JPH05328142A - 画像データ圧縮方法および画像表示装置 - Google Patents

画像データ圧縮方法および画像表示装置

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JPH05328142A
JPH05328142A JP4124383A JP12438392A JPH05328142A JP H05328142 A JPH05328142 A JP H05328142A JP 4124383 A JP4124383 A JP 4124383A JP 12438392 A JP12438392 A JP 12438392A JP H05328142 A JPH05328142 A JP H05328142A
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color
data
image
clut
bitmap
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Application number
JP4124383A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Oda
稔之 織田
Hajime Fujitani
元 藤谷
Tamotsu Ito
保 伊藤
Takashi Takeuchi
崇 竹内
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CLUT(カラールックアップテーブル)を
用いて作成したビットマップの隣接画素間の差分を小さ
な値に偏らせることにより、ビットマップの符号化効率
を向上させ、画像データの一層の圧縮を図る。 【構成】 原画像から代表色を選定しCLUTを構成す
る際に、連続する色番号が近い値の色データを持つよう
に色番号を割り当てる。次にCLUTに対応したビット
マップを作成し、隣接画素間の色番号の差分を求める。
差分が大きな値を取る場合、画質劣化を起こさない範囲
でビットマップの色番号を変更し、差分を小さな値に偏
らせる。そして、差分データに対してランレングス符号
化を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルカラー画像
の画像データを圧縮する画像データ圧縮方法及び圧縮さ
れた画像データを用いカラールックアップテーブルを参
照することにより自然画等のカラー画像を近似表示する
のに好適な画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データ圧縮方法の第1の従来例とし
て、特開平1−112284号公報に開示されたものを
挙げることができる。その内容は、画像を構成する各画
素の色を表す色データと、この色データが当該画像にお
いて何画素連続するかを示す長さデータの2種類を作成
し、かつ、前記各データ内にその種類を識別する識別情
報を設けて記憶媒体に記憶することを特徴とする方法で
ある。
【0003】この方法によれば、全く同じ色が連続して
現れる可能性が高い画像、例えばアニメーション画のよ
うな画像に対しては、複数画素にわたる画像データを色
データ及び長さデータとして記憶できるため、圧縮効果
が高い。
【0004】また、画像データ圧縮方法の第2の従来例
として、「最近の符号化技術の動向」テレビジョン学会
誌1989年(Vol.39,No.10,856頁〜
857頁)において論じられているものを挙げることが
できる。
【0005】その内容は、画像を構成する画素の中で隣
接画素の間の、例えば輝度情報や色差情報などについて
の差分情報を、全ての画素に対して算出した後、その差
分情報のランレングス符号化を行って記憶媒体に記憶す
るというものである。この方法によれば、隣接画素の間
の差分が小さい値に偏って現れる可能性が高い画像、例
えば自然画のような画像に対しては、差分情報のランレ
ングス符号化の効率が高く、圧縮効果が高い。
【0006】また、画像データ圧縮方法の第3の従来例
として、特開平2−116893号公報に開示されてい
るものを挙げることができる。その内容は、画像の色デ
ータが出現する頻度によっていくつかの代表色を決定
し、画像データを、代表色を番号で管理するカラールッ
クアップテーブル(以下、CLUTと略記することがあ
る)と、画素ごとに代表色番号を与えて形成したビット
マップとで表すものである。
【0007】ここで、カラールックアップテーブル(C
LUT)というのは、もう少し具体的に説明すると、こ
ういうものである。即ち、単位画素を表す色データとし
て、該画素を構成するR(赤),G(緑),B(青)の
3原色の各輝度データの集合として表される第1の色デ
ータと、それに1対1の関係で対応するものとして人為
的に定めた色番号である第2の色データと、の対応テー
ブルを予め作り、これをカラールックアップテーブル
(CLUT)と云うのである。
【0008】第1の色データは、単位画素毎にR,G,
Bの3原色の各輝度データの集合であるから、3原色の
各輝度データを仮に4ビットで表現するものとすると、
単位画素毎に12ビット必要になる。この12ビット必
要になる色データを色番号で表すものとして色番号を表
現するのに4ビットを用いるとすれば、12ビット必要
になるところを4ビットで済ませ得るので1/3にデー
タ圧縮を行ったことになるわけである。
【0009】そこで画像の色データが出現する頻度によ
っていくつかの代表色を決定し、その代表色について色
番号を定め、CLUTを先ず作るのである。次に所与の
画像を各画素に分解し、各画素の色データ(3原色の各
輝度データ)を代表色に置き換え、更にその代表色を色
番号で置き換えることにより出来上がるのがビットマッ
プである(ここのビットとは画素に当たるわけであ
る)。従ってビットマップで画像データを圧縮した形で
保持し、ビットマップから各画素の色データ(3原色の
各輝度データ)を得るときにCLUTを参照するのであ
る。
【0010】この方法によれば、各画素の色データは代
表色番号として記憶されるので、代表色の数が少ないほ
どデータ圧縮効果が高くなる。また、画像表示の際に
