JPH117689A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH117689A
JPH117689A JP10035647A JP3564798A JPH117689A JP H117689 A JPH117689 A JP H117689A JP 10035647 A JP10035647 A JP 10035647A JP 3564798 A JP3564798 A JP 3564798A JP H117689 A JPH117689 A JP H117689A
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Hiroshi Abe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め部材でディスクを回転駆動部に位置
決めするものでは、ディスクの移送力が解除された後で
ディスクがクランプされるまでの間に、前記位置決め部
材によりディスクに対して不要な戻し力が作用し、ディ
スクのクランプミスが生じる可能性がある。 【解決手段】 ピン62a、62bは小径ディスクを位
置決めできる位置に待機しており、大径ディスクDLが
移送されると、この大径ディスクDLによりピン62
a、62bが押され、スライダー61が移動する。大径
ディスクDLが回転駆動部に位置決めされた時点で、ロ
ックピン65によりスライダー61がロックされる。そ
して位置決めされたディスクDLがクランプされた後
に、前記ロックが解除され、スライダー61はディスク
から離れる方向へ移動させられる。よって、位置決めさ
れたディスクDLがクランプされる前に、ピン62a、
62bによる戻し力が作用しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、DVD、さ
らには小径のSCDなどが移送手段により回転駆動部に
移送されるディスク装置に係り、特に挿入されたディス
クを回転駆動部上で確実に位置決めできるようにしたデ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のディスク装置などでは、化粧部
のスリットからディスクが挿入され、またはマガジンな
どのディスク設置部からディスクが取り出されると、こ
のディスクがローラなどの移送手段により回転駆動部上
に送り込まれる。ディスクが回転駆動部上に送り込まれ
た後に、ディスクが回転駆動部にクランプ(チャッキン
グ)され、その後にディスクが回転駆動されて、ヘッド
によって、ディスクに記録された信号が読み出され、ま
たはディスクに信号が書き込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のディスク装置
では、移送手段により送り込まれたディスクを回転駆動
部にクランプするために、移送されたディスクの中心を
回転駆動部の中心にほぼ一致するように位置決めするこ
とが必要である。しかし、この位置決めに関し、以下に
示す問題が生じる。
【0004】(1)ディスクの中心が回転駆動部の中心
にほぼ一致したときに、ディスクの周縁部が位置決めピ
ンなどの位置決め部材に当たるように設定しておくこと
により、ディスクの位置決めが可能である。しかし、デ
ィスクの周縁部が前記位置決め部材に当たった状態で、
ディスクがクランプされるものであると、クランプされ
たディスクが回転駆動されるときに、ディスク周縁部が
位置決め部材に摺動してディスクを損傷する。そこで、
ディスクが回転駆動部上に位置決めされた後に位置決め
部材をディスクから離れるように可動自在にしておくこ
とが考えられる。しかし、位置決め部材が可動状態であ
ると、ディスクが位置決め部材に当たったときに位置決
め部材が動き、ディスク中心を回転駆動部に確実に位置
決めできない現象が生じる。また、ディスクが回転駆動
部に位置決めされた後に、位置決め部材をディスクから
離そうとしたとき、ディスクが完全にクランプされてい
ない時点で位置決め部材を移動させてしまうと、位置決
め部材で位置決めされたディスク中心が回転駆動部の中
心からずれて、ディスクのクランプミスが生じるおそれ
がある。
【0005】(2)小径ディスクと大径ディスクの双方
が挿入されるディスク装置として、特公平7−1118
04号公報には、小径ディスクを回転駆動部に位置決め
できる位置で待機しているストッパが設けられ、大径デ
ィスクが導入されたときには、前記ストッパが大径ディ
スクに押されて移動し、大径ディスクが回転駆動部まで
移動できるようにした発明が開示されている。この発明
では、1種のストッパにより小径ディスクと大径ディス
クの双方を位置決めできるものとなっている。しかし、
大径ディスクによりストッパが押されて移動し、その後
に大径ディスクをクランプするときにストッパから大径
ディスクに、復帰スプリングによる押し戻し力が作用す
るために、大径ディスクを確実にクランプできるか否か
不安な点がある。またこの種のディスク装置では、大径
ディスクの中心が回転駆動部に至ったと同時または直後
に、ストッパをさらにディスクから離れる位置へ移動さ
せているのが一般的であるが、この場合には、大径ディ
スクをクランプするときに、位置決め力がなくなるた
め、やはりクランプミスの心配がある。
【0006】(3)上記の小径ディスクと大径ディスク
の双方が挿入されるディスク装置において、大径ディス
クを排出するときには、ストッパを当初の待機位置まで
戻す必要があり、そのための復帰スプリングが設けられ
ている。したがって、大径ディスクのクランプを解除し
た後で且つ大径ディスクが移送手段に保持される前の時
点で、ストッパがディスクに排出力を与えることがあ
る。そのような場合、大径ディスクが移送手段に対して
無理に押し付けられて、ディスクが損傷したり、または
ディスクの排出がスムーズに行なわれないおそれがあ
る。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスクが位置決めされた状態で確実にクランプ
された後に、位置決め部材をディスクから離れる方向へ
待避させるようにして、ディスククランプミスが生じな
いようにしたディスク装置を提供することを目的として
いる。
【0008】また本発明は、大径ディスクと小径ディス
クの双方が回転駆動部に位置決めされ、且つ小径ディス
クを位置決めする位置決め部材が大径ディスクで押され
るものにおいて、大径ディスクが位置決め部材に影響さ
れることなく確実に位置決めされてクランプされ、また
大径ディスクの排出時に位置決め部材の無理な復帰力が
作用しないようにしたディスク装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクの中
心がクランプされる回転駆動部と、回転駆動部にクラン
プされたディスクに対向するヘッドと、前記回転駆動部
へディスクを移送する移送手段とが設けられたディスク
装置において、ディスクの中心が前記回転駆動部に至っ
たときにディスクの周縁部を位置決めする位置決め部材
(61)と、前記位置決め部材(61)をディスク位置
決め位置にてロックするロック部材(63)と、前記位
置決め部材(61)で位置決めされたディスクが前記回
転駆動部にクランプされた後に前記ロック部材(63)
を動作させて前記位置決め部材(61)に対するロック
を解除するロック制御手段(75a)と、ロックが解除
された位置決め部材(61)をクランプされたディスク
の周縁部から離れる位置に移動させる駆動手段(75
b)と、が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】上記発明では、ディスク中心が回転駆動部
(ターンテーブル)の中心に一致する位置まで移送され
たときに、位置決め部材にディスクが当たってディスク
が位置決めされる。このとき位置決め部材はロックされ
ているため、ディスクが当たったときに位置決め部材が
動くことがなく、ディスクが確実に位置決めされる。位
置決め部材のロックは、ディスクのクランプが完了する
まで継続されるため、ローラなどの移送手段によるディ
スクへの移送力が断たれた後にディスクのクランプが完
了するまでディスクが確実に位置決めされ続け、ディス
クの中心が回転駆動部に確実にクランプされる。また、
ディスククランプの完了後に、位置決め部材がディスク
から確実に離されるため、回転するディスクが位置決め
部材に当たることがなく、ディスクの損傷を防止でき
る。
【0011】また、本発明は、大径ディスク(DL)お
よび小径ディスク(DS)がクランプされる回転駆動部
と、回転駆動部にクランプされたディスクに対向するヘ
ッドと、大径ディスクおよび小径ディスクの双方を前記
回転駆動部へ移送する移送手段とが設けられたディスク
装置において、小径ディスク(DS)の中心が前記回転
駆動部に至ったときに小径ディスク(DS)の周縁部を
位置決めする待機位置にあり且つ大径ディスク(DL)
が移送されるときに前記待機位置から移動させられる位
置決め部材(61)と、大径ディスク(DL)の中心が
前記回転駆動部に至ったときに前記位置決め部材(6
1)を前記待機位置方向へ戻らないようにロックするロ
ック部材(63)と、前記位置決め部材(61)または
他の位置決め部(15c,15d)で位置決めされた大
径ディスク(DL)が前記回転駆動部にクランプされた
後に前記位置決め部材(61)をクランプされた大径デ
ィスク(DL)の周縁部から離れる位置へ移動させる駆
動手段(75b)と、が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0012】この発明では、位置決め部材により、小径
ディスクの位置決めが可能である。大径ディスクが移送
されたときには、位置決め部材が大径ディスクに押され
るなどして、または他の機構の力により移動していくた
め、位置決め部材が大径ディスクの挿入を防げない。大
径ディスクの中心が回転駆動部に至ったときに、前記位
置決め部材の待機位置方向への戻りが防止されるため、
移送手段からの移送力が断たれた大径ディスクが回転駆
動部にクランプされるまで、前記位置決め部材の戻り力
により大径ディスクに戻り方向の力が作用せず、ディス
クの位置決め状態を維持できる。よってクランプ完了前
にディスクが動いたり戻されることがなく、確実にクラ
ンプされる。また大径ディスクがクランプされた後に位
置決め部材がディスクから離されるため、大径ディスク
が回転時に前記位置決め部材により傷つけられることが
ない。
【0013】なお、大径ディスクは小径ディスクを位置
決めするのと同じ位置決め部材により位置決めされても
よいし、または例えばクランプアームなどに設けられた
他の位置決め部により位置決めされてもよい。あるいは
前記位置決め部材と他の位置決め部の双方で大径ディス
クが位置決めされてもよい。
【0014】上記の小径ディスクと大径ディスクとが導
入されるものにおいては、小径ディスク(DS)を回転
駆動部上に位置決めする待機位置で前記位置決め部材
(16)をロックするロック部材(63)が設けられ、
大径ディスク(DL)が移送されるときに、前記位置決
め部材(61)の前記待機位置でのロックが解除されて
位置決め部材(61)が前記待機位置から移動可能とさ
れることが好ましい。
