JPH1173644A - 情報記録円盤用消磁装置 - Google Patents
情報記録円盤用消磁装置Info
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- JPH1173644A JPH1173644A JP13250898A JP13250898A JPH1173644A JP H1173644 A JPH1173644 A JP H1173644A JP 13250898 A JP13250898 A JP 13250898A JP 13250898 A JP13250898 A JP 13250898A JP H1173644 A JPH1173644 A JP H1173644A
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Abstract
磁して再生時に磁気によって劣化した音質、画質等を回
復させる情報記録円盤用消磁装置を提供する。 【構成】 情報記録円盤用消磁装置30は、樹脂1内に
埋設されて被覆されたコイル2と、樹脂1の上面に情報
記録円盤類を載せることができるように形成された設置
部3を設け、樹脂1でモールドされたコイル2を装置筺
体8に螺子止めし、装置筺体8内にコイル2への電圧の
印加時間を設定するタイマ6とコイル2に印加される電
圧を漸次降圧する電圧制御部5を設けた構成であり、ル
ープ減衰消磁法によって情報記録円盤類のアルミ箔や印
刷塗料に含有する磁性体の帯磁を消磁する。
Description
された音楽CD(オーディオ・コンパクト・ディス
ク)、フォトCD、ゲームソフトCD、DVD(デジタ
ル・ビデオ・ディスク)、MD(ミニ・ディスク)、C
D−ROM(リード・オンリィ・メモリ)等のレーザー
光を照射して情報を読み出す情報記録円盤類に帯磁した
磁気を消磁して、再生時に磁気によって劣化した音質、
画質等を回復させるための情報記録円盤用消磁装置に関
する。
ィスク)、フォトCD、ゲームソフトCD、DVD(デ
ジタル・ビデオ・ディスク)、MD(ミニ・ディス
ク)、さらには各種データやソフトウェア等が記録され
たCD−ROM(リード・オンリィ・メモリ)等の情報
記録円盤類は、基材がポリカーボネイト、アモルファス
ポリオレフィン等の樹脂製であり、信号を記録した記録
反射面がアルミ箔製となっている。
アルミ箔が非磁性体であることから磁気の影響を受けな
いというのが定説となっている。畢竟、前記情報記録円
盤類はデジタル記録媒体であり、何度再生しても情報の
劣化が無いというのが一般の認識である。
していると、音質や画質が多少なりとも劣化するのが現
実である。この場合に当該情報記録円盤類に消磁処理を
施すと消磁処理前よりも消磁処理後の音質や画質が向上
する。
と考えられている情報記録円盤類でも、実際は何度か再
生機器にかけることによって情報記録円盤類自身が帯磁
してしまうことが推定される。
った1.5年間使用の中古音楽CDと2年間使用の中古
音楽CD(各々数十回再生している。)についてそのレ
ーベル面と信号面の磁気量をガウスメーターによって測
定した実験結果によれば、特に印刷部分の箇所の磁気量
が最大2.5ガウスと他の箇所の磁気量0.5ガウスよ
りも大きいことが判明した。
かではあるが帯磁する原因としては、情報記録円盤類の
裏面(レーベル面)のタイトル名、曲名、演奏者名、製
造会社等を印刷した塗料に含まれている磁性体(例え
ば、一般に赤系統塗料には酸化鉄、青系統塗料にはコバ
ルトが含有されている。)に帯磁すること、また、情報
記録円盤類の記録反射面のアルミ箔は純度100%のア
ルミニウムではなく、ニッケル、コバルト、鉄等の磁性
体が極微量含まれており、それらの磁性体が再生機器の
ピックアップ部のマグネットにより帯磁することが考え
られる。
回転すれば、一種のダイナモ発電機となって周囲の線材
に起電力を誘起し、アースや電源を揺すってジッターの
発生要因となることも考えられる。
