JPH06254155A - 人工心臓装置 - Google Patents
人工心臓装置Info
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- JPH06254155A JPH06254155A JP5069222A JP6922293A JPH06254155A JP H06254155 A JPH06254155 A JP H06254155A JP 5069222 A JP5069222 A JP 5069222A JP 6922293 A JP6922293 A JP 6922293A JP H06254155 A JPH06254155 A JP H06254155A
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- JP
- Japan
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- opening
- movable member
- pump
- blood flow
- flow path
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗血栓性が高く、小型且つ安価な人工心臓装
置を提供する。 【構成】 回転軸部(7a)及び回転軸部に対して一定
の傾角をなす対称軸部(7b)を有する駆動軸(7)の
対称軸部に、円板状の可動部材(8)を回動自在に支持
する。ハウジング(2,3)によって、可動部材の駆動
軸回りの歳差運動範囲を囲繞するポンプ室(4)を郭成
すると共に、ポンプ室に連通する第1及び第2の開口
(5,6)を設ける。また、ハウジングの内側面から駆
動軸に向かって、第1の開口と第2の開口を区画する区
画手段(2e)を設け、可動部材のハウジングに対する
回動を規制する回転規制手段を設ける。そして、第1及
び第2の開口に夫々第1及び第2の流路(51,52)
並びに第3及び第4の流路(61,62)を連通接続
し、各流路に第1乃至第4の逆止弁(31〜34)を介
装する。
置を提供する。 【構成】 回転軸部(7a)及び回転軸部に対して一定
の傾角をなす対称軸部(7b)を有する駆動軸(7)の
対称軸部に、円板状の可動部材(8)を回動自在に支持
する。ハウジング(2,3)によって、可動部材の駆動
軸回りの歳差運動範囲を囲繞するポンプ室(4)を郭成
すると共に、ポンプ室に連通する第1及び第2の開口
(5,6)を設ける。また、ハウジングの内側面から駆
動軸に向かって、第1の開口と第2の開口を区画する区
画手段(2e)を設け、可動部材のハウジングに対する
回動を規制する回転規制手段を設ける。そして、第1及
び第2の開口に夫々第1及び第2の流路(51,52)
並びに第3及び第4の流路(61,62)を連通接続
し、各流路に第1乃至第4の逆止弁(31〜34)を介
装する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工心臓装置に関し、特
に可逆的に回転可能なポンプを備えた人工心臓装置に係
る。
に可逆的に回転可能なポンプを備えた人工心臓装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】生体心臓の機能回復が不十分な場合等に
おいて必要な血液循環を確保すべく、種々の人工心臓装
置が提案されている。例えば、特願平3−78342号
の出願においては、従前の人工心臓装置が拍動流を得る
ためにポンプに不連続回転や往復動をさせることとして
いるため、アクチュエータの効率が低くなること、左心
室用、右心室用として二室のポンプチャンバーを要する
ことなどの問題点に鑑み、一個の連続回転式のポンプを
左右両系統の機能を果たすべく共用できるようにした人
工心臓装置が提案されている。
おいて必要な血液循環を確保すべく、種々の人工心臓装
置が提案されている。例えば、特願平3−78342号
の出願においては、従前の人工心臓装置が拍動流を得る
ためにポンプに不連続回転や往復動をさせることとして
いるため、アクチュエータの効率が低くなること、左心
室用、右心室用として二室のポンプチャンバーを要する
ことなどの問題点に鑑み、一個の連続回転式のポンプを
左右両系統の機能を果たすべく共用できるようにした人
工心臓装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記出願に
記載の人工心臓装置においては、血液ポンプとして遠心
ポンプが用いられているので回転軸回りのシール部分で
血栓が生じ易い。また、血流切換弁として用いられてい
るスプールバルブも血栓が生じ易いので何等かの対策が
必要となる。
記載の人工心臓装置においては、血液ポンプとして遠心
ポンプが用いられているので回転軸回りのシール部分で
血栓が生じ易い。また、血流切換弁として用いられてい
るスプールバルブも血栓が生じ易いので何等かの対策が
必要となる。
【0004】そこで、本発明は、抗血栓性が高く、小型
且つ安価な人工心臓装置を提供することを目的とする。
且つ安価な人工心臓装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の人工心臓装置は、回転駆動手段に連結する