【0015】小径ディスク(DS)を位置決めする待機
位置にある位置決め部材(61)をロックすることによ
り、小径ディスクも確実に位置決めできるものとなる。
この場合に、位置決め部材(61)を前記待機位置でロ
ックさせるためのロック機構として、共通のロック部材
(63)で、待機位置にある位置決め部材(61)のロ
ックと、大径ディスク(DL)が位置決めされたときの
位置決め部材(61)の戻り防止のためのロックの双方
を行うことが好ましい。しかし、前記各ロックを別々に
のロック部材により行なってもよい。
【0016】すなわち、位置決め部材(61)には、小
径ディスク(DS)を回転駆動部上に位置決めする待機
位置でロックするための第1ロック部(61f)と、大
径ディスク(DL)が回転駆動部に至ったときに前記待
機位置方向への戻りを阻止するための第2ロック部(6
1g)とが形成されて、それぞれのロック部(61fと
61g)が、共通の前記ロック部材(63)と係合し
て、位置決め部材(61)が前記各位置決め位置でロッ
クされることが好ましい。
【0017】この構成では、共通のロック部材により、
位置決め部材を、小径ディスクの位置決め位置でのロッ
クと、大径ディスクが位置決めされた状態での戻り防止
の双方を行なうことができる。よって各々のロックを行
なうための部材をひとつにでき構造が簡単になり、また
機構部品も少なくてすむ。
【0018】また、ディスクの挿入を検知する検知機構
(A)の検知動作に連動するロック駆動部材(66)が
設けられ、前記検知機構(A)が大径ディスク(DL)
の挿入を検知したときのロック駆動部材(66)の動作
により、前記待機位置での位置決め部材(61)のロッ
クが解除されるものとすることができる。また、ディス
クの挿入を検知する検知機構(A)の検知動作に連動す
るロック駆動部材(66)が設けられ、前記検知機構
(A)が小径ディスク(DS)の挿入を検知したときの
ロック駆動部材(66)の動作により、前記待機位置で
の位置決め部材(61)のロックが解除されたときに
は、小径ディスク(DS)が位置決め部材(61)で位
置決めされる位置に至る前に、前記検知機構(A)が初
期状態に復帰して、位置決め部材(61)が再度待機状
態でロックされるものとすることが可能である。
【0019】上記のように、待機位置での位置決め部材
のロックを検知機構を用いて解除することにより、大径
ディスクの挿入検知とロック解除とを同じ機構で確実に
行うことができる。また、小径ディスクが挿入されたと
きに、前記検知機構の動作で、待機位置にある位置決め
部材のロックが外れることがなく、小径ディスクを待機
位置にある位置決め部材で確実に位置決めできる。
【0020】さらに、前記ロック制御手段(75a)と
駆動手段(75b)は同一の制御部材(75)に形成さ
れたカムにより構成されており、このカムの形状によ
り、位置決め部材(61)のロックが解除された後に、
位置決め部材(61)がディスクから離れる方向へ移動
させられるように設定されているものとなる。また、好
ましくは、前記制御手段は制御回転体であり、前記各カ
ムは制御回転体に一体に形成されたものとなる。
【0021】この構成では、位置決め部材のロック解除
のタイミングと、位置決め部材をディスクから離れる位
置へ移動させるタイミングを、カムにより、確実に設定
できる。そのため、ディスクのクランプが完了する前に
位置決め部材が動き出すという誤動作を防止できる。
【0022】さらに、同一のモータで駆動される動力切
換機構(B)が設けられ、この動力切換機構(B)の切
換動力により、ディスクのクランプ動作、ロック制御手
段(75a)によるロック解除動作、駆動手段(75
b)による位置決め部材の移動動作が、順に設定されて
いることが好ましい。
【0023】このように共通のモータで駆動される動力
切換機構により、クランプ動作と、ロック解除動作およ
び位置決め部材の駆動を行うことにより、各機構の動作
タイミングを確実に設定できる。
【0024】さらに本発明は、大径ディスク(DL)の
排出動作では、ディスク(DL)が回転駆動部にクラン
プされている状態で、位置決め部材(61)がディスク
(DL)に接近しまたは当接する位置まで復帰させられ
るとともに、ロック部材(63)により位置決め部材
(61)が前記接近または当接位置にロックされ、ディ
スク(DL)の回転駆動部に対するクランプが解除され
て、移送手段によりディスク(DL)が排出方向へ移送
されている途中で、ロック駆動部材(66)によりロッ
ク部材(63)が動作させられて位置決め部材(61)
のロックが解除され、ディスク(DL)の排出に従って
位置決め部材(61)が待機位置に復帰させられるもの
とすることができる。
【0025】上記手段では、位置決め部材(61)は、
駆動手段(75b)および駆動部材(68)によって、
ディスクから離れる方向へ移動させられ、この位置決め
部材(61)が復帰するときは、例えば復帰スプリング
(72)の弾性力または他の機構力により復帰力が与え
られる。この場合に、位置決め部材が大径ディスクに接
近しまたは当接する位置で、位置決め部材がロックさ
れ、このロック状態で、大径ディスクのクランプ解除
と、大径ディスクの排出動作が行なわれるため、大径デ
ィスクのクランプが解除されて、ディスクが移送手段に
保持されるまでの間に、ディスクに前記復帰力による不
要な押圧力が作用するのを防止でき、ディスクの飛び出
す動作などを防止できる。
【0026】また、小径ディスク(DS)が回転駆動部
に位置決めされ、小径ディスク(DS)が回転駆動部に
クランプされた後に、位置決め部材(61)は、駆動手
段(75b)により、大径ディスク(DL)のクランプ
完了後の移動位置と同じ位置まで移動させられることが
好ましい。
【0027】大径ディスクのときと小径ディスクのとき
とで、位置決め部材が共に同じ距離だけ移動して待避さ
せられることにより、小径ディスクのときの位置決め部
材の待避動作と、大径ディスクのときの前記位置決め部
材の待避動作とを共通の機構で且つ同じ動作量で設定す
ることができ、位置決め部材を駆動する駆動手段の構造
を簡単にできる。
【0028】また、位置決め部材、ロック部材、制御部
材などが、筐体の天井板の下面に設けられる構造とする
ことにより、全ての機構を天井板に集約して配置でき、
筐体内のスペースを有効利用できるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1はディスク装置の主要部の全体
構造を示す斜視図、図2(A)(B)は大径ディスクが
挿入されるときの検知機構の動作を示す平面図、図3は
小径ディスクが挿入されるときの検知機構の動作を示す
平面図、図4(A)(B)および図5(A)(B)
(C)は動力切換機構の構造を動作別に示すディスク装
置の側面図、図6(A)(B)は動力切換機構の構造の
詳細を示す拡大側面図、図7から図12までは、大径デ
ィスクの導入動作および排出動作を示す平面図、図13
から図15までは、小径ディスクの導入動作および排出
動作を示す平面図である。また図16から図19は、デ
ィスク駆動ユニットのクランプ機構およびディスク駆動
ユニットのロック機構を示す側面図である。
【0030】図1は車載用ディスク装置の筐体1を示し
ている。この筐体1はいわゆる1DINサイズよりも小
さく形成されており、自動車内のコンソールパネルに形
成された凹部内に埋設される外部シャーシ(図示せず)
に収容可能な大きさとなっている。図2(A)に示すよ
うに、筐体1の開口部1aの前方には化粧部となるノー
ズ2が取付けられる。ノーズ2の前面には、各種操作釦
や液晶表示パネルなどが設けられ、またノーズ2には、
直径12cmのCD(コンパクトディスク)やDVD
(ディジタルバーサタイルディスク)などの大径ディス
クDLが挿通可能で、且つSCD(シングルCD)など
の直径8cmの小径ディスクDSも挿入されるスリット
状の挿入口2aが開口している。図1に示された筐体1
は、金属板を折り曲げて、左側板3a、右側板3bおよ
び底板3cが一体に形成されている。また両側板3aと
3bの上端には、天井板(トップシャーシ)4が取付け
られている。
【0031】図16および図17に示すように、筐体1
の内部には、ディスク駆動ユニットUが収納されてい
る。このディスク駆動ユニットUは、筐体1の内部でダ
ンパーおよびスプリングにより弾性浮上状態に支持され
ている。前記ディスク駆動ユニットUのユニットシャー
シ14には、ディスクの中心部が設置される回転駆動部
としてターンテーブルTおよびこのターンテーブルTを
回転駆動するスピンドルモータMが設けられている。ユ
ニットシャーシ14の上には、クランプアーム15の基
端部が軸15aを中心として回動可能に支持され、この
クランプアーム15の先端にクランパ16が設けられて
いる。クランプアーム15はクランプスプリング17に
より時計方向へ付勢され、この付勢力でクランパ16が
下降して、クランパ16と前記ターンテーブルTとの間
にディスク中心が挟持されることにより、ディスクがク
ランプ(チャッキング)される。
【0032】図9の平面図ではクランプアーム15を鎖
線で示している。この図にも示されるようにクランプア
ーム15には、大径ディスクDLをディスク駆動ユニッ
トU上に位置決めするための位置決め部15c,15d
が下向きに折り曲げられている。この位置決め部15
c,15dが本発明での他の位置決め部である。また図
18と図19に示すように、前記ディスク駆動ユニット
Uには、クランプされて回転駆動されるディスクに記録
された信号を読み取るあるいは書き込みを行う光ヘッド
Hが搭載されている。
【0033】(検知機構の構成)筐体1の開口部1aの
内側には、検知機構Aが設けられ、この検知機構Aの内
側にはディスクの移送手段としてローラ5が設けられて
いる。図2(A)に示すように、前記検知機構Aには一
対の検知アーム6と7が設けられ、両検知アーム6と7
は、筐体1の底板3cに固定された支持軸6aと7aを
支点として回動自在に支持されている。また両検知アー
ム6と7は、スプリング11と12により互いに接近す
る方向へ付勢されている。一方の検知アーム6には検知
ピン8が一体に形成され、他方の検知アーム7には検知
ピン9が一体に形成されている。検知アーム6が前記ス
プリング11により反時計方向へ回動させられていると
きに、この検知アーム6により検知スイッチSW1がO
Nとなり、検知アーム7がスプリング12により時計方
向へ回動させられているときに、検知アーム7により検
知スイッチSW2がONになる。また、一方の検知アー
ム7に連動する補助検知アーム13が支持軸13aを中
心に回動自在に設けられ、この補助検知スイッチ13に
より検知スイッチSW3が動作させられる。
【0034】前記検知アーム6および7が互いに接近し
て所定の間隔に位置する待機状態では、2個の検知スイ
ッチSW1とSW2が共にONである。このときの両検
知ピン8と9の間隔は、SCD(シングルCD)などの
小径ディスクDSの直径(8cm)よりもやや短くなっ
ている。また検知ピン8と9は、ディスク駆動中心を通
る中心線O−Oに対して等間隔に位置している。小径デ
ィスクDSが、中心線O−Oに一致して、両検知ピン8
と9の間に挿入されたときには、両検知スイッチSW1
