JPH1172332A - 角速度センサの調整方法 - Google Patents

角速度センサの調整方法

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JPH1172332A
JPH1172332A JP9249568A JP24956897A JPH1172332A JP H1172332 A JPH1172332 A JP H1172332A JP 9249568 A JP9249568 A JP 9249568A JP 24956897 A JP24956897 A JP 24956897A JP H1172332 A JPH1172332 A JP H1172332A
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JP
Japan
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angular velocity
velocity sensor
electrode
axis
detection
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JP9249568A
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English (en)
Inventor
Minoru Hatakeyama
稔 畠山
Tomoo Namiki
智雄 並木
Norihiko Shiratori
典彦 白鳥
Hiroaki Terao
博明 寺尾
Kazutoyo Ichikawa
和豊 市川
Masato Handa
正人 半田
Yoshiya Okada
恵也 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyota KK
Miyota Co Ltd
Original Assignee
Miyota KK
Miyota Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モード及び又は検出モードの共振周波
数調整の容易な角速度センサを提供する。 【解決手段】少なくとも、板状の振動体と、励振電極、
検出電極及び帰還電極が形成され該振動体の片面または
両面に貼付される圧電素子と、該圧電素子の貼付された
振動体の振動ノード部を支持する支持部材とで構成され
る角速度センサ部を駆動する発振回路を有する駆動回路
で角速度センサの駆動モード及び又は検出モードの共振
周波数を調整する角速度センサの調整方法において、前
記励振電極と駆動回路の基準電圧との間に負荷容量を接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角速度センサの駆動
モードおよびまたは検出モードの共振周波数の調整方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】姿勢制御、位置制御が可能な角速度セン
サは、ビデオカメラの手ぶれ防止や、自動車のナビゲー
ションに使うことを目的に小型化、高性能化の開発が行
われている。角速度センサにもいろいろあるが、サイズ
やコストの面では圧電振動型の角速度センサが有利であ
り、音叉型、音片型(四角柱)、円柱型、三角柱型等が
製品化されている。
【0003】図1は音片型圧電振動角速度センサを説明
するための構造図である。圧電振動型角速度センサの原
理は、振動している振動子の中心軸(Z軸)回りに、回
転角速度(Ω0)が加わると、もとの振動方向(X軸)
に対し、直角方向(Y軸)に回転角速度に比例したコリ
オリ力(Fc)が生じる力学現象を利用したもので、駆
動用圧電セラミックスを用いてX軸に振動を与え、Y軸
に設けた検出用圧電セラミックスによってコリオリ力を
電圧として検出するものである。コリオリ力は一般に次
式により求められる。 Fc=2m×v×Ω0 mは質
量、vは速度 、Ω0は角速度である。
【0004】振動周波数が同じであればX軸の振幅が大
きいほどY軸変位は大きく、検出電圧(感度)を高める
にはX軸の振幅が大きく、Y軸の検出効率を高めた共振
型振動角速度センサが有利である。音片型振動角速度セ
ンサは共振型であり、感度は高くできるが、駆動辺と検
出辺の振動姿勢を崩さず、共振周波数を正確に調整する
ことが難しく、しかも駆動辺と検出辺の共振特性の不一
致やズレによる顕著な特性変化や高機械的品質係数(Q
