JPH117662A - 光ディスク用スタンパの製造方法 - Google Patents
光ディスク用スタンパの製造方法Info
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- JPH117662A JPH117662A JP15690997A JP15690997A JPH117662A JP H117662 A JPH117662 A JP H117662A JP 15690997 A JP15690997 A JP 15690997A JP 15690997 A JP15690997 A JP 15690997A JP H117662 A JPH117662 A JP H117662A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 高密度大容量の光ディスク用スタンパを歩留
りよく製造する。 【解決手段】 ガラス原盤上にスピンコートにより化学
増幅タイプのフォトレジストの膜を形成し、波長が18
0〜300nmの遠紫外レーザ光でピット又はグルーブ
状パターンを描画する。このレジスト原盤を加熱して露
光後ベーキングを行い、その後アルカリ現像液に浸積
し、ピット又はグルーブ状パターンを形成する。さら
に、レジスト8表面上にスパッタ法により金属薄膜9を
積層し、この薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させN
i電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるス
タンパを作製する。これにより、最短ピット長が0.1
〜0.3μm、トラックピッチが0.1〜0.5μmの
ピット又はグルーブ状パターンを描画できる。また、レ
ジスト表面上にスパッタリング圧力0.5〜2.0Pa
の成膜条件で膜厚30〜100nmのNi薄膜を積層し
た。
りよく製造する。 【解決手段】 ガラス原盤上にスピンコートにより化学
増幅タイプのフォトレジストの膜を形成し、波長が18
0〜300nmの遠紫外レーザ光でピット又はグルーブ
状パターンを描画する。このレジスト原盤を加熱して露
光後ベーキングを行い、その後アルカリ現像液に浸積
し、ピット又はグルーブ状パターンを形成する。さら
に、レジスト8表面上にスパッタ法により金属薄膜9を
積層し、この薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させN
i電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるス
タンパを作製する。これにより、最短ピット長が0.1
〜0.3μm、トラックピッチが0.1〜0.5μmの
ピット又はグルーブ状パターンを描画できる。また、レ
ジスト表面上にスパッタリング圧力0.5〜2.0Pa
の成膜条件で膜厚30〜100nmのNi薄膜を積層し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用スタ
ンパの製造方法に関するものである。
ンパの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のCD、及び最近登場したDVD等
の量産に用いるスタンパ(成形用金型)の元となる光デ
ィスク用スタンパの製造においては、先ず0.1〜0.
2μm膜厚の紫外線感光性フォトレジストが均一にスピ
ンコートされた厚さ数mmのガラス円盤を回転させなが
ら、この円盤上に青色又は近紫外域で発振するガスレー
ザ(Ar,Krレーザなど;波長350〜460nm)
からの光を対物レンズで集光させ、レーザ光をオン、オ
フさせてレジストをスポット露光し、その後レジストを
現像することにより、ピットまたはグルーブ状の微細パ
ターンを形成しレジスト原盤としている。
の量産に用いるスタンパ(成形用金型)の元となる光デ
ィスク用スタンパの製造においては、先ず0.1〜0.
