JPH09166445A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH09166445A
JPH09166445A JP7347693A JP34769395A JPH09166445A JP H09166445 A JPH09166445 A JP H09166445A JP 7347693 A JP7347693 A JP 7347693A JP 34769395 A JP34769395 A JP 34769395A JP H09166445 A JPH09166445 A JP H09166445A
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JP
Japan
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angular velocity
vibrating body
piezoelectric element
electrode
axis
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JP7347693A
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English (en)
Inventor
Norihiko Shiratori
典彦 白鳥
Hiroaki Terao
博明 寺尾
Tomoo Namiki
智雄 並木
Minoru Hatakeyama
稔 畠山
Toshiyasu Shigeta
利靖 重田
Koji Sato
幸治 佐藤
Yasuhiro Mochida
育弘 持田
Kazutoyo Ichikawa
和豊 市川
Yoshiya Okada
恵也 岡田
Masato Handa
正人 半田
Kazuhiro Okada
和廣 岡田
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Miyota KK
Wako KK
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Miyota KK
Wako KK
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2軸の角速度の検出ができる小型軽量で検出
感度、検出精度ともに高い角速度センサを得る。 【解決手段】 板状の振動体、および該振動体の片面若
しくは両面に圧電素子を貼付し、該圧電素子には少なく
とも励振用電極と検出用電極を形成し、重錘体を設けた
センサ部を有する角速度センサにおいて、該センサ部の
ベンディング振動のノード部をワイヤーで支持する。支
持位置を特定するため前記ノード部に貫通穴、若しくは
凹部を設ける。また圧電素子の外形を振動体の外形より
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電振動型角速度セ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】姿勢制御、位置制御が可能な角速度セン
サは、ビデオカメラの手ぶれ防止や、自動車のナビゲー
ションに使うことを目的に小型化、高性能化の開発が行
われている。角速度センサにもいろいろあるが、サイズ
やコストの面では圧電振動型の角速度センサが有利であ
り、音叉型、音片型(四角柱)、円柱型、三角柱型等が
製品化されている。
【0003】図1は音片型圧電振動角速度センサを説明
するための構造図である。圧電振動型角速度センサの原
理は、振動している振動子の中心軸(Z軸)回りに、回
転角速度(ω0)が加わると、もとの振動方向(X軸)
に対し、直角方向(Y軸)に回転角速度に比例したコリ
オリ力(Fc)が生じる力学現象を利用したもので、駆
動用圧電セラミックスを用いてX軸に振動を与え、Y軸
に設けた検出用圧電セラミックスによってコリオリ力を
電圧として検出するものである。コリオリ力は一般に次
式により求められる。 Fc=2m×v×ω0 mは質
量、vは速度 、ω0は角速度である。
【0004】振動周波数が同じであればX軸の振幅が大
きいほどY軸変位は大きく、検出電圧(感度)を高める
にはX軸の振幅が大きく、Y軸の検出効率を高めた共振
型振動角速度センサが有利である。音片型振動角速度セ
ンサは共振型であり、感度は高くできるが、駆動辺と検
出辺の振動姿勢を崩さず、振動周波数を正確に調整する
ことが難しく、しかも駆動辺と検出辺の振動特性の不一
