JPH1176393A - 血液ポンプ - Google Patents
血液ポンプInfo
- Publication number
- JPH1176393A JPH1176393A JP9289024A JP28902497A JPH1176393A JP H1176393 A JPH1176393 A JP H1176393A JP 9289024 A JP9289024 A JP 9289024A JP 28902497 A JP28902497 A JP 28902497A JP H1176393 A JPH1176393 A JP H1176393A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- blood
- pump housing
- pump
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】後負荷抵抗が大きくても逆流の少ない微少拍動
型血液ポンプを提供することを目的とする。 【構成】上部中央に血液入口を、外筒部に血液出口を持
った中空円筒形状のポンプハウジングと、ポンプハウジ
ングの内側中央部に配置された中空四角柱形状をしたロ
ータと、血液出口基部に設けられたプレート弁と、ロー
タに回転力を与える回転軸と、ロータ回転軸とポンプハ
ウジングとの間に設けられた回転保持シール機構部から
構成される。血液はポンプハウジング血液流入ポートか
ら流入し、外部から回転軸に回転力を与えることによっ
てロータが回転し、その遠心力でロータに流入した血液
をロータとポンプハウジングの空隙部に誘導したのち、
さらに血液吐出ポート側にロータの回転で押し出される
ことにより微少拍動流を構成する。血液吐出ポート基部
に設けられたプレート弁は絶えずロータ外壁と接触し
て、血液のロータ内への逆流を防ぐ。本発明はこのよう
に微少拍動流でかつ逆流の少ない送血特性を持つ遠心型
血液ポンプを提供する。
型血液ポンプを提供することを目的とする。 【構成】上部中央に血液入口を、外筒部に血液出口を持
った中空円筒形状のポンプハウジングと、ポンプハウジ
ングの内側中央部に配置された中空四角柱形状をしたロ
ータと、血液出口基部に設けられたプレート弁と、ロー
タに回転力を与える回転軸と、ロータ回転軸とポンプハ
ウジングとの間に設けられた回転保持シール機構部から
構成される。血液はポンプハウジング血液流入ポートか
ら流入し、外部から回転軸に回転力を与えることによっ
てロータが回転し、その遠心力でロータに流入した血液
をロータとポンプハウジングの空隙部に誘導したのち、
さらに血液吐出ポート側にロータの回転で押し出される
ことにより微少拍動流を構成する。血液吐出ポート基部
に設けられたプレート弁は絶えずロータ外壁と接触し
て、血液のロータ内への逆流を防ぐ。本発明はこのよう
に微少拍動流でかつ逆流の少ない送血特性を持つ遠心型
血液ポンプを提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓疾患手術時の血液
体外循環、もしくは心臓疾患治療時の補助循環治療等に
用いられる遠心型血液ポンプに関する。
体外循環、もしくは心臓疾患治療時の補助循環治療等に
用いられる遠心型血液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】遠心型血液ポンプは過去において色々な
形状を持つ物が開発されてきた。しかしながら、従来の
ポンプはロータが複数の板で構成される羽根形状のた
め、一定回転下では定常流しか拍出することしかできな
いと共に、後負荷が大きいときは逆流が大きいために拍
出流量の減少が見られた。
形状を持つ物が開発されてきた。しかしながら、従来の
ポンプはロータが複数の板で構成される羽根形状のた
め、一定回転下では定常流しか拍出することしかできな
いと共に、後負荷が大きいときは逆流が大きいために拍
出流量の減少が見られた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点の解決のために、微少拍動流を形成し、かつ、逆流の
少ない遠心型血液ポンプを提供することを目的とする。
点の解決のために、微少拍動流を形成し、かつ、逆流の
少ない遠心型血液ポンプを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の1つは、ロータ形状が中空の四角柱形状をし
ていて、かつ、ロータの外側四面に血液流出用の開口部
を各1つずつ持つことを特長とする遠心型血液ポンプを
提供する。本発明の他の1つは、血液吐出ポートの基部
に、絶えずロータ外壁と接触するプレート弁を持つこと
を特長とする遠心型血液ポンプを提供する。
