JPH1173272A - 筆記データ圧縮/伸長装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

筆記データ圧縮/伸長装置およびそのプログラム記録媒体

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JPH1173272A
JPH1173272A JP24482597A JP24482597A JPH1173272A JP H1173272 A JPH1173272 A JP H1173272A JP 24482597 A JP24482597 A JP 24482597A JP 24482597 A JP24482597 A JP 24482597A JP H1173272 A JPH1173272 A JP H1173272A
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word
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JP24482597A
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Takaharu Makino
宇晴 牧野
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タブレット上に手書き入力された筆記データ
を記憶する際に、始点ポイントを除き、以降のポイント
については隣接するポイント間の変位量を1ワード内に
複数ポイント分組み込んだデータ形式で記憶すること
で、データ量を大幅に圧縮する。 【解決手段】 CPU1はタブレット5上に手書き入力
された筆記データを圧縮する際に、始点ポイントについ
ては絶対座標で、それ以降の各ポイントについては隣接
するポイント間の変位量を1つ前のポイントに対する相
対座標として1ワード内に複数ポイント分パックしたデ
ータ形式に圧縮し、ディスク等に登録保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タブレット上に
手書き入力された筆記データを圧縮/伸長する筆記デー
タ圧縮/伸長装置およびそのプログラム記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記データ入力装置においては、
タブレット上に手書き入力された筆記データに追従して
一定時間毎に座標データを順次検出し、検出された各座
標データを手書き入力のサンプリングデータとして取り
込み、内部メモリやディスク等に格納するようにしてい
た。つまり、タブレット上を走査するサンプリング動作
に応答してタブレット上の絶対座標を検出し、それをそ
のまま登録保存するようにしていた。図12はタブレッ
ト上の絶対座標のうちX成分あるいはY成分のテータを
メモリに記憶するデータ形式を示し、タブレットの解像
度は一般に1024〜8192ポイントの範囲までなの
で、16ビット長のデータ形式では、10〜13ビット
で1座標分のXまたはY成分を表現するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように1ワード1
6ビット長に対して10〜13ビットでデータを格納し
ているため、1ワード毎に3〜6ビット分の空きビット
が生じ、しかもXY座標ではその倍の空きビットが生じ
る。したがって、座標数が多くなればなるほど、メモリ
スペースを圧迫すると共に、他のコンピュータへ筆記デ
ータを通信する際には、通信時間がかかり、通信コスト
が高くなるという欠点があった。第1の発明の課題は、
タブレット上に手書き入力された筆記データを記憶する
際に、始点ポイントを除き、以降のポイントについては
隣接するポイント間の変位量を1ワード内に複数ポイン
ト分組み込んだデータ形式で記憶することで、データ量
を大幅に圧縮できるようにすることである。第2の発明
の課題は、タブレット上に手書き入力された筆記データ
を始点ポイントを除き、以降のポイントについては隣接
するポイント間の変位量を1ワード内に複数ポイント分
組み込んだデータ形式で記憶したとしても、ポイント毎
にその変位量をタブレット上の絶対座標に伸長できるよ
うにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の手段は次の通
りである。請求項1記載の発明は、タブレット上に手書
き入力された筆記データをタブレット上の各ポイントに
対応する絶対座標として検出する座標検出手段と、筆記
データを所定のデータサイズから成るワード単位毎に順
次記憶する筆記データ記憶手段と、手書き入力の開始に
よって最初に検出された始点ポイントの絶対座標を1ワ
ード分のデータとして前記筆記データ記憶手段に書き込
む第1の書き込み手段と、前記始点ポイントに続く次の
ポイントを着目し、始点ポイントと着目ポイントとの絶
対座標に基づいて始点ポイントから着目ポイントまでの
変位量を始点ポイントに対する着目ポイントの相対座標
として算出すると共に、以降、着目ポイントを順次更新
しながら1つ前のポイントと着目ポイントとの絶対座標
とに基づいて1つ前のポイントから着目ポイントまでの
変位量を1つ前のポイントに対する着目ポイントの相対
座標として順次算出する座標変換手段と、この座標変換
手段によって順次変換された複数ポイント分の相対座標
を1ワード内に順次組み込んで前記筆記データ記憶手段
に書き込む第2の書き込み手段とを具備するものであ
る。なお、前記第1の書き込み手段は、始点ポイントの
絶対座標を1ワード分のデータとして書き込む他に、前
記座標変換手段で算出された変位量が所定量以上でポイ
ント間が離れている場合に、着目ポイントの絶対座標を
そのまま1ワード分のデータとして書き込むようにして
もよい。また、前記第1および第2の書き込み手段は、
絶対座標あるいは相対座標をワード単位毎に前記筆記デ
ータ記憶手段に書き込む際に、ワード内に絶対座標か相
対座標かを識別する識別子をワード毎に付加するように
してもよい。この場合、前記座標変換手段は、1つ前の
ポイントから着目ポイントまでの変位量が予め区分され
ているどの範囲内に入るかに応じて範囲毎にデータサイ
ズがそれぞれ異なる相対座標に変換し、前記第2の書き
込み手段は、順次変換された相対座標のデータサイズに
基づいてそのデータサイズの並び順が予め決められてい
るどのデータタイプに合致するかを判別すると共に、判
別されたデータタイプに応じて複数個の相対座標を1ワ
ード内に組み込むようにしてもよい。また、前記第2の
書き込み手段は、1ワード内に複数個の相対座標を組み
込んだ際に、判別されたデータタイプを当該ワード内に
