JPH1170541A - インサート成形方法 - Google Patents
インサート成形方法Info
- Publication number
- JPH1170541A JPH1170541A JP23442597A JP23442597A JPH1170541A JP H1170541 A JPH1170541 A JP H1170541A JP 23442597 A JP23442597 A JP 23442597A JP 23442597 A JP23442597 A JP 23442597A JP H1170541 A JPH1170541 A JP H1170541A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 予めキャビティにインサートワークを挿入し
たインサート成形におけるウエルドの発生を、インサー
トワーク自体の往復動による樹脂の攪拌により解消す
る。 【解決手段】 固定型１と可動型２との型閉により形成
されるキャビティ３に、インサートワーク７を軸方向に
往復動自在にセットする。インサートワーク７を樹脂の
射出充填時に往復動してキャビティの樹脂１６を攪拌す
る。樹脂１６が固化する前に静止して樹脂中の所定位置
にインサートする。
たインサート成形におけるウエルドの発生を、インサー
トワーク自体の往復動による樹脂の攪拌により解消す
る。 【解決手段】 固定型１と可動型２との型閉により形成
されるキャビティ３に、インサートワーク７を軸方向に
往復動自在にセットする。インサートワーク７を樹脂の
射出充填時に往復動してキャビティの樹脂１６を攪拌す
る。樹脂１６が固化する前に静止して樹脂中の所定位置
にインサートする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、金型内において
金属製品などのインサートワークと樹脂とを一体成形す
るインサート成形方法に関するものである。
金属製品などのインサートワークと樹脂とを一体成形す
るインサート成形方法に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】通常のインサート成形
は、予め金型のキャビティ内にインサートワークを挿入
しておき、そのキャビティに樹脂を射出充填してインサ
ートワークの一部を樹脂内に埋込むようにしている。ま
たインサートワークが歯車やホイールの軸部材で樹脂を
貫通させるような場合には、インサートワークの両端を
キャビティの対向型面に保持し、インサートワークがキ
ャビティ内を横切って位置するようにインサートしてい
る。
は、予め金型のキャビティ内にインサートワークを挿入
しておき、そのキャビティに樹脂を射出充填してインサ
ートワークの一部を樹脂内に埋込むようにしている。ま
たインサートワークが歯車やホイールの軸部材で樹脂を
貫通させるような場合には、インサートワークの両端を
キャビティの対向型面に保持し、インサートワークがキ
ャビティ内を横切って位置するようにインサートしてい
る。
【０００３】このような従来のインサート成形では、キ
ャビティ内における樹脂の流れ方向に対してインサート
ワークが横に位置するので、樹脂の流れはインサートワ
ークにより二分されてのち合流することになり、このた
めウエルドが発生して成形品の外観を損なうばかりか、
衝撃強度にも課題を有するものとなる。
ャビティ内における樹脂の流れ方向に対してインサート
ワークが横に位置するので、樹脂の流れはインサートワ
ークにより二分されてのち合流することになり、このた
めウエルドが発生して成形品の外観を損なうばかりか、
衝撃強度にも課題を有するものとなる。
【０００４】この発明は上記事情から考えられたもので
あって、その目的は、予めキャビティ内にインサートワ
ークを挿入したインサート成形であっても、インサート
ワーク自体の往復動によりウエルドによる悪影響を抑制
することができる新たなインサート成形方法を提供する
ことにある。
あって、その目的は、予めキャビティ内にインサートワ
ークを挿入したインサート成形であっても、インサート
ワーク自体の往復動によりウエルドによる悪影響を抑制
することができる新たなインサート成形方法を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、固定型と可動型との型閉により形成されるキャビテ
ィに、インサートワークを軸方向に往復動自在にセット
し、そのインサートワークを樹脂の射出充填時に往復動
してキャビティの樹脂を攪拌したのち、樹脂が固化する
前に静止して樹脂中の所定位置にインサートしてなる、
というものである。
は、固定型と可動型との型閉により形成されるキャビテ
ィに、インサートワークを軸方向に往復動自在にセット
し、そのインサートワークを樹脂の射出充填時に往復動
してキャビティの樹脂を攪拌したのち、樹脂が固化する
前に静止して樹脂中の所定位置にインサートしてなる、
というものである。
【０００６】この新たなインサート成形方法では、キャ
ビティ内の樹脂の流れがインサートワークにより二分さ
れて合流しても、インサートワーク自体の往復動による
樹脂の攪拌によって、合流部分に生ずるとされているウ
エルドが掻き消されるようになり、インサート成形品の
ウエルドによる衝撃強度の課題あるいは外観上の問題等
が容易に解決され、品質の向上ともなる。
ビティ内の樹脂の流れがインサートワークにより二分さ
れて合流しても、インサートワーク自体の往復動による
樹脂の攪拌によって、合流部分に生ずるとされているウ
エルドが掻き消されるようになり、インサート成形品の
ウエルドによる衝撃強度の課題あるいは外観上の問題等
が容易に解決され、品質の向上ともなる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図中１は固定型、２は可動型、３
はキャビティで、該キャビティ３は固定型１と可動型２
の両方にわたり形成された凹所３ａ，３ｂにより形成さ
れている。
はキャビティで、該キャビティ３は固定型１と可動型２
の両方にわたり形成された凹所３ａ，３ｂにより形成さ
れている。
【０００８】上記固定型１の内部には、凹所３ａの型面
の２個所に開口したホットランナー４が設けてあり、そ
のホットランナー４のスプルに射出装置５のノズル５ａ
が固定盤６を通して当接してある。
の２個所に開口したホットランナー４が設けてあり、そ
