JP6454220B2 - グリーンタイヤ運搬・保持装置 - Google Patents
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Description
グリーンタイヤを加硫機近傍まで運搬して保持するグリーンタイヤ運搬・保持装置であって、
略並行に配置された一対の駆動軸と、前記一対の駆動軸に支持されており、複数の前記グリーンタイヤを前記駆動軸の軸方向に並べて縦置きの状態で載置させて保持することができる無端状のタイヤ載置用ベルトとを備えたグリーンタイヤ運搬台車と、
前記加硫機の近傍に配置されており、前記一対の駆動軸の少なくとも一方と連結させることにより、前記駆動軸を回転させる回転駆動装置とを備えており、
前記タイヤ載置用ベルト上に前記複数のグリーンタイヤを縦置きに載置した状態で、前記駆動軸が回転することにより前記タイヤ載置用ベルトが回転するように構成されていることを特徴とするグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
前記タイヤ載置用ベルトの前記駆動軸の軸方向における寸法が1.5〜2.5mであり、前記一対の駆動軸の間隔が0.5〜1.5mであることを特徴とする請求項1に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
前記駆動軸の表面に滑り止め加工が施されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
前記滑り止め加工がローレット加工であることを特徴とする請求項3に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
前記グリーンタイヤ運搬台車の上面に、前記駆動軸の軸方向に所定の間隔を設けて複数の仕切部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
前記仕切部材の表面に、複数のボールベアリングが設けられていることを特徴とする請求項5に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置である。
(1)装置構成の概要
図1は本実施の形態に係るグリーンタイヤ運搬・保持装置の示す正面図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。なお、図1(b)および(c)では、タイヤ載置用ベルト上にグリーンタイヤを載置させた状態を記載している。また、図2は図1のグリーンタイヤ運搬・保持装置の回転駆動装置の凸状ジョイント部とグリーンタイヤ運搬台車の駆動軸との連結方法を説明する斜視図である。
グリーンタイヤ運搬台車11は、上記したように、一対の駆動軸12、13と、タイヤ載置用ベルト16を備えている。また、図1中の14および15はガイドローラ、20は脚部、24はキャスターである。
回転駆動装置40は、加硫機(図示省略)の近傍に配置されており、本体部31と、本体部31の上部に設けられた凸状ジョイント部32と、この凸状ジョイント部32を回転させる回転機構(図示省略)を備えている。
次に、上記したグリーンタイヤ運搬・保持装置10を用いたグリーンタイヤTの運搬・保持方法を説明する。
本実施の形態に係るグリーンタイヤ運搬・保持装置は、STサイズのタイヤのような重量が大きなタイヤの運搬や保持に特に好ましく用いることができる。このような重量が大きなタイヤは、台車上に載置させたままで保持時間が長くなると形状が著しく変形する恐れがあるが、本実施の形態に係るグリーンタイヤ運搬・保持装置によれば、グリーンタイヤTを回転させながら保持しているため、このようなSTサイズのタイヤの自重による変形を適切に抑制することができる。
(1)実施例
成形後のグリーンタイヤT(タイヤサイズ:285/50R20 112V PT2A)を上記した実施の形態におけるグリーンタイヤ運搬台車11に縦置きの状態で載置させ、グリーンタイヤ運搬台車11と回転駆動装置40とを接続してグリーンタイヤTを回転させながら2時間保持した。
図7に示すような従来のグリーンタイヤ運搬台車50にグリーンタイヤTを縦置きの状態で載置させたことを除いて、実施例と同じ条件でグリーンタイヤTを2時間保持した。
(1)グリーンタイヤの変形
実施例および比較例のそれぞれにおいて、2時間保持した後のグリーンタイヤTの寸法を測定し自重による変形の程度を評価した(n=5)。
2時間保持した後のグリーンタイヤTを加硫成形して、加硫後のタイヤのRFV(ラジアルフォースバリエーション)を測定し、その平均値と標準偏差を算出した(n=3000)。RFVの測定結果を図6に、測定結果に基づいて算出したRFV平均値とRFV標準偏差を表1に示す。なお、図6(a)は実施例の測定結果を示し、(b)は比較例の測定結果を示す。
11、50 グリーンタイヤ運搬台車
12、13 駆動軸
12a 嵌合穴
14、15 ガイドローラ
16 タイヤ載置用ベルト
20、52 脚部
24、51 キャスター
31 本体部
32 凸状ジョイント部
33 配電盤
35 仕切部材
36 ボールベアリング
40 回転駆動装置
53、54 フレーム
55 タイヤ載置用布材
A グリーンタイヤの水平方向の外径
a グリーンタイヤの水平方向のビード内径
B グリーンタイヤの垂直方向の外径
b グリーンタイヤの垂直方向のビード内径
T グリーンタイヤ
t 駆動軸の軸方向におけるタイヤ載置用ベルトの寸法
w 一対の駆動軸の間隔
Claims (6)
- グリーンタイヤを加硫機近傍まで運搬して保持するグリーンタイヤ運搬・保持装置であって、
略並行に配置された一対の駆動軸と、前記一対の駆動軸に支持されており、複数の前記グリーンタイヤを前記駆動軸の軸方向に並べて縦置きの状態で載置させて保持することができる無端状のタイヤ載置用ベルトとを備えたグリーンタイヤ運搬台車と、
前記加硫機の近傍に配置されており、前記一対の駆動軸の少なくとも一方と連結させることにより、前記駆動軸を回転させる回転駆動装置とを備えており、
前記タイヤ載置用ベルト上に前記複数のグリーンタイヤを縦置きに載置した状態で、前記駆動軸が回転することにより前記タイヤ載置用ベルトが回転するように構成されていることを特徴とするグリーンタイヤ運搬・保持装置。 - 前記タイヤ載置用ベルトの前記駆動軸の軸方向における寸法が1.5〜2.5mであり、前記一対の駆動軸の間隔が0.5〜1.5mであることを特徴とする請求項1に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置。
- 前記駆動軸の表面に滑り止め加工が施されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置。
- 前記滑り止め加工がローレット加工であることを特徴とする請求項3に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置。
- 前記グリーンタイヤ運搬台車の上面に、前記駆動軸の軸方向に所定の間隔を設けて複数の仕切部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置。
- 前記仕切部材の表面に、複数のボールベアリングが設けられていることを特徴とする請求項5に記載のグリーンタイヤ運搬・保持装置。
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