JP3231800B2 - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents

画像符号化装置及び画像符号化方法

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JP3231800B2
JP3231800B2 JP09668591A JP9668591A JP3231800B2 JP 3231800 B2 JP3231800 B2 JP 3231800B2 JP 09668591 A JP09668591 A JP 09668591A JP 9668591 A JP9668591 A JP 9668591A JP 3231800 B2 JP3231800 B2 JP 3231800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像中の文字や線
画の情報と自然画像とを互いに分離した後、それぞれ異
なる方法で符号化する画像符号化装置及び画像符号化方
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多値画像を符号化する方法とし
て、多値画像からあらかじめ指定された色若しくは濃度
値の文字や線画の情報をビットマップデータ等の形式で
一旦抽出し、そのビットマップデータに対してはエント
ロピー符号化を行ない、多値画像の方は直交変換等で符
号化するといった方法、あるいは、多値画像を直交変換
の単位となるブロックに分割した後、ブロック単位で文
字や線画の色情報若しくは濃度値を検出し、その色情報
若しくは濃度値の文字や線画をビットマップデータの形
で抽出してビットマップデータ並びに多値画像を前述と
同様の方法で符号化し、ブロック単位の色情報に対して
は予測符号化等で符号化するといった方法が本出願人に
よって提案されている。
【0003】これらは、多値画像を高域パワーの比較的
少ない自然画像と、局所的に同一の濃度値を有する2値
的な情報である文字や線画とを合成したものとして仮定
し、その多値画像を直交変換符号化を用いて圧縮・伸長
する際に発生する信号歪から文字や線画の情報を保護す
るために、文字・線画の2値情報をあらかじめ抽出して
おき、2値情報に対しては劣化の生じない可逆符号化を
行なうようにしたものである。
【0004】図9にその画像符号化装置の構成例を簡単
に示す。
【0005】同図において、901は多値画像を入力す
る入力端子、902はその多値画像を符号化する際の処
理単位となるブロックを切り出すために、データを一時
的に格納するバッファ、904はブロック内に存在する
文字・線画の色情報若しくは濃度値を抽出し、ブロック
内の各画素データが抽出された色情報若しくは濃度値と
等しいか否かを調べ、その結果をビットマップ情報とし
て出力する文字・線画抽出部、907は多値画像を符号
化する第1の符号化部、908はビットマップデータ
(2値画像)を符号化する第2の符号化部、909は色
情報を符号化する第3の符号化部、910は第1〜第3
の符号化部から出力される符号化データの多重化を行な
う多重化部、そして、911は多重化部910から出力
される多重化データの出力端子である。
【0006】次に、以上の構成からなる画像符号化装置
の動作について説明する。
【0007】まず、スキャナやテレビカメラ等の画像入
力装置から得られる画像データ若しくはコンピュータの
記憶装置に存在する画像データは、入力端子901を通
して本画像符号化装置に入力され、一旦バッファ902
に蓄えられる。そして、ブロック単位に順次読み出さ
れ、第1の符号部907および文字・線画抽出部904
に送られる。また、ブロックの大きさは第1の符号部9
07で行なう変換符号化の処理の単位と同じであり、そ
の符号部907は受け取ったデータを直交変換等を用い
て符号化し、多重化部910に送る。一方、文字・線画
抽出部904では、1ブロック分のデータをすべて受け
取ったところで文字や線画の色情報を抽出し、それを第
3の符号化部909に出力すると共に、抽出した色情報
がそのブロックの各画素と等しいか否かを判定し、その
結果をビットマップ情報として第2の符号化部908に
出力する。
【0008】本符号化装置では、文字や線画の色情報は
局所的に同一であると仮定しているので、色情報として
ブロック内で最も出現頻度の高い最頻値を用いるのが効
果的である。ここで、色情報の抽出について、図10の
(a)に示す4×4ブロックの画素データを例に説明す
る。画素データは、平均レベルが「66」の自然画像の
ある一部に「244」というレベルの文字が上書きされ
たものと考えられる。通常、自然画像データのほとんど
すべてがスキャナやテレビカメラ等のアナログ機器を通
して生成されるため、自然画像のレベルにはばらつきが
発生している。これはアナログ機器においては、必ずノ
イズ信号が存在し、それが信号に影響を与えるからであ
