JPH1174743A - 高周波増幅器 - Google Patents
高周波増幅器Info
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- JPH1174743A JPH1174743A JP23244797A JP23244797A JPH1174743A JP H1174743 A JPH1174743 A JP H1174743A JP 23244797 A JP23244797 A JP 23244797A JP 23244797 A JP23244797 A JP 23244797A JP H1174743 A JPH1174743 A JP H1174743A
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- transfer gate
- transistor
- drain
- frequency
- amplifier
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低周波歪み信号による利得可変回路への影響を
防止できるようにし、隣接チャネル漏洩電力の少ない可
変利得型の高周波増幅器の実現を図る。 【解決手段】ソース接地増幅回路を構成するソース接地
MESFET(Q2)のドレインとゲートとの間には、
直流遮断用の第1の容量素子C1と、トランスファーゲ
ートMESFET(Q1)と、直流遮断用の第2の容量
素子(C2)とがこの順序で直列接続されている。さら
に、トランスファーゲートMESFET(Q1)と第2
の容量素子(C2)との接続点と電源端子Vddとの間
には、高抵抗(R1)が接続されている。この高抵抗
(R1)と第2の容量素子(C2)とによりハイパスフ
ィルタが構成される。このハイパスフィルタにより、低
周波歪み信号はトランスファゲートMESFET(Q
1)のソースあるいはドレインにほとんど印加されなく
なる。
防止できるようにし、隣接チャネル漏洩電力の少ない可
変利得型の高周波増幅器の実現を図る。 【解決手段】ソース接地増幅回路を構成するソース接地
MESFET(Q2)のドレインとゲートとの間には、
直流遮断用の第1の容量素子C1と、トランスファーゲ
ートMESFET(Q1)と、直流遮断用の第2の容量
素子(C2)とがこの順序で直列接続されている。さら
に、トランスファーゲートMESFET(Q1)と第2
の容量素子(C2)との接続点と電源端子Vddとの間
には、高抵抗(R1)が接続されている。この高抵抗
(R1)と第2の容量素子(C2)とによりハイパスフ
ィルタが構成される。このハイパスフィルタにより、低
周波歪み信号はトランスファゲートMESFET(Q
1)のソースあるいはドレインにほとんど印加されなく
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波増幅器に関
し、特に制御信号により利得を可変し得る高周波増幅器
に関する。
し、特に制御信号により利得を可変し得る高周波増幅器
に関する。
【0002】
【従来の技術】1GHz以上の高周波信号の増幅を行う
従来の高周波増幅器について、パーソナルハンディホン
システム(PHS)の端末に用いられる送信用増幅器を
例にとってその構成を説明する。このような高周波増幅
器では、通常GaAs MESFETによるソース接地
増幅回路が用いられる。1段当たりの電力利得は10d
B程度であり、増幅段を2段から4段とすることによ
り、20dBから40dB程度の電力利得を持たせるこ
とができる。このような高周波増幅器はMMIC(Mo
nolithic Microwave Integr
ated Circuit)として広く市販されてい
る。
従来の高周波増幅器について、パーソナルハンディホン
システム(PHS)の端末に用いられる送信用増幅器を
例にとってその構成を説明する。このような高周波増幅
器では、通常GaAs MESFETによるソース接地
増幅回路が用いられる。1段当たりの電力利得は10d
B程度であり、増幅段を2段から4段とすることによ
り、20dBから40dB程度の電力利得を持たせるこ
とができる。このような高周波増幅器はMMIC(Mo
nolithic Microwave Integr
ated Circuit)として広く市販されてい
る。
【0003】増幅器の付加機能の一つとして、利得可変
機能がある。これは、高周波増幅器の入力電力レベルが
変動した際、出力電力を一定(例えば21dBm)に保
つために利得を調節するために設けられるものである。
利得可変幅(例えば10dB程度)の全域にわたって、
隣接チャネル漏洩電力をスペック値(例えば−58dB
c)以下に保つことが要求される。
機能がある。これは、高周波増幅器の入力電力レベルが
変動した際、出力電力を一定(例えば21dBm)に保
つために利得を調節するために設けられるものである。
利得可変幅(例えば10dB程度)の全域にわたって、
隣接チャネル漏洩電力をスペック値(例えば−58dB
c)以下に保つことが要求される。
【0004】上記のような利得可変機能を実現する方法
として、図4に示されるような電圧−並列帰還型負帰還
回路を用いたものがある。図4の回路では、ソース接地
増幅回路を構成するソース接地MESFET(Q2)の
ドレインにトランスファゲートMESFET(Q1)の
ソースあるいはドレインの片方の端子が接続され、他方
の端子は直流遮断用容量C1を介してソース接地MES
FET(Q2)のゲートに接続されている。ソース接地
MESFET(Q2)のゲートは整合回路11を介して
RF信号入力端子に接続され、またそのソース接地ME
SFET(Q2)のドレインは整合回路12を介してR
F信号出力端子に接続されている。
として、図4に示されるような電圧−並列帰還型負帰還
回路を用いたものがある。図4の回路では、ソース接地
増幅回路を構成するソース接地MESFET(Q2)の
ドレインにトランスファゲートMESFET(Q1)の
ソースあるいはドレインの片方の端子が接続され、他方
の端子は直流遮断用容量C1を介してソース接地MES
FET(Q2)のゲートに接続されている。ソース接地
MESFET(Q2)のゲートは整合回路11を介して
RF信号入力端子に接続され、またそのソース接地ME
SFET(Q2)のドレインは整合回路12を介してR
F信号出力端子に接続されている。
【0005】また、トランスファゲートMESFET
(Q1)のゲートは高抵抗Rgを介して利得制御端子に
接続されている。この利得制御端子の電圧を変えること
により、トランスファゲートMESFET(Q1)は可
変抵抗として機能する。トランスファゲートMESFE
T(Q1)のオン抵抗、すなわち帰還抵抗の値を変化さ
せることで利得が変化するわけである。利得制御端子に
与える電圧値は、所望の出力電力が得られるように、P
HSのチップセットを実装する際などに実際の入力電力
レベルに合わせて決定される。
(Q1)のゲートは高抵抗Rgを介して利得制御端子に
接続されている。この利得制御端子の電圧を変えること
により、トランスファゲートMESFET(Q1)は可
