JPH117163A - 静電荷現像用トナー、その製造方法及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷現像用トナー、その製造方法及び画像形成方法

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JPH117163A
JPH117163A JP16123397A JP16123397A JPH117163A JP H117163 A JPH117163 A JP H117163A JP 16123397 A JP16123397 A JP 16123397A JP 16123397 A JP16123397 A JP 16123397A JP H117163 A JPH117163 A JP H117163A
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JP
Japan
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colorant
toner
electrostatic charge
encapsulated
fine particles
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Application number
JP16123397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hayashi
健司 林
Mikio Kamiyama
幹夫 神山
Hisahiro Hirose
尚弘 廣瀬
Yoshiki Nishimori
芳樹 西森
Tomoe Kitani
智江 木谷
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径で且つ着色剤が微分散され彩度、透明
性に優れ帯電の均一性の高く耐久性にすぐれた小粒径の
静電荷現像用トナー、該トナーの製造方法及び画像形成
方法の提供。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、カプセル化
された着色剤からなる事を特徴とする静電荷現像用トナ
ー、該トナーの製造方法及び画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録等に用いられる静電荷像現像用トナー及び該トナーの
製造方法、該トナーを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体や静電記録体などの上に
形成された静電荷潜像を現像する手段として、液体現像
剤を用いる方法(湿式現像法)と、バインダー樹脂中に
着色剤、更に必要に応じて荷電制御剤、定着性改良剤等
を分散させたトナー或いは該トナーとキャリアを混合し
た、一成分又は二成分現像剤を用いる方法(乾式現像
法)が一般に採用されている。これら現像法はそれぞれ
長所、短所があるが現在では一般に乾式現像法が多用さ
れている。
【0003】乾式現像法においては近年高画質化、カラ
ー化が求められている。高画質化の為には前記トナーは
小粒径で粒度分布が狭く且つ帯電性の安定した帯電劣化
の少ない均一な帯電性を示すトナーが求められている。
又小粒径と共にカラー化においては、小粒径と共により
彩度の高く混色時に色濁りの無い且つ透明シートに定着
した時に透明性の高いトナーが望まれている。
【0004】従来のトナーの一般的な製造法としては、
バインダー樹脂に着色剤及び他の所望の添加剤、例えば
帯電制御剤、定着性改良剤等を熔融混合し、機械式或い
は空気衝突式の粉砕機にて粉砕の後、所望の平均粒径、
粒度分布になるよう分級を行う方法が用いられている。
上記従来からの方法は、トナー中に添加される着色剤等
の分散が均一になりにくく、且つ小粒径のトナーを狭い
粒度分布で製造する事が困難であり、従来の製造法によ
るトナーは、帯電劣化が著しくカブリを発生しやすく、
又粒度分布が広い為選択現像が生じ画像劣化を来すとい
う欠点を有している。
【0005】又、これらの欠点を解消する為に、重合法
トナーが提案されている。この重合法トナーは、懸濁重
合法を基本とした方法と、乳化重合法を基本とし、着色
剤と乳化重合粒子を凝集させる方法が提案されている。
懸濁重合法は、小粒径化が限界があり又生成する粒子の
形状は真球であり、これはブレードクリーニングが困難
であるという欠点を有している。一方乳化重合法は、粒
子形状の制御が容易でラズベリー状からポテト状、真球
と所望に応じて制御が容易である。但し、市販の着色剤
自体に表面処理が行われており、これが凝集反応時に問
題を起こし、過凝集等により粒径制御が困難になるとい
う欠点を内在している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点を解決し小粒径で且つ着色剤が微分散され
彩度、透明性に優れ帯電の均一性の高く耐久性にすぐれ
た小粒径の静電荷現像用トナー、該トナーの製造方法及
び画像形成方法を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0008】(1) 少なくともバインダー樹脂、カプ