2μm膜厚の紫外線感光性フォトレジストが均一にスピ
ンコートされた厚さ数mmのガラス円盤を回転させなが
ら、この円盤上に青色又は近紫外域で発振するガスレー
ザ(Ar,Krレーザなど;波長350〜460nm)
からの光を対物レンズで集光させ、レーザ光をオン、オ
フさせてレジストをスポット露光し、その後レジストを
現像することにより、ピットまたはグルーブ状の微細パ
ターンを形成しレジスト原盤としている。
【0003】そしてこのレジスト原盤からNiメッキに
よりレプリカを取ることにより厚さ数100μmのNi
製スタンパを作製する。そこでNi電解溶液中でのメッ
キ工程の前にレジスト原盤の表面の導通を取るためにレ
ジスト表面に金属薄膜を堆積する必要があるが、従来は
NiやAg原子の導電膜を無電解メッキプロセス(金属
を還元剤で還元析出させる方法)を用いて50〜100
nmの膜厚で形成していた。その後Ni電解溶液中にお
いて、この導電膜を陰極側に導通させ対向するNi製陽
極との間にDC電流を通電し、Niメッキ(電鋳)を行
いNiスタンパを作製していた。
よりレプリカを取ることにより厚さ数100μmのNi
製スタンパを作製する。そこでNi電解溶液中でのメッ
キ工程の前にレジスト原盤の表面の導通を取るためにレ
ジスト表面に金属薄膜を堆積する必要があるが、従来は
NiやAg原子の導電膜を無電解メッキプロセス(金属
を還元剤で還元析出させる方法)を用いて50〜100
nmの膜厚で形成していた。その後Ni電解溶液中にお
いて、この導電膜を陰極側に導通させ対向するNi製陽
極との間にDC電流を通電し、Niメッキ(電鋳)を行
いNiスタンパを作製していた。
【0004】例えばDVD(ROM)の情報信号ピット
は、スタンパ上に最短ピット長0.4μm、トラックピ
ッチ0.74μmのピット列がスパイラル状に描画され
ており、このスタンパを金型としてプラスチック樹脂の
射出成形で作製された12cmΦディスク(片面)は
4.7GBの情報容量を持つ。このDVD密度のレーザ
ー描画(カッティング)には例えば波長413nmのK
r(イオン)レーザーが用いられる。
は、スタンパ上に最短ピット長0.4μm、トラックピ
ッチ0.74μmのピット列がスパイラル状に描画され
ており、このスタンパを金型としてプラスチック樹脂の
射出成形で作製された12cmΦディスク(片面)は
4.7GBの情報容量を持つ。このDVD密度のレーザ
ー描画(カッティング)には例えば波長413nmのK
r(イオン)レーザーが用いられる。
【0005】この場合カッティング可能な最短ピット長
P、即ち解像力は、一般にレーザ波長λ、対物レンズの
NA(開口数)、及びプロセスファクタK(レジスト特
性等に依存し0.8〜0.9の値をとる)から、P=K
・(NA/λ)の式で近似される。これにλ=413
(nm)、NA=0.9、K=0.8を代入すると、P
=0.37(μm)となりDVDの最短ピット長0.4
μmが解像されることになる。
P、即ち解像力は、一般にレーザ波長λ、対物レンズの
NA(開口数)、及びプロセスファクタK(レジスト特
性等に依存し0.8〜0.9の値をとる)から、P=K
・(NA/λ)の式で近似される。これにλ=413
(nm)、NA=0.9、K=0.8を代入すると、P
=0.37(μm)となりDVDの最短ピット長0.4
μmが解像されることになる。
【0006】近年の情報通信及び画像処理技術の急速な
発展に伴い、光ディスク容量も近い将来現在の数倍のも
のが要求される可能性が高いが、例えばDVDの延長線
上において12cmΦディスク(片面)で20GB容量
を現在と同様の信号処理方式により達成するには、最短
ピット長を0.2μm、トラックピッチを0.35μm
まで微細化する必要がある。このような微細ピット形成
のためには、上述の式からわかるようにレーザ波長の短
波長化と対物レンズNAの増大が求められるが、対物の
NA値はレンズの設計製作精度の面から現状の0.9と
いう値がほぼ限界である。
発展に伴い、光ディスク容量も近い将来現在の数倍のも
のが要求される可能性が高いが、例えばDVDの延長線
上において12cmΦディスク(片面)で20GB容量
を現在と同様の信号処理方式により達成するには、最短
ピット長を0.2μm、トラックピッチを0.35μm
まで微細化する必要がある。このような微細ピット形成
のためには、上述の式からわかるようにレーザ波長の短
波長化と対物レンズNAの増大が求められるが、対物の
NA値はレンズの設計製作精度の面から現状の0.9と
いう値がほぼ限界である。
【0007】従って今後はレーザの短波長化が必要不可
欠であり、例えばλ=250nmの遠紫外レーザ光を用
いれば、上述の式にK=0.8を代入するとP=0.2
3(μm)になる。上記の最短ピット長にかなり接近す
るが未だ若干の解像力不足であり、高解像力レジストの
適用等によってプロセスファクターK値を減少させる手
段が必要である。
欠であり、例えばλ=250nmの遠紫外レーザ光を用
いれば、上述の式にK=0.8を代入するとP=0.2
3(μm)になる。上記の最短ピット長にかなり接近す
るが未だ若干の解像力不足であり、高解像力レジストの
