JPH1170646A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

Info

Publication number
JPH1170646A
JPH1170646A JP8963898A JP8963898A JPH1170646A JP H1170646 A JPH1170646 A JP H1170646A JP 8963898 A JP8963898 A JP 8963898A JP 8963898 A JP8963898 A JP 8963898A JP H1170646 A JPH1170646 A JP H1170646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
flexible cable
ink jet
jet recording
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8963898A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Okazawa
宣昭 岡沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP8963898A priority Critical patent/JPH1170646A/ja
Publication of JPH1170646A publication Critical patent/JPH1170646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルケーブルの光透過性に関りな
く、振動子ユニットに正確に位置決めすること。 【解決手段】 フレキシブルケーブル13が、振動子ユ
ニット8とフレキシブルケーブル13との非接続領域
に、圧電振動子とフレキシブルケーブル13の接続部と
の位置を規定する導電パターン40を露出させた窓45
を備え、振動子ユニット8と導電パターン40との相対
関係をフレキシブルケーブル13の窓45から視認しな
がら、位置決めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、縦振動モードの
圧電振動子の伸縮によりノズル開口からインク滴を吐出
させて画像や文字を記録用紙に記録するインクジェット
式記録ヘッド、より詳細には複数の圧電振動子を固定基
板の一定のピッチで固定して構成された振動子ユニット
と、これに駆動信号を供給するフレキシブルケーブルと
の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドの中でも、
高速駆動が可能である縦振動モードの圧電振動子を使用
した記録ヘッドは、ノズル開口、及びリザーバに連通す
る圧力発生室の一部を弾性板によりインク吐出部を形成
し、軸長方向に伸縮する圧電振動子を、その一端を一定
ピッチで固定基板に固定した振動子ユニットにより駆動
するように構成されている。
【0003】このような振動子ユニットは、圧電振動子
の後端を、フレキシブルケーブルの接続パターンと半田
付けにより接続されて、外部からの駆動信号の供給を受
けるように構成されている。
【0004】このような圧電振動子は、長さがせいぜい
数ミリ、幅が0.5mm程度と極めてサイズが小さいた
め、フレキシブルケーブルと振動子ユニットとの接続の
ための位置合わせには困難を来す。このような問題を緩
和するため、圧電振動子の後端部との位置を規定するマ
ークをフレキシブルケーブルの表面に形成しておき、フ
レキシブルケーブルを透かして圧電振動子の後端部が、
このマークに一致するように位置合わせして、加熱手段
により加熱して半田付けを行なうという手法で接続が行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように位置合わせ
にはフレキシブルケーブルを通して振動子ユニットを構
成している圧電振動子の後端等の基準位置が視認できる
ことが不可欠となるが、フレキシブルケーブルによって
はベース部材に不透明材料が使用されていて振動子ユニ
ットをケーブルを透かして視認することが不可能となる
場合がある。このような問題を解消するため、実開平2-
142569号公報に見られるようにフレキシブルケーブルの
接合領域の両側にダミーのリードを、絶縁材を介するこ
と無く露出させて形成し、このダミーのリードを利用し
て被接合対象との位置決めを行うことも提案されてい
る。しかしながら、位置決めに使用するダミーのリード
が片持梁状に露出しているため、外力の作用により簡単
に折れ曲がるため、位置決め精度に低下を来すという問
題がある。本発明はこのような問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするとことはフレキシブルケー
ブルの光透過性の如何に関りなく、しかも外力による折
れ曲がり等を可及的に防止できるフレキシブルケーブル
の接続構造を備えたインクジェット式記録ヘッドを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、ノズル開口が穿設されたノ
ズルプレート、圧力発生室及びリザーバを形成する流路
形成板、及び弾性板を積層して形成された流路ユニット
と、縦振動モードで作動する圧電振動子を、複数個、所
定のピッチで固定基板に一端を固定して構成された振動
子ユニットと、前記圧電振動子に駆動信号を供給するフ
レキシブルケーブルとからなるインクジェット式記録ヘ
ッドにおいて、前記フレキシブルケーブルが、前記振動
子ユニットとの非接続領域に、前記フレキシブルケーブ
ルに形成されている導電パターンを残し、かつ前記フレ
キシブルケーブルを構成している絶縁材を除去して前記