m)がゆえに応答速度が遅いなど問題も多い。
【0005】一つの角速度センサで2軸の角速度を検出
できるものが望まれていたが、この要望に応えるものと
して、振動体の表面に圧電素子を貼付して角速度により
圧電素子が変形することで変化する電荷の量を測定して
角速度を検出するセンサが開発された。図2はその角速
度センサを斜め上から見た分解斜視図である。図3は同
じ角速度センサを斜め下から見た分解斜視図である。振
動体1の上面には、下面に電極6を設け上面に4つの励
振電極を兼ねる検出電極5を設けた圧電素子2が貼付さ
れている。振動体1の下面には、上面に電極7を設け下
面に帰還電極8を設けた圧電素子3が貼付されている。
帰還電極8の下面には重錘体9が貼付され角速度センサ
部が構成されている。角速度センサ部は円筒状支持部材
10によりベンディング振動のノード部4を固定されて
いる。
【0006】電極6と振動体1は電気的に接続されて接
着されているので、振動体1と励振電極を兼ねる検出電
極5に交流をかけると、圧電素子2が振動し、振動体1
も一緒に振動する。円筒状支持部材10で支持しており
4つの励振電極を兼ねる検出電極5は円筒状支持部材1
0の内径より内側に設けてある。円筒状支持部材10は
図の如く2ヵ所をワイヤー11で固定し、ワイヤー11
の他端を基板に固定するものである。
【0007】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体9が移動することで角速度センサ部が
変形し検出電極に電荷が発生する。4つの励振電極を兼
ねる検出電極5に発生する電荷の量により角速度の方向
と強さが検出できる。
【0008】振動体1を含む平面の中心に原点を定め、
同平面上にX軸、同平面上でX軸に直交するY軸、X軸
とY軸に直交するZ軸を設定する。振動モードは何種類
も存在するが、角速度センサとして用いる振動モード
は、図4、図5に示すように重錘体9が縦方向に振れる
Z軸方向(縦方向)の振動モードと、図6、図7に示す
ように重錘体9が横方向に振れるX、Y軸方向(横方
向)の振動モードを用いる。
【0009】図4はZ軸方向の振動モードを示した断面
図でZ軸プラス方向に振れている状態を示している。図
5はZ軸方向の振動モードを示した断面図でZ軸マイナ
ス方向に振れている状態を示している。Z軸方向の振動
モードにおける共振周波数をZ軸方向の共振周波数と言
う。Z軸方向の振動モードは駆動(励振)モードとして
用いられる。
【0010】図6はX軸方向の振動モードを示した断面
図でX軸プラス方向に振れている状態を示している。図
7はX軸方向の振動モードを示した断面図でX軸マイナ
ス方向に振れている状態を示している。Y軸に関しても
同様であるのでX軸方向のみを図示した。X、Y軸方向
の振動モードにおける共振周波数を重錘体の共振周波数
と言う。X、Y軸方向の振動モードは検出モードとして
用いられる。一般的に、共振型角速度センサでは駆動モ
ードと検出モードの共振周波数が近いと検出感度が高く
なる。Z軸方向の共振周波数と重錘体の共振周波数とが
離れていて、かつ、Z軸方向の共振周波数が重錘体の共
振周波数より大きい場合、重錘体の端面をレーザ光線を
照射してトリミング(質量の除去)することにより両者
の共振周波数を近づけることが出来る。
【0011】図8は従来例で角速度センサの駆動、検出
回路図である。ここで、励振電極を兼ねる検出電極5は
同方向に分極されている。振動体1に貼付された圧電素
子2に形成されている4つの励振電極を兼ねる検出電極
5a〜5dに抵抗12a〜12dがそれぞれ接続され
る。ここで励振電極を兼ねる検出電極5aと5c、励振
電極を兼ねる検出電極5bと5dは原点21に対して対
向してている。抵抗12a〜12dは、発振回路13に
接続されている。また、励振電極を兼ねる検出電極5a
〜5dは、それぞれインピーダンス変換回路14a〜1
4dに接続されている。インピーダンス変換回路14
a、14cは差動増幅回路15acの入力端子に、イン
ピーダンス変換回路14b、14dは差動増幅回路15
bdの入力端子に接続されている。差動増幅回路15a
c、15bdの出力信号を同期検波回路16ac、16
bdに与える。発振回路13より励振信号を抵抗12a
〜12dを介して励振電極を兼ねる検出電極5a〜5d
に印加する。これにより励振電圧の周期で重錘体9がZ
軸方向に振動する。この振動は帰還電極8の出力信号と
してモニタされ、発振回路13にフィードバックされ
る。発振回路13はこのフィードバック信号に基づいて