のホットランナー４のスプルに射出装置５のノズル５ａ
が固定盤６を通して当接してある。
【０００９】また固定型１の両側面には、インサートワ
ーク７の支持部材を兼ねるシリンダ８とピストンロッド
９とによる可動装置１０が、該ピストンロッド９をパー
ティングライン上に位置させて内向きに対設してある。
ーク７の支持部材を兼ねるシリンダ８とピストンロッド
９とによる可動装置１０が、該ピストンロッド９をパー
ティングライン上に位置させて内向きに対設してある。
【００１０】上記可動型２の中央部には凹所３ｂに臨む
突出ピン１１が、後部の中空部１２から型面に進退自在
に設けてある。この突出ピン１１の後端には可動盤１３
に内設した油圧作動の突出ロッド１４が突出板１５を介
して連結してある。
突出ピン１１が、後部の中空部１２から型面に進退自在
に設けてある。この突出ピン１１の後端には可動盤１３
に内設した油圧作動の突出ロッド１４が突出板１５を介
して連結してある。
【００１１】上記金型によるインサート成形では、まず
型開状態において、上記可動装置１０，１０のピストン
ロッド９，９の間に、柱状のインサートワーク７を収め
て両端を挟持し、固定型側のパーティングライン上にイ
ンサートワーク７をセットする。次に、固定型１に向け
可動型２を前進移動して型閉を行うと、インサートワー
ク７が両端部周囲に僅かな間隙を開けてパーティングに
位置するキャビティ３が形成される。
型開状態において、上記可動装置１０，１０のピストン
ロッド９，９の間に、柱状のインサートワーク７を収め
て両端を挟持し、固定型側のパーティングライン上にイ
ンサートワーク７をセットする。次に、固定型１に向け
可動型２を前進移動して型閉を行うと、インサートワー
ク７が両端部周囲に僅かな間隙を開けてパーティングに
位置するキャビティ３が形成される。
【００１２】型閉後、上記射出装置５のノズル５ａか
ら、ホットランナー４を経てキャビティ３に溶融状態の
樹脂１６を射出すると、樹脂１６の流れ方向に対してイ
ンサートワーク７が横に位置するので、樹脂１６の流れ
はインサートワーク７により二分されてのち合流するこ
とになり、そのままではウエルドが発生する。
ら、ホットランナー４を経てキャビティ３に溶融状態の
樹脂１６を射出すると、樹脂１６の流れ方向に対してイ
ンサートワーク７が横に位置するので、樹脂１６の流れ
はインサートワーク７により二分されてのち合流するこ
とになり、そのままではウエルドが発生する。
【００１３】そこで、樹脂１６の内部が流動性を有する
うちに、上記可動装置１０，１０を交互に油圧作動して
インサートワーク７を軸方向に往復動する。この往復動
は樹脂１６を射出してから行うが、場合によっては樹脂
１６の射出直前から開始してもよく、往復動によりイン
サートワーク７に接する部分の樹脂が、ワーク側面によ
り引っ張られて攪拌されるようになる。
うちに、上記可動装置１０，１０を交互に油圧作動して
インサートワーク７を軸方向に往復動する。この往復動
は樹脂１６を射出してから行うが、場合によっては樹脂
１６の射出直前から開始してもよく、往復動によりイン
サートワーク７に接する部分の樹脂が、ワーク側面によ
り引っ張られて攪拌されるようになる。
【００１４】この攪拌領域は樹脂１６の冷却に伴う粘度
の高まりにより拡大されるようになり、合流による樹脂
の境界は乱れてウエルドが掻き消されるようになる。特
に図示のように、インサートワーク７の中央部に抜止用
のフランジ部７ａを設けた場合には、樹脂内における接
触面積の増大と、側面から突出した段部とにより攪拌が
広範囲に効率良く行われて、ウエルドの解消が一段と顕
著なものとなる。
の高まりにより拡大されるようになり、合流による樹脂
の境界は乱れてウエルドが掻き消されるようになる。特
に図示のように、インサートワーク７の中央部に抜止用
のフランジ部７ａを設けた場合には、樹脂内における接
触面積の増大と、側面から突出した段部とにより攪拌が
広範囲に効率良く行われて、ウエルドの解消が一段と顕
著なものとなる。
【００１５】上記インサートワーク７の往復動は、内部
の樹脂が固化する前に停止する。固化が始まると抵抗が
増すばかりではなく、摩擦熱により樹脂が加熱してワー
ク周囲の樹脂が劣化し、インサート不良を起し易いから
である。したがつて、固化前に可動装置１０，１０の作
動を停止して、インサートワーク７を設定位置に静止さ
せ樹脂が完全に冷却固化するまでその状態を維持する。
の樹脂が固化する前に停止する。固化が始まると抵抗が
増すばかりではなく、摩擦熱により樹脂が加熱してワー
ク周囲の樹脂が劣化し、インサート不良を起し易いから
である。したがつて、固化前に可動装置１０，１０の作
動を停止して、インサートワーク７を設定位置に静止さ
せ樹脂が完全に冷却固化するまでその状態を維持する。
【００１６】冷却終了後、可動装置１０，１０のピスト
ンロッド９，９を後退させてインサートワーク７の支持
を解除してから、可動型２を後退移動して型開を行う。
しかるのち、突出ピン１１を押し出してインサート成形
品の離型を行う。
ンロッド９，９を後退させてインサートワーク７の支持
を解除してから、可動型２を後退移動して型開を行う。
しかるのち、突出ピン１１を押し出してインサート成形
品の離型を行う。
【００１７】なお、上記実施形態では、固定型１の両側
に可動装置１０を対設しているが、可動装置１０は可動
型２の両側に設けてもよく、またインサートワーク７が
可動装置１０と連結できるような場合には、可動装置１
０の取付けは片側だけでもよい。
に可動装置１０を対設しているが、可動装置１０は可動
型２の両側に設けてもよく、またインサートワーク７が
可動装置１０と連結できるような場合には、可動装置１
０の取付けは片側だけでもよい。
【００１８】このようなインサート成形では、ウエルド
が解決がされるばかりではなく、成形材料がガラス繊維
入りの樹脂の場合には、インサートワークの往復動によ
り、樹脂中の繊維の配向が揃うため、強化プラスチック
としての強度がさらに増加するようになる。
が解決がされるばかりではなく、成形材料がガラス繊維
入りの樹脂の場合には、インサートワークの往復動によ
り、樹脂中の繊維の配向が揃うため、強化プラスチック
としての強度がさらに増加するようになる。
【図１】 この発明のインサート成形方法の実施に用い
られる金型の略図で、型開状態における説明図である。
られる金型の略図で、型開状態における説明図である。
