JPH1175694A - 脂肪含有量が高いコーヒー抽出液の製造方法、並びにコ−ヒ−抽出液及び該コーヒー抽出液を原料とする飲食品 - Google Patents
脂肪含有量が高いコーヒー抽出液の製造方法、並びにコ−ヒ−抽出液及び該コーヒー抽出液を原料とする飲食品Info
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- JPH1175694A JPH1175694A JP9264956A JP26495697A JPH1175694A JP H1175694 A JPH1175694 A JP H1175694A JP 9264956 A JP9264956 A JP 9264956A JP 26495697 A JP26495697 A JP 26495697A JP H1175694 A JPH1175694 A JP H1175694A
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Abstract
法、並びにコ−ヒ−抽出液及びそのコ−ヒ−抽出液を原
料とする飲食品を提供する。 【解決手段】 焙煎して粗粉砕したコ−ヒ−豆を水と混
合し、混合した水を特殊な案内メンバ−を備えた湿式粉
砕機に通液し、コ−ヒ−豆を更に微粉砕し、脂肪を含有
するコ−ヒ−成分を抽出し、抽出した水を採取する。
Description
製造方法並びにコーヒー抽出液及び飲食品に関する。更
に詳しくは、本発明は、湿式粉砕機を使用しコ−ヒ−豆
の粉砕と抽出とを同時に行うコ−ヒ−抽出液の製造方法
であって、脂肪含有量が高いコーヒー抽出液を得ること
ができる製造方法、並びに脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽
出液及びそのコ−ヒ−抽出液を原料とする飲食品に関す
る。
れるようになり、コ−ヒ−豆とともに、コ−ヒ−飲料、
コ−ヒ−風味の加工食品等の販売量は増加しており、最
近では一大市場を形成しつつある。
ており、品種、焙煎の有無、生産国によって異なってい
るが、少なくとも、カフェイン、カフ−オ−ル、タンニ
ン、多種類の有機酸等が含有されている。また、コ−ヒ
−豆には脂肪も多く含有されており、例えば焙煎後のア
ラビカ種では14.5〜20.0%、焙煎後のロブスタ
種では11.0〜16.0%もの脂肪が含有されてい
る。
水溶性のものと油溶性のものとがあり、後者は主として
脂肪に含有されている。従って、数多くのフレ−バ−が
コ−ヒ−中の脂肪に含有されていることになる。また、
コ−ヒ−抽出液においては、コ−ヒ−豆から抽出された
脂肪の量、即ち脂肪の含有量が、そのコ−ヒ−抽出液の
コク味を左右するといわれている。
豆を焙煎する焙煎工程、焙煎したコ−ヒ−豆を粉砕する
粉砕工程、粉砕したコ−ヒ−豆を抽出する抽出工程を経
て得られる。
粉砕機が実用化されており、グラインダ−、グラニュ−
ライザ−、グラニュレ−タ−、ボ−ルミル、ディスクミ
ル、コ−ンミル、ロ−ルミル等が使用されている。
タ−法、ドリップ法、及び真空法の三種類に分類されて
いるが(秀平武男編、「食品産業事典」、改訂版、下
巻、第211ページ、日本食料新聞社、昭和52年)、
いずれも温度が100℃に近い熱水により行われる。
−のフレ−バ−が散逸されやすい。前記のとおり、コ−
ヒ−のフレ−バ−には水溶性のものと油溶性のものとが
あるが、前者は、後者に比較して散逸しやすいとされて
おり、フレ−バ−の散逸を如何にして防止するかが、コ
−ヒ−製造技術における大きな問題である。
種々の技術が公知であり、例えば、 抽出の際のコ−ヒ−豆の使用量を増加する。 製造したコ−ヒ−抽出液に別途コ−ヒ−フレ−バ−を
添加する。 抽出の際に低温の水を使用する(例えば、特開平1−
168238号公報。) ミルク成分を含有する水によって抽出する(例えば、
特開平3−39042号公報。)等の方法が知られてお
り、また、これらの技術を組み合わせた方法も利用され
ている(例えば、特開平6−62739号公報)。
下、低温抽出法と記載することがある。)は、コ−ヒ−
のフレ−バ−が極めて散逸しにくい方法とされており、
コ−ヒ−抽出液の品質を重視する場合には好適な方法と
いわれている。
−ヒ−抽出液を得る方法として、冷水下において粉砕工
程と抽出工程とを同時に行う方法(特開平2−9735
6号公報、以下従来技術と記載する。)も知られてい
る。
法においては、まず、焙煎して粒径0.2〜2mmに粗
粉砕したコ−ヒ−豆を、水と混合し予備的な抽出を行
う。この場合、粗粉砕を、コ−ヒ−豆と水とを混合した
後に行っても良い。次いで、粗粉砕したコ−ヒ−豆を、
水と混合した状態のままで微粉砕する。この過程におい
てコ−ヒ−の成分が水に移行し、抽出が行われる。即
ち、微粉砕と同時に抽出が行なわれるのである。その後