適用等によってプロセスファクターK値を減少させる手
段が必要である。
【0008】ところでこのような遠紫外域波長のレーザ
適用において、従来広く使用されてきたフェノールノボ
ラック樹脂をベースレンジとし、ナフトキノンジアジド
を感光剤とする所謂ノボッラック系レジストを適用する
のは極めて困難である。
適用において、従来広く使用されてきたフェノールノボ
ラック樹脂をベースレンジとし、ナフトキノンジアジド
を感光剤とする所謂ノボッラック系レジストを適用する
のは極めて困難である。
【0009】図1にノボラック樹脂とナフトキノンジア
ジドの化学構造式を示すが、この樹脂及び感光剤の光吸
収率が300nm以下の波長で急激に増大し、レジスト
中での内部吸収により解像力を決めるレジストのγ値
(コントラスト)を著しく劣化させ、エッヂの切り立ち
が悪いピット形状となってしまうからである。またレジ
ストの感度も同様の理由により低下し、カッティングの
生産性を著しく損なわせる可能性がある。
ジドの化学構造式を示すが、この樹脂及び感光剤の光吸
収率が300nm以下の波長で急激に増大し、レジスト
中での内部吸収により解像力を決めるレジストのγ値
(コントラスト)を著しく劣化させ、エッヂの切り立ち
が悪いピット形状となってしまうからである。またレジ
ストの感度も同様の理由により低下し、カッティングの
生産性を著しく損なわせる可能性がある。
【0010】以上述べたように今後必須となる遠紫外線
レーザをカッティング光源とした場合には、従来のノボ
ラック系レジストをパターン形成に用いるのは実用上極
めて困難であり、この波長域でノボラック系レジストに
比較して高感度、高解像力の特性を持つ化学増幅タイプ
のフォトレジストの適用が有効であると考えられる。
レーザをカッティング光源とした場合には、従来のノボ
ラック系レジストをパターン形成に用いるのは実用上極
めて困難であり、この波長域でノボラック系レジストに
比較して高感度、高解像力の特性を持つ化学増幅タイプ
のフォトレジストの適用が有効であると考えられる。
【0011】図2に典型的な化学増幅タイプのフォトレ
ジストのベース樹脂であるポリヒドロキシスチレンと感
光剤(スルフォニウム塩)の化学構造式を示す。このタ
イプのレジストは半導体用リソグラフィーでKrFエキ
シマレーザ・ステッパ(λ=248nm)対応のレジス
トとして開発が進められており、300nm以下の遠紫
外域におけるレジスト内部吸収がノボラック系レジスト
に比較して格段に小さく、また図3に示すような、感光
剤が露光により発生するプロトン酸(H+ )を露光後ベ
ーキング(PEB;Post Exposure Ba
king)により触媒的に反応させる光化学反応メカニ
ズムを採用しているため感度も格段に高い。従って化学
増幅タイプのフォトレジストは遠紫外域における高解像
力、高感度レジストとしてカッティング用途においても
非常に有望なレジストであると考えられる。
ジストのベース樹脂であるポリヒドロキシスチレンと感
光剤(スルフォニウム塩)の化学構造式を示す。このタ
イプのレジストは半導体用リソグラフィーでKrFエキ
シマレーザ・ステッパ(λ=248nm)対応のレジス
トとして開発が進められており、300nm以下の遠紫
外域におけるレジスト内部吸収がノボラック系レジスト
に比較して格段に小さく、また図3に示すような、感光
剤が露光により発生するプロトン酸(H+ )を露光後ベ
ーキング(PEB;Post Exposure Ba
king)により触媒的に反応させる光化学反応メカニ
ズムを採用しているため感度も格段に高い。従って化学
増幅タイプのフォトレジストは遠紫外域における高解像
力、高感度レジストとしてカッティング用途においても
非常に有望なレジストであると考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら化学増幅
タイプのフォトレジストは図1と図2に示される樹脂の
化学構造から推測されるように、最表面の性質(親水
性、或いは疎水性)が従来のノボラック系レジストとは
かなり異なり、レジスト表面の特性に非常に敏感な無電
解メッキプロセスに重大な影響を及ぼす。
タイプのフォトレジストは図1と図2に示される樹脂の
化学構造から推測されるように、最表面の性質(親水
性、或いは疎水性)が従来のノボラック系レジストとは
かなり異なり、レジスト表面の特性に非常に敏感な無電
解メッキプロセスに重大な影響を及ぼす。
【0013】図1のノボラック樹脂では全てのベンゼン
環骨格からOH基が外に出ているのち対して、図2に示
すベース樹脂であるポリヒドロキシスチレンのOH基
は、そのかなりの割合が保護基(t−BOC)で覆われ
ているため、未露光部の最表面が親水性か或いは疎水性
かを決めるOH基の表面上の密度はノボラック系と化学
増幅タイプのフォトレジストでは大きく異なるからであ
る。
環骨格からOH基が外に出ているのち対して、図2に示
すベース樹脂であるポリヒドロキシスチレンのOH基
は、そのかなりの割合が保護基(t−BOC)で覆われ
ているため、未露光部の最表面が親水性か或いは疎水性
かを決めるOH基の表面上の密度はノボラック系と化学
