JP2000125111A - 画像圧縮方法、画像復元方法、画像圧縮装置、画像読取装置、画像圧縮プログラム記憶媒体、および画像復元プログラム記憶媒体 - Google Patents

画像圧縮方法、画像復元方法、画像圧縮装置、画像読取装置、画像圧縮プログラム記憶媒体、および画像復元プログラム記憶媒体

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JP2000125111A
JP2000125111A JP10298496A JP29849698A JP2000125111A JP 2000125111 A JP2000125111 A JP 2000125111A JP 10298496 A JP10298496 A JP 10298496A JP 29849698 A JP29849698 A JP 29849698A JP 2000125111 A JP2000125111 A JP 2000125111A
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color
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Nobuo Ogawa
信夫 小川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ディジタルデータであらわされる画
像の圧縮方法に関し、画像であるという特徴を生かし
て、ロスレス圧縮であって、かつ高圧縮率化を図る。 【解決手段】複数ビットであらわされる画素値をもつ二
次元的に配列された複数の画素からなる画像を複数の局
所領域に分割したときの各局所領域ごとに、画素値をあ
らわす複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビッ
トであらわされるパレット値に関しランレングス符号化
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
であらわされる画像のデータ量を圧縮する画像圧縮方
法、圧縮画像データを元の画像データに戻す画像復元方
法、この画像圧縮方法を実現するための画像圧縮装置、
および、その画像圧縮装置を内蔵した画像読取装置、さ
らに、ディジタルデータであらわされる画像のデータ量
を圧縮するための画像圧縮プログラムが記憶されてなる
画像圧縮プログラム記憶媒体、および圧縮画像データを
元の画像データに戻すための画像復元プログラムが記憶
されてなる画像復元プログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の、カラー画像の圧縮方式として
は、JPEG(Joint Photographic
Expert Group)やGIF/PNGといっ
た方式がある。
【0003】前者のJPECは、いわゆるLossy圧
縮(非可逆圧縮)に分類されるものであり、視覚特性を
考慮し、視認されにくい特徴部分では損失を認める代わ
りに圧縮率を向上させたものである。2次元DCT(デ
ィジタルコサイン変換)を基本圧縮アルゴリズムとして
用いている。
【0004】GIF/PNGは、コンピュータネットワ
ークやインターネットにて標準化された画像圧縮方式で
あり、どちらもコンピュータ作成のアニメーション画像
を対象としている。圧縮アルゴリズムの基本には、それ
ぞれLZW/Flate(LZ77/78)といったユ
ニバーサル圧縮が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、Lossy圧
縮では,圧縮/復元を繰り返すたびに画質が劣化して行
くため、画像に修正を繰り返し加えていくような用途で
は使用できない。また、JPEG画像から文字認識処理
などを行なおうとするときに,前段階での二値化処理/
画像処理において2次元DCTのブロックが強調され文
字を鮮明に抽出することができないという欠点がある。
【0006】一方、GIF/PNGは、lossles
s(可逆)であるためこのような問題は生じないが、ユ
ニバーサル圧縮を用いており画像独特の特徴をもとにし
ているわけではないため、効率的な圧縮方式ではない。
さらに、PNGでは、簡単な前値予測、ランレングスを
用いて圧縮率の向上を図っているが、例えばイメージス
キャナを使用して入力した画像の場合、コンピュータ生
成の画像と比べノイズが多いこと、また印刷物では通常
網点により色/階調を表現しており、単純なランレング
ス/前値予測が適合しにくいという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、画像の圧縮に
好適な画像圧縮方法、その画像圧縮方法により得られた
圧縮画像データからの画像の復元に好適な画像復元方
法、その画像圧縮方法の実施に適した画像圧縮装置、そ
の画像圧縮装置を内蔵した画像読取装置、本発明の画像
圧縮方法を実現するための画像圧縮プログラムが記憶さ
れてなる画像圧縮プログラム記憶媒体、および本発明の
画像復元方法を実現するための画像復元プログラムが記
憶されてなる画像復元プログラム記憶媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像圧縮方法は、複数ビットであらわされる画素値
をもつ二次元的に配列された複数の画素からなる画像を
複数の局所領域に分割したときの各局所領域ごとに、画
素値をあらわす複数ビットのうちの上位側の1ビット以
上のビットであらわされるパレット値に関しランレング
ス符号化を行なうことを特徴とする。
【0009】本発明の画像圧縮方法は、画素値をあらわ
す本来のビット幅のうちの上位ビットであらわされる値
を、ここではパレット値と称し、このパレット値につい
てランレングス符号化を行なうものであり、パレット値
という、本来のビット幅よりも狭いビット幅について圧
縮を行なうことにより画質劣化の無い圧縮を行なうこと
ができる。また、このパレット値を圧縮するにあたり、
ランレングス符号化の手法を用いており、近傍の画素ど
うしは近似した画素値を持つという画像の特徴を生か
し、ユニバーサル圧縮に比べて効率的な画像圧縮を実現
している。
【0010】上位側の何ビットをパレット値とするか
は、画像の性質、特にその画像に含まれるノイズの大き
さに応じて定められる。例えばノイズをほとんど含まな
い、かつできるだけビット幅の広い上位側のビットをパ
レット値とすることが好ましい。
【0011】上記本発明は、カラー画像についてもその
まま適用することができる。
【0012】カラー画像について適用した本発明の画像
圧縮方法は、複数色それぞれについて複数ビットであら
わされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の画素
からなる画像を複数の局所領域に分割したときの各局所
領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあらわ
す各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビット
の上記複数色分の集合であらわされるカラーパレット値
に関しランレングス符号化を行なうことを特徴とする。
【0013】以下では、主として、本発明をカラー画像
に適用した場合についての各種の態様について説明する
が、以下に説明するカラー画像に関する各種の態様は、
カラーである点を除き、白黒画像にもそのまま適用する
ことができる。
【0014】上記本発明の画像圧縮方法は、上記各局所
領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあらわ
す各複数ビットのうちの、カラーパレット値を構成する
上位側ビットを除く下位側ビットに関しユニバーサル符
号化を行なうことが好ましい。
【0015】下位側ビットは、上述のようにノイズ成分
である可能性が高く、ノイズ成分には画像の特徴とは無
関係なアルゴリズムを用いることで、上位ビットと下位
ビットそれぞれに適した圧縮が可能となる。
【0016】さらに、上記本発明の画像圧縮方法におい
て、各局所領域内において各カラーパレット値の出現頻
度を求め、カラーパレット値に関しランレングス符号化
を行なうにあたり、出現頻度の高いカラーパレット値の
順に、各カラーパレット値ごとにランレングス符号化を
行なうことが好ましい。
【0017】各カラーパレット値ごとにランレングス符
号化を行なうにあたり、出現頻度の高いカラーパレット
の順にランレングス符号化を行なうと、出現頻度の高い
カラーパレット値のランレングス符号化の際に符号化さ
れてしまい次の符号化の際に無視することのできる画素
が多く、より高速な符号化が可能となる。
【0018】さらに、上記本発明の画像圧縮方法におい
て、隣接する複数の局所領域それぞれについて各カラー
パレット値の出現頻度を求め、出現頻度順に並べたカラ
ーパレット値の配列が同一あるいは所定の評価基準に従
って近似しているか否かを判定し、その配列が同一ある
いは近似していると判定された場合に、これら複数の局
所領域それぞれについてカラーパレット値のランレング
ス符号化を行なうことに代えて、これら複数の局所領域
を統合した拡大局所領域についてカラーパレット値のラ
ンレングス符号化を行なうことが好ましい。 上記のよ
うな、いわば‘近似した'複数の局所領域を統合化する
と、ランレングスを記述しておくテーブルの数を削減す
ることができ、圧縮率の向上に寄与する。
【0019】また、上記本発明の画像圧縮方法におい
て、カラーパレット値のランレングス符号化を行なうに
あたり、ヒルベルト曲線に沿った走査順に画素を走査す
ることが好ましい。
【0020】前述したように、画像の場合、近傍の画素
は画素値の相関が高いことが知られており、ヒルベルト
曲線では、できるだけ相関の高い画素の順に画像が結ば
れる。したがってこのヒルベルト曲線に沿った走査順に
走査することにより、単純なラスタ走査等と比べ、一層
効率的な符号化を実現することができる。
【0021】さらに、本発明の画像圧縮方法において、
二次元寸法が固定された局所領域ごとにカラーパレット
値のランレングス符号化を行なう場合に、圧縮対象の画
像の寸法が局所領域の寸法の整数倍から外れているとき
は、外れた領域を構成する各画素に所定の規則に基づい
て生成されるカラーパレット値を当て嵌めて、カラーパ
レット値のランレングス符号化を行なうことが好まし
い。
【0022】このように、外れた領域にカラーパレット