げて強力なマグネットを近づけると、僅かに反応して引
き寄せられるという事実からも、情報記録円盤類自身が
何らかの磁気干渉を受けていることは明らかである。
ザー光線は電磁波であるため、当然に帯磁した情報記録
円盤類の磁気の影響を受けて偏向・屈折したり、歪む等
して情報記録円盤類の再生時の音質、画質を劣化させる
ことになるのである。
何度か行った後は時々消磁処理することが望ましいので
ある。
減乃至消すための消磁機器が既に市販されている。
ヘッド用消磁器、図15に示すような磁気テープ用消磁
器、図16に示すようなドリル等の機械工具の消磁に使
用される工具用消磁器、さらに本発明の対象とする情報
記録円盤類の帯磁の問題を解消させるものとして図17
に示されるようなCD類用音質画質改善装置である。
報記録円盤類(例えばCD)の上をなぞることにより消
磁させることができ、図16の消磁器はその上で情報記
録円盤類を移動させることにより消磁させることができ
る(転用の例)。
装置は、中央部の突起にCD類の中心部の穴を被せてセ
ットし、スタートスイッチを押すとCD類が(永久磁石
の強力磁界)+(コイルの磁界)の磁界中を数十秒間高
速で回転させるというものである。このCD類用音質画
質改善装置については米国特許、特許番号548705
7号(登録日;1996年1月23日)に詳細に記載さ
れている。以下、簡単に上記CD類用音質画質改善装置
の構造を説明する。
構造を示す内部側面図であり、図19は変調電磁場を生
成する基本構成を示す斜視図である。
録媒体において弛緩ノイズを低減する装置であって、変
調電磁場を生成する手段と、前記変調電磁場を通過する
ように前記情報記録媒体を回転させる手段と、を基本構
成要素とする装置であるが、その構造は図18から判る
ように永久磁石22、22と、それを取り巻くコイル2
3からなる磁石部32を備えており、それらの生成する
〔(永久磁石の強力磁界24)+(コイルの磁界)〕の
磁界中で情報記録媒体のCD25を数十秒間モータ35
にて高速で回転させることにより記録媒体導体(アルミ
箔)内の弛緩即ちリンガ・ノイズを減衰させるというも
のである。なお、符号27は制御スイッチ、符号29は
DC電源、符号31は装置筺体である。
用消磁器はカセットテープ用であるため消磁面積が狭
く、情報記録円盤類の全面を消磁するためには何度も動
かす必要があるので時間を要し使いにくく、且つ均一に
消磁することは困難である。
前記テープデッキ用消磁器よりも多少とも広いのである
が、作業性、所要時間、消磁の均一性の点で問題は解消
しない。
庭内で情報記録円盤用として転用するには不適である。
質画質改善装置は、上記作業性、使いやすさ、手軽さ、
所要時間の点では良好といえる。
れるかは疑問と言わざるを得ない。
く帯磁させることによって磁性体の磁化の方向を一定に
揃えよう(エンハンス)とするもので、仮に音質・画質
の回復の効果が得られても、それはCD類内に含有する
磁性体が一様に磁化されれば歪み等も一様になり、ハー
ド側のピックアップのレーザー光は一様に偏向するの
で、全体として音質・画質の劣化が改善されたように聴
こえ、見えることによると推量される。
後まで常に曝していることからしても、本質的にCD類
自身に含まれている微量な磁性体の帯磁を解消するもの
ではないのは明らかであり、所謂「消磁器」ではない。
ことから、前述のように一種のダイナモ発電機の現象が
現れることも危惧される。
装置はCD類全面を一度に処理できるという利点はある
が、永久磁石上でCD類を高速回転させながら処理する
方式なので、CD類に帯磁している磁気の状態によって
は、消磁するどころか逆に磁気を強めたり、帯磁してい
ないCD類までも帯磁させてしまったりすることがある
と言える。ところが、この消磁器を使用する前と後では
CD類の音質、或いは画質自体は変化するので、恰も消
磁の効果があったように勘違いしてしまう、という欠点
が指摘されるのである。
録円盤類に帯びた磁気を短時間で手軽に、確実に、全面