増幅タイプのフォトレジストでは大きく異なるからであ
る。
【0014】実際に従来採用されてきた無電解メッキプ
ロセスは、親水性が強いノボラックタイプのフォトレジ
ストの表面特性に適合するような表面処理、界面活性剤
等を用いているため、これをそのまま化学増幅タイプの
フォトレジストに適用すると、やや疎水性が強いレジス
ト表面上に殆ど無電解メッキ膜(Ni,Ag等)が付着
しないという重大な問題が生じた。
ロセスは、親水性が強いノボラックタイプのフォトレジ
ストの表面特性に適合するような表面処理、界面活性剤
等を用いているため、これをそのまま化学増幅タイプの
フォトレジストに適用すると、やや疎水性が強いレジス
ト表面上に殆ど無電解メッキ膜(Ni,Ag等)が付着
しないという重大な問題が生じた。
【0015】また、化学増幅レジストの組成は、その多
くが図2に示すような基本構造を有するが、ベース樹脂
(ポリヒドロキシスチレン)のOH基が保護基(t−B
OC)により置換されている割合は、多種に渡りまちま
ちであり、また保護基の役割を果たすt−BOC等のア
ルカリ溶解阻止剤がベース樹脂と結合していないタイプ
のレジストもある。このようにレジストの最表面の特性
は、化学構造式に対応してかなり異なり、これら全ての
レジストタイプに無電解メッキプロセスを対応させるの
は非常に困難かつ繁雑であるという問題があった。
くが図2に示すような基本構造を有するが、ベース樹脂
(ポリヒドロキシスチレン)のOH基が保護基(t−B
OC)により置換されている割合は、多種に渡りまちま
ちであり、また保護基の役割を果たすt−BOC等のア
ルカリ溶解阻止剤がベース樹脂と結合していないタイプ
のレジストもある。このようにレジストの最表面の特性
は、化学構造式に対応してかなり異なり、これら全ての
レジストタイプに無電解メッキプロセスを対応させるの
は非常に困難かつ繁雑であるという問題があった。
【0016】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、高密度大記録容量の光ディスク用スタンパ
を、高い品質において、安定して歩留り良く製造する方
法を提供することを目的とする。
ものであり、高密度大記録容量の光ディスク用スタンパ
を、高い品質において、安定して歩留り良く製造する方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク用ス
タンパの製造方法は、ガラス原盤の上に、スピンコート
により化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する
工程と、波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光
を、対物レンズによりフォトレジスト上に集光し、ピッ
ト又はグルーブ状パターンを描画する工程と、ピット又
はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原盤を、加
熱して露光後ベーキングを行う工程と、露光後ベーキン
グの後、レジスト原盤をアルカリ現像液に浸積させ、ピ
ット又はグルーブ状パターンをレジスト原盤に形成する
工程と、レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法
により、金属薄膜を積層する工程と、この金属薄膜から
なる導電膜を陰極側に導通させ、Ni電解メッキを行
い、レジスト原盤のレプリカであるのスタンパを作製す
る工程とを有するものである。
タンパの製造方法は、ガラス原盤の上に、スピンコート
により化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する
工程と、波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光
を、対物レンズによりフォトレジスト上に集光し、ピッ
ト又はグルーブ状パターンを描画する工程と、ピット又
はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原盤を、加
熱して露光後ベーキングを行う工程と、露光後ベーキン
グの後、レジスト原盤をアルカリ現像液に浸積させ、ピ
ット又はグルーブ状パターンをレジスト原盤に形成する
工程と、レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法
により、金属薄膜を積層する工程と、この金属薄膜から
なる導電膜を陰極側に導通させ、Ni電解メッキを行
い、レジスト原盤のレプリカであるのスタンパを作製す
る工程とを有するものである。
【0018】本発明によれば、レジスト原盤のレジスト
表面上に、スパッタ法により、金属薄膜を積層すること
により、異なる表面特性を有する種々の化学増幅タイプ
のフォトレジストを用いたレジスト原盤から、そのレジ
ストの種類に影響されることなく、全ての種類のレジス
トに対して常に安定して高品質のNiスタンパを製造す
ることが出来る。
表面上に、スパッタ法により、金属薄膜を積層すること