値を当て嵌めてでも局所領域の二次元寸法を固定してお
くと、画像の寸法に合わせて局所領域の寸法を変化させ
る場合と比べ、演算が単純となり、演算速度の向上や、
その演算を行なうハードウェアを構成した場合のそのハ
ードウェア構成の簡単化を図ることができる。
【0023】また、上記目的を達成する本発明の画像圧
縮方法は、複数色それぞれについて複数ビットであらわ
される画素値を持つ二次元的に配列された複数の画素か
らなる画像を複数の局所領域に分割したときの各局所領
域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあらわす
各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビットの
上記複数色分の集合であらわされるカラーパレット値の
出現頻度を求めるとともに、カラーパレット値に関し、
各局所領域ごと、かつ、各カラーパレット値ごとにラン
レングス符号化することにより得られた、カラーパレッ
ト値の出現頻度順の情報が付された圧縮画像から元の画
像を復元するにあたり、各局所領域について、カラーパ
レット値の出現頻度の高い順に復号化を行なうことを特
徴とする。
【0024】本発明の画像復元方法では、画像の復元に
あたり、画像圧縮時においてカラーパレット値の出現頻
度が高かったカラーパレット値から順に復号化されるた
め、視覚的に重要な画素から順次復号されることにな
る。近年のコンピュータの高機能化に伴い、復号化は、
一般的に、ソフトウェアで処理されることが多いが、各
局所領域は独立処理を行なうことが可能なため、また、
近年、マルチプロセス/マルチスレッドの利用も容易に
なってきているため、本発明の画像復元方法を用いると
ともに並列処理を行なうことにより、プログレッシブ復
号化を実現することもできる。
【0025】さらに、上記目的を達成する本発明の画像
圧縮装置は、複数色それぞれについて複数ビットであら
わされる画素データを持つ二次元的に配列された複数の
画素からなる画像をあらわす、画素データの集合であら
わされる画像データに、その画像を複数の局所領域に分
割したときの各局所領域内の画素の集合をあらわす画素
データ群ごとに圧縮処理を施す画像圧縮装置において、
画素データを構成する複数色それぞれをあらわす各複数
ビットのうちの上位側の1ビット以上の上記複数色分の
集合であらわされる、各画素に対応するカラーパレット
値の、局所領域内の出現頻度を求める頻度演算部と、出
現頻度の高いカラーパレット値の順に、各カラーパレッ
ト値ごとに、局所領域内のカラーパレット値のランレン
グス符号化を行なう符号化部とを備えたことを特徴とす
る。
【0026】本発明の画像圧縮装置によれば、各局所領
域について、カラーパレット値の出現頻度順にカラーパ
レット値がランレングス符号化される。
【0027】さらに、上記目的を達成する本発明の画像
読取装置は、画像を光電的に読み取って、画像を二次元
的に配列された複数の画素に分けたときの各画素に対応
する、複数色それぞれについて複数ビットであらわされ
る画素データを得る画像読取部と、画像を複数の局所領
域に分割したときの各局所領域ごとに、画素データを構
成する複数色それぞれをあらわす各複数ビットのうちの
上位側の1ビット以上の上記複数色分の集合であらわさ
れる、各画素に対応するカラーパレット値の出現頻度を
求める頻度演算部と、 各局所領域に関するカラーパレ
ット値の出現頻度の高い順に、各局所領域ごと、かつ各
カラーパレット値ごとに、カラーパレット値のランレン
グス符号化を行なう符号化部とを備えたことを特徴とす
る。
【0028】本発明の画像読取装置によれば、画像を読
み取って、その読み取った画像について、各局所領域ご
とに、カラーパレット値の出現頻度順にカラーパレット
値がランレングス符号化される。
【0029】また、本発明の画像圧縮プログラム記憶媒
体は、複数ビットであらわされる画素値をもつ二次元的
に配列された複数の画素からなる画像を、画像を複数の
局所領域に分割したときの各局所領域ごとに圧縮する画
像圧縮プログラムであって、画素値をあらわす複数ビッ
トのうちの上位側の1ビット以上のビットであらわされ
るパレット値に関しランレングス符号化を行なうランレ
ングス符号化手段を有する画像圧縮プログラムが記憶さ
れてなることを特徴とする。
【0030】本発明の画像圧縮プログラム記憶媒体に記
憶された画像圧縮プログラムによれば、パレット値とい
う、本来のビット幅よりも狭いビット幅について、ラン
レングス符号化の手法により圧縮を行なうことにより、
画質劣化の無い、かつ画像であることの特徴を生かした
効率的な画像圧縮を実現することができる。
【0031】また、カラー画像について適用した画像圧
縮プログラムが記憶されてなる本発明の画像圧縮プログ
ラム記憶媒体は、複数色それぞれについて複数ビットで
あらわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の
画素からなる画像を、画像を複数の局所領域に分割した
ときの各局所領域ごとに圧縮する画像圧縮プログラムで
あって、画素値を構成する複数色それぞれをあらわす各
複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビットの複
数色分の集合であらわされるカラーパレット値に関しラ
ンレングス符号化を行なうランレングス符号化手段を有
する画像圧縮プログラムが記憶されてなることを特徴と
する。
【0032】本発明は、前述したように、カラー画像に
ついてもそのまま適用することができる。
【0033】ここで、上記の、カラー画像を圧縮する画
像圧縮プログラムが、各局所領域内における各カラーパ
レット値の出現頻度を求める出現頻度演算手段を有し、
上記ランレングス符号化手段が、各局所領域に関するカ
ラーパレット値の出現頻度の高い順に、各局所領域ご
と、かつ各カラーパレット値ごとに、カラーパレット値
のランレングス符号化を行なうものであることが好まし
い。
【0034】前述したように、各カラーパレット値ごと
にランレングス符号化を行なうにあたり、出現頻度順に
ランレングス符号化を行なうと、より高速な符号化が可
能となる。
【0035】また、本発明の画像復元プログラム記憶媒
体は、複数色それぞれについて複数ビットであらわされ
る画素値を持つ二次元的に配列された複数の画素からな
る画像を複数の局所領域に分割したときの各局所領域ご
とに、画素値を構成する複数色それぞれをあらわす各複
数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビットの上記
複数色分の集合であらわされるカラーパレット値の出現
頻度を求めるとともに、カラーパレット値に関し、各局
所領域ごと、かつ、各カラーパレット値ごとにランレン
グス符号化することにより得られた、カラーパレット値
の出現頻度順の情報が付された圧縮画像から元の画像を
復元する画像復元プログラムであって、各局所領域につ
いて、カラーパレット値の出現頻度の高い順に復号化を
行なう復号化手段を有する画像復元プログラムが記憶さ
れてなることを特徴とする。
【0036】上記の画像復元プログラムによれば、画像
圧縮時において出現頻度が高かったカラーパレット値か
ら順に復号化されるため、視覚的に重要な画素から順次
復号化され、複数の局所領域について並列処理を行なう
ことにより、プログレッシブ復号化を実現することもで
きる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0038】ここでは、以下のような画像の特徴に注目
する。
【0039】(1)局所領域では、各画素は比較的近い
値を持つ。
【0040】(2)解像度の高い画像でも色数としては
それ程多くは使われない。
【0041】画像は画素の集まりで表現されるが、各画
素がそれぞれに一様に異なる画素値をとる場合は視覚的
にもノイズであり、このような画像で実用的なものはほ
とんどない。つまり、画像が画像として成り立つために
は、近い画素値を持つ画素がある程度の面積を占める必
要がある。網点のかかった画像では1画素毎に異なった
値をとるが、これは、もともと4色程度のインクで階調
を表現するためディザ処理を施してあるためであり、こ
の周期を考慮すると比較的近い値がある周期で連続して
いるといえる。
【0042】現在、標準的なフルカラー画像とはRGB
各色を8ビット(256階調)で表現することをさす
が、この場合、色数としては1677万色になる。これ
に対しA4サイズの原稿を200dpiで読み込んだ場
合の画素数は約480万画素であり、3色×8ビット=
24ビットで表現可能な色数の1/3以下でしかない。
このことは、現在の画像は二次元的な各座標位置(画素
位置)に色を割り当てているが、これとは逆に、各色に
対して画素位置を割り振った方が効率的であることを示
している。更に、1枚の原稿の各画素すべてが相互に異
なる色という訳ではなく、同一の色がかなりの高頻度で
出現するため、この効率は更に高まることになる。この
ことは、フルカラー画像においても各色の画素値の上位
ビット側の集合で表現されるカラーパレット値により指
定される近似した色の集合であるカラーパレットという
概念を効率的に使用できることを意味する。このこと
は、256色程度のパレット画像がフルカラーとほとん
ど遜色ない画像を表現できていることからも理解でき
る。
【0043】図1は、カラーパレットの概念の説明図で
ある。
【0044】ここには、R(赤)、G(緑)、B(青)
の各色それぞれについてm(=2r)階調(例えば各色
について8ビット(r=8)であらわされる256階
調)で表現した場合の色立体が示されている。各軸は、
それぞれR軸、G軸、B軸である。
【0045】この色立体はm3色(例えば256×25
6×256=1677万色)を表現しているが、ここで
は、このm3色を、図1の(A)と(B)とに分けて考
える。すなわち、図1(A)では、近傍の、各色につい
てn(=2s)階調(例えば各色について4ビット(S
=4)であらわされる16階調)で表現される合計n 3
色(例えば16×16×16=4096色)が1つの小
さな立方体で表現されており、図1(B)は、図(A)
に示されている多数の立方体のうちの1つの立方体の中
身であって、図1(B)に示す小さな立方体は、図1
(A)での1つの立方体の中身を構成するn3色のうち
の1つの色をあらわしている。
【0046】ここでは、図1(A)に示す多数K3(=
