JP2000238338A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベクトルデータおよびビットマップデータの
特性を損なうことなくデータ容量の小さな格納を行い、
画像の展開時に重ね合せ処理を一回のみで行う。 【解決手段】 ベクトルデータの描画を原色の組合せか
らなるパレットで行い、ビットマップデータを１つの固
有のパレット値をビットマップパレット値としてこのビ
ットマップパレット値での描画を重ね合せ属性と用いて
行い、ビットマップデータのみを重ね合せ属性を用いて
描画を行いビットマップ部データを作成し、ベクトル部
データとビットマップ部データをメモリ格納を行い、展
開時にビットマップ部データに対してベクトル部データ
をパレット値をみながら重ね合せを行い、ベクトル部デ
ータとビットマップ部データを１回の重ね合せで画像デ
ータ出力を生成する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多階調のベクトル
データおよびビットマップデータを入力とする画像処理
装置およびその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ベクトルデータおよびビットマッ
プデータを含む画像はカラー化・多階調化等により画像
データ量の増加が著しくなってきており、一方この画像
にたいして画像処理を行う装置にはより一層の高速化が
求められている。特にプリンタ等の出力機においては限
られたメモリのこの画像データを格納し、高速に印字を
行わなければならないといった２つの制限がある。

【０００３】従来は、ベクトルデータおよびビットマッ
プデータを限られたメモリ上に格納するために記述言語
でのメモリ格納を行い出力時にその記述言語データの描
画を行うことによりより少ないメモリ量での画像出力処
理を行っていた。

【０００４】以下、従来の記述言語によるメモリ格納を
行う画像処理装置について図３９から図４１を参照しな
がら説明する。

【０００５】図３９は従来の記述言語によるメモリ格納
を行う画像処理装置４０のブロック図である。まずベク
トルデータとビットマップデータは記述言語変換手段４
１に入力され画像処理装置４０の持つ記述言語へと置き
換えられる。図４０は従来の記述言語による変換手段４
１のブロック図である。記述言語手段４２ではビットマ
ップデータはビットマップ部ビットマップ変換手段４５
により記述言語の持つビットマップ形式へ変換され、ま
たベクトルデータはベクトルデータ変換手段４４により
記述言語の持つベクトル形式へと変換される。図４１は
従来の記述言語による画像処理装置のベクトルデータ変
換手段４４のブロック図である。ベクトルデータ変換手
段４４に入力されたベクトルデータはデータ解析手段４
６により画像処理装置４０の持つベクトルの記述言語の
組合せに置き換えを行われる。画像処理装置４０は３つ
の記述言語形式を持っており、直線、矩形、ビットマッ
プであり、それぞれ直線変換手段４７、矩形変換手段４
８、ベクトル部ビットマップ変換手段４９、によって発
生される。例えば円のベクトルデータはデータ解析手段
４６の直線変換手段４７選択により直線の組合せに変換
され、文字のベクトルデータはデータ解析手段４６のベ
クトル部ビットマップ変換手段４９選択によりビットマ
ップ変換され、幅の広い直線はデータ解析手段４６の矩
形変換手段４８選択により矩形ベクトルに変換されて記
述言語データとして出力される。このようにして発生し
た記述言語データは図３９の記述言語格納手段４２によ
りメモリに格納され、画像データの出力が必要になると
記述言語展開手段４３により記述言語解析と全ての記述
言語データのビットマップ化および記述言語に付属され
たベクトルデータおよびビットマップデータ入力の持っ
ていた重ね合せ情報をもととする重ね合せを行い、ビッ
トマップデータとして画像データの出力を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記述言
語格納手段４２によりメモリに格納された記述言語デー
タが多くなり、重ね合せの回数が多くなると画像データ
出力の開始から終了までに時間がかかってしまい、レー
ザプリンタのようなリアルタイム性が求められる機器で
は高速出力のエンジンになると画像データの展開が間に
合わなくなるといった問題があった。本発明は、前記従
来の問題点を解決するもので、ベクトルデータおよびビ
ットマップデータの特性を損なうことなくデータ容量の
小さな格納を行い、画像の展開時に重ね合せ処理を一回
のみで行うことにより高速出力を行える画像処理装置を
実現することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するためにベクトルデータの描画を原色の組合せか
らなるパレットで行い、またベクトル部データの作成時
にベクトルデータの描画だけでなくビットマップデータ
を１つの固有のパレット値をビットマップパレット値と
してこのビットマップパレット値での描画を重ね合せ属
性と用いて行い、ビットマップデータのみを重ね合せ属
性を用いて描画を行いビットマップ部データを作成し、
ベクトル部データとビットマップ部データをメモリ格納
を行い、展開時にビットマップ部データに対してベクト
ル部データをパレット値をみながら重ね合せを行い、ベ
クトル部データとビットマップ部データを１回の重ね合
せで画像データ出力を生成する構成とした。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は複
数の重ね合せ属性を持つベクトルデータとビットマップ
データからなる画像データ入力に対して、前記入力ベク
トルデータより原色の組合せを示すパレット値からなる
パレット辞書を生成するパレット生成手段と、前記パレ
ット生成手段において、さらに前記ビットマップデータ
に対し１つの固有のパレット値をビットマップパレット
値として前記パレット辞書への登録を行うビットマップ
パレット生成手段と、前記ベクトルデータと前記ビット
マップデータの重ね合せ属性を用いた描画を行う場合
に、前記ベクトルデータは前記パレット生成手段が生成
した前記パレット辞書中の前記パレット値で描画を行
い、前記ビットマップデータは前記ビットマップパレッ
ト生成手段が生成した前記パレット辞書中の前記ビット
マップパレット値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ
属性に従いベクトル部データを生成するベクトル部デー
タ生成手段と、前記ベクトル部データ生成手段により生
成された前記ベクトル部データおよび前記パレット生成
手段と前記ビットマップパレット生成手段によって生成
した前記パレット辞書を格納するベクトル部データ格納
手段と、前記ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属
性を用いて描画を行いビットマップ部データを生成する
ビットマップ部データ生成手段と、前記ビットマップ部
データ生成手段により生成された前記ビットマップ部デ
ータを格納するビットマップ部データ格納手段と、前記
ビットマップ部データ格納手段に格納されている前記ビ
ットマップ部データに対して前記ベクトル部データ格納
手段に格納されている前記ベクトル部データの重ね合せ
を行う場合に、前記ベクトル部データがビットマップを
表す前記ビットマップパレット値である場合には前記ビ
ットマップ部データ上に上書き処理を行わず、前記ベク
トル部データがビットマップを表す前記ビットマップパ
レット値以外の場合には前記ビットマップ部データ上に
前記ベクトル部データの前記パレット値を前記パレット
辞書を用いてビットマップ化し上書きを行うベクトル部
データ重ね合せ手段を持つことによりベクトル部データ
の格納容量が小さく、格納メモリからの出力が１回の重
ね合せだけでできる。

【０００９】本発明の請求項２記載の発明は複数の重ね
合せ属性を持つベクトルデータとビットマップデータか
らなる画像データ入力に対して、入力画像データを複数
のラスタからなるバンドに分割された領域に割り当てを
行うバンド分割手段と、前記バンド分割手段によりバン
ド分割された前記入力ベクトルデータより原色の組合せ
を示すパレット値からなるバンドパレット辞書を生成す
るパレット生成手段と、前記パレット生成手段におい
て、さらに前記バンド分割手段により分割された前記ビ
ットマップデータに対し１つの固有のパレット値をビッ
トマップパレット値として前記バンドパレット辞書への
登録を行うビットマップパレット生成手段と、前記バン
ド分割手段によりバンド分割された前記ベクトルデータ
と前記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた描画
を行う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット生成
手段が生成した前記バンドパレット辞書中の前記パレッ
ト値で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビッ
トマップパレット生成手段が生成した前記バンドパレッ
ト辞書中の前記ビットマップパレット値で描画を行い、
２つの描画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生
成するベクトル部データ生成手段と、前記ベクトル部デ
ータ生成手段により生成された前記ベクトル部データお
よび前記パレット生成手段と前記ビットマップパレット
生成手段によって生成した前記バンドパレット辞書を格
納するベクトル部データ格納手段と、前記バンド分割手
段によりバンド分割された前記ビットマップデータ入力
のみを重ね合せ属性を用いて描画を行いビットマップ部
データを生成するビットマップ部データ生成手段と、前
記ビットマップ部データ生成手段により生成された前記
ビットマップ部データを格納するビットマップ部データ
格納手段と、前記バンド分割手段により分割されたバン
ド毎に前記ビットマップ部データ格納手段に格納されて
いる前記ビットマップ部データに対して前記ベクトル部
データ格納手段に格納されている前記ベクトル部データ
の重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部データがビッ
トマップを表す前記ビットマップパレット値である場合
には前記ビットマップ部データ上に上書き処理を行わ
ず、前記ベクトル部データがビットマップを表す前記ビ
ットマップパレット値以外の場合には前記ビットマップ
部データ上に前記ベクトル部データの前記パレット値を
前記バンドパレット辞書を用いてビットマップ化し上書
きを行うベクトル部データ重ね合せ手段を持つことによ
りパレット数を少なくでき、ベクトル部データの格納容
量を小さくでき、格納メモリからの出力が１回の重ね合
せだけでできる。

【００１０】本発明の請求項３記載の発明は複数の重ね
合せ属性を持つベクトルデータとビットマップデータか
らなる画像データ入力に対して、入力画像データを複数
のラスタからなるバンドに分割された領域に割り当てを
行うバンド分割手段と、前記バンド分割手段によりバン
ド分割された前記入力ベクトルデータより原色の組合せ
を示すパレットからなるバンドパレット辞書を生成する
パレット生成手段と、前記パレット生成手段において、
さらに前記バンド分割手段により分割された前記ビット
マップデータに対し１つの固有のパレット値をビットマ
ップパレット値として前記バンドパレット辞書への登録
を行うビットマップパレット生成手段と、前記バンド分
割手段によりバンド分割された前記ベクトルデータと前
記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた描画を行
う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット生成手段
が生成した前記バンドパレット辞書中の前記パレット値
で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビットマ
ップパレット生成手段が生成した前記バンドパレット辞
書中の前記ビットマップパレット値で描画を行い、２つ
の描画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生成す
るベクトル部データ生成手段と、前記ベクトル部データ
生成手段により生成されたベクトル部データを複数の画
素からなるブロックに分割を行うブロック分割手段と、
前記ブロック分割手段によりブロックに分割されたベク
トル部データをブロック内のパレット値の種類の数に応
じて符号割り当てを行ったベクトル部ブロック符号デー
タの生成およびパレット値と符号値の組合せを示すブロ
ックパレット辞書生成を行うベクトル部ブロック符号割
り当て手段と、前記ベクトル部ブロック符号割り当て手
段により生成された前記ベクトル部ブロック符号データ
と前記ブロックパレット辞書および前記パレット生成手
段と前記ビットマップパレット生成手段によって生成し
た前記バンドパレット辞書を格納するベクトル部データ
格納手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割され
た前記ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属性を用
いて描画を行いビットマップ部データを生成するビット
マップ部データ生成手段と、前記ビットマップ部データ
生成手段により生成された前記ビットマップ部データを
格納するビットマップ部データ格納手段と、前記バンド
分割手段により分割されたバンド毎に前記ビットマップ
部データ格納手段に格納されている前記ビットマップ部
データに対して前記ベクトル部データ格納手段に格納さ
れている前記ベクトル部データの重ね合せを行う場合
に、前記ベクトル部データを前記ベクトル部ブロック符
号データと前記ブロックパレット辞書を用いてパレット
値に展開し、前記ベクトル部データがビットマップを表
す前記ビットマップパレット値である場合には前記ビッ
トマップ部データ上に上書き処理を行わず、前記ベクト
ル部データがビットマップを表す前記ビットマップパレ
ット値以外の場合には前記ビットマップ部データ上に前
記ベクトル部データの前記パレット値を前記バンドパレ
ット辞書を用いてビットマップ化し上書きを行うベクト
ル部データ重ね合せ手段を持つことによりパレットのブ
ロック内符号割り当てを行い、ベクトル部データの格納
容量を小さくでき、格納メモリからの出力が１回の重ね
合せだけでできる。