により、異なる表面特性を有する種々の化学増幅タイプ
のフォトレジストを用いたレジスト原盤から、そのレジ
ストの種類に影響されることなく、全ての種類のレジス
トに対して常に安定して高品質のNiスタンパを製造す
ることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光ディスク用
スタンパの製造方法の実施例について図1〜図6を参照
しながら説明する。
スタンパの製造方法の実施例について図1〜図6を参照
しながら説明する。
【0020】先ず光ディスク原盤として、例えば外形2
20Φ、板厚6tの表面が充分研磨されたガラスを用
い、その上に化学増幅タイプのフォトレジスト(図2に
示す化学構造式を有するもの)を0.1μmの膜厚でス
ピンコートして均一なフォトレジストの膜を形成する。
20Φ、板厚6tの表面が充分研磨されたガラスを用
い、その上に化学増幅タイプのフォトレジスト(図2に
示す化学構造式を有するもの)を0.1μmの膜厚でス
ピンコートして均一なフォトレジストの膜を形成する。
【0021】続いて図4に示すように、遠紫外レーザ光
として例えばYAG4倍波レーザ(波長266nm)を
カッティング光源として、AOM(音響光学素子)等に
よりデジタル信号でパルス変調されたレーザ光を、NA
が0.9前後の対物レンズにより0.25μm以下のス
ポットサイズでフォトレジスト上に集光し、ピット又は
グルーブ状パターンをスパイラル状に描画する。この時
フォトレジストが塗布された原盤は図に示されるよう
に、例えば線速一定の等速度回転モード(CLV;Co
nstant Linear Velocity)で回
転させ、対物レンズは内周から外周に向かって一定のト
ラックピッチを保つように半径方向にスライドする。
として例えばYAG4倍波レーザ(波長266nm)を
カッティング光源として、AOM(音響光学素子)等に
よりデジタル信号でパルス変調されたレーザ光を、NA
が0.9前後の対物レンズにより0.25μm以下のス
ポットサイズでフォトレジスト上に集光し、ピット又は
グルーブ状パターンをスパイラル状に描画する。この時
フォトレジストが塗布された原盤は図に示されるよう
に、例えば線速一定の等速度回転モード(CLV;Co
nstant Linear Velocity)で回
転させ、対物レンズは内周から外周に向かって一定のト
ラックピッチを保つように半径方向にスライドする。
【0022】また、レーザ光学系はAOM素子にレーザ
光を一旦集光させその後再び平行光に戻すようなレンズ
と、対物レンズの入射瞳径と同程度又はそれ以上にビー
ム径を拡大するためのビームエキスパンダーから主に構
成される。
光を一旦集光させその後再び平行光に戻すようなレンズ
と、対物レンズの入射瞳径と同程度又はそれ以上にビー
ム径を拡大するためのビームエキスパンダーから主に構
成される。
【0023】このようなカッティングマシンにより、レ
ーザ描画されたレジスト原盤は、次に露光後ベーキング
(PEB)を行うホットプレート・オーブンにより均一
に加熱され、レジスト露光部に発生したプロトン酸を活
性化させ、触媒的反応により露光部のみアルカリ現像可
能な化学構造に変化させる。この時PEB条件はプロト
ン酸による反応を十分に促進させるため90℃程度の温
度にして数分間加熱する。
ーザ描画されたレジスト原盤は、次に露光後ベーキング
(PEB)を行うホットプレート・オーブンにより均一
に加熱され、レジスト露光部に発生したプロトン酸を活
性化させ、触媒的反応により露光部のみアルカリ現像可
能な化学構造に変化させる。この時PEB条件はプロト
ン酸による反応を十分に促進させるため90℃程度の温
度にして数分間加熱する。
【0024】PEBによる加熱後、レジスト原盤が十分
冷却された後にアルカリ現像液に浸積させ、露光部のレ
ジストのみ溶解させ、ピット又はグルーブ状パターンを
レジスト原盤上に形成する。
冷却された後にアルカリ現像液に浸積させ、露光部のレ
ジストのみ溶解させ、ピット又はグルーブ状パターンを
レジスト原盤上に形成する。
【0025】本実施例によれば、最短ピット長が0.1
〜0.3μmの範囲にあり、またトラックピッチが0.
1〜0.5μmの範囲にある、ピット又はグルーブ状パ
ターンを形成することができる。
〜0.3μmの範囲にあり、またトラックピッチが0.
1〜0.5μmの範囲にある、ピット又はグルーブ状パ
ターンを形成することができる。
【0026】以上述べた方法によりレジストにピット又
はグルーブ状パターンが形成されたレジスト原盤上にお
いて、図5に示すように、膜厚30〜100nmのNi
薄膜をスパッタリング時圧力0.5〜2Paの条件で直
流(DC)方式スパッタ成膜装置によりレジスト表面上
に積層する。
はグルーブ状パターンが形成されたレジスト原盤上にお
いて、図5に示すように、膜厚30〜100nmのNi
薄膜をスパッタリング時圧力0.5〜2Paの条件で直
流(DC)方式スパッタ成膜装置によりレジスト表面上
に積層する。
【0027】次に、従来例で述べたようにNi薄膜を導
電膜として、図6に示すようにNi電解メッキ装置によ
るNiメッキ(電鋳)によりこのレジスト原盤のレプリ
