JPH1172529A - コンデンサの絶縁抵抗測定装置 - Google Patents

コンデンサの絶縁抵抗測定装置

Info

Publication number
JPH1172529A
JPH1172529A JP9249866A JP24986697A JPH1172529A JP H1172529 A JPH1172529 A JP H1172529A JP 9249866 A JP9249866 A JP 9249866A JP 24986697 A JP24986697 A JP 24986697A JP H1172529 A JPH1172529 A JP H1172529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
capacitor
voltage
insulation resistance
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9249866A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okubo
宏 大久保
Yoshinao Nishioka
良直 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9249866A priority Critical patent/JPH1172529A/ja
Publication of JPH1172529A publication Critical patent/JPH1172529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】誤差要因を多く内包する安価な回路でもその誤
差要因を補正することで、測定精度を向上させるコンデ
ンサの絶縁抵抗測定装置を提供する。 【解決手段】直流測定電圧Vinを被測定コンデンサ2
に印加し、その漏れ電流をOPアンプ3を主体とする電
流電圧変換回路で電圧換算して測定する絶縁抵抗測定装
置であって、OPアンプ3の負入力に対し、被測定コン
デンサ2とオフセット測定抵抗8とをスイッチ7を介し
て接続する。スイッチ7をオフセット測定抵抗8側に切
り換えた場合のOPアンプ3の出力電圧Vb と、スイッ
チ7を被測定コンデンサ2側に切り換えた場合のOPア
ンプ3の出力電圧Vout とから、次式により被測定コン
デンサ2の絶縁抵抗Rx を求める。 Rx = Rb ・Vin/(Vb −Vout ) なお、Rb はOPアンプ3の帰還抵抗、Vinは測定電圧
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンデンサの絶縁抵
抗測定装置、特に回路の測定誤差を補正できる装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサの絶縁抵抗を測定する一つの
手段として、図1に示すOPアンプを用いた電流電圧
(以下、I/Vと略す)変換回路による測定方式が知ら
れている。これは、測定電源1の直流電圧を被測定コン
デンサ2に印加し、その漏れ電流をOPアンプ3で増幅
し、電圧換算で絶縁抵抗を測定するものである。OPア
ンプ3の負入力は被測定コンデンサ2と接続され、正入
力はアースされている。OPアンプ3の出力は帰還抵抗
4を介して負入力にフィードバックされるとともに、A
/D変換器5を介して解析装置(CPU)6に接続され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なI/V変換回路に使用するOPアンプ3は、微小電流
を測定することから、オフセット電圧Vosとバイアス電
流Ib による測定誤差のために正確な絶縁抵抗を測定で
きない欠点がある。ここで、オフセット電圧VosとはO
Pアンプ3の正入力に発生する電圧であり、バイアス電
流Ib とは帰還抵抗4に流れる電流である。
【0004】そのため、従来ではオフセット電圧とバイ
アス電流が小さい非常に高価なOPアンプを使用する
か、または周辺回路で誤差を調整する必要があった。こ
のため、部品代や調整工数の増加を招き、装置の価格が
高くなるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、誤差要因を多く
内包する安価な回路でもその誤差要因を補正すること
で、測定精度を向上させることが可能なコンデンサの絶
縁抵抗測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、直流測定電圧を被測定コンデンサに印加
し、その漏れ電流をOPアンプを主体とする電流電圧変
換回路で電圧換算して測定する絶縁抵抗測定装置におい
て、OPアンプの負入力に対し、被測定コンデンサとオ
フセット測定抵抗とをスイッチ手段を介して接続し、ス
イッチ手段をオフセット測定抵抗側に切り換えた場合の
OPアンプの出力電圧Vb と、スイッチ手段を被測定コ
ンデンサ側に切り換えた場合のOPアンプの出力電圧V
out とから、次式により被測定コンデンサの絶縁抵抗R
x を求めるものである。 Rx =Rb ・Vin/(Vb −Vout ) ・・・(1) なお、Rb はOPアンプの帰還抵抗、Vinは測定電圧で
ある。
【0007】まずOPアンプのオフセット電圧とバイア
ス電流の測定のために、スイッチ手段をオフセット測定
抵抗側に切り換える。このとき、OPアンプに入力オフ
セット電圧があると、アースとの電位差によりオフセッ
ト測定抵抗を電流が流れ、反転増幅回路を構成している
OPアンプの帰還抵抗にも同じ値の電流とバイアス電流
が流れることで、OPアンプのオフセット電圧とバイア
ス電流に対応した誤差電圧Vb が、OPアンプより出力
される。次に、スイッチ手段を被測定コンデンサ側に切
り換えると、コンデンサの漏れ電流がOPアンプで増幅
・電圧換算され、出力電圧Vout が出力される。上記の
ように求めた電圧Vb とVout とから、(1)式に基づ
いて絶縁抵抗Rx を計算すれば、OPアンプの誤差を補
正した抵抗Rx を求めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は本発明にかかる絶縁抵抗測
定装置の一例を示す。なお、図1の回路と同一部品には
同一符号を付して説明を省略する。OPアンプ3の負入
力は、選択的に切換可能なスイッチ7を介して被測定コ
ンデンサ2の一端と接続されるとともに、オフセット測
定抵抗8の一端とも接続されている。なお、オフセット
測定抵抗8の他端はアースされている。