変抵抗として機能する。トランスファゲートMESFE
T(Q1)のオン抵抗、すなわち帰還抵抗の値を変化さ
せることで利得が変化するわけである。利得制御端子に
与える電圧値は、所望の出力電力が得られるように、P
HSのチップセットを実装する際などに実際の入力電力
レベルに合わせて決定される。
【0006】ところで、図4に示された回路では、直流
遮断用容量C1がソース接地MESFET(Q2)のゲ
ート側に接続され、トランスファゲートMESFET
(Q1)がソース接地MESFET(Q2)のドレイン
側に接続されているが、その順序関係は重要である。そ
の理由を以下に述べる。
遮断用容量C1がソース接地MESFET(Q2)のゲ
ート側に接続され、トランスファゲートMESFET
(Q1)がソース接地MESFET(Q2)のドレイン
側に接続されているが、その順序関係は重要である。そ
の理由を以下に述べる。
【0007】トランスファゲートMESFET(Q1)
がオフ状態の時、利得は最大となる。トランスファゲー
トMESFET(Q1)のゲートバイアス電位を上げそ
のオン抵抗を小さくするにつれ、利得は減少する。よっ
て、利得可変幅を大きくするには、トランスファゲート
MESFET(Q1)のオン抵抗を十分に下げる必要が
ある。そのためには、 Vgso −Vth を大きくする必要がある。ここで、Vgso はトランスフ
ァゲートMESFET(Q1)のゲート・ソース間のD
Cバイアス電圧、Vthはしきい値電圧である。交流的に
はトランスファゲートMESFET(Q1)のゲート・
ソース間電圧Vgsは、RF信号による交流成分ΔVdsが
トランスファゲートMESFET(Q1)のドレイン・
ソース間に印加されるので、 Vgs=Vgso +ΔVds/2 …(1) となる。式(1)の導出において、トランスファゲート
MESFET(Q1)のゲートは高インピーダンス状態
にあるとし、Q1のゲートにはソース・ドレイン間電圧
ΔVdsが1/2に分圧されて印加されると仮定した。
がオフ状態の時、利得は最大となる。トランスファゲー
トMESFET(Q1)のゲートバイアス電位を上げそ
のオン抵抗を小さくするにつれ、利得は減少する。よっ
て、利得可変幅を大きくするには、トランスファゲート
MESFET(Q1)のオン抵抗を十分に下げる必要が
ある。そのためには、 Vgso −Vth を大きくする必要がある。ここで、Vgso はトランスフ
ァゲートMESFET(Q1)のゲート・ソース間のD
Cバイアス電圧、Vthはしきい値電圧である。交流的に
はトランスファゲートMESFET(Q1)のゲート・
ソース間電圧Vgsは、RF信号による交流成分ΔVdsが
トランスファゲートMESFET(Q1)のドレイン・
ソース間に印加されるので、 Vgs=Vgso +ΔVds/2 …(1) となる。式(1)の導出において、トランスファゲート
MESFET(Q1)のゲートは高インピーダンス状態
にあるとし、Q1のゲートにはソース・ドレイン間電圧
ΔVdsが1/2に分圧されて印加されると仮定した。
【0008】ところで、ΔVdsが存在してもトランスフ
ァゲートMESFET(Q1)にゲート電流を生じさせ
てはならない。ゲート電流はゲート電圧に対して指数関
数的に急激に増加する非線形を有している。よって、R
F信号の存在によって、ゲート電流を生じさせることは
増幅器の線形性を劣化させることに通ずるからである。
よって、トランスファゲートMESFET(Q1)のゲ
ート・ソース間のDCバイアス電圧Vgso は十分に小さ
い値にしなければならない。トランスファゲートMES
FET(Q1)のVgso を十分に小さくする事と、トラ
ンスファゲートMESFET(Q1)のオン抵抗を下げ
る事とを両立するためには、トランスファゲートMES
FET(Q1)のVthを負側に大きく、例えば−1V〜
−2Vに設定すればよい。
ァゲートMESFET(Q1)にゲート電流を生じさせ
てはならない。ゲート電流はゲート電圧に対して指数関
数的に急激に増加する非線形を有している。よって、R
F信号の存在によって、ゲート電流を生じさせることは
増幅器の線形性を劣化させることに通ずるからである。
よって、トランスファゲートMESFET(Q1)のゲ
ート・ソース間のDCバイアス電圧Vgso は十分に小さ
い値にしなければならない。トランスファゲートMES
FET(Q1)のVgso を十分に小さくする事と、トラ
ンスファゲートMESFET(Q1)のオン抵抗を下げ
る事とを両立するためには、トランスファゲートMES
FET(Q1)のVthを負側に大きく、例えば−1V〜
−2Vに設定すればよい。
【0009】一方、トランスファゲートMESFET
(Q1)の利得制御電圧は0Vから電源電圧(例えば3
V)の間に設定されるべきものである。よって、トラン
スファゲートMESFET(Q1)のドレインおよびソ
ースのDCバイアス電位は、電源電圧Vdd(例えば3
V)に設定する必要がある。もしトランスファゲートM
ESFET(Q1)のドレインおよびソースのDCバイ
アス電位をグランドに設定してしまうと、トランスファ
ゲートMESFET(Q1)のゲートに与える利得制御
電位として、負電圧が必要になってしまうからである。
(Q1)の利得制御電圧は0Vから電源電圧(例えば3
V)の間に設定されるべきものである。よって、トラン
スファゲートMESFET(Q1)のドレインおよびソ
ースのDCバイアス電位は、電源電圧Vdd(例えば3
V)に設定する必要がある。もしトランスファゲートM
ESFET(Q1)のドレインおよびソースのDCバイ
アス電位をグランドに設定してしまうと、トランスファ
ゲートMESFET(Q1)のゲートに与える利得制御
電位として、負電圧が必要になってしまうからである。
【0010】通常、ソース接地MESFET(Q2)の
ドレインに接続された出力整合回路12は図示のように
インダクタLと容量Cから構成されており、そのインダ
クタLを介して電源電圧Vddがソース接地MESFE
T(Q2)のドレインに供給される。従って、トランス
ファゲートMESFET(Q1)は、DCバイアス電位
が電源電圧Vddに設定されるソース接地FET(Q
2)のドレインに直接接続されることになる。また、ソ
ース接地MESFET(Q2)のドレインとゲートは直
流遮断されなければならない。そのため、ソース接地M
ESFET(Q2)のゲート側には、直流遮断用容量C
1が設けられる。
ドレインに接続された出力整合回路12は図示のように
インダクタLと容量Cから構成されており、そのインダ
クタLを介して電源電圧Vddがソース接地MESFE
T(Q2)のドレインに供給される。従って、トランス
ファゲートMESFET(Q1)は、DCバイアス電位
が電源電圧Vddに設定されるソース接地FET(Q
2)のドレインに直接接続されることになる。また、ソ
ース接地MESFET(Q2)のドレインとゲートは直
流遮断されなければならない。そのため、ソース接地M
ESFET(Q2)のゲート側には、直流遮断用容量C
1が設けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、本発明者は、こ