は、抽出された水とコ−ヒ−残渣とを適宜分離し、微粉
砕を更に反復する。この微粉砕に使用する装置として
は、例えば、コロイドミル、ボ−ルミル等の公知の湿式
粉砕機を使用する。
ば、例えば、ボ−ルミルは、処理槽と、この処理槽に内
装される回転体と、その回転体と処理槽との間隙に充填
される多数の処理媒体(例えば、小さなボ−ル)を備え
ており、粉砕する対象物を水と混合して処理槽に入れた
後、前記回転体を回転させて処理媒体を撹拌し、処理媒
体どうしの衝突により磨砕力を発生させて、対象物を粉
砕する。
拌することによって粉砕する形式の湿式粉砕機を、湿式
媒体粉砕機と記載することがある。
に、従来のコ−ヒ−抽出の分野においては、超臨界抽出
法等の特殊な抽出方法を除けば、コ−ヒ−豆中の脂肪を
効率的に抽出することは困難とされており、前記従来技
術においても、脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液を得る
ことはできなかった。
−抽出液が含有する脂肪は、分離するべきものとして取
り扱っており、積極的に脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出
液を取得するという課題は提示されていない。
し、搾油したコ−ヒ−油を別途混合する等の特別な操作
を伴わない限り、抽出によって脂肪含有量が高いコ−ヒ
−抽出液を得ることはできないものとされていた。従っ
て、従来は脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液は存在せ
ず、またそのような脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液を
原料とした飲食品も知られていなかった。
めの湿式媒体粉砕機について鋭意研究を行った結果、特
殊な機構を備えた特別な装置を使用すれば、従来よりも
飛躍的に脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液を得られるこ
とを見出だし、本発明を完成させた。
含有量が高いコ−ヒ−抽出液を得ることができるコ−ヒ
−抽出液の製造方法を提供すること、である。
−ヒ−抽出液を提供すること、である。
いコ−ヒ−抽出液を原料とする飲食品を提供すること、
である。
の本発明の第一の発明は、焙煎して粗粉砕したコ−ヒ−
豆を水と混合し、混合した水を湿式粉砕機に通液し、コ
−ヒ−豆を更に微粉砕し、脂肪を含有するコ−ヒ−成分
を抽出し、抽出した水を採取するコーヒー抽出液の製造
方法において、次のa)乃至e)、 a)一端に粒状食品の供給口を有し、他端に排出口を有
し、内部に処理媒体を収納する処理槽 b)該処理槽の内壁との間に環状の分散ゾ−ンを形成す
るように該内壁に近接して回転可能に配設された筒状の
回転体 c)該回転体の回転に伴って粒状食品を、回転体の軸方
向へ運動させるために回転体の周囲に突出形成された案
内メンバ− d)該案内メンバ−が、粒状食品を排出口側へ前進させ
る前進案内面、供給口側へ後退させる後退案内面、及び
回転体の外周方向に拡がる外表面からなること e)該前進案内面及び後退案内面が、該粒状食品を対向
する後退案内面又は前進案内面方向へ運動させるために
対向状態に分散配置されていることを備えた湿式媒体粉
砕機に通液することを特徴とする脂肪含有量が高いコー
ヒー抽出液の製造方法、である。
発明は、コ−ヒ−豆の2重量%以上の量の脂肪が抽出さ
れていることを特徴とする脂肪含有量が高いコーヒー抽
出液、である。
発明は、前記第二の発明の脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽
出液を原料とする飲食品、である。
豆の種類には制限はなく、例えばアラビカ種、ロブスタ
種、リベリカ種等如何なるものであっても良い。また、
コ−ヒ−豆は焙煎したものを使用する。焙煎は、公知の
如何なる方法、装置で行ってもよく、焙煎の度合いも、
適宜選択できることはいうまでもない。
コーヒー抽出液を製造する方法である。本発明の製造方
法においては、まず、コ−ヒ−豆を焙煎して粗粉砕す
る。
も良いが、平均粒子径1mm以下、より好ましくは20
0μm未満になるまで行うことが望ましい。即ち、微粉
砕の前に予め平均粒子径1mm以下、より好ましくは2
00μm未満になるまで粗粉砕しておくことにより、微
粉砕の効率が向上するとともに、抽出の効率も高くなる
ためである。
する。本発明において「水」は、必ずしも冷水に限るも
のではなく、例えば、熱湯も本発明の「水」に包含され
るが、コ−ヒ−抽出液の品質を考慮すれば、温度が5℃
以上、50℃以下、好ましくは10℃以上、30℃以下
の水を用いることが望ましい。即ち、低温抽出法が望ま
しいのである。但し、抽出の効率を重視するならば、4
