JPH1171748A - 軟弱地盤における地下構造物周囲の構築体及びその構築工法 - Google Patents

軟弱地盤における地下構造物周囲の構築体及びその構築工法

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JPH1171748A
JPH1171748A JP9233643A JP23364397A JPH1171748A JP H1171748 A JPH1171748 A JP H1171748A JP 9233643 A JP9233643 A JP 9233643A JP 23364397 A JP23364397 A JP 23364397A JP H1171748 A JPH1171748 A JP H1171748A
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和之 藤川
Atsuo Fukuda
厚生 福田
Yoji Ueyama
陽二 植山
Akira Hamatake
章 浜武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的短い工期で安価に構築でき、地下構造
物を建設するための掘削部分の工事中又は工事後の出水
を防止し、工事後に地下構造物を浮上がらせない。軟弱
地盤上に設けられた暗渠などの地下構造物の上を横断す
る道路が使用された際に、道路の地下構造物の上の部分
とそれに隣接する部分との境界に段差を生じさせない。 【解決手段】 軟弱地盤10の地下構造物11の側部に
面する部分に設けられる土留め部12と、軟弱地盤の地
下構造物の底部に面する部分に設けられる底盤部13
と、下端が軟弱地盤の下方の支持層14に定着し上端が
底盤部に位置するように設けられる支持杭部16とによ
り構成され、土留め部と底盤部と支持杭部がそれぞれ複
数のソイルセメント柱21からなりかつこれらのソイル
セメント柱がその外周部を平面形状で前後左右に互いに
重合することにより一体化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱地盤に構築す
る地下構造物の周囲に設けられる構築体及びその構築工
法に関する。更に詳しくは、排水路、用水路、暗渠など
の地下構造物を軟弱地盤上に道路を横断して建設するに
先だって構築される地下構造物周囲の構築体及びその構
築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】埋土層や沖積層の層厚が厚い軟弱地盤の
上に道路を横断して排水路、用水路、暗渠などの地下構
造物を建設する場合には、地下構造物の底面積にほぼ相
応して軟弱地盤を深く掘削する必要がある。この掘削に
より周囲の軟弱土が崩れてなだれ込まないように、この
掘削に先だって地下構造物の側部に面する部分に土留め
壁として複数枚の鋼矢板を打込んでこの部分を囲み、相
対向する鋼矢板間に切り梁を渡すことにより、鋼矢板の
土留め壁に働く側方からの土圧を切り梁の圧縮抵抗によ
って支える工法が知られている。また鋼矢板の代わり
に、地下構造物の側部に面する部分に機械撹拌式により
掘削土とセメント系固化材などの充填材とを混合するこ
とにより複数本のソイルセメント柱からなるソイルセメ
ント柱列杭を形成し、このソイルセメント柱列杭を土留
め壁とする工法も知られている。これらの工法では、複
数本の既製杭を地下構造物の支持杭として軟弱地盤の下
方の支持層に達するように打込んだ後、側方からの土圧
を鋼矢板や柱列杭で支えた状態で鋼矢板や柱列杭で囲ま
れた部分を所定の深さ掘削して根切りを行い、この部分
の既製杭の上に地下構造物を建設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の鋼矢板
と切り梁による土留めと既製杭による支持杭を構築する
工法では次の〜の問題点があった。 鋼矢板を打
設するときに、振動及び騒音を発生する。 鋼矢板間
に渡される切り梁のために、地下構造物の建設作業の効
率を悪化させる。 鋼矢板の抜去時に鋼矢板は周辺の
土砂を持ち去りかつ地盤を緩めるために、工事終了後に
10〜20cm程度の地盤沈下を引き起こす。 鋼矢
板や既製杭があるために、ソイルセメント柱のような安
価な工法で確実に掘削底面を全面にわたって改良するこ
とができず、そのため根切り時に地下水を遮断する遮水
性がない。 遮水性がないことに起因して、掘削工事
中は常に排水を必要とし、また工事完成後に水の浮力に
より地下構造物が浮上がる被害が発生することがある。
地下構造物の上を横断する道路が使用され、交通荷
重などにより道路の地盤が沈下した場合、支持杭に支持
された地下構造物は沈下しないため、道路の地下構造物
の上の部分とそれに隣接する部分との境界に段差を生