のような構成の高周波増幅器を使用した場合、特にこれ
をPHS端末の信号送信用の電力増幅器として使用した
場合には、以下のような深刻な問題が生じることを見い
出した。
のような構成の高周波増幅器を使用した場合、特にこれ
をPHS端末の信号送信用の電力増幅器として使用した
場合には、以下のような深刻な問題が生じることを見い
出した。
【0012】PHSでは、無線チャネルのアクセス方式
として4チャネル多重マルチキャリアTDMA(Tim
e Division Multiple Acces
s)−TDD(Time Division Dupl
ex)方式が使用されている。この4チャネル多重マル
チキャリアTDMA−TDD方式を用いて授受されるT
DMAフレームには、送信用4スロットと受信用4スロ
ットとが時分割多重されており、送信用の1スロットと
それに対応する受信用の1スロットとで1つの無線チャ
ネルが構成される。この方式では、送信と受信が時間分
割で行われると共に、時間分割により他チャンネルと同
一周波数が共有される。このため、各PHS端末では、
送信用4スロットの内の1つが用いられるので、信号送
信に利用されないスロットが存在し、その間は送信側増
幅器の電力供給が遮断される。この電力供給の遮断は、
増幅器の電源電圧を0Vとすることで行われる。よっ
て、増幅器の電源電圧はある周期でオン・オフを繰り返
すことになる。このため、増幅器の電源ラインには、電
源電圧値の安定化のために通常用いられるような大きい
値のデカップリング容量を設けることはできない。大き
い値のデカップリング容量は、周期的な電源電圧のオン
・オフ切り替え動作の妨げになるためである。
として4チャネル多重マルチキャリアTDMA(Tim
e Division Multiple Acces
s)−TDD(Time Division Dupl
ex)方式が使用されている。この4チャネル多重マル
チキャリアTDMA−TDD方式を用いて授受されるT
DMAフレームには、送信用4スロットと受信用4スロ
ットとが時分割多重されており、送信用の1スロットと
それに対応する受信用の1スロットとで1つの無線チャ
ネルが構成される。この方式では、送信と受信が時間分
割で行われると共に、時間分割により他チャンネルと同
一周波数が共有される。このため、各PHS端末では、
送信用4スロットの内の1つが用いられるので、信号送
信に利用されないスロットが存在し、その間は送信側増
幅器の電力供給が遮断される。この電力供給の遮断は、
増幅器の電源電圧を0Vとすることで行われる。よっ
て、増幅器の電源電圧はある周期でオン・オフを繰り返
すことになる。このため、増幅器の電源ラインには、電
源電圧値の安定化のために通常用いられるような大きい
値のデカップリング容量を設けることはできない。大き
い値のデカップリング容量は、周期的な電源電圧のオン
・オフ切り替え動作の妨げになるためである。
【0013】また、一般に増幅器に与えられる電源電圧
は、図4でも説明したようにインダクタを介してソース
接地FETのドレインに供給される。インダクタは、信
号周波数が1.9GHzでは高いインピーダンスを示す
が、低周波数、たとえば100KHz程度の周波数では
そのインピーダンス値はゼロに等しい。このため、増幅
器で低周波の歪みが発生したとすると、その歪み信号は
インダクタを通して電源ラインに伝達され、最終的にト
ランスファゲートMESFET(Q1)の利得変動をも
たらす。
は、図4でも説明したようにインダクタを介してソース
接地FETのドレインに供給される。インダクタは、信
号周波数が1.9GHzでは高いインピーダンスを示す
が、低周波数、たとえば100KHz程度の周波数では
そのインピーダンス値はゼロに等しい。このため、増幅
器で低周波の歪みが発生したとすると、その歪み信号は
インダクタを通して電源ラインに伝達され、最終的にト
ランスファゲートMESFET(Q1)の利得変動をも
たらす。
【0014】以下、この点について、多段(例えば4
段)構成の増幅器を想定してさらに考察を続ける。利得
可変機能は、通常はなるべく初段の増幅回路に設けるこ
とが好ましい。初段は振幅が小さくFETの非線形性が
問題となりにくいためである。よって、ここでは、利得
可変のための帰還回路が初段に設けられている場合を想
定する。
段)構成の増幅器を想定してさらに考察を続ける。利得
可変機能は、通常はなるべく初段の増幅回路に設けるこ
とが好ましい。初段は振幅が小さくFETの非線形性が
問題となりにくいためである。よって、ここでは、利得
可変のための帰還回路が初段に設けられている場合を想
定する。
【0015】PHSでは、π/4シフトQPSK信号が
用いられる。これは、1.9GHzの中心周波数の両側
にそれぞれ96KHz程度の帯域を持った信号である。
増幅器の非線形性により混変調歪みが生じることになる
が、最終段で最も大きい歪みを発生する。今、周波数f
0とf0+fsの2波入力の場合の混変調歪みを考えよ
う。ここで、π/4シフトQPSK信号と対応づけるた
めに、f0=1.9GHz、fs=96KHzとする。
混変調歪みは、搬送周波数f0を中心にその周りに生じ
るスペクトル成分と、ベースバンド周波数fsを中心と
したスペクトル成分として生じる。π/4シフトQPS
K信号に対応させると、前者は隣接チャネル漏洩電力と
なる。一方、後者は、各段の増幅回路間に設けられた例
えば図4の容量素子Cなどのような直流遮断容量によ
り、次段には伝わらず通常は問題とされない。
用いられる。これは、1.9GHzの中心周波数の両側
にそれぞれ96KHz程度の帯域を持った信号である。
増幅器の非線形性により混変調歪みが生じることになる
が、最終段で最も大きい歪みを発生する。今、周波数f
0とf0+fsの2波入力の場合の混変調歪みを考えよ
う。ここで、π/4シフトQPSK信号と対応づけるた
めに、f0=1.9GHz、fs=96KHzとする。
混変調歪みは、搬送周波数f0を中心にその周りに生じ
るスペクトル成分と、ベースバンド周波数fsを中心と
したスペクトル成分として生じる。π/4シフトQPS
K信号に対応させると、前者は隣接チャネル漏洩電力と
なる。一方、後者は、各段の増幅回路間に設けられた例
えば図4の容量素子Cなどのような直流遮断容量によ
り、次段には伝わらず通常は問題とされない。
【0016】しかし、最終段で生じた低周波歪み成分
は、前述したように、最終段のソース接地MESFET
(Q2)のドレインからインダクタを通じて、初段増幅
器の電源端子に帰還される。そして、この帰還信号は初
段増幅器のソース接地MESFET(Q2)のドレイン
と電源端子間に設けられたインダクタを通じて、そのソ
ース接地MESFET(Q2)のドレインに帰還される
ことになる。これにより、初段増幅器の利得可変回路と
して使用されているトランスファゲートMESFET
(Q1)のソースあるいはドレインには大きな低周波歪
み信号が入力される。この事は、トランスファゲートM
ESFET(Q1)のオン抵抗が低周波信号で変調され
ることを意味する。これにより、利得が低周波信号によ
り変調されてしまう。
は、前述したように、最終段のソース接地MESFET