0℃を越え50℃以下の範囲であっても良い。
っても良く、また、アルコ−ルが混入しているものであ
っても良い。また、乳化液、懸濁液等であっても良い。
しかしながら、通常の意味での水が最も望ましいことは
いうまでもない。
は連続式であっても回分式であっても良い。例えば、回
分式であれば、まず所定量の水とコ−ヒ−豆とをタンク
に投入して十分に撹拌し、その後、次の工程に送る態様
が例示できる。また、連続式であれば、所定流量の水を
流路に流しながら、所定流量のコ−ヒ−豆を連続的に混
入し、そのまま連続的に次の工程に送る態様が例示でき
る。
た水を、湿式媒体粉砕機に通液する。
を有する湿式媒体粉砕機(以下、本発明の粉砕機と記載
することがある)を使用する。
発明の粉砕機は、例えば、特公平4−70050号公報
に記載されている装置である。
2に示す。図1は、本発明の製造方法を実施するための
湿式媒体粉砕機の一例の断面を示す概略図である。図1
中の(ア)は断面の概略図であり、(イ)は、図1
(ア)のZ−Z´線における断面を示す概略図である。
豆及び水の供給口2を有し、他端に排出口3を有する。
従って、コ−ヒ−豆は、矢印Xの方向より供給口2を介
して処理槽1に流入し、排出口3を介して矢印Yの方向
に流出する。処理槽1の内部には回転体10が配設さ
れ、回転体10は軸部10aを介して図示しない駆動手
段に連結され、かつ軸支されている。この図示しない駆
動手段によって回転体10は回転する。
内壁4との間に狭い環状の分散ゾ−ン5を形成するべく
該内壁4に近接して設けてある。この分散ゾ−ン5に
は、処理媒体7が充填されている。
合撹拌され、個々の処理媒体に磨砕力が発生する。この
ために、水とともに流入したコ−ヒ−豆を粉砕すること
ができるのである。
パレ−タ−6が配設されている。ギャップセパレ−タ−
6においては、処理槽1の内壁4と、回転体10の外壁
との隙間が、処理媒体7の直径よりも狭いため、処理媒
体7は排出口3に流れることができず、水と粉砕された
コ−ヒ−豆のみが排出口3に流れるのである。
11を備えており、この冷却ジャケット11は、回転体
10の軸部10aの内部を貫通する通路(図示せず)を
介して外部と連通しており、この通路を通じて冷媒が流
される。この冷却ジャケット11により、回転体10が
回転している間の温度上昇を抑止することができる。
尚、処理槽1の外壁にも同様の冷却ジャケットを備えて
いるが、図1では省略している。
10の表面を拡大した外観図である。回転体10の周囲
には、案内メンバ−12が多数形成されており、コ−ヒ
−豆及び処理媒体7(図1参照。以下同じ)は紙面の左
手方向から右手方向へ(即ち、矢印Mの方向へ)移動す
る。尚、図2の左手方向から右手方向への移動を「前
進」、その逆方向への移動を「後退」と表現する。
口3側へ前進させるための前進案内面13、供給口2側
へ後退させるための後退案内面14、及び回転体10の
外周方向に拡がる外表面を含んでいる。
せん状に配置されているが、前進案内面13が回転体1
0の周囲にらせん状に配置され、後退案内面14が前進
案内面13と逆向のらせん状に配置されている態様であ
っても良い。
進案内面13若しくは後退案内面14となる断面平行四
辺形状の突起であり、上記前進案内面13及び後退案内
面14を、四辺形の各側辺に形成する。尚、案内メンバ
−12の形状は、断面ひし形状の突起であっても良い。
態に配置されており、各面に衝突、接触して排出口3側
若しくは供給口2側へ流動した処理媒体7を、対向する
面に当てて逆方向へ流動させることが可能である。
及び処理媒体7は、案内メンバ−12の前進案内面13
に当って排出口3方向へ進行し、同時に前進案内面13
によって強い撹乱が与えられる。次いで、コ−ヒ−豆及
び処理媒体7は後退案内面14に当って供給口2方向に
後退する。後退案内面14に当ったコ−ヒ−豆及び処理
媒体7は再度前進案内面13に当って排出口3方向に進
行するから、結果としてコ−ヒ−豆及び処理媒体7は、
回転体10の軸方向のほぼ同じ区帯の環状の分散ゾ−ン
5内で上記各案内面13、14による大きな遠心力によ
り衝撃力を与えられ種々の方向に運動しながら周回し、
回転体10の軸方向にほぼ均一に存在した状態を維持す
るのである。
に供給されたコ−ヒ−豆は、回転体10の環状の分散ゾ
−ン5内で各案内面13、14により運動を与えられ、
かつ案内メンバ−12の外表面により処理媒体7に強い
磨砕力が付与され、効率よく分散され、粉砕された後、
排出口3から排出する。
強烈に撹拌されるため、水にコ−ヒ−成分が移行して抽
出される。即ち、強制対流による物質伝達が促進される
のである。
m、望ましくは0.2〜3.0mm、のビ−ズを例示す
ることができる。また、ビ−ズの材質としては、ガラ
ス、セラミック、ステンレス等を例示できるが、食品衛