は、圧縮された画像データとしてのビットマップのみを
表示メモリに記憶させておいて用いればよいので、表示
メモリの容量を少なくする効果もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の第1、
第2の例では、圧縮画像データを伸張した結果を、表示
モニタ等に表示するために、表示メモリに蓄えようとす
ると、その表示メモリのメモリ容量として大きいものを
必要とする。
【0012】例えば表示画面の表示画素数が、横640
×縦480画素、各画素の色データがR,G,B各輝度
毎に8ビット(256階調)であるようなカラー画像の
場合、 640×480×8×3=7,372,800ビット もの大きい容量の表示メモリが必要となる。
【0013】これに対し、上記従来技術の第3の例で
は、例えば代表色として256色を選び、この代表色に
置き換えることでデータ圧縮を行えば、各画素の色デー
タは256種類(8ビット)の色番号で表すことができ
るので、上述の表示画像の場合、 640×480×8 =2,457,600ビット の小容量の表示メモリを用いればよい。
【0014】ただし、記憶媒体に記憶する画像データも
同じ容量必要となるので(符号化することができないの
で)、その点では、第1、第2の例による方法よりも圧
縮効果が劣る場合もある。この様に、上記従来技術で
は、画像データを記憶する記憶媒体と、記憶媒体から読
み出した画像データを表示装置に表示するために蓄える
表示メモリの、それぞれにおいて必要とする記憶容量を
共に削減することができないものであった。
【0015】本発明の目的は、記憶媒体と表示メモリの
それぞれの所要容量を共に削減することのできる画像デ
ータ圧縮方法および、そのような方法で圧縮された画像
データを用いて画像を表示する画像表示装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、単位画素を表す色データとして、該画素を構
成する3原色の各輝度データの集合として表される如き
所要ビット量の多い第1の色データと、それに1対1の
関係で対応するものとして人為的に定めた色番号である
所要ビット量の少ない第2の色データと、の対応テーブ
ルをCLUTとして予め作成しておき、所与のカラー画
像の、各画素毎に求められる前記第1のデータを、前記
CLUTを参照することにより、色番号である第2のデ
ータに変換し、それを前記カラー画像の形状に対応させ
て配置することにより作成したビットマップを、前記カ
ラー画像の画像データの圧縮データとして得る画像デー
タ圧縮方法において、
【0017】得られたビットマップにおいて、隣り合う
画素のお互いの色番号の番号差が小さくなるように前記
CLUTを予め作成するようにした。
【0018】また上記画像データ圧縮方法において、前
記CLUTにおける連続する色番号の、それぞれの色番
号に対応した前記第1の色データの、色番号順に隣り合
うもの同士でのデータ差が小さくなるように前記CLU
Tを予め作成するようにした。
【0019】更に上記画像データ圧縮方法において、前
記CLUTにおける連続する色番号の、それぞれの色番
号に対応した前記第1の色データが、輝度の低い順から
高い順へ、或いは輝度の高い順から低い順へ、並べて色
番号に対応させた色データから成るようにした。
【0020】また上記画像データ圧縮方法において、3
原色の各輝度を3次元として構成した色空間における3
次元座標により前記第1の色データを表すとき、前記C
LUTにおける第1の色データを、該色空間における相
互間の距離が近い順に選んで並べ、色番号に対応させる
ようにした。
【0021】更に上記画像データ圧縮方法において、3
原色の各輝度を3次元として構成した色空間における3
次元座標により前記第1の色データを表すとき、該色空
間内で相互に最も離れた位置にある二つの色データを選
んで連続色番号を仮に割り当て、3つ目の色データは、
前記二つの色番号の中間に位置ずける形で改めて、前記
三つの色データに連続色番号を仮に割り当て、
【0022】更に4つ目の色データは、連続色番号順に
沿う第1番目の色データと第2番目の色データとを結ぶ
第1の直線と、連続色番号順に沿う第2番目の色データ
と第3番目の色データとを結ぶ第2の直線と、のうち、
当該4つ目の色データから見て、近い方の直線を選び、
該直線の両端の色データの連続色番号の中間に位置ずけ
る形で改めて、前記四つの色データに連続色番号を仮に
割り当て、
【0023】以後、5つ目以降の色データについては、
これを繰り返すことにより前記CLUTを作成するよう
にした。
【0024】上記画像圧縮方法において得られたビット
マップにおいて、隣接画素同士でお互いの色番号の差が
或るしきい値を超える場合、該しきい値内に色番号の差
が収まるように、一方の画素の色番号を他の色番号で置
き換えるが、その際、採り得る可能な色番号の中で、最
も近い色データをもつ色番号のものに置き換えることと
した。
【0025】また上記画像圧縮方法において得られたビ
ットマップの隣接画素の色番号の差分情報を取り出して
符号化(例えば、ランレングス符号化)することによ
り、前記ビットマップで表される画像データのさらなる
圧縮を行うこととした。
【0026】更に上記目的達成のため、本発明では、上
記画像データ圧縮方法において得られたビットマップの
符号化データを記憶する記憶手段と、該記憶手段から符
号化データを読み出し復号してビットマップとして出力
する読み出し復号手段と、該読み出し復号手段からの復
号出力であるビットマップを取り込んで格納する表示メ
モリと、CLUTと、前記表示メモリから読み出したビ
ットマップを前記CLUTを参照することにより色デー
タに変換して出力する色変換装置と、該色変換装置から
の色データを入力して表示する表示モニタと、により画
像表示装置を構成した。
【0027】また本発明では、上記画像データ圧縮方法
において得られたビットマップを記憶する記憶手段と、
該記憶手段から読み出したビットマップの各画素の色番
号の特定桁のビットを特定の値にマスクして出力する読
み出しビットマスク手段と、該読み出しビットマスク手
段からのマスクされたビットマップを取り込んで格納す