致やズレによる顕著な特性変化や高機械的品質係数(Q
m)がゆえに応答速度が遅いなど問題も多い。
【0005】一つの角速度センサーで2軸回りの角速度
を検出できるものが望まれていた。(以下、2軸回りの
角速度を検出できる角速度センサを2軸角速度センサと
呼ぶ。)この要望に応えるものとして、振動体の表面に
圧電素子(以下、圧電効果を示す材料を総称して圧電素
子という。)を貼付して角速度により圧電素子が変形す
ることで変化する電荷の量を測定して角速度を検出する
センサが開発された。図2はその角速度センサを斜め上
から見た分解斜視図である。図3は同じ角速度センサを
斜め下から見た分解斜視図である。振動体1の上面に
は、下面に電極6を設け上面に4つの励振電極を兼ねる
検出電極5を設けた圧電素子2が貼付されている。振動
体1の下面には、上面に電極7を設け下面に帰還電極8
を設けた圧電素子3が貼付されている。帰還電極8の下
面には重錘体9が貼付されセンサ部が構成されている。
センサ部は円筒状支持部材10によりベンディング振動
のノード部4を固定されている。
【0006】電極6と振動体1は電気的に接続されて接
着されているので、振動体1と励振電極を兼ねる検出電
極5に交流をかけると圧電素子2が振動し振動体1も一
緒に振動する。4つの励振用電極を兼ねる検出電極5は
円筒状支持部材10の内径より内側に設けてある。円筒
状支持部材10は図の如く2ヵ所をL字型をしたワイヤ
ー11で固定し、ワイヤー11の他端を基板に固定する
ものである。
【0007】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体9が移動することでセンサ部が変形し
検出電極5に電荷が発生する。4つの検出電極5に発生
する電荷の量により角速度の方向と強さが検出できる。
【0008】圧電素子2を含む平面の中心に原点を定
め、同平面上にX軸、同平面上でX軸に直交するY軸、
X軸、Y軸に直交するZ軸を設定する。振動モードは何
種類も存在するが、角速度センサとして用いる振動モー
ドは、図4、図5に示すように重錘体9が縦方向に振れ
るZ軸方向(縦方向)の振動モードと、図6、図7に示
すように重錘体9が横方向に振れるX、Y軸方向(横方
向)の振動モードを用いる。
【0009】図4はZ軸方向の振動モードを示した断面
図でZ軸プラス方向に振れている状態を示している。図
5はZ軸方向の振動モードを示した断面図でZ軸マイナ
ス方向に振れている状態を示している。Z軸方向の振動
モードにおける振動周波数をZ軸方向の振動周波数と言
う。Z軸方向の振動モードは駆動(励振)モードとして
用いられる。ノード部4は図の如く振動体1の内部に存
在する。この従来例はノード部4を円筒状支持部材10
で間接的に支持している。
【0010】図6はX軸方向の振動モードを示した断面
図でX軸プラス方向に振れている状態を示している。図
7はX軸方向の振動モードを示した断面図でX軸マイナ
ス方向に振れている状態を示している。Y軸に関しても
同様であるのでX軸方向のみを図示した。X、Y軸方向
の振動モードにおける振動周波数を重錘体の振動周波数
と言う。X、Y軸方向の振動モードは検出モードとして
用いられる。一般的に、共振型角速度センサでは駆動モ
ードと検出モードの振動周波数が近いと検出感度が高く
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】共振型角速度センサの
場合、検出感度を上げるためには、前述したように、駆
動(励振)モードと検出モードの振動周波数を、たとえ
ば重錘体にレーザ光を照射しトリミングする方法で近く
するとよい。その前提として、機械的品質係数(Qm)
はある程度高く設定する必要がある。機械的品質係数
(Qm)が高すぎると応答速度が遅くなるという問題も
あるが、ある程度高い場合は振動姿態が安定し検出感度
は上がる。逆に、機械的品質係数(Qm)が低ければ駆
動モードはもちろん、検出モードにおいても共振の強さ
が小さくなり、圧電素子に十分な変形を与えることがで
きない。従って、検出電極より得られる発生電荷が少な
くなり、検出感度は低下することになる。従来例では、
円筒状支持部材10が、センサ部のノード部を支持して
いるため、励振時に円筒状支持部材10も周期的に変形
することとなる。それゆえ機械的品質係数(Qm)は円
筒状支持部材で支持する前に比べて低くなる。加えて組
立誤差が大きい場合は、ノード部からはずれた部分を支
持することとなり、機械的品質係数は著しく低下する。
また振動体、圧電素子単体で比較をすると、振動体の方