圧電振動子との接続位置確認用の窓を設けるようにし
た。
【0007】
【作用】振動子ユニットの規定の位置がフレキシブルケ
ーブルの窓から露出し、かつ導電パターンに対して所定
位置となるようにフレキシブルケーブルと振動子ユニッ
トとの相対位置を調整する。
【0008】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1、図2は本発明の
インクジェット式記録ヘッドの一実施例を示すものであ
って、流路ユニット1は、ノズル開口2を一定ピッチで
穿設したノズルプレート3と、ノズル開口2に連通する
圧力発生室4、これにインク供給口5を介してインクを
供給するリザーバ6を備えた流路形成基板7と、振動子
ユニット8の各圧電振動子9の先端に当接されて圧力発
生室4の容積を膨張、縮小させる弾性板10とを一体に
積層して構成されている。
【0009】流路ユニット1は、高分子材料の射出成形
等により構成されたホルダー11の開口面12に、また
振動子ユニット8は外部からの駆動信号を伝達するフレ
キシブルケーブル13に接続されたうえで収容室14に
収容され、それぞれのホルダー11との当接面を接着剤
により固定され、ノズルプレート側にシールド材を兼ね
る枠体15を挿入して記録ヘッドに纏められている。
【0010】図3は、同上振動子ユニット8の一実施例
を示すものであって、一方の極となる電極と、他方の極
となる電極とを圧電材料を介してサンドイッチ状に積層
して構成された圧電材料板を、一端が自由端となるよう
に他端を固定基板20に固定したうえで、両端に若干幅
広となるダミーの振動子21、22を残すように等間隔
にワイヤソウ等により一定の間隔で切分けて圧電振動子
9、9、9を形成して構成されている。
【0011】圧電振動子9の自由端側に各圧電振動子9
の一方の電極と接続する共通電極24が、また固定基板
側には各圧電振動子9の他方の電極と接続するととも
に、フレキシブルケーブル13と接続するセグメント電
極25が形成されている。各共通電極24は、導電性材
料からなる接続部材26により共通に接続されてダミー
の圧電振動子21、22に形成された導電層27、28
に接続されている。
【0012】振動子ユニットに駆動信号を供給するフレ
キシブルケーブル13は、周知のようにポリイミド等の
耐熱性電気絶縁フィルムをベース材とし、これの表面に
銅箔等を張り付けて導電層を形成し、図4に示したよう
に導電層を、圧電振動子9、9、9‥‥に信号を供給す
るのに適した導電パターン40、40、40と共通電極
に接続するパターン41、42をエッチングして構成さ
れている。
【0013】そして導電パターン40、40、40‥‥
の先端側には、圧電振動子9、9、9‥‥のセグメント
電極25、25、25‥‥に一致するピッチで、望まし
くはセグメント電極25、25、25‥‥の幅よりも若
干狭い幅、例えばセグメント電極25、25、25‥‥
の幅が60乃至80μmの場合には、50μm程度の幅
を持つ半田メッキ層を備えた接続部44、44、44‥
‥が形成され、接続部以外をカバーコートで被覆されて
いる。
【0014】45、45は、位置決め確認用の窓で、図
5に示したように圧電振動子9の基準位置、この実施例
では圧電振動子9、またはダミーの圧電振動子21、2
2、23の後端が位置する領域にベース材に通孔を形成
して構成されている。
【0015】そして、積層されている銅箔等の導電材料
を圧電振動子9に接続する導電パターン40、40、4
0‥‥となるようにエッチングされている。
【0016】このように構成されたフレキシブルケーブ
ル13は、振動子ユニット8を、そのセグメント電極2
5、25、25‥‥を上面とするようにして治具に固定
し、またフレキシブルケーブル13の接続部44、4
4、44‥‥を下方にして振動子ユニット8に当接させ
る。そしてフレキシブルケーブル13に形成された窓4
5、45から振動子ユニット8の位置決めマーク、たと
えばダミーの圧電振動子21、22、23の後端が、両
端の窓45、45の所定位置L−Lに並んで露出するよ
うにフレキシブルケーブル13を圧電振動子9の軸方向
に移動させて、軸方向に対する位置決めを行なう。この
ように窓45、45を通してフレキシブルケーブル13
と振動子ユニット8との相対位置を確認するため、フレ
キシブルケーブル13の光透過性に関りなく、正確に位
置決めを行なうことができる。
【0017】そして、窓45から露出する導電パターン
40が、その両端をフレキシブルケーブル13の絶縁層
に支持されているため、外力を受けた場合にも曲がりを
生じることがない。
【0018】ついで、フレキシブルケーブル13の接続
部44、44、44‥‥が圧電振動子9のセグメント電
極25と対向するように圧電振動子9の並び方向に移動
させる。位置決め作業が完了した段階で、フレキシブル
ケーブル13の接続部44、44、44‥‥を加熱手段
により押圧しながら加熱すると、フレキシブルケーブル
13と振動子ユニット8とが半田メッキ層を介して接続
される。
【0019】なお、半田メッキ層が予め形成されている
導電パターンを位置決め用マークとして使用する場合に
は、窓45から露出する圧電振動子9の電極のほぼ全周
に半田層が形成されているので、加熱手段が窓45に圧
電振動子9の半田層に当接してこの半田層が溶け過ぎな
いように注意して、隣接する圧電振動子9の電極が短絡
されるのを防止する。
【0020】また、フレキシブルケーブルと圧電振動子
9との接合には、他の導電接合法、例えば半田ペース
ト、導電性接着剤、異方性導電膜を用いることができ
る。特に異方性導電接合フィルムは、接合領域を覆うサ
イズのものを接合対象の間に介挿して加圧接合すると、
加圧方向の電気抵抗が極端に低下する一方、加圧を受け
ない領域が極めて高い電気抵抗を維持したまま残るた
