JPH1176890A - 刻印装置 - Google Patents

刻印装置

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JPH1176890A
JPH1176890A JP23500297A JP23500297A JPH1176890A JP H1176890 A JPH1176890 A JP H1176890A JP 23500297 A JP23500297 A JP 23500297A JP 23500297 A JP23500297 A JP 23500297A JP H1176890 A JPH1176890 A JP H1176890A
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engraving
card
marking
medium
shaft
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JP23500297A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kosakai
正浩 小酒井
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ペン方式の刻印装置において刻印の深さ
を一定にする。 【解決手段】 カードに文字等を刻印する刻印装置にお
いて、先端に加熱ペン部81が設けられ、加熱ペン部8
1がカードに圧接して刻印する刻印位置とカードから離
間した離間位置との間を移動自在に設けられた刻印シャ
フト6と、刻印シャフト6を刻印位置と離間位置との間
で移動させる刻印部材移動手段と、加熱ペン部81がカ
ードに刻印する深さを一定にするための刻印シャフト6
に設けられた間隔保持部材87とを有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード等の板状の
媒体に対して文字、記号、数字あるいは図柄等を刻印す
る刻印装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録や再生を行えるカード等の媒
体に、文字や数字あるいは記号や図柄等を形成する刻印
装置が知られている。例えば、先端に凸活字を設けた刻
印部材と、これに対向して配置した平らな受け部材とを
有し、両者の間に媒体とその上部にインクリボンを配置
して、刻印部材と受け部材とでプレスすることで凸活字
を凹状に刻印してその刻印内部を着色する刻印装置があ
る。この種の刻印装置では、装置の刻印位置に受け部材
を配置し、その上方に複数の刻印部材を配置し、媒体に
形成したい刻印に対応する刻印部材を選択的に刻印位置
に移動して媒体に刻印している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した刻
印装置では、刻印部材に設けた凸活字に応じた文字や数
字、記号等のサイズや種類しか媒体に刻印することがで
きない。刻印したい文字や数字、記号等、あるいはそれ
らのサイズや種類を増やそうとすると、それに応じた凸
活字を有する刻印部材を増設しなければならず装置が大
型になると共に、刻印部材の選択に時間を要してしま
う。また、刻印装置は、その利用者により刻印する文字
や記号、図柄等が異なるので、装置にセットする刻印文
字を各装置毎に管理しなければならない。
【0004】上述した刻印装置では、媒体に対してイン
クリボンを押し付けて凹状に刻印内部を着色しているの
で、媒体にインクが上手く付着しなかったり、あるいは
媒体の使用に伴いインクが落ちてしまい刻印の視認性が
低下するといった問題点もある。このような媒体が特に
カードの場合、それに刻印される文字や数字は、セキュ
リティ上非常に重要であるので、刻印の視認性の低下は
大きな問題となる。
【0005】ところで、加熱したペンをX−Y方向に動
かして媒体に文字等を刻む方式の刻印装置であれば上述
の問題の解決は可能ではあるが、この方式では単に加熱
したペンを媒体に当てて刻印を行うのでは刻印の深さを
一定にするのが困難である。即ち、刻印の深さを一定に
するためにはフレーム全体の剛性やX−Yテーブルの剛
性を大きくすることが有効であるが、フレームの剛性や
X−Yテーブルの剛性を大きくすると、その質量の増加
