JPH1175628A - 魚誘引具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体の移動や回転に伴って本体内の反射
体が移動し、反射光が変化するようにした魚誘引具を提
供せんとするものである。 【解決手段】 透明な材質からなる本体内に空間を形成
し、該空間内に光を反射する小片を液体と共に封入して
小片を空間内において移動自在にしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】この発明は、フィッシングに用い
る疑似餌等の魚誘引具に係り、特に本体内に光線を反射
する物体を液体と共に封入して反射体の移動により複雑
な反射光を発現し、釣果を上げることが出来るようにし
た魚誘引具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、フィッシングに疑似餌を使用する
ことは公知であり、プラグ、スプーン、スピナー、ワー
ム等のルアー、イカ釣り用のイカヅノ針等の各種の疑似
餌が知られている。疑似餌は、釣りの対象や場所あるい
は時期に応じて、種々の構造、形状並びに模様・色彩を
有するものが開発され使用されており、光線の反射を利
用する構造のものでは、疑似餌本体の表面に塗装される
塗料を反射性を有するものとしたり、あるいは疑似餌本
体の材質を反射性を有するものとしたり、反射板を定着
したものが知られている。しかしながら、かかる反射塗
料や反射材を使用したものでは、反射光は一定であり変
化に乏しいと共に、反射塗料や反射材が直接海水や空気
に触れているため反射効果が減退してくる欠点があっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、本体の移
動や回転に伴って本体内の反射体が移動し、反射光が変
化するようにした魚誘引具を提供せんとするものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、透明な材質からなる本体内
に空間を形成し、該空間内に光を反射する小片を液体と
共に封入して小片を空間内において移動自在にしたこと
を特徴とする。

【０００５】又、本体が、疑似餌の形状、イカ釣り針の
形状、或はビーズの形状に形成されていることを特徴と
する。

【０００６】更に、液体が、若干の粘稠性を有してお
り、好ましくはシリコンオイルであることを特徴とす
る。

【０００７】更に、本体の空間内に空気を残存させたこ
とを特徴とする。

【０００８】更に、本体内に空間から区画して空洞を形
成し、該空洞内に鉛の小球を移動自在に入れたことを特
徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。図面を参照して、(１)は本
体であって適宜の材質により、所望の形状、構造に形成
される。図１〜４は、この発明を疑似餌（ルアー）に適
用した例を示しているが、図５，６に示すようにイカ釣
り針に適用しても良い。又、この発明はかかる疑似餌に
限らずビーズ、ケミ蛍、ポッパー等の疑似餌以外の魚を
誘引するために使用される器具にも適用可能である。図
７，８はこの発明をビーズに適用した例を示している。

【００１０】図１〜４を参照して、(１)は透明な材質で
魚の形状に形成された本体であり、内部に空間(２)が形
成される。本体(１)は、硬質の合成樹脂で形成するのが
好ましいが、強度の大きいガラスや軟質の合成樹脂で形
成しても良いことは勿論である。(３)は空間(２)とは区
画されて本体(１)内に形成された細長い空洞である。空
間(２)内には、光線を良好に反射する物質で形成された
小片(４)が液体と共に封入されている。小片(４)は、光
を効果的に反射する反射物質、或は該反射物質を積層若
しくは貼付したもの、更には反射塗料を塗布してなる。
液体は、若干の粘稠性を有するシリコンオイルのような
透明な液体が好ましい。液体の粘稠性により、本体が回
転、揺動するときその動きに合わせて小片(４)が液体内
を緩慢に移動して、変化のある光の反射をもたらす。か
かる、変化のある光の反射は魚を誘引する効果が大き
く、釣果を上げることが出来る。(５)は、空間(２)内に
残存された空気を示し、本体の移動に伴う空気の移動に
より、小片の移動と相まって魚の誘引効果を上げること
が出来る。空洞(３)内には、鉛の小球(６)が移動自在に
入れられており、本体の移動の変化を向上させる。

【００１１】図５，６は、イカ釣り針(７)にこの発明を
適用した例を示す。イカ釣り針(７)を透明な材質で形成
し、内部に空間(２)を設け、該空間(２)内に光反射効果
の高い小片(４)が液体と共に封入され、移動自在であ
る。図７，８はこの発明をビーズ(８)に適用した例を示
す。ビーズ(８)は、透明な材質からなる球体であり、中
心に釣り糸を通す孔(９)が貫通しており、内部に空間
(２)が形成され、光を反射する小片(４)が液体と共に封
入されている。

【００１２】

【発明の効果】この発明によれば、透明な本体内に光を
反射する小片を液体と共に封入して、本体の動きに応じ
て液体内を小片が移動し、変化のある光の反射をもたら
しうるので、魚の誘引効果が高くなり、釣果を上げるこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を適用したルアーの斜視図

【図２】同平面図

【図３】同側面図

【図４】図２Ａ−Ａ’線に沿った断面図

【図５】この発明を適用したイカ釣り針の正面図

【図６】同使用状態を示す斜視図

【図７】この発明を適用したビーズの平面図

【図８】同斜視図

【符号の説明】

(１)本体 (２)空間 (３)空洞 (４)小片 (５)空気 (６)小球 (７)イカ釣り針 (８)ビーズ (９)孔

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】透明な材質からなる本体内に空間を形成
   し、該空間内に光を反射する小片を液体と共に封入し
   て、小片を空間内において移動自在にしたことを特徴と
   する魚誘引具。
2. 【請求項２】本体が、疑似餌の形状に形成されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の魚誘引具。
3. 【請求項３】本体が、イカ釣り針の形状に形成されてい
   ることを特徴とする請求項１記載の魚誘引具。
4. 【請求項４】本体が、ビーズの形状に形成されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の魚誘引具。
5. 【請求項５】液体が、若干の粘稠性を有していることを
   特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の魚誘引
   具。
6. 【請求項６】液体が、シリコンオイルであることを特徴
   とする請求項５記載の魚誘引具。
7. 【請求項７】本体の空間内に空気を残存させたことを特
   徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の魚誘引具。
8. 【請求項８】本体内に空間から区画して空洞を形成し、
   該空洞内に鉛の小球を移動自在に入れたことを特徴とす
   る請求項１乃至７のいずれかに記載の魚誘引具。