JP2002354267A - 画像符号化装置、画像符号化方法およびその記憶媒体 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法およびその記憶媒体

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JP2002354267A
JP2002354267A JP2001156568A JP2001156568A JP2002354267A JP 2002354267 A JP2002354267 A JP 2002354267A JP 2001156568 A JP2001156568 A JP 2001156568A JP 2001156568 A JP2001156568 A JP 2001156568A JP 2002354267 A JP2002354267 A JP 2002354267A
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JP2001156568A
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Masaaki Kobayashi
正明 小林
Seiichiro Hiratsuka
誠一郎 平塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラデーション、文字、表、自然画像などを
含む一般的なビジネス文書画像を高速、高能率に圧縮す
る画像符号化装置を提供する。 【解決手段】 多値画像データに対して複数の画素から
なるブロックに分割するブロック化手段1903と、ブ
ロック毎に走査パターンを変換する走査変換手段190
4と、長さの短いランを周辺ランと結合し、結合された
ラン内の画素値を用いて結合されたランの色を決定する
ラン再構成手段1907と、走査変換やラン再構成が行
われたデータ系列に対して同一色画素の連続を表すラン
の長さを算出するラン長算出手段1909と、ランより
以前に出現した複数の画素の色を保存する色保存用バッ
ファ1910と、ランの色情報を色保存用バッファ19
10の色情報に基づいて決定する色情報決定手段191
1と、ラン長および色情報をエントロピー符号化するエ
ントロピー符号化手段1912とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、ネットワークなどに用いられる多値画像データ
を圧縮する画像符号化方法、および画像符号化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリなどの
高解像度化、高画質化、カラー化に伴って、画像データ
のデータ量は増大し、データ蓄積装置、ネットワーク通
信装置などの記憶容量、伝送時間は膨大となってきてい
る。このためこのような画像データを高能率に圧縮する
技術が非常に重要となってきている。
【0003】多値画像の圧縮技術としては空間的冗長度
を削減したものがある。画像データは隣接画素間の相関
が強く、同じ程度の画素値が連続して出現する確率が高
いことが知られている。空間的冗長度とはこのような画
像の統計的性質に起因する冗長度のことである。文字、
グラフィックスなどの階調数の少ない多値画像に対して
空間的冗長度を利用して圧縮を行う場合、情報保存型の
圧縮(以下、「可逆圧縮」という。)を行うことが多
い。このような可逆圧縮方式には、予測符号化、ランレ
ングス符号化、ユニバーサル符号化などがある。一方、
自然画像のような階調数の多い多値画像に対して空間的
冗長度を利用して圧縮を行う場合、情報非保存型の圧縮
(以下、「非可逆圧縮」という。)を行うことが多い。
このような非可逆圧縮方式には、予測符号化、変換符号
化、サブバンド符号化などがある。また、文字、グラフ
ィックス、自然画像などが混在する多値画像に対して
は、階調数の多い領域と少ない領域を分離し、それぞれ
の領域で可逆圧縮と非可逆圧縮を切換えて適用する領域
分離符号化もある。画像データは一般的に領域によって
データの特性が異なるので、このように領域を分離し、
各領域に適した符号化を行うことは圧縮効率を向上させ
るためには非常に有効である。
【0004】以下に文字、グラフィックス、自然画像な
どが混在する多値画像に対する領域分離を用いた画像符
号化方法の従来の手法を説明する。図26は従来の多値
画像データに対する領域分離を用いた画像符号化装置の
構成図、図27は従来の多値画像データに対する領域分
離を用いた画像符号化装置のブロック図である。
【0005】図26において、画像符号化装置は、制御
手段2601、データ入力手段2602、領域分離手段
2603、可逆圧縮手段2604、非可逆圧縮手段26
05、出力データ作成手段2606、データの出力手段
2607、および記憶手段2608から構成されてい
る。
【0006】以上のように構成された画像符号化装置に
ついて、図27を用いて処理の流れを説明する。
【0007】制御手段2601は、データ入力手段26
02から入力画像データを受け取り記憶手段2608に
記憶する。次に、領域分離手段2603は、記憶手段2
608に記憶された画像データに対して階調数の少ない
領域と多い領域に領域分離する(ステップS270
1)。
【0008】そして、可逆圧縮手段2604は、領域分
離手段2603によって分離された階調数の少ない領域
の画像データに対して可逆圧縮を行い、圧縮データを記
憶手段2608に記憶する(ステップS2702)。
【0009】一方、非可逆圧縮手段2605は、領域分
離手段2603によって分離された階調数の多い領域の
画像データに対して非可逆圧縮を行い、圧縮データを記
憶手段2608に記憶する(ステップS2703)。
【0010】出力データ作成手段2606は、可逆圧縮
による圧縮データ、非可逆圧縮による圧縮データおよび
領域判定のフラッグを用いて出力データを作成し(ステ
ップS2704)、最後に出力手段2607は出力デー
タである圧縮データを出力する。
【0011】また、これらの動作制御は制御手段260
1によって行われ、記憶手段2608に記憶された制御
プログラムによって制御される場合もある。領域分離手
段2603は、階調数の少ない領域の画像データと階調
数の多い領域の画像データを分離する。
【0012】図28は、領域分離手段の説明図である。
【0013】図28に示すように、文字、グラフィック
ス、自然画像などが混在した画像に対して領域分離を行
う。分離方法としてはエッジ強度による分離方法や、領
域内の単色性による分離方法などがある。
【0014】また、画素値を量子化して減色処理を行っ
てから分離を行う方法もある。
【0015】ここでは、画像データに対して画素単位で
領域分離をする方法を説明したが、ブロック単位で分割
し、分割されたブロック毎に階調数の少ない領域か多い
領域かを判定する場合もある。また、領域分離における
領域の判定フラッグについて、判定フラッグを保存して
符号化する場合もあるし、保存せずに符号化する場合も
ある。
【0016】判定フラッグを保存する場合は、判定フラ
ッグに従って圧縮を行い、同様に判定フラッグに従って
伸長することにより画像を復号することが可能となる。
また、判定フラッグを保存しない場合は、階調数の多い
領域の画像データにできた空白領域(階調数の少ない領
域)は階調数の多い領域の周辺画素値から空白領域に対
して線形補間などをすることによって作成された画素値
で埋め尽くすことによりデータを作成し、一方階調数の
少ない領域の画像データにできた空白領域(階調数の多
い領域)は階調数の少ない領域に発生しない画素値で埋
め尽くすことによってデータを作成する。
【0017】この場合、これら2種類の画像データをそ
れぞれ可逆圧縮、非可逆圧縮し、同様にそれぞれの領域
を伸長し、伸長画像を合成することによって領域分離の
判定フラッグなしに復号することが可能となる。図27
はこの場合の例示図である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の技術においては、グラデーション、文字、
表などを含むビジネス文書特有の性質を十分に考慮した
符号化を行うことができず、効率のよい符号化を行うこ
とができないという問題点を有していた。
【0019】また、可逆/非可逆2種類の符号化を行わ
なければならず、装置構成が複雑になるという問題点を
有していた。
【0020】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
決するもので、一般的なビジネス文書画像を高速、高能
率に圧縮する画像符号化装置、画像符号化方法およびそ
の記憶媒体を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像符号化装置は、多値画像データに対し
て同一色画素の連続を表すランの長さを算出するラン長
算出手段と、前記ランより以前に出現した複数の画素の
色を保存する色保存用バッファと、前記ランの色情報を
前記色保存用バッファに保存された色の情報に基づいて
決定する色情報決定手段と、前記ラン長および前記色情
報をエントロピー符号化するエントロピー符号化手段と
を有する構成としたものである。
【0022】これにより、非常に少ない情報で視覚的に
良好な符号化を行うことができる。
【0023】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記色情報決定手段によって決定
される色情報が、前記符号化対象のランの色が前記色保
存用バッファに保存されたどの色と一致したかを示すフ
ラッグ、もしくは一致しないことを示すフラッグと前記
符号化対象のランの色とよりなるものである。
【0024】これにより、色数の少ない一般的なビジネ
ス文書に対して符号化対象のランの色情報を周辺の色を
示すフラッグのみで符号化することができるので、非常
に簡単な計算で圧縮率の高い画像圧縮を行うことができ
る。
【0025】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記色情報決定手段によって決
定される色情報が、前記符号化対象のランの色が前記色
保存用バッファに保存されたどの色と一致したかを示す
フラッグ、もしくは一致しないことを示すフラッグ、お
よび前記符号化対象のラン周辺の色から予測した予測値
と前記符号化対象ランの色との差分値よりなるものであ
る。
【0026】これにより、符号化対象のランの色情報が
周辺の色と一致しなかった場合に一致しなかったことを
示すフラッグと予測誤差によって符号化することがで
き、符号化対象のランの色が周辺の色と一致しなかった
場合でも効率のよい圧縮を行うことができる。
【0027】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記色保存用バッファに保存する
複数の画素の色として前記符号化対象ランの近傍画素の
色を保存する近傍画素色保存手段を備えた構成としたも
のである。
【0028】これにより、符号化対象のランとユークリ
ッド距離の近い画素の色を用いて色情報を保存すること
ができるので高い確率で色情報をフラッグのみで圧縮す
ることができ、効率のよい圧縮を行うことができる。
【0029】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記色保存用バッファに保存す
る複数の画素の色として前記符号化対象のランより以前
に出現したランの色を保存する近傍ラン色保存手段を備
えた構成としたものである。
【0030】これにより、同一色の可能性が高い直前数
個のランの色を保存することにより高い確率で色情報を
フラッグのみで圧縮することができ、また画像データの
走査パターンを変換し1次元のデータ系列として色情報
を決定する場合も直前ランの色を保存するだけであるの
で、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うことができる。
【0031】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記近傍ラン色保存手段が、前記
色情報決定手段が用いる前記色保存用バッファの色が全
て異なる色となるように保存するものである。
【0032】これにより、色保存用バッファに同一色が
保存されないので、少ないバッファ容量で多くの色を保
存することができ、簡単な構成で効率のよい圧縮を行う
ことができる。
【0033】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記符号化対象のランより以前
に出現し、かつ前記符号化対象ランの近傍に出現するラ
ンの色の出現頻度をカウントするカウント手段を備え、
前記近傍ラン色保存手段は前記出現頻度の高い色から保
存するものである。
【0034】これにより、色保存用バッファに保存する
色は符号化対象ランの近傍で出現頻度の高い色となるの
で、少ないバッファ容量で符号化対象ランの色と一致す
る可能性の高い色を効率的に保存することができ、効率
のよい圧縮を行うことができる。
【0035】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、値画像データに対して複数の画素
からなるブロックに分割するブロック化手段と、前記ブ
ロック毎に走査パターンを変換する走査変換手段と、前
記走査変換手段によって変換されたデータ系列に対して
同一色画素の連続を表すランの長さを算出するラン長算
出手段と、前記ランの色情報を決定する色情報決定手段
と、前記ラン長および前記色情報をエントロピー符号化
するエントロピー符号化手段とを備えた構成よりなるも
のである。
【0036】これにより、画像データをブロック化しブ
ロック単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック
単位での記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うこ
とができるので、簡単な構成で符号化に効果的な走査パ
ターンに変換することができ、効率のよい符号化を行う
ことができる。
【0037】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、多値画像データに対して走査パ
ターンを変換する走査変換手段を備え、前記走査変換手
段によって変換されたデータ系列に対して前記ラン長算
出および前記色情報決定を行うものである。
【0038】これにより、画像データの走査パターンを
符号化に適した走査パターンに変換し、変換した1次元
データ系列に対して色保存用バッファに近傍色を保存し
て色情報の決定を行うことができるので、非常に簡単な
構成で効率のよい符号化を行うことができる。
【0039】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、多値画像データを複数の画素から
なるブロックに分割するブロック化手段を備え、前記走
査変換手段は前記ブロック毎に走査パターンを変換する
ものである。
【0040】これにより、画像をブロック化しブロック
単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック単位で
の記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うことがで
き、また走査パターンを変換した1次元データ系列に対
して色保存用バッファに近傍色を保存して色情報の決定
を行うことができるので、非常に簡単な構成で効率のよ
い符号化を行うことができる。
【0041】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記走査変換手段は複数の走査
パターンを保持し、前記複数の走査パターンから1つの
走査パターンを選択する走査パターン選択手段を備え、
前記走査変換手段は前記選択された走査パターンを用い
て変換するものである。
【0042】これにより、画像データの局所的な特性に
応じてブロック単位で最適な走査パターンに変換し、変
換した画像データに対して符号化を行うことができるの
で、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことが
できる。
【0043】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、複数の走査パターンを保持する前
記走査変換手段は、横走査、縦走査、斜め走査、ヒルベ
ルト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくとも2つ
以上の走査パターンを保持するものである。
【0044】これにより、一般的なビジネス文書画像に
おいて符号化に効果の高い走査パターンをいくつか備
え、その中から最適な走査パターンを選択することがで
き、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うことができる。
【0045】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記ラン長をエントロピー符号
化する前記エントロピー符号化手段において、前記符号
化対象のランの色によって前記エントロピー符号化用の
パラメータまたはテーブルを切換える符号化モード切換
手段を備えた構成としたものである。
【0046】これにより、ランの色によって出現するラ
ンの長さに偏りがあるため、出現頻度の異なる色のラン
毎にパラメータまたはテーブルを切換えてエントロピー
符号化することができ、簡単な処理で効率のよい符号化
を行うことができる。
【0047】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記符号化モード切換手段は、符
号化対象のランが白ランか黒ランかカラーランかによっ
て前記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテー
ブルを切換えるものである。
【0048】これにより、白ラン、黒ラン、カラーラン
