JPH1176313A - 電動車椅子 - Google Patents

電動車椅子

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Publication number
JPH1176313A
JPH1176313A JP9243105A JP24310597A JPH1176313A JP H1176313 A JPH1176313 A JP H1176313A JP 9243105 A JP9243105 A JP 9243105A JP 24310597 A JP24310597 A JP 24310597A JP H1176313 A JPH1176313 A JP H1176313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
switching
motor
electric wheelchair
batteries
Prior art date
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Pending
Application number
JP9243105A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
宏行 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP9243105A priority Critical patent/JPH1176313A/ja
Publication of JPH1176313A publication Critical patent/JPH1176313A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な航続距離に応じてバッテリ容量が可変
であって、特に航続距離が短い場合には車体重量の低減
を図ってその可搬性を高めることができる電動車椅子を
提供すること。 【構成】 車輪4を駆動するためのモータと、該モータ
に電力を供給するためのバッテリA,Bと、該バッテリ
A,Bから前記モータに供給される電力を制御するため
の制御手段を有する電動車椅子1において、前記バッテ
リA,Bを脱着可能に装着するための複数のバッテリホ
ルダー(バッテリ装着部)25と、該バッテリホルダー
25に装着された複数のバッテリA,Bの1つから前記
モータへ電力を供給するためにバッテリA,Bと前記モ
ータ又は制御手段との接続を切り替える切替手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリを電源と
するモータによって車輪が駆動される電動車椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】歩行が不自由な人が使用する電動車椅子
は、左右の車輪を駆動するためのモータと、該モータに
電力を供給するためのバッテリと、該バッテリから前記
モータに供給される電力を制御するための制御手段を含
んで構成されているが、これには航続距離を確保するた
めに大きくて重いバッテリが搭載されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように電動車椅子に大きくて重いバッテリを搭載する
と、該電動車椅子自体の重量が増加してその運搬に支障
を来すという問題があった。
【0004】ところで、実際には電動車椅子の使用者の
全てに長い航続距離が必ずしも必要ではなく、又、同一
の使用者であっても出掛ける場所によって航続距離が異
なり、長い航続距離が必要な場合がある反面、短い航続
距離で済む場合がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、必要な航続距離に応じてバッ
テリ容量が可変であって、特に航続距離が短い場合には
車体重量の低減を図ってその可搬性を高めることができ
る電動車椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車輪を駆動するためのモー
タと、該モータに電力を供給するためのバッテリと、該
バッテリから前記モータに供給される電力を制御するた
めの制御手段を有する電動車椅子において、前記バッテ
リを脱着可能に装着するための複数のバッテリ装着部
と、該バッテリ装着部に装着された複数のバッテリの1
つから前記モータへ電力を供給するためにバッテリと前
記モータ又は制御手段との接続を切り替える切替手段を
設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記切替手段は、使用中のバッテリから未
使用の他のバッテリへ接続を切り替える際に両バッテリ
を所定期間だけ同時に接続するものとしたことを特徴と