【００１１】本発明の請求項４記載の発明は複数の重ね
合せ属性を持つベクトルデータとビットマップデータか
らなる画像データ入力に対して、入力画像データを複数
のラスタからなるバンドに分割された領域に割り当てを
行うバンド分割手段と、前記バンド分割手段によりバン
ド分割された前記入力ベクトルデータより原色の組合せ
を示すパレットからなるバンドパレット辞書を生成する
パレット生成手段と、前記パレット生成手段において、
さらに前記バンド分割手段により分割された前記ビット
マップデータに対し１つの固有のパレット値をビットマ
ップパレット値として前記バンドパレット辞書への登録
を行うビットマップパレット生成手段と、前記バンド分
割手段によりバンド分割された前記ベクトルデータと前
記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた描画を行
う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット生成手段
が生成した前記バンドパレット辞書中の前記パレット値
で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビットマ
ップパレット生成手段が生成した前記バンドパレット辞
書中の前記ビットマップパレット値で描画を行い、２つ
の描画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生成す
るベクトル部データ生成手段と、前記ベクトル部データ
生成手段により生成されたベクトル部データを複数の画
素からなるブロックに分割を行うブロック分割手段と、
前記ブロック分割手段によりブロックに分割されたベク
トル部データのパレット値の種類をパレット数として算
出するパレット種類算出手段と、前記ブロック分割手段
によりブロックに分割されたベクトル部データを前記パ
レット種類算出手段における前記パレット数が１の場合
にはパレット値のみをデータとして生成し、前記パレッ
ト種類算出手段における前記パレット数が１以外の場合
にはパレット値の種類の数に応じて符号割り当てを行っ
たベクトル部ブロック符号データの生成およびパレット
値と符号値の組合せを示すブロックパレット辞書生成を
行うベクトル部ブロック符号割り当て手段と、前記ベク
トル部ブロック符号割り当て手段により生成された前記
ベクトル部ブロック符号データと前記ブロックパレット
辞書および前記パレット生成手段と前記ビットマップパ
レット生成手段によって生成した前記バンドパレット辞
書を格納するベクトル部データ格納手段と、前記バンド
分割手段によりバンド分割された前記ビットマップデー
タ入力のみを重ね合せ属性を用いて描画を行いビットマ
ップ部データを生成するビットマップ部データ生成手段
と、前記ビットマップ部データ生成手段により生成され
た前記ビットマップ部データを格納するビットマップ部
データ格納手段と、前記バンド分割手段により分割され
たバンド毎に前記ビットマップ部データ格納手段に格納
されている前記ビットマップ部データに対して前記ベク
トル部データ格納手段に格納されている前記ベクトル部
データの重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部データ
を前記ベクトル部ブロック符号データと前記ブロックパ
レット辞書を用いてパレット値に展開し、前記ベクトル
部データがビットマップを表す前記ビットマップパレッ
ト値である場合には前記ビットマップ部データ上に上書
き処理を行わず、前記ベクトル部データがビットマップ
を表す前記ビットマップパレット値以外の場合には前記
ビットマップ部データ上に前記ベクトル部データの前記
パレット値を前記バンドパレット辞書を用いてビットマ
ップ化し上書きを行うベクトル部データ重ね合せ手段を
持つことによりブロックのパレット数が１の時の格納容
量を小さくでき、格納メモリからの出力が１回の重ね合
せだけでできる。

【００１２】本発明の請求項５記載の発明は複数の重ね
合せ属性を持つベクトルデータとビットマップデータか
らなる画像データ入力に対して、入力画像データを複数
のラスタからなるバンドに分割された領域に割り当てを
行うバンド分割手段と、前記バンド分割手段によりバン
ド分割された前記入力ベクトルデータより原色の組合せ
を示すパレットからなるバンドパレット辞書を生成する
パレット生成手段と、前記パレット生成手段において、
さらに前記バンド分割手段により分割された前記ビット
マップデータに対し１つの固有のパレット値をビットマ
ップパレット値として前記バンドパレット辞書への登録
を行うビットマップパレット生成手段と、前記バンド分
割手段によりバンド分割された前記ベクトルデータと前
記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた描画を行
う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット生成手段
が生成した前記バンドパレット辞書中の前記パレット値
で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビットマ
ップパレット生成手段が生成した前記バンドパレット辞
書中の前記ビットマップパレット値で描画を行い、２つ
の描画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生成す
るベクトル部データ生成手段と、前記ベクトル部データ
生成手段により生成されたベクトル部データを複数の画
素からなるブロックに分割を行うブロック分割手段と、
前記ブロック分割手段によりブロックに分割されたベク
トル部データのパレット値の種類をパレット数として算
出するパレット種類算出手段と、前記ブロック分割手段
によりブロックに分割されたベクトル部データのブロッ
ク内のパレット値の種類の数の制限値であるパレット数
制限値の設定を行うパレット数制限手段と、前記ブロッ
ク分割手段によりブロックに分割されたベクトル部デー
タを前記パレット種類算出手段における前記パレット数
が前記パレット数制限手段の前記パレット数制限値未満
の場合にはパレット値の種類の数に応じて符号割り当て
を行ったベクトル部ブロック符号データの生成およびパ
レット値と符号値の組合せを示すブロックパレット辞書
生成を行い、前記パレット種類算出手段における前記パ
レット数が前記パレット数制限手段の前記パレット数制
限値以上の場合にはパレット値の発生頻度が低いものに
対し周辺の発生頻度の高いパレット値に置き換えを行い
パレット値の種類の数を前記パレット数制限値以下に抑
えた後、パレット値の種類の数に応じて符号割り当てを
行ったベクトル部ブロック符号データの生成およびパレ
ット値と符号値の組合せを示すブロックパレット辞書生
成を行うベクトル部ブロック符号割り当て手段と、前記
ベクトル部ブロック符号割り当て手段により生成された
前記ベクトル部ブロック符号データと前記ブロックパレ
ット辞書および前記パレット生成手段と前記ビットマッ
プパレット生成手段によって生成した前記バンドパレッ
ト辞書を格納するベクトル部データ格納手段と、前記バ
ンド分割手段によりバンド分割された前記ビットマップ
データ入力のみを重ね合せ属性を用いて描画を行いビッ
トマップ部データを生成するビットマップ部データ生成
手段と、前記ビットマップ部データ生成手段により生成
された前記ビットマップ部データを格納するビットマッ
プ部データ格納手段と、前記バンド分割手段により分割
されたバンド毎に前記ビットマップ部データ格納手段に
格納されている前記ビットマップ部データに対して前記
ベクトル部データ格納手段に格納されている前記ベクト
ル部データの重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部デ
ータを前記ベクトル部ブロック符号データと前記ブロッ
クパレット辞書を用いてパレット値に展開し、前記ベク
トル部データがビットマップを表す前記ビットマップパ
レット値である場合には前記ビットマップ部データ上に
上書き処理を行わず、前記ベクトル部データがビットマ
ップを表す前記ビットマップパレット値以外の場合には
前記ビットマップ部データ上に前記ベクトル部データの
前記パレット値を前記バンドパレット辞書を用いてビッ
トマップ化し上書きを行うベクトル部データ重ね合せ手
段を持つことによりブロック内のパレット数が多い時の
割り当て符号を小さくでき、格納容量を小さくでき、格
納メモリからの出力が１回の重ね合せだけでできる。

【００１３】本発明の請求項６記載の発明は複数の重ね
合せ属性を持つベクトルデータとビットマップデータか
らなる画像データ入力に対して、前記入力ベクトルデー
タより原色の組合せを示すパレット値からなるパレット
辞書を生成するパレット生成手段と、前記パレット生成
手段において、さらに前記ビットマップデータに対し１
つの固有のパレット値をビットマップパレット値として
前記パレット辞書への登録を行うビットマップパレット
生成手段と、前記ベクトルデータと前記ビットマップデ
ータの重ね合せ属性を用いた描画を行う場合に、前記ベ
クトルデータは前記パレット生成手段が生成した前記パ
レット辞書中の前記パレット値で描画を行い、前記ビッ
トマップデータは前記ビットマップパレット生成手段が
生成した前記パレット辞書中の前記ビットマップパレッ
ト値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ属性に従いベ
クトル部データを生成するベクトル部データ生成手段
と、前記ベクトル部データ生成手段により生成された前
記ベクトル部データおよび前記パレット生成手段と前記
ビットマップパレット生成手段によって生成した前記パ
レット辞書を格納するベクトル部データ格納手段と、前
記ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属性を用いて
描画を行いビットマップ部データを生成するビットマッ
プ部データ生成手段と、前記ビットマップ部データ生成
手段により発生されたビットマップ部データに対し、ユ
ーザ設定によりビットマップデータの画像出力特性の指
定を行う画像特性設定手段と、前記画像特性設定手段の
指定に従い符号化を行うビットマップ部符号化手段と、
前記ビットマップ部符号化手段により生成された符号デ
ータを格納するビットマップ部データ格納手段と、前記
ビットマップ部データ格納手段の符号データを前記画像
特性設定手段の指定に従い伸長するビットマップ部伸長
手段と、前記ビットマップ部伸長手段により伸長された
前記ビットマップ部データに対して、前記ベクトル部デ
ータ格納手段に格納されている前記ベクトル部データの
重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部データがビット
マップを表す前記ビットマップパレット値である場合に
は前記ビットマップ部データ上に上書き処理を行わず、
前記ベクトル部データがビットマップを表す前記ビット
マップパレット値以外の場合には前記ビットマップ部デ
ータ上に前記ベクトル部データの前記パレット値を前記
パレット辞書を用いてビットマップ化し上書きを行うベ
クトル部データ重ね合せ手段を持つことによりベクトル
部データの格納容量が小さく、ビットマップ部データの
ユーザ設定の符号化手法でビットマップ部データの格納
メモリ容量が小さく、格納メモリからの出力が１回の重
ね合せだけでできる。

【００１４】（実施の形態１）以下本発明の実施の形態
１について図１から図１２を参照して説明する。

【００１５】図１は実施の形態１の画像処理装置ブロッ
ク図である。図１において、１は本発明の画像処理装置
全体を示す。画像処理装置１はＣＭＹＫ色空間のベクト
ルデータとビットマップデータを入力として持ち、画像
データ出力を発生する。図５に示すようにベクトルデー
タは表示色と背景色の色データと形状と塗りつぶしパタ
ーンおよび重ね合せ属性をベクトルの内容として持ち、
ビットマップデータは原点と幅（Ｗ）と高さ（Ｈ）と重
ね合せ属性と塗りつぶしパターンおよびＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋ
の４つの値を画素の値としてもつＷ×Ｈの画素分の画素
データをその内容として持つ。ベクトルデータはまず全
てのデータを一回パレット生成手段２に送られる。図２
のようにパレット生成手段２はベクトルデータ入力と図
１のビットマップパレット生成手段３が発生するビット
マップパレット値、およびベクトルデータ入力から入力
される開始／終了信号を入力として持つ。パレット辞書
９は図３の構造になっている。パレットの登録数可能な
数は０x００００〜０xＦＦＦＦまでの６５５３６個で辞
書の内容はＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各８ビットの３２ビットデー
タで、辞書のアドレス値をパレット値としている。図２
の辞書比較手段１０は図４のようにパレット辞書読み出
しアドレスレジスタと最終パレットアドレスレジスタと
辞書比較器からなり、パレット辞書データとベクトルデ
ータ内の最初に表示色次に背景色の２つの色データが１
つずつ入力される色データおよび開始／終了信号を入力
として持ち、パレット辞書アドレスと最終パレット値お
よび色データ入力から得られるパレット値を出力として
持つ。辞書比較器ではまず開始信号を受けて初期化を行
う。初期化では最終パレットアドレスレジスタの値およ
びパレット辞書読み出しアドレスレジスタの値を０にす
る。次にベクトルデータ入力を受けて色データ入力を用
いてパレット辞書９の中に色データと同じものが存在す
るかどうかをパレット辞書読み出しアドレスレジスタの
値を０から最終パレットアドレスレジスタの値未満まで
のパレット辞書アドレスを設定し、色データのＣ／Ｍ／
Ｙ／Ｋ値とパレット辞書データのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値の比
較を行う。パレット辞書９中に色データと同じものが存
在する場合はそのパレット辞書９のアドレスをパレット
値として出力し、辞書比較を終了し、次の色データ入力
を待つ。またパレット辞書９中に色データと同じものが
存在しなければ最終パレット値をパレット辞書９のアド
レスとして与え、色データをアドレスのデータ値として
書込みを行い、最終パレットアドレスレジスタの値を１
増加させる。この辞書比較手段１０の処理を表示色と背
景色について終了した色データを用いベクトルデータ入
力は図２のベクトルデータ変換手段１１によってベクト
ルデータ入力中の表示色と背景色を辞書比較手段１０で
得られたパレット値に置き換えてパレット変換済ベクト
ルデータとしてベクトルデータ入出力へと書き戻され
る。パレット変換済ベクトルデータは図６に示す表示色
パレットと背景色パレットの色データと形状と塗りつぶ
しパターンおよび重ね合せ属性を持っている。終了信号
を受けたパレット生成手段２はパレット辞書９へ最終パ
レット値を辞書のアドレスとして与え、アドレスのデー
タ値としてビットマップパレット生成手段３から発生さ
れるビットマップパレット値の書込みを行い、辞書サイ
ズを表す最終パレット値およびパレット辞書９の内容を
アドレス０から最終パレット値の示すアドレスまで図１
のベクトル部データ格納手段へ格納し、パレット生成を
終了する。図１のビットマップパレット生成手段３はパ
レット生成手段２から出力される最終パレットアドレス
レジスタの値である最終パレット値を１増加させた値を
パレット生成手段２の入力となるビットマップパレット
値として生成する。