る表示メモリと、CLUTと、前記表示メモリから読み
出したマスクされたビットマップを前記CLUTを参照
することにより色データに変換して出力する色変換装置
と、該色変換装置からの色データを入力して表示する表
示モニタと、により画像表示装置を構成した。
【0028】
【作用】ビットマップの隣接画素の色番号の差が小さく
なるようにビットマップを作成することによって、隣接
画素の色番号の差が小さい値に偏ったビットマップが生
成される。このビットマップの差分情報に対してランレ
ングス符号化を用いたビットマップ圧縮を行うことによ
り、更に圧縮効率のよい圧縮画像データが得られる。
【0029】また、カラー画像については、一般に、隣
接画素の色データは近い値をとるという特性がある。従
って、連続する色番号に対応した色データが近い値を取
るようにCLUTを構成し、このCLUTによってビッ
トマップを作成することによって、カラー画像のビット
マップの隣接画素の色番号の差は小さい値に偏る。
【0030】また、CLUTの色データを、輝度の低い
順から高い順、あるいは、高い順から低い順に並べて色
番号を対応させることによって、連続する色番号に対応
した色データの差が小さくなる。
【0031】また、色空間における距離が近い順に並べ
て色番号を対応させることによって連続する色番号に対
応した色データの差を小さくする。
【0032】また、始めに2つの色データに連続色番号
を割り当て、3つ目以降の色データは、連続色番号の色
データを両端とする色空間内の線分の内、もっとも距離
が近いものを選択し、その両端の色番号に挿入するよう
に色番号を順次割り当ててCLUTを構成することによ
って連続する色番号に対応した色データの差を小さくす
る。
【0033】また、作成したビットマップの隣接画素の
色番号の差が或るしきい値よりも大きい場合に、該画素
の色番号を、しきい値内の色番号の中で最も近い色デー
タを持つ色番号に置き換えることによって、隣接画素の
色番号の差が小さい値に偏ったビットマップが生成され
る。
【0034】また、上記画像データ圧縮方法を用いて作
成した圧縮ビットマップは記憶手段に格納され、該圧縮
ビットマップを記憶手段から読出して復号する手段を経
て、復号したビットマップデータが表示メモリに格納さ
れ、CLUTを参照することにより色データに変換さ
れ、表示モニタに表示される。
【0035】その際、読出して復号する手段に代えて読
み出しビットマスク手段を用いることにより、マスク処
理次第で、一つの表示メモリを領域分割してそれぞれに
偶数又は奇数の色番号を持つビットマップを書き込み、
ひいては表示することができる。
【0036】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の画像データ圧縮方法の一実施例を示
す説明図である。
【0037】図1の(a)は原画像を示す説明図であ
り、原画像100は、各画素24ビット(R,G,B各
輝度それぞれ8ビット)の色データを持つ自然画像であ
る。原画像100の一部分101は、6画素から成るも
のとして、その6画素の色データ102は、例えば、図
示のように(Rの輝度:90,Gの輝度:40,Bの輝
度:40)、(Rの輝度:91,Gの輝度:40,Bの
輝度:40)〜(Rの輝度:101,Gの輝度:45,
Bの輝度:44)などといった赤系統の色データ6種
類、6画素から成るものとして示してある。一般に、自
然画像においては、図示の例のように近傍の画素が近い
値の色データを持つ。
【0038】CLUTを用いて原画像の色データを圧縮
することにより得られる圧縮データの例が、図1の
(b)に示されている。即ち、原画像100で使用され
ている色データの出現頻度から、色データのヒストグラ
ムを作成することによって代表色256色(各色は24
ビットの色データ)を選び、これらの各代表色に8ビッ
トの色番号を割り当てることで、代表色256色とそれ
に対応する色番号との対応テーブルであるCLUTが得
られる。
【0039】一般に、限られた代表色で原画像相当の画
質を持つ色圧縮画像を得るために、ヒストグラムから代
表色を選定する時点で近傍色の選定を行わないように配
慮される。そして、この様にして決定されたCLUTを
参照し、原画像の各画素の色データを最も近い代表色の
色番号に置き換えることによって、圧縮画像のビットマ
ップが得られる。
【0040】この様な手順で原画像100から作成し
た、CLUTの一部分が103であり、ビットマップが
104である。CLUT103では、代表色として選定
された色データが(R:90,G:40,B:40),
(R:101,G:45,B44)の二つであるとする
とき、それぞれに割り当てた色番号がN1,N2である
ことを示している。
【0041】更にビットマップ104について説明す
る。原画像100は、少なくともその一部分101の色
データ102に示すような6種類の色データを持つが、
上述の様な理由でこれら6種類の色データが、2つの代
表色(R:90,G:40,B:40),(R:10
1,G:45,B44)の何れか、近い方の代表色に置
き換えられ、更にその置き換えられた代表色を、それに
対応した色番号(この場合N1かN2の何れか)で表現
することによりビットマップが得られるのである。
【0042】CLUTは、代表色とそれに対応した色番
号の対応テーブルであることは既に述べた。このように
して作成したビットマップ104の一部分105(ただ
し原画像の一部分101に相当する部分)は、106に
示すように色番号N1とN2を使って表される。何故な
らば、原画像の一部分101において、102に見られ
る如き、左から三つまでの画素(色データ)はN1で代
表され、右から三つまでの画素(色データ)はN2で代
表されるとしたからである。
【0043】この様にして、各画素24ビットの色デー
タから成る原画像につき、該原画像を構成する各画素
(24ビットの色データ)を代表色の色データに置き換
え、更にCLUTを参照して、その各画素の代表色の色
データを色番号に置き換えることによりビットマップが
得られるわけで、各画素24ビットの色データから成る
原画像をビットマップで表現したことによるデータ圧縮
