡剤
は、発泡成形によって得られるゴムローラ1の0.5〜
50容量%が気泡となるように、その配合量を設定する
ことが望ましい。すなわち、0.5容量%未満では所期
の効果が得られないためであり、一方、50容量%を越
えると、ゴムローラ1の弾性率が低くなりすぎるからで
ある。
【0024】また、前記ゴム素材は、電気抵抗調整剤を
含有する。電気抵抗調整剤としては、カーボンブラック
が好適であり、その他にグラファイト、導電性金属粒
子、もしくは、各種界面活性剤等を用いることもでき
る。加えて、ゴムローラ1の硬度を調整する(低硬度に
する)目的で、前記ゴム材に各種の軟化剤を含有させる
こともできる。かかる軟化剤としては、アロマチック
系、ナフテン系、パラフィン系等の鉱物油、DOP,D
OA,DOS等の可塑剤、なたね油、ヤシ油等の植物油
等を用いることができる。
【0025】さらに、ゴム素材には、必要に応じて、ゴ
ム用薬品、ゴム用添加剤を配合することができる。ゴム
用薬品、ゴム用添加剤としては、硫黄、パーオキサイド
等の加硫剤、亜鉛華、ステアリン酸等の加硫促進助剤、
スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系、グア
ニジン系等の加硫促進剤、紫外線吸収剤、オゾン劣化防
止剤、粘着付与剤等を使用することができ、さらに、各
種の補強剤、摩擦係数調整剤、シリカ、タルク、クレイ
等の無機充填剤も任意に選択し得る。
【0026】前記ゴムローラ1の成形金型4は、図2に
示すように、円筒管構造とされた筒状部材5と、この筒
状部材5の両端開口を着脱可能に閉塞する1対の環状の
蓋部材6,6とを備える。前記筒状部材5は、内径が前
記ゴムローラ1のゴム部材3(加硫後)の外径に等しい
断面円形のキャビティ5aを有する一方、外径は中央部
分5bが端部部分5c,5cよりも小さく、中央部分5
bは、壁厚が端部部分5cよりも薄く、昇温速度を速め
るようになっている。また、前記各蓋部材6は、芯金2
の端部を支持する支持孔6aを中心部に有し、該支持孔
6aの周囲に複数のガス抜き孔6b,・・が貫通して設
けられている。そして、前記ゴムローラ1を前記成型金
型4に装填するには、横置きの筒状部材5の内部に未加
硫ゴム部材7が被着された芯金2を挿入し、芯金2の各
端部を蓋部材6の支持孔6aに嵌合させて保持させ、そ
の各蓋部材6を筒状部材5に固定する。
【0027】そして、装填終了後、前記成型金型4を加
熱することにより内部の未加硫ゴム部材7の発泡、加硫
が行われるが、それに用いる装置を図3〜図5に沿って
説明する。
【0028】図3〜図5において、11は円筒状金型4
を用いて無研磨でゴムローラを製造するゴムローラの発
泡加硫装置で、一定間隔を存して左右に併設され金型4
の端部を支持する1対のチェーンベルト12,12と、
該各チェーンベルト12,12が巻き掛けられる駆動側
スプロケット13,13及び従動側スプロケット14,
14とを有する金型搬送装置15を備え、該金型搬送装
置15の一部が、熱風の循環により高温とされる加硫炉
17内に位置している。前記金型搬送装置15の一側に
おいて、上側に金型4が投入される金型投入部18が設
けられ、該金型投入部18の下側にアンロード用シュー
ト部材19が配設されて、金型投入部18の下側に金型
排出部20が位置している。上記シュート部材19は、
加硫装置(高温処理装置)の金型排出部20と後述の冷
却装置28の受け取り部28aとの間に介設され前記金
型排出部20において排出された加硫処理後の成形金型
4を受け取り部28aに案内する傾斜案内部材として機
能するものである。
【0029】また、前記加硫炉17内には、金型搬送装
置15と並列に4つの送風機21,・・が配設され、送
風機21,・・より吹き出された熱風が、金型搬送装置
15の上方に位置する熱風案内部材22の熱風吹き出し
口22aより、金型搬送装置15によって搬送される円
筒状金型4の中央部に向かって吹き出されるようになっ
ている。前記熱風吹き出し口22aの幅は、円筒状金型
4の長さより短く設定されており、金型4の軸線方向の
中央部(筒状部材5の中央部分5b)に当たる熱風の速
度が、端部(筒状部材5の端部部分5c)に当たる熱風
の速度よりも速くなるようになっている。その結果、金
型4の中央部の昇温速度を両端部よりも速くして、発泡
・加硫させるようになっている。
【0030】前記加硫炉17内に位置する左右の駆動側
スプロケット13,13は、加硫炉17の外部に位置す
るアイドルプーリ23に対し軸部材24にて同軸状に連
結され、該アイドルプーリ23が、減速機25a付の駆
動モータ25にて回転駆動される駆動プーリ27にシン
クロベルト26を介して連係されている。
【0031】また、金型排出部20より排出された金型
4は、図6及び図7に示すように、シュート部材19を
介して、冷却装置28に渡され、冷却処理が施される。