【0009】次に、上記絶縁抵抗測定装置を用いて被測
定コンデンサ2の絶縁抵抗Rx を求める方法を、図3に
示すフローチャートにしたがって説明する。まず、OP
アンプ3のオフセット電圧Vosとバイアス電流Ib の測
定のために、スイッチ7をオフセット測定抵抗8側に切
り換える(ステップS1)。このとき、OPアンプ3に
入力オフセット電圧Vosがあると、アースとの電位差に
よりオフセット測定抵抗8を電流が流れ、OPアンプ3
の帰還抵抗4にも同じ値の電流とバイアス電流Ib とが
流れる。そのため、次式のように、オフセット電圧Vos
とバイアス電流Ib とに対応した電圧Vb がOPアンプ
3より出力される。 Vb =(1+Rb /Ra )・Vos+Rb ・Ib ・・・(2) 上式において、Ra はオフセット測定抵抗8の抵抗値で
ある。なお、オフセット測定抵抗8の抵抗値Raは、
(2)式から明らかなようにオフセット電圧Vosが(1
+Rb /Ra )倍だけ増幅されるので、想定されるオフ
セット電圧とA/D変換器5の入力電圧の限界に応じて
選定する必要がある。
【0010】次に、OPアンプ3の出力電圧Vb を、A
/D変換器5によってデジタル信号に変換し、CPU6
によって解析する(ステップS2)。次に、スイッチ7
を被測定コンデンサ2側に切り換える(ステップS
3)。これにより、コンデンサ2の漏れ電流をOPアン
プ3で増幅、電圧換算し、その出力電圧Vout をA/D
変換器5によってデジタル信号に変換し、CPU6によ
って解析する(ステップS4)。次に、測定値Vb とV
out とから、(1)式に基づいて絶縁抵抗Rx を計算す
る(ステップS5)。このようにして計算された絶縁抵
抗Rx は、OPアンプ3の誤差要因を補正した正確な値
である。その後、規格値と絶縁抵抗Rx とを比較し、被
測定コンデンサ2の良否を判定する(ステップS6)。
【0011】次表は従来例(図1)と本発明(図2)の
絶縁抵抗の測定精度を比較したものである。 ここで、Rb=50MΩ Ra=1MΩ Vos=0.2mV Ib =0.1nA Vin=7.5V とし、(2)式からVb =15.2mVとした。また、
試料として、1GΩと10GΩの絶縁抵抗Rxを有する
2種類のコンデンサを用いた。
【0012】
【表1】 上表から明らかなように、本発明では従来に比べて測定
精度が格段に向上したことがわかる。特に、絶縁抵抗R
xの抵抗値が大きくなると顕著である。
【0013】図3のフローチャートでは、出力電圧Vou
t の測定の度に誤差電圧Vb の測定を行なう例、換言す
れば1回の絶縁抵抗測定ごとに1回ずつ電圧Vb の測定
を行なう例を示したが、これに限るものではなく、電圧
Vb の測定を所定回数の絶縁抵抗測定ごとに、あるいは
所定時間ごとに行ない、電圧Vb 値を更新するようにし
てもよい。すなわち、OPアンプのオフセット電圧やバ
イアス電流は経時劣化や温度変化によって変化するの
で、これら変化を勘案して周期的に電圧Vb を更新すれ
ば、測定時間が長くなることがなく、しかも経時劣化や
温度変化による影響を受けない正確な補正を行なうこと
が可能となる。
【0014】本発明にかかる絶縁抵抗測定装置は、図2
に示される回路に限るものでなく、OPアンプを主体と
する電流電圧変換回路を用いたものであれば、他のいか
なる回路を用いてもよいことは勿論である。また、本発
明のスイッチ手段とは、マイクロスイッチやリレーなど
の機械的スイッチに限らず、公知の電気的スイッチを用
いてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、電流電圧変換回路のOPアンプが持つ誤差要因
のうち、オフセット電圧とバイアス電流による誤差電圧
を簡単な回路で測定することができ、絶縁抵抗測定時に
補正することで、高精度な測定が可能となる。そのた
め、従来のようなオフセット電圧とバイアス電流が小さ
い高価なOPアンプを用いる必要がなく、また誤差調整
のための工数増加を招くこともない。また、本発明では
従来の絶縁抵抗測定装置にスイッチ手段とオフセット測
定抵抗とを追加するだけでよいので、設備価格を低く抑
えることができるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコンデンサの絶縁抵抗測定装置の一例の
回路図である。
【図2】本発明にかかる絶縁抵抗測定装置の一例の回路
図である。
【図3】本発明の絶縁抵抗測定方法を示すフローチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 測定電源 2 被測定コンデンサ 3 OPアンプ 4 帰還抵抗 7 スイッチ 8 オフセット測定抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流測定電圧を被測定コンデンサに印加
    し、その漏れ電流をOPアンプを主体とする電流電圧変
    換回路で電圧換算して測定する絶縁抵抗測定装置におい
    て、 OPアンプの負入力に対し、被測定コンデンサとオフセ
    ット測定抵抗とをスイッチ手段を介して接続し、 スイッチ手段をオフセット測定抵抗側に切り換えた場合
    のOPアンプの出力電圧Vb と、スイッチ手段を被測定
    コンデンサ側に切り換えた場合のOPアンプの出力電圧
    Vout とから、次式により被測定コンデンサの絶縁抵抗
    Rx を求めることを特徴とするコンデンサの絶縁抵抗測
    定装置。 Rx =Rb ・Vin/(Vb −Vout ) なお、Rb はOPアンプの帰還抵抗、Vinは測定電圧で
    ある。
JP9249866A 1997-08-28 1997-08-28 コンデンサの絶縁抵抗測定装置 Pending JPH1172529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9249866A JPH1172529A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 コンデンサの絶縁抵抗測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9249866A JPH1172529A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 コンデンサの絶縁抵抗測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1172529A true JPH1172529A (ja) 1999-03-16