(Q2)のドレインからインダクタを通じて、初段増幅
器の電源端子に帰還される。そして、この帰還信号は初
段増幅器のソース接地MESFET(Q2)のドレイン
と電源端子間に設けられたインダクタを通じて、そのソ
ース接地MESFET(Q2)のドレインに帰還される
ことになる。これにより、初段増幅器の利得可変回路と
して使用されているトランスファゲートMESFET
(Q1)のソースあるいはドレインには大きな低周波歪
み信号が入力される。この事は、トランスファゲートM
ESFET(Q1)のオン抵抗が低周波信号で変調され
ることを意味する。これにより、利得が低周波信号によ
り変調されてしまう。
【0017】以下、低周波の帰還信号は初段増幅器にと
っては大きいものであることを具体的数値を用いて説明
する。想定している4段アンプをシミュレーションした
所、各段の電力利得は10dBであり、全体の電力利得
は40dBであった。また、1.9GHzと1.900
1GHzの2波入力シミュレーションを行った所、所望
の出力電力(21dBm)における低周波成分(100
KHz)は−34dBcであった。初段のソース接地M
ESFETは最終段のソース接地MESFETよりも3
0dB小さい信号(S1とする)を出力していることに
なるが、そこにS1に比べ僅か4dBだけ小さいだけの
大きな低周波帰還信号が乗ることになるのである。
っては大きいものであることを具体的数値を用いて説明
する。想定している4段アンプをシミュレーションした
所、各段の電力利得は10dBであり、全体の電力利得
は40dBであった。また、1.9GHzと1.900
1GHzの2波入力シミュレーションを行った所、所望
の出力電力(21dBm)における低周波成分(100
KHz)は−34dBcであった。初段のソース接地M
ESFETは最終段のソース接地MESFETよりも3
0dB小さい信号(S1とする)を出力していることに
なるが、そこにS1に比べ僅か4dBだけ小さいだけの
大きな低周波帰還信号が乗ることになるのである。
【0018】以上説明したように、初段のソース接地M
ESFETのゲートには高周波信号が入力され、そのド
レインにはかなりの大きさの低周波信号が与えられるこ
とになる。しかし、これにより初段のソース接地MES
FETで低周波信号と高周波信号のミキシング作用を起
こし相互変調歪みを発生してしまう危険性は少ない。そ
の理由は、ソース接地MESFETは通常、飽和領域で
動作するので、ドレイン電流のドレイン電圧依存性がほ
とんどないからである。問題なのは、前述したようにト
ランスファゲートMESFETの存在である。
ESFETのゲートには高周波信号が入力され、そのド
レインにはかなりの大きさの低周波信号が与えられるこ
とになる。しかし、これにより初段のソース接地MES
FETで低周波信号と高周波信号のミキシング作用を起
こし相互変調歪みを発生してしまう危険性は少ない。そ
の理由は、ソース接地MESFETは通常、飽和領域で
動作するので、ドレイン電流のドレイン電圧依存性がほ
とんどないからである。問題なのは、前述したようにト
ランスファゲートMESFETの存在である。
【0019】トランスファゲートMESFET(Q1)
のゲートバイアス電位を調整することで帰還抵抗値を変
え所望の利得を得る訳であるが、トランスファゲートM
ESFET(Q1)のチャネルがオンし始めるゲートバ
イアス電位からその少し上のゲートバイアス電位までの
領域は、トランスファゲートMESFET(Q1)は歪
みやすい。すなわち、そのような領域では、トランスフ
ァゲートMESFET(Q1)のソース・ドレイン間電
圧が大きくなると、そのトランスファゲートMESFE
T(Q1)はもはや線形の抵抗素子と見なせなくなる。
よって、トランスファゲートMESFET(Q1)が歪
みやすい領域に利得制御電位が設定されている場合に
は、低周波の帰還信号によりトランスファゲートMES
FET(Q1)のオン抵抗が変調されることになる。こ
の事は即ち、負帰還回路の帰還抵抗が低周波変動するこ
とを意味し、利得可変回路である初段増幅段において低
周波信号と高周波信号とのミキシングが生じる。前述の
ように2波入力で考えると、f0とfsの混変調歪みが
生じることになる。この混変調歪みは帯域内スペクトル
として生じ、隣接チャネル漏洩電力となってしまう。さ
らに悪いことに、初段増幅器で生じた歪みは、最終段に
至るまでにその途中に存在するソース接地MESFET
の非線形性によりますます増加し、それが再び最終段か
ら初段に戻って来るという帰還ループにより、非常に大
きいものとなる。
のゲートバイアス電位を調整することで帰還抵抗値を変
え所望の利得を得る訳であるが、トランスファゲートM
ESFET(Q1)のチャネルがオンし始めるゲートバ
イアス電位からその少し上のゲートバイアス電位までの
領域は、トランスファゲートMESFET(Q1)は歪
みやすい。すなわち、そのような領域では、トランスフ
ァゲートMESFET(Q1)のソース・ドレイン間電
圧が大きくなると、そのトランスファゲートMESFE
T(Q1)はもはや線形の抵抗素子と見なせなくなる。
よって、トランスファゲートMESFET(Q1)が歪
みやすい領域に利得制御電位が設定されている場合に
は、低周波の帰還信号によりトランスファゲートMES
FET(Q1)のオン抵抗が変調されることになる。こ
の事は即ち、負帰還回路の帰還抵抗が低周波変動するこ
とを意味し、利得可変回路である初段増幅段において低
周波信号と高周波信号とのミキシングが生じる。前述の
ように2波入力で考えると、f0とfsの混変調歪みが
生じることになる。この混変調歪みは帯域内スペクトル
として生じ、隣接チャネル漏洩電力となってしまう。さ
らに悪いことに、初段増幅器で生じた歪みは、最終段に
至るまでにその途中に存在するソース接地MESFET
の非線形性によりますます増加し、それが再び最終段か
ら初段に戻って来るという帰還ループにより、非常に大
きいものとなる。
【0020】以上のように、電圧・並列帰還型負帰還回
路を利得可変回路として用いた従来の高周波増幅器で
は、出力段で生じた低周波の歪みが電源ラインを通して
初段側に設けられた利得可変回路に帰還してしまい、こ
れにより高周波増幅器の隣接チャネル漏洩電力が大幅に
劣化されるという問題があった。
路を利得可変回路として用いた従来の高周波増幅器で
は、出力段で生じた低周波の歪みが電源ラインを通して
初段側に設けられた利得可変回路に帰還してしまい、こ
れにより高周波増幅器の隣接チャネル漏洩電力が大幅に
劣化されるという問題があった。
【0021】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、低周波歪み信号による利得可変回路への影響
を防止できるようにし、隣接チャネル漏洩電力の少ない
可変利得型の高周波増幅器を提供する事を目的とする。
であって、低周波歪み信号による利得可変回路への影響
を防止できるようにし、隣接チャネル漏洩電力の少ない
可変利得型の高周波増幅器を提供する事を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、ソース接地またはエミッタ接地増幅回路