のため、ペン駆動の動力系を大型のものにしなければな
らず、装置の大型化やコストの増大が抑制できないし、
又、どんなに剛性を大きくしても刻印深さにはばらつき
が生じてしまい、刻印の品位低下を防止することができ
なかった。
【0006】本発明は、小型で刻印できる文字や記号、
数字や図形等が豊富で、その管理に手間がかからず、ま
た、媒体に刻印した文字や記号、数字や図形等が媒体の
長期間の使用にも耐えられ、かつその視認性の低下も少
なくでき、さらに、刻印の深さを一定にできる刻印装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、媒体に文字等を刻印する刻
印装置において、先端に加熱ペン部が設けられ、該加熱
ペン部が媒体に圧接して刻印する刻印位置と媒体から離
間した離間位置との間を移動自在に設けられた刻印部材
と、該刻印部材を刻印位置と離間位置との間で移動させ
る刻印部材移動手段と、加熱ペン部が媒体に刻印する深
さを一定にするための刻印部材に設けられた間隔保持部
材とを有する構成である。
【0008】したがって、刻印部材移動手段が刻印部材
を刻印位置に移動させると、加熱ペンが媒体を溶かしな
がら移動して刻印を行う。このとき、間隔保持部材が刻
印の深さを一定にする。一方、刻印部材移動手段が刻印
部材を離間位置に移動させると、加熱ペンが媒体から離
れて刻印が終了する。
【0009】また、請求項2記載の刻印装置は、媒体と
刻印部材との間に介在される熱溶融インク部材と、媒体
と刻印部材とをX−Y方向に相対移動させる移動手段を
備えてなる構成である。したがって、刻印部材を刻印位
置に移動させた状態で移動手段が刻印部材を媒体に対し
て相対移動させると、媒体に文字等が刻み込まれる。ま
た、刻印部材は熱溶融インク部材を溶かしながら文字等
を刻み込むので、刻印しながら刻み込んだ部分にインク
をのせることができる。
【0010】また、請求項3記載の刻印装置は、間隔保
持部材を、加熱ペン部の先端を取り囲むように断熱材で
形成した構成である。したがって、間隔保持部材が媒体
に度当たり刻印深さを一定にする。即ち、加熱ペン部の
先端を間隔保持部材よりも突出させておくことで刻印が
行われ、加熱ペン部の突出量によって刻印深さが決定さ
れる。間隔保持部材は断熱材で形成されているので、媒
体や熱溶融インクを溶かすほど高温にはならない。
【0011】さらに、請求項4記載の刻印装置は、間隔
保持部材を、加熱ペン部に断熱接着剤を介して取り付け
た構成である。したがって、間隔保持部材がより一層温
度上昇し難いものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1及び図2に、本発明を適用した刻印装
置の第1の実施形態を示す。この刻印装置は、媒体とな
るプラスチック製のカード1に凹状の文字を刻印するた
めのものである。ここでいう文字とは、ひらがな、カタ
カナ、漢字、アルファベット、数字、その他の文字、及
び記号や図形等を指す。
【0014】刻印装置は、その金属製のベースフレーム
2上に金属製の支柱部3を固定し、この支柱部3の上端
に金属製の支持アーム4の一端4aを複数のボルト5で
固定して、略コの字状の基部を構成している。基部は、
支柱部3をベースフレーム2と一体成形したり、場合に
よっては支持アーム4も一体成形したものであっても良
い。
【0015】支持アーム4の他端4bには、先端6aに
刻印部7が設けられた刻印部材となる刻印シャフト6が
支持アーム4を上下方向に貫通して摺動自在に支持され
ている。刻印シャフト6は、熱伝導性に優れた金属材か
ら構成されている。また、刻印部7は、図3に示すよう
に、加熱ペン部81と間隔保持部材(スペーサ)82よ
り構成されている。加熱ペン部81は、熱伝導性に優れ
た金属材より成形され、その先端を例えば直径0.3か
ら0.6mm程度の円錐形状とし、カード1に向かって
突出させている。なお、加熱ペン部81の先端の直径や
突出量は、刻印したい文字の太さや深さに応じて適宜設
定すれば良く、この数値に限定するものでない。また、
刻印部7としては、刻印シャフト6に一体成形しても良
く、あるいは別体として成形したものを刻印シャフト6
に固定しても良い。
【0016】間隔保持部材82は、加熱ペン部81の先
端を取り囲むように断熱材で形成されている。即ち、加