め、半田などの流状態を経由する接合手段に比較して、
導電パターン間での短絡を確実に防止することができ
る。
【0021】なお、上述の実施例においては、振動子ユ
ニット8のダミー振動子21、22の後端を振動子ユニ
ット8の位置決めマークとし、これが窓45の規定から
露出するように位置合わせするようにしているが、圧電
振動子9の後端9aや、また振動子ユニット8に銅箔等
を貼着し、この銅箔を位置決め用のマークとするように
エッチング等で加工してもよい。
【0022】さらに、上述の実施例では振動子ユニット
8の規定位置を、フレキシブルケーブル13の窓45の
所定領域に位置させることにより位置決めしているが、
フレキシブルケーブル13の導電層を銅箔等の金属箔に
より形成して、図6(イ)に示したように導電層に位置
決め用の基準となる箇所にマークとなる切欠き部45a
を形成したり、また図6(ロ)に示したように圧電振動
子9に接続する導電パターンに着色等によりマーク45
bを形成してもよい。
【0023】なお、これらのマーク45a、45bを圧
電振動子9の後端の位置決め位置L−Lそのものに一致
して形成する必要はなく、例えばマーク45bを例に採
ると、図6(ハ)に示したように規定量ΔGだけオフセ
ットした位置に形成しても位置決めの精度を得ることが
できる。
【0024】図7(イ)は、本発明の他の実施例を示す
ものであって、この実施例においては窓46は、フレキ
シブルケーブル13の接続部44、44、44の両側
(図7においては左側だけのものを示す)に形成されて
おり、図8に示したように少なくとも隣接する導電パタ
ーン44の側が円弧状となるように形成されている。
【0025】そして、この窓46からは、位置決め用に
形成されたダミーのパターン47で、少なくとも窓46
から露出する領域47aの幅W1は、ダミーのパターン
47の本体部やパターン40、44の幅W2よりも細
く、好ましくは圧電振動子9の幅よりも小さく形成され
ている。このように位置決めに使用する領域を細く形成
することにより、圧電振動子9との相対位置決め精度を
高めることができる。
【0026】なお、図7(ロ)に示したようにダミーの
パターン47’の全体を細く形成しても同様の作用を奏
する。
【0027】このように窓46を位置決め用のダミーの
パターン47、47’側に可及的に偏して形成すること
により、導電パターン44の形成精度等に起因して導電
パターン44と窓46との相対位置精度がずれて窓46
から導電パターン44が露出した場合にも、露出量を最
小限に抑えることができる。これにより導電パターン4
4とダミーの導電パターン47とを半田で短絡してしま
うといった不都合を防止することができる。
【0028】このように位置決め領域、つまり窓から露
出する領域の導電パターン40’を細くすることによ
り、圧電振動子9との位置決め精度を高めることができ
る。
【0029】なお、上述の実施例においてはダミーのパ
ターン47を位置決め用のパターンとして使用している
が、図9(イ)、(ロ)に示したように導電パターン4
4の形成領域に、位置決め用にも兼用できる導電パター
ン44’として形成しても同様の作用を奏することは明
らかである。そして圧電振動子9との接合には上述の異
方性導電接合フィルムを使用するのが望ましい。
【0030】ところで、圧電振動子9、9、9‥‥の配
列間隔よりも接続部44、44、44‥‥の幅が狭く設
定されている場合には、図10に示したように接続部4
4、44、44‥‥が圧電振動子9、9、9‥‥の間に
落ち込み、この状態でフレキシブルケーブル13を移動
させて位置合わせを行なうと、圧電振動子9、9、9‥
‥のエッジがフレキシブルケーブル13の接続部44、
44、44‥‥に引っ掛けられて大きな力を受け、これ
に起因して欠けが生じるとい問題がある。
【0031】このような問題を解消するため、フレキシ
ブルケーブル13の圧電振動子9、9、9‥‥の並び方
向の両端には、図11に示したように圧電振動子9、
9、9の間に落ち込まない程度の高さを確保する凸部5
0、50を、フレキシブルケーブル13の圧電振動子9
との接続領域の線上で、かつ側部に形成し、この凸部5
0、50により図12に示したようにフレキシブルケー
ブル13を圧電振動子9、9、9‥‥から若干浮かせる
ように構成されている。
【0032】図13はこのようなフレキシブルケーブル
13に対処するための実施例を示すものであって、図1
3(イ)は凸部50よりも後端側に位置するようにオフ
セットさせて窓48が形成されている。図13(ロ)は
外側領域49aを凸部50、50とは逆の方向に回転さ
せた状態で窓49が形成されている。
【0033】これらの実施例によれば、フレキシブルケ
ーブル13の凸部50の機械的強度を損なうことなく、
位置決め用の窓48、49を形成することができる。
【0034】なお、上述の実施例においては、外部装置
により駆動信号を発生させて、これを圧電振動子に伝達
するフレキシブルケーブルに例を採って説明したが、圧
電振動子の数が極めて多くて、外部装置から駆動信号を
供給することとが困難な振動子ユニットの場合にはフレ
キシブルケーブル等の可撓性を有する信号伝送帯材53
に印刷信号に基づいて駆動信号を生成する半導体集積回
路54した場合に適用しても同様の作用を奏する。
【0035】なお、上述の実施例においては、圧電振動
子9に接続する領域をフレキシブルケーブル13のベー
ス材に形成したものに例を採って説明したが、図14に
示したように固定基板側(図中右方)に一方の極の電極
と接続する共通電極60が、また自由端側(図中、左
方)に他方の電極と接続するセグメント電極61が形成
された圧電振動子9に対して、フレキシブルケーブル6
2の導電層64の表面に形成された絶縁性カバーコート