じ、車両が通行するときに振動や騒音の原因となる。ま
た、後者のソイルセメント柱列杭による土留めと既製杭
による支持杭を構築する工法でも、既製杭の存在のため
に、なお上記〜の問題点があった。特にこの工法
で、図9に示すように、既製杭1を打込んだ後に、ソイ
ルセメント柱列杭2を構築する際に、同時に地下構造物
の底盤に相当する部分に先行地中梁的にソイルセメント
柱列3を構築して、この底盤を改良することが試みられ
たが、既製杭1の存在でソイルセメント柱列3を既製杭
1に近付けて構築できなかった。そのため掘削底面を全
面にわたって改良することができず、改良していない部
分4(ハッチング部分)から出水し完全な遮水効果が得
られなかった。なお、二点鎖線で囲んだ符号5で示す部
分は地下構造物が構築される部分である。
【0004】本発明の目的は、比較的短い工期で安価に
構築でき、地下構造物を建設するための掘削部分の工事
中の出水を防止し、工事後に地下構造物を浮上がらせな
い軟弱地盤における地下構造物周囲の構築体及びその構
築工法を提供することにある。本発明の別の目的は、軟
弱地盤上に設けられた排水路、用水路、暗渠などの地下
構造物の上を横断する道路が使用された際に、道路の地
下構造物の上の部分とそれに隣接する部分との境界に段
差を生じさせない軟弱地盤における地下構造物周囲の構
築体及びその構築工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図3に示すように、軟弱地盤10中又はこの軟
弱地盤上の地下構造物11の側部に面する部分に設けら
れる土留め部12と、軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤
上の地下構造物11の底部に面する部分に設けられる底
盤部13と、下端が軟弱地盤10の下方の支持層14に
定着するか又は前記支持層の上方に位置し上端が底盤部
13に位置するように設けられる支持杭部16とにより
構成され、土留め部12と底盤部13と支持杭部16が
それぞれ複数本の第1ソイルセメント柱21からなり、
かつこれらの第1ソイルセメント柱21がその外周部を
平面形状で前後左右に互いに重合することにより一体化
されたことを特徴とする軟弱地盤における地下構造物周
囲の構築体である。図3に示すように、土留め部12と
底盤部13と支持杭部16とをそれぞれソイルセメント
柱21で一体化した構築体であるため、剛性や強度の高
い構築体が得られる。また土留め部12と底盤部13と
支持杭部16を外周部を平面形状で前後左右に互いに重
合させて一体化した複数本の第1ソイルセメント柱21
でそれぞれ構成することにより、地下構造物11の底部
の面する地盤改良率が約80%以上となり、底盤部13
下方からの地下水が遮蔽される。これにより工事中の出
水は防止され、工事後に地下構造物を浮上がらせる被害
を防止することができる。また土留め部12と底盤部1
3を外周部を平面形状で前後左右に互いに重合させて一
体化した複数本の第1ソイルセメント柱21でそれぞれ
構成することにより、底盤部13が地中梁的作用をし、
土留め部12に働く側方土圧を支えるので、土留め部1
2のソイルセメント柱21の列数を減少できる。なお、
図3においてハッチング部分は支持杭部16を示す。支
持杭部16を図3に示すような単一のソイルセメント柱
の形態で構築せずに、図示しないがソイルセメント柱列
やブロック状の形態で構築してもよい。
【0006】請求項2に係る発明は、図2に示すよう
に、道路基礎の軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地
下構造物11の側部に面する部分に設けられる土留め部
12と、軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地下構造
物11の底部に面する部分に設けられる底盤部13と、
下端が軟弱地盤10の下方の支持層14に定着するか又
は前記支持層の上方に位置し上端が底盤部13に位置す
るように設けられる支持杭部16と、土留め部12の背
面側の軟弱地盤10に設けられる背面部17とにより構
成され、土留め部12と底盤部13と支持杭部16がそ
れぞれ複数本の第1ソイルセメント柱21からなり、か
つこれらの第1ソイルセメント柱21がその外周部を平
面形状で前後左右に互いに重合することにより一体化さ
れ、背面部17が支持層14に到達しない長さで10〜
50%の改良率で設けられる複数本の第2ソイルセメン
ト柱22とこれらの第2ソイルセメント柱22の上に形
成される浅層改良体23とからなることを特徴とする軟
弱地盤における地下構造物周囲の構築体である。請求項
1に係る発明と同様に、高剛性でしかも高強度の構築体
