JPH1170366A - 小麦粉の篩い網装置及び該篩い網装置を備えた粉砕装置 - Google Patents

小麦粉の篩い網装置及び該篩い網装置を備えた粉砕装置

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JPH1170366A
JPH1170366A JP27500997A JP27500997A JPH1170366A JP H1170366 A JPH1170366 A JP H1170366A JP 27500997 A JP27500997 A JP 27500997A JP 27500997 A JP27500997 A JP 27500997A JP H1170366 A JPH1170366 A JP H1170366A
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繁晴 金本
Hideki Sakaki
秀樹 榊
Takeshi Munesada
健 宗貞
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小麦粉の篩い網装置の小型化と粉砕装置への組
み込みを可能にして、しかも長期に亘ってメインテナン
スを必要としない篩い網装置が望まれている。 【解決手段】篩い網装置1は、篩い網を円筒に形成した
円筒篩い網2を回転可能にする回転軸3により回転自在
にして横設した構成としてある。回転可能にした円筒篩
い網2の外周上部に、粉砕された小麦粉を円筒篩い網2
に供給する供給装置4が、円筒篩い網4の中心直上より
も円筒篩い網2の回転方向と逆方向にずらして設けられ
ている。円筒篩い網2の下方には、円筒篩い網2の回転
によって円筒篩い網2の外周に投出される比較的粒大径
側小麦粉の通路Aと、円筒篩い網2の網目を通過または
円筒篩い網2の網目に拘束されて円筒篩い網2の下方位
置で落下する比較的粒小径側小麦粉の通路Bとに通路を
区別する仕切板9が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1対の粉砕ロ−ル
間を通過させることにより細かく粉砕された小麦粉を、
任意の網目幅に形成された篩い網により篩い分けする小
麦粉の篩い網装置及びその篩い網装置を備えた粉砕装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小麦粉の篩い網装置は、一般的に
図7に示すようなシフタ−と呼ばれるものがある。これ
は網目の異なる複数の平面的な篩い網26を、順に多段
にして構成してあり、回転振動を与えながら小麦粉を供
給し、網の目幅を通過した粒度の小麦粉と網上に残った
粒度の小麦粉とに篩い分けるものであった。この分級装
置は大型になるが古くから現在でも使用されているま
た、特開平6−321335号に、スクリュ−フィ−ダ
のスクリュ−先端部に円筒状の回転シ−ブを配設した小
型かつ簡易な構成のインラインシ−ブが開示さている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シフタ−タイプの篩い
装置は構成が簡単であるものの、振動式のため装置が大
型となり振動が発生することから、他の装置に組み込ん
で一体的に構成することが難しいものであった。
【0004】製粉システムにおいて、小麦粉は最初にブ
レ−キロ−ルによって粉砕され、別に設けたシフタ−に
よって比較的大きな小麦の皮部と比較的小さな小麦粉
(セモリナ等)とに振り分けられる。皮部は再度ブレ−
キロ−ルにかけられて粉砕され、小麦粉は粉を製造する
スム−スロ−ルや粉を分けるピュリファイヤ等に送られ
る。
【0005】このような製粉システムを小型化しようと
すると、複数のロ−ル対を一つの粉砕装置に組み込むこ
とが考えられるが、例えば原料小麦を一度に複数のロ−
ルに通して細かくすると、皮部も一度に細かく粉砕され
るため小麦粉との篩い分けが困難になることから、一つ
のブレ−キロ−ルに通した小麦粉は、必ず皮部と小麦粉
とを大まかに分離する篩い装置を通して、皮部だけを次
のロ−ルに通さなければ、良質の小麦粉を得ることがで
きないものである。