によって出現するランの長さに偏りがあるため、出現頻
度の異なるこれらのラン毎にパラメータまたはテーブル
を切換えてエントロピー符号化することができ、簡単な
処理で効率のよい符号化を行うことができる。
【0049】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記ラン長をエントロピー符号
化する前記エントロピー符号化手段において、前記符号
化対象のランの周辺ランのラン長によって前記エントロ
ピー符号化用のパラメータまたはテーブルを切換える符
号化モード切換手段を備えた構成としたものである。
【0050】これにより、周辺に出現するランの長さに
よって次に出現するランの長さに偏りが発生することか
ら、周辺に出現するランの長さに応じてパラメータまた
はテーブルを切換えてエントロピー符号化することがで
き、簡単な処理で効率のよい符号化を行うことができ
る。
【0051】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記符号化モード切換手段は、符
号化対象のラン直前の複数のランのラン長の合計値に応
じて前記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテ
ーブルを切換えるものである。
【0052】これにより、符号化対象のラン直前の複数
のランのラン長合計値によって周辺に出現するランの長
さのおおよその出現頻度が分かるので、このラン長合計
値によってパラメータまたはテーブルを切換えてエント
ロピー符号化することができ、簡単な処理で効率のよい
符号化を行うことができる。
【0053】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記符号化モード切換手段は、
符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の分散に応
じて前記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテ
ーブルを切換えるものである。
【0054】これにより、符号化対象のラン直前の複数
のランのラン長の分散によって周辺に出現するランの長
さのおおよその出現頻度が分かるので、このラン長分散
によってパラメータまたはテーブルを切換えてエントロ
ピー符号化することができ、簡単な処理で効率のよい符
号化を行うことができる。
【0055】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、長さの短いランを周辺ランと結合
し、前記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合さ
れたランの色を決定するラン再構成手段と、領域分離手
段と、前記領域分離手段によって分離された領域毎に前
記ラン再構成手段を行うか否かを切換えるモード切換手
段とを備えた構成よりなるものである。
【0056】これにより、領域の特性に応じて領域分離
し、長さの短いランの出現頻度の高い領域ではランを周
辺のランと結合することにより視覚劣化の目立たない範
囲で非可逆に圧縮することができるので、非常に簡単な
構成で効率のよい符号化を行うことができるとともに、
ランの結合によるラン再構成を行った領域は非可逆圧縮
を行ったことになるが、伸長時には可逆/非可逆圧縮を
考慮することなく単一の方法で効率良く復号化を行うこ
とができる。
【0057】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、長さの短いランを周辺ランと結
合し、前記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合
されたランの色を決定するラン再構成手段と、前記長さ
の短いランの周辺において前記色保存用バッファに保存
されていない新しい色がどの程度出現したかに応じて領
域を分離する領域分離手段と、前記領域分離手段によっ
て分離された領域毎に前記ラン再構成手段を行うか否か
を切換えるモード切換手段とを備えた構成よりなるもの
である。
【0058】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では色保存用バッファに保存されていな
い新しい色の出現頻度が高くなることから、この新しい
色の出現頻度によって効率良く領域を分離することがで
き、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことが
できる。
【0059】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化装置は、前記領域分離手段は、前記長さの
短いランの周辺で発生する色の数に応じて領域を分離す
るものである。
【0060】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では周辺に出現する色の数も多くなるこ
とから、周辺における色の数によって効率良く領域を分
離することができ、非常に簡単な構成で効率のよい符号
化を行うことができる。
【0061】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化装置は、前記領域分離手段が、前記長さ
の短いランの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に
応じて領域を分離するものである。
【0062】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では周辺に出現するランの長さも短いこ
とから、周辺に出現するランの長さの出現頻度を用いる
ことによって効率良く領域を分離することができ、非常
に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことができる。
【0063】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、多値画像データに対して同一色画
素の連続を表すランの長さを算出するラン長算出ステッ
プと、前記ラン長より以前に出現した複数の画素の色を
バッファに保存する色保存ステップと、前記ランの色情
報を前記バッファに保存した色に基づいて決定する色情
報決定ステップと、前記ラン長および色情報をエントロ
ピー符号化するエントロピー符号化ステップとを有する
ものである。
【0064】これにより、色数の少ない一般的なビジネ
ス文書に対して周辺で出現した色を用いて色情報の符号
化を行うことができ、複数の色プレーンを有する場合に
おいても複数のプレーンをまとめてラン長の符号化を行
うことができるので、非常に簡単な計算で圧縮率の高い
画像圧縮を行うことができる。
【0065】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記色情報決定ステップによっ
て決定される前記色情報は、前記符号化対象のランの色
が前記バッファに保存されたどの色と一致したかを示す
フラッグ、もしくは一致しないことを示すフラッグと前
記符号化対象のランの色よりなるものである。
【0066】これにより、色数の少ない一般的なビジネ
ス文書に対して符号化対象のランの色情報を周辺の色を
示すフラッグのみで符号化することができるので、非常
に簡単な計算で圧縮率の高い画像圧縮を行うことができ
る。
【0067】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記色情報決定ステップによって
決定される前記色情報が、前記符号化対象のランの色が
前記バッファに保存されたどの色と一致したかを示すフ
ラッグ、もしくは一致しないことを示すフラッグおよび
前記符号化対象のラン周辺の色から予測した予測値と前
記符号化対象ランの色との差分値よりなるものである。
【0068】これにより、符号化対象のランの色情報が
周辺の色と一致しなかった場合に一致しなかったことを
示すフラッグと予測誤差によって符号化することがで
き、符号化対象のランの色が周辺の色と一致しなかった
場合でも効率のよい圧縮を行うことができる。
【0069】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記バッファに保存する複数の
画素の色として前記符号化対象ランの近傍画素の色を保
存する近傍画素色保存ステップを有するものである。
【0070】これにより、符号化対象のランとユークリ
ッド距離の近い画素の色を用いて色情報を保存すること
ができ、したがって高い確率で色情報をフラッグのみで
圧縮することができ、効率のよい圧縮を行うことがで
き。
【0071】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記バッファに保存する複数の画
素の色として前記符号化対象ランより以前に出現したラ
ンの色を保存する近傍ラン色保存ステップを有するもの
である。
【0072】これにより、同一色の可能性が高い直前数
個のランの色を保存することにより高い確率で色情報を
フラッグのみで圧縮することができ、また画像データの
走査パターンを変換し1次元のデータ系列として色情報
を決定する場合も直前ランの色を保存するだけであるの
で、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うことができる。
【0073】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記近傍ラン色保存ステップ
は、前記色情報決定ステップが用いる前記バッファに保
存する色が全て異なる色となるように保存するものであ
る。
【0074】これにより、色保存用バッファに同一色が
保存されないので、少ないバッファ容量で多くの色を保
存することができ、簡単な構成で効率のよい圧縮を行う
ことができる。
【0075】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記符号化対象のランより以前に
出現し、かつ前記符号化対象ランの近傍に出現するラン
の色の出現頻度をカウントするカウントステップを有
し、前記近傍ラン色保存ステップは前記出現頻度の高い
色から保存するものである。
【0076】これにより、色保存用バッファに保存する
色は符号化対象ランの近傍で出現頻度の高い色となるの
で、少ないバッファ容量で符号化対象ランの色と一致す
る可能性の高い色を効率的に保存することができ、効率
のよい圧縮を行うことができるという。
【0077】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、多値画像データに対して複数の
画素からなるブロックに分割するブロック化ステップ
と、前記ブロック毎に走査パターンを変換する走査変換
ステップと、前記走査変換ステップによって変換された
データ系列に対して同一色画素の連続を表すランの長さ
を算出するラン長算出ステップと、前記ランの色情報を
決定する色情報決定ステップと、前記ラン長および前記
色情報をエントロピー符号化するエントロピー符号化ス
テップとを有するものである。
【0078】これにより、画像データをブロック化しブ
ロック単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック
単位での記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うこ
とができるので、簡単な構成で符号化に効果的な走査パ
ターンに変換することができ、効率のよい符号化を行う
ことができる。
【0079】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、多値画像データに対して走査パタ
ーンを変換する走査変換ステップを有し、前記走査変換
ステップによって変換されたデータ系列に対して前記ラ
ン長算出および前記色情報決定を行うものである。
【0080】これにより、画像データの走査パターンを
符号化に適した走査パターンに変換し、変換した1次元
データ系列に対して色保存用バッファに近傍色を保存し
て色情報の決定を行うことができるので、非常に簡単な
構成で効率のよい符号化を行うことができる。
【0081】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、多値画像データを複数の画素か
らなるブロックに分割するブロック化ステップを有し、
前記走査変換ステップは前記ブロック毎に走査パターン
を変換するものである。
【0082】これにより、画像をブロック化しブロック
単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック単位で
の記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うことがで
き、また走査パターンを変換した1次元データ系列に対
して色保存用バッファに近傍色を保存して色情報の決定
を行うことができるので、非常に簡単な構成で効率のよ
い符号化を行うことができる。
【0083】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記走査変換ステップは複数の走
査パターンを記憶し、前記複数の走査パターンから1つ
の走査パターンを選択する走査パターン選択ステップを
有し、前記走査変換ステップは前記選択された走査パタ
ーンを用いて変換するものである。
【0084】これにより、画像データの局所的な特性に
応じてブロック単位で最適な走査パターンに変換し、変
換した画像データに対して符号化を行うことができるの
で、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことが
できる。
【0085】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、複数の走査パターンを記憶した
前記走査変換ステップが、横走査、縦走査、斜め走査、
ヒルベルト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくと
も2つ以上の走査パターンを記憶するものである。
【0086】これにより、一般的なビジネス文書画像に
おいて符号化に効果の高い走査パターンをいくつか備
え、その中から最適な操作パターンを選択することがで
き、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うことができる。
【0087】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記ラン長をエントロピー符号化
する前記エントロピー符号化ステップにおいて、前記符
号化対象のランの色によって前記エントロピー符号化用
のパラメータまたはテーブルを切換える符号化モード切
換えステップを有するものである。
【0088】これにより、ランの色によって出現するラ
ンの長さに偏りがあるため、出現頻度の異なる色のラン
毎にパラメータまたはテーブルを切換えてエントロピー
符号化することができ、簡単な処理で効率のよい符号化
を行うことができる。
【0089】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記符号化モード切換えステッ
プは、符号化対象のランが白ランか黒ランかカラーラン
かによって前記エントロピー符号化用のパラメータ、ま
たはテーブルを切換えるものである。
【0090】これにより、白ラン、黒ラン、カラーラン
によって出現するランの長さに偏りがあるため、出現頻
度の異なるこれらのラン毎にパラメータまたはテーブル
を切換えてエントロピー符号化することができ、簡単な
処理で効率のよい符号化を行うことができる。
【0091】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記ラン長をエントロピー符号化
する前記エントロピー符号化ステップにおいて、前記符
号化対象のランの周辺ランのラン長によって前記エント
ロピー符号化用のパラメータまたはテーブルを切換える
符号化モード切換えステップを有するものである。
【0092】これにより、周辺に出現するランの長さに
よって次に出現するランの長さに偏りが発生することか
ら、周辺に出現するランの長さに応じてパラメータまた
はテーブルを切換えてエントロピー符号化することがで
き、簡単な処理で効率のよい符号化を行うことができ
る。
【0093】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記符号化モード切換えステッ
プは、符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の合
計値に応じて前記エントロピー符号化用のパラメータ、
またはテーブルを切換えるものである。
【0094】これにより、符号化対象のラン直前の複数
のランのラン長合計値によって周辺に出現するランの長
さのおおよその出現頻度が分かるので、このラン長合計
値によってパラメータまたはテーブルを切換えてエント
ロピー符号化することができ、簡単な処理で効率のよい
符号化を行うことができる。
【0095】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、前記符号化モード切換えステップ
は、符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の分散
に応じて前記エントロピー符号化用のパラメータまたは
テーブルを切換えるものである。
【0096】これにより、符号化対象のラン直前の複数
のランのラン長の分散によって周辺に出現するランの長
さのおおよその出現頻度が分かるので、このラン長分散
によってパラメータまたはテーブルを切換えてエントロ
ピー符号化することができ、簡単な処理で効率のよい符
号化を行うことができる。
【0097】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、長さの短いランを周辺ランと結