となって、底盤部13下方からの地下水を遮蔽できると
ともに、背面部17を構築することにより、道路が使用
された際に道路の地下構造物の上の部分とそれに隣接す
る部分との境界に段差が生じず、或いは生じたとしても
僅かで済む。また土留め部12の背面側からの土圧をよ
り一層軽減でき、土留め部12のソイルセメント柱21
の列数を更に減少できる。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、図2に示すように複数本の第2ソイルセメ
ント柱22が土留め部12から遠ざかるに従って段々に
短くなるように設けられる構築体である。上記段差解消
のためには、土留め部12から遠ざかったソイルセメン
ト柱22の長さは短くてもよく、過剰な地盤改良を避け
るためである。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、図8に示すように土留め
部12の下端が底盤部13の下端より下方に延びて設け
られる構築体である。土留め部12を構成する第1ソイ
ルセメント柱21を長くすることにより、根切り時のヒ
ービング(heaving)が抑制される。また背面部17が
設けられる場合には、第1ソイルセメント柱21に背面
部17を構成する第2ソイルセメント柱22の機能をも
たせることにより、第2ソイルセメント柱22の数を減
らすことができる。
【0009】請求項5に係る発明は、図1に示すよう
に、軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地下構造物1
1の側部に面する部分に設けられる土留め部12と、軟
弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地下構造物11の底
部に面する部分に設けられる底盤部13と、下端が軟弱
地盤10の下方の支持層14に定着するか又は前記支持
層の上方に位置し上端が底盤部13に位置するように設
けられる支持杭部16とを構築する工法であって、土留
め部12と底盤部13と支持杭部16を複数本の第1ソ
イルセメント柱21によりそれぞれ形成し、かつこれら
の第1ソイルセメント柱21の外周部を平面形状で前後
左右に互いに重合することにより複数本の第1ソイルセ
メント柱21を一体化することを特徴とする軟弱地盤に
おける地下構造物周囲の構築体の構築工法である。土留
め部12と底盤部13と支持杭部16をそれぞれ同一の
ソイルセメント柱21で構築することにより、ソイルセ
メント柱を互いに前後左右に重合することが可能にな
り、かつ比較的短い工期で安価に構築できる。
【0010】請求項6に係る発明は、図2に示すよう
に、道路基礎の軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地
下構造物11の側部に面する部分に設けられる土留め部
12と、軟弱地盤10中又はこの軟弱地盤上の地下構造
物11の底部に面する部分に位置するように設けられる
底盤部13と、下端が軟弱地盤10の下方の支持層14
に定着するか又は前記支持層の上方に位置し上端が底盤
部13に位置するように設けられる支持杭部16と、土
留め部12の背面側の軟弱地盤10に設けられる背面部
17とを構築する工法であって、土留め部12と底盤部
13と支持杭部16を複数本の第1ソイルセメント柱2
1によりそれぞれ形成し、かつこれらの第1ソイルセメ
ント柱21の外周部を平面形状で前後左右に互いに重合
することにより複数本の第1ソイルセメント柱21を一
体化し、更に背面部17を支持層14に到達しない長さ
で10〜50%の改良率で複数本の第2ソイルセメント
柱22により形成し、これらの第2ソイルセメント柱2
2の上に浅層改良体23を造成することにより構築する
ことを特徴とする軟弱地盤における地下構造物周囲の構
築体の構築工法である。土留め部12と底盤部13と支
持杭部16をそれぞれ同一のソイルセメント柱21で構
築し、背面部17も同種のソイルセメント柱22で構築
することにより、ソイルセメント柱を互いに前後左右に
重合することが可能になり、かつ比較的短い工期で安価
に構築できる。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項6に係る発
明であって、図2に示すように複数本の第2ソイルセメ
ント柱22が土留め部12から遠ざかるに従って段々に
短くなるように設けられる構築工法である。上記段差解
消のためには、土留め部12から遠ざかるに従いソイル
セメント柱22の長さを段々に短くする。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項5ないし7
いずれかに係る発明であって、図8に示すように土留め
部12の下端が底盤部13の下端より下方に延びて設け