熱ペン部81の先端部周囲を囲むような円筒形状の間隔
保持部材82を熱の伝導性の悪い材料、例えば耐熱プラ
スチックやセラミックス等で成形し、これを加熱ペン部
81に断熱を兼ねて例えばセラミック系の断熱接着剤8
3で取り付けている。加熱ペン部81の先端と間隔保持
部材82との間には、刻印する深さの分だけ段差Dを設
けてある。この段差Dによってインデント深さが決定さ
れ、加熱ペン部81の先端はプラスチックリボン(イン
デントリボン)33を介してカード1の表面を溶融し必
要な深さの溝を刻み込む。即ち、間隔保持部材82がカ
ード1の表面に度当たりし、刻印の深さがばらつくこと
を防止する。この間隔保持部材82は断熱されているた
めに加熱ペン部81の先端の温度がプラスチックリボン
33やカード1を溶融する温度となっていても、プラス
チックリボン33やカード1を溶融させる温度よりも十
分に低い温度に保たれる。このため、間隔保持部材82
がカード1の表面に刻印を行うことはない。
【0017】刻印シャフト6の他端6c側は、刻印部材
移動手段となる電磁ソレノイド8に接続している。電磁
ソレノイド8は、支持アーム4の上面4Aに固定されて
いて、通電されると図4に実線で示すカード1に刻印す
る刻印位置まで刻印シャフト6を下げ、カード1に刻印
部7を圧接させるようになっている。刻印シャフト6の
他端6c側の端面には、ハット状のばね受け部材9がね
じ10で固定されている。ばね受け部材9と電磁ソレノ
イド8の上面8aとの間には、圧縮コイルばね11が刻
印シャフト6に巻装されて配置されている。刻印シャフ
ト6は、この圧縮コイルばね11を付勢力で通常、カー
ド1から離間した状態におかれている。電磁ソレノイド
8の外周面8bには、ソレノイドの中心方向に向かって
その上端を屈曲したストッパ12が取り付けられてお
り、圧縮コイルばね11で上方に付勢された刻印シャフ
ト6の移動を規制するようになっている。
【0018】支持アーム4の下面4Bには、断熱材13
を介して昇温手段となる昇温円筒ヒータ14が固定され
ている。この昇温円筒ヒータ14は、この中央の貫通孔
14aに刻印シャフト6を挿通し、同シャフト6を介し
て刻印部7の加熱ペン部81を加熱昇温するものであ
る。昇温円筒ヒータ14には、図示しない温度調整手段
となるサーミスタが設けられていて、このサーミスタの
作用により刻印部7の加熱ペン部81の温度を110℃
程度に保持するようになっている。本実施形態では、ス
トッパ12でその移動を阻止され、かつ、昇温円筒ヒー
タ14内に刻印部7が位置する刻印シャフト6の位置を
刻印シャフト6の離間位置としている。
【0019】ベースフレーム2には、刻印シャフト6と
対向する部位に、押圧受け部材となる金属製のシャフト
15が、昇温円筒ヒータ14の下端面14bとの間に空
間をもって埋設されている。シャフト15の直径は、刻
印シャフト6の直径よりも大きく設定されている。
【0020】ベースフレーム2には、図1,図2,図5
に示すように、カード1をX軸方向とY軸方向に移動さ
せるX−Y軸方向移動手段(移動手段)16が設けられ
ている。X−Y軸方向移動手段16は、X軸方向移動手
段17とY軸方向移動手段18とを備えている。
【0021】X軸方向移動手段17は、ベースフレーム
2に固定したフレーム19の一側19aに正逆回転可能
な駆動モータM1を装着し、この駆動モータM1でフレ
ーム19の両側部19a,19bに水平に支持したねじ
軸20を正逆両方向に回転駆動するように構成されてい
る。ねじ軸20には、スライダ22が螺合している。こ
のスライダ22は、ねじ軸20の回転方向によりねじ軸
20上を往復動作するようになっている。スライダ22
は、両側部19a,19bに互いに平行でかつ水平に支
持された一対のガイド軸21に摺動自在に支持され、そ
の移動の安定化を図られている。
【0022】Y軸方向移動手段18では、正逆回転可能
な駆動モータM2をスライダ22に固定したフレーム2
3の一側部23aにブラケット24を介して装着してい
る。フレーム23の両側部23a,23bには、ねじ軸
25が回転自在に支持されている。ねじ軸25は、水平
かつ、ねじ軸20と平面視において直交するように配置
されている。ねじ軸25は、駆動モータM2と連結して
いて、正逆両方向に回転駆動されると共に、スライダ2