る。これに対し、自然画像に上書きされた文字は、人工
的に発生させたものであり、厳密に同一の値を取ること
ができる。このような画素データから前述の最頻値を抽
出すると、「240」という値が抽出され、これが文字
・線画の色情報となる。
【0009】このときのビットマップ情報は、図10の
(b)に示すようになる。そして、このビットマップ情
報は第2の符号化部908で符号化される。ここで、ビ
ットマップ情報はその内容を正確に保存する必要がある
ため、第2の符号化部908では、可逆符号化の一種で
あるエントロピー符号化によって符号化し、その結果を
多重化部910に送る。また、第3の符号化部909
は、ブロックごとに抽出した文字・線画の色情報を予測
符号化等を用いて符号化し、その結果を多重化部910
に送る。
【0010】多重化部910では、第1〜第3の符号化
部907〜909から送られてくる符号化データを多重
化し、多重化されたデータを端子911へ出力する。そ
して、多重化データは、不図示の伝送装置を通して遠隔
地に送信され、受信場所にて復号化処理が行なわれ、元
の多値画像に再現される場合もあれば、本符号化装置が
ページプリンタ等の画像出力装置の一部として使われ、
前述の多重化データがメモリに格納される場合もある。
メモリに格納されたデータは、プリンタの出力動作に同
期して復号化処理が行なわれ、用紙の所定の位置に元の
多値画像としてプリントアウトされる。
【0011】以上、従来例においては、1画素8ビット
の画素データについてのみ説明したが、例えば赤,緑,
青の3色、各々に8ビット、すなわち、1画素24ビッ
トの画像データも同様に処理される。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、直交変換符号化を行なう多値画像には、
自然画像に文字・線画が混在し、その文字・線画の輪郭
部に存在するエッジ成分には高周波のパワーが強く含ま
れているため、高周波パワーの少ない一般の自然画像と
較べ性質が大きく異なり、符号化を効率良く行なうこと
が困難であった。
【0013】また、離散コサイン変換を用いたADCT
符号化に限って言えば、エッジ成分が多値画像に含まれ
ていると、圧縮・伸長後の多値画像には、エッジ成分の
周辺にモスキートノイズと呼ばれる極めて特徴のある歪
が発生し、画質劣化の大きな要因となっていた。
【0014】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、文字・線画等、品位を劣化させたくない画
素部については品位を保持すると共に、他の画素部につ
いては効率良く符号化することを主な目的とする。
に、本発明においては、上記目的を達成するために、文
字・線画等の品位を劣化させたくない画素部は少なくと
も所定のブロック内で単一濃度を有し、かつ、最も発生
頻度が高い濃度部分であると考え、この部分を別に符号
化することを具体的な目的とする。また、少なくとも一
部画素は濃度を非可逆的に符号化される画像中におい
て、上記部分の濃度のみは少なくとも品位の劣化が生じ
ないように符号化することを更なる目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像符号化装置は、複数の画素からなるブ
ロック毎に、該ブロック内の画素値の分布状態に基づい
て、最も発生頻度の高い最頻値を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された値を有する画素の位置
に、抽出された値を除くブロック内の他の値から求めら
れる置換画素値を代入する置換手段と、前記抽出手段に
より抽出された値を符号化する第1の符号化手段と、前
記抽出手段により抽出された値を有する画素の位置を示
すビットマップを可逆符号化する第2の符号化手段と、
前記置換手段により置換画素値が代入されたブロックを
周波数成分に変換して非可逆符号化する第3の符号化手
段とを有することを特徴とする。また、上記目的を達成
するために、本発明の画像符号化方法は、複数の画素か
らなるブロック毎に、該ブロック内の画素値の分布状態
に基づいて、最も発生頻度の高い最頻値を抽出し、抽出
された値を有する画素の位置に、抽出された値を除くブ
ロック内の他の値から求められる置換画素値を代入し、
前記抽出された値を符号化し、前記抽出された値を有す
る画素の位置を示すビットマップを可逆符号化し、前記
置換画素値が代入されたブロックを周波数成分に変換し
非可逆符号化することを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る好適な一
実施例を詳細に説明する。 <第1の実施例>図1は、第1の実施例における画像符
号化装置の構成を示す概略ブロック図である。同図にお
いて、101は多値画像を入力する入力端子、102は
多値画像をブロック化する際に画像データを一時的に記