られる構築工法である。土留め部12を構成する第1ソ
イルセメント柱21を長くすることにより、根切り時の
ヒービングが抑制される。また背面部17が設けられる
場合には、第1ソイルセメント柱21に背面部17を構
成する第2ソイルセメント柱22の機能をもたせること
により、第2ソイルセメント柱22の数を減らすことが
できる。
【0013】請求項9に係る発明は、請求項6ないし8
いずれかに係る発明であって、第1ソイルセメント柱2
1と第2ソイルセメント柱22の直径が同一である構築
工法である。第1及び第2ソイルセメント柱21及び2
2を同一直径にすることにより、同一の装置でソイルセ
メント柱を施工でき、より一層短い工期で安価に構築で
きる。
【0014】なお、請求項1、2、5及び6に係る発明
において、「軟弱地盤中又はこの軟弱地盤上」には、土
留め部12又は土留め部12と底盤部13を軟弱地盤と
この上の地盤との両方の地盤にかけて構築する場合も含
む。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態では、
図1に示すように軟弱地盤10中に土留め部12と底盤
部13と支持杭部16がそれぞれソイルセメント柱21
により構築される。このソイルセメント柱21は図5に
示す機械式撹拌装置30により施工される。まず図5
(a)に示すように機械式撹拌装置30のロッド31の
先端を施工すべきソイルセメント柱の芯に合わせた後、
ロッド31を回転させ、図5(b)に示すように必要に
応じて所定の空掘り深度まで掘進する。次いでロッド3
1の先端から充填材であるセメント系固化材液を注入
し、かつ羽根32、33及び34を回転しながら、掘進
する。これにより充填材と掘削土とを混合撹拌する。図
5(c)に示すように所定の深度に達したところで注入
を停止し、ロッド31を逆転して、更に充填材と掘削土
とを混合撹拌しながら、ロッド31を地上に引上げる。
充填材が固化することにより、図5(d)に示すソイル
セメント柱21が施工される。このソイルセメント柱2
1は約80〜100cmの直径を有するが、配置効率が
良ければ更に大きな直径にすることもできる。
【0016】なお、図5では1本のロッド31により1
本のソイルセメント柱21を施工する例を示したが、ソ
イルセメント柱を複数列施工する場合には、複数のロッ
ドを備えた機械式撹拌装置を用いて、一度の掘進で複数
列のソイルセメント柱を同時に施工すればより効率よく
施工することができる。図4に示すように、ソイルセメ
ント柱21をその外周部を平面形状で前後左右に互いに
重合するように施工すると、二点鎖線で囲んだ部分36
の面積に対してソイルセメント柱21が占める面積は約
80%以上になる。参考までに重合させずにソイルセメ
ント柱とソイルセメント柱とをその外周部で接するよう
にした場合約78.5%になる。即ちソイルセメント柱
21が施工されない部分37(ハッチング部分)の面積
は部分36の面積の20%未満になる。本発明では上記
部分37が存在しても、軟弱地盤からの地下水を完全に
遮断することができる。これは周囲のソイルセメント柱
の施工時に固化材柱液が施工部分から浸透して遮水する
ためと考えられる。
【0017】次に土留め部12と底盤部13と支持杭部
16の構築工法を図1及び図3に基づいて説明する。 (a) 土留め部 土留め部12は地下構造物11を構築する部分の両側に
構築される。この実施の形態では道路方向に直交して用
水路の地下構造物11が構築される(図3参照)。各土
留め部12はソイルセメント柱21をその外周部を平面
形状で前後左右に互いに重合するように2列以上施工す
ることにより構築されることを標準とするが、根切り深
さが小さいときには1列でよい場合もある。
【0018】(b) 底盤部 土留め部12に連続する底盤部13のソイルセメント柱
21を土留め部12のソイルセメント柱21と重合させ
ながら、また底盤部13を構成するソイルセメント柱2
1はその外周部を平面形状で前後左右に互いに重合させ
ながら、底盤部13は双方の土留め部12,12間の軟
弱地盤の隙間がなくなるように、複数列施工することに
より構築される。このように底盤部13を全面改良する
ため、地下構造物の基礎部の割ぐりが不要となる。根切
り深さ分を充填材を注入しない空掘り深度として掘進し
た後、充填材を注入しながら、1〜2m程度の深さまで
掘進してソイルセメント柱21を施工することにより底
盤部13を構築する。このソイルセメント柱21は地盤
条件や根切り深さ分によっては2m以上の施工長になる
こともある。
【0019】(c) 支持杭部 支持杭部16は、底盤部13を構築しているときに、こ
の底盤部12のソイルセメント柱21と重合させなが
ら、ソイルセメント柱21を施工することにより構築さ