回転軸部及び該回転軸部に対して一定の傾角をなす対称
軸部を有する駆動軸と、前記対称軸部に回動自在に支持
し前記回転軸部を中心に歳差運動を行なう円板状の可動
部材と、前記回転軸部を回動自在に支持し、前記可動部
材の前記駆動軸回りの歳差運動範囲を囲繞するポンプ室
を郭成すると共に、該ポンプ室に連通する第1の開口及
び第2の開口を設けて成るハウジングと、該ハウジング
の内側面から前記駆動軸に向かって前記第1の開口と前
記第2の開口を区画する区画手段と、前記可動部材の前
記ハウジングに対する前記回転軸部回りの回動を規制す
る回転規制手段とを備え、前記第1の開口に連通接続す
る第1の流路に、前記第1の開口側への血液流を許容し
逆方向の血液流を阻止する第1の逆止弁を設け、前記第
1の開口に連通接続する第2の流路に、前記第1の開口
側への血液流を阻止し逆方向の血液流を許容する第2の
逆止弁を設け、前記第2の開口に連通接続する第3の流
路に、前記第2の開口側への血液流を許容し逆方向の血
液流を阻止する第3の逆止弁を設け、且つ前記第2の開
口に連通接続する第4の流路に、前記第2の開口側への
血液流を阻止し逆方向の血液流を許容する第4の逆止弁
を設けることとしたものである。
め、本発明の人工心臓装置は、回転駆動手段に連結する
回転軸部及び該回転軸部に対して一定の傾角をなす対称
軸部を有する駆動軸と、前記対称軸部に回動自在に支持
し前記回転軸部を中心に歳差運動を行なう円板状の可動
部材と、前記回転軸部を回動自在に支持し、前記可動部
材の前記駆動軸回りの歳差運動範囲を囲繞するポンプ室
を郭成すると共に、該ポンプ室に連通する第1の開口及
び第2の開口を設けて成るハウジングと、該ハウジング
の内側面から前記駆動軸に向かって前記第1の開口と前
記第2の開口を区画する区画手段と、前記可動部材の前
記ハウジングに対する前記回転軸部回りの回動を規制す
る回転規制手段とを備え、前記第1の開口に連通接続す
る第1の流路に、前記第1の開口側への血液流を許容し
逆方向の血液流を阻止する第1の逆止弁を設け、前記第
1の開口に連通接続する第2の流路に、前記第1の開口
側への血液流を阻止し逆方向の血液流を許容する第2の
逆止弁を設け、前記第2の開口に連通接続する第3の流
路に、前記第2の開口側への血液流を許容し逆方向の血
液流を阻止する第3の逆止弁を設け、且つ前記第2の開
口に連通接続する第4の流路に、前記第2の開口側への
血液流を阻止し逆方向の血液流を許容する第4の逆止弁
を設けることとしたものである。
【0006】前記区画手段を、前記ハウジングの内側面
から前記駆動軸に向かって延出する隔壁によって構成
し、該隔壁に嵌合するように前記可動部材の外周側から
前記駆動軸に向かって前記可動部材の半径方向に切欠を
形成し、前記隔壁を介して一方側の前記ハウジングの側
面に前記第1の開口を形成すると共に、他方側の前記ハ
ウジングの側面に前記第2の開口を形成するとよい。
から前記駆動軸に向かって延出する隔壁によって構成
し、該隔壁に嵌合するように前記可動部材の外周側から
前記駆動軸に向かって前記可動部材の半径方向に切欠を
形成し、前記隔壁を介して一方側の前記ハウジングの側
面に前記第1の開口を形成すると共に、他方側の前記ハ
ウジングの側面に前記第2の開口を形成するとよい。
【0007】
【作用】上記の構成になる人工心臓装置において、先ず
ポンプの作動を説明する。回転駆動手段によって駆動軸
が回転駆動されると、ポンプ室内の可動部材に対し回転
軸部を中心とする歳差運動が行なわれる。この場合にお
いて、可動部材は対称軸部に回動自在に支持されている
が、回転規制手段によってハウジングに対する回転軸部
回りの回動が規制されているので、駆動軸に対して相対
的に回転するのみでハウジングに対して回転することは
なく、ポンプ室内面との間で線状の微小間隙を以て近接
し、この線状近接部を駆動軸の回転方向に移動させなが
ら円滑に揺動する。一方、例えば可動部材に切欠を形成
すると共に、この切欠に嵌合する隔壁をハウジングに形
成した区画手段が構成されているので、第1の開口と第
2の開口は区画手段によって区画され、この区画手段及
び上記線状近接部によって可動部材とポンプ室内面との
間の空間が区画される。この空間に第1の開口又は第2
の開口を介して血液が流入し、可動部材の歳差運動に伴
う上記線状近接部の移動により第1の開口又は第2の開
口から送り出される。
ポンプの作動を説明する。回転駆動手段によって駆動軸
が回転駆動されると、ポンプ室内の可動部材に対し回転
軸部を中心とする歳差運動が行なわれる。この場合にお
いて、可動部材は対称軸部に回動自在に支持されている
が、回転規制手段によってハウジングに対する回転軸部
回りの回動が規制されているので、駆動軸に対して相対
的に回転するのみでハウジングに対して回転することは
なく、ポンプ室内面との間で線状の微小間隙を以て近接
し、この線状近接部を駆動軸の回転方向に移動させなが
ら円滑に揺動する。一方、例えば可動部材に切欠を形成
すると共に、この切欠に嵌合する隔壁をハウジングに形
成した区画手段が構成されているので、第1の開口と第
2の開口は区画手段によって区画され、この区画手段及