付加するようにしてもよい。請求項1記載の発明におい
ては、タブレット上に手書き入力された筆記データをタ
ブレット上の各ポイントに対応する絶対座標として検出
すると共に、筆記データをワード単位毎に筆記データ記
憶手段に書き込む際、始点ポイントの絶対座標を1ワー
ド分のデータとして書き込んだのち、次のポイントに着
目し、始点ポイントから着目ポイントまでの変位量を始
点ポイントに対する着目ポイントの相対座標として算出
すると共に、以降、着目ポイントを順次更新しながら1
つ前のポイントから着目ポイントまでの変位量を1つ前
のポイントに対する着目ポイントの相対座標として算出
し、複数ポイント分の相対座標を1ワード内に順次組み
込んで書き込むようにしている。したがって、タブレッ
ト上に手書き入力された筆記データを記憶する際に、始
点ポイントを除き、以降のポイントについては隣接する
ポイント間の変位量を1ワード内に複数ポイント分組み
込んだデータ形式で記憶することで、データ量を大幅に
圧縮することができる。
【0005】請求項7記載の発明は、タブレット上に手
書き入力された筆記データを所定のデータサイズから成
るワード単位毎に順次記憶するものであって、始点ポイ
ントについてはタブレット上の絶対座標を1ワード分の
データとして記憶し、それ以降の各ポイントについて
は、隣接するポイント間の変位量を相対座標として複数
ポイント分の相対座標を1ワード内に順次組み込んだデ
ータ形式で記憶する筆記データ記憶手段と、この筆記デ
ータ記憶手段内の筆記データを読み出す際に、その始点
ポイントから順次着目すると共に、着目ポイントに対応
する座標データが絶対座標か相対座標かを判別する判別
手段と、この判別手段によって絶対座標であることが判
別された場合には、この絶対座標をそのまま当該ポイン
トの筆記データとして決定する第1の決定手段と、前記
判別手段によって相対座標であることが判別された場合
には、当該着目ポイントに対して1つ前のポイントの絶
対座標に着目ポイントの相対座標を加算して着目ポイン
トの絶対座標に変換する座標変換手段と、この座標変換
手段によって変換された絶対座標を着目ポイントの筆記
データとして決定する第2の決定手段とを具備するもの
である。なお、前記判別手段は、ワード内に組み込まれ
ているデータが絶対座標か相対座標かを示す識別子が当
該ワード内に付加されている場合に、その識別子を参照
して絶対座標か相対座標かを判別するようにしてもよ
い。この場合、隣接するポイント間の変位量が予め区分
されているどの範囲内に入るかに応じて範囲毎にデータ
サイズが異なる相対座標であって、そのデータサイズの
並び順が予め決められているどのデータタイプに合致す
るかに応じて複数個の相対座標を1ワード内に組み込ん
だデータ形式で格納されていると共に、当該ワード内に
そのデータタイプが付加されている場合に、前記座標変
換手段は、前記データタイプを参照し、そのデータタイ
プに応じて当該ワード内から複数個の相対座標を順次抽
出して絶対座標に変換するようにしてもよい。請求項7
記載の発明においては、タブレット上に手書き入力され
た筆記データを絶対座標、相対座標を混在したデータ形
式で筆記データ記憶手段に記憶されている場合に、この
筆記データ記憶手段内の筆記データを読み出す際に、そ
の始点ポイントから順次着目してゆき、着目ポイントに
対応する座標データが絶対座標か相対座標かを判別し、
絶対座標であれば、それをそのまま当該ポイントの筆記
データとして決定するが、絶対座標であれば、1つ前の
ポイントの絶対座標に着目ポイントの相対座標を加算し
て着目ポイントの絶対座標を求め、これを着目ポイント
の筆記データとして決定する。したがって、タブレット
上に手書き入力された筆記データを始点ポイントを除
き、以降のポイントについては隣接するポイント間の変
位量を1ワード内に複数ポイント分組み込んだデータ形
式で記憶したとしても、ポイント毎にその変位量をタブ
レット上の絶対座標に伸長することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照してこ
の発明の一実施形態を説明する。図1(A)は筆記デー
タを入力処理するタブレット付き携帯端末装置の全体構
成を示したブロック図である。CPU1はRAM2内に
ロードされている各種プログラムにしたがってこの携帯
端末装置の全体動作を制御する中央演算処理装置であ
る。記憶装置3はオペレーティングシステムや各種アプ
リケーションプログラム、データファイル、文字フォン
トデータ等が予め格納されている記憶媒体4やその駆動
系を有している。この記憶媒体4は固定的に設けたも
の、もしくは着脱自在に装着可能なものであり、フロッ
ピーディスク、ハードディスク、光ディスク、RAMカ
ード等の磁気的・光学的記憶媒体、半導体メモリによっ
て構成されている。また、記憶媒体4内のプログラムや
データは、必要に応じてCPU1の制御により、RAM
2にロードされる。更に、CPU1は通信回線等を介し
て他の機器側から送信されて来たプログラム、データを
受信して記憶媒体4に格納したり、他の機器側に設けら
れている記憶媒体に格納されているプログラム、データ
を通信回線等を介して使用することもできる。そして、
CPU1にはその入出力周辺デバイスであるタブレット
5、表示装置6、通信部7がバスラインを介して接続さ
れており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそ
れらの動作を制御する。タブレット5は平板状に形成さ
れたもので、手書入力時の筆圧に基づいてその位置座標
(タブレット上の絶対座標)を検出することにより筆記
データを入力する感圧式の座標入力装置である。ここ
で、手書き入力時の入力軌跡に追随して検出されたXY
座標系の座標列データは、CPU1に取り込まれて表示
装置6に送られ、筆記データとして入力軌跡通りに表示
出力されると共にRAM2内の入力バッファ2−1(図
1(B)参照)に一時記憶される。この入力バッファ2
−1内の座標列データを記憶装置3内のディスク等に登
録保存する際、CPU1は予め決められている規則にし
たがってこの座標列データを所定のデータ形式に圧縮し
てディスク等に登録保存し、また、圧縮記憶された座標
列データを読み出して表示出力する際には、この座標列
データを所定の規則にしたがって伸長し、元のデータに
復元するようにしている。なお、圧縮データが格納され
る記憶媒体としては、ハードディスク、フロッピーディ
スク、RAM、フラッシュメモリ等であり、図形、文字
列、絵等の筆記データをページ単位毎に記憶する。ま
た、筆記データを通信部7を介して他のコンピュータに
送信する際には、圧縮されたデータ形式のまま送信する
ようにしている。図1(B)はRAM2の主要構成を示