れる。この支持杭部16は底盤部13と同様に根切り深
さ分だけ空掘りした後、支持層14に達するまで充填材
を注入しながら掘進する。この支持杭部16と底盤部1
3とにより土留め部12,12の間の軟弱地盤はソイル
セメント柱21で埋め尽くされる。支持層14は軟弱地
盤と異なり堅固な地盤であって、この支持層14を介し
て支持杭部16は地下構造物11の荷重を支持し、その
沈下を防止する。地下構造物の荷重が小さいときには支
持杭部16の下端は支持層14の上方に位置させる場合
もある。土留め部12と底盤部13と支持杭部16を構
築した後、底盤部13と支持杭部16の上方の土砂を掘
削して根切りを行う。この根切り部分に地下構造物11
を構築し、地下構造物11の上が道路となる場合には、
土留め部12と地下構造物11の上に道路舗装26を行
う。道路舗装26は下層から上層にかけて、クラッシャ
ーラン層、粒度調整砕石層及びアスファルト・コンクリ
ートの順に敷設される。この実施の形態では、クラッシ
ャーラン層は5〜15cmの厚さに、粒度調整砕石層は
10〜30cmの厚さに、またアスファルト・コンクリ
ートは10〜40cmの厚さにそれぞれ敷設される。
【0020】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図2に示すようにこの実施の形態では軟弱地盤
10に土留め部12と底盤部13と支持杭部16がそれ
ぞれソイルセメント柱21により構築され、背面部17
がソイルセメント柱22により構築される。土留め部1
2と底盤部13と支持杭部16の構築工法は第1の実施
の形態と同様であるので、繰返しの説明を省略し、背面
部17の構築工法についてのみ図2、図6及び図7に基
づいて説明する。
【0021】(d) 背面部 背面部17は土留め部12と底盤部13と支持杭部16
の構築時に併せて行われ、複数本の第2ソイルセメント
柱22とこの上に造成される浅層改良体23からなる。
このため同一の機械式撹拌装置を用いて第2ソイルセメ
ント柱22を第1ソイルセメント柱21と同一の直径に
施工することが好ましい。第2ソイルセメント柱22も
図5に示す方法で施工され、このソイルセメント柱22
は支持層14に到達しない長さで土留め部12から遠ざ
かるに従って段々に短くなるように10〜50%の改良
率で設けられる。ソイルセメント柱22と浅層改良体2
4を組合わせて背面部17を構築する際には、最長のソ
イルセメント柱22の長さと浅層改良体24の厚さと後
述する道路舗装26の厚さを加えた値Lが交通荷重、即
ち動的荷重による圧密沈下を抑制するための大きな条件
である。柱状体の改良率を10〜50%の範囲に構築
し、かつこの値Lを4m以上にすれば、動的荷重による
圧密沈下を実質的に解消することができる。
【0022】複数本のソイルセメント柱22は、地下構
造物を構築した後の沈下しない地下構造物の上の道路部
分とそれに隣接する沈下が予想される道路部分との間の
沈下量を連続的にするための沈下制御コラムとして施工
される。このために、図2に示すように土留め部12の
近傍には長いソイルセメント柱22を施工し、この土留
め部12から離れるに従って段々に短いソイルセメント
柱22を施工して最後にはソイルセメント柱は施工しな
い。これらのソイルセメント柱22群によりこれらに囲
まれた軟弱地盤の側方流動を防止することができる。
【0023】上方から視た場合のソイルセメント柱22
の施工の仕方を図6及び図7に基づいて説明する。工事
の効率及び経済性を考慮して、ソイルセメント柱22の
平面配置は図6に示すような格子状配置にするか、或い
は図7に示すような非接触形千鳥配置にして、改良率を
できるだけ低く抑えるのが好ましい。改良率を10〜5
0%の範囲にして図6に示す格子状配置にした場合に
は、格子間隔d1(但し、格子間隔d1≧格子間隔d2
がソイルセメント柱の上端から道路舗装面までの高さの
2倍以下であれば、また同様に改良率を10〜50%の
範囲にして図7に示す非接触形千鳥配置にした場合に
も、道路の方向をDとしたときに、ソイルセメント柱間
隔d3(但し、ソイルセメント柱間隔d3≧ソイルセメン
ト柱間隔d4)がソイルセメント柱の上端から道路舗装
面までの高さの2倍以下であれば、それぞれ静的荷重、
動的荷重はソイルセメント柱に確実に伝達され、十分地
盤の側方流動を防止することができる。
【0024】ここで、ソイルセメント柱の改良率とは、
図6及び図7に示すようにソイルセメント柱を上方から
視たときの改良地盤の単位面積に占めるソイルセメント
柱断面積の百分率をいう。ソイルセメント柱の改良率が
10%未満では圧密沈下を十分に抑制することができ
ず、50%を越えた場合、かえって工期及び工費がかさ
む不具合がある。好ましくはこの改良率は15〜30%
