JPH11289922A - ジグヘッド及びそれを備えた擬餌 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトベイトを取り付けた際に錘部が目立
たず、ソフトベイトが外れにくく、ソフトベイトの足状
部に動きを与えることのできるジグヘッドと、それを用
いたタコ等の多足動物等を模した動きのある擬餌を提供
する。 【解決手段】ジグヘッドは、錘部(1)と針部(2)とからな
り、錘部(1)は針部(2)が突出している側に向けて径が大
きくなるようなスカート部(1b)を有している。擬餌は、
空洞の頭皮部(3b)と、頭皮部(3b)と連続する複数の足状
部(3a)とを有するソフトベイト(3)が上記のジグヘッド
に被せるように取り付けられてなり、ジグヘッドのスカ
ート部(1b)によりソフトベイト(3)の足状部(3a)が外側
に広げられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は釣り用のジグヘッド
とそれを用いた擬餌に関するものであり、特に多数の足
状部を有したタコ，イカ等に似せた擬餌に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】釣り用の擬餌には種々のものがあるが、
その中で酢酸ビニル系やゴム系の合成樹脂からなり、ミ
ミズ，蛙，イカ等を模したソフトベイトが知られてい
る。このソフトベイトはジグヘッドに取り付けられて擬
餌として用いられる。

【０００３】図３は従来のジグヘッドを示した図であ
る。図中(10)は鉛合金等からなる錘部であり、球状の頭
部(10a)とその頭部(10a)から突出したベイト取付部(10
b)を有している。(10c)は釣り糸と係止するための糸係
止用リングである。又、(11)はベイト取付部(10b)から
突出するように取り付けられている鈎状の針部である。
針部(11)と錘部(10)とが一体化しているので、仕掛け作
りの手間が省け、気軽に使用できるという特徴がある。

【０００４】(12)は複数の足状部（ここにいう足状とは
紐状や帯状を含む概念である。以下においても同様）(1
2a)を有するソフトベイトであり、ソフトベイト(12)は
ベイト取付部(10b)に差し込むように取り付けられる。

【０００５】ソフトベイト(12)を取り付けた状態でも錘
部(10)は外部に露出しており、それ自体が魚を警戒させ
る原因になることがある。又、擬餌はあたかも餌が泳い
でいるように見せかけるために水に対して移動させて使
用するが、水流によりソフトベイト(12)がジグヘッドか
ら脱落してしまうことがあるという問題もある。

【０００６】更に、ソフトベイト(12)に足状部(12a)を
設けていても、擬餌の移動による水流により足状部(12
a)はほとんど閉じた状態となるので、足状部(12a)が動
かず生きている餌らしく見えない。したがって、せっか
く足状部(12a)を設けても、その効果は低い。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はソフ
トベイトを取り付けた際に錘部が目立たず、ソフトベイ
トが外れにくく、ソフトベイトの足状部に動きを与える
ことのできるジグヘッドと、それを用いたタコ等の多足
動物等を模した擬餌を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のジグヘッドは、
錘部(1)と針部(2)とからなり、錘部(1)は針部(2)が突出
している側に向けて径が大きくなるようなスカート部(1
b)を有していることを特徴とする。

【０００９】又、本発明の擬餌は、空洞の頭皮部(3b)
と、該頭皮部(3b)と連続する複数の足状部(3a)とを有す
るソフトベイト(3)が上記のジグヘッドに被せるように
取り付けられてなり、ジグヘッドのスカート部(1b)によ
りソフトベイト(3)の足状部(3a)が外側に広げられてい
ることを特徴とする。

【００１０】これらによれば、ジグヘッドにソフトベイ
ト(3)を被せるように取り付けられるので、ジグヘッド
の錘部の頭部(1a)はソフトベイトの頭皮部(3b)の内側の
空洞に挿入され、外部に露出しない。したがって、魚に
警戒されにくく、ソフトベイト(3)がジグヘッドから抜
け落ちにくい。

【００１１】又、スカート部(1b)がソフトベイト(3)の
足状部(3a)の付け根部分の内側に位置するため、足状部
(3a)はスカート部(1b)に沿って外側に広がり、水流を受
けて自然な動きをするのでより実物の餌らしく見せかけ
ることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用
いて説明する。 ［実施例］図１は本実施例のジグヘッドを示した図であ
る。図中(1)は錘部であり、ソフトベイト(3)内に入れ易
い形状とした頭部(1a)と、この頭部(1a)から離れるほど
径が大きくなるような円錐台状のスカート部(1b)とから
なる。この頭部(1a)とスカート部(1b)とは鉛合金により
一体に成形されている。(1c)は頭部(1a)に取り付けられ
た糸係止リングであり、(1d)はスカート部(1b)の底面で
ある。鈎状の針部(2)はこのスカート部(1b)の底面(1d)
から突出している。