【００１６】次にパレット辞書９の生成を終わると図１
のベクトル部データ生成手段４はパレット生成手段２に
よって書き戻されたパレット変換済ベクトルデータとビ
ットマップデータをそれぞれベクトルデータ入力および
ビットマップデータ入力として受取りベクトル部データ
生成をパレット値により行う。ベクトルデータ入出力よ
り受取った図６の表示色パレットと背景色パレットの色
データと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性
を持っているパレット変換済ベクトルデータと図５のビ
ットマップデータ入力の原点、幅、高さ、重ね合せ属性
および画素データの代わりにビットマップパレット生成
手段３により得られたビットマップパレット値を用い、
図７のようにベクトル部データ生成手段４を用いてベク
トル部データ生成を行う。ベクトル部データ生成手段４
はパレット変換済ベクトルデータ、ビットマップデー
タ、ビットマップパレット値を入力として持ち、パレッ
ト変換済ベクトルデータとビットマップデータは入力順
に処理を行う。パレット変換済ベクトルデータが入力で
ある場合は形状を２値展開した画素位置の値（Ｓ）、表
示色パレット（Ｆ）および背景色パレット（Ｂ）と画素
位置の図１のベクトルデータ格納手段５に格納されてい
るデータをベクトル部データ読み出し値として格納画素
レジスタ（ＶＤ）に読み出したもの、および塗りつぶし
パターンデータ（ＰＶ）と重ね合せ属性を用いて重ね合
せ処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に書込み、ベクト
ル部データ格納手段５の画素データ位置にＶＷの値を書
込む。重ね合せ属性の値により図９の様に重ね合せ処理
は行われる。ビットマップデータが入力である場合は原
点と高さと幅からなる領域の画素に対して、ビットマッ
プパレット生成手段３によって生成されたビットマップ
パレット値（ＢＰ）と画素位置の図１のベクトル部デー
タ格納手段５に格納されているデータをベクトル部デー
タ読み出し値として格納画素レジスタ（ＶＤ）に読み出
したもの、およびビットマップデータ中の塗りつぶしパ
ターンデータ（ＰＢ）と重ね合せ属性を用いて重ね合せ
処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に書込み、ベクトル
部データ格納手段５の画素データ位置にＶＷの値を書込
む。重ね合せ属性の値により図１０の様に重ね合せ処理
は行われる。

【００１７】図１のベクトル部データ格納手段５はベク
トル部データ格納用のメモリを持っており、ベクトルデ
ータ入力と、ビットマップデータ入力前に全てのメモリ
値を０に初期化を行う。次にパレット生成手段２の処理
に従い、最終パレット値およびパレット辞書９の内容を
メモリへと書込む。さらにベクトル部データ生成手段４
の処理に従い、図７のベクトル部データ読み出し値とし
て画素位置データの読み出し、ベクトル部データ書込み
値として画素位置へのデータ書込みを行う。

【００１８】図１のビットマップ部データ生成手段６は
図８のようにビットマップデータを入力として持ち、ビ
ットマップデータ中の画素の値と塗りつぶしパターンの
値と重ね合せ属性、およびビットマップ部データ格納手
段８に格納された画素の値よりビットマップ部データ生
成を行う。尚ここでビットマップデータ中の画素の値お
よびビットマップ部データ格納手段８に格納された画素
の値は（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）の色の値を持つ。ビットマッ
プデータ中の原点、高さ、幅であらわされるすべての画
素位置についてビットマップデータの画素の値（Ｂ
Ｉ）、塗りつぶしパターンデータ（ＰＢ）と画素位置の
図１のビットマップ部データ格納手段８に格納されてい
るデータをビットマップ部データ読み出し値として格納
画素レジスタ（ＢＤ）に読み出したものを重ね合せ属性
を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＢＷ）に
書込み、ビットマップ部データ格納手段８の画素データ
位置にＢＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図１
１の様に重ね合せ処理は行われる。

【００１９】図１のビットマップ部データ格納手段８は
ビットマップ部データ格納用のメモリを持っており、ベ
クトルデータ入力と、ビットマップデータ入力前に全て
のメモリ値を０に初期化を行う。つぎにビットマップ部
データ格納手段８の処理に従い、図８のビットマップ部
データ読み出し値として画素位置データの読み出し、ビ
ットマップ部データ書込み値として画素位置へのデータ
書込みを行う。

【００２０】以上のようにしてベクトルデータはベクト
ル部データ格納手段５に、ビットマップデータはビット
マップ部データ格納手段８に一旦格納され、画像出力の
要求を受けると、図１のベクトル部データ重ね合せ手段
７によってデータの重ね合せを行い、画像データとして
出力される。

【００２１】ベクトル部データ重ね合せ手段７において
は、図１２のように画像データ出力の画素位置に対応す
るビットマップ部データ格納手段８に格納されたビット
マップ部データ（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）、画素位置のベクト
ル部データ格納手段５に格納されたベクトル部データ
（パレット値）とビットマップパレット値を入力として
持ち、パレット辞書にはベクトル部データ格納手段５に
格納されたパレット辞書を読み出したものが格納されて
いる。図１２のビットマップパレット判定はベクトル部
データの示すパレット値がビットマップパレット値と同
一であるかどうかの判定を行いその結果およびベクトル
部データを出力する。出力重ね合せ処理ではビットマッ
プパレット判定がベクトル部データの画素のパレット値
がビットマップパレットと同一であると判定した場合に
はビットマップ部データを画素の値として出力し、ベク
トル部データの画素のパレット値がビットマップパレッ
ト値と同一ではないと判定した場合はパレット値をアド
レスとしてパレット辞書からのデータを読み出した内容
を画素の値として出力を行う。

【００２２】以上のように本実施の形態１ではベクトル
部データをベクトルデータのパレット値とビットマップ
パレット値によって表現することによりベクトル部デー
タの格納容量が小さく、格納メモリからの画像出力が１
回の重ね合せだけでできる。

【００２３】（実施の形態２）以下本発明の実施の形態
２について図４、図５、図７から図１０および図１３か
ら図１８を参照して説明する。

【００２４】図１３は本発明の実施の形態２における画
像処理装置のブロック図である。図１３において、１２
は本発明の画像処理装置全体を示す。画像処理装置１２
はＣＭＹＫ色空間のベクトルデータとビットマップデー
タを入力として持ち、画像データ出力を発生する。図５
に示すようにベクトルデータは表示色と背景色の色デー
タと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性をベ
クトルの内容として持ち、ビットマップデータは原点と
幅（Ｗ）と高さ（Ｈ）と重ね合せ属性と塗りつぶしパタ
ーンおよびＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４つの値を画素の値として
もつＷ×Ｈの画素分の画素データをその内容として持
つ。画像入力は１００ラスタ分をまとまりとしたバンド
で扱われ、図１４のように画像領域はバンド分割手段１
３によって０からｎ（ｎは整数の値）に分割される。バ
ンド分割手段１３はバンド０から処理を行いバンドｎま
で処理することにより画像全体の処理を完了する。バン
ド分割手段１３はバンドの領域に有効なベクトルデータ
およびビットマップデータを入出力し、バンドの処理の
入／出力の開始／終了時に開始／終了信号を出力する。
バンド分割手段１３によって有効となったバンド内のベ
クトルデータ入力はまず全てのバンド内のデータについ
て一回バンドパレット生成手段１４に送られる。図１５
のようにバンドパレット生成手段１４はベクトルデータ
入力と図１３のビットマップパレット生成手段３が発生
するビットマップパレット値、およびバンド分割手段が
発生する開始／終了信号を入力として持つ。バンドパレ
ット辞書１６は図１６の構造になっている。パレットの
登録数可能な数は０x０００〜０xＦＦＦまでの４０９６
個で辞書の内容はＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各８ビットの３２ビッ
トデータで、辞書のアドレス値をパレット値としてい
る。図１５の辞書比較手段１０は図４のようにパレット
辞書読み出しアドレスレジスタと最終パレットアドレス
レジスタと辞書比較器からなり、パレット辞書データと
ベクトルデータ内の最初に表示色次に背景色の２つの色
データが１つずつ入力される色データおよび開始／終了
信号を入力として持ち、パレット辞書アドレスと最終パ
レット値および色データ入力から得られるパレット値を
出力として持つ。辞書比較器ではまずベクトルデータ開
始信号を受けて初期化を行う。初期化では最終パレット
アドレスレジスタの値およびパレット辞書読み出しアド
レスレジスタの値を０にする。次にベクトルデータ入力
を受けて色データ入力を用いてバンドパレット辞書１６
の中に色データと同じものが存在するかどうかをパレッ
ト辞書読み出しアドレスレジスタの値を０から最終パレ
ットアドレスレジスタの値未満までのパレット辞書アド
レスとしてバンドパレット辞書アドレスを設定し、色デ
ータのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値とバンドパレット辞書データの
Ｃ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値の比較を行う。バンドパレット辞書１
６中に色データと同じものが存在する場合はそのバンド
パレット辞書１６のアドレスをパレット値として出力
し、辞書比較を終了し、次の色データ入力を待つ。また
バンドパレット辞書１６中に色データと同じものが存在
しなければ最終パレット値をバンドパレット辞書１６の
アドレスとして色データをバンドパレット辞書１６に書
込みを行い、最終パレットアドレスレジスタの値を１増
加させる。この辞書比較手段１０の処理を表示色と背景
色について終了した色データを用いベクトルデータ入力
は図１５のベクトルデータ追加手段１７によってベクト
ルデータ入力に表示色パレットと背景色パレットを辞書
比較手段１０で得られたパレットで追加してパレット追
加済ベクトルデータとしてベクトルデータ入出力へと書
き戻される。書き戻されるパレット追加済データは図１
７のように表示色、背景色、表示色パレット、背景色パ
レット、形状、塗りつぶしパターン、重ね合せ属性から
構成される。終了信号を受けたバンドパレット生成手段
１４はビットマップパレット生成手段３から発生される
ビットマップパレット値をバンドパレット辞書１６へ最
終パレット値をアドレスとして書込みを行い、辞書サイ
ズを表す最終パレット値およびバンドパレット辞書１６
の内容をアドレス０から最終パレット値の示すアドレス
まで図１３のベクトル部データ格納手段５へ格納し、パ
レット生成を終了する。図１３のビットマップパレット
生成手段３はバンドパレット生成手段１４から出力され
る最終パレット値を１増加させた値をパレット生成手段
１４の入力となるビットマップパレット値として生成す
る。

【００２５】次にバンドパレット辞書１６の生成を終わ
ると図１３のベクトル部データ生成手段４はバンドパレ
ット生成手段１４によって書き戻されたパレット追加済
ベクトルデータとビットマップデータをベクトルデータ
入力とビットマップデータ入力としてバンド分割手段１
３から受取りベクトル部データ生成をパレット値により
行う。バンド分割手段１３から受取ったパレット変換済
ベクトルデータの図１７に示す表示色パレットと背景色
パレットと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属
性と図５のビットマップデータ入力の原点、幅、高さ、
重ね合せ属性および画素データの代わりにビットマップ
パレット生成手段３により得られたビットマップパレッ
ト値を用い、図７のようにベクトル部データ生成手段４
を用いてベクトル部データ生成を行う。ベクトル部デー
タ生成手段４はパレット変換済ベクトルデータ、ビット
マップデータ、ビットマップパレット値を入力として持
ち、パレット追加済ベクトルデータとビットマップデー
タは入力順に処理される。パレット追加済ベクトルデー
タが入力である場合は形状を２値展開した画素位置の値
（Ｓ）、表示色パレット（Ｆ）および背景色パレット
（Ｂ）と画素位置の図１３のベクトルデータ格納手段５
に格納されているデータをベクトル部データ読み出し値
として格納画素レジスタ（ＶＤ）に読み出したもの、お
よび塗りつぶしパターンデータ（ＰＶ）と重ね合せ属性
を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に
書込み、ベクトル部データ格納手段５の画素データ位置
にＶＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図９の様
に重ね合せ処理は行われる。ビットマップデータが入力
である場合は原点と高さと幅からなる領域の画素に対し
て、ビットマップパレット生成手段３によって生成され
たビットマップパレット値（ＢＰ）と画素位置の図１３
のベクトル部データ格納手段５に格納されているデータ
をベクトル部データ読み出し値として格納画素レジスタ
（ＶＤ）に読み出したもの、およびビットマップデータ
の塗りつぶしパターンデータ（ＰＢ）と重ね合せ属性を
用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に書
込み、ベクトル部データ格納手段５の画素データ位置に
ＶＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図１０の様
に重ね合せ処理は行われる。

