JPH1169869A - 電動モータ制御装置 - Google Patents
電動モータ制御装置Info
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- JPH1169869A JPH1169869A JP9229764A JP22976497A JPH1169869A JP H1169869 A JPH1169869 A JP H1169869A JP 9229764 A JP9229764 A JP 9229764A JP 22976497 A JP22976497 A JP 22976497A JP H1169869 A JPH1169869 A JP H1169869A
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- Japan
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- pattern
- motor
- phase drive
- drive pattern
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Protection Of Generators And Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電動モータを滑らかに回転させる励磁パターン
のみを出力する電動モータ制御装置を提供する。 【解決手段】メインCPU28は、最初の段階で、出力
フラッグを1に設定し、各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を出力する直前に、出力フラッグが1であるこ
とを確認してから、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,
LC2を出力し、出力フラッグを0に設定している。こ
の処理を行っている途中で、割り込みで該処理が呼び出
されると、この割り込みの処理においては、各駆動信号
LA1,LA2〜LC1,LC2を出力してから、出力フラ
ッグを0に設定する。このため、割り込まれた側の処理
に戻っても、この割り込まれた側においては、出力フラ
ッグが1でないから、各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を出力しない。
のみを出力する電動モータ制御装置を提供する。 【解決手段】メインCPU28は、最初の段階で、出力
フラッグを1に設定し、各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を出力する直前に、出力フラッグが1であるこ
とを確認してから、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,
LC2を出力し、出力フラッグを0に設定している。こ
の処理を行っている途中で、割り込みで該処理が呼び出
されると、この割り込みの処理においては、各駆動信号
LA1,LA2〜LC1,LC2を出力してから、出力フラ
ッグを0に設定する。このため、割り込まれた側の処理
に戻っても、この割り込まれた側においては、出力フラ
ッグが1でないから、各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を出力しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
角を制御する電動モータ制御装置に関する。
角を制御する電動モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動モータ制御装置としては、
例えば特開平8−244644号公報に記載されている
様に、車両の後輪の舵角を電動モータによって変更する
と言うものがある。
例えば特開平8−244644号公報に記載されている
様に、車両の後輪の舵角を電動モータによって変更する
と言うものがある。
【0003】車輪の舵角を制御する場合は、電動モータ
としてDCブラシレスモータを用い、各電磁コイルの励
磁パターンを示す複数種類の相駆動パターンに基づいて
電動モータを駆動する。例えば、電動モータの回転方向
を変化させるときには、電動モータの現在の回転角を検
出し、この回転角より新たな回転方向に電動モータを回
転させるための相駆動パターンを選択し、この相駆動パ
ターンに応じた電圧信号を電動モータに加え、これによ
って電動モータを次の回転角まで回転させる。以降は、
電動モータの回転角が変化しても、この回転角が目標回
転角に達していなければ、この回転角を検出して、この
検出された回転角に対応する相駆動パターンを選択し、
この相駆動パターンに応じた電圧信号を電動モータに加
え、これによって次の回転角まで電動モータを回転させ
ると言う制御を繰り返す。
としてDCブラシレスモータを用い、各電磁コイルの励
磁パターンを示す複数種類の相駆動パターンに基づいて
電動モータを駆動する。例えば、電動モータの回転方向
を変化させるときには、電動モータの現在の回転角を検
出し、この回転角より新たな回転方向に電動モータを回
転させるための相駆動パターンを選択し、この相駆動パ
ターンに応じた電圧信号を電動モータに加え、これによ
って電動モータを次の回転角まで回転させる。以降は、
電動モータの回転角が変化しても、この回転角が目標回
転角に達していなければ、この回転角を検出して、この
検出された回転角に対応する相駆動パターンを選択し、
この相駆動パターンに応じた電圧信号を電動モータに加
え、これによって次の回転角まで電動モータを回転させ
ると言う制御を繰り返す。
【0004】この様な電動モータの制御は、汎用のIC
やディスクリートの回路を用いて構成したサーボ系によ
って実現される。
やディスクリートの回路を用いて構成したサーボ系によ
って実現される。
【0005】また、最近では、回路規模の縮小や部品点
数の削減のため、あるいはマイクロコンピュータの性能
が向上してきたことによって、サーボ系をマイクロコン