m/n)3=(2(r-s)3個)の立方体それぞれに対応
する色の群をそれぞれカラーパレットと称する。図1
(A)の各立方体(各カラーパレット)は、n3色を代
表していることになる。各カラーパレットは、R,G,
Bの各色ごとにrビットであらわされる階調(画素値)
のうちの、上位側(r−s)ビットの、R,G,B三色
分の集合(これをカラーパレット値と称する)で指定す
ることができる。
【0047】ここでは、各カラーパレットで画像の局所
領域をランレングス符号化する。
【0048】図2は、処理対象となる原画像と、一回の
処理単位として採用される局所領域とを重ねて示すとと
もに、k3個のカラーパレットとR,G,Bそれぞれの
階調(画素値)と出現頻度とを示す概念図である。
【0049】原画像100を圧縮処理するにあたって
は、その原画像100をp画素×q画素からなる局所領
域101に分け、各局所領域を1つの処理単位として圧
縮処理を実行する。
【0050】各カラーパレット値0,1,2,…,k3
−1であらわされる各カラーパレットには、図2(B)
に示す色(画素値)が含まれている。すなわち、カラー
パレット値0のカラーパレットは、Rに関し、0〜n−
1(例えばn=2s,s=4としたときは、0〜15)
であらわされる各階調の集合であり、かつ、G,Bに関
しても、いずれも0〜n−1であらわされる各階調の集
合であり、したがって、カラーパレット値0のカラーパ
レットには、n3色(例えば16×16×16=409
6色)が含まれている。他のカラーパレットについても
同様である。
【0051】ここで、今処理を行なおうとしている局所
領域101を構成するp×q個の画素について、カラー
パレット値の出現頻度を調べる。これは、いわば各カラ
ーパレットの利用頻度であり、ここでは、この利用頻度
の高いカラーパレットから順にランレングスを形成す
る。図3は最大頻度のカラーパレットの符号化を示す模
式図である。ここでは、最大頻度のカラーパレットで、
p×q画素からなる局所領域の左上の画素から右下の画
素に向かってラスタ走査を行ない、走査に用いたカラー
パレットと同一のカラーパレットを持った画素である
(ヒット)か、それとも異なるカラーパレットを持った
画素である(ミスヒット)かが判定され、その判定結果
が符号化される。
【0052】図3の右側の文字列が符号化された結果を
あらわしており、Hはヒット、Mはミスヒットであり、
それらHあるいはMに続く数値が、そのH、あるいはM
が続く長さ(ランレングス)をあらわしている。
【0053】例えば、図3の左上の画素は、ここで符号
化しようとしている最大頻度のカラーパレット以外のカ
ラーパレットを持った画素であり、したがって最初はM
から始まることになる。次の画素、すなわち左上の画素
の右側に隣接する画素はここで符号化しようとしている
カラーパレットを持った画素であり、したがって‘H'
である。このためMはランレングス1となり‘M1'と
なる。さらにその次の画素は‘M'であり、したがって
‘M1'に続く‘H'は‘H1'となる。今度の‘M'は1
0画素続くため‘M10'となる。このような符号化を
行なうと、図3の右側に示した符号列が生成される。
【0054】図4は、2番目の頻度のカラーパレットの
符号化を示す模式図である。
【0055】ここでは、2番目の頻度のカラーパレット
に関する符号化であり、これよりも先に最大頻度のカラ
ーパレットの符号化は終了しており、その最大頻度のカ
ラーパレットでヒットした画素は削除して考える。ここ
では、先ずミスヒット‘M'が、最大頻度のカラーパレ
ットの符号化でヒットした画素を除いて11画素続くた
め‘M11'となり、その後、‘H1',‘M2',…と
続き、図4の右側に示した符号列が生成される。
【0056】このようにして、頻度の高いカラーパレッ
トから順に符号化し、ヒットした画素は削除していく。
このような削除を行なうと、より高速な符号化が可能と
なる。このような符号化を繰り返し、カラーパレットの
頻度がゼロのものが現われたときは、今注目している局
所領域について全ての画素の符号化が完了したことにな
り、次の局所領域の処理に移る。 ここで、1つの局所
領域の処理のためのカラーパレットのエントリ数(その
1つの局所領域に1つでも現われるカラーパレットの種
類(カラーパレット値)の数)は、最大p×q個(ある
いはp×q>k 3のときはk3個)となる。使用可能なメ
モリ量などを考慮して局所領域の寸法p×qと図1
(A)の1つの立方体の寸法n3を決定することによ
り、例えば、R,G,Bの各色それぞれを12ビットで
あらわすような高階調画像であっても、実用的なエント
リ数に押さえることができる。
【0057】図5は、局所領域の符号化結果をあらわす
符号化テーブルを示した図である。
【0058】p,q及びパレット番号と色小立体との対
応はあらかじめ符号化する側と復号化する側とで決定し
ておけば、符号化する必要はない。ランレングスはハフ
マン符号化により符号化できる。あるいはG3 FAX
で規定されているMH符号を流用しても良い。この時は
ヒットが黒ラン、ミスヒットが白ランに相当する。ここ
では、以上のようにしてRGB各色について上位(r−
s)ビットが符号化される。
【0059】残りの下位sビットはほぼノイズ成分であ
り、また逆にノイズ成分となるようにsのビット数を極
力少なくなるように設定することが望ましく、その場
合、残りのsヒットはランダムな値になる。値が完全に
ランダムである場合はこれ以上の圧縮は望むことができ
ないため、ここでは、そのまま出力する。
【0060】このようにして一つの局所領域に対する圧
縮を行なう。以下、順次、各局所領域ごとに処理を行な
うことにより、画像全体が符号化される。
【0061】上記のようにして符号化された画像を復号
化する場合は、上記の符号化の手順を逆に辿る。復号化
の際は、図5に示すような符号化テーブルを参照し、パ
レット番号で示されるカラーパレットを、ランレングス
で示されたp×qの局所領域のビットした位置にセット
する作業を、出現頻度の高いカラーパレットから順に繰
り返す。復号化では符号化されたパレットエントリ数を
知ることはできないが、局所領域の画素数p×qは既知
であるので、この画素数分復号化したことで復号完了を
判定する。
【0062】最後に下位sビットの成分を、復号化され
た局所領域内の各画素に加える、あるいはビット演算で
論理和をとることで局所領域の復号化を完了する。以下
同様にして、局所領域ごとに処理を繰り返し、全画像に
対して処理を完了する。
【0063】このように頻度の高いカラーパレットから
順に復号化することで、局所領域内で視認性の高い画素
から再現されるため、一種のプログレッシブ符号化効果
がある。これは最後に下位のビットを加える作業におい
ても同様なことが言える。
【0064】さらに、上記では、下位sビットについて
はそのまま出力する旨説明したが、符号化時に、下位の
sビットをそのまま出力せずに、例えばZiv−Lem
pel圧縮等のユニバーサル圧縮を用いて、下位sビッ
トに関しても圧縮処理を行なってもよい。S/N比の良
い画像では下位ビットにおいても有効な階調性が見られ
るため、また網点などの画像では明らかに周期性が現れ
るため、このような画像に関しては、例えば辞書型の圧
縮も有効となる。
【0065】さらに、原画像を局所領域に分割して各局
所領域ごとに符号化するにあたり、原画像は局所領域p
×qの整数倍の画素数で構成されていることが好まし
い。しかし、本方式では比較的広い局所領域を採用する
ことが好ましいため、局所領域を設定するにあたり、原
画像の寸法の整数分の1の局所領域とするために寸法の
小さい局所領域を設定するよりは、末端処理(右端や下
端での不整合の調整)を行う方が好ましい。
【0066】図6は、末端処理の概念図である。
【0067】ここでは、図6(A)に示すように、二重
線で示した原画像10の右側および下側に、一部分が原
画像10から食み出した局所領域が存在する。そこでこ
こでは、図6(B)に示すように、食み出した部分につ
いて適当なカラーパレット、例えば全白を含むカラーパ
レット、あるいは、エントリされたパレット番号以外の
パレット番号を持つカラーパレット、あるいは、図6
(B)に示す、原画像の端末の有効画素Pendが持つ
カラーパレットが当て嵌められる。
【0068】こうすると、右端、あるいは下端で処理さ
れる局所領域の画素数は、p×qとなり、本来必要な画
素以外の不必要な画素を含むことになるが、この不必要
な画素は原画像と局所領域数との誤差から算出できるた
め、その不必要な領域は採用しなければよい。
【0069】特に、食み出した領域を、エントリされた
パレット番号以外のパレット番号を持つカラーパレット
で埋めたときは、復号化の際はその埋めたカラーパレッ
トについては復号化処理を行なわずに復号化処理を完了
することができ、復号速度の向上に役立つことになる。
図7はヒルベルトスキャン法の一例を示す図である。
【0070】図3、図4を参照して説明した例で圧縮時
のランレングス形成の走査方法としてラスタ・スキャン
が採用されているが、画像の再帰性を考慮し、図7に示
すようにヒルベルト曲線でスキャンしても良い。これに
より、同じカラーパレットが連続する確率が高まり、ラ
ンレングス符号化の圧縮率の向上が期待できる。
【0071】上記の説明では、各局所領域ごとに処理を
行なう旨説明したが、その場合、各局所領域ごとに符号
化テーブル(図5参照)が作成されることになる。そこ
で、もし隣接局所領域でパレットエントリが同じであれ
ば、一つにまとめて処理することにより符号化テーブル
が共有されることになり、その分圧縮率が向上する。ま
た、2つの局所領域に跨って、同一のカラーパレットが
連続することが期待されるため、この点も圧縮率の向上
に寄与する。
【0072】ここで、隣接局所領域を統合するにあたっ
ては、隣接する複数の局所領域をそれぞれのパレットエ
ントリが完全には合致しなくとも、数エントリ程度の違
いならば効率は低下しないため、この場合も統合しても
良い。統合される隣接局所領域は左右に配列されていて
もよく、上下に配列されていてもよく、あるいは二次元
的に配列されていてもよい。
【0073】図8は、局所領域の統合化の例を示す図で
ある。
【0074】ここには、図8(A)に示すように、原画
像上に互いに隣接する2つの局所領域が示されており、
これら2つの局所領域それぞれについてカラーパレット
の出現頻度を調べた結果、局所領域1では、頻度の最も
高いカラーパレットの番号(カラーパレット値)は25