を構成する第1トランジスタを備え、この第1トランジ
スタの制御端子とそのドレインまたはコレクタとの間に
トランスファゲートトランジスタを用いた帰還回路が並
列接続され、前記トランスファゲートトランジスタの制
御端子に供給される利得制御電位により利得が可変制御
される高周波増幅器において、前記トランスファゲート
トランジスタの一端と前記第1トランジスタの制御端子
との間に第1の容量素子を接続すると共に、前記トラン
スファゲートトランジスタの他端と前記第1トランジス
タのドレインまたはコレクタとの間にハイパスフィルタ
回路を接続したものである。
決するために、ソース接地またはエミッタ接地増幅回路
を構成する第1トランジスタを備え、この第1トランジ
スタの制御端子とそのドレインまたはコレクタとの間に
トランスファゲートトランジスタを用いた帰還回路が並
列接続され、前記トランスファゲートトランジスタの制
御端子に供給される利得制御電位により利得が可変制御
される高周波増幅器において、前記トランスファゲート
トランジスタの一端と前記第1トランジスタの制御端子
との間に第1の容量素子を接続すると共に、前記トラン
スファゲートトランジスタの他端と前記第1トランジス
タのドレインまたはコレクタとの間にハイパスフィルタ
回路を接続したものである。
【0023】すなわち、本発明に係る高調波増幅器は、
第1トランジスタとして用いられるソース接地FETの
ゲートとドレインとの間に、第1容量素子、トランスフ
ァゲートFET、およびハイパスフィルタ回路の順番で
直列接続された帰還回路を並列接続する構成であり、ト
ランスファゲートFETとソース接地FETのドレイン
との間には低周波信号を遮断するハイパスフィルタ回路
が設けられる。このハイパスフィルタ回路の存在によ
り、ソース接地FETのドレインに低周波歪みが帰還入
力されたとしても、トランスファゲートFETのソース
あるいはドレインにはその低周波帰還信号はほとんど印
加されなくなり、低周波歪み信号と高周波信号との混変
調歪みが生じることはない。したがって、これを要因と
する隣接チャネル漏洩電力の劣化は生じない。
第1トランジスタとして用いられるソース接地FETの
ゲートとドレインとの間に、第1容量素子、トランスフ
ァゲートFET、およびハイパスフィルタ回路の順番で
直列接続された帰還回路を並列接続する構成であり、ト
ランスファゲートFETとソース接地FETのドレイン
との間には低周波信号を遮断するハイパスフィルタ回路
が設けられる。このハイパスフィルタ回路の存在によ
り、ソース接地FETのドレインに低周波歪みが帰還入
力されたとしても、トランスファゲートFETのソース
あるいはドレインにはその低周波帰還信号はほとんど印
加されなくなり、低周波歪み信号と高周波信号との混変
調歪みが生じることはない。したがって、これを要因と
する隣接チャネル漏洩電力の劣化は生じない。
【0024】よって、低周波歪み信号による利得可変回
路への影響を防止できるようになり、隣接チャネル漏洩
電力の少ない可変利得型の高周波増幅器を実現できる。
また、ハイパスフィルタ回路は、ソース接地FETのド
レインとトランスファゲートFETとの間に接続された
容量素子(C2)と、この容量素子とトランスファゲー
トFETとの接続点と電源端子との間に接続された抵抗
素子(R1)とによって構成することが好ましい。この
構成により、ハイパスフィルタ回路が設けられていて
も、トランスファゲートFETのドレインあるいはソー
スの電位を電源電位に設定することが出来るので、利得
制御電位として正の電位を利用することが可能となる。
路への影響を防止できるようになり、隣接チャネル漏洩
電力の少ない可変利得型の高周波増幅器を実現できる。
また、ハイパスフィルタ回路は、ソース接地FETのド
レインとトランスファゲートFETとの間に接続された
容量素子(C2)と、この容量素子とトランスファゲー
トFETとの接続点と電源端子との間に接続された抵抗
素子(R1)とによって構成することが好ましい。この
構成により、ハイパスフィルタ回路が設けられていて
も、トランスファゲートFETのドレインあるいはソー
スの電位を電源電位に設定することが出来るので、利得
制御電位として正の電位を利用することが可能となる。
【0025】また、ハイパスフィルタ回路の低域遮断周
波数(=1/(2π R1・C2)は、高周波増幅器に
入力される入力信号の中心周波数よりも低く、且つ入力
信号の帯域周波数よりも高い値に設定することが望まし
い。このように低域遮断周波数を信号の帯域周波数(P
HSならば100KHz程度)よりも大きく設定するこ
とにより、ほぼ完全に低周波歪み信号による影響をなく
すことが可能となる。
波数(=1/(2π R1・C2)は、高周波増幅器に
入力される入力信号の中心周波数よりも低く、且つ入力
信号の帯域周波数よりも高い値に設定することが望まし
い。このように低域遮断周波数を信号の帯域周波数(P
HSならば100KHz程度)よりも大きく設定するこ
とにより、ほぼ完全に低周波歪み信号による影響をなく
すことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には本発明の第1実施形態に係
る負帰還型利得可変機能付き高周波増幅器の構成が示さ
れている。この高周波増幅器は例えばPHS端末の送信
用増幅器として使用されるものであり、MMICとして
実現されている。
施形態を説明する。図1には本発明の第1実施形態に係
る負帰還型利得可変機能付き高周波増幅器の構成が示さ
れている。この高周波増幅器は例えばPHS端末の送信
用増幅器として使用されるものであり、MMICとして
実現されている。
【0027】この高周波増幅器においては、ソース接地
増幅回路を構成するソース接地MESFET(Q2)の
ゲートとドレインとの間には、直流遮断用の第1の容量
素子C1と、トランスファーゲートMESFET(Q
1)と、直流遮断用の第2の容量素子(C2)とがこの
順序で直列接続されている。すなわち、トランスファー
ゲートMESFET(Q1)のソースあるいはドレイン
の片方の端子は第2の容量素子(C2)を介してソース
接地MESFET(Q2)のドレインに接続され、他方
の端子は第1の容量素子C1を介してソース接地MES
FET(Q2)のゲートに接続されている。
増幅回路を構成するソース接地MESFET(Q2)の
ゲートとドレインとの間には、直流遮断用の第1の容量
素子C1と、トランスファーゲートMESFET(Q
1)と、直流遮断用の第2の容量素子(C2)とがこの
順序で直列接続されている。すなわち、トランスファー
ゲートMESFET(Q1)のソースあるいはドレイン
の片方の端子は第2の容量素子(C2)を介してソース
接地MESFET(Q2)のドレインに接続され、他方
の端子は第1の容量素子C1を介してソース接地MES
FET(Q2)のゲートに接続されている。
【0028】トランスファーゲートMESFET(Q
1)のゲートは高抵抗Rgを介して利得制御端子に接続
されている。この利得制御端子の電位が変化されること