6が螺合している。スライダ26は、ねじ軸25の回転
方向によりねじ軸25上を往復動作するようになってい
る。スライダ26は、両側部23a,23bに互いに平
行でかつ水平に支持された一対のガイド軸27に摺動自
在に支持されて、その移動の安定化を図られている。
【0023】スライダ26の上部26aには、シャフト
15と相まって受け部材となる金属製のカード載置台2
8が固定されている。カード載置台28は、カード1よ
りも十分に大きく形成された長方形状であって、空間L
内に配置されてシャフト15の上端面15aに摺接して
おり、下方からシャフト15によって支えられている。
カード載置台28の一側28aには、カード1の設置基
準面29a,30aを有するガイド部材29,30がね
じ31,32でそれぞれ固定されている。また、図示し
ないカード固定部材も当然設けられている。
【0024】カード1と刻印部7との間には、熱溶融イ
ンク部材としてプラスチックリボン33が供給部34と
巻取部35とからなるリボン搬送手段により供給される
ようになっている。供給部34には、図6に示すよう
に、ロール状のプラスチックリボン33aがガイド部材
29に設けたブラケット36で支持した軸37に回転自
在に保持されている。軸37は、ブラケット36に設け
た長孔38に挿入され、引っ張りばね39で下方に付勢
されており、ロール状のプラスチックリボン33aの巻
き径が変化しても一定の位置からリボンを供給できるよ
うになっている。
【0025】巻取部35は、刻印後のプラスチックリボ
ン33bを巻き取るもので、カード1を挟んで供給部3
4と対向する取り出し側に配置されている。巻取部35
は、ガイド部材30の上部に駆動軸40の一端を回転自
在に支持し、この駆動軸40にホルダ41を装着してい
る。巻取部35は、このホルダ41にプラスチックリボ
ン33の先端を係止している。また、駆動軸40は、カ
ード載置台28上のカード1よりも、巻き取ったリボン
33bの最外周がカード1よりも常に上方に位置する位
置に配置されている。
【0026】駆動軸40の他端は、図1,図2,図5に
示すように、カード載置台28の他側28b側に配置し
たブラケット43に回転自在に支持されている。この駆
動軸40の先端には、歯車44が嵌合されている。歯車
44には、駆動モータM3の出力軸45に嵌合した歯車
46が噛合している。駆動モータM3の回転は、これら
歯車機構を介して駆動軸40に伝達されている。駆動モ
ータM3は、定速回転モータであって、プラスチックリ
ボン33を巻き取る方向に駆動軸40を回転させる向き
に回転駆動する。なお、プラスチックリボン33の初期
配置は、供給部34のロール状のプラスチックリボン3
3aの先端を伸ばし、その先端を巻取部35のホルダ4
1に係止し、カード1の載置前にカード載置台28と昇
温円筒ヒータ14の下端面14aとの間に介在させてお
く。
【0027】刻印装置は、カード1を装置から取り出す
取出機構50を備えている。取出機構50は、ブラケッ
ト43に設けた駆動モータM4と、カード1に摺接する
送りローラ51及び、両者をつなぐ伝達機構52から構
成されている。伝達機構52は、駆動モータM4の出力
軸56に一体回転可能に設けた駆動プーリ53と送りロ
ーラ51の支持軸57に一体回転可能に設けた従動プー
リ54と、及び両プーリに巻き掛けられた駆動ベルト5
5とからなり、駆動モータM4の回転を送りローラ51
に伝達している。駆動モータM4は、送りローラ51を
図5において反時計廻り方向に回転駆動するように、そ
の出力軸56を回転させる。
【0028】駆動モータM1,M2,M3,M4と電磁
ソレノイド8及び昇温円筒ヒータ14は、図1に示すよ
うに、制御手段となるコントローラ60と電気的に接続
されている。コントローラ60は、文字形成情報部61
と電気的に接続されている。コントローラ60は、周知
のマイクロコンピュータからその要部を構成されてい
て、文字形成情報部61から送られる文字情報に応じて
各駆動モータの駆動や回転方向を制御してカード載置部
28をX−Y軸方向に自由に移動させると共に、電磁ソ
レノイド8を駆動して刻印シャフト6の上下動を制御し
ている。このコントローラ60は、X−Y軸方向移動手
段の一部を構成している。コントローラ60はメインス
イッチ64を有し、このメインスイッチ64がオンされ
