JPH1171097A - 作業機の旋回制御装置 - Google Patents

作業機の旋回制御装置

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JPH1171097A
JPH1171097A JP23594697A JP23594697A JPH1171097A JP H1171097 A JPH1171097 A JP H1171097A JP 23594697 A JP23594697 A JP 23594697A JP 23594697 A JP23594697 A JP 23594697A JP H1171097 A JPH1171097 A JP H1171097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】旋回モータの要求流量にかかわらず制御弁のメ
ータリング特性を一定にする。 【解決手段】操作レバー装置31からのパイロット圧力
信号に応じて制御弁22の開口面積が制御される。作業
状態に応じて旋回速度が決定され、この旋回速度に要求
されるモータ流量が算出され。算出されたモータ流量に
かかわらず、操作レバー31の操作量に対する制御弁2
2のメータリング特性が一定とされる。すなわち、旋回
モータが始動する操作レバー装置31の変位量がモータ
流量に対して一定となるように、制御弁22の開口面積
が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクレーンや油圧ショ
ベルなどの作業機の旋回制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば実開平3−49291号
公報に開示されているように、原動機により駆動される
可変容量型油圧ポンプ(以下可変ポンプと言う)の吐出
流量を原動機の回転数の変化に影響されず一定に保つよ
うにした従来のクレーン旋回油圧回路を示す。
【0003】この旋回油圧回路は、図8に示すように、
原動機1と、この原動機1によって駆動される可変ポン
プ2と、可変ポンプ2から吐出される圧油によって駆動
される旋回モータ3と、可変ポンプ2から旋回モータ3
に供給される圧油の流れを制御する旋回用方向制御弁4
と、この旋回用方向制御弁4をオペレータが手動操作す
る操作レバー5と、可変ポンプ2の傾転量を制御する傾
転制御装置6とからなる。7は旋回以外の例えばウイン
チ等に使用される可変ポンプである。傾転制御装置6
は、原動機1の回転数を検出する回転検出器6aと、可
変ポンプ2の傾転量を制御するパイロット操作部6b
と、このパイロット操作部6bを駆動するパイロット圧
力を発生させる電磁比例減圧弁6cと、この電磁比例減
圧弁6cに接続されるパイロット油圧源6dと、電磁比
例減圧弁6cの指令信号量を演算して、出力する定電流
アンプ6eとを備えている。
【0004】この従来技術では、回転検出器6aによっ
て検出された原動機1の回転数信号が定電流アンプ6e
に入力され、定電流アンプ6eは回転数信号に応じた電
流信号を電磁比例減圧弁6cに出力する。電磁比例減圧
弁6cは、この電流信号に応じてスプール(不図示)を
変位させ、パイロット回路6fのパイロット圧力が制御
される。したがって、この従来技術によれば、可変ポン
プ2の傾転量は、原動機1の回転数に応じて制御され、
可変ポンプ2から吐出される流量は、原動機1の回転数
によらず、ほぼ一定に保つことができる。つまり、旋回
モータ3の回転は、旋回用方向制御弁4の開口面積を一
定とすると原動機1の変動に関わらず等速運動となる。
【0005】また、クレーンのように作業半径が著しく
変化する作業機において、上記の旋回制御に加えて、作
業半径に応じて旋回体の旋回速度を自動的に制限するこ
とでクレーンの操作性を高める旋回制御が知られてい
る。例えば、作業半径が大きいときは微小な速度制御性
が要求される一方、作業半径が小さいときは比較的大き
い旋回速度で作業するため高速域までの制御性が要求さ
れる。このとき、操作レバー5の同一操作量において、
微小な速度制御性の場合は可変ポンプ2からの吐出流量
を低く抑えることによって旋回モータ3の速度を抑え、
高速制御性が求められる場合は可変ポンプ2からの吐出
流量を大きくすることによって旋回モータ3の速度を上
げるように制御する。すなわち、作業半径に応じた旋回
モータ3の速度特性を得るために、可変ポンプ2からの
吐出流量を作業半径に応じた流量に制限する。この制限
された吐出流量を前記の従来技術により原動機の回転数