【0006】このようなことから、公開特許EP706
826号のように複数のロ−ルを組み込んだ粉砕装置の
ロ−ル対とロ−ル対との間に振動するシフタ−装置を設
けて小型化した粉砕装置も見受けられる。この場合シフ
タ−そのものが小型となることは理解できるところであ
る。シフタ−の処理能力はその表面積の大きさに関係す
るから、このように装置に組み込んだシフタ−のように
限られた表面積を有効に利用するためには、シフタ−に
与える振動幅を大きくしたり振動数を多くすることが必
要となるが、当然、振動を伴うから装置全体への影響を
無視することはできず、防振対策を必要としたり、振動
に対する強度あるいは振動に伴う騒音を考慮した設計を
必要とするものであり、このため装置を小型化しながら
も別の手を加える必要があった。
【0007】特開平6−321335号に開示の回転シ
−ブを配設した小型のインラインシ−ブは粉粒体の輸送
ラインに容易に組み込むことができるが、円筒状の回転
シ−ブの内面に粉粒体を供給するために、目詰まりした
場合の回避手段を考慮に入れれば短期間のメインテナン
スを必要とする。また目詰まり防止のために高圧空気を
回転シ−ブ内面に供給するようにしてあり、回転シ−ブ
の網目幅以外に、高圧空気による外力が分級作用に加わ
るものとなるだけでなく、粉塵の対策を要するものであ
る。
【0008】以上のことから、篩い網装置の小型化と粉
砕装置への組み込みを可能にして、しかも長期に亘って
メインテナンスを必要としない篩い網装置やこれを組み
合わせた粉砕装置が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によると、篩い
網を円筒に形成し該篩い網の円筒を回転自在に横設した
円筒篩い網と、回転する円筒篩い網の外周上部に小麦粉
を供給する供給装置と、円筒篩い網の網目に応じて篩い
分けられ円筒篩い網の回転によって外周に投出される比
較的粒大径側小麦粉と円筒篩い網を通過または円筒篩い
網の網目に拘束される比較的粒小径側小麦粉との通路を
形成する仕切板及び、前記円筒篩い網を回転駆動する駆
動装置と、から小麦粉の篩い網装置を構成した。
【0010】回転する円筒篩い網は常に選別面が回転し
ており、従来のシフタ−と異なり選別面積には限界が生
じない。しかも粉砕された小麦粉を円筒篩い網の外周表
面に供給するので、円筒篩い網の網目より大きい粉は円
筒の回転により投げ出され、網目より小さい粉は供給さ
れた円筒上部の網目を透過して円筒内部に落下し、更に
円筒の下側の網目から円筒の下方外部に落下する。また
円筒表面に付着する粉については、円筒篩い網は回転し
て円筒の接線方向には回転に伴う力が作用するので、円
筒に供給された比較的大きな粉は確実に投げ出され、比
較的小さな粉は投げだし距離の違いが生じ、外周に投出
される比較的粒大径側小麦粉と投げだしの小さい比較的
粒小径側小麦粉との通路を形成する仕切板によって確実
に振り分けられるものである。以上のことから、篩い網
の網目によって振り分けられるだけでなく、円筒篩い網
の回転による投げだしによっても選別される。しかも、
この投げだしにより、篩い網の目詰まりを防止すること
ができる。
【0011】なお、本発明では、試験的に篩い網が同じ
選別面積であれば、従来のシフタ−よりも回転する円筒
篩い網でその外側に供給する方が、処理能力が極めて大
きいことが明らかとなった。また同じ円筒篩い網でも円
筒の中に供給した場合には、本発明のような網目より大
きい粉への投げだしの作用はなく、円筒の外側へ供給す
るものより処理能力は劣るものである。
【0012】ところで本発明では、円筒篩い網の任意方
向に振動を与えることで目詰まり防止を高めることがで
きるが、この場合の振動は、従来の振動を利用したシフ
タ−のように振動が振り分けの作用を有するものではな
いので、微振動でも十分目詰まり防止の働きをして、そ
のために振動への対策を講じることはない。
【0013】以上、円筒篩い網について述べたが、円筒
は単なる円形でも多角形でもよく、特に多角形にした場
合には円筒内における撹拌作用により円筒内で小麦粉が
動くことで目詰まり防止の効果を有するものである。
【0014】また請求項2によると、回転駆動軸と従動