び上記線状近接部によって可動部材とポンプ室内面との
間の空間が区画される。この空間に第1の開口又は第2
の開口を介して血液が流入し、可動部材の歳差運動に伴
う上記線状近接部の移動により第1の開口又は第2の開
口から送り出される。
【0008】而して、例えばポンプが一方の回転方向に
回転駆動されると、例えば左心房からの血液が第1の流
路及び第1の逆止弁を介してポンプの第1の開口に流入
し、第2の開口から第4の逆止弁及び第4の流路を介し
て例えば大動脈に送り出される。この間、第2の逆止弁
及び第3の逆止弁では血液流が阻止され、例えば肺動脈
及び右心房に至る第2の流路及び第3の流路は遮断され
ている。これに対し、ポンプが他方の回転方向に回転駆
動されると、例えば右心房からの血液が第3の流路及び
第3の逆止弁を介してポンプの第2の開口に流入し、第
1の開口から第2の逆止弁及び第2の流路を介して肺動
脈に送り出される。この間、第1の逆止弁及び第4の逆
止弁では血液流が阻止され、左心房及び大動脈に至る第
1の流路及び第4の流路は遮断されている。このような
作動が繰り返されポンプの左心室機能と右心室機能が交
互に発揮される。
回転駆動されると、例えば左心房からの血液が第1の流
路及び第1の逆止弁を介してポンプの第1の開口に流入
し、第2の開口から第4の逆止弁及び第4の流路を介し
て例えば大動脈に送り出される。この間、第2の逆止弁
及び第3の逆止弁では血液流が阻止され、例えば肺動脈
及び右心房に至る第2の流路及び第3の流路は遮断され
ている。これに対し、ポンプが他方の回転方向に回転駆
動されると、例えば右心房からの血液が第3の流路及び
第3の逆止弁を介してポンプの第2の開口に流入し、第
1の開口から第2の逆止弁及び第2の流路を介して肺動
脈に送り出される。この間、第1の逆止弁及び第4の逆
止弁では血液流が阻止され、左心房及び大動脈に至る第
1の流路及び第4の流路は遮断されている。このような
作動が繰り返されポンプの左心室機能と右心室機能が交
互に発揮される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1に示すように、人工心臓装置1は
ポンプ1aに第1及び第2の流路51,52並びに第3
及び第4の流路61,62が接続されたもので、各流路
に第1乃至第4の逆止弁31乃至34が介装されてい
る。ポンプ1aの構造は図3及び図4に示されており、
以下同図を参照して詳細に説明する。ポンプ1aのハウ
ジングは、ケース2と蓋体3から成り、両者によりポン
プ室4が郭成されている。ケース2の底面2aは、後述
する可動部材8の運動範囲を囲繞し得るように、円錐台
形状に形成されると共に、内側面2dは凹曲面に形成さ
れている。底面2aの中央部には凹部2bが形成され、
この凹部2bの中心に孔2cが穿設されている。また、
ケース2の内側面2dからポンプ室4の中心に向かって
延出すると共に、底面2aから立上るように隔壁2eが
形成されている。更に、隔壁2eの両側で内側面2dに
開口する第1の開口5及び第2の開口6が形成されてい
る。
ながら説明する。図1に示すように、人工心臓装置1は
ポンプ1aに第1及び第2の流路51,52並びに第3
及び第4の流路61,62が接続されたもので、各流路
に第1乃至第4の逆止弁31乃至34が介装されてい
る。ポンプ1aの構造は図3及び図4に示されており、
以下同図を参照して詳細に説明する。ポンプ1aのハウ
ジングは、ケース2と蓋体3から成り、両者によりポン
プ室4が郭成されている。ケース2の底面2aは、後述
する可動部材8の運動範囲を囲繞し得るように、円錐台
形状に形成されると共に、内側面2dは凹曲面に形成さ
れている。底面2aの中央部には凹部2bが形成され、
この凹部2bの中心に孔2cが穿設されている。また、
ケース2の内側面2dからポンプ室4の中心に向かって
延出すると共に、底面2aから立上るように隔壁2eが
形成されている。更に、隔壁2eの両側で内側面2dに
開口する第1の開口5及び第2の開口6が形成されてい
る。
【0010】ポンプ室4を郭成する蓋体3の内面3a
は、ケース2の底面2aと略同一形状に形成されてい
る。即ち、内面3aは円錐台形状に形成されており、中
央部には凹部3bが形成され、この中心に孔3cが穿設
されている。ケース2の隔壁2eの頂面は蓋体3の内面
3aに密着するように形成されており、ケース2の開口
端に蓋体3が接合されると、ポンプ室4が郭成される。
は、ケース2の底面2aと略同一形状に形成されてい
る。即ち、内面3aは円錐台形状に形成されており、中
央部には凹部3bが形成され、この中心に孔3cが穿設
されている。ケース2の隔壁2eの頂面は蓋体3の内面
3aに密着するように形成されており、ケース2の開口
端に蓋体3が接合されると、ポンプ室4が郭成される。
【0011】上記ケース2及び蓋体3の孔2c及び3c
には夫々軸受12及び13が嵌着され、これらの軸受1
2,13を介して駆動軸7が回動自在に支持される。駆
動軸7は、モータMに連結される回転軸部7aと、この
回転軸部7aに対して一定の傾角αをなすように回転軸
部7aの中間に形成された対称軸部7bを有する。対称
軸部7bには、軸受11及び傘歯車22を介して可動部