合し、前記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合
されたランの色を決定するラン再構成ステップと、領域
分離ステップと、前記領域分離ステップによって分離さ
れた領域毎に前記ラン再構成ステップを行うか否かを切
換えるモード切換えステップとを有するものである。
【0098】これにより、領域の特性に応じて領域分離
し、長さの短いランの出現頻度の高い領域ではランを周
辺のランと結合することにより視覚劣化の目立たない範
囲で非可逆に圧縮することができるので、非常に簡単な
構成で効率のよい符号化を行うことができるという作用
を有するとともにランの結合によるラン再構成を行った
領域は非可逆圧縮を行ったことになるが、伸長時には可
逆/非可逆圧縮を考慮することなく単一の方法で効率良
く復号化を行うことができる。
【0099】また、この課題を解決するために、本発明
の画像符号化方法は、長さの短いランを周辺ランと結合
し、前記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合さ
れたランの色を決定するラン再構成ステップと、前記長
さの短いランの周辺における前記バッファに保存されて
いない新しい色がどの程度出現したかに応じて領域を分
離する領域分離ステップと、前記領域分離ステップによ
って分離された領域毎に前記ラン再構成ステップを行う
か否かを切換えるモード切換えステップとを有するもの
である。
【0100】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では色保存用バッファに保存されていな
い新しい色の出現頻度が高くなることから、この新しい
色の出現頻度によって効率良く領域を分離することがで
き、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことが
できる。
【0101】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記領域分離ステップは、前記
長さの短いランの周辺で発生する色の数に応じて領域を
分離するものである。
【0102】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では周辺に出現する色の数も多くなるこ
とから、周辺における色の数によって効率良く領域を分
離することができ、非常に簡単な構成で効率のよい符号
化を行うことができる。
【0103】さらに、この課題を解決するために、本発
明の画像符号化方法は、前記領域分離ステップが、前記
長さの短いランの周辺に出現するランのラン長の出現頻
度に応じて領域を分離するものである。
【0104】これにより、階調数が多く短いランの出現
頻度が高い領域では周辺に出現するランの長さも短いこ
とから、周辺に出現するランの長さの出現頻度を用いる
ことによって効率良く領域を分離することができ、非常
に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことができる。
【0105】また、この課題を解決するために、本発明
の記憶媒体は、前記画像符号化方法を記述した制御プロ
グラムを記憶したものである。
【0106】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多値画像データに対して同一色画素の連続を表すラ
ンの長さを算出するラン長算出手段と、ランより以前に
出現した複数の画素の色を保存する色保存用バッファ
と、ランの色情報を色保存用バッファに保存された色の
情報に基づいて決定する色情報決定手段と、ラン長およ
び色情報をエントロピー符号化するエントロピー符号化
手段とを備えた画像符号化装置であり、色数の少ない一
般的なビジネス文書に対して周辺で出現した色を用いて
色情報の符号化を行うことができ、複数の色プレーンを
有する場合においても複数のプレーンをまとめてラン長
の符号化を行うことができるので、非常に簡単な計算で
圧縮率の高い画像圧縮を行うことができるという作用を
有する。
【0107】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、色情報決定手段によって決定さ
れる色情報は、符号化対象のランの色が色保存用バッフ
ァに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、も
しくは一致しないことを示すフラッグと符号化対象のラ
ンの色とである画像符号化装置であり、色数の少ない一
般的なビジネス文書に対して符号化対象のランの色情報
を周辺の色を示すフラッグのみで符号化することができ
るので、非常に簡単な計算で圧縮率の高い画像圧縮を行
うことができるという作用を有する。
【0108】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、色情報決定手段によって決定さ
れる色情報は、符号化対象のランの色が色保存用バッフ
ァに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、も
しくは一致しないことを示すフラッグ、および符号化対
象のラン周辺の色から予測した予測値と符号化対象ラン
の色との差分値である画像符号化装置であり、符号化対
象のランの色情報が周辺の色と一致しなかった場合に一
致しなかったことを示すフラッグと予測誤差によって符
号化することができ、符号化対象のランの色が周辺の色
と一致しなかった場合でも効率のよい圧縮を行うことが
できるという作用を有する。
【0109】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、色保存用バ
ッファに保存する複数の画素の色として符号化対象ラン
の近傍画素の色を保存する近傍画素色保存手段を備えた
画像符号化装置であり、符号化対象のランとユークリッ
ド距離の近い画素の色を用いて色情報を保存することが
でき、したがって高い確率で色情報をフラッグのみで圧
縮することができ、効率のよい圧縮を行うことができる
という作用を有する。
【0110】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、色保存用バ
ッファに保存する複数の画素の色として符号化対象のラ
ンより以前に出現したランの色を保存する近傍ラン色保
存手段を備えた画像符号化装置であり、同一色の可能性
が高い直前数個のランの色を保存することにより高い確
率で色情報をフラッグのみで圧縮することができ、また
画像データの走査パターンを変換し1次元のデータ系列
として色情報を決定する場合も直前ランの色を保存する
だけであるので、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うこ
とができるという作用を有する。
【0111】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5記載の発明において、近傍ラン色保存手段は、色情報
決定手段が用いる色保存用バッファの色が全て異なる色
となるように保存する画像符号化装置であり、色保存用
バッファに同一色が保存されないので、少ないバッファ
容量で多くの色を保存することができ、簡単な構成で効
率のよい圧縮を行うことができるという作用を有する。
【0112】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
5または6記載の発明において、符号化対象のランより
以前に出現し、かつ符号化対象ランの近傍に出現するラ
ンの色の出現頻度をカウントするカウント手段を備え、
近傍ラン色保存手段は出現頻度の高い色から保存する画
像符号化装置であり、色保存用バッファに保存する色は
符号化対象ランの近傍で出現頻度の高い色となるので、
少ないバッファ容量で符号化対象ランの色と一致する可
能性の高い色を効率的に保存することができ、効率のよ
い圧縮を行うことができるという作用を有する。
【0113】本発明の請求項8に記載の発明は、多値画
像データに対して複数の画素からなるブロックに分割す
るブロック化手段と、ブロック毎に走査パターンを変換
する走査変換手段と、走査変換手段によって変換された
データ系列に対して同一色画素の連続を表すランの長さ
を算出するラン長算出手段と、ランの色情報を決定する
色情報決定手段と、ラン長および色情報をエントロピー
符号化するエントロピー符号化手段とを備えた画像符号
化装置であり、画像データをブロック化しブロック単位
で走査パターンの変換を行うので、ブロック単位での記
憶メモリのみで走査パターンの変換を行うことができる
ので、簡単な構成で符号化に効果的な走査パターンに変
換することができ、効率のよい符号化を行うことができ
るという作用を有する。
【0114】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、多値画像デ
ータに対して走査パターンを変換する走査変換手段を備
え、走査変換手段によって変換されたデータ系列に対し
てラン長算出および色情報決定を行う画像符号化装置で
あり、画像データの走査パターンを符号化に適した走査
パターンに変換し、変換した1次元データ系列に対して
色保存用バッファに近傍色を保存して色情報の決定を行
うことができるので、非常に簡単な構成で効率のよい符
号化を行うことができるという作用を有する。
【0115】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9記載の発明において、多値画像データを複数の画素
からなるブロックに分割するブロック化手段を備え、走
査変換手段はブロック毎に走査パターンを変換する画像
符号化装置であり、画像をブロック化しブロック単位で
走査パターンの変換を行うので、ブロック単位での記憶
メモリのみで走査パターンの変換を行うことができ、ま
た走査パターンを変換した1次元データ系列に対して色
保存用バッファに近傍色を保存して色情報の決定を行う
ことができるので、非常に簡単な構成で効率のよい符号
化を行うことができるという作用を有する。
【0116】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項8〜10の何れか一項に記載の発明において、走査変
換手段は複数の走査パターンを保持し、複数の走査パタ
ーンから1つの走査パターンを選択する走査パターン選
択手段を備え、走査変換手段は選択された走査パターン
を用いて変換する画像符号化装であり、画像データの局
所的な特性に応じてブロック単位で最適な走査パターン
に変換し、変換した画像データに対して符号化を行うこ
とができるので、非常に簡単な構成で効率のよい符号化
を行うことができるという作用を有する。
【0117】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項11記載の発明において、複数の走査パターンを保持
する走査変換手段は、横走査、縦走査、斜め走査、ヒル
ベルト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくとも2
つ以上の走査パターンを保持する画像符号化装置であ
り、一般的なビジネス文書画像において符号化に効果の
高い走査パターンをいくつか備え、その中から最適な走
査パターンを選択することができ、簡単な構成で効率の
よい圧縮を行うことができるという作用を有する。
【0118】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1〜12の何れか一項に記載の発明において、ラン長
をエントロピー符号化するエントロピー符号化手段にお
いて、符号化対象のランの色によってエントロピー符号
化用のパラメータまたはテーブルを切換える符号化モー
ド切換手段を備えた画像符号化装置であり、ランの色に
よって出現するランの長さに偏りがあるため、出現頻度
の異なる色のラン毎にパラメータまたはテーブルを切換
えてエントロピー符号化することができ、簡単な処理で
効率のよい符号化を行うことができるという作用を有す
る。
【0119】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項13記載の発明において、符号化モード切換手段は、
符号化対象のランが白ランか黒ランかカラーランかによ
ってエントロピー符号化用のパラメータ、またはテーブ
ルを切換える画像符号化装置であり、白ラン、黒ラン、
カラーランによって出現するランの長さに偏りがあるた
め、出現頻度の異なるこれらのラン毎にパラメータまた
はテーブルを切換えてエントロピー符号化することがで
き、簡単な処理で効率のよい符号化を行うことができる
という作用を有する。
【0120】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項1〜12の何れか一項に記載の発明において、ラン長
をエントロピー符号化するエントロピー符号化手段にお
いて、符号化対象のランの周辺ランのラン長によってエ
ントロピー符号化用のパラメータまたはテーブルを切換
える符号化モード切換手段を備えた画像符号化装置であ
り、周辺に出現するランの長さによって次に出現するラ
ンの長さに偏りが発生することから、周辺に出現するラ
ンの長さに応じてパラメータまたはテーブルを切換えて
エントロピー符号化することができ、簡単な処理で効率
のよい符号化を行うことができるという作用を有する。
【0121】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項15記載の発明において、符号化モード切換手段は、
符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の合計値に
応じてエントロピー符号化用のパラメータ、またはテー
ブルを切換える画像符号化装置であり、符号化対象のラ
ン直前の複数のランのラン長合計値によって周辺に出現
するランの長さのおおよその出現頻度が分かるので、こ
のラン長合計値によってパラメータまたはテーブルを切
換えてエントロピー符号化することができ、簡単な処理
で効率のよい符号化を行うことができるという作用を有
する。
【0122】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項15記載の発明において、符号化モード切換手段は、
符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の分散に応
じてエントロピー符号化用のパラメータ、またはテーブ
ルを切換える画像符号化装置であり、符号化対象のラン
直前の複数のランのラン長の分散によって周辺に出現す
るランの長さのおおよその出現頻度が分かるので、この
ラン長分散によってパラメータまたはテーブルを切換え
てエントロピー符号化することができ、簡単な処理で効
率のよい符号化を行うことができるという作用を有す
る。
【0123】本発明の請求項18に記載の発明は、請求
項1〜17の何れか一項に記載の発明において、長さの
短いランを周辺ランと結合し、結合されたラン内の画素
値を用いて結合されたランの色を決定するラン再構成手
段と、領域分離手段と、領域分離手段によって分離され
た領域毎にラン再構成手段を行うか否かを切換えるモー
ド切換手段とを備えた画像符号化装置であり、領域の特
性に応じて領域分離し、長さの短いランの出現頻度の高
い領域ではランを周辺のランと結合することにより視覚
劣化の目立たない範囲で非可逆に圧縮することができる
ので、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うこと
ができるという作用を有する。また、ランの結合による
ラン再構成を行った領域は非可逆圧縮を行ったことにな
るが、伸長時には可逆/非可逆圧縮を考慮することなく
単一の方法で効率良く復号化を行うことができるという
作用を有する。
【0124】本発明の請求項19に記載の発明は、請求
項1〜17の何れか一項に記載の発明において、長さの
短いランを周辺ランと結合し、結合されたラン内の画素
値を用いて結合されたランの色を決定するラン再構成手
段と、長さの短いランの周辺において色保存用バッファ
に保存されていない新しい色がどの程度出現したかに応
じて領域を分離する領域分離手段と、領域分離手段によ
って分離された領域毎にラン再構成手段を行うか否かを
切換えるモード切換手段とを備えた画像符号化装置であ
り、階調数が多く短いランの出現頻度が高い領域では色
保存用バッファに保存されていない新しい色の出現頻度
が高くなることから、この新しい色の出現頻度によって
効率良く領域を分離することができ、非常に簡単な構成
で効率のよい符号化を行うことができるという作用を有
する。
【0125】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項18記載の発明において、領域分離手段は、長さの短
いランの周辺で発生する色の数に応じて領域を分離する
画像符号化装置であり、階調数が多く短いランの出現頻
度が高い領域では周辺に出現する色の数も多くなること
から、周辺における色の数によって効率良く領域を分離
することができ、非常に簡単な構成で効率のよい符号化
を行うことができるという作用を有する。
【0126】本発明の請求項21に記載の発明は、請求
項18記載の発明において、領域分離手段は、長さの短
いランの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に応じ
て領域を分離する画像符号化装置であり、階調数が多く
短いランの出現頻度が高い領域では周辺に出現するラン
の長さも短いことから、周辺に出現するランの長さの出
現頻度を用いることによって効率良く領域を分離するこ
とができ、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行う
ことができるという作用を有する。
【0127】本発明の請求項22に記載の発明は、多値
画像データに対して同一色画素の連続を表すランの長さ