5、次に頻度の高いカラーパレット番号は228、以
下、順に、4,8であったとする。一方、これと同様
に、局所領域2に関しては、頻度順に255,228,
4,9であったとする。ここでは、カラーパレット値8
とカラーパレット値9との相違はあるがカラーパレット
値の配列は近似しているため、図8(D)に示すよう
に、図8(A)に示す2つの局所領域1,2を統合して
拡大局所領域Aを作成し、この拡大局所領域Aについて
ランレングス符号化を行なう。こうすることにより、上
述したように、符号化テーブルの数の削減が図られ、ま
た同一のカラーパレットが連続することが期待され、圧
縮率の向上に役立つことになる。
【0075】図9は、本発明の画像圧縮装置の一実施形
態と本発明の画像復元装置の一実施形態との双方を含む
装置の外観図である。
【0076】この装置200は、コンピュータシステム
で構成されており、CPU、RAMメモリ、ハードディ
スク、モデム等を内蔵した本体部201、本体部201
からの指示により表示画面202aに画面表示を行うC
RTディスプレイ202、このコンピュータシステムに
オペレータの指示や文字情報を入力するためのキーボー
ド203、表示画面202a上の任意の位置を指定する
ことによりその位置に表示されていたアイコン等に応じ
た指示を入力するマウス204を備えている。
【0077】本体部201は、さらに、外観上、フロッ
ピィディスク212(図9には図示せず;図10参照)
やCDROM210が装填されるフロッピィディスク装
填口201aおよびCDROM装填口201bを有して
おり、その内部には、装填されたフロッピィディスクや
CDROM210をドライブする、フロッピィディスク
ドライバ224、CDROMドライバ225(図10参
照)も内蔵されている。
【0078】ここでは、CDROM210に、本発明に
いう画像圧縮プログラムの一例と画像復元プログラムの
一例との双方が記憶されている。このCDROM210
がCDROM装填口201bから本体部201内に装填
され、CDROMドライバ225によりそのCDROM
210に記憶された画像圧縮プログラムおよび画像復元
プログラムがこのコンピュータシステムのハードディス
ク内にインストールされる。このコンピュータシステム
のハードディスク内にインストールされた画像圧縮プロ
グラムが起動されると、このコンピュータシステムは、
本発明の画像圧縮装置の一実施形態として動作し、これ
と同様、このコンピュータシステムのハードディスク内
にインストールされた画像復元プログラムが起動される
と、このコンピュータシステムは、本発明の画像復元装
置の一実施形態として動作する。
【0079】従って、これらのプログラムが記憶された
CDROM210は、本発明の画像圧縮プログラム記憶
媒体の一実施形態および画像復元プログラム記憶媒体の
一実施形態の双方に相当する。
【0080】また、このCDROM210に記憶された
プログラムは、上記のようにしてそのコンピュータシス
テムのハードディスク内にインストールされるが、その
プログラムがインストールされた状態のハードディスク
も、本発明の画像圧縮プログラム記憶媒体の一実施形態
および画像復元プログラム記憶媒体の一実施形態に相当
する。
【0081】さらに、そのプログラムがフロッピィディ
スク等にダウンロードされるときは、そのダウンロード
されたプログラムを記憶した状態にあるフロッピィディ
スク等も、本発明の画像圧縮プログラム記憶媒体の一実
施形態および本発明の画像復元プログラムの一実施形態
に相当する。
【0082】図10は、図9に外観を示す装置(コンピ
ュータシステム)のハードウェア構成図である。
【0083】ここには、中央演算処理装置(CPU)2
21、RAM222、ハードディスクコントローラ22
3、フロッピィディスクドライバ224、CDROMド
ライバ225、マウスコントローラ226、キーボード
コントローラ227、ディスプレイコントローラ22
8、およびモデム229が示されており、それらはバス
220で相互に接続されている。
【0084】フロッピィディスクドライバ224、CD
ROMドライバ225は、図9を参照して説明したよう
に、フロッピィディスク212、CDROM210が装
填され、装填されたフロッピィディスク212、CDR
OM210をアクセスするものである。
【0085】モデム229は、電話回線網等のネットワ
ークに接続され、モデム229を介して、他の同様な装
置へ向けた画像の送信、および他の同様な装置から送ら
れてきた画像の受信が行われる。
【0086】また、ここには、ハードディスクコントロ
ーラ223によりアクセスされるハードディスク21
1、マウスコントローラ226により制御されるマウス
204、キーボードコントローラ227により制御され
るキーボード203、およびディスプレイコントローラ
228により制御されるCRTディスプレイ202も示
されている。
【0087】前述したように、CDROM210には画
像圧縮プログラムおよび画像復元プログラムが記憶され
ており、CDROMドライバ225により、そのCDR
OM210からそれらのプログラムが読み込まれ、バス
220を経由し、ハードディスクコントローラ223に
よりハードディスク211内に格納される。実際の実行
にあたっては、そのハードディスク211内のプログラ
ムはRAM222上にロードされ、CPU221により
実行される。
【0088】図11は、プログラム記憶媒体内に記憶さ
れたプログラムの構成を示す図である。
【0089】この図11に示すプログラム記憶媒体30
0は、画像圧縮プログラムおよび画像復元プログラムが
記憶されてなるCDROM210、それらのプログラム
がインストールされた状態のハードディスク211、お
よびそれらのプログラムがフロッピィディスクにダウン
ロードされたときの、そのダウンロードされたプログラ
ムを記憶した状態にあるフロッピィディスク212等を
代表的に示したものである。
【0090】この図11に示すプログラム記憶媒体30
0には、画像圧縮プログラム301、画像復元プログラ
ム302、およびその他のプログラム303が記憶され
ている。ここで、画像圧縮プログラム301は、ランレ
ングス符号化手段301aと出現頻度演算手段301b
とを有し、画像復元プログラム302は、復号化手段3
02aを有する。その他のプログラム303は、図11
では画像圧縮プログラム301および画像復元プログラ
ム302とは別のプログラムとして示されているが、そ
の形態に応じ、画像圧縮プログラム側に分類され、ある
いは画像復元プログラム側に分類される。
【0091】ここで、本実施形態における画像圧縮プロ
グラム301は、複数色それぞれについて複数ビットで
あらわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の
画素からなる画像を、画像を複数の局所領域に分割した
ときの各局所領域ごとに圧縮する画像圧縮プログラムで
あり、そのうち、ランレングス符号化手段301aは、
画素値を構成する複数色それぞれをあらわす各複数ビッ
トのうちの上位側の1ビット以上のビットの上記複数色
分の集合であらわされるカラーパレット値に関しランレ
ングス符号化を行なう手段である。
【0092】また、出現頻度演算手段301bは、各局
所領域内における各カラーパレット値の出現頻度を求め
る手段である。この場合、上記のランレングス符号化手
段301aでは、各局所領域に関するカラーパレット値
の出現頻度の高い順に、各局所領域ごと、かつ各カラー
パレット値ごとに、カラーパレット値のランレングス符
号化が行なわれる。
【0093】また、本実施形態における画像復元プログ
ラム302は、複数色それぞれについて複数ビットであ
らわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の画
素からなる画像を複数の局所領域に分割したときの各局
所領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあら
わす各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビッ
トの上記複数色分の集合であらわされるカラーパレット
値の出現頻度を求めるとともに、カラーパレット値に関
し、各局所領域ごと、かつ、各カラーパレット値ごとに
ランレングス符号化することにより得られた、カラーパ
レット値の出現頻度順の情報が付された圧縮画像、すな
わち、上記の出現頻度演算手段301bおよびランレン
グス符号化手段301aを有する画像圧縮プログラム3
01による画像圧縮処理により得られた圧縮画像から、
元の画像を復元する画像復元プログラムであり、復号化
手段302aは、その圧縮画像から元の画像を復元する
にあたり、各局所領域について、カラーパレット値の出
現頻度の高い順に複合化を行なう手段である。
【0094】ランレングス符号化手段301aおよび出
現頻度演算手段301bを有する画像圧縮プログラム3
01の詳細な作用については、図1〜図8を参照した画
像圧縮方法の説明として説明済であり、復号化手段30
2aを有する画像復元プログラム302の詳細な作用に
ついては、図14を参照して後述するため、ここでは各
プログラムについての具体的な説明は省略する。尚、図
1〜図8を参照して説明した画像圧縮方法のうち、上述
したランレングス符号化手段301aおよび出現頻度演
算手段301bから外れる態様は、図11に示す、その
他のプログラム303により実現されている。
【0095】ここでは、図9に示す装置200は、本発
明の画像圧縮装置の一実施形態と本発明の画像復元装置
の一実施形態とを兼ねたものである旨説明したが、画像
復元装置あるいは画像圧縮装置の一方のみとして動作す
る装置として構成してもよい。例えば画像圧縮装置とし
て構成し、圧縮した画像をモデム229(図10参照)
を介して他の装置に送信してもよく、あるいは画像復元
装置として構成し、他の装置から送られてきた圧縮画像
をモデム229を介して受信し、その受信した圧縮画像
を復元してもよい。
【0096】図9に示す装置を画像圧縮装置のみあるい
は画像復元装置のみとして作用する装置として構成する
場合は、CDROM210には画像圧縮プログラムある
いは画像復元プログラムの一方のみ記憶されていてもよ
く、あるいはCDROM210には双方が記憶されてい
ても、ハードディスク211(図10参照)には、それ
らのうちの一方のみインストールすればよい。