の変化によって変動しないように制御する。
【0006】しかし、作業半径に応じて旋回モータ3の
流量特性を変えるために、可変ポンプ2の吐出流量を大
きくしたり小さくしたりすると、操作レバーの応答性や
操作範囲などの操作フィーリングが作業半径に応じて変
化するという問題が生じる。以下にその内容を説明す
る。
【0007】一般に、絞りの流量をQ、絞り前後の圧力
差をp、開口面積をA、流体密度をρ、流量係数をCd
とすると、
【数1】Q=Cd×A×(2p/ρ)1/2…(1) で表される。図8において、旋回モータ3に流れる流量
は式(1)の絞りの流量Qに相当し、旋回用方向制御弁
4のスプールの開口面積は開口面積Aに相当し、旋回モ
ータ3の作動圧力は絞り前後の圧力差pに相当する。操
作レバー5の操作量すなわちスプールの開口面積Aを一
定にして、可変ポンプ2の吐出流量を小さくすると、作
動圧力pが低下する。そのため式(1)より旋回体モー
タ3に流れる流量Qは小さくなる。しかし、この作動圧
力は、小さくなればなるほど油圧回路に分布する抵抗等
の影響により一般に圧力が立ちづらくなり、例えば図9
のような特性を示すようになる。
【0008】図9は、操作レバー5の操作量に対して旋
回モータ3に流れる流量特性を示すグラフである、可変
ポンプ2の吐出流量を大流量QREF1、中流量QRE
F2、小流量QREF3にそれぞれ設定した場合につい
て示している。点線はそれぞれの可変ポンプ2の吐出流
量に対する理論値上の特性を示す。吐出流量大のQRE
F1では操作レバー5の操作量に対する旋回モータ3の
流量特性はそれほど応答性が悪くはないが、吐出流量中
のQREF2から吐出流量小のQREF3にいくほど操
作レバー5の操作量に対する旋回モータ3の流量の応答
性が悪くなることを示している。そして、吐出流量小の
QREF3では操作レバー5をかなり大きな位置に操作
しないと旋回モータ3に流れる流量が立ち上がり始めな
いことを示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記従来技
術では、可変ポンプ2の吐出流量を作業半径に見合った
吐出流量に制限すると、制限された流量では原動機1の
回転数の変動に影響されず操作性を高めることができる
が、図9に示すとおり、作業半径に応じて可変ポンプ2
の吐出流量を小さくしていくと、操作レバー5の操作量
に対する旋回モータ3に流れる流量の立ち上がり特性が
悪くなり、操作レバー5の操作可能範囲が制限され、異
なる作業半径間の流量特性の違いによって操作レバー5
の応答性や操作範囲等の操作フィーリングが変化すると
いう問題が生じる。すなわち、モータ流量の大小によっ
て制御弁5のメータリング特性が一定でなくなる。
【0010】本発明の目的は、旋回モータの流量にかか
わらずモータ流量を制御する制御弁のメータリング特性
を一定にすることができる作業機の旋回制御装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】実施の形態の図1および
図3に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、旋回指令信号を出力する旋回
指令部材31と、旋回指令信号に応じた開口面積とさ
れ、可変容量油圧ポンプ21から吐出される圧油を制御
して旋回モータ23の速度と方向を調節する制御弁22
とを備えるクレーンの旋回制御装置に適用される。そし
て、上述した目的は、作業状態に応じた旋回速度に要求
されるモータ流量を算出する流量算出手段26bと、算
出されたモータ流量にかかわらず、旋回指令部材31の
操作量に対する制御弁22のメータリング特性を一定に
するメータリング特性制御手段とを備えることにより達
成される。 (2)請求項2の発明は、メータリング特性制御手段
は、旋回指令部材31の操作量を検出する操作量検出手
段40a,40bと、算出されたモータ流量に基づいて
メータリング特性が一定となるように、操作量検出手段
40a,40bで検出された旋回指令部材31の操作量
に対する制御弁22のストローク量を可変とするストロ
ーク可変手段26g,26hとを有するものである。 (3)請求項3の発明は、旋回指令信号を出力する旋回
指令部材31と、旋回指令信号に応じた開口面積とさ
れ、可変容量油圧ポンプ21から吐出される圧油を制御
して旋回モータ23の速度と方向を調節する制御弁22
とを備える作業機の旋回制御装置に適用される。そして
上述した目的は、作業状態を検出する作業状態検出手段