を算出するラン長算出ステップと、ラン長より以前に出
現した複数の画素の色をバッファに保存する色保存ステ
ップと、ランの色情報をバッファに保存した色に基づい
て決定する色情報決定ステップと、ラン長および色情報
をエントロピー符号化するエントロピー符号化ステップ
とを有する画像符号化方法であり、色数の少ない一般的
なビジネス文書に対して周辺で出現した色を用いて色情
報の符号化を行うことができ、複数の色プレーンを有す
る場合においても複数のプレーンをまとめてラン長の符
号化を行うことができるので、非常に簡単な計算で圧縮
率の高い画像圧縮を行うことができるという作用を有す
る。
【0128】本発明の請求項23に記載の発明は、請求
項22記載の発明において、色情報決定ステップによっ
て決定される色情報は、符号化対象のランの色がバッフ
ァに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、も
しくは一致しないことを示すフラッグと符号化対象のラ
ンの色である画像符号化方法であり、色数の少ない一般
的なビジネス文書に対して符号化対象のランの色情報を
周辺の色を示すフラッグのみで符号化することができる
ので、非常に簡単な計算で圧縮率の高い画像圧縮を行う
ことができるという作用を有する。
【0129】本発明の請求項24に記載の発明は、請求
項22記載の発明において、色情報決定ステップによっ
て決定される色情報は、符号化対象のランの色がバッフ
ァに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、も
しくは一致しないことを示すフラッグおよび符号化対象
のラン周辺の色から予測した予測値と符号化対象ランの
色との差分値である画像符号化方法であり、符号化対象
のランの色情報が周辺の色と一致しなかった場合に一致
しなかったことを示すフラッグと予測誤差によって符号
化することができ、符号化対象のランの色が周辺の色と
一致しなかった場合でも効率のよい圧縮を行うことがで
きるという作用を有する。
【0130】本発明の請求項25に記載の発明は、請求
項22〜24の何れか一項に記載の発明において、バッ
ファに保存する複数の画素の色として符号化対象ランの
近傍画素の色を保存する近傍画素色保存ステップを有す
る画像符号化方法であり、符号化対象のランとユークリ
ッド距離の近い画素の色を用いて色情報を保存すること
ができ、したがって高い確率で色情報をフラッグのみで
圧縮することができ、効率のよい圧縮を行うことができ
るという作用を有する。
【0131】本発明の請求項26に記載の発明は、請求
項22〜24の何れか一項に記載の発明において、バッ
ファに保存する複数の画素の色として符号化対象ランよ
り以前に出現したランの色を保存する近傍ラン色保存ス
テップを有する画像符号化方法であり、同一色の可能性
が高い直前数個のランの色を保存することにより高い確
率で色情報をフラッグのみで圧縮することができ、また
画像データの走査パターンを変換し1次元のデータ系列
として色情報を決定する場合も直前ランの色を保存する
だけであるので、簡単な構成で効率のよい圧縮を行うこ
とができるという作用を有する。
【0132】本発明の請求項27に記載の発明は、請求
項26記載の発明において、近傍ラン色保存ステップ
は、色情報決定ステップが用いるバッファに保存する色
が全て異なる色となるように保存する画像符号化方法で
あり、色保存用バッファに同一色が保存されないので、
少ないバッファ容量で多くの色を保存することができ、
簡単な構成で効率のよい圧縮を行うことができるという
作用を有する。
【0133】本発明の請求項28に記載の発明は、請求
項26または27記載の発明において、符号化対象のラ
ンより以前に出現し、かつ符号化対象ランの近傍に出現
するランの色の出現頻度をカウントするカウントステッ
プを有し、近傍ラン色保存ステップは出現頻度の高い色
から保存する画像符号化方法であり、色保存用バッファ
に保存する色は符号化対象ランの近傍で出現頻度の高い
色となるので、少ないバッファ容量で符号化対象ランの
色と一致する可能性の高い色を効率的に保存することが
でき、効率のよい圧縮を行うことができるという作用を
有する。
【0134】本発明の請求項29に記載の発明は、多値
画像データに対して複数の画素からなるブロックに分割
するブロック化ステップと、ブロック毎に走査パターン
を変換する走査変換ステップと、走査変換ステップによ
って変換されたデータ系列に対して同一色画素の連続を
表すランの長さを算出するラン長算出ステップと、ラン
の色情報を決定する色情報決定ステップと、ラン長およ
び色情報をエントロピー符号化するエントロピー符号化
ステップとを有する画像符号化方法であり、画像データ
をブロック化しブロック単位で走査パターンの変換を行
うので、ブロック単位での記憶メモリのみで走査パター
ンの変換を行うことができるので、簡単な構成で符号化
に効果的な走査パターンに変換することができ、効率の
よい符号化を行うことができるという作用を有する。
【0135】本発明の請求項30に記載の発明は、請求
項22〜28の何れか一項に記載の発明において、多値
画像データに対して走査パターンを変換する走査変換ス
テップを有し、走査変換ステップによって変換されたデ
ータ系列に対してラン長算出および色情報決定を行う画
像符号化方法であり、画像データの走査パターンを符号
化に適した走査パターンに変換し、変換した1次元デー
タ系列に対して色保存用バッファに近傍色を保存して色
情報の決定を行うことができるので、非常に簡単な構成
で効率のよい符号化を行うことができるという作用を有
する。
【0136】本発明の請求項31に記載の発明は、請求
項30記載の発明において、多値画像データを複数の画
素からなるブロックに分割するブロック化ステップを有
し、走査変換ステップはブロック毎に走査パターンを変
換する画像符号化方法であり、画像をブロック化しブロ
ック単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック単
位での記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うこと
ができ、また走査パターンを変換した1次元データ系列
に対して色保存用バッファに近傍色を保存して色情報の
決定を行うことができるので、非常に簡単な構成で効率
のよい符号化を行うことができるという作用を有する。
【0137】本発明の請求項32に記載の発明は、請求
項29〜31の何れか一項に記載の発明において、走査
変換ステップは複数の走査パターンを記憶し、複数の走
査パターンから1つの走査パターンを選択する走査パタ
ーン選択ステップを有し、走査変換ステップは選択され
た走査パターンを用いて変換する画像符号化方法であ
り、画像データの局所的な特性に応じてブロック単位で
最適な走査パターンに変換し、変換した画像データに対
して符号化を行うことができるので、非常に簡単な構成
で効率のよい符号化を行うことができるという作用を有
する。
【0138】本発明の請求項33に記載の発明は、請求
項32記載の発明において、複数の走査パターンを記憶
した走査変換ステップは、横走査、縦走査、斜め走査、
ヒルベルト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくと
も2つ以上の走査パターンを記憶する画像符号化方法で
あり、一般的なビジネス文書画像において符号化に効果
の高い走査パターンをいくつか備え、その中から最適な
操作パターンを選択することができ、簡単な構成で効率
のよい圧縮を行うことができるという作用を有する。
【0139】本発明の請求項34に記載の発明は、請求
項22〜33の何れか一項に記載の発明において、ラン
長をエントロピー符号化するエントロピー符号化ステッ
プにおいて、符号化対象のランの色によってエントロピ
ー符号化用のパラメータまたはテーブルを切換える符号
化モード切換えステップを有する画像符号化方法であ
り、ランの色によって出現するランの長さに偏りがある
ため、出現頻度の異なる色のラン毎にパラメータまたは
テーブルを切換えてエントロピー符号化することがで
き、簡単な処理で効率のよい符号化を行うことができる
という作用を有する。
【0140】本発明の請求項35に記載の発明は、請求
項34記載のにおいて、符号化モード切換えステップ
は、符号化対象のランが白ランか黒ランかカラーランか
によってエントロピー符号化用のパラメータ、またはテ
ーブルを切換え画像符号化方法であり、白ラン、黒ラ
ン、カラーランによって出現するランの長さに偏りがあ
るため、出現頻度の異なるこれらのラン毎にパラメータ
またはテーブルを切換えてエントロピー符号化すること
ができ、簡単な処理で効率のよい符号化を行うことがで
きるという作用を有する。
【0141】本発明の請求項36に記載の発明は、請求
項22〜33の何れか一項に記載の発明において、ラン
長をエントロピー符号化するエントロピー符号化ステッ
プにおいて、符号化対象のランの周辺ランのラン長によ
ってエントロピー符号化用のパラメータまたはテーブル
を切換える符号化モード切換えステップを有する画像符
号化方法であり、周辺に出現するランの長さによって次
に出現するランの長さに偏りが発生することから、周辺
に出現するランの長さに応じてパラメータまたはテーブ
ルを切換えてエントロピー符号化することができ、簡単
な処理で効率のよい符号化を行うことができるという作
用を有する。
【0142】本発明の請求項37に記載の発明は、請求
項36記載の発明であり、符号化モード切換えステップ
は、符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の合計
値に応じてエントロピー符号化用のパラメータ、または
テーブルを切換える画像符号化方法であり、符号化対象
のラン直前の複数のランのラン長合計値によって周辺に
出現するランの長さのおおよその出現頻度が分かるの
で、このラン長合計値によってパラメータまたはテーブ
ルを切換えてエントロピー符号化することができ、簡単
な処理で効率のよい符号化を行うことができるという作
用を有する。
【0143】本発明の請求項38に記載の発明は、請求
項36記載の発明において、符号化モード切換えステッ
プは、符号化対象のラン直前の複数のランのラン長の分
散に応じてエントロピー符号化用のパラメータまたはテ
ーブルを切換える画像符号化方法であり、符号化対象の
ラン直前の複数のランのラン長の分散によって周辺に出
現するランの長さのおおよその出現頻度が分かるので、
このラン長分散によってパラメータまたはテーブルを切
換えてエントロピー符号化することができ、簡単な処理
で効率のよい符号化を行うことができるという作用を有
する。
【0144】本発明の請求項39に記載の発明は、請求
項22〜38の何れか一項に記載の発明において、長さ
の短いランを周辺ランと結合し、結合されたラン内の画
素値を用いて結合されたランの色を決定するラン再構成
ステップと、領域分離ステップと、領域分離ステップに
よって分離された領域毎にラン再構成ステップを行うか
否かを切換えるモード切換えステップとを有する画像符
号化方法であり、領域の特性に応じて領域分離し、長さ
の短いランの出現頻度の高い領域ではランを周辺のラン
と結合することにより視覚劣化の目立たない範囲で非可
逆に圧縮することができるので、非常に簡単な構成で効
率のよい符号化を行うことができるという作用を有す
る。また、ランの結合によるラン再構成を行った領域は
非可逆圧縮を行ったことになるが、伸長時には可逆/非
可逆圧縮を考慮することなく単一の方法で効率良く復号
化を行うことができるという作用を有する。
【0145】本発明の請求項40に記載の発明は、請求
項22〜38の何れか一項に記載の発明において、長さ
の短いランを周辺ランと結合し、結合されたラン内の画
素値を用いて結合されたランの色を決定するラン再構成
ステップと、長さの短いランの周辺におけるバッファに
保存されていない新しい色がどの程度出現したかに応じ
て領域を分離する領域分離ステップと、領域分離ステッ
プによって分離された領域毎にラン再構成ステップを行
うか否かを切換えるモード切換えステップとを有する画
像符号化方法であり、階調数が多く短いランの出現頻度
が高い領域では色保存用バッファに保存されていない新
しい色の出現頻度が高くなることから、この新しい色の
出現頻度によって効率良く領域を分離することができ、
非常に簡単な構成で効率のよい符号化を行うことができ
るという作用を有する。
【0146】本発明の請求項41に記載の発明は、請求
項39記載の発明において、領域分離ステップは、長さ
の短いランの周辺で発生する色の数に応じて領域を分離
する画像符号化方法であり、階調数が多く短いランの出
現頻度が高い領域では周辺に出現する色の数も多くなる
ことから、周辺における色の数によって効率良く領域を
分離することができ、非常に簡単な構成で効率のよい符
号化を行うことができるという作用を有する。
【0147】本発明の請求項42に記載の発明は、請求
項39記載の発明において、領域分離ステップは、長さ
の短いランの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に
応じて領域を分離する画像符号化方法であり、階調数が
多く短いランの出現頻度が高い領域では周辺に出現する
ランの長さも短いことから、周辺に出現するランの長さ
の出現頻度を用いることによって効率良く領域を分離す
ることができ、非常に簡単な構成で効率のよい符号化を
行うことができるという作用を有する。
【0148】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図28を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0149】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における画像符号化装置を実現するための構成図、
図2は本発明の実施の形態1における画像符号化装置を
実現するブロック図、図3は、本発明の実施の形態1に
おける画像符号化装置を実現するためのハードウェア構
成図、図4は、本発明の実施の形態1における画像符号
化装置を実現するためのハードウェア構成図、図5は、
本発明の実施の形態1における画像符号化方法を実現す
るためのフローチャート、図6は、近傍のランの色を保
存する色保存用バッファの例示図、図7は、近傍の異な
るランの色を保存する色保存用バッファの例示図、図8
は、色保存用バッファの更新の例示図、図9は、近傍の
画素の色を保存する色保存用バッファの例示図、図10
は、現在のランの色と一致色のない色保存用バッファの
例示図、図11は、同一のラン長が頻出する場合の例示
図である。
【0150】本実施の形態1において、画像符号化装置
は、図1に示すように、制御手段101、入力手段10
2、ラン長算出手段103、色保存用バッファ104、
色情報決定手段105、エントロピー符号化手段10
6、出力手段107、および記憶手段108から構成さ
れている。
【0151】制御手段101は、画像データに施す処理
を制御する。入力手段102は、画像データの入力し、
ラン長算出手段103は、ラン長を算出する。色保存用
バッファ104は、色保存用のバッファであり、色情報
決定手段105は、ランの色情報を決定する。
【0152】また、エントロピー符号化手段106は、
ラン長および色情報をエントロピー符号化する。出力手
段107は、圧縮データを出力し、記憶手段108は、
制御プログラムや画像データを記憶する。
【0153】以上のように構成された画像符号化装置に
ついて、以下図2のブロック図を用いて処理の流れを説
明する。
【0154】最初に、制御手段101はデータ入力手段
102から入力画像データを受け取り、記憶手段108
に記憶する。次に、ラン長算出手段103は画像の先頭
から同一色画素の連続を表すランの長さを算出する(ス
テップS201)。
【0155】そして、色情報決定手段105はランの色
情報を、色保存用バッファ104を用いて決定する(ス
テップS202)。そして、エントロピー符号化手段1
06はラン長および色情報をエントロピー符号化し(ス
テップS203)、ランの色を用いて色保存用バッファ
104の値を更新する(ステップS204)。最後に、
出力手段107から圧縮データを出力する。
【0156】また、各構成手段は制御手段101によっ
て制御され、もしくは記憶手段108に記憶された制御
プログラムを用いて各構成手段の動作が制御される場合
もある。
【0157】図3は、本発明の実施の形態1における画
像符号化装置を実現するためのハードウェア構成図を表
している。
【0158】この図3に示す画像符号化装置は、外部記
憶装置301、中央演算処理装置(以下、CPUとい
う)302、リードオンリーメモリ(以下、ROMとい
う。)303、ランダムアクセスメモリ(以下、RAM
という。)304からなり、これらがそれぞれバス結合
されている。
【0159】ROM303内にはプログラムの記憶領域
があり、RAM304内には画像記憶領域や色保存用バ
ッファなどがある。
【0160】図3は、組み込み機器のハードウェア構成
図であるが、汎用機器で本実施の形態を実現する場合
は、図4に示すように、外部記憶装置401内にプログ
ラムの記憶領域がある場合もある。ここで、外部記憶装
置としてはハードディスク、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、CD−ROM(Compact Disc−R
ead Only Memory)、MO(Magne
to Optical Disk)などがあり、これら
の外部記憶装置はネットワークを介して接続されている
場合もある。
【0161】図5は、本実施の形態1における画像符号
化方法を実現するためのフローチャートを表している。
以下に、図5を用いて処理の流れを説明する。
【0162】図5において、外部記憶装置301などに
記憶されている画像データがRAM304の画像記憶領
域に入力された後、ステップS501では初期化を行
う。