材8が支持されている。この可動部材8は円板状で、そ
の外周から中心に向かって隔壁2eと嵌合する切欠8a
が形成されており、その板面が対称軸部7bの軸に対し
直交するように支持されている。従って、可動部材8の
板面は回転軸部7aの軸に対し傾角αをなしている。傘
歯車22は環状で、その内側面が軸受11の外輪に嵌着
されると共に、その外側面が可動部材8に接合される。
尚、可動部材8を軸受11の外輪に直接嵌着することと
し、傘歯車22を可動部材8の板面に接合することとし
てもよい。
には夫々軸受12及び13が嵌着され、これらの軸受1
2,13を介して駆動軸7が回動自在に支持される。駆
動軸7は、モータMに連結される回転軸部7aと、この
回転軸部7aに対して一定の傾角αをなすように回転軸
部7aの中間に形成された対称軸部7bを有する。対称
軸部7bには、軸受11及び傘歯車22を介して可動部
材8が支持されている。この可動部材8は円板状で、そ
の外周から中心に向かって隔壁2eと嵌合する切欠8a
が形成されており、その板面が対称軸部7bの軸に対し
直交するように支持されている。従って、可動部材8の
板面は回転軸部7aの軸に対し傾角αをなしている。傘
歯車22は環状で、その内側面が軸受11の外輪に嵌着
されると共に、その外側面が可動部材8に接合される。
尚、可動部材8を軸受11の外輪に直接嵌着することと
し、傘歯車22を可動部材8の板面に接合することとし
てもよい。
【0012】一方、ケース2の凹部2bに冠歯車21が
収容され、その歯部が蓋体3方向に向くように配設され
凹部2bの底面に固着されている。尚、冠歯車は、周知
のように傘歯車のピッチ円錐角が90°の歯車で、クラ
ウンギヤとも呼ばれている。本実施例では、冠歯車21
の中心に駆動軸7が挿通する開口が形成され、傘歯車2
2と噛合するように配設されている。而して、これら冠
歯車21と傘歯車22から成る歯車機構20を介してハ
ウジングたるケース2と可動部材8が連結され、回転規
制手段が構成されている。尚、この歯車機構20を設け
ることなく、隔壁2eと切欠8aによって回転規制手段
を構成することとしてもよい。
収容され、その歯部が蓋体3方向に向くように配設され
凹部2bの底面に固着されている。尚、冠歯車は、周知
のように傘歯車のピッチ円錐角が90°の歯車で、クラ
ウンギヤとも呼ばれている。本実施例では、冠歯車21
の中心に駆動軸7が挿通する開口が形成され、傘歯車2
2と噛合するように配設されている。而して、これら冠
歯車21と傘歯車22から成る歯車機構20を介してハ
ウジングたるケース2と可動部材8が連結され、回転規
制手段が構成されている。尚、この歯車機構20を設け
ることなく、隔壁2eと切欠8aによって回転規制手段
を構成することとしてもよい。
【0013】更に、筒状のシール膜9aの一端が可動部
材8の中央部の傘歯車22の周縁部に接合されると共
に、他端がケース2の凹部2bの周縁部に接合され、こ
れにより駆動軸7及び歯車機構20が囲繞されポンプ室
4から遮蔽される。同様に、筒状のシール膜9bが傘歯
車22の周縁部と蓋体3の凹部3bの周縁部との間に接
合され、駆動軸7及び軸受11,13部分もポンプ室4
から遮蔽される。
材8の中央部の傘歯車22の周縁部に接合されると共
に、他端がケース2の凹部2bの周縁部に接合され、こ
れにより駆動軸7及び歯車機構20が囲繞されポンプ室
4から遮蔽される。同様に、筒状のシール膜9bが傘歯
車22の周縁部と蓋体3の凹部3bの周縁部との間に接
合され、駆動軸7及び軸受11,13部分もポンプ室4
から遮蔽される。
【0014】而して、可動部材8は、常にその両面の径
方向の一部がポンプ室4の内面即ちケース2の底面2a
及び蓋体3の内面3aの母線に近接し、図3に明らかな
ように線状の微小間隙(以下、線状近接部CPという)
を残すのみとなっている。このため、可動部材8の上方
及び下方の空間は、何れも隔壁2eで区画されると共に
上記の線状近接部CPで区画され、各々の区画された空
間が夫々第1の開口5及び第2の開口6に連通すること
となる。尚、可動部材8が底面2a及び内面3aに摺接
するように構成してもよい。また、可動部材8に切欠8
aを設けることなく、区画手段として、隔壁2eに替え
て、可動部材8とケース2との間にベローズ(図示せ
ず)を設けることとしてもよい。
方向の一部がポンプ室4の内面即ちケース2の底面2a
及び蓋体3の内面3aの母線に近接し、図3に明らかな
ように線状の微小間隙(以下、線状近接部CPという)
を残すのみとなっている。このため、可動部材8の上方
及び下方の空間は、何れも隔壁2eで区画されると共に
上記の線状近接部CPで区画され、各々の区画された空
間が夫々第1の開口5及び第2の開口6に連通すること
となる。尚、可動部材8が底面2a及び内面3aに摺接
するように構成してもよい。また、可動部材8に切欠8
aを設けることなく、区画手段として、隔壁2eに替え
て、可動部材8とケース2との間にベローズ(図示せ
ず)を設けることとしてもよい。
【0015】上記の構成になるポンプ1aの第1の開口
5には、図1に示すように第1及び第2の流路51,5
2が連通接続されており、各々の流路に第1及び第2の