生の点及び耐磨耗性の点を考慮すれば、ジルコニアが最
も望ましい。
り構成された本発明の粉砕機により、コ−ヒ−豆を微粉
砕し同時に抽出を行い、その後、抽出されたコ−ヒ−抽
出液を採取するのである。
砕機を使用すれば、従来装置を使用した場合に比較し
て、脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液を得ることができ
る。この理由は、次のとおりであると考えられる。
示したように、回転体10の表面に案内メンバ−12が
多数形成されており、しかもこの案内メンバ−12に
は、前進案内面13及び後退案内面14が形成されてい
る。そして、この前進案内面13又は後退案内面14の
作用によって、コ−ヒ−豆及び処理媒体7は、回転体1
0の軸方向のほぼ同じ区帯の環状の分散ゾ−ン5内で周
回し、この結果、コ−ヒ−豆及び処理媒体7は、回転体
10の軸方向にほぼ均一に存在した状態で撹拌されるの
である。
いては、回転体(例えば、図4の10a)に撹拌片(例
えば、図4の12a)が形成されているが、この撹拌片
には前進案内面13又は後退案内面14は備えられてい
ない。従って、従来の湿式媒体粉砕機では、コ−ヒ−豆
及び処理媒体7を単に回転体によって撹拌するだけでし
かない。
式媒体粉砕機に比して、効率的かつ均一な磨砕力を長時
間に渡って加えることが可能であり、この結果、従来装
置よりも大量の脂肪を抽出させることができるのであ
る。また、本発明の粉砕機においては、抽出速度も大き
くなり、抽出工程を極めて短時間で完了することができ
る。
後に、更に別な抽出工程を設けても良い。この場合も、
本発明の粉砕機を通過する過程で抽出が行われているた
め、その後の別な抽出工程においても抽出が完了するま
での時間は短縮され、全体的に極めて効率の良い抽出を
行うことができる。
ませる必要はなく、本発明の粉砕機を複数用いて微粉砕
及び抽出を行うこともできるが、少なくとも微粉砕は、
本発明の粉砕機一台により一度で微粉砕を完了する態様
が好ましい。また、複数の本発明の粉砕機を並列に設置
して処理速度を上げることも可能である。更に、前記し
た粗粉砕をも本発明の粉砕機によって行うことも可能で
ある。
合には、本発明の粉砕機の撹拌によるジュ−ル熱によっ
て水の温度が上昇する傾向があるが、この場合は、冷却
水等を使用し、水の温度を一定範囲に維持することが望
ましい。
渣を遠心分離機により除去することが望ましい。
−ヒ−抽出液は、コ−ヒ−豆の粉砕粕であるコ−ヒ−残
渣を含んでいる。コ−ヒ−抽出液はコ−ヒ−残渣を含ん
だ状態で使用しても良いが、場合によってはコ−ヒ−残
渣を除去した方が良いこともある。このような場合に
は、微粉砕の後にコ−ヒ−残渣を除去するのである。即
ち、抽出した水より遠心分離機によりコ−ヒ−残渣を除
去し、除去した水をコ−ヒ−抽出液として取得するので
ある。
を利用して大きい粒子と小さい粒子とを沈降分離する装
置であり、クラリファイア−、バクトフュ−ジ等を例示
できる。連続式と回分式とがあるが、連続式のものが望
ましく、クラリファイア−、バクトフュ−ジ等が好まし
い。
平均粒子径が200μm未満、好ましくは100μm以
下、より好ましくは50μm以下の範囲になるまで行う
ことが望ましいが、この場合は、コ−ヒ−豆が所望の平
均粒子径になるまで微粉砕を行い、微粉砕の途中におい
てはコ−ヒ−残渣を除去しないことが、抽出の効率上は
望ましい。
たコ−ヒ−抽出液は、種々の飲食品の原料として好適に
使用することができるが、本発明のコ−ヒ−抽出液の製
造ラインに続けてそのような飲食品の製造ラインを結合
しても良い。
ば、「水」にミルクを混入させた上で、抽出することも
可能である。
量%以上の量の脂肪が抽出されていることを特徴とする
脂肪含有量が高いコ−ヒ−抽出液である。
出操作によって、コ−ヒ−豆に含有されていた脂肪が、
液側に移動したことを意味するものである。従って、本
発明のコ−ヒ−抽出液は、コ−ヒ−豆を別途搾油して混
合する等の複雑な工程を必要とせずに得ることができ
る。
れた油溶性のフレ−バ−を多く含むため、従来のコ−ヒ
−抽出液よりも香味が強いものとなる。また、一般に水
溶性のフレ−バ−は、加熱等の操作によって容易に散逸
する傾向があるが、脂肪に含有されたフレ−バ−は簡単
には散逸しない。従って、本発明のコ−ヒ−抽出液は、
長期に渡って安定した香味を維持することができる。
味を左右するものであり、本発明のコ−ヒ−抽出液は脂
肪によるコク味が強いのである。
出液を原料とする飲食品である。前記本発明のコ−ヒ−
抽出液は、種々の飲食品の原料として好適に使用するこ
とができるが、このような飲食品としては、コ−ヒ−飲
料、コ−ヒ−牛乳等のコ−ヒ−含有飲料、コ−ヒ−ゼリ
−、コ−ヒ−ケ−キ等のコ−ヒ−加工食品、コ−ヒ−キ
ャンデ−等のコ−ヒ−風味菓子類、コ−ヒ−アイスクリ