カである厚さ300μmのNiスタンパを作製する。
電膜として、図6に示すようにNi電解メッキ装置によ
るNiメッキ(電鋳)によりこのレジスト原盤のレプリ
カである厚さ300μmのNiスタンパを作製する。
【0028】そして最後にこのNiスタンパを原盤から
剥離し、裏面研磨、端面処理等を施し、プラスチック製
光ディスクを量産するためのスタンパ(成形金型)が出
来上がる。
剥離し、裏面研磨、端面処理等を施し、プラスチック製
光ディスクを量産するためのスタンパ(成形金型)が出
来上がる。
【0029】なお、本実施例では遠紫外レーザ光として
は波長266nmのものを用いたが、この波長に限るわ
けではなく、波長が180〜300nmの遠紫外レーザ
光を用いることができる。現状の光学材料の特性から、
波長180nm以上であることが望ましいからである。
は波長266nmのものを用いたが、この波長に限るわ
けではなく、波長が180〜300nmの遠紫外レーザ
光を用いることができる。現状の光学材料の特性から、
波長180nm以上であることが望ましいからである。
【0030】また、本実施例では、膜厚30〜100n
mのNi薄膜をスパッタリング時圧力0.5〜2Paの
条件で直流(DC)方式スパッタ成膜装置によりレジス
ト表面上に積層したが、用いる金属はNiに限るわけで
はなく、このほかの金属例えば、Ag,Au等の金属原
子の真空中スパッタにより形成することもできる。
mのNi薄膜をスパッタリング時圧力0.5〜2Paの
条件で直流(DC)方式スパッタ成膜装置によりレジス
ト表面上に積層したが、用いる金属はNiに限るわけで
はなく、このほかの金属例えば、Ag,Au等の金属原
子の真空中スパッタにより形成することもできる。
【0031】以上のことから、本実施例によれば、Ni
電解メッキ用のレジスト上の導電膜形成にスパッタ法を
利用するため、レジスト原盤のカッティングに適用する
化学増幅タイプのフォトレジストの種類の違いに依存す
ることなく、常に安定してNiスタンパを作製すること
が出来る。
電解メッキ用のレジスト上の導電膜形成にスパッタ法を
利用するため、レジスト原盤のカッティングに適用する
化学増幅タイプのフォトレジストの種類の違いに依存す
ることなく、常に安定してNiスタンパを作製すること
が出来る。
【0032】従って遠紫外レーザ光を用いることによる
カッティング用レーザビームの極めて高い集光特性と、
化学増幅タイプのフォトレジストの特長である高解像性
を活用して極めて微細なピット、或いはグルーブ構造を
有する光ディスク用スタンパを製造することが出来る。
カッティング用レーザビームの極めて高い集光特性と、
化学増幅タイプのフォトレジストの特長である高解像性
を活用して極めて微細なピット、或いはグルーブ構造を
有する光ディスク用スタンパを製造することが出来る。
【0033】これにより、将来の高密度大記録容量の光
ディスク用スタンパ(成形金型)を安定して歩留り良く
製造することができる。
ディスク用スタンパ(成形金型)を安定して歩留り良く
製造することができる。
【0034】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レジスト原盤のカッティングに適用する化学増幅タイプ
のフォトレジストの種類の違いに依存することなく、常
に安定してNiスタンパを製造することが出来る。
レジスト原盤のカッティングに適用する化学増幅タイプ
のフォトレジストの種類の違いに依存することなく、常
に安定してNiスタンパを製造することが出来る。
【0036】また、遠紫外レーザ光を用いることによる
カッティング用レーザビームの極めて高い集光特性と、
化学増幅タイプのフォトレジストの特長である高解像性
を活用して極めて微細なピット、又はグルーブ構造を有
する光ディスク用スタンパを製造することが出来る。
カッティング用レーザビームの極めて高い集光特性と、
化学増幅タイプのフォトレジストの特長である高解像性
を活用して極めて微細なピット、又はグルーブ構造を有
する光ディスク用スタンパを製造することが出来る。
【0037】また、高密度大記録容量の光ディスク用ス
タンパ(成形金型)を安定して歩留り良く製造すること
ができる。
タンパ(成形金型)を安定して歩留り良く製造すること
ができる。
【図1】従来用いられていた、ノボラック系のフォトレ
ジストと感光剤の化学構造を示す図である。
ジストと感光剤の化学構造を示す図である。
【図2】本発明に用いた、化学増幅タイプのフォトレジ
ストと感光剤の化学構造を示す図である。
ストと感光剤の化学構造を示す図である。
【図3】本発明に用いた、化学増幅タイプのフォトレジ
ストの光化学反応メカニズムを示す図である。
ストの光化学反応メカニズムを示す図である。
【図4】本発明の光ディスク用スタンパの製造方法にお
ける、カッティング(露光)方法を示す概念図である。
ける、カッティング(露光)方法を示す概念図である。
【図5】本発明の光ディスク用スタンパの製造方法にお
ける、Niスパッタ成膜による導電膜形成の方法を示す
図である。
ける、Niスパッタ成膜による導電膜形成の方法を示す
図である。