27と、検出された作業状態に応じた旋回速度を演算す
る旋回速度演算手段26aと、エンジン回転数を検出す
る回転数検出手段28と、検出されたエンジン回転数と
演算された旋回速度に基づいて、その旋回速度に要求さ
れるモータ流量を算出する流量算出手段26bと、算出
されたモータ流量にかかわらず、旋回指令部材31の操
作量に対する制御弁22のメータリング特性が一定とな
るように、旋回指令信号を補正する指令信号補正手段2
6hとを備えたことにより達成される。 (4)上記各請求項において、メータリング特性を一定
とは、請求項4の発明のように、旋回モータ23が始動
する操作指令部材31の変位量が算出されたモータ流量
に対して一定であることをいう。
【0012】なお、本発明の構成を説明している上記課
題を解決するための手段の項では、分かりやすく説明す
るため実施の形態の図に対応づけて説明したが、これに
より本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
5により説明する。図1において、エンジン20で駆動
される可変容量油圧ポンプ21からの吐出油の方向,流
量は油圧パイロット式制御弁22で制御されて旋回モー
タ23へ供給される。可変容量油圧ポンプ21の傾転量
は、レギュレータ24に作用するパイロット圧によって
調節される。そのパイロット圧力は電磁比例減圧弁25
から出力され、電磁比例減圧弁25はコントローラ26
から入力される制御電流I1の大きさによってその出力
圧力(作用圧力)を制御する。この制御電流I1につい
ては後述する。
【0014】制御弁22のパイロットポートには、旋回
指令装置31からのパイロット圧PSと、比例減圧弁3
2a,32bからのパイロット圧力Pmのいずれか一方
がシャトル弁33a,33bを介して導かれる。旋回指
令装置31は、操作レバー31aと、この操作レバー3
1aの操作量に比例したパイロット圧力を出力する一対
のパイロット弁31b、31cと、油圧源31dとを備
えている。
【0015】電磁比例減圧弁32a、32bの比例ソレ
ノイドにはコントローラ26から制御電流I2が供給さ
れ、電磁比例減圧弁32a、32bは、制御電流I2に
応じて油圧源34a,34bの1次圧力を減圧し、2次
圧力を出力する。電磁比例減圧弁32a,32bへ供給
される制御電流I2については後述する。シャトル弁3
3a,33bは電磁比例減圧弁32a,32bからのパ
イロット圧力Pmとパイロット弁31b,31cからの
パイロット圧力Psの高い方を選択して、制御弁22の
パイロットポートにパイロット圧力を供給する。パイロ
ット弁31b、31cのパイロット圧力Psは、図2に
示すように、操作レバー31aの操作量であるレバー変
位に比例する。圧力検出器40a,40bはパイロット
弁31b,31cのパイロット圧力を検出して操作レバ
ー31aのレバー変位を検出する。
【0016】コントローラ26には、過負荷防止装置2
7で演算された作業半径Rと、エンジン回転数検出器2
8で検出されたエンジン回転数に応じた回転パルスS
と、圧力検出器40a,40bで検出したパイロット圧
力PSが入力される。
【0017】過負荷防止装置27には、図示しない角度
計、荷重計、入力部などからブーム仰角β,ブーム長
L,吊り荷重W等が入力され、作業半径や、吊り荷の荷
重等から転倒に対する作業機の安定,不安定状態を演算
して表示,警報する。この過負荷防止装置27は、例え
ばクレーンの転倒防止のための警報装置として取付が義
務付けられているものである。コントローラ26は、エ
ンジン20の回転数と、作業半径と、レバー変位とに基
づいて電磁比例減圧弁25と32a,32bを制御す
る。なお、図示は省略するが、可変容量油圧ポンプ21
以外にも、エンジン20によって駆動される旋回以外の
アクチュエータ、例えば巻き上げウインチ等のアクチュ
エータの駆動源となる油圧ポンプが設けられる。
【0018】上述のコントローラ26は、図3に示すよ
うに、過負荷防止装置27によって演算された作業半径
Rに基づいて旋回速度Vを演算する第1の関数発生器2
6aと、この旋回速度Vを得るために必要なモータ流量
Qを算出する流量演算器26bとを備える。旋回速度V
は、たとえば旋回動作による吊り荷の遠心力でクレーン
が転倒するのを防止できる値、あるいは荷振れを抑制す
るような値に基づいて設定される。モータ流量Qは、旋
回速度Vと旋回モータ23の1回転当たりの押除け容積
qと旋回駆動系の減速比α1とを乗算することにより求
まる。