比は、3:1となる(ただし、CLUTのデータ容量が
ビットマップのそれと比較して無視できると仮定す
る)。
【0044】また、隣接画素の色番号の差を算出する
と、例えば106に示す6画素からは107に示す5つ
の差分情報が得られる。自然画像をCLUTを用いてビ
ットマップに圧縮した場合、原画像において滑らかな色
変化をしている部分については、隣接画素の色番号が全
く同一になる場合が多く、例えば107に示すように、
差分情報の分布は0に偏る。
【0045】従って、色番号の差分情報に対して、ファ
クシミリの技術分野で良く用いられているランレングス
符号化を行えば、分布が0に偏った部分に対して高いデ
ータ圧縮効果が得られる。
【0046】ここで、本発明では、あらかじめ0以外の
差分情報が小さな値となるように、CLUTを作成する
ときに、その色番号を並べておくようにするので、その
場合、差分情報の分布が小さな値に偏るため、更に高い
データ圧縮効果が得られる。
【0047】例えば、図1においてN1とN2が連続番
号となるように(すなわちN2=N1+1となるよう
に)CLUTを構成すれば(換言すれば、所与の原画像
についての代表色に割り当てる色番号の割り当て方を工
夫すれば)、107における色番号の差は0,0,1,
0,0となり、小さな値に偏る。
【0048】同様の操作をビットマップの全部分に対し
て行えば、差分情報を小さな値に偏らせることができ
る。この様に、本発明によれば、画像表示を行うために
表示メモリに記憶しなくてはならないデータは、ビット
マップを構成するデータで済むので、原画像データをそ
のまま記憶する場合よりも少なくて済む。
【0049】かつ、この圧縮画像データ(ビットマッ
プ)を記憶媒体に記録する際には、ランレングス圧縮し
たビットマップの差分情報(及びCLUT)を記録すれ
ば良いので、効率のよいデータ圧縮効果が得られる。
【0050】なお、本実施例において原画像100の各
画素が24ビットの色データを持ち、圧縮画像のビット
マップ104の各画素が8ビットの色番号を持つものと
して説明しているが、各々のビット数がこの他の値であ
ったとしても本発明の効果が同じであることは明らかで
ある。
【0051】また、上述した実施例の説明において、ビ
ットマップにおける隣接画素間の差分情報が小さい値に
偏るようにCLUTを構成する(具体的には、代表色デ
ータと色番号の対応を定める)方法として、実際にビッ
トマップの全部分についての隣接画素間の差分情報を求
めながらCLUTを構成する方法を説明したが、連続す
る色番号の色データが近い値を取るようにCLUTを構
成する(代表色データと色番号の対応を定める)方法を
用いても同様の効果が得られる。
【0052】それは、原画像の隣接画素が画像の境界部
分を除くと概ね近い色データを互いに持つという理由か
らである。この様にすれば、隣接画素の色データが近い
色番号に置き換わるので、結果としてビットマップの隣
接画素間の差分情報が小さい値に偏るという効果が得ら
れる。
【0053】連続する色番号の色データが近い値を取る
ようにCLUTを構成する方法として、色番号を色デー
タの輝度順に割り当てる方法(図示せず)、色差順に割
り当てる方法(図示せず)や、例えば図2に示すような
色空間に置ける距離が近い順に割り当てる方法などを用
いることができる。
【0054】図2は、原画像のヒストグラムから選定し
た代表色と色番号の対応を決めてCLUTを作成すると
きの、その対応ずけ、換言すれば、代表色が色番号に割
り当てられる割り当て方の一例を示す説明図である。
【0055】図2の(a)は、3原色(R,G,B)の
各輝度を3次元として構成したRGB色空間200と、
該色空間200における代表色の分布例を示す説明図で
ある。色空間200には、この例では、4つの代表色2
01、202、203、204があり、それぞれ24ビ
ット(R,G,B各8ビットの輝度)の色データC1,
C2,C3,C4を持つものとしている。
【0056】図2の(b)は、RGB色空間での距離が
近い順に代表色の色番号を割り当てた状態を示す説明図
である。同図の場合、代表色201を起点に色番号0を
割り当て、201の色データC1に最も近い色データC
3を持つ代表色203に色番号1を、以下同様に代表色
204、202にそれぞれ色番号2、3を、割り当てて
いる。その結果、色番号0,1,2,3に対応する色デ
ータC1,C3,C4,C2というCLUTが形成され
るのである。
【0057】代表色間の距離を計算する方法は、RGB
空間における2点間の距離で得られるので説明を省略す
る。この様に、RGB空間の2点間の距離が最も小さい
ものを選んで連続の色番号を割り当てることによってC
LUTを構成することができる。
【0058】図3は、RGB空間における代表色を距離
の近い順に選んで順に並べて色番号を割り当てるとき
の、その距離の近い順に選ぶときの手法の一例を示す説
明図である。同図において、C1〜C4はRGB色空間
における代表色であり、代表色を色空間内で結ぶ線分は
色番号が連続していることを示している。なお、RGB
色空間の図示は省略する。
【0059】まず、図3の(a)に示すように、多数あ
る代表色の中から任意の代表色2個を選択し、順に色番
号0、1を割り当てる。同図ではC1、C2を選び、そ
れぞれを色番号0、1としている。
【0060】次に、図3の(b)に示すように、色番号
の割り当てられていない残りの代表色の中から任意に1
つを選択し、すでに色番号が割り当てられている任意の
連続色番号の代表色を結ぶ線分(該線分が複数あれば、
その中から、色番号未決定の当該代表色との距離が最も
近い線分)を選択する。
【0061】ここで、当該代表色と線分との距離を算出
する際に、線分の両端である2つの代表色を含むものと
する。換言すれば、当該代表色と線分との距離は、当該
代表色の位置から当該線分に対して直角に下ろした垂直
距離で表すが、直角に下ろせない相対位置にあるとき
は、当該代表色の位置から当該線分の両端に至る二つの
距離を調べ、どちらか短い方の距離をもって当該代表色
と線分との距離とする。
【0062】そのようにして、当該代表色の位置から見
た一番距離の短い線分を選ぶわけであるが、このように