ると、コントローラ60が起動すると共に昇温円筒ヒー
タ14に通電して発熱させ、刻印部7を加熱昇温するよ
うになっている。
【0029】本実施形態において、コントローラ60
は、1つの文字情報に対する刻印動作を行う際に、カー
ド載置部28をX−Y軸方向に移動してカード1をX−
Y軸方向に移動させると共に、その刻印移動中は常に電
磁ソレノイド8を駆動し、刻印部7をプラスチックリボ
ン33を介してカード1に対して連続して圧接するよう
に制御する。コントローラ60は、刻印すべき文字がカ
ード1に全て刻印されてカード取り出し時となると、駆
動モータM4を駆動すると共に、これに連動して駆動モ
ータM3も駆動するようになっている。また、コントロ
ーラ60は、図6に示すように、カード1の先端1aが
刻印シャフト6の近傍に位置するようにカード載置台2
8の初期位置を制御し、カード1に対する刻印が進む毎
にカード1を矢印方向に送るべく、同方向にカード載置
台28を移動させるように駆動モータM1,M2を制御
する。
【0030】カード載置台28上のカード1は、図示し
ないカード搬送機構によって供給部34側からカード載
置台28に搬送供給されるように成っている。あるいは
手でカード1を1枚ずつカード載置台28に供給するよ
うにしても良い。カード1の先端1a側に位置するカー
ド載置台28には、図示しない機構でカード載置台28
上に進退動作されるカードストッパ63が設けられ、送
りローラ51とガイド部材29,30と相まってカード
載置台28上におけるカード1の位置決めを行ってい
る。カードストッパ63は、通常カード載置台28上に
突出していてカード取り出し時となると、カード載置台
28の下方に退避するようになっている。カードストッ
パ63の上方には、カード載置台28のカード1を検知
するセンサS1が配置されている。センサS1には、光
学的なフォトセンサが用いられ、カード1を検知する
と、その検知情報をコントローラ60に入力している。
コントローラ60は、センサS1からカード検知情報が
入力されると、刻印動作をスタートさせるべく各駆動モ
ータや電磁ソレノイド8を駆動するようになっている。
【0031】このような構成の刻印装置による刻印動作
を説明する。
【0032】メインスイッチ64をオンすると、昇温円
筒ヒータ14が発熱して刻印部7を加熱して所定温度に
保持する。このような待機状態で、カード載置台28上
にカード1が供給載置され、文字形成情報部61から刻
印すべき文字情報がコントローラ60に入力されると、
電磁ソレノイド8とX−Y軸方向移動手段16の駆動モ
ータM1,M2とが文字情報に応じて駆動制御される。
電磁ソレノイド8が駆動されると、図4に示すように、
離間位置にある刻印シャフト6が実線で示す刻印位置ま
で下げられ、刻印部7がプラスチックリボン33の上か
らカード1の上面に押圧される。このとき、間隔保持部
材82がカード1の表面に度当たりすることで加熱ペン
部81の溶かし込み深さが一定になる。また、駆動モー
タM1,M2が駆動制御すると、カード載置台28が文
字情報、具体的には文字形状に応じてX−Y軸方向に移
動する。所定の文字形状の刻印が終了すると電磁ソレノ
イド8への通電はオフされる。
【0033】つまり、昇温された刻印部7の加熱ペン部
81をプラスチックリボン33を介してカード1に圧接
させた状態でカード1を刻印したい文字の形状に移動さ
せることで、カード1の表面を加熱ペン部81が溶かし
ながら移動しひとつの移動の終了ごとに電磁ソレノイド
8をオフし、カード1の表面に情報に応じた凹状の刻印
を形成すると同時に、加熱ペン部81と当接しているプ
ラスチックリボン33のインクを溶かして加熱ペン部8
1の周部に溶融させ、着色された凹部の刻印をカード1
上に形成する。間隔保持部材82が加熱ペン部81の溶
かし込み深さを一定にするので、刻印の深さは常に一定
になる。1つの文字の刻印動作が終わると、Y軸方向移
動手段18を用いてカード載置部28が図5に2点鎖線
で示す位置から実線で示す位置に向かって移動され、次
の文字情報に応じた刻印動作が行われる。この刻印動作
は、文字情報に対応する刻印がカード1に全て形成され
るまで行われる。
【0034】カード1に刻印される刻印文字の例を図7
に示す。本例では、1つの文字の刻印中において、刻印