ピュータの内部で構成し、つまり演算処理によって実現
し、マイクロコンピュータから各相駆動パターンを出力
すると言うディジタルサーボ系もある。
数の削減のため、あるいはマイクロコンピュータの性能
が向上してきたことによって、サーボ系をマイクロコン
ピュータの内部で構成し、つまり演算処理によって実現
し、マイクロコンピュータから各相駆動パターンを出力
すると言うディジタルサーボ系もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
サーボ系においては、相駆動パターンを決定すべき時機
が2通りあり、第1の時機が電動モータの回転方向を変
更するときであり、第2の時機が電動モータの回転角が
変化しても、この回転角が目標回転角に達しないときで
ある。
サーボ系においては、相駆動パターンを決定すべき時機
が2通りあり、第1の時機が電動モータの回転方向を変
更するときであり、第2の時機が電動モータの回転角が
変化しても、この回転角が目標回転角に達しないときで
ある。
【0007】第1の時機に第2の時機が重畳することが
ある。つまり、電動モータの回転方向が変更されたとき
に、電動モータがその慣性によって以前の回転方向に引
き続いて回転し続けることがある。この場合、電動モー
タの回転方向を変更するための相駆動パターンを決定し
ている最中に、割り込み処理で、電動モータを変更前の
回転方向に引き続いて回転させるための相駆動パターン
を決定することになる。このため、割り込み処理の終了
後に、電動モータの回転方向を変更するための処理に戻
っても、この処理では、最新の情報(現時点での回転
角)に基づいて相駆動パターンが選択されず、古い情報
(以前の回転角)に基づいて相駆動パターンが選択され
てしまう。
ある。つまり、電動モータの回転方向が変更されたとき
に、電動モータがその慣性によって以前の回転方向に引
き続いて回転し続けることがある。この場合、電動モー
タの回転方向を変更するための相駆動パターンを決定し
ている最中に、割り込み処理で、電動モータを変更前の
回転方向に引き続いて回転させるための相駆動パターン
を決定することになる。このため、割り込み処理の終了
後に、電動モータの回転方向を変更するための処理に戻
っても、この処理では、最新の情報(現時点での回転
角)に基づいて相駆動パターンが選択されず、古い情報
(以前の回転角)に基づいて相駆動パターンが選択され
てしまう。
【0008】例えば、過去の電動モータの回転角+1°
から負方向に回転し、現在の電動モータの回転角が0°
となったとき、回転方向が正方向へ変更された(第1の
時機)後に、電動モータが慣性で回転して、回転角が−
1°になると(第2の時機)、第1の時機におけるパタ
ーン決定中に第2の時機によるパターン決定が割り込ま
れるため、最終的には第1の時機におけるパターンが出
力される。このとき、現在の電動モータの回転角が−1
°であるにもかかわらず、出力される励磁パターンは電
動モータの回転角0°から電動モータを正方向に回転さ
せるのに適した励磁パターンとなるので、不適切な励磁
パターンとなってしまう。
から負方向に回転し、現在の電動モータの回転角が0°
となったとき、回転方向が正方向へ変更された(第1の
時機)後に、電動モータが慣性で回転して、回転角が−
1°になると(第2の時機)、第1の時機におけるパタ
ーン決定中に第2の時機によるパターン決定が割り込ま
れるため、最終的には第1の時機におけるパターンが出
力される。このとき、現在の電動モータの回転角が−1
°であるにもかかわらず、出力される励磁パターンは電
動モータの回転角0°から電動モータを正方向に回転さ
せるのに適した励磁パターンとなるので、不適切な励磁
パターンとなってしまう。
【0009】なお、電動モータの回転方向が変更された
ときに、電動モータがその慣性によって以前の回転方向
に引き続いて回転する場合ばかりでなく、電動モータの
回転角が急激に変化したときにも、パターン決定中にパ
ターン決定が更に割り込むと言う状況も考えられる。
ときに、電動モータがその慣性によって以前の回転方向
に引き続いて回転する場合ばかりでなく、電動モータの
回転角が急激に変化したときにも、パターン決定中にパ
ターン決定が更に割り込むと言う状況も考えられる。
【0010】そこで、本発明は、上記従来の課題を解決
するためのものであって、電動モータを滑らかに回転さ
せる励磁パターンのみを出力する電動モータ制御装置を
提供することにある。
するためのものであって、電動モータを滑らかに回転さ
せる励磁パターンのみを出力する電動モータ制御装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電動モータに回転力を付与するための複
数の電磁コイルへの励磁パターンを割り込み処理によっ
て決定するパターン決定手段を有する電動モータ制御装
置において、前記パターン決定手段による励磁パターン
の決定中に、割り込み処理によって更に前記パターン決
定手段によって励磁パターンが決定された場合には、割
り込まれた側のパターン決定手段によって決定された励
磁パターンに基づく電磁コイルへの励磁を禁止する励磁
禁止手段を備えている。
に、本発明は、電動モータに回転力を付与するための複
数の電磁コイルへの励磁パターンを割り込み処理によっ
て決定するパターン決定手段を有する電動モータ制御装
置において、前記パターン決定手段による励磁パターン
の決定中に、割り込み処理によって更に前記パターン決
定手段によって励磁パターンが決定された場合には、割
り込まれた側のパターン決定手段によって決定された励
磁パターンに基づく電磁コイルへの励磁を禁止する励磁
禁止手段を備えている。
【0012】この様な構成によれば、パターン決定手段
による励磁パターンの決定中に、割り込み処理によって
更に前記パターン決定手段によって励磁パターンが決定
された場合は、割り込まれた側のパターン決定手段によ
って決定された励磁パターンに基づく電磁コイルへの励
磁を禁止するので、この励磁パターンに基づいて電動モ
ータを制御することがない。
による励磁パターンの決定中に、割り込み処理によって