憶するためのバッファ、103は多値画像から文字・線
画の色情報とビットマップ情報を抽出する文字・線画抽
出部、104はその文字・線画抽出部103で発生する
データの遅延と同じ遅延量を有する遅延部、105は置
換データ演算手段である平均値演算部、106及び10
7はその平均値演算部105で発生するデータの遅延に
対応して設けられた遅延部、108は多値画像の一部を
置換データに置換する手段であるセレクタ、109は多
値画像を符号化するための第1の符号化部、110はビ
ットマップ情報を符号化するための第2の符号化部、1
11は色情報を符号化するための第3の符号化部、11
2は第1〜第3の符号化部109〜111から出力され
る符号化データを多重化する多重化部、そして、113
は多重化されたデータを出力する出力端子である。
【0019】次に、上述の構成を有する本装置の動作を
以下に説明する。
【0020】入力端子101から入力された多値画像
は、一旦バッファ102に格納された後、ブロック単位
に順序読み出され、文字・線画抽出部103及び遅延部
104に送られる。文字・線画抽出部103では、ブロ
ック内の最頻値を文字・線画の色情報として抽出し、そ
の色情報を第3の符号化部111に送ると供に、その色
情報とブロック内の各画素データが等しいか否かを比較
し、その結果をビットマップ情報として平均値演算部1
05及び遅延部106に送る。文字・線画抽出部103
に画素データを入力してから、対応するビットマップデ
ータが出力されるまでには、少なくとも1ブロックのデ
ータの転送期間を要する。これは、1ブロック内の全画
素データが文字・線画抽出部103に入力し終らないう
ちは、色情報を確定することができないからである。従
って、バッファ102から出力される画素データは、文
字・線画抽出部103から出力されるビットマップデー
タに対して、時間的に1ブロック以上先行してしまう。
そこで、その画素データを遅延部104で遅れさせた
後、平均値演算部105に送ることで、平均値演算部1
05に入力される画素データとビットマップデータが空
間的に一致する情報として同時に入力されることにな
る。
【0021】ここで、平均値演算部105は、ビットマ
ップデータが“0”に対応する画素データだけから平均
値を演算し、また平均値は、各ブロックごとに演算す
る。
【0022】図2は、上述の平均値演算部105の一構
成例を示す図であり、以下、図2を参照して簡単にその
動作を説明する。
【0023】同図において、上述の画素データは端子2
01より入力され、セレクタ203の一方の入力端子
(0)に入力される。また、ビットマップデータは端子
202より入力され、セレクタ203の切換制御信号と
して印加され、同時に反転回路205にて反転され、カ
ウンタ206に入力される。ここで、セレクタ203の
もう一方の入力端子(1)には“0”が入力され、ビッ
トマップデータが“0”の時は画素データが、そうでな
い時は“0”が選択されて、セレクタ203から出力さ
れる。セレクタ203からの出力は、アキュムレータ2
04に入力され、累積加算される。
【0024】一方、反転されたビットマップデータを入
力するカウンタ206は、反転回路205からの出力が
“1”、すなわち、ビットマップデータ中の“0”の個
数をカウントする。但し、平均値演算は各ブロックごと
に行なうので、各ブロックの先頭データの入力に先立っ
て、上述のカウンタ206及びアキュムレータ204を
クリアする必要がある。そのために、不図示の制御部よ
り必要なクリア信号が端子207に入力される。各ブロ
ックの最終データが入力された直後のアキュムレータ2
04の出力値は、ビットマップデータが“0”に対応す
る画素データの値の総和であり、カウンタ206の出力
値は、ビットマップデータ中の“0”の個数であるた
め、割り算器208にてアキュムレータ204の出力値
をカウンタ206の出力値で割ることにより、ビットマ
ップデータが“0”の領域、すなわち抽出した色情報と
等しくない領域での画素データの平均値が求められる。
その平均値が割り算器208から出力されるタイミング
は、ブロック内の最終データを入力した直後だけである
ため、平均値をホールド回路209により1ブロック期
間保持し続け、端子210に出力する。
【0025】以上が第1の実施例における平均値演算部
105の動作内容である。
【0026】ここで、図1に戻り、平均値演算部105
からの出力は、画素データの一部を置換するための置換
データとして、セレクタ108の一方の端子に入力され
る。上述の平均値演算部105の動作説明からもわかる
ように、この演算部105においても、およそ1ブロッ
クの演算遅延が発生するため、セレクタ108に入力さ
れるすべての信号が互いに対応するように、画素データ
は遅延部107で遅延された後、セレクタ108のもう
一方の入力端子に入力され、またビットマップデータは