とSW2が同時にOFFとなり、ディスクDSの筐体1
内への導入に伴って、検知スイッチSW1とSW2がO
Nに切換えられる。または図13に示すように小径ディ
スクDSにより、一方の検知ピン8または9が押されて
検知アーム6または7が回動したときには、前記検知ス
イッチSW1またはSW2が一旦OFFになり、ディス
クの導入に伴ってONになる。上記のいずれかの状態の
ときに、小径ディスクDSが挿入されたものと検知され
る。
【0035】また、大径ディスクDLが挿入されたとき
には、両側の検知ピン8と9が両側へ押し開かれ、検知
スイッチSW1とSW2が同時にOFFになり、このO
FFが継続しているときに補助検知アーム13が動作し
て、検知スイッチSW3がON−OFF−ONの動作を
行なう。上記のスイッチ動作により、大径ディスクDL
が挿入されたことが検知される。なおスイッチSW4
は、ディスク駆動ユニットU内にディスクがクランプさ
れた状態を検知するものであり、このスイッチSW4は
図5(C)の位置まで回動した後述のローラアーム4
1。41によってONに切り換えられる。
【0036】(動力切換機構の構成)図1に示すよう
に、筐体1の左側板3aには動力切換機構Bが設けられ
ている。図4(A)(B)および図5(A)(B)
(C)は前記動力切換機構Bを、筐体1の左側板3aを
透視して示している。図4(A)および図6(A)など
に示されるように、前記動力切換機構Bには、左側板3
aに固定された支持軸20を中心として回転する切換ギ
ヤ21が設けられている。この切換ギヤ21は、全周に
所定モジュールの歯が形成されている。この切換ギヤ2
1の一方の面に形成されたカムにより、第1切換レバー
22と第2切換レバー23が制御される。
【0037】前記第1切換レバー22は、筐体1の左側
板3aの下方に固定された軸22aを中心として回動自
在に設けられている。第1切換レバー22の図示上端に
は連結ピン24が設けられ、この連結ピン24は、筐体
1の天井板4の下面にY1−Y2方向へ摺動自在に設け
られたトリガーレバー25に連結されている。第1切換
レバー22には凹部22bが形成され、前記切換ギヤ2
1に形成されたトリガー凸部21aが、この凹部22b
に入り込んでいる。
【0038】第1切換レバー22にはフォロワーピン2
6が固定され、このフォロワーピン26は、切換ギヤ2
1の表面に溝状に形成された第1カム21bを摺動す
る。図6(A)に示す状態から切換ギヤ21がCW方向
へ回転すると、前記第1カム21bにより、第1切換レ
バー22は軸22aを中心として反時計方向へ駆動され
る。この第1切換レバー22の回動力により、前記トリ
ガーレバー25がY1方向へ駆動される。
【0039】第2切換レバー23は、筐体1の左側板3
aの上部に設けられた軸23aにより回動自在に支持さ
れている。第2切換レバー23の図示下端には連結ピン
27が固定されており、筐体1の左側板3aの内側にて
Y1−Y2方向へ摺動自在に設けられたロードスライダ
ー28と前記連結ピン27とが連結されている。第2切
換レバー23には、フォロワーピン29が固定されてお
り、このフォロワーピン29が切換ギヤ21の表面に溝
状に形成された第2カム21cを摺動する。よって、図
6(A)の状態から切換ギヤ21がCW方向へ回動する
と、第2切換レバー23は軸23aを支点として反時計
方向へ回動させられ、これにより前記ロードスライダー
28がY2方向へ駆動される。
【0040】なお、図4(B)の状態から切換ギヤ21
がCW方向へ回転すると、図5(A)に示すように、最
初に第2切換レバー23が反時計方向(方向)へ回動
し、次に、図5(B)に示すように、第1切換レバー2
2が反時計方向へ駆動される。その後、図5(C)に示
すように、第2切換レバー23がさらに反時計方向へ駆
動されるよう、第1カム21bと第2カム21cの形状
が設定されている。前記切換ギヤ21に回転力を与える
ための駆動ギヤ32は、前記切換ギヤ21の図示右側に
配置されている。この駆動ギヤ32は、大径ギヤ33と
一体となって軸31を中心として回転自在に設けられて
いる。図示しないモータの動力は、前記大径ギヤ33に
与えられる。
【0041】図6(A)(B)に示すように、前記軸3
1には首振りアーム34が回動自在に支持されている。
首振りアーム34には軸35aが設けられ、この軸35
aにアイドルギヤ35が回転自在に支持され、アイドル
ギヤ35は前記駆動ギヤ32に常に噛み合っている。駆
動ギヤ32と首振りアーム34との間、またはアイドル
ギヤ35と首振りアーム34との間には摩擦力が付与さ
れており、駆動ギヤ32が時計方向または反時計方向に
回転すると、首振りアーム34とアイドルギヤ35がこ
れに追従して同方向へ回動する。
【0042】前記切換ギヤ21の前記第1カム21bと
第2カム21cが形成されている表面と逆側の裏面には
第3カム21dが形成されている。図6(A)に示すよ
うに、首振りアーム34の先端部34aが前記第3カム
21dに当たっている状態では、駆動ギヤ32が時計方
向へ回転しても、首振りアーム34の時計方向への回動
が阻止される。また図6(B)に示すように、切換ギヤ
21がCW方向へわずかに回転すると、第3カム21d
が前記先端部34aから外れ、首振りアーム34とアイ
ドルギヤ35とが時計回りに回動可能となる。
【0043】図6(A)に示すように、第2切換レバー
23には案内穴36が形成されており、この案内穴36
内に、前記アイドルギヤ35を支持している軸35aが
挿入されている。この案内穴36は、図6(A)の状態
(第2切換レバー23が時計方向へ回動している状態)
で、駆動ギヤ32の軸31を中心とした円弧状となる第
1案内部36aと、図6(A)の状態で第2切換レバー
23の軸23aを中心とした円弧状となる第2案内部3
6bと、さらに逃げ案内部36cとが連続して形成され
たものである。図5(C)に示すように、第2切換レバ
ー23が反時計方向へ最も回動させられた状態で、前記
逃げ案内部36cは、軸31を中心とする円弧状とな
る。
【0044】図6(A)の状態では、軸35aが第1案
内部36a内に位置しているため、第3カム21dが首
振りアーム34から外れると、駆動ギヤ32を中心とし
てアイドルギヤ35が時計方向へ回動して図6(B)に
示すように、アイドルギヤ35と切換ギヤ21とが噛み
合い状態に移行できる。図6(B)に示すように、アイ
ドルギヤ35と切換ギヤ21とが噛み合っている状態
で、前記第2カム21cにより第2切換レバー23が反
時計方向へ駆動されるとき、軸35aは第2案内部36
b内に位置し、第2切換レバー23が回動しているとき
に、アイドルギヤ35と切換ギヤ21との噛み合いが継
続される(図5(A)(B)参照)。そして、図5
(C)に示すように、第2切換レバー23が反時計方向
へ最終的に回動させられると、軸35aが逃げ案内部3
6cに至る。第2切換レバー23が図5(C)の位置ま
で回動したとき、前記逃げ案内部36cは駆動ギヤ32
の軸31を中心とした円弧軌跡になるため、首振りアー
ム34の時計方向への首振り動作により、アイドルギヤ
35を切換ギヤ21から離すことが可能になる。
【0045】この動力切換機構Bでは、切換ギヤ21の
全周に歯が形成されているが、第3カム21dと第2切
換レバー23の動作により、図4(A)および図6
(A)に示す待機状態と、図5(C)に示す動作完了状
態の双方において、アイドルギヤ35が切換ギヤ21か
ら離される。そのため、前記初期状態および動作完了状
態の双方において、ディスクの状態の誤検知などにより
モータが回転し続けていても、切換ギヤ21に不要な動
力を伝達することがない。
【0046】図4(A)に示すように、前記ロードスラ
イダー28には長穴28aが形成されて、この長穴28
aが、筐体1の左側板3aに設けられた案内軸37に案
内され、ロードスライダー28はY1−Y2方向へ移動
できる。ロードスライダー28のY2側の端部には案内
溝28bが形成されており、ローラアーム41に固定さ
れたピン38が、この案内溝28b内に挿入されてい
る。前記ローラアーム41は、筐体1に設けられた支持
軸42により図示上端が支持されて回動自在であり、且
つスプリング43により時計方向へ付勢されている。こ
のローラアーム41に、前記ディスク移送用のローラ5
のローラ軸5aが回動自在に支持されている。またロー
ラ軸5aには、ローラ駆動用の従動ギヤ45が固定され
ている。
【0047】図4に示す待機状態では、ロードスライダ
ー28がY1方向に位置しており、ローラアーム41が
自由状態である。よってローラアーム41はスプリング
43により時計方向へ付勢され、ローラ5が筐体1内に
設けられたローラパッド44に圧接され、挿入されるデ
ィスクを挟持できるようになっている。このとき、ロー
ラ5と一体に回転する従動ギヤ45が大径ギヤ33と噛
み合い、大径ギヤ33によりローラ5を回転駆動させる
ことが可能になる。
【0048】図5(A)に示されるように、第2切換レ
バー23によりロードスライダー28がY2方向へ駆動
されると、案内溝28bによりローラアーム41が反時
計方向へ回動させられ、ローラ5がローラパッド44か
ら離れ、ディスクDLへの送り力が断たれ、且つディス
クDL(またはDS)が駆動ユニットのターンテーブル
上に設置される。またローラアーム41が図5(C)の
状態まで回動すると、従動ギヤ45が大径ギヤ33から
離れ、大径ギヤ33から従動ギヤ45へのローラ駆動力
が断たれる。
【0049】(ディスククランプ機構およびディスク駆
動ユニットロック機構の構成)図16および図17に示
すように、前記ロードスライダー28のY1側の端部に
は、2段の駆動溝28cと28dが形成されている。筐
体の左側板3aの内側には、回動カム81が軸82によ
り回動自在に支持されている。この回動カム81には、
図16に示すクランプカム81aと図18に示すロック
カム81bとが一体に形成されている。図16に示すよ
うに、前記回動カム81には駆動ピン83aと83bが
一体に形成されており、ロードスライダー28がY2方
向へ移動する間に、駆動溝28cが駆動ピン83aと嵌
合して、回動カム81を反時計方向へ回動させ、さらに
駆動溝28cが駆動ピン83bに嵌合して、回動カム8
1をさらに反時計方向へ回動させる。ディスク駆動ユニ
ットUに設けられた前記クランプアーム15には、被押
圧片15bが一体に形成されており、前記回動カム81
のクランプカム81aは前記被押圧片15bに対向して
いる。
【0050】図16は、ロードスライダー28が図4
(A)の待機位置にある状態を示している。ロードスラ
イダー28が、Y2方向へ図5(A)の位置まで移動す
る間は、クランプカム81aで被押圧片15bが持ち上
げられてクランパ16が上方へ移動して、ディスクをク
ランプしないクランプ解除状態である。ロードスライダ
ー28が図5(A)から図5(B)に至るまでの間に、
クランプカム81aが被押圧片15bから外れ、クラン
プスプリング17の弾性力でクランプアーム15が下降
させられて、ディスクがターンテーブルTとクランパ1
6とで挟持されてクランプ(チャッキング)される。
【0051】図16に示すように、クランパ16が上方
へ持ち上げられているとき、図9に示すように、クラン
プアーム15から折曲げられた一対の位置決め部15