する。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、車両が停止したことを検出する車両
停止検出手段と、該車両停止検出手段によって車両の停
止状態を検出した場合のみ前記切替手段による切替動作
を有効とする制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、使用中のバッテリの容量を検出
する少なくとも1つのバッテリ容量検出手段と、該バッ
テリ容量検出手段によって検出されたバッテリの容量が
設定値以下である場合に前記切替手段によるバッテリの
切替動作を自動的に行わせる制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記バッテリ装着部にバッテリが装着され
ていることを検出するバッテリ装着検出手段を設け、該
バッテリ装着検出手段によってバッテリの装着が検出さ
れない場合には前記制御手段は前記切替手段によるバッ
テリの切替動作を禁止することを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、必
要な航続距離に応じてバッテリ装着部に装着するバッテ
リの個数を任意に選択することができ、航続距離が短い
場合には例えば1つのバッテリのみを装着して車体重量
を軽減することができるために電動車椅子の可搬性を高
めることができ、又、航続距離が長い場合には複数のバ
ッテリを装着してこれらを切替手段によって順次切り替
えて使用することによって長い航続距離を確保すること
ができる。
【0012】請求項2記載の発明によれば、使用中のバ
ッテリから未使用の他のバッテリへ接続を切り替える際
に両バッテリを所定期間だけ同時に接続するようにした
ため、バッテリとモータ又は制御手段とが接続されない
状態が生ずることがなく、電流の供給が途切れるために
サージ電圧が発生して制御手段に悪影響を与えたり、切
り替え時に制御手段が一旦初期状態に復帰してしまうと
いう不都合の発生を防ぐことができる。
【0013】請求項3記載の発明によれば、車両が停止
している状態でのみバッテリの切り替えが可能であるた
め、バッテリ切り替え時に瞬間的な電圧上昇が車両走行
中に発生することがなく、走行中に車速が急増すること
がない。又、走行中にバッテリ切替スイッチが誤って何
かに触れて乗員の意思とは無関係にバッテリが切り替わ
ることがない。
【0014】請求項4記載の発明によれば、使用中のバ
ッテリの容量が所定値以下に下がるとバッテリが自動的
に切り替えられるため、1個のバッテリの容量が増加し
たと等価な航続距離を得ることができる。
【0015】請求項5記載の発明によれば、バッテリを
自動的に切り替える場合に切り替え先にバッテリが装着
されていない場合にはバッテリの切替動作を禁止するよ
うにしたため、バッテリの切り替え直後に電源が遮断さ
れてしまう事態の発生が防がれる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明に係る電動車椅子の側面図、
図2は同電動車椅子の後面図、図3は同電動車椅子の右
側車輪の内側面図である。
【0018】本実施の形態に係る電動車椅子1において
は、パイプ枠状の車体フレーム2の前後部が左右一対の
キャスタ3と車輪4によって移動自在に支持されてい
る。
【0019】そして、上記車体フレーム2の中央部に
は、乗員Mが着座すべき布製のシート5(図2参照)が
張設されている。又、車体フレーム2は図2に示すよう
に前後一対のクロス部材2aを有しており、X字状を成
す2本のクロス部材2aはその交点を軸6によって枢着
され、軸6を中心として車体を折り畳むことができるよ
う構成されている。
【0020】更に、車体フレーム2の後部には左右一対
のバックパイプ2bが立設されており、各バックパイプ
2bの上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者
用のグリップ7が取り付けられており、一方のグリップ
7の近傍にはブレーキレバー8と操作ボックス9が設け
られている。又、各車輪の内側には、車体後方(図1の
右方)に向かって斜め下方に延出する転倒防止用のウイ
リーバー10がそれぞれ取り付けられている。
【0021】又、車体フレーム2の前記バックパイプ2
bの中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対
の肘パイプ2cは、その前端部が略直角に折り曲げられ
て垂直下方に延び、その下端部に前記キャスタ3がそれ
ぞれ回転自在に支承されている。そして、前記肘パイプ
2cの下方に配された左右一対のシートパイプ2dの前
側部分は車体前方に向かって斜め下方に延出しており、
その延出端(前端部)には左右一対のステップ11が取
り付けられている。