63を形成するとともに、導電層64の共通電極60よ
りも先端側をカバーコート63から露出させて接続領域
64aとしてセグメント電極61に接続し、セグメント
電極61に信号を供給する導電層64と共通電極60と
の短絡を防止して接続する場合もある。なお、図中符号
65は、導電層64の裏面に形成された絶縁性材料から
なるベース材を示す。
【0036】このような接続形態を採る場合には、図1
5(イ)に示したようにフレキシブルケーブル62の両
側部に形成される共通電極60との接続パターン66の
近傍に、セグメント電極61との接続領域64aを形成
するパターンを圧電振動子9の軸方向に平行で、かつ後
方となる位置に並び方向規制用のパターン67、67、
67を形成する。このパターンは導電層64と同様の手
法により形成するのが望ましい。なお図中符号70は、
位置決め時におけるフレキシブルケーブル62を固定基
板20に対して一定の高さを確保するための凸部を示
す。
【0037】また、共通電極60との接続パターン66
には前述と同様に、位置確認用のダミー導電パターン6
7の透視が可能な窓68を形成するとともに、導電パタ
ーン66に凹部等による位置決めマーク69を形成す
る。
【0038】これによれば、圧電振動子9の軸線Cを並
び方向規制用パターン67に合わせることにより、また
圧電振動子9の軸方向の位置を位置決めマーク69によ
り確認することができる。
【0039】なお、上述の実施例においては圧電振動子
9の軸方向の位置決めマーク69を共通電極60に接続
する接続パターン66に形成しているが、図15(ロ)
に示したように並び方向規制用のパターン67、67自
体にこれと直交する方向のパターン67aを形成し、こ
れを圧電振動子9の後端位置を決めるマークとしてもよ
い。
【0040】この実施例によればダミー導電パターン6
7を、導電パターン64が形成されていない領域に形成
することが可能で、位置決めマークとなるパターン67
aをここに形成できるから、フレキシブルケーブルの幅
を圧電振動子の幅に近づけてヘッドケースのデッドスペ
ースを小さくできて、ノズル開口をヘッドケースの端部
にまで接近させて形成することができる。
【0041】図16は、本発明の他の実施例を示すもの
であって、窓80を、全ての圧電振動子9について各圧
電振動子9の一部領域を露出させる長さLと幅W3を持
つように形成したもので、露出領域が広いため導電パタ
ーン44に均一に半田メッキを施すことが可能となる。
【0042】そして、図17示したように導電パターン
40の窓80から露出する領域44aを、前後の領域よ
りも信号の伝達に支障を来さない程度に細く、望ましく
は圧電振動子9の幅よりも狭く形成するのが好ましい。
【0043】この実施例によれば、窓80と電極パター
ン44との少々の位置精度の狂いによっても、全ての電
極パターン44を窓80から露出させることができるか
ら、全ての電極パターン44に均一に半田メッキを施す
ことができ、また隣接する電極パターン44を半田で短
絡してしまうという事故を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、ノズル開口が穿設されたノズルプレート、圧力発生
室及びリザーバを形成する流路形成板、及び弾性板を積
層して形成された流路ユニットと、縦振動モードで作動
する圧電振動子を、複数個、所定のピッチで固定基板に
一端を固定して構成された振動子ユニットと、圧電振動
子に駆動信号を供給するフレキシブルケーブルとからな
るインクジェット式記録ヘッドにおいて、フレキシブル
ケーブルが、振動子ユニットとの非接続領域に、フレキ
シブルケーブルに形成されている導電パターンを残し、
かつフレキシブルケーブルを構成している絶縁材を剥離
して圧電振動子との接続位置確認用の窓を設けたので、
振動子ユニットの規定の位置がフレキシブルケーブルの
窓から露出し、かつ導電パターンに対して所定位置とな
るようにフレキシブルケーブルと振動子ユニットとの相
対位置を調整すれば、フレキシブルケーブルの光透過性
に関りなく、フレキシブルケーブルを振動子ユニットに
対して正確に位置決めすることができる。また、位置決
め用に窓から露出する導電パターンが、その両端をフレ
キシブルケーブルの絶縁層に支持されているため、外力
を受けた場合にも曲がりを生じることがなく、高い精度
で位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を示す組み立て斜視図である。
【図2】同上記録ヘッドの断面構造を示す図である。
【図3】同上記録ヘッドに使用するユニットの一実施例
を示す斜視図である。
【図4】振動子ユニットにフレキシブルケーブルを接続
した状態を示す平面図である。
【図5】同上フレキシブルケーブルの位置決め用の窓の
近傍を拡大して示す図である。
【図6】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ他の実施例を
フレキシブルケーブルの位置決め用の窓の近傍を拡大し
て示す図である。
【図7】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の他の実
施例を示す図である。
【図8】同上実施例の窓の近傍を拡大して示す図であ
る。
【図9】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の他の実
施例を示す図である。
【図10】同上フレキシブルケーブルと振動子ユニット
との位置合わせ状態を示す図である。
【図11】圧電振動子間への接続部の落ち込みを防止で
きるフレキシブルケーブルの実施例を示す斜視図であ
る。
【図12】同上フレキシブルケーブルの接続部と圧電振
動子の接続部との位置合わせ時の状態を示す図である。