【００２６】図１３のベクトル部データ格納手段５はベ
クトル部データ格納用のメモリを持っており、ベクトル
データ入力、ビットマップデータ入力前に全てのメモリ
値を０に初期化を行う。次にバンドパレット生成手段１
４の処理に従い、最終パレット値およびバンドパレット
辞書１６の内容をメモリへと書込む。さらにベクトル部
データ生成手段４の処理に従い、図７のベクトル部デー
タ読み出し値として画素位置データの読み出し、ベクト
ル部データ書込み値として画素位置へのデータ書込みを
行う。

【００２７】図１３のビットマップ部データ生成手段６
は図８のようにビットマップデータを入力として持ち、
ビットマップデータ中の画素の値と塗りつぶしパターン
の値と重ね合せ属性、およびビットマップ部データ格納
手段８に格納された画素の値よりビットマップ部データ
生成を行う。尚ここでビットマップデータ中の画素の値
およびビットマップ部データ格納手段８に格納された画
素の値は（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）の色の値を持つ。ビットマ
ップデータ中の原点、高さ、幅であらわされるすべての
画素位置についてビットマップデータの画素の値（Ｂ
Ｉ）、塗りつぶしパターンデータ（ＰＢ）と画素位置の
図１３のビットマップ部データ格納手段８に格納されて
いるデータをビットマップ部データ読み出し値として格
納画素レジスタ（ＢＤ）に読み出したものを重ね合せ属
性を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＢＷ）
に書込み、ビットマップ部データ格納手段８の画素デー
タ位置にＢＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図
１１の様に重ね合せ処理は行われる。

【００２８】図１３のビットマップ部データ格納手段８
はビットマップ部データ格納用のメモリを持っており、
ベクトルデータ入力、ビットマップデータ入力前に全て
のメモリ値を０に初期化を行う。つぎにビットマップ部
データ生成手段６の処理に従い、図８のビットマップ部
データ読み出し値として画素位置データの読み出し、ビ
ットマップ部データ書込み値として画素位置へのデータ
書込みを行う。

【００２９】以上のようにしてベクトルデータはベクト
ル部データ格納手段５に、ビットマップデータはビット
マップ部データ格納手段８に一旦格納され、画像出力の
要求を受けると、図１３のベクトル部データ重ね合せ手
段１５によってバンド毎にデータの重ね合せを行い、画
像データとして出力される。

【００３０】ベクトル部データ重ね合せ手段１５におい
ては、図１８のようにバンド画像出力データの画素位置
のビットマップ部データ格納手段８に格納されたビット
マップ部データ（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）、画素位置のベクト
ル部データ格納手段５に格納されたベクトル部データ
（パレット値）とバンド位置のビットマップパレット値
（バンドパレット辞書の最終アドレス）を入力として持
ち、バンドパレット辞書にはベクトル部データ格納手段
５に格納された出力しようとするバンドのバンドパレッ
ト辞書データを読み出したものが格納されている。ビッ
トマップパレット判定はベクトル部データの示すパレッ
ト値がバンドのビットマップパレット値と同一であるか
どうかの判定を行いその結果およびベクトル部データを
出力する。出力重ね合せ処理ではビットマップパレット
判定がベクトル部データの画素のパレット値がビットマ
ップパレットと同一であると判定した場合にはビットマ
ップ部データを画素の値として出力し、ベクトル部デー
タの画素のパレット値がバンドのビットマップパレット
値と同一ではないと判定した場合はパレット値をアドレ
スとしてバンドパレット辞書からのデータを読み出した
内容を画素の値として出力を行う。このバンド画像デー
タをバンド０からバンドｎまで行うことにより図１３の
画像処理装置１２の画像データ出力を得る。

【００３１】以上のように本実施の形態２ではバンド毎
にベクトルデータのパレット値とビットマップパレット
値によって表現し、バンド毎にバンドパレット辞書を生
成することによりパレット辞書サイズが小さく、それに
よって生成されるパレット表現のベクトルデータの格納
容量が小さく、格納メモリからの出力が１回の重ね合せ
だけでできる。

【００３２】（実施の形態３）以下本発明の実施の形態
３について図４、図５、図７から図１１、図１４から図
１７および図１９から図３４を参照して説明する。

【００３３】図１９は本発明の実施の形態３における画
像処理装置のブロック図である。図１９において、１８
は本発明の画像処理装置全体を示す。画像処理装置１８
はＣＭＹＫ色空間のベクトルデータとビットマップデー
タを入力として持ち、画像データ出力を発生する。図５
に示すようにベクトルデータは表示色と背景色の色デー
タと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性をベ
クトルの内容として持ち、ビットマップデータは原点と
幅（Ｗ）と高さ（Ｈ）と重ね合せ属性と塗りつぶしパタ
ーンおよびＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４つの値を画素の値として
もつＷ×Ｈの画素分の画素データをその内容として持
つ。画像入力は１００ラスタ分をまとまりとしたバンド
で扱い図１４のように画像領域はバンド分割手段１３に
よって０からｎ（ｎは整数の値）に分割された形で扱わ
れる。バンド分割手段１３はバンド０から処理を行いバ
ンドｎまで処理することにより画像全体の処理を完了す
る。バンド分割手段１３はバンドの領域に有効なベクト
ルデータおよびビットマップデータを入出力し、バンド
の処理の入／出力の開始／終了時に開始／終了信号を出
力する。バンド分割手段１３によって有効となったバン
ド内のベクトルデータ入力はまず全てのバンド内のデー
タについて一回バンドパレット生成手段１４に送られ
る。図１５のようにバンドパレット生成手段１４はベク
トルデータ入力と図１９のビットマップパレット生成手
段３が発生するビットマップパレット値、およびバンド
分割手段が発生する開始／終了信号を入力として持つ。
バンドパレット辞書１６は図１６の構造になっている。
パレットの登録数可能な数は０x０００〜０xＦＦＦまで
の４０９６個で辞書の内容はＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各８ビット
の３２ビットデータで、辞書のアドレス値をパレット値
としている。図１５の辞書比較手段１０は図４のように
パレット辞書読み出しアドレスレジスタと最終パレット
アドレスレジスタと辞書比較器からなり、パレット辞書
データとベクトルデータ内の最初に表示色次に背景色の
２つの色データが１つずつ入力される色データおよび開
始／終了信号を入力として持ち、パレット辞書アドレス
と最終パレット値および色データ入力から得られるパレ
ット値を出力として持つ。辞書比較器ではまずベクトル
データ開始信号を受けて初期化を行う。初期化では最終
パレットアドレスレジスタの値およびパレット辞書読み
出しアドレスレジスタの値を０にする。次にベクトルデ
ータ入力を受けて色データ入力を用いてバンドパレット
辞書１６の中に色データと同じものが存在するかどうか
をパレット辞書読み出しアドレスレジスタの値を０から
最終パレットアドレスレジスタの値未満までのパレット
辞書アドレスとしてバンドパレット辞書アドレスを設定
し、色データのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値とパレット辞書データ
のＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値の比較を行う。バンドパレット辞書
１６中に色データと同じものが存在する場合はそのバン
ドパレット辞書１６のアドレスをパレット値として出力
し、辞書比較を終了し、次の色データ入力を待つ。また
バンドパレット辞書１６中に色データと同じものが存在
しなければ最終パレット値をバンドパレット辞書１６の
アドレスとして色データをバンドパレット辞書１６に書
込みを行い、最終パレットアドレスレジスタの値を１増
加させる。この辞書比較手段１０の処理を表示色と背景
色について終了した色データを用いベクトルデータ入力
は図１５のベクトルデータ追加手段１７によってベクト
ルデータ入力に表示色パレットと背景色パレットを辞書
比較手段１０で得られたパレットで追加してパレット追
加済ベクトルデータとしてベクトルデータ入出力へと書
き戻される。書き戻されるパレット追加済データは図１
７のように表示色、背景色、表示色パレット、背景色パ
レット、形状、塗りつぶしパターン、重ね合せ属性から
構成される。終了信号を受けたバンドパレット生成手段
１４はビットマップパレット生成手段３から発生される
ビットマップパレット値をバンドパレット辞書１６へ最
終パレット値をアドレスとして書込みを行い、辞書サイ
ズを表す最終パレット値およびバンドパレット辞書１６
の内容をアドレス０から最終パレット値の示すアドレス
まで図１９のベクトル部データ格納手段２２へ格納し、
パレット生成を終了する。図１９のビットマップパレッ
ト生成手段３はパレット生成手段２から出力される最終
パレット値を１増加させた値をパレット生成手段１４の
入力となるビットマップパレット値として生成する。

【００３４】次にバンドパレット辞書１６の生成を終わ
ると図１９のベクトル部データ生成手段２３はパレット
生成手段１４によって書き戻されたパレット追加済ベク
トルデータとビットマップデータをベクトルデータ入
力、ビットマップデータ入力としてバンド分割手段１３
から受取りベクトル部データ生成をパレット値により行
う。バンド分割手段１３から受取ったパレット追加済ベ
クトルデータの図１７に示す表示色パレットと背景色パ
レットと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性
と図５のビットマップデータ入力の原点、幅、高さ、重
ね合せ属性および画素データの代わりにビットマップパ
レット生成手段３により得られたビットマップパレット
値を用い、図７のようにベクトル部データ生成手段２３
を用いてベクトル部データ生成を行う。ベクトル部デー
タ生成手段２３はパレット変換済ベクトルデータ、ビッ
トマップデータ、ビットマップパレット値を入力として
持ち、パレット追加済ベクトルデータとビットマップデ
ータは入力順に処理される。パレット追加済ベクトルデ
ータが入力である場合は形状を２値展開した画素位置の
値（Ｓ）、表示色パレット（Ｆ）および背景色パレット
（Ｂ）と画素位置の図１９のベクトルデータ部データ生
成用バッファに格納されているデータをベクトル部デー
タ読み出し値として格納画素レジスタ（ＶＤ）に読み出
したもの、および塗りつぶしパターンデータ（ＰＶ）と
重ね合せ属性を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジス
タ（ＶＷ）に書込み、ベクトル部データ生成用バッファ
の画素データ位置にＶＷの値を書込む。重ね合せ属性の
値により図９の様に重ね合せ処理は行われる。ビットマ
ップデータが入力である場合は原点と高さと幅からなる
領域の画素に対して、ビットマップパレット生成手段３
によって生成されたビットマップパレット値（ＢＰ）と
画素位置の図１９のベクトル部データ生成用バッファに
格納されているデータをベクトル部データ読み出し値と
して格納画素レジスタ（ＶＤ）に読み出したもの、およ
びビットマップデータの塗りつぶしパターンデータ（Ｐ
Ｂ）と重ね合せ属性を用いて重ね合せ処理を行い処理済
レジスタ（ＶＷ）に書込み、ベクトル部データ生成用バ
ッファの画素データ位置にＶＷの値を書込む。重ね合せ
属性の値により図１０の様に重ね合せ処理は行われる。
ここでベクトル部データ生成用バッファは（バンド内の
画素数×パレットのビット数）の容量のメモリであり、
開始信号を受けるとベクトル部データ生成手段２３によ
って全てのデータに０が設定される。終了信号を受ける
とベクトル部データ生成手段２３はベクトル部データ生
成用バッファのデータを図１９のブロック分割手段１９
へと送出する。

【００３５】ブロック分割手段１９では図２０のように
バンド内のパレット値で描画されたベクトル部生成用バ
ッファデータ２４を４×４画素分のブロックデータ２５
へと分割を行い、このブロック化されたデータを図１９
のベクトル部符号割り当て手段２０へと送出する。