セル化された着色剤からなる事を特徴とする静電荷現像
用トナー。
【0009】(2) カプセル化された着色剤が、バイ
ンダー樹脂と同一の組成の樹脂でカプセル化させた着色
剤である事を特徴とする前記1記載の静電荷現像用トナ
ー。
【0010】(3) カプセル化された着色剤が、着色
剤分散粒子表面にポリマー微粒子が被覆されたものであ
る事を特徴とする前記1又は2記載の静電荷現像用トナ
ー。
【0011】(4) 上記バインダー樹脂が、イオン性
単量体を含む樹脂である事を特徴とする前記1又は2記
載の静電荷現像用トナー。
【0012】(5) イオン性単量体がアニオン性単量
体又はカチオン性単量体の群から選択された少なくとも
一種のイオン性単量体である事を特徴とする前記4記載
の静電荷現像用トナー。
【0013】(6) 水相中にイオン性界面活性剤の存
在下、微分散された着色剤微粒子と、前記イオン性界面
活性剤と反対の符号の荷電を有するイオン性界面活性剤
及び/又はイオン性界面活性剤と反対の符号の荷電を有
するイオン性単量体を含むポリマー微粒子を混合しヘテ
ロ凝集により着色剤微粒子表面にポリマー微粒子を被覆
してカプセル化する事を特徴とするカプセル化された着
色剤の製造方法。
【0014】(7) 前記カプセル化された着色剤を、
ポリマー微粒子のガラス転移温度からガラス転移温度+
50℃の温度で加熱してカプセル化された着色剤である
事を特徴とする前記6記載のカプセル化された着色剤の
製造方法。
【0015】(8) 水相中に分散したカプセル化され
た着色剤の存在下、少なくとも疎水性単量体及びイオン
性単量体を添加し水溶性ラジカル重合開始剤を加え、乳
化重合をおこなったカプセル化着色剤含有樹脂微粒子分
散液に、凝集剤及び水に無限溶解する有機溶媒を添加
し、樹脂微粒子のガラス転移温度からガラス転移温度+
50℃の温度で加熱を行い、所望の粒径とする事を特徴
とする静電荷現像用トナーの製造方法。
【0016】(9) 前記1〜5のいずれか1項記載の
静電荷現像用トナーを含む事を特徴とする現像剤。
【0017】(10) 感光体上に形成された静電荷潜
像を顕在化しトナー像とする画像形成方法において、用
いる静電荷現像用トナーが前記1〜5のいずれか1項記
載の静電荷現像用トナーである事を特徴とする画像形成
方法。
【0018】(11) 感光体上に形成されたトナー像
を転写材に転写する画像形成方法において、用いる電子
写真用トナーが前記1〜5のいずれか1項記載の静電荷
現像用トナーである事を特徴とする画像形成方法。
【0019】(12) 感光体上に形成されたトナー像
を転写材に転写後に、該感光体上に残留するトナーをク
リーニング除去する画像形成方法において、用いる静電
荷現像用トナーが前記1〜5のいずれか1項記載の静電
荷現像用トナーである事を特徴とする画像形成方法。
【0020】本発明者らは上記欠点を解決する為に鋭意
検討を重ねた結果上記欠点を解決するに至り、本発明を
なした。
【0021】従来バインダー樹脂への分散性を向上させ
る為、予めバインダー樹脂と着色剤を混合分散したいわ
ゆるマスターバッチ化着色剤はトナー粒子内の分散性を
向上させる事は可能であるが、粉砕法によりトナーを製
造している為その破砕界面には着色剤が露出し、着色剤
がもつ固有の帯電性に左右され安定した帯電性を示しに
くい。カプセル化された着色剤は、バインダー樹脂で着
色剤表面を被覆されている為、上記の様な問題点もおき
にくい。本発明は、このカプセル化された着色剤の効果
を示す為の、小粒径且つ粒度分布の狭いトナー及びその
製造方法に関する発明である。以下に本発明を更に詳し
く説明する。
【0022】(着色剤)本発明の着色剤は、従来から公
知の無機及び有機の着色剤、即ち顔料、染料等を用いる
事が可能である。無機の着色剤としては、カーボンブラ
ック、例えばファーネスブラック、チャネルブラック、
アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラッ
ク等、マグネタイト、フェライト等の磁性粉等を挙げる
事ができる。これら無機の着色剤は、必要に応じて表面
処理剤を用い表面処理を行ったものをもちいる事も可能
である。表面処理剤としては、シランカップリング剤、
チタニウムカップリング剤、アルミニウムカップリング
剤等が挙げられる。特に水性媒体中で安定なアルミニウ
ムカップリング剤が好ましい。
【0023】有機の着色剤として、使用することのでき
る染料としてはマゼンタ用としては、C.I.ソルベン
トレッド1、同49、同52、同58、同63、同11
1、同122等をあげることができ、イエロー用として
は、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162などがあり、シアン
用としては、C.I.ソルベントブルー25、同36、
同60、同70、同93、同95等を用いる事ができ、
またこれらの混合物も用いる事ができる。
【0024】一方、顔料としてはマゼンタ用としては
C.I.ピグメントレッド5、同48:1、同53:
1、同57:1、同122、同139、同144、同1
49、同166、同177、同178、同222、C.