遅延部106で遅延された後に、セレクタ108の切換
制御信号として入力される。
【0027】そして、セレクタ108では、ビットマッ
プデータが“1”の領域、すなわち多値画像中の文字・
線画の領域のとき、平均値演算部105の出力、すなわ
ち各ブロックにおける文字・線画領域以外の画素データ
の平均値が選択され、ビットマップデータが“0”の領
域、すなわち多値画像中の自然画像領域のとき、元の画
像データが選択されて出力される。
【0028】ここで、従来の説明の時に使用したデータ
を用いて、セレクタ108の出力を説明する。1ブロッ
クの画素データが図10に示す(a)のような値をとる
とき、従来例と同様に、抽出される文字・線画の色情報
は“240”となり、ビットマップ情報は、図10に示
す(b)のようになる。ビットマップ情報において、値
が“0”となる領域について画素データの平均を求める
と、その値は“66”になり、ビットマップ情報におい
て、値が“1”となる領域をその値で置換すると、その
結果は図3に示す値となる。これがセレクタ108の出
力画素データである。そして、その出力データは、第1
の符号化部109にて符号化される。
【0029】従って、符号化されるデータが従来例で
は、図10の(a)に示す値であったものが、第1の実
施例では、図3に示すように、ほとんどエッジの無いデ
ータに置換されているため、直交変換後のエントロピー
が大幅に減少し、符号化効率が大変良くなることがわか
る。
【0030】一方、セレクタ108に入力されたビット
マップデータは、第2の符号化部110にも入力され符
号化される。また、文字・線画の色情報は第3の符号化
部111にて符合される。そして、第1〜第3の符号化
部109〜111でそれぞれ符号化されたデータは、多
重化部112に集められ、多重化処理がなされた後、端
子113に出力される。
【0031】<第2の実施例>次に、本発明に係る第2
の実施例を図面を参照して以下に説明する。
【0032】図4は、第2の実施例における画像符号化
装置の構成を示す概略ブロック図である。同図におい
て、第1の実施例と同一機能を有するものについては同
一符号を付し、説明を省略し、第2の実施例特有の処理
部についてのみ説明する。この実施例において、前述し
た第1の実施例と異なる点は、置換値演算手段の構成で
あり、この実施例ではレジスタ201のみで実現してい
る。
【0033】この置換値演算手段の構成が大幅にシンプ
ルになったのに伴い、この演算手段での遅延が無くな
り、それによって第1の実施例では必要であった遅延部
106,107が不要となった。
【0034】第1の実施例が文字・線画部をブロック内
の他の画素データ、すなわち、自然画像領域の画素デー
タの平均値に置換したのに対し、第2の実施例では、文
字・線画部を直前の自然画像領域の画素データに置換す
るものである。簡単に言ってしまえば、第1の実施例が
平均値置換であったのに対して、第2の実施例は前値置
換である。
【0035】次に、第2の実施例における装置の動作を
以下に説明する。
【0036】端子101から入力された多値画像は、バ
ッファ102でブロック化されて、文字・線画抽出部1
03及び遅延部104に送られる。そして、抽出部10
3によりブロック内の文字・線画の色情報が抽出され、
その文字・線画領域を表わすビットマップ情報が作成さ
れる。この抽出部103が行なう処理に応じて遅延部1
04で画素データが遅らされ、遅延された画素データと
ビットマップデータが同じタイミングでセレクタ108
に入力される。
【0037】このセレクタ108では、遅延部104か
ら入力される画素データとレジスタ201から入力され
るデータとを上述のビットマップデータの値によって選
択し出力する。ここで、ビットマップデータが“0”の
時は画素データを、“1”の時はレジスタ201の出力
データをそれぞれ選択する。なお、レジスタ201の入
力データはセレクタ108からの出力データであり、そ
の内容はビットマップデータが“0”の時、すなわち、
自然画像領域においては、その自然画像の画素データで
あり、ビットマップデータが“1”の時、すなわち、文
字・線画領域においては、レジスタ201の出力データ
である。
【0038】これにより、レジスタ201には、自然画
像領域のみの画素データしか入力されないことがわか
る。また、レジスタ201の入力データは、セレクタ1
08の出力データと同じであり、出力データについも同
じことが言える。従って、文字・線画領域を他の値に置
換した後の画素データは、内容的に自然画像領域のみの
画素データからできていることになる。例えば、前述し
た図10の(a)に示す1ブロックの画素データをバッ
ファ102から読み出し、上述の処理を行なった場合、
セレクタ108の出力は図5に示すような値となる。但
し、ブロック内の画素データは左上から右下へ行方向に
スキャンされるものとする。
【0039】セレクタ108から出力される画素データ