である。上記値Lは4m以上必要ではあるが、大きくし
てもそれ程動的圧密沈下の抑制効果は大きくならない。
しかし、値Lが大きくなればそれに応じて静的圧密沈下
の抑制効果は大きくなる。本発明では、過剰な地盤改良
を避けるために、図2に示すようにソイルセメント柱の
下端は軟弱地盤10の下方の支持層14にまで到達しな
い。軟弱地盤の層厚及びその軟弱程度、荷重条件、経済
性などを考慮して、この値Lの最大値は適宜決められ
る。
【0025】浅層改良体23は、ソイルセメント柱22
からなる沈下制御コラム群の上部に造成されたものであ
って、沈下制御コラム群と一体となって、地下構造物を
構築した後の沈下しない地下構造物の上の道路部分と沈
下が予想される道路部分との間の沈下量を連続的にする
働きを有する。この浅層改良体23は、土砂と、粉体又
はスラリー状のセメント、セメント系固化材、生石灰等
の固化材等とを均一に混合して固化することにより造成
される。土留め部12と底盤部13と支持杭部16を構
築し、引続き背面部17を構築した後、底盤部13と支
持杭部16の上方の土砂を掘削して根切りを行う。この
根切りを行った後に、根切り部分に地下構造物11を構
築し、更に地下構造物11と土留め部12と浅層改良体
26の上に第1の実施の形態と同様に道路舗装26を行
う。この工法では、背面部17を構築することにより、
根切り時に土留め部12に作用する土圧を低減すること
ができる。
【0026】更に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図8に示すようにこの実施の形態では、第2の
実施の形態と同様に軟弱地盤10に土留め部12と底盤
部13と支持杭部16がそれぞれソイルセメント柱21
により構築され、背面部17がソイルセメント柱22に
より構築される。この実施の形態では、支持杭部16が
支持層14に定着せずに支持層14近くの上方に位置
し、土留め部12を構成する複数本の第1ソイルセメン
ト柱21の下端が底盤部13の下端より下方に延びて設
けられ、複数本の第2ソイルセメント柱22がそれぞれ
同一の長さで設けられる。この支持杭部16は摩擦杭と
しての機能を果たして地下構造物11を支える。また土
留め部12を構成する第1ソイルセメント柱21を長く
することにより、根切り時のヒービングが抑制される。
即ち土留め部背面側の土塊が塑性流動を起してソイルセ
メント柱の先端を回り込んで掘削底面が隆起を生じるこ
とがない。同時に背面部17を構成する第2ソイルセメ
ント柱22の機能をもたせることにより、第2ソイルセ
メント柱22の数を減らすことができる。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 <実施例>図1に示す構築体を構築した。この例では、
地下構造物は高さ3.0mm、幅(道路方向)3.0m
m、長さ(水路方向)45mであった。土留め部を構成
する第1ソイルセメント柱を210本施工した(費用:
10,000,000円)。また底盤部と支持層に達する支持杭部
を合わせた第1ソイルセメント柱を230本施工した
(費用:13,000,000円)。このために要した日数は、土
留め部、底盤部及び支持杭部の施工に46日、掘削(根
切り)に5日、地下構造物の構築に3日、最後の埋戻し
に3日の計57日であった。
【0028】<比較例>土留め部には鋼矢板を用い、支
持杭部である既製杭及び底盤部にはPHC杭を用いた。
また地下構造物は実施例と同形同大のものを構築した。
これに要した費用は土留め部としての鋼矢板III型の施
工に11,000,000円、支持杭部及び底盤部としてのPHC
杭の40本の施工に18,000,000円であった。またこのた
めに要した日数は、鋼矢板の打設に18日、切り梁の設
置と掘削(根切り)に6日、PHC杭の打設に16日、
地下構造物の構築に6日、埋戻しに3日、切り梁の撤去
に4日、最後の鋼矢板の抜去に16日の計69日であっ
た。
【0029】<比較評価>実施例と比較例の費用を比較
すると、比較例の工法が合計29,000,000円要するのに対
して、実施例の工法では合計23,000,000円で比較例より
600万円少なく、比率で表すと実施例:比較例=1:
1.26であった。また実施例と比較例の工期を比較す
ると、実施例は比較例より12日短くて済み、比率で表
すと実施例:比較例=57:69=1:1.21であっ
た。この結果から、実施例の工法は比較例の工法と比べ
て、費用の点でも、工期の点でも約20〜30%少なく
て済むことが判った。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構築体は、
支持杭部に従来の既製杭を使用せずに、土留め部及び底
盤部ともに支持杭部をこれらと同一のソイルセメント柱