更に前記パターン決定手段によって励磁パターンが決定
された場合は、割り込まれた側のパターン決定手段によ
って決定された励磁パターンに基づく電磁コイルへの励
磁を禁止するので、この励磁パターンに基づいて電動モ
ータを制御することがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。図1は、本発明の電動モータ制
御装置の一実施形態を示している。また、図2は、この
実施形態の制御装置を適用した車両の概略構成を示して
いる。
面を参照して説明する。図1は、本発明の電動モータ制
御装置の一実施形態を示している。また、図2は、この
実施形態の制御装置を適用した車両の概略構成を示して
いる。
【0014】図2において、前輪操舵機構11は、ステ
アリングホイール12の操舵軸に連動するピニオン(図
示せず)と、このピニオンにかみ合うラック軸13を備
えており、ステアリングホイール12の操舵に伴い、ピ
ニオンが回動すると、ラック軸13が左右方向に移動
し、このラック軸13に連動する各前輪14,15の舵
角が変わる。
アリングホイール12の操舵軸に連動するピニオン(図
示せず)と、このピニオンにかみ合うラック軸13を備
えており、ステアリングホイール12の操舵に伴い、ピ
ニオンが回動すると、ラック軸13が左右方向に移動
し、このラック軸13に連動する各前輪14,15の舵
角が変わる。
【0015】また、後輪操舵機構16は、電動モータ1
7(例えばブラシレスモータ)の駆動軸に連動するピニ
オン(図示せず)と、このピニオンにかみ合うラック軸
18を備えており、電動モータ17の作動に伴い、ピニ
オンが回動すると、ラック軸18が左右方向に移動し、
このラック軸18に連動する各後輪19,20の舵角が
変わる。
7(例えばブラシレスモータ)の駆動軸に連動するピニ
オン(図示せず)と、このピニオンにかみ合うラック軸
18を備えており、電動モータ17の作動に伴い、ピニ
オンが回動すると、ラック軸18が左右方向に移動し、
このラック軸18に連動する各後輪19,20の舵角が
変わる。
【0016】ステアリングセンサ21は、ステアリング
ホイール12の操舵軸の回転角を検出する。車速センサ
22は、この車両の速度を検出する。車輪速センサ23
は、車輪の回転速度を検出する。ヨーレートセンサ24
は、この車両のヨーレートを検出する。位置センサ25
は、電動モータ17の駆動軸の回転角(各後輪19,2
0の舵角に対応する)を検出する。
ホイール12の操舵軸の回転角を検出する。車速センサ
22は、この車両の速度を検出する。車輪速センサ23
は、車輪の回転速度を検出する。ヨーレートセンサ24
は、この車両のヨーレートを検出する。位置センサ25
は、電動モータ17の駆動軸の回転角(各後輪19,2
0の舵角に対応する)を検出する。
【0017】電動モータ制御装置27は、各センサ21
〜25の検出出力、及び電動モータ17への供給電圧等
を入力し、これらの検出出力や電動モータ17への供給
電圧等に基づいて、電動モータ17を駆動制御し、各後
輪19,20の舵角を変更する。
〜25の検出出力、及び電動モータ17への供給電圧等
を入力し、これらの検出出力や電動モータ17への供給
電圧等に基づいて、電動モータ17を駆動制御し、各後
輪19,20の舵角を変更する。
【0018】この電動モータ制御装置27は、図1に示
す様に構成され、メインCPU28、ドライバ駆動&監
視用IC29、ドライバIC30及び電源IC31等を
備える。
す様に構成され、メインCPU28、ドライバ駆動&監
視用IC29、ドライバIC30及び電源IC31等を
備える。
【0019】メインCPU28は、各センサ21〜25
の検出出力等に基づいて、電動モータ17の駆動軸の回
転方向、目標回転角及び回転速度を求め、回転方向に応
じて、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をドライ
バ駆動&監視用IC29に出力する。また、メインCP
U28は、回転速度に対応するPWM信号をドライバ駆
動&監視用IC29に出力する。
の検出出力等に基づいて、電動モータ17の駆動軸の回
転方向、目標回転角及び回転速度を求め、回転方向に応
じて、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をドライ
バ駆動&監視用IC29に出力する。また、メインCP
U28は、回転速度に対応するPWM信号をドライバ駆
動&監視用IC29に出力する。
【0020】ドライバ駆動&監視用IC29は、各駆動
信号LA1,LA2〜LC1,LC2に応答して、ドライバ
IC30の上段側の各スイッチング素子30a-1〜30
a-3のいずれか1つと、ドライバIC30の下段側の各
スイッチング素子30b-1〜30b-3のいずれか1つを
選択する。また、ドライバ駆動&監視用IC29は、P
WM信号に対応する期間だけ、選択した1組のスイッチ
ング素子をオンにする。これによって、電源(図示せ
ず)からの電流がヒューズ32→リレー33→抵抗34
→上段側のスイッチング素子→電動モータ17→下段側
のスイッチング素子と言う経路で流れる。
信号LA1,LA2〜LC1,LC2に応答して、ドライバ
IC30の上段側の各スイッチング素子30a-1〜30
a-3のいずれか1つと、ドライバIC30の下段側の各
スイッチング素子30b-1〜30b-3のいずれか1つを
選択する。また、ドライバ駆動&監視用IC29は、P
WM信号に対応する期間だけ、選択した1組のスイッチ
ング素子をオンにする。これによって、電源(図示せ
ず)からの電流がヒューズ32→リレー33→抵抗34
→上段側のスイッチング素子→電動モータ17→下段側
のスイッチング素子と言う経路で流れる。
【0021】この様な上段側のスイッチング素子及び下
段側のスイッチング素子の選択とオンを繰り返し、これ
によって電動モータ17がいずれかの回転方向に適宜の
回転速度で目標回転角まで回転し、これに伴い各後輪1
9,20の舵角が変更される。
段側のスイッチング素子の選択とオンを繰り返し、これ
によって電動モータ17がいずれかの回転方向に適宜の