並びに文字・線画抽出部103から出力されるビットマ
ップデータと色情報は、第1の実施例と同様、それぞれ
第1〜第3の符号化部109〜111で符号化された
後、多重化部112で多重化され端子113に出力され
る。 <第3の実施例>次に、本発明に係る第3の実施例を図
面を参照して以下に説明する。
【0040】図6は、第3の実施例における画像符号化
装置の構成を示す概略ブロック図であり、前述した第
1,第2の実施例と同一機能を有するものについては同
一符号を付し、説明を省略する。
【0041】第3の実施例は、置換値演算手段と置換手
段を2組設けて構成した例である。第2の実施例で用い
た遅延値演算手段及び置換手段をそれぞれ第1の置換値
演算手段及び第1の置換手段とし、それに加えて第2の
置換値演算手段として、低域通過フィルタ(以下、「L
PF」と略す)301を有し、第2の置換手段としても
う1つ別のセレクタ306を有するものである。
【0042】その他、第2の実施例に新たに付け加えら
れたものとして、遅延部302及び303、ブロック周
辺検出部304、置換制御部305がある。
【0043】第3の実施例における特徴は、前述した第
2の実施例によって前値置換された画素データと、置換
されていない自然画像領域の画素データとの間に残って
いるエッジを更に小さくするために、LPF301によ
って画素データを平滑化していることである。
【0044】以下、第3の実施例における装置の動作に
ついて説明する。
【0045】文字・線画抽出部103及びセレクタ10
8の出力データは、第2の実施例と全く同じであり、こ
れ以前の処理部についての説明は省略する。
【0046】セレクタ108の出力は、LPF301に
入力され、平滑化処理が行なわれた後、セレクタ306
の一方の入力端子へ入力される。また同時に、遅延部3
02にも入力され、所定の時間遅延された後、セレクタ
306のもう一方の入力端子へ入力される。この遅延部
302の遅延量は、LPF301における演算処理によ
って発生する遅延量と同じである。一方、文字・線画抽
出部103から出力されるビットマップデータも遅延部
302と同じ遅延量を有する遅延部303に入力され、
その分遅延された後、置換制御部305を通り、セレク
タ306の切換制御信号としてセレクタ306に印加さ
れる。この置換制御部305はブロックの周辺部におい
て、遅延部302の出力をLPF301の出力に遅延す
る処理を行なわないようにするためものである。そのた
め、ブロック周辺検出部304では、ブロックの周辺部
を処理するタイミング時にそれを知らせる信号を出力
し、この信号に基づいて置換制御部305は置換の制御
を行なう。
【0047】周辺部にて置換を行なわない理由は、平滑
化処理というものが周辺部のデータを参照するものであ
り、周辺部では、参照参照データが得られないことによ
る。もっとも、LPF301の特性を周辺部において得
ることができない参照データを用いなくてもすむような
演算に適宜切り換えることにより、置換制御部305を
省略することも可能である。
【0048】以上の構成から得られるセレクタ306の
出力データは、次のようになる。
【0049】ブロックの周辺部若しくはビットマップデ
ータの値が“0”の場合は、遅延部302の出力データ
が、そうでない場合には、LPF301の出力データが
セレクタ306の出力データとなる。ここで、LPF3
01のフィルタ計数を図7に示すように設定した場合、
セレクタ306の出力は図8に示すようになり、セレク
タ108の出力である図5に示すデータに対し、階調の
なめらかさが増加している。セレクタ306から出力さ
れる画素データ、並びに遅延部303から出力されるビ
ットマップデータと、文字・線画抽出部103から出力
される色情報は、第1,第2の実施例と同様、それぞれ
第1〜第3の符号化部109〜111で符号化された
後、多重化部112で多重化され、端子113に出力さ
れる。
【0050】以上説明した第1〜第3の実施例における
置換データ演算手段は、前述した各方法に限定されるも
のではない。例えば、第1の実施例では、平均値を演算
するときに、文字・線画領域を除く他のすべての画素デ
ータを用いていたが、これを文字線画領域に接する画素
データのみから求めれば、置換したデータと置換しない
データとの間に生じるエッジの大きさの平均は最小とな
る。また、文字・線画領域に接する画素データの最大値
と最小値のみから平均を演算し、それを置換データとす
ると、置換したデータと置換しないデータとの間に生じ
るエッジの大きさの最大値は最小となる。
【0051】第3の実施例で述べた複数の置換データ演
算手段と、置換手段を用いる方法の組み合わせ方は、前
述した実施例に限るものではなく、これまでに述べた種
々の置換データ演算手段との組み合わせが可能である。
【0052】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置に