【００３６】図２１にベクトル部符号割り当て手段２０
のブロック構成を示す。ベクトル部符号割り当て手段２
０はブロック辞書２６、パレット種類算出手段２７、ブ
ロック符号化器２８、パレット数制限手段２９から構成
される。ブロック化されたデータはブロック符号化器２
８により符号化が行われ、符号化データ出力として送出
され、図１９のベクトル部データ格納手段２２へと送出
される。ブロック符号化器２８ではまずブロック化され
たデータ入力を受けブロック辞書２６の作成とパレット
種類算出手段２７を用いてパレット種類の算出およびパ
レット種類の発生頻度を生成する。ブロック辞書２６は
図２２のようにパレット値の表すビット数１２ビットの
データ幅とブロック内の画素の個数分のアドレスを持つ
辞書となっており、ブロック内の画素全てが異なるパレ
ット値を持っていても辞書が構成可能となっている。パ
レット種類算出手段２７は図２３に示す様にアドレスを
０から１５までもつ頻度メモリとパレット数カウンタよ
り構成される。またパレット巣制限手段２９は図２４の
ようにパレット数制限レジスタとパレット数変換器３０
から構成される。ブロック符号化器２８はブロックデー
タの入力毎に最初にパレット種類算出手段２７の頻度メ
モリの内容とパレット数カウンタを０に設定する。次に
ブロックデータ入力を１画素分受取る毎にブロック辞書
２６のアドレス０からパレット種類算出手段２７の持つ
パレット数カウンタの示すアドレス未満までパレット値
の比較を行う。ブロックデータ入力のパレット値とブロ
ック辞書中のパレット値が同じものが存在していればブ
ロック符号化器２８はブロック辞書２６中の同じものを
示しているアドレスと同じアドレスの種類算出手段２７
中の頻度メモリの値を１だけ増加させる。また、ブロッ
クデータ入力のパレット値とブロック辞書中のパレット
値が同じものが存在していなければパレット数カウンタ
の値をアドレスとしてブロック辞書にブロックデータ入
力のパレット値を登録し、パレット数カウンタ値と同じ
アドレスのパレット種類算出手段２７中の頻度メモリの
値を１だけ加算し、パレット数カウンタの値を１だけ増
加させる。このようにしてブロック辞書２６、パレット
数、およびパレットの発生頻度を生成する。この後にブ
ロック符号化器２８は再びブロックデータを最初から入
力し、符号化を行う。生成された図２３のパレットの種
類を示すパレット数カウンタの値がパレット数制限手段
２９のパレット数制限レジスタの値より大きな場合は、
パレット種類算出手段２７内の頻度メモリのデータの中
で発生頻度の最も低いものをパレット数変換器３０によ
りその画素に隣接するブロック内のパレット値で画素と
同じパレット値でない最も数の多いパレット値に置き換
えを行い、ブロックデータ入出力へと書き戻しを行い、
再びブロック辞書の作成から処理を開始し直し、生成さ
れた図２３のパレットの種類を示すパレット数カウンタ
の値がパレット数制限手段２９のパレット数制限レジス
タの値と同じになるまで繰り返す。生成された図２３の
パレットの種類を示すパレット数カウンタの値がパレッ
ト数制限手段２９のパレット数制限レジスタの値と同じ
か小さくパレット数カウンタの値が１より大きな時には
パレット数カウンタの値と、ブロック辞書２６のアドレ
ス０からパレット数カウンタの示す値未満の値のアドレ
スまでのデータと、パレット数カウンタの示している値
をｍとした時、 （２＾（ａ＋１））＞ｍ＞＝（２＾ａ） （但しｎは整数でｘ＾ｙはｘのｙ乗を示す。）を満たす
ａを用いた入力データのパレット値と同じ値を示すブロ
ック辞書２６中のデータのアドレスの下位ａビットを画
素符号データとして出力する。符号化データ出力の内容
は図３１の様になる。ここでパレット０、１、・・と示
すデータはブロック辞書アドレス０、１、・・のデータ
である。また、パレット数カウンタの値が１の時、すな
わちブロック内のパレットの種類が１種類しかない時に
はブロック符号化器２８は図３３の様に図３１のデータ
から画素符号データを除いたものを符号として出力す
る。動作の様子を図２５から図３２までを用いて説明す
る。図２５のブロック入力でパレット数制限レジスタの
値が２に設定されているとする。するとブロック符号化
器２６は図２６に示すブロック辞書２６を作成する。ま
たパレット値で発生頻度最小のものは０ｘ００３であ
る。ここで０ｘはこれに続く数値が１６進表記であるこ
とを示す。そこで図２７のような隣接を見て０ｘ００３
以外で発生頻度の最も大きなパレット値は０ｘ００１で
あるため、パレット数変換器２８によって０ｘ００３の
値が０ｘ００１に書き換えを行われ、図２８の様にな
る。書き戻された図２９のブロックデータを用いて再び
ブロック辞書２６の作成が行われ、ブロック辞書２６の
内容は図２６の０ｘ００１、０ｘ００２のデータのみを
持つものが作成され、パレット数カウンタの値も２とな
り、パレット数制限レジスタの制限値を満たす。そこで
ブロック辞書２６を用いて符号化が行われ図３０のよう
な画素符号データが作成される。ここでｘ‘ｂはｘ個の
２進表記データがこれに続くことを示す。従って作成さ
れる符号化データ出力は図３２の様になる。

【００３７】図１９のベクトル部データ格納手段２２は
ベクトル部データ格納用のメモリを持っており、ベクト
ルデータ入力、ビットマップデータ入力前に全てのメモ
リ値を０に初期化を行う。次にバンドパレット生成手段
１４の処理に従い、最終パレット値およびバンドパレッ
ト辞書１６の内容をメモリへと書込む。さらにベクトル
部符号割り当て手段２０の出力する符号化データ内容を
メモリへと書込みを行う。

【００３８】図１３のビットマップ部データ生成手段６
は図８のようにビットマップデータを入力として持ち、
ビットマップデータ中の画素の値と塗りつぶしパターン
の値と重ね合せ属性、およびビットマップ部データ格納
手段８に格納された画素の値よりビットマップ部データ
生成を行う。尚ここでビットマップデータ中の画素の値
およびビットマップ部データ格納手段８に格納された画
素の値は（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）の色の値を持つ。ビットマ
ップデータ中の原点、高さ、幅であらわされるすべての
画素位置についてビットマップデータの画素の値（Ｂ
Ｉ）、塗りつぶしパターンデータ（ＰＢ）と画素位置の
図１９のビットマップ部データ格納手段８に格納されて
いるデータをビットマップ部データ読み出し値として格
納画素レジスタ（ＢＤ）に読み出したものを重ね合せ属
性を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＢＷ）
に書込み、ビットマップ部データ格納手段８の画素デー
タ位置にＢＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図
１１の様に重ね合せ処理は行われる。

【００３９】図１９のビットマップ部データ格納手段８
はビットマップ部データ格納用のメモリを持っており、
ベクトルデータ入力、ビットマップデータ入力前に全て
のメモリ値を０に初期化を行う。つぎにビットマップ部
データ生成手段６の処理に従い、図８のビットマップ部
データ読み出し値として画素位置データの読み出し、ビ
ットマップ部データ書込み値として画素位置へのデータ
書込みを行う。

【００４０】以上のようにしてベクトルデータはベクト
ル部データ格納手段２２に、ビットマップデータはビッ
トマップ部データ格納手段８に一旦格納され、画像出力
の要求を受けると、図１９のベクトル部データ重ね合せ
手段２１によってバンド毎にデータの重ね合せを行い、
画像データとして出力される。

【００４１】ベクトル部データ重ね合せ手段２１におい
ては、図３４のようにバンド画像出力データの画素位置
のビットマップ部データ格納手段８に格納されたビット
マップ部データ（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）、画素位置を含むベ
クトル部データ格納手段２２に格納されたベクトル部デ
ータのブロック符号化データとバンド位置のビットマッ
プパレット値（バンドパレット辞書の最終アドレス）を
入力として持ち、バンドパレット辞書にはベクトル部デ
ータ格納手段２２に格納された出力しようとするバンド
のバンドパレット辞書データを読み出したものが格納さ
れている。ベクトル部のブロック符号化データは、図３
１に示すブロックデータより符号個数の値が１の時には
１個のパレット値をその続くデータから取り出し、図３
４のブロック辞書のアドレス０に書込み、ブロック伸長
器３１によりアドレス０の値を１６個展開し、符号個数
の値が１以外の時には符号個数分のパレット値を続く符
号より読み出し、ブロック辞書のアドレス０から順々に
登録していき、符号個数の示す値がｂの時には、 （２＾（ａ＋１））＞（ｂ−１）＞＝（２＾ａ） （但しｎは整数でｘ＾ｙはｘのｙ乗を示す。）を満たす
ａの値の示すビット数づつ符号データより１６回取り出
し、その１回づつのデータをアドレスとするブロック辞
書の内容を画素のパレット値としてビットマップパレッ
ト判定へと送出する。ビットマップパレット判定はブロ
ック伸長器３１から送出されたパレット値がバンドのビ
ットマップパレット値と同一であるかどうかの判定を行
いその結果およびベクトル部データを出力する。出力重
ね合せ処理ではビットマップパレット判定がベクトル部
データの画素のパレット値がビットマップパレットと同
一であると判定した場合にはビットマップ部データを画
素の値として出力し、ベクトル部データの画素のパレッ
ト値がバンドのビットマップパレット値と同一ではない
と判定した場合はパレット値をアドレスとしてバンドパ
レット辞書からのデータを読み出した内容を画素の値と
して出力を行う。このバンド画像データをバンド０から
バンドｎまで行うことにより図１９の画像処理装置１８
の画像データ出力を得る。

【００４２】以上のように本実施の形態３ではバンド毎
にベクトルデータのパレット値とビットマップパレット
値によって表現し、バンド毎にバンドパレット辞書を生
成することによりパレット辞書サイズが小さく、バンド
内をブロック分割し符号化することによりそれによって
生成されるパレット表現のベクトルデータの格納容量が
小さく、格納メモリからの出力が１回の重ね合せだけで
できる。