逆止弁31,32が介装されている。また、第2の開口
6には第3及び第4の流路61,62が連通接続されて
おり、各々の流路に第3及び第4の逆止弁33,34が
介装されている。第1及び第3の逆止弁31,33は、
ポンプ1a方向への血液の流れを許容し逆方向の流れを
阻止する逆止弁であり、第2及び第4の逆止弁32,3
4はポンプ1a方向への血液の流れを阻止し逆方向の流
れを許容する逆止弁である。上記第1及び第2の流路5
1,52並びに第3及び第4の流路61,62は、図1
に示すように一体的に形成されており、左心房に連通す
る第1の流路51と右心房に連通する第3の流路61は
ダイヤフラム56を介して隣接している。
5には、図1に示すように第1及び第2の流路51,5
2が連通接続されており、各々の流路に第1及び第2の
逆止弁31,32が介装されている。また、第2の開口
6には第3及び第4の流路61,62が連通接続されて
おり、各々の流路に第3及び第4の逆止弁33,34が
介装されている。第1及び第3の逆止弁31,33は、
ポンプ1a方向への血液の流れを許容し逆方向の流れを
阻止する逆止弁であり、第2及び第4の逆止弁32,3
4はポンプ1a方向への血液の流れを阻止し逆方向の流
れを許容する逆止弁である。上記第1及び第2の流路5
1,52並びに第3及び第4の流路61,62は、図1
に示すように一体的に形成されており、左心房に連通す
る第1の流路51と右心房に連通する第3の流路61は
ダイヤフラム56を介して隣接している。
【0016】一方、ポンプ1aの駆動軸7には回転駆動
手段たるモータMが接続されている。モータMはコント
ローラCに電気的に接続されており、このコントローラ
CによってモータMの起動、停止、正逆切換及び回転速
度が制御される。即ち、左心系循環時には可動部材8が
図1の反時計方向に回転駆動(正転とする)され、右心
系循環時には可動部材8が時計方向に回転駆動(逆転と
する)されるように、モータMの回転方向が切換えられ
る。
手段たるモータMが接続されている。モータMはコント
ローラCに電気的に接続されており、このコントローラ
CによってモータMの起動、停止、正逆切換及び回転速
度が制御される。即ち、左心系循環時には可動部材8が
図1の反時計方向に回転駆動(正転とする)され、右心
系循環時には可動部材8が時計方向に回転駆動(逆転と
する)されるように、モータMの回転方向が切換えられ
る。
【0017】上記モータMによってポンプ1aの可動部
材8が図1の反時計方向に回転駆動されたときのポンプ
作用を、図3乃至図12を参照して説明する。モータM
により駆動軸7が回転駆動されると、回転軸部7aは軸
受12,13によって図3の鉛直方向に支持されている
ので、鉛直軸を中心に回転運動をするが、鉛直軸に対し
て傾角αをなす対称軸部7bは首振運動をする。一方、
可動部材8は対称軸部7bに回動自在に支持されてお
り、また可動部材8に固定された傘歯車22が冠歯車2
1に噛合しているが、この冠歯車21はケース2に固定
されているので、可動部材8のケース2に対する回転運
動が阻止される。このため、対称軸部7bの首振運動に
伴い可動部材8は図3の上下方向に揺動する。而して、
対称軸部7b回りを相対的に回転する可動部材8が、鉛
直軸(回転軸部7aの軸)の回りを歳差運動することに
なる。
材8が図1の反時計方向に回転駆動されたときのポンプ
作用を、図3乃至図12を参照して説明する。モータM
により駆動軸7が回転駆動されると、回転軸部7aは軸
受12,13によって図3の鉛直方向に支持されている
ので、鉛直軸を中心に回転運動をするが、鉛直軸に対し
て傾角αをなす対称軸部7bは首振運動をする。一方、
可動部材8は対称軸部7bに回動自在に支持されてお
り、また可動部材8に固定された傘歯車22が冠歯車2
1に噛合しているが、この冠歯車21はケース2に固定
されているので、可動部材8のケース2に対する回転運
動が阻止される。このため、対称軸部7bの首振運動に
伴い可動部材8は図3の上下方向に揺動する。而して、
対称軸部7b回りを相対的に回転する可動部材8が、鉛
直軸(回転軸部7aの軸)の回りを歳差運動することに
なる。
【0018】上記の可動部材8の歳差運動に伴い、可動
部材8とポンプ室4の内面との間の線状近接部CPが駆
動軸7の回転方向に移動する。従って、隔壁2e及び線
状近接部CPによって区画された可動部材8とポンプ室
4の内面との間の空間に対し、第1の開口5を介して血
液が流入し、駆動軸7の回転に応じて線状近接部CPが
移動するに伴い、ポンプ室4内の血液は第2の開口6方
向に移動する。図5は図3及び図4の状態を示し、可動
部材8の端部が第1の開口5の下方に位置しており、線
状近接部CPが隔壁2e近傍に位置しているので(図5
では隔壁2eに重合するように示した)、図中、点描で
示した血液Bはポンプ室4内に流入する。図5の位置か
ら駆動軸7が反時計方向に90°回転すると、図3の可
動部材8の左側端部が図3の手前中央に移動し、従って
線状近接部CPが図5の下方に移動し、図6に示すよう
に血液Bがポンプ室4の右方に移動する。このようにし
て駆動軸7が一回転すると、図9に示すようにポンプ室