c,15dは大径ディスクDLの搬入経路上で大径ディ
スクDLの位置決めができる位置に対向している。また
図17に示すようにクランパ16が下降し大径ディスク
DLがターンテーブルT上にクランプされた時にクラン
プアーム15の時計方向の回動軌跡により位置決め部1
5c,15dは大径ディスクDLの外周からわずかに離
れる。
【0052】また図18に示すように、前記ロードスラ
イダー28よりも装置内方には、ロックスライダー85
がY1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。このロ
ックスライダー85には、ロック突起86aと86bが
一体に形成されている。図18では、ロックスライダー
85がY1方向へ移動している。このとき、前記ロック
突起86aと86bが、ユニットシャーシ14のロック
溝14a、14bに嵌合し、且つロックカム81bがユ
ニットシャーシ14のロック片14cに圧接されて、デ
ィスク駆動ユニットUが、筐体1内で弾性浮上支持され
ないようにロックされている。
【0053】ロックカム81bには駆動ピン84が一体
に形成されている。またロックスライダー85には、前
記駆動ピン84が摺動する円弧部86cと、この円弧部
86cの下端に形成された凹部86dとが設けられてい
る。ロードスライダー28がY2方向へ移動して、回動
カム81が反時計方向へ回動すると、ロックカム81b
では駆動ピン84が円弧部86cを摺動し、この間ディ
スク駆動ユニットUはロックされたままである。すなわ
ち、ロードスライダー28が図5(B)の位置まで移動
して前記のようにディスクがクランプされる間は、ディ
スク駆動ユニットUはロックされたままである。そし
て、ロードスライダー28が図5(B)の位置から図5
(C)の位置まで移動する間に、図19に示すように、
ロックカム81bの駆動ピン84でロックスライダー8
5がY2方向へ駆動され、ロック突起86aと86bが
ロック溝14a、14bから外れ、且つロックカム81
bがロック片14cから外れて、ディスク駆動ユニット
Uのロックが解除され、ディスク駆動ユニットUは筐体
1内のダンパーおよびスプリングなどにより弾性浮上状
態となる。
【0054】(ディスク位置決め機構の構成)図7に示
すように、筐体1の天井板4の下面には、ディスク位置
決め機構Eを構成する各部材が支持されている。図4
(A)に示したように、動力切換機構Bの第1切換レバ
ー22は連結ピン24によりトリガーレバー25に連結
されている。図7に示すようにトリガーレバー25には
摺動ピン51が設けられ、この摺動ピン51が、筐体1
の天井板4に形成された長穴4a(図1参照)に案内さ
れ、また他の案内機構にも案内されている。これらの案
内によりトリガーレバー25がY1ーY2方向へ摺動自
在である。図4(A)にも示されているように、トリガ
ーレバー25にはバネ掛け片25aが折り曲げ形成され
ており、このバネ掛け片25aと天井板4との間にスプ
リング52が掛けられており、前記トリガーレバー25
はY2方向へ付勢されている。
【0055】天井板4の下面に設けられた軸53には、
トリガーアーム54が回動自在に支持されている。この
トリガーアーム54にはピン55が固定されている。前
記トリガーレバー25にはY1−Y2方向に延びる逃げ
穴25bと、この逃げ穴25bのY1側端部に形成され
たトリガー凹部25cとが形成されており、前記ピン5
5は、このトリガー凹部25cおよび逃げ穴25b内に
挿入されている。またトリガーアーム54は、図7の状
態で天井板4に形成されたストッパ4bに当接してお
り、トリガーアーム54は図7に示す状態からさらに反
時計方向へ回動しないように規制されている。
【0056】前記トリガーアーム54には、ディスクが
ディスク駆動ユニットUのターンテーブルT上に位置決
めされたのを検知する位置決め検知部材となる位置決め
検知アーム56が設けられている。この位置決め検知ア
ーム56の図示左端に設けられた連結ピン57は、前記
トリガーアーム54に連結されている。位置決め検知ア
ーム56には、図7に示す状態において前記連結ピン5
7をほぼ中心とした所定半径の円弧穴56aが形成さ
れ、この円弧穴56aが、筐体1の天井板4に固定され
た軸4cに摺動自在に挿通されている。また位置決め検
知アーム56の図示右端には、小径ディスクDSが当た
る検知ピン58が固定されている。図7の状態におい
て、前記検知ピン58は、ターンテーブルTおよびクラ
ンパ16の駆動中心を通る中央線O−O上に位置してい
る。
【0057】図1および図7に示すように、筐体1の天
井板4にはY1−Y2方向に延びる長穴4d,4e,4
fが形成されている。天井板4の下面には、主に小径デ
ィスクDSを位置決めする位置決め部材として位置決め
スライダー61が設けられている。この位置決めスライ
ダー61に固定された摺動ピン61a,61b,61c
が、それぞれ前記長穴4d,4e,4fに摺動自在に挿
入され、位置決めスライダー61はY1−Y2方向へ摺
動自在に支持されている。この位置決めスライダー61
のY1側の端部には、一対の位置決めピン62aと62
bが設けられており、大径ディスクDLと小径ディスク
DSのいずれかが挿入されたときに、これらのディスク
の挿入側周縁部が前記位置決めピン62aおよび62b
に当たるようになっている。この位置決めピン62aと
62bは、前記中心線O−Oに対しX1方向とX2方向
へ互いに等しい間隔を有して配置されている。
【0058】前記位置決めスライダー61と、前記位置
決め検知アーム56とは互いに連結されている。位置決
め検知アーム56には、図7の状態においてX1−X2
方向に延びる検知駆動穴56bと、図7の状態において
斜めに延びる逃げ穴56cとが連続して形成されてお
り、前記位置決めスライダー61に設けられた駆動ピン
61dは、前記検知駆動穴56bと逃げ穴56cに摺動
自在に挿入されている。前記位置決めスライダー61に
はY1−Y2方向に延びるロック穴61eが形成されて
おり、このロック穴61eのY1側の端部には段差を有
する第1ロック部61fが形成され、Y2側の端部にも
段差を有する第2ロック部61gが形成されている。
【0059】筐体1の天井板4の下面には、前記ロック
穴61eに対してロック動作を行うロック部材としてロ
ックレバー63が設けられている。天井板4の下面には
案内ピン4gが、同じく天井板4の下面には、前記検知
アーム6の支持軸6a(図2(A)参照)と同軸に位置
する支持軸4hが固定されており、前記ロックレバー6
3は前記案内ピン4gと支持軸4hに対し、X1−X2
方向へ摺動自在に支持されている。またロックレバー6
3はロック付勢部材であるロックスプリング64により
X1方向へ付勢されている。そしてロックレバー63の
X2側の端部には、前記第1ロック部61fと第2ロッ
ク部61gに選択的に係合するロックピン65が設けら
れている。
【0060】天井板4の下面の図示左側には、ロック駆
動部材となるロック駆動アーム66が設けられている。
このロック駆動アーム66は、前記支持軸4hを支点と
して回動自在に支持されているものであり、そのY2側
の先端は、前記検知機構Aを構成する検知ピン8の上端
部に連結されている。したがって、挿入されるディスク
により検知ピン8がX1方向へ押されると、前記ロック
駆動アーム66が時計方向へ回動させられる。
【0061】ロック駆動アーム66のY1側の端部には
駆動ピン67が設けられている。一方、前記ロックレバ
ー63には逃げ穴63aと、これに連続する駆動穴63
bが形成されており、前記駆動ピン67は、逃げ穴63
aと駆動穴63bに挿入されている。ロック駆動アーム
66が図7の状態から時計方向へ回動し、図8に示すよ
うに駆動ピン67が駆動穴63b内に至ると、ロックレ
バー63がX2方向へ駆動され、ロックピン65が第1
ロック部61fから離れて、位置決めスライダー61の
ロックが解除される。
【0062】天井板4の下面のY2側で且つX1側に
は、前記位置決めスライダー61を駆動するための駆動
アーム68が設けられている。この駆動アーム68は、
天井板4の下面に固定された支持軸69に回動自在に支
持されており、且つ復帰スプリング72により時計方向
へ付勢されている。また、駆動アーム68のX2側の端
部には連結ピン71が設けられて、前記位置決めスライ
ダー61のY2側の端部に連結されている。よって、こ
の駆動アーム68の反時計方向への回動力により、前記
位置決めスライダー61がY1方向へ駆動され、また前
記復帰スプリング72により駆動アーム68が時計方向
へ復帰させられる際に、位置決めスライダー61も一緒
にY2方向へ移動させられる。
【0063】図7の図示左側には制御部材としての制御
回転体75が設けられ、この制御回転体75は、天井板
4の下面に固定された軸76に回転自在に支持されてい
る。制御回転体75の表面には、ロック制御手段として
のロック制御カム75aが形成されて、このロック制御
カム75aが、前記ロックレバー63の左端部63cに
対向している。このロック制御カム75aの回転位相に
応じてロックレバー63がX2方向へ駆動される。すな
わち前記ロックレバー63は、検知ピン8と共に回動す
るロック駆動アーム66によりロック解除方向へ駆動さ
れるが、また前記ロック制御カム75aによってもロッ
ク解除方向へ駆動されるものとなる。
【0064】また制御回転体75の下面には、駆動手段
としての駆動カム75bが一体に形成されている。制御
回転体75の回転により、この駆動カム75bが、前記
駆動アーム68の端部68aを押圧することにより、前
記駆動アーム68が反時計方向へ駆動される。制御回転
体75にはピニオンギヤ75cが一体に形成されてお
り、前記トリガーレバー25に形成されたラック25d
が前記ピニオンギヤ75cと噛み合っている。よって、
トリガーレバー25のY1−Y2方向への移動位置に応
じて制御回転体75の回転位相が決められることにな
る。
【0065】次に、上記ディスク装置での、大径ディス
クDLと小径ディスクDSの導入動作および排出動作に
ついて説明する。 (待機状態)図2(A)以下の検知機構Aでは、待機状
態のときに、検知アーム6と検知アーム7がスプリング
11および12により互いに接近する方向へ引かれてお
り、検知ピン8と9は最短の間隔(小径ディスクDSの
直径よりもやや短い間隔)に位置しており、検知スイッ
チSW1とSW2は共にONである。
【0066】待機状態のときの動力切換機構Bは、図4
(A)および図6(A)に示す状態である。このとき、
切換ギヤ21は最も反時計方向へ回動した状態である。
天井板4の下面に設けられたトリガーレバー25はスプ
リング52によりY2方向へ移動させられている。この
トリガーレバー25と連結ピン24を介して連結されて
いる第1切換レバー22のフォロワーピン26は、切換
ギヤ21の第1カム21bの時計方向の端部に位置して
いる。その結果、第1切換レバー22は時計方向へ回動
した状態である。
【0067】また第2切換レバー23に設けられたフォ
ロワーピン29は、切換ギヤ21に形成された第2カム
21cの時計方向の端部に位置しており、第2切換レバ
ー23も時計方向へ回動している。このとき、アイドル
ギヤ35の軸35aは、第2切換レバー23に形成され