【図6】本発明の光ディスク用スタンパの製造方法にお
ける、Niメッキ(電鋳)とNiスタンパ剥離の方法を
示す図である。
ける、Niメッキ(電鋳)とNiスタンパ剥離の方法を
示す図である。
1 YAG4倍波レーザ、2 AOM、3 エキスパン
ダ、4 対物レンズ、5 化学増幅タイプのフォトレジ
スト、6 ガラス原盤、7 描画がされたピット又はグ
ルーブ状パターン、8 フォトレジスト、9 Niスパ
ッタ膜、10 Niメッキ膜、11 スタンパ、12
レジスト原盤
ダ、4 対物レンズ、5 化学増幅タイプのフォトレジ
スト、6 ガラス原盤、7 描画がされたピット又はグ
ルーブ状パターン、8 フォトレジスト、9 Niスパ
ッタ膜、10 Niメッキ膜、11 スタンパ、12
レジスト原盤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (8)
- 【請求項1】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光を、対物レ
ンズによりフォトレジスト上に集光し、ピット又はグル
ーブ状パターンを描画する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法により、
金属薄膜を積層する工程と、 この金属薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項2】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、最短ピット長が0.1〜0.3μm
の範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画す
る工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法により、
金属薄膜を積層する工程と、 この金属薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項3】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、トラックピッチが0.1〜0.5μ
mの範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画
する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法により、
金属薄膜を積層する工程と、 この金属薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項4】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、最短ピット長が0.1〜0.3μm
の範囲にあり、かつトラックピッチが0.1〜0.5μ
mの範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画
する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタ法により、
金属薄膜を積層する工程と、 この金属薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項5】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光を、対物レ
ンズによりフォトレジスト上に集光し、ピット又はグル
ーブ状パターンを描画する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタリング圧力
0.5〜2.0Paの成膜条件でスパッタ法により、膜
厚30〜100nmの範囲のNi薄膜を積層する工程
と、 このNi薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項6】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、最短ピット長が0.1〜0.3μm
の範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画す
る工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタリング圧力
0.5〜2.0Paの成膜条件でスパッタ法により、膜
厚30〜100nmの範囲のNi薄膜を積層する工程
と、 このNi薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項7】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、トラックピッチが0.1〜0.5μ
mの範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画
する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタリング圧力
0.5〜2.0Paの成膜条件でスパッタ法により、膜