を均一に消して、帯磁による情報記録円盤類の音質、画
質等の劣化を回復させることが可能な情報記録円盤用消
磁装置を提供することにあり、本発明は、 (1)情報記録円盤類に帯磁した磁気を低減乃至消す装
置であって、磁界の強さが漸減する交番磁界を生成する
手段と、前記交番磁界中に前記情報記録円盤類を静止状
態で配置する手段と、から成ることを特徴とする情報記
録円盤用消磁装置により上記課題を解決する。
番磁界を生成する手段が、円盤状に捲回したコイルと、
該コイルに交流電圧を印加するとともに該交流電圧を漸
減させる電圧制御手段と、から成ることを特徴とする上
記(1)に記載の情報記録円盤用消磁装置により上記課
題を解決する。
への通電時間を設定するタイマを備えていることを特徴
とする上記(2)に記載の情報記録円盤用消磁装置によ
り上記課題を解決する。
イルに印加される交流電圧源に商用交流電源を用いると
ともに、前記コイルへの通電中に充電されて前記タイマ
の設定時間後に5〜20秒の時間で漸次放電して印加交
流電圧をゼロ電圧に減衰させるコンデンサを備えている
ことを特徴とする上記(3)記載の情報記録円盤用消磁
装置により上記課題を解決する。
録円盤類を静止状態で配置する手段が、装置筺体の上面
に樹脂で被覆された円盤状のコイルを水平に固定した構
造であって、前記樹脂で被覆された円盤状のコイルの上
面に前記情報記録円盤類を直に載置するものであること
を特徴とする上記(2)記載の情報記録円盤用消磁装置
により上記課題を解決する。
録円盤類を静止状態で配置する手段が、装置筺体内の上
方に樹脂で被覆された円盤状のコイルを水平に固定した
構造であって、前記装置筺体の上面に前記情報記録円盤
類を載置するものであることを特徴とする上記(2)記
載の情報記録円盤用消磁装置により上記課題を解決す
る。
m〜130mm、内径10mm〜32mm、厚さ3〜1
2mmの中心近傍から外周に向かって渦巻き状に捲回し
た円盤状の空芯コイルであることを特徴とする上記
(2)〜(6)に記載の何れかの情報記録円盤用消磁装
置により上記課題を解決する。
盤用消磁装置にて消磁処理すると、後述の発明の実施の
形態の欄に記載するように消磁処理前よりも処理後のC
Dの音質が向上することが本発明者の試験により実証さ
れている。
の実施形態の例を図面に基づき詳細に説明する。
盤用消磁装置にCDをセットした状態の上面図、(b)
は(a)の左側面図、(c)は(a)の下側面図であ
る。
磁装置の異なる例の上面図、(b)は(a)の左側面
図、(c)は(a)の下側面図である。図3の(a)は
本発明の情報記録円盤用消磁装置のコイルの説明図、
(b)は樹脂で被覆したコイルの上面図、(c)は
(b)の左側面図である。図4の(a)(b)は本発明
の情報記録円盤用消磁装置のコイルの取付け方法の異な
る例を示す説明図である。図5の本発明の情報記録円盤
用消磁装置の回路図である。図6は本発明の情報記録円
盤用消磁装置の回路の簡略説明図である。図7は本発明
の情報記録円盤用消磁装置の他の異なる例の回路図であ
る。図8は磁界の強さベクトル値のコイル中心からの距
離に対する分布を示す測定図である。図9はループ減衰
消磁法の説明図である。
記録円盤類(例えばCD)に帯磁した磁気を低減乃至消
す装置であって、第1に磁界の強さが漸減する交番磁界
を生成する手段と、第2に前記交番磁界中に前記情報記
録円盤類を静止状態で配置する手段と、を基本構成要素
として備えている。
示される情報記録円盤用消磁装置30では、樹脂1内に
埋設(モールド)されて被覆されたコイル2と、樹脂1
の上面に情報記録円盤類を載せることができるように形
成された設置部3を設け、樹脂1でモールドされたコイ
ル2を装置筺体8に螺子止めし、装置筺体8内に、コイ
ル2への電圧の印加時間を設定するタイマ6と、コイル
2に印加される電圧を次第に降圧する電圧制御部5を設
けた構成である。
(b)に示す情報記録円盤用消磁装置40のように、底