−ム、コ−ヒ−アイスキャンデ−等のコ−ヒ−風味冷
菓、その他、コ−ヒ−プリン等が例示できる。
の加工もせずにそのまま飲用に供しても良く、この場合
は、コ−ヒ−抽出液自体が本発明の飲食品となる。ま
た、本発明のコ−ヒ−抽出液を濃縮して乾燥し、インス
タントコ−ヒ−、粉末清涼飲料等に加工しても良く、こ
のようなインスタントコ−ヒ−、粉末清涼飲料等も、本
発明における飲食品の範囲に包含される。
り各々製造されたコ−ヒ−抽出液を比較するために行っ
た。
製造したコ−ヒ−抽出液を試験試料とした。 対照試料 後記実施例1の装置を、次のとおり一部改造した装置を
使用した。
た状態を示す外観図である。図4においては、図2の回
転体10と直径が同一である円筒部材10aに、図2に
おける案内メンバ−12の替わりに、短冊状の撹拌片1
2aが形成されている。
おいて軸方向に延びる状態で形成されており、円筒部材
10aが回転した際に処理媒体7(図1参照)を撹拌す
る作用を有する。しかしながら、この改造した装置は、
本発明の粉砕機における後退案内面14(図2参照)を
有していないため、単純に撹拌するだけの機能を有する
のみである。以上の短冊状の撹拌片12aが形成された
円筒部材10aを、回転体10に替えて後記実施例1の
装置に装着したのである。尚、それ以外は、全て図1乃
至図3の装置と同一である。
一の原料を使用して、コ−ヒ−豆の微粉砕及び抽出を行
ったが、この際に、水が処理槽1を通過する流量、及び
円筒部材10aの回転の周速度を種々変更し、抽出の度
合いが異なる複数のコ−ヒ−抽出液を得た。 対照試料の選択 前記で得られた試験試料、及び前記で得られた複数
のコ−ヒ−抽出液について、各々の固形分を、マジョニ
アミルクテスタ−法(佐々木林治郎監修、「牛乳・乳製
品ハンドブック」、第513〜517ペ−ジ、株式会社
朝倉書店、昭和37年)により測定した。
−抽出液の中で、固形分の値が前記で得られた試験試
料と略同一であるコ−ヒ−抽出液を3点選択し、これを
対照試料1〜3とした。
は、各々、コ−ヒ−が抽出された程度は全て同等であ
る。
料1〜3の脂肪含有量を測定した。 抽出されたカフェインの量 HPLC法により、試験試料及び対照試料1〜3のカフ
ェイン含有量を測定した。このHPLC法は、全国コ−
ヒ−飲料公正取引協議会による無水カフェイン分析法に
基づいて行った。 コーヒー抽出液中の香気成分 ガスクロマトグラフィー法により、試験試料及び対照試
料1〜3の香気成分を分析した。
希釈し、減圧下において温度45〜50℃での水蒸気蒸
留を行い、留出液にNaClを添加した後、エ−テル抽
出を3回行い、芒硝脱水を行った後、常圧下でエ−テル
を留去し、香気濃縮物を得る。この香気濃縮物につい
て、GLC及びGC−MSにより香気成分を分析した。
する量の脂肪が抽出されており、対照試料2及び3は、
各々1.4重量%、及び1.6重量%であった。これに
対して試験試料では、原料コ−ヒ−豆の6.0重量%に
相当する量の脂肪が抽出されていた。
て、脂肪含有量が極端に高い結果となった。 抽出されたカフェインの量 対照試料1〜3において抽出されたカフェインの量は、
各々原料コ−ヒ−豆の1.13重量%、1.28重量
%、及び1.22重量%に相当する量であった。
8重量%に相当する量が抽出されていた。即ち、抽出さ
れたカフェインの量については、各試料には差がなかっ
た。 コーヒー抽出液中の香気成分 試験試料の香気成分含量は対照試料1〜3の約4倍であ
った。即ち、前記の脂肪含有量にほぼ比例した結果が
得られた。実際に、各試料の風味を比較すると、試験試
料は対照試料1〜3に比べてコクが強く、全体的に香味
が強い傾向にあった。
2(図2参照)を備えた本発明の粉砕機を使用すれば、
単に撹拌片12a(図4参照)を備えただけにすぎない
装置に比して、カフェインの抽出量は同等であるが、脂
肪含有量が高く、かつ香味成分含量が高いコ−ヒ−抽出
液が得られることは明らかである。
ては、従来の湿式粉砕機を使用する従来技術に比して、
脂肪含有量及び香味成分含量が高いコ−ヒ−抽出液を得
られることが判明した。
砕の程度、微粉砕の程度、粉砕条件、水の温度等を変更
して同様の試験を行ったが、ほぼ同様の結果が得られ
た。
品と、従来のコ−ヒ−抽出液を原料とする飲食品との風
味の相違を確認するために行った。
抽出液を出発原料としたことを除き、後記実施例3と同
一の製造方法により、コーヒー乳飲料を製造した。この
際、コーヒー抽出液の配合割合を変更して4種類の試料
を製造し、各々試料1、2、3、4とした。 対照試料 前記試験例1における対照試料1として製造したコ−ヒ
−抽出液を出発原料としたことを除き、後記実施例3と
同一の製造方法によりコ−ヒ−乳飲料を製造し、試験例
2の対照試料とした。 配合割合 以上の試料1〜試料4、並びに対照試料の配合割合は、