【0163】まず、原画像の画素数を設定し、画素番号
を0に初期化する。また、同一色画素の連続を表すラン
の長さを算出するためのラン長カウンタを0に初期化す
る。
【0164】そして、RAM304などに確保された色
情報を決定するための色保存用バッファを初期化し、ポ
インタを画像の先頭アドレスにセットする。
【0165】次に、ステップS502では、画素の色が
色保存用バッファの現在のランの色と同じかどうかを判
定する。画素の色が現在のランの色と同じ場合はランが
続いているのでステップS503に進みラン長カウンタ
に1を加えて次の処理(ステップS509)に進む。
【0166】一方、画素の色が現在のランの色と異なる
場合はその画素から新しい色のランが始まっていること
になるので、ステップS504に進み、ラン長カウンタ
の値をエントロピー符号化し、ステップS505でラン
長カウンタを1にリセットする。
【0167】さらに、ステップS506では色保存用バ
ッファを用いて現在のランの色情報を決定し、ステップ
S507で色情報をエントロピー符号化する。そして、
ステップS508で色保存用バッファの値を更新した後
ステップS509に進む。
【0168】ステップS509では、画素番号に1を加
え、ポインタを次の画素に進める。そして、ステップS
510では画素番号が画素数より小さいかどうかを判定
する。画素番号が画素数より小さい場合は、ステップS
502に戻り、次の画素に対して同様の処理を繰り返
す。
【0169】画素番号が画素数より小さくない場合は、
最後のランに含まれる画素以外の画素についてはエント
ロピー符号化が終了しているので、最終のランについて
の処理を行う。
【0170】ステップS511では、最終のランについ
てラン長のエントロピー符号化を行い、ステップS51
2では色保存用バッファを用いて最終のランの色情報を
決定する。最後に、ステップS513では決定された色
情報のエントロピー符号化を行う。作成された圧縮デー
タは外部記憶装置301などに記憶される。また、上述
の処理はCPU302を用いて行う。
【0171】以下に各ブロックについて具体的に説明す
る。
【0172】色保存用バッファ104は現在のランより
以前に出現した複数の画素の色を保存するためのもので
ある。図6は、近傍のランの色を保存する色保存用バッ
ファの例示図である。
【0173】図6の例示図では、現在のランより以前に
出現した8個のランの色および現在のランの色を保存す
るように構成されている。図6に示すように画像データ
を1次元のデータ系列としてラン長を計算する場合に、
色保存用バッファには現在のランから数えてそれ以前の
方向に9個分のランの色が保存されることになる。
【0174】また、図7は近傍の異なるランの色を保存
する色保存用バッファの例示図である。図7の例示図で
も現在のランより以前に出現した8個とランおよび現在
のランの色を保存するように構成されている。
【0175】ただし、図7の色保存用バッファでは、フ
ラッグ1〜7の部分に同じ色が保存されないように制御
しているので、必ずフラッグ1〜7の部分には7色の異
なる色が保存されていることになる。図6においては、
フラッグの2と4の位置に同じ色が含まれているが、図
7の例示図では全て異なる色が保存されている。
【0176】また、図7の状態で次のランが出現した場
合に色保存用バッファがどのように更新されるかを示し
たのが図8である。
【0177】更新前のフラッグ6の色が更新後のフラッ
グ1の位置に入ってくるので、更新前のフラッグ6の色
は削除することによってフラッグ1〜7の部分に同一色
が保存されないようにする。さらに、近傍における各色
の出現頻度をカウントするカウント手段を設け、近傍に
おける出現頻度の低い色から削除するような方法も考え
られる。
【0178】図9は、近傍の画素の色を保存する色保存
用バッファの例示図である。図9の例示図では、現在の
ランより直前に出現した2個のラン、現在のランおよび
符号化対象ラン周辺の6画素の色を保存するように構成
されている。
【0179】これは2次元平面的にユークリッド距離の
近い画素および直前のランの色を用いて色情報の決定を
行うと効果的であるからである。この場合、色保存用バ
ッファの更新は図5に示すステップS508の処理だけ
でなく、ステップS506の色情報の決定を行う処理に
おいて、符号化対象ラン周辺の6画素の色を用いて更新
することになる。
【0180】色情報決定手段105では、色保存用バッ
ファ104を用いて符号化対象のランの色情報を決定す
る。たとえば、色保存用バッファ104に保存されてい
る色が図7に示すような状態の場合、符号化対象である
現在のランの色は色保存用バッファ104のフラッグ5
の色と一致している。したがって、フラッグである5が
この場合の色情報となる。
【0181】一方、図10に示すような状態の場合、符
号化対象である現在のランの色は色保存用バッファ10
4のフラッグ1〜6のどの色とも一致しない。このよう
な場合は一致しないことを示すフラッグ(この場合はた
とえば8)と現在のランの色が色情報となる。
【0182】ここで、色情報として現在のランの色の代
わりに、周辺の1画素以上の数画素を用いて現在のラン
の色を予測し、予測した値と実際の現在のランの色との
差分である予測誤差を色情報とする方法も考えられる。
【0183】また、図6〜10の1個前のランの色や1
番近い色などにはフラッグを与えていない。これは、現
在のランの色が直前のランの色と一致することがないた
め、このフラッグを用いた符号が発生することはないか
らである。
【0184】エントロピー符号化手段106では、上記
手段によって計算されたラン長および色情報をエントロ
ピー符号化する。ラン長のエントロピー符号化として
は、ハフマン符号化、算術符号化や組織的な符号化とし
てワイル符号化、ゴローム符号化などが考えられる。
【0185】また、ラン長の出現頻度はランの色によっ
て異なることが考えられるので、ランの色によって、た
とえば白ラン用、黒ラン用、カラーラン用のテーブルま
たはパラメータを用意し、それぞれのランの色によって
異なるテーブルまたはパラメータを用いてエントロピー
符号化を行うことも考えられる。
【0186】さらに、自然画像のような階調数の多い領
域では短いランの出現頻度が高く、文字、グラフィック
スのような階調数の少ない領域では長いランの出現頻度
が高いことから、周辺に出現するランの長さに応じてこ
れらの領域を分離し、各領域毎にエントロピー符号化用
のテーブルまたはパラメータを切換えてエントロピー符
号化することも考えられる。
【0187】また、低い解像度の自然画像の拡大して貼
り付けた場合、図11に示すようにランの長さが同じよ
うな長さになる場合がある。図11の例示図では長さ4
のランが連続して出現する。
【0188】したがって、このような領域においてもラ
ン長を変換してエントロピー符号化する方法や、このよ
うな領域に適したエントロピー符号化用のテーブルまた
はパラメータを用いてエントロピー符号化することが考
えられる。
【0189】(実施の形態2)図12は本発明の実施の
形態2における画像符号化装置を実現するための構成
図、図13は本発明の実施の形態2における画像符号化
装置を実現するためのブロック図、図14は、本発明の
実施の形態2における画像符号化方法を実現するための
フローチャート、図15は、ブロック化の例示図、図1
6は、ブロック化の例示図、図17(a)は、ブロック
化の画像周辺における画素の追加の説明図、(b)は、
ブロック化の画素周辺における走査のスキップの説明
図、図18は、走査パターンの例示図である。
【0190】本実施の形態において、画像符号化装置
は、図12に示すように、制御手段1201、入力手段
1202、ブロック化手段2103、走査変換手段12
04、走査パターン選択手段1205、ラン長算出手段
1206、色保存用バッファ1207、色情報決定手段
1208、エントロピー符号化手段1209、出力手段
1210、ならびに記憶手段1211から構成されてい
る。
【0191】制御手段1201は、画像データに施す処
理を制御する。入力手段1202は、画像データを入力
する。ブロック化手段2103は、画像データをブロッ
ク化し、走査変換手段1204は、画像データの走査パ
ターンを変換する。
【0192】走査パターン選択手段1205は、複数の
走査パターンから1つの走査パターンを選択する。ラン
長算出手段1206は、ラン長を算出する、色保存用バ
ッファ1207は色を保存し、色情報決定手段1208
は、ランの色情報を決定する。
【0193】エントロピー符号化手段1209は、ラン
長および色情報をエントロピー符号化し、出力手段12
10は、圧縮データを出力する、記憶手段1211は、
制御プログラムや画像データを記憶する。
【0194】以上のように構成された画像符号化装置に
ついて、以下図13のブロック図を用いて処理の流れを
説明する。
【0195】最初に、制御手段1201は、データの入
力手段1202から入力データを受け取り記憶手段12
11に記憶する。次に、ブロック化手段1203は記憶
手段1211に記憶された画像データをM×N画素ブロ
ックのブロックデータに分割する(ステップS130
1)。
【0196】そして、走査変換手段1204は、ブロッ
クデータ毎に走査パターンの変換を行うが、そのとき、
複数の走査パターンの中からどのような走査パターンに
変換するかを決定するために走査パターン選択手段12
05は走査パターンの選択を行う(ステップS130
2)。
【0197】走査変換手段1204は、選択された走査
パターンを用いてブロックデータの走査パターンの変換
を行う(ステップS1303)。そして、ラン長算出手
段1206は変換された走査パターンのデータ系列に対
して同一色画素の連続を表すラン長を算出する(ステッ
プS1304)。
【0198】また、色情報決定手段1208はランの色
情報を、色保存用バッファ1207を用いて決定する
(ステップS1305)。エントロピー符号化手段12
09は、ラン長および色情報をエントロピー符号化する
(ステップS1306)。
【0199】そして、ランの色を用いて色保存用バッフ
ァ1207の値を更新する(ステップS1307)。最
後に出力手段1210から圧縮データを出力する。
【0200】また、各構成手段は制御手段1201によ
って制御され、もしくは記憶手段1211に記憶された
制御プログラムを用いて各種構成手段の動作が制御され
る場合もある。
【0201】本発明の実施の形態2における画像符号化
装置を実現するためのハードウェア構成は、図3または
図4の構成図などと同様である。
【0202】図14は、本実施の形態2における画像符
号化方法を実現するためのフローチャートである。以下
に図14を用いて処理の流れを説明する。
【0203】この図14において、外部記憶装置301
などに記憶されている画像データがRAM304の画像
記憶領域に入力された後、ステップS1401では初期
化を行う。まず、原画像のブロック数、ブロック内の画
素数を設定し、ブロック番号を0に初期化する。
【0204】また、同一色画素の連続を表すランの長さ
を算出するためのラン長カウンタを0に初期化する。そ
して、RAM304などに確保された色情報を決定する
ための色保存用バッファを初期化し、ポインタを画像の
先頭アドレスにセットする。
【0205】次に、ステップS1402ではポインタを
ブロックの左上とみなして画像データをM×N画素ブロ
ックにブロック化する。そして、ステップS1403で
はブロックに最適な走査パターンを選択する。
【0206】選択された走査パターンを用いてステップ
S1404ではブロックデータの走査パターンを変換す
る。そして、ステップS1405では画素番号を0に初
期化し、ポインタをブロックデータの先頭アドレスにセ
ットする。
【0207】次に、ステップS1406では画素の色が
色保存用バッファの現在のランの色と同じかどうかを判
定する。画素の色が現在のランの色と同じ場合はランが
続いているのでステップS1407に進みラン長カウン
タに1を加えて次の処理(ステップS1413)に進
む。
【0208】一方、画素の色が現在のランの色と異なる
場合はその画素から新しい色のランが始まっていること
になるので、ステップS1408に進みラン長カウンタ
の値をエントロピー符号化し、ステップS1409でラ
ン長カウンタを1にリセットする。
【0209】さらに、ステップS1410では、色保存
用バッファを用いて現在のランの色情報を決定し、ステ
ップS1411で色情報をエントロピー符号化する。そ
して、ステップS1412で色保存用バッファの値を更
新した後、ステップS1413に進む。
【0210】このステップS1413では、画素番号に
1を加え、ポインタをブロック内の次の画素に進める。
そして、ステップS1414では画素番号が画素数より
小さいかどうか判定する。
【0211】画素番号が画素数より小さい場合は、ステ
ップS1406に戻り、次の画素に対して同様の処理を
繰り返す。画素番号が画素数より小さくない場合はブロ
ック内の全てのデータに対してラン長の算出が終了して
いるので、ステップS1415に進む。
【0212】そして、ブロック番号に1を加え、ポイン
タを次のブロックの先頭アドレスに更新し、ステップS
1416ではブロック番号がブロック数より小さいかど
うか判定する。
【0213】ブロック番号がブロック数より小さい場合
はステップS1402に戻り、次のデータに対して同様
の処理を繰り返す。一方、ブロック番号がブロック数よ
り小さくない場合は最後のランに含まれる画素以外の画
素についてはエントロピー符号化が終了しているので、
最終のランについての処理を行う。
【0214】ステップS1417では、最終のランにつ
いてのラン長のエントロピー符号化を行い、ステップS
1418では、色保存用バッファを用いて最終のランの
色情報を決定する。
【0215】最後に、ステップS1419では、決定さ
れた色情報のエントロピー符号化を行う。作成された圧
縮データは外部記憶装置301などに記憶される。ま
た、上述の処理はCPU302を用いて行う。
【0216】以下に各ブロックについて具体的に説明を
行う。
【0217】ブロック化手段1203は、画像データを
M×N画素のブロックにブロック化する。図15は、8
×8画素ブロックにブロック化した場合の例示図であ
る。
【0218】図16に示すようにブロックの横画素数が
原画像の横画素数と一致した場合は、バンド単位に分割
したことと同じになる。また、原画像の横画素数がブロ
ックの横画素数の倍数でない場合、もしくは原画像の縦
画素数がブロックの縦画素数の倍数でない場合にブロッ
ク化を行うと、画像周辺で画素の欠落が発生する。
【0219】このような場合は、図17(a)に示すよ
うに周辺に画素を追加してブロック化を行うか、図17
(b)に示すように欠落した画素の部分をスキップして
走査する方法などが考えられる。
【0220】一般的なビジネス文書では周辺は白画素が
多いので、周辺に画素を追加する場合、追加画素は白画
素である場合が考えられる。したがって、ブロック化手
段においてはブロックのデータを別の記憶領域に一旦記
憶する場合もあるし、単にブロックの左上などの先頭ア
ドレスを与えるだけで、具体的な処理は何も存在せず、
走査変換を行う際にブロックの先頭アドレスを用いてブ
ロック単位で1次元データを作成する場合もある。
【0221】走査変換手段1204は、ブロックに分割
されたデータに対して走査変換を行う。走査変換のため
の走査パターンは走査パターン選択手段1205によっ
て選択される。走査パターン選択手段1205は、たと
えば図18に示すような横走査、縦走査、斜め走査、渦
巻き走査、Z走査、ヒルベルト走査などの複数の走査パ
ターンを保持し、この中から該当するブロックデータに
最も適した走査パターンを選択する。
【0222】選択方法としては、ブロック内のランの数
が最小になるものを選択する方法や、ブロック内の符号
長が最小になるものを選択する方法などが考えられる。
また、周辺ブロックで用いた走査パターンから走査変換
の対象となるブロックにどの走査パターンを選択するか
予測する方法も考えられる。
【0223】図12の構成における画像符号化装置にお
いて、色保存用バッファを保持しない場合もあり、この
場合色情報決定手段1208はランの色そのものを色情
報として出力するか、もしくは周辺画素から予測したラ
ンの色と実際のランの色との差分である予測誤差を色情
報として出力するなどの形態が考えられる。また、走査
パターンがひとつしか存在しない場合は、走査パターン
選択手段1205は必要ないので走査パターン選択手段
1205がない構成の場合も考えられる。
【0224】(実施の形態3)図19は本発明の実施の
形態3における画像符号化装置を実現するための構成
図、図20は本発明の実施の形態3における画像符号化
装置を実現するためのブロック図、図21は、本発明の
実施の形態3における画像符号化方法を実現するための
フローチャート、図22は、本発明の実施の形態3にお
ける画像符号化方法を実現するためのフローチャート、
図23(a)は、ラン再構成における画素レベルの例示
図、(b)は、ラン再構成における画素値の例示図、図
24は、ラン再構成における画素値の例示図、図25
は、各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメ
モリマップの説明図である。
【0225】本実施の形態3において、画像符号化装置
は、図19に示すように、制御手段1901、入力手段
1902、ブロック化手段1903、走査変換手段19
04、走査パターン選択手段1905、領域分離手段1
906、ラン再構成手段1907、モード切換手段19
08、ラン長算出手段1909、色保存用バッファ19
10、色情報決定手段1911、エントロピー符号化手
段1912、出力手段1913、および記憶手段191
4から構成されている。
【0226】制御手段1901は画像データに施す処理
を制御する。入力手段1902は画像データを入力す
る。ブロック化手段1903は、画像データをブロック
化する。走査変換手段1904は、画像データの走査パ
ターンを変換する。
【0227】走査パターン選択手段1905は、複数の