により、トランスファゲートMESFET(Q1)は可
変抵抗として機能する。トランスファゲートMESFE
T(Q1)のオン抵抗、すなわち帰還抵抗の値が変化す
ることで利得が変化される。
1)のゲートは高抵抗Rgを介して利得制御端子に接続
されている。この利得制御端子の電位が変化されること
により、トランスファゲートMESFET(Q1)は可
変抵抗として機能する。トランスファゲートMESFE
T(Q1)のオン抵抗、すなわち帰還抵抗の値が変化す
ることで利得が変化される。
【0029】さらに、トランスファーゲートMESFE
T(Q1)と第2の容量素子(C2)との接続点と、電
源端子Vddとの間には、高抵抗R1が接続されてい
る。この高抵抗R1と第2の容量素子(C2)とによ
り、ハイパスフィルタ回路(HPF)が構成される。こ
のハイパスフィルタ回路(HPF)は、低周波歪み信号
がトランスファーゲートMESFET(Q1)のソース
あるいはドレインに入力されるのを防止するために設け
られたものである。
T(Q1)と第2の容量素子(C2)との接続点と、電
源端子Vddとの間には、高抵抗R1が接続されてい
る。この高抵抗R1と第2の容量素子(C2)とによ
り、ハイパスフィルタ回路(HPF)が構成される。こ
のハイパスフィルタ回路(HPF)は、低周波歪み信号
がトランスファーゲートMESFET(Q1)のソース
あるいはドレインに入力されるのを防止するために設け
られたものである。
【0030】また、ソース接地MESFET(Q2)の
ゲートは、整合回路11を介してRF信号入力端子に接
続され、そのソース接地MESFET(Q2)のドレイ
ンは図示のようにインダクタLおよび容量Cから構成さ
れる整合回路12を介してRF信号出力端子に接続され
ている。また、ソース接地MESFET(Q2)のゲー
トとソース間には、安定化抵抗Rstが接続されている。
この安定化抵抗Rstの値は、増幅器の安定性を維持しつ
つなるべく大きい利得が得られるように設定される(R
stの値が大きい程、利得は高くなるが、安定係数は小さ
くなる)。
ゲートは、整合回路11を介してRF信号入力端子に接
続され、そのソース接地MESFET(Q2)のドレイ
ンは図示のようにインダクタLおよび容量Cから構成さ
れる整合回路12を介してRF信号出力端子に接続され
ている。また、ソース接地MESFET(Q2)のゲー
トとソース間には、安定化抵抗Rstが接続されている。
この安定化抵抗Rstの値は、増幅器の安定性を維持しつ
つなるべく大きい利得が得られるように設定される(R
stの値が大きい程、利得は高くなるが、安定係数は小さ
くなる)。
【0031】さて、本第1実施形態では、トランスファ
ーゲートMESFET(Q1)とソース接地MESFE
T(Q2)のドレインとの間に設けられたハイパスフィ
ルタ回路(HPF)の存在により、前述の低周波歪み信
号による混変調歪みの問題を解決することができる。
ーゲートMESFET(Q1)とソース接地MESFE
T(Q2)のドレインとの間に設けられたハイパスフィ
ルタ回路(HPF)の存在により、前述の低周波歪み信
号による混変調歪みの問題を解決することができる。
【0032】即ち、高抵抗(R1)と第2の容量素子
(C2)とから構成されるハイパスフィルタ回路(HP
F)の低域遮断周波数(=1/(2π R1・C2)
は、高周波増幅器に入力されるPHSの搬送波信号の中
心周波数(f0=1.9GHz)よりも低く、且つその
帯域周波数(fs=100KHz程度)よりも高く設定
されている。これにより、ソース接地MESFET(Q
2)のドレインに低周波歪みが帰還入力されたとして
も、トランスファゲートMESFET(Q1)のソース
あるいはドレインにはその低周波帰還信号はほとんど印
加されなくなり、低周波歪み信号と高周波信号との混変
調歪みが生じることはない。したがって、これを要因と
する隣接チャネル漏洩電力の劣化は生じない。
(C2)とから構成されるハイパスフィルタ回路(HP
F)の低域遮断周波数(=1/(2π R1・C2)
は、高周波増幅器に入力されるPHSの搬送波信号の中
心周波数(f0=1.9GHz)よりも低く、且つその
帯域周波数(fs=100KHz程度)よりも高く設定
されている。これにより、ソース接地MESFET(Q
2)のドレインに低周波歪みが帰還入力されたとして
も、トランスファゲートMESFET(Q1)のソース
あるいはドレインにはその低周波帰還信号はほとんど印
加されなくなり、低周波歪み信号と高周波信号との混変
調歪みが生じることはない。したがって、これを要因と
する隣接チャネル漏洩電力の劣化は生じない。
【0033】また、電源端子Vddに接続された高抵抗
R1の存在により、利得制御電位として正電位を利用す
ることができる。すなわち、本実施形態では、トランス
ファーゲートMESFET(Q1)は、ソース接地ME
SFET(Q2)のドレインに直接ではなく、ハイパス
フィルタの第2の容量素子(C2)を介して接続される
形式であるため、そのままではトランスファーゲートM
ESFET(Q1)のドレインまたはソースのDCバイ
アス電位を設定することができなくなってしまう。そこ
で、トランスファーゲートMESFET(Q1)と第2
の容量素子(C2)との接続点に、ハイパスフィルタの
一部を兼ねる高抵抗R1を介して電源端子Vddに接続
し、トランスファーゲートMESFET(Q1)のドレ
インまたはソースのDCバイアス電位を電源電位に設定
できるようにしているのである。
R1の存在により、利得制御電位として正電位を利用す
ることができる。すなわち、本実施形態では、トランス
ファーゲートMESFET(Q1)は、ソース接地ME
SFET(Q2)のドレインに直接ではなく、ハイパス
フィルタの第2の容量素子(C2)を介して接続される
形式であるため、そのままではトランスファーゲートM
ESFET(Q1)のドレインまたはソースのDCバイ
アス電位を設定することができなくなってしまう。そこ
で、トランスファーゲートMESFET(Q1)と第2
の容量素子(C2)との接続点に、ハイパスフィルタの
一部を兼ねる高抵抗R1を介して電源端子Vddに接続
し、トランスファーゲートMESFET(Q1)のドレ
インまたはソースのDCバイアス電位を電源電位に設定
できるようにしているのである。
【0034】図2には、本発明の第2実施形態に係る負
帰還型利得可変機能付き高周波増幅器の構成が示されて
いる。図1の第1実施形態と異なる点は、第1の容量素
子(C1)とハイパスフィルタ回路の第2の容量素子
(C2)との間に、8個のトランスファゲートMESF
ET(Q11〜Q18)が直列接続されていることであ
る。これらトランスファゲートMESFET(Q11〜
Q18)のゲートは互いに別個の高抵抗Rgを介して利
得制御端子に接続されている。
帰還型利得可変機能付き高周波増幅器の構成が示されて
いる。図1の第1実施形態と異なる点は、第1の容量素
子(C1)とハイパスフィルタ回路の第2の容量素子
(C2)との間に、8個のトランスファゲートMESF
ET(Q11〜Q18)が直列接続されていることであ
る。これらトランスファゲートMESFET(Q11〜