4内の可動部材8の上方空間に血液Bが充填される。そ
して、更に駆動軸7が反時計方向に回転駆動されると、
血液Bは図10乃至図12に示すように第2の開口6か
ら送り出され図5の位置に戻る。
部材8とポンプ室4の内面との間の線状近接部CPが駆
動軸7の回転方向に移動する。従って、隔壁2e及び線
状近接部CPによって区画された可動部材8とポンプ室
4の内面との間の空間に対し、第1の開口5を介して血
液が流入し、駆動軸7の回転に応じて線状近接部CPが
移動するに伴い、ポンプ室4内の血液は第2の開口6方
向に移動する。図5は図3及び図4の状態を示し、可動
部材8の端部が第1の開口5の下方に位置しており、線
状近接部CPが隔壁2e近傍に位置しているので(図5
では隔壁2eに重合するように示した)、図中、点描で
示した血液Bはポンプ室4内に流入する。図5の位置か
ら駆動軸7が反時計方向に90°回転すると、図3の可
動部材8の左側端部が図3の手前中央に移動し、従って
線状近接部CPが図5の下方に移動し、図6に示すよう
に血液Bがポンプ室4の右方に移動する。このようにし
て駆動軸7が一回転すると、図9に示すようにポンプ室
4内の可動部材8の上方空間に血液Bが充填される。そ
して、更に駆動軸7が反時計方向に回転駆動されると、
血液Bは図10乃至図12に示すように第2の開口6か
ら送り出され図5の位置に戻る。
【0019】尚、以上の説明は、ポンプ室4内の可動部
材8の上方の空間に関するものであるが、可動部材8の
下方の空間についても同様に行なわれる。即ち、可動部
材8が図9の位置にあるときに第1の開口5から血液B
の流入が開始し、図3の位置で血液Bが下方の空間内に
充填され、図6乃至図9で送り出される。このようにし
て上方及び下方の空間から送り出される血液が第2の開
口6で合流し、連続した定常流となる。そして、コント
ローラCの制御に応じ駆動軸7を断続的に回転駆動する
ことにより、所期の拍動流を得ることができる。
材8の上方の空間に関するものであるが、可動部材8の
下方の空間についても同様に行なわれる。即ち、可動部
材8が図9の位置にあるときに第1の開口5から血液B
の流入が開始し、図3の位置で血液Bが下方の空間内に
充填され、図6乃至図9で送り出される。このようにし
て上方及び下方の空間から送り出される血液が第2の開
口6で合流し、連続した定常流となる。そして、コント
ローラCの制御に応じ駆動軸7を断続的に回転駆動する
ことにより、所期の拍動流を得ることができる。
【0020】而して、本実施例の人工心臓装置1によれ
ば、ポンプ1aの正転時には駆動軸7が図1の反時計方
向に回転駆動され、前述のように反時計方向の血液流が
生ずる。即ち、左心房からの血液LAが第1の流路51
及び第1の逆止弁31を介してポンプ1aの第1の開口
5に流入し、第2の開口6から第4の逆止弁34及び第
4の流路62を介して大動脈に送り出される。この間、
第2の逆止弁32及び第3の逆止弁33は閉じており、
血液の流れが阻止されるので、肺動脈及び右心房に至る
第2の流路52及び第3の流路61は遮断されている。
ば、ポンプ1aの正転時には駆動軸7が図1の反時計方
向に回転駆動され、前述のように反時計方向の血液流が
生ずる。即ち、左心房からの血液LAが第1の流路51
及び第1の逆止弁31を介してポンプ1aの第1の開口
5に流入し、第2の開口6から第4の逆止弁34及び第
4の流路62を介して大動脈に送り出される。この間、
第2の逆止弁32及び第3の逆止弁33は閉じており、
血液の流れが阻止されるので、肺動脈及び右心房に至る
第2の流路52及び第3の流路61は遮断されている。
【0021】また、ポンプ1aの逆転時においては、駆
動軸7が時計方向に回転駆動される。而して、図2に示
すように、右心房からの血液RAが第3の流路61及び
第3の逆止弁33を介してポンプ1aの第2の開口6に
流入し、第1の開口5から第2の逆止弁32及び第2の
流路52を介して肺動脈に送り出される。この間、第1
の逆止弁31及び第4の逆止弁34は閉じており、左心
房及び大動脈に至る第1の流路51及び第4の流路62
は遮断されている。このような作動が繰り返されること
により、ポンプ1aの左心室機能と右心室機能が交互に
発揮される。
動軸7が時計方向に回転駆動される。而して、図2に示
すように、右心房からの血液RAが第3の流路61及び
第3の逆止弁33を介してポンプ1aの第2の開口6に
流入し、第1の開口5から第2の逆止弁32及び第2の
流路52を介して肺動脈に送り出される。この間、第1
の逆止弁31及び第4の逆止弁34は閉じており、左心
房及び大動脈に至る第1の流路51及び第4の流路62
は遮断されている。このような作動が繰り返されること
により、ポンプ1aの左心室機能と右心室機能が交互に
発揮される。
【0022】以上のように、本実施例におけるポンプ1
aに関しては、可動部材8は歯車機構20を介してケー
ス2に連結されているので、駆動軸7の対称軸部7bに
対する相対回転に伴い、仮に可動部材8に回転力が加わ
っても、歯車機構20を介してケース2で吸収され、可
動部材8の切欠8aの端面が隔壁2eに接触することは
ない。しかも、駆動軸7の回転部分はシール膜9a,9
bによってポンプ室4から遮蔽されており、これらのシ