【００４３】（実施の形態４）以下本発明の実施の形態
４について図４、図５、図７から図１１、図１４から図
１８および図３５から図３８を参照して説明する。

【００４４】図３５は本発明の実施の形態４における画
像処理装置のブロック図である。図３５において、３２
は本発明の画像処理装置全体を示す。画像処理装置３２
はＣＭＹＫ色空間のベクトルデータとビットマップデー
タを入力として持ち、画像データ出力を発生する。図５
に示すようにベクトルデータは表示色と背景色の色デー
タと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性をベ
クトルの内容として持ち、ビットマップデータは原点と
幅（Ｗ）と高さ（Ｈ）と重ね合せ属性と塗りつぶしパタ
ーンおよびＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４つの値を画素の値として
もつＷ×Ｈの画素分の画素データをその内容として持
つ。画像入力は１００ラスタ分をまとまりとしたバンド
で扱い図１４のように画像領域はバンド分割手段１３に
よって０からｎ（ｎは整数の値）に分割された形で扱わ
れる。バンド分割手段１３はバンド０から処理を行いバ
ンドｎまで処理することにより画像全体の処理を完了す
る。バンド分割手段１３はバンドの領域に有効なベクト
ルデータおよびビットマップデータを入出力し、バンド
の処理の入／出力の開始／終了時に開始／終了信号を出
力する。バンド分割手段１３によって有効となったバン
ド内のベクトルデータ入力はまず全てのバンド内のデー
タについて一回バンドパレット生成手段１４に送られ
る。図１５のようにバンドパレット生成手段１４はベク
トルデータ入力と図３５のビットマップパレット生成手
段３が発生するビットマップパレット値、およびバンド
分割手段が発生する開始／終了信号を入力として持つ。
バンドパレット辞書１６は図１６の構造になっている。
パレットの登録数可能な数は０x０００〜０xＦＦＦまで
の４０９６個で辞書の内容はＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各８ビット
の３２ビットデータで、辞書のアドレス値をパレット値
としている。図１５の辞書比較手段１０は図４のように
パレット辞書読み出しアドレスレジスタと最終パレット
アドレスレジスタと辞書比較器からなり、パレット辞書
データとベクトルデータ内の最初に表示色次に背景色の
２つの色データが１つずつ入力される色データおよび開
始／終了信号を入力として持ち、パレット辞書アドレス
と最終パレット値および色データ入力から得られるパレ
ット値を出力として持つ。辞書比較器ではまずベクトル
データ開始信号を受けて初期化を行う。初期化では最終
パレットアドレスレジスタの値およびパレット辞書読み
出しアドレスレジスタの値を０にする。次にベクトルデ
ータ入力を受けて色データ入力を用いてバンドパレット
辞書１６の中に色データと同じものが存在するかどうか
をパレット辞書読み出しアドレスレジスタの値を０から
最終パレットアドレスレジスタの値未満までのパレット
辞書アドレスとしてバンドパレット辞書アドレスを設定
し、色データのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値とバンドパレット辞書
データのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ値の比較を行う。バンドパレッ
ト辞書１６中に色データと同じものが存在する場合はそ
のバンドパレット辞書１６のアドレスをパレット値とし
て出力し、辞書比較を終了し、次の色データ入力を待
つ。またバンドパレット辞書１６中に色データと同じも
のが存在しなければ最終パレット値をバンドパレット辞
書１６のアドレスとして色データをバンドパレット辞書
１６に書込みを行い、最終パレットアドレスレジスタの
値を１増加させる。この辞書比較手段１０の処理を表示
色と背景色について終了した色データを用いベクトルデ
ータ入力は図１５のベクトルデータ追加手段１７によっ
てベクトルデータ入力に表示色パレットと背景色パレッ
トを辞書比較手段１０で得られたパレットで追加してパ
レット追加済ベクトルデータとしてベクトルデータ入出
力へと書き戻される。書き戻されるパレット追加済デー
タは図１７のように表示色、背景色、表示色パレット、
背景色パレット、形状、塗りつぶしパターン、重ね合せ
属性から構成される。終了信号を受けたバンドパレット
生成手段１４はビットマップパレット生成手段３から発
生されるビットマップパレット値をバンドパレット辞書
１６へ最終パレット値をアドレスとして書込みを行い、
辞書サイズを表す最終パレット値およびバンドパレット
辞書１６の内容をアドレス０から最終パレット値の示す
アドレスまで図３５のベクトル部データ格納手段５へ格
納し、パレット生成を終了する。図３５のビットマップ
パレット生成手段３はバンドパレット生成手段１４から
出力される最終パレット値を１増加させた値をバンドパ
レット生成手段１４の入力となるビットマップパレット
値として生成する。

【００４５】次にバンドパレット辞書１６の生成を終わ
ると図３５のベクトル部データ生成手段４はバンドパレ
ット生成手段１４によって書き戻されたパレット追加済
ベクトルデータとビットマップデータをベクトルデータ
入力、ビットマップデータ入力としてバンド分割手段１
３から受取りベクトル部データ生成をパレット値により
行う。バンド分割手段から受取ったパレット変換済ベク
トルデータの図１７に示す表示色パレットと背景色パレ
ットと形状と塗りつぶしパターンおよび重ね合せ属性と
図５のビットマップデータ入力の原点、幅、高さ、重ね
合せ属性および画素データの代わりにビットマップパレ
ット生成手段３により得られたビットマップパレット値
を用い、図７のようにベクトル部データ生成手段４を用
いてベクトル部データ生成を行う。ベクトル部データ生
成手段４はパレット追加済ベクトルデータ、ビットマッ
プデータ、ビットマップパレット値を入力として持ち、
パレット追加済ベクトルデータとビットマップデータは
入力順に処理される。パレット追加済ベクトルデータが
入力である場合は形状を２値展開した画素位置の値
（Ｓ）、表示色パレット（Ｆ）および背景色パレット
（Ｂ）と画素位置の図３５のベクトルデータ格納手段５
に格納されているデータをベクトル部データ読み出し値
として格納画素レジスタ（ＶＤ）に読み出したもの、お
よび塗りつぶしパターンデータ（ＰＶ）と重ね合せ属性
を用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に
書込み、ベクトル部データ格納手段５の画素データ位置
にＶＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図９の様
に重ね合せ処理は行われる。ビットマップデータが入力
である場合は原点と高さと幅からなる領域の画素に対し
て、ビットマップパレット生成手段３によって生成され
たビットマップパレット値（ＢＰ）と画素位置の図３５
のベクトル部データ格納手段５に格納されているデータ
をベクトル部データ読み出し値として格納画素レジスタ
（ＶＤ）に読み出したもの、およびビットマップデータ
の塗りつぶしパターンデータ（ＰＢ）と重ね合せ属性を
用いて重ね合せ処理を行い処理済レジスタ（ＶＷ）に書
込み、ベクトル部データ格納手段５の画素データ位置に
ＶＷの値を書込む。重ね合せ属性の値により図１０の様
に重ね合せ処理は行われる。

【００４６】図３５のベクトル部データ格納手段５はベ
クトル部データ格納用のメモリを持っており、ベクトル
データ入力、ビットマップデータ入力前に全てのメモリ
値を０に初期化を行う。次にバンドパレット生成手段１
４の処理に従い、最終パレット値およびバンドパレット
辞書１６の内容をメモリへと書込む。さらにベクトル部
データ生成手段４の処理に従い、図７のベクトル部デー
タ読み出し値として画素位置データの読み出し、ベクト
ル部データ書込み値として画素位置へのデータ書込みを
行う。

【００４７】図３５のビットマップ部データ生成手段３
３は図８のようにビットマップデータを入力として持
ち、ビットマップデータ中の画素の値と塗りつぶしパタ
ーンの値と重ね合せ属性、およびビットマップ部データ
生成用バッファに格納された画素の値よりビットマップ
部データ生成を行う。尚ここでビットマップデータ中の
画素の値およびビットマップ部データ生成用バッファに
格納された画素の値は（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）の色の値を持
ち、ビットマップ部データ生成用バッファは（バンド内
の画素数×（Ｃ／Ｍ／Ｙ／Ｋのビット数３２ビット）の
内容のメモリであり、開始信号を受けるとビットマップ
部データ生成手段３３によって全てのデータに０が設定
される。ビットマップデータ中の原点、高さ、幅であら
わされるすべての画素位置についてビットマップデータ
の画素の値（ＢＩ）、塗りつぶしパターンデータ（Ｐ
Ｂ）と画素位置の図３５のビットマップ部データ生成用
バッファに格納されているデータをビットマップ部デー
タ読み出し値として格納画素レジスタ（ＢＤ）に読み出
したものを重ね合せ属性を用いて重ね合せ処理を行い処
理済レジスタ（ＢＷ）に書込み、ビットマップ部データ
生成用バッファのバンド内の画素データ位置にＢＷの値
を書込む。重ね合せ属性の値により図１１の様に重ね合
せ処理は行われる。このようにして作成されたビットマ
ップ部データは終了信号を受けるとビットマップ部デー
タ生成手段３３によってビットマップ部データ生成用バ
ッファの内容を図３５のビットマップ部符号化手段３２
に送出する。

【００４８】図３５の画像特性設定手段３７はユーザ設
定により設定される画像特性レジスタを持っており、文
字優先または階調優先の設定が可能で出力信号として画
像特性指示データを持ち、文字優先がユーザ設定された
場合は画像特性指示データに“１”を出力し、階調優先
がユーザ設定された場合には画像特性指示データに
“０”の出力を行う。

【００４９】図３５のビットマップ部符号化手段３４で
はビットマップ部データ生成手段３３、および画像特性
設定手段３７の画像特性指示データを受けてビットマッ
プ部データの符号化を行う。ビットマップ部符号化手段
３４のブロック図を図３６に示す。図３６においてブロ
ック分割器はビットマップ部データ生成手段から出力さ
れたビットマップ部データを図３７のように４×４画素
のブロック分割を行う。図３７で３８はビットマップ部
データ生成用バッファデータ、３９はブロック分割され
た４×４画素のブロックデータを示している。このブロ
ック分割器の出力を受けて、図３５のＢＴＣ符号化器お
よびベクトル量子化を行うＶＱ符号化器によって符号化
は行われる。ＢＴＣ符号化器はブロック分割器により分
割されたブロックデータのＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各面で代表面
を選択し、代表面の平均値を閾値として代表面の画素の
値が閾値より大きければ“１”、閾値より小さければ
“０”を与える２値化を行う。さらにＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋの
各面に対して代表面で得られた２値データの“１”にあ
たる部分の画素の平均値をとりこれを高濃度側代表値と
し、２値データの“０”にあたる部分の画素の平均値を
とりこれを低濃度側代表値として得られた代表面の２値
データと各面の高濃度側代表値および各面の低濃度側代
表値をＢＴＣ符号化器の符号化出力として出力する。ベ
クトル辞書はデータ幅１６バイトのデータ幅とアドレス
０〜１０２４までを持つ辞書メモリで予め用意された代
表的な輝度データを持つ。ＶＱ符号化器はまずブロック
分割器から得たブロックデータからＣＭＹＫ色空間から
ＹＵＶ色空間への色空間変換を行い、輝度データ（Ｙ）
をうる。次にこの１６個の輝度データとベクトル辞書内
のデータとの比較を行い、最も類似した辞書データをも
つアドレスを輝度の符号として選択し、こうして得られ
た輝度の符号とＵ／Ｖの各平均値をＶＱ符号化器の符号
化出力として出力する。こうしてＢＴＣ符号化器および
ＶＱ符号化器によってえられた符号化データに対して図
３６の符号選択では画像特性設定手段３７から出力され
た画像特性指示データが“１”であればＢＴＣ符号化器
の符号化出力をビットマップ部符号化出力として選択
し、画像特性指示データが“０”であればＶＱ符号化器
の符号化出力をビットマップ部符号化出力として選択す
る。

【００５０】図３５のビットマップ部データ格納手段３
５はビットマップ部データ格納用のメモリを持ってお
り、ベクトルデータ入力、ビットマップデータ入力前に
全てのメモリ値を０に初期化を行う。ビットマップ部符
号化手段３４のビットマップ部符号化出力をビットマッ
プ部データとして格納する。

【００５１】以上のようにしてベクトルデータはベクト
ル部データ格納手段５に、ビットマップデータはビット
マップ部データ格納手段３５に一旦格納され、画像出力
の要求を受けると、ビットマップ部データはビットマッ
プ部データ格納手段３５に格納された符号化データをビ
ットマップ部伸長手段３６によってビットマップ展開を
行ったものとベクトル部データ格納手段５に格納された
ベクトル部データを図３５のベクトル部データ重ね合せ
手段１５によってバンド毎にデータの重ね合せを行い、
バンド画像データとして出力する。

【００５２】ビットマップ部伸長手段３６のブロック図
を図３８に示す。ビットマップ部データ格納手段３５か
ら出力されたビットマップ符号化データはＢＴＣ伸長器
およびＶＱ伸長器によって伸長される。ＢＴＣ伸長器に
おいてはまずビットマップ符号化データから代表面の２
値化されたデータを得、その“１”の値の場所にＣ／Ｍ
／Ｙ／Ｋ各面の高濃度側データを展開し、“０”の値の
場所にＣ／Ｍ／Ｙ／Ｋ各面の低濃度側データを展開して
伸長を完了する。ＶＱ伸長器はまずビットマップ部符号
化データからベクトル辞書のアドレスを取り出し、ベク
トル辞書より輝度データ（Ｙ）を１６画素分取り出し、
輝度データとＵ／Ｖの平均値を用いてＹＵＶ色空間から
ＣＭＹＫ色空間への色空間変換を行って伸長を完了す
る。このようにして伸長されたデータを伸長データ選択
器によって画像特性設定手段３７の画像特性指示データ
が“１”の場合にはＢＴＣ伸長器による伸長データをビ
ットマップ部データとして出力し、画像特性指示データ
が“０”の場合にはＶＱ伸長器の伸長データをビットマ
ップ部データとして出力する。

【００５３】ベクトル部データ重ね合せ手段１５におい
ては、図１８のようにバンド画像出力データの画素位置
のビットマップ部伸長手段３６から出力されたビットマ
ップ部データ（Ｃ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）と、画素位置のベクト
ル部データ格納手段５に格納されたベクトル部データ
（パレット値）とバンド位置のビットマップパレット値
（バンドパレット辞書の最終アドレス）を入力として持
ち、バンドパレット辞書にはベクトル部データ格納手段
５に格納された出力しようとするバンドのバンドパレッ
ト辞書データを読み出したものが格納されている。ビッ
トマップパレット判定はベクトル部データの示すパレッ
ト値がバンドのビットマップパレット値と同一であるか
どうかの判定を行いその結果およびベクトル部データを
出力する。出力重ね合せ処理ではビットマップパレット
判定がベクトル部データの画素のパレット値がビットマ
ップパレットと同一であると判定した場合にはビットマ
ップ部データを画素の値として出力し、ベクトル部デー
タの画素のパレット値がバンドのビットマップパレット
値と同一ではないと判定した場合はパレット値をアドレ
スとしてバンドパレット辞書からのデータを読み出した
内容を画素の値として出力を行う。このバンド画像デー
タをバンド０からバンドｎまで行うことにより図３５の
画像処理装置３２の画像データ出力を得る。

