JPH1172711A - 平面波照明を備えた顕微鏡検査装置及び検査方法 - Google Patents
平面波照明を備えた顕微鏡検査装置及び検査方法Info
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- JPH1172711A JPH1172711A JP10196304A JP19630498A JPH1172711A JP H1172711 A JPH1172711 A JP H1172711A JP 10196304 A JP10196304 A JP 10196304A JP 19630498 A JP19630498 A JP 19630498A JP H1172711 A JPH1172711 A JP H1172711A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】試片の3次元像を作るための2光子蛍光顕微鏡
検査を実現する。 【解決手段】この2光子蛍光顕微鏡は、パルスが空間的
かつ時間的に重なるときに蛍光体の2光子放射を起こす
2本のパルスレーザビームを使用する。パルスがお互い
の中を通過すると、重なるライン状領域が移動し、蛍光
体を有する試片の1切片が重なる周期での2光子吸収で
励起される。2本のビーム中のパルスの相対的な遅延を
調節することで、部品を動かすことなく横方向の走査が
行われる。2本のビームが同じ軸方向に向かうとき、2
本のビームのパルスは反対方向に進む間に空間的かつ時
間的に重なり、2光子励起が起こるホットケーキ状領域
を作る。2次元検出器が使用され、2パルス間の時間遅
れを調節すると”ホットケーキ”領域の位置が変化する
ので、3次元像は時間遅れを調節することで作られる。
検査を実現する。 【解決手段】この2光子蛍光顕微鏡は、パルスが空間的
かつ時間的に重なるときに蛍光体の2光子放射を起こす
2本のパルスレーザビームを使用する。パルスがお互い
の中を通過すると、重なるライン状領域が移動し、蛍光
体を有する試片の1切片が重なる周期での2光子吸収で
励起される。2本のビーム中のパルスの相対的な遅延を
調節することで、部品を動かすことなく横方向の走査が
行われる。2本のビームが同じ軸方向に向かうとき、2
本のビームのパルスは反対方向に進む間に空間的かつ時
間的に重なり、2光子励起が起こるホットケーキ状領域
を作る。2次元検出器が使用され、2パルス間の時間遅
れを調節すると”ホットケーキ”領域の位置が変化する
ので、3次元像は時間遅れを調節することで作られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試片の3次元像を作る
ための2光子蛍光顕微鏡検査を実現する方法と装置に関
する。
ための2光子蛍光顕微鏡検査を実現する方法と装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】レーザ蛍光共焦点顕微鏡検査は3次元像
を作るための有効な技術である。これらの3次元像は、
共焦点顕微鏡が有する焦平面外の蛍光を区別して優れた
深度分解能を与える機能によって作られる。その区別
は、検出器の前にピンホールを設置することによって達
成される。代わりとして、深度分解能を与えるために2
光子吸収が使われる。
を作るための有効な技術である。これらの3次元像は、
共焦点顕微鏡が有する焦平面外の蛍光を区別して優れた
深度分解能を与える機能によって作られる。その区別
は、検出器の前にピンホールを設置することによって達
成される。代わりとして、深度分解能を与えるために2
光子吸収が使われる。
【0003】2光子顕微鏡検査技術は、Denk等によ
って次の論文に紹介された。"Two-Photon Laser Scanni
ng Fluorescence Microscopy", Science,Vol.248,pp73-
76(April,1990).この方法を従来からのレーザ蛍光顕微
鏡検査に使用する動機は多様である。意図した利点に
は、生物系にダメージを与えないこと、より簡単に操作
できる長波長帯を使用すること、それに相対的に近くに
閉じ込められたいわゆる篭に入れられた化合物を解放す
る機能を有すること、が含まれる。
って次の論文に紹介された。"Two-Photon Laser Scanni
ng Fluorescence Microscopy", Science,Vol.248,pp73-
76(April,1990).この方法を従来からのレーザ蛍光顕微
鏡検査に使用する動機は多様である。意図した利点に
は、生物系にダメージを与えないこと、より簡単に操作
できる長波長帯を使用すること、それに相対的に近くに
閉じ込められたいわゆる篭に入れられた化合物を解放す
る機能を有すること、が含まれる。
【0004】従来からのレーザ蛍光顕微鏡検査が励起に
1個の光子λ1しか必要としないのに対し、2光子顕微
鏡検査は(全くその名称で暗示されるように)励起に2
光子λ2+λ3の同時吸収を必要とするという事実から、
前記利点が生起される。エネルギで表すと、hc/λ1
〜hc(1/λ2+1/λ3)である。このように、λ2
とλ3は共にλ1より長波長である。しかしながら、λ2
とλ3が等しい必要のないことに注意することが重要で
ある。事実、蛍光体の励起に必要な純エネルギ量が満足
される限り、任意の波長の組合せを使用することができ
る。また、この前提を3あるいはそれ以上の波長の同時
吸収を含むことに拡張できる点に注意すべきである。こ
れら全ての高次の多光子過程は、高次の強度依存吸収に
帰着する。
1個の光子λ1しか必要としないのに対し、2光子顕微
鏡検査は(全くその名称で暗示されるように)励起に2
光子λ2+λ3の同時吸収を必要とするという事実から、
前記利点が生起される。エネルギで表すと、hc/λ1
〜hc(1/λ2+1/λ3)である。このように、λ2
とλ3は共にλ1より長波長である。しかしながら、λ2
とλ3が等しい必要のないことに注意することが重要で
ある。事実、蛍光体の励起に必要な純エネルギ量が満足
される限り、任意の波長の組合せを使用することができ
る。また、この前提を3あるいはそれ以上の波長の同時
吸収を含むことに拡張できる点に注意すべきである。こ
れら全ての高次の多光子過程は、高次の強度依存吸収に
帰着する。
【0005】1光子蛍光顕微鏡の例を図1に示す。波長
λ1の光が光源10から出て、ダイクロイックミラー1
2と結像レンズ14を通り、像面18に沿う試片16に
照射される。入射光は試片16に含まれている蛍光体を
励起し、蛍光体が入射光の平均パワーに比例する異なる
波長の光を放射するようにする。試片16中の蛍光体か
ら放射される後方散乱光は、ダイクロイックミラー12
で検出器20の方に反射される。これと同じ技術を透過
型配置にも同じように適用することができる。1光子の
場合、蛍光体から放射される光束は励起光強度に比例し
て強くなる。したがって、通常の共焦点配置では集光領
域全体を通してかなりの蛍光がある。一方、図1に示す
ように、焦平面外の蛍光を阻止するために、すなわち像
を作るために、ピンホール22が共役像面に配置されて
いる。
λ1の光が光源10から出て、ダイクロイックミラー1
2と結像レンズ14を通り、像面18に沿う試片16に
照射される。入射光は試片16に含まれている蛍光体を
励起し、蛍光体が入射光の平均パワーに比例する異なる
波長の光を放射するようにする。試片16中の蛍光体か
ら放射される後方散乱光は、ダイクロイックミラー12
で検出器20の方に反射される。これと同じ技術を透過
型配置にも同じように適用することができる。1光子の
場合、蛍光体から放射される光束は励起光強度に比例し
て強くなる。したがって、通常の共焦点配置では集光領
域全体を通してかなりの蛍光がある。一方、図1に示す
ように、焦平面外の蛍光を阻止するために、すなわち像
を作るために、ピンホール22が共役像面に配置されて
いる。
【0006】米国特許5,034,613にDenk等
が開示したように、2光子結像系は、レーザ走査顕微
鏡、固有の長波長(赤あるいは赤外)光を放射する試料
中の色素としての蛍光体、固有の波長のサブピコ秒レー
ザ光源、蛍光体からの放射光を検出する検出器、それ
に、コンピュータによる信号処理、からなる。2光子吸
収の場合、蛍光信号は励起光強度の2乗に比例して増大
する。この強度依存性の結果、焦点(集光領域全体に対
立するものとしての)でだけでかなりの蛍光が発生す
る。したがって、事実、像は1光子レーザ顕微鏡検査で
必要な阻止用ピンホールなしで得られる。
が開示したように、2光子結像系は、レーザ走査顕微
鏡、固有の長波長(赤あるいは赤外)光を放射する試料
中の色素としての蛍光体、固有の波長のサブピコ秒レー
ザ光源、蛍光体からの放射光を検出する検出器、それ
に、コンピュータによる信号処理、からなる。2光子吸
収の場合、蛍光信号は励起光強度の2乗に比例して増大
する。この強度依存性の結果、焦点(集光領域全体に対
立するものとしての)でだけでかなりの蛍光が発生す
る。したがって、事実、像は1光子レーザ顕微鏡検査で
必要な阻止用ピンホールなしで得られる。
【0007】2光子吸収を応用する場合、2乗強度依存
性は、レーザ光源が連続モードよりパルスモードで動作
することを要求する。基本的なことは、試料に総エネル
ギが低くピークパワの高いパルス光を与えることであ
る。レーザ強度(すなわち、W/cm2)は、2光子吸
収が許容速度で進行するのに十分な大きさでなければな
らない。短パルスを使用することによって、十分なSN
比に必要な強度を達成することができる。しかしなが
ら、あるエネルギレベルを超えると、パルスはフォトブ
リーチング(光退色)を起こし、あるいは試片を損傷し
たりすることがある。したがって、高ピークパワで低エ
ネルギの超短パルスを供給する必要がある。このよう
に、レーザの繰り返し周波数は、連続光励起条件と比べ
十分に低く抑えられる。励起用の低く抑えられたレーザ
照射は、試片に対して有益である。ピコ秒とフェムト秒