出力する励振電圧の周波数と位相を決定する。従来例で
はフィードバック信号の位相を90゜シフトした交流電
圧を励振電圧として出力している。また帰還電極8より
出力される信号はコンパレータ17にも与えられる。コ
ンパレータ17は入力した信号を所定のしきい値と比較
し、二値信号(矩形波信号)を生成し、この二値信号の
位相を90゜シフトした信号を出力する機能を有し、こ
のコンパレータ17が出力した二値信号は同期検波回路
16ac、16bdに与えられる。同期検波回路16a
c、16bdは、この二値信号を参照して差動増幅回路
15ac、15bdの出力信号を全波整流する。この全
波整流信号は、低周波成分を通過させる低域フィルタ回
路18ac、18bdを通して平滑化され、直流信号に
変換される。この直流信号は直流増幅回路19ac、1
9bdによって増幅され、最終的に出力端子20ac、
20bdに出力される。X軸回りの角速度(Y軸方向の
コリオリ力)は、出力端子20bdより、Y軸回りの角
速度(X軸方向のコリオリ力)は、出力端子20acよ
り出力される。
【0012】Y軸回りに回転する場合(X軸方向のコリ
オリ力が加わった場合)、励振電極を兼ねる検出電極5
a、5cはそれぞれ同方向に分極されているので、出力
する励振信号は同位相のものである。この状態で回転が
加わると回転角速度に比例したコリオリ力によって発生
した電荷が発生電圧として励振信号に重畳する。そのと
きコリオリ力による相対する検出電圧が同位相となるた
め、出力電圧に差が生じる。差動増幅回路15acによ
って減算されると励振信号は相殺されてコリオリ力によ
って発生した電圧のみを取り出すことができる。X軸回
りに回転する場合(Y軸方向のコリオリ力が加わった場
合)、励振電極を兼ねる検出電極5b、5dはそれぞれ
同方向に分極されているので、出力する励振信号は同位
相のものである。この状態で回転が加わると回転角速度
に比例したコリオリ力によって発生した電荷が発生電圧
として励振信号に重畳する。そのとき相対する検出電圧
から得られる励振信号とコリオリ力による信号が重畳し
た検出電極は、ともに同位相となるため、出力電圧に差
が生じる。差動増幅回路15bdによって減算されると
励振信号は相殺されてコリオリ力によって発生した電圧
のみを取り出すことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】重錘体の端面にレーザ
光線を照射してトリミングする方法では、概略の調整は
し易いが微調整はレーザ光線を照射する位置や照射量を
その都度計算して求め、少しずつ共振周波数を所定の値
に合わせ込まなければならない。そのため、数Hzレベ
ルでの調整ははなはだ困難であり、共振周波数調整には
時間が掛かっていた。本発明はこのような課題を解決す
るためのものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の角速度セ
ンサの課題を解決するためのものであり、駆動モード及
び又は検出モードの共振周波数調整の容易な角速度セン
サを提供する。
【0015】少なくとも、板状の振動体と、励振電極、
検出電極及び帰還電極が形成され該振動体の片面または
両面に貼付される圧電素子と、該圧電素子の貼付された
振動体の振動ノード部を支持する支持部材とで構成され
る角速度センサ部を駆動する発振回路を有する駆動回路
で角速度センサの駆動モード及び又は検出モードの共振
周波数を調整する角速度センサの調整方法において、前
記励振電極と駆動回路の基準電圧との間に負荷容量を接
続する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き詳細に説明する。図9は本発明の第一実施例に使用す
る角速度センサ部の上面図である。図10は本発明の第
一実施例に使用する各速度センサ部の正面断面図であ
る。図11は本発明の第一実施例で回路図である。図
9、図10の如くXYZ三次元直交座標系を設定する。
振動体31を含む平面の面上中心に原点32を定め、同
平面上にX軸、同平面上でX軸に直交するY軸、X軸と
Y軸に直交するZ軸を設定する。振動体31の上面に
は、円板状の圧電素子33が、その面上中心がZ軸を通
るように貼付されている。圧電素子33の上面には4つ
の扇型をした励振電極を兼ねる検出電極34(34a〜
34d)と略十字型をした帰還電極35がノード部36
の付近から内側に設けられている。4つの励振電極を兼
ねる検出電極34はX軸、Y軸上に配置され、かつ、X