【0019】コントローラ26はまた、エンジン回転数
検出器28によって検出されるパルス列信号Sからエン
ジン回転数Nを演算する第2の関数発生器26cと、流
量演算器26bで算出されたモータ流量Qに減速比α2
を乗じた値をエンジン回転数Nで除することによりポン
プ傾転量θを演算するポンプ傾転量演算器26dと、演
算されたポンプ傾転量θに設定するための電磁比例減圧
弁25の作用圧力Pを演算する第3の関数発生器26e
と、演算された作用圧力Pに対応した電磁比例減圧弁2
5の制御電流I1を演算する第4の関数発生器26fと
を有する。
【0020】コントローラ26はさらに、圧力検出器4
0aまたは40bで検出したパイロット圧力PSからレ
バー変位lを算出する第5の関数発生器26gと、この
レバー変位lとモータ流量Qとから制御弁22のメータ
リング特性変更用のパイロット圧力Pmを算出する第6
の関数発生器26hと、演算されたパイロット圧力Pに
対応した電磁比例減圧弁32a,32bの制御電流I2
を演算する第7の関数発生器26iとを有する。第6の
関数発生器26hは、電磁比例減圧弁32aまたは32
bから図4に示すような特性のメータリング特性変更用
のパイロット圧力Pmを出力するように設定される。す
なわち、図4からわかるとおり、モータ流量Qが大流量
の場合と、中流量の場合と、小流量の場合とにそれぞれ
応じた特性となるように、レバー変位−パイロット圧力
Pmの特性が設定される。もちろん、大、中、小量流の
間にも連続的に特性が設定されている。
【0021】図4において、レバー変位SSは、可変容
量油圧ポンプ21の吐出流量を最大としたときに操作レ
バー31aを操作してモータが回転し始める値であり、
レバー変位SEは、制御弁22の開口面積が最大になる
値である。レバー変位SSにおけるパイロット圧力は、
算出されたモータ流量にかかわらずレバー変位SSにお
いて必ずモータが始動するような値に設定される。すな
わち、算出されたモータ流量が小さいほど制御弁22の
開口面積が大きくなるように、大流量Q1ではパイロッ
ト圧力PmはPS1に、中流量Q2ではパイロット圧力
PmはPS2に、小流量Q3ではパイロット圧力Pmは
PS3にそれぞれ設定される。レバー変位SEにおいて
は、流量Qにかかわらずパイロット圧力がPSEとなる
ように定められる。
【0022】ここで、図2、図4および図9に基づい
て、レバー変位SSにおけるパイロット圧力PS1,P
S2,PS3について説明する。図9に示すように、ポ
ンプ吐出流量Qが大のときにはレバー変位S1で旋回モ
ータは始動し、ポンプ吐出流量Qが中のときにはレバー
変位S2で旋回モータは始動し、ポンプ吐出流量Qが小
のときにはレバー変位S3で旋回モータは始動する。図
2において、各レバー変位S1〜S3のときにパイロッ
ト弁31b,31cからそれそれ出力されるパイロット
圧力PSは、それぞれPS1,PS2,PS3である。
したがって、大流量のときはパイロット圧力PSがPS
1で旋回モータは始動し、中流量のときはパイロット圧
力PSがPS2で旋回モータは始動し、小流量のときは
パイロット圧力PSがPS1で旋回モータは始動するこ
とになる。そこで、この実施の形態では、図4に示すよ
うに、レバー変位SSにおけるパイロット圧力Pmを大
流量ではPS1、中流量ではPS2、小流量ではPS3
となるようにそれぞれ設定することにより、モータ流量
が異なってもレバー変位SSで旋回モータが始動するよ
うにする。つまり、モータ流量にかかわらずメータリン
グ特性を一定となるようにしている。
【0023】図4の各特性を出力する図3の第6の関数
発生器26hは次のようにしてパイロット圧力Pmを演
算する。すなわち、レバー変位lがSS未満の場合には
次式(2)で、レバー変位lがSS以上の場合には次式
(3)でPmが表される。
【数2】Pm=Pn×(l/SS)…(2)
【数3】 Pm=Pn+(l−SS)×{(PSE−Pn)/(SE−SS)}…(3) ただし、Pnは次式(4)式で表される。
【数4】 Pn=PS3−{(Q−Q小)×(PS−PS1)/(Q大−Q小)}…(4) ただし、Qは算出されたモータ流量、Q大、Q小は予め
定められる最大モータ流量、最小モータ流量、PSは検
出されたパイロット圧力である。
【0024】コントローラ26による旋回制御を説明す
る。過負荷防止装置27は、検出されたブーム仰角βの
余弦値とブーム長Lとを乗じて作業半径Rを演算して出
力し、エンジン回転数検出器28は、エンジン20の回
転数に反比例する間隔のパルス列信号Sを出力し、これ