【0022】更に、図1に示すように、一方のシートパ
イプ2dの前端折曲部にはパイプ状のステー12が上方
に向かって斜め前方に傾斜して立設されており、このス
テー12の上端部には操作ボックス13が取り付けられ
ている。そして、この操作ボックス13の上面にはジョ
イスティック14が傾動自在に設けられており、同操作
ボックス13の前面にはメインスイッチ15が設けられ
ている。尚、ジョイスティック14は車速と進行方向を
変えるための操作子である。
【0023】他方、左右の車輪4の外側には、乗員Mが
手でこれを回すためのハンドリム16が各車輪4のハブ
17に一体に固定されており、各車輪4のハブ17内に
は電動ユニット20が各々組み込まれている。
【0024】上記各電動ユニット20は、図3に示すよ
うに、電動モータ21と、該電動モータ21の回転を減
速して車軸22に伝達するための減速ギヤ等を含む不図
示の動力伝達機構と、車輪4の回転速度と回転方向や電
動モータ21等への供給電力等を制御するための不図示
のコントローラ等を含んで構成されている。尚、電動モ
ータ21は車輪4のハブ17の車体幅方向内側に結着さ
れた固定プレート18に取り付けられている。又、図3
において、23はドラムブレーキ、24はクラッチレバ
ーである。
【0025】而して、本実施の形態に係る電動車椅子1
においては、図2に示すように、左右の車輪4の内側に
バッテリ装着部を構成するバッテリホルダー25が各々
設けられており、これらのバッテリホルダー25に対し
て電源であるバッテリA,Bがそれぞれ着脱される。
尚、各バッテリホルダー25は不図示のブラケットを介
して各車輪4の前記固定プレート18に取り付けられて
おり、図2に示すように両者はワイヤーハーネス26に
よって電気的に接続されている。又、各バッテリホルダ
ー25の下方はモータカバー27によって覆われてお
り、このモータカバー27内には前記電動モータ21や
不図示のコントローラ等が収納されている。
【0026】ところで、本実施の形態に係る電動車椅子
1には前述のように2つのバッテリホルダー25が設け
られており、これらのバッテリホルダー25にはそれぞ
れバッテリA,Bを装着することが可能であるが、必要
とする航続距離が短い場合にはバッテリA又はBの一方
のみをバッテリホルダー25に装着することができ、こ
のようにすることによって車体重量を軽減することがで
きるために当該電動車椅子1の可搬性が高められる。
【0027】一方、長い場合には図2に示すように両バ
ッテリA,Bを各バッテリホルダー25に装着し、これ
らを切替手段によって順次切り替えて使用することによ
って長い航続距離を確保することができる。
【0028】ここで、上記切替手段の具体例を図4乃至
図6にそれぞれ示す。尚、図4乃至図6は電源供給系の
構成を示す回路図であり、これらの図においては同一要
素には同一符号を付している。
【0029】図4に示す例では、切替手段である手動式
の切替スイッチ30によってバッテリA,Bの切替手段
を構成しており、この切替スイッチ30としては例えば
通常のトグルスイッチが用いられる。
【0030】ところで、図4において、15は前記メイ
ンスイッチ(電源スイッチ)であって、これは制御電源
31への通電をON/OFFするためのものであり、該
メインスイッチ15がONされると、制御電源31は制
御手段を構成する演算回路32と駆動回路33へ所定の
電源を供給する。
【0031】而して、前記ジョイスティック14(図1
参照)からの信号が前記演算回路32に入力されると、
該演算回路32からの信号によってリレー34の接点が
閉じられ、バッテリA又はBからの電力がアンプ回路3
5を経て電動モータ21に供給されて該電動モータ21
が駆動され、車輪4が回転駆動されて当該電動車椅子1
が走行せしめられる。尚、実際には駆動回路33とアン
プ回路35及び電動モータ21は左右両側にそれぞれ設
けられているが、図4においてはこれらは便宜的に一方
のみが図示されている。
【0032】そして、上記演算回路32は前記ジョイス
ティック14からの信号入力に応じて電動モータ21へ
の通電量等を演算し、その結果をPMWのパターン信号
として駆動回路33に対して出力する。すると、駆動回
路33は演算回路32から入力されたパターン信号を前
記アンプ回路35のFET(電界効果トランジスタ)3
5aをON/OFFさせるに必要なレベルの信号に変換
し、この信号をアンプ回路35に対して出力する。これ
によって電動モータ21が駆動制御され、電動車椅子1
が乗員Mの意思に従って走行せしめられる。
【0033】又、図4に示す抵抗RU,RLはバッテリ
A又はBの電圧値を分圧によって適当な値に変換するも
のであって、これらによって変換された電圧値はA/D
変換器36によってデジタル化されて演算回路32に入
力され、演算回路32は入力された電圧値に基づいてバ