た案内穴36の第1案内部36aに位置している。ただ
し、首振りアーム34の先端部34aが、切換ギヤ21
の裏面に形成された第3カム21dに当たっているた
め、首振りアーム34およびアイドルギヤ35の時計方
向への首振り動作が阻止されている。
【0068】また前記第2切換レバー23が時計方向へ
回動した位置にあるため、この第2切換レバー23と連
結ピン27を介して連結されているロードスライダー2
8はY1方向へ移動しており、ロードスライダー28の
Y2側の端部に形成された案内溝28bが、ピン38を
開放し、ローラアーム41が自由状態である。よって、
ローラアーム41はスプリング43により時計方向へ付
勢され、ローラ5がローラパッド44に圧接させられて
いると共に、ローラ軸5aに固定された従動ギヤ45が
大径ギヤ33に噛み合っている。
【0069】さらに、前記ロードスライダー28がY1
方向へ移動しているために、図16に示すように、回動
カム81が時計方向へ回動させられており、クランプカ
ム81aで被押圧片15bが持ち上げられ、クランプア
ーム15が上方へ回動し、クランパ16がターンテーブ
ルTから離れている。また、図18に示すように、前記
回動カム81のロックカム81bに形成された駆動ピン
84は、ロックスライダー85の円弧部86cに位置し
ており、ロックスライダー85はY1方向へ移動してい
る。よって、ロックスライダー85に設けられたロック
突起86a、86bがロック溝14a、14bに嵌合
し、ロックカム81bがロック片14cを押圧して、デ
ィスク駆動ユニットUがロックされている。
【0070】待機状態のときのディスク位置決め機構E
は図7に示す通りである。前記トリガーレバー25がY
2方向へ移動しているため、トリガーアーム54に設け
られたピン55は、トリガーレバー25に形成されたト
リガー凹部25cに嵌合し、またトリガーアーム54
は、ストッパ4bにより反時計方向への回動が規制され
ている。待機状態では、トリガーレバー25のラック2
5dにより、制御回転体75が反時計方向へ回動させら
れた状態である。制御回転体75に形成された駆動カム
75bは、駆動アーム68の端部68aから離れている
ため、駆動アーム68は復帰スプリング72により時計
方向へ回動させられており、この駆動アーム68と連結
ピン71で連結された位置決めスライダー61はY2方
向へ移動させられている。
【0071】また、検知機構Aの検知アーム6がスプリ
ング11により反時計方向へ回動させられているため、
検知ピン8に連結されているロック駆動アーム66も、
図7に示すように反時計方向へ回動させられている。よ
ってロック駆動アーム66に設けられた駆動ピン67
が、ロックレバー63の逃げ穴63a内に位置し、ロッ
クレバー63はスプリング64によりX1方向へ付勢さ
れている。そして、ロックレバー63に設けられたロッ
クピン65が、位置決めスライダー61の第1ロック部
61fに嵌合し、位置決めスライダー61がロックされ
ている。図7に示すように、位置決めスライダー61が
第1ロック部61fでロックされた状態で、位置決めス
ライダー61に設けられた位置決めピン62aと62b
は、ターンテーブルTとクランパ16の中心、すなわち
ディスクの駆動中心に接近している。この待機状態の位
置決めピン62aと62bは、図14に示すように、小
径ディスクDSを前記駆動中心に位置決め可能な位置で
ある。
【0072】(大径ディスクDLの導入動作)図2
(A)に示すように、大径ディスクDLがノーズ2の挿
入口2aから筐体1の開口部1aへ挿入されると、検知
機構Aでは、両側の検知ピン8と9がX1方向とX2方
向へ押し開かれる。図2(A)では、検知アーム6と7
が回動して、検知スイッチSW1とSW2がOFFにな
る。さらに図2(B)では、補助アーム13により検知
スイッチSW3がOFFに切換えられ、その後にONに
なる。この検知スイッチの切換え出力により、大径ディ
スクDLが挿入されたことが検知される。
【0073】前記の検知スイッチSW1もしくはSW2
がOFFになったときに、図示しない制御回路からモー
タ始動司令が出され、モータが始動する。このモータに
より、動力切換機構Bの大径ギヤ33が時計方向へ駆動
される。待機状態では図4(A)に示すように、ローラ
5と一体の従動ギヤ45が大径ギヤ33と噛み合ってい
るため、モータが始動すると、大径ギヤ33を介して従
動ギヤ45に動力が伝達され、ローラ5が反時計方向へ
始動する。よって大径ディスクDLはローラ5とローラ
パッド44とで挟まれ、ローラ5の回転力により、筐体
1の内方(Y1方向)へ引き込まれる。
【0074】図4(A)に示す状態で、大径ギヤ33と
共に駆動ギヤ32が時計方向へ回転するため、これに噛
み合っているアイドルギヤ35が反時計方向へ回転す
る。このとき、首振りアーム34には摩擦力により時計
方向への回動力が作用するが、図6(A)に拡大して示
されるように、首振りアーム34の先端部34aが切換
ギヤ21の第3カム21dに当たっているため、首振り
アーム34の時計方向への回動が規制され、アイドルギ
ヤ35は切換ギヤ21から離れたままである。したがっ
て、ローラ5とローラパッド44とで挟まれたディスク
DLがY1方向へ移送されるとき、切換ギヤ21は停止
しており、第1切換レバー22および第2切換レバー2
3は図4(A)の状態のままである。
【0075】図8は、大径ディスクDLがY1方向へ移
送される途中であるが、ディスクDLがY1方向へ所定
距離送られると、ディスクDLの挿入方向先端の周縁部
が位置決めピン62aと62bに当たる。このとき、動
力切換機構Bは図4(A)のままである。なお、ディス
クDLが挿入されてから図8に示す位置まで移動する
間、ディスクDLの周縁部により検知機構Aの検知ピン
8がX1方向へ押されて移動させられているため、この
検知ピン8が連結されているロック駆動アーム66が時
計方向へ回転させられている。よってロック駆動アーム
66に設けられた駆動ピン67がロックレバー63の駆
動穴63bをX2方向へ押し、ロックレバー63がX2
方向へ移動させられ、ロックピン65が第1ロック部6
1fから離れ、位置決めスライダー61のロックが解除
されている。
【0076】したがって、図8の状態から大径ディスク
DLがさらにY1方向へ送られると、ディスクDLの挿
入側先端により位置決めピン62a,62bが押され、
位置決めスライダー61がY1方向へ移動させられる。
位置決めスライダー61がY1方向へ移動すると、この
位置決めスライダー61に設けられた駆動ピン61dに
より位置決め検知アーム56がY1方向へ押される。こ
のとき、駆動ピン61dが、位置決め検知アーム56の
検知駆動穴56b内を摺動し、位置決め検知アーム56
は、トリガーアーム54に連結され連結ピン57を支点
として反時計方向(図8の方向)へ回動させられる。
この間、位置決め検知アーム56に形成された円弧穴5
6aが天井板4に設けられた軸4cを摺動する。
【0077】図9は、大径ディスクDLの中心が、ディ
スク駆動ユニットUのターンテーブルTとクランパ16
の中心に至った状態を示している。図9に至る前に、位
置決め検知アーム56の円弧穴56aの時計方向の端部
が軸4cに当たるため、大径ディスクDLで位置決めス
ライダー61がY1方向へ押され、駆動ピン61dが検
知駆動穴56bを摺動する際に、位置決め検知アーム5
6には軸4cを支点とする反時計方向(図9の方向)
への回動力が与えられる。この回動力により、トリガー
アーム55は時計方向(方向)へ回動させられ、トリ
ガーアーム54に設けられたピン54により、トリガー
レバー25のトリガー凹部25cがY1方向へ押され、
トリガーレバー25が図9にてで示すようにY1方向
へ短い距離移動させられる。
【0078】トリガーレバー25が短い距離だけ方向
へ動くと、ラック25dにより制御回転体75が時計方
向へわずかに回転させられる。しかし、図9の状態で
は、制御回転体75の回転はわずかであり、制御回転体
75に形成されたロック制御カム75aは、ロックレバ
ー63の左端部63cからわずかに離れている。一方、
ディスクDLが図9に示す位置まで移送され、ディスク
DLの中心が駆動中心に至ると、ディスクDLの後部の
周縁部が検知ピン8から離れるため、検知アーム6はス
プリング11により反時計方向へ復帰させられ、ロック
駆動アーム66も反時計方向へ復帰する。したがって、
ロックレバー63が自由状態になり、ロックスプリング
64によりX1方向へ移動させられ、ロックピン65
が、位置決めスライダー61の第2ロック部61gに嵌
合し、位置決めスライダー61がY2方向(待機位置方
向)へ戻らないようにロックされる。
【0079】また、中心がターンテーブルTの回転中心
に一致する位置まで送り込まれた大径ディスクDLのY
1方向の縁部はクランプアーム15に設けられた他の位
置決め部15c,15dに当たりディスクDLはその位
置で停止する。よってローラ5がディスクDLから離れ
て下降するまでの間、ディスクDLはY1方向へ移動し
ないように位置決めされる。
【0080】図9に示すように、ディスクDLの中心が
駆動中心位置へ至って位置決め部15c,15dで位置
決めされた状態では、駆動アーム68が、制御回転体7
5の駆動カム75bから離れているため、駆動アーム6
8が自由状態で、復帰スプリング72により時計方向へ
の回動力が与えられている。したがって、この駆動アー
ム68が連結されている位置決めスライダー61にもY
2方向への復帰力が作用している。そのため、ローラ5
とローラパッド44とでディスクDLが挟持され送り力
が作用している時点では、ディスクが戻ることがない
が、図9の状態の後に、ローラ5がディスクDLから離
れると、Y2方向へ移動しようとする位置決めスライダ
ー61に設けられた位置決めピン62aと62bによ
り、ディスクDLがY2方向へ戻されてしまう。このよ
うな現象を防止するために、この実施の形態では、図9
に示す状態で、ロックピン65が第2ロック部61gに
嵌合し、位置決めスライダー61がY2方向へ戻らない
ようにロックされ、位置決めピン62aと62bにより
ディスクDLが押し戻されるのを防止され、ディスクD
Lが位置決め部15c,15dによって位置決めされた
状態を維持できるようになっている。
【0081】このように、一対の位置決めピン62a,
62bは図9の位置からY2方向へ戻らないようにさ
れ、しかも復帰スプリング72によって簡単に動かない
ように付勢されている。よってこの位置決めピン62a
と62bを用いて大径ディスクDLをターンテーブルT
上に位置決めすることも可能である。図9に至ったとき
に、前記のようにトリガーレバー25が方向へわずか
な距離だけ移動させられるため、動力切換機構Bでは、
連結ピン24を介して前記トリガーレバー25に連結さ
れている第1切換レバー22が反時計方向(図4(B)
の方向)へわずかに回動させられる。図4(B)に示
すように、方向へ回動する第1切換レバー22の凹部
22bにより切換ギヤ21のトリガー凸部21aが押さ
れ、切換ギヤ21がCW方向へわずかに回動させられ
る。
【0082】その結果、図4(B)および図6(B)に
示すように、切換ギヤ21に設けられた第3カム21d
が首振りアーム34の先端部34aから離れ、首振りア
ーム34が自由状態になる。駆動ギヤ32はモータによ