【0097】図12は、本発明の画像読取装置の一例で
あるカラーイメージスキャナ装置のブロック図である。
【0098】ここでは、CCDセンサ1により画像が読
み取られてR,G,B三色の画像信号が生成され、各色
R,G,Bの画像信号は、それぞれ、各A/Dコンバー
タ2,3,4に入力されて各画素単位でサンプリングさ
れ、各色R,G,Bの各画素に対応する画素データが生
成される。ここでは、画素データは、各色R,G,Bそ
れぞれについて8ビット(256階調)であらわされる
ものとする。R,G,Bの各画素データは、各ラッチ回
路5,6,7に一旦ラッチされた後、R,G,Bの各8
ビットの画素データのうちの上位4ビットずつがバッフ
ァメモリ9に入力される。このバッファメモリ9に所望
の局所領域のカラーパレット値が貯えられると、その局
所領域全画素分のカラーパレット値が圧縮回路11に各
画素ごとに順次に入力され、ランレングス符号化による
圧縮処理が行なわれる。バッファメモリ9へのカラーパ
レット値の入出力制御は、DMAコントローラ10によ
って行なわれる。
【0099】圧縮回路11におけるランレングス符号化
により、図5の符号化テーブルに示すデータが得られる
が、このデータは、出力インターフェース14を経由し
て、この図12に示すカラーイメージスキャナ装置の外
部に出力される。
【0100】また、各ラッチ回路5,6,7にラッチさ
れたR,G,Bの各8ビットの画素データのうちの、
R,G,Bそれぞれについての下位4ビットのデータ
は、バッファメモリ12に一旦格納され、圧縮回路11
による符号化の終了を持って、出力インターフェース1
4を経由して外部に出力される。このバッファメモリ1
2へのデータの入出力制御は、DMAコントローラ13
により行なわれる。
【0101】図13は、図12に1つのブロックで示す
圧縮回路の内部構成を示すブロック図である。
【0102】図12に示すバッファメモリ9に、今から
処理を行なおうとしている局所領域全画素分のカラーパ
レット値が格納されると、そのバッファメモリ9からそ
の局所領域(ここでは16画素×16画素の領域とす
る)のカラーパレット値が読み出されてデータクロック
と同期して図13に示す圧縮回路11に入力される。こ
の圧縮回路11に入力されたパレット値データは先ずラ
ッチ回路15に入力されてラッチされ、ゲート回路17
を通って、ランレングス作成用FIFO(First−
in First−outメモリ)25に入力されて記
憶されると同時に、カラーパレットRAM16のアドレ
スバスにも入力される。カラーパレットRAM16は、
今回の局所領域の圧縮処理に先立って全ての記憶データ
がゼロにクリアされており、このカラーパレットRAM
16のアドレスバスにある1つのカラーパレット値が入
力されると、そのカラーパレット値をアドレスとするワ
ードの記憶データが読み出され、インクリメンタ18に
よって1が加算され、元のアドレスに書き戻される。し
たがってこの圧縮回路11に1つの局所領域全画素分の
カラーパレット値が取り込まれると、カラーパレットR
AM16内には、各カラーパレット値の出現頻度(度
数)が計数されていることになる。
【0103】また、この圧縮回路11へカラーパレット
値が入力される際、アップダウンカウンタ61でデータ
クロックがカウントアップされ、1つの局所領域に関す
るカラーパレット値の入力が完了したとき、このアップ
ダウンカウンタ61のカウント値は、1つの局所領域を
構成する画素域(ここでは16×16=256)をあら
わすカウント値となる。
【0104】次にカウンタ19によるカウントアップが
行なわれ、このカウンタ19のカウント値がカラーパレ
ットRAM16のアドレスバスに入力される。すなわ
ち、このカラーパレットRAM16内が順次スキャンさ
れる。このとき、このカラーパレットRAM16から最
初に出力された頻度データがラッチ回路22にラッチさ
れ、その後出力された頻度データは、比較器23に入力
されてラッチ回路22にラッチされる頻度データとの大
小比較が行なわれ、カラーパレットRAM16から今回
出力された頻度データの方が大きければ、その今回出力
された頻度データが、ラッチ回路22に、それまでラッ
チされていたデータに代えてラッチされる。また、ラッ
チ回路22へ頻度データがラッチされるタイミングで、
ラッチ回路20にはそのときのカウンタ19のカウント
値、すなわちカラーパレット値がラッチされる。したが
って、カウンタ19によるカラーパレットRAM16の
スキャンが完了したタイミングでは、ラッチ回路20に
は、最大頻度のカラーパレット値がラッチされ、ラッチ
回路22には、その頻度をあらわす頻度データがラッチ
される。カウンタ19によるカラーパレットRAM16
のスキャンが完了すると、ラッチ回路20にラッチされ
ている最大頻度のカラーパレット値がカラーパレットR
AM16のアドレスバスに入力され、ゼロデータ発生器
21からのゼロデータが、その最大頻度のカラーパレッ
ト値の頻度データが記憶されていたワードに書き込ま
れ、その頻度データが頻度ゼロにクリアされる。また、
ラッチ回路20にラッチされている最大頻度のカラーパ
レット値は、ラッチ回路24にも入力されラッチされ
る。
【0105】その後、FIFO25から今回対象として
いる局所領域を構成する各画素のカラーパレット値が順
次に出力されて比較器27に入力され、この比較器27
では、FIFO25から1つずつ出力されてその比較器
27に入力されるカラーパレット値が、ラッチ回路24
にラッチされている最大頻度のカラーパレット値と一致
する(ヒット)か、否(ミスヒット)かが判定され、比
較器27からヒット/ミスヒット信号として出力され
る。
【0106】比較器27からヒット/ミスヒット信号が
出力されると、そのヒット/ミスヒット信号は、以下に
説明する各回路ブロックに入力される。
【0107】比較器27からヒット/ミスヒット信号が
出力されると、そのヒット/ミスヒット信号はゲート回
路26に入力され、ヒットの場合、そのゲート回路26
が閉じたままの状態に保たれる。すなわち、FIFO2
5に1つの局所領域のカラーパレット値が一旦記憶され
ると、その局所領域の処理が完了するまで入力側のゲー
トが閉じられ、FIFO25からカラーパレット値が読
み出されるとその読み出されたカラーパレット値は比較
器27に入力されるとともにゲート26を経由して再び
FIFO25に書き戻されるが、この書き戻しの際、比
較器27でヒットが検出されるとゲート回路26が閉じ
たままとなり、したがって、その最大頻度のカラーパレ
ット値はFIFO25には書き戻されず、比較器27で
ミスヒットが検出されると、ゲート26が開き、そのと
きにFIFO25から出力されている、最大頻度のカラ
ーパレット値以外のカラーパレット値がFIFO25に
書き戻される。これは、今回の最大頻度のカラーパレッ
ト値の処理に続く、次の頻度のカラーパレット値の処理
の準備のためである。図3、図4の説明の際、図3にお
ける最大頻度のカラーパレット値によるスキャンにおい
てヒットした最大頻度のカラーパレット値を持つ画素
は、図4における次の頻度のカラーパレット値のスキャ
ンの際は削除しておく旨説明したが、ゲート回路26を
開閉しながらFIFO25にカラーパレット値を書き戻
す動作は、次の頻度のカラーパレット値によるスキャン
のために、今回ヒットした最大頻度のカラーパレット値
を持つ画素を削除することに相当する。
【0108】また、比較器27からヒット/ミスヒット
信号が出力されると、その信号は、アップダウンカウン
タ61にも入力され、そのヒット/ミスヒット信号がヒ
ット信号をあらわしている場合、そのアップダウンカウ
ンタ61が1だけダウンカウントされる。このアップダ
ウンカウンタ61のカウント値が比較器62に入力され
る。この比較器62には、ゼロデータも入力され、比較
器62では、アップダウンカウンタ61のカウント値が
ゼロにまでダウンカウントされたか否かかが判定され
る。アップダウンカウンタ61のカウント値がゼロにま
でダウンカウントされたということは、この局所領域の
全画素についての処理が終了したことを意味し、比較器
62の出力、すなわち、全画素の処理が終了したことを
あらわす信号が、出力回路31を経由して、この圧縮回
路11の外部に出力される。
【0109】さらに、比較器27から出力されたヒット
/ミスヒット信号は、ラッチ回路28に入力され、以下
に説明するタイミングでそのラッチ回路28にラッチさ
れる。このラッチ回路28の出力はEOR(Exclu
sive OR)回路63に入力される。また、比較器
27から出力されたヒット/ミスヒット信号は、直接E
OR回路63にも入力される。このタイミングではラッ
チ回路28には、直前の画素に関するヒット/ミスヒッ
ト信号がラッチされており、EOR回路63では、直前
の画素と今回の画素との双方のヒット/ミスヒット信号
が一致しているか否かが判定され、このEOR回路63
からは、前回の画素に関するヒット/ミスヒット信号と
今回の画素に関するヒット/ミスヒット信号とが不一致
のとき、すなわち、ヒット‘H'からミスヒット‘M'に
変化したか、あるいはミスヒット‘M'からヒット‘H'
に変化したときにクリア信号が出力されて、カウンタ2
9がクリアされる。またラッチ回路28には、EOR回
路63による上記の判定の後、次の画素の処理のため
に、今回の画素に関するヒット/ミスヒット信号がラッ
チされる。
【0110】さらに、比較器27から出力されたヒット
/ミスヒット信号はカウンタ29にも入力され、このカ
ウンタ29では、EOR回路から出力されるクリア信号
を受けてクリアされた後、ヒット/ミスヒット信号がヒ
ットをあらわしているかミスヒットをあらわしているか
に拘らずヒット/ミスヒット信号がカウントアップされ
る。このカウンタ29のカウント値は、EOR回路63
からの次の、カウンタ29のクリア信号と兼用したエン
コード信号を受けてエンコーダ30でエンコードされ、
出力回路31を経由して出力される。
【0111】さらに、比較器27から出力される、その
カラーパレット値に関するヒット/ミスヒット信号のう
ちの最初の比較結果をあらわすヒット/ミスヒット信号
は、出力回路31に直接入力されて外部に出力される。
これは、今回のカラーパレット値のランレングス符号は
ヒット‘H'から始まっているかミスヒット‘M'から始
まっているかを示すためである。そのカラーパレット値
に関する最初のヒット/ミスヒット信号さえ出力すれ
ば、あとはヒットとミスヒットが交互にあらわれるた