ッテリA又はBの容量を判断し、その容量が所定値以下
である場合には例えば前記操作ボックス13(図1参
照)に設けられた不図示の表示ランプに表示してその旨
を乗員Mに報知する。
【0034】而して、乗員Mが必要とする航続距離が短
い場合に一方のバッテリAのみを右側のバッテリホルダ
ー25に装着した場合には切替スイッチ30をA側に接
続すれば、バッテリAのみから電源が供給され、逆に他
方のバッテリBのみを左側のバッテリホルダー25に装
着した場合には切替スイッチ30をB側に接続すれば、
バッテリBのみから電源が供給される。
【0035】これに対して、乗員Mが長い航続距離を必
要とする場合には、図2に示すように両バッテリA,B
を各バッテリホルダー25にそれぞれ装着し、先ず、切
替スイッチ30をA(又はB)側に接続して一方のバッ
テリA(又はB)を使用し、使用中のバッテリA(又は
B)の容量が所定値以下に下がると切替スイッチ30を
B(又はA)側に接続して未使用の他方のバッテリB
(又はA)を使用する。
【0036】尚、切替スイッチ30としてバッテリA,
Bを切り替える際には所定期間だけ両バッテリA,Bを
導通せしめるタイプのものを使用すれば、バッテリA又
はBからの電力供給が遮断されることがなく、電流の供
給が途切れるためにサージ電圧が発生して制御手段であ
るコントローラの演算回路32等に悪影響を与えたり、
切り替え時にコントローラが一旦初期状態に復帰してし
まうという不都合の発生を防ぐことができる。
【0037】又、図5に示す例では、手動式の切替スイ
ッチ37とリレーA,BとでバッテリA,Bの切替手段
を構成しており、リレーA,Bは切替スイッチ37の信
号に応じて演算回路32から出力される信号によってそ
れぞれの接点が開閉される。尚、リレーAは無通電時閉
の接点を有し、リレーBは無通電時開の接点を有してい
るものとする。
【0038】而して、長い航続距離を必要としない場合
には、バッテリAを右側のバッテリホルダー25に装着
する。すると、リレーAは前述のように無通電時に閉じ
ているため、その後にメインスイッチ15をONする
と、バッテリAからリレーA及びメインスイッチ15を
経て制御電源31に電流が流れて演算回路32が起動さ
れ、演算回路32は切替スイッチ37の状態をチェック
してバッテリAを使用すべきかバッテリBを使用すべき
を判断する。
【0039】そして、長い航続距離が必要である場合に
は、上述のようにして先ず一方のバッテリAが使用さ
れ、このバッテリAの容量が所定値以下に下がると、切
替スイッチ37を切り替えれば演算回路32はリレーB
の接点を閉にした後にリレーAの接点を開にする。この
ようにしてバッテリA,Bが順次使用されて長い航続距
離が確保されるが、この場合もバッテリA,Bが共に接
続状態にある期間を設けたため、電流の供給が途切れる
ことがなく、前述と同様の効果が得られる。
【0040】又、図6に示す例では、リレーA,Bとス
イッチA,B及び回転センサ38等によってバッテリ
A,Bの切替手段が構成されており、この切替手段は、
使用中の一方のバッテリA(又はB)の容量が所定値以
下に下がった場合において、車両が停止状態にあり、且
つ、切替先のバッテリホルダー25に未使用の他方のバ
ッテリB(又はA)が装着されている場合に限り、バッ
テリA,Bの切り替えを自動的に行う。
【0041】ここで、上記スイッチA,Bはバッテリ
A,Bが各バッテリホルダー25に装着されているか否
かを検知するためのスイッチであって、これらの接点は
バッテリA,Bがバッテリホルダー25に装着されてい
るときに閉となる。従って、バッテリホルダー25にバ
ッテリA,Bが装着されていない場合にはスイッチA,
BはONしないため、これらから演算回路32へ入力さ
れるA/D値は0となり、これによってバッテリA,B
がバッテリホルダー25に装着されていないことが検知
される。尚、これらのスイッチA,Bには制御電源31
用の微弱な電流が流れるのみであるため、該スイッチ
A,Bとして低容量の小型のものを使用することができ
る。
【0042】又、車両停止検出手段を構成する前記回転
センサ38は電動モータ21の回転数を検出するもので
あって、その検出信号は演算回路32に入力され、演算
回路32はその検出信号に基づいて電動車椅子1が停止
状態にあるか否かを判断する。
【0043】更に、抵抗RUA,RLA,RUB,RL
BはバッテリA又はBの電圧値を分圧によって適当な値
に変換するものであって、これらによって変換された電
圧値はA/D変換器36によってそれぞれデジタル化さ
れて演算回路32に入力され、演算回路32は入力され
た電圧値に基づいてバッテリA又はBの容量を判断す
る。
【0044】尚、図6において、DAはバッテリBから
の電流がバッテリAに回り込まないようにするためのダ
イオード、DBはバッテリAからの電流がバッテリBに