I.ピグメントオレンジ31、同43等があり、イエロ
ー用としては、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138等があり、シアン用とし
ては、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメ
ントブルー15:3、同60等を用いる事ができ、これ
らの混合物も用いる事ができる。これら染料、顔料の数
平均一次粒子径は種類により多様であるが、概ね10〜
200nm程度が好ましい。
【0025】着色剤としては、トナーの重量の約2乃至
20%、好ましくは約3乃至15%が含有される。又上
記着色剤は所望に応じて単独又は複数を選択併用する事
が可能である。
【0026】(カプセル化された着色剤)着色剤のカプ
セル化は、従来から公知のカプセル化反応、すなわちコ
アセルベーション法、相分離法、液中乾燥法等が用いら
れる。但し、好ましくはヘテロ凝集法によるカプセル化
が着色剤分散粒径を小さくすることが可能である。
【0027】ヘテロ凝集法は、水相中に着色剤をイオン
性界面活性剤の存在下微分散を行い、該イオン性界面活
性剤と反対の荷電を有するイオン性界面活性剤で分散さ
れるか、反対荷電を粒子表面に有するポリマー微粒子を
混合しその静電的相互作用で着色剤表面にポリマー微粒
子を被覆させるものである。この時、ポリマー微粒子と
着色剤分散粒子の粒径比、ポリマー微粒子と着色剤分散
粒子の粒子数比、更にポリマー微粒子と着色剤分散粒子
のゼータ電位とその差が重要になる。
【0028】ポリマー微粒子の粒径と着色剤分散粒子の
粒径との比は1/100から1/2好ましくは1/50
乃至1/5から選択される。又ポリマー微粒子と着色剤
分散粒子の粒子数の比は150/1以上の比率で行う事
が好ましい。又ゼータ電位は、互いに異符号であってそ
の差が5乃至200mV好ましくは10乃至150mV
の範囲である。ゼータ電位に関しては、この様な範囲を
満たす分散液のpHに調整する事で達成できる。この
為、用いるイオン性界面活性剤は、ヘテロ凝集時に異符
号の電荷を有していれば良く、例えばあるpHで正又は
負の電荷を有する両性界面活性剤及び両性単量体等も用
いる事ができる。
【0029】又この系に電解質を添加する事で、着色剤
分散粒子にポリマー微粒子を強固に付着する事ができ
る。電解質の添加量としては、任意であるが好ましくは
1×10-5mol/lから1×10-1mol/lの範囲
である。電解質としては、1価,2価,3価の金属の塩
が用いられるが、好ましくは1価の金属の塩であり例え
ば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、硫
酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸リチウム等が挙げら
れる。
【0030】更にこの様にして生成したポリマー微粒子
でカプセル化された着色剤を、ポリマー微粒子のガラス
転移温度からガラス転移温度+50℃の範囲の温度で加
熱する事でより強固に着色剤粒子表面にポリマー皮膜を
形成する事ができる。
【0031】即ち本発明のカプセル化された着色剤の製
造方法は、 イオン性界面活性剤を用い着色剤水相中に微分散を
行う。
【0032】 着色剤を分散したイオン性界面活性剤
と反対の符号の電荷を有する界面活性剤を用いて乳化重
合を行ったポリマー微粒子又は反対の符号の電荷を有す
るイオン性単量体を含むポリマー微粒子を、前記着色剤
分散液と混合し所望のpHに調整し、ヘテロ凝集を起こ
させる。必要に応じて、電解質を所望量添加する。
【0033】 更に必要に応じて、ポリマー微粒子の
TgからTg+50℃の温度範囲で加熱を行う。
【0034】で示される。この様にして製造されたカプ
セル化された着色剤は、このまま又は洗浄濾過を行った
後水相に分散され、更に洗浄濾過後乾燥を行った後、水
相中に分散され単量体を添加し、水溶性ラジカル重合開
始剤を用い乳化重合される。
【0035】(イオン性単量体)本発明においてイオン
性単量体としては、アニオン性単量体又はカチオン性単
量体の群から選択された少なくも一種のイオン性単量体
が好ましい。
【0036】アニオン性単量体としては、カルボキシル
基或いはスルホン酸基を有するモノマーが挙げられ、代
表的なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸或いはスルホスチレン等が挙げられる。
【0037】カチオン性単量体のカチオン性基として
は、アミノ基、アミド基、第四級アンモニウム塩基等が
挙げられ、カチオン性単量体の具体例としては下記の化
合物が挙げられる。
【0038】N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、
N−メチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメ
チルアミノメチルメタクリレート、p−N,N−ジメチ
ルアミノフェニルメタクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、N−メチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノメチルアクリレート、p−
N,N−ジメチルアミノフェニルアクリレート。
【0039】N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル
アミド、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリルアミ
ド、N−メチルアミノエチルメタクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノメチルメタクリルアミド、p−N,N
−ジメチルアミノフェニルメタクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアクリルアミド、N−メチルアミノエチ
ルアクリルアミド、N,N−ジエチルアミノメチルアク
リルアミド、p−N,N−ジメチルアミノフェニルアク
リルアミド。
【0040】N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,
N−ジエチルメタクリルアミド、N−プロピルメタクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−
ジエチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミ
ド。
【0041】p−N,N−ジメチルアミノスチレン、p
−N,N−ジエチルアミノスチレン、p−N,N−ジプ
ロピルアミノスチレン、p−N−メチルアミノスチレ
ン。
【0042】N−ビニルジメチルアミン、N−ビニルジ
エチルアミン、N−ビニルジプロピルアミン、N−ビニ
ルプロピルアミン。
【0043】各々メタ又はパラ位にアミノ基が付いたビ
ニルベンジルジアルキルアミン(アルキル基は、炭素数
n=1〜6の置換又は未置換アルキル基)、ビニルフェ
ネチルジアルキルアミン(アルキル基は、炭素数n=1
〜6の置換又は未置換アルキル基)。
【0044】4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジ
ン、N−ビニルイミダゾール。
【0045】更に上記化合物に対し第四級アンモニウム
塩の形にしたものも用いることが出来る。例えば、炭素
数1〜6のアルキル基、ベンジル基、シクロアルキル基
等が付いているものが挙げられる。
【0046】(疎水性単量体)疎水性単量体としては、
スチレン誘導体、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o−メ
トキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシ
スチレン、o−エトキシスチレン、m−エトキシスチレ
ン、p−エトキシスチレン、o−ブトキシスチレン、m
−ブトキシスチレン、p−ブトキシスチレン、o−クロ
ルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジクロルスチ
レン、2,4−ジプロモスチレン、p−ヒドロキシスチ
レン、o−ヒドロキシスチレン等が挙げられる。
【0047】又、(メタ)アクリル酸エステル類として
は、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)
アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸ter
t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ドデシル等が挙げられる。
【0048】更にアクリロニトリル、メタアクリロニト
リル等のトリル系モノマー、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル等のビニルエーテル系モノマー、酢
酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル系モノマー、
エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン系
モノマー、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、ジ
メチルブタジエン等の共役ジエン系モノマー等が挙げら
れる。
【0049】(キャリア)本発明のトナーにキャリアを
適用する場合には、公知のキャリアを使用することがで
きる。キャリアに使用する磁性粒子としては、公知の材
料を使用することができる。具体的には、鉄、フェライ
ト等の磁性材料粒子のみで構成される非被覆キャリア、
あるいは磁性材料粒子表面を樹脂等によって被覆した樹
脂被覆キャリアのいずれを使用してもよい。このキャリ
アの平均粒径は体積平均粒径で30〜150μmが好ま
しい。また、キャリアの被覆樹脂としては、スチレン系
樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、エステル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、
フェノール系樹脂、カーボネート系樹脂、ケトン系樹
脂、フッソ化メタクリレートやフッ化ビニリデンなどの
フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂又はその変性品などが
挙げられる。
【0050】(樹脂分子量)キャリアの被覆樹脂や結着
樹脂として使用する樹脂として、好ましい樹脂分子量
は、重量平均分子量Mwとしては50,000〜1,0
00,000、数平均分子量Mnとしては10,000
〜500,000である。また、重量平均分子量Mwと
数平均分子量Mnとの比Mw/Mnとしては2.0〜1
0.0の範囲が好ましい。
【0051】ここで、樹脂の重量平均分子量および数平
均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)を用いて測定することができる。なお、測定