め、その都度ヒット/ミスヒット信号を出力する必要は
ない。
【0112】以上の動作が終了した段階では、カラーパ
レットRAM16中の、これまで最大頻度が計数されて
いたカラーパレット値の頻度はゼロにクリアされてお
り、FIFO25にはこれまで最大頻度であったカラー
パレット値が消し去られたカラーパレット値が格納され
た状態となる。
【0113】したがって、カウンタ19により再度カラ
ーパレットRAM16をスキャンすると、今度は、前回
は2番目の頻度であったカラーパレット値が最大頻度の
カラーパレット値としてラッチ回路20にラッチされ、
そのカラーパレット値の頻度がラッチ22にラッチされ
る。また、カラーパレットRAM16内の、そのカラー
パレット値の頻度がゼロクリアされる。ラッチ回路20
にラッチされたカラーパレット値はラッチ回路24に転
送されてラッチされる。その後、上記と同様にして、そ
のラッチ回路24に新たにラッチされたカラーパレット
値についてランレングス符号化処理が行なわれる。
【0114】この処理を、カラーパレット値の頻度順に
各カラーパレット値について繰り返し、アップダウンカ
ウンタ61のカウント値がゼロにまでダウンカウントさ
れると比較器62から、今回の局所領域に関する処理が
終了したことをあらわす信号が出力される。
【0115】図12、図13に示す圧縮回路11では、
以上の処理が、各局所領域について順次実行され、最終
的には原画像全域が圧縮処理される。
【0116】図14は、図13を参照して説明したよう
にして圧縮されたデータをコンピュータで復号するため
の復号化処理プログラムのフローチャートである。
【0117】ここでは、1つの局所領域の画素数Nは、
N=64×64=4096(画素)とし、1つの画素は
32ビットであらわされるものとする。32ビットの内
訳は、R,G,Bの各色の階調がそれぞれ8ビットず
つ、合計8×3=24ビットが階調データであり、残り
の8ビットはαチャンネルであり、ここではこのαチャ
ンネルを、その画素に関する復号化が終了したか否かを
あらわすフラグとして使用することとする。
【0118】この図14に示すフローチャートでは、先
ず、局所領域の画素数N(=64×64=4096)が
設定される(ステップa)。
【0119】次に、復号化された画素データが格納され
るメモリ領域のうちの、今回復号化しようとしている局
所領域の画素データを格納する領域がクリアされる(ス
テップb)。ここでは、各画素32ビットのうち、階調
データが格納される24ビット部分については後で階調
データが格納されるため特にクリアする必要はなく、そ
の画素が復号化されたか否かをあらわすフラグとして使
用されるαチャンネルの部分のみクリアされる。図14
のステップbの、A=0はαチャンネルの部分をクリア
することをあらわしている。
【0120】以上の前準備のあと、復号化にあたり、先
ずは最大頻度のパレットコード(カラーパレット値)P
が読み込まれ(ステップc)、そのパレットコードPが
逆にルックアップされて(ステップd)、これにより
R,G,Bの各画素データの上位ビット部分が取得され
る。
【0121】次にランレングス・コードが読み取られ
(ステップe)、そのランレングス・コードがデコード
されて、メモリ内の、今回の局所領域に対応する部分が
スキャンされ、そのランレングス・コードにより示され
るヒットした画素に対応するメモリ領域にステップdで
取得したR,G,Bが格納され、Nがデクリメントされ
る。
【0122】この操作を、図3、図4を参照して説明す
る。
【0123】図3は最大頻度のカラーパレット値に関す
るものである。復号化にあたっては、図3右側のランレ
ングス・コードが参照され、図3左側の、メモリ内の今
回の局所領域の画素値の格納部分がスキャンされ、ラン
レングス・コードのヒットに相当する画素に、図14の
ステップdで取得したR,G,Bの画素値が格納され、
そのR,G,Bの画素値が格納された画素のαチャンネ
ルに、R,G,Bの画素値が格納されたことをあらわす
‘0xFF'が格納される。尚、ここで格納されるの
は、R,G,Bの画素値のうちのカラーパレット値をあ
らわす上位ビット部分であり、画素値の下位ビット部分
については、図14に示すフローとは別にメモリ内の対
応する各画素領域に格納されるものとし、ここでは、上
位ビット部分についてのみ説明する。
【0124】最大頻度のカラーパレット値に関する復号
化が終了すると、図14のステップgにおいてNが0に
までカウントダウンされているか否かが判定され、N=
0でなければステップcに戻り、次は、2番目の頻度の
カラーパレット値に関する復号化が行なわれる。
【0125】このときは、図4の右側に示す2番目の頻
度のカラーパレット値に関するランレングス・コードが
参照され、図4左側に示す、メモリ内の今回の局所領域
に相当する領域がスキャンされ、各画素毎にR,G,B
値が既に格納されているか否かが判定され(αチャンネ
ルに‘OxFF'が格納されているか否かが判定され
る)、R,G,B値が既に格納されている画素に関して
は、ランレングス・コードの解釈上は画素が存在しない
ものとしてスキップするという条件の下に、ランレング
ス・コードのヒットに相当する画素に、図14のステッ
プdで取得したR,G,Bの画素値が格納される。
【0126】以上の操作が、N=0、すなわちその局所
領域内において、R,G,B値が格納されていない画素
がゼロになるまで、頻度の高いカラーパレット値の順に
繰り返され、ステップgにおいてN=0が判定される
と、その局所領域についての符号化処理を終了し、次の
局所領域の復号化処理に移る。以上を画像全域にわたる
全局所領域について繰り返すことにより、一枚の画像が
復元される。
【0127】図15は、本発明の画像読取装置の別の実
施形態であるカラーイメージスキャナ装置のブロック図
である。図12に示すカラーイメージスキャナ装置との
相違点について説明する。
【0128】図12に示すカラーイメージスキャナ装置
では、下位ビットはバッファメモリ12に一旦格納され
た後、圧縮は行なわれずにそのまま出力される旨説明し
たが、この図15に示すカラーイメージスキャナ装置に
は、バッファメモリ12の下流側にLZコーダ64と、
DMAコントローラ66により制御されるもう1つのバ
ッファメモリ65が配置されている。ここでは、バッフ
ァメモリ12に一旦格納された下位ビットのデータはL
Zコーダ64に入力されてZip−Lempel圧縮が
施される。その圧縮後のデータはバッファメモリ65に
一旦格納され、圧縮回路11による符号化の終了を待っ
て、DMAコントローラ66の制御により、出力インタ
ーフェース回路14を経由してDMA出力される。尚、
ここでは説明の便宜上、バッファメモリ12とDMAコ
ントローラ13とのペアと、バッファメモリ65とDM
Aコントローラ66とのペアを別々に備えた例を示した
が、2つのバッファメモリ12,65は1つに統合する
ことができ、したがってこれに伴って2つのDMAコン
トローラ13,66も1つに統合することができる。
【0129】図16は、圧縮回路の別の例を示すブロッ
ク図である。図13に示した圧縮回路との相違点につい
て説明する。
【0130】この図16に示す圧縮回路は、図6を参照
して説明した、局所領域が原画像の領域から食み出すこ
とがある場合の対策を含む圧縮回路である。
【0131】この図16に示す圧縮回路を構成するブロ
ックのうち、図13に示した圧縮回路には存在しなかっ
たブロックは、FIFO67、ラッチ回路68、データ
セレクト回路69、カウンタ70、コラムレジスタ7
1、比較器72、ローレジスタ73、比較器74、およ
びオア回路75の部分である。
【0132】図16に示す圧縮回路中、コラムレジスタ
71およびローレジスタ73は、原画像から食み出した
局所領域に関する符号化を行なうに先立って、その局所
領域内の、それぞれ列内、行内の有効画素数(図6
(B)参照)が設定される。
【0133】また、この図16に示す圧縮回路では、こ
の圧縮回路に入力されラッチ回路にラッチされたカラー
パレット値は、一旦FIFO67に格納される。
【0134】カウンタ70は、FIFO67からのカラ
ーパレット値の読出しに同期してカウントアップされる
カウンタであり、そのカウンタ70のカウント値のうち
の、列方向の読出位置をあらわす下位ビット部分が比較
器72に入力される。この比較器72にはコラムレジス
タ71に格納されている列方向の有効画素数をあらわす
データも入力され、比較器72ではそれらが比較され、
比較器72からは、FIFO67から列方向に並ぶ有効
画素のうちの最後の有効画素が読み出されたタイミング
で一致信号が出力され、オア回路75を経由してラッチ
回路68に制御信号として入力され、列方向の最後の有
効画素がラッチ回路68にラッチされる。
【0135】また、カウンタ値のうちの、行方向読出位
置をあらわす上位ビット部分は、比較器74に入力され
る。この比較器74にはローレジスタ73に格納されて
いる行方向の有効画素数をあらわすデータも入力され、
比較器74ではそれらが比較され、比較器74からは、
FIFO67から、行方向に並ぶ有効画素のうちの最終
の有効画素が読み出されたタイミングで一致信号が出力
され、オア回路75を経由してラッチ回路68に制御信
号として入力され、列方向の最後の有効画素がラッチ回
路68にラッチされる。
【0136】データセレクト回路69は、有効画素の部
分についてはFIFO67から直接読み出されたカラー
パレット値を、ゲート17を経由してFIFO25に送
り、有効画素から外れた部分については、ラッチ回路6
8にラッチされたカラーパレット値68を、ゲート17
を経由してFIFO25に送る。
【0137】この圧縮回路に入力されラッチ回路15に
一旦ラッチされたカラーパレット値は、カラーパレット
RAM16のアドレスバスにも入力されカラーパレット
値の頻度が計数されるが、ここでは、有効画素のみに関
するカラーパレット値の頻度が計数される。
【0138】この図16に示す圧縮回路のその後の動作
は、図13に示した圧縮回路の動作と同一であり、重複
説明は省略する。
【0139】図17は、圧縮回路のさらに異なる例を示
すブロック図である。図13に示した圧縮回路との相違
点について説明する。この図17に示す圧縮回路は、図
8を参照して説明した複数(ここでは2つ)の局所領域
を統合化する機能を備えた圧縮回路である。
【0140】ここには、カラーパレットRAMおよびそ
の周辺回路がA,Bの2系統(2つの局所領域に対応す