に本発明の1つは、ロータ形状が中空の四角柱形状をし
ていて、かつ、ロータの外側四面に血液流出用の開口部
を各1つずつ持つことを特長とする遠心型血液ポンプを
提供する。本発明の他の1つは、血液吐出ポートの基部
に、絶えずロータ外壁と接触するプレート弁を持つこと
を特長とする遠心型血液ポンプを提供する。
【0005】
【作用】本発明による遠心型血液ポンプは、ロータ形状
が中空の四角柱形状をしていて、かつ、ロータの外側四
面に血液流出用のロータ開口部を各1つずつ持っている
ため、ポンプハウジングとの間の空隙部が拍動型の血液
チャンバーと同じ役割を果たして微少拍動流を形成する
とともに、血液吐出ポートの基部に設けられたプレート
弁が、絶えずロータ外壁と接触することによって逆流が
軽減される。
が中空の四角柱形状をしていて、かつ、ロータの外側四
面に血液流出用のロータ開口部を各1つずつ持っている
ため、ポンプハウジングとの間の空隙部が拍動型の血液
チャンバーと同じ役割を果たして微少拍動流を形成する
とともに、血液吐出ポートの基部に設けられたプレート
弁が、絶えずロータ外壁と接触することによって逆流が
軽減される。
【0006】
【実施例】本発明を、以下の非限定的な実施例によって
説明する。第1図は、本発明を解りやすくするための遠
心型血液ポンプの原理図である。血液流入ポート42か
ら流入した血液は、ロータ11の内部に導入され、回転
軸21から伝達されたロータ11の回転がつくりだす遠
心力によって、ロータ外壁に設けられたロータ開口部1
2から、ポンプハウジング41とロータ11の間の空隙
部44に導かれる。その後、ロータ11の回転によって
血液吐出ポート43側に運ばれ、吐出する。このとき、
ロータ開口部12からの逆流は、ロータ外壁に絶えず接
触するように配置されているプレート弁31によって少
なく押さえられる。上記の機構をさらに詳細にするた
め、第2図および第3図を用いて説明する。第2図はロ
ータ軸方向の断面図を、第3図はロータ回転方向の断面
図を示す。ロータ11はロータ軸21とロータ回転中心
14で一体成形、又は溶着等で接続されている。ロータ
21の回転抵抗を小さくするためにベアリング22をポ
ンプハウジング41とロータ軸21との間に設けると共
に、シール材として例えばシリコン材、等の複数のシー
ルパッキン23が配置されている。ロータ11の外壁に
開けられたロータ開口部の位置は、例えばロータ回転が
右回りの場合にはロータ四隅のすぐ右側に設けられてお
り、ロータ11の四隅がポンプハウジング41に接触す
るように沿って回転していきながら血液吐出ポート43
の位置に来たときに、プレート弁31がちょうどロータ
開口部12を覆う形になるように設定されている。プレ
ート弁31は、例えば軟質ポリウレタン、等でできてお
り、絶えずロータ外壁側に接触するようにある程度のバ
ネ性を持たせてある。ロータ11の底面側には逃し穴1
3が複数個設けられており、少量の血液がロータ11と
ポンプハウジング41間の隙間に侵出するようになって
いる。この少量の血液はロータ回転時のポンプハウジン
グ41とロータ11との接触抵抗を小さくする効果が期
待できる。この逃し穴13は、ロータ上面に設けられて
いても良い。以上の実施例では例えば毎分500回転の
ロータ回転において、5〜6リットル/毎分の血液流量
を得ることが期待される。
説明する。第1図は、本発明を解りやすくするための遠
心型血液ポンプの原理図である。血液流入ポート42か
ら流入した血液は、ロータ11の内部に導入され、回転
軸21から伝達されたロータ11の回転がつくりだす遠
心力によって、ロータ外壁に設けられたロータ開口部1
2から、ポンプハウジング41とロータ11の間の空隙
部44に導かれる。その後、ロータ11の回転によって
血液吐出ポート43側に運ばれ、吐出する。このとき、
ロータ開口部12からの逆流は、ロータ外壁に絶えず接
触するように配置されているプレート弁31によって少
なく押さえられる。上記の機構をさらに詳細にするた
め、第2図および第3図を用いて説明する。第2図はロ
ータ軸方向の断面図を、第3図はロータ回転方向の断面
図を示す。ロータ11はロータ軸21とロータ回転中心
14で一体成形、又は溶着等で接続されている。ロータ
21の回転抵抗を小さくするためにベアリング22をポ
ンプハウジング41とロータ軸21との間に設けると共
に、シール材として例えばシリコン材、等の複数のシー
ルパッキン23が配置されている。ロータ11の外壁に
開けられたロータ開口部の位置は、例えばロータ回転が
右回りの場合にはロータ四隅のすぐ右側に設けられてお
り、ロータ11の四隅がポンプハウジング41に接触す
るように沿って回転していきながら血液吐出ポート43