したもので、RAM2には必要に応じて各種のメモリ領
域が割り当てられている。入力バッファ2−1は手書き
入力された座標列データ(筆記データ)を一時記憶する
もので、各座標値はタブレット5上の絶対座標で表現さ
れている。ワークメモリ2−2は各種プログラムや処理
の中間結果等を一時記憶する作業域であり、筆記データ
を所定のデータ形式に圧縮/伸長する際に用いられる各
種のパラメータXP、T、n、X(n)、XR(n)、
Pが記憶されている。なお、これらのパラメータについ
ては後で詳細に説明するものとする。
【0007】図2は筆記データを圧縮した際にどのよう
なデータ形式で圧縮データが格納されるかを示したデー
タフォーマットを示したものである。なお、以下の説明
においては、X座標成分のみについて示し、Y座標成分
については基本的に同様であるので、その説明および図
示を省略するものとする。ここで、データは1ワード
(16ビット長)を単位とするもので、その最上位ビッ
トは1ワード内に組み込まれている座標データの種類を
識別する識別フラグRがセットされる。すなわち、入力
バッファ2−1内の筆記データを圧縮してディスクに登
録保存する際に、CPU1は手書き入力の開始によって
最初に検出された始点ポイントの絶対座標(12ビット
構成)についてはそのまま1ワード分のデータとして登
録保存するが、それに続く次ポイントに着目した際に
は、始点ポイントと着目ポイントとの絶対座標に基づい
て始点ポイントから着目ポイントまでの変位量(X座標
値の+/−差)を求め、この変位量を始点ポイントに対
する着目ポイントの相対座標とする。以下、同様に着目
ポイントを順次更新しながら1つ前のポイントと着目ポ
イントとの絶対座標とに基づいて1つ前のポイントから
着目ポイントまでの変位量を求め、これを着目ポイント
の相対座標とする。これによって得られた複数ポイント
分の相対座標を1ワード内に順次組み込んだデータ形式
で登録保存する。このように絶対座標と相対座標が混在
して登録保存されるため、各ワードの最上位ビット(1
5ビット目)に絶対座標か相対座標かを区別する識別フ
ラグRがセットされる。なお、フラグR=0はそのワー
ド内に絶対座標が組み込まれていることを示し、R=1
は相対座標が組み込まれていることを示す。図2(A)
は絶対座標が格納されるワードのデータ構成を示してい
る。
【0008】ここで、相対座標は3ビット長、4ビット
長、6ビット長のうち何れかのビット長で表現するよう
にしている。すなわち、変位量の大きさによって3種類
のビット長のうち何れか一つを有効ビット数として選択
するようにしている。例えば、変位量が−4から+3の
範囲内であれば、3ビット長、−8から−5、+4から
+7の範囲内であれば、4ビット長、−32から−9、
+8から+31の範囲内であれば6ビット長のデータサ
イズを決定するようにしている。なお、−16384か
ら−33、+32から+16383までの範囲内であれ
ば、絶対座標で表現するようにしている。つまり、隣接
するポイント間の変位量が大きく、ポイント間が離れて
いる場合には、始点ポイントと同様に絶対座標で表現す
るようにしている。図2(B)は1ワード内に複数ポイ
ント分の相対座標が格納されたワードのデータ構成を示
している。ここで、相対座標は下位12ビットに格納さ
れると共に1ワードに2〜4ポイント分の相対座標が格
納される。そして、12ビット目〜14ビット目までの
3ビット分には、相対座標のデータタイプTYPEが格
納されている。ここで、TYPE=0は1ワード内に3
ビット長の相対座標が4個組み込まれていることを示
し、TYPE=1は4ビット長の相対座標が3個組み込
まれていることを示し、更にTYPE=2は6ビット長
の相対座標が2個組み込まれていることを示している。
したがって、TYPE=0のデータ構成は図2(C)に
示す如くとなり、座標識別フラグR=1、データタイプ
TYPE=0に続いて4ポイント分の相対座標XR1、
XR2、XR3、XR4が1ワード内に組み込まれた構
成となる。
【0009】図3は、ワード内にどのようなデータ形式
で座標データがパックされるかの規則を示したものであ
る。ここで、「データパターン」とは各ポイント毎に相
対座標に順次変換した際に、その順序にしたがって相対
座標の有効ビット数を並べたもので、例えば、“4、
3、6”は最初の相対座標が4ビット長で、次の相対座
標が3ビット長、最後の相対座標が6ビット長のデータ
であることを示している。この場合、絶対座標について
は、図中“ABS”で示されている。「エンコードタイ
プ」とはデータパターンに基づいて判別されたデータタ
イプを示し、ワード内に相対座標を組み込む場合にはT
YPE=0、1、2の何れか、絶対座標を組み込む場合
にはABSタイプとなる。「エンコードパターン」とは
1ワード内に組み込まれるデータのビット長の組み合せ
を示している。例えば、データパターンが“3、3、
3、3”の場合、エンコードタイプはTYPE=0、エ
ンコードパターンは“3−3−3−3”となる。また、
データパターンが“3、3、3、4”の場合、エンコー
ドタイプはTYPE=1、エンコードパターンは“4−
4−4”となる。この場合、4番目のデータ“4”は次
のワードにパックされる。したがって、3ビット長のデ
ータ“3、3、3”は1ワード内に4ビットデータが3
個のデータとして格納される。更に、データパターン
“3、3、3、6”についても同様に、4番目のデータ
は次のワードにパックされる結果、“3、3、3”のデ
ータは1ワード内に4ビットデータが3個のデータとし
て格納される。また、データパターン“3、3、6”に
おいては、3番目のデータは次のワードにパックされる
結果、“3、3”のデータは1ワード内に6ビットデー
タが2個のデータとして格納される。なお、絶対座標A
BSについては必ず、1ワード分のデータとして格納さ
れる。
【0010】次に、タブレット付き携帯端末装置の動作
を図4〜図10に示すフローチャートにしたがって説明
する。ここで、これらのフローチャートに記述されてい
る各機能を実現するためのプログラムは、CPU1が読
み取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体4に記
憶されており、その内容がRAM2内のワークメモリ2
−2にロードされている。図4は入力バッファ2−1内
の筆記データをディスクに登録保存する際に筆記データ
を圧縮するデータ圧縮処理の全体動作を示したフローチ
ャートである。なお、図11はデータ圧縮の具体例を示
したもので、(A)は手書き入力されたイメージ(数字
1、2を筆記した場合)、(B)は数字1、2の手書イ
メージを走査することによって検出された各ポイントの