る)備えられており、さらに2つの局所領域を統合した
拡大局所領域に対応するカラーパレットRAM36およ
びその周辺回路も備えられている。
【0141】入力されたある1つの局所領域分のカラー
パレット値は、切替回路35によって交互に切り替えら
れる、ゲート回路76Aあるいはゲート回路76Bを経
由して、カラーパレットRAM16Aあるいはカラーパ
レットRAM16Bのアドレスバスに入力され、カラー
パレットRAM16AあるいはカラーパレットRAM1
6B内に、その局所領域のカラーパレット値の出現頻度
テーブルが作成される。またその1つの局所領域に続く
もう1つの局所領域のカラーパレット値が入力される際
は、切替回路35により、2つのゲート回路75A,7
5Bのうちのそれまで開いていた一方のゲートが閉じら
れるとともにそれまで閉じられていたもう一方のゲート
が開かれ、その開かれたゲートに対応するカラーパレッ
トRAMに、上記と同様に、カラーパレット値の出現頻
度テーブルが作成される。
【0142】2つのカラーパレットRAM16A,16
Bのそれぞれに、隣接した2つの局所領域それぞれのカ
ラーパレット値の出現頻度テーブルが作成されると、図
13を参照して説明した最大頻度の検出を行なう操作に
先立って、カウンタ37をカウントアップしていき、こ
のカウンタ37のカウント値により2つのカラーパレッ
トRAM16A,16Bが走査され、加算器42によ
り、読み出されたカラーパレット値の度数の和が求めら
れてカラーパレットRAM36の対応するアドレスに書
き込まれる。これにより、カラーパレットRAM36に
は、2つの局所領域を統合した拡大局所領域に関するカ
ラーパレット値の出現頻度テーブルが作成されたことに
なる。
【0143】また、カウンタ36による走査により、各
カラーパレットRAM16A,16Bから読み出された
各カラーパレット値ごとの出現頻度は、各比較器48,
50にそれぞれ入力され、出現頻度がゼロではない(少
なくとも1以上の出現頻度である)か否かが判定され、
各カウンタ49,51では登録エントリ数(出現頻度が
ゼロではない(少なくとも1以上の出現段階である)カ
ラーパレットの数)が計数される。エントリ数決定回路
52は、2つのカウンタ49,51で計数された各局所
領域についてのエントリ数のうちの値の大きな方のエン
トリ数が選択され、エントリ数調整のためのしきい値加
算回路77により、エントリ数決定回路52で選択され
たエントリ数に、あるしきい値Thに相当するエントリ
数が加算されて比較器45に入力される。
【0144】また、加算器42から出力された2つの局
所領域の各カラーパレット値の度数の加算値は、カラー
パレットRAM36に書き込まれる旨説明したが、その
加算値は、比較器43にも入力され、上記の比較器4
8,50とカウンタ49,51との組合せによるエント
リ数の算出と同様にして、かつそれらのエントリ数の算
出と同時に、カウンタ44により、2つの局所領域を統
合した拡大局所領域についてのエントリ数が計数され、
その拡大局所領域のエントリ数ga比較器45に入力さ
れる。比較器45には、上記のようにして、しきい値加
算回路76を介して入力された、2つの局所領域のエン
トリ数のうちの大きな方のエントリ数にしきい値Thが
加算されたエントリ数と、2つの局所領域が結合された
拡大局所領域のエントリ数との双方が入力され、これら
入力された2つのエントリ数の大小が比較される。
【0145】もし2つの局所領域が画像としての特徴が
近似した領域であるときは、2つの局所領域それぞれの
エントリ数と拡大局所領域のエントリ数はほぼ等しく、
2つの局所領域が画像としての特徴上大きく異なってい
る領域であるときは、拡大局所領域のエントリ数は2つ
の局所領域それぞれのエントリ数よりもかなり大きな数
となる。
【0146】そこでここでは、比較器45で、その比較
器45に入力された2つのエントリ数が比較され、拡大
局所領域のエントリ数の方が小さいときは拡大局所領域
のカラーパレット値のランレングス符号化を行なうべく
カウンタ38の動作を許可するとともにカウンタ19
A,19Bは動作禁止とし、拡大局所領域のエントリ数
の方が大きいときは、2つの局所領域それぞれについて
別々にランレングス符号化を行なうべく、カウンタ38
は動作禁止とするとともに、2つのカウンタ19A,1
9Bの動作を許可する。カウンタ38の動作が許可され
ると、その後は、図13を参照して説明した動作によ
り、2つの局所領域が統合された拡大局所領域について
ランレングス符号化が行なわれ、一方、カウンタ19
A,19Bの動作が許可されると、その後は、やはり図
13を参照して説明した動作により、2つの局所領域そ
れぞれについて別々に、かつ順次に、ランレングス符号
化が行なわれる。 図18は、カラーイメージスキャナ
装置の、さらに異なる例を示すブロックと、ルックアッ
プテーブルの内容を示す図である。図12に示すカラー
イメージスキャナ装置との相違点について説明する。
【0147】この図18(A)に示すカラーイメージス
キャナ装置には、図12に示すカラーイメージスキャナ
装置と比べ、バッファメモリ9とそのバッファメモリ9
を制御するDMAコントローラ10との間にルックアッ
プテーブル91が配置され、それと同様に、バッファメ
モリ12とそのバッファメモリ12を制御するDMAコ
ントローラ13との間にルックアップテーブル92が配
置されている。
【0148】図12を参照して説明したように、ラッチ
回路5,6,7にラッチされた、それぞれが8ビットの
R,G,B各色の階調データのうちの上位各4ビットの
データは、DMAコントローラ10の制御のもとにバッ
ファメモリ9に格納され、これとともに、下位各4ビッ
トのデータは、DMAコントローラ13の制御のもとに
バッファメモリ12に格納されるが、これらのデータの
格納の際はルックアップテーブル91,92は参照され
ず、アドレス順に入力される。
【0149】一方、バッファメモリ9からデータを読み
出してそのデータを圧縮回路11に渡すにあたっては、
DMAコントローラ10から出力されたアドレス信号
は、図18(B)に示すように変換されてバッファメモ
リ9のアドレスバスに供給される。図18(B)のテー
ブルは、図7に示すヒルベルトスキャンをあらわしてお
り、図18(B)に示すようにアドレス変換されて読み
出されることにより、圧縮回路11には、図7に示すヒ
ルベルトスキャンの順にデータが供給され、したがって
圧縮回路11では、そのヒルベルトスキャンを採用した
ときのランレングス符号化が行なわれる。
【0150】また、これと同様に、バッファメモリ12
に格納されたデータを読み出すときは、ルックアップテ
ーブル92が参照されてアドレス変換が行なわれる。こ
のルックアップテーブル92の内容も、ルックアップテ
ーブル91と同様、図18(B)に示すヒルベルトスキ
ャンをあらわすものであり、これにより、下位ビットに
ついても、上位ビット側の画素の並び方と同一の並び方
に並べ変えられ、出力インターフェース14を経由して
外部に出力される。
【0151】尚、上記各実施形態はR,G,Bの各色に
ついて階調データが存在するカラー画像の処理に関する
実施形態であるが、本発明はカラー画像にのみ適用され
るものではなく、単色についての階調データのみ存在す
る白黒画像や単色画像についても本発明を適用すること
ができる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像であるという特徴が考慮されて圧縮率が高められ、
かつ原画像が忠実に再現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーパレットの概念の説明図である。
【図2】処理対象となる原画像と、一回の処理単位とし
て採用される局所領域とを重ねて示すとともに、k3個
のカラーパレットとR,G,Bそれぞれの階調(画素
値)と出現頻度とを示す概念図である。
【図3】最大頻度のカラーパレットの符号化を示す模式
図である。
【図4】2番目の頻度のカラーパレットの符号化を示す
模式図である。
【図5】局所領域の符号化結果をあらわす符号化テーブ
ルを示した図である。
【図6】末端処理の概念図である。
【図7】ヒルベルトスキャン法の一例を示す図である。
【図8】局所領域の統合化の例を示す図である。
【図9】本発明の画像圧縮装置の一実施形態と本発明の
画像復元装置の一実施形態との双方を含む装置の外観図
である。
【図10】図9に外観を示す装置(コンピュータシステ
ム)のハードウェア構成図である。
【図11】プログラム記憶媒体内に記憶されたプログラ
ムの構成を示す図である。
【図12】本発明の画像読取装置の一例であるカラーイ
メージスキャナ装置のブロック図である。
【図13】図12に1つのブロックで示す圧縮回路の内
部構成を示すブロック図である。
【図14】圧縮データをコンピュータで復号するための
復号化処理プログラムのフローチャートである。
【図15】画像読取装置の別の実施形態であるカラーイ
メージスキャナ装置のブロック図である。
【図16】圧縮回路の別の例を示すブロック図である。
【図17】圧縮回路の、さらに異なる例を示すブロック
図である。
【図18】カラーイメージスキャナ装置の、さらに異な
る例を示すブロック、およびルックアップテーブルの内
容を示す図である。
【符号の説明】
1 局所領域 2,3,4 A/Dコンバータ 5,6,7 ラッチ回路 9 バッファメモリ 10 DMAコントローラ 11 圧縮回路 12 バッファメモリ 13 DMAコントローラ 14 出力インターフェース 15 ラッチ回路 16,16A,16B カラーパレットRAM 17 ゲート回路 18 インクリメンタ 19,19A,19B カウンタ 20 ラッチ回路 21 ゼロデータ発生器 22 ラッチ回路 23 比較器 24 ラッチ回路 25 ランレングス作成用FIFO 26 ゲート回路 27 比較器 28 ラッチ回路 29 カウンタ 30 エンコーダ 31 出力回路 42 加算器 43 比較器 44 カウンタ 45 比較器 48 比較器 49 カウンタ 50 比較器 51 カウンタ 52 エントリ数決定回路 61 アップダウンカウンタ 62 比較器 63 EOR回路 64 LZコーダ 67 FIFO 68 ラッチ回路 69 データセレクト回路 70 カウンタ 71 コラムレジスタ 72 比較器 73 ローレジスタ 74 比較器 75 オア回路 76A,76B ゲート回路 77 しきい値加算回路 91 ルックアップテーブル 92 ルックアップテーブル 100 原画像 101 局所領域 200 装置(コンピュータシステム) 201 本体部 201a フロッピィディスク装填口 201b CDROM装填口 202 CRTディスプレイ 202a 表示画面 203 キーボード 204 マウス 210 CDROM 211 ハードディスク 212 フロッピィディスク 220 バス 221 中央演算処理装置(CPU) 222 RAM 223 ハードディスクコントローラ 224 フロッピィディスクドライバ 225 CDROMドライバ 226 マウスコントローラ 227 キーボードコントローラ 228 ディスプレイコントローラ 229 モデム 300 プログラム記憶媒体 301 画像圧縮プログラム 301a ランレングス符号化手段 301b 出現頻度演算手段 302 画像復元プログラム 302a 復号化手段 303 その他のプログラム