の位置に来たときに、プレート弁31がちょうどロータ
開口部12を覆う形になるように設定されている。プレ
ート弁31は、例えば軟質ポリウレタン、等でできてお
り、絶えずロータ外壁側に接触するようにある程度のバ
ネ性を持たせてある。ロータ11の底面側には逃し穴1
3が複数個設けられており、少量の血液がロータ11と
ポンプハウジング41間の隙間に侵出するようになって
いる。この少量の血液はロータ回転時のポンプハウジン
グ41とロータ11との接触抵抗を小さくする効果が期
待できる。この逃し穴13は、ロータ上面に設けられて
いても良い。以上の実施例では例えば毎分500回転の
ロータ回転において、5〜6リットル/毎分の血液流量
を得ることが期待される。
【0007】
【発明の効果】本発明による遠心型血液ポンプは、ロー
タ形状が中空の四角柱形状をしていて、かつ、ロータの
外側四面に血液流出用のロータ開口部を各1つずつ持っ
ているため、ポンプハウジングとの間の空隙部が拍動型
の血液チャンバーと同じ役割を果たして微少拍動流を形
成するとともに、血液吐出ポートの基部に設けられたプ
レート弁が、絶えずロータ外壁と接触することによって
遠心型血液ポンプにありがちな後負荷時の流量減少の理
由である逆流の軽減を可能にさせる。
タ形状が中空の四角柱形状をしていて、かつ、ロータの
外側四面に血液流出用のロータ開口部を各1つずつ持っ
ているため、ポンプハウジングとの間の空隙部が拍動型
の血液チャンバーと同じ役割を果たして微少拍動流を形
成するとともに、血液吐出ポートの基部に設けられたプ
レート弁が、絶えずロータ外壁と接触することによって
遠心型血液ポンプにありがちな後負荷時の流量減少の理
由である逆流の軽減を可能にさせる。
【図1】 遠心型血液ポンプの概略説明図
【図2】 ロータ軸方向の断面図
【図3】 ロータ回転方向の断面図
【符号の説明】 41…ポンプハウジング 42…血液流入ポート 43…血液吐出ポート 44…空隙部 11…ロー
タ 12…ロータ開口部 13…逃し穴 14…ロー
タ回転中心 21…回転軸 22…ベアリング 23…シールパ
ッキン 31…プレート弁
タ 12…ロータ開口部 13…逃し穴 14…ロー
タ回転中心 21…回転軸 22…ベアリング 23…シールパ
ッキン 31…プレート弁
Claims (2)
- 【請求項1】 上部中央に血液流入ポート、及び外筒部
に血液吐出ポートを持った中空円筒形状のポンプハウジ
ングと、ポンプハウジングの内側中央部に配置されたロ
ータと、ロータ下部にロータと一体で設けられロータに
回転力を与える回転軸と、ロータ回転軸とポンプハウジ
ングとの間に設けられた回転保持シール機構部から構成
されれる遠心型血液ポンプにおいて、ロータ形状が中空
の四角柱形状をしていて、かつ、ロータの外側四面に血
液流出用のロータ開口部を各1つずつ持つことを特長と
する遠心型血液ポンプ。 - 【請求項2】 血液出口の基部に、絶えずロータ外壁と
接触するプレート弁を持つことを特長とする請求項1に
記載の遠心型血液ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289024A JPH1176393A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 血液ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289024A JPH1176393A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 血液ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1176393A true JPH1176393A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17737847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9289024A Pending JPH1176393A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 血液ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1176393A (ja) |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP9289024A patent/JPH1176393A/ja active Pending
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