らの出力信号はそれぞれコントローラ26に入力され
る。作業半径Rが第1の関数発生器26aに入力される
と作業半径Rに応じた最適な旋回速度Vが決定される。
そしてその旋回速度Vが流量演算器26bに入力される
と、
【数5】Q=V×q×α1・・・(5) の演算が行われ、旋回速度Vを得るために必要なモータ
流量Qが算出される。ここで、α1は旋回モータ23と
旋回体(図示しない)との間に介在される減速機の減速
比に応じた流量演算係数である。
【0025】エンジン20のパルス列信号Sが第2の関
数発生器26cに入力されるとエンジン回転数Nが決定
される。ポンプ傾転量演算器26dでは、流量演算器2
6bによって演算されたモータ流量Qとエンジン回転数
N(rpm)とに基づいて、
【数6】θ=Q×α2/N・・・(6) の演算を行ない、検出されたエンジン回転数Nにおいて
モータ流量Qを得るために必要なポンプ傾転量θが算出
される。
【0026】ここで、α2はポンプ21とエンジン20
との間に介在される減速機の減速比に応じた流量演算係
数である。
【0027】ポンプ傾転量演算器26dで演算されたポ
ンプ傾転量θは第3の関数発生器26eに入力され、第
3の関数発生器26eは、ポンプ21の傾転量を演算さ
れたポンプ傾転量θに変更するために電磁比例減圧弁2
5に作用させる作用圧力Pθを算出する。そして、この
作用圧力Pθを得るために電磁比例減圧弁25に印加す
べき制御電流I1が第4の関数発生器26fで算出さ
れ、電磁比例減圧弁25に出力される。したがって電磁
比例減圧弁25は、作業半径Rに適した旋回速度が得ら
れるポンプ傾転量とすべく圧力を出力し、これによりポ
ンプ21は、作業半径Rに適した流量の圧油を吐出す
る。
【0028】一方、第5の関数発生器26gは、圧力検
出器40aまたは40bで検出したパイロット圧力PS
からレバー変位lを算出し、第6の関数発生器26h
は、レバー変位lとモータ流量Qとから制御弁22のメ
ータリング特性変更用のパイロット圧力Pmを算出す
る。そして、第7の関数発生器26iは、演算されたメ
ータリング特性変更用のパイロット圧力Pmに対応した
電磁比例減圧弁32a,32bの制御電流I2を演算す
る。この制御電流I2は、電磁比例減圧弁32aまたは
32bに供給され、電磁比例減圧弁32aまたは32b
は図4に示すような特性のメータリング特性変更用のパ
イロット圧力Pmを出力する。
【0029】したがって、電磁比例減圧弁32a,32
bから出力されるパイロット圧力Pmはパイロット弁3
1b,31cから出力されるパイロット圧力PSよりも
高くなり、制御弁22は電磁比例減圧弁32a,32b
のパイロット圧力Pmでストロークする。したがって、
操作レバー31aの操作量を同一とすれば、算出された
モータ流量が小流量のときには大流量に比べて制御弁2
2のストローク、換言すると開口面積が大きくなり、モ
ータ流量が小さい場合も大きい場合も同一のレバー変位
SSから旋回モータ23を始動することができる。
【0030】またこのような一実施の形態によれば、ポ
ンプ21から吐出される圧油の流量が、エンジン回転数
にかかわらず制御弁25が全開の状態で作業半径Rに適
した旋回速度Vが得られるモータ流量Qに制御されるた
め、旋回半径が大きくなっても吊り荷の移動速度が所定
内に収まりかつエンジン回転数に影響を受けることがな
く、その結果、荷振れの発生を防止できるとともに、旋
回速度の調整が容易となるため、作業者の負担が軽減で
きる。
【0031】なお、以上の説明では、常時、コントロー
ラ26から電磁比例減圧弁32a,32bに制御電流I
2が出力され、制御弁22は実質上、パイロット弁31
b,31cのパイロット圧力でストロークすることがな
いようにしたが、クラムシェル作業などの常時大流量で
行なう作業を考慮して、掘削モードでは制御電流I2が
出力されず、操作レバー31aの操作量に比例したパイ
ロット圧力で制御弁22をストロークするようにするこ
とが望ましい。
【0032】以上では操作レバー31aの操作量を圧力
検出器40a,40bでパイロット圧力信号に変換した
が、図6に示すように、操作レバー31aの操作量を電
気信号に変換してもよい。すなわち、ポテンショメータ
51a,51bにより操作レバー31aの操作量を電気
信号に変換してコントローラ26Aに入力する。図7に
示すように、コントローラ26Aは第7の関数発生器2
6gを省略するとともに、第8の関数発生器26hに代
えて関数発生器126hを用いる以外、図3のコントロ
ーラ26と同様である。関数発生器126hは、ポテン