面及び側面、或いは全面が樹脂1で被覆されたコイル2
が装置筺体8内の上方に水平に固定収納されるように
し、設置部3を装置筺体8と一体成形した突子10と同
心円状に、且つ同突子10よりも一段低く設け、また、
突子10の両脇にMD用の設置部4を設けて、同時に2
枚のMDが消磁できるようにしてもよい。
ように、空芯コイルであって円盤状になっており、線材
を渦巻き状に巻いて始端部と終端部とを外部に引き出し
てリード線9としてある(なお、図3(a)において放
射状に伸びた線はコイルをテーピングしたテープ線であ
る)。上記コイル2は外径110mm〜130mm、内
径10mm〜32mm、厚さ3〜12mmの中心近傍か
ら外周に向かって渦巻き状に捲回した円盤状の空芯コイ
ルの構成とすれば、情報記録円盤類であるCD、DV
D、CD−ROM及びMDのサイズに最適である。
線材を、巻数約4200回、内径約φ30mm、外径約
130φmm、厚さ約7.95mmの円盤状で、抵抗値
340Ω程度とした(この場合のLは940mH程度で
ある)。
図8から明らかなように、その磁界の強さベクトルがそ
の上に載せたCDに対して中心付近がやや大きいものの
ほぼ全体に一様に分布していることが分かる。なお、測
定条件はコイルの電流を50mA一定、コイルの中心か
ら5mm間隔で垂直方向及び水平方向の磁束密度(ガウ
ス)を測定し、その合成ベクトル絶対値を棒グラフにし
た。
2を樹脂1でモールドして全体を板状に成形し、その外
側にリード線9を引き出してある。
樹脂1の中心部からは突子10が上方に突設され、その
突子10に情報記録円盤類の中心部に形成されている開
口孔11を被せてセットすることができるようにしてあ
る。
突子10は装置筺体8と一体成形するため、樹脂1上方
に突設する必要はない。
ード線9の一方は図5、図6の電源回路図に示すよう
に、電源回路12の整流器13に接続され、他方はFE
T等のスイッチング素子14に接続されている。電源回
路12には電源スイッチ15、コイル2に電流を流して
消磁を開始する消磁スイッチ16、消磁中は点灯し消磁
終了後に消灯するLED等のインジケータ17が設けら
れており、それらは装置筺体8の表面に露出するように
取り付けて電源スイッチ15、消磁スイッチ16を装置
筺体8の外部からON、OFF操作できるようにしてあ
る。タイマ回路18は可変抵抗器の抵抗値を変えること
によりコイル2に給電可能な時間(設定時間)を任意に
変えることができるようにしてあり、設定時間の一例と
しては約1〜8秒程度が考えられる。
9のR・Cの時定数により電流が次第に減少するように
する電圧制御部5を構成してある。
30、40では、電源スイッチ15をONにして主電源
を入れると、AC100Vの電圧が整流回路に流れて整
流される。ここで、消磁スイッチ16をONにすると、
整流器13(ブリッジダイオード)から出力される直流
電流がタイマ6を経てスイッチング素子14のゲートに
印加され、ゲートが開いてスイッチング素子14(FE
T;電界効果トランジスタ)がONとなる。それに伴っ
て、整流器13からの出力電流がコイル2に流れ、コイ
ル2が励磁される。また、タイマ回路18−インジケー
タLED−抵抗19−コンデンサ7−タイマ回路18の
閉回路が構成され、タイマ6がスタートし、コンデンサ
7への充電が開始される。コイル2にはタイマ6の設定
時間(約1〜8秒間)中電流が流れ、設定時間経過後は
コンデンサ7に充電された電流が流れる。コンデンサ7
に充電された電流は放電時間の経過につれて漸次少なく
なる。即ち、電圧制御部5のコンデンサ7からの電流が
抵抗19を通過することにより、コンデンサ7と抵抗1
9のR・Cの時定数に応じて電流が次第に減少し、スイ
ッチング素子14のゲートに印加される電圧が次第に減
少し、コイル2に流れる電流が急激にゼロになるのが防
止される。
磁され、コイル2の上にセットされた情報記録円盤類2
0の帯磁が消磁される。この場合、上記消磁の原理は後
述の所謂ループ減衰消磁法による消磁である。