軸、Y軸に対して線対称(原点32に対して点対称)に
形成されている。略十字型をした帰還電極35もX軸、
Y軸に対して略対称に形成されている。圧電素子33の
下面には原点32を中心とし4つの励振電極を兼ねる検
出電極34の外径よりやや大きい円形をした電極37が
設けられている。
【0017】振動体31の下面には重錘体38が貼付さ
れ、重錘体38の中心軸はZ軸と一致している。ここで
重錘体38は、2つの円柱を中心軸を一致させて重ね合
わせた形状に形成されている。振動体31と重錘体38
との固定方法は溶接等でもかまわない。振動体31と圧
電素子33と重錘体38とで角速度センサ部30が構成
される。円筒状支持部材39は、角速度センサ部30の
ベンディング振動のノード部36に接着固定されてい
る。
【0018】振動体31は恒弾性材料としてエリンバ材
を用い、圧電素子33はPZTを用いた。振動体31と
圧電素子33はエポキシ系の接着剤を用いて接着した。
圧電素子33の平面上に蒸着によりAg−Cr、あるい
はNi−Cr等の合金の薄膜にて電極を形成した。電極
形成は、スパッタ、スクリーン印刷などの方法を用いて
もかまわない。重錘体38と円筒状支持部材39はエリ
ンバ材を用いた。材質は所定の機能を満たすものであれ
ば、これに限定されるものではない。
【0019】電極37と振動体31は電気的に接続され
て接着されているので、振動体31と4つの励振電極を
兼ねる検出電極34に交流をかけると、圧電素子33
は、径方向に伸縮することにより振動体31と一緒にZ
軸方向に振動する。円筒状支持部材39で支持してお
り、4つの励振電極を兼ねる検出電極34は円筒状支持
部材39の内径付近から内側に設けてある。
【0020】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体38が移動することで角速度センサ部
30が変形し4つの励振電極を兼ねる検出電極34に電
荷が発生する。4つの励振電極を兼ねる検出電極34に
発生する電荷の量により角速度の方向と大きさが検出で
きる。
【0021】図11をもとに駆動回路の説明をする。な
お図示していない部分の回路構成および信号処理方法は
従来例と同じであるため、図示していない部分について
の説明は省略する。原点32に対して対向している励振
電極を兼ねる検出電極34a、34cに抵抗12a、1
2cの端子が接続され、抵抗12a、12cのもう一方
の端子は発振回路13に接続されている。原点32に対
して対向している励振電極を兼ねる検出電極34b、3
4dに抵抗12b、12dの端子が接続され、抵抗12
b、12dのもう一方の端子は発振回路13に接続され
ている。帰還電極35は発振回路13に接続される。発
振回路13と抵抗12a、12b、12c、12dとで
駆動回路が構成される。電極34a、34b、34c、
34dにはそれぞれ負荷容量が接続され、負荷容量の一
方の端子は駆動回路の基準電圧に接続してある。
【0022】図12、図13は負荷容量によるZ軸方向
の共振周波数Fzと重錘体の共振周波数Fx、Fyの変
化を示す一例のグラフである。負荷容量を並列に付加し
たデータであり、ΔFz≒1.2ΔFxの変化量であ
る。回路の負荷容量や角速度センサ部の構造で変化する
数値であるが、負荷容量を調整することによりZ軸方向
の共振周波数Fzと重錘体の共振周波数Fx、Fyの微
調整が可能であることが判る。
【0023】共振回路におけるQ値はQ≒1/(2πf
CR)で表され、C(容量値)を変化させることでQ値
が変化する。QとCが変化することによりf(共振周波
数)が変化することが判る。なお、Rは抵抗値を表す。
Cを適切に選択することで共振周波数Fz、Fx、Fy
を調整することができる。
【0024】図14は本発明に使用する角速度センサ部
の第二実施例で上面図である。図15は本発明に使用す
る角速度センサ部の第二実施例で正面断面図である。図
16は本発明の第二実施例で回路図である。角速度セン
サ部の第二実施例は、圧電素子を2枚用いたものであ
る。図14、図15の如くXYZ三次元直交座標系を設
定する。振動体61を含む平面の面上中心に原点62を
定め、同平面上にX軸、同平面上でX軸に直交するY
軸、X軸とY軸に直交するZ軸を設定する。振動体61
の上面には、円板状の圧電素子63が、その面上中心が
Z軸を通るように貼付されている。圧電素子63の上面
には4つの扇型をした励振電極を兼ねる検出電極64
(64a〜64d)がノード部65の付近から内側に設