表1に示すとおりである。即ち、試料1と対照試料とは
同一の配合割合であるが、試料1は本発明のコ−ヒ−抽
出液(即ち、試験例1における試験試料)を原料として
おり、対照試料では従来のコ−ヒ−抽出液(即ち、試験
例1における対照試料1)を原料としている点で相違し
ている。
ーヒー抽出液の配合量を少なくしたものであり、試料1
に対してそれぞれ、70、50、35%しかコーヒー抽
出液を使用していない。
各20名のパネルにより官能検査を行い、「コーヒー風
味」及び「コク」について5.強い、4.やや強い、
3.普通、2.やや弱い、1.弱いで5段階評価し、各
試料毎に平均値を算出した。
明らかなとおり、試料1、試料2、及び試料3は、対照
試料と比してコーヒー風味及びコクが強いという結果が
得られた。また、試料4は対照試料とほとんど差異のな
い結果となった。
に比してコ−ヒ−風味及びコクの点で優れており、しか
もコ−ヒ−抽出液の含有量を低下させても、コ−ヒ−風
味及びコクが著しく低下することがないことが判明し
た。
ヒ−豆の使用量を減量することが可能であり、一層のコ
ストダウンが可能になることが明らかである。
原料組成等を変更して同様の試験を行い、また他の飲食
品についても同様の試験を行ったが、ほぼ同様の結果を
得られた。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
場合の実施例について説明する。
所製。スパイクミル:SHG−4C)の全体的な構成を
示す断面略図である。図3において、図1又は図2と共
通する要素には、図1及び図2と同様の符号を付して、
詳細な説明は省略する。
ンク20(容量10l)、仕込ポンプ21(渦巻型、流
量可変式)、図1及び図2に示した処理槽1、及びレシ
−ブタンク30(容量10l)よりなる。プレミキシン
グタンク20には、撹拌機22が設置されている。
ア製ビ−ズ(直径0.6mm)を充填している。
(太陽化学社製)を原料コ−ヒ−豆とした。この原料コ
−ヒ−豆の脂肪含有量は、17.4重量%であり、カフ
ェイン含有量は1.33重量%であった。 b)混合工程 撹拌タンク(図示せず)に水を貯留し、前記原料コ−ヒ
−豆を投入し、十分に撹拌混合し、全体に対するコ−ヒ
−豆の比率を30重量%に調整し、プレミキシングタン
ク20に貯留した。 c)微粉砕及び抽出工程 仕込ポンプ21を作動し、プレミキシングタンク20か
ら、前記コ−ヒ−豆を混合した水を処理槽1に搬送し
た。この際、水が処理槽1を120秒で通過する流量に
設定した。また回転体10(図1及び図2参照)を周速
度8m/秒で回転し、微粉砕と抽出の処理を行った。
ク30に受け、コ−ヒ−抽出液を得た。得られたコ−ヒ
−抽出液に水を加え、全体に対するコ−ヒ−豆の比率を
20重量%に希釈した後、5℃に冷却した。
理槽1における処理中の水の温度は40℃であり、処理
槽1の通過時間は120秒であった。従って、40℃の
低温抽出法であるにもかかわらず、抽出時間はわずかに
120秒であった。
カ−に取り、平均粒子径を測定するためのサンプルとし
た。 d)分離工程 コ−ヒ−抽出液を、高速冷却遠心機(株式会社トミ−精
工製。RD−20IV)のNo.17ロ−タ−を使用し
て、5℃で6000rpmで20分間、コ−ヒ−残渣を
分離し、美しい色調と良好な風味を呈する清澄なコ−ヒ
−抽出液を得た。 e)各種物性の測定 平均粒子径 前記(c)で採取した平均粒子径測定用のサンプルを水
で希釈し、コ−ヒ−豆(コ−ヒ−残渣)の比率が2重量
%である希釈試料を調製した。得られた希釈試料につい
て、レ−ザ−回折・散乱式粒度分布計(堀場製作所。L
A−910)を用いてコ−ヒ−豆の平均粒子径を測定し
た結果、10μmであった。
豆についても、同様に平均粒子径を測定した結果、50
μmであった。即ち、コ−ヒ−豆は平均粒子径50μm
の状態から、平均粒子径10μmに微粉砕された。 抽出された脂肪の量 レ−ゼ・ゴットリ−ブ法(日本薬学会編、「乳製品試験
法・注解」、第47ペ−ジ、金原出版株式会社、平成2
年)により、コ−ヒ−抽出液中の脂肪の量を測定し、原
料コ−ヒ−豆の量に対する比率を算出した。
いては、原料コ−ヒ−豆の6.0重量%に相当する量の
脂肪が、抽出されていたことが判明した。
わせた実施例について説明する。 (1)使用装置 実施例1と同一の装置を使用した。
工程 実施例1と同一の原料コ−ヒ−豆を使用し、実施例1と
同一の条件で、混合、微粉砕、及び抽出の工程を行い、
レシ−ブタンク30に、コ−ヒ−抽出液を得た。 b)加熱抽出、及びコ−ヒ−残渣の分離 得られたコ−ヒ−抽出液に水を加え、全体に対するコ−
ヒ−豆の比率を20重量%に希釈し、蒸気により90℃
に加熱し、その状態で25分間保持し、加熱抽出を行っ
た。次いで5℃に冷却し、コ−ヒ−抽出液を得た。
機(株式会社トミ−精工製。RD−20IV)のNo.