が、構成は前記電源回路と類似する。要約すれば、コイ
ル2には商用交流電源(100V;50Hzまたは60
Hz)が印加されるとともに整流器13が直列接続さ
れ、その+−端子間に電流制御用のスイッチング素子1
4(FET)が付いており、該FETがC・R時定数回
路を持つオペアンプで駆動されてそのドレイン電流が制
御されるので、コイル2に流れる電流は漸減し(ゲート
電圧制御)、前記商用交流電源と同じ周波数の漸減交流
磁界が発生するのである。
に、ある残留磁気Br の状態にある磁性体に、同図に示
すように時間毎に正負に交互に減衰する磁界Hを作用さ
せると、磁性体の残留磁気Br はヒステリシスループに
沿って減衰しながら原点Oに近づくという現象を利用し
た消磁方法である。この消磁法は印加する交番磁界が低
周波(0.1〜10Hz)の時は直流消磁、交番磁界が
商用電源の周波数(50Hzまたは60Hz)の時は交
流消磁と呼ばれており、本発明では後者に依っている。
通常、最も簡便な交流消磁法としては、既に与えられて
いるよりも少し大きめの逆磁界を磁性体に与え(図9に
示す保磁力Hcの2〜10倍)、5分程度かけて徐々に
減衰させる方法が広く採用されており、特に磁性体が軟
質材料である場合に適用されているが、本発明では、情
報記録円盤類は元々非磁性体であり、また、塗装面とア
ルミ反射面の帯磁量が極小と思われるため、交流消磁法
の処理に要する時間は5秒〜10数秒程度で足りる。こ
のことは、薄い鉄片(鉄板)に磁石をつけて強制磁化さ
せたものを本発明の消磁装置にて数秒間処理すると、完
全に消磁できるということからも証明される。
30、40では、コイル2へ流れる電流が零になると消
磁スイッチ16が自動的にOFFになり、インジケータ
17が消灯し、消磁が完了したことを目で確認できるよ
うになっている。
0または40を使用するに際しては例えば次の手順によ
る。
1を突子10に嵌める。また、MDを消磁するときはM
Dを装置筺体8の両脇の設置部4から差し込む。
源を入れる。
磁が開始され、ループ減衰消磁法により消磁され、イン
ジケータ17が点灯して消磁が確認される。
ンジケータ17が消灯し、消磁の終了を確認することが
できる。確認できたら情報記録円盤類20を突子10か
ら取り外して保管するか、再生して鑑賞する。
置の消磁効果を検証する実験結果について測定グラフを
基にして以下説明する。
記録円盤用消磁装置を用いてオーディオテクニカのテス
トCD(AT−CDL3)の中から12トラック目の1
KHz信号を20秒間スペクトル・アナライザーにて測
定した消磁前と消磁後の実験結果を表す3次元透視表示
図である。但し、1KHz正弦波のみの信号ではないた
めに他の帯域の信号、特に倍音の信号が出ている。横軸
に周波数(0〜5.0KHz)、高さが相対音圧レベ
ル、奥行きが時間軸である。両者を比較すると顕著な差
が現れていることが判る。
z信号成分には正弦波以外の山が発生しており、おそら
くはノイズ成分若しくは歪み成分であると考えられる。
あるが、これは読み取りエラーによる音声の欠損である
と推定される。さらに、山が横方向に間延びしているこ
とから音の立ち上がり、下がりが悪くなっているとも考
えられる。
つき、凹凸が発生しており、200〜800Hzの間に
は余分な小さな山が多数発生しており、これは同じくノ
イズ、歪み成分であると考えられる。
あった余分な山は消滅しており、空白部分も無く、山が
奇麗に揃っていて、上記消磁前の劣化状態が殆ど解消さ
れていると言える。つまり、歪みが無くなり、欠損によ
り聞こえなかった音が聞こえるようになることがあると
いう事実が立証されたのであるまた、他の帯域の山も奇
麗に揃っており、200〜800Hzの間の余分な山が
かなり消滅したことから推測すれば、SN比が非常に良
くなり、聴感上も歪みが非常に少なくなったといえるで
あろう。
について本発明の情報記録円盤用消磁装置を用いての消
磁前と消磁後の前記同様のスペクトル・アナライザーに