すなわち、金型4は、図8〜図10に詳細を示すよう
に、金型端部受けレール31,31上に両端部が支持さ
れる形で載置され、シンクロベルト32,32に取り付
けられた断面L字形状の当接部材33,33にて、1つ
ずつ一定間隔を存して前記金型端部受けレール31,3
1に沿って搬送される。
【0032】そして、金型端部受けレール31に金型4
の端部を下側から受けて支持した状態では、金型4とシ
ンクロベルト32との間に空間34が形成され、金型4
が直接にシンクロベルト32に接触しないようになって
いる。また、金型4の軸線方向の移動は、金型端部受け
レール31,31の側部に設けられた側板42,42に
よって、一定範囲内に規制される。
【0033】前記シンクロベルト32は、駆動プーリ3
5、従動プーリ36及び中間プーリ37に巻き掛けら
れ、それらは基台フレーム38上に設けられている。そ
して、前記従動プーリ36は、金型排出部20にほぼ対
応する位置に配設され、シンクロベルト32は、従動プ
ーリ36の部位から中間プーリ37の部位までは傾斜状
態で金型4を所定高さまで搬送し、中間プーリ37の部
位から駆動プーリ35の部位までは水平搬送し、それか
ら排出部39に排出されるようになっている。なお、駆
動プーリ35は、シンクロベルト40を介して、減速機
付モータ41に連係されている。
【0034】また、前記金型4の搬送経路の下側に対応
する基台フレーム38には、左右1対として複数のクー
リングファン43,・・が規則的に一定間隔ごとに配設
され、下側からの冷風によって、シンクロベルトによっ
て搬送される金型4,・・を160〜200℃付近から
70℃付近まで強制冷却するようになっている。
【0035】前記シュート部材19は、図11及び図1
2に示すように、前記金型排出部20において、支持部
材61a,61bにて傾斜状態に支持されている。そし
て、金型搬送装置15による搬送力(回転力)を利用し
て、金型4を確実に取り出すために、シュート部材19
の上方に該シュート部材19上に金型4を落下させる返
し板62が設けられている。この返し板62は、成形金
型4を確実に取り外すために設けられるものであるが、
金型排出部20において金型4が無理なく排出される場
合には、省略することも可能である。
【0036】前記シュート部材19には、返し板62に
て取り出された成形金型4を支持するためにフラットバ
ー63が設けられ(図13参照)、また、案内するため
に成形金型4の左右端部に対応する左右位置にサイドガ
イド64,64が配設されている。また、その途中に
は、成形金型3の傾きを修正する姿勢修正手段65が設
けられている。この姿勢修正手段65は、シュート部材
19上の成形金型3に当接可能である昇降部材66と、
該昇降部材66を昇降させるシリンダ手段67(たとえ
ばガイド付き薄型シリンダ)と、前記昇降部材66に設
けられ金型4を検出する近接スイッチ68とを有し、昇
降部材66を成形金型4の中央部分に当接させること
で、金型4が一定の姿勢となるようにその姿勢を修正す
るように構成されている。前記昇降部材66は、成形金
型4に当接する鉛直部66aと、近接スイッチ68が取
り付けられる水平部66bとを有する。シリンダ手段6
7は、シリンダブラケット69を介して発砲加硫装置1
1のケーシング70に取り付けられている。
【0037】上記のように構成すれば、金型排出部20
から排出される金型4は、160〜200℃付近にある
が、シンクロベルト32による搬送途中においてクーリ
ングファン34,・・よりの冷却風により徐々に強制冷
却され、最終的に排出部39に排出される際には70℃
付近にまで冷却され、脱型可能な状態とされる。
【0038】この搬送途中において、金型端部受けレー
ル31,31によって金型4,・・の両端部付近の下側
部分が接触状態で支持され、金型4とシンクロベルト3
2との間に空間34が形成されるようになっているの
で、金型4がシンクロベルト32に直接に接触するのが
回避される。よって、加硫後の金型4をシンクロベルト
32を用いて搬送しながら冷風を当てて冷却する際に、
金型4を安定性よく支持して、冷却することができ、金
型4の熱によるシンクロベルト32への悪影響を回避す
ることができる。
【0039】また、金型排出部20において、返し板6
2の先端部が成形金型4に衝突するので、成形金型4の
両端部が例えば金型受け具に係合された状態で外れにく
くなっていても、シュート部材19上に確実に落下させ
しめられ、成型金型4が排出される。そして、排出され
た成形金型4は、シュート部材19によって、冷却装置
28の受け取り部28aに案内される。シュート部材1
9によって案内される途中において、成形金型4がサイ
ドガイド64,64にて左右位置が規制され、また、シ
リンダ手段67により、昇降部材66の鉛直部66aが
シュート部材19上の成形金型4に当接せしめられ、そ