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットであらわされる画素値をもつ
    二次元的に配列された複数の画素からなる画像を複数の
    局所領域に分割したときの各局所領域ごとに、画素値を
    あらわす複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビ
    ットであらわされるパレット値に関しランレングス符号
    化を行なうことを特徴とする画像圧縮方法。
  2. 【請求項2】 複数色それぞれについて複数ビットであ
    らわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の画
    素からなる画像を複数の局所領域に分割したときの各局
    所領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあら
    わす各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビッ
    トの前記複数色分の集合であらわされるカラーパレット
    値に関しランレングス符号化を行なうことを特徴とする
    画像圧縮方法。
  3. 【請求項3】 前記各局所領域ごとに、画素値を構成す
    る複数色それぞれをあらわす各複数ビットのうちの、カ
    ラーパレット値を構成する上位側ビットを除く下位側ビ
    ットに関しユニバーサル符号化を行なうことを特徴とす
    る請求項2記載の画像圧縮方法。
  4. 【請求項4】 各局所領域内において各カラーパレット
    値の出現頻度を求め、カラーパレット値に関しランレン
    グス符号化を行なうにあたり、出現頻度の高いカラーパ
    レット値の順に、各カラーパレット値ごとにランレング
    ス符号化を行なうことを特徴とする請求項2記載の画像
    圧縮方法。
  5. 【請求項5】 隣接する複数の局所領域それぞれについ
    て各カラーパレット値の出現頻度を求め、出現頻度順に
    並べたカラーパレット値の配列が同一あるいは所定の評
    価基準に従って近似しているか否かを判定し、該配列が
    同一あるいは近似していると判定された場合に、これら
    複数の局所領域それぞれについてカラーパレット値のラ
    ンレングス符号化を行なうことに代えて、これら複数の
    局所領域を統合した拡大局所領域についてカラーパレッ
    ト値のランレングス符号化を行なうことを特徴とする請
    求項2記載の画像圧縮方法。
  6. 【請求項6】 カラーパレット値のランレングス符号化
    を行なうにあたり、ヒルベルト曲線に沿った走査順に画
    素を走査することを特徴とする請求項2記載の画像圧縮
    方法。
  7. 【請求項7】 二次元寸法が固定された局所領域ごとに
    カラーパレット値のランレングス符号化を行なうもので
    あって、 圧縮対象の画像の寸法が局所領域の寸法の整数倍から外
    れているときは、外れた領域を構成する各画素に所定の
    規則に基づいて生成されるカラーパレット値を当て嵌め
    て、カラーパレット値のランレングス符号化を行なうこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像圧縮方法。
  8. 【請求項8】 複数色それぞれについて複数ビットであ
    らわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の画
    素からなる画像を複数の局所領域に分割したときの各局
    所領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあら
    わす各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビッ
    トの前記複数色分の集合であらわされるカラーパレット
    値の出現頻度を求めるとともに、カラーパレット値に関
    し、各局所領域ごと、かつ、各カラーパレット値ごとに
    ランレングス符号化することにより得られた、カラーパ
    レット値の出現頻度順の情報が付された圧縮画像から元
    の画像を復元するにあたり、各局所領域について、カラ
    ーパレット値の出現頻度の高い順に復号化を行なうこと
    を特徴とする画像復元方法。
  9. 【請求項9】 複数色それぞれについて複数ビットであ
    らわされる画素データを持つ二次元的に配列された複数
    の画素からなる画像をあらわす、前記画素データの集合
    であらわされる画像データに、該画像を複数の局所領域
    に分割したときの各局所領域内の画素の集合をあらわす
    画素データ群ごとに圧縮処理を施す画像圧縮装置におい
    て、 画素データを構成する複数色それぞれをあらわす各複数
    ビットのうちの上位側の1ビット以上の前記複数色分の
    集合であらわされる、各画素に対応するカラーパレット
    値の、局所領域内の出現頻度を求める頻度演算部と、 出現頻度の高いカラーパレット値の順に、各カラーパレ
    ット値ごとに、局所領域内のカラーパレット値のランレ
    ングス符号化を行なう符号化部とを備えたことを特徴と
    する画像圧縮装置。
  10. 【請求項10】 画像を光電的に読み取って、該画像を
    二次元的に配列された複数の画素に分けたときの各画素
    に対応する、複数色それぞれについて複数ビットであら
    わされる画素データを得る画像読取部と、 前記画像を複数の局所領域に分割したときの各局所領域
    ごとに、画素データを構成する複数色それぞれをあらわ
    す各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上の前記複
    数色分の集合であらわされる、各画素に対応するカラー
    パレット値の出現頻度を求める頻度演算部と、 前記各局所領域に関するカラーパレット値の出現頻度の
    高い順に、各局所領域ごと、かつ各カラーパレット値ご
    とに、カラーパレット値のランレングス符号化を行なう
    符号化部とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  11. 【請求項11】 複数ビットであらわされる画素値をも
    つ二次元的に配列された複数の画素からなる画像を、該
    画像を複数の局所領域に分割したときの各局所領域ごと
    に圧縮する画像圧縮プログラムであって、画素値をあら
    わす複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビット
    であらわされるパレット値に関しランレングス符号化を
    行なうランレングス符号化手段を有する画像圧縮プログ
    ラムが記憶されてなることを特徴とする画像圧縮プログ
    ラム記憶媒体。
  12. 【請求項12】 複数色それぞれについて複数ビットで
    あらわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の
    画素からなる画像を、該画像を複数の局所領域に分割し
    たときの各局所領域ごとに圧縮する画像圧縮プログラム
    であって、画素値を構成する複数色それぞれをあらわす
    各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビットの
    前記複数色分の集合であらわされるカラーパレット値に
    関しランレングス符号化を行なうランレングス符号化手
    段を有する画像圧縮プログラムが記憶されてなることを
    特徴とする画像圧縮プログラム記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記画像圧縮プログラムが、各局所領
    域内における各カラーパレット値の出現頻度を求める出
    現頻度演算手段を有し、 前記ランレングス符号化手段が、各局所領域に関するカ
    ラーパレット値の出現頻度の高い順に、各局所領域ご
    と、かつ各カラーパレット値ごとに、カラーパレット値
    のランレングス符号化を行なうものであることを特徴と
    する請求項12記載の画像圧縮プログラム記憶媒体。
  14. 【請求項14】 複数色それぞれについて複数ビットで
    あらわされる画素値を持つ二次元的に配列された複数の
    画素からなる画像を複数の局所領域に分割したときの各
    局所領域ごとに、画素値を構成する複数色それぞれをあ
    らわす各複数ビットのうちの上位側の1ビット以上のビ
    ットの前記複数色分の集合であらわされるカラーパレッ
    ト値の出現頻度を求めるとともに、カラーパレット値に
    関し、各局所領域ごと、かつ、各カラーパレット値ごと
    にランレングス符号化することにより得られた、カラー
    パレット値の出現頻度順の情報が付された圧縮画像から
    元の画像を復元する画像復元プログラムであって、各局
    所領域について、カラーパレット値の出現頻度の高い順
    に復号化を行なう復号化手段を有する画像復元プログラ
    ムが記憶されてなることを特徴とする画像復元プログラ
    ム記憶媒体。
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