ショメータ51a,51bで検出されたレバー変位信号
lと、流量演算器26bで演算されたモータ流量Qとに
基づいて、図4と同様なパイロット圧力信号Pmを出力
する。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、モータ流量が小さくなるほど操作レバー
変位に対する制御弁の開口面積を大きくするようにした
ので、制御弁のメータリング特性が一定となり、流量特
性が異なる作業状態間で操作レバーの応答性や操作範囲
等の操作フィーリングの変化を少なくすることができ
る。また、請求項3の発明によれば、旋回速度等を作業
状態に見合った速度に制限する場合でも、請求項1と同
様な作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の油圧回路の構成図
【図2】図1のパイロット弁のレバー変位とパイロット
圧力の特性線図
【図3】図1のコントローラの詳細ブロック図
【図4】レバー変位とメータリング特性変更用のパイロ
ット圧力の特性線図
【図5】レバー変位とモータ流量の特性線図
【図6】他の実施の形態における旋回油圧回路図
【図7】他の実施の形態のコントローラの詳細ブロック
【図8】従来技術の油圧回路の構成図
【図9】従来技術におけるレバー変位−モータ流量の特
性線図
【符号の説明】
20 エンジン 21 可変容量型油圧ポンプ 22 制御弁 23 旋回モータ 25,32a,32b 電磁比例減圧弁 26,26A コントローラ 28 回転数検出器 31a 操作レバー 31b,31c パイロット弁 40a,40b 圧力検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回指令信号を出力する旋回指令部材と、 前記旋回指令信号に応じた開口面積とされ、可変容量油
    圧ポンプから吐出される圧油を制御して旋回モータの速
    度と方向を調節する制御弁とを備えるクレーンの旋回制
    御装置において、 作業状態に応じた旋回速度に要求されるモータ流量を算
    出する流量算出手段と、 前記算出されたモータ流量に
    かかわらず、前記旋回指令部材の操作量に対する前記制
    御弁のメータリング特性を一定にするメータリング特性
    制御手段とを備えたことを特徴とする作業機の旋回制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記メータリング特性制御手段は、前記旋
    回指令部材の操作量を検出する操作量検出手段と、 前記算出されたモータ流量に基づいて前記メータリング
    特性が一定となるように、前記操作量検出手段で検出さ
    れた前記旋回指令部材の操作量に対する前記制御弁のス
    トローク量を可変とするストローク可変手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機の旋回制御装
    置。
  3. 【請求項3】旋回指令信号を出力する旋回指令部材と、 前記旋回指令信号に応じた開口面積とされ、可変容量油
    圧ポンプから吐出される圧油を制御して旋回モータの速
    度と方向を調節する制御弁とを備える作業機の旋回制御
    装置において、 作業状態を検出する作業状態検出手段と、 検出された作業状態に応じた旋回速度を演算する旋回速
    度演算手段と、 エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、 前記検出されたエンジン回転数と前記演算された旋回速
    度に基づいて、その旋回速度に要求されるモータ流量を
    算出する流量算出手段と、 前記算出されたモータ流量にかかわらず、前記旋回指令
    部材の操作量に対する前記制御弁のメータリング特性が
    一定となるように、前記旋回指令信号を補正する指令信
    号補正手段とを備えたことを特徴とする作業機の旋回制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記メータリング特性を一定とは、前記旋
    回モータが始動する前記操作指令部材の変位量が前記算
    出されたモータ流量に対して一定であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機の旋回制
    御装置。
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