り時計方向へ回動させられているため、自由になった首
振りアームは摩擦力により時計方向へ首振り動作する。
このとき軸35aは、第2切換レバー23の第1案内部
36a内を移動して第2案内部36bに至り、それ以上
時計方向へ首振りしないように規制されるため、アイド
ルギヤ35は切換ギヤ21に噛み合い、その状態を維持
する。したがって、駆動ギヤ32の回転力がアイドルギ
ヤ35を介して切換ギヤ21に伝達され、切換ギヤ21
がCW方向へ回転駆動される。
【0083】図4(B)の状態から切換ギヤ21がCW
方向へ回転すると、図6(A)に示す切換ギヤ21の第
2カム21cにより第2切換レバー23が軸23aを支
点として反時計方向(図5(A)の方向)ヘ駆動され
る。図5(A)の時点では、切換ギヤ21に形成された
第1カム21bの形状により、第1切換レバー22に動
力が伝達されず、第1切換レバー22は図4(B)に示
す状態(図4(A)から方向へわずかに動いた位置)
のまま停止しており、第2切換レバー23のみが方向
へ駆動される。
【0084】第2切換レバー23が方向へ回動する
と、これに連結されているロードスライダー28がY2
方向へ移動し、案内溝28bにより、ローラアーム41
が反時計方向へ回動させられ、ローラ5がディスクDL
から離れ、ディスクDLへの送り力が解除される。同時
にロードスライダー28のY2方向への移動力により、
回動カム81が図16の状態から反時計方向へ回動し
て、回動カム81のクランプカム81aが被押圧片15
bから離れ、クランプアーム15が下降して、クランパ
16とターンテーブルTとでディスクDLの中心部が挟
持される。このとき、図16から図17に至るクランプ
アーム15の回動軌跡により図16の状態で大径ディス
クDLを位置決めしていた位置決め部15c,15dは
図17のクランプ状態で大径ディスクDLの外周部から
わずかに離れる。
【0085】すなわち、大径ディスクDLが、図8の状
態から図9に至り、位置決めスライダー61の第2ロッ
ク部61gがロックピン65でロックされた直後に、図
6(B)に示すように、アイドルギヤ35が切換ギヤ2
1に噛み合い、切換ギヤ21がCW方向へ駆動されて、
第2切換レバー23が方向へ移動し、これと共にロー
ドスライダー28がY2方向へ移動し、ローラアーム4
1が下方へ回動してディスクDLへの送り力が解除さ
れ、且つディスクDLがクランプされる。このときロッ
クピン65により位置決めスライダー61がY2方向へ
戻らないようにロックされているため、送り力が断た
れ、ローラ5とローラパッド44との挟持力が断たれた
ディスクDLが、クランプ動作完了前にY2方向へ戻る
ことがなく、ローラ5の下降に伴って、ディスクDLの
中心がターンテーブルT上に確実に設置され且つクラン
プされる。
【0086】上記のディスククランプ動作が完了した直
後に、回転し続ける切換ギヤ21の第1カム21b(図
6(A)参照)により、第1切換レバー22が図5
(B)に示すように反時計方向へ回動させられる。よっ
て、図10に示すように、第1切換レバー22に連結さ
れているトリガーレバー25がY1方向へ長い距離移動
させられ、トリガーレバー25に形成されたラック25
dにより制御回転体75が時計方向(方向)へ駆動さ
れる。このとき、制御回転体75に形成された駆動カム
75bにより、駆動アーム68の端部68aが押され
て、駆動アーム68が反時計方向へ大きく回動させら
れ、この駆動アーム68に連結されている位置決めスラ
イダー61が図10にてで示すようにY1方向へ移動
し、位置決めピン62aと62bがディスクDLの周縁
部から離れた位置に待避する。以上では、図9に示すよ
うに位置決めスライダー61がロックピン65でロック
されているときに、ローラ5の駆動力が断たれて、ディ
スクDLがターンテーブルTにクランプされるが、この
クランプの後に、直ちに位置決めスライダー61がで
示すように待避させられる。
【0087】上記の位置決めスライダー61の待避動作
が完了すると、その後に継続される切換ギヤ21のCW
方向への回転により、第1切換レバー22が図5(B)
の状態に保持されたまま、第2カム21cにより、第2
切換レバー23がさらに反時計方向(図5(C)の方
向)へ回動させられる。よって、ロードスライダー28
がY2方向への終端部まで移動させられ、図5(C)に
示すように案内溝28bによりローラアーム41がさら
に反時計方向へ回動させられる。また、このとき、ロー
ドスライダー28のY2方向終端への移動により、図1
9に示すように回動カム81のロックカム81bが反時
計方向へ駆動され、ディスク駆動ユニットUのロックが
解除されて、ディスク駆動ユニットUは、ダンパーなど
で弾性浮上状態に支持される。
【0088】ロードスライダー28がY2方向への最終
位置へ移動したときに、第2切換レバー23の逃げ案内
部36cが、アイドルギヤ35の軸35aの位置に至
る。この状態で駆動ギヤ32が時計方向へ回転している
ため、首振りアーム34の首振り動作により軸35aは
前記逃げ案内部36c内を移動し、アイドルギヤ35が
切換ギヤ21から完全に離れる。この状態で図5(C)
の位置まで回動したローラアーム41によってスイッチ
SW4がONに切換えられてモータが停止する。そし
て、ディスクDLが回転駆動され、ディスクDLに記録
された信号が再生される。
【0089】(大径ディスクDLの排出動作)ディスク
排出司令が出されると、図5(C)の状態において、モ
ータがディスク導入時と逆方向へ始動し、大径ギヤ33
および駆動ギヤ32が反時計方向へ駆動される。図5
(C)の状態では、アイドルギヤ35の軸35aが、第
2切換レバー23の逃げ案内部36cに位置しているた
め、駆動ギヤ32の反時計方向への回転に伴い、首振り
アーム34が反時計方向へ回動し、アイドルギヤ35が
切換ギヤ21に噛み合う。そして、切換ギヤ21がCC
W方向へ回転させられる。
【0090】切換ギヤ21がCCW方向へ回転し始めた
初期の時点では、切換ギヤ21の第2カム21cにより
第2切換レバー23が時計方向へ駆動され、図5(B)
に示す位置に至る。図5(C)から図5(B)へ至る間
に、時計方向へ回動する第2切換レバー23によりロー
ドスライダー28がY1方向へ駆動される。これによ
り、ローラアーム41が時計方向へわずかに回動させら
れて、クランプ中のディスクDLの下面にローラ5が当
たる。また、ディスク駆動ユニットUのロック機構が動
作し、それまで弾性浮上状態であったディスク駆動ユニ
ットUが図18に示すようにロックされる。
【0091】その後の切換ギヤ21のCCW方向への回
転では、第2カム21cにより第2切換レバー23が図
5(B)の位置に保たれ、この状態で、第1カム21b
により、第1切換レバー22が時計方向へ駆動される。
したがって、第1切換レバー22と連結されているトリ
ガーレバー25がY2方向へ移動する。このとき、トリ
ガーレバー25に形成されているラック25dにより制
御回転体75が、図10の状態から反時計方向へ回転さ
せられる。
【0092】制御回転体75が図10の位置から反時計
方向へ回転すると、まず最初に駆動カム75bが駆動ア
ーム68の端部68aから外れ、駆動アーム68に復帰
スプリング72による時計方向への回動力が与えられ
る。よって、駆動アーム68と連結されている位置決め
スライダー61は前記復帰スプリング72による復帰弾
性力を受けてY2方向へ移動し、図11に示すように、
ターンテーブルT上に未だクランプされている大径ディ
スクDLのY1側の端部に、位置決めスライダー61に
設けられた位置決めピン62aと62bが当たる。ただ
し、図10からの制御回転体75が反時計方向へわずか
に回転した時点では、ロック制御カム75aによりロッ
クレバー63がX2方向へ押されている。よって、位置
決めピン62a,62bが大径ディスクDLに当たった
直後は、未だロックピン65は第2ロック部61gから
離れている。したがってディスクDLには前記復帰スプ
リング72により復帰弾性力が作用するが、ディスクD
Lはクランプされているため、Y1方向へ戻されること
がない。
【0093】その後の第1切換レバー22の時計方向へ
の回動により、トリガーレバー25がさらにY2方向へ
移動させられ、第2切換レバー23が図5(A)に示す
位置まで復帰すると、ラック25dにより制御回転体7
5がさらに反時計方向へ回動させられ、図11に示すよ
うにロックレバー63の左端部63cからロック制御カ
ム75aが外れ、ロックレバー63がロックスプリング
64によりX1方向への付勢力を受ける。したがって、
図11に示すようにロックピン65が位置決めスライダ
ー61の第2ロック部61gに嵌合し、位置決めスライ
ダー61がY2方向へ移動できないようにロックされ
る。
【0094】図11に示すように、位置決めピン62
a,62bが大径ディスクDLの前方の縁部に当たり、
且つ位置決めスライダー61がロックされた時点で、第
1切換レバー22は図5(A)の姿勢で停止する。その
後の切換ギヤ21のCCW方向への回転では、第1切換
レバー22は前記図5(A)の位置に保持され、次に第
2カム21cにより、第2切換レバー23が図4(B)
に示すようにわずかに時計方向へ回動させられる。
【0095】第2切換レバー23が時計方向へ回動させ
られる間、この第2切換レバー23によりロードスライ
ダー28がY1方向へ駆動される。このロードスライダ
ー28のY1方向への移動の間に、このロードスライダ
ー28により、図16に示すように、ディスク駆動ユニ
ットUのクランプアーム15が持ち上げられて、クラン
パ16がターンテーブルTから離れて、ディスクDLの
クランプが解除される。これとほぼ同時に、ロードスラ
イダー28の案内溝28bがピン38を開放するため、
ローラアーム41がスプリング43の弾性力により時計
方向へ回動し、ローラ5とローラパッド44とでディス
クが挟持される。そして、大径ギヤ33から従動ギヤ4
5に与えられる駆動力により、ローラ5が時計方向へ回
動し、ディスクDLがY2方向へ排出され始める。
【0096】その直後に、図4(A)に示すように、第
2切換レバー23の第1案内部36aが軸35aの位置
に至るため、反時計方向へ回転する駆動ギヤ32により
首振りアーム34が反時計方向へ首振り動作し、アイド
ルギヤ35が切換ギヤ21から離れ、切換ギヤ21は図
4(A)の姿勢で停止する。その後は大径ギヤ33が回
転し続け、ローラ5の回転力でディスクDLがY2方向
へ排出される。このディスクの排出動作では、図11に
示すように、位置決めスライダー61の第2ロック部6
1gがロックピン65でロックされている状態で、ディ
スククランプ解除が行なわれるため、ディスククランプ
解除直後で、且つローラ5とローラパッド44とでディ
スクDLが完全に挟まれる前に、復帰スプリング72に
よって位置決めスライダー61がY2方向へ戻ることが
ない。よって、ディスクDLがローラ5とローラパッド
44とで挟まれる前にディスクDLにY2方向への飛び
出し力が作用することがない。
【0097】次に、図12に示すように、ローラ5の回
転力によりディスクDLがY2方向へ排出されると、デ
ィスクDLの周縁部により検知機構Aの検知ピン8と9
が左右に押し開かれる。これにより検知ピン8と連結さ