軸とを平行に配置し無端ベルトに形成した篩い網を設け
たベルト篩い網と、前記ベルト篩い網の平坦部に小麦粉
を供給する供給装置と、ベルト篩い網の網目に応じて篩
い分けられベルト篩い網の回転によって外周に投出され
る比較的粒大径側小麦粉とベルト篩い網を通過またはベ
ルト篩い網の網目に拘束される比較的小径側小麦粉との
通路を形成する仕切板及び、前記回転駆動軸を駆動する
駆動装置と、から小麦粉の篩い網装置を構成した。
【0015】ベルト状の篩い網としたので、円筒部と平
坦部とにより選別の機会が増加するものである。つま
り、平坦部により搬送能力を有するから篩い分けなされ
ながら、比較的粒大径の粉だけが供給部から離れた位置
に搬送され、更に円筒部においては、請求項1に説明し
た如く、再度比較的粒大径の粉と比較的粒小径の粉とに
振り分けられることになる。また、篩い網は平坦部と円
筒部とに変形するので、篩い網の目詰まりはこの変形に
よって比較的容易に解消されるものとなる。また、微振
動を与えることの効果は前述のとおりである。
【0016】更に請求項3によると、少なくとも一対の
粉砕ロ−ルにより粉砕された小麦粉を篩い網の目幅に応
じて篩い分ける篩い網装置を粉砕ロ−ル間の下方に設
け、篩い網装置の円筒篩い網の長さを粉砕ロ−ル幅に応
じた長さにして一体的に粉砕装置を構成して、前記請求
項1の小麦粉の篩い網装置を備えた粉砕装置とした。
【0017】円筒篩い網による選別効率の向上は、篩い
網の小型化を容易にするものであり、この円筒の篩い網
装置の円筒長さを粉砕装置の粉砕ロ−ル幅に応じた長
さ、例えばロ−ル幅と同じか多少長めに形成して、粉砕
ロ−ル間の下方に設けることで、粉砕装置において粉砕
と篩い分けが同時に可能で、しかも篩い装置が小型であ
るので、粉砕装置も篩い装置を組み込んでも大型となら
ず、更に別の粉砕ロ−ルを篩い網装置の下方に設けるこ
とで、2対のロ−ルを一体的に組み込むことができる。
別の粉砕ロ−ルの下に更に円筒篩い網を設けることも可
能で、コンパクトな粉砕装置としながらも、処理能力が
確保できてより純度の高い小麦粉を得ることができる。
【0018】請求項4では、少なくとも一対の粉砕ロ−
ルにより粉砕された小麦粉を篩い網の目幅に応じて篩い
分ける篩い網装置を粉砕ロ−ル間の下方に設け、篩い網
装置のベルト篩い網のベルト幅を粉砕ロ−ル幅に応じた
長さにして一体的に粉砕装置を構成して請求項2記載の
小麦粉の篩い網装置を備えた粉砕装置とした。
【0019】ベルト篩い網による選別効率の向上は、円
筒篩い網と同様に篩い網の小型化を容易にするものであ
り、このベルト篩い網装置のベルト幅を粉砕装置の粉砕
ロ−ル幅に応じた幅、例えばロ−ル幅と同じか多少大き
めに形成して、粉砕ロ−ル間の下方に設けることで、粉
砕装置において粉砕と篩い分けが同時に可能で、しかも
篩い装置が小型であるので、粉砕装置も篩い装置を組み
込んでも大型とならない。またベルト篩い網装置は平坦
部の長さを有するので、一対のロ−ルの下方全体、つま
りロ−ル下方に粉砕して落下する粉をベルト篩い網で回
収することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図3により本発明の第1
の実施例を以下に示す。ここに示す篩い網装置1は、従
来のシフタ−等で使用されてきた篩い網を円筒に形成し
て円筒篩い網2としてある。この円筒篩い網2の円筒
に、円筒篩い網を回転可能にする中心軸3が設けてあ
る。この中心軸3を回転軸3にして円筒篩い網2は回転
自在にして横設した構成としてある。
【0021】回転可能にした円筒篩い網2の外周上部に
は、粉砕された小麦粉を円筒篩い網2に供給する供給装
置4が設けられ、円筒篩い網2の幅に応じた供給幅を有
している。この供給装置4には、図3に示すような、円
筒篩い網2への小麦粉の供給量あるいは供給厚みを調節
する調節装置10を設けることもある。またこの供給装
置4の取り付け位置は、円筒篩い網4の中心直上よりも
円筒篩い網2の回転方向と逆方向にずらして設けること
で、供給された小麦粉が円筒篩い網2による選別作用を
より長く受けるようにするとよい。
【0022】円筒篩い網2の回転軸3の一側端にはプ−
リ5が設けられ、このプ−リ5と、他方に設置した駆動