して選択された一番距離の短い線分の両端の代表色に割
り当てられた連続色番号の中間に、当該代表色の色番号
が位置するように、改めて全部の色番号を付け直すので
ある。
【0063】図3の(b)の例では、色番号未決定の代
表色としてC3を選択した場合であるから、すでに色番
号が割り当てられている任意の連続色番号の代表色を結
ぶ線分というのは、C1とC2を結ぶ線分(図3の
(a))しかなく、従って色番号決定済の代表色として
はC1、C2のみがあるのみであり、C1、C2を結ぶ
線分をC3との距離が最小の線分として選択する。
【0064】そして、C3の色番号としては、C1、C
2の色番号の中間に挿入するように改めて全部の色番号
を付け直すので、それまで1であったC2の色番号を2
にずらし、色番号0であるC1と、色番号2としたC2
の間に1つ色番号(1という色番号)を空け、これをC
3に割り当て、C3の色番号を1とする。以下、同様の
操作を色番号未決定の代表色がなくなるまで繰り返すわ
けである。
【0065】図3の(c)は、最後に残った色番号未決
定の代表色であるC4と、それにもっとも近い線分を選
択する様子を示した説明図である。ここでは、すでに色
番号が割り当てられている任意の連続色番号の代表色を
結ぶ線分として、C1−C3、C3−C2の二つがある
ので、この二つの中から、当該代表色C4から見て一番
近い方の線分を選択しなければならない。
【0066】そこで代表色C4の位置から線分C3−C
2に直角に下ろした垂直距離がd2であるとする。一
方、代表色C4の位置は、線分C1−C3に対して直角
に下ろせない相対位置にあるので、代表色C4の位置
と、線分C1−C3の一端であるC1とを結ぶ距離と、
線分C1−C3の他端であるC3とを結ぶ距離と、を比
較し短い方を選ぶが、それがd1であるとする。
【0067】そしてこの場合d1>d2であるため、当
該代表色C4から見た一番近い線分はC3−C2である
と決定する。そこで当該代表色C4の色番号は、C3の
色番号とC2の色番号の中間に位置するように、全体の
色番号の付け替えを行う。その結果、図3の(d)に示
すように、C1〜C4のそれぞれに色番号が付与され、
CLUT(カラールックアップテーブル)が出来上がる
のである。
【0068】以上のようにすれば、RGB色空間内での
距離が近い順に代表色を連続して結ぶことができるの
で、CLUTの構成を効率よく行うことができる。本手
法において、色番号未決定の代表色と最接近線分との距
離が、線分の端の色番号決定済の代表色で得られる場合
は、その色番号決定済の代表色が反対側の端点の代表色
と色番号未決定の代表色との間に挿入されるように色番
号を決定すると、各線分の長さが短くなり(すなわち連
続色番号の代表色が近い値を取り)より効果的である。
【0069】あるいは、始めに任意の2代表色として、
RGB色空間において最も離れた2点の代表色や、最大
輝度と最小輝度を持つ2点の代表色などを選ぶと、線分
と色番号未決定代表色との距離が線分の両端で得られる
ことが少なくなくなるので同様の効果がある。
【0070】図4は、本発明の他の実施例として、本発
明の方法により作成したビットマップ(圧縮された画像
データ)を修正して更に圧縮する方法(ビットマップ修
正方法)を示す説明図である。
【0071】図4の(a)は、原画像を説明する図であ
り、原画像400は各画素24ビット(R、G、B各8
ビットの輝度)の色データを持つ自然画像である。原画
像400の一部分401の色データ402は、例えば、
図のように(R:90,G:40,B:40)、(R:
91,G:40,B:40)〜(R:101,G:4
5,B:44)などといった赤系統の色データ6種類、
6画素から成っているものとする。
【0072】その中でも特に左から4番目の画素(R:
96,G:55,B:48)は、他の画素に比べてG及
びBの成分を多く含んでいるものとする。このような原
画像400をCLUTを用いて色圧縮した例が図4の
(b)に示されている。
【0073】即ち、原画像400を構成する各画素の色
データから代表色となる色データを選び、それに色番号
を付与することにより作成したCLUTが403であ
り、原画像の一部分402に出現する色データのうち、
3つの色データ(R:90,G:40,B:40)、
(R:101,G:45,B44)、(R:96,G:
55,B:48)が代表色として選択され、それぞれ色
番号0、1、70が割り当てられている。
【0074】このCLUTを用いて作成したビットマッ
プのうち原画像の一部分401に相当する部分は、40
4に示すように色番号0、1、70で表される。このよ
うにして作成したビットマップ404の隣接画素間の色
番号の差分は、色番号70の前後で大きな値を取るた
め、ランレングス符号化しようとする場合、その効率が
良くない。
【0075】図4の(c)は、ビットマップ404に修
正を施してビットマップ405とする仕方を説明する図
である。原画像の一部分401の中で、ランレングス圧
縮の低下をもたらす色番号70、色データ(R:96,
G:55,B:48)の画素を、同図(c)の405で
は色番号1に変更している。このようにすれば隣接画素
間の色番号の差が小さい値に偏るので、ランレングス符
号化する場合、その圧縮効率が向上する。
【0076】また、この変更による色データの誤差を、
例えば平均2乗誤差で計算すると、
【0077】 平均2乗誤差 =√{ (R70-R1)*(R70-R1) + (G70-G1)*(G70-G1) + (B70-B1)*(B70-B1) } =√{ (96-101)*(96-101) + (55-45)*(55-45) + (48-44)*(48-44)}) = 11.874342087
【0078】ただし、Ri,Gi,Bi(ただし、i=
1,70)は色番号iのR,G,Bデータとなり、この
誤差が大きな画質劣化と認められない程度の値であるな
らば、このビットマップの修正は画質を低下させる事な
く圧縮効率を向上させる効果がある。
【0079】図5は、本実施例によるビットマップの修
正手順を示すフローチャートである。同図を各ステップ
ごとに説明する。
【0080】ステップST500:ビットマップの先頭