れによって成形金型3の姿勢が修正され、冷却装置28
の受け取り部28aまで、脱落することなく所定の状態
で案内される。なお、成形金型4は、近接スイッチ66
によって検出され、姿勢が修正されると、昇降部材66
が上昇して開放され、冷却装置28に渡されるようにな
っている。
【0040】前記実施の形態は、加硫後の金型の受け渡
し装置について説明しているが、アニール処理後の製品
であるゴムローラの受け渡しにも適用することができ
る。
【0041】この場合は、図14に示すように、アニー
ル炉71内において、落下防止レール72がなくなる部
位であるローラ排出部において、ローラ搬送装置73の
チェーン74に取り付けられたローラセット治具75か
らアニール処理後のゴムローラ1(被処理物)が落下す
ることで排出され、傾斜案内部材77上を転動して、冷
却装置78の受け取り部78aに渡されるようになって
いる。なお、ゴムローラ1の場合は、ローラセット治具
75から無理なく離れるので、前述した成形金型の場合
とは異なり、返し板は必要としない。
【0042】前記傾斜案内部材77は、図15に示すよ
うに、ゴムローラ1の芯金2のみを支持する支持部材8
1と、ゴムローラ1に対応する左右位置に配設されたサ
イドガイド82とを有する。また、前記傾斜案内部材7
7の途中には、ローラセット治具75から落下したゴム
ローラ1が傾斜案内部材77上から落下しないように、
すなわちゴムローラ1の芯金2が支持部材81上から外
れないようにするために、ゴムローラ1の傾斜案内部材
77に対する姿勢を修正する姿勢修正手段83が設けら
れている。
【0043】前記姿勢修正手段83は、傾斜案内部材7
7上のゴムローラ1に当接可能である昇降部材84と、
該昇降部材84を昇降させるシリンダ手段85と、前記
昇降部材85に設けられゴムローラ1を検出する近接ス
イッチ86とを有する。なお、昇降部材85は、ゴムロ
ーラ1のローラ表面を損傷しないように、当接部分には
テフロン(商標)からなる板状の保護部材87が設けら
れている。
【0044】ここで、ゴムローラ1は、その芯金2の両
端部分のみが支持部材81,81にて支持されるように
なっているので、傾斜案内部材77によるゴムローラ1
の支持が不安定であり、落下の衝撃でゴムローラ1自体
が移動方向に対し斜め状態となって芯金2の両端部分が
支持部材81,81上から外れやすい。そのため、でき
るだけ早く、落下後のゴムローラ1の姿勢を修正する必
要があるから、前述した成形金型の場合とは異なり、姿
勢修正手段83を排出部付近に設けるのが望ましい。
【0045】よって、落下したゴムローラ1は、まず、
昇降部材84との当接によりその姿勢が修正され、それ
から、シリンダ手段85より昇降部材84が下降せしめ
られ、傾斜案内部材77上からゴムローラ1が落下しな
いように案内されて、冷却装置78に渡される。なお、
ゴムローラ1が昇降部材84に当接したことは、前述し
た金型4の場合と同様に、近接スイッチ86によって検
出され、シリンダ手段85により昇降部材84が下降せ
しめられる。
【0046】それから、ゴムローラ1が、冷却装置78
において、シンクロベルト91に対しローラ搬送治具9
2にて支持されて搬送され、その搬送の途中においてク
ーリングファン93よりの冷却風により強制冷却され
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0048】請求項1の発明は、高温処理装置の排出部
において高温処理装置内より排出された高温処理後の被
処理物を、傾斜案内部材によって案内する途中におい
て、姿勢修正手段によって姿勢(傾き)を修正して、冷
却装置の受け取り部に案内するようにしているので、簡
単な構造で、被処理物が傾斜案内部材による案内の途中
において傾いて落下しないようにすることができ、高温
処理装置の排出部から冷却装置の受け取り部に、所定の
状態で被処理物を搬送することができる。
【0049】請求項2の発明は、加硫処理された後の成
形金型を、傾斜案内部材にて案内する際に、サイドガイ
ドにて左右位置を規制するようにしているので、サイド
ガイドによって成形金型が傾くのを規制することができ
る。
【0050】請求項3の発明は、傾斜案内部材の上方に
配設した返し板によって、搬送されている成形金型を、
その搬送力を利用して、排出部において、傾斜案内部材
上に落下せしめるようにしているので、簡単な構造で、
成形金型を高温処理装置から排出させることができる。
【0051】請求項4の発明は、シリンダ手段による昇
降で、昇降部材を傾斜案内部材上の成形金型に当接せし
め、それによって成形金型の姿勢を修正するようにして
いるので、昇降部材との当接という単純な動作で、傾斜
案内部材上での成形金型の姿勢(傾き)を修正すること
ができる。
【0052】請求項5の発明は、アニール処理された後
のゴムローラを、傾斜案内部材にて案内する際に、支持