れているロック駆動アーム66も時計方向へ回動させら
れる。その結果、ロック駆動アーム66に設けられた駆
動ピン67により、ロックレバー63がX2方向へ駆動
され、ロックピン65が第2ロック部61gから離れ
て、位置決めスライダー61のロックが解除される。そ
して、復帰スプリング72の弾性力により、位置決めス
ライダー61がY2方向へ復帰し、図7に示す初期状態
に戻る。そして検知機構AによりディスクDLが所定位
置まで排出されたことが検知された時点でモータが停止
し、動力切換機構Bも図4(A)に示す初期状態で停止
する。
【0098】(小径ディスクDSの挿入動作)図3は小
径ディスクDSの中心が、中心線O−Oに一致して挿入
された状態を示している。このとき検知機構Aでは、検
知ピン8と9がわずかに広げられ、検知スイッチSW1
とSW2が同時にOFFになる。また図13に示すよう
に、小径ディスクDSが挿入口2aのX1側に片寄った
位置から挿入される可能性もある。このときには左側の
検知ピン8のみがX1方向へ押され、検知スイッチSW
1のみがOFFになる。あるいは小径ディスクDSが挿
入口2aへX2側に片寄った位置から挿入されることが
ある。このときには、右側の検知ピン9がX2方向へ押
され、検知スイッチSW2のみがOFFになる。前記い
ずれの検知状態においても、SW1もしくはSW2がO
FFになったときにモータが始動し、図4(A)の状態
で大径ギヤ33が時計方向へ回動し、ローラ5が反時計
方向へ回動して、ディスクDSがローラ5とローラパッ
ド44とで挟まれた状態でY1方向へ送り込まれる。
【0099】図7に示す待機状態では、前述のように位
置決めスライダー61がロックピン65によってロック
されているが、図13に示すように、小径ディスクDS
がX1側の片寄った位置から挿入され、検知ピン8がX
1方向へ押されると、検知ピン8が連結されているロッ
ク駆動アーム66が時計方向へ回動し、ロック駆動アー
ム66に設けられた駆動ピン67によりロックレバー6
3がX2方向へ押され、ロックピン65が第1ロック部
61fから離れて位置決めスライダー61のロックが解
除される。ただし、図14に示すように、ローラ5の回
転力で、小径ディスクDSがY1方向へ送り込まれる
と、ディスクの直径が小さいため、検知ピン8は直ちに
X2方向へ復帰し、ロック駆動アーム66も反時計方向
へ復帰する。したがって小径ディスクDSが位置決めピ
ン62a、62bに接近した状態では、図14に示すよ
うに、位置決めスライダー61の第1ロック部61fは
ロックピン65で必ずロックされた状態となる。
【0100】位置決めスライダー61がロックされてい
る状態で、これに設けられた位置決めピン62aと62
bは、小径ディスクDSをターンテーブルT上に位置決
めできる位置にある。よってローラ5で送り込まれた小
径ディスクDSは、ロック状態である一対の位置決めピ
ン62aと62bに当たって、中心部がターンテーブル
Tおよびクランパ16の中心に一致するように位置決め
される。また図13に示すように、左方向に片寄った位
置から小径ディスクDSが挿入され、そのままローラ5
で送り込まれたとき、または小径ディスクDSが右方向
に片寄った位置から挿入されてそのままローラ5で送り
込まれたときには、ディスクDSの先端がいずれか一方
の位置決めピン62aまたは62bのみに当たることに
なる。しかし、ローラ5は中心が細くなる形状であるた
め、片寄って送り込まれた小径ディスクDSは片当たり
した位置決めピン62aまたは62bを支点として自ら
姿勢が直され、図14に実線で示すように、小径ディス
クDSは一対の位置決めピン62aと62bに当たる位
置に至り、ターンテーブル上で確実に位置決めされる。
【0101】図14に示すように小径ディスクDSが位
置決めピン62aと62bに位置決めされると、ディス
クDSの中心線OーO上の先端により、位置決め検知ア
ーム56に設けられた検知ピン58がY1方向へ押され
る。位置決めスライダー61がロック状態であるため、
検知ピン58が押された位置決め検知アーム56は、位
置決めスライダー61に設けられた駆動ピン61dを支
点として反時計方向((i)方向)へ回動させられ、よ
って位置決めスライダー61と連結されているトリガー
アーム54は、時計方向(方向)へ回動させられる。
大径ディスクDLの導入時と同様に、トリガーアーム5
4の方向への回動により、トリガーレバー25がY1
方向へわずかに移動させられ、これにより、図4(B)
に示すように動力切換機構Bの第1切換レバー22が
方向へわずかに回転し、図6(B)に示すように、アイ
ドルギヤ35が切換えギヤ21と噛み合って、切換ギヤ
21がCW方向へ駆動される。
【0102】切換ギヤ21のCW方向ヘの回転により、
最初に切換ギヤ21の第2カム21cにより第2切換レ
バー23が図5(A)にて方向へ回動し、ロードスラ
イダー28がY2方向へ移動し、案内溝28bによりロ
ーラアーム41が反時計方向へ回動させられ、ローラ5
によるディスクDSへの送り力が解除される。これとほ
ぼ同時にクランパ16とターンテーブルTによりディス
クDSが挟持されてクランプされる。このとき、位置決
めスライダー61の第1ロック部61fがロックピン6
5でロックされているため、ローラ5がディスクから離
れてディスクの挟持力が解除された後にディスクDSが
クランプされるまでの間に、ディスクDSにY2方向へ
の排出力が作用することがない。
【0103】第2切換レバー23が図5(A)の位置で
停止した後に、第1カム21bにより第1切換レバー2
2が反時計方向へ駆動されて図5(B)の位置に至る。
この間、第1切換レバー22に連結されているトリガー
レバー25がY1方向へ駆動される。このトリガーレバ
ー25のY1方向への移動力は、ラック25dから制御
回転体75に伝達され、図14に示す状態から制御回転
体75が時計方向へ駆動される。
【0104】図14の状態から制御回転体75が時計方
向へ回動すると、最初にロック制御カム75aによりロ
ックレバー63がX2方向へ駆動され、ロックピン65
が第1ロック部61fから離れて、位置決めスライダー
61のロックが解除される。さらにその後に、制御回転
体75の駆動カム75bにより、駆動アーム68の端部
68aが押され、駆動アーム68が反時計方向へ駆動さ
れる。その結果、駆動アーム68に連結されている位置
決めスライダー61が図15に示すようにY1方向(
方向)へ駆動されて、位置決めピン62a,62bが小
径ディスクDSから離れる待避位置に至る。またこのと
き、位置決めスライダー61に連結されている位置決め
検知アーム56は位置決めスライダー61によりY1方
向へ押され、位置決め検知アーム56は、連結ピン57
を支点として反時計方向へ回動し、図10に示した大径
ディスクDLの装填完了状態と同じ位置まで移動する。
【0105】図5(B)に示すように、第1切換レバー
22が反時計方向へ回動した後に、図5(C)に示すよ
うに、切換ギヤ21のCW方向の回転により、第2切換
レバー23がさらに反時計方向へ回動し、ロードスライ
ダー28により、ローラアーム41がさらに反時計方向
へ回動させられるとともに、ディスク駆動ユニットのロ
ックが解除されて浮上状態となる。そして、第2切換レ
バー23の逃げ案内部36cにより、アイドルギヤ35
が切換ギヤ21から離され、モータが停止する。
【0106】(小径ディスクDSの排出動作)小径ディ
スクの排出司令が出されると、図5(C)に示す状態
で、モータにより大径ギヤ33が反時計方向へ駆動さ
れ、首振りアーム34が反時計方向へ回動してアイドル
ギヤ35が切換ギヤ21に噛み合い、切換ギヤ21がC
CW方向へ駆動される。
【0107】切換ギヤ21のCCW方向への回転によ
り、最初に第2切換レバー23が図5(C)から図5
(B)に示す位置まで時計方向へ回動し、この間にロー
ドスライダー28がY1方向へ移動して、ローラアーム
41が時計方向へ回動させられて、ローラ5がクランプ
状態の小径ディスクDSの下面に当たる位置へ至る。ま
たディスク駆動ユニットがそれまでの弾性浮上状態から
ロック状態となる。その後に第2切換レバー23は図5
(B)の位置に停止し、その後は切換ギヤ21のCCW
方向への回転により、第1切換レバー22が時計方向へ
回動して図5(A)の状態に至る。この間、第1切換レ
バー22に連結されているトリガーレバー25がY2方
向へ移動し、トリガーレバー25のラック25dにより
制御回転体75が反時計方向へ回転させられる。
【0108】図15に示す状態から制御回転体75が反
時計方向へ回転すると、制御回転体75に形成されてい
る駆動カム75bが駆動アーム68の端部68aから外
れ、駆動アーム68は復帰スプリング72の弾性力によ
り時計方向へ回動させられる。よって駆動アーム68に
連結されている位置決めスライダー61もY2方向へ復
帰させられる。位置決めスライダー61が図14に示す
位置に復帰させられる直前に、制御回転体75のロック
制御カム75aがロックレバー63の左端部63cから
外れ、ロックレバー63がロックスプリング64により
X1方向へ復帰させられ、ロックピン65が第1ロック
部61fに嵌合して、位置決めスライダー61は図14
に示す位置でロックされる。
【0109】位置決めスライダー61が図14に示す位
置でロックされた時点で、第1切換レバー22は図5
(A)に示す位置となる。その後の切換ギヤ21のCC
W方向への回転では、第1切換レバー22が図5(A)
に示す位置で保持され、さらに第2切換レバー23が図
4(B)に示すように時計方向へ回転させられる。この
とき第2切換レバー23によりロードスライダー28が
Y1方向へ駆動され、案内溝28bによりローラアーム
41の保持が解除されて、ローラアーム41はスプリン
グ43により時計方向へ回動させられる。同時にクラン
パ16がターンテーブルから離されディスクのクランプ
が解除される。そして、ディスクDSはローラ5とロー
ラパッド44とで挟持され、ローラ5の回転力により所
定位置まで排出される。なお、このときディスク位置決
め機構Eは図14に示す状態のままである。その後、図
4(B)に示すように、アイドルギヤ35が切換ギヤ2
1から離れ、モータが停止する、そして図4(A)およ
び図7に示す待機状態に復帰する。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明では、ディスクが移
送手段で移送された後に回転駆動部にクランプされる
間、ディスクを位置決めする位置決め部材がロックされ
るため、ディスクがクランプ前の時点で動くことがな
く、確実にクランプされる。
【0111】また大径ディスクにより位置決め部材が待
機位置から押されていくものでは、大径ディスクが回転
駆動部に位置決めされた時点で、位置決め部材がロック
されるため、移送手段からの移送力が除去された後にク
ランプされるまでの間に、位置決め部材でディスクが押
し戻されることがない。
【0112】また大径ディスクの排出時には、大径ディ
スクのクランプが解除されている時点で位置決め部材が
ロックされており、クランプ解除後で且つ大径ディスク
が移送手段に保持された後に位置決め部材のロックが解
除されるため、スムーズなディスク排出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の筐体を示す斜視図、