ール膜9a,9bに対しては図3の上下方向の撓みが生
ずるだけであるので、安定したシール機能を確保するこ
とができる。
aに関しては、可動部材8は歯車機構20を介してケー
ス2に連結されているので、駆動軸7の対称軸部7bに
対する相対回転に伴い、仮に可動部材8に回転力が加わ
っても、歯車機構20を介してケース2で吸収され、可
動部材8の切欠8aの端面が隔壁2eに接触することは
ない。しかも、駆動軸7の回転部分はシール膜9a,9
bによってポンプ室4から遮蔽されており、これらのシ
ール膜9a,9bに対しては図3の上下方向の撓みが生
ずるだけであるので、安定したシール機能を確保するこ
とができる。
【0023】また、第1乃至第4の逆止弁31乃至34
は血液流によって開閉する受動弁であるので血栓が生じ
難く、しかもポンプ1aに関しても、ポンプ室4内で可
動部材8が回転することはなく、シール膜9a,9bに
よって駆動軸7をポンプ室4から完全に遮蔽することが
できるので、抗血栓性に優れる。更に、可動部材8の駆
動軸7に対する支持構造並びにこれらのケース2及び蓋
体3に対する支持構造が、前述のように構成されてお
り、駆動軸7を回転することによって可動部材8の歳差
運動が得られるので、ポンプを小型に形成することがで
き、ひいては人工心臓装置を小型に形成することができ
る。尚、第1及び第2の流路51,52並びに第3及び
第4の流路61,62を別体とし、夫々柔軟な管体で構
成することとしてもよい。
は血液流によって開閉する受動弁であるので血栓が生じ
難く、しかもポンプ1aに関しても、ポンプ室4内で可
動部材8が回転することはなく、シール膜9a,9bに
よって駆動軸7をポンプ室4から完全に遮蔽することが
できるので、抗血栓性に優れる。更に、可動部材8の駆
動軸7に対する支持構造並びにこれらのケース2及び蓋
体3に対する支持構造が、前述のように構成されてお
り、駆動軸7を回転することによって可動部材8の歳差
運動が得られるので、ポンプを小型に形成することがで
き、ひいては人工心臓装置を小型に形成することができ
る。尚、第1及び第2の流路51,52並びに第3及び
第4の流路61,62を別体とし、夫々柔軟な管体で構
成することとしてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の人工心臓
装置は、簡単な構造で正転逆転が可能な容積型のポンプ
が構成され、その第1の開口に第1及び第2の流路が連
通接続されると共に第2の開口に第3及び第4の流路が
連通接続され、各々の流路に逆止弁が介装されているの
で、抗血栓性に優れ、小型且つ安価に形成することがで
きる。
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の人工心臓
装置は、簡単な構造で正転逆転が可能な容積型のポンプ
が構成され、その第1の開口に第1及び第2の流路が連
通接続されると共に第2の開口に第3及び第4の流路が
連通接続され、各々の流路に逆止弁が介装されているの
で、抗血栓性に優れ、小型且つ安価に形成することがで
きる。
【0025】また、可動部材に切欠を形成すると共に、
この切欠に嵌合する隔壁によって区画手段を構成したも
のにあっては、耐久性に優れ、良好な組付性が得られ
る。
この切欠に嵌合する隔壁によって区画手段を構成したも
のにあっては、耐久性に優れ、良好な組付性が得られ
る。
【図1】本発明の人工心臓装置の一実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の人工心臓装置の一実施例におけるポン
プ逆転時の状態を示す断面図である。
プ逆転時の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるポンプの断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の一実施例におけるポンプの蓋体を外し
た状態を示す平面図である。
た状態を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図7】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図8】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図9】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図10】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式
的に示す平面図である。
的に示す平面図である。
【図11】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式
的に示す平面図である。
的に示す平面図である。
【図12】本発明の一実施例におけるポンプ作用を模式
的に示す平面図である。
的に示す平面図である。