【００１３】図２は上記のジグヘッドを用いた擬餌であ
り、図中(3)はタコ形のソフトベイトである。(3a)は複
数の足状部であり、中空の頭皮部(3b)と一体に成形され
ている。これらはタコらしくするために赤色のゴム系樹
脂製で成形されている。尚、ゴム系樹脂は酢酸ビニル等
に比べて丈夫であるので、トローリングなどの高速下で
の使用にも適している。

【００１４】(3c)はソフトベイト(3)の表面にちりばめ
られるように設けられた細かな反射材であり、光を反射
して魚の興味を誘うと共に実物らしさを演出することを
目的としている。(3d)は擬餌を生き物らしく見せるため
設けられた欺瞞目であり、他の部分とは色彩が異なる
（本実施例では淡い緑色の中心に黒い丸とした）。

【００１５】取り付けはソフトベイト(3)をジグヘッド
に被せるようにして行う。すなわち、ジグヘッドの頭部
(1a)がソフトベイト(3)の頭皮部(3b)の内側の空洞に挿
入され、ジグヘッドのスカート部(1b)がソフトベイト
(3)の足状部(3a)の付け根（頭皮部(3b)と足状部(3a)と
の境）近傍の内側に位置することになる。糸係止リング
(1c)は頭皮部(3b)に設けられた穴から外部に突出してい
る。尚、より確実な取り付けを望む場合にはソフトベイ
ト(3)の内側とジグヘッドの外側とを接着してもよい。

【００１６】針部(2)の先端部は足状部(3a)の間から外
側に突出している。ジグヘッドの錘部(1)はソフトベイ
ト(3)に覆われるので、外部から殆ど見えず、魚に警戒
心を与えにくい。また、ソフトベイト(3)はすっぽりと
ジグヘッドを覆うように取り付けられているのでジグヘ
ッドから外れにくい。また、錘部(1)がソフトベイト(3)
内に収納されているので全体として大きさがコンパクト
になる。

【００１７】スカート部(1b)は底面(1d)側に行くほど径
が広くなるようになっているので、足状部(3a)の付け根
はスカート部(1b)により内部から外側に向かって圧し広
げられることになる。これにより、各足状部(3a)は外側
に略均一に広がり、水流を受けて生き物の足のように動
くことになる。これにより、魚に実際の餌であるように
見せかけることができ、釣りの成果が上がることが期待
できる。

【００１８】尚、上記実施例では赤いタコ形のソフトベ
イト(3)を用いたが、形状，大きさ，色，模様等は釣り
の対象となる魚の種類や水域などを考慮して適宜変更す
ればよく、本実施例のものに限定されることはない。よ
って、例えば蛍光色のイカ形のものや実在の動物を模し
ていないもの等も本発明に含まれる。また、本発明は漁
に用いられる業務用のものも、趣味用のものも含まれ
る。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によりソフト
ベイトを取り付けた際に錘部が目立たず、ソフトベイト
が外れにくく、ソフトベイトの足状部に動きを与えるこ
とのできるジグヘッドと、それを用いたタコ等の多足動
物等を模した動きのある擬餌を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のジグヘッドを示した図。

【図２】実施例の擬餌を示した図。

【図３】従来のジグヘッドを示した図。

【符号の説明】

(1) 錘部 (1a) 頭部 (1b) スカート部 (1c) 糸係止リング (1d) スカート底面 (2) 針部 (3) ソフトベイト (3a) 足状部 (3b) 頭皮部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 錘部と針部とからなり、錘部は針部が突
   出している側に向けて径が大きくなるようなスカート部
   を有していることを特徴とするジグヘッド。
2. 【請求項２】 空洞の頭皮部と、該頭皮部と連続する複
   数の足状部とを有するソフトベイトが請求項１記載のジ
   グヘッドに被せるように取り付けられてなり、ジグヘッ
   ドのスカート部によりソフトベイトの足状部が外側に広
   げられていることを特徴とする擬餌。