回転速度で目標回転角まで回転し、これに伴い各後輪1
9,20の舵角が変更される。
【0022】ここで、各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2のハイレベルとローレベルからなる励磁パター
ンを相駆動パターンと称する。この相駆動パターンは、
上段側の各スイッチング素子30a-1〜30a-3のいず
れをオンにして、下段側の各スイッチング素子30b-1
〜30b-3のいずれをオンにするかを示し、電動モータ
17に加えられる6種類の電圧信号のいずれかを指示す
るものであって、各回転角のいずれかに電動モータ17
を回転させるためのものである。
1,LC2のハイレベルとローレベルからなる励磁パター
ンを相駆動パターンと称する。この相駆動パターンは、
上段側の各スイッチング素子30a-1〜30a-3のいず
れをオンにして、下段側の各スイッチング素子30b-1
〜30b-3のいずれをオンにするかを示し、電動モータ
17に加えられる6種類の電圧信号のいずれかを指示す
るものであって、各回転角のいずれかに電動モータ17
を回転させるためのものである。
【0023】図3は、電動モータ17の回転方向、回転
角を示す位置センサ25の各検出信号、及び相駆動パタ
ーンの関係を示す。ただし、この図3においては、信号
のハイレベルを「Hi」で表し、信号のローレベルを
「Lo」で表している。
角を示す位置センサ25の各検出信号、及び相駆動パタ
ーンの関係を示す。ただし、この図3においては、信号
のハイレベルを「Hi」で表し、信号のローレベルを
「Lo」で表している。
【0024】図3から明らかな様に、電動モータ17を
右回転させると、位置センサ25の各検出信号HA,HB,
HCは、「Hi,Lo,Hi」→「Lo,Lo,Hi」→
「Lo,Hi,Hi」……と順次変化し、この変化パタ
ーンを繰り返す。あるいは、電動モータ17を左回転さ
せると、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCは、
「Hi,Lo,Hi」→「Hi,Lo,Lo」→「L
o,Hi,Hi,Lo」……と順次変化し、この変化パ
ターンを繰り返す。
右回転させると、位置センサ25の各検出信号HA,HB,
HCは、「Hi,Lo,Hi」→「Lo,Lo,Hi」→
「Lo,Hi,Hi」……と順次変化し、この変化パタ
ーンを繰り返す。あるいは、電動モータ17を左回転さ
せると、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCは、
「Hi,Lo,Hi」→「Hi,Lo,Lo」→「L
o,Hi,Hi,Lo」……と順次変化し、この変化パ
ターンを繰り返す。
【0025】また、位置センサ25の各検出信号HA,H
B,HCに対応する相駆動パターンを選択し、この相駆動
パターンの各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をド
ライバ駆動&監視用IC29に加えると、電動モータ1
7が次の回転角まで回転する。例えば、右回転におい
て、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCが「Lo,
Hi,Lo」のときに、各検出信号HA,HB,HCに対応す
る各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2として「H
i,Lo,Lo,Lo,Hi,Lo」を選択すると、こ
れらの駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2に応答し
て、上段側のスイッチング素子30a-1と下段側のスイ
ッチング素子30b-2がオンとなり、電動モータ17が
次の回転角まで右回転して、位置センサ25の各検出信
号HA,HB,HCが「Hi,Hi,Lo」となる。同様に、
左回転において、位置センサ25の各検出信号HA,HB,
HCが「Lo,Hi,Lo」のときに、各検出信号HA,H
B,HCに対応する各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC
2として「Lo,Hi,Lo,Hi,Lo,Lo」を選
択すると、これらの駆動信号LA1,LA2〜LC1,L
C2に応答して、上段側のスイッチング素子30a-2と
下段側のスイッチング素子30b-1がオンとなり、電動
モータ17が次の回転角まで左方向に回転して、位置セ
ンサ25の各検出信号HA,HB,HCが「Lo,Hi,H
i」となる。
B,HCに対応する相駆動パターンを選択し、この相駆動
パターンの各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をド
ライバ駆動&監視用IC29に加えると、電動モータ1
7が次の回転角まで回転する。例えば、右回転におい
て、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCが「Lo,
Hi,Lo」のときに、各検出信号HA,HB,HCに対応す
る各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2として「H
i,Lo,Lo,Lo,Hi,Lo」を選択すると、こ
れらの駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2に応答し
て、上段側のスイッチング素子30a-1と下段側のスイ
ッチング素子30b-2がオンとなり、電動モータ17が
次の回転角まで右回転して、位置センサ25の各検出信
号HA,HB,HCが「Hi,Hi,Lo」となる。同様に、
左回転において、位置センサ25の各検出信号HA,HB,
HCが「Lo,Hi,Lo」のときに、各検出信号HA,H
B,HCに対応する各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC
2として「Lo,Hi,Lo,Hi,Lo,Lo」を選
択すると、これらの駆動信号LA1,LA2〜LC1,L
