JPH1170421A - 自動ねじ締め機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】チャックユニットの交換を極めて容易なす自動
ねじ締め機を提供する。 【解決手段】シリンダに連結されて往復移動可能なドラ
イバ台と、このドライバ台に配置したモータと、このモ
ータの駆動を受けて回転するドライバビット７とを備
え、前記ドライバ台の移動路前方には、チャック台１１
が配置されている。このチャック台１１には受け部１３
が設けられており、この受け部１３には、差し替えプレ
ート１６が差し替え可能に差し込まれて配置されてい
る。この差し替えプレート１６には、前記ドライバビッ
ト７の移動路上にねじを保持可能なチャックユニット１
９が配置されており、差し替えプレート１６を差し替え
ればチャックユニット１９の交換が為せるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、チャックユニット
に一旦保持したねじをドライバビットによりワークに締
結する自動ねじ締め機に関するものであり、詳しくは、
チャックユニットを支持する差し替えプレートを交換す
ることで、チャックユニットの交換を行うようにした自
動ねじ締め機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からワークにねじを締め付ける際に
は自動ねじ締め機が使用されている。この自動ねじ締め
機は、シリンダなどの往復駆動源に連結されるドライバ
台を有し、このドライバ台には、モータなどの回転駆動
原画が配置されるとともに、この回転駆動源に連結され
てドライバビットが設けられている。また、ドライバ台
の移動路前方にはチャック台が配置されており、このチ
ャック台には前記ドライバビットの移動路上に一旦ねじ
を保持可能に構成されたチャックユニットが取り付けら
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の自動
ねじ締め機では、ワークの種類に応じてねじを交換する
ような場合、それに合わせてチャックユニットも交換し
なければならないのであるが、このようにチャックユニ
ットを交換する際には、チャックユニットをチャック台
ごと取り外すか、あるいはチャック台からチャックユニ
ットを取り外さなければならず、何れにせよ自動ねじ締
め機の大半を分解することになってしまい、交換作業に
極めて多大な作業時間を要する等の問題が発生してい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
て創成されたものであり、チャックユニットの交換を極
めて容易なす自動ねじ締め機を提供することを目的とす
る。この目的を達成するため、本発明の自動ねじ締め機
は、シリンダなどの往復駆動源と、この往復駆動源に連
結されるドライバ台と、このドライバ台に配置した回転
駆動源と、この回転駆動源の駆動を受けて回転するドラ
イバビットとを備える。また、前記ドライバ台の移動路
前方には、チャック台が配置されており、このチャック
台には受け部が設けられている。この受け部には、差し
替えプレートが差し替え可能に配置されており、この差
し替えプレートには、前記ドライバビットの移動路上に
ねじを保持可能なチャックユニットが配置されている。

【０００５】なお、前記チャック台の横などに差し替え
プレートを支持可能な保管棚を配置しておけば、別のチ
ャックユニットを取り付けた差し替えプレートを予め待
機させておくことができる。また、前記保管棚を差し替
えプレートを支持可能なガイドレールを有して構成し、
このガイドレールを受け部に連通可能な位置に配置して
おけば、受け部からガイドレールへ、あるいはガイドレ
ールから受け部への差し替えプレートの移動が容易にな
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１ないし図４において、１は自
動ねじ締め機であり、ベース２上部に取り付けた往復駆
動源の一例であるシリンダ３と、このシリンダ３に連結
されるドライバ台４と、このドライバ台４に配置した回
転駆動源の一例であるドライバツール５と、このドライ
バツール５の出力軸にジョイント６を介して連結された
ドライバビット７とを備えている。本自動ねじ締め機１
は、ドライバツール５とドライバビット７をそれぞれ一
対に、これらを４基設置した、所謂多軸構成になってお
り、複数のねじを同時に締結できるようになっている。
また、ドライバツール５は、モータ８と減速ユニット９
とを備えて成り、モータ８の回転数を減速ユニット９に
より減速して出力軸に出力するように構成されている。

【０００７】前記ドライバ台４は、ベース２前面に配置
した案内軸１０に沿って摺動するよう配置されており、
その移動路前方には、同じく案内軸１０に沿って摺動す
るチャック台１１が配置されている。このチャック台１
１には、前記ドライバ台４から延びる支持軸１２が摺動
自在に挿通しており、この支持軸１２によってチャック
台１１は吊り下げられるように構成されている。

【０００８】前記チャック台１１には、下面側に突出し
て受け部１３が取付けられている。この受け部１３は、
チャック台１１の下面に平行に固定した一対のブラケッ
ト１４，１４と、このブラケット１４，１４の下端にそ
れぞれ取り付けたレール１５とから構成されており、各
レール１５には、その端部に穴１５ａが形成されてい
る。また、この受け部１３には前記レール１５に案内さ
れて差し替えプレート１６が差し込まれている。この差
し替えプレート１６は、前記レール１５の穴１５ａに連
通する穴１６ａを有しており、穴同士を連通させてピン
１７を差し込むことで、差し替えプレート１６を所定位
置に位置決めするようになっている。また、前記チャッ
ク台１１には、先端が棒状になった押圧ねじ１８が螺合
されており、この押圧ねじ１８を締め付けることでレー
ル１５に差し替えプレート１６を押し付けて固定できる
ように構成されている。

【０００９】差し替えプレート１６には、前記ドライバ
ビット７に対応して４台のチャックユニット１９が取り
付けられている。このチャックユニット１９は、前記ド
ライバビット７が常時挿通する案内管１９ａと、この案
内管１９ａに固定されるチャック本体１９ｂと、このチ
ャック本体１９ｂに常時閉じるように付勢して設けた一
対の保持爪１９ｃと、図示しないねじ供給装置に連結さ
れて前記保持爪１９ｃにねじを案内するねじ供給管１９
ｄとを備え、対応するドライバビット７の移動路上にね
じを保持できるように構成されている。

【００１０】前記チャック台１１の図２における左右側
方位置には、それぞれ保管棚２０が配置されている。こ
の保管棚２０は、前記チャック台１１の移動路左右に延
びている支持板２１と、この支持板２１下面に取り付け
られる一対のガイドレール２２，２２とから構成されて
おり、前記チャック台１１が移動して停止した時にガイ
ドレール２２，２２が受け部１３に連通するように構成
されている。

【００１１】これら保管棚２０の内、一方の保管棚２０
は受け部１３に支持されている差し替えプレート１６の
退去用として常時は空いており、また他方の保管棚２０
は前述のものとは別の差し替えプレート２３が差し込ま
れて支持されている。この差し替えプレート２３は、前
述の差し替えプレート１６と同じ構成であり、この差し
替えプレート２３には、前述のチャックユニット１９と
は別のチャックユニット２４が配置されている。

【００１２】上記自動ねじ締め機１では、ねじ供給装置
（図示せず）から送られたねじがねじ供給管１９ｄを通
じて保持爪１９ｃに供給保持されると、シリンダ３が作
動してドライバ台４およびチャック台１１を一体に前進
させる。これにともなって、チャック台１１はストッパ
（図示せず）に当接して停止するため、それ以降はドラ
イバ台４がチャック台１１に近づくように前進する。こ
のため、ドライバビット７はチャックユニット１９内を
前進し、保持爪１９ｃに保持されているねじを保持爪１
９ｃ前方に押し出すとともに、モータ８の駆動を受けて
回転してねじをワークに締結する。このねじ締め動作
は、複数設けられているドライバビット７それぞれで同
様である。

【００１３】次に、ねじあるいはワークが変更になるな
どして、チャックユニットの交換が必要になった場合に
ついて説明する。本自動ねじ締め機では、差し替えプレ
ートの差し替えでチャックユニットの交換に対応するよ
うになっており、差し替えプレートを差し替えるために
は、まず、ドライバビット７をジョイント６ごとドライ
バツール５から取り外し、シリンダ３の作動によりチャ
ック台１１をストッパ（図示せず）に当接する位置まで
前進させる。このことによって、受け部１３とガイドレ
ール２２，２２とが連通する。次に、位置決めピンを抜
くとともに、押さえねじ１８を緩めて差し替えプレート
１６の固定を解き、差し替えプレート１６を図２の矢印
Ｙ方向へスライドさせると、差し替えプレート１６を空
いている保管棚２０に移載することができる。そして、
それまで他方の保管棚２０にあった差し替えプレート２
３を受け部１３に差し込めば、チャックユニット２４を
チャック台１１に配置することができる。

【００１４】なお、チャック台１１および保管棚２０に
それぞれ差し替えプレート１６，２３を押し出すように
作動するシリンダなどを配置しておけば、差し替えプレ
ート１６，２３の差し替えを自動的に行うことができ、
好適である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明の自動ねじ締
め機では、所定の位置にチャックユニットを配置した差
し替えプレートをチャック台の受け部に差し込み、所定
の位置において固定するように構成されているため、差
し替えプレートを差し替えるだけで極めて簡単にチャッ
クユニットの交換を行うことができる。また、チャック
台の左右には、前記差し替えプレートを支持可能な保管
棚を設けているため、この保管棚に別のチャックユニッ
トを配置した差し替えプレートを配置しておくことがで
き、保管場所まで必要なチャックユニットを取りに行く
時間等を省いて迅速にチャックユニットの交換作業を行
うことができるとともに、交換に必要なチャックユニッ
トの取り違い、あるいは交換後のチャックユニットの紛
失などのミスを未然に防止することができる。しかも、
チャックユニットを持ち運ぶ必要がないため、チャック
ユニットの落下による破損なども防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る自動ねじ締め機の要部拡大一部切
欠断面図である。

【図２】本発明に係る自動ねじ締め機の正面図である。

【図３】本発明に係る自動ねじ締め機の側面図である。

【図４】図２におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 自動ねじ締め機 ３ シリンダ ４ ドライバ台 ５ ドライバツール ７ ドライバビット ８ モータ １１ チャック台 １３ 受け部 １６ 差し替えプレート １９ チャックユニット ２０ 保管棚 ２３ 差し替えプレート ２４ チャックユニット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】往復駆動源と、この往復駆動源に連結され
   るドライバ台と、このドライバ台に配置した回転駆動源
   と、この回転駆動源の駆動を受けて回転するドライバビ
   ットとを備えた自動ねじ締め機において、 前記ドライバ台の移動路前方にチャック台を配置し、こ
   のチャック台には受け部を配置し、この受け部には差し
   替えプレートを差し替え可能に差し込んで配置し、この
   差し替えプレートには前記ドライバビットの移動路上に
   ねじを保持可能なチャックユニットを配置したことを特
   徴とする自動ねじ締め機。
2. 【請求項２】差し替えプレートを支持可能な保管棚を配
   置したことを特徴とする請求項１に記載の自動ねじ締め
   機。
3. 【請求項３】保管棚は、差し替えプレートを支持可能な
   ガイドレールを有し、このガイドレールを受け部に連通
   可能な位置に配置したことを特徴とする請求項２に記載
   の自動ねじ締め機。