よる測定を約40秒間行った結果である。
や分かりにくいが、細かい変化が随所に見られる。特に
1KHzから2.5KHzの時間20秒付近を見ると、
明らかに山の数が増えているのが確認される。これは消
磁によって情報量が明らかに増えたことを意味する。
なっており、これは各レンジが伸びたということを表し
ていると考えられる。
のLOVE WARS/ANNIVERSARY(記録
時間4分45秒)音楽CDについて、本発明の情報記録
円盤用消磁装置及び本発明と同種目的のもので既に市販
されている前記CD類消磁器とによって消磁した後のノ
イズである。上段が消磁前、中段がCD類消磁器による
消磁後、下段が本発明の情報記録円盤用消磁装置による
消磁後である。
磁装置では信号雑音比率SNRが消磁処理前よりも低減
されているのに対し、CD類消磁器では却って増えてい
ることが判る。
消磁装置による中古CDの消磁処理前後の業務用CDプ
レーヤー(SONY製CDP−3000)にて再生した
時のアナライザーとオシロスコープによる正弦波による
ノイズレベルとしての再生レベルの変動値(dB)を表
すものである。
が大幅に改善していることが確認される。また、4KH
z以上の周波数帯では消磁処理前ではオシロスコープに
てノイズ波形が確認され、再生音は聴感上でも高音域8
KHz〜12KHzの帯域に歪み音が聞き取れたが、消
磁処理後ではノイズの波形は確認されず、聴感上、高音
域の歪み感が軽減していることが確認された。
盤用消磁装置によれば、CDを始とする情報記録円盤類
に帯磁した磁気を簡単に素早く確実に低減ないし消すこ
とができ、帯磁による再生時の音質・画質の劣化の影響
を防止できることが理解されるであろう。
記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範
囲に含まれる全ての均等物に及ぶことは勿論である。
記録円盤用消磁装置は、下記のような優れた効果が得ら
れる (1)ループ減衰消磁法による情報記録円盤類に帯磁し
た磁気の消磁が確実にできる。
状なので、情報記録円盤類を直接載置することができ、
消磁が均一に行われる。
うことができる。
印加される交流電圧源に商用交流電源を用いているの
で、回路が簡単である。
態で消磁処理を行い、且つ永久磁石を用いないので装置
自体から情報記録円盤類への磁気干渉の恐れがない。
Dをセットした状態の上面図、(b)は(a)の左側面
図、(c)は(a)の下側面図である。
なる例の上面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は
(a)の下側面図である。
イルの説明図、(b)は樹脂で被覆したコイルの上面
図、(c)は(b)の左側面図である。
置のコイルの取付け方法の異なる例を示す説明図であ
る。
る。
説明図である。
例の回路図である。
に対する分布を示す測定図である。
スペクトル・アナライザーにて測定した3次元透視表示
図である。
後のテストCDの1KHz信号を20秒間スペクトル・
アナライザーにて測定した3次元透視表示図である。
ル・アナライザーにて約40秒間測定した3次元透視表
示図である。
盤用消磁装置による消磁後の前記同様のスペクトル・ア
ナライザーによる測定の3次元透視表示図である。
る。
斜視図である。
側面図である。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】情報記録円盤類に帯磁した磁気を低減乃至
消す装置であって、磁界の強さが漸減する交番磁界を生
成する手段と、前記交番磁界中に前記情報記録円盤類を
静止状態で配置する手段と、から成ることを特徴とする
情報記録円盤用消磁装置。 - 【請求項2】前記磁界の強さが漸減する交番磁界を生成
する手段が、円盤状に捲回したコイルと、該コイルに交
流電圧を印加するとともに該交流電圧を漸減させる電圧
制御手段と、から成ることを特徴とする請求項1に記載
の情報記録円盤用消磁装置。 - 【請求項3】前記電圧制御手段は、コイルへの通電時間