部材にて芯金のみを支持し、サイドガイドにて左右位置
を規制するようにしているので、ゴムローラの性能を損
なうことなく、サイドガイドによってゴムローラの姿勢
が崩れるのを規制することができる。
【0053】請求項6の発明は、シリンダ手段による昇
降で、昇降部材を傾斜案内部材上のゴムローラに当接せ
しめ、それによってゴムローラの姿勢を修正するように
しているので、昇降部材との当接という単純な動作で、
傾斜案内部材上でのゴムローラの姿勢(傾き)を修正す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムローラの斜視図である。
【図2】本発明に係る加硫用の成形金型である。
【図3】本発明に係る加硫装置の平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】本発明に係る冷却装置の正面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】金型支持状態の説明図である。
【図9】金型支持状態の側面図である。
【図10】側板を除去して示す図9と同様の図である。
【図11】本発明に係る受け渡し装置の概略正面図であ
る。
【図12】図11におけるA−A線における断面図であ
る。
【図13】成形金型とフラットバーとの関係を示す図で
ある。
【図14】他の実施の形態についての受け渡し装置の説
明図である。
【図15】ゴムローラと傾斜案内部材との関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 ゴムローラ 2 芯金 4 成形金型 15 金型搬送装置 17 加硫炉 19 シュート部材 20 金型排出部 28 冷却装置 28a 受け取り部 62 返し板 64 サイドガイド 65 姿勢修正手段 66 昇降部材 67 シリンダ手段 68 近接スイッチ 71 アニール炉 77 傾斜案内部材 81 支持部材 82 サイドガイド 84 昇降部材 85 シリンダ手段 86 近接スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を搬送しつつ連続的に高温処理
    する連続高温処理装置と高温処理後の被処理物を冷却す
    る冷却装置との間に設けられ、前記連続高温処理装置か
    ら冷却装置へ被処理物を受け渡す受け渡し装置であっ
    て、 前記高温処理装置の排出部と冷却装置の受け取り部との
    間に介設され前記排出部において排出された高温処理後
    の被処理物を受け取り部に案内する傾斜案内部材と、 前記傾斜案内部材の途中に設けられ被処理物の傾きを修
    正する姿勢修正手段とを備えることを特徴とする受け渡
    し装置。
  2. 【請求項2】 前記被処理物は、ゴムローラを加硫成形
    する筒状の成形金型で、加硫処理が施されるものであ
    り、 前記傾斜案内部材は、成形金型に対応する左右位置に配
    設されたサイドガイドを有する請求項1記載の受け渡し
    装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記高温処理装置の排出部にお
    いて傾斜案内部材の上方に配設され、成形金型を傾斜案
    内部材上に落下させる返し板を備える請求項2記載の受
    け渡し装置。
  4. 【請求項4】 前記姿勢修正手段は、傾斜案内部材上の
    成形金型に当接可能である昇降部材と、該昇降部材を昇
    降させるシリンダ手段と、前記昇降部材に設けられ成形
    金型を検出する近接スイッチとを有する請求項2または
    3記載の受け渡し装置。
  5. 【請求項5】 前記被処理物は、円筒状のゴム部に芯金
    が嵌挿されてなるゴムローラで、アニール処理が施され
    るものであり、 前記傾斜案内部材は、ゴムローラの芯金のみを支持する
    支持部材と、ゴムローラに対応する左右位置に配設され
    たサイドガイドとを有する請求項1記載の受け渡し装
    置。
  6. 【請求項6】 前記姿勢修正手段は、傾斜案内部材上の
    ゴムローラに当接可能である昇降部材と、該昇降部材を
    昇降させるシリンダ手段と、前記昇降部材に設けられゴ
    ムローラを検出する近接スイッチとを有する請求項5記
    載の受け渡し装置。
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GB2469276A (en) * 2009-04-06 2010-10-13 Constantinos Sideris Injection moulding and cooling of plastics articles
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