【００５４】以上のように本実施の形態４ではバンド毎
にベクトルデータのパレット値とビットマップパレット
値によって表現し、バンド毎にバンドパレット辞書を生
成することによりパレット辞書サイズが小さく、それに
よって生成されるパレット表現のベクトルデータの格納
容量が小さく、ビットマップ部をユーザ設定による符号
化選択手段を持つことにより画像特性に従った符号化を
行いビットマップ部データの格納容量を小さくし、格納
メモリからの出力が１回の重ね合せだけでできる。

【００５５】

【発明の効果】以上のように本発明によればベクトルデ
ータの描画を原色の組合せからなるパレットで行い、ま
たベクトル部データの作成時にベクトルデータの描画だ
けでなくビットマップデータを１つの固有のパレット値
をビットマップパレット値としてこのビットマップパレ
ット値での描画を重ね合せ属性と用いて行い、ビットマ
ップデータのみを重ね合せ属性を用いて描画を行いビッ
トマップ部データを作成し、ベクトル部データとビット
マップ部データをメモリ格納を行い、展開時にビットマ
ップ部データに対してベクトル部データをパレット値を
みながら重ね合せを行うことにより格納メモリ容量が小
さく且つ１回の重ね合せだけの高速出力を行える。

【００５６】またバンド分割手段によりパレットデータ
の生成をバンド内に限ることによりパレット値の示すビ
ット数を削減することによりベクトル部データ格納部に
おける格納容量を小さくできる。

【００５７】またブロック分割手段によりさらにパレッ
トを符号化することによりベクトル部データ格納部にお
ける格納容量を小さくできる。

【００５８】またパレット符号化の際にパレット数が１
の時には符号データを付加しないことによりベクトル部
データ格納部における格納容量を小さくできる。

【００５９】またパレット数制限手段によりブロック内
のパレットデータを符号化する際のブロック内のパレッ
ト数を制限することにより符号データを小さくでき、ベ
クトル部データ格納部における格納容量を小さくでき
る。

【００６０】またビットマップ部データのユーザ設定の
ビットマップ画像に合わせた符号化を行うことによりビ
ットマップ部データ格納部における格納容量を小さくで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１の画像処理装置ブロック図

【図２】実施の形態１のパレット生成手段ブロック図

【図３】実施の形態１のパレット辞書構成図

【図４】実施の形態１から実施の形態４の辞書比較手段
ブロック図

【図５】実施の形態１から実施の形態４のベクトルデー
タ構成図およびビットマップデータ構成図

【図６】実施の形態１のパレット変換済ベクトルデータ
構成図

【図７】実施の形態１から実施の形態４のベクトル部デ
ータ生成手段構成図

【図８】実施の形態１から実施の形態４のビットマップ
部データ生成手段構成図

【図９】実施の形態１から実施の形態４のベクトルデー
タ入力時のベクトル部データ生成時の重ね合せ処理内容
を示す図

【図１０】実施の形態１から実施の形態４のビットマッ
プデータ入力時のベクトル部データ生成時の重ね合せ処
理内容を示す図

【図１１】実施の形態１から実施の形態４のビットマッ
プ部データ生成時の重ね合せ処理内容を示す図

【図１２】実施の形態１のベクトル部データ重ね合せ手
段構成図

【図１３】実施の形態２の画像処理装置ブロック図

【図１４】実施の形態２から実施の形態４のバンド分割
手段のバンド処理図

【図１５】実施の形態２から実施の形態４のバンドパレ
ット生成手段ブロック図

【図１６】実施の形態２から実施の形態４のバンドパレ
ット辞書構成図

【図１７】実施の形態２から実施の形態４のパレット追
加済ベクトルデータ構成図

【図１８】実施の形態２および実施の形態４のベクトル
部データ重ね合せ手段構成図

【図１９】実施の形態３の画像処理装置ブロック図

【図２０】実施の形態３のブロック分割処理例を示す図

【図２１】実施の形態３のベクトル部符号割り当て手段
ブロック図

【図２２】実施の形態３のブロック辞書構成図

【図２３】実施の形態３のパレット種類算出手段構成図

【図２４】実施の形態３のパレット数制限手段ブロック
図

【図２５】実施の形態３のブロックデータ例を示す図

【図２６】実施の形態３のブロック辞書例を示す図

【図２７】実施の形態３のパレット数変換器の変換処理
前例を示す図

【図２８】実施の形態３のパレット数変換器の変換処理
後例を示す図

【図２９】実施の形態３のブロックデータのパレット数
変換器の変換処理後例を示す図

【図３０】実施の形態３のブロック符号化器の画素符号
例を示す図

【図３１】実施の形態３のパレットカウンタの値が１以
外の時の符号化データ出力の構成図

【図３２】実施の形態３の符号化データ出力構成例を示
す図

【図３３】実施の形態３のパレットカウンタの値が１の
時の符号化データ出力の構成図

【図３４】実施の形態３のベクトル部データ重ね合せ手
段ブロック図

【図３５】実施の形態４の画像処理装置のブロック図

【図３６】実施の形態４のビットマップ部符号化手段ブ
ロック図

【図３７】実施の形態４のブロック分割器の処理例を示
す図

【図３８】実施の形態４のビットマップ部伸長手段ブロ
ック図

【図３９】従来の記述言語による画像処理装置のブロッ
ク図

【図４０】従来の記述言語による画像処理装置の記述言
語変換手段ブロック図

【図４１】従来の記述言語による画像処理装置のベクト
ルデータ変換手段ブロック図

【符号の説明】

１ 画像処理装置 ２ パレット生成手段 ３ ビットマップパレット生成手段 ４ ベクトル部データ生成手段 ５ ベクトル部データ格納手段 ６ ビットマップ部データ生成手段 ７ ベクトル部データ重ね合せ手段 ８ ビットマップ部データ格納手段 ９ パレット辞書 １０ 辞書比較手段 １１ ベクトルデータ変換手段 １２ 画像処理装置 １３ バンド分割手段 １４ バンドパレット生成手段 １５ ベクトル部データ重ね合せ手段 １６ バンドパレット辞書 １７ ベクトルデータ追加手段 １８ 画像処理装置 １９ ブロック分割手段 ２０ ベクトル部符号割り当て手段 ２１ ベクトル部データ重ね合せ手段 ２２ ベクトル部データ格納手段 ２３ ベクトル部データ生成手段 ２４ ベクトル部データ生成用バッファデータ ２５ ブロックデータ ２６ ブロック辞書 ２７ パレット種類算出手段 ２８ ブロック符号化器 ２９ パレット数制限手段 ３０ パレット数変換器 ３１ ブロック伸長器 ３２ 画像処理装置 ３３ ビットマップ部データ生成手段 ３４ ビットマップ部符号化手段 ３５ ビットマップ部データ格納手段 ３６ ビットマップ部伸長手段 ３７ 画像特性設定手段 ３８ ビットマップ部データ生成用バッファデータ ３９ ブロックデータ ４０ 画像処理装置 ４１ 記述言語変換手段 ４２ 記述言語格納手段 ４３ 記述言語展開手段 ４４ ベクトルデータ変換手段 ４５ ビットマップ部ビットマップ変換手段 ４６ データ解析手段 ４７ 直線変換手段 ４８ 矩形変換手段 ４９ ベクトル部ビットマップ変換手段