画素を、色番号の差分を計算するための参照画素とす
る。 ステップST501:参照画素に隣接する画素と、参照
画素との色番号の差分を求める。
【0081】ステップST502:色番号の差がしきい
値Td以下であるかどうか判定する。ただし、しきい値
Tdは、この値を超えたときにランレングス圧縮の効率
を低下させると考える値(例えば10などの値)であ
る。差がしきい値以下であれば、修正を施す必要はない
のでステップST506へ進む。そうでなければ、ステ
ップST503へ進む。
【0082】ステップST503:差分がしきい値を超
える大きな値であったので、差分がしきい値Td以下と
なるような色番号を探す。このような色番号としては参
照画素の色番号±Tdの色番号が候補として考えられる
が、その候補の中から、候補の色番号が持つ色データと
修正される隣接画素の色データとの誤差に最小値を与え
るような色番号を求める。この時、色データの誤差は平
均2乗誤差など、いかなる評価方法を用いてもよい。
【0083】ステップST504:ステップST503
で得た誤差がしきい値Te以下であるかどうか判定す
る。ただし、しきい値Teは、この値を超えたときに大
きな画質の劣化が生じると考える値(例えば、平均2乗
誤差の場合、10〜20などの値)である。誤差がしき
い値以下であれば、画質劣化の問題がないのでステップ
ST505へ進み、修正を施す。そうでなければ、ステ
ップST506へ進む。
【0084】ステップST505:隣接画素の色番号
を、ステップST503で求めた、色データ誤差の最小
値を与える色番号に変更する。
【0085】ステップST506:ステップST501
〜ステップST505で必要に応じて修正された隣接画
素を、次の参照画素とする。
【0086】ステップST507:前画素の変更が終っ
たかどうか判定する。終了していない場合はステップS
T501に進み、同様の操作を繰り返す。終了している
場合は、ビットマップの修正を終了する。以上のような
操作により、しきい値Teで与えられる許容画質劣化の
範囲内で、ランレングス符号化した場合の圧縮効率が向
上する。
【0087】なお、本実施例において、隣接画素は画像
の同一ライン上にあるものとして説明したが、画素間の
相関があるような方法であれば、例えば4×4画素矩形
ブロック内での画素連続走査を行っても、本発明の効果
は同じである。
【0088】図6は、本発明による画像圧縮方法を用い
て作成した圧縮画像を表示する画像表示装置を一実施例
として示すブロック図である。同図において、本発明に
よって画像データが圧縮された結果であるビットマップ
を更に符号化により圧縮したもの(これを圧縮ビットマ
ップという)とCLUTは、それぞれ記憶手段600、
601に記憶されている。
【0089】圧縮ビットマップは記憶手段600から読
み出して復号する手段602を経て復号され、復号され
たビットマップは表示メモリ603に格納され、色変換
装置604によって、CLUT(601)を参照するこ
とにより色データに変換され、表示モニタ605に送ら
れて表示される。ここで、復号はランレングス復号を用
いるものとしている。
【0090】この様にして、本発明によって圧縮された
圧縮画像を表示する画像表示装置は、記憶手段に多くの
圧縮画像を記憶できる。また、データ読出し速度が低速
な記憶媒体、例えばCD−ROM(転送速度が約150
Kバイト毎秒)などの記憶媒体に圧縮画像を記憶させた
場合、ランレングス復号が十分高速であれば、読出し及
び復号の合計時間が非圧縮画像の読出し時間よりも高速
になる。
【0091】図7は、本発明の他の1実施例としての、
圧縮画像を表示する画像装置を示すブロック図である。
同図において、本発明によって作成されたビットマップ
とCLUTが、それぞれ記憶手段700、701に記憶
されている。ここで、ビットマップは差分情報について
の圧縮を施していないデータである。
【0092】ビットマップは、記憶手段700から読み
出して任意のビットについて選択的に表示メモリ703
に書き込む動作をする読出しビットマスク手段702を
経て表示メモリ703に格納され、色変換装置704に
よって、CLUT(701)を参照することにより色デ
ータに変換され、表示モニタ705に送られて表示され
る。
【0093】記憶手段700に格納された第1のビット
マップを、読出しビットマスク手段702を用いて読出
し、例えば各画素の色番号の最下位ビットを0にマスク
する処理をした後に表示メモリ703に書き込むと、各
画素は必ず偶数の色番号を持つビットマップが表示でき
る。
【0094】また、記憶手段700に格納された第2の
ビットマップを同様な操作で、色番号の最下位ビットを
1にマスクする処理をしたあとに表示メモリに書き込む
と、奇数の色番号を持つビットマップが表示できる。こ
の様な操作により、一つの表示メモリを領域分割して各
々に第1のビットマップ、第2のビットマップを書き込
むことができる。
【0095】これに対して、記憶手段701に格納され
ている、第1のビットマップに対応したCLUTと第2
のビットマップに対応したCLUTから、前者のCLU
Tの偶数色番号と後者のCLUTの奇数色番号とを選択
的に読出して色変換装置704に記憶させれば、1つの
CLUTを用いて2つのビットマップを同時に表示でき
る。
【0096】この際、すでに述べたように、CLUTの
連続色番号は近い値の色データを持つので、色番号の最
下位ビットが0になることで生じる画質劣化が抑えられ
る。
【0097】図8は、図7の実施例による画像表示状態
を説明する図である。同図を用いて、複数の画像を表示
する方法を説明する。記憶手段には代表色256色のC
LUT(すなわち8ビットの色番号)を用いて圧縮され
た2つの画像が格納されている。
【0098】図8の(a)は、圧縮画像Aの、図8の
(b)は圧縮画像Bの、ビットマップとCLUTをそれ
ぞれ示している。即ち、圧縮画像Aは各画素8ビットの
色番号をもつビットマップ800と、24ビットの色デ
ータA0、A1、…、を代表色とするCLUT801か
らなる。圧縮画像Bも同様に、ビットマップ802と色
データB1、B2、…、を代表色とするCLUT803
からなる。
【0099】この様な2つの画像を同時に表示する場合