レーザが2光子蛍光信号を発生させるために使用され
る。その信号は強度の2乗に比例して増大するので、ほ
とんどのシステムが非常に短いフェムト秒パルスから恩
恵を受けており、現在、これらの光源は必須になりつつ
ある。Ti:Al2O3やファイバレーザのような信頼性
の高い固体フェムト秒システムの出現は、この点でも役
立つ。
性は、レーザ光源が連続モードよりパルスモードで動作
することを要求する。基本的なことは、試料に総エネル
ギが低くピークパワの高いパルス光を与えることであ
る。レーザ強度(すなわち、W/cm2)は、2光子吸
収が許容速度で進行するのに十分な大きさでなければな
らない。短パルスを使用することによって、十分なSN
比に必要な強度を達成することができる。しかしなが
ら、あるエネルギレベルを超えると、パルスはフォトブ
リーチング(光退色)を起こし、あるいは試片を損傷し
たりすることがある。したがって、高ピークパワで低エ
ネルギの超短パルスを供給する必要がある。このよう
に、レーザの繰り返し周波数は、連続光励起条件と比べ
十分に低く抑えられる。励起用の低く抑えられたレーザ
照射は、試片に対して有益である。ピコ秒とフェムト秒
レーザが2光子蛍光信号を発生させるために使用され
る。その信号は強度の2乗に比例して増大するので、ほ
とんどのシステムが非常に短いフェムト秒パルスから恩
恵を受けており、現在、これらの光源は必須になりつつ
ある。Ti:Al2O3やファイバレーザのような信頼性
の高い固体フェムト秒システムの出現は、この点でも役
立つ。
【0008】超短パルスを2光子顕微鏡に供給するため
に、幾つかの異なる光源が使われてきた。たとえば、高
ピークパワーパルスが、Ti:サファイアとCr:Li
SAFとファイバ源を使って”自由空間”に供給されて
いる。Stock、等の米国出願No.08/763,
381に開示されているように、顕微鏡内の光部品の分
散を補償することができる光ファイバ供給システムを、
高ピークパワーパルスの供給に使用することができる。
に、幾つかの異なる光源が使われてきた。たとえば、高
ピークパワーパルスが、Ti:サファイアとCr:Li
SAFとファイバ源を使って”自由空間”に供給されて
いる。Stock、等の米国出願No.08/763,
381に開示されているように、顕微鏡内の光部品の分
散を補償することができる光ファイバ供給システムを、
高ピークパワーパルスの供給に使用することができる。
【0009】Denk、等の上述の特許とBraken
hoff、等の次の論文"Real-time two-photon confoc
al microscopy using a femtosecond, amplifiedTi:sap
phire system", Journal of Microscopy, Vol.181, pp2
53-259(1996)に報告されているように、ポイント励起条
件とスリット励起条件の両方を使って2光子像を得るの
に、フェムト秒パルスがうまく使われている。2次元視
野を作るのに、ポイント走査ではビームをxとyの両方
に移動する必要があるのに対し、スリット走査ではx方
向に移動するだけでよい。したがって、より高速の走査
はスリット励起条件で可能になる。どちらの励起(ポイ
ントあるいはスリット)モードでも、試片の深さの関数
としてのたくさんの2次元データセットを測定すること
によって、3次元像が作られる。完全な3次元像を得る
ために、これらのデータセットは後でコンピュータ中で
再構築される。
hoff、等の次の論文"Real-time two-photon confoc
al microscopy using a femtosecond, amplifiedTi:sap
phire system", Journal of Microscopy, Vol.181, pp2
53-259(1996)に報告されているように、ポイント励起条
件とスリット励起条件の両方を使って2光子像を得るの
に、フェムト秒パルスがうまく使われている。2次元視
野を作るのに、ポイント走査ではビームをxとyの両方
に移動する必要があるのに対し、スリット走査ではx方
向に移動するだけでよい。したがって、より高速の走査
はスリット励起条件で可能になる。どちらの励起(ポイ
ントあるいはスリット)モードでも、試片の深さの関数
としてのたくさんの2次元データセットを測定すること
によって、3次元像が作られる。完全な3次元像を得る
ために、これらのデータセットは後でコンピュータ中で
再構築される。
【0010】レーザビームと試片の走査あるいは偏向に
は幾つかの異なる方法がある。音響光学偏向は、励起パ
ルス幅を増大させ、分散のために2光子強度をかなり低
下させるので、2光子像システムには使われない。検流
計の走査器に取り付けられたミラーは、図2に示すよう
に、分散が無視でき、パルス幅を保存するので、好まし
いビーム走査法である。2次元視野を実測するために
は、十分な次数の自由度が得られるように、幾つかの走
査器を使用する必要がある。
は幾つかの異なる方法がある。音響光学偏向は、励起パ
ルス幅を増大させ、分散のために2光子強度をかなり低
下させるので、2光子像システムには使われない。検流
計の走査器に取り付けられたミラーは、図2に示すよう
に、分散が無視でき、パルス幅を保存するので、好まし
いビーム走査法である。2次元視野を実測するために
は、十分な次数の自由度が得られるように、幾つかの走
査器を使用する必要がある。
【0011】図2に示す例で、回転ミラー24と26
は、入射レーザビームを焦平面内でxとy方向に走査す
るために回転する。試料28を光軸に沿って顕微鏡対物
レンズ30に対して動かすことによって、焦平面が変化
し、3次元像が作られる。試料28を透過してくる蛍光
体からの放射を検出するために、光電子増倍管が使用さ
れる。蛍光検出に2次元電荷結合素子(CCD)アレイ
を使用する(光電子増倍管に対立するものとして)なら
ば、像を作るために試料からの蛍光が走査されないよう
にする必要がある(すなわち、蛍光が走査光学系を素通
りして入射ビームと反対方向に進むようにしなければな
らない)。このことは、システムの光学設計をより一層
複雑にする。多数の走査系を使う別の問題は、走査速度
の不均一である。これは結果として横方向の像質の違い
を起こす。この問題は、多分、走査速度の増大と共に増
大する。
は、入射レーザビームを焦平面内でxとy方向に走査す
るために回転する。試料28を光軸に沿って顕微鏡対物
レンズ30に対して動かすことによって、焦平面が変化
し、3次元像が作られる。試料28を透過してくる蛍光
体からの放射を検出するために、光電子増倍管が使用さ
れる。蛍光検出に2次元電荷結合素子(CCD)アレイ
を使用する(光電子増倍管に対立するものとして)なら
ば、像を作るために試料からの蛍光が走査されないよう
にする必要がある(すなわち、蛍光が走査光学系を素通
りして入射ビームと反対方向に進むようにしなければな
らない)。このことは、システムの光学設計をより一層
複雑にする。多数の走査系を使う別の問題は、走査速度
の不均一である。これは結果として横方向の像質の違い
を起こす。この問題は、多分、走査速度の増大と共に増
大する。
【0012】多数の生物学的疑問は、実時間で3次元像
を作る機能を使って解明される。最近のデータ取得と再
生の方法は、3次元領域全体を検査する速度を制限して
いる。速度を制限する因子には次のものが含まれる。す
なわち、被検試片体の中をポイントあるいはライン励起
源で走査するのに必要な時間、与えられた軸方向深さで
の各2次元視野のデータ取得、このデータのある種の蓄
積媒体への転送、最後に、試片の3次元プロファイルを
構築するための2次元視野の操作、が含まれる。次に考
慮すべき問題は、これまでの2光子走査システムにおけ
る保存しなければならない情報の総数である。作られる
全ての3次元像の場合、巨大な数のデータセットが発生
する。
を作る機能を使って解明される。最近のデータ取得と再
生の方法は、3次元領域全体を検査する速度を制限して
いる。速度を制限する因子には次のものが含まれる。す
なわち、被検試片体の中をポイントあるいはライン励起
源で走査するのに必要な時間、与えられた軸方向深さで
の各2次元視野のデータ取得、このデータのある種の蓄
積媒体への転送、最後に、試片の3次元プロファイルを
構築するための2次元視野の操作、が含まれる。次に考
慮すべき問題は、これまでの2光子走査システムにおけ
る保存しなければならない情報の総数である。作られる
全ての3次元像の場合、巨大な数のデータセットが発生
する。
【0013】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、レーザビームの入射角の偏向なしで試片の2次元断
面像を作るための2光子蛍光顕微鏡検査を提供すること
である。本発明の別の目的は、2光子蛍光顕微鏡におけ
る、レーザビームの横方向走査に必要な部品移動を取り
除くことである。本発明の別の目的は、2光子蛍光顕微
鏡におけるレーザビームの横方向走査を正確に調節する
ことである。
は、レーザビームの入射角の偏向なしで試片の2次元断
面像を作るための2光子蛍光顕微鏡検査を提供すること
である。本発明の別の目的は、2光子蛍光顕微鏡におけ
る、レーザビームの横方向走査に必要な部品移動を取り
除くことである。本発明の別の目的は、2光子蛍光顕微
鏡におけるレーザビームの横方向走査を正確に調節する
ことである。
【0014】本発明のさらに別の目的は、レーザビーム
の横方向走査なしで2次元像を作ることである。本発明
のさらに別の目的は、部品移動なしの2光子蛍光顕微鏡
で、3次元像を作ることである。本発明のさらに別の目
的は、実時間で3次元像を作ることと、3次元像を作る
ために必要なデータ蓄積量を減らすことである。
の横方向走査なしで2次元像を作ることである。本発明
のさらに別の目的は、部品移動なしの2光子蛍光顕微鏡
で、3次元像を作ることである。本発明のさらに別の目