源となるモ−タ6のプ−リ7との間に、駆動伝達手段と
なるベルト8が巻回されている。他の装置に篩い網装置
1を組み込む場合には、他の装置の駆動源により駆動す
ることになり、本装置固有の駆動源を持つ必要はない。
【0023】図2で示すように、円筒篩い網2の下方に
は、円筒篩い網2の回転によって円筒篩い網2の外周に
投出される比較的粒大径側小麦粉の通路Aと、円筒篩い
網2の網目を通過または円筒篩い網2の網目に拘束され
て円筒篩い網2の下方位置で落下する比較的粒小径側小
麦粉の通路Bとを区別する仕切板9が設けてある。な
お、供給装置4には、粉砕装置(図5参照)の粉砕ロ−
ルから小麦粉が投入される場合と、図3のように別の篩
い網装置から投入される場合がある。
【0024】以上の構成における作用を説明する。モ−
タ6の起動により円筒篩い網2を回転させる。供給装置
4に小麦粉が投入されると供給装置4から適宜層厚の小
麦粉が円筒篩い網2に供給される。円筒篩い網2の表面
においては、比較的粒小径の細かい小麦粉は網目を通過
して円筒篩い網2の内部に落下して、更に円筒篩い網2
の下方から通路Bに落下する。一方比較的粒大径の粗い
小麦粉は円筒篩い網2の網目を通過せず円筒篩い網2の
表面に残留して、円筒篩い網2の回転力により投げ出さ
れて通路Aに落下する。なお、円筒篩い網2の網目の大
きさと同程度の小麦粉は、網目を通過するもの以外は網
目に引っかかる等の網目に拘束されているものであり、
円筒篩い網2の回転により円筒篩い網から通路Bに落下
する。ここに網目に引っかかっている粉は、供給され次
々に網目を通して落下する小麦粉によって、網目による
拘束を解かれて落下する。このように円筒篩い網2の表
面に供給された小麦粉は、円筒の網目と回転によりふる
い分けられる。回転により篩い網表面と網目は常に目詰
まりが解消された状態を保つことができるので、処理能
力が低下することはない。
【0025】以上のような回転する篩い網の処理能力
が、従来の平板篩い網の処理能力より勝っていることを
以下に示す。
【0026】
【表1】 網目が1000μm の篩い網による、平板状の篩い網による
従来のシフタ−と、本発明の円筒篩い網3000μm による
円筒篩い装置を準備して、同じ粉砕ロ−ルから供給され
る小麦粉を投入した場合に、従来のシフタ−では処理量
が 1.6 〜2. 5T/m 2 であったが、本発明の円筒篩い網
では処理量が3.2T/m2 であり、従来のシフタ−形式より
本発明の円筒篩い網による円筒篩い装置の処理量が多く
安定していた。
【0027】またその選別精度をシフタ−のテスト篩い
機と円筒篩い装置と比較してみると次のような結果が得
られた。試験条件としては、 テスト篩い網 1000μm 本発明の円筒篩い網 3000μm による篩いを準備して、テスト篩いは通常のテストパタ
−ンで篩い試験を行い、円筒篩い装置では 円筒篩い網のドラム径:φ200 円筒篩い網の回転数:106rpm 流量:500Kg/hr の条件で選別を行い、そこで選別された小麦粉の重量%
を、テスト篩い網と円筒篩い網と比較する形で表2に示
した。
【0028】
【表2】 表2から明らかなように、テスト篩い網では1000μmの
網上に60.8% と網目をスル−したものが39.2% となり、
一方本発明の円筒篩い網では3000μmの円筒から投げ出
されたオ−バ−分が61.8% となり、円筒をスル−したも
のが38.2%と、従来の篩い網と同等の結果が得られるこ
とから、単に処理能力が向上しただけでなく選別精度に
おいても満足できる装置であることが試験的に明らかと
なった。
【0029】さらに、ここで振り分けられた粉の分布状
態を確認するために、それぞれをテスト篩い機に、170
0,1400,1000,850,500,250,125, μmの篩い網を装備し
て篩い分けをしたものを表3に示してある。
【0030】
【表3】 表3の右側の円筒篩い網における、円筒篩い網オ−バ−
側には1000μm以上の粉が90.6% 含まれており、円筒篩
い網スル−側には1000μm未満の粉が87.4% 含まれてお
り、小型にして組み込み可能にした本発明の篩い装置
が、従来のテスト篩いと比較して遜色のない選別が可能
であることが確認できる。
【0031】次に本発明の第2の実施例について図4に
おいて説明する。前述した第1の実施例と重複する部分
については省略して同符号を付している。第2の実施例
では篩い網を無端のベルト状にしているベルト篩い網に
よる篩い網装置15とした点である。つまり回転駆動軸
3と従動軸11とを平行に配置し、回転駆動軸3と従動
軸11それぞれにはロ−ラ12,13が軸着されてい
る。このロ−ラ12,13には篩い網を無端ベルトに形
成したベルト篩い網14が巻回してある。
【0032】この第2の実施例の篩い網装置15では、
供給装置4から供給された小麦粉はベルト篩い網14に
搬送されながら篩い分けられるものであり、第1の実施
例よりも篩い網によって選別される機会が多少長くなっ
ていることが優れている点である。また篩い網をベルト
状にしたことで、上方から投入される小麦粉の投入有効
面積が広くとれることであり、第1の実施例では円筒表
面であるために、極めて狭い位置に供給装置によって投
入されなければならないが、この実施例ではベルト状の
面に対して供給装置によって投入できることが優れてい
る点である。このことは、一対の粉砕ロ−ル下に篩いを
設ける場合に、投入有効面積が広いのでロ−ルで粉砕さ
れて落下する小麦粉を広範囲で受けることができる。
【0033】
【実施例】次に図5及び図6により、本発明の篩い装置
を粉砕装置に組み込んだ実施例を示す。まず、図5に示
すものは、前記第1の実施例による円筒篩い網2による
篩い網装置1を粉砕装置16に組み込んだ例である。図
5はその断面図であり簡略に示してある。一対の粉砕ロ
−ル17,18を備え、該粉砕ロ−ル17,18の上部
には供給ロ−ル部19を備えてある。粉砕ロ−ル17,
18の下部には粉砕ロ−ル17,18に接して掻き取り
部20,21を設けてあり、その下部に供給装置4を位
置させて篩い網装置1が設けてある。篩い網装置1の円
筒篩い網の幅は粉砕ロ−ル幅に関連して、粉砕ロ−ルで
粉砕された小麦粉を受け入れることができる幅に形成し
てあることはいうまでもない。本実施例の場合、篩い網
装置1の通路Aは、篩い網装置1の下部に設けられた第
2の粉砕ロ−ル22,23に接続してあり、全体として
2段ロ−ルとなっている。この粉砕ロ−ル22,23以
下の構成は前述の通りである。勿論2段以上に構成する
こと、あるいは一対のロ−ルだけでなく、3本ロ−ルを
組み込んだ粉砕装置であっても実現可能である。
【0034】このような構成にすると、粉砕装置16を
ブレ−キ工程で構成した場合には、粉砕ロ−ル17,1
8を第1ブレ−キとし粉砕ロ−ル22,23を第2ブレ
−キとしておけば、粉砕ロ−ル17,18で粗びきされ
た小麦粉は篩い装置1によって、比較的大粒の小麦粉の
皮部(皮部に付着した小麦粉)は通路Aに、比較的小粒
の小麦粉(セモリナ等)は通路B側へとふるい分けられ
て、小麦粉の皮部は第2ブレ−キで再度粉砕される。通
路Bへふるい分けられた小麦粉は、更にこの小麦粉を振
り分けるシフタ−やピュリファイヤ−あるいはスム−ル
ロ−ルの粉砕装置へと送られる。
【0035】図6に示す粉砕装置25では、篩い装置を
ベルト篩い網による篩い装置15としてある。図5で示
した構成とは篩い網装置が異なるだけであり構成の詳細
な説明は省略するが、ベルト篩い網にすると小麦粉が供
給できる面積が大きいので、供給装置を省略して、一対
の粉砕ロ−ル下に直接ベルト篩い網を設ける構成も可能
である。
【0036】
【発明の効果】篩い網を円筒にして小麦粉を円筒篩い網
の外周へ供給するので、回転篩い網は連続して使用する
ことができる。連続して使用できるので、篩いが小さく
ても効率の良い篩い分けが可能となる。
【0037】篩い網をベルト篩い網にして小麦粉をベル
ト篩い網の平坦部へ供給するので、ベルト篩い網は連続
して使用することができるだけでなく、ベルト形式であ
り比較的粒大径の小麦粉はベルトの移動方向へ搬送する
ことができる。
【0038】しかも、回転篩い網あるいはベルト篩い網
を粉砕ロ−ル幅とほぼ同じ長さにすれば、粉砕ロ−ルの
直下に回転篩い網あるいはベルト篩い網を設けることが
できて、粉砕ロ−ル装置に組み込むことが簡単となり、
粉砕ロ−ル装置と篩い網とを一体にした粉砕ロ−ル装置
が可能となり、製粉システム全体を大幅に小型化でき
る。
【0039】上記回転篩い網あるいはロ−ル篩い網を、
網目を変えて複数段に構成することにより、小麦粉を複
数種類に篩い分けできる分級装置が小型に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒篩い網による篩い装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の円筒篩い網による篩い装置の篩い分け
を示す断面図である。
【図3】円筒篩い網を連続して使用して分級装置とした
構成図である。
【図4】本発明のベルト篩い網による篩い装置の構成図
である。
【図5】本発明の円筒篩い網を粉砕装置に組み込んだ構
成図である。
【図6】本発明のベルト篩い網を粉砕装置に組み込んだ
構成図である。
【図7】従来の篩い網装置(シフタ−)の外観図であ
る。
【符号の説明】
1 篩い網装置 2 円筒篩い網 3 中心軸(回転軸) 4 供給装置 5 プ−リ 6 モ−タ 7 プ−リ 8 ベルト 9 仕切板 10 調節装置 11 従動軸 12 ロ−ラ 13 ロ−ラ 14 ベルト篩い網 15 篩い網装置 16 粉砕装置 17 粉砕ロ−ル 18 粉砕ロ−ル 19 供給ロ−ル部 20 掻き取り部 21 掻き取り部 22 粉砕ロ−ル 23 粉砕ロ−ル 25 粉砕装置 26 篩い網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗貞 健 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内 (72)発明者 岡本 克己 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕ロ−ルによって粉砕されて得られる
    小麦粉を粒度ごとにふるい分ける小麦粉の篩い網装置で
    あって、 篩い網を円筒に形成し該篩い網の円筒を回転自在に横設
    した円筒篩い網と、 回転する円筒篩い網の外周上部に小麦粉を供給する供給
    装置と、 円筒篩い網の網目に応じて篩い分けられ、円筒篩い網の
    回転によって外周に投出される比較的粒大径側小麦粉
    と、円筒篩い網を通過または円筒篩い網の網目に拘束さ
    れる比較的粒小径側小麦粉と、の通路を形成する仕切板
    及び、 前記円筒篩い網を回転駆動する駆動装置と、から構成し
    たことを特徴とする小麦粉の篩い網装置。
  2. 【請求項2】 粉砕ロ−ルによって粉砕されて得られる
    小麦粉を粒度ごとにふるい分ける小麦粉の篩い網装置で
    あって、 回転駆動軸と従動軸とを平行に配置し、無端ベルトに形
    成した篩い網を設けたベルト篩い網と、 前記ベルト篩い網の平坦部に小麦粉を供給する供給装置
    と、 ベルト篩い網の網目に応じて篩い分けられ、ベルト篩い
    網の回転によって外周に投出される比較的粒大径側小麦
    粉と、ベルト篩い網を通過またはベルト篩い網の網目に
    拘束される比較的小径側小麦粉と、の通路を形成する仕
    切板及び、 前記回転駆動軸を駆動する駆動装置と、から構成したこ
    とを特徴とする小麦粉の篩い網装置。
  3. 【請求項3】少なくとも一対の粉砕ロ−ルにより粉砕さ
    れた小麦粉を篩い網の目幅に応じて篩い分ける篩い網装
    置を粉砕ロ−ル間の下方に設け、篩い網装置の円筒篩い
    網の長さを粉砕ロ−ル幅に応じた長さにして一体的に粉
    砕装置を構成したことを特徴とする請求項1記載の小麦
    粉の篩い網装置を備えた粉砕装置。
  4. 【請求項4】少なくとも一対の粉砕ロ−ルにより粉砕さ
    れた小麦粉を篩い網の目幅に応じて篩い分ける篩い網装
    置を粉砕ロ−ル間の下方に設け、篩い網装置のベルト篩
    い網のベルト幅を粉砕ロ−ル幅に応じた長さにして一体
    的に粉砕装置を構成したことを特徴とする請求項2記載
    の小麦粉の篩い網装置を備えた粉砕装置。
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