C2に応答して、上段側のスイッチング素子30a-2と
下段側のスイッチング素子30b-1がオンとなり、電動
モータ17が次の回転角まで左方向に回転して、位置セ
ンサ25の各検出信号HA,HB,HCが「Lo,Hi,H
i」となる。
【0026】さて、この様な構成の制御装置27におい
ては、位置センサ25によって検出された回転角と目標
回転角に基づいて電動モータ17の回転方向を求め、こ
の回転方向に電動モータを回転させるために、図4のフ
ローチャートに示すディジタルサーボ演算を行ってい
る。
ては、位置センサ25によって検出された回転角と目標
回転角に基づいて電動モータ17の回転方向を求め、こ
の回転方向に電動モータを回転させるために、図4のフ
ローチャートに示すディジタルサーボ演算を行ってい
る。
【0027】まず、メインCPU28は、各センサ21
〜25の検出出力等に基づいて、電動モータ17の駆動
軸の目標回転角を求めると共に、実際の回転角を求める
(各ステップ101,102)。そして、メインCPU
28は、目標回転角と実際の回転角等に基づいて回転方
向並びに回転速度を求め、その正負により回転方向を示
し、その絶対値により回転速度を示すデューティ比Eco
ntを求め(ステップ103)、このデューティ比Econt
の絶対値に対応するPWM信号をドライバ駆動&監視用
IC29に出力する(ステップ104)。このデューテ
ィ比Econtの絶対値は、ドライバIC30の各スイッチ
ング素子のオンの期間を示し、このオンの期間が長い
程、電動モータ17の回転速度が増す。
〜25の検出出力等に基づいて、電動モータ17の駆動
軸の目標回転角を求めると共に、実際の回転角を求める
(各ステップ101,102)。そして、メインCPU
28は、目標回転角と実際の回転角等に基づいて回転方
向並びに回転速度を求め、その正負により回転方向を示
し、その絶対値により回転速度を示すデューティ比Eco
ntを求め(ステップ103)、このデューティ比Econt
の絶対値に対応するPWM信号をドライバ駆動&監視用
IC29に出力する(ステップ104)。このデューテ
ィ比Econtの絶対値は、ドライバIC30の各スイッチ
ング素子のオンの期間を示し、このオンの期間が長い
程、電動モータ17の回転速度が増す。
【0028】このPWM信号のデューティ比Econtが0
であれば(ステップ105,Yes)、つまりドライバI
C30の各スイッチング素子のオンの期間が0であれ
ば、電動モータ17を回転させることがないので、メイ
ンCPU28は、電動モータ17の停止を示すモータ停
止フラッグFstpを1に設定すると共に(ステップ10
6)、電動モータ17の右回転及び左回転を示すモータ
右回転フラッグFright及びモータ左回転フラッグFlef
tを0に設定してから(各ステップ107,108)、
予め定められた停止用の相駆動パターンの各駆動信号L
A1,LA2〜LC1,LC2をドライバ駆動&監視用IC
29に加える(ステップ109)。
であれば(ステップ105,Yes)、つまりドライバI
C30の各スイッチング素子のオンの期間が0であれ
ば、電動モータ17を回転させることがないので、メイ
ンCPU28は、電動モータ17の停止を示すモータ停
止フラッグFstpを1に設定すると共に(ステップ10
6)、電動モータ17の右回転及び左回転を示すモータ
右回転フラッグFright及びモータ左回転フラッグFlef
tを0に設定してから(各ステップ107,108)、
予め定められた停止用の相駆動パターンの各駆動信号L
A1,LA2〜LC1,LC2をドライバ駆動&監視用IC
29に加える(ステップ109)。
【0029】また、PWM信号のデューティ比Econtが
0でなければ(ステップ105,No)、つまりドライバ
IC30の各スイッチング素子のオンの期間が0でな
く、電動モータ17を回転させるのであれば、メインC
PU28は、電動モータ17の停止を示すモータ停止フ
ラッグFstpを0に設定し(ステップ110)、ステッ
プ103で求めたデューティ比Econtが0よりも大きい
か否かを判定する(ステップ111)。
0でなければ(ステップ105,No)、つまりドライバ
IC30の各スイッチング素子のオンの期間が0でな
く、電動モータ17を回転させるのであれば、メインC
PU28は、電動モータ17の停止を示すモータ停止フ
ラッグFstpを0に設定し(ステップ110)、ステッ
プ103で求めたデューティ比Econtが0よりも大きい
か否かを判定する(ステップ111)。
【0030】このデューティ比Econtが0よりも大きけ
れば、つまり正であれば(ステップ111,Yes)、電
動モータ17を右回転させるので、メインCPU28
は、電動モータ17の右回転を示すモータ右回転フラッ
グFrightを1に設定すると共に、左回転を示すモータ
左回転フラッグFleftを0に設定する(ステップ11
2)。そして、メインCPU28は、前回の処理に際
し、モータ停止フラッグFstp及びモータ左回転フラッ
グFleftのいずれかが1に設定されていたか否かを判定
する(ステップ113)。
れば、つまり正であれば(ステップ111,Yes)、電
動モータ17を右回転させるので、メインCPU28
は、電動モータ17の右回転を示すモータ右回転フラッ
グFrightを1に設定すると共に、左回転を示すモータ
左回転フラッグFleftを0に設定する(ステップ11
2)。そして、メインCPU28は、前回の処理に際
し、モータ停止フラッグFstp及びモータ左回転フラッ
グFleftのいずれかが1に設定されていたか否かを判定
する(ステップ113)。
【0031】このステップ113では、今回の処理の内
容と前回の処理の内容が異なるか否かを判定しており、
前回の処理に際し、モータ停止フラッグFstp及びモー
タ左回転フラッグFleftのいずれかが1に設定されてい
たならば(ステップ113,Yes)、電動モータ17を
右回転させる今回の処理とは、前回の処理の内容が異な
るので、ステップ114に移って、相駆動パターンモジ
ュールを呼び出してから、ステップ101に戻る。ま
た、前回の処理に際し、各フラッグFstp,Fleftのい