的は、実時間で3次元像を作ることと、3次元像を作る
ために必要なデータ蓄積量を減らすことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上の目的を達成するため
に、本発明の2光子蛍光顕微鏡は、波長がλ2、λ3の2
つのパルスレーザビームを備えており、この2つのパル
スが空間的かつ時間的に重なったとき蛍光体の2光子放
射を引き起こす。一つの実施例によれば、2つのビーム
のパルスが同じ軸に沿って、時間的には分離して試片に
照射される。λ2の光を反射する反射体は、反射された
波長λ2のパルスが試片内で波長λ3のパルスと空間的か
つ時間的に重なるように配置される。ビームは互いに平
面波であるので、それらはホットケーキ状領域を形成
し、その領域内で2光子励起が起こる。横方向の走査な
しで一度に試片の2次元部分を検出するために、2次元
電荷結合素子(CCD)アレイのような2次元検出器が
使われる。3次元像は、2つのパルスの交差で作られ
る”ホットケーキ”領域の位置を変化させることによっ
て作られる。”ホットケーキ”の位置は、試片をビーム
の軸方向に動かすか、2つのパルス間の相対的な時間遅
れを調節することによって、変化させられる。後者のや
り方は、部品移動なしで3次元像を作ることを可能にす
る。
に、本発明の2光子蛍光顕微鏡は、波長がλ2、λ3の2
つのパルスレーザビームを備えており、この2つのパル
スが空間的かつ時間的に重なったとき蛍光体の2光子放
射を引き起こす。一つの実施例によれば、2つのビーム
のパルスが同じ軸に沿って、時間的には分離して試片に
照射される。λ2の光を反射する反射体は、反射された
波長λ2のパルスが試片内で波長λ3のパルスと空間的か
つ時間的に重なるように配置される。ビームは互いに平
面波であるので、それらはホットケーキ状領域を形成
し、その領域内で2光子励起が起こる。横方向の走査な
しで一度に試片の2次元部分を検出するために、2次元
電荷結合素子(CCD)アレイのような2次元検出器が
使われる。3次元像は、2つのパルスの交差で作られ
る”ホットケーキ”領域の位置を変化させることによっ
て作られる。”ホットケーキ”の位置は、試片をビーム
の軸方向に動かすか、2つのパルス間の相対的な時間遅
れを調節することによって、変化させられる。後者のや
り方は、部品移動なしで3次元像を作ることを可能にす
る。
【0016】本発明の別の実施例によれば、波長λ2と
λ3の2つのビームが試片の中である交差角θで結合す
る。そうすると、試片のライン状領域内で2つのビーム
が重なる瞬間2光子吸収が起きる。ライン状領域の厚さ
は、交差角θとパルスの長さで決められる。パルスは互
いに透過するので、重なるライン状領域は移動し、蛍光
体を含む試片のスライスが、重なる周期の間の2光子吸
収で励起される。横方向の走査が、2つのビームのパル
スの相対的な遅れを調節することで、部品の移動なしに
達成される。
λ3の2つのビームが試片の中である交差角θで結合す
る。そうすると、試片のライン状領域内で2つのビーム
が重なる瞬間2光子吸収が起きる。ライン状領域の厚さ
は、交差角θとパルスの長さで決められる。パルスは互
いに透過するので、重なるライン状領域は移動し、蛍光
体を含む試片のスライスが、重なる周期の間の2光子吸
収で励起される。横方向の走査が、2つのビームのパル
スの相対的な遅れを調節することで、部品の移動なしに
達成される。
【0017】各々の重なるビーム対は、試片の一つの領
域が2次元視野として検出される光を放射するようにす
る。したがって、3次元領域が高速に走査、検出され、
3次元像を実時間で見たり、表示したりすることができ
るようになる。さらに、本発明のビーム重ね原理を使っ
て3次元表示素子を作ることができる。特に、反対方向
に進む波長λ2とλ3のパルスが表示材料中のホットケー
キ状領域の中で空間的かつ時間的に重なるとき、適当に
添加された表示材料の”ホットケーキ”状領域が励起さ
れる。空間光変調器を一方のビームあるいは両方のビー
ムの通路に挿入することによって、個々のボクセル(3
次元等価ピクセル)がアドレス可能になる。このよう
に、2つのパルス間の相対的な時間遅れを調節して、次
々とやってくるパルスが材料中の異なる点で重なるよう
にすることで、3次元領域が励起される。同じ原理は、
材料の3次元領域中に情報を読み込んだり書き込んだり
するのに応用される。
域が2次元視野として検出される光を放射するようにす
る。したがって、3次元領域が高速に走査、検出され、
3次元像を実時間で見たり、表示したりすることができ
るようになる。さらに、本発明のビーム重ね原理を使っ
て3次元表示素子を作ることができる。特に、反対方向
に進む波長λ2とλ3のパルスが表示材料中のホットケー
キ状領域の中で空間的かつ時間的に重なるとき、適当に
添加された表示材料の”ホットケーキ”状領域が励起さ
れる。空間光変調器を一方のビームあるいは両方のビー
ムの通路に挿入することによって、個々のボクセル(3
次元等価ピクセル)がアドレス可能になる。このよう
に、2つのパルス間の相対的な時間遅れを調節して、次
々とやってくるパルスが材料中の異なる点で重なるよう
にすることで、3次元領域が励起される。同じ原理は、
材料の3次元領域中に情報を読み込んだり書き込んだり
するのに応用される。
【0018】
【実施例】ここに記載した本発明は、超短パルスと2光
子像形成を有する実時間3次元像形成に関する問題を解
決する。本発明の原理を理解するために、最初に直径1
00μm〜10mmの平行ビーム化されたフェムト秒レ
ーザを考える。次に、パルス幅が100フェムト秒(1
00×10-15sec)で、光速cが3×108m/se
c.が与えれた場合、パルスは物理的な範囲3×108
×100×10-15=30マイクロメータ(μm)に限
定されるという事実を考える。そうすると、パルスは空
気中を伝搬する”ホットケーキ”のように見えるように
なる。パルスは直径が100μm〜10mmで、厚さは
非常に薄く僅か30μmである。パルス幅が短くなれば
なるほど、”ホットケーキ”は薄くなる。この超短パル
スの”ホットケーキ”を使う本発明によって、実時間3
次元顕微鏡検査が可能になる。
子像形成を有する実時間3次元像形成に関する問題を解
決する。本発明の原理を理解するために、最初に直径1
00μm〜10mmの平行ビーム化されたフェムト秒レ
ーザを考える。次に、パルス幅が100フェムト秒(1
00×10-15sec)で、光速cが3×108m/se
c.が与えれた場合、パルスは物理的な範囲3×108
×100×10-15=30マイクロメータ(μm)に限
定されるという事実を考える。そうすると、パルスは空
気中を伝搬する”ホットケーキ”のように見えるように
なる。パルスは直径が100μm〜10mmで、厚さは
非常に薄く僅か30μmである。パルス幅が短くなれば
なるほど、”ホットケーキ”は薄くなる。この超短パル
スの”ホットケーキ”を使う本発明によって、実時間3
次元顕微鏡検査が可能になる。
【0019】
【実施例1】図3は本発明の第1実施例に関する2光子
顕微鏡を示している。光源37で作られた平行ビーム3
6が被験試片38に垂直入射する。その平行ビームには
所定の遅延時間δt離れた波長がλ2、λ3の2つのパル
ス(40、42)が含まれている。これらのパルスを含
むこの平行ビーム36は、照明光源の働きをする。試片
はλ2とλ3の2光子の同時吸収でのみ励起される適当な
蛍光体でラベリングされている。したがって、2つのパ
ルスが同時に起きない、すなわちδtがゼロに等しくな
い限り蛍光体は励起されないで残り、放射がなく、像が
見えない。
顕微鏡を示している。光源37で作られた平行ビーム3
6が被験試片38に垂直入射する。その平行ビームには
所定の遅延時間δt離れた波長がλ2、λ3の2つのパル
ス(40、42)が含まれている。これらのパルスを含
むこの平行ビーム36は、照明光源の働きをする。試片
はλ2とλ3の2光子の同時吸収でのみ励起される適当な
蛍光体でラベリングされている。したがって、2つのパ
ルスが同時に起きない、すなわちδtがゼロに等しくな
い限り蛍光体は励起されないで残り、放射がなく、像が
見えない。
【0020】図3に示すように、試料38の入射ビーム
36と反対側には窓44が配設され、その窓44には波
長λ2の光を反射し、それ以外の全ての波長の光を透過
するように膜が付けてある。波長λ2のパルス40が試
料に最初に入射するので、このパルスは窓44で反射さ
れ、試料38の中を逆方向に進み、波長λ3のパルスと
交差する。この交差時、”ホットケーキ”領域は蛍光体
の励起条件を満たすようになる。試片のどの部分も蛍光
体でラベリングされており、このホットケーキ領域に存
在する蛍光体が2光子蛍光を放射し、反射と透過のどち
らでも可視化できる像面46を作る。このシステムの深
さ分解能は、パルスが制限される空間的な範囲、すなわ
ち”ホットケーキ”の”厚さ”で決まる。さらに重要な
ことには、一つの走査構成要素もなしに、あるいは蛍光
の走査なしに完全な2次元視野が作られる。したがっ
て、本発明では不均一な走査速度が横方向の像質に影響
するという心配がない。2次元視野を作るためにポイン
ト走査もライン走査も不要なので、この像が作られる時
間は本質的に短い。視野は結像レンズ48を透過し、顕
微鏡を通りCCDアレイあるいはそれと等価な2次元検
出器50で記録される。
36と反対側には窓44が配設され、その窓44には波
長λ2の光を反射し、それ以外の全ての波長の光を透過
するように膜が付けてある。波長λ2のパルス40が試
料に最初に入射するので、このパルスは窓44で反射さ
れ、試料38の中を逆方向に進み、波長λ3のパルスと
交差する。この交差時、”ホットケーキ”領域は蛍光体
の励起条件を満たすようになる。試片のどの部分も蛍光
体でラベリングされており、このホットケーキ領域に存
在する蛍光体が2光子蛍光を放射し、反射と透過のどち