適用しても良い。また、システム或いは装置にプログラ
ムを供給することによって達成される場合にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブロックという複数の画素からなる各小単位の観点で、
最も発生頻度の高い最頻値を抽出するようにすること
で、文字がそのブロック内に存在していた場合には、高
い確率で、抽出される対象となるので、高い確率で、文
字・線画等の、品位を劣化させないで符号化を行える
即ち、ブロック内の最頻値に相当しない部分は圧縮率向
上のために非可逆符号化されるが、文字・線画部分は、
その非可逆符号化の対象となる可能性が少なく、画質が
劣化しないように、別に符号化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像符号化装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【図2】第1の実施例における平均値演算部の詳細な構
成を示す図である。
【図3】第1の実施例にて置換処理を行なった後の画素
データを示す図である。
【図4】第2の実施例における画像符号化装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【図5】第2の実施例にて置換処理を行なった後の画素
データを示す図である。
【図6】第3の実施例における画像符号化装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【図7】第3の実施例における低域通過フィルタのフィ
ルタ係数を示す図である。
【図8】第3の実施例にて置換処理を行なった後の画素
データを示す図である。
【図9】従来の画像符号化装置の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図10】1ブロックの画素データとビットマップデー
タを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−183270(JP,A) 特開 平4−139961(JP,A) 特許3122481(JP,B2) テレビ学技法14〔29〕(1990)安藤、 東野、谷中、p.25−30 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素からなるブロック毎に、該ブ
    ロック内の画素値の分布状態に基づいて、最も発生頻度
    の高い最頻値を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された値を有する画素の位置
    に、抽出された値を除くブロック内の他の値から求めら
    れる置換画素値を代入する置換手段と、 前記抽出手段により抽出された値を符号化する第1の符
    号化手段と、 前記抽出手段により抽出された値を有する画素の位置を
    示すビットマップを可逆符号化する第2の符号化手段
    と、 前記置換手段により置換画素値が代入されたブロックを
    周波数成分に変換して非可逆符号化する第3の符号化手
    段とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記置換画素値には、各ブロックにおい
    て前記抽出手段により抽出されない画素の平均値を適用
    することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記置換画素値は、前記抽出手段により
    抽出された画素の近隣画素値を適用することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記置換手段により置換画素値が
    代入されたブロックを平滑化する低域通過フィルタを有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の符号化手段は、各ブロックに
    相当する前記最頻濃度値を示すデータのみを符号化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 複数の画素からなるブロック毎に、該ブ
    ロック内の画素値の分布状態に基づいて、最も発生頻度
    の高い最頻値を抽出し、 抽出された値を有する画素の位置に、抽出された値を除
    くブロック内の他の値から求められる置換画素値を代入
    し、 前記抽出された値を符号化し、 前記抽出された値を有する画素の位置を示すビットマッ
    プを可逆符号化し、 前記置換画素値が代入されたブロックを周波数成分に変
    換して非可逆符号化することを特徴とする画像符号化方
    法。
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