17ロ−タ−を使用して、実施例1と同様の条件でコ−
ヒ−残渣を分離し、美しい色調と良好な風味を呈する清
澄なコ−ヒ−抽出液を得た。 c)各種物性の測定 平均粒子径 微粉砕前後のコ−ヒ−豆の平均粒子径を、実施例1と同
一の方法により測定した結果、微粉砕前は50μmであ
り、微粉砕後は10μmであった。 抽出された脂肪の量 得られた清澄なコ−ヒ−抽出液の脂肪の量を、実施例1
と同様の方法で測定した結果、原料コ−ヒ−豆の4.2
重量%に相当する量が抽出されていたことが判明した。
ついて説明する。 (1)コ−ヒ−抽出液の製造 使用装置 実施例3では、井上製作所製のスパイクミルSHG−2
0(大量生産機)を使用した。装置全体の基本的な構成
は図3と同様である。 原料 原料コ−ヒ−豆として、平均粒子径100μmの凍結粉
砕品(太陽化学社製)を使用した。 混合、微粉砕、及び抽出工程 原料コ−ヒ−豆を水に混合し、処理中の水の温度5℃、
回転体(図1の回転体10参照)の周速度8m/秒、処
理槽(図3の処理層1参照)の通過時間を120秒に設
定し、原料コ−ヒ−豆の平均粒子径を5μmに微粉砕
し、コ−ヒ−抽出液を製造した。
剤1kgを添加し、溶解水200kgを添加してコ−ヒ
−抽出液の加工液を製造した。
400kg、及び市販の安定剤20kgを溶解水348
4.5kgに添加して混合し、乳成分液4500kgを
製造した。
記(3)の乳成分液4500kgとを混合し、クラリフ
ァイヤ−を使用してコ−ヒ−残渣を除去し、60℃に加
温してホモジナイザ−により均質化処理を行い、プレ−
ト式殺菌機により130℃、2秒間の殺菌処理を行い、
殺菌コ−ヒ−乳飲料約4900kgを得た。
例について説明する。 (1)コ−ヒ−抽出液の製造 図3の処理槽1における処理中の水の温度を10℃に設
定し、処理槽の通過時間を250秒に設定し、原料コ−
ヒ−豆の平均粒子径を4μmに微粉砕したことを除き、
実施例3と同一の装置及び同一の条件でコ−ヒ−抽出液
を製造した。
剤2kg、砂糖180kg、及び溶解水68kgを添加
し、コ−ヒ−抽出液の加工液約600kgを製造した。
定剤9kgを、溶解水2536kgに添加して混合し、
これを60℃に加温してホモジナイザ−により均質化処
理を行い、乳成分液約3000kgを製造した。
記(3)の乳成分液3000kgとを混合し、プレ−ト
式殺菌機により130℃、2秒間の殺菌処理を行い、植
物性繊維質を豊富に含有する殺菌コ−ヒ−乳飲料約35
00kgを製造した。
る。 (1)コ−ヒ−抽出液の製造 原料コ−ヒ−豆として、平均粒子径80μmの凍結粉砕
品(太陽化学社製)を使用し、図3の処理槽1における
処理中の水の温度を50℃に設定し、処理槽の通過時間
を80秒に設定し、原料コ−ヒ−豆の平均粒子径を40
μmに微粉砕したことを除き、実施例3と同一の装置及
び同一の条件でコ−ヒ−抽出液を製造した。
に対するコ−ヒ−豆の比率を20重量%に希釈した後、
前記実施例3と同一のクラリファイヤ−を使用してコ−
ヒ−残渣を除去し、清澄なコ−ヒ−抽出液約1000k
gを得た。
4000kgを添加し、プレ−ト式殺菌機により130
℃、2秒間の加熱殺菌処理を行い、殺菌ブラックコ−ヒ
−飲料を約4900kg得た。
し、処理槽の通過時間を180秒に設定して原料コ−ヒ
−豆の平均粒子径を4μmに微粉砕したことを除き、実
施例3と同一の原料、同一の装置、及び同一の条件でコ
−ヒ−抽出液約400kgを製造した。
体に対するコ−ヒ−豆の比率を10重量%に調整し、前
記実施例3と同一のクラリファイヤ−を使用してコ−ヒ
−残渣を除去し、清澄なコ−ヒ−抽出液約800kgを
得た。
0kg、市販のゲル化剤30kg、増粘剤2kg、及び
安定剤3kgを溶解し、ゼリ−ベ−ス約4200kgを
製造した。
の清澄なコ−ヒ−抽出液800kgを混合し、プレ−ト
式殺菌機により130℃、2秒間の殺菌処理を行った
後、60℃まで冷却して殺菌コ−ヒ−ゼリ−液約480
0kgを得た。
00ccのプラスチックカップに各70cc充填し、密
封し、5℃の冷蔵庫の中で24時間保管して凝固させ、
風味良好なコ−ヒ−ゼリ−60000個を得た。
定し、処理槽の通過時間を250秒に設定し、原料コ−
ヒ−豆の平均粒子径を4μmに微粉砕したことを除き、
実施例3と同一の装置及び同一の条件でコ−ヒ−抽出液
約30kgを製造した。
体に対するコ−ヒ−豆の比率を10重量%に希釈した。
300kg、バタ−150kgを溶解し、60℃でホモ
ジナイザ−により均質化処理を行い乳成分液約3500
kgを得た。
定剤5kg、ゲル化剤50kg、及び増粘剤5kg、並
びに砂糖400kgを溶解し、ベ−ス液を約1500k
g製造した。
成分液3440kg、及び前記(3)のベ−ス液150
0kgを混合し、プレ−ト式殺菌機により130℃、2
秒間殺菌処理し、60℃に冷却し、コ−ヒ−プリン液約
5000kgを得た。
のプラスチックカップに各75cc充填し、密封し、5
℃の冷蔵庫の中で24時間保管して凝固させ、風味良好
なコ−ヒ−プリン製品55000個を得た。
る。 (1)コ−ヒ−抽出液の製造 図3の処理槽1における処理中の水の温度を10℃に設
定し、処理槽1の通過時間を250秒に設定して原料コ