1 人工心臓装置 1a ポンプ M モータ(回転駆動手段) 2 ケース(ハウジング) 2e 隔壁(区画手段) 3 蓋体(ハウジング) 4 ポンプ室 5 第1の開口 6 第2の開口 7 駆動軸 7a 回転軸部 7b 対称軸部 8 可動部材 9a,9b シール膜 11〜13 軸受 20 歯車機構(回転規制手段) 21 冠歯車 22 傘歯車 31 第1の逆止弁 32 第2の逆止弁 33 第3の逆止弁 34 第4の逆止弁 51 第1の流路 52 第2の流路 61 第3の流路 62 第4の流路
フロントページの続き (72)発明者 井街 宏 埼玉県上福岡市西1丁目5番地2号 (72)発明者 阿部 裕輔 東京都文京区目白台1丁目23番地7号
Claims (2)
- 【請求項1】 回転駆動手段に連結する回転軸部及び該
回転軸部に対して一定の傾角をなす対称軸部を有する駆
動軸と、前記対称軸部に回動自在に支持し前記回転軸部
を中心に歳差運動を行なう円板状の可動部材と、前記回
転軸部を回動自在に支持し、前記可動部材の前記駆動軸
回りの歳差運動範囲を囲繞するポンプ室を郭成すると共
に、該ポンプ室に連通する第1の開口及び第2の開口を
設けて成るハウジングと、該ハウジングの内側面から前
記駆動軸に向かって前記第1の開口と前記第2の開口を
区画する区画手段と、前記可動部材の前記ハウジングに
対する前記回転軸部回りの回動を規制する回転規制手段
とを備え、前記第1の開口に連通接続する第1の流路
に、前記第1の開口側への血液流を許容し逆方向の血液
流を阻止する第1の逆止弁を設け、前記第1の開口に連
通接続する第2の流路に、前記第1の開口側への血液流
を阻止し逆方向の血液流を許容する第2の逆止弁を設
け、前記第2の開口に連通接続する第3の流路に、前記
第2の開口側への血液流を許容し逆方向の血液流を阻止
する第3の逆止弁を設け、且つ前記第2の開口に連通接
続する第4の流路に、前記第2の開口側への血液流を阻
止し逆方向の血液流を許容する第4の逆止弁を設けたこ
とを特徴とする人工心臓装置。 - 【請求項2】 前記区画手段が、前記ハウジングの内側
面から前記駆動軸に向かって延出する隔壁から成り、該
隔壁に嵌合するように前記可動部材の外周側から前記駆
動軸に向かって前記可動部材の半径方向に切欠を形成
し、前記隔壁を介して一方側の前記ハウジングの側面に
前記第1の開口を形成すると共に、他方側の前記ハウジ
ングの側面に前記第2の開口を形成したことを特徴とす
る請求項1記載の人工心臓装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5069222A JPH06254155A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 人工心臓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5069222A JPH06254155A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 人工心臓装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254155A true JPH06254155A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13396488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5069222A Pending JPH06254155A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 人工心臓装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06254155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100693392B1 (ko) * | 2000-06-22 | 2007-03-12 | 주식회사 바이오메드랩 | 실린더리칼 캠을 이용한 체내 이식형 좌심실 보조장치 |
JP2009022739A (ja) * | 2007-05-23 | 2009-02-05 | Laerdal Medical As | 心肺バイパス装置 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP5069222A patent/JPH06254155A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100693392B1 (ko) * | 2000-06-22 | 2007-03-12 | 주식회사 바이오메드랩 | 실린더리칼 캠을 이용한 체내 이식형 좌심실 보조장치 |
JP2009022739A (ja) * | 2007-05-23 | 2009-02-05 | Laerdal Medical As | 心肺バイパス装置 |
JP4549407B2 (ja) * | 2007-05-23 | 2010-09-22 | レルダル メディカル アクティーゼルスカブ | 心肺バイパス装置 |
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