らでも可視化できる像面46を作る。このシステムの深
さ分解能は、パルスが制限される空間的な範囲、すなわ
ち”ホットケーキ”の”厚さ”で決まる。さらに重要な
ことには、一つの走査構成要素もなしに、あるいは蛍光
の走査なしに完全な2次元視野が作られる。したがっ
て、本発明では不均一な走査速度が横方向の像質に影響
するという心配がない。2次元視野を作るためにポイン
ト走査もライン走査も不要なので、この像が作られる時
間は本質的に短い。視野は結像レンズ48を透過し、顕
微鏡を通りCCDアレイあるいはそれと等価な2次元検
出器50で記録される。
【0021】像の3番目の次元は、試片38を顕微鏡の
軸に沿って前後に走査するか、40と42のパルス間の
遅延時間δtを変えることによって作られる。試片38
をビデオレートの2〜3倍の早さで動かすことで、完全
な3次元2光子像を実時間で直接見ることができるよう
になるし、あるいはビデオシステムで間接的に見ること
ができるようになる。パルス間の遅延時間を高速に変化
させることができると、同じことが正しく行われるよう
になる。この2番目の方法は、顕微鏡が動く部品をもた
ないので、特に魅力的である。試片は静止したままで、
レーザビームを空間的に走査したり、あるいは蛍光を走
査する走査器が不要である。
軸に沿って前後に走査するか、40と42のパルス間の
遅延時間δtを変えることによって作られる。試片38
をビデオレートの2〜3倍の早さで動かすことで、完全
な3次元2光子像を実時間で直接見ることができるよう
になるし、あるいはビデオシステムで間接的に見ること
ができるようになる。パルス間の遅延時間を高速に変化
させることができると、同じことが正しく行われるよう
になる。この2番目の方法は、顕微鏡が動く部品をもた
ないので、特に魅力的である。試片は静止したままで、
レーザビームを空間的に走査したり、あるいは蛍光を走
査する走査器が不要である。
【0022】本発明の別の特徴は、3次元像が2次元視
野として記録されるということである。すなわち、蛍光
を検出器の前のスリットを使って共焦点で検出する必要
がないので、検出される蛍光は狭い焦平面に限定されな
い。むしろ、励起領域内のz軸(すなわち、検出器の光
軸)に沿う異なる点からの蛍光を含む励起された”ホッ
トケーキ”領域全体の蛍光が検出される。したがって、
適当な開口数の結像レンズを使うことで、たとえばCC
Dアレイによる(z軸に垂直なx,y方向の)2次元視
野内の蛍光検出からz方向の深さを知ることができる。
このように、3次元像が2次元視野として記録されるの
で、3次元領域を表すのに必要な検出数が減少する。こ
の自動的な像圧縮は、蓄積データ量を劇的に減らし、し
たがって、生物試片が観察される所定の像蓄積スペース
の範囲を増やす。Chen、等によって、ここに参考文
献として上げられた"The Collection, Processing, and
Display of Digital Three-Dimensional Images of Bi
ological Specimens", Handbook of Biological Confor
cal Microscopy, Chapter13, Second Edition, Plenum
Press(1995)に開示されているように、この場合の深さ
分解能は、像捕捉後の処理を通して高められる。深さ分
解能は、システムの開口数を減らすことでも高められ
る。
野として記録されるということである。すなわち、蛍光
を検出器の前のスリットを使って共焦点で検出する必要
がないので、検出される蛍光は狭い焦平面に限定されな
い。むしろ、励起領域内のz軸(すなわち、検出器の光
軸)に沿う異なる点からの蛍光を含む励起された”ホッ
トケーキ”領域全体の蛍光が検出される。したがって、
適当な開口数の結像レンズを使うことで、たとえばCC
Dアレイによる(z軸に垂直なx,y方向の)2次元視
野内の蛍光検出からz方向の深さを知ることができる。
このように、3次元像が2次元視野として記録されるの
で、3次元領域を表すのに必要な検出数が減少する。こ
の自動的な像圧縮は、蓄積データ量を劇的に減らし、し
たがって、生物試片が観察される所定の像蓄積スペース
の範囲を増やす。Chen、等によって、ここに参考文
献として上げられた"The Collection, Processing, and
Display of Digital Three-Dimensional Images of Bi
ological Specimens", Handbook of Biological Confor
cal Microscopy, Chapter13, Second Edition, Plenum
Press(1995)に開示されているように、この場合の深さ
分解能は、像捕捉後の処理を通して高められる。深さ分
解能は、システムの開口数を減らすことでも高められ
る。
【0023】さらに、波長λ2とλ3が同じでない場合、
バックグランドの影響を受けない結像が可能である。こ
の方法の可能性に関する重要な疑問は、2つの異なる波
長の光子の相対的な断面積が1つの波長(に縮退した場
合)の断面積と同じであるかどうかである。これは実験
的に検証された。周波数を2倍にしたファイバーレーザ
が混合色素(APSS)に集光され、2光子蛍光が測定
された。この色素に必要な縮退したあるいは1色の2光
子励起波長は、777nmである。周波数を2倍にした
ファイバーシステムの出力は、777nmに合致するよ
うに調節される。さらに、光パラメトリック発振を使っ
て、同じレーザシステムから1165nmの発振とこの
周波数を2倍にすることによる583nmの発振を得
た。これらの波長は 1/583+1/1165=1/777+1/777 のように決められた。この方法では、2色(λ2=58
3nm、λ3=1165nm)の場合と縮退した場合
(2λ1=777nm)で、同じ断面積が励起された。
蛍光速度Wは、1色の2光子過程の場合、 W〜σ(I1)2 であり、2色過程の場合は W〜σ(I2I3) である。ここで、Iは強度である。これらの過程は実験
の誤差範囲内で等しいと考えられた。なぜなら、I12
=I2I3の場合、蛍光速度は同じであり、事実、1色と
2色の2光子断面積が同じであることが検証されている
からである。
バックグランドの影響を受けない結像が可能である。こ
の方法の可能性に関する重要な疑問は、2つの異なる波
長の光子の相対的な断面積が1つの波長(に縮退した場
合)の断面積と同じであるかどうかである。これは実験
的に検証された。周波数を2倍にしたファイバーレーザ
が混合色素(APSS)に集光され、2光子蛍光が測定
された。この色素に必要な縮退したあるいは1色の2光
子励起波長は、777nmである。周波数を2倍にした
ファイバーシステムの出力は、777nmに合致するよ
うに調節される。さらに、光パラメトリック発振を使っ
て、同じレーザシステムから1165nmの発振とこの
周波数を2倍にすることによる583nmの発振を得
た。これらの波長は 1/583+1/1165=1/777+1/777 のように決められた。この方法では、2色(λ2=58
3nm、λ3=1165nm)の場合と縮退した場合
(2λ1=777nm)で、同じ断面積が励起された。
蛍光速度Wは、1色の2光子過程の場合、 W〜σ(I1)2 であり、2色過程の場合は W〜σ(I2I3) である。ここで、Iは強度である。これらの過程は実験
の誤差範囲内で等しいと考えられた。なぜなら、I12
=I2I3の場合、蛍光速度は同じであり、事実、1色と
2色の2光子断面積が同じであることが検証されている
からである。
【0024】図3に示す第1実施例では、波長λ2とλ3
の2つのパルスが一方向から一本のビームとなって試片
に入射するのに対して、図6に示すように、パルスを互
いに反対側から入射するようにしてもよい。こうするこ
とで、反射窓44を省略することができる。
の2つのパルスが一方向から一本のビームとなって試片
に入射するのに対して、図6に示すように、パルスを互
いに反対側から入射するようにしてもよい。こうするこ
とで、反射窓44を省略することができる。
【0025】
【実施例2】図4に示す本発明の第2実施例にしたがっ
て、それぞれ波長がλ2とλ3の2本の平行パルスレーザ
ビーム52と54が交差角θで結合する。図4に示すよ
うに、各ビームのパルスを表す2つの”ホットケーキ”
56と58が2本のビームの交差部で衝突する。これら
2つのパルスの交差は、ラインに見えるようになる。こ
の交差部に適当にラベリングされた試片60があれば、
各ビームからのパルスが空間的かつ時間的に一致し、2
光子信号を発生する。2光子信号は2つの”ホットケー
キ”56と58が交差する領域内でのみ発生する。した
がって、結像レンズ64を通してθを2分する方向から
システムを見下ろす2次元検出器62は、ラインを見る
ことになる。このラインの幅はパルス幅と交差角θで決
まる。
て、それぞれ波長がλ2とλ3の2本の平行パルスレーザ
ビーム52と54が交差角θで結合する。図4に示すよ
うに、各ビームのパルスを表す2つの”ホットケーキ”
56と58が2本のビームの交差部で衝突する。これら
2つのパルスの交差は、ラインに見えるようになる。こ
の交差部に適当にラベリングされた試片60があれば、
各ビームからのパルスが空間的かつ時間的に一致し、2
光子信号を発生する。2光子信号は2つの”ホットケー
キ”56と58が交差する領域内でのみ発生する。した
がって、結像レンズ64を通してθを2分する方向から
システムを見下ろす2次元検出器62は、ラインを見る
ことになる。このラインの幅はパルス幅と交差角θで決
まる。
【0026】交差角の両極端は簡単に示される。θ=0
の場合、完全な2次元視野が広がり、平面波すなわち、
第1実施例に示された幾何学配置になる。したがって、
第1実施例の平面波を作るシステムは、第2実施例でθ
=0とした特別のケースである。90度あるいはそれ以
下の交差角の場合、平面よりむしろラインができる。ラ