【図13】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上フレキシ
ブルケーブルに形成する位置決め用の窓の他の実施例を
示す図である。
【図14】圧電振動子とフレキシブルケーブルとの接続
構造を示す断面図である。
【図15】図(イ)、(ロ)はそれぞれ本発明の他の実
施例を示す図である。
【図16】本発明に適したフレキシブルケーブルの他の
実施例を示す図である。
【図17】同上フレキシブルケーブルの窓の近傍を拡大
して示す図である。
【符号の説明】
8 振動子ユニット 9 圧電振動子 13 フレキシブルケーブル 24 共通電極 25 セグメント電極 28 ダミーの振動子 40 導電パターン 44 接続部 45 位置決め用の窓

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口が穿設されたノズルプレー
    ト、圧力発生室及びリザーバを形成する流路形成板、及
    び弾性板を積層して形成された流路ユニットと、縦振動
    モードで作動する圧電振動子を、複数個、所定のピッチ
    で固定基板に一端を固定して構成された振動子ユニット
    と、前記圧電振動子に駆動信号を供給するフレキシブル
    ケーブルとからなるインクジェット式記録ヘッドにおい
    て、 前記フレキシブルケーブルが、前記振動子ユニットとの
    非接続領域に、前記フレキシブルケーブルに形成されて
    いる導電パターンを残し、かつ前記フレキシブルケーブ
    ルを構成している絶縁材を除去して前記圧電振動子との
    接続位置確認用の窓を有するインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記窓に形成される導電パターンが、前
    記圧電振動子と接続用のものである請求項1に記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記窓に形成される導電パターンが、ダ
    ミーの導電パターンである請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記窓から露出する前記導電パターンの
    少なくとも前記窓から露出する領域が、前後の幅よりも
    細く形成されている請求項1に記載のインクジェット式
    記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記窓から露出する前記導電パターン
    が、他の導電パターンよりも細く形成されている請求項
    1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記窓が、少なくとも隣接する導電パタ
    ーンに位置する側に円弧状部を有する請求項1に記載の
    インクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記窓の近傍に、前記圧電振動子の位置
    決め基準を示す位置決めマークが形成されている請求項
    1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記圧電振動子の後端が位置決め基準で
    ある請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記振動子ユニットの、前記フレキシブ
    ルケーブルの窓に対向する面に位置決め用のマークが形
    成されている請求項1に記載のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  10. 【請求項10】 前記位置決め用のマークが前記フレキ
    シブルケーブルに形成する導電パターンと同様の手法で
    形成されている請求項9に記載のインクジェット式記録
    ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記圧電振動子の正規の並びにほぼ相
    当する並び方向規制用マークが、前記フレキシブルケー
    ブルのセグメントパターンの後方に形成されている請求
    項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記並び方向規制用マークに、前記圧
    電振動子の後端位置を規制するマークも形成されている
    請求項11に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記並び方向規制用マークが、前記フ
    レキシブルケーブルに形成する導電パターンと同様の手
    法で形成されている請求項11または請求項12に記載
    のインクジェット式記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記フレキシブルケーブルと前記圧電
    振動子とが、半田層、半田ペースト、または異方性導電
    フィルムにより接合されている請求項1に記載のインク
    ジェット式記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記窓は、前記圧電振動子に接続され
    る前記導電パターンの全てを露出させる程度の幅を有す
    る請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
JP8963898A 1997-06-27 1998-04-02 インクジェット式記録ヘッド Pending JPH1170646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8963898A JPH1170646A (ja) 1997-06-27 1998-04-02 インクジェット式記録ヘッド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18759297 1997-06-27