けられている。4つの励振電極を兼ねる検出電極64は
X軸、Y軸上に配置され、かつ、X軸、Y軸に対して線
対称(原点62に対して点対称)に形成されている。圧
電素子63の下面には原点62を中心とし4つの励振電
極を兼ねる検出電極64の外形よりやや大きい円形をし
た電極66が設けられている。
【0025】振動体61の下面には、円板状の圧電素子
67が、その面上中心がZ軸を通るように貼付されてい
る。圧電素子67の下面には円形をした帰還電極68が
設けられている。圧電素子67の上面には円形をした電
極69が設けられている。
【0026】圧電素子67の下面には重錘体70が貼付
され、重錘体70の中心軸はZ軸と一致している。ここ
で重錘体70は、2つの径の異なる円柱の中心軸を一致
させて重ね合わせた形状をしている。振動体61と圧電
素子63、67と重錘体70とで角速度センサ部60が
構成される。円筒状支持部材71は、角速度センサ部6
0のベンディング振動のノード部65に接着固定されて
いる。
【0027】振動体61は恒弾性材料であるエリンバ材
を用い、圧電素子63、67はPZTを用いた。振動体
61と圧電素子63、67はエポキシ系の接着剤を用い
て接着した。圧電素子63、67の平面上に蒸着により
Ag−Cr、あるいはNi−Cr等の合金の薄膜にて電
極を形成した。電極形成は、スパッタ、スクリーン印刷
などの方法を用いてもかまわない。重錘体70と円筒状
支持部材71はエリンバ材を用いた。材質は所定の機能
を満たすものであれば、これに限定されるものではな
い。
【0028】電極66と振動体61は電気的に接続され
て接着されているので、振動体61と4つの励振電極を
兼ねる検出電極64に交流をかけると、圧電素子63
は、径方向に伸縮することにより振動体61と一緒にZ
軸方向に振動する。円筒状支持部材71で支持してお
り、4つの励振電極を兼ねる検出電極64は円筒状支持
部材71の内径より内側に設けてある。
【0029】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体70が移動することで角速度センサ部
60が変形し検出電極に電荷が発生する。4つの励振電
極を兼ねる検出電極64に発生する電荷の量により角速
度の方向と強さが検出できる。
【0030】図16をもとに駆動回路の説明をする。な
お図示していない部分の回路構成および信号処理方法は
従来例と同じであるため、図示していない部分について
の説明は省略する。原点62に対して対向している励振
電極を兼ねる検出電極64a、64cに抵抗12a、1
2cの端子が接続され、抵抗12a、12cの一方の端
子は発振回路13に接続されている。原点62に対して
対向している励振電極を兼ねる検出電極64b、64d
に抵抗12b、12dの端子が接続され、抵抗12b、
12dの一方の端子は発振回路13に接続されている。
帰還電極68は発振回路13に接続されている。発振回
路13と抵抗12a、12b、12c、12dとで駆動
回路が構成される。電極64a、64b、64c、64
dにはそれぞれ負荷容量が接続され、負荷容量の一方の
端子は駆動回路の基準電圧に接続してある。
【0031】第一実施例、第二実施例では負荷容量を用
いた例を示したが負荷容量とトリマブルコンデンサを用
いることも可能である。また、トリマブルコンデンサの
みを使用しても構わない。
【0032】
【発明の効果】本発明は前記のような構成にすることで
次のような効果が生じる。1 回路によりZ軸方向の共
振周波数Fzと重錘体の共振周波数Fx、Fyの微調整
が出来るので、重錘体のトリミングによる各周波数調整
がラフに出来る。2 1の理由により調整時間が短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音片型圧電振動角速度センサを説明するための
構造図。
【図2】本発明に係る角速度センサの従来例を斜め上か
ら見た分解斜視図。
【図3】本発明に係る角速度センサを従来例を斜め下か
ら見た分解斜視図。
【図4】本発明に係る角速度センサの従来例のZ軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図5】本発明に係る角速度センサの従来例のZ軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図6】本発明に係る角速度センサの従来例のX軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図7】本発明に係る角速度センサの従来例のX軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図8】本発明に係る角速度センサの従来例で角速度セ
ンサの駆動、検出回路図。
【図9】本発明の第一実施例に使用する角速度センサ部
の上面図。
【図10】本発明の第一実施例に使用する角速度センサ
部の正面断面図。
【図11】本発明の第一実施例で回路図。
【図12】本発明に係る角速度センサの負荷容量とZ軸
方向の共振周波数Fzのグラフ。
【図13】本発明に係る角速度センサの負荷容量とX軸
方向の共振周波数Fxのグラフ。
【図14】本発明に使用する角速度センサ部の第二実施
例で上面図。
【図15】本発明に使用する角速度センサ部の第二実施
例で正面断面図。
【図16】本発明の第二実施例で回路図。
【符号の説明】
1 振動体 2 圧電素子 3 圧電素子 4 ノード部 5 励振電極を兼ねる検出電極 5a 励振電極を兼ねる検出電極 5b 励振電極を兼ねる検出電極 5c 励振電極を兼ねる検出電極 5d 励振電極を兼ねる検出電極 6 電極 7 電極 8 帰還電極 9 重錘体 10 円筒状支持部材 11 ワイヤー 12a 抵抗 12b 抵抗 12c 抵抗 12d 抵抗 13 発振回路 14a インピーダンス変換回路 14b インピーダンス変換回路 14c インピーダンス変換回路 14d インピーダンス変換回路 15ac 差動増幅回路 15bd 差動増幅回路 16ac 同期検波回路 16bd 同期検波回路 17 コンパレータ 18ac 低域フィルタ回路 18bd 低域フィルタ回路 19ac 直流増幅回路 19bd 直流増幅回路 20ac 出力端子 20bd 出力端子 21 原点 30 角速度センサ部 31 振動体 32 原点 33 圧電素子 34 励振電極を兼ねる検出電極 34a 励振電極を兼ねる検出電極 34b 励振電極を兼ねる検出電極 34c 励振電極を兼ねる検出電極 34d 励振電極を兼ねる検出電極 35 帰還電極 36 ノード部 37 電極 38 重錘体 39 円筒状支持部材60 角速度セ
ンサ部 61 振動体 62 原点 63 圧電素子 64 励振電極を兼ねる検出電極 64a 励振電極を兼ねる検出電極 64b 励振電極を兼ねる検出電極 64c 励振電極を兼ねる検出電極 64d 励振電極を兼ねる検出電極 65 ノード部 66 電極 67 圧電素子 68 帰還電極 69 電極 70 重錘体 71 円筒状支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺尾 博明 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 市川 和豊 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 半田 正人 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 岡田 恵也 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、板状の振動体と、励振電極、
    検出電極及び帰還電極が形成され該振動体の片面または
    両面に貼付される圧電素子と、該圧電素子の貼付された
    振動体の振動ノード部を支持する支持部材とで構成され
    る角速度センサ部を駆動する発振回路を有する駆動回路
    で角速度センサの駆動モード及び又は検出モードの共振
    周波数を調整する角速度センサの調整方法において、前
    記励振電極と駆動回路の基準電圧との間に負荷容量を接
    続することを特徴とする角速度センサの調整方法。
JP9249568A 1997-08-29 1997-08-29 角速度センサの調整方法 Pending JPH1172332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8763460B2 (en) 2011-05-20 2014-07-01 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Angular velocity sensor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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