絶対座標列を示すと共に、隣接するポイント間の絶対座
標に基づいて算出された相対座標を示し、(C)はこの
絶対座標列を圧縮してディスクに登録保存した場合にお
けるX座標成分の圧縮結果を示した図である。
【0011】先ず、ワークメモリ2−2内にはデータ圧
縮用のパラメータとしてXP、T、nがセットされてお
り、パラメータXPは直前ポイントの絶対座標、パラメ
ータTはデータタイプTYPE=0、1、2を判定する
ためのタイプ判定値パラメータnは図3で示したデータ
パターンを構成するデータの入力並びに対応して現在何
番目の座標に着目しているかを示すカウント値で、1ワ
ード内に最大4種類の座標データをパックすることがで
きるため、その最大値は「4」となるが、例えば、4番
目のデータや3番目のデータ等を次のワードにパックす
るときにはそのカウント値は「1」に戻される。X
(n)はカウント値nによって指定される絶対座標を示
し、XR(n)はカウント値nによって指定される相対
座標である。なお、パラメータPは入力バッファ2−1
内の始点ポイントから最終ポイントまで1ポイントずつ
アドレス指定することによって絶対座標を読み出すポイ
ントアドレスである。先ず、最初はその1つ前の絶対座
標XPは存在しないため、X座標成分のダミーデータと
してその値に「−1」がセットされると共にポイントア
ドレスPに「0」がセットされる(ステップA1)。そ
して、タイプ判定値Tおよびカウント値nをそれぞれク
リアしておく(ステップA2)。このようなイニシャラ
イズ処理が終ると、次のステップA3に進み、カウント
値nおよびポイントアドレスPに「1」を加算してその
値をそれぞれ更新する。そして、入力バッファ2−1内
のデータを全て読み出したが、つまりエンドオブファイ
ルEOFかを調べるが(ステップA4)、最初は入力バ
ッファ2−1から始点ポイントの絶対座標が読み出され
るので、ステップA5に進み、データチェック処理が行
われる。
【0012】図5はこのデータチェック処理を示したフ
ローチャートである。先ず、直前ポイント絶対座標XP
が「−1」かを調べるが、いま直前ポイント絶対座標X
Pにはダミーデータとして「−1」がセットされている
ので、ステップB2に進み、着目ポイント絶対座標X
(n)を直前ポイント絶対座標XPとするために直前ポ
イント絶対座標XPの内容を書き替える処理が行われ
る。そして、図4のステップA6に進み、ABSデータ
処理(絶対座標処理)が行われる。図6はこの絶対座標
処理を示したフローチャートである。先ず、カウント値
nの値がn=4(ステップC1)、n=3(ステップC
2)、n=2(ステップC3)かを調べる。いま、n=
1であるので、始点ポイントの絶対座標X(1)がその
ままディスクに登録保存される(ステップC4)。した
がって、図11に示すように、始点ポイントP1の絶対
座標(X成分)は、1ワード分のデータとして識別フラ
グ0と共にそのまま保存される。これによって現在のワ
ードが満杯となり、次のワードに移すために、図4のス
テップA2に戻る。その結果、タイプ判定値T、カウン
ト値nが再びクリアされると共に、ポイントアドレスP
およびカウント値nが更新される(ステップA3)。こ
れによってn=1、P=2となる。
【0013】その後、再び図5のデータチェック処理に
入るが、この場合、XP=−1ではないので、着目ポイ
ント絶対座標X(n)から直前ポイント絶対座標XPを
減算し、その値を相対座標XR(n)とする処理が行わ
れる(ステップB3)。いま、P=2で、2番目のポイ
ントP2の絶対座標「581」から始点ポイントの絶対
座標「583」が減算されてその変位量「−2」が求め
られ、この変位量が着目ポイントの相対座標XR(n)
となる。そして、着目ポイント絶対座標X(n)を直前
ポイント絶対座標XPとするために直前ポイント絶対座
標XPを更新する処理が行われる(ステップB4)。次
に、相対座標のデータサイズを判断するための処理(ス
テップB5〜B7)が行われる。先ず、着目ポイントの
相対座標XR(n)の絶対値が「31」よりも大きい
か、つまりXR(n)>31またはXR(n)<−32
かを調べる(ステップB5)。ここで、YESと判断さ
れた場合には、隣接するポイント間が離れているために
図4のステップA6に進み、着目ポイント絶対座標X
(n)がそのまま1ワード分のデータとして保存される
が、ステップB5でNOと判断された場合には、ステッ
プB6に進み、相対座標XR(n)の絶対値が「7」よ
りも大きいかを調べる。つまり、XR(n)>7または
XR(n)<−8かを調べ、YESと判断された場合に
は6ビットで表現できるデータサイズであると認識す
る。また、ステップB6でNOと判断された場合には着
目ポイントの相対座標XR(n)の絶対値が「3」より
も大きいか、つまり、XR(n)>3またはXR(n)
<−4かを調べ(ステップB7)、YESと判断された
場合には4ビットで表現できるデータサイズであると認
識し、NOと判断された場合には3ビットで表現できる
データサイズであると認識する。
【0014】このようなデータチェック処理によって6
ビット、4ビット、3ビットで表現可能な相対座標であ
ることが認識された場合には、その認識結果に対応して
図4のステップA7(6ビット相対座標処理)、ステッ
プA8(4ビット相対座標処理)、ステップA9(3ビ
ット相対座標処理)が行われる。ここで、現在のワード
に次の相対座標をパックすることができる場合には、図
4のステップA3に戻るが、パックすることができない
場合には次のワードに移るために図4のステップA2に
戻る。
【0015】いま、着目ポイントの相対座標XR(n)
は「−2」で、3ビットで表現できるデータであるた
め、図4のステップA9に進み、図7のフローチャート
にしたがって3ビット相対座標処理が行われる。先ず、
カウント値nの値がn=4(ステップD1)、n=3
(ステップD2)、n=2(ステップD3)かを調べる
が、いま1ワードの先頭にパックされる相対座標を求め
た場合で、n=1であるから、タイプ判定値Tを「0」
とする処理が行われる(ステップD4)。ここで、T=
0は3ビットのデータサイズを認識したことを示す。そ
して、現在のワードに次の着目ポイントの相対座標XR
(n)をパックするために、図4のステップA3に戻
る。これによってn=2、P=3となる。そして、図5
のデータチェック処理によってポイントP2、P3に基
づいてその変位量がXR(n)=−1として求められる
ため、再び3ビット相対座標処理に入る。この場合、N
=2であるため、ステップD8に進み、T=2かを調べ
る。ここで、T=2は1ワード中において以前6ビット
のデータサイズを認識したことを示すもので、3ビット
のデータサイズが続く場合にはT=0のままとなる。し