に当たっては、あらかじめ複数種の単分散ポリスチレン
およびジフェニルメタンにより作成しておいた検量線を
使用する。
【0052】(各種添加剤)本発明のトナーには、必要
に応じて荷電制御剤等各種の内添剤及び、外添剤が含有
されても良い。荷電制御剤としては、従来公知のものを
用いる事ができるが、カラートナー粒子用としては、そ
の一部を構成するものであるため無色及び、白色のもの
であることが好ましい。好ましい荷電制御剤の具体例と
しては、サリチル酸誘導体の亜鉛塩等をあげることがで
きる。
【0053】外部添加剤としては、一般に用いられる無
機微粒子、有機微粒子等の微粒子、脂肪酸、脂肪酸金属
塩等からなる滑剤等を用いることができる。特に、脂肪
酸金属塩を添加することにより、トナー粒子と他の物質
との摩擦係数が減少し、その結果、トナー粒子の受ける
ストレスが軽減されてトナー粒子の破砕、外添剤の埋没
等をより有効に防止することができるので好ましい。
【0054】(製造例・粒径範囲)本発明のトナーを製
造する方法は、特に限定されるものではなく、従来公知
の方法により製造することができる。本発明のトナーの
粒径としては1〜30μmの範囲とされ、形成される画
像の解像度や表面平滑性の向上を図る観点からは、体積
平均粒径で3〜9μmの範囲のものが好ましい。
【0055】本発明のトナーは、キャリアと混合させて
2成分現像剤として用いてもよいし、当該トナーのみに
よりなる1成分現像剤として用いることもできる。かか
るキャリアとしては、従来公知のものが用いる事ができ
るが、磁化が低く、比重の小さなキャリアを用いる事に
より、混合撹拌時において、トナー粒子が受けるストレ
スが軽減される。
【0056】具体的には、磁化が15〜40emu/
g、比重が3〜7g/cm3であるキャリアを好ましく
用いることができる。なお、キャリアの耐久性向上等の
観点から、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられた
キャリア、樹脂粒子中に磁性粉が分散されたキャリアを
好ましく用いる事ができる。
【0057】本発明のトナーは、熱ローラ等、加圧加熱
定着による定着プロセスに好適に用いる事ができる。こ
こに、定着プロセスに用いる熱ローラが、転写材上の未
定着画像表面に接触する表面層を弾性体で構成し、未定
着画像表面におけるカラートナーによる凹凸に対して追
従性の良好なソフトローラである場合には、定着画像表
面の平滑性を一層向上させることができるので好まし
い。
【0058】本発明における転写材とは、感光体等の静
電荷像担持体上に形成された未定着トナー像を転写する
ことが出来、転写された該トナー像を定着により最終画
像として担持できるものをいう。最も一般的には普通紙
であるが、前述OHP用の透明樹脂フィルム或いは各種
の紙、樹脂板等も無論含まれる。
【0059】(定着方法)本発明に使用される好適な定
着方法は、代表的なものとして熱ローラ定着方式及び固
定設置された加熱体と、該加熱体に対向して圧接かつ、
回転し、フィルム材を介して記録材(通常は普通紙であ
るが、トナー像を定着によりしっかり担持できるもので
あれば、特に限定はない)を該加熱体に圧着させる加圧
部材によりトナー像を記録材上に加熱定着する加圧加熱
定着方法をあげることができる。
【0060】本発明のトナーは低温での定着性、耐オフ
セット性、耐フィルミング性に優れるので、加圧加熱定
着方法に本発明のトナーを用いれば、熱ローラ定着器ま
たは定着フィルムの寿命を短縮すること無く、長期に渡
って優れた品位の画像を得ることができる。
【0061】
【実施例】以下に本発明を実施例を持って説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0062】実施例1 (ポリマー微粒子の調製1)冷却管、撹拌装置、温度セ
ンサー、窒素導入管付の1000mlの4頭フラスコに
蒸留水735ml及びアニオン性界面活性剤Trax
H−45(有効成分40%,日本油脂(株))15ml
を加えた、更にスチレン107.30g,n−ブチルア
クリレート28.24g,メタクリル酸5.65gを加
え窒素気流下250rpmで撹拌しつつ、内温を70℃
に昇温した。更に過硫酸カリウム1.31gを蒸留水5
0mlに溶解した重合開始剤水溶液を添加し、そのまま
窒素気流下、撹拌速度250rpm、70℃で6時間重
合をおこなった。その後内温を室温まで下げ濾過を行
い、一部分取し分子量をゲルパーミエーションクロマト
グラフィHLC−8020(東ソー(株)製)を用い、
又粒径及びセータ電位をELS−800(大塚電子
(株)製)を用い測定した。
【0063】結果は重量平均分子量(Mw)が3.1×
104,Mw/Mn=2.89、体積平均粒径(d50
が5nm,ゼータ電位が−63mV(pH=2.3)で
あった。
【0064】(ポリマー微粒子の調製2)冷却管、撹拌
装置、温度センサー、窒素導入管付の1000mlの4
頭フラスコに蒸留水735ml及びカチオン性界面活性
剤コータミン24P(花王(株)製)(有効成分20
%,日本油脂(株))15mlを加えた、更にスチレン
107.30g,n−ブチルアクリレート28.24
g,N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート
5.65gを加え窒素気流下250rpmで撹拌しつ
つ、内温を70℃に昇温した。更に2,2′−アゾビス
(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩3.25g
