JPH1174489A - トレンチ分離を用いる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

トレンチ分離を用いる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH1174489A
JPH1174489A JP9355367A JP35536797A JPH1174489A JP H1174489 A JPH1174489 A JP H1174489A JP 9355367 A JP9355367 A JP 9355367A JP 35536797 A JP35536797 A JP 35536797A JP H1174489 A JPH1174489 A JP H1174489A
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oxide film
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治 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なメモリセル間の分離能力を持ったトレ
ンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とを主要な目的とする。 【解決手段】 半導体基板1の主表面中にライン状に形
成されたトレンチ5内に、第1の絶縁物12が埋込まれ
ている。トレンチ5の両側であって、半導体基板1の上
に第1の酸化膜2を介在させて第1のゲート電極3が設
けられている。第1のゲート電極3の上に、第2の絶縁
物8を介在させて、第2のゲート電極9が設けられてい
る。トレンチ5の側壁面と半導体基板1の上表面との間
のなす角度は90°未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に不揮発性
半導体記憶装置に関するものであり、より特定的には、
トレンチ分離を使用した不揮発性半導体記憶装置に関す
る。この発明は、また、そのような不揮発性半導体記憶
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のトレンチ分離を使用し
た不揮発性半導体記憶装置の平面図である。図13は、
図12におけるA−A線に沿う断面図である。図14
は、図12におけるB−B線に沿う断面図である。
【0003】これらの図を参照して、従来の不揮発性半
導体記憶装置は、半導体基板101を備える。半導体基
板1の主表面中に、ライン状に、トレンチ分離用のトレ
ンチ105が形成されている。トレンチ105内を埋込
むように、半導体基板101の上に厚膜酸化膜106が
設けられている。トレンチ105と、その中に埋込まれ
た厚膜酸化膜106とで、トレンチ分離が構成される。
半導体基板101の上であって、トレンチ105の両側
に、トンネル酸化膜102を介在させてフローティング
ゲート103が設けられている。フローティングゲート
103の上に、インターポリ絶縁膜108を介在させ
て、コントロールゲート109が設けられている。
【0004】次に、図15を参照して、不揮発性半導体
記憶装置の動作について説明する。ここでは、1M−1
6M第1世代まで共通の、Channel Hot Electron書込、
Fowler-Novdheim 型トンネル電流消去方式について説明
する。
【0005】情報の記憶はフローティングゲートが帯電
しているか否かにより行なう。フローティングゲートに
電子が注入され、これが負に帯電していると、その上の
コントロールゲートか見たVthが高くなる(書込状
態)。逆に、フローティングゲートが負に帯電していな
ければ、Vthは低い(消去状態)。コントロールゲート
に、これらVthの中間の電位を印加し、トランジスタが
ONするか否かで、記憶内容を読出すことができる。
【0006】書込はドレイン配線、ゲート配線の選択に
よりバイト単位で行なえるが、消去電圧を選択的に印加
することはできないので、消去は全ビット単位に同時に
しか行なえない。
【0007】フローティングゲート電極は、周囲を高品
質の絶縁膜で覆われているので、注入された電子は、消
去されない限り電極中に留まる。したがって、電源を切
っても、記憶内容は保持される。
【0008】次に、従来のトレンチ分離を使用した不揮
発性半導体記憶装置の製造方法を、図を用いて説明す
る。
【0009】図16を参照して、半導体基板(シリコン
半導体基板)101の表面にトンネル酸化膜102を形
成し、トンネル酸化膜102を介して、フローティング
ゲート103を堆積する。フローティングゲート103
は、通常は、P(リン)などの不純物を含む多結晶シリ
コンを材料として形成される。その後、フォトリソグラ
フィ法を使用して、方向Xに沿って、所望の抜き幅
1 、残し幅x2 のレジストパターン104を形成す
る。
【0010】図17と図18を参照して、レジストパタ
ーン104をエッチングマスクとして、順次、フローテ
ィングゲート103、トンネル酸化膜102、シリコン
半導体基板101の表面をドライエッチングしていく。
シリコン半導体基板101内に、所望の深さyの溝を掘
り、トレンチ105を形成する。図17は、途中の状態
を表わす図である。図18は、ドライエッチングが終了
した時点の図である。
【0011】図19を参照して、トレンチ105の内部
を埋めるように、シリコン半導体基板101の上に厚膜
酸化膜106を堆積する。
【0012】図19と図20を参照して、厚膜酸化膜1
06を、フローティングゲート103をストッパ膜とし
て、CMP(Chemical Mechanical Polishing )法やド
ライエッチング法で、厚膜酸化膜106の上面の位置が
フローティングゲート103の上面の位置と同じになる
まで削り落とす。これによって、トレンチ105内に厚
膜酸化膜106が埋込まれ、x1 の分離幅を有するトレ
ンチ分離107が完成する。
【0013】図21を参照して、インターポリ絶縁膜1
08とコントロールゲート109を順次堆積する。
【0014】その後、図21と図12を参照して、コン
トロールゲート109を、その下部にあるインターポリ
絶縁膜108をストッパ膜として、方向Xと直交する方
向Yに沿って、所望の抜き幅、残し幅にエッチングする
(図21では、変化が現れてこない)。その後、コント
ロールゲート109がエッチング除去された場所に露出
する、インターポリ絶縁膜108とフローティングゲー
ト103をエッチングして、不揮発性半導体記憶装置の
メモリセル110が完成する。形成されたメモリセル1
10のフローティングゲート103の幅は、図21に示
してあるとおり、x2 である。
【0015】次に、図16〜図21に示す製造方法によ
って作られる従来の不揮発性半導体記憶装置(第1の従
来例)の第1の問題点について説明する。
【0016】現在では、不揮発性半導体記憶装置が使用
される携帯電話やデジタルスチールカメラ等の市場が広
がったために、不揮発性半導体記憶装置の需要が増大
し、その記憶容量の増大が必要になってきている。不揮
発性半導体記憶装置の記憶容量の増大を行なうために
は、チップサイズの増大は最小に留める必要がある。な
ぜならば、その用途である携帯電話やデジタルスチール
カメラ等のPDA(Personal Digital Assistant)はハ
ンディタイプの製品が多いので、その部品として使用さ
れるLSI(Large Scale Integrated Cirtcuit )とし
ての不揮発性半導体記憶装置のサイズも小さくする必要
が求められるためである。また、メモリセル110のサ
イズ、つまり、フローティングゲート103の幅x2
トレンチ分離107の幅x1 やコントロールゲート10
9の幅の縮小を積極的に行なわなければ、コスト面で商
業ベースに乗らない製品になってしまう。
【0017】しかし、たとえば、トレンチ分離107の
幅x1 やフローティングゲート103の幅x2 のもとと
なるレジストパターン104の抜き幅x1 、残し幅x2
が、フォトリソグラフィ法での解像度に近くなると、図
16に図示するような形状のよい、所望の抜き幅x1
残し幅x2 を持ったレジストパターン104が形成され
にくくなる。形状が悪く、所望の抜き幅、残し幅を持た
ないレジストパターン104では、目的の、トレンチ分
離107の幅x1 やフローティングゲート103の幅x
2 が得られず、最悪の場合には、メモリセル110は正
常に機能しないこともある。
【0018】そのようなときには、レジストの膜厚自体
を薄くして、形状のよい、所望の抜き幅x1 、残し幅x
2 を有するレジストパターン104を形成する方法もあ
る。しかし、その場合には、図18に示すように、シリ
コン半導体基板101内に所望の深さyの溝をエッチン
グし、トレンチ105を形成した時点では、レジスト1
04がなくなってしまう。その結果、図18中のフロー
ティングゲート103は、エッチングされる結果、図1
6中のフローティングゲート103よりも、薄くなる。
なぜなら、シリコン半導体基板101はシリコン単結晶
から形成されており、また、通常、フローティングゲー
ト103もシリコン半導体基板101と同じ元素の多結
晶シリコンで形成されているので、シリコン半導体基板
101、つまりシリコン単結晶をエッチングする条件で
は、多結晶シリコンで形成されているフローティングゲ
ート103もエッチングされやすい。そのため、、レジ
ストパターン104がなくなった時点から、フローティ
ングゲート103もエッチングされ始めるからである。
結果として、図18で示すように、膜厚の薄いフローテ
ィングゲート103になってしまい、かつ、フローティ
ングゲート103の表面や、この表面の近傍の、フロー
ティングゲート103の内部(以下、単に、フローティ
ングゲート103の表面や表面中という)に、ドライエ
ッチングのプラズマダメージが生じることになる。
【0019】また、抜き幅x1 、残し幅x2 の形状のよ
いレジストパターン104(図16に示すような)をレ
ジスト膜厚を厚くして、解像できた場合でも、トレンチ
105を形成するときにドライエッチングする各膜(つ
まり、フローティングゲート103やトンネル酸化膜1
02やシリコン半導体基板101)のエッチングレート
とレジストパターン104のエッチングレートの比が小
さいときには、やはり、所望の深さyのトレンチ105
を形成する前に、レジストパターン104がなくなって
しまう。ひいては、フローティングゲート103はドラ
イエッチングされてしまう。その結果、図18で示すよ
うに膜厚の薄いフローティングゲート103になってし
まい、先程と同様に、フローティングゲート103の上
面表面や上面近傍のフローティングゲート103の内部
(以下、単に、フローティングゲート103の表面およ
び表面中という)に、ドライエッチングのプラズマダメ
ージを生じさせる。
【0020】また、図19と図20を参照して、トレン
チ105内部やフローティングゲート103上に堆積し
た厚膜酸化膜106をCMP法で削り落とし、トレンチ
105内部に厚膜酸化膜106を埋込むときにも、厚膜
酸化膜106のCMP法でのエッチングレートより、多
結晶シリコンで形成されているフローティングゲート1
03のCMP法でのエッチングレートの方が速いため、
フローティングゲート103はさらに薄くなってしま
い、図20に示すように膜厚の薄いフローティングゲー
ト103になってしまう。このとき、フローティングゲ
ート103はCMP法によって物理的にエッチングされ
るだけでなく、CMP法で使用されるアルカリ溶液にも
その表面が晒されるので、フローティングゲート103
の表面や表面中に、物理的なダメージや化学的なダメー
ジを生じさせる。
【0021】また、厚膜酸化膜106を、CMP法では
なく、ドライエッチバック法で、トレンチ105内部に
埋込む場合でも、フローティングゲート103の上面は
ドライエッチバック法でのエッチングプラズマに晒され
るので、フローティングゲート103の表面や、表面中
にドライエッチングのプラズマダメージを生じさせる。
【0022】また、図16〜図21に示される方法で作
られる従来の不揮発性半導体記憶装置は、次に述べる第
2の問題点も生じさせる。
【0023】図18を参照して、トレンチ105を形成
するために、フローティングゲート103やトンネル酸
化膜102やシリコン半導体基板101をエッチングし
ている最中は、同時にレジストパターン104もエッチ
ングされているため、主成分が有機物であるレジストか
ら出るカーボン等のコンタミネーションによって、フロ
ーティングゲート103の表面やシリコン半導体基板1
01に掘られたトレンチの内部が汚染されることにな
る。
【0024】以上のように、図16〜図21に示される
製造方法で作られた不揮発性半導体記憶装置では、フロ
ーティングゲートはトレンチを形成するときに、ドライ
エッチングによってそのエッチングプラズマのダメージ
を、その表面や表面中に受ける。また、CMP法やドラ
イエッチバック法によって厚膜酸化膜をエッチングする
ときにも、フローティングゲートは、物理的エッチング
によるダメージやアルカリ溶液による化学的ダメージを
受けており(CMP法の場合)、またエッチングプラズ
マのダメージを、フローティングゲート103の表面
や、表面近傍の、フローティングゲート103の内部が
受けており(ドライエッチングバック法の場合)、後に
形成するインターポリ絶縁膜に悪影響を及ぼす。ひいて
は、不揮発性半導体記憶装置の1つの不良モードである
リテンション不良を起こす原因になる。
【0025】また、トレンチを形成する際には、同時に
レジストパターンもエッチングされ続けているため、レ
ジストの主成分であるカーボン等のコンタミネーション
が、フローティングゲートの表面、およびシリコン半導
体基板内に掘られたトレンチの側壁や底部に付着したり
する。また、エッチング粒子によるノッキングのため
に、レジストの主要成分であるカーボン等のコンタミネ
ーションが、フローティングゲートの表面近傍のフロー
ティングゲートの内部や、シリコン半導体基板の内部に
掘られた溝の側壁や底部の表面近傍のシリコン半導体基
板の内部に入ったりする。フローティングゲートの表面
近傍の内部に入ったカーボン等のコンタミネーション
は、後に形成するインターポリ絶縁膜に悪影響を及ぼ
し、リテンション不良を起こす原因になったり、また、
シリコン半導体基板内に掘られたトレンチの側壁や底部
に付着したりする。また、トレンチの側壁や底部の表面
近傍の内部に入ったカーボン等のコンタミネーション
は、不純物による欠陥を発生させ、接合耐圧を悪化させ
たり、リーク電流パスを形成したりするので、隣接する
メモリセル間の分離能力(パンチスルーマージン)を低
下させる原因になる。
【0026】次に、第2の従来例について説明する。以
下に述べる第2の従来例は、上記第1の従来例におけ
る、フローティングゲートに与える、ドライエッチング
時のエッチングプラズマダメージやCMP法による物理
的、化学的ダメージとか、フローティングゲート表面や
シリコン半導体基板内に掘られたトレンチ内部のカーボ
ン等のコンタミネーションによる汚染を回避するために
考えられたものである。
【0027】図22を参照して、シリコン半導体基板2
01の表面にトンネル酸化膜202を形成し、トンネル
酸化膜202を介在させて、フローティングゲート20
3を堆積する。次に、CMP法でのエッチングレートが
酸化膜よりも遅いシリコン窒化膜211を、フローティ
ングゲート203の上に堆積する。シリコン窒化膜21
1は、後述するように、トレンチ205のエッチング時
のハードマスクやCMP法でのストッパ膜となる。ここ
に言うハードマスクとは、レジストマスク(有機物でで
きている)に対して使用される言葉で、主成分が有機物
ではなく、無機物でできているエッチングマスクを意味
する。その後、フォトリソグラフィ法を使用して、方向
Xに沿って、所望の抜き幅x1 、残し幅x2 のレジスト
パターン204を形状よく形成する。
【0028】図22と図23を参照して、レジストパタ
ーン204をエッチングマスクとして、シリコン窒化膜
211をドライエッチングし、形状のよい、所望の抜き
幅x 1 、残し幅x2 のシリコン窒化膜211を形成す
る。
【0029】図24を参照して、シリコン窒化膜211
をハードマスクとして、順次、フローティングゲート2
03、トンネル酸化膜202、シリコン半導体基板20
1をドライエッチングしていき、シリコン半導体基板2
01内に所望の深さyの溝を掘って、トレンチ205を
形成する。
【0030】このとき、図24で示すように、無機物で
できたハードマスクつまり、シリコン窒化膜211も多
少薄くなる。薄くなる理由は、シリコン元素の酸化物を
材料とするトンネル酸化膜202の、ドライエッチング
でのエッチングレートは、ハードマスクの材料でシリコ
ン窒化膜の、ドライエッチングでのエッチングレートと
あまり差がないため、もしくは、差を大きくすることが
できるエッチング条件を見出すことが難しいため、トン
ネル酸化膜202をエッチングするとき、多少、図23
中で示すシリコン窒化膜211もエッチングされるため
である。
【0031】しかしながら、第1の従来技術で問題とな
った図18に示す、シリコン半導体基板101内に掘ら
れたトレンチ105内部やフローティングゲート103
の表面へのコンタミネーションによる汚染は、無機物で
あるシリコン窒化膜211でできたハードマスクを使用
しているために、生じない。さらに、シリコン窒化膜2
11の下にフローティングゲート203が存在するの
で、フローティングゲート203はドライエッチング時
にエッチングされない。それゆえに、フローティングゲ
ート203は薄くならず、かつフローティングゲート2
03はドライエッチング時にプラズマのダメージを受け
ない。
【0032】図25を参照して、トレンチ205の内部
が埋まるまで、シリコン半導体基板101の上に厚膜酸
化膜206を堆積する。
【0033】図25と図26を参照して、厚膜酸化膜2
06を、シリコン窒化膜211をCMP法のストッパ膜
として、厚膜酸化膜206の上面の位置がシリコン窒化
膜211の上面の位置と同じになるまで削り落とし、ト
レンチ205の内部に厚膜酸化膜206を埋込む。な
お、図26で示す製造工程は、CMP法で厚膜酸化膜2
06を削り落としたときの工程図であるが、もちろん、
ドライエッチバック法でトレンチ溝205の内部に厚膜
酸化膜206を埋込んでもよい。
【0034】このとき、CMP法でのエッチングレート
が酸化膜よりも遅いシリコン窒化膜211が、CMP法
でのストッパ膜として機能しているので、また、シリコ
ン窒化膜211の下にフローティングゲート203があ
るために、フローティングゲート203がドライエッチ
ングでエッチングされない。したがって、フローティン
グゲート103は薄くならない。また、フローティング
ゲート203は、エッチングのプラズマダメージを受け
ることはない。したがって、フローティングゲート10
3は、CMP法での物理的エッチングによるダメージや
アルカリ溶液による化学的ダメージを受けない。
【0035】このことは、トレンチ205の内部に厚膜
酸化膜206を埋込む方法がドライエッチバック法であ
る場合でも同じである。すなわち、ドライエッチバック
法を用いても、フローティングゲート203の上面はエ
ッチングプラズマに晒されることはないので、フローテ
ィングゲート203の上面表面や上面近傍のフローティ
ングゲート203内部(以下、単に、フローティングゲ
ート203の表面や表面中という)に、ドライエッチン
グのプラズマダメージを生じさせない。
【0036】また、図26では、図25で示したシリコ
ン窒化膜211よりもかなり膜厚の薄いシリコン窒化膜
211が描かれている。これはCMP法で厚膜酸化膜2
06を十分に削り落とすために、多めにCMP法でエッ
チングを行なったために、シリコン窒化膜211の膜厚
が薄くなったためである。シリコン窒化膜211は薄く
なるが、フローティングゲート203は薄くならない、
また、フローティングゲート203が、CMP法に起因
する物理的ダメージや化学的ダメージを受けない。
【0037】図26と図27を参照して、不必要なシリ
コン窒化膜211を除去する。シリコン窒化膜211の
除去は、熱リン酸で行なう。なぜなら、ドライエッチン
グでシリコン窒化膜211を除去すると、フローティン
グゲート203がドライエッチングによるプラズマダメ
ージを受けるからである。
【0038】このとき、Pなどの不純物を含む多結晶シ
リコンで形成されているフローティングゲート203は
熱リン酸に晒されるので、フローティングゲート203
の表面は荒れ、その表面に微細な凹凸形状ができる。
【0039】図27と図28を参照して、フローティン
グゲート203の上面の位置よりも上に盛り上がった厚
膜酸化膜206の上面を、フッ酸溶液で厚さw分だけウ
エットエッチングし、フローティングゲート203の上
面の位置よりも厚さz分だけ、厚膜酸化膜206の上面
の位置を下げる。これによって、トレンチ溝205の内
部に厚膜酸化膜206が埋込まれ、分離幅x1 のトレン
チ分離207が完成する。
【0040】図29を参照して、インターポリ絶縁膜2
08とコントロールゲート209を順次堆積する。次
に、コントロールゲート209を、その下部にあるイン
ターポリ絶縁膜208をストッパ膜として、方向Xと直
交する方向Yに沿って、所望の抜き幅、残し幅にエッチ
ングする。その後、コントロールゲート209がエッチ
ングされた場所に露出する、インターポリ絶縁膜208
とフローティングゲート203をエッチングし、不揮発
性半導体記憶装置のメモリセル210を形成する。形成
されたメモリセル210のフローティングゲート203
の幅は、x2 である。
【0041】次に、図29を参照して、厚膜酸化膜20
6の上面の位置をフローティングゲート203の上面の
位置よりも、厚さz分だけ低くする理由を説明する。
【0042】EPROMやEEPROM、および、フラ
ッシュメモリ等で代表される不揮発性半導体記憶装置
は、フローティングゲート203の電荷量を制御し、メ
モリセル210のしきい値電圧(通常、Vthという記号
で表現し、その意味はコントロールゲート209に電圧
を印加したときに、ある一定以上の電流がシリコン半導
体基板201のチャネルに流れるときの、そのコントロ
ールゲート電圧Vcgのことを言う。)の高い低いで、2
つの値の情報「0」、「1」を記憶する。
【0043】図31は、図29に示すメモリセル210
の簡単な等価回路図を示す。図31に示すメモリセル2
10の等価回路は、コントロールゲート209とフロー
ティングゲート203との間の容量Ccf213と、フ
ローティングゲート203とシリコン半導体基板201
間の容量Cfs214との直列接続で表現される。容量
Ccfはコントロールゲート209とフローティングゲ
ート203間のインターポリ絶縁膜208の膜厚と面積
と誘電率で決定される。容量Cfsは、フローティング
ゲート203とシリコン半導体基板201間のトンネル
酸化膜202の膜厚と面積と誘電率で決定される。
【0044】メモリセル210がn型のメモリセルであ
る場合、メモリセル210のしきい値電圧Vthを高くす
るには、フローティングゲート電圧Vfgとシリコン半
導体基板電圧Vsubの間の電位差を、Vfg>Vsu
bの状態にし、フローティングゲート203とシリコン
半導体基板201間にあるトンネル酸化膜202に印加
される電界をFN(Fowler-Nordheim )トンネル電流が
流れる程度まで大きくし、トンネル酸化膜202を介し
て電子をフローティングゲート203中に注入、蓄積す
ることで、メモリセル210のしきい値電圧Vthを高く
することができる。この方法は、フローティングゲート
203中に電子を注入する1つの方法で、他にもフロー
ティングゲート203中に電子を注入する方法もある。
【0045】フローティングゲート203は、そのまわ
りのすべてを何らかの絶縁膜で囲まれているため、フロ
ーティングゲート203に直接電圧を与えてフローティ
ングゲート電圧Vfgを制御することはできない。フロ
ーティングゲート電圧Vfgを変化させるには、コント
ロールゲート電圧Vcgを変化させる。フローティング
ゲート203中に電荷が蓄積されていないときのフロー
ティングゲート電圧Vfgは、コントロールゲート電圧
Vcgと、コントロールゲート209とフローティング
ゲート203間の容量Ccfと、フローティングゲート
203と半導体基板201間の容量Cfsを用いて、次
のように表現される。
【0046】 Vfg=Vcg×[Ccf÷(Ccf+Cfs)] Ccf÷(Ccf+Cfs)=Cp Cpは一般的にカップリングレシオと言われる。
【0047】以上の式からわかることは、コントロール
ゲート209とフローティングゲート203間の容量C
cf213を大きくすれば、つまり、カップリングレシ
オCpを1に近くすれば、電子をトンネル酸化膜202
を介してフローティングゲート203中に注入すること
ができる。その程度までに、トンネル酸化膜202に印
加される電界を大きくするために必要なフローティング
ゲート電圧Vfgを、コントロールゲート電圧Vcgを
非常に大きくしなくても得ることができる。なぜなら、
カップリングレシオCpは常に1以下であるので、Cp
が1に近くなれば、フローティングゲート電圧Vfgと
コントロールゲート電圧Vcgの差は縮まるからであ
る。したがって、コントロールゲート電圧Vcgを発生
するための周辺回路部への負担を軽減できる。その結
果、周辺回路の高電圧発生回路(チャージポンピング回
路)の面積を小さくでき、また不揮発性半導体記憶装置
のチップ面積を小さくできる。
【0048】コントロールゲート209とフローティン
グゲート203間の容量Ccf213を大きくするに
は、インターポリ絶縁膜208の膜厚を薄くするか、コ
ントロールゲート209とフローティングゲート203
間で接触するインターポリ絶縁膜208の面積を大きく
するか、もしくは、インタポリ絶縁膜208の誘電率を
大きくすればよい。しかし、インターポリ絶縁膜208
の膜厚を薄くしたり、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜
以外の高誘電率の膜を使用したりすると、フローティン
グゲート203中に蓄積した電荷がインターポリ絶縁膜
208を介して、コントロールゲート209側に漏れる
というリテンション不良が起こりやすくなる。したがっ
て、一般的にはコントロールゲート209とフローティ
ングゲート203間で接触するインターポリ絶縁膜20
8の面積を大きくする方法が取られる。インターポリ絶
縁膜208の面積を大きくするには、フローティングゲ
ート203の上面の面積のほかに、フローティングゲー
ト203の側壁部の面積も利用して、コントロールゲー
ト209とフローティングゲート203間で接触するイ
ンターポリ絶縁膜208の面積を大きくする方法があ
る。このような理由のために、厚膜酸化膜206の上面
の位置をフローティングゲート203の上面の位置より
も厚さz分だけ低くして、フローティングゲート203
の両側の側壁部の面積分だけ、大きくしようとしている
のである。
【0049】ただし、図30を参照して、コントロール
ゲート209とフローティングゲート203間で接触す
るインターポリ絶縁膜208の面積を大きくするため
に、厚膜酸化膜206をフッ酸溶液で多めにウエットエ
ッチングし、フローティングゲート203の側壁を露出
させると、次の問題が生じる。すなわち、フッ酸溶液の
エッチングレートの変動やエッチングされる厚膜酸化膜
206の膜質や状態の変化によるエッチングレートの変
動などの、プロセスパラメータの変動などにより、厚膜
酸化膜206をエッチングしすぎてしまう。その結果、
フローティングゲート203の底面の位置よりも、厚膜
酸化膜206の上面の位置が下になってしまう。ひいて
は、図30に示すような、厚膜酸化膜206のような形
状になり、寄生トランジスタ212が形成されてしま
う。寄生トランジスタ212は、コントロールゲート2
09をゲート電極とし、インターポリ絶縁膜208をゲ
ート酸化膜とし、図中A部分をチャネル領域として、図
示しないが紙面の上および紙面の下を1対のソース/ド
レイン領域として形成される。メモリセル210のトラ
ンジスタのしきい値電圧Vthは高い。また、メモリセル
210のトランジスタでは、メモリセルのチャネルに電
流が流れていると判断する電流値以下の電流しか流れな
い。そのような場合でも、寄生トランジスタ212は、
コントロールゲート209にある電圧を印加したとき
に、メモリセルのチャネルに電流が流れていると判断す
る電流値以上の電流が流れる場合がある。このような場
合は、メモリセル全体としては誤動作してしまう。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】次に、上述の第2の従
来技術の第1の問題点について説明する。
【0051】第2の従来技術によれば、図22を参照し
て、フローティングゲート203の上にシリコン窒化膜
211を堆積する。したがって、第1の従来の技術で観
察された問題点、すなわち、フローティングゲートの表
面や表面近傍のフローティングゲート内部にプラズマダ
メージが与えられるという問題点を解決することができ
る。また、CMP法でエッチングする際に、フローティ
ングゲートの上面表面や上面表面近傍のフローティング
ゲートの内部に物理的ダメージや化学的ダメージを与え
ない。また、有機物であるレジストからのカーボン等の
コンタミネーションによる汚染が避けられる。
【0052】しかしながら、図26と図27を参照し
て、シリコン窒化膜211を熱リン酸で除去するとき
に、フローティングゲート203が熱リン酸に晒される
ので、フローティングゲート203の表面に荒れが生
じ、微細な凸凹形状ができる。そのフローティングゲー
ト上面表面の荒れや微細な凹凸形状により、インターポ
リ絶縁膜での電界集中が起き、リテンション不良を誘発
する原因になる。
【0053】第2の従来技術の第2の問題点は次のとお
りである。すなわち、第2の従来技術では、カップリン
グレシオCpを大きくするため、つまり、コントロール
ゲート209とフローティングゲート203間の容量C
cfを大きくするために、図27および図28に示すよ
うに、厚膜酸化膜206の上面の位置を、フローティン
グゲート203の上面の位置よりも厚さz分だけ低くす
る。そして、露出したフローティングゲート203の側
壁の厚さzの2倍分(両側を含めている)だけの、コン
トロールゲート209とフローティングゲート203間
で接触するインターポリ絶縁膜208の面積を大きくす
る。そして、コントロールゲート209とフローティン
グゲート203間の容量Ccfを大きくする。
【0054】しかし、図27に示されるように、フロー
ティングゲート203の上面の位置よりも上に盛り上が
った形状の厚膜酸化膜206を、フッ酸溶液でエッチン
グしすぎてしまうと、図30に示すように、フローティ
ングゲート203の底面の位置よりも厚膜酸化膜206
の上面の位置が下になってしまう。このようになると、
図30に示すような寄生トランジスタ212が形成され
てしまい、全体として正しく機能しないメモリセル21
2になってしまう。
【0055】以上述べたとおり、第1の従来技術および
第2の従来技術に従う不揮発性半導体記憶装置およびそ
の製造方法によれば、ドライエッチングやCMP法やド
ライエッチバック法によって、フローティングゲート表
面またはその表面近傍のフローティングゲート内部へダ
メージが残り、ひいてはインターポリ絶縁膜の膜質を悪
化させ、不揮発性半導体記憶装置のリテンション不良等
の発生の要因になる。
【0056】また、熱リン酸によるシリコンによるシリ
コン窒化膜の除去の際にも、フローティングゲート表面
が荒れ、ひいては、その表面の微細な凹凸形状によって
インターポリ絶縁膜のある一定箇所で電界集中が起き、
リテンション不良等の発生の要因になる。
【0057】さらにレジストから出るカーボン等のコン
タミネーションは、露出したフローティングゲート表面
に付着したり、そのフローティングゲート表面近傍のフ
ローティングゲート内部に入り、フローティングゲート
表面に堆積されたインターポリ絶縁膜の膜質を悪化さ
せ、リテンション不良等の発生の要因になったり、ま
た、シリコン半導体基板に掘られた溝の側壁部や底面部
に付着したり、シリコン半導体基板に掘られた溝内の、
半導体基板表面付近の、シリコン半導体基板の内部に入
ったりして、メモリセル間の分離能力(パンチスルーマ
ージン)を低下させたりする。その上、カップリングレ
シオ(Cp)を上げるための製造フロー中のプロセスパ
ラメータの変動等により、寄生トランジスタが形成され
てしまい、全体として正しく機能しないメモリセルが形
成されてしまうという欠点がある。
【0058】それゆえに、この発明の1つの目的は、レ
ジストから出るカーボン等のコンタミネーションによる
汚染をなくすことができ、インターポリ絶縁膜の膜質を
良くすることができ、リテンション不良等の発生を抑制
することができ、さらに十分なメモリセル間の分離能力
(パンチスルーマージン)を持ったトレンチ分離を備え
た、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供
することにある。
【0059】この発明の他の目的は、フローティングゲ
ートのドライエッチングや厚膜酸化膜の、CMP法やド
ライエッチバック法を用いる削り落しによって生じる、
フローティングゲートの表面、または、その表面近傍の
フローティングゲートの内部のダメージをなくし、ま
た、熱リン酸によって侵されて生じたフローティングゲ
ート表面の微細な凹凸形状をなくすことによって、従来
よりも高品質で安定したインターポリ絶縁膜を形成し、
それによって、リテンション不良等の発生原因となるイ
ンターポリ絶縁膜の膜質の劣化をなくすることができる
ように改良された不揮発性半導体記憶装置およびその製
造方法を提供することにある。
【0060】この発明のさらに他の目的は、正しく機能
しないメモリセルが生じる原因となる寄生トランジスタ
が形成されてしまう不安定な製造プロセスを排除するこ
とにより、カップリングレシオ(Cp)を増加させ、か
つその変動を小さく抑えることができるように改良され
た不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0061】上記目的を達成するために、本発明によれ
ば、半導体基板の表面にトンネル酸化膜、フローティン
グゲートが順次堆積される。上記フローティングゲート
の上にバッファ層を介して、有機物を主成分としない無
機物からなるエッチングマスクが形成される。該エッチ
ングマスクをマスクとして、順次、上記バッファ層、上
記フローティングゲート、上記トンネル酸化膜、上記半
導体基板がエッチングされ、半導体基板の内部に、トレ
ンチ溝として使用される溝が形成される。
【0062】また、本発明によれば、半導体基板の表面
にトンネル酸化膜、フローティングゲートが順次堆積さ
れる。上記フローティングゲート表面や、その表面近傍
のフローティングゲートの内部へダメージが残らないよ
うにするために、上記フローティングゲートの表面に、
不揮発性メモリセルの機能には不必要ではあるが、バッ
ファ層としての薄膜酸化膜、半導体薄膜、有機物を主成
分としない無機物からなるエッチングマスクが堆積され
る。上記バッファ層を利用して、上記フローティングゲ
ートやその表面近傍の該フローティングゲート内部にダ
メージが残らないように、トレンチ分離構造が形成され
る。さらに、上記フローティングゲート表面や、その表
面近傍の上記フローティングゲート内部へダメージが残
らないように、上記エッチングマスクおよび上記薄膜酸
化膜が除去される。その後、上記フローティングゲート
の表面上にインターポリ絶縁膜とコントロールゲートが
形成され、ひいてはメモリセルが形成される。
【0063】さらに本発明によれば、半導体基板の表面
にトンネル酸化膜、フローティングゲート、薄膜酸化
膜、半導体薄膜を順次堆積する。上記半導体薄膜の表面
に、ある方向Xに沿って、一定間隔で、一定幅を有す
る、有機物を主成分としない無機物からなるエッチング
マスクを形成する。上記エッチングマスクをマスクとし
て、順次、上記半導体薄膜、上記薄膜酸化膜、上記フロ
ーティングゲート、上記トンネル酸化膜、上記半導体基
板を、上記エッチングマスクに対して自己整合的にエッ
チングし、それによって、該半導体基板の内部に上記エ
ッチングマスクに対して自己整合的な溝を形成する。こ
れにより、1つの溝と、該溝の両側に自己整合的に形成
された、エッチングマスクと半導体薄膜と薄膜酸化膜と
フローティングゲートとトンネル酸化膜とからなる2つ
のスタック型構造物と、で構成されるトレンチ溝が形成
される。トレンチ溝の内部に十分に埋込まれるまで、厚
膜酸化膜を上記トレンチ溝の内部と、上記スタック型構
造物の表面および側面に堆積する。
【0064】上記厚膜酸化膜を、上記スタック型構造物
の最上部にあるエッチングマスクが十分に露出するま
で、該エッチングマスクとともに削り落し、該厚膜酸化
膜をトレンチ溝の内部にだけ埋込む。
【0065】不揮発性のメモリセルの機能自体には不必
要な、その表面が露出したエッチングマスクを、該エッ
チングマスクの下にある半導体薄膜をストッパ膜に用い
て除去する。このとき、上記エッチングマスクが除去さ
れた時点で、ストッパ膜としての上記半導体薄膜が残ら
ないと、該半導体薄膜の下にある薄膜酸化膜もエッチン
グされてしまい、ひいては、フローティングゲートにダ
メージを与える。これを防止するために、上記エッチン
グマスクが除去された後も、上記半導体薄膜が残るよう
に、上記エッチングマスクを除去する。
【0066】上記厚膜酸化膜のエッチングレートと半導
体薄膜のエッチングレートの比A(わかりやすく記述す
ると、A=厚膜酸化膜のエッチングレート÷半導体薄膜
のエッチングレート)が大きくなるエッチング法で、上
記エッチングマスクを除去する。これにより、厚膜酸化
膜が突出する。突出しているこの厚膜酸化膜をエッチン
グすることにより、該厚膜酸化膜の上面の位置を、上記
フローティングゲートの上面の位置より低くし、かつ、
上記フローティングゲートの底面の位置より高くする。
このエッチングが終了した時点で、上記厚膜酸化膜以外
に、不揮発性のメモリセルの機能自体には不必要な、上
記半導体薄膜が除去されてしまうと、該半導体薄膜の下
にある薄膜酸化膜もエッチングされてしまい、ひいては
フローティングゲートにダメージを与えてしまう。
【0067】これを防止するために、上記厚膜酸化膜の
エッチング終了時には、上記半導体薄膜が残っているよ
うに、かつ上記厚膜酸化膜のエッチング途中から、その
側壁部分が露出する上記フローティングゲートの側壁表
面やその側壁表面近傍の該フローティングゲートの内部
にダメージが残らないように、ダメージが少ない方法、
すなわち、厚膜酸化膜のエッチングレートと半導体薄膜
のエッチングレートの比Aが大きいエッチング法で、上
記厚膜酸化膜をエッチングする。
【0068】半導体薄膜のエッチングレートと酸化膜の
エッチングレートの比B(わかりやすく記述すると、B
=半導体薄膜のエッチングレート÷薄膜酸化膜のエッチ
ングレートあるいはB=半導体薄膜のエッチングレート
÷厚膜酸化膜のエッチングレート)が大きいエッチング
法で、不揮発性のメモリセルの機能自体には不必要な、
その表面が露出している半導体薄膜を除去する。このと
きに、半導体薄膜のエッチングのためのオーバーエッチ
ング時間(これについては後述する)に、エッチングさ
れる該半導体薄膜の下にある、薄膜酸化膜が、上記半導
体薄膜の除去のためのエッチングの終了時になくなって
しまうと、フローティングゲートをエッチングしてしま
い、ひいては該フローティングゲートにダメージが与え
られる。これを防止するために、上記半導体薄膜の除去
のためのエッチングが終了した時点で、上記薄膜酸化膜
が残っているように、かつ、上記半導体薄膜の除去中
に、その表面が露出している上記厚膜酸化膜の上面の高
さも、上記半導体薄膜の除去のためのエッチングが終了
した時点で、上記フローティングゲートの底面の高さよ
りも低くならないようなエッチング条件、すなわち、上
記半導体薄膜のエッチングレートと酸化膜のエッチング
レート比Bが大きいエッチング法で上記半導体薄膜を除
去する。
【0069】なお、上述のオーバーエッチングとは、エ
ッチングしようとする被エッチング膜がエッチングしき
れるエッチング時間よりも、多めにエッチングしている
ことをいう。この場合の「オーバーエッチング時間」と
は、被エッチング膜がエッチングしきれた時間から、多
めに設定したエッチング時間までの時間のことを意味す
る。
【0070】次に、上記薄膜酸化膜を除去するときに、
表面が露出している上記厚膜酸化膜の上面の位置が上記
フローティングゲートの底面の位置よりも低くならず、
かつ、上記薄膜酸化膜の除去終了時に、その表面が露出
してくる上記フローティングゲートの表面や、その表面
近傍のフローティングゲートの内部にダメージが残らな
いエッチング方法で、上記薄膜酸化膜を除去する。
【0071】その後、フローティングゲートの表面上に
インターポリ絶縁膜とコントロールゲートを順次形成す
る。
【0072】コントロールゲートを、上記インターポリ
絶縁膜をストッパ膜として、方向Xに直交する方向Yに
沿って、所望の抜き幅、残し幅でエッチングする。
【0073】上記コントロールゲートを所望の抜き幅で
エッチングしたところに露出した、インターポリ絶縁膜
とフローティングゲートをエッチングする。
【0074】これにより不揮発性半導体記憶装置が完成
する。本発明の作用効果は次のとおりである。
【0075】有機物を主成分としない無機物からなるエ
ッチングマスクで、フローティングゲートのエッチング
や半導体基板の内部にトレンチ溝を形成するためのエッ
チングをするので、有機物を主成分としてレジストから
出るカーボン等のコンタミネーションを発生させない。
したがって、上記コンタミネーションによって、フロー
ティングゲートの側壁表面やその側壁表面近傍のフロー
ティングゲート内部、および半導体基板の内部に形成さ
れた溝の側壁表面や、その底面近傍の半導体基板内部
や、半導体内部に形成された溝の底面表面やその底面表
面近傍の半導体基板内部にダメージや汚染が生じない。
それゆえに、フローティングゲートの側壁表面に形成さ
れるインターポリ絶縁膜を高品質に形成できる。その結
果、リテンション不良の発生の要因を排除できる。ま
た、半導体基板の内部に形成された溝の部分に形成され
たトレンチ分離の形成においては、不純物による欠陥を
発生させず、また、接合耐圧を悪化させず、さらにリー
ク電流パスを形成しない。その結果、隣接するメモリセ
ル間の、分離能力(パンチスルーマージン)の高いトレ
ンチ分離を形成できる。
【0076】また、フローティングゲートの表面に、薄
膜酸化膜と半導体薄膜と無機物からなるエッチングマス
クをバッファ層として形成する。フローティングゲート
の表面やその側壁表面にインターポリ絶縁膜を堆積する
前に、上記バッファ層を除去しなければならない。しか
し、このバッファ層を利用して、フローティングゲート
の表面や、その表面近傍のフローティングゲート内部に
ダメージが残らないようにトレンチ分離構造を形成す
る。
【0077】さらに、フローティングゲートの表面や、
その表面近傍のフローティングゲート内部にダメージが
残らないように、不必要なエッチングマスク、半導体薄
膜、薄膜酸化膜を除去する。それゆえに、従来のよう
な、ドライエッチングやCMP法やドライエッチバック
法の場合に生じていた、フローティングゲート表面、ま
たはその表面近傍のフローティングゲート内部のダメー
ジは、本発明においては生じない。
【0078】また、従来技術においては、熱リン酸によ
って、フローティングゲート表面が侵され、フローティ
ングゲート表面に微細な凹凸形状ができていたが、本発
明によれば、かかる問題が生じないため、高品質で安定
なインターポリ絶縁膜が形成され、その結果、リテンシ
ョン不良発生の1つの要因を排除できる。
【0079】さらに、本発明によれば、厚膜酸化膜の上
面の位置を、プロセスパラメータの変動の大きいフッ酸
溶液を用いるウエットエッチングで、一度に低くするの
ではない。まず、フローティングゲートと薄膜酸化膜と
半導体薄膜と無機物からなるエッチングマスクの積層構
造を作る。次に、インターポリ絶縁膜を形成するに先立
ち、フローティングゲートの表面やその側壁表面を露出
させるために、無機物からなるエッチングマスクの除
去、半導体薄膜の除去、薄膜酸化膜の除去を、プロセス
パラメータの変動の小さい安定な方法で行ない、それに
よって、フローティングゲートの側壁を露出させる。
【0080】この方法によれば、厚膜酸化膜の上面の位
置をフローティングゲートの上面の位置よりも低くし、
かつフローティングゲートの底面の位置よりも高くする
ことができるので、露出されたフローティングゲートの
側壁の面積分だけ、コントロールゲートとフローティン
グゲート間のインターポリ絶縁膜の面積を大きくするこ
とができる。したがって、コントロールゲートとフロー
ティングゲート間の容量Ccfは大きくなり、ひいて
は、カップリングレシオCp(Cp=Ccf÷(Ccf
+Cfs))も大きくすることができる。また、寄生ト
ランジスタが形成されないため、誤動作を引き起こして
しまうようなメモリセルは形成されない。その結果、メ
モリセルは正しく機能するようになる。
【0081】また、プロセスパラメータの変動の小さい
安定な方法で、フローティングゲートの側壁を露出させ
るので、コントロールゲートとフローティングゲート間
の容量CcfやカップリングレシオCpの変動も小さく
抑えられる。
【0082】本発明を要約すると次のとおりである。そ
れゆえに、この発明の目的は、レジストから出るカーボ
ン等のコンタミネーションによる汚染をなくせるように
改良された、トレンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶
装置を提供することにある。
【0083】この発明の他の目的は、インターポリ絶縁
膜の膜質をよくし、リテンション不良等の発生を抑制す
るように改良された、トレンチ分離を備えた不揮発性半
導体記憶装置を提供することにある。
【0084】この発明のさらに他の目的は、十分なメモ
リセル間の分離能力を持ったトレンチ分離を備えた不揮
発性半導体記憶装置を提供することになる。
【0085】この発明のさらに他の目的は、フローティ
ングゲート表面または表面中のダメージをなくすること
ができるように改良された、トレンチ分離を備えた不揮
発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0086】この発明のさらに他の目的は、フローティ
ングゲート表面に微細な凸凹形状が生じないように改良
された、トレンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶装置
を提供することにある。
【0087】この発明のさらに他の目的は、寄生トラン
ジスタを形成させないように改良された、トレンチ分離
を備えた不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0088】この発明のさらに他の目的は、カップリン
グレシオを増加させ、かつその変動を小さく抑えること
ができるように改良された、トレンチ分離を備えた不揮
発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0089】この発明のさらに他の目的は、上述のよう
な特徴を有する、トレンチ分離を備えた不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を提供することにある。
【0090】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の不揮発
性半導体記憶装置は、半導体基板を備える。上記半導体
基板の主表面中に、ライン状に、トレンチ分離用のトレ
ンチが形成されている。上記トレンチ内を埋込むよう
に、上記半導体基板の上に第1の絶縁物が設けられる。
上記トレンチの両側であって、上記半導体基板の上に、
第1の酸化膜を介在させて、第1のゲート電極が設けら
れる。上記第1のゲート電極の上に、第2の絶縁物を介
在させて第2のゲート電極が設けられている。上記トレ
ンチの側壁面と上記半導体基板の表面との間のなす角度
は90°未満である。
【0091】請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第1のゲート電極は、上記半導体基板の
主な構成元素と同じ元素で構成されている。
【0092】請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第1のゲート電極は導電性を有する。
【0093】請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第1のゲート電極は、多結晶シリコンで
形成され、かつn型の導電性を有する。
【0094】請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第2のゲート電極は、上記半導体基板の
主な構成元素と、同じ元素で構成されており、かつ導電
性を有する。
【0095】請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第2のゲート電極は、多結晶シリコン膜
または高融点金属のシリサイド膜と多結晶シリコン膜と
の積層膜で形成されており、上記多結晶シリコン膜はn
型の導電性を有する。
【0096】請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第1の酸化膜は、上記半導体基板の主な
構成元素と同じ元素の酸化物で形成される。
【0097】請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第1の酸化膜はSiO2 またはSiO2
を含む材料から形成される。
【0098】請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、上記第2の絶縁物は、上記半導体基板の主な
構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料、上記半導体基
板の主な構成元素と同じ元素の窒化物を含む材料、また
は、上記半導体基板の主な構成元素と同じ元素の酸化物
を含む材料と上記半導体基板の主な構成元素の窒化物を
含む材料との積層物から形成される。
【0099】請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、上記第2の絶縁物はSiO2 を含む材料、
SiX Y を含む材料、またはSiO2 を含む材料とS
XY を含む材料との積層物から形成される。
【0100】請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、上記第1の絶縁物は、上記半導体基板の主
な構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料から形成され
る。
【0101】請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、上記第1の絶縁物はSiO2 を含む材料か
ら形成される。
【0102】請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、上記第1の絶縁物は、上記半導体基板に導
電性を与える不純物を含まない。
【0103】請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、第1の絶縁膜が第1のゲート電極の側壁に
接している位置は、上記第1のゲート電極の上面より下
にあり、かつ該第1のゲート電極の下面より上にある。
【0104】請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、ライン状に形成されたトレンチ分離を
有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法に係る。ま
ず、半導体基板の上に、第1の酸化膜、第1のゲート電
極、薄膜酸化膜および半導体薄膜を順次堆積する(第1
工程)。上記半導体薄膜の上に、上記トレンチを形成す
る部分以外の部分を覆う、有機物を含まない無機物から
なるエッチングマスクを形成する(第2工程)。上記エ
ッチングマスクをマスクにして、上記半導体薄膜、上記
薄膜酸化膜、上記第1のゲート電極、上記第1の酸化膜
および上記半導体基板の表面を自己整合的にエッチング
し、上記半導体基板の主表面中に上記ライン状のトレン
チを形成する(第3工程)。上記トレンチの内部を埋込
むように、かつ上記エッチングマスクを覆うように、上
記半導体基板の上に第1の絶縁物を堆積する(第4工
程)。上記第1の絶縁物の表面と上記エッチングマスク
の表面が面一になるまで、上記第1の絶縁膜の表面を削
り落とす(第5工程)。上記エッチングマスクを除去
し、それによって、上記半導体薄膜の表面を露出させ、
かつ上記第1の絶縁膜の頭部分を突出させる(第6工
程)。上記第1の絶縁膜の上記頭部分を、該第1の絶縁
膜が第1のゲート電極の側壁に接している位置が、上記
第1のゲート電極の上面と下面との間にくるまで、エッ
チング除去する(第7工程)。露出している上記半導体
薄膜をエッチング除去し、上記薄膜酸化膜の表面を露出
させる(第8工程)。露出している上記薄膜酸化膜を除
去し、上記第1のゲート電極の表面を露出させる(第9
工程)。上記第1のゲート電極を被覆するように上記半
導体基板の上に第2の絶縁膜を堆積し、続いて、第2の
ゲート電極を堆積する(第10工程)。上記第2のゲー
ト電極を上記第2の絶縁膜をストッパ膜としてパターニ
ングする(第11工程)。上記パターニングされた第2
のゲート電極を用いて、露出した領域にある、上記第2
の絶縁膜と上記第1のゲート電極をエッチング除去する
(第12工程)。
【0105】請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第7工程における上記エッ
チングは、上記第1の絶縁物のエッチングレートと、上
記半導体薄膜のエッチングレートの選択比(第1の絶縁
膜のエッチングレート÷上記半導体薄膜のエッチングレ
ート)が5以上のなる条件で行なわれる。
【0106】請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第8工程における上記エッ
チングは、上記半導体薄膜のエッチングレートと上記薄
膜酸化膜のエッチングレートの選択比(上記半導体薄膜
のエッチングレート÷上記薄膜酸化膜のエッチングレー
ト)が5以上になる条件で行なわれる。
【0107】請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記半導体薄膜を、上記半導体
基板の主な構成元素と同じ元素で構成されている材料で
形成する。
【0108】請求項19に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記半導体薄膜を多結晶シリコ
ンで形成する。
【0109】請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記半導体薄膜を、導電性を与
える不純物を含まない材料で形成する。
【0110】請求項21に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記半導体薄膜をノンドープ多
結晶シリコンから形成する。
【0111】請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第5工程における、上記第
1の絶縁膜の表面を削り落とす方法は、ドライエッチバ
ック法またはCMP(化学的機械的研磨法)で行なわれ
る。
【0112】請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記エッチングマスクの材料で
ある上記無機物として、そのCMP法でのエッチングレ
ートが、そのCMP法での酸化膜のエッチングレートよ
りも遅い特性を持った材料を用いる。
【0113】請求項24に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記エッチングマスクの材料で
ある上記無機物として、上記半導体基板の主な構成元素
と同じ元素の窒化物を用いる。
【0114】請求項25に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記エッチングマスクの材料で
ある上記無機物として、SiX Y を用いる。
【0115】請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第4工程における、上記第
1の絶縁物の堆積は、LPCVD法またはHDP法で行
なわれる。
【0116】請求項27に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第7工程における上記エッ
チングは、上記第1の絶縁膜の第1のゲート電極の側壁
に接している位置が上記第1のゲート電極の上記上面と
下面との中間にくるように行なわれる。
【0117】請求項28に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第6工程の終了時における
上記第1のゲート電極の膜厚をD、上記第6工程の終了
時における上記薄膜酸化膜の膜厚をO、上記第6工程の
終了時における上記半導体薄膜の膜厚をS、上記第5工
程の終了時における上記エッチングマスクの上面の位置
と上記第6工程の終了時における上記半導体薄膜の上面
の位置との距離をT、上記第7工程のエッチングにおけ
る第1の絶縁膜のエッチングレートと上記半導体薄膜の
エッチングレートの選択比(第1の絶縁物のエッチング
レート÷上記半導体薄膜のエッチングレート)をAとし
たときに、以下の不等式が成立する。
【0118】 S−(T+S+O+0.5×D)÷A>0(零) 請求項29に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
によれば、上記第8工程における上記半導体薄膜のエッ
チング量を、上記第7工程の終了時の上記半導体薄膜の
膜厚の2倍分とする。
【0119】請求項30に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上記第6工程の終了時の上記フ
ローティングゲートの膜厚をD、上記第6工程の終了時
の該薄膜酸化膜の膜厚をO、上記第6工程の終了時の上
記半導体薄膜の膜厚をS、上記第5工程の終了時の上記
エッチングマスクの上面の位置と上記第6工程の終了時
の上記半導体薄膜の上面の位置との距離をT、上記第7
工程で使用するエッチング方法での上記第1の絶縁膜の
エッチングレートと上記半導体薄膜のエッチングレート
の選択比(第1の絶縁物のエッチングレート÷上記半導
体薄膜のエッチングレート)をA、上記第8工程で使用
するエッチング方法の上記半導体薄膜のエッチングレー
トと上記薄膜酸化膜のエッチングレートの選択比(上記
半導体薄膜のエッチングレート÷上記薄膜酸化膜のエッ
チングレート、もしくは上記半導体薄膜のエッチングレ
ート÷上記第1の絶縁物のエッチングレート)をBとし
たときに、以下の不等式が成立する。
【0120】O−(S×A−(T+S+O+0.5×
D)÷(A×B)>O(零) 請求項31に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
によれば、上記第3工程における上記半導体薄膜、上記
薄膜酸化膜、上記第1のゲート電極および上記第1の酸
化膜のエッチングは、上記半導体基板に対して垂直に行
なう。上記半導体基板の表面のエッチングは、上記トレ
ンチの側壁面と上記半導体基板の上面との間のなす角度
が90°未満になるように行なわれる。
【0121】請求項32に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、上記第1の酸化膜はSiOX Y またはS
iOX Y を含む材料から形成される。
【0122】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。
【0123】実施の形態1 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法
を、図について説明する。
【0124】図1を参照して、シリコン半導体基板1の
表面に、SiO2 、SiO2 を含む材料、SiO
X Y 、SiOX Y を含む材料で形成されたトンネル
酸化膜2を形成する。トンネル酸化膜2の上に、リンな
どの不純物を含む多結晶シリコンよりなるフローティン
グゲート3を堆積する。その後、シリコン元素の酸化物
よりなる薄膜酸化膜16、不純物を含まない多結晶シリ
コンよりなる薄膜多結晶シリコン膜15を形成する。続
いて、後にハードマスクになり、CMP法でのストッパ
膜となるSiX Y よりなるシリコン窒化膜11を堆積
する。シリコン窒化膜11がストッパ膜となり得るの
は、CMP法において、そのエッチングレートが、酸化
膜のエッチングレートよりも遅いからである。その後、
フォトリソグラフィを使用して、方向Xに沿って、所望
の抜き幅X1 、残し幅X2 の形状のよいレジストパター
ン4をシリコン窒化膜11の上に形成する。
【0125】図1と図2を参照して、レジストパターン
4をエッチングマスクとして、シリコン窒化膜11をド
ライエッチングし、方向Xに沿った、形状のよい所望の
抜き幅X1 、残し幅X2 のシリコン窒化膜11を形成す
る。
【0126】図3を参照して、シリコン窒化膜11をハ
ードマスクとして、順次、薄膜多結晶シリコン膜15、
薄膜酸化膜16、フローティングゲート3、トンネル酸
化膜2、シリコン半導体基板1を、多結晶シリコンやシ
リコン単結晶をエッチングするのに適した異方性ドライ
エッチングで、シリコン窒化膜11に対して自己整合的
にエッチングする。これによって、シリコン半導体基板
1内に所望の深さyの溝を形成し、溝の両隣に、シリコ
ン窒化膜11、薄膜多結晶シリコン膜15、薄膜酸化膜
16、フローティングゲート3、トンネル酸化膜2とで
形成されたスタック型の構造物を2つ形成する。
【0127】このとき、薄膜多結晶シリコン膜15、薄
膜酸化膜16、フローティングゲート3、トンネル酸化
膜2、シリコン半導体基板1を、有機物を含まない、無
機物のハードマスクをエッチングマスクとしてエッチン
グするため、トレンチ5の内部やフローティングゲート
3の側壁が、有機物であるカーボン等のコンタミネーシ
ョンによって汚染されない。
【0128】また、図3を参照して、無機物でできたハ
ードマスクであるシリコン窒化膜11も多少薄くなる。
その理由は、シリコン元素の酸化物を材料とするトンネ
ル酸化膜2や、シリコン元素の酸化物を材料とする薄膜
酸化膜16の異方性ドライエッチングにおけるエッチン
グレートは、ハードマスクの材料であるSiX Y の上
記異方性ドライエッチングでのエッチングレートとあま
り差がないため、もしくは、差を大きくすることができ
るエッチング条件を見出すことが難しいため、トンネル
酸化膜2と薄膜酸化膜16をエッチングするときに、多
少、シリコン窒化膜11もエッチングされるためであ
る。
【0129】図4を参照して、トレンチ5の内部を十分
に埋めるように、厚膜酸化膜6をシリコン半導体基板1
の上に堆積する。
【0130】図4と図5を参照して、厚膜酸化膜6を、
シリコン窒化膜11を、CMP法のストッパ膜として、
厚膜酸化膜6の上面の位置とシリコン窒化膜11の上面
の位置が同じになるまで削り落とし、トレンチ5内部に
厚膜酸化膜6を埋込む。なお、図5では、CMP法によ
って厚膜酸化膜6を削り落とした例を示したが、ドライ
エッチバック法で行なってもよい。
【0131】このとき、シリコン窒化膜11が、CMP
法でのストッパ膜として機能しているので、そして、シ
リコン窒化膜11の下部にフローティングゲート3があ
るので、フローティングゲート3をCMP法で削り落と
すことはない。また、フローティングゲート3が薄くな
ったりすることもない。さらに、フローティングゲート
3が、物理的エッチングによるダメージを受けたり、ア
ルカリ溶液による化学的ダメージを受けない。このよう
な利点は、ドライエッチバック法で厚膜酸化膜6を削り
落とす場合でも、同様に得られる。すなわち、ドライエ
ッチバック法を用いても、フローティングゲート3は、
ドライエッチバック法のエッチング中において、プラズ
マダメージを受けない。
【0132】なお、図5中で、シリコン窒化膜11は、
図4におけるシリコン窒化膜11よりもかなり、その膜
厚が薄く描かれている。これは、CMP法で厚膜酸化膜
6を十分に削り落とすために、シリコン窒化膜11を、
多めに、CMP法でエッチングしたためである。
【0133】図5と図6を参照して、不必要なシリコン
窒化膜11を除去する。このとき、シリコン窒化膜11
のすぐ下に、不純物を含まない多結晶シリコンからなる
薄膜多結晶シリコン膜15がある。そのため、シリコン
窒化膜11を除去するのに、熱リン酸を使用しても、薄
膜多結晶シリコン膜15の表面が荒れ、微細な凸凹形状
ができるだけで、フローティングゲート3の表面は荒れ
ない。フローティングゲート3の表面に、微細な凸凹形
状はできない。
【0134】また、間違って、熱リン酸に浸漬する時間
が多少長くなっても、不純物を含まない多結晶シリコン
からなる薄膜多結晶シリコン膜15の熱リン酸でのエッ
チングレートは、不純物を含む多結晶シリコンよりも小
さいので、薄膜多結晶シリコン膜15がなくなってしま
うことはない。
【0135】なお、薄膜多結晶シリコン膜15がなくな
ってしまうと、図7に示す次工程で行なう厚膜酸化膜6
のエッチング時に、薄膜酸化膜16は完全に除去されて
しまう。その結果、フローティングゲート3の表面が厚
膜酸化膜6のエッチング時にエッチングプラズマにより
アタックされて、フローティングゲート103の表面や
表面近傍のフローティングゲート103の内部にダメー
ジが残ってしまう。これを回避するために、熱リン酸で
のエッチングレートの小さい、不純物を含まない多結晶
シリコンからなる薄膜多結晶シリコン膜15を、薄膜酸
化膜16の上に積層しているのである。
【0136】また、熱リン酸を使用した除去法の代わり
に、シリコン窒化膜11に対するエッチングレートが速
く、薄膜多結晶シリコン膜15に対するエッチングレー
トが遅いドライエッチング法を用いることもできる。も
っと詳しく言えば、シリコン窒化膜11を完全に除去す
るだけのエッチングを行なっても、シリコン窒化膜11
の下地の薄膜多結晶シリコン膜15が残るような、すな
わち、シリコン窒化膜11のエッチングレートと薄膜多
結晶シリコン膜15のエッチングレートとの比が大きい
ドライエッチング法を好ましく使用できる。このような
ドライエッチング法を使用してシリコン窒化膜11を除
去しても、薄膜多結晶シリコン膜15の表面が荒れるだ
けで、フローティングゲート3の表面は荒れない。フロ
ーティングゲート3の表面には、微細な凸凹形状ができ
ない。また、薄膜多結晶シリコン膜15がなくなってし
まうことはないので、次の工程である図7に示す厚膜酸
化膜6の酸化膜ドライエッチング法でのエッチング時
に、フローティングゲート3の表面や表面近傍のフロー
ティングゲート3の内部が酸化膜ドライエッチングでア
タックされることはない。また、フローティングゲート
3の表面、および表面中に、ダメージが残るということ
もない。
【0137】さて、ここで、各膜等の膜厚等を、以下の
ように定義する。 D:フローティングゲート3の膜厚 O:図6における薄膜酸化膜16の膜厚 S:図6における薄膜多結晶シリコン膜15の膜厚 T:図5におけるシリコン窒化膜11の上面の位置と、
図6における薄膜多結晶シリコン膜15の上面の位置と
の距離 次に、図7を参照して、フローティングゲート3の側壁
部分を露出させるために、低ダメージの酸化膜−ドライ
エッチング法で、厚膜酸化膜6をエッチングし、厚膜酸
化膜6の上面の位置をフローティングゲート3の上面と
下面との中央部分まで下げる。つまり、厚膜酸化膜6の
上面の位置の、フローティングゲート3の底面からの高
さを0.5×Dになるように、厚膜酸化膜6を削る。低
ダメージのドライエッチングを使った理由は、厚膜酸化
膜6をエッチングする際に、どうしてもフローティング
ゲート3の側壁が露出されるので、ドライエッチング時
にフローティングゲート3の側壁が受けるプラズマダメ
ージを最小に止めるためである。このとき、エッチング
前に露出している薄膜多結晶シリコン膜15も、酸化膜
−ドライエッチング法でエッチングされ、その膜厚が薄
くなる。
【0138】ここで、低ダメージの酸化膜−ドライエッ
チング法の厚膜酸化膜6のエッチングレートと薄膜多結
晶シリコン膜15のエッチングレートとの比(通常、選
択比という)Aは、以下のように表わされる。
【0139】A=酸化膜ドライエッチング時の厚膜酸化
膜6のエッチングレート÷酸化膜ドライエッチング時の
薄膜多結晶シリコン膜15のエッチングレート また、酸化膜ドライエッチング前の厚膜酸化膜6(図6
に示すもの)の上面の位置と、フローティングゲート3
の上面と下面との中央部分の位置までエッチングした厚
膜酸化膜6(図7に示すもの)の上面の位置との距離R
は、以下のように表わされる。
【0140】 R=T+S+O+(D−0.5×D) =T+S+O+0.5×D (上式において、T,S,O,Dについては、前述の定
義を参照。) したがって、酸化膜ドライエッチング法でエッチングさ
れ、膜厚が薄くなった薄膜多結晶シリコン膜15の膜厚
S′は以下のように表わされる。
【0141】S′=S−R÷A (上式において、R,Aの意味は前述したとおりであ
る。) さて、図7で示す製造工程で重要なのは、薄膜多結晶シ
リコン膜15(図6に示すもの)が酸化膜ドライエッチ
ング法でエッチングされてしまうことを避けることであ
る。なぜなら、酸化膜ドライエッチングで、厚膜酸化膜
をR分だけエッチングしている途中で、薄膜多結晶シリ
コン膜15がなくなってしまうと、下地の薄膜酸化膜1
6がエッチングされてしまう。そうすると、酸化膜ドラ
イエッチング時に、フローティングゲート3の上面表面
や上面表面近傍のフローティングゲート3の内部が酸化
膜ドライエッチングにアタックされ、フローティングゲ
ート3の上面および上面中にダメージが残ってしまう場
合がある。それを防ぐためには、膜厚が薄くなっても、
薄膜多結晶シリコン膜15(膜厚S′)は残っていなけ
ればならない。したがって、下記の条件が成り立つよう
に、各膜厚や各距離や選択比Aを決定しなければならな
い。
【0142】 S′=S−R÷A =S−(T+S+O+0.5×D)÷A>0(零)…(1) 言い換えれば、本実施の形態は、上式(1)が成立する
ような構造や製造方法で形成される、不揮発性半導体記
憶装置に関すると言える。
【0143】図7と図8を参照して、不必要な薄膜多結
晶シリコン膜15を除去するために、シリコンドライエ
ッチング法で、不必要な薄膜多結晶シリコン膜15をエ
ッチング除去する。このときに、少しでも薄膜多結晶シ
リコン膜15が残っていると、次の工程で行なう薄膜酸
化膜16のエッチングの際に、残っている薄膜多結晶シ
リコン膜15がマスクとなって、完全に薄膜酸化膜16
をエッチングしきれないことが起こる。すると、除去し
きれずにフローティングゲート3の上に残っている薄膜
多結晶シリコン膜15と薄膜酸化膜16の積層物が、次
の次の工程でインターポリ絶縁膜8を堆積するときに、
インターポリ絶縁膜8に悪影響を与え、リテンション不
良の原因となる。したがって、このシリコンドライエッ
チング法で、不必要な薄膜多結晶シリコン膜15を完全
に除去するときには、たとえば、薄膜多結晶シリコン膜
15の膜厚の2倍の膜厚分のエッチングを行なう。
【0144】しかしながら、薄膜多結晶シリコン膜15
の除去を行なうときの下地である薄膜酸化膜16が、薄
膜多結晶シリコン膜15のエッチング途中でなくなって
しまうと、シリコンドライエッチング法でエッチングを
行なっているので、フローティングゲート3をエッチン
グしてしまう。ひいては、フローティングゲート3の上
面表面や上面近傍のフローティングゲート3の内部(以
下、単に、フローティングゲート3の上面および上面中
という)、およびフローティングゲート3の側壁表面や
側壁近傍のフローティングゲート3の内部(以下、単
に、フローティングゲート3の側壁表面および側壁表面
中という)にダメージが残ってしまうことがある。
【0145】ここでまた、シリコンドライエッチング法
の薄膜多結晶シリコン膜15のエッチングレートと薄膜
酸化膜16、もしくは、厚膜酸化膜6のエッチングレー
トとの比Bを、以下のように表わす。
【0146】B=シリコンドライエッチング時の薄膜多
結晶シリコン膜15のエッチングレート÷シリコンドラ
イエッチング時の薄膜酸化膜16もしくは厚膜酸化膜6
のエッチングレート また、たとえば、薄膜多結晶シリコン膜15の膜厚
(S′)の2倍の膜厚分のシリコンドライエッチングを
行なうときには、薄膜多結晶シリコン膜15の膜厚S′
がシリコンドライエッチングされてなくなった時点か
ら、薄膜酸化膜16がシリコンドライエッチングでエッ
チングされ始める。すると、薄膜多結晶シリコン膜15
の膜厚S′の2倍の膜厚分のシリコンドライエッチング
が終了した時点で、薄膜酸化膜16のシリコンドライエ
ッチングも終了する。薄膜酸化膜16の膜厚O′は以下
のように表わされる。
【0147】 O′=O−S′÷B =O−(S−(R÷A))÷B =O−(S×A−R)÷(A×B) 上で述べた理由によって、薄膜酸化膜16(膜厚:
O′)がこのシリコンドライエッチング時に除去されて
はいけないので、下記の条件が成り立つように、各膜厚
や各距離や選択比A,Bを決定しなければならない。
【0148】 O′=O−(S×A−R)÷(A×B) =O−(S×A−(T+S+O+0.5×D))÷(A×B)>0(零) ……(2) 言い換えれば、この発明の実施の形態は、式(2)が成
立するような構造や製造方法で形成される、不揮発性半
導体記憶装置に関すると言える。
【0149】また、シリコンドライエッチング中には、
厚膜酸化膜6もエッチングされるが、そのエッチングを
被る時間はシリコンドライエッチングの開始から終了す
るまでの時間であるから、厚膜酸化膜6の上面の位置
の、フローティングゲート3の底面からの高さ(H)は
以下のように表わされる。
【0150】 H=0.5×D−2×S′÷B =0.5×D−2×(S×A−R)÷(A×B) さらに、図9を参照して、フッ酸溶液によるウエットエ
ッチングで薄膜酸化膜16を除去する。このときに、完
全に薄膜酸化膜16を除去しきれず、多少残っていたと
すると、次の工程(図10)でインターポリ絶縁膜8を
堆積するときに、フローティングゲート3表面上のイン
ターポリ絶縁膜の膜厚が厚くなる。ひいては、フローテ
ィングゲートとコントロールゲート間の容量Ccfが小
さくなり、カップリングレシオCpを下げることになる
ので、完全に薄膜酸化膜16を除去しきらなければなら
ない。そのために、薄膜酸化膜16の膜厚(O′)の2
倍の膜厚分だけ、薄膜酸化膜16をフッ酸溶液によりウ
エットエッチングする。フッ酸溶液によるウエットエッ
チングを行なうときの、薄膜酸化膜16の下地はフロー
ティングゲート3である。しかし、フッ酸溶液がフロー
ティングゲート3へ与えるダメージは考えなくてよい。
なぜなら、通常の半導体記憶装置の生産では、下地が多
結晶シリコンでその上に絶縁膜等を堆積する場合には、
フッ酸溶液により、多結晶シリコン表面を清浄にしてい
ることは公知の事実であるからである。ここでは、フッ
酸溶液による薄膜酸化膜16の膜厚(O′)の2倍の膜
厚分のウエットエッチング量で、厚膜酸化膜6(図8に
示すもの)の上面の位置が、フローティングゲート3の
底面の位置よりも下に下がった、従来技術で説明した、
寄生トランジスタが形成されてしまう。すると、全体と
して正しく機能しないメモリセルが形成されてしまう。
したがって、上記のウエットエッチングで、どれだけ、
厚膜酸化膜6の上面の位置が低くなるかを考える必要が
ある。たとえば、フッ酸溶液による薄膜酸化膜16の膜
厚(O′)の2倍の膜厚分のウエットエッチング量で、
薄膜酸化膜16をエッチングした後の、厚膜酸化膜6の
表面の、フローティングゲート3の底面からの高さ
(H′)は、以下のように表わされる。
【0151】 H′=H−2×O′ =(0.5×D−2×(S×A−R)÷(A×B))−2×(O−(S× A−R)÷(A×B)) =0.5×D−2×O ここで、各膜厚等や各選択比に具体的な値を入れて、そ
れらが±10%変動したときの厚膜酸化膜6の上面の、
フローティングゲート3の底面からの高さ(H′)がど
のように変動するか試算してみる。具体的な値として
は、各膜厚等や各選択比が±10%変動しても、式
(1)と式(2)の条件を満足し、かつ、妥当な各膜厚
等や各選択比を選択した。以下に示す値がそれである。
【0152】D=250nm±10%:フローティング
ゲート3の膜厚 O=10nm±10%:図6における薄膜酸化膜16の
膜厚 S=50nm±10%:図6における薄膜多結晶シリコ
ン膜15の膜厚 T=100nm±10%:図5における、シリコン窒化
膜11の上面の位置と図6における薄膜多結晶シリコン
膜15の上面の位置との距離 A=30±10%:図7における酸化膜ドライエッチン
グの選択比 B=30±10%:図8におけるシリコンドライエッチ
ングの選択比 上記の条件で、厚膜酸化膜6の上面の、フローティング
ゲート3の底面からの高さ(H′)を試算してみると以
下のようになる。
【0153】H′の最小値=90.5nm(D=225
nm,O=11nmのとき) H′の中心値=105.0nm(D=250nm,O=
10nmのとき) H′の最大値=119.5nm(D=175nm,O=
9nmのとき) H′の最小値でさえ、90.5nmであるから、各膜厚
等や各選択比が±10%変動しても、次工程である図1
0で示される、メモリセル10に形成される寄生トラン
ジスタは、ゲート酸化膜の膜厚が90.5nmのトラン
ジスタと考えてよい。したがって、この寄生トランジス
タは実質的には作動しないと考えてよい。したがって、
図10で示されるメモリセル10は全体として、正しく
機能する。
【0154】最後に、図10を参照して、インターポリ
絶縁膜8とコントロールゲート9を順次堆積し、コント
ロールゲート9を、その下部にあるインターポリ絶縁膜
8をストッパ膜として、方向Xと直交する方向Yに、所
望の抜き幅、残し幅でエッチングする。その後、コント
ロールゲート9がエッチングされた場所において露出す
るインターポリ絶縁膜8とフローティングゲート3をエ
ッチングして、図の奥行き方向にあるメモリセルのフロ
ーティングゲート3と隣接するフローティングゲート3
との電気的導通をなくす。すると、個々のメモリセル1
0が正しく機能する半導体装置が得られる。
【0155】1つのメモリセル10に対して、フローテ
ィングゲート3の側壁に露出する部分であり、かつイン
ターポリ絶縁膜8の堆積時に、コントロールゲート9と
フローティングゲート3の間の容量Ccfの増加に寄与
する、長さ(L)は以下のように表わされる。
【0156】 L=2×(D−H′) =2×(D−(0.5×D−2×O)) =2×(0.5×D+2×O) =D+4×O……(3) 上式において、2の意味は、1つのメモリセルに対して
露出する側壁は両側にあるということを意味する。
【0157】ここで、各膜厚やメモリセル10のフロー
ティングゲートの幅(X2 ′)が±10%変動したとき
に、Lがどの程度変動するか計算してみる。つまり、各
膜厚やメモリセル10のフローティングゲート3の幅
(X2 ′)が±10%変動したときに、コントロールゲ
ート9とフローティングゲート3の間の容量Ccfがど
の程度変動するかを、調べてみる。コントロールゲート
9とフローティングゲート3の間の容量Ccfの最大値
と最小値が、中心値に対して、どの程度変動するかを計
算してみる。ただし、インターポリ絶縁膜8の膜厚や誘
電率やコントロールゲート9とフローティングゲート3
の間にあるインターポリ絶縁膜8の面積を決定するもう
一方の長さ、つまり、コントロールゲート9のチャネル
方向の長さは一定であるとする。各膜厚等の値は、以下
のような妥当な値に定めた。
【0158】X2 ′=500nm±10%:図12にお
ける、メモリセル10のフローティングゲート幅 D=250nm±10%:フローティングゲート3の膜
厚 O=10nm±10%:図6における薄膜酸化膜16の
膜厚 上記の結果を示すと以下のとおりになる。
【0159】 Ccfmax=1.1×Ccfcenter Ccfmin=0.9×CcfCENTER 上式で、CcfmaxはCcfの最大値、Ccfcen
terはCcfの中心値、CcfminはCcfの最小
値を表わしている。
【0160】コントロールゲート9とフローティングゲ
ート3の間の容量Ccfの変動率も±10%であること
がわかる。また、仮にカップリングレシオ(Cp)がこ
の発明のこの実施の形態で、Cp=0.65であるとす
ると、上記のようにコントロールゲート9とフローティ
ングゲート3の間の容量Ccfの変動率が±10%以内
であり、かつ、フローティングゲート3とシリコン半導
体基板1の間の容量Cfsが変わらないとすれば、カッ
プリングレシオ(Cp)の変動率は、カップリングレシ
オCpの中心値=0.5に対して、−4%〜+3%の変
動に収まり、安定しているといえる。
【0161】また、1つのメモリセル10に対して、露
出したフローティングゲート3の側壁が、コントロール
ゲート9とフローティングゲート3の間の容量Ccfの
増加にどの程度寄与するかを試算してみる。側壁分を利
用した場合のコントロールゲート9とフローティングゲ
ート3の間の容量CcfをCcf1とする。比較の対象
となるコントロールゲート9とフローティングゲート3
の間の容量Ccfは、側壁分が全く利用できない場合の
容量であり、その容量をCcf2とする。そして、各膜
厚には、以下のような妥当な値を当てる。
【0162】X2 ′=500nm:メモリセルのフロー
ティングゲート3の幅 D=250nm:フローティングゲート3の膜厚 O=10nm:図6における薄膜酸化膜16の膜厚 すると、Ccf1とCcf2の関係は、式(3)を使用
して試算すると、Ccf1=1.58×Ccf2とな
る。これにより約60%も、コントロールゲート9とフ
ローティングゲート3の間に容量Ccfが増加すること
がわかる。
【0163】次に、コントロールゲート9とフローティ
ングゲート3の間の容量Ccfが58%増加した場合
の、カップリングレシオ(Cp)の増加分を求める。コ
ントロールゲート9とフローティングゲート3の間に容
量Ccfが増加する前のカップリングレシオ、つまりフ
ローティングゲート3の側壁を利用できないときのカッ
プリングレシオCp1を、今回、たとえばCp1=0.
50とする。すると、コントロールゲートとフローティ
ングゲートの間の容量Ccfが増加した後のカップリン
グレシオCp2は1.22×Cp1となり、約20%も
カップリングレシオが増加することがわかる。
【0164】実施の形態2 図11は、実施の形態2に係る不揮発性半導体記憶装置
の断面図である。
【0165】図11を参照して、実施の形態2に係る不
揮発性半導体記憶装置は、シリコン半導体基板1を備え
る。シリコン半導体基板1の主表面中に、ライン状に形
成された、トレンチ分離用のトレンチ5が設けられてい
る。トレンチ5内を埋込むように、シリコン半導体基板
1の上に厚膜酸化膜12が埋込まれている。トレンチ5
の両側であって、シリコン半導体基板の上に、トンネル
酸化膜2を介在させて、フローティングゲート3が設け
られている。フローティングゲート3の上に、インター
ポリ絶縁膜8を介在させてコントロールゲート9が設け
られている。
【0166】図10を参照して、トレンチ5の側壁面と
シリコン半導体基板1の表面との間のなす角度が直角の
場合には、トレンチ5内を厚膜酸化膜6が埋込みにくく
なる。すると、厚膜酸化膜6の中央に、空洞や深く細い
溝ができることがある。この空洞や溝は、後のインター
ポリ絶縁膜8を堆積する前の、フッ酸溶液によるフロー
ティングゲート3の洗浄時に、さらに深くなり、ひいて
は、エッチングによってその深い溝に入ったコントロー
ルゲート9が除去できなくなる。ひいては、隣のコント
ロールゲート同士が電気的に導通するようになる。ひい
ては、メモリセルアレイのコントロールゲートの電圧が
すべて同じ電圧となり、個々のメモリセルが正常に動作
しないことがある。
【0167】実施の形態2に係る装置によれば、トレン
チ5の側壁面とシリコン半導体基板1の表面との間のな
す角度が90°未満であるので、厚膜酸化膜12が、ト
レンチ5内へ埋込まれやすくなる。ひいては、上述のよ
うな問題点を生じさせない。
【0168】図11に示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法は、図1〜図10に示す、実施の形態1の場合の
製造方法と、ほぼ同じである。しかし、図3を参照して
シリコン窒化膜11をハードマスクとして、順次、薄膜
多結晶シリコン膜15、薄膜酸化膜16、フローティン
グゲート3、トンネル酸化膜2、シリコン半導体基板1
をエッチングする工程だけが異なっている。実施の形態
2では、まず、シリコン窒化膜11をハードマスクとし
て、順次、薄膜多結晶シリコン膜15、薄膜酸化膜1
6、フローティングゲート3、トンネル酸化膜2を、シ
リコン窒化膜11に対して自己整合的に、かつ、シリコ
ン半導体基板1に対して垂直にエッチングしていく。し
かし、その後の、シリコン半導体基板1のエッチング
は、シリコン半導体基板1に対して垂直ではなく、図1
1に示すように、90°未満の角度αを付けてエッチン
グを行なう。90°未満の角度αを付けて、シリコン半
導体基板1に溝を掘ると、図4の工程において、厚膜酸
化膜のトレンチ5の埋込みが問題なく行なえる。
【0169】この方法によると、厚膜酸化膜6を、カバ
レッジの悪いLPCVD(Low Pressure Chemical Vapo
r Deposition)で形成しても、厚膜酸化膜の中央に、空
洞や深く細い溝はできない。
【0170】また、実施の形態2では、薄膜多結晶シリ
コン膜15、薄膜酸化膜16、フローティングゲート
3、トンネル酸化膜2を、シリコン半導体基板1に対し
て垂直にエッチングしているが、これらも垂直にエッチ
ングするのではなく、シリコン半導体基板1に対して、
ある角度を付けてエッチングを行なえば、厚膜酸化膜6
のトレンチ5への埋込性はさらによくなる。しかし、コ
ントロールゲート9をインターポリ絶縁膜8をストッパ
膜としてエッチングした後の、コントロールゲート9を
エッチングした場所に露出するインターポリ絶縁膜8と
フローティングゲート3のエッチングで、その上面の位
置がフローティングゲート3の上面と下面の中央付近に
ある厚膜酸化膜12が、フローティングゲート3のエッ
チングマスクとなる。すると、隣のメモリセル間のフロ
ーティングゲート3同士が電気的に導通している状態に
なり、メモリセルアレイのフローティングゲート電圧が
すべて同じ電圧となり、個々のメモリセルが正常に動作
しないことになる。
【0171】したがって、シリコン窒化膜11をハード
マスクとして、順次、薄膜多結晶シリコン膜15、薄膜
酸化膜16、フローティングゲート3、トンネル酸化膜
2をシリコン半導体基板に対して垂直にエッチングし、
シリコン半導体基板1を、90°未満の角度αを付けて
エッチングするのが好ましい。これによって、メモリセ
ルがアレイ全体として正常に動作する不揮発性半導体記
憶装置が得られる。
【0172】
【発明の効果】請求項1に係る不揮発性半導体記憶装置
によれば、トレンチの側壁面と半導体基板の上表面との
間のなす角度が90°未満であるので、厚膜酸化膜がト
レンチ内へ埋込まれやすくなる。ひいては、正常に動作
する半導体装置になる。
【0173】請求項2に係る半導体装置によれば、第1
のゲート電極が、半導体基板の主な構成元素と、同一元
素で構成されているので、汎用の製造方法で、製造する
ことができる。
【0174】請求項3に係る不揮発性半導体記憶装置に
よれば、第1のゲート電極は導電性を有するので、フロ
ーティングゲートとして機能させることができる。
【0175】請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置に
よれば、第1のゲート電極は多結晶シリコンで形成さ
れ、かつn型の導電性を有するので、汎用の材料で形成
することができ、さらに、フローティングゲートとして
機能させることができる。
【0176】請求項5に係る不揮発性半導体記憶装置に
よれば、第2のゲート電極は、半導体基板の主な構成元
素と、同じ元素で構成されており、かつ導電性を有する
ので、汎用の材料で形成でき、かつコントロールゲート
として機能させることができる。
【0177】請求項6に係る不揮発性半導体記憶装置に
よれば、第2のゲート電極は、多結晶シリコン膜、また
は高融点金属のシリサイド膜と多結晶シリコン膜との積
層膜で形成されているので、汎用の材料で、容易に形成
することができる。また、多結晶シリコン膜がn型の導
電性を有するので、コントロールゲートとして機能させ
ることができる。
【0178】請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、第1の酸化膜は、半導体基板の主な構成元素
と同じ元素の酸化物で形成されているので、熱酸化等の
汎用の酸化方法で、形成することができる。
【0179】請求項8に係る不揮発性半導体記憶装置に
よれば、第1の酸化膜はSiO2 またはSiO2 を含む
材料から形成されるので、熱酸化等の汎用の方法で、形
成することができる。
【0180】請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置
によれば、第2の絶縁物が、半導体基板の主な構成元素
と同じ元素の酸化物を含む材料、半導体基板の主な構成
元素と同じ元素の窒化物を含む材料、または、半導体基
板の主な構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料と半導
体基板の主な構成元素の窒化物を含む材料との積層物か
ら形成されているので、汎用の方法で、形成することが
できる。
【0181】請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、第2の絶縁物はSiO 2 を含む材料、Si
X Y を含む材料、またはSiO2 を含む材料とSiX
Yを含む材料との積層物から形成されるので、従来の
汎用の技術で、形成できる。
【0182】請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、第1の絶縁物は、半導体基板の主な構成元
素と同じ元素の酸化物を含む材料から形成されるので、
容易に形成される。
【0183】請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、第1の絶縁物SiO2を含む材料から形成
されるので、汎用の方法で、形成することができる。
【0184】請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装
置によれば、第1の絶縁物は、半導体基板に導電性を与
える不純物を含まないので、正常に動作する不揮発性半
導体記憶装置となる。
【0185】請求項14に係る不揮発性半導体記憶装置
によれば、第1の絶縁物が第1のゲート電極の側壁に接
している位置は、第1のゲート電極の上面より下にあ
り、かつ第1のゲート電極の下面より上にあるので、寄
生トランジスタができない。
【0186】請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、上部なメモリセル間の分離能力
を持ったトレンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶装置
が得られる。
【0187】請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、フローティングゲートの上面表
面や上面表面近傍のフローティングゲート内部にダメー
ジが残らない。
【0188】請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、薄膜酸化膜が、シリコンドライ
エッチング時に、除去されない。
【0189】請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、半導体薄膜を汎用の材料で形成
することができる。
【0190】請求項19に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、半導体薄膜を、汎用の材料で形
成できる。
【0191】請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、十分なメモリセル間の分離能力
を持ったトレンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶装置
が得られる。
【0192】請求項21に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、半導体薄膜を汎用の材料で形成
することができる。
【0193】請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、汎用の研磨法で、第1の絶縁膜
の表面を削り落とすことができる。
【0194】請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、フローティングゲートの上面表
面や上面表面近傍のフローティングゲート内部にダメー
ジを与えない不揮発性半導体記憶装置が得られる。
【0195】請求項24に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、エッチングマスクの材料である
無機物として、半導体基板の主な構成元素と同じ元素の
窒化物を用いるので、トレンチの内部が、カーボン等の
コンタミネーションによって汚染されない。
【0196】請求項25に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、トレンチの内部が、カーボン等
のコンタミネーションによって汚染されない。
【0197】請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、第1の絶縁物の堆積を、汎用の
方法で行なうことができる。
【0198】請求項27に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、寄生トランジスタを有さない、
不揮発性半導体記憶装置が得られる。
【0199】請求項28に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、十分なメモリセル間の分離能力
を持ったトレンチ分離を備えた不揮発性半導体記憶装置
が得られる。
【0200】請求項29に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、半導体薄膜を完全にエッチング
除去することができる。
【0201】請求項30に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、薄膜酸化膜がシリコンドライエ
ッチング時に除去されない。
【0202】請求項31に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、厚膜酸化膜がトレンチ内へ埋込
まれやすくなる。
【0203】請求項32に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、第1の酸化膜はSiOx Y
たはSiOX Y を含む材料で形成されるので、熱酸化
等の汎用の酸化方法で、形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第1の工程における半導体装置の断
面図である。
【図2】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第2の工程における半導体装置の断
面図である。
【図3】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第3の工程における半導体装置の断
面図である。
【図4】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第4の工程における半導体装置の断
面図である。
【図5】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第5の工程における半導体装置の断
面図である。
【図6】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第6の工程における半導体装置の断
面図である。
【図7】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第7の工程における半導体装置の断
面図である。
【図8】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第8の工程における半導体装置の断
面図である。
【図9】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の順序の第9の工程における半導体装置の断
面図である。
【図10】 実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第10の工程における半導体装置
の断面図である。
【図11】 実施の形態2に係る不揮発性半導体記憶装
置の断面図である。
【図12】 従来のトレンチ分離を備えた不揮発性半導
体記憶装置の平面図である。
【図13】 図12におけるA−A線に沿う断面図であ
る。
【図14】 図12におけるB−B線に沿う断面図であ
る。
【図15】 従来の不揮発性半導体記憶装置の動作を説
明するための図である。
【図16】 第1の従来例にかかる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の順序の第1の工程における半導体装置
の断面図である。
【図17】 第1の従来例にかかる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の順序の第2の工程における半導体装置
の断面図である。
【図18】 第1の従来例にかかる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の順序の第3の工程における半導体装置
の断面図である。
【図19】 第1の従来例にかかる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の順序の第4の工程における半導体装置
の断面図である。
【図20】 第1の従来例にかかる不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の順序の第5の工程における半導体装置
の断面図である。
【図21】 第1の従来例にかかるの不揮発性半導体記
憶装置の製造方法の順序の第6の工程における半導体装
置の断面図である。
【図22】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第1の工程における半導体装置の
断面図である。
【図23】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第2の工程における半導体装置の
断面図である。
【図24】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第3の工程における半導体装置の
断面図である。
【図25】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第4の工程における半導体装置の
断面図である。
【図26】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第5の工程における半導体装置の
断面図である。
【図27】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第6の工程における半導体装置の
断面図である。
【図28】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第7の工程における半導体装置の
断面図である。
【図29】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の順序の第8の工程における半導体装置の
断面図である。
【図30】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の問題点を示す図である。
【図31】 第2の従来例に係る不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルの等価回路図である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板、2 トンネル酸化膜、3 フ
ローティングゲート、8 インターポリ絶縁膜、9 コ
ントロールゲート、12 厚膜酸化膜。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の主表面中に、ライン状に形成された、
    トレンチ分離用のトレンチと、 前記トレンチ内を埋込むように前記半導体基板の上に設
    けられた第1の絶縁物と、 前記トレンチの両側であって、前記半導体基板の上に、
    第1の酸化膜を介在させて設けられた第1のゲート電極
    と、 前記第1のゲート電極の上に、第2の絶縁物を介在させ
    て設けられた第2のゲート電極と、を備え、 前記トレンチの側壁面と前記半導体基板の上表面との間
    のなす角度は90°未満である、トレンチ分離を用いる
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のゲート電極は、前記半導体基
    板の主な構成元素と、同一元素で構成されている、請求
    項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のゲート電極は導電性を有す
    る、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のゲート電極は多結晶シリコン
    で形成され、かつn型の導電性を有する、請求項3に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のゲート電極は、前記半導体基
    板の主な構成元素と、同じ元素で構成されており、かつ
    導電性を有する、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のゲート電極は、多結晶シリコ
    ン膜、または高融点金属のシリサイド膜と多結晶シリコ
    ン膜との積層膜で形成されており、 前記多結晶シリコン膜はn型の導電性を有する、請求項
    5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の酸化膜は、前記半導体基板の
    主な構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料で形成され
    る、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の酸化膜はSiO2 、またはS
    iO2 を含む材料から形成される、請求項7に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の絶縁物は、前記半導体基板の
    主な構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料、前記半導
    体基板の主な構成元素と同じ元素の窒化物を含む材料、
    または、前記半導体基板の主な構成元素と同じ元素の酸
    化物を含む材料と前記半導体基板の主な構成元素の窒化
    物を含む材料との積層膜から形成される、請求項1に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の絶縁物はSiO2 を含む材
    料、SiX Y を含む材料、またはSiO2 を含む材料
    とSiX Y を含む材料との積層膜から形成される、請
    求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の絶縁物は、前記半導体基板
    の主な構成元素と同じ元素の酸化物を含む材料から形成
    される、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の絶縁物はSiO2 を含む材
    料から形成される、請求項11に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の絶縁物は、前記半導体基板
    に導電性を与える不純物を含まない、請求項12に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の絶縁物が第1のゲート電極
    の側壁に接している位置は、前記第1のゲート電極の上
    面より下にあり、かつ前記第1のゲート電極の下面より
    上にある、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 ライン状に形成されたトレンチ分離を
    有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 半導体基板の上に、第1の酸化膜、第1のゲート電極、
    薄膜酸化膜および半導体薄膜を順次堆積する第1工程
    と、 前記半導体薄膜の上に、前記トレンチを形成する部分以
    外の部分を覆う、有機物を含まない無機物からなるエッ
    チングマスクを形成する第2工程と、 前記エッチングマスクを用いて、前記半導体薄膜、前記
    薄膜酸化物、前記第1のゲート電極、前記第1の酸化膜
    および前記半導体基板の表面を自己整合的にエッチング
    し、前記半導体基板の主表面中に前記ライン状のトレン
    チを形成する第3工程と、 前記トレンチの内部を埋込むように、かつ前記エッチン
    グマスクを覆うように前記半導体基板の上に第1の絶縁
    物を堆積する第4工程と、 前記第1の絶縁物の表面と前記エッチングマスクの表面
    が面一になるまで、前記第1の絶縁膜を削り落とす第5
    工程と、 前記エッチングマスクを除去し、それによって、前記半
    導体薄膜の表面を露出させ、かつ前記第1の絶縁膜の頭
    部分を突出させる第6工程と、 前記第1の絶縁膜の前記頭部分を、該第1の絶縁膜が第
    1のゲート電極の側壁に接している位置が前記第1のゲ
    ート電極の上面と下面との間にくるまで、エッチング除
    去する第7工程と、 露出している前記半導体薄膜をエッチング除去し、前記
    薄膜酸化膜の表面を露出させる第8工程と、 露出している前記薄膜酸化膜を除去し、前記第1のゲー
    ト電極の表面を露出させる第9工程と、 前記第1のゲート電極を被覆するように、前記半導体基
    板の上に第2の絶縁膜を堆積し、続いて、第2のゲート
    電極を堆積する第10工程と、 前記第2のゲート電極を、前記第2の絶縁膜をストッパ
    膜としてパターニングする第11工程と、 前記第2のゲート電極のパターニングにより露出した、
    領域にある、前記第2の絶縁膜と前記第1のゲート電極
    をエッチング除去する第12工程と、を備えた、不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第7工程における前記エッチング
    は、前記第1の絶縁物のエッチングレートと、前記半導
    体薄膜のエッチングレートの選択比(前記第1の絶縁膜
    のエッチングレート÷前記半導体薄膜のエッチングレー
    ト)が5以上になる条件で行なわれる、請求項15に記
    載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第8工程における前記エッチング
    は、前記半導体薄膜のエッチングレートと前記薄膜酸化
    膜のエッチングレートの選択比(前記半導体薄膜のエッ
    チングレート÷前記薄膜酸化膜のエッチングレート)が
    5以上になる条件で行なわれる、請求項15に記載の不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体薄膜を、前記半導体基板の
    主な構成元素と同じ元素で構成されている材料で形成す
    る、請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記半導体薄膜を多結晶シリコンで形
    成する、請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装置の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体薄膜を、導電性を与える不
    純物を含まない材料で形成する、請求項18に記載の不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体薄膜をノンドープ多結晶シ
    リコンから形成する、請求項20に記載の不揮発性半導
    体記憶装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第5工程における、前記第1の絶
    縁膜を削り落とす方法は、ドライエッチバック法または
    CMPで行なわれる、請求項15に記載の不揮発性半導
    体記憶装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記エッチングマスクの材料である前
    記無機物として、その化学的機械的研磨法でのエッチン
    グレートが、化学的機械的研磨法での酸化膜のエッチン
    グレートよりも遅い特性を持った材料を用いる、請求項
    15に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記エッチングマスクの材料として、
    前記半導体基板の主な構成元素と同じ元素の窒化物を用
    いる、請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  25. 【請求項25】 前記エッチングマスクの材料として、
    SiX Y を用いる、請求項24に記載の不揮発性半導
    体記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第4工程における、前記第1の絶
    縁物の堆積は、LPCVD法またはHDP法で行なわれ
    る、請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
  27. 【請求項27】 前記第7工程における前記エッチング
    は、前記第1の絶縁膜が第1のゲート電極の側壁に接し
    ている位置が、前記第1のゲート電極の前記上面と下面
    との中間にくるように行なわれる、請求項15に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記第6工程の終了時における前記第
    1のゲート電極の膜厚をD、前記第6工程の終了時にお
    ける前記薄膜酸化膜の膜厚をO、前記第6工程の終了時
    における前記半導体薄膜の膜厚をS、前記第5工程の終
    了時における前記エッチングマスクの上面の位置と前記
    第6工程の終了時における前記半導体薄膜の上面の位置
    との距離をT、前記第7工程におけるエッチングにおけ
    る第1の絶縁膜のエッチングレートと前記半導体薄膜の
    エッチングレートの選択比(第1の絶縁物のエッチング
    レート÷前記半導体薄膜のエッチングレート)をAとし
    たときに、以下の不等式が成立するように、前記第7工
    程における前記エッチングを行なう、請求項27に記載
    の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 S−(T+S+O+0.5×D)÷A>0(零)
  29. 【請求項29】 前記第8工程における前記半導体薄膜
    のエッチング量を、前記第7工程の終了時の前記半導体
    薄膜の膜厚の2倍分とする、請求項27に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記第6工程の終了時の前記フローテ
    ィングゲートの膜厚をD、前記第6工程の終了時の前記
    薄膜酸化膜の膜厚をO、前記第6工程の終了時の前記半
    導体薄膜の膜厚をS、前記第5工程の終了時の前記エッ
    チングマスクの上面の位置と前記第6工程の終了時の前
    記半導体薄膜の上面の位置との距離をT、前記第7工程
    で使用するエッチング方法での前記第1の絶縁膜のエッ
    チングレートと前記半導体薄膜のエッチングレートの選
    択比(前記第1の絶縁物のエッチングレート÷前記半導
    体薄膜のエッチングレート)をA、前記第8工程で使用
    するエッチング方法の前記半導体薄膜のエッチングレー
    トと酸化膜のエッチングレートの選択比(前記半導体薄
    膜のエッチングレート÷前記薄膜酸化膜のエッチングレ
    ート、もしくは前記半導体薄膜のエッチングレート÷前
    記第1の絶縁物のエッチングレート)をBとしたとき
    に、以下の不等式が成立するように、行なわれる、請求
    項29に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 O−(S×A−(T+S+O+0.5×D))÷(A×
    B)>0(零)
  31. 【請求項31】 前記第3工程における前記半導体薄
    膜、前記薄膜酸化膜、前記第1のゲート電極および前記
    第1の酸化膜のエッチングは、前記半導体基板に対して
    垂直に行ない、 前記第3工程における前記半導体基板の主表面のエッチ
    ングは、生じるトレンチの側壁面と前記半導体基板の上
    面との間のなす角度が90°未満になるように行なわれ
    る、請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
  32. 【請求項32】 前記第1の酸化膜は、SiOX Y
    たはSiOX Y を含む材料から形成される請求項1に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
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