ずれも1に設定されていなければ(ステップ113,N
o)、電動モータ17を右回転させる今回の処理と前回
の処理の内容が同一であって、前回の処理において、電
動モータ17を右回転させるためにステップ114に移
り、相駆動パターンモジュールを既に呼び出しているの
で、今回の処理においては、相駆動パターンモジュール
の呼び出しを行わない。
容と前回の処理の内容が異なるか否かを判定しており、
前回の処理に際し、モータ停止フラッグFstp及びモー
タ左回転フラッグFleftのいずれかが1に設定されてい
たならば(ステップ113,Yes)、電動モータ17を
右回転させる今回の処理とは、前回の処理の内容が異な
るので、ステップ114に移って、相駆動パターンモジ
ュールを呼び出してから、ステップ101に戻る。ま
た、前回の処理に際し、各フラッグFstp,Fleftのい
ずれも1に設定されていなければ(ステップ113,N
o)、電動モータ17を右回転させる今回の処理と前回
の処理の内容が同一であって、前回の処理において、電
動モータ17を右回転させるためにステップ114に移
り、相駆動パターンモジュールを既に呼び出しているの
で、今回の処理においては、相駆動パターンモジュール
の呼び出しを行わない。
【0032】また、ステップ111において、デューテ
ィ比Econtが0未満であれば(ステップ111,No)、
電動モータ17を左回転させるので、メインCPU28
は、電動モータ17の左回転を示すモータ左回転フラッ
グFleftを1に設定すると共に、右回転を示すモータ右
回転フラッグFrightを0に設定する(ステップ11
5)。そして、メインCPU28は、ステップ101か
らの前回の処理に際し、モータ停止フラッグFstp及び
モータ右回転フラッグFrightのいずれかが1に設定さ
れていたか否かを判定する(ステップ116)。前回の
処理に際し、モータ停止フラッグFstp及びモータ右回
転フラッグFrightのいずれかが1に設定されていたな
らば(ステップ116,Yes)、電動モータ17を左回
転させる今回の処理とは、前回の処理の内容が異なるの
で、ステップ117に移って、相駆動パターンモジュー
ルを呼び出してから、ステップ101に戻る。また、前
回の処理に際し、各フラッグFstp,Frightのいずれも
1に設定されていなければ(ステップ116,No)、電
動モータ17を左回転させる今回の処理と前回の処理の
内容が同一であって、前回の処理において、電動モータ
17を左回転させるためにステップ117に移り、相駆
動パターンモジュールを既に呼び出しているので、今回
の処理においては、相駆動パターンモジュールの呼び出
しを行わない。
ィ比Econtが0未満であれば(ステップ111,No)、
電動モータ17を左回転させるので、メインCPU28
は、電動モータ17の左回転を示すモータ左回転フラッ
グFleftを1に設定すると共に、右回転を示すモータ右
回転フラッグFrightを0に設定する(ステップ11
5)。そして、メインCPU28は、ステップ101か
らの前回の処理に際し、モータ停止フラッグFstp及び
モータ右回転フラッグFrightのいずれかが1に設定さ
れていたか否かを判定する(ステップ116)。前回の
処理に際し、モータ停止フラッグFstp及びモータ右回
転フラッグFrightのいずれかが1に設定されていたな
らば(ステップ116,Yes)、電動モータ17を左回
転させる今回の処理とは、前回の処理の内容が異なるの
で、ステップ117に移って、相駆動パターンモジュー
ルを呼び出してから、ステップ101に戻る。また、前
回の処理に際し、各フラッグFstp,Frightのいずれも
1に設定されていなければ(ステップ116,No)、電
動モータ17を左回転させる今回の処理と前回の処理の
内容が同一であって、前回の処理において、電動モータ
17を左回転させるためにステップ117に移り、相駆
動パターンモジュールを既に呼び出しているので、今回
の処理においては、相駆動パターンモジュールの呼び出
しを行わない。
【0033】したがって、ディジタルサーボ演算では、
デューティ比Econtが0であれば、電動モータ17を停
止し、このデューティ比Econtが正であれば、電動モー
タ17を右回転させるために、相駆動パターンモジュー
ルを一度だけ呼び出し、また、このデューティ比Econt
が負であれば、電動モータ17を左回転させるために、
相駆動パターンモジュールを一度だけ呼び出す。
デューティ比Econtが0であれば、電動モータ17を停
止し、このデューティ比Econtが正であれば、電動モー
タ17を右回転させるために、相駆動パターンモジュー
ルを一度だけ呼び出し、また、このデューティ比Econt
が負であれば、電動モータ17を左回転させるために、
相駆動パターンモジュールを一度だけ呼び出す。
【0034】この相駆動パターンモジュールは、後に述
べる様に、電動モータ17を回転させるための演算処理
である。
べる様に、電動モータ17を回転させるための演算処理
である。
【0035】一方、制御装置27においては、位置セン
サ25によって検出された回転角が変化すると、相駆動
パターンモジュールを割り込んで呼び出すと言う位置セ
ンサ割り込みモジュールの処理を行っている。
サ25によって検出された回転角が変化すると、相駆動
パターンモジュールを割り込んで呼び出すと言う位置セ
ンサ割り込みモジュールの処理を行っている。
【0036】この位置センサ割り込みモジュールを図5
に示す。この図5のフローチャートによれば、メインC
PU28は、位置センサ25によって検出された回転角
を監視しており(ステップ201)、この回転角が変化
したと判定すると(ステップ201,Yes)、相駆動パ
ターンモジュールを呼び出し(ステップ202)、ステ
ップ201に戻る。
に示す。この図5のフローチャートによれば、メインC
PU28は、位置センサ25によって検出された回転角
を監視しており(ステップ201)、この回転角が変化
したと判定すると(ステップ201,Yes)、相駆動パ
ターンモジュールを呼び出し(ステップ202)、ステ