部7はカード1に連続して接触しているので、図7
(a)に示すように、数字やローマ字、あるいは、図7
(c)に示すカタカナや連続した線で構成された図柄等
を形成することができる。
【0035】図7(c)に示す漢字やひらがな、あるい
は、離れた部位の多い文字を刻印する場合には、1文字
毎に刻印部7をカード1に連続接触させるのではなく、
刻印したい文字の連続した部位毎に対応させて電磁ソレ
ノイド8をオン/オフ制御すれば良い。また、図7
(b)に示すように、ドット状の刻印を形成する場合に
は、電磁ソレノイド8を断続的に駆動し、刻印部7を間
欠的にプラスチックリボン33を介してカード1に圧接
し、その圧接部を加圧、溶融させれば良い。
【0036】したがって、刻印したい文字やそのサイズ
に対応する刻印部材を装置に設けなくとも、刻印したい
文字に応じて、昇温された刻印部7をプラスチックイン
ク33を介して上下動させながらカード1に圧接し、カ
ード1をX−Y軸方向に移動させることで、刻印部7と
接触したカード1上に熱と圧力とインクにより凹状で着
色された刻印を常に一定の深さで形成することができ
る。刻印部材を従来のように刻印したい文字の種類だけ
設けなくて良いので、また、間隔保持部材82をカード
1に度当たりさせることで刻印深さを一定にしているの
で、装置が小型、軽量となる。
【0037】刻印動作が終了すると、駆動モータM4が
駆動されると共に、このモータと同期して駆動モータM
3も駆動され、カードストッパ63がカード載置台28
上から退避される。すると、図8に示すように、送りロ
ーラ51が回転駆動されてカード載置台28上のカード
1が矢印方向に送り出されると共に、駆動軸40も回転
駆動してカード1上のプラスチックリボン33をホルダ
41に巻き取る。
【0038】この時、プラスチックリボン33は、図9
に示すようにカード1に形成した刻印部やその周部に溶
着しているが、送りローラ51の送り作用とホルダ41
の巻き取り作用により、カード1からめくり上げられる
ように剥がされるので、リボンを破損することなくカー
ド1から剥がすことができると共に、剥がしたリボンが
絡まることがない。よって、刻印装置から刻印済みのカ
ード1をスムーズに取り出すことができる。
【0039】また、カード1を間に挟んで刻印シャフト
6と対向したベースフレーム2に、シャフト15を設
け、カード載置部28を下方から支えるようにしている
ので、カード1への刻印時に、カード載置部28を安定
した状態で移動させることができると共に、刻印時にカ
ード1に加わる圧力をカード載置部28とシャフト15
で受けることができるので、鮮明に刻印することができ
る。さらに、昇温円筒ヒータ14で昇温した刻印部7を
カード1に圧接させた状態でカード1を移動させて刻印
するので、従来の凸活字を有する刻印部材と受け部材で
カード1をプレスして刻印を形成する場合に比べ、カー
ド1にかかる応力を低減でき歪みの少ないカード1とな
る。
【0040】次に、本発明を適用した刻印装置の第2の
実施形態について説明する。なお、図1の刻印装置と相
違する点について主に説明し、カード1を移動させる機
構やプラスチックリボン33を供給する機構等は同様で
ありこれらの説明を省略する。この刻印装置は、図10
〜図12に示すように、刻印部7をセラミックヒータホ
ルダ84によって支持している。即ち、本実施形態で
は、セラミックヒータホルダ84が刻印部材を兼ねてい
る。セラミックヒータホルダ84の両面には、セラミッ
クヒータ85が張り合わされている。このセラミックヒ
ータホルダ84はアーム86に固定されており、このア
ーム86は移動手段であるX−Yテーブル87に固定さ
れたブラケット88に回転自在に支持されると共に、第
1のレバー89により刻印部材移動手段である上下動作
ソレノイド90に連結されている。また、アーム86と
第1のレバー89との間には、スプリング95が介在さ
れている。上下動作ソレノイド90のストロークは、ス
トローク規制ソレノイド91によって規制される。即
ち、ストローク規制ソレノイド91のオン・オフ動作に
よって操作される第2のレバー94には、ピン92が取
り付けられており、当該ピン92が上下動作ソレノイド
90のストロークを規制する。
【0041】この刻印装置は、X−Yテーブル87によ
って刻印部7を移動させてカード1の表面に刻印を行