で一体的に構築し地下構造物を支持するようにしたた
め、比較的短い工期で安価に構築でき、また底盤部を約
80%以上の改良率で構築できる。この結果、土留め部
も底盤部を構成するソイルセメント柱も重合するため、
地下構造物を建設するための掘削部分の工事中の出水を
防止することができ、工事後に地下構造物を浮上がらせ
るような被害を防止できる。また従来の鋼矢板を使用し
ないため、鋼矢板間に切り梁がなく、地下構造物の建築
作業を効率よく行うことができ、鋼矢板を打設するとき
の振動及び騒音がなくなり、更に鋼矢板の抜去時のよう
な地盤の沈下もない。更に底盤部を全面改良できるた
め、地下構造物の基礎部の割ぐりが不要となる利点もあ
る。また本発明の背面部を有する構築体によれば、軟弱
地盤上に設けられた排水路、用水路、暗渠などの地下構
造物の上を横断する道路が使用された際に、地下構造物
に隣接する道路部分の動的荷重による圧密沈下が抑制さ
れ、道路の地下構造物の上の部分とそれに隣接する部分
との境界に段差を生じさせることがなく、車両が通行す
るときに振動や騒音を発生しない。更に背面部を構築す
ることにより、根切り時に土留め部に作用する土圧を低
減でき、これにより土留め部を構成するソイルセメント
柱の列数を減少することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構築体を道路方向
に直交する方向から視た断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構築体を道路方向
に直交する方向から視た断面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図3の要部拡大断面図。
【図5】(a)〜(d) ソイルセメント柱の施工手順
を示す図。
【図6】背面部を構成する複数本の第2ソイルセメント
柱を格子状に配置したときの平面図。
【図7】背面部を構成する複数本の第2ソイルセメント
柱を非接触千鳥に配置したときの平面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の構築体を道路方向
に直交する方向から視た断面図。
【図9】従来の試行された構築体の図3に相当する断面
図。
【符号の説明】
10 軟弱地盤 11 地下構造物 12 土留め部 13 底盤部 14 支持層 16 支持杭部 17 背面部 21 第1ソイルセメント柱 22 第2ソイルセメント柱 23 浅層改良体 26 道路舗装
フロントページの続き (71)出願人 000006264 三菱マテリアル株式会社 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 (72)発明者 三浦 哲彦 佐賀県佐賀市中の館町12番4号 (72)発明者 藤川 和之 東京都豊島区池袋3丁目1番2号 株式会 社ダイヤコンサルタント内 (72)発明者 福田 厚生 東京都港区赤坂6丁目13番7号 株式会社 テノックス内 (72)発明者 植山 陽二 福岡県福岡市中央区天神4丁目1番17号 株式会社テノックス九州内 (72)発明者 浜武 章 東京都千代田区外神田2丁目4番4号 東 京鋪装工業株式会社内 (72)発明者 小林 功 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアル株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地盤上の地
    下構造物(11)の側部に面する部分に設けられる土留め部
    (12)と、 前記軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地盤上の地下構造物(1
    1)の底部に面する部分に設けられる底盤部(13)と、 下端が前記軟弱地盤(10)の下方の支持層(14)に定着する
    か又は前記支持層の上方に位置し上端が前記底盤部(13)
    に位置するように設けられる支持杭部(16)とにより構成
    され、 前記土留め部(12)と前記底盤部(13)と前記支持杭部(16)
    がそれぞれ複数本の第1ソイルセメント柱(21)からな
    り、かつ前記複数本の第1ソイルセメント柱(21)がその
    外周部を平面形状で前後左右に互いに重合することによ
    り一体化されたことを特徴とする軟弱地盤における地下
    構造物周囲の構築体。
  2. 【請求項2】 道路基礎の軟弱地盤(10)中又は前記軟弱
    地盤上の地下構造物(11)の側部に面する部分に設けられ
    る土留め部(12)と、 前記軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地盤上の地下構造物(1