−ヒ−豆の平均粒子径を4μmに微粉砕したことを除
き、実施例3と同一の原料、同一の装置、及び同一の条
件でコ−ヒ−抽出液約2250kgを製造した。
0kg、市販の安定剤3kg、及びバター400kgを
溶解し、これに卵黄100kg及び生クリーム750k
gを混合し、乳成分液約2800kgを製造した。
た後、ホモジナイザ−により均質化した。その後プレー
ト式殺菌機により、120℃、2秒間の殺菌処理を行っ
た後、速やかに5℃まで冷却した。冷却後、フリージン
グを行い、コーヒーアイスクリーム液約5000kgを
得た。
0cc容の紙カップに各100cc充填し、密封し、−
40℃の冷凍庫にて2時間硬化させ、コーヒーアイスク
リーム41000個を得た。
含有量が高いコ−ヒ−抽出液を得ることができる。 2)本発明のコ−ヒ−抽出液の製造方法によれば、コ−
ヒ−抽出液のフレ−バ−の散逸が少ない。 3)本発明のコ−ヒ−抽出液は脂肪含有量が高いため、
コク味が強く、全体的に香味が強く、しかも長期に渡っ
て安定した香味を維持することができる。 4)従って、本発明のコ−ヒ−抽出液を原料とする飲食
品は、コ−ヒ−風味が豊かであり、コク味が強い。 5)また、本発明のコ−ヒ−抽出液を飲食品の原料とす
れば、コ−ヒ−豆の使用量を削減することが可能であ
り、一層のコストダウンが可能になる。
の一例の断面を示す概略図である。
拡大した外観図である。
構成を示す断面略図である。
外観図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 焙煎して粗粉砕したコ−ヒ−豆を水と混
合し、混合した水を湿式粉砕機に通液し、コ−ヒ−豆を
更に微粉砕し、脂肪を含有するコ−ヒ−成分を抽出し、
抽出した水を採取するコーヒー抽出液の製造方法におい
て、次のa)乃至e)、 a)一端に粒状食品の供給口を有し、他端に排出口を有
し、内部に処理媒体を収納する処理槽 b)該処理槽の内壁との間に環状の分散ゾ−ンを形成す
るように該内壁に近接して回転可能に配設された筒状の
回転体 c)該回転体の回転に伴って粒状食品を、回転体の軸方
向へ運動させるために回転体の周囲に突出形成された案
内メンバ− d)該案内メンバ−が、粒状食品を排出口側へ前進させ
る前進案内面、供給口側へ後退させる後退案内面、及び
回転体の外周方向に拡がる外表面からなること e)該前進案内面及び後退案内面が、該粒状食品を対向
する後退案内面又は前進案内面方向へ運動させるために
対向状態に分散配置されていること を備えた湿式媒体粉砕機に通液することを特徴とする脂
肪含有量が高いコーヒー抽出液の製造方法。 - 【請求項2】 コ−ヒ−豆の2重量%以上の量の脂肪が
抽出されていることを特徴とする脂肪含有量が高いコー
ヒー抽出液。 - 【請求項3】 請求項2に記載の脂肪含有量が高いコ−
ヒ−抽出液を原料とする飲食品。
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JP26495697A JP3660111B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 脂肪含有量が高いコーヒー抽出液の製造方法、並びにコ−ヒ−抽出液及び該コーヒー抽出液を原料とする飲食品 |
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---|---|---|---|---|
JP2004041237A (ja) * | 2001-11-29 | 2004-02-12 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶の抽出および/または搾汁方法 |
WO2004066745A1 (ja) | 2003-01-30 | 2004-08-12 | Meiji Dairies Corporation | 可食飲食物の連続的な抽出および/または搾汁、固液分離方法 |
US7611741B2 (en) | 2001-11-29 | 2009-11-03 | Meiji Dairies Corporaiton | Method for extraction and/or squeezing of edible food and drink |
WO2020100898A1 (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-22 | サントリーホールディングス株式会社 | 容器詰めコーヒー飲料及びその製造方法 |
JP2020089331A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | サントリーホールディングス株式会社 | コーヒー風味チョコレート類 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP26495697A patent/JP3660111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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