を設定するタイマを備えていることを特徴とする請求項
2に記載の情報記録円盤用消磁装置。 - 【請求項4】前記電圧制御手段は、前記コイルに印加さ
れる交流電圧源に商用交流電源を用いるとともに、前記
コイルへの通電中に充電されて前記タイマの設定時間後
に5〜20秒の時間で漸次放電して印加交流電圧をゼロ
電圧に減衰させるコンデンサを備えていることを特徴と
する請求項3記載の情報記録円盤用消磁装置。 - 【請求項5】前記交番磁界中に前記情報記録円盤類を静
止状態で配置する手段が、装置筺体の上面に樹脂で被覆
された円盤状のコイルを水平に固定した構造であって、
前記樹脂で被覆された円盤状のコイルの上面に前記情報
記録円盤類を直に載置するものであることを特徴とする
請求項2記載の情報記録円盤用消磁装置。 - 【請求項6】前記交番磁界中に前記情報記録円盤類を静
止状態で配置する手段が、装置筺体内の上方に樹脂で被
覆された円盤状のコイルを水平に固定した構造であっ
て、前記装置筺体の上面に前記情報記録円盤類を載置す
るものであることを特徴とする請求項2記載の情報記録
円盤用消磁装置。 - 【請求項7】前記コイルが外径110mm〜130m
m、内径10mm〜32mm、厚さ3〜12mmの中心
近傍から外周に向かって渦巻き状に捲回した円盤状の空
芯コイルであることを特徴とする請求項2〜請求項6に
記載の何れかの情報記録円盤用消磁装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13250898A JP2942760B2 (ja) | 1997-07-02 | 1998-05-15 | 情報記録円盤用消磁装置 |
US09/209,469 US6058078A (en) | 1998-05-15 | 1998-12-11 | Information recording disc demagnetization apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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WO2006070434A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Orient Instrument Computer Co., Ltd. | データ記録媒体の廃棄処理方法 |
JP2010287257A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-12-24 | Kazushige Komori | 磁気データ消去方法及び磁気データ消去装置 |
-
1998
- 1998-05-15 JP JP13250898A patent/JP2942760B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR2420786A1 (fr) * | 1978-03-24 | 1979-10-19 | Suisse Horlogerie | Dispositif de couronne a poussoir |
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JPWO2006070434A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2008-06-12 | オリエント測器コンピュータ株式会社 | データ記録媒体の廃棄処理方法 |
JP2010287257A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-12-24 | Kazushige Komori | 磁気データ消去方法及び磁気データ消去装置 |
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