には、各々のビットマップを画素を間引くなどの方法で
縮小して、例えば図8の(c)のビットマップ804の
様に表示メモリに同時に格納することで実現できる。
【0100】しかし、これに対するCLUTとして、例
えばCLUT801を用いると、ビットマップ805の
部分は正常な色データA0、A1、…、を用いて表示さ
れるが、ビットマップ806の部分は全く違う色表示と
なってしまうという問題がある。
【0101】そこで、圧縮画像のビットマップを縮小す
る際に、圧縮画像Aについては色番号の最下位1ビット
を0にするマスク処理を行ってビットマップ805を作
成し、圧縮画像Bについては色番号の最下位1ビットを
1にするマスク処理を行ってビットマップ806を作成
する。
【0102】この様にして、ビットマップ805は偶数
の色番号、ビットマップ806は奇数の色番号からな
り、これに対応するCLUTとしては、偶数の色番号に
ついては圧縮画像AのCLUT801にある色データA
0、…、を用い、奇数の色番号については圧縮画像Bの
CLUT803にある色データB1、…、を用いて構成
したCLUT807とする。
【0103】上の操作で得られたビットマップ804
は、ビットマップ805、806の部分がそれぞれCL
UT807の偶数色番号、奇数色番号によって正常な色
データで表示される様になる。
【0104】なお、本実施例において、2画面の同時表
示方法を説明したが、マスクするビット数を変えればさ
らに多くのビットマップを同時に表示することができ
る。ここで、表示メモリに複数画像を格納する方法とし
て縮小処理を用いているが、縮小せずにビットマップを
重ねるようなウインドウ表示を行ってもよい。
【0105】以上の各実施例において、RBG色空間を
用いて説明したが、これに限らずYUV色空間やHLS
色空間を用いても本発明が適用可能である。また、本発
明ではビットマップの圧縮手段として、可逆圧縮方法で
あるランレングス符号化を用いているが、この他にも、
例えばADPCM(適応差分符号化:Adaptive Differe
ntial Pulse Code Modulation)などの非可逆圧縮方法
を用いてもよい。
【0106】このような非可逆圧縮方法を用いて圧縮し
た情報は、復号して得られる色番号に若干の誤差を生じ
るが、本発明によれば、近い値の色番号は近い値の色デ
ータを持つので画質劣化が起きにくいという効果があ
る。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビットマップの隣接画素間の色番号の差分が小さい値に
偏るので、ランレングス符合化によって圧縮するときの
圧縮効率が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例としての画像データ圧縮方法
を説明する図である。
【図2】色空間における代表色とそれに対するCLUT
の構成を説明する図である。
【図3】本発明の1実施例におけるCLUTの構成方法
を説明する図である。
【図4】本発明の他の1実施例としてビットマップの修
正方法を説明する図である。
【図5】図4におけるビットマップの修正方法を説明す
るフローチャートである。
【図6】本発明の1実施例として圧縮画像を表示する画
像表示装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の1実施例として圧縮画像を表示す
る画像表示装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の1実施例における画像表示状態を説明
する図である。
【符号の説明】
100…原画像、101…原画像の一部分、102…原
画像の一部分の色データ、103…CLUTの一部分、
104…ビットマップ、105…ビットマップの一部
分、106…ビットマップの一部分の色番号、107…
色番号の差分、200…RGB色空間、201〜204
…色データ、400…原画像、401…原画像の一部
分、402…原画像の一部分の色データ、403…CL
UT、404…ビットマップの一部分の色番号、405
…修正後のビットマップの一部分の色番号、600〜6
01…記憶手段、602…読み出し復号手段、603…
表示メモリ、604…色変換装置、605…表示モニ
タ、700〜701…記憶手段、702…読み出しビッ
トマスク手段、703…表示メモリ、704…色変換装
置、705…表示モニタ、800…ビットマップ、80
1…CLUT、802…ビットマップ、803…CLU
T、804〜806…ビットマップ、807…CLU
T。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 11/04 A 7337−5C (72)発明者 伊藤 保 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 竹内 崇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位画素を表す色データとして、該画素
    を構成する3原色の各輝度データの集合として表される
    如き所要ビット量の多い第1の色データと、それに1対
    1の関係で対応するものとして人為的に定めた色番号で
    ある所要ビット量の少ない第2の色データと、の対応テ
    ーブルをカラールックアップテーブル(以下、CLUT
    と略記する)として予め作成しておき、所与のカラー画
    像の、各画素毎に求められる前記第1のデータを、前記
    CLUTを参照することにより、色番号である第2のデ
    ータに変換し、それを前記カラー画像の形状に対応させ
    て配置することにより作成したビットマップを、前記カ
    ラー画像の画像データの圧縮データとして得る画像デー
    タ圧縮方法において、 得られたビットマップにおいて、隣り合う画素のお互い
    の色番号の番号差が小さくなるように前記CLUTを予
    め作成する段階を含むことを特徴とする画像データ圧縮
    方法。
  2. 【請求項2】 単位画素を表す色データとして、該画素
    を構成する3原色の各輝度データの集合として表される