JP9-187592 1997-06-27
JP8963898A JPH1170646A (ja) 1997-06-27 1998-04-02 インクジェット式記録ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1170646A true JPH1170646A (ja) 1999-03-16

Family

ID=26431060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8963898A Pending JPH1170646A (ja) 1997-06-27 1998-04-02 インクジェット式記録ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1170646A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289200A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Seiko Epson Corp インクジェット式記録ヘッド、及び圧電振動子ユニット
JP2009220566A (ja) * 2008-02-23 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置
JP2017154440A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289200A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Seiko Epson Corp インクジェット式記録ヘッド、及び圧電振動子ユニット
JP2009220566A (ja) * 2008-02-23 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置
JP2017154440A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3613302B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JPH10202876A (ja) インクジェット式記録ヘッド
US5630274A (en) Method of making an ink jet recording head
JP3555638B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP3589277B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP3512065B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び前記記録ヘッドに適した圧電振動子ユニット
JPH1170646A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP4617801B2 (ja) フレキシブル配線基板の接続構造および接続方法
JPH10100401A (ja) インクジェットヘッド
JP2001071490A (ja) インクジェット記録装置
JP2003341060A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JPH07156376A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法及びその製造方法に使用する導体パタン
JPH09207331A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP3539475B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド、及びフレキシブルケーブルの接続方法
JPH10109410A (ja) インクジェット記録装置
JPH09327907A (ja) インクジェットヘッド
JP3171219B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH10250053A (ja) インク噴射装置およびその製造方法
JP2007083401A (ja) 配線基板の製造方法および液体吐出ヘッド
JP3672037B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2000108346A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び前記記録ヘッドに適した圧電振動子ユニット
JPH07108681A (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH06320721A (ja) インクジェットヘッド
JPH09226118A (ja) インクジェットヘッド
JPH0976495A (ja) 積層型インクジェット式記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050302

A521 Written amendment

Effective date: 20050420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051214