ップ201に戻る。
【0037】ここで、図4のディジタルサーボ演算は、
例えば6msecの周期で繰り返されており、先に述べ
た様に電動モータ17を右回転させるときには、ステッ
プ114において相駆動パターンモジュールを一度だけ
呼び出し、また、電動モータ17を左回転させるときに
は、ステップ117において相駆動パターンモジュール
を一度だけ呼び出す。相駆動パターンモジュールは、電
動モータ17を回転させるための演算処理であり、この
相駆動パターンモジュールを呼び出すと、電動モータ1
7が回転する。これに伴い、位置センサ25によって検
出された回転角が変化するので、図5の位置センサ割り
込みモジュールの処理が行われ、相駆動パターンモジュ
ールが再び呼び出されて、電動モータ17が再び回転
し、位置センサ25によって検出された回転角が再び変
化する。従って、相駆動パターンモジュールを一度呼び
出して、電動モータ17を回転させると、図5の位置セ
ンサ割り込みモジュールの処理が繰り返されて、電動モ
ータ17が回転し続ける。
例えば6msecの周期で繰り返されており、先に述べ
た様に電動モータ17を右回転させるときには、ステッ
プ114において相駆動パターンモジュールを一度だけ
呼び出し、また、電動モータ17を左回転させるときに
は、ステップ117において相駆動パターンモジュール
を一度だけ呼び出す。相駆動パターンモジュールは、電
動モータ17を回転させるための演算処理であり、この
相駆動パターンモジュールを呼び出すと、電動モータ1
7が回転する。これに伴い、位置センサ25によって検
出された回転角が変化するので、図5の位置センサ割り
込みモジュールの処理が行われ、相駆動パターンモジュ
ールが再び呼び出されて、電動モータ17が再び回転
し、位置センサ25によって検出された回転角が再び変
化する。従って、相駆動パターンモジュールを一度呼び
出して、電動モータ17を回転させると、図5の位置セ
ンサ割り込みモジュールの処理が繰り返されて、電動モ
ータ17が回転し続ける。
【0038】この電動モータ17の一回転方向への回転
は、6msecの周期で繰り返される図4のディジタル
サーボ演算のステップ105においてデューティ比Eco
ntが0と判定されるまで継続される。
は、6msecの周期で繰り返される図4のディジタル
サーボ演算のステップ105においてデューティ比Eco
ntが0と判定されるまで継続される。
【0039】また、図5の位置センサ割り込みモジュー
ルの処理が繰り返されて、電動モータ17が一方向に回
転し続けているときに、回転方向が切り替わり、更に電
動モータ17がその慣性によって以前の回転方向に引き
続いて回転することもある。
ルの処理が繰り返されて、電動モータ17が一方向に回
転し続けているときに、回転方向が切り替わり、更に電
動モータ17がその慣性によって以前の回転方向に引き
続いて回転することもある。
【0040】この場合、図4のディジタルサーボ演算に
おいて相駆動パターンモジュールが呼び出されると共
に、図5の位置センサ割り込みモジュールにおいて相駆
動パターンモジュールが呼び出され、これらの相駆動パ
ターンモジュールによって相互に関連を持たない各相駆
動パターンが連続的に出力される可能性がある。
おいて相駆動パターンモジュールが呼び出されると共
に、図5の位置センサ割り込みモジュールにおいて相駆
動パターンモジュールが呼び出され、これらの相駆動パ
ターンモジュールによって相互に関連を持たない各相駆
動パターンが連続的に出力される可能性がある。
【0041】この様な不都合を避けるために、相駆動パ
ターンモジュールでは、相駆動パターン出力フラッグF
uvwを用いて、相互に関連を持たない各相駆動パターン
が連続的に出力されない様にしている。この相駆動パタ
ーンモジュールを図6のフローチャートに従って説明す
る。
ターンモジュールでは、相駆動パターン出力フラッグF
uvwを用いて、相互に関連を持たない各相駆動パターン
が連続的に出力されない様にしている。この相駆動パタ
ーンモジュールを図6のフローチャートに従って説明す
る。
【0042】まず、メインCPU28は、図4のディジ
タルサーボ演算の各ステップ114,117のいずれか
において相駆動パターンモジュールが呼び出されたり、
図5の位置センサ割り込みモジュールにおいて相駆動パ
ターンモジュールが呼び出されると、相駆動パターン出
力フラッグFuvwを1に設定し(ステップ301)、位
置センサ25の各検出信号HA,HB,HCを取り込み(ステ
ップ302)、モータ右回転フラッグFrightが1であ
るか否かを判定する(ステップ303)。このモータ右
回転フラッグFrightが1であれば(ステップ303,Y
es)、つまり右回転が指示されていれば、メインCPU
28は、予め記憶している図3のデータにおける右回転
のデータ部分を検索して、位置センサ25の各検出信号
HA,HB,HCに対応する各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を求める(ステップ304)。そして、メイン
CPU28は、相駆動パターン出力フラッグFuvwが1
であることを確認してから(ステップ305,Yes)、
各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をドライバ駆動
&監視用IC29に加えて、電動モータ17を次の回転
角まで右回転させる(ステップ306)。この後、メイ
ンCPU28は、相駆動パターン出力フラッグFuvwを
0に設定する(ステップ307)。
タルサーボ演算の各ステップ114,117のいずれか
において相駆動パターンモジュールが呼び出されたり、
図5の位置センサ割り込みモジュールにおいて相駆動パ
ターンモジュールが呼び出されると、相駆動パターン出
力フラッグFuvwを1に設定し(ステップ301)、位
置センサ25の各検出信号HA,HB,HCを取り込み(ステ
ップ302)、モータ右回転フラッグFrightが1であ
るか否かを判定する(ステップ303)。このモータ右
回転フラッグFrightが1であれば(ステップ303,Y