インの幅は角度が減少すると増加し、θ=0で平面波に
なる。
の場合、完全な2次元視野が広がり、平面波すなわち、
第1実施例に示された幾何学配置になる。したがって、
第1実施例の平面波を作るシステムは、第2実施例でθ
=0とした特別のケースである。90度あるいはそれ以
下の交差角の場合、平面よりむしろラインができる。ラ
インの幅は角度が減少すると増加し、θ=0で平面波に
なる。
【0027】次のことを理解することが重要である。す
なわち、ビーム52と54に沿って発生する信号が互い
に無関係であるのに対し、交差領域からの2光子信号強
度は、同時に存在する両ビームのパルス56と58の存
在に依存し、2色あるいは1色が2光子信号発生に使わ
れる、ということを理解することが重要である。はじめ
に、2色が使われる(すなわち、波長λ2とλ3が異な
る)場合を考える。この場合は、一方のビームが遮られ
ると、2光子信号が発生しない。同様に、一方のビーム
が遅れて2本のビームが交差領域に同時に到達しない
と、2光子信号は最早発生しない。これが背景光の影響
を受けない動作モードである。
なわち、ビーム52と54に沿って発生する信号が互い
に無関係であるのに対し、交差領域からの2光子信号強
度は、同時に存在する両ビームのパルス56と58の存
在に依存し、2色あるいは1色が2光子信号発生に使わ
れる、ということを理解することが重要である。はじめ
に、2色が使われる(すなわち、波長λ2とλ3が異な
る)場合を考える。この場合は、一方のビームが遮られ
ると、2光子信号が発生しない。同様に、一方のビーム
が遅れて2本のビームが交差領域に同時に到達しない
と、2光子信号は最早発生しない。これが背景光の影響
を受けない動作モードである。
【0028】1色(波長λ2とλ3が同じ)で、2光子過
程の場合、パルス56と58が試片60の中で交差する
かどうかにかかわらず、2光子蛍光の背景光が発生す
る。ビーム52と54のどちらかが遮られても、残りの
ビームが2光子蛍光の背景光を発生する。同様に、遅れ
を調節してパルスが交差領域内で出会わないようにして
も、まだ、各ビームは2光子蛍光の背景光を発生する。
適当なタイミングで交差信号が発生し、背景光に重畳す
る。ピーク対背景光であるSN比は、おおよそ4:1で
ある。一方のビームをチョッピングし、像減算技術を使
うことが、SN比を大幅に改善し、2色、2光子の場合
に似た背景光の影響を受けない動作を作り出す。
程の場合、パルス56と58が試片60の中で交差する
かどうかにかかわらず、2光子蛍光の背景光が発生す
る。ビーム52と54のどちらかが遮られても、残りの
ビームが2光子蛍光の背景光を発生する。同様に、遅れ
を調節してパルスが交差領域内で出会わないようにして
も、まだ、各ビームは2光子蛍光の背景光を発生する。
適当なタイミングで交差信号が発生し、背景光に重畳す
る。ピーク対背景光であるSN比は、おおよそ4:1で
ある。一方のビームをチョッピングし、像減算技術を使
うことが、SN比を大幅に改善し、2色、2光子の場合
に似た背景光の影響を受けない動作を作り出す。
【0029】Brakenhoff、等によって上述の
文献中に開示されているように、従来の2光子共焦点シ
ステムでは、ライン状の滑子で試片を走査することで実
時間像が作られていた。このライン状の滑子は、単一の
レーザビーム(とパルス)を空間的に操作するものであ
る。本発明の第2実施例によれば、2つのパルスを使
い、2本のレーザビームが交差することで、ライン状滑
子が作られる。ラインは各ビームのそれぞれの短いパル
ス幅で決まる。したがって、”時間的”滑子が作られ
る。従来法に比べ、滑子を作るためのビームの空間的調
整が不要である。従来の空間的滑子と比べた本発明の時
間的滑子のすばらしい別の特徴は、時間的滑子が走査さ
れるということである。時間的滑子は、一方のレーザパ
ルスを他方のビームより遅延させることによって走査さ
れる。対照的に、どんなタイプの時間的遅延をしても従
来の走査される空間的滑子にはならず、ビームは時間的
遅延以外の方法で物理的に偏向されなければならない。
文献中に開示されているように、従来の2光子共焦点シ
ステムでは、ライン状の滑子で試片を走査することで実
時間像が作られていた。このライン状の滑子は、単一の
レーザビーム(とパルス)を空間的に操作するものであ
る。本発明の第2実施例によれば、2つのパルスを使
い、2本のレーザビームが交差することで、ライン状滑
子が作られる。ラインは各ビームのそれぞれの短いパル
ス幅で決まる。したがって、”時間的”滑子が作られ
る。従来法に比べ、滑子を作るためのビームの空間的調
整が不要である。従来の空間的滑子と比べた本発明の時
間的滑子のすばらしい別の特徴は、時間的滑子が走査さ
れるということである。時間的滑子は、一方のレーザパ
ルスを他方のビームより遅延させることによって走査さ
れる。対照的に、どんなタイプの時間的遅延をしても従
来の走査される空間的滑子にはならず、ビームは時間的
遅延以外の方法で物理的に偏向されなければならない。
【0030】完全な3次元2光子像を作ることができる
この方法は、これまでに確立された方法と比べても独特
である。θ=0の場合、第1実施例で説明したように、
試片を顕微鏡の軸方向において前後に走査するか、パル
ス間の遅延を変えることで、3次元像を作ることができ
る。θ>0の場合は、同じ効果を出すために、一方のビ
ームのパルスが他方のビームに関して連続的に遅延され
る。図4に示すように、相対的な遅延時間δtが2つの
パルスの間で変えられるので、ラインが試片を横方向に
掃引する。各遅延毎に、試片の軸方向の切片が可視化さ
れる。この切片はθ=0の場合の”ホットケーキ”と9
0度の角度をなし、図4の点線で示す光軸とは平行であ
る。連続する一連の遅延の場合、完全な3次元領域が掃
引される。
この方法は、これまでに確立された方法と比べても独特
である。θ=0の場合、第1実施例で説明したように、
試片を顕微鏡の軸方向において前後に走査するか、パル
ス間の遅延を変えることで、3次元像を作ることができ
る。θ>0の場合は、同じ効果を出すために、一方のビ
ームのパルスが他方のビームに関して連続的に遅延され
る。図4に示すように、相対的な遅延時間δtが2つの
パルスの間で変えられるので、ラインが試片を横方向に
掃引する。各遅延毎に、試片の軸方向の切片が可視化さ
れる。この切片はθ=0の場合の”ホットケーキ”と9
0度の角度をなし、図4の点線で示す光軸とは平行であ
る。連続する一連の遅延の場合、完全な3次元領域が掃
引される。
【0031】図5は、第2実施例の代替配置を示してお
り、ここでは波長がλ2とλ3の2本の平行レーザパルス
ビーム66、68が交差角θで結合される。交差角θ
は、検出器62の光軸と直交する軸と関係がある。この
場合、交差するパルス70と72の各対で作られる”切
片”は、検出器62の光軸と直角をなし、ビームが角θ
で向かい合って並ぶ軸と平行である。2つのパルス70
と72の間の相対的な遅延δtが変化すると、ライン状
の滑子が検出器の光軸に沿って試片を掃引する。
り、ここでは波長がλ2とλ3の2本の平行レーザパルス
ビーム66、68が交差角θで結合される。交差角θ
は、検出器62の光軸と直交する軸と関係がある。この
場合、交差するパルス70と72の各対で作られる”切
片”は、検出器62の光軸と直角をなし、ビームが角θ
で向かい合って並ぶ軸と平行である。2つのパルス70
と72の間の相対的な遅延δtが変化すると、ライン状
の滑子が検出器の光軸に沿って試片を掃引する。
【0032】ある応用の場合、光切断モードで動作する
ことが要求される。これは各遅延毎の2次元視野を分け
て記録することを意味する。3次元像は、伝統的な共焦
点顕微鏡検査のように、2次元データセットを使ってた
だちに作られる。しかしながら、本発明は次のような顕
著な特徴を有している。すなわち、本発明では各遅延毎
に、所定軸方向深さでの完全な2次元視野が、以前の技
術体系で最近作られたように、レーザビームあるいは蛍
光を走査することなしに瞬時に作られる。たとえば、図
4に示す構成で、一対の交差するパルスで励起される”
切片”は、検出器の光軸方向に揃えられる。共焦点配置
が使われない(すなわち、検出器の位置にスリットある
いはピンホールがない)とき、この切片からの蛍光が集
められて1セット(ライン)の検出量となり、これら検
出量が結果として生じる像の深さ分解能を与える。
ことが要求される。これは各遅延毎の2次元視野を分け
て記録することを意味する。3次元像は、伝統的な共焦
点顕微鏡検査のように、2次元データセットを使ってた
だちに作られる。しかしながら、本発明は次のような顕
著な特徴を有している。すなわち、本発明では各遅延毎
に、所定軸方向深さでの完全な2次元視野が、以前の技
術体系で最近作られたように、レーザビームあるいは蛍
光を走査することなしに瞬時に作られる。たとえば、図
4に示す構成で、一対の交差するパルスで励起される”
切片”は、検出器の光軸方向に揃えられる。共焦点配置
が使われない(すなわち、検出器の位置にスリットある
いはピンホールがない)とき、この切片からの蛍光が集
められて1セット(ライン)の検出量となり、これら検
出量が結果として生じる像の深さ分解能を与える。
【0033】
【実施例3】幾何学的に限定された大きさのフェムト秒
パルスは、前述の像を作る応用に加えて、他の応用にも
使われる。たとえば、Maruo、等によって"Three-d
imensional microfabrication with two-phton-absorbe
d photopolymerization", Optics Letters, Vol.22, pp
132-134(1997)に最近報告されているように、2光子吸
収が紫外線に感度を有する液体高分子を硬化するのに有
効に使われた。これは、液体高分子の入った容器内に”
書く”ことを可能にし、微視的な構造を形成するために