う。なお、プラスチックリボン33を溶かしながら刻印
を行う点は図1の刻印装置と同様である。ストローク規
制ソレノイド91がオン状態になっている場合には、第
2のレバー94は上下動作ソレノイド90のストローク
を規制しない。したがって、上下動作ソレノイド90が
オフ状態になっている場合には、第1のレバー89によ
って刻印部7は離間位置まで持ち上げられている。即
ち、図10に示すように、カード1の表面から刻印部7
が大きく持ち上げられている。
【0042】この状態より、上下動作ソレノイド90が
オン操作されると、図11に示すように、第1のレバー
89によって刻印部7が刻印位置に移動される。即ち、
刻印部7の加熱ペン部81はセラミックヒータ85によ
って加熱されており、間隔保持部材82がカード1の表
面に度当たりするまで降ろされると、加熱ペン部81が
段差Dに相当する深さまでカード1の表面を溶かして下
降する。この状態でX−Yテーブル87が刻印部7を移
動させると、カード1に文字等が刻み込まれる。間隔保
持部材82がカード1の表面に度当たりしているので、
加熱ペン部81は一定の深さで刻印する。
【0043】上下動作ソレノイド90がオン操作されて
いる場合にストローク規制ソレノイド91をオフ操作す
ると、第2のレバー94が回動してピン92が上下動作
ソレノイド90の前方に落ち込む。したがって、上下動
作ソレノイド90をオフ操作しても上下動作ソレノイド
90のストロークは僅かな距離に規制され、刻印部7を
僅かにしか持ち上げることができない。即ち、図12に
示すように、ストローク規制ソレノイド91によって上
下動作ソレノイド90のストロークを規制した状態でこ
の上下動作ソレノイド90をオフ操作すると、刻印部7
はカード1の表面から僅かに持ち上げられる。したがっ
て、カード1に1本の線を刻み込んだ後に次の線を刻み
込む場合や、1文字の刻み込みを終了した後に次の文字
を刻み込む場合等には、刻印部7の持ち上げ量を僅かな
ものにしてストロークに要する時間を短縮させ刻印を効
率良く行うことができる。一方、上述したようにストロ
ーク規制ソレノイド91をオン操作することで刻印部7
を大きく持ち上げることができるので、カード1をセッ
トする場合や取り外す場合等には、刻印部7を大きく持
ち上げて作業性を向上させることができる。
【0044】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、間隔保持部材82を円筒
形状にして加熱ペン部81の全周を囲うようにしている
が、必ずしも全周を囲む必要はなく、例えば図13に示
すように、加熱ペン部81を部分的に囲む形状にしても
良い。
【0045】また、図14に示すように、カード1の範
囲L+αにインデントする必要がない場合には、加熱ペ
ン部81と間隔保持部材82とを並べて取り付けるよう
にしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、先端に加熱ペン部が設けられ、該加熱ペン部が媒体
に圧接して刻印する刻印位置と媒体から離間した離間位
置との間を移動自在に設けられた刻印部材と、該刻印部
材を刻印位置と離間位置との間で移動させる刻印部材移
動手段と、加熱ペン部が媒体に刻印する深さを一定にす
るための刻印部材に設けられた間隔保持部材とを有する
ので、間隔保持部材と加熱ペン部の先端との間に段差を
設けることでインデント深さを一定にすることができ、
加熱ペン部の支持剛性やX−Y動作の平面性等の精度に
よらず簡単にインデント深さを制御することができる。
このため、装置の小型化,軽量化,構造の単純化,コス
トの低減等を実現することができる。また、加熱ペン部
の先端と間隔保持部材との段差でインデントの深さが定
まるため、インデントの深さの管理が容易で、長期間の
使用でもインデント深さが変化し難く、信頼性が向上す
る。さらに、ペン圧,ペン速度,ペン温度等の管理の巾
が広がり制御しやすい刻印装置を得ることができる。ま
た、加熱ペン方式の刻印装置なので、小型で刻印できる
文字や記号、数字や図形等が豊富で、その管理に手間が
かからず、また、媒体に刻印した文字や記号、数字や図
形等が媒体の長期間の使用にも耐えられ、かつその視認
性の低下も少なくできる。
【0047】また、請求項2記載の刻印装置は、媒体と