厚30〜100nmの範囲のNi薄膜を積層する工程
と、 このNi薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。 - 【請求項8】 ガラス原盤の上に、スピンコートにより
化学増幅タイプのフォトレジストの膜を形成する工程
と、 波長が180〜300nmの遠紫外レーザ光をフォトレ
ジスト上に集光し、最短ピット長が0.1〜0.3μm
の範囲にあり、かつトラックピッチが0.1〜0.5μ
mの範囲にある、ピット又はグルーブ状パターンを描画
する工程と、 ピット又はグルーブ状パターンを描画されたレジスト原
盤を、加熱して露光後ベーキングを行う工程と、 露光後ベーキングの後、レジスト原盤をアルカリ現像液
に浸積させ、ピット又はグルーブ状パターンをレジスト
原盤に形成する工程と、 レジスト原盤のレジスト表面上に、スパッタリング圧力
0.5〜2.0Paの成膜条件でスパッタ法により、膜
厚30〜100nmの範囲のNi薄膜を積層する工程
と、 このNi薄膜からなる導電膜を陰極側に導通させ、Ni
電解メッキを行い、レジスト原盤のレプリカであるのス
タンパを作製する工程とを有することを特徴とする光デ
ィスク用スタンパの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15690997A JPH117662A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 光ディスク用スタンパの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15690997A JPH117662A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 光ディスク用スタンパの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH117662A true JPH117662A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15638044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15690997A Abandoned JPH117662A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 光ディスク用スタンパの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH117662A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6635408B2 (en) * | 2000-02-25 | 2003-10-21 | Tdk Corporation | Resist pattern forming method, frame plating method and manufacturing method of thin-film magnetic head |
US6706465B1 (en) * | 1999-09-01 | 2004-03-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disk stamper mastering method and apparatus |
WO2015084011A1 (ko) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | (주)아모레퍼시픽 | 미세 패턴이 형성된 화장품 케이스 제조장치와 그 제조 방법 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15690997A patent/JPH117662A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6706465B1 (en) * | 1999-09-01 | 2004-03-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disk stamper mastering method and apparatus |
US6635408B2 (en) * | 2000-02-25 | 2003-10-21 | Tdk Corporation | Resist pattern forming method, frame plating method and manufacturing method of thin-film magnetic head |
WO2015084011A1 (ko) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | (주)아모레퍼시픽 | 미세 패턴이 형성된 화장품 케이스 제조장치와 그 제조 방법 |
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