特定の領域を選択的に硬化することを可能にする。ここ
に記載された方法もこのような関係において使われる。
さらに、有利な点は、ここに記載された技術は3次元構
造を、現在行われているポイントからポイントへ走査し
なければならない技術より早く形成できるということで
ある。
パルスは、前述の像を作る応用に加えて、他の応用にも
使われる。たとえば、Maruo、等によって"Three-d
imensional microfabrication with two-phton-absorbe
d photopolymerization", Optics Letters, Vol.22, pp
132-134(1997)に最近報告されているように、2光子吸
収が紫外線に感度を有する液体高分子を硬化するのに有
効に使われた。これは、液体高分子の入った容器内に”
書く”ことを可能にし、微視的な構造を形成するために
特定の領域を選択的に硬化することを可能にする。ここ
に記載された方法もこのような関係において使われる。
さらに、有利な点は、ここに記載された技術は3次元構
造を、現在行われているポイントからポイントへ走査し
なければならない技術より早く形成できるということで
ある。
【0034】本発明の第3実施例によれば、前述の2光
子放射を選択的に制御する原理が、3次元表示素子を作
るために添加された材料に応用される。2光子吸収のた
めに適度に添加された材料内の(異なる波長の)2本の
交差ビームは、蛍光を放射するために特定のボクセル
(3次元的に等価なピクセル)を材料内に作ることがで
きる。これらのビームは像を作るために領域中を高速に
走査される。本発明の第3実施例の表示素子は、2光子
吸収と次に起こる放射のラインあるいは面を走査なしで
作る機能に依存している。個々のボクセルは、一方のビ
ームあるいは両方のビーム中に空間光変調器(たとえ
ば、2次元液晶アレイのような)を使用することで、ま
すますアドレスされやすくなる。
子放射を選択的に制御する原理が、3次元表示素子を作
るために添加された材料に応用される。2光子吸収のた
めに適度に添加された材料内の(異なる波長の)2本の
交差ビームは、蛍光を放射するために特定のボクセル
(3次元的に等価なピクセル)を材料内に作ることがで
きる。これらのビームは像を作るために領域中を高速に
走査される。本発明の第3実施例の表示素子は、2光子
吸収と次に起こる放射のラインあるいは面を走査なしで
作る機能に依存している。個々のボクセルは、一方のビ
ームあるいは両方のビーム中に空間光変調器(たとえ
ば、2次元液晶アレイのような)を使用することで、ま
すますアドレスされやすくなる。
【0035】たとえば、図6に示すように、波長λ1の
最初のパルスレーザビーム74が光軸に沿って一方から
表示媒質82を透過する。波長λ2の2番目のパルスレ
ーザビーム76が光軸に沿って反対側から表示媒質を透
過する。ボクセルの特定の水平面(図6に示された方向
を向いた)が同時に励起されるように、ビーム74と7
6のパルス78と80の相対的なタイミングが制御され
る。その平面内の個々のボクセルに到達する波長λ1の
光量が、ビーム74の通路に配置された2次元空間光変
調器84で制御される。したがって、空間光変調器が各
ボクセル内の励起と放射の量を制御するために使われ、
表示物質82内での1セットのパルス78と80の交差
で平面像が形成される。3次元像は、パルス78と80
の相対的な遅延を変えることで作られる。遅延を変える
と、パルスは各連続するパルスのセット毎に表示物質内
の異なる平面で交差する。ボクセルサイズ(図6の光軸
方向の長さ)がパルス幅で決まることに注意する必要が
ある。図6に示した例は第1実施例のホットケーキ状の
重なり領域を使っているが、第2実施例のビーム方位を
使うことで3次元表示が行われるようになることはすぐ
に理解できる。
最初のパルスレーザビーム74が光軸に沿って一方から
表示媒質82を透過する。波長λ2の2番目のパルスレ
ーザビーム76が光軸に沿って反対側から表示媒質を透
過する。ボクセルの特定の水平面(図6に示された方向
を向いた)が同時に励起されるように、ビーム74と7
6のパルス78と80の相対的なタイミングが制御され
る。その平面内の個々のボクセルに到達する波長λ1の
光量が、ビーム74の通路に配置された2次元空間光変
調器84で制御される。したがって、空間光変調器が各
ボクセル内の励起と放射の量を制御するために使われ、
表示物質82内での1セットのパルス78と80の交差
で平面像が形成される。3次元像は、パルス78と80
の相対的な遅延を変えることで作られる。遅延を変える
と、パルスは各連続するパルスのセット毎に表示物質内
の異なる平面で交差する。ボクセルサイズ(図6の光軸
方向の長さ)がパルス幅で決まることに注意する必要が
ある。図6に示した例は第1実施例のホットケーキ状の
重なり領域を使っているが、第2実施例のビーム方位を
使うことで3次元表示が行われるようになることはすぐ
に理解できる。
【0036】
【実施例4】図3〜6に示した構成は、3次元領域が高
速に書き込まれて読み出される光メモリデバイスを作る
のに応用される。デジタル情報を蓄積できる典型的な方
法は、あるタイプの蓄積媒体をその状態を1か0として
区別することができるような種類に変えることである。
この変化が持続して書き込みメモリ(ROM)あるいは
消去可能メモリ、すなわち、情報が蓄積され後で回復す
るか元々そこに蓄積されていた情報を消去して新しい情
報が書き込まれるメモリとなる。
速に書き込まれて読み出される光メモリデバイスを作る
のに応用される。デジタル情報を蓄積できる典型的な方
法は、あるタイプの蓄積媒体をその状態を1か0として
区別することができるような種類に変えることである。
この変化が持続して書き込みメモリ(ROM)あるいは
消去可能メモリ、すなわち、情報が蓄積され後で回復す
るか元々そこに蓄積されていた情報を消去して新しい情
報が書き込まれるメモリとなる。
【0037】本発明により、媒質を変化させるために多
光子吸収を使用することで、デジタルデータビットが作
られる。この変化は、たとえば、媒質中の個々の場所に
損傷スポットを作ることで持続する。その変化は、損傷
スポットを作る代わりに媒質の局所的な吸収あるいは放
射の特性を変えることで、一時的になる。このように、
本発明でROMと読みとり/書き込みメモリの両タイプ
のメモリが達成可能になる。
光子吸収を使用することで、デジタルデータビットが作
られる。この変化は、たとえば、媒質中の個々の場所に
損傷スポットを作ることで持続する。その変化は、損傷
スポットを作る代わりに媒質の局所的な吸収あるいは放
射の特性を変えることで、一時的になる。このように、
本発明でROMと読みとり/書き込みメモリの両タイプ
のメモリが達成可能になる。
【0038】記憶、蓄積を達成する基本的な構成は、顕
微鏡検査と3次元表示を実現するために記述されたもの
と同じである。書き込みは波長が同じかあるいは異なる
2本のパルスビームで行われる。2本のビームが空間と
時間の両方で重なると、多光子吸収が起きる。2本の時
空で重なるビームは、記録媒質内の重なり領域での吸収
/放射が時間的に変化できるようにするか、あるいは、
瞬間の多光子誘起誘電破壊によって媒質が永久的に変化
できるようにする、強度である。
微鏡検査と3次元表示を実現するために記述されたもの
と同じである。書き込みは波長が同じかあるいは異なる
2本のパルスビームで行われる。2本のビームが空間と
時間の両方で重なると、多光子吸収が起きる。2本の時
空で重なるビームは、記録媒質内の重なり領域での吸収
/放射が時間的に変化できるようにするか、あるいは、
瞬間の多光子誘起誘電破壊によって媒質が永久的に変化
できるようにする、強度である。
【0039】特に、2本のビームが上述の技術の一つで
媒質内で交差する。媒質としては、特に書き込みビーム
に使われる波長の多光子吸収に感度の高いものが選ばれ
る。たとえば、媒質が400nmで強く吸収するとする
と、800nmあるいは1/λ1+1/λ2=1/400
のような組み合わせ波長の2本の書き込みビームが使わ
れる。ここで、λ1とλ2は書き込みビームの波長であ
る。2本のビームが媒質内で交差し、その交差領域はビ
ームが同一線上にあるかないかでラインあるいは面にな
る。パルス間の相対的な時間を変えると、領域内のライ
ンあるいは面の位置が変化する。多光子吸収がそのライ
ンあるいは面で起こり、それによって情報を記録する。
このラインや面が記録媒質内を空間的に動くようにパル
ス間の相対的な時間が変えられるという事実から、蓄積
は実際3次元的に起きる。それに比べ、フロッピーディ
スクのような標準的な磁気記録媒体では、蓄積がディス
クやテープの表面に起こり、2次元的である。本発明で
は、蓄積が媒質の立体全域にわたって起こり、3次元全
てを使用できるようにする。このように、本発明は横方
向と同様に深さ方向も使用するので蓄積密度の増大に対
応することができる。
媒質内で交差する。媒質としては、特に書き込みビーム
に使われる波長の多光子吸収に感度の高いものが選ばれ
る。たとえば、媒質が400nmで強く吸収するとする
と、800nmあるいは1/λ1+1/λ2=1/400
のような組み合わせ波長の2本の書き込みビームが使わ
れる。ここで、λ1とλ2は書き込みビームの波長であ
る。2本のビームが媒質内で交差し、その交差領域はビ
ームが同一線上にあるかないかでラインあるいは面にな
る。パルス間の相対的な時間を変えると、領域内のライ
ンあるいは面の位置が変化する。多光子吸収がそのライ
ンあるいは面で起こり、それによって情報を記録する。
このラインや面が記録媒質内を空間的に動くようにパル
ス間の相対的な時間が変えられるという事実から、蓄積
は実際3次元的に起きる。それに比べ、フロッピーディ
スクのような標準的な磁気記録媒体では、蓄積がディス
クやテープの表面に起こり、2次元的である。本発明で
は、蓄積が媒質の立体全域にわたって起こり、3次元全