を蒸留水50mlに溶解した重合開始剤水溶液を添加
し、そのまま窒素気流下、撹拌速度250rpm、70
℃で6時間重合をおこなった。その後内温を室温まで下
げ濾過を行い、一部分取し分子量をゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィHLC−8020(東ソー(株)
製)を用い、又粒径及びセータ電位をELS−800
(大塚電子(株)製)を用い測定した。
【0065】結果は重量平均分子量(Mw)が3.0×
104,Mw/Mn=2.96、体積平均粒径(d50
が7nm,ゼータ電位が+57mV(pH=7.9)で
あった。
【0066】(着色剤分散液の調製1)アルミニウムカ
ップリング剤プレンアクトAL−M(味の素(株)製)
をカーボンブラックリーガル330R(キャボット社
(製))の0.5重量%で処理したカーボンブラック7
0gをドデシル硫酸ナトリウム32.2gを蒸留水50
0mlに溶解した活性剤水溶液に添加し、撹拌混合の
後、加圧分散機を用い微分散を行った。分散終了後EL
S−800を用い平均粒径を測定したところ53nmで
あった。
【0067】(着色剤分散液の調製2)カーボンブラッ
クをイエロー顔料(KET YELLOW 403 大
日本インキ化学工業(株)製)に変えた以外は、着色剤
分散液の調製1と同様に分散液を調製した。平均粒径は
72nmであった。
【0068】(着色剤分散液の調製3)カーボンブラッ
クをマゼンタ顔料(HOSTAPERM Pink E
−02Toner grade ヘキスト(株)製)に
変えた以外は着色剤分散液の調製1同様に分散液を調製
した。平均粒径は84nmであった。
【0069】(着色剤分散液の調製4)カーボンブラッ
クをシアン顔料(KET Blue 104 大日本イ
ンキ化学工業(株))に変えた以外は着色剤分散液の調
製1同様に分散液を調製した。平均粒径は65nmであ
った。
【0070】(着色剤分散液の調製5)アルミニウムカ
ップリング剤プレンアクトAL−M(味の素(株)製)
をカーボンブラックリーガル330R(キャボット社
(製))の0.5重量%で処理したカーボンブラック7
0gをコータミン24P(花王(株)製)125mlを
蒸留水500mlに溶解した活性剤水溶液に添加し、撹
拌混合の後、加圧分散機を用い微分散を行った。分散終
了後ELS−800を用い平均粒径を測定したところ5
8nmであった。
【0071】(着色剤分散液の調製6)カーボンブラッ
クをイエロー顔料(KET YELLOW 403 大
日本インキ化学工業(株)製)に変えた以外は、着色剤
分散液の調製5と同様に分散液を調製した。平均粒径は
77nmであった。
【0072】(着色剤分散液の調製7)カーボンブラッ
クをマゼンタ顔料(HOSTAPERM Pink E
−02Toner grade ヘキスト(株)製)に
変えた以外は着色剤分散液の調製5と同様に分散液を調
製した。平均粒径は89nmであった。
【0073】(着色剤分散液の調製8)カーボンブラッ
クをシアン顔料(KET Blue 104 大日本イ
ンキ化学工業(株))に変えた以外は着色剤分散液の調
製5と同様に分散液を調製した。平均粒径は54nmで
あった。
【0074】(カプセル化された顔料の調製) (カプセル化着色剤1)ポリマー微粒子1及び着色剤分
散液5にそれぞれ塩化ナトリウム3×10-3mol/l
になる様に塩化ナトリウムを加え、pHをかえてELS
−800を用いゼータ電位を測定した。pH=6.5の
時、ポリマー微粒子1のゼータ電位が、−48mV,着
色剤分散液5のゼータ電位が+39mVであった。塩化
ナトリウム3×10-3mol/lにしたポリマー微粒子
1と塩化ナトリウム3×10-3mol/lにした着色剤
分散液5を粒子数で300/1になる様に添加、混合撹
拌しつつpHを6.5に調整しヘテロ凝集を行った後、
濾過洗浄しカプセル化着色剤1とした。この時の平均粒
径は70nmであった。
【0075】(カプセル化着色剤2)カプセル化着色剤
1の調製と同様にヘテロ凝集を起こさせた後、これを8
5℃まで昇温し、5時間加温を続けた後、室温まで冷却
し、濾過洗浄乾燥を行った。平均粒径は64nmであっ
た。
【0076】更にカプセル化着色剤2に従い、ポリマー
微粒子と顔料分散液の組み合わせを変えカプセル化着色
剤を調製した。結果を以下の表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】(着色剤複合粒子及びトナーの合成1)前
記カプセル化された着色剤149.8gをドデシル硫酸
ナトリウム(SDSと略記)23.0gを溶解した水溶
液312mlに添加し超音波ホモジナイザーを用い、分
散を行いカプセル化された着色剤分散液を調製した。
【0079】撹拌装置、冷却管、温度センサー、窒素導
入管付の5lの4頭フラスコに前記カプセル化された着
色剤1の分散液を105g、蒸留水612.5ml,ス
チレン62.93g,n−ブチルアクリレート16.5
6g,メタクリル酸3.31g,酸変性低分子ポリプロ
ピレンワックス分散液(変性剤:マレイン酸、酸価=1
0mg/g−Polymer、固形分20wt%)2
4.84g及びtert−ドデシルメルカプタン0.1
12gを添加し窒素気流下撹拌しつつ内温を70℃に昇
温した。更に、過硫酸カリウム2.74gを蒸留水13
4.5mlに溶解した重合開始剤水溶液を加え70℃で
3時間反応を行った後、内温を室温まで低下させた。次
いで前記カプセル化された着色剤1の分散液を200
g、蒸留水2165ml,スチレン170.32g,n
−ブチルアクリレート44.82g,メタクリル酸8.