走査パターンから1つの走査パターンを選択する。領域
分離手段1906は、走査変換手段によって変換された
1次元データ系列を分離する。
【0228】ラン再構成手段1907は、長さの短いラ
ンを周辺ランと結合し、結合されたラン内の画素値を用
いてランの色を決定する、モード切換手段1908は、
領域分離手段1906によって分離された領域毎にラン
再構成手段によるラン再構成を行うか否かを切換える。
【0229】色保存用バッファ1910は色保存用のバ
ッファであり、ラン長算出手段1909は、ラン長を算
出する。色情報決定手段1911は、ランの色情報を決
定する。
【0230】エントロピー符号化手段1912は、ラン
長および色情報をエントロピー符号化する。出力手段1
913は、圧縮データを出力する、記憶手段1914
は、制御プログラムや画像データを記憶する。
【0231】以上のように構成された画像符号化装置に
ついて、以下、図20のブロック図を用いて処理の流れ
を説明する。
【0232】最初に、制御手段1901は、データの入
力手段1902から入力データを受け取り記憶手段19
14に記憶する。次に、ブロック化手段1903は記憶
手段1914に記憶された画像データをM×N画素ブロ
ックのブロックデータに分割する(ステップS200
1)。
【0233】そして、走査変換手段1904は、ブロッ
クデータ毎に走査パターンの変換を行うが、そのとき、
複数の走査パターンの中からどのような走査パターンに
変換するかを決定するために走査パターン選択手段19
05は走査パターンの選択を行う(ステップS200
2)。
【0234】次に、走査変換手段1904は選択された
走査パターンを用いてブロックデータの走査パターンの
変換を行う(ステップS2003)。その後、領域分離
手段1906は、画像データに対して短いランの出現頻
度が高い領域と低い領域を分離するための領域分離を行
う(ステップS2004)。
【0235】そして、領域分離の結果に応じてモード切
換手段1908は、短いランを周辺のランに結合するラ
ン再構成を行うか否かモードの切換えを行い、ラン再構
成手段1907はモード切換手段によって指定された領
域に対してランの再構成を行う(ステップS200
5)。
【0236】ラン長算出手段1909は変換され、ラン
の再構成を行った1次元データ系列に対して同一色画素
の連続を表すラン長を算出する(ステップS200
6)。また、色情報決定手段1911は、ランの色情報
を、色保存用バッファ1910を用いて決定する(ステ
ップS2007)。
【0237】次に、エントロピー符号化手段1912は
ラン長および色情報をエントロピー符号化する(ステッ
プS2008)。そして、ランの色を用いて色保存用バ
ッファ1910の値を更新する(ステップS200
9)。
【0238】最後に、出力手段1913から圧縮データ
を出力する。また、各構成手段は制御手段1901によ
って制御され、もしくは記憶手段1914に記憶された
制御プログラムを用いて各種構成手段の動作が制御され
る場合もある。
【0239】本実施の形態3における画像符号化装置を
実現するためのハードウェア構成は、図3または図4の
構成図などと同様である。
【0240】図21は、本実施の形態3における画像符
号化方法を実現するためのフローチャートを表してい
る。
【0241】以下に、図21を用いて処理の流れを説明
する。
【0242】図21において、外部記憶装置301など
に記憶されている画像データがRAM304の画像記憶
領域に入力された後、ステップS2101では初期化を
行う。
【0243】まず、原画像のブロック数、ブロック内の
画素数を設定し、ブロック番号を0に初期化する。ま
た、同一色画素の連続を表すランの長さを算出するため
のラン長カウンタを0に初期化する。
【0244】そして、RAM304などに確保された色
情報を決定するための色保存用バッファを初期化し、ポ
インタを画像の先頭アドレスにセットする。次に、ステ
ップS2102ではポインタの値を用いて画像データを
M×N画素ブロックにブロック化する。そしてステップ
S2103ではブロックに最適な走査パターンを選択す
る。
【0245】選択された走査パターンを用いてステップ
S2104ではブロックデータの走査パターンを変換す
る。次に、ステップS2105では周辺の画素の色数に
応じて領域分離を行う。
【0246】そして、領域分離の結果に基づいてステッ
プS2106ではランの再構成を行うか否かのモード切
換えの判定を行う。ステップS2106において、ラン
再構成を行わないと判定された場合は、そのままステッ
プS2108へ進む。
【0247】一方、ラン再構成を行うと判定された場合
は、ステップS2107においてラン再構成を行ってか
らステップS2108へ進む。ステップS2108で
は、画素番号を0に初期化し、ポインタをブロックデー
タの先頭アドレスにセットする。
【0248】次に、ステップS2109では、画素の色
が色保存用バッファの現在のランの色と同じかどうかを
判定する。画素の色が現在のランの色と同じ場合はラン
が続いているのでステップS2110に進みラン長カウ
ンタに1を加えて次の処理(ステップS2116)へ進
む。
【0249】一方、画素の色が現在のランの色と異なる
場合はその画素から新しいランが始まっていることにな
るので、ステップS2111に進み、ラン長カウンタの
値をエントロピー符号化し、ステップS2112でラン
長カウンタを1にリセットする。
【0250】さらに、ステップS2113では、色保存
用バッファを用いて現在のランの色情報を決定し、ステ
ップS2114で色情報をエントロピー符号化する。そ
して、ステップS2115で色保存用バッファの値を更
新した後、ステップS2116に進む。
【0251】このステップS2116では画素番号に1
を加え、ポインタをブロック内の次の画素に進める。そ
して、ステップS2117では、画素番号が画素数より
小さいかどうか判定する。
【0252】画素番号が画素数より小さい場合は、ステ
ップS2109に戻り、次の画素に対して同様の処理を
繰り返す。画素番号が画素数より小さくない場合はブロ
ック内の全てのデータに対してラン長の算出が終了して
いるのでステップS2118に進む。
【0253】そして、ブロック番号に1を加え、ポイン
タを次のブロックの先頭アドレスに更新し、ステップS
2119では、ブロック番号がブロック数より小さいか
どうか判定する。
【0254】ブロック番号がブロック数より小さい場合
は、ステップS2102に戻り、次のデータに対して同
様の処理を繰り返す。一方、ブロック番号がブロック数
より小さくない場合は最後のランに含まれる画素以外の
画素についてはエントロピー符号化が終了しているの
で、最終のランについての処理を行う。
【0255】ステップS2120では、最終のランにつ
いてのラン長のエントロピー符号化を行い、ステップS
2121では色保存用バッファを用いて最終のランの色
情報を決定する。
【0256】最後に、ステップS2122では、決定さ
れた色情報のエントロピー符号化を行う。作成された圧
縮データは外部記憶装置301などに記憶される。ま
た、上述の処理はCPU302を用いて行う。
【0257】また、図22は本実施の形態3における画
像符号化方法を実現するためのもう一つのフローチャー
トを表している。以下に、図22を用いて処理の流れを
説明する。
【0258】図22において、外部記憶装置301など
に記憶されている画像データがRAM304の画像記憶
領域に入力された後、ステップS2201では初期化を
行う。まず、原画像のブロック数、ブロック内の画素数
を設定し、ブロック番号を0に初期化する。
【0259】また、同一色画素の連続を表すランの長さ
を算出するためのラン長カウンタを0に初期化する。そ
して、RAM304などに確保された色情報を決定する
ための色保存用バッファおよびラン長情報を初期化し、
ポインタを画像の先頭アドレスにセットする。
【0260】次に、ステップS2202では、ポインタ
の値を用いて画像データをM×N画素ブロックにブロッ
ク化する。そして、ステップS2203では、ブロック
に最適な走査パターンを選択する。
【0261】選択された走査パターンを用いてステップ
S2204では、ブロックデータの走査パターンを変換
する。次に、ステップS2205では、ラン長情報を用
いて領域分離を行う。
【0262】そして、領域分離の結果に基づいてステッ
プS2206では、ランの再構成を行うか否かのモード
切換えの判定を行う。このステップS2206におい
て、ラン再構成を行わないと判定された場合は、そのま
まステップS2208へ進む。
【0263】一方、ラン再構成を行うと判定された場合
は、ステップS2207においてラン再構成を行ってか
らステップS2208へ進む。このステップS2208
では画素番号を0に初期化し、ポインタをブロックデー
タの先頭アドレスにセットする。
【0264】次に、ステップS2209では、画素の色
が色保存用バッファの現在のランの色と同じかどうかを
判定する。画素の色が現在のランの色と同じ場合はラン
が続いているのでステップS2210に進み、ラン長カ
ウンタに1を加えて次の処理(ステップS2217)へ
進む。
【0265】一方、画素の色が現在のランの色と異なる
場合は、その画素から新しいランが始まっていることに
なるので、ステップS2211に進みラン長カウンタの
値をエントロピー符号化し、このステップS2212
で、ラン長カウンタを1にリセットする。
【0266】さらに、ステップS2213では、色保存
用バッファを用いて現在のランの色情報を決定し、ステ
ップS2214では、色情報をエントロピー符号化す
る。そして、ステップS2215で色保存用バッファの
値を、ステップS2216でラン長情報の値を更新し、
ステップS2217へ進む。
【0267】ステップS2217では、画素番号に1を
加え、ポインタをブロック内の次の画素に進める。そし
て、ステップS2218では、画素番号が画素数より小
さいかどうか判定する。
【0268】画素番号が画素数より小さい場合は、ステ
ップS2209に戻り、次の画素に対して同様の処理を
繰り返す。画素番号が画素数より小さくない場合は、ブ
ロック内の全てのデータに対してラン長の算出が終了し
ているのでステップS2219に進む。
【0269】そして、ブロック番号に1を加え、ポイン
タを次のブロックの先頭アドレスに更新し、ステップS
2220では、ブロック番号がブロック数より小さいか
どうか判定する。
【0270】ブロック番号がブロック数より小さい場合
はステップS2202に戻り、次のデータに対して同様
の処理を繰り返す。一方、ブロック番号がブロック数よ
り小さくない場合は最後のランに含まれる画素以外の画
素についてはエントロピー符号化が終了しているので、
最終のランについての処理を行う。
【0271】ステップS2221では、最終のランにつ
いてのラン長のエントロピー符号化を行い、ステップS
2222では、色保存用バッファを用いて最終のランの
色情報を決定する。
【0272】最後に、ステップS2223では、決定さ
れた色情報のエントロピー符号化を行う。作成された圧
縮データは外部記憶装置301などに記憶される。ま
た、上述の処理はCPU302を用いて行う。
【0273】以下に各ブロックについて具体的に説明を
行う。
【0274】領域分離手段1906は、ラン再構成を行
うか否かを決定するために画像を階調数の多い領域か少
ない領域かに分離する。階調数の多い領域では、短いラ
ンが頻出するので圧縮率の低下を招く。
【0275】よって、このような領域に対してランの再
構成を行って圧縮率の低下を回避する。一方、階調数の
少ない領域においては比較的高い圧縮率を確保できるの
でこのような領域においてはランの再構成を行うことな
くエントロピー符号化を行う。
【0276】領域分離を行う際にいくつの領域に分離す
るかに関してであるが、ラン再構成を行う領域(階調数
の多い領域)とラン再構成を行わない領域(階調数の少
ない領域)の2つの領域に分離する場合もあるし、領域
によってラン再構成の度合いを段階的に調整する場合は
3つ以上に領域分離する場合も考えられる。
【0277】ここで、階調数の多い領域を分離するため
の方法としては、周辺画素の色数によって領域を分離す
る方法が考えられる。この場合、1つ1つのラン毎に予
め定められた周辺画素を参照し、その中に含まれる色数
が多い領域を階調数の多い領域、色数の少ない領域を階
調数の少ない領域として分離する場合もあるし、ブロッ
ク単位でブロック内に含まれる色数が多い領域を階調数
の多い領域、色数の少ない領域を階調数の少ない領域と
し、それぞれのブロックに含まれるランはその領域に属
すると判定する場合も考えられる。
【0278】同様に、1つ1つのラン毎に予め定められ
た周辺画素を参照し、その中で色保存用バッファに含ま
れない色の出現頻度が高い領域を階調数の多い領域、色
保存用バッファに含まれない色の出現頻度が低い領域を
階調数の少ない領域として分離数場合もあるし、ブロッ
ク単位でブロック内に色保存用バッファに含まれない色
の出現頻度が高い領域を階調数の多い領域、色保存用バ
ッファに含まれない色の出現頻度が低い領域を階調数の
少ない領域とし、それぞれのブロックに含まれるランは
その領域に属すると判定する場合も考えられる。
【0279】また、階調数の多い領域では短いランの出
現頻度が高いことから周辺において出現するランを参照
し、この中に短いランが多く含まれている場合は階調数
の多い領域、長いランが含まれている場合は階調数の少
ない領域として領域分離する場合も考えられる。
【0280】ラン再構成手段1907は、短いランを周
辺のランと結合し、ランの色情報としては結合されたラ
ンの平均値や中央値などによって決定するなどの方法に
より、トータルのランの数を少なくする。このことによ
って圧縮率の低下を防ぐことができる。ランの結合形態
としては2つのランを結合して1つのランにする場合も
あるし、3つ以上のランを結合して1つのランにする場
合もある。
【0281】図23は、ランの再構成を行った場合の例
示図である。図23(a)は、画素レベルの概略図であ
り、図示するように個々の画素レベルは異なるが近いレ
ベルの画素を結合することにより1つのランに再構成す
るような処理を行う。
【0282】図23(b)は、実際の画素値を表した例
示図である。図のような画素値のデータ系列の場合、そ
れぞれは長さ1のランとなり非常に圧縮効率を劣化させ
るが、値としてはそれほど大きな差がなく、多少画素値
を変更しても視覚的な劣化は目立たない。
【0283】したがって、このような領域で短いランを
周辺のランと結合してランの再構成を行う。ランの値と
しては、この場合、ランの切れ目の部分はランの他の値
と多少値がずれるため、端の1画素を除いた値の平均値
で計算している。
【0284】したがって、たとえば1番目のランは(4
2+44+43+45+・・・+41+44+42+4
9)/13で値を44としている。2番目のランは両端
を除いた5画素の平均値で110としている。3番目の
ランについても同様である。
【0285】このように、ランの両端の画素を除いて平
均値を求める場合もあるし、ラン内の全ての画素の平均
値をランの色とする場合もある。あるいはランに含まれ
る画素の中央値をランの色とする場合も考えられる。
【0286】また、図23では、1プレーンのデータ系
列に対しての例を示したが、マルチプレーンのデータに
対しては各プレーン毎に色を求めてランの色とすること
が考えられる。
【0287】さらに、ランの再構成を行う場合にどの程
度ランを結合するかが問題となるが、ブロック内のラン
の数、もしくは符号化した場合のデータ量などが閾値以
下になる範囲で、結合後に求められる新しいランの色と
実際の原画像の色との累積誤差が最小になるようにラン
を結合する方法などが考えられる。
【0288】あるいは、図24に示すように、前ランと
の色の誤差が閾値より小さくラン長が閾値より小さいラ
ンは前のランに結合するような方法も考えられる。図2
4の例では色の誤差に対する閾値は6、ラン長の閾値は
2とした場合の例示図である。図に示すように閾値より
小さいランを結合し、結合した後にそのランに含まれる
画素を用いてランの色を決定する。
【0289】図19の構成における画像符号化装置にお
いて、色保存用バッファを保持しない場合もあり、この
場合、色情報決定手段1911は、ランの色そのものを
色情報として出力するか、もしくは周辺画素から予測し
たランの色と実際のランの色との差分である予測誤差を
色情報として出力するなどの形態が考えられる。
【0290】また、走査パターンを変換しない場合もあ
り、この場合は、ブロック化手段1903、走査変換手
段1904、走査パターン選択手段1905は必要ない
のでこれらの手段がない構成の場合も考えられる。
【0291】また、図24は、本実施の形態3に係る印
刷処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラム
を格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図であ
る。
【0292】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、たとえばバージョ
ン情報、作成者なども記憶され、かつ、プログラム読み
出し側のOSなどに依存する情報、たとえばプログラム
を識別表示するアイコンなども記憶される場合もある。
【0293】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラムなども記憶される場合もあ
る。
【0294】実施の形態1〜3における図5、図14、
図21、図22に示す機能が外部からインストールされ
るプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行
されていてもよい。
【0295】そして、その場合、CD−ROMやフラッ
シュメモリやFD(FloppyDisk)などの記憶
媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶
媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給さ
れる場合でも本発明は適用されるものである。
【0296】以上のように、前述した実施の形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した
記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシス
テムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出
し実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことはいうまでもない。
【0297】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0298】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、フロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
CD−R(CD−Recordable)、磁気テー
プ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM
(Electrically Erasable an
dProgrammable ROM)などを用いるこ
とができる。
【0299】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部また
は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の
機能が実施される場合も含まれることはいうまでもな
い。
【0300】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることはいうまでもない。
【0301】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多値画
像データに対して同一色画素の連続を表すランの長さを
算出するラン長算出手段と、前記ランより以前に出現し
た複数の画素の色を保存するための色保存用バッファ
と、前記ランの色情報を前記色保存用バッファに保存さ
れた色の情報に基づいて決定する色情報決定手段と、前
記ラン長および前記色情報をエントロピー符号化するエ
ントロピー符号化手段とを備えるようにしたので、色数
の少ない一般的なビジネス文書に対して周辺で出現した
色を用いて色情報の符号化を行うことができ、複数の色
プレーンを有する場合においても複数のプレーンをまと
めてラン長の符号化を行うことができるので、非常に簡
単な計算で圧縮率の高い画像符号化装置を実現すること
ができるという有効な効果が得られる。
【0302】また、本発明においては、前記色情報決定
手段によって決定される前記色情報は、前記符号化対象
のランの色が前記色保存用バッファに保存されたどの色
と一致したかを示すフラッグ、もしくは一致しないこと
を示すフラッグと前記符号化対象のランの色としたの
で、色数の少ない一般的なビジネス文書に対して符号化
対象のランの色情報を周辺の色を示すフラッグのみで符
号化することができるので、非常に簡単な計算で圧縮率
の高い画像符号化装置を実現することができるという有
効な効果が得られる。
【0303】さらに、本発明では、前記色情報決定手段
によって決定される前記色情報は、前記符号化対象のラ
ンの色が前記色保存用バッファに保存されたどの色と一
致したかを示すフラッグ、もしくは一致しないことを示
すフラッグおよび前記符号化対象のラン周辺の色から予
測した予測値と前記符号化対象ランの色との差分値とし
たので、符号化対象のランの色情報が周辺の色と一致し
なかった場合に一致しなかったことを示すフラッグと予
測誤差によって符号化することができ、符号化対象のラ
ンの色が周辺の色と一致しなかった場合でも効率のよい
画像符号化装置を実現することができるという有効な効
果が得られる。
【0304】また、本発明によれば、前記色保存用バッ
ファに保存する複数の画素の色として前記符号化対象ラ
ンの近傍画素の色を保存する近傍画素色保存手段を備え
るようにしたので、符号化対象のランとユークリッド距
離の近い画素の色を用いて色情報を保存することがで
き、したがって高い確率で色情報をフラッグのみで圧縮
することができ、効率のよい画像符号化装置を実現する
ことができるという有効な効果が得られる。
【0305】さらに、本発明においては、前記色保存用
バッファに保存する複数の画素の色として前記符号化対
象のランより以前に出現したランの色を保存する近傍ラ
ン色保存手段を備えるようにしたので、同一色の可能性
が高い直前数個のランの色を保存することにより高い確
率で色情報をフラッグのみで圧縮することができ、また
画像データの走査パターンを変換し1次元のデータ系列
として色情報を決定する場合も直前ランの色を保存する
だけであるので、簡単な構成で効率のよい画像符号化装
置を実現することができるという有効な効果が得られ
る。
【0306】また、本発明によれば、前記近傍ラン色保
存手段は、符号化対象のランの色と一致しているか否か
の判定に用いる前記色保存用バッファの色が全て異なる
色となるように保存するようにしたので、色保存用バッ
ファに同一色が保存されないので、少ないバッファ容量
で多くの色を保存することができ、簡単な構成で効率の
よい画像符号化装置を実現することができるという有効
な効果が得られる。
【0307】さらに、本発明においては、前記符号化対
象のランより以前に出現し且つ前記符号化対象ランの近
傍に出現するランの色の出現頻度をカウントするカウン
ト手段を備え、前記近傍ラン色保存手段は前記出現頻度
の高い色から保存するようにしたので、色保存用バッフ
ァに保存する色は符号化対象ランの近傍で出現頻度の高
い色となるので、少ないバッファ容量で符号化対象ラン
の色と一致する可能性の高い色を効率的に保存すること
ができ、効率のよい画像符号化装置を実現することがで
きるという有効な効果が得られる。
【0308】また、本発明によれば、多値画像データに
対して複数の画素からなるブロックに分割するブロック
化手段と、前記ブロック毎に走査パターンを変換する走
査変換手段と、前記走査変換手段によって変換されたデ
ータ系列に対して同一色画素の連続を表すランの長さを
算出するラン長算出手段と、前記ランの色情報を決定す
る色情報決定手段と、前記ラン長および前記色情報をエ
ントロピー符号化するエントロピー符号化手段とを備え
るようにしたので、画像データをブロック化しブロック
単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック単位で
の記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うことがで
きるので、簡単な構成で符号化に効果的な走査パターン
に変換することができ、効率のよい画像符号化装置を実
現することができるという有効な効果が得られる。
【0309】さらに、本発明においては、多値画像デー
タに対して走査パターンを変換する走査変換手段を備
え、前記走査変換手段によって変換されたデータ系列に
対して前記ラン長算出および前記色情報決定を行うよう
にしたので、画像データの走査パターンを符号化に適し
た走査パターンに変換し、変換した1次元データ系列に
対して色保存用バッファに近傍色を保存して色情報の決
定を行うことができるので、非常に簡単な構成で効率の
よい画像符号化装置を実現することができるという有効
な効果が得られる。
【0310】また、本発明によれば、多値画像データを
複数の画素からなるブロックに分割するブロック化手段
を備え、前記走査変換手段は前記ブロック毎に走査パタ
ーンを変換するようにしたので、画像をブロック化しブ
ロック単位で走査パターンの変換を行うので、ブロック
単位での記憶メモリのみで走査パターンの変換を行うこ
とができ、また走査パターンを変換した1次元データ系
列に対して色保存用バッファに近傍色を保存して色情報
の決定を行うことができるので、非常に簡単な構成で効
率のよい画像符号化装置を実現することができるという
有効な効果が得られる。
【0311】さらに、本発明においては、前記走査変換
手段は、複数の走査パターンと、前記複数の走査パター
ンから1つの走査パターンを選択する走査パターン選択
手段を備え、前記走査変換手段は前記選択された走査パ
ターンを用いて変換するようにしたので、画像データの
局所的な特性に応じてブロック単位で最適な走査パター
ンに変換し、変換した画像データに対して符号化を行う
ことができるので、非常に簡単な構成で効率のよい画像
符号化装置を実現することができるというという有効な
効果が得られる。
【0312】また、本発明によれば、複数の走査パター
ンを保持する前記走査変換手段は、横走査、縦走査、斜
め走査、ヒルベルト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、
少なくとも2つ以上の走査パターンを保持するようにし
たので、一般的なビジネス文書画像において符号化に効
果の高い走査パターンをいくつか備え、その中から最適
な走査パターンを選択することができ、簡単な構成で効
率のよい画像符号化装置を実現することができるという
有効な効果が得られる。
【0313】さらに、本発明においては、前記ラン長を
エントロピー符号化する前記エントロピー符号化手段に
おいて、前記符号化対象のランの色によって前記エント
ロピー符号化用のパラメータまたはテーブルを切換える
符号化モード切換手段を備えるようにしたので、ランの
色によって出現するランの長さに偏りがあるため、出現
頻度の異なる色のラン毎にパラメータまたはテーブルを
切換えてエントロピー符号化することができ、簡単な処
理で効率のよい画像符号化装置を実現することができる
という有効な効果が得られる。
【0314】また、本発明によれば、前記符号化モード
切換手段は、符号化対象のランが白ランか黒ランかカラ
ーランかによって前記エントロピー符号化用のパラメー
タまたはテーブルを切換えるようにしたので、白ラン、
黒ラン、カラーランのように出現に偏りのあるランに対
して、その出現頻度に応じてラン毎にパラメータまたは
テーブルを切換えてエントロピー符号化することがで
き、簡単な処理で効率のよい画像符号化装置を実現する
ことができるという有効な効果が得られる。
【0315】さらに、本発明においては、前記ラン長を
エントロピー符号化する前記エントロピー符号化手段に
おいて、前記符号化対象のランの周辺ランのラン長によ
って前記エントロピー符号化用のパラメータまたはテー
ブルを切換える符号化モード切換手段を備えるようにし
たので、周辺に出現するランの長さによって次に出現す
るランの長さに偏りが発生する一般的な画像に対して、
周辺に出現するランの長さに応じてパラメータまたはテ
ーブルを切換えてエントロピー符号化することができ、
簡単な処理で効率のよい画像符号化装置を実現すること
ができるという有効な効果が得られる。
【0316】また、本発明によれば、前記符号化モード
切換手段は、符号化対象のラン直前の複数のランのラン
長の合計値に応じて前記エントロピー符号化用のパラメ
ータまたはテーブルを切換えるようにしたので、符号化
対象のラン直前の複数のランのラン長合計値によって周
辺に出現するランの長さのおおよその出現頻度が分か
り、このラン長合計値によってパラメータまたはテーブ
ルを切換えてエントロピー符号化することができるの
で、簡単な処理で効率のよい画像符号化装置を実現する
ことができるという有効な効果が得られる。
【0317】また、本発明によれば、前記符号化モード
切換手段は、符号化対象のラン直前の複数のランのラン
長の分散に応じて前記エントロピー符号化用のパラメー
タまたはテーブルを切換えるようにしたので、符号化対
象のラン直前の複数のランのラン長の分散によって周辺
に出現するランの長さのおおよその出現頻度が分かり、
このラン長分散によってパラメータまたはテーブルを切
換えてエントロピー符号化することができるので、簡単
な処理で効率のよい画像符号化装置を実現することがで
きるという有効な効果が得られる。
【0318】さらに、本発明においては、長さの短いラ
ンを周辺ランと結合し、前記結合されたラン内の画素値
を用いて前記結合されたランの色を決定するラン再構成
手段と、領域分離手段と、前記領域分離手段によって分
離された領域毎に前記ラン再構成手段を行うか否かを切
換えるモード切換手段とを備えるようにしたので、領域
の特性に応じて領域分離し、長さの短いランの出現頻度
の高い領域ではランを周辺のランと結合することにより
視覚劣化の目立たない範囲で非可逆に圧縮することがで
きるので、非常に簡単な構成で効率のよい画像符号化装
置を実現することができる。また、ランの結合によるラ
ン再構成を行った領域は非可逆圧縮を行ったことになる
が、伸長時には可逆/非可逆圧縮を考慮することなく単
一の方法で効率良く復号化を行うことができるので、非
常に簡単な構成で効率のよい画像符号化装置を実現する
ことができるという有効な効果が得られる。
【0319】また、本発明によれば、長さの短いランを
周辺ランと結合し、前記結合されたラン内の画素値を用
いて前記結合されたランの色を決定するラン再構成手段
と、ランの周辺において前記色保存用バッファに保存さ
れていない新しい色がどの程度出現したかに応じて領域
を分離する領域分離手段と、前記領域分離手段によって
分離された領域毎に前記ラン再構成手段を行うか否かを
切換えるモード切換手段とを備えるようにしたので、階
調数が多く短いランの出現頻度が高い領域で色保存用バ
ッファに保存されていない新しい色の出現頻度が高くな
る一般的な画像において、この新しい色の出現頻度によ
って効率良く領域を分離することができ、非常に簡単な
構成で効率のよい画像符号化装置を実現することができ
るという有効な効果が得られる。
【0320】さらに、本発明においては、前記領域分離
手段は、ランの周辺で発生する色の数に応じて領域を分
離するようにしたので、階調数が多く短いランの出現頻
度が高い領域で周辺に出現する色の数も多くなる一般的
が画像において、周辺における色の数によって効率良く
領域を分離することができ、非常に簡単な構成で効率の
よい画像符号化装置を実現することができるという有効
な効果が得られる。
【0321】また、本発明によれば、前記領域分離手段
は、ランの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に応
じて領域を分離するようにしたので、階調数が多く短い
ランの出現頻度が高い領域で周辺に出現するランの長さ
も短い一般的な画像において、周辺に出現するランの長
さの出現頻度を用いることによって効率良く領域を分離
することができ、非常に簡単な構成で効率のよい画像符
号化装置を実現することができるという有効な効果が得
られる。
【0322】さらに、本発明においては、前記色情報決
定手段によって決定される前記色情報は、前記符号化対
象のランの色が前記色保存用バッファに保存されたどの
色と一致したかを示すフラッグ、もしくは一致しないこ
とを示すフラッグおよび前記符号化対象のラン周辺の色
から予測した予測値と前記符号化対象ランの色との差分
値としたので、符号化対象のランの色情報が周辺の色と
一致しなかった場合に一致しなかったことを示すフラッ
グと予測誤差によって符号化することができ、符号化対
象のランの色が周辺の色と一致しなかった場合でも効率
のよい画像符号化装置を実現することができるという有
効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像符号化装置
を実現するための構成図
【図2】本発明の実施の形態1における画像符号化装置
を実現するためのブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における画像符号化装置
を実現するためのハードウェア構成図
【図4】本発明の実施の形態1における画像符号化装置
を実現するためのハードウェア構成図
【図5】本発明の実施の形態1における画像符号化方法
を実現するためのフローチャート
【図6】近傍のランの色を保存する色保存用バッファの
例示図
【図7】近傍の異なるランの色を保存する色保存用バッ
ファの例示図
【図8】色保存用バッファの更新の例示図
【図9】近傍の画素の色を保存する色保存用バッファの
例示図
【図10】現在のランの色と一致色のない色保存用バッ
ファの例示図
【図11】同一のラン長が頻出する場合の例示図
【図12】本発明の実施の形態2における画像符号化装
置を実現するための構成図
【図13】本発明の実施の形態2における画像符号化装
置を実現するためのブロック図
【図14】本発明の実施の形態2における画像符号化方
法を実現するためのフローチャート
【図15】ブロック化の例示図
【図16】ブロック化の例示図
【図17】(a)ブロック化の画像周辺における画素の
追加の説明図 (b)ブロック化の画素周辺における走査のスキップの
説明図
【図18】走査パターンの例示図
【図19】本発明の実施の形態3における画像符号化装
置を実現するための構成図
【図20】本発明の実施の形態3における画像符号化装
置を実現するためのブロック図
【図21】本発明の実施の形態3における画像符号化方
法を実現するためのフローチャート
【図22】本発明の実施の形態3における画像符号化方
法を実現するためのフローチャート
【図23】(a)ラン再構成における画素レベルの例示
図 (b)ラン再構成における画素値の例示図
【図24】ラン再構成における画素値の例示図
【図25】各種データ処理プログラムを格納する記憶媒
体のメモリマップの説明図
【図26】従来の画像符号化装置を実現するための構成
【図27】従来の画像符号化装置を実現するためのブロ
ック図
【図28】領域分離手段の説明図
【符号の説明】