てを使用できるようにする。このように、本発明は横方
向と同様に深さ方向も使用するので蓄積密度の増大に対
応することができる。
【0040】ビット情報をラインあるいは面として蓄積
することは不経済あるいは不必要であるので、書き込み
ビームの一方あるいは両方の通路に空間光変調器が使用
される。空間光変調器は交差ラインあるいは面内の個々
のボクセルに到達する光量を制御する。この方法で、ラ
インあるいは面内のボクセルは個々にアドレス可能にな
り、この技術の有用性が大きく拡張される。他の技術と
比べてのこの方法の特に強い利点は、多数のボクセルを
同時にアドレスできるということである。書き込みビー
ムの一方の通路に”チェッカーボード”マスクを置くこ
とを想像すると、基本的概念を理解しやすい。事実、そ
のようなマスクはプログラム可能な2次元液晶アレイで
作られる。チェッカーボードマスクの黒い領域で光は遮
断され、透明領域は光を透過する。したがって、マスク
を通過するビームの中では、”ホットケーキ”のように
見える入射光ビームがアレイ状の小さな”チェッカーボ
ード”の矩形に分割される。2番目の光の中では、光は
今まで通りに乱されることなく、”ホットケーキ”のよ
うに蓄積媒質に到達する。2本のビームが交差しても、
ラインあるいは面がもはや媒質中に書き込まれることは
ない。なぜなら、一方のアームが多数の遮蔽されたエリ
アをもっており、多光子書き込み処理は、光が両方のビ
ームから供給される領域でのみ起こるからである。した
がって、2本の同一直線上にあるビームの場合、チェッ
カーボードパターン状のボクセルが媒質中に書き込まれ
る。しかしながら、この場合は、ボクセルを含む平面の
垂線が入射光ビームの進行方向を示すkベクトルの2等
分線と直交する。同一直線上にあるビームの場合は、ボ
クセルを含む平面の垂線は、入射光ビームの進行方向を
示すkベクトルと同一直線上にある。この技術の特徴
は、ボクセルが、使用される短パルスの有限な幅で空い
た場所に制限されることである。対照的に、全ての既知
の方法は、書き込みを小さい領域に制限するため空間的
に区別するある型を必要とする。この技術は既知の方法
と異なり、パルス幅を頼りにして書き込まれる領域を制
限する。
することは不経済あるいは不必要であるので、書き込み
ビームの一方あるいは両方の通路に空間光変調器が使用
される。空間光変調器は交差ラインあるいは面内の個々
のボクセルに到達する光量を制御する。この方法で、ラ
インあるいは面内のボクセルは個々にアドレス可能にな
り、この技術の有用性が大きく拡張される。他の技術と
比べてのこの方法の特に強い利点は、多数のボクセルを
同時にアドレスできるということである。書き込みビー
ムの一方の通路に”チェッカーボード”マスクを置くこ
とを想像すると、基本的概念を理解しやすい。事実、そ
のようなマスクはプログラム可能な2次元液晶アレイで
作られる。チェッカーボードマスクの黒い領域で光は遮
断され、透明領域は光を透過する。したがって、マスク
を通過するビームの中では、”ホットケーキ”のように
見える入射光ビームがアレイ状の小さな”チェッカーボ
ード”の矩形に分割される。2番目の光の中では、光は
今まで通りに乱されることなく、”ホットケーキ”のよ
うに蓄積媒質に到達する。2本のビームが交差しても、
ラインあるいは面がもはや媒質中に書き込まれることは
ない。なぜなら、一方のアームが多数の遮蔽されたエリ
アをもっており、多光子書き込み処理は、光が両方のビ
ームから供給される領域でのみ起こるからである。した
がって、2本の同一直線上にあるビームの場合、チェッ
カーボードパターン状のボクセルが媒質中に書き込まれ
る。しかしながら、この場合は、ボクセルを含む平面の
垂線が入射光ビームの進行方向を示すkベクトルの2等
分線と直交する。同一直線上にあるビームの場合は、ボ
クセルを含む平面の垂線は、入射光ビームの進行方向を
示すkベクトルと同一直線上にある。この技術の特徴
は、ボクセルが、使用される短パルスの有限な幅で空い
た場所に制限されることである。対照的に、全ての既知
の方法は、書き込みを小さい領域に制限するため空間的
に区別するある型を必要とする。この技術は既知の方法
と異なり、パルス幅を頼りにして書き込まれる領域を制
限する。
【図1】1光子蛍光共焦点顕微鏡の概観図。
【図2】ミラーでレーザビームを走査することによって
試料の3次元像を作るようにした2光子顕微鏡の概観
図。
試料の3次元像を作るようにした2光子顕微鏡の概観
図。
【図3】本発明の第1実施例に関する平面波照明を使う
2光子顕微鏡システムの概観図。
2光子顕微鏡システムの概観図。
【図4】本発明の第2実施例に関する2つの交差するビ
ームを用いる2光子顕微鏡システムの概観図である。
ームを用いる2光子顕微鏡システムの概観図である。
【図5】本発明の第2実施例に関する2光子顕微鏡の代
替配置の概観図である。
替配置の概観図である。
【図6】本発明の第3実施例に関する2光子蛍光を用い
た3次元表示素子の概観図。
た3次元表示素子の概観図。
【符号の説明】 10、37・・光源、12・・ダイクロイックミラー、
16、38、60・・試片、18、46・・像面、2
0、62・・検出器、22・・ピンホール、24、26
・・回転ミラー、30・・顕微鏡対物レンズ、32・・
光電子増倍管、40・・波長λ2のパルス、42・・波
長λ3のパルス、44・・λ2を反射する膜が付けられた
窓、48、64・・結像レンズ/対物レンズ、50・・
2次元検出器、52、66、68・・ビーム1、λ2、
54・・ビーム2、λ3、74:入力パルス、波長λ1、
76:入力パルス、波長λ2、82:表示媒体、84:
空間光変調器。
16、38、60・・試片、18、46・・像面、2
0、62・・検出器、22・・ピンホール、24、26
・・回転ミラー、30・・顕微鏡対物レンズ、32・・
光電子増倍管、40・・波長λ2のパルス、42・・波
長λ3のパルス、44・・λ2を反射する膜が付けられた
窓、48、64・・結像レンズ/対物レンズ、50・・
2次元検出器、52、66、68・・ビーム1、λ2、
54・・ビーム2、λ3、74:入力パルス、波長λ1、
76:入力パルス、波長λ2、82:表示媒体、84:
空間光変調器。
Claims (47)
- 【請求項1】第1波長の第1パルス(a)と第2波長の
第2パルス(b)を発生し、該第2パルスが該第1パル
スと物質内で交差し、該第1パルスと該第2パルスの空
間的かつ時間的重なりが2光子吸収によって該物質の交
差領域内の蛍光体の励起を引き起こし、該交差領域が平
面に沿って延びる光源と、 該第1パルスと該第2パルスの時間的かつ空間的重なり
部分からの放射の2次元視野を検出する、該交差領域内
の励起された該蛍光体からの放射光を検出するために配
置された検出器と、 を具備することを特徴とする物質中の蛍光体の2光子励
起を引き起こすための装置。 - 【請求項2】前記第1パルスと前記第2パルスが同一方
向から前記物質に入射し、該第2パルスは該第1パルス
に対して相対的に遅延しており、さらに、該第1と該第
2パルスの入射方向と反対側の該物質に配置された反射
体を含み、該反射体は該第1パルスを反射し、その反射
した該第1パルスと入射する該第2パルスが該物質内の
ホットケーキ領域中で時間的かつ空間的に重なるように
した請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】前記光源は前記第1パルスを発生する第1
レーザと前記第2パルスを発生する第2レーザとからな
り、該第1パルスは前記物質に一方の側から光軸に沿っ
て入射し、該第2パルスは該物質に反対側から光軸に沿
って入射し、該第1パルスと該第2パルスが該物質内の
ホットケーキ状領域中で時間的かつ空間的に重なるよう
にした請求項1に記載の装置。 - 【請求項4】前記光源は連続する前記第1と前記第2パ
ルスの対を発生し、連続する対にとっての該第1と該第
2パルスの相対的なタイミングを調節することで前記物
質の3次元領域が走査される請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】前記光源は連続する前記第1と前記第2パ
ルスの対を発生し、前記物質を前記検出器の光軸に沿っ
て動かすことで該物質の3次元領域が走査される請求項
1に記載の装置。 - 【請求項6】前記第1と前記第2のパルスが超短パルス
である請求項1に記載の装置。 - 【請求項7】前記2次元検出器が電荷結合素子(CC
D)アレイである請求項1に記載の装置。 - 【請求項8】前記第1波長が前記第2波長と異なる請求
項1に記載の装置。 - 【請求項9】前記物質が試片である請求項1に記載の装
置。 - 【請求項10】前記物質が3次元表示素子を形成する請
求項1に記載の装置。 - 【請求項11】前記物質がデジタルビット情報を蓄積す
るメモリを含む請求項1に記載の装置。 - 【請求項12】最初の時刻に、蛍光体を有する試片に入
射する第1波長の第1パルス(a)と2番目の時刻に試
片に入射する第2波長の第2パルス(b)を発生し、該
第1パルスと該第2パルスが2光子吸収によって該蛍光
体の2次元視野を瞬間的に励起するために該試片内のホ
ットケーキ領域中で時間的かつ空間的に重なる、光源
と、 ホットケーキ領域内の励起された該蛍光体からの放射光
の2次元視野を検出するために配置された検出器と、 を具備することを特徴とする2光子蛍光顕微鏡。 - 【請求項13】前記第1パルスと前記第2パルスが同一
方向から前記試片に入射し、前記2番目の時刻が前記最
初の時刻と異なり、さらに、該第1と該第2パルスの入
射方向と反対側の該試片に配置された反射体を含み、該
反射体は該第1パルスを反射し、その反射した該第1パ
ルスと入射する該第2パルスが該試片内のホットケーキ
領域中で時間的かつ空間的に重なるようにした請求項1
2に記載の顕微鏡。 - 【請求項14】前記光源は前記第1パルスを発生する第
1レーザと、前記第2パルスを発生する第2レーザを含
み、該第1パルスは前記試片の一方の側から光軸に沿っ