【図2】(A)(B)は、検知機構による大径ディスク
の検知動作を示す部分平面図、
【図3】検知機構による小径ディスクの検知動作を示す
部分平面図、
【図4】動力切換機構を示す筐体の側面図であり、
(A)は待機状態、(B)は切換ギヤが始動した状態を
示す、
【図5】動力切換機構を示す筐体の側面図であり、
(A)は移送力解除およびクランプ動作、(B)は位置
決め部材の待避動作、(C)はディスク駆動ユニットの
ロック解除動作を示す、
【図6】(A)は動力切換機構の拡大側面図、(B)は
動力切換機構のギヤの噛み合い状態を示す拡大側面図、
【図7】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、待
機状態を示す、
【図8】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、大
径ディスクの導入状態を示す、
【図9】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、大
径ディスクが位置決めされた状態を示す、
【図10】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
大径ディスクが位置決めされた後に位置決め部材が移動
した状態を示す、
【図11】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
大径ディスクが排出される前に、位置決め部材が復帰方
向へ動作した状態を示す、
【図12】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
大径ディスクが排出方向へ移送される状態を示す、
【図13】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
小径ディスクが片寄って挿入された状態を示す、
【図14】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
小径ディスクが位置決めされた状態を示す、
【図15】ディスク位置決め機構を示す平面図であり、
小径ディスクが位置決めされた後に位置決め部材が移動
した状態を示す、
【図16】ディスククランプ機構を示すものであり、ク
ランプ解除状態を示す側面図、
【図17】ディスククランプ機構を示すものであり、デ
ィスククランプ完了状態を示す側面図、
【図18】ディスク駆動ユニットのロック機構を示すも
のであり、ロック状態を示す側面図、
【図19】ディスク駆動ユニットのロック機構を示すも
のであり、ロック解除状態を示す側面図、
【符号の説明】
DS 小径ディスク DL 大径ディスク A 検知機構 B 動力切換機構 E ディスク位置決め機構 SW1,SW2 検知スイッチ T ターンテーブル U ディスク駆動ユニット M スピンドルモータ 1 筐体 2 ノーズ 4 天井板 5 ローラ(移送手段) 6,7 検知アーム 8,9 検知ピン(検知部材) 14 ユニットシャーシ 15 クランプアーム 15c,15d 他の位置決め部 16 クランパ 21 切換ギヤ 21a トリガー凸部 21b 第1カム 21c 第2カム 22 第1切換レバー 23 第2切換レバー 25 トリガーレバー 28 ロードスライダー 32 駆動ギヤ 33 大径ギヤ 34 首振りアーム 35 アイドルギヤ 36 案内穴 41 ローラアーム 54 トリガーアーム 56 位置決め検知アーム 61 位置決めスライダー(位置決め部材) 61f 第1ロック部 61g 第2ロック部 63 ロックレバー(ロック部材) 64 ロックスプリング 65 ロックピン 66 ロック駆動アーム(ロック駆動部材) 68 駆動アーム(駆動部材) 72 復帰スプリング 75 制御回転体(制御部材) 75a ロック制御カム(ロック制御手段) 75b 駆動カム(駆動手段) 75c ピニオンギヤ 81 回動カム 81a クランプカム 81b ロックカム 85 ロックスライダー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの中心がクランプされる回転駆
    動部と、回転駆動部にクランプされたディスクに対向す
    るヘッドと、前記回転駆動部へディスクを移送する移送
    手段とが設けられたディスク装置において、ディスクの
    中心が前記回転駆動部に至ったときにディスクの周縁部
    を位置決めする位置決め部材(61)と、前記位置決め
    部材(61)をディスク位置決め位置にてロックするロ
    ック部材(63)と、前記位置決め部材(61)で位置
    決めされたディスクが前記回転駆動部にクランプされた
    後に前記ロック部材(63)を動作させて前記位置決め
    部材(61)に対するロックを解除するロック制御手段
    (75a)と、ロックが解除された位置決め部材(6
    1)をクランプされたディスクの周縁部から離れる位置
    に移動させる駆動手段(75b)と、が設けられている
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 大径ディスク(DL)および小径ディス
    ク(DS)がクランプされる回転駆動部と、回転駆動部
    にクランプされたディスクに対向するヘッドと、大径デ
    ィスクおよび小径ディスクの双方を前記回転駆動部へ移
    送する移送手段とが設けられたディスク装置において、
    小径ディスク(DS)の中心が前記回転駆動部に至った
    ときに小径ディスク(DS)の周縁部を位置決めする待
    機位置にあり且つ大径ディスク(DL)が移送されると
    きに前記待機位置から移動させられる位置決め部材(6
    1)と、大径ディスク(DL)の中心が前記回転駆動部
    に至ったときに前記位置決め部材(61)を前記待機位
    置方向へ戻らないようにロックするロック部材(63)
    と、前記位置決め部材(61)または他の位置決め部
    (15c,15d)で位置決めされた大径ディスク(D
    L)が前記回転駆動部にクランプされた後に前記位置決
    め部材(61)をクランプされた大径ディスク(DL)
    の周縁部から離れる位置へ移動させる駆動手段(75
    b)と、が設けられていることを特徴とするディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 小径ディスク(DS)を回転駆動部上に
    位置決めする待機位置で前記位置決め部材(61)をロ
    ックするロック部材(63)が設けられ、大径ディスク
    (DL)が移送されるときに、前記位置決め部材(6
    1)の前記待機位置でのロックが解除されて位置決め部
    材(61)が前記待機位置から移動可能とされる請求項
    2記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 位置決め部材(61)には、小径ディス
    ク(DS)を回転駆動部上に位置決めする待機位置でロ
    ックするための第1ロック部(61f)と、大径ディス
    ク(DL)が回転駆動部に至ったときに前記待機位置方
    向への戻りを阻止するための第2ロック部(61g)と
    が形成されて、それぞれのロック部(61fと61g)
    が、共通の前記ロック部材(63)と係合して、位置決
    め部材(61)が前記各位置でロックされる請求項3記
    載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 ディスクの挿入を検知する検知機構
    (A)の検知動作に連動するロック駆動部材(66)が
    設けられ、前記検知機構(A)が大径ディスク(DL)
    の挿入を検知したときのロック駆動部材(66)の動作
    により、前記待機位置での位置決め部材(61)のロッ
    クが解除される請求項3または4記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 ディスクの挿入を検知する検知機構
    (A)の検知動作に連動するロック駆動部材(66)が
    設けられ、前記検知機構(A)が小径ディスク(DS)
    の挿入を検知したときのロック駆動部材(66)の動作
    により、前記待機位置での位置決め部材(61)のロッ
    クが解除されたときには、小径ディスク(DS)が位置
    決め部材(61)で位置決めされる位置に至る前に、前
    記検知機構(A)が初期状態に復帰して、位置決め部材
    (61)が再度待機位置でロックされる請求項3ないし
    5のいずれかに記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック制御手段(75a)と駆動手
    段(75b)は同一の制御部材(75)に形成されたカ
    ムにより構成されており、このカムの形状により、位置
    決め部材(61)のロックが解除された後に、位置決め
    部材(61)がディスクから離れる方向へ移動させられ
    るように設定されている請求項1記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 モータで駆動される動力切換機構(B)
    が設けられ、この動力切換機構(B)の切換動力によ
    り、ディスクのクランプ動作、ロック制御手段(75
    a)によるロック解除動作、駆動手段(75b)による
    位置決め部材の移動動作が、順に設定されている請求項
    1または7記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 大径ディスク(DL)の排出動作では、
    ディスク(DL)が回転駆動部にクランプされている状
    態で、位置決め部材(61)がディスク(DL)に接近
    しまたは当接する位置まで復帰させられるとともに、ロ
    ック部材(63)により位置決め部材(61)が前記接
    近または当接位置にロックされ、ディスク(DL)の回
    転駆動部に対するクランプが解除されて、移送手段によ
    りディスク(DL)が排出方向へ移送されている途中
    で、ロック駆動部材(66)によりロック部材(63)
    が動作させられて位置決め部材(61)のロックが解除
    され、ディスク(DL)の排出に従って位置決め部材
    (61)が待機位置に復帰させられる請求項5記載のデ
    ィスク装置。
  10. 【請求項10】 小径ディスク(DS)が回転駆動部に
    位置決めされ、小径ディスク(DS)が回転駆動部にク
    ランプされた後に、位置決め部材(61)は、駆動手段
    (75b)により、大径ディスク(DL)のクランプ完
    了後の移動位置と同じ位置まで移動させられる請求項2
    ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
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