96g,酸変性低分子ポリプロピレンワックス分散液
(変性剤:マレイン酸、酸価=10mg/g−Poly
mer、固形分20wt%)67.23g及びtert
−ドデシルメルカプタン8.15gを加え同様に窒素気
流下70℃まで昇温し、過硫酸カリウム7.4gを蒸留
水367mlに溶解した重合開始剤水溶液を添加し、3
時間重合を行い室温まで低下させた。
【0080】上記着色剤複合重合体粒子分散液1lを5
N−水酸化ナトリウム水溶液を加えpH=9.8に調整
したのち、撹拌装置、冷却管、温度センサーを付けた2
lの4頭フラスコに入れ、撹拌を行った。更に、塩化ナ
トリウム57.53gを蒸留水280mlに溶解した電
解質水溶液、イソプロピルアルコール134.4ml,
トリトンX−100(ローム アンド ハース社製)
6.68gを蒸留水53.2mlに溶解した水溶液を順
次加えた後、85℃まで内温を昇温し6時間反応を行っ
た。この後室温まで冷却し、水洗濾過を繰り返し精製を
行った後乾燥しトナーとした。このトナーを本発明のト
ナー1とする。
【0081】(着色剤複合粒子及びトナーの合成2〜
5)カプセル化された着色剤1の代わりにカプセル化さ
れた着色剤2〜5を用いた以外は着色剤複合粒子及びト
ナーの合成1と同様に合成を行った。これを本発明のト
ナー2〜5とした。
【0082】(着色剤複合粒子及びトナーの合成6)前
記カプセル化された着色剤6の49.8gをコータミン
24Pの23.0gを溶解した水溶液312mlに添加
し超音波ホモジナイザーを用い、分散を行いカプセル化
された着色剤分散液を調製した。
【0083】撹拌装置、冷却管、温度センサー、窒素導
入管付の5lの4頭フラスコに前記カプセル化された着
色剤1の分散液を105g、蒸留水612.5ml,ス
チレン62.93g,n−ブチルアクリレート16.5
6g、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート
3.31g,アミン変性低分子ポリプロピレンワックス
分散液(変性剤:N,N−ジメチルアミノエチルメタア
クリレート、変性度15mmol/g−Polyme
r、固形分20wt%)24.84g及びtert−ド
デシルメルカプタン0.112gを添加し窒素気流下撹
拌しつつ内温を70℃に昇温した。更に、2,2′−ア
ゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩2.
74gを蒸留水134.5mlに溶解した重合開始剤水
溶液を加え70℃で3時間反応を行った後、内温を室温
まで低下させた。次いで前記カプセル化された着色剤1
の分散液を200g、蒸留水2165ml,スチレン1
70.32g,n−ブチルアクリレート44.82g,
N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート8.9
6g,酸変性低分子ポリプロピレンワックス分散液(変
性剤:N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレー
ト、変性度15mmol/g−Polymer、固形分
20wt%)67.23g及びtert−ドデシルメル
カプタン8.15gを加え同様に窒素気流下70℃まで
昇温し、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンア
ミジン)二塩酸塩7.4gを蒸留水367mlに溶解し
た重合開始剤水溶液を添加し、3時間重合を行い室温ま
で低下させた。
【0084】上記着色剤複合重合体粒子分散液1lを5
N−塩酸を加えpH=2.5に調整したのち、撹拌装
置、冷却管、温度センサーを付けた2lの4頭フラスコ
に入れ、撹拌を行った。更に、塩化ナトリウム57.5
3gを蒸留水280mlに溶解した電解質水溶液、イソ
プロピルアルコール134.4ml,トリトンX−10
0(ローム アンド ハース社製)6.68gを蒸留水
53.2mlに溶解した水溶液を順次加えた後、85℃
まで内温を昇温し6時間反応を行った。この後室温まで
冷却し、水洗濾過を繰り返し精製を行なった後乾燥しト
ナーとした。このトナーを本発明のトナー6とした。
【0085】(着色剤複合粒子及びトナーの合成7〜
9)カプセル化された着色剤6の代わりにカプセル化さ
れた着色剤7〜9を用いた以外は着色剤複合粒子及びト
ナーの合成6と同様に合成を行った。これを本発明のト
ナー7〜9とした。
【0086】比較トナーとして着色剤複合粒子及びトナ
ーの合成1に記載の方法から、カプセル化された着色剤
1を除いたワックス含有の樹脂に、リーガル330R,
KET YELLOW 403,HOSTAPERM
Pink E−02 Toner grade及びKE
T Blue 104をそれぞれ8重量%加え、混錬粉
砕を行い更に分級を繰り返しトナーとした。これらをそ
れぞれ比較トナー1〜4とした。
【0087】このようにして得られたトナーは、コール
ターカウンターを用い平均粒径及び粒度分布を測定し更
にBET比表面積を測定し結果を表2に示す。
【0088】上記本発明のトナー及び比較トナーをトナ
ー濃度4%になる様キャリア(平均45μm、St/M
AA=1/1でコーティング)と混合し、ブローオフ法
を用い撹拌後5分と60分の帯電量を測定し結果を表2
に示す。
【0089】
【表2】
【0090】以上表2に示す様に本発明のトナーは比較
トナーと比べて、粒度分布が狭いだけでなく帯電の立ち
上がりが非常に早い安定な帯電をしめすことが分かる。
【0091】実施例2 前記本発明のトナー2〜9及び比較トナー1〜4を用
い、トナーに対し疎水性シリカ2部を外添剤処理を行っ
た後、キャリア(平均粒径45μmフェライトコア、S
t/MAA=1/1でコーティング)に対しトナー濃度
4%になるよう混合し本発明の現像剤1〜8及び比較現
像剤1〜4とした。
【0092】この本発明の現像剤2〜4及び6〜8、比
較現像剤2〜4をコニカDC7728(コニカ製)を用