回り込まないようにするためのダイオードである。
【0045】ところで、本例では、制御電源31への電
力供給はバッテリA,Bのうちの電圧値が高い方から行
われるが、一般に制御電源31に必要な電力量は電動モ
ータ21を回転駆動して車両を走行させるために必要な
電力量に比して僅かであるために問題はない。
【0046】次に、本例におけるバッテリA,Bの切替
手順を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】メインスイッチ15がONされると、先
ず、リレーAがONであるか否かが判断され(STEP
1)、リレーAがONである場合にはバッテリAの容量
が所定値以下に下がったために交換の必要があるか否か
が判断される(STEP2)。バッテリAの容量が十分であ
る場合には、このバッテリAがそのまま継続して使用さ
れるが、その容量が所定値よりも下がったために交換の
必要がある場合には、電動モータ21の回転数が所定値
ω0 よりも小さいか否かが判断される(STEP3)。
【0048】電動モータ21の回転数が所定値ω0 より
も大きい場合であって、車両が停止状態にない場合に
は、警告表示がなされ(STEP4)、車両が停止される
(STEP5)。これに対して、電動モータ21の回転数が
所定値ω0 よりも小さい場合には車両は停止状態にある
ものと判断され、バッテリBがバッテリホルダー25に
装着されているか否かが判断される(STEP6)。そし
て、バッテリBが装着されている場合には、続いてこの
バッテリBが使用済みでないか否かが判断され(STEP
7)、使用済みである場合及びバッテリBが装着されて
いない場合には共に警告表示がなされる(STEP8)。
【0049】而して、バッテリBがバッテリホルダー2
5に装着されており、且つ、バッテリBが使用済みでな
い場合には、リレーBがONされ(STEP9)、その後所
定時間が経過するまでリレーA,Bが共にON状態に保
たれる(STEP10)。この結果、所定期間内ではバッテ
リA,Bが共に接続状態にあることとなって電流の供給
が途切れることがなく、電流の供給が一時的に遮断され
ることに伴う前記不具合の発生が確実に防がれる。
【0050】そして、所定時間が経過した後にリレーA
がOFFされ(STEP11)、接続がバッテリAからバッ
テリBに切り替えられ、バッテリAは使用済である旨が
メモリに記憶される(STEP12)。
【0051】而して、以後はバッテリBが使用される
が、この状態ではリレーAはOFFされているためにST
EP1での判断結果はNOとなり、処理はSTEP22に進
む。そして、以後はバッテリBについてバッテリAにつ
いての処理(STEP2〜7の処理)と同様の処理がなされ
る(STEP22〜27)が、本例ではバッテリAは使用済
みであるため(STEP12参照)、STEP27での判断結果
はNOとなって処理はSTEP28に進み、警告表示がなさ
れて一連の処理が終了する(STEP33)。
【0052】尚、本例ではバッテリAから先に使用した
が、バッテリBから先に使用した場合には、STEP9〜1
2と同様の処理がなされる(STEP29〜32)。
【0053】以上において、本例では車両が停止してい
る状態でのみバッテリA,Bの切り替えを可能としたた
め、バッテリA,Bの切り替え時に瞬間的な電圧上昇が
車両走行中に発生することがなく、走行中に車速が急増
することがない。
【0054】又、本例によれば、使用中のバッテリAの
容量が所定値以下に下がると該バッテリAが未使用のバ
ッテリBに自動的に切り替えられるため、1個のバッテ
リの容量が増加したと等価な航続距離を得ることができ
る。
【0055】更に、本例によれば、バッテリA,Bを自
動的に切り替える場合に切り替え先にバッテリBが装着
されていない場合にはバッテリA,Bの切替動作を禁止
するようにしたため、バッテリA,Bの切り替え直後に
電源が遮断されてしまう事態の発生が防がれる。
【0056】尚、本実施の形態では、2つのバッテリを
装着可能な電動車椅子について述べたが、本発明は3つ
以上のバッテリを装着可能な電動車椅子もその適用対象
に含むことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、必要な航続距離に応じてバッテリ
装着部に装着するバッテリの個数を任意に選択すること
ができ、航続距離が短い場合には例えば1つのバッテリ
のみを装着して車体重量を軽減することができるために
電動車椅子の可搬性を高めることができ、又、航続距離
が長い場合には複数のバッテリを装着してこれらを切り
替え手段によって順次切り替えて使用することによって
長い航続距離を確保することができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、使用中のバ
ッテリから未使用の他のバッテリへ接続を切り替える際