が機械的品質係数(Qm)が高いため、圧電素子は振動
体より小さい方がセンサ部としての機械的品質係数(Q
m)が上がる。
【0012】検出精度を上げるためには振動姿態を安定
化させるとともに、励振周波数を安定化させるとよい。
特に温度変化に対して振動体、圧電素子の弾性率が変化
し(温度変化に対する弾性率変化の比率を、弾性率の温
度係数という)、励振周波数が不安定になりやすい。安
定化させるためには、振動体と圧電素子を合わせた弾性
率の温度係数を0に近づければよい。一般的に圧電素子
(PZT)の弾性率の温度係数はマイナスである。この
ため振動体にエリンバ材のような恒弾性金属材料を使用
し、熱処理により弾性率の温度係数をプラスに設定し
て、振動体と圧電素子を組み合わせた弾性率の温度係数
を0に近づけている。しかしながら振動体と圧電素子は
接着剤で接着されているため、振動体と圧電素子の弾性
率の温度係数を設定しても、接着剤の介在により励振周
波数が不安定になりやすい。できるだけ接着剤の占める
部分は小さいことが望ましい。
【0013】また、製品としては、より小型軽量化が望
まれる。円筒状支持部材により、他の部品の配置の自由
度が奪われて小型化が難しい。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の角速度セ
ンサの課題を解決するためのものであり、小型、軽量で
検出感度、検出精度の高い角速度センサを提供する。
【0015】板状の振動体、および該振動体の片面若し
くは両面に板状の圧電素子を貼付し、該圧電素子には少
なくとも励振用電極と検出用電極を形成し、重錘体を設
けたセンサ部を有する角速度センサにおいて、該センサ
部のベンディング振動のノード部をワイヤーで支持す
る。円筒状支持部材を使用しないため、機械的品質係数
(Qm)が高くなり、振動姿態が安定し検出感度、検出
精度ともに高くなる。また他の部品の配置の妨げになら
ず角速度センサを小型化できる。さらに部品が削減され
るので部品費用及び組立工数等が削減され安価に製造で
きる。
【0016】また、センサ部のベンディング振動のノー
ド部をワイヤーで支持する支持点を好ましくは等間隔に
増やすことで、センサ部はより強固に固定され、外部か
らの衝撃等に対して有利となる。さらに、励振あるいは
検出による振動により前記支持点に発生する応力を小さ
くでき、信頼性が向上する。
【0017】センサ部のベンディング振動のノード部に
貫通穴若しくは凹部を設け、該貫通穴若しくは該凹部に
よりワイヤーの位置決めをする。これにより組立誤差が
小さくなり、かつノード部を正確に支持できるようにな
るため、さらに振動姿態が安定し、検出感度、検出精度
共に向上する。
【0018】板状の圧電素子の外形を板状の振動体の外
形より小さく、かつ、該圧電素子は該振動体の外周から
はみ出さないように貼付する。好ましくは圧電素子をベ
ンディング振動のノード部より内側に貼付する。前記振
動体はベンディングしやすくなり、前記圧電素子と前記
振動体との間に介在する接着剤の量(面積)が少なくな
るため、温度変化に対する励振周波数の変化が小さくな
り励振周波数が安定し検出精度が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基き詳細に説明す
る。図8は本発明の第一実施例で上面図である。図9は
本発明の第一実施例で正面図である。図8、図9の如く
XYZ三次元直交座標系を設定する。円板状の振動体2
1の主面をXY平面上に設定し、振動体21の面上中心
を原点31とする。振動体21の上面には、円板状の圧
電素子22が、その面上中心と原点31とが一致するよ
うに貼付されている。圧電素子22の上面には4つの扇
型をした帰還電極を兼ねる検出電極24a、24b、2
4c、24dがノード部32の内側に設けられている。
検出電極24a、24cはY軸に関して線対称に、かつ
原点31に関して点対称に配置され、Y軸回りの角速度
を検出する。検出電極24b、24dはX軸に関して線
対称に、かつ原点31に関して点対称に配置され、X軸
回りの角速度を検出する。圧電素子22の下面には原点
31を中心とし4つの検出電極24a、24b、24
c、24dの外形よりやや大きい円形をした電極25が
設けられている。振動体21の下面には、円板状の圧電
素子23が、その面上中心と原点31とが一致するよう
に貼付されている。圧電素子23の下面には原点31を
中心とし励振電極27がノード部32の内側に設けら
れ、上面には少なくとも相対向する(好ましくは大き
い)電極26が設けられている。圧電素子22、23の