【図２】 同じく射出充填時の説明図である。
１ 固定型 ２ 可動型 ３ キャビティ ５ 射出装置 ５ａ ノズル ７ インサートワーク ８ シリンダ ９ ピストンロッド １０ 可動装置 １６ 樹脂
Claims (1)
- 【請求項１】 固定型と可動型との型閉により形成され
るキャビティに、インサートワークを軸方向に往復動自
在にセットし、そのインサートワークを樹脂の射出充填
時に往復動してキャビティの樹脂を攪拌したのち、樹脂
が固化する前に静止して樹脂中の所定位置にインサート
してなることを特徴とするインサート成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23442597A JP3295714B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | インサート成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23442597A JP3295714B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | インサート成形方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1170541A true JPH1170541A (ja) | 1999-03-16 |
| JP3295714B2 JP3295714B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=16970826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23442597A Expired - Fee Related JP3295714B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | インサート成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3295714B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004043667A1 (en) * | 2002-11-14 | 2004-05-27 | Primefloor As | Method and apparatus for manufacturing panel bodies of plastic material, and use thereof |
| JP2005052993A (ja) * | 2003-08-05 | 2005-03-03 | Miwa Kako:Kk | 射出成形システム及び射出成形方法 |
| WO2015181296A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | VORRICHTUNG UND VERFAHREN ZUM FASERSPRITZGIEßEN VON SPRITZGUSSTEILEN |
| DE102014210296A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Faserspritzgießen von Spritzgussteilen |
| DE102014210295A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Faserspritzgießen von Spritzgussteilen |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23442597A patent/JP3295714B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004043667A1 (en) * | 2002-11-14 | 2004-05-27 | Primefloor As | Method and apparatus for manufacturing panel bodies of plastic material, and use thereof |
| NO318008B1 (no) * | 2002-11-14 | 2005-01-17 | Primefloor As | Fremgangsmåte og anordning for fremstilling av platelegemer av plastmateriale, samt anvendelse derav |
| JP2005052993A (ja) * | 2003-08-05 | 2005-03-03 | Miwa Kako:Kk | 射出成形システム及び射出成形方法 |
| WO2015181296A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | VORRICHTUNG UND VERFAHREN ZUM FASERSPRITZGIEßEN VON SPRITZGUSSTEILEN |
| DE102014210296A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Faserspritzgießen von Spritzgussteilen |
| DE102014210295A1 (de) | 2014-05-30 | 2015-12-03 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Faserspritzgießen von Spritzgussteilen |
| DE102014210295A8 (de) * | 2014-05-30 | 2016-02-18 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Faserspritzgießen von Spritzgussteilen |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3295714B2 (ja) | 2002-06-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |