JPH117437A - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JPH117437A
JPH117437A JP9175306A JP17530697A JPH117437A JP H117437 A JPH117437 A JP H117437A JP 9175306 A JP9175306 A JP 9175306A JP 17530697 A JP17530697 A JP 17530697A JP H117437 A JPH117437 A JP H117437A
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instruction
power supply
peripheral circuit
conversion
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JP9175306A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kumagai
敏幸 熊谷
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Power Sources (AREA)
  • Advance Control (AREA)
  • Microcomputers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周辺回路への電源供給開始時の立ち上がり時
間、安定待ち時間を意識しなくても良く、応答性を良好
なものとし、且つ、消費電流を削減する、マイクロコン
ピュータの提供。 【解決手段】搭載する任意の周辺回路に対して動作開始
を指示する命令と、該命令がn(nは1以上の整数)命
令後に実行される予定であることを検出する手段と、該
検出によって前記周辺回路に対する電源供給を開始する
手段を有する。また、周辺回路の動作開始命令の検出後
に分岐等によって命令が実行されなかった場合、開始し
た電源供給をキャンセルする手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロコンピュー
タに関し、特に搭載する周辺回路の低消費電力化と高速
動作安定化に好適な電源供給手段に備えたマイクロコン
ピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】消費電流の削減を図る従来のマイクロコ
ンピュータとして、例えば特開平1−155459号公
報には、プログラム実行状態を検出する手段と、上記検
出手段によって電源入力端から流入する電源電流を制御
する手段を備えたプロセッサが提案されている。このプ
ロセッサにおいては、プロセッサ内部の個別ブロックに
対して各々独立して電源電流を制御する手段を備えてい
る。このプロセッサは、命令実行時に、使用しない回路
ブロックに対する電源供給を制限することで消費電流の
低減を実現するものである。
【0003】上記特開平1−155459号公報に記載
のプロセッサの構成を、後述する本発と対比できる例に
置き換えて以下に説明する。
【0004】図7は、電源電流が制限されるブロックと
して、A/D変換器を選択した例を示す図である。A/
D変換器を選択するのは、その構成要素として、例えば
図3に示すような電圧降下を利用して中間電位を発生さ
せる回路や、図4に示すような差動増幅器等、定常的に
電流が流れるパスを持つからである。
【0005】図3を参照して、電圧発生回路の概略を説
明しておくと、電源配線3−3と接地配線3−8間に直
列接続された複数の抵抗3−4〜3−7を備え、複数の
抵抗の接続点はそれぞれ対応する出力端子3−9〜3−
12に接続され、電源側の抵抗3−4と電源配線3との
間にP−chトランジスタ3−2が挿入され、P−ch
トランジスタ3−2のゲート端子に接続された入力端子
3ー1の値によって電源と接地間の電流パスの接続、断
が制御される。また、図4を参照すると、この差動増幅
器は、入力端子4−9、4−10を差動入力とする差動
対トランジスタTR4−4、TR4−5、及び差動対の
能動負荷を構成するカレントミラー構成のトランジスタ
TR4−6、TR4−7、差動対の定電流源トランジス
タを構成するトランジスタTR4−2、及び定電流源ト
ランジスタTR4−2にバイアスを供給する回路を構成
するトランジスタTR4−3、TR4−8から構成され
ている。なお、トランジスタTR4−3、TR4−2は
カレントミラーを構成している。
【0006】再び図7を参照すると、初期化信号6−1
は、マイクロコンピュータのリセット端子等から強制的
に供給されるリセット信号である。
【0007】A/D変換部6−2の動作開始、および停
止は、SR型フリップフロップよりなる変換制御フラグ
6−3によって制御される。A/D変換部6−2は、A
/D変換アナログ部6−2aとA/D変換制御部6−2
bから構成される。
【0008】ここで、初期化信号6−1が“1”である
とすれば、変換制御フラグ6−3の正転(非反転)出力
Qが“0”になり、A/D変換部6−2は停止の状態と
なる。
【0009】この時、変換制御フラグ6−3を構成する
SR型フリップフロップの反転出力QBは“1”となっ
ており、この反転出力は、ソースとドレーンがそれぞれ
電源配線6−10とA/D変換アナログ部6−2aに接
続され、A/D変換アナログ部6−2aに対する電源供
給を司どるP−chトランジスタ6−4のゲートに接続
されており、P−chトランジスタ6−4はデバイスの
特性上、非導通の状態になる。
【0010】従って電源配線6−10からA/D変換ア
ナログ部6−2aへの電源供給は行われず、A/D変換
アナログ部6−2a構成要素であるところの電圧降下を
利用して中間電位を発生させる回路や差動増幅器等、電
源配線6−10から接地配線6−11に至る定常的な電
流パスが遮断される。
【0011】リセットが解除されると、初期化信号6−
1が“0”になり、A/D変換部6−2を搭載するマイ
クロコンピュータは、同一チップ内に搭載されるメモリ
または外部メモリから供給される命令を内部バスを介し
て命令レジスタ6−5に格納する。
【0012】そして、マイクロコンピュータのCPUの
命令デコーダ6−6によって命令を解読し、タイミング
をとりつつ各種制御信号を出力することで、命令を実行
していく。
【0013】CPUが命令を実行していく過程で、A/
D変換開始命令が実行されると、命令デコーダ6−6か
ら変換開始信号6−7が出力され、変換制御フラグ6−
3がセットされる。即ち、非反転出力Qが“1”、反転
出力QBが“0”となる。これによりP−chトランジ
スタ6−4が導通となり、A/D変換アナログ部6−2
aへの電源供給が開始されて、電流消費が始まるととも
に、A/D変換部6−2がアナログ入力端子6−12に
印加されるアナログ電圧のA/D変換を開始する。
【0014】A/D変換が不必要となる場合には、A/
D変換を停止する命令を実行すれば、この命令の実行に
よって、命令デコーダ6−6から変換終了信号6−8が
出力され、変換制御フラグ6−3がリセットされ、変換
制御フラグ6−3の非反転出力Qが“0”、反転出力Q
Bが“1”となる。すると、A/D変換部6−2におけ
るA/D変換動作が停止するとともに、P−chトラン
ジスタ6−4が非導通となって電源供給が停止し、不必
要な定常電流パスが遮断される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
1−155459号公報の実施例の記載内容によれば、
動作は以下のように読みとれる。命令解読部が命令を解
読し、動作シーケンスを与えると同時に、パワーダウン
回路を介して動作させないブロックに対する電源電流の
制限を行う。また命令の先読みによって先の状態を予想
してパワーダウンすることも述べられている。
【0016】しかし、上記公報において、電源電流の制
限解除について、「命令の先の状態を予想してパワーダ
ウンすることにより、パワーダウンモードからの立ち上
がりの動作を高速化できる。」と説明されるにとどまっ
ている。
【0017】ここで注目すべき問題点は、電源供給開始
直後の動作である。より具体的に説明するため、再び図
7を参照して説明する。
【0018】A/D変換開始命令が実行されて変換制御
フラグ6−3がセットされ、反転出力QBが“0”にな
ると、P−chトランジスタ6−4が導通状態になる。
すると、A/D変換アナログ部6−2aが通電状態とな
るが、例えばA/D変換アナログ部6−2aの構成要素
の一つであるところの、図3に示す、電圧降下を利用し
た中間電位発生回路の発生電位が規定の出力電圧値にな
るには、図6に示すように、いくらかの安定待ち時間を
必要とする。これは、寄生容量成分の存在や温度の影響
などによって起こる現象であり、この待ち時間を回避す
ることは困難である。
【0019】もし中間電位発生回路の発生電位が規定の
値に達する前に、その出力電圧を基準として、A/D変
換動作が行われたとしたら、A/D変換結果が期待値か
らずれてしまうことは容易に推測できる。
【0020】従って、マイクロコンピュータのプログラ
ムを作成する者は、A/D変換部6−2が安定動作状態
になるのに必要な時間を調査し、その時間内は、A/D
変換された値を参照しないような配慮をしなければなら
ない。
【0021】しかしながら、これは、A/D変換結果を
必要とした瞬間から期待する真の変換結果が得られるま
でに、無駄な時間を消費しなければならないことを意味
し、応答性が悪い、という現実となって現れる。
【0022】近年LSIは低消費電流化、かつ動作速度
の高速化が求められている。この要求に対応するため
に、LSIに搭載される回路の個々について低消費電流
化のための策が講じられている。
【0023】したがって、本発明は、上記課題を勘案し
た結果、マイクロコンピュータに搭載される周辺回路に
おける消費電流の低減に関するひとつの方策を提案する
ものであり、その目的は、周辺回路への電源供給開始時
の立ち上がり時間、安定待ち時間を意識しなくても良
く、応答性を良好なものとし、且つ、消費電流を削減す
る、マイクロコンピュータを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のマイクロコンピュータは、搭載する任意の
周辺回路に対して動作開始を指示する命令と、該命令が
n命令後に実行される予定であることを検出する手段
と、該検出によって前記周辺回路に対する電源供給を開
始する手段を有する。
【0025】また、本発明においては、もし周辺回路の
動作開始命令の検出後に分岐等によって命令が実行され
なかった場合は開始した電源供給を再停止する手段を有
する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明のマイクロコンピュータは、その好
ましい実施の形態において、周辺回路に対して動作開始
を指示する命令がn命令後に実行される予定であること
を検出する検出手段と、この検出手段によって動作開始
指示命令が検出された場合に、該命令の実行に先だって
前記周辺回路に対する電源供給を開始するように制御す
る手段を備えたものである。
【0027】本発明の実施の形態においては、周辺回路
の動作開始指示命令が、n命令後に実行される予定であ
ることを検出する手段は、好ましくは、命令レジスタを
複数段持つことで命令の先読みを行い、順番として後に
実行される側の命令レジスタの格納値を取り出し、電源
供給制御を行う周辺回路に対しての動作開始指示命令で
あるか否かを判断する、命令比較回路(図1のA/D変
換開始命令検出部1−7、及び図2参照)として構成す
ることができる。
【0028】そして、命令比較回路の判断結果を格納す
るフラグ(図1の電源フラグ1−3)と、このフラグの
格納値により導通、非導通を制御するスイッチ素子(図
1のP−chトランジスタ1−9)を電源パス中にを設
け、周辺回路への電源供給、および停止を制御する。
【0029】もし周辺回路の動作開始命令を実行前に検
出して周辺回路への電源供給を開始した後、動作開始命
令実行直前の命令で分岐が発生した場合には、周辺回路
へ電源供給し続けるという状態とならないように、命令
レジスタに先読みされた命令を破棄するために発生する
制御信号(図1のキャンセル信号1−13)または同等
の信号によって電源供給を司どる電源フラグをリセット
し、先に開始した周辺回路への電源供給をキャンセルす
る。
【0030】本発明のマイクロコンピュータは、その好
ましい実施の形態において、搭載する任意の周辺回路に
対して動作停止を指示する命令については、該命令が実
際に実行された時点で、周辺回路への電源供給を停止す
るように構成される。
【0031】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施例の構成を示す図
である。以下では、本発明の一実施例として、図7に示
した従来技術と同様、電源電流を制限する周辺回路ブロ
ックとして、A/D変換器を選択する例について説明す
るが、本発明において、周辺回路はA/D変換器に限定
されるものでないことは勿論である。
【0033】図1を参照すると、本実施例においては、
初期化信号1−1によって、共にSR型フリップフロッ
プからなる変換制御フラグ1−2と電源フラグ1−3が
リセットされる。初期化信号1−1は、リセット端子等
から強制的に供給されるリセット信号である。この初期
化によって、変換制御フラグ1−2を構成するSR型フ
リップフロップの非反転出力Qが“0”となって、A/
D変換動作が停止し、また電源フラグ1−3を構成する
SR型フリップフロップの反転出力QBが“1”となっ
て、反転出力QBをゲート入力としソースを電源配線1
−10、ドレインをA/D変換アナログ部1−4aに接
続したP−chトランジスタ6−4が非導通となり、A
/D変換部1−4aにおける電流パスを遮断する。
【0034】初期化信号1−1が解除になると(すなわ
ち“0”になると)、本実施例のマイクロコンピュータ
は、同一チップ内に搭載されるメモリまたは外部メモリ
から供給される命令を内部バスを介して命令レジスタ1
−5に格納する。
【0035】そして命令デコーダ1−6によって命令を
解読し、タイミングをとりつつ各種制御信号を出力する
ことで命令を実行していく。
【0036】命令レジスタ1−5の内部の1段目1−5
aは、現在実行中の命令を、2段目1−5bは現在実行
中の命令が格納されていた次の番地の命令を、3段目1
−5cは、現在実行中の命令が格納されていた次の次の
番地の命令をそれぞれ格納するレジスタである。なお、
命令先読み(プリフェッチ)の仕組みについては、命令
実行速度を高める手段として一般的に知られているの
で、ここでは、その詳細は省略する。
【0037】以下に、A/D変換開始命令が実行されて
いく過程、その後、A/D変換停止命令が実行されてい
く過程、A/D変換開始命令の直前の命令が分岐命令だ
ったことによりA/D変換が行われずに終わる過程、の
3つについて順次説明する。
【0038】まずA/D変換開始命令が通常に実行され
ていく過程について説明する。
【0039】今、命令が実行されていく過程で、命令レ
ジスタ1−5の3段目1−5cにA/D変換開始命令が
格納されたとする。すると、A/D変換開始命令検出部
1−7がこれを検出して、電源供給開始信号1−8を出
力し、この電源供給開始信号1−8は電源フラグ1−3
を構成するSR型フリップフロップのセット端子に入力
され、電源フラグ1−3をセットする。即ち反転出力Q
Bを“0”にする。
【0040】A/D変換開始命令検出部1−7は、A/
D変換開始命令だけに応答する命令デコーダとして構成
される。
【0041】例えばA/D変換開始命令の命令コードが
バイナリ8ビットで“11100110B”(Bはバイ
ナリ表示を意味する)と仮定した場合の命令デコーダの
回路構成の一例を、図2に示す。
【0042】入力端子2−1から2−8は順に、命令各
ビットを接続するものである。入力端子2−1を最下位
(LSB)、順に入力端子2−8を最上位(MSB)と
なるように接続したとすると、2進数表記で、1110
0110Bなる命令を検出すると、8入力ANDゲート
2−12の出力に接続する出力端子2−13から“1”
が得られることになる。
【0043】再び図1を参照すると、電源フラグ1−3
の反転出力QBが“0”になると、P−chトランジス
タ1−9が導通となり、電源配線1−10からA/D変
換部1−4aに対して電源が供給される。
【0044】A/D変換部1−4を構成するA/D変換
アナログ部1−4aとA/D変換制御部1−4bのう
ち、A/D変換アナログ部1−4aだけに電源供給制御
を施す理由は、A/D変換制御部1−4bが、一般にデ
ジタル回路のみで構成され、特にCMOS構成とすれば
電源供給の制御を必要としない程度にしか電流を消費し
ないからである。
【0045】A/D変換アナログ部1−4aへの電源供
給が開始されると、例えばその構成要素である電圧降下
を利用して中間電位を発生させたりする回路(図3参
照)や差動増幅器(図4参照)等に電流を流し始める。
即ち電流を消費しはじめる。
【0046】命令実行が1ステップ進むと、A/D変換
開始命令は、命令レジスタの2段目1−5bにシフト
し、更に命令実行がもう1ステップ進むと、A/D変換
開始命令が、命令レジスタの1段目1−5aにシフトす
る。すると命令デコーダ1−6が、A/D変換変換開始
命令を検出して、変換開始信号1−11を出力し、変換
制御フラグ1−2をセット、即ち非反転出力Qを“1”
にする。
【0047】するとA/D変換部1−4において、A/
D変換動作が開始される。なお、A/D変換手続きの詳
細については、本発明の主題と直接関係するものでない
ことから、その詳細は省略する。
【0048】A/D変換アナログ部1−4aは、すでに
2命令前の実行時から電源供給が始まっており、A/D
変換開始命令を命令デコーダ1−6がデコードした時点
で、例えば図3に示すような、電圧降下を利用した中間
電位出力回路の出力電圧が安定状態になっているので、
この電圧を基準電圧としたA/D変換の開始直後の変換
結果も、信頼できる変換結果を出力する。
【0049】図5は、本発明の一実施例におけるA/D
変換開始命令の実行の際の命令レジスタの状態と、図3
に示した中間電位出力回路におけるP−chトランジス
タ3−2のゲート電圧を供給する入力端子3−1の値、
および出力端子3−9の出力電位の状態を示した図であ
る。上述した説明、及び図5から、命令レジスタ1−5
cにA/D変換開始命令が格納された時点(ステップ
1)で、A/D変換開始命令検出部1−7が電源供給開
始信号1−8を“1”とし、電源フラグ1−3がセット
され、この電源フラグ1−3の反転出力QBは“0”と
なり、入力端子3−1も“0”となり、P−chトラン
ジスタ3−2が導通し、図5に示すように出力端子3−
9の出力電位が立ち上がり、安定待ち時間経過後に、ス
テップ3において、A/D変換開始命令が命令デコーダ
1−6で実行された時には、中間電位出力回路の出力端
子3−9の電圧は安定状態となっている。
【0050】なお、A/D変換アナログ部1−4aが電
源供給後どの程度の時間を要するかは、回路構成などに
よって異なるものとなる。従って、本実施例では、A/
D変換アナログ部1−4aに電源を供給開始してから、
実際にA/D変換を開始までの時間が、A/D変換アナ
ログ部1−4aの安定動作に至るまでの時間よりも大き
くなる関係を維持される。ここでは、A/D変換命令実
行の2命令前に電源供給を開始すると、A/D変換アナ
ログ部1−4aが安定するという前提に基づき説明して
いる。
【0051】次にA/D変換停止命令が実行されていく
過程について説明する。
【0052】A/D変換停止命令は命令レジスタ1−5
の3段目1−5c、2段目1−5b、1段目1−5aを
経て命令デコーダ1−6によって解読される。その結
果、変換終了信号1−12が出力され、変換制御フラグ
1−2と電源フラグ1−3がリセットされて、A/D変
換変換動作が停止すると共に、P−chトランジスタ1
−9が非導通になって、A/D変換アナログ部1−4a
への電源供給が停止される。これによりA/D変換アナ
ログ部1−4aの電流パスが遮断される。
【0053】最後に、A/D変換開始命令の直前の命令
が分岐命令だったことによりA/D変換が行われずに終
わる過程について説明する。
【0054】命令レジスタの3段目1−5cにA/D変
換開始命令が格納され、電源フラグ1−3がセットされ
るところまでは前述と同様である。
【0055】異なるのは、この時点で命令レジスタの2
段目1−5bに格納されている命令が分岐命令である点
である。この分岐命令が命令実行と共にシフトして、命
令レジスタの1段目1−5aに格納されるに至ると、命
令デコーダ1−6から分岐先のアドレスをプログラムカ
ウンタに格納する処理を行う制御信号を発生する。
【0056】分岐が起こると、連続したアドレスの命令
を実行する前提で先読みされて命令レジスタ1−5b、
1−5cに格納された命令は無効になる。従って、命令
レジスタ1−5b、1−5cの内容を破棄するための制
御信号であるキャンセル信号1−13が出力される。
【0057】ANDゲート1−14は、変換制御フラグ
1−2の反転出力QBが“1”の時、即ちA/D変換が
行われていない時に、キャンセル信号1−13を有効に
して電源フラグ1−3をリセットし、先読みによって行
われたA/D変換アナログ部1−4aへの電源供給を再
び停止する。
【0058】もし、A/D変換中にキャンセル信号1−
13が出力された場合には、変換制御フラグ1−2の反
転出力QBが“0”であることから、ANDゲート1−
14の出力は常に“0”であり、命令レジスタ1−5b
と1−5cがリセットされるだけで、電源フラグ1−3
がリセットされることはなく、A/D変換動作が継続す
る。
【0059】なお、上記実施例では、電源供給を司どる
素子としてP−chトランジスタを電源配線とA/D変
換アナログ部との間に配置した例について説明を行った
が、素子の種類はこれに限定されるものでない。また素
子の配置場所としてA/D変換アナログ部1−4bと接
地配線1−18との間を選択してもよい。
【0060】また上記実施例では、命令の解読部として
命令デコーダを採用して説明を行ったが、マイクロプロ
グラムを利用した制御信号発生回路を採用してもよい。
【0061】命令レジスタに命令が格納される際、最初
と次の命令は命令レジスタ1−5が空であるから直接命
令レジスタの1段目1−5aと2段目1−5bに格納さ
れることが想定される。従って本実施例においては、A
/D変換開始命令は、最初から数えて3命令以降、分岐
先においても、分岐先から3命令以降に実行する前提の
プログラムを作成することが必要である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0063】本発明の第1の効果は、動作させる周辺回
路への電源供給開始時の立ち上がり時間、安定待ち時間
を意識しなくてもよく、且つ応答性を向上することがで
きる、ということである。
【0064】その理由は、本発明においては、動作させ
る周辺回路への電源供給を、その周辺回路を使用する命
令が、実行される数命令前に検出して予め電源供給を開
始し、周辺回路の動作を安定させることができる、ため
である。
【0065】本発明の第2の効果は、消費電流を削減す
ることができる、ということである。
【0066】その理由は、本発明においては、電流が定
常的に流れるパスを持つ周辺回路への電源供給を、当該
周辺回路を動作させる時だけ行うようにしたことによ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマイクロコンピュータの構
成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例におけるA/D変換開始命令
検出部の回路構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例及び従来技術におけるA/D変
換アナログ部を構成する定常的に電流を消費する回路の
一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例及び従来技術におけるA/D変
換アナログ部を構成する定常的に電流を消費する差動増
幅回路の一例である。
【図5】本発明の一実施例の動作を示すタイムチャート
である。
【図6】従来技術の動作を説明するため信号波形図であ
る。