刻印部材との間に介在される熱溶融インク部材と、媒体
と刻印部材とをX−Y方向に相対移動させる移動手段を
備えてなるので、移動手段によって刻印部材を媒体に対
して相対移動させることで媒体にインクで着色された刻
印を形成することができる。
【0048】また、請求項3記載の刻印装置は、間隔保
持部材を加熱ペン部の先端を取り囲むように断熱材で形
成したので、加熱ペン部を加熱しても間隔保持部材が高
温になることが防止され、加熱保持部材によって媒体を
溶かすことがない。
【0049】さらに、請求項4記載の刻印装置は、間隔
保持部材を、加熱ペン部に断熱接着剤を介して取り付け
たので、間隔保持部材の温度上昇をより一層防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した刻印装置の第1の実施形態を
示す正面図である。
【図2】図1の刻印装置の平面図である。
【図3】図1の刻印装置の刻印部を拡大して示す断面図
である。
【図4】図1の刻印装置の刻印部材を示し、刻印位置に
移動した状態の断面図である。
【図5】図1の刻印装置のX−Y軸方向移動手段と巻取
部を示す拡大図である。
【図6】図1の刻印装置の熱溶融インク部材及びその供
給部と巻取部を示す断面図である。
【図7】文字等が刻印されたカードを示し、(a)は連
続した線で構成された文字が刻印されたカードの平面
図、(b)はドット状の文字が刻印されたカードの平面
図、(c)は連続した線で構成された図柄等が刻印され
た平面図である。
【図8】図1の刻印装置のカードの取り出し動作と巻取
部による熱溶融インク部材の巻き取り動作を示す拡大斜
視図である。
【図9】図1の刻印装置の熱溶融インク部材を示し、カ
ードに溶着した熱溶融インク部材の剥がれ状態を示す拡
大断面図である。
【図10】本発明を適用した刻印装置の第2の実施形態
を示し、刻印部材が離間位置に移動した状態の側面図で
ある。
【図11】図10の刻印装置を示し、刻印部材が刻印位
置に移動した状態の側面図である。
【図12】図10の刻印装置を示し、刻印部材がカード
から僅かに離れた状態の側面図である。
【図13】本発明を適用した刻印装置の間隔保持部材の
変形例を示す斜視図である。
【図14】本発明を適用した刻印装置の間隔保持部材の
取付位置の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 カード(媒体) 6 刻印シャフト(刻印部材) 16 X−Y軸方向移動手段(移動手段) 33 プラスチックリボン(熱溶融インク部材) 81 加熱ペン部 82 間隔保持部材 83 断熱接着剤 84 セラミックヒータホルダ(刻印部材) 90 上下動作ソレノイド(刻印部材移動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体に文字等を刻印する刻印装置におい
    て、先端に加熱ペン部が設けられ、該加熱ペン部が上記
    媒体に圧接して刻印する刻印位置と上記媒体から離間し
    た離間位置との間を移動自在に設けられた刻印部材と、
    該刻印部材を上記刻印位置と離間位置との間で移動させ
    る刻印部材移動手段と、上記加熱ペン部が上記媒体に刻
    印する深さを一定にするための上記刻印部材に設けられ
    た間隔保持部材とを有することを特徴とする刻印装置。
  2. 【請求項2】 上記刻印装置は、上記媒体と刻印部材と
    の間に介在される熱溶融インク部材と、上記媒体と刻印
    部材とをX−Y方向に相対移動させる移動手段を備えて
    なることを特徴とする請求項1記載の刻印装置。
  3. 【請求項3】 上記間隔保持部材は、上記加熱ペン部の
    先端を取り囲むように断熱材で形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の刻印装置。
  4. 【請求項4】 上記間隔保持部材は、上記加熱ペン部に
    断熱接着剤を介して取り付けられたものであることを特
    徴とする請求項3記載の刻印装置。
JP23500297A 1997-08-29 1997-08-29 刻印装置 Pending JPH1176890A (ja)

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