て入射し、該第2パルスは該試片の反対側から光軸に沿
って入射し、該第1パルスと該第2パルスが該試片内の
ホットケーキ領域中で時間的かつ空間的に重なるように
した請求項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項15】前記光源は、連続する前記第1と前記第
2パルスの対を発生し、連続する対にとっての該第1と
該第2パルスのタイミングを調節することで前記試片の
3次元領域が走査される請求項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項16】前記光源は、連続する前記第1と前記第
2パルスの対を発生し、前記試片を前記光源の光軸に沿
って動かすことで該試片の3次元領域が走査される請求
項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項17】前記第1と前記第2パルスが超短パルス
である請求項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項18】前記2次元検出器が電荷結合素子(CC
D)アレイである請求項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項19】前記第1波長が前記第2波長と異なる請
求項12に記載の顕微鏡。 - 【請求項20】蛍光体を有する試片に入射する第1波長
の第1パルスを発生する第1光源と、 該第1パルスの入射角に関して交差する角度で該試片に
入射する第2波長の第2パルスを発生し、所定の瞬間該
第1パルスの一つと該第2パルスの一つが該試片内のラ
イン状領域で交差し、領域内の2光子吸収によって該ラ
イン状領域中の該蛍光体を励起する第2光源と、 領域内の励起された該蛍光体からの放射光を検出するた
めに配置され、該第1パルスの一つと該第2パルスの一
つの交差からの放射の2次元視野を検出する検出器と、 を具備することを特徴とする2光子蛍光顕微鏡。 - 【請求項21】前記第1と前記第2パルスの交差が前記
試片中を進行するにつれて、前記ライン状領域が該試片
内を平面に沿って進行する請求項20に記載の顕微鏡。 - 【請求項22】連続する交差パルス対にとっての前記第
1パルスと前記第2パルスの相対的なタイミングを調節
することで、前記ライン状領域が沿って進行する平面が
横方向に移動するように、前記試片の3次元領域を走査
するようにした請求項21に記載の顕微鏡。 - 【請求項23】前記ライン状領域の幅が前記第1と前記
第2パルスのパルス幅と交差角で決まる請求項20に記
載の顕微鏡。 - 【請求項24】前記第1波長が前記第2波長と異なる請
求項20に記載の顕微鏡。 - 【請求項25】次のステップからなる物質中の蛍光体を
選択的に励起する方法、 第1波長の第1パルスを該物質に向かわせるステップ、 第2波長の第2パルスを該物質に向かわせるステップ、 該第1光パルスと該第2光パルスを該物質内で空間的か
つ時間的に重ね合わせ、該第1と該第2パルスが2光子
吸収によって該物質の交差領域内の該蛍光体の励起を引
き起こし、該交差領域が平面に沿って延びるステップ、 該交差領域内の励起された該蛍光体からの放射光を検出
し、該第1パルスと該第2パルスの時間的かつ空間的重
なり部分からの放射の2次元視野を検出するステップ。 - 【請求項26】前記第1パルスと前記第2パルスが前記
物質に同一方向から入射し、該第2パルスは該第1パル
スに対して相対的に遅延しており、さらに、該第1パル
スを反射するステップを含み、反射した該第1パルスと
入射する該第2パルスが該物質内のホットケーキ領域中
で時間的かつ空間的に重なるようにする請求項25に記
載の方法。 - 【請求項27】前記第1パルスは前記物質に一方の側か
ら光軸に沿って入射し、前記第2パルスは該物質に反対
側から光軸に沿って入射し、該第1パルスと該第2パル
スが該物質内のホットケーキ領域中で時間的かつ空間的
に重なるようにする請求項25に記載の方法。 - 【請求項28】さらに次のステップを含む請求項25に
記載の方法;連続する前記第1と前記第2パルスを発生
するステップ、 一連の連続する対にとっての該第1パルスと該第2パル
スの相対的なタイミングを調節して前記物質の3次元領
域を走査するステップ。 - 【請求項29】さらに次のステップを含む請求項25に
記載の方法;連続する前記第1と前記第2パルスを発生
するステップ、 励起された前記蛍光体からの放射光を検出する検出器の
光軸に沿って前記物質を動かすことで該物質の3次元領
域を走査するステップ。 - 【請求項30】前記第1波長が前記第2波長と異なる請
求項25に記載の方法。 - 【請求項31】第1波長の第1パルス(a)と第2波長
の第2パルス(b)を発生する光源を具備し、該第2パ
ルスが該第1パルスと物質内で交差し、該第1パルスと
該第2パルスの空間的かつ時間的重なりが該物質の交差
領域内で2光子吸収を起こし、該交差領域が平面に沿っ
て延び、前記2光子吸収が該交差領域内で化学反応を誘
起することを特徴とする物質中に2光子励起を起こすた
めの装置。 - 【請求項32】前記物質は、UVに感度を有する液体ポ
リマであり、前記2光子吸収が前記交差領域内の該UV
に感度を有する液体ポリマを硬化させる請求項31に記
載の装置。 - 【請求項33】前記第1パルスと前記第2パルスは同一
方向から前記物質に入射し、該第2パルスは該第1パル
スに対して相対的に遅延しており、さらに、該第1と該
第2パルスの入射方向と反対側の該物質に配置された反
射体を含み、該反射体は該第1パルスを反射し、その反
射した該第1パルスと入射する該第2パルスが該物質内
のホットケーキ状領域中で時間的かつ空間的に重なる、
請求項31に記載の装置。 - 【請求項34】前記光源は、前記第1パルスを発生する
第1レーザと前記第2パルスを発生する第2レーザとか
らなり、該第1パルスは前記物質に一方の側から光軸に
沿って入射し、該第2パルスは該物質に反対側から光軸
に沿って入射し、該第1パルスと該第2パルスが該物質
内のホットケーキ状領域中で時間的かつ空間的に重な
る、請求項31に記載の装置。 - 【請求項35】前記光源は、一連の前記第1と前記第2
パルスの対を発生し、連続する対にとっての該第1パル
スと該第2パルスの相対的なタイミングを調節すること
で前記物質の3次元領域が走査される請求項31に記載
の装置。 - 【請求項36】前記光源は、一連の前記第1と前記第2
パルスの対を発生し、前記物質を一方の走査方向と直交
する方向に動かすことで該物質の3次元領域が走査され
る請求項31に記載の装置。 - 【請求項37】2光子吸収によって特性が変化し、前記
特性変化の有無がディジタル情報を表す物質と、 第1波長の第1パルス(a)と第2波長の第2パルス
(b)を発生し、該物質の交差領域内で2光子吸収を起
こし、それによって交差領域内の該物質の特性を変化さ
せ、その中にディジタル情報を書き込む光源と、 それによってディジタル情報の価値が決まるべく該物質
の前記交差領域内の特性変化の有無を検出するために配
置された検出器と、を具備することを特徴とするメモリ
デバイス。 - 【請求項38】前記交差領域が平面に沿って延びる請求
項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項39】前記第1パルスと前記第2パルスは前記
物質に同一方向から入射し、該第2パルスは該第1パル
スに対して相対的に遅延しており、さらに、該第1と該
第2パルスの入射方向と反対側の該物質に配置された反
射体を含み、該反射体は該第1パルスを反射し、その反
射したパルスと入射する該第2パルスが該物質内のホッ
トケーキ状領域中で時間的かつ空間的に重なる請求項3
7に記載のメモリデバイス。 - 【請求項40】前記光源は、前記第1パルスを発生する
第1レーザと前記第2パルスを発生する第2レーザとか
らなり、該第1パルスは前記物質に一方の側から光軸に
沿って入射し、該第2パルスは該物質に反対側から光軸
に沿って入射し、該第1パルスと該第2パルスが該物質
内のホットケーキ状領域中で時間的かつ空間的に重な
る、請求項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項41】前記光源は、一連の前記第1と前記第2
パルスを発生し、連続する対にとっての該第1パルスと
該第2パルスの相対的なタイミングを調節することで前
記物質の3次元領域が書き込まれる請求項37に記載の
メモリデバイス。 - 【請求項42】前記光源は、一連の前記第1と前記第2
パルスを発生し、前記物質を一方の走査方向と直交する
方向に動かすことで該物質の3次元領域が書き込まれる
請求項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項43】前記第1と前記第2パルスが超短パルス
である請求項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項44】前記検出器が電荷結合素子(CCD)ア
レイである請求項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項45】前記第1波長が前記第2波長と異なる請
求項37に記載のメモリデバイス。 - 【請求項46】さらに、前記第1と前記第2パルスの一
方の通路に配置された空間フィルタを有し、該空間フィ
ルタは前記交差領域の個々の部分に到達する光量を選択
的に減少させ、前記個々の部分に2光子吸収を選択的に
起こし、前記交差領域中にディジタルビットの2次元視
野を一度に書き込む請求項37に記載のメモリデバイ
ス。 - 【請求項47】前記物質は、ディジタル情報を3次元マ
トリックス中に蓄積し、ディジタル情報の2次元アレイ
が一度に検出される請求項37に記載のメモリデバイ
ス。
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