直径はセンサ部20のノード部32の直径より小さいも
のを用いている。
【0020】励振電極27の下面には円柱状の重錘体2
8が、その中心軸が原点31を通過するように貼付され
センサ部20が構成されている。なお、重錘体28の形
状は、その中心軸に対し対称性が保たれるものであれば
よい。支持点はノード部32上ではどこでもよいが、好
ましくは等間隔の位置がよい。第一実施例では、「く」
の字型をした2本のワイヤー29は、センサ部20のベ
ンディング振動のノード部32とY軸との交点上に、X
軸に平行で、かつ、線対称に固定(固定方法は、接着、
溶接等でよい。)されている。さらに好ましくは、ワイ
ヤー29を前述した位置から+45度あるいは、−45
度回転移動させた位置で固定するとよい。なぜなら、ワ
イヤー29と角速度検出軸(第一実施例ではX軸、Y
軸)とが、ほぼ45゜をなすことで、ワイヤー29のセ
ンサ部20に及ぼす振動、変形等の影響が各角速度検出
軸に均等に分担され、2軸回りの検出感度がより等しく
なるからである。ワイヤー29の端部は、基板30にハ
ンダ付けされ固定されている。
【0021】振動体21は恒弾性材料としてエリンバ材
を用い、圧電素子22、23はPZTを用いた。振動体
21と圧電素子22、23はエポキシ系の接着剤を用い
て接着した。圧電素子22、23の平面上に蒸着により
Ag−Cr、あるいはNi−Cr等の合金の薄膜にて電
極を形成した。電極形成は、スパッタ、スクリーン印刷
などの方法を用いても、もちろんかまわない。重錘体2
8はSUS303を、ワイヤー29はタングステンを用
いた。材質は所定の機能を満たすものであれば、これに
限定されるものではない。
【0022】電極26と振動体21は電気的に接続され
て接着されているので、振動体21と励振電極27に交
流をかけると圧電素子23が振動し、振動体21も一緒
に振動する
【0023】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体28が移動することでセンサ部20が
変形し検出電極24a、24b、24c、24dに電荷
が発生する。4つの検出電極24a、24b、24c、
24dに発生する電荷の量により角速度の方向と大きさ
が検出できる。
【0024】図10は本発明の第二実施例で上面図であ
る。図11は本発明の第二実施例で正面図である。第一
実施例は圧電素子を2枚用いたが、第二実施例は圧電素
子を1枚でセンサ部を構成したものである。
【0025】図10、図11の如くXYZ三次元直交座
標系を設定する。円板状の振動体41の主面をXY平面
上に設定し、振動体41の面上中心を原点48とする。
振動体41の上面には、円板状の圧電素子42が、その
面上中心と原点48とが一致するように貼付されてい
る。圧電素子42の上面には4つの扇型をした励振電極
を兼ねる検出電極43a、43b、43c、43dと、
中央から外周に延びる十字型をした帰還電極44がノー
ド部49の内側に設けられている。検出電極43a、4
3cはY軸に関して線対称に、かつ原点48に関して点
対称に配置され、Y軸回りの角速度を検出する。検出電
極43b、43dはX軸に関して線対称に、かつ原点4
8に関して点対称に配置され、X軸回りの角速度を検出
する。圧電素子42の下面には原点48を中心とし4つ
の検出電極43a、43b、43c、43dの外形より
やや大きい円形をした電極45が設けられている。圧電
素子42の直径は、センサ部40のノード部49の直径
より小さいものを用いている。
【0026】振動体41の下面には円柱状の重錘体46
が、その中心軸が原点48を通過するように固定されセ
ンサ部40が構成されている。固定方法は、接着、溶接
等でよい。なお、重錘体46の形状は、その中心軸に対
し対称性が保たれるものであればよい。支持点はノード
部49上ではどこでもよいが、好ましくは等間隔の位置
がよい。第二実施例でも、「く」の字型をした2本のワ
イヤー47は、センサ部40のベンディング振動のノー
ド部49とY軸との交点上に、X軸に平行で、かつ、線
対称に固定(振動体41との固定方法は、接着、溶接等
でよい。)されている。さらに好ましくは、第一実施例
と同じ理由で、ワイヤー47を前述した位置から+45
度あるいは、−45度回転移動させた位置で固定すると
よい。ワイヤー47の端部は、基板50にハンダ付けさ
れ固定されている。
【0027】振動体41は恒弾性材料としてエリンバ材
を用い、圧電素子42はPZTを用いた。振動体41と
圧電素子42はエポキシ系の接着剤を用いて接着した。
圧電素子42の平面上に蒸着によりAg−Cr、あるい
はNi−Cr等の合金の薄膜にて電極を形成した。電極
形成は、スパッタ、スクリーン印刷などの方法を用いて
も、もちろんかまわない。重錘体46はSUS303を
用いた。ワイヤー47はタングステンを用いた。材質は
所定の機能を満たすものであれば、これに限定されるも
のではない。
【0028】電極45と振動体41は電気的に接続され
て接着されているので、振動体21と励振電極43a、
43b、43c、43dに交流をかけると圧電素子42
が振動し、振動体41も一緒に振動する
【0029】角速度センサに角速度が作用するとコリオ
リ力により重錘体46が移動することでセンサ部40が
変形し検出電極43a、43b、43c、43dに電荷
が発生する。4つの検出電極43a、43b、43c、
43dに発生する電荷の量により角速度の方向と大きさ
が検出できる。
【0030】図12は本発明の第三実施例で一部断面を
とった正面図である。第三実施例は第二実施例と比べ、
ワイヤーと振動体の形状のみが異なるので、その部分に
ついて説明する。
【0031】2本のワイヤー55は、コの字型に曲げら
れ、その中央部分より2つの円柱55a、55bからな
る突起部が設けられている。ノード部49とY軸との交
点上に中心を定めた2つの貫通穴41aは、直径が円柱
55aよりやや大きく形成されている。貫通穴41aに
円柱55aの部分を挿入し、振動体41の下面を円柱5
5bの平面上で固定することにより、ノード部49上を
正確に支持することができ、高さ方向も所定の位置に決
めることができる。ワイヤー55はX軸に平行、かつ、
線対称に固定されている。振動体41との固定方法は、
接着、溶接等でよい。ワイヤー55の他の2つの端部は
基板50にハンダ付けにて固定されている。
【0032】図13は本発明の第四実施例で一部断面を
とった正面図である。第四実施例も第二実施例と比べ、
ワイヤーと振動体の形状のみが異なるので、その部分に
ついて説明する。
【0033】2本のワイヤー56は、コの字型に曲げら
れ、その中央部分より円柱56aからなる突起部が設け
られている。ノード部49とY軸との交点上に中心を定
め下面側より沈ませた2つの凹部41bは、直径が円柱
56aよりやや大きく形成されている。凹部41bの底
面を円柱56aの平面部分で支持し、固定することによ
り、ノード部49を正確に支持することができ、高さ方
向も所定の位置に決めることができる。図4では従来例
の振動モードの説明をし、ノード部4は図の如く振動体
1の内部に存在することを説明した。第四実施例におい
てもノード部49は振動体41の内部に存在すると考え
られるため、凹部41bの底面の深さを適当に設定する
ことで、ノード部49を直接支持することもできる。ワ
イヤー56はX軸に平行、かつ、線対称に固定されてい
る。振動体41との固定方法は、接着、溶接等でよい。
ワイヤー56の他の2つの端部は基板50にハンダ付け
にて固定されている。
【0034】図14は本発明の第五実施例で上面図であ
る。図15は本発明の第五実施例で正面図である。第一
実施例から第四実施例まではワイヤーでセンサ部のベン
ディング振動のノード部を2箇所支持したものである
が、第五実施例では、支持点を増やし、ノード部を4箇
所支持した例である。
【0035】図14、図15の如くXYZ三次元直交座
標系を設定する。円板状の振動体61の主面をXY平面
上に設定し、振動体61の面上中心を原点68とする。
振動体61の上面には、直径がノード部69より大きく
振動体61より小さい円板状の圧電素子62が、その面
上中心と原点68とが一致するように貼付されている。
圧電素子62の上面には4つの扇型をした励振電極を兼
ねる検出電極63a、63b、63c、63dがノード
部69の内側に設けられている。引き出し電極63eは
検出電極63aからノード部69を越えて形成されてい
る。同様にして、引き出し電極63fは検出電極63b
から、引き出し電極63gは検出電極63cから、引き
出し電極63hは検出電極63dからそれぞれ、ノード
部69を越えて形成されている。また、中央から外周に
延びる十字型をした帰還電極64がノード部69を越え
て形成されている。検出電極63a、63c、および引
き出し電極63e、63gは、Y軸に関して線対称に、
かつ原点68に関して点対称に配置され、Y軸回りの角
速度を検出する。検出電極63b、63d、および引き
出し電極63f、63hは、X軸に関して線対称に、か
つ原点68に関して点対称に配置され、X軸回りの角速
度を検出する。圧電素子62の下面には原点68を中心
とし4つの検出電極63a、63b、63c、63dの
外形よりやや大きい円形をした電極65が設けられてい
る。回路と圧電素子上に形成された電極とはリード線で
電気的に接続される。一般的にはハンダ付けあるいはワ
イヤーボンディング等の方法でリード線が圧電素子上に
形成された電極に固定される。引き出し電極と帰還電極
がノード部を越えて形成されているのは、リード線をノ
ード部上に固定し、センサ部の振動姿態に与える影響を
できるだけ小さくするためである。
【0036】振動体61の下面には円柱状の重錘体66
が、その中心軸が原点68を通過するように固定されセ
ンサ部60が構成されている。固定方法は、接着、溶接
等でよい。なお、重錘体68の形状は、その中心軸に対
し対称性が保たれるものであればよい。支持点はノード
部69上ではどこでもよいが、好ましくは等間隔の位置
がよい。第五実施例では、「く」の字型をした4本のワ
イヤー67の一対は、センサ部60のベンディング振動
のノード部69とY軸との交点上に、X軸に平行で、か
つ、線対称に固定(振動体61との固定方法は、接着、
溶接等でよい。)されている。もう一対は、センサ部6
0のベンディング振動のノード部69とX軸との交点上
に、Y軸に平行で、かつ、線対称に固定(振動体61と
の固定方法は、接着、溶接等でよい。)されている。ワ
イヤー67の端部は、基板70にハンダ付けされ固定さ
れている。
【0037】部材の材質、製造方法等は第二実施例と同
じであるので説明は省略する。
【0038】図16は本発明の第六実施例で上面図であ
る。図17は本発明の第六実施例で正面図である。第六
実施例は第五実施例と比べワイヤーの形状のみ異なるの
で、その部分について説明する。4本の直線状をしたワ
イヤー71は、端部を振動体61に第五実施例と同じ位
置に固定され(固定方法は、接着、溶接等でよい。)、
もう一方の端部は基板70にハンダ付けにて固定されて
いる。第五実施例と比較してワイヤーが直線状であるた
め安価に製造できる。
【0039】第五実施例、第六実施例ではワイヤーが4
本であるが、本数はこれに限定されるものではない。支
持点が増えると支持部分の応力が小さくなるため、ベン
ディング振動のノード部上であれば、さらに支持点を多
くしても良い。
【0040】第一実施例から第六実施例まで詳細に説明
してきたが、これらの共通する利点として、振動基板に
ワイヤーを溶接した場合は、ワイヤーをリード線として
基準電圧をとることができる。これによりリード線を配
線する工程がひとつ減ることになり、組立工数を削減で
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明は前記のような構成にすることで
次のような効果が生じる。 1 円筒状支持部材を廃止することで機械的品質係数
(Qm)が上がり、その結果、検出感度、検出精度が高
くなる。また、部品配置の自由度が増す。 2 センサ部のベンディング振動のノード部に貫通穴若
しくは凹部を設けることでより正確に支持ができ検出感
度、検出精度が高くなる。 3 部品の種類を削減でき、製造コストが安価になる。 4 圧電素子の外形を振動体の外形より小さくすること
で、温度変化に対して励振周波数が安定し、検出精度が
高くなる。 5 圧電素子の外形を振動体の外形より小さくすること
で、圧電素子を振動体に貼付する際、接着剤が振動体よ
りはみ出さず、振動体の外形を基準として精度よく組立
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音片型圧電振動角速度センサを説明するための
構造図。
【図2】本発明に係る角速度センサの従来例を斜め上か
ら見た分解斜視図。
【図3】本発明に係る角速度センサの従来例を斜め下か
ら見た分解斜視図。
【図4】本発明に係る角速度センサの従来例のZ軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図5】本発明に係る角速度センサの従来例のZ軸方向
の振動モードを示した断面図。
【図6】本発明に係る角速度センサの従来例のX、Y軸
方向の振動モードを示した断面図。
【図7】本発明に係る角速度センサの従来例のX、Y軸
方向の振動モードを示した断面図。
【図8】本発明に係る角速度センサの第一実施例で上面
図。
【図9】本発明に係る角速度センサの第一実施例で正面
図。
【図10】本発明に係る角速度センサの第二実施例で上
面図。
【図11】本発明に係る角速度センサの第二実施例で正
面図。
【図12】本発明に係る角速度センサの第三実施例で一
部断面をとった正面図。
【図13】本発明に係る角速度センサの第四実施例で一
部断面をとった正面図。
【図14】本発明に係る角速度センサの第五実施例で上
面図。
【図15】本発明に係る角速度センサの第五実施例で正
面図。
【図16】本発明に係る角速度センサの第六実施例で上
面図。
【図17】本発明に係る角速度センサの第六実施例で正
面図。
【符号の説明】
1 振動体 2 圧電素子 3 圧電素子 4 ノード部 5 励振電極を兼ねる検出電極 6 電極 7 電極 8 帰還電極 9 重錘体 10 円筒状支持部材 11 ワイヤー 20 センサ部 21 振動体 22 圧電素子 23 圧電素子 24a 帰還電極を兼ねる検出電極 24b 帰還電極を兼ねる検出電極 24c 帰還電極を兼ねる検出電極 24d 帰還電極を兼ねる検出電極 25 電極 26 電極 27 励振電極 28 重錘体 29 ワイヤー 30 基板 31 原点 32 ノード部 40 センサ部 41 振動体 41a 貫通穴 41b 凹部 42 圧電素子 43a 励振電極を兼ねる検出電極 43b 励振電極を兼ねる検出電極 43c 励振電極を兼ねる検出電極 43d 励振電極を兼ねる検出電極 44 帰還電極 45 電極 46 重錘体 47 ワイヤー 48 原点 49 ノード部 50 基板 55 ワイヤー 55a 円柱 55b 円柱 56 ワイヤー 56a 円柱 60 センサ部 61 振動体 62 圧電素子 63a 励振電極を兼ねる検出電極 63b 励振電極を兼ねる検出電極 63c 励振電極を兼ねる検出電極 63d 励振電極を兼ねる検出電極 63e 引き出し電極 63f 引き出し電極 63g 引き出し電極 63h 引き出し電極 64 帰還電極 65 電極 66 重錘体 67 ワイヤー 68 原点 69 ノード部 70 基板 71 ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並木 智雄 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 畠山 稔 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 重田 利靖 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 佐藤 幸治 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 持田 育弘 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 市川 和豊 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 岡田 恵也 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 半田 正人 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 岡田 和廣 埼玉県上尾市菅谷4丁目73番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の振動体、および該振動体の片面若
    しくは両面に板状の圧電素子を貼付し、該圧電素子には
    少なくとも励振用電極と検出用電極を形成し、重錘体を
    設けたセンサ部を有する角速度センサにおいて、該セン
    サ部のベンディング振動のノード部をワイヤーで支持す
    ることを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 センサ部のベンディング振動のノード部
    に貫通穴若しくは凹部を設け、該貫通穴若しくは該凹部
    によりワイヤーの位置決めがなされることを特徴とする
    請求項1の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 板状の圧電素子の外形が板状の振動体の
    外形より小さく、かつ、該圧電素子は該振動体の外周か
    らはみ出さないように貼付されることを特徴とする請求
    項1、または請求項2の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 板状の圧電素子はセンサ部のベンディン
    グ振動のノード部の内側に貼付されることを特徴とする
    請求項3の角速度センサ。
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