に両バッテリを所定期間だけ同時に接続するようにした
ため、バッテリとモータ又は制御手段とが接続されない
状態が生ずることがなく、電流の供給が途切れるために
サージ電圧が発生して制御手段に悪影響を与えたり、切
り替え時に制御手段が一旦初期状態に復帰してしまうと
いう不都合の発生を防ぐことができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、車両が停止
している状態でのみバッテリの切り替えが可能であるた
め、バッテリ切り替え時に瞬間的な電圧上昇が車両走行
中に発生することがなく、走行中に車速が急増すること
がなく、又、走行中にバッテリ切替スイッチが誤って何
かに触れて乗員の意思とは無関係にバッテリが切り替わ
ることがない。
【0060】請求項4記載の発明によれば、使用中のバ
ッテリの容量が所定値以下に下がるとバッテリが自動的
に切り替えられるため、1個のバッテリの容量が増加し
たと等価な航続距離を得ることができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、バッテリを
自動的に切り替える場合に切り替え先にバッテリが装着
されていない場合にはバッテリの切替動作を禁止するよ
うにしたため、バッテリの切り替え直後に電源が遮断さ
れてしまう事態の発生が防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動車椅子の側面図である。
【図2】本発明に係る電動車椅子の後面図である。
【図3】本発明に係る電動車椅子の右側車輪の内側面図
である。
【図4】本発明に係る電動車椅子の電源供給系の構成例
を示す回路図である。
【図5】本発明に係る電動車椅子の電源供給系の構成例
を示す回路図である。
【図6】本発明に係る電動車椅子の電源供給系の構成例
を示す回路図である。
【図7】本発明に係る電動車椅子におけるバッテリの切
替手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電動車椅子 4 車輪 21 電動モータ 25 バッテリホルダー(バッテリ装着部) 30,37 切替スイッチ(切替手段) 31 制御電源 32 演算回路(制御手段) 33 駆動回路 34 リレー 35 アンプ回路 38 回転センサ(車両停止検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を駆動するためのモータと、該モー
    タに電力を供給するためのバッテリと、該バッテリから
    前記モータに供給される電力を制御するための制御手段
    を有する電動車椅子において、 前記バッテリを脱着可能に装着するための複数のバッテ
    リ装着部と、該バッテリ装着部に装着された複数のバッ
    テリの1つから前記モータへ電力を供給するためにバッ
    テリと前記モータ又は制御手段との接続を切り替える切
    替手段を設けたことを特徴とする電動車椅子。
  2. 【請求項2】 前記切替手段は、使用中のバッテリから
    未使用の他のバッテリへ接続を切り替える際に両バッテ
    リを所定期間だけ同時に接続することを特徴とする請求
    項1記載の電動車椅子。
  3. 【請求項3】 車両が停止したことを検出する車両停止
    検出手段と、該車両停止検出手段によって車両の停止状
    態を検出した場合のみ前記切替手段による切替動作を有
    効とする制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の電動車椅子。
  4. 【請求項4】 使用中のバッテリの容量を検出する少な
    くとも1つのバッテリ容量検出手段と、該バッテリ容量
    検出手段によって検出されたバッテリの容量が設定値以
    下である場合に前記切替手段によるバッテリの切替動作
    を自動的に行わせる制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の電動車椅子。
  5. 【請求項5】 前記バッテリ装着部にバッテリが装着さ
    れていることを検出するバッテリ装着検出手段を設け、
    該バッテリ装着検出手段によってバッテリの装着が検出
    されない場合には前記制御手段は前記切替手段によるバ
    ッテリの切替動作を禁止することを特徴とする請求項4
    記載の電動車椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010257318A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 電池式移動装置

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