い透明シートに濃度1.0になるよう現像定着を行った
後、透過率を測定し、結果を表3に示す。
【0093】
【表3】
【0094】以上の結果から明らかなように、本発明の
現像剤は非常に高い透明性を有している事が分かる。
【0095】実施例3 本発明の現像剤1〜4及び比較現像剤1〜4を用い、複
写画像の評価を行った。画像出力にはコニカDC772
8(コニカ(株)製)を用い、常温常湿(20℃,60
%RH)の環境下で10000枚連続複写を行い、Y,
M,C,K各色のベタ濃度、カブリ、更に転写性を評価
した。
【0096】ベタ濃度は、複写開始時にウエッジパター
ン1.3の反射濃度が10000枚複写後の濃度変化
を、被りはコピー画像の各色の白地部分の濃度を複写開
始時と10000枚複写後を比較した。又転写性はベタ
画像の転写において転写抜け、転写ムラ等の転写不良の
発生状況を目視により観察した。尚、反射濃度はサクラ
デンシトメーターPDA−60(コニカ(株)製)を用
い測定し、結果を表4に示す。
【0097】
【表4】
【0098】以上の結果より、本発明の現像剤は長期間
使用した場合にも安定した現像性を示し、カブリの上昇
も認められない。これに比較し比較現像性は現像性の低
下が著しくカブリの発生も大きい。又転写抜け、転写ム
ラも顕著であった。
【0099】
【発明の効果】本発明により小粒径で且つ着色剤が微分
散され彩度、透明性に優れ帯電の均一性の高く耐久性に
すぐれた小粒径の静電荷現像用トナー、該トナーの製造
方法及び画像形成方法を提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西森 芳樹 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 木谷 智江 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂、カプセル化
    された着色剤からなる事を特徴とする静電荷現像用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 カプセル化された着色剤が、バインダー
    樹脂と同一の組成の樹脂でカプセル化させた着色剤であ
    る事を特徴とする請求項1記載の静電荷現像用トナー。
  3. 【請求項3】 カプセル化された着色剤が、着色剤分散
    粒子表面にポリマー微粒子が被覆されたものである事を
    特徴とする請求項1又は2記載の静電荷現像用トナー。
  4. 【請求項4】 上記バインダー樹脂が、イオン性単量体
    を含む樹脂である事を特徴とする請求項1又は2記載の
    静電荷現像用トナー。
  5. 【請求項5】 イオン性単量体がアニオン性単量体又は
    カチオン性単量体の群から選択された少なくとも一種の
    イオン性単量体である事を特徴とする請求項4記載の静
    電荷現像用トナー。
  6. 【請求項6】 水相中にイオン性界面活性剤の存在下、
    微分散された着色剤微粒子と、前記イオン性界面活性剤
    と反対の符号の荷電を有するイオン性界面活性剤及び/
    又はイオン性界面活性剤と反対の符号の荷電を有するイ
    オン性単量体を含むポリマー微粒子を混合しヘテロ凝集
    により着色剤微粒子表面にポリマー微粒子を被覆してカ
    プセル化する事を特徴とするカプセル化された着色剤の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記カプセル化された着色剤を、ポリマ
    ー微粒子のガラス転移温度からガラス転移温度+50℃
    の温度で加熱してカプセル化された着色剤である事を特
    徴とする請求項6記載のカプセル化された着色剤の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 水相中に分散したカプセル化された着色
    剤の存在下、少なくとも疎水性単量体及びイオン性単量
    体を添加し水溶性ラジカル重合開始剤を加え、乳化重合
    をおこなったカプセル化着色剤含有樹脂微粒子分散液
    に、凝集剤及び水に無限溶解する有機溶媒を添加し、樹
    脂微粒子のガラス転移温度からガラス転移温度+50℃
    の温度で加熱を行い、所望の粒径とする事を特徴とする
    静電荷現像用トナーの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか1項記載の静電
    荷現像用トナーを含む事を特徴とする現像剤。
  10. 【請求項10】 感光体上に形成された静電荷潜像を顕
    在化しトナー像とする画像形成方法において、用いる静
    電荷現像用トナーが請求項1〜5のいずれか1項記載の
    静電荷現像用トナーである事を特徴とする画像形成方
    法。
  11. 【請求項11】 感光体上に形成されたトナー像を転写
    材に転写する画像形成方法において、用いる電子写真用
    トナーが請求項1〜5のいずれか1項記載の静電荷現像
    用トナーである事を特徴とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】 感光体上に形成されたトナー像を転写
    材に転写後に、該感光体上に残留するトナーをクリーニ
    ング除去する画像形成方法において、用いる静電荷現像
    用トナーが請求項1〜5のいずれか1項記載の静電荷現
    像用トナーである事を特徴とする画像形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010191430A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Toshiba Tec Corp 現像剤、及びその製造方法

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