es)、つまり右回転が指示されていれば、メインCPU
28は、予め記憶している図3のデータにおける右回転
のデータ部分を検索して、位置センサ25の各検出信号
HA,HB,HCに対応する各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を求める(ステップ304)。そして、メイン
CPU28は、相駆動パターン出力フラッグFuvwが1
であることを確認してから(ステップ305,Yes)、
各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2をドライバ駆動
&監視用IC29に加えて、電動モータ17を次の回転
角まで右回転させる(ステップ306)。この後、メイ
ンCPU28は、相駆動パターン出力フラッグFuvwを
0に設定する(ステップ307)。
【0043】ただし、相駆動パターン出力フラッグFuv
wが1でなければ(ステップ305,No)、各駆動信号
LA1,LA2〜LC1,LC2を出力せずに、この処理を
終了する。
wが1でなければ(ステップ305,No)、各駆動信号
LA1,LA2〜LC1,LC2を出力せずに、この処理を
終了する。
【0044】また、モータ右回転フラッグFrightが1
でなければ(ステップ303,No)、モータ右回転フラ
ッグFleftが1であるか否かを判定し(ステップ30
8)、このモータ右回転フラッグFleftが1であって
(ステップ308,Yes)、左回転が指示されていれ
ば、図3のデータにおける左回転のデータ部分を検索し
て、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCに対応する
各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を求める(ステ
ップ309)。そして、相駆動パターン出力フラッグF
uvwが1であることを確認してから(ステップ305,Y
es)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を出力し
て、電動モータ17を次の回転角まで左回転させ(ステ
ップ306)、相駆動パターン出力フラッグFuvwを0
に設定する(ステップ307)。また、相駆動パターン
出力フラッグFuvwが1でなければ(ステップ305,N
o)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を出力し
ない。
でなければ(ステップ303,No)、モータ右回転フラ
ッグFleftが1であるか否かを判定し(ステップ30
8)、このモータ右回転フラッグFleftが1であって
(ステップ308,Yes)、左回転が指示されていれ
ば、図3のデータにおける左回転のデータ部分を検索し
て、位置センサ25の各検出信号HA,HB,HCに対応する
各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を求める(ステ
ップ309)。そして、相駆動パターン出力フラッグF
uvwが1であることを確認してから(ステップ305,Y
es)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を出力し
て、電動モータ17を次の回転角まで左回転させ(ステ
ップ306)、相駆動パターン出力フラッグFuvwを0
に設定する(ステップ307)。また、相駆動パターン
出力フラッグFuvwが1でなければ(ステップ305,N
o)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,LC2を出力し
ない。
【0045】更に、モータ右回転フラッグFrightが1
でなく(ステップ303,No)、かつモータ右回転フラ
ッグFleftが1でなければ(ステップ308,No)、停
止用の相駆動パターンの各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を求め(ステップ310)、相駆動パターン出
力フラッグFuvwが1であることを確認してから(ステ
ップ305,Yes)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,
LC2を出力し(ステップ306)、相駆動パターン出
力フラッグFuvwを0に設定する(ステップ307)。
また、相駆動パターン出力フラッグFuvwが1でなけれ
ば(ステップ305,No)、各駆動信号LA1,LA2〜
LC1,LC2を出力しない。
でなく(ステップ303,No)、かつモータ右回転フラ
ッグFleftが1でなければ(ステップ308,No)、停
止用の相駆動パターンの各駆動信号LA1,LA2〜LC
1,LC2を求め(ステップ310)、相駆動パターン出
力フラッグFuvwが1であることを確認してから(ステ
ップ305,Yes)、各駆動信号LA1,LA2〜LC1,
LC2を出力し(ステップ306)、相駆動パターン出
力フラッグFuvwを0に設定する(ステップ307)。
また、相駆動パターン出力フラッグFuvwが1でなけれ
ば(ステップ305,No)、各駆動信号LA1,LA2〜
LC1,LC2を出力しない。
【0046】この様に電動モータ17を回転させる相駆
動パターンモジュールにおいては、最初の段階で、相駆
動パターン出力フラッグFuvwを1に設定し(ステップ
301)、相駆動パターンを出力する直前に、相駆動パ
ターン出力フラッグFuvwが1であることを確認してか
ら(ステップ305,Yes)、相駆動パターンを出力し
(ステップ306)、相駆動パターン出力フラッグFuv
wを0に設定している(ステップ307)。
動パターンモジュールにおいては、最初の段階で、相駆
動パターン出力フラッグFuvwを1に設定し(ステップ
301)、相駆動パターンを出力する直前に、相駆動パ
ターン出力フラッグFuvwが1であることを確認してか
ら(ステップ305,Yes)、相駆動パターンを出力し
(ステップ306)、相駆動パターン出力フラッグFuv
wを0に設定している(ステップ307)