Family

ID=17199363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9249866A Pending JPH1172529A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 コンデンサの絶縁抵抗測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1172529A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518223A (ja) * 2003-12-30 2007-07-05 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 発散制御機能を有したハイブリッド型マルチビーム電子放出デバイス
CN103197194A (zh) * 2013-03-28 2013-07-10 山西潞安矿业(集团)有限责任公司 漏电闭锁检测电路
CN104345201A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 华为技术有限公司 漏电流检测方法和装置
JP2016015393A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 アイソレータ、半導体装置及びアイソレータの制御方法
JP2016102747A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社アドバンテスト 測定装置
US9625517B2 (en) 2013-08-09 2017-04-18 Huawei Technologies Co., Ltd. Leakage current detection method and apparatus for detecting leakage of current from a board-mounted component
CN108445292A (zh) * 2018-06-04 2018-08-24 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 基于误差修正的电阻测量方法和装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518223A (ja) * 2003-12-30 2007-07-05 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 発散制御機能を有したハイブリッド型マルチビーム電子放出デバイス
CN103197194A (zh) * 2013-03-28 2013-07-10 山西潞安矿业(集团)有限责任公司 漏电闭锁检测电路
CN103197194B (zh) * 2013-03-28 2015-07-22 山西潞安矿业(集团)有限责任公司 漏电闭锁检测电路
CN104345201A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 华为技术有限公司 漏电流检测方法和装置
WO2015018189A1 (zh) * 2013-08-09 2015-02-12 华为技术有限公司 漏电流检测方法和装置
EP2977770A4 (en) * 2013-08-09 2016-07-06 Huawei Tech Co Ltd METHOD AND DEVICE FOR DETECTING LEAKAGE CURRENT
US9625517B2 (en) 2013-08-09 2017-04-18 Huawei Technologies Co., Ltd. Leakage current detection method and apparatus for detecting leakage of current from a board-mounted component
JP2016015393A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 アイソレータ、半導体装置及びアイソレータの制御方法
JP2016102747A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社アドバンテスト 測定装置
CN108445292A (zh) * 2018-06-04 2018-08-24 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 基于误差修正的电阻测量方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070103174A1 (en) Direct current test apparatus
US7138819B2 (en) Differential voltage measuring apparatus and semiconductor testing apparatus
US7570114B2 (en) Common mode rejection calibration method for difference amplifiers
EP2273277A1 (en) Internal self-check resistance bridge and method
JP4274385B1 (ja) 流量計における温度計測回路
US9859878B2 (en) Control circuit for use with a sensor, and measurement system including such a control circuit
JPH1172529A (ja) コンデンサの絶縁抵抗測定装置
JP3081751B2 (ja) 電気量測定装置
JPH08189940A (ja) ディジタル測定器
JP2002351557A (ja) 電流発生装置
KR20010075381A (ko) 전압/전류 변환 방법 및 장치
JPH09113545A (ja) 電流測定装置
JP3189866B2 (ja) 抵抗計校正装置
JP3332660B2 (ja) 電気量測定装置
JPH04370769A (ja) A/d変換器を用いた電圧・電流信号の補正方法
JP3048377B2 (ja) 穀物の水分測定装置
JP2005241305A (ja) 電力量計の位相調整回路
JP3978672B2 (ja) 電圧印加電流測定器
JPH0755857A (ja) 抵抗測定装置
JPH1062463A (ja) 生体信号測定用電極の接触抵抗測定方法
JP2000155139A (ja) 電流検出装置
JPH11304877A (ja) 電圧印加電流測定回路
JP2992845B2 (ja) 測定電圧補正装置
SU1661588A1 (ru) Устройство дл измерени разности температур
JPH05288785A (ja) デジタル抵抗測定器の回路