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Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、前記入力ベクトルデータより原色の組合せを示すパ
   レット値からなるパレット辞書を生成するパレット生成
   手段と、前記パレット生成手段において、さらに前記ビ
   ットマップデータに対し１つの固有のパレット値をビッ
   トマップパレット値として前記パレット辞書への登録を
   行うビットマップパレット生成手段と、前記ベクトルデ
   ータと前記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた
   描画を行う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット
   生成手段が生成した前記パレット辞書中の前記パレット
   値で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビット
   マップパレット生成手段が生成した前記パレット辞書中
   の前記ビットマップパレット値で描画を行い、２つの描
   画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生成するベ
   クトル部データ生成手段と、前記ベクトル部データ生成
   手段により生成された前記ベクトル部データおよび前記
   パレット生成手段と前記ビットマップパレット生成手段
   によって生成した前記パレット辞書を格納するベクトル
   部データ格納手段と、前記ビットマップデータ入力のみ
   を重ね合せ属性を用いて描画を行いビットマップ部デー
   タを生成するビットマップ部データ生成手段と、前記ビ
   ットマップ部データ生成手段により生成された前記ビッ
   トマップ部データを格納するビットマップ部データ格納
   手段と、前記ビットマップ部データ格納手段に格納され
   ている前記ビットマップ部データに対して前記ベクトル
   部データ格納手段に格納されている前記ベクトル部デー
   タの重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部データがビ
   ットマップを表す前記ビットマップパレット値である場
   合には前記ビットマップ部データ上に上書き処理を行わ
   ず、前記ベクトル部データがビットマップを表す前記ビ
   ットマップパレット値以外の場合には前記ビットマップ
   部データ上に前記ベクトル部データの前記パレット値を
   前記パレット辞書を用いてビットマップ化し上書きを行
   うベクトル部データ重ね合せ手段を持つことを特徴とす
   る画像処理装置。
2. 【請求項２】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、入力画像データを複数のラスタからなるバンドに分
   割された領域に割り当てを行うバンド分割手段と、前記
   バンド分割手段によりバンド分割された前記入力ベクト
   ルデータより原色の組合せを示すパレット値からなるバ
   ンドパレット辞書を生成するパレット生成手段と、前記
   パレット生成手段において、さらに前記バンド分割手段
   により分割された前記ビットマップデータに対し１つの
   固有のパレット値をビットマップパレット値として前記
   バンドパレット辞書への登録を行うビットマップパレッ
   ト生成手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割さ
   れた前記ベクトルデータと前記ビットマップデータの重
   ね合せ属性を用いた描画を行う場合に、前記ベクトルデ
   ータは前記パレット生成手段が生成した前記バンドパレ
   ット辞書中の前記パレット値で描画を行い、前記ビット
   マップデータは前記ビットマップパレット生成手段が生
   成した前記バンドパレット辞書中の前記ビットマップパ
   レット値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ属性に従
   いベクトル部データを生成するベクトル部データ生成手
   段と、前記ベクトル部データ生成手段により生成された
   前記ベクトル部データおよび前記パレット生成手段と前
   記ビットマップパレット生成手段によって生成した前記
   バンドパレット辞書を格納するベクトル部データ格納手
   段と、前記バンド分割手段によりバンド分割された前記
   ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属性を用いて描
   画を行いビットマップ部データを生成するビットマップ
   部データ生成手段と、前記ビットマップ部データ生成手
   段により生成された前記ビットマップ部データを格納す
   るビットマップ部データ格納手段と、前記バンド分割手
   段により分割されたバンド毎に前記ビットマップ部デー
   タ格納手段に格納されている前記ビットマップ部データ
   に対して前記ベクトル部データ格納手段に格納されてい
   る前記ベクトル部データの重ね合せを行う場合に、前記
   ベクトル部データがビットマップを表す前記ビットマッ
   プパレット値である場合には前記ビットマップ部データ
   上に上書き処理を行わず、前記ベクトル部データがビッ
   トマップを表す前記ビットマップパレット値以外の場合
   には前記ビットマップ部データ上に前記ベクトル部デー
   タの前記パレット値を前記バンドパレット辞書を用いて
   ビットマップ化し上書きを行うベクトル部データ重ね合
   せ手段を持つことを特徴とする画像処理装置。
3. 【請求項３】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、入力画像データを複数のラスタからなるバンドに分
   割された領域に割り当てを行うバンド分割手段と、前記
   バンド分割手段によりバンド分割された前記入力ベクト
   ルデータより原色の組合せを示すパレットからなるバン
   ドパレット辞書を生成するパレット生成手段と、前記パ
   レット生成手段において、さらに前記バンド分割手段に
   より分割された前記ビットマップデータに対し１つの固
   有のパレット値をビットマップパレット値として前記バ
   ンドパレット辞書への登録を行うビットマップパレット
   生成手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割され
   た前記ベクトルデータと前記ビットマップデータの重ね
   合せ属性を用いた描画を行う場合に、前記ベクトルデー
   タは前記パレット生成手段が生成した前記バンドパレッ
   ト辞書中の前記パレット値で描画を行い、前記ビットマ
   ップデータは前記ビットマップパレット生成手段が生成
   した前記バンドパレット辞書中の前記ビットマップパレ
   ット値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ属性に従い
   ベクトル部データを生成するベクトル部データ生成手段
   と、前記ベクトル部データ生成手段により生成されたベ
   クトル部データを複数の画素からなるブロックに分割を
   行うブロック分割手段と、前記ブロック分割手段により
   ブロックに分割されたベクトル部データをブロック内の
   パレット値の種類の数に応じて符号割り当てを行ったベ
   クトル部ブロック符号データの生成およびパレット値と
   符号値の組合せを示すブロックパレット辞書生成を行う
   ベクトル部ブロック符号割り当て手段と、前記ベクトル
   部ブロック符号割り当て手段により生成された前記ベク
   トル部ブロック符号データと前記ブロックパレット辞書
   および前記パレット生成手段と前記ビットマップパレッ
   ト生成手段によって生成した前記バンドパレット辞書を
   格納するベクトル部データ格納手段と、前記バンド分割
   手段によりバンド分割された前記ビットマップデータ入
   力のみを重ね合せ属性を用いて描画を行いビットマップ
   部データを生成するビットマップ部データ生成手段と、
   前記ビットマップ部データ生成手段により生成された前
   記ビットマップ部データを格納するビットマップ部デー
   タ格納手段と、前記バンド分割手段により分割されたバ
   ンド毎に前記ビットマップ部データ格納手段に格納され
   ている前記ビットマップ部データに対して前記ベクトル
   部データ格納手段に格納されている前記ベクトル部デー
   タの重ね合せを行う場合に、前記ベクトル部データを前
   記ベクトル部ブロック符号データと前記ブロックパレッ
   ト辞書を用いてパレット値に展開し、前記ベクトル部デ
   ータがビットマップを表す前記ビットマップパレット値
   である場合には前記ビットマップ部データ上に上書き処
   理を行わず、前記ベクトル部データがビットマップを表
   す前記ビットマップパレット値以外の場合には前記ビッ
   トマップ部データ上に前記ベクトル部データの前記パレ
   ット値を前記バンドパレット辞書を用いてビットマップ
   化し上書きを行うベクトル部データ重ね合せ手段を持つ
   ことを特徴とする画像処理装置。
4. 【請求項４】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、入力画像データを複数のラスタからなるバンドに分
   割された領域に割り当てを行うバンド分割手段と、前記
   バンド分割手段によりバンド分割された前記入力ベクト
   ルデータより原色の組合せを示すパレットからなるバン
   ドパレット辞書を生成するパレット生成手段と、前記パ
   レット生成手段において、さらに前記バンド分割手段に
   より分割された前記ビットマップデータに対し１つの固
   有のパレット値をビットマップパレット値として前記バ
   ンドパレット辞書への登録を行うビットマップパレット
   生成手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割され
   た前記ベクトルデータと前記ビットマップデータの重ね
   合せ属性を用いた描画を行う場合に、前記ベクトルデー
   タは前記パレット生成手段が生成した前記バンドパレッ
   ト辞書中の前記パレット値で描画を行い、前記ビットマ
   ップデータは前記ビットマップパレット生成手段が生成
   した前記バンドパレット辞書中の前記ビットマップパレ
   ット値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ属性に従い
   ベクトル部データを生成するベクトル部データ生成手段
   と、前記ベクトル部データ生成手段により生成されたベ
   クトル部データを複数の画素からなるブロックに分割を
   行うブロック分割手段と、前記ブロック分割手段により
   ブロックに分割されたベクトル部データのパレット値の
   種類をパレット数として算出するパレット種類算出手段
   と、前記ブロック分割手段によりブロックに分割された
   ベクトル部データを前記パレット種類算出手段における
   前記パレット数が１の場合にはパレット値のみをデータ
   として生成し、前記パレット種類算出手段における前記
   パレット数が１以外の場合にはパレット値の種類の数に
   応じて符号割り当てを行ったベクトル部ブロック符号デ
   ータの生成およびパレット値と符号値の組合せを示すブ
   ロックパレット辞書生成を行うベクトル部ブロック符号
   割り当て手段と、前記ベクトル部ブロック符号割り当て
   手段により生成された前記ベクトル部ブロック符号デー
   タと前記ブロックパレット辞書および前記パレット生成
   手段と前記ビットマップパレット生成手段によって生成
   した前記バンドパレット辞書を格納するベクトル部デー
   タ格納手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割さ
   れた前記ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属性を
   用いて描画を行いビットマップ部データを生成するビッ
   トマップ部データ生成手段と、前記ビットマップ部デー
   タ生成手段により生成された前記ビットマップ部データ
   を格納するビットマップ部データ格納手段と、前記バン
   ド分割手段により分割されたバンド毎に前記ビットマッ
   プ部データ格納手段に格納されている前記ビットマップ
   部データに対して前記ベクトル部データ格納手段に格納
   されている前記ベクトル部データの重ね合せを行う場合
   に、前記ベクトル部データを前記ベクトル部ブロック符
   号データと前記ブロックパレット辞書を用いてパレット
   値に展開し、前記ベクトル部データがビットマップを表
   す前記ビットマップパレット値である場合には前記ビッ
   トマップ部データ上に上書き処理を行わず、前記ベクト
   ル部データがビットマップを表す前記ビットマップパレ
   ット値以外の場合には前記ビットマップ部データ上に前
   記ベクトル部データの前記パレット値を前記バンドパレ
   ット辞書を用いてビットマップ化し上書きを行うベクト
   ル部データ重ね合せ手段を持つことを特徴とする画像処
   理装置。
5. 【請求項５】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、入力画像データを複数のラスタからなるバンドに分
   割された領域に割り当てを行うバンド分割手段と、前記
   バンド分割手段によりバンド分割された前記入力ベクト
   ルデータより原色の組合せを示すパレットからなるバン
   ドパレット辞書を生成するパレット生成手段と、前記パ
   レット生成手段において、さらに前記バンド分割手段に
   より分割された前記ビットマップデータに対し１つの固
   有のパレット値をビットマップパレット値として前記バ
   ンドパレット辞書への登録を行うビットマップパレット
   生成手段と、前記バンド分割手段によりバンド分割され
   た前記ベクトルデータと前記ビットマップデータの重ね
   合せ属性を用いた描画を行う場合に、前記ベクトルデー
   タは前記パレット生成手段が生成した前記バンドパレッ
   ト辞書中の前記パレット値で描画を行い、前記ビットマ
   ップデータは前記ビットマップパレット生成手段が生成
   した前記バンドパレット辞書中の前記ビットマップパレ
   ット値で描画を行い、２つの描画を重ね合せ属性に従い
   ベクトル部データを生成するベクトル部データ生成手段
   と、前記ベクトル部データ生成手段により生成されたベ
   クトル部データを複数の画素からなるブロックに分割を
   行うブロック分割手段と、前記ブロック分割手段により
   ブロックに分割されたベクトル部データのパレット値の
   種類をパレット数として算出するパレット種類算出手段
   と、前記ブロック分割手段によりブロックに分割された
   ベクトル部データのブロック内のパレット値の種類の数
   の制限値であるパレット数制限値の設定を行うパレット
   数制限手段と、前記ブロック分割手段によりブロックに
   分割されたベクトル部データを前記パレット種類算出手
   段における前記パレット数が前記パレット数制限手段の
   前記パレット数制限値未満の場合にはパレット値の種類
   の数に応じて符号割り当てを行ったベクトル部ブロック
   符号データの生成およびパレット値と符号値の組合せを
   示すブロックパレット辞書生成を行い、前記パレット種
   類算出手段における前記パレット数が前記パレット数制
   限手段の前記パレット数制限値以上の場合にはパレット
   値の発生頻度が低いものに対し周辺の発生頻度の高いパ
   レット値に置き換えを行いパレット値の種類の数を前記
   パレット数制限値以下に抑えた後、パレット値の種類の
   数に応じて符号割り当てを行ったベクトル部ブロック符
   号データの生成およびパレット値と符号値の組合せを示
   すブロックパレット辞書生成を行うベクトル部ブロック
   符号割り当て手段と、前記ベクトル部ブロック符号割り
   当て手段により生成された前記ベクトル部ブロック符号
   データと前記ブロックパレット辞書および前記パレット
   生成手段と前記ビットマップパレット生成手段によって
   生成した前記バンドパレット辞書を格納するベクトル部
   データ格納手段と、前記バンド分割手段によりバンド分
   割された前記ビットマップデータ入力のみを重ね合せ属
   性を用いて描画を行いビットマップ部データを生成する
   ビットマップ部データ生成手段と、前記ビットマップ部
   データ生成手段により生成された前記ビットマップ部デ
   ータを格納するビットマップ部データ格納手段と、前記
   バンド分割手段により分割されたバンド毎に前記ビット
   マップ部データ格納手段に格納されている前記ビットマ
   ップ部データに対して前記ベクトル部データ格納手段に
   格納されている前記ベクトル部データの重ね合せを行う
   場合に、前記ベクトル部データを前記ベクトル部ブロッ
   ク符号データと前記ブロックパレット辞書を用いてパレ
   ット値に展開し、前記ベクトル部データがビットマップ
   を表す前記ビットマップパレット値である場合には前記
   ビットマップ部データ上に上書き処理を行わず、前記ベ
   クトル部データがビットマップを表す前記ビットマップ
   パレット値以外の場合には前記ビットマップ部データ上
   に前記ベクトル部データの前記パレット値を前記バンド
   パレット辞書を用いてビットマップ化し上書きを行うベ
   クトル部データ重ね合せ手段を持つことを特徴とする画
   像処理装置。
6. 【請求項６】複数の重ね合せ属性を持つベクトルデータ
   とビットマップデータからなる画像データ入力に対し
   て、前記入力ベクトルデータより原色の組合せを示すパ
   レット値からなるパレット辞書を生成するパレット生成
   手段と、前記パレット生成手段において、さらに前記ビ
   ットマップデータに対し１つの固有のパレット値をビッ
   トマップパレット値として前記パレット辞書への登録を
   行うビットマップパレット生成手段と、前記ベクトルデ
   ータと前記ビットマップデータの重ね合せ属性を用いた
   描画を行う場合に、前記ベクトルデータは前記パレット
   生成手段が生成した前記パレット辞書中の前記パレット
   値で描画を行い、前記ビットマップデータは前記ビット
   マップパレット生成手段が生成した前記パレット辞書中
   の前記ビットマップパレット値で描画を行い、２つの描
   画を重ね合せ属性に従いベクトル部データを生成するベ
   クトル部データ生成手段と、前記ベクトル部データ生成
   手段により生成された前記ベクトル部データおよび前記
   パレット生成手段と前記ビットマップパレット生成手段
   によって生成した前記パレット辞書を格納するベクトル
   部データ格納手段と、前記ビットマップデータ入力のみ
   を重ね合せ属性を用いて描画を行いビットマップ部デー
   タを生成するビットマップ部データ生成手段と、前記ビ
   ットマップ部データ生成手段により発生されたビットマ
   ップ部データに対し、ユーザ設定によりビットマップデ
   ータの画像出力特性の指定を行う画像特性設定手段と、
   前記画像特性設定手段の指定に従い符号化を行うビット
   マップ部符号化手段と、前記ビットマップ部符号化手段
   により生成された符号データを格納するビットマップ部
   データ格納手段と、前記ビットマップ部データ格納手段
   の符号データを前記画像特性設定手段の指定に従い伸長
   するビットマップ部伸長手段と、前記ビットマップ部伸
   長手段により伸長された前記ビットマップ部データに対
   して、前記ベクトル部データ格納手段に格納されている
   前記ベクトル部データの重ね合せを行う場合に、前記ベ
   クトル部データがビットマップを表す前記ビットマップ
   パレット値である場合には前記ビットマップ部データ上
   に上書き処理を行わず、前記ベクトル部データがビット
   マップを表す前記ビットマップパレット値以外の場合に
   は前記ビットマップ部データ上に前記ベクトル部データ
   の前記パレット値を前記パレット辞書を用いてビットマ
   ップ化し上書きを行うベクトル部データ重ね合せ手段を
   持つことを特徴とする画像処理装置。