    如き所要ビット量の多い第1の色データと、それに1対
    1の関係で対応するものとして人為的に定めた色番号で
    ある所要ビット量の少ない第2の色データと、の対応テ
    ーブルをカラールックアップテーブル(以下、CLUT
    と略記する)として予め作成しておき、所与のカラー画
    像の、各画素毎に求められる前記第1のデータを、前記
    CLUTを参照することにより、色番号である第2のデ
    ータに変換し、それを前記カラー画像の形状に対応させ
    て配置することにより作成したビットマップを、前記カ
    ラー画像の画像データの圧縮データとして得る画像デー
    タ圧縮方法において、 前記CLUTにおける連続する色番号の、それぞれの色
    番号に対応した前記第1の色データの、色番号順に隣り
    合うもの同士でのデータ差が小さくなるように前記CL
    UTを予め作成する段階を含むことを特徴とする画像デ
    ータ圧縮方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像データ圧縮方法に
    おいて、前記CLUTにおける連続する色番号の、それ
    ぞれの色番号に対応した前記第1の色データが、輝度の
    低い順から高い順へ、或いは輝度の高い順から低い順
    へ、並べて色番号に対応させた色データから成ることを
    特徴とする画像データ圧縮方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の画像データ圧縮方法に
    おいて、3原色の各輝度を3次元として構成した色空間
    における3次元座標により前記第1の色データを表すと
    き、前記CLUTにおける第1の色データを、該色空間
    における相互間の距離が近い順に選んで並べ、色番号に
    対応させることを特徴とする画像データ圧縮方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の画像データ圧縮方法に
    おいて、3原色の各輝度を3次元として構成した色空間
    における3次元座標により前記第1の色データを表すと
    き、該色空間内で相互に最も離れた位置にある二つの色
    データを選んで連続色番号を仮に割り当て、3つ目の色
    データは、前記二つの色番号の中間に位置ずける形で改
    めて、前記三つの色データに連続色番号を仮に割り当
    て、 更に4つ目の色データは、連続色番号順に沿う第1番目
    の色データと第2番目の色データとを結ぶ第1の直線
    と、連続色番号順に沿う第2番目の色データと第3番目
    の色データとを結ぶ第2の直線と、のうち、当該4つ目
    の色データから見て、近い方の直線を選び、該直線の両
    端の色データの連続色番号の中間に位置ずける形で改め
    て、前記四つの色データに連続色番号を仮に割り当て、 以後、5つ目以降の色データについては、これを繰り返
    すことにより前記CLUTを作成することを特徴とする
    画像データ圧縮方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5に記載の
    画像圧縮方法において、得られたビットマップにおい
    て、隣接画素同士でお互いの色番号の差が或るしきい値
    を超える場合、該しきい値内に色番号の差が収まるよう
    に、一方の画素の色番号を他の色番号で置き換えるが、
    その際、採り得る可能な色番号の中で、最も近い色デー
    タをもつ色番号のものに置き換えることを特徴とする画
    像データ圧縮方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6に記
    載の画像圧縮方法において、得られたビットマップの隣
    接画素の色番号の差分情報を取り出して符号化すること
    により、前記ビットマップで表される画像データのさら
    なる圧縮を行うことを特徴とする画像データ圧縮方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像圧縮方法におい
    て、前記符号化がランレングス符号化から成ることを特
    徴とする画像データ圧縮方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の画像データ圧
    縮方法において得られたビットマップの符号化データを
    記憶する記憶手段と、該記憶手段から符号化データを読
    み出し復号してビットマップとして出力する読み出し復
    号手段と、該読み出し復号手段からの復号出力であるビ
    ットマップを取り込んで格納する表示メモリと、請求項
    7または8に記載の前記CLUTと、前記表示メモリか
    ら読み出したビットマップを前記CLUTを参照するこ
    とにより色データに変換して出力する色変換装置と、該
    色変換装置からの色データを入力して表示する表示モニ
    タと、から成ることを特徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5または6に
    記載の画像データ圧縮方法において得られたビットマッ
    プを記憶する記憶手段と、該記憶手段から読み出したビ
    ットマップの各画素の色番号の特定桁のビットを特定の
    値にマスクして出力する読み出しビットマスク手段と、
    該読み出しビットマスク手段からのマスクされたビット
    マップを取り込んで格納する表示メモリと、請求項1,
    2,3,4,5または6に記載の前記CLUTと、前記
    表示メモリから読み出したマスクされたビットマップを
    前記CLUTを参照することにより色データに変換して
    出力する色変換装置と、該色変換装置からの色データを
    入力して表示する表示モニタと、から成ることを特徴と
    する画像表示装置。
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