101 制御手段 102 入力手段 103 ラン長算出手段 104 色保存用バッファ 105 色情報決定手段 106 エントロピー符号化手段 107 出力手段 108 記憶手段 301 外部記憶装置 302 中央演算処理装置(CPU) 303 リードオンリーメモリ(ROM) 304 ランダムアクセスメモリ(RAM) 401 外部記憶装置 402 中央演算処理装置 403 リードオンリーメモリ 404 ランダムアクセスメモリ 1201 制御手段 1202 入力手段 1203 ブロック化手段 1204 走査変換手段 1205 走査パターン選択手段 1206 ラン長算出手段 1207 色保存用バッファ 1208 色情報決定手段 1209 エントロピー符号化手段 1210 出力手段 1211 記憶手段 1901 制御手段 1902 入力手段 1903 ブロック化手段 1904 走査変換手段 1905 走査パターン選択手段 1906 領域分離手段 1907 ラン再構成手段 1908 モード切換手段 1909 ラン長算出手段 1910 色保存用バッファ 1911 色情報決定手段 1912 エントロピー符号化手段 1913 出力手段 1914 記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK06 LA04 MC02 ME03 ME05 PP01 PP14 PP20 SS20 UA02 UA31 5C078 AA04 BA22 BA23 BA44 CA31 DA00 DA06 DB16 DB17 DB18 EA01 EA02 EA08

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値画像データに対して同一色画素の連続
    を表すランの長さを算出するラン長算出手段と、 前記ランより以前に出現した複数の画素の色を保存する
    色保存用バッファと、 前記ランの色情報を前記色保存用バッファに保存された
    色の情報に基づいて決定する色情報決定手段と、 前記ラン長および前記色情報をエントロピー符号化する
    エントロピー符号化手段とを備えたことを特徴とする画
    像符号化装置。
  2. 【請求項2】前記色情報決定手段によって決定される色
    情報は、前記符号化対象のランの色が前記色保存用バッ
    ファに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、
    もしくは一致しないことを示すフラッグと前記符号化対
    象のランの色とであることを特徴とする請求項1記載の
    画像符号化装置。
  3. 【請求項3】前記色情報決定手段によって決定される色
    情報は、前記符号化対象のランの色が前記色保存用バッ
    ファに保存されたどの色と一致したかを示すフラッグ、
    もしくは一致しないことを示すフラッグ、および前記符
    号化対象のラン周辺の色から予測した予測値と前記符号
    化対象ランの色との差分値であることを特徴とする請求
    項1記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】前記色保存用バッファに保存する複数の画
    素の色として前記符号化対象ランの近傍画素の色を保存
    する近傍画素色保存手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか一項に記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】前記色保存用バッファに保存する複数の画
    素の色として前記符号化対象のランより以前に出現した
    ランの色を保存する近傍ラン色保存手段を備えたことを
    特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像符号
    化装置。
  6. 【請求項6】前記近傍ラン色保存手段は、前記色情報決
    定手段が用いる前記色保存用バッファの色が全て異なる
    色となるように保存することを特徴とする請求項5記載
    の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】前記符号化対象のランより以前に出現し、
    かつ前記符号化対象ランの近傍に出現するランの色の出
    現頻度をカウントするカウント手段を備え、前記近傍ラ
    ン色保存手段は前記出現頻度の高い色から保存すること
    を特徴とする請求項5または6記載の画像符号化装置。
  8. 【請求項8】多値画像データに対して複数の画素からな
    るブロックに分割するブロック化手段と、 前記ブロック毎に走査パターンを変換する走査変換手段
    と、 前記走査変換手段によって変換されたデータ系列に対し
    て同一色画素の連続を表すランの長さを算出するラン長
    算出手段と、 前記ランの色情報を決定する色情報決定手段と、 前記ラン長および前記色情報をエントロピー符号化する
    エントロピー符号化手段とを備えたことを特徴とする画
    像符号化装置。
  9. 【請求項9】多値画像データに対して走査パターンを変
    換する走査変換手段を備え、前記走査変換手段によって
    変換されたデータ系列に対して前記ラン長算出および前
    記色情報決定を行うことを特徴とする請求項1〜7の何
    れか一項に記載の画像符号化装置。
  10. 【請求項10】多値画像データを複数の画素からなるブ
    ロックに分割するブロック化手段を備え、前記走査変換
    手段は前記ブロック毎に走査パターンを変換することを
    特徴とする請求項9記載の画像符号化装置。
  11. 【請求項11】前記走査変換手段は複数の走査パターン
    を保持し、前記複数の走査パターンから1つの走査パタ
    ーンを選択する走査パターン選択手段を備え、前記走査
    変換手段は前記選択された走査パターンを用いて変換す
    ることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載
    の画像符号化装置。
  12. 【請求項12】複数の走査パターンを保持する前記走査
    変換手段は、横走査、縦走査、斜め走査、ヒルベルト走
    査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくとも2つ以上の
    走査パターンを保持することを特徴とする請求項11記
    載の画像符号化装置。
  13. 【請求項13】前記ラン長をエントロピー符号化する前
    記エントロピー符号化手段において、前記符号化対象の
    ランの色によって前記エントロピー符号化用のパラメー
    タまたはテーブルを切換える符号化モード切換手段を備
    えたことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記
    載の画像符号化装置。
  14. 【請求項14】前記符号化モード切換手段は、符号化対
    象のランが白ランか黒ランかカラーランかによって前記
    エントロピー符号化用のパラメータ、またはテーブルを
    切換えることを特徴とする請求項13記載の画像符号化
    装置。
  15. 【請求項15】前記ラン長をエントロピー符号化する前
    記エントロピー符号化手段において、前記符号化対象の
    ランの周辺ランのラン長によって前記エントロピー符号
    化用のパラメータまたはテーブルを切換える符号化モー
    ド切換手段を備えたことを特徴とする請求項1〜12の
    何れか一項に記載の画像符号化装置。
  16. 【請求項16】前記符号化モード切換手段は、符号化対
    象のラン直前の複数のランのラン長の合計値に応じて前
    記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテーブル
    を切換えることを特徴とする請求項15記載の画像符号
    化装置。
  17. 【請求項17】前記符号化モード切換手段は、符号化対
    象のラン直前の複数のランのラン長の分散に応じて前記
    エントロピー符号化用のパラメータ、またはテーブルを
    切換えることを特徴とする請求項15記載の画像符号化
    装置。
  18. 【請求項18】長さの短いランを周辺ランと結合し、前
    記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合されたラ
    ンの色を決定するラン再構成手段と、領域分離手段と、
    前記領域分離手段によって分離された領域毎に前記ラン
    再構成手段を行うか否かを切換えるモード切換手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に
    記載の画像符号化装置。
  19. 【請求項19】長さの短いランを周辺ランと結合し、前
    記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合されたラ
    ンの色を決定するラン再構成手段と、 前記長さの短いランの周辺において前記色保存用バッフ
    ァに保存されていない新しい色がどの程度出現したかに
    応じて領域を分離する領域分離手段と、 前記領域分離手段によって分離された領域毎に前記ラン
    再構成手段を行うか否かを切換えるモード切換手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に
    記載の画像符号化装置。
  20. 【請求項20】前記領域分離手段は、前記長さの短いラ
    ンの周辺で発生する色の数に応じて領域を分離すること
    を特徴とする請求項18記載の画像符号化装置。
  21. 【請求項21】前記領域分離手段は、前記長さの短いラ
    ンの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に応じて領
    域を分離することを特徴とする請求項18記載の画像符
    号化装置。
  22. 【請求項22】多値画像データに対して同一色画素の連
    続を表すランの長さを算出するラン長算出ステップと、 前記ラン長より以前に出現した複数の画素の色をバッフ
    ァに保存する色保存ステップと、 前記ランの色情報を前記バッファに保存した色に基づい
    て決定する色情報決定ステップと、 前記ラン長および色情報をエントロピー符号化するエン
    トロピー符号化ステップとを有することを特徴とする画
    像符号化方法。
  23. 【請求項23】前記色情報決定ステップによって決定さ
    れる前記色情報は、前記符号化対象のランの色が前記バ
    ッファに保存されたどの色と一致したかを示すフラッ
    グ、もしくは一致しないことを示すフラッグと前記符号
    化対象のランの色であることを特徴とする請求項22記
    載の画像符号化方法。
  24. 【請求項24】前記色情報決定ステップによって決定さ
    れる前記色情報は、前記符号化対象のランの色が前記バ
    ッファに保存されたどの色と一致したかを示すフラッ
    グ、もしくは一致しないことを示すフラッグおよび前記
    符号化対象のラン周辺の色から予測した予測値と前記符
    号化対象ランの色との差分値であることを特徴とする請
    求項22記載の画像符号化方法。
  25. 【請求項25】前記バッファに保存する複数の画素の色
    として前記符号化対象ランの近傍画素の色を保存する近
    傍画素色保存ステップを有することを特徴とする請求項
    22〜24の何れか一項に記載の画像符号化方法。
  26. 【請求項26】前記バッファに保存する複数の画素の色
    として前記符号化対象ランより以前に出現したランの色
    を保存する近傍ラン色保存ステップを有することを特徴
    とする請求項22〜24の何れか一項に記載の画像符号
    化方法。
  27. 【請求項27】前記近傍ラン色保存ステップは、前記色
    情報決定ステップが用いる前記バッファに保存する色が
    全て異なる色となるように保存することを特徴とする請
    求項26記載の画像符号化方法。
  28. 【請求項28】前記符号化対象のランより以前に出現
    し、かつ前記符号化対象ランの近傍に出現するランの色
    の出現頻度をカウントするカウントステップを有し、前
    記近傍ラン色保存ステップは前記出現頻度の高い色から
    保存することを特徴とする請求項26または27記載の
    画像符号化方法。
  29. 【請求項29】多値画像データに対して複数の画素から
    なるブロックに分割するブロック化ステップと、 前記ブロック毎に走査パターンを変換する走査変換ステ
    ップと、 前記走査変換ステップによって変換されたデータ系列に
    対して同一色画素の連続を表すランの長さを算出するラ
    ン長算出ステップと、 前記ランの色情報を決定する色情報決定ステップと、 前記ラン長および前記色情報をエントロピー符号化する
    エントロピー符号化ステップとを有することを特徴とす
    る画像符号化方法。
  30. 【請求項30】多値画像データに対して走査パターンを
    変換する走査変換ステップを有し、前記走査変換ステッ
    プによって変換されたデータ系列に対して前記ラン長算
    出および前記色情報決定を行うことを特徴とする請求項
    22〜28の何れか一項に記載の画像符号化方法。
  31. 【請求項31】多値画像データを複数の画素からなるブ
    ロックに分割するブロック化ステップを有し、前記走査
    変換ステップは前記ブロック毎に走査パターンを変換す
    ることを特徴とする請求項30記載の画像符号化方法。
  32. 【請求項32】前記走査変換ステップは複数の走査パタ
    ーンを記憶し、前記複数の走査パターンから1つの走査
    パターンを選択する走査パターン選択ステップを有し、
    前記走査変換ステップは前記選択された走査パターンを
    用いて変換することを特徴とする請求項29〜31の何
    れか一項に記載の画像符号化方法。
  33. 【請求項33】複数の走査パターンを記憶した前記走査
    変換ステップは、横走査、縦走査、斜め走査、ヒルベル
    ト走査、渦巻き走査、Z走査のうち、少なくとも2つ以
    上の走査パターンを記憶することを特徴とする請求項3
    2記載の画像符号化方法。
  34. 【請求項34】前記ラン長をエントロピー符号化する前
    記エントロピー符号化ステップにおいて、前記符号化対
    象のランの色によって前記エントロピー符号化用のパラ
    メータまたはテーブルを切換える符号化モード切換えス
    テップを有することを特徴とする請求項22〜33の何
    れか一項に記載の画像符号化方法。
  35. 【請求項35】前記符号化モード切換えステップは、符
    号化対象のランが白ランか黒ランかカラーランかによっ
    て前記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテー
    ブルを切換えることを特徴とする請求項34記載の画像
    符号化方法。
  36. 【請求項36】前記ラン長をエントロピー符号化する前
    記エントロピー符号化ステップにおいて、前記符号化対
    象のランの周辺ランのラン長によって前記エントロピー
    符号化用のパラメータまたはテーブルを切換える符号化
    モード切換えステップを有することを特徴とする請求項
    22〜33の何れか一項に記載の画像符号化方法。
  37. 【請求項37】前記符号化モード切換えステップは、符
    号化対象のラン直前の複数のランのラン長の合計値に応
    じて前記エントロピー符号化用のパラメータ、またはテ
    ーブルを切換えることを特徴とする請求項36記載の画
    像符号化方法。
  38. 【請求項38】前記符号化モード切換えステップは、符
    号化対象のラン直前の複数のランのラン長の分散に応じ
    て前記エントロピー符号化用のパラメータまたはテーブ
    ルを切換えることを特徴とする請求項36記載の画像符
    号化方法。
  39. 【請求項39】長さの短いランを周辺ランと結合し、前
    記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合されたラ
    ンの色を決定するラン再構成ステップと、領域分離ステ
    ップと、前記領域分離ステップによって分離された領域
    毎に前記ラン再構成ステップを行うか否かを切換えるモ
    ード切換えステップとを有することを特徴とする請求項
    22〜38の何れか一項に記載の画像符号化方法。
  40. 【請求項40】長さの短いランを周辺ランと結合し、前
    記結合されたラン内の画素値を用いて前記結合されたラ
    ンの色を決定するラン再構成ステップと、 前記長さの短いランの周辺における前記バッファに保存
    されていない新しい色がどの程度出現したかに応じて領
    域を分離する領域分離ステップと、 前記領域分離ステップによって分離された領域毎に前記
    ラン再構成ステップを行うか否かを切換えるモード切換
    えステップとを有することを特徴とする請求項22〜3
    8の何れか一項に記載の画像符号化方法。
  41. 【請求項41】前記領域分離ステップは、前記長さの短
    いランの周辺で発生する色の数に応じて領域を分離する
    ことを特徴とする請求項39記載の画像符号化方法。
  42. 【請求項42】前記領域分離ステップは、前記長さの短
    いランの周辺に出現するランのラン長の出現頻度に応じ
    て領域を分離することを特徴とする請求項39記載の画
    像符号化方法。
  43. 【請求項43】請求項22〜41の何れか一項に記載の
    画像符号化方法を記述した制御プログラムを記憶したこ
    とを特徴とする記憶媒体。
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