Q18)のゲートは互いに別個の高抵抗Rgを介して利
得制御端子に接続されている。
【0035】このように複数個のトランスファゲートM
ESFET(Q11〜Q18)を多段接続することによ
り、各トランスファゲートMESFETのドレイン・ソ
ース間に生ずる電圧振幅が低減されるので、トランスフ
ァゲートMESFET本来の非線形性によって生じる歪
みを低減することができる。よって、さらに動作特性を
改善することができ、隣接チャネル漏洩電力のさらなる
低減を図ることが可能となる。
ESFET(Q11〜Q18)を多段接続することによ
り、各トランスファゲートMESFETのドレイン・ソ
ース間に生ずる電圧振幅が低減されるので、トランスフ
ァゲートMESFET本来の非線形性によって生じる歪
みを低減することができる。よって、さらに動作特性を
改善することができ、隣接チャネル漏洩電力のさらなる
低減を図ることが可能となる。
【0036】次に、多段構成の高周波増幅器を構成する
場合について説明する。ソース接地増幅回路を多段接続
して20dBから40dB程度の電力利得を持つ高周波
増幅器を実現する場合には、第1実施形態および第2実
施形態の増幅回路は、初段あるいは2段目の増幅回路と
して使用することが好ましい。その理由は、RF信号の
振幅が小さい方がトランスファーゲートMESFETで
生じる歪みが小さいからである。ただし、初段に設けた
場合には、その初段増幅器の利得を変えると、それと同
時に入力インピーダンスも変化してしまう。これは、電
圧定在波比(VSWR)を劣化させることにつながる。
場合について説明する。ソース接地増幅回路を多段接続
して20dBから40dB程度の電力利得を持つ高周波
増幅器を実現する場合には、第1実施形態および第2実
施形態の増幅回路は、初段あるいは2段目の増幅回路と
して使用することが好ましい。その理由は、RF信号の
振幅が小さい方がトランスファーゲートMESFETで
生じる歪みが小さいからである。ただし、初段に設けた
場合には、その初段増幅器の利得を変えると、それと同
時に入力インピーダンスも変化してしまう。これは、電
圧定在波比(VSWR)を劣化させることにつながる。
【0037】これを防止するため、初段増幅段として用
いられる第1実施形態および第2実施形態の増幅回路の
入力段に設けられる入力整合回路11は、図3(a)〜
(c)のように構成することが好ましい。
いられる第1実施形態および第2実施形態の増幅回路の
入力段に設けられる入力整合回路11は、図3(a)〜
(c)のように構成することが好ましい。
【0038】図3(a)〜(c)の入力整合回路11の
構成は、本来無損失である入力整合回路にある程度の損
失分を持たせることによって入力インピーダンスの変動
を抑制したものであり、具体的には、図示のように、入
力整合回路11の入力端子と初段のソース接地MESF
ET(Q2)のゲートとの間を結ぶ信号パス上に直列に
抵抗素子(R2)を接続したものである。
構成は、本来無損失である入力整合回路にある程度の損
失分を持たせることによって入力インピーダンスの変動
を抑制したものであり、具体的には、図示のように、入
力整合回路11の入力端子と初段のソース接地MESF
ET(Q2)のゲートとの間を結ぶ信号パス上に直列に
抵抗素子(R2)を接続したものである。
【0039】図3(a)は抵抗素子(R2)を入力整合
回路11の出力とソース接地MESFET(Q2)のゲ
ートとの間に接続した例を示している。また、図3
(b)はは入力整合回路11の容量素子(C)の後段に
抵抗素子(R2)を接続し、図3(c)は入力整合回路
11の容量素子(C)の前段に抵抗素子(R2)を接続
した例である。
回路11の出力とソース接地MESFET(Q2)のゲ
ートとの間に接続した例を示している。また、図3
(b)はは入力整合回路11の容量素子(C)の後段に
抵抗素子(R2)を接続し、図3(c)は入力整合回路
11の容量素子(C)の前段に抵抗素子(R2)を接続
した例である。
【0040】本発明の効果を実証するために、初段に第
2実施形態の増幅回路を用いた4段構成の高周波増幅器
と従来型の4段構成の高周波増幅器を設計した。初段以
外は両者とも同一構成である。また、両者共に、最大電
力利得は40dB、利得可変幅は10dBになるように
設計した。そして、これらを試作し、測定を行った。具
体的には、利得を変化させた時、出力電力が常に21d
Bmとなるように入力電力を調整し、各点での隣接チャ
ネル漏洩電力を測定した。測定結果は次の通りであっ
た。
2実施形態の増幅回路を用いた4段構成の高周波増幅器
と従来型の4段構成の高周波増幅器を設計した。初段以
外は両者とも同一構成である。また、両者共に、最大電
力利得は40dB、利得可変幅は10dBになるように
設計した。そして、これらを試作し、測定を行った。具
体的には、利得を変化させた時、出力電力が常に21d
Bmとなるように入力電力を調整し、各点での隣接チャ
ネル漏洩電力を測定した。測定結果は次の通りであっ
た。
【0041】従来型の方は、利得を変化させると、隣接
チャネル漏洩電力が最大8dB劣化した。一方、本発明
の方は、利得可変領域において、隣接チャネル漏洩電力
の変動は僅かに0.3dBであった。このことは、最終
段から電源ラインを通して初段のソース接地MESFE
Tのドレインに低周波歪みが入力されても、それによる
隣接チャネル漏洩電力の劣化はほとんどないことを意味
している。なお、0.3dBの変動は、トランスファゲ
ートMESFETの持つ本来の非線形性によるものであ
ると考察される。
チャネル漏洩電力が最大8dB劣化した。一方、本発明
の方は、利得可変領域において、隣接チャネル漏洩電力
の変動は僅かに0.3dBであった。このことは、最終
段から電源ラインを通して初段のソース接地MESFE
Tのドレインに低周波歪みが入力されても、それによる
隣接チャネル漏洩電力の劣化はほとんどないことを意味
している。なお、0.3dBの変動は、トランスファゲ
ートMESFETの持つ本来の非線形性によるものであ
ると考察される。
【0042】以上、GaAs MESFETを用いた実
施形態を説明したが、本発明は、化合物系HBT、Si
MOSFET、Siバイポーラトランジスタ等、他の
電子デバイスを用いても実現できる。
施形態を説明したが、本発明は、化合物系HBT、Si
MOSFET、Siバイポーラトランジスタ等、他の
電子デバイスを用いても実現できる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ト
ランスファゲートFETのドレインまたはソースとソー
ス接地FETのドレインとの間に設けられたハイパスフ
ィルタ回路によって、低周波歪み信号を要因とする隣接
チャネル漏洩電力の劣化を防止することが可能となり、
隣接チャネル漏洩電力の少ない可変利得型の高周波増幅
器を実現することか可能となる。
ランスファゲートFETのドレインまたはソースとソー
ス接地FETのドレインとの間に設けられたハイパスフ
ィルタ回路によって、低周波歪み信号を要因とする隣接
チャネル漏洩電力の劣化を防止することが可能となり、