【図7】従来のマイクロコンピュータの構成の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1−1 初期化信号 1−2 変換制御フラグ 1−3 電源フラグ 1−4 A/D変換部 1−4a A/D変換アナログ部 1−4b A/D変換制御部 1−5 命令レジスタ 1−5a 命令レジスタの1段目 1−5b 命令レジスタの2段目 1−5c 命令レジスタの3段目 1−6 命令デコーダ 1−7 A/D変換開始命令検出部 1−8 電源供給開始信号 1−9 P−chトランジスタ 1−10 電源配線 1−11 変換開始信号 1−12 変換終了信号 1−13 キャンセル信号 1−14 ANDゲート 1−15 ORゲート 1−16 ORゲート 1−17 アナログ入力端子 1−18 接地配線 2−1〜2−8 入力端子 2−9〜2−11 インバータ 2−12 ANDゲート 2−13 出力端子 3−1 入力端子 3−2 P−chトランジスタ 3−3 電源配線 3−4〜3−7 抵抗 3−8 接地配線 3−9〜3−12 出力端子 4−1 電源配線 4−2〜4−8 TR(トランジスタ素子) 4−9、4−10 入力端子 4−11 出力端子 4−12 接地配線 6−1 初期化信号 6−2 A/D変換部 6−2a A/D変換アナログ部 6−2b A/D変換制御部 6−3 変換制御フラグ 6−4 P−chトランジスタ 6−5 命令レジスタ 6−6 命令デコーダ 6−7 変換開始信号 6−8 変換終了信号 6−9 ORゲート 6−10 電源配線 6−11 接地配線 6−12 アナログ入力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搭載する任意の周辺回路に対して動作開始
    を指示する命令を有すると共に、 該命令がn(nは1以上の整数)命令後に実行される予
    定であることを検出する手段と、 前記検出によって前記周辺回路に対する電源供給を開始
    する手段と、 を備えたことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 【請求項2】前記搭載する任意の周辺回路に対して電源
    供給を開始してから、前記周辺回路に対して動作開始を
    指示する命令が実際に実行されるまでの時間が、前記周
    辺回路の動作が安定するまでの待ち時間よりも長い関係
    にある、ことを特徴とする請求項1記載のマイクロコン
    ピュータ。
  3. 【請求項3】前記搭載する任意の周辺回路に対して動作
    停止を指示する命令が、該命令が実際に実行された時点
    で、前記周辺回路への電源供給を停止する、ことを特徴
    とする請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  4. 【請求項4】搭載する任意の周辺回路に対する動作開始
    を指示する命令を検出の後、分岐命令等の実行によって
    実際には実行されずに分岐してしまった場合には、再び
    前記周辺回路への電源供給を停止する手段を有する、こ
    とを特徴とする請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  5. 【請求項5】先読みされた命令を格納する命令レジスタ
    を複数段備え、 前記命令レジスタの所定の段に格納され実行待ちの命令
    が、電源供給制御を行う周辺回路に対する動作開始指示
    命令であるか否かを検出する検出手段と、 前記検出手段により前記命令レジスタの所定の段におい
    て動作開始指示命令が検出された時にその検出信号を保
    持する保持手段を備え、 前記保持手段の値により、前記周辺回路の電源パスに設
    けられたスイッチをオン状態として前記動作開始指示命
    令がデコードされて実行される以前の時点で前記周辺回
    路への電源供給を開始し、前記動作開始指示命令が実行
    された時点では、前記周辺回路の電源状態が安定してい
    る、ように構成してなることを特徴とするマイクロコン
    ピュータ。
  6. 【請求項6】前記動作開始指示命令を前記検出手段で検
    出し、前記周辺回路への電源供給を開始した後、前記動
    作開始指示命令に先行する分岐命令の実行によって、前
    記動作開始指示命令が実行されずに、分岐した場合、前
    記保持手段の値をクリアし、前記周辺回路の電源パスに
    設けられたスイッチをオフ状態として前記周辺回路への
    電源供給を停止する、ことを特徴とする請求項5記載の
    マイクロコンピュータ。
JP9175306A 1997-06-16 1997-06-16 マイクロコンピュータ Pending JPH117437A (ja)

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JP (1) JPH117437A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186854A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Canon Inc 半導体集積回路

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JP2008186854A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Canon Inc 半導体集積回路

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