たがって、図3のステップA3に戻り、これによってn
=3、P=4となる。この場合にもデータサイズとして
3ビットデータ「−1」が認識されるが、n=3である
ため、ステップD6に進み、T=1かを調べる。ここ
で、T=1は1ワード中において、以前4ビットデータ
を認識したことを示すもので、図11の例のように3ビ
ットデータが3ポイント分連続している場合には、T=
0のままとなり、図3のステップA3に戻り、n=4、
P=5となる。これによって次も3ビットデータ「0」
が認識されるが、この場合、3ビットデータが4ポイン
ト分連続しn=4であるから図7のステップD1でその
ことが検出されてステップD5に進み、相対座標XR
(1)、XR(2)、XR(3)、XR(4)を1ワー
ドにパックし、3ビットデータが4個のデータ形式に圧
縮される。その際、ワードの最上位ビットに相対座標で
あることを示す識別フラグ“1”がセットされると共に
データタイプとしてTYPE=0がセットされる(図1
1(C)参照)。
【0016】なお、図11の例では図示されていない
が、相対座標XR(n)のデータサイズの並びとして
“6−3”、つまり、最初が6ビット長、今回が3ビッ
ト長の場合には、n=2(ステップD3)、T=2(ス
テップD8)が検出されるため、ステップD9に進み、
XR(1)、XR(2)を1ワードにパックし、6ビッ
トデータが2個のデータ形式に圧縮される。この場合、
データタイプはTYPE=2となる。また、データサイ
ズの並びとして“3−4−3”、“4−3−3”、“4
−4−3”の場合には、n=3(ステップD2)、T=
1(ステップD6)が検出されるため、ステップD7に
進み、XR(1)、XR(2)、XR(3)を1ワード
にパックし、4ビットデータが3個のデータ形式に圧縮
される。この場合、データタイプはTYPE=1とな
る。
【0017】図8は4ビット相対座標処理を示したフロ
ーチャートである。先ず、カウント値nの値が、n=4
(ステップE1)、n=3(ステップE2)、n=2
(ステップE3)かを調べるが、いま、1ワード中にお
いて最初のデータサイズが4ビットであれば、n=1な
ので、4ビットのデータサイズを認識したことを示すた
めにT=1にセットする(ステップE4)。そして、図
4のステップA3に戻り、n=2となるため、次のポイ
ントの相対座標XR(n)も4ビットサイズであれば、
ステップE3でn=2が検出される。ここで、T=2、
つまり、1ワード中において以前6ビットサイズを認識
したかを調べ(ステップE8)、4ビットのデータが2
ポイント分連続する場合には、T=1とする処理に進む
(ステップE4)。そして、図11の例のポイントP9
〜P11のように4ビットのデータが3ポイント分連続
する場合(“−5、−5、−6”)には、ステップE2
でn=3が検出されるため、ステップE7に進み、XR
(1)、XR(2)、XR(3)を1ワードとし、4ビ
ットのデータが3個のデータ形式に圧縮される。この場
合、データタイプはTYPE=1となる。その他、デー
タサイズの並びとして“3−3−4”、“3−4−
4”、“4−3−4”の場合にも、ステップE7によっ
て4ビットのデータが3個のデータ形式に圧縮される。
また、相対座標XR(n)のデータサイズの並びとして
“6−4”の場合には、ステップE8でT=2が検出さ
れるため、ステップE9に進み、XR(1)、XR
(2)を1ワードとし、6ビットのデータが2個ののデ
ータ形式に圧縮される。この場合のデータタイプはTY
PE=2となる。また、データサイズの並びとして“3
−3−3−4”の場合には、n=4がステップE1で検
出されるため、ステップE5に進み、XR(1)、XR
(2)、XR(3)を1ワードにパックし、4ビットが
3個のデータ形式に圧縮される。そして、4番目の相対
座標XR(4)を次のワードの1番目の相対座標XR
(1)に移すと共に、n=1に戻す処理が行われる(ス
テップE6)。そして、ステップE4に進み、T=1が
セットされる。
【0018】図9は6ビット相対座標処理を示したフロ
ーチャートである。先ず、カウント値nの値がn=4
(ステップF1)、n=3(ステップF2)、n=2
(ステップF3)かを調べるが、いま1ワード中におい
て最初のデータサイズが6ビットであれば、T=2とす
る処理が行われる(ステップF4)。そして、次も6ビ
ットであれば、n=2がステップF3で検出されてステ
ップF9に進み、XR(1)、XR(2)を1ワードと
し、6ビットが2個のデータ形式に圧縮される。この場
合、データタイプはTYPE=2となる。また、データ
サイズの並びが“3−3−6”、“4−4−6”、“3
−4−6”、“4−3−6”の場合には、n=3がステ
ップF2で検出されるため、ステップF7に進み、XR
(1)、XR(2)を1ワードとし、6ビットのデータ
が2個のデータ形式に圧縮される。そして、3番目のデ
ータXR(3)を次のワードの1番目のデータXR
(1)に移すと共に、N−1に戻す処理が行われる(ス
テップF8)。また、データサイズの並びが“3−3−
3−6”の場合には、n=4がステップF1で検出され
るため、ステップF5に進み、XR(1)、XR
(2)、XR(3)を1ワードとし、4ビットのデータ
が3個のデータ形式に圧縮される。この場合、データタ
イプはTYPE=1となる。そして、4番目のXR
(4)を次のワードの1番目XR(1)に移すと共に、
n=1に戻す処理が行われる(ステップF6)。なお、
n=3、n=4の場合には、その後、ステップF4に進
み、T=2がセットされる。
【0019】他方、図6の絶対座標処理において、n=
1のときに絶対座標であれば、上述したようにステップ
C4で絶対座標X(1)をそのまま1ワード分のデータ
として保存するが、データサイズの並びが“3−AB
S”、“4−ABS”、“6−ABS”の場合には、n
=2がステップC3で検出されてステップC9に進み、
絶対座標X(1)を1ワード分のデータとして保存す
る。つまり、1番目のデータが3ビット、4ビット、6
ビットの相対座標であっても、それに続くデータがAB
Sであれば、1番目のデータを絶対座標のまま1ワード
分のデータとして保存される。この場合、最上位ビット
の識別フラグは“0”となる。そして、2番目の絶対座
標X(2)は、次のワードの1番目のテータX(1)と
して保存される(ステップC10、C4)。また、デー
タサイズの並びが“3−3−ABS”、“3−4−AB
S”、“4−3−ABS”、“4−4−ABS”の場合
にはn=2がステップC2で検出されてステップC7に
進み、XR(1)、XR(2)を1ワード分のデータと
して保存する。この場合、データタイプはTYPE=2
となる。そして、3番目の絶対座標X(3)は、次のワ
ードの1番目のデータX(1)として保存される(ステ
ップC8、C4)。更に、データサイズの並びが“3−
3−3−ABS”の場合にはステップC1でn=4が検
出されてステップC5に進み、XR(1)、XR
(2)、XR(3)を1ワード分のデータとして保存す
る。この場合、データタイプはTYPE=1となる。そ
して、4番目の絶対座標X(4)は、次のワードの1番
目のデータX(1)として保存される(ステップC6、
C4)。このようなデータ圧縮処理によって図11
(B)に示した絶対座標列は、図11(C)に示した様
なデータ形式に圧縮されることになる。
【0020】図10は圧縮保存された筆記データを伸長
して元の絶対座標列に復元する場合の動作を示したフロ
ーチャートである。先ず、直前ポイント絶対座標XPに
ダミーデータ「−1」をセットしておく(ステップG
1)。そして、登録保存されている圧縮データをその先
頭ワードから1ワード分読み出し、全てのワードの読み
出しを終了したエンド・オブ・ファイルEOFでなけれ
ば(ステップG2)、読み出したワードの最上位ビット
に付加されている識別フラグRを参照し、R=0(絶対
座標)、R=1(相対座標)かを判別する(ステップG
3)。最初はR=0であるので、ステップG4に進み、
そのワード内の絶対座標X(1)を直前ポイント絶対座
標XPとすると共に、X(1)を出力する(ステップG
5)。そして、ステップG2に戻り、次のワードを読み
出すが、この場合、R=1が検出された場合には、ステ
ップG6に進み、そのワード内の12ビット〜14ビッ
ト目にセットされているデータタイプを判別する。
【0021】ここで、TYPE=0であれば、読み出し
ワード内には3ビットデータが4個パックされているの
で、先ず、そのワード内から最初の3ビット分のデータ
を1ポイント分の相対座標XR(1)として読み出して
直前ポイント絶対座標XPに加算することにより、その
加算結果は、相対座標XR(1)を元の絶対座標に復元
したX(1)となる(ステップG7)。そして、読み出
しワードから次の3ビット分のデータを1ポイント分の
相対座標、つまり、2番目の相対座標XR(2)として
読み出して1つ前の絶対座標X(1)に加算することに
より、その加算結果は相対座標XR(2)を元の絶対座
標に復元したX(2)となる(ステップG8)。以下、
同様にワードから3ビット毎のデータを3番目、4番目
の相対座標XR(3)、XR(4)として順次読み出し
て1つ前の絶対座標X(2)、X(3)に加算すること
によって絶対座標X(3)、X(4)に復元する処理
「X(3)=X(2)+XR(3)」、「X(4)=X
(3)+XR(4)」を行う(ステップG9、G1
0)。そして、最後に復元した絶対座標を直前ポイント
絶対座標XPとしてセットしておくと共に(ステップG
11)、上述のようにして復元した絶対座標X(1)、
X(2)、X(3)、X(4)を出力する(ステップG
12)。そして、ステップG2に戻り、次の1ワード分
のデータを読み取る。ここで、そのワードが4ビットデ
ータが3個パックされているTYPE=1であれば、当
該ワード内から順次4ビットデータを3回読み出しなが
らX(1)=XP+X(1)の処理(ステップG1
3)、X(2)=X(1)+XR(2)の処理(ステッ
プG14)、X(3)=X(2)+XR(3)の処理
(ステップG15)を順次行って相対座標XR(1)、
XR(2)、XR(3)を絶対座標X(1)、X
(2)、X(3)に復元すると共に、最後に復元したX
(3)を直前ポイント絶対座標XPとしてセットし(ス
テップG16)、相対座標X(1)、X(2)、X
(3)を出力する(ステップG17)。また、読み出し
ワードが6ビットデータが2個パックされているTYP
E=2であれば、当該ワード内から順次6ビットデータ
を2回読み出しながらX(1)=XP+XR(1)の処
理(ステップG18)、X(2)=X(1)+XR
(2)の処理(ステップG19)を順次行って相対座標
を絶対座標に復元すると共にX(2)を直前ポイント絶
対座標XPとしてセットし(ステップG20)、X
(1)、X(2)を出力する(ステップG21)。以
下、上述と同様の処理が全ワード分繰り返されることに
よって相対座標は全て元の絶対座標に変換される。
【0022】以上のようにこのタブレット付き携帯端末
装置においては、タブレット5上に手書き入力された筆
記データをタブレット5上の各ポイントに対応する絶対
座標として検出して入力バッファ2−1にセットすると
共に、この入力バッファ2−1内の筆記データをワード
単位毎にディスク等に登録保存する際には、始点ポイン
トの絶対座標を1ワード分のデータとして書き込んだの
ち、隣接するポイント間の変位量を求め、これを絶対座
標よりもデータサイズが小さい相対座標に変換し、1ワ
ード内に複数個の相対座標として組み込むようにしたか
ら全ポイントを絶対座標とするよりも、筆記データを大
幅に圧縮することが可能となる。特に、手書き入力の速
度が遅い場合には、ポイント間が密となり、データ量が
増えるが、ポイント間の変位量は小さくなるので、それ
をデータサイズが小さな相対座標(例えば3ビット長の
データ)で表現することによって圧縮効果を高めること
が可能となる。また、手書き入力の速度は急激に変化し
ないのが一般的であるので、ポイント間の変位量は小さ
く、少ないビット長で表現できる相対座標が連続する傾
向にあり、3ビットデータが4個となるデータタイプT
YPE=0の頻度が高くなり、十分な圧縮率を期待する
ことが可能となる。
【0023】また、ポイント間の変位量が所定量以上
で、ポイント間が大きく離れている場合には、そのポイ
ントを1ワード分の絶対座標として表現するようにして
いる。これは、相対座標で表現してもそのデータサイズ
が絶対座標と余り変わらず、1ワード内に1座標分のデ
ータしかパックすることができないので、それを絶対座
標で表現するようにすれば、データタイプの数を減らす
ことができる等、処理効率上、特にデータ伸長時に座標
変換が不要となる等の効果を有する。また、各ワードの
最上位ビットに識別フラグRを付加するようにしたか
ら、ワード別に絶対座標と相対座標とを混在させること
が可能となる。更に、3ビットの相対座標を1ワード内
に4個パックするTYPE=0と、4ビットの相対座標
を1ワード内に3個パックするTYPE=1と、6ビッ
トの相対座標を1ワード内に2個パックするTYPE=
2とを相対座標のデータサイズがどのような並び順かに
応じて選択するようにしたから、データサイズの並び順
を解析するだけで、適切なデータ形式で複数個の相対座
標を1ワード内に効率良く組み込むことができると共
に、例えば、相対座標を一律に2個ずつ1ワード内にパ
ックするよりも圧縮率を大幅に高めることが可能とな
る。この場合、ワード内にデータタイプを付加するよう
にしているので、1ワード内にパックされる個数をタイ
プ別に異ならせることができる
【0024】一方、上述のようにして圧縮された筆記デ
ータを復元する際には、1ワード分のデータを順次読み
取り絶対座標か相対座標かを判別し、絶対座標であれ
ば、それをそのまま筆記データとして出力するが、相対
座標で有れば、1つ前のポイントの絶対座標にこの相対
座標を加算することによって絶対座標に変換し、それを
筆記データとして出力するようにしたから、簡単な座標
変換によってデータの復元が可能となる。この場合、ワ
ード内には識別フラグRが付加されているので、それを
参照するだけで絶対座標か相対座標かを内容に識別する
ことができる。更に、1ワード内にパックされている相
対座標の個数が異なっていても、ワード内にはデータタ
イプが付加されているので、それを参照するだけで、ど
のようなデータサイズの相対座標が何個1ワード内にパ
ックされているかを容易に識別することができ、そのデ
ータタイプに応じて相対座標を1ワード内から順次抽出
して絶対座標に復元することができる。
【0025】なお、上述した一実施形態においては、エ
ンコードパターンとして“3−3−3−3”、“4−4
−4”、“6−6”を例示したが、“6−3−3”、
“3−6−3”、“3−3−6”、“8−4”、“4−
8”等のエンコードパターンも含めるようにすれば、更
に高い圧縮率を実現することができる。また、上述した
一実施形態においては、入力バッファ2−1内に各ポイ
ントに対応する絶対座標をセットしたのち、この入力バ
ッファ2−1の内容をディスク等に登録保存する際に、
筆記データを圧縮するようにしたが、入力バッファ2−
1内に1ポイントずつ絶対座標がセットされる毎にデー
タ圧縮を行うようにしてもよい。つまり、データ圧縮す
るタイミングやデータ伸長するタイミングは特に限定す
るものではない。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、タブレット上に手書
き入力された筆記データを記憶する際に、始点ポイント
を除き、以降のポイントについては隣接するポイント間
の変位量を1ワード内に複数ポイント分組み込んだデー
タ形式で記憶することで、データ量を大幅に圧縮するこ
とができる。また、タブレット上に手書き入力された筆
記データを始点ポイントを除き、以降のポイントについ
ては隣接するポイント間の変位量を1ワード内に複数ポ
イント分組み込んだデータ形式で記憶したとしても、ポ
イント毎にその変位量をタブレット上の絶対座標に伸長
することができる。したがって、筆記データを簡単な手
法によって高圧縮することが可能となると共に、それを
簡単な手法によって復元することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はタブレット付き携帯端末装置の全体構
成を示したブロック図、(B)はRAM2の主要構成を
示した図。
【図2】筆記データを圧縮する際のデータフォーマット
を示し、(A)は1ワード内に絶対座標を格納する場
合、(B)は1ワード内に相対座標を格納する場合、
(C)は1ワード内に3ビットの相対座標を4個パック
する場合を示した図。
【図3】1ワード内にどのようなデータ形式で座標デー
タがパックされるかの規則を示した図。
【図4】入力バッファ2−1内の筆記データをディスク
に登録保存する際に、筆記データを圧縮するデータ圧縮
処理の全体動作を示したフローチャート。
【図5】図4のステップA5(データチェック処理)を
示したフローチャート。
【図6】図4のステップA6(絶対座標処理)を示した
フローチャート。
【図7】図4のステップA9(3ビット相対座標処理)
を示したフローチャート。
【図8】図4のステップA8(4ビット相対座標処理)
を示したフローチャート。
【図9】図4のステップA7(6ビット相対座標処理)
を示したフローチャート。
【図10】圧縮データを伸長する伸長処理を示したフロ
ーチャート。
【図11】筆記データがどのように圧縮されるかを具体
的に示したもので、(A)は手書きイメージ、(B)は
手書きイメージに対応する各ポイントの絶対座標を示す
と共に、この絶対座標に基づいて変換された相対座標を
示した図、(C)は圧縮結果を示した図。
【図12】従来のデータ構造を説明するための図。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 2−1 入力バッファ 2−2 ワークメモリ 3 記憶装置 4 記憶媒体 5 タブレット XP 直前ポイント絶対座標 T タイプ判定値 n カウント値 X(n) 着目ポイント絶対座標 XR(n) 相対座標メモリ P ポイントアドレス R 識別フラグ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タブレット上に手書き入力された筆記デー
    タをタブレット上の各ポイントに対応する絶対座標とし
    て検出する座標検出手段と、 筆記データを所定のデータサイズから成るワード単位毎
    に順次記憶する筆記データ記憶手段と、 手書き入力の開始によって最初に検出された始点ポイン
    トの絶対座標を1ワード分のデータとして前記筆記デー
    タ記憶手段に書き込む第1の書き込み手段と、 前記始点ポイントに続く次のポイントを着目し、始点ポ
    イントと着目ポイントとの絶対座標に基づいて始点ポイ
    ントから着目ポイントまでの変位量を始点ポイントに対
    する着目ポイントの相対座標として算出すると共に、以
    降、着目ポイントを順次更新しながら1つ前のポイント
    と着目ポイントとの絶対座標とに基づいて1つ前のポイ
    ントから着目ポイントまでの変位量を1つ前のポイント
    に対する着目ポイントの相対座標として順次算出する座
    標変換手段と、 この座標変換手段によって順次変換された複数ポイント
    分の相対座標を1ワード内に順次組み込んで前記筆記デ
    ータ記憶手段に書き込む第2の書き込み手段とを具備し
    たことを特徴とする筆記データ圧縮装置。
  2. 【請求項2】前記第1の書き込み手段は、始点ポイント
    の絶対座標を1ワード分のデータとして書き込む他に、
    前記座標変換手段で算出された変位量が所定量以上でポ
    イント間が離れている場合に、着目ポイントの絶対座標
    をそのまま1ワード分のデータとして書き込むようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の筆記データ圧縮装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の書き込み手段は、絶
    対座標あるいは相対座標をワード単位毎に前記筆記デー
    タ記憶手段に書き込む際に、ワード内に絶対座標か相対
    座標かを識別する識別子をワード毎に付加するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の筆記データ圧縮装
    置。
  4. 【請求項4】前記座標変換手段は、1つ前のポイントか
    ら着目ポイントまでの変位量が予め区分されているどの
    範囲内に入るかに応じて範囲毎にデータサイズがそれぞ
    れ異なる相対座標に変換し、 前記第2の書き込み手段は、順次変換された相対座標の
    データサイズに基づいてそのデータサイズの並び順が予
    め決められているどのデータタイプに合致するかを判別
    すると共に、判別されたデータタイプに応じて複数個の
    相対座標を1ワード内に組み込むようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の筆記データ圧縮装置。
  5. 【請求項5】前記第2の書き込み手段は、1ワード内に
    複数個の相対座標を組み込んだ際に、判別されたデータ
    タイプを当該ワード内に付加するようにしたことを特徴
    とする請求項4記載の筆記データ圧縮装置。
  6. 【請求項6】コンピュータに対して、 タブレット上に手書き入力された筆記データをタブレッ
    ト上の各ポイントに対応する絶対座標として検出する機
    能と、 手書き入力の開始によって最初に検出された始点ポイン
    トの絶対座標を1ワード分のデータとし、筆記データを
    所定のデータサイズから成るワード単位毎に順次記憶す
    る筆記データ記憶手段に書き込む機能と、 前記始点ポイントに続く次のポイントを着目し、始点ポ
    イントと着目ポイントとの絶対座標に基づいて始点ポイ
    ントから着目ポイントまでの変位量を始点ポイントに対
    する着目ポイントの相対座標として算出すると共に、以
    降、着目ポイントを順次更新しながら1つ前のポイント
    と着目ポイントとの絶対座標とに基づいて1つ前のポイ
    ントから着目ポイントまでの変位量を1つ前のポイント
    に対する着目ポイントの相対座標として順次算出する機
    能と、 順次変換された複数ポイント分の相対座標を1ワード内
    に順次組み込んで前記筆記データ記憶手段に書き込む機
    能を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】タブレット上に手書き入力された筆記デー
    タを所定のデータサイズから成るワード単位毎に順次記
    憶するものであって、始点ポイントについてはタブレッ
    ト上の絶対座標を1ワード分のデータとして記憶し、そ
    れ以降の各ポイントについては、隣接するポイント間の
    変位量を相対座標として複数ポイント分の相対座標を1
    ワード内に順次組み込んだデータ形式で記憶する筆記デ
    ータ記憶手段と、 この筆記データ記憶手段内の筆記データを読み出す際
    に、その始点ポイントから順次着目すると共に、着目ポ
    イントに対応する座標データが絶対座標か相対座標かを
    判別する判別手段と、 この判別手段によって絶対座標であることが判別された
    場合には、この絶対座標をそのまま当該ポイントの筆記
    データとして決定する第1の決定手段と、 前記判別手段によって相対座標であることが判別された
    場合には、当該着目ポイントに対して1つ前のポイント
    の絶対座標に着目ポイントの相対座標を加算して着目ポ
    イントの絶対座標に変換する座標変換手段と、 この座標変換手段によって変換された絶対座標を着目ポ
    イントの筆記データとして決定する第2の決定手段とを
    具備したことを特徴とする筆記データ伸長装置。
  8. 【請求項8】前記判別手段は、ワード内に組み込まれて
    いるデータが絶対座標か相対座標かを示す識別子が当該
    ワード内に付加されている場合に、その識別子を参照し
    て絶対座標か相対座標かを判別するようにしたことを特
    徴とする請求項7記載の筆記データ伸長装置。
  9. 【請求項9】隣接するポイント間の変位量が予め区分さ
    れているどの範囲内に入るかに応じて範囲毎にデータサ
    イズが異なる相対座標であって、そのデータサイズの並
    び順が予め決められているどのデータタイプに合致する
    かに応じて複数個の相対座標を1ワード内に組み込んだ
    データ形式で格納されていると共に、当該ワード内にそ
    のデータタイプが付加されている場合に、 前記座標変換手段は、前記データタイプを参照し、その
    データタイプに応じて当該ワード内から複数個の相対座
    標を順次抽出して絶対座標に変換するようにしたことを
    特徴とする請求項7記載の筆記データ伸長装置。
  10. 【請求項10】コンピュータに対して、 タブレット上に手書き入力された筆記データを所定のデ
    ータサイズから成るワード単位毎に順次記憶するもので
    あって、始点ポイントについてはタブレット上の絶対座
    標を1ワード分のデータとして記憶し、それ以降の各ポ
    イントについては、隣接するポイント間の変位量を相対
    座標とし、複数ポイント分の相対座標を1ワード内に順
    次組み込んだデータ形式で記憶する筆記データ記憶手段
    を参照し、この筆記データ記憶手段内の筆記データを読
    み出す際に、その始点ポイントから順次着目すると共
    に、着目ポイントに対応する座標データが絶対座標か相
    対座標かを判別する機能と、 絶対座標であることが判別された場合には、この絶対座
    標をそのまま当該ポイントの筆記データとして決定し、
    相対座標であることが判別された場合には、当該着目ポ
    イントに対して1つ前のポイントの絶対座標に着目ポイ
    ントの相対座標を加算して着目ポイントの絶対座標に変
    換し、変換された絶対座標を着目ポイントの筆記データ
    として決定する機能を実現させるためのプログラムを記
    録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003084913A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Sharp Corp タッチパネル制御方法
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