隣接チャネル漏洩電力の少ない可変利得型の高周波増幅
器を実現することか可能となる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る利得可変高周波増
幅器の構成を示す回路図。
幅器の構成を示す回路図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る利得可変高周波増
幅器の構成を示す回路図。
幅器の構成を示す回路図。
【図3】同第1および第2実施形態の高周波増幅器を初
段とする多段増幅器を構成した場合における初段増幅器
前段の入力整合回路の構成例を示す回路図。
段とする多段増幅器を構成した場合における初段増幅器
前段の入力整合回路の構成例を示す回路図。
【図4】従来の利得可変高周波増幅器の構成を示す回路
図。
図。
Rst…安定化抵抗 C1…直流遮断容量 C2…直流遮断容量 Q1…トランスファーゲートMESFET Q2…ソース接地MESFET Rg,R1…高抵抗 Vdd…高電源電位 Q11〜Q18…トランスファーゲートMESFET R2…VSWR改善用抵抗 11,12…整合回路
Claims (5)
- 【請求項1】 ソース接地またはエミッタ接地増幅回路
を構成する第1トランジスタを備え、この第1トランジ
スタの制御端子とそのドレインまたはコレクタとの間に
トランスファゲートトランジスタを用いた帰還回路が並
列接続され、前記トランスファゲートトランジスタの制
御端子に供給される利得制御電位により利得が可変制御
される高周波増幅器において、 前記トランスファゲートトランジスタの一端と前記第1
トランジスタの制御端子との間には第1の容量素子が接
続され、且つ前記トランスファゲートトランジスタの他
端と前記第1トランジスタのドレインまたはコレクタと
の間にはハイパスフィルタ回路が接続されていることを
特徴とする高周波増幅器。 - 【請求項2】 前記ハイパスフィルタ回路は、 前記トランスファゲートトランジスタの他端と前記第1
トランジスタのドレインまたはコレクタとの間に接続さ
れた第2の容量素子と、 この第2の容量素子と前記トランスファゲートトランジ
スタの他端との接続点と、電源端子との間に接続された
抵抗素子とを具備することを特徴とする請求項1記載の
高周波増幅器。 - 【請求項3】 前記ハイパスフィルタ回路の低域遮断周
波数は、前記高周波増幅器に入力される入力信号の中心
周波数よりも低く、且つ前記入力信号の帯域周波数より
も高い値に設定されていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の高周波増幅器。 - 【請求項4】 前記第1トランジスタの制御端子とその
ドレインまたはコレクタとの間には、各々の制御端子が
互いに別個の抵抗を介して前記利得制御端子に接続され
た複数のトランスファゲートトランジスタが直列接続さ
れており、 前記第1の容量素子は、前記直列接続された複数のトラ
ンスファゲートトランジスタから構成される直列回路の
一端と前記第1トランジスタの制御端子との間に接続さ
れ、 前記ハイパスフィルタ回路は、前記直列回路の他端と前
記第1トランジスタのドレインまたはコレクタとの間に
接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか1項記載の高周波増幅器。 - 【請求項5】 複数のソース接地またはエミッタ接地増
幅回路を多段接続して構成され、初段の増幅回路に可変
利得制御のための帰還回路が設けられた高周波増幅器に
おいて、 前記初段の増幅回路は、 ソース接地またはエミッタ接地増幅回路を構成する第1
トランジスタと、 この第1トランジスタの制御端子とそのドレインまたは
コレクタとの間に接続され、制御端子に利得制御電位が
供給されるトランスファゲートトランジスタと、 このトランスファゲートトランジスタの一端と前記第1
トランジスタの制御端子との間に接続された第1の容量
素子と、 前記トランスファゲートトランジスタの他端と前記第1
トランジスタのドレインまたはコレクタとの間に接続さ
れたハイパスフィルタ回路とを具備し、 前記初段の増幅回路の入力段に接続された入力整合回路
の入力端端子と前記第1トランジスタの制御端子との間
を結ぶ信号パス上には、抵抗素子が直列に接続されてい
ることを特徴とする請求項3記載の高周波増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23244797A JPH1174743A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高周波増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23244797A JPH1174743A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高周波増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174743A true JPH1174743A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16939432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23244797A Pending JPH1174743A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高周波増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1174743A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006157917A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Alcatel | 電力増幅器 |
JP2007329618A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Fujitsu Ltd | 増幅器 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP23244797A patent/JPH1174743A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006157917A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Alcatel | 電力増幅器 |
JP4531687B2 (ja) * | 2004-12-01 | 2010-08-25 | アルカテル−ルーセント | 電力増幅器 |
JP2007329618A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Fujitsu Ltd | 増幅器 |
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