    1)の底部に面する部分に設けられる底盤部(13)と、 下端が前記軟弱地盤(10)の下方の支持層(14)に定着する
    か又は前記支持層の上方に位置し上端が前記底盤部(13)
    に位置するように設けられる支持杭部(16)と、 前記土留め部(12)の背面側の前記軟弱地盤(10)に設けら
    れる背面部(17)とにより構成され、 前記土留め部(12)と前記底盤部(13)と前記支持杭部(16)
    がそれぞれ複数本の第1ソイルセメント柱(21)からな
    り、かつ前記複数本の第1ソイルセメント柱(21)がその
    外周部を平面形状で前後左右に互いに重合することによ
    り一体化され、 前記背面部(17)が前記支持層(14)に到達しない長さで1
    0〜50%の改良率で設けられる複数本の第2ソイルセ
    メント柱(22)と前記複数本の第2ソイルセメント柱(22)
    の上に形成される浅層改良体(23)とからなることを特徴
    とする軟弱地盤における地下構造物周囲の構築体。
  3. 【請求項3】 複数本の第2ソイルセメント柱(22)が土
    留め部(12)から遠ざかるに従って段々に短くなるように
    設けられる請求項2記載の構築体。
  4. 【請求項4】 土留め部(12)の下端が底盤部(13)の下端
    より下方に延びて設けられる請求項1ないし3いずれか
    記載の構築体。
  5. 【請求項5】 軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地盤上の地
    下構造物(11)の側部に面する部分に設けられる土留め部
    (12)と、前記軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地盤上の地下
    構造物(11)の底部に面する部分に設けられる底盤部(13)
    と、下端が前記軟弱地盤(10)の下方の支持層(14)に定着
    するか又は前記支持層の上方に位置し上端が前記底盤部
    (13)に位置するように設けられる支持杭部(16)とを構築
    する工法であって、 前記土留め部(12)と前記底盤部(13)と前記支持杭部(16)
    を複数本の第1ソイルセメント柱(21)によりそれぞれ形
    成し、 かつ前記複数本の第1ソイルセメント柱(21)の外周部を
    平面形状で前後左右に互いに重合することにより前記複
    数本の第1ソイルセメント柱(21)を一体化することを特
    徴とする軟弱地盤における地下構造物周囲の構築体の構
    築工法。
  6. 【請求項6】 道路基礎の軟弱地盤(10)中又は前記軟弱
    地盤上の地下構造物(11)の側部に面する部分に設けられ
    る土留め部(12)と、前記軟弱地盤(10)中又は前記軟弱地
    盤上の地下構造物(11)の底部に面する部分に位置するよ
    うに設けられる底盤部(13)と、下端が前記軟弱地盤(10)
    の下方の支持層(14)に定着するか又は前記支持層の上方
    に位置し上端が前記底盤部(13)に位置するように設けら
    れる支持杭部(16)と、前記土留め部(12)の背面側の前記
    軟弱地盤(10)に設けられる背面部(17)とを構築する工法
    であって、 前記土留め部(12)と前記底盤部(13)と前記支持杭部(16)
    を複数本の第1ソイルセメント柱(21)によりそれぞれ形
    成し、 かつ前記複数本の第1ソイルセメント柱(21)の外周部を
    平面形状で前後左右に互いに重合することにより前記複
    数本の第1ソイルセメント柱(21)を一体化し、 更に前記背面部(17)を前記支持層(14)に到達しない長さ
    で10〜50%の改良率で複数本の第2ソイルセメント
    柱(22)により形成し、前記複数本の第2ソイルセメント
    柱(22)の上に浅層改良体(23)を造成することにより構築
    することを特徴とする軟弱地盤における地下構造物周囲
    の構築体の構築工法。
  7. 【請求項7】 複数本の第2ソイルセメント柱(22)が土
    留め部(12)から遠ざかるに従って段々に短くなるように
    設けられる請求項6記載の構築工法。
  8. 【請求項8】 土留め部(12)の下端が底盤部(13)の下端
    より下方に延びて設けられる請求項5ないし7いずれか
    記載の構築工法。
  9. 【請求項9】 第1ソイルセメント柱(21)と第2ソイル
    セメント柱(22)の直径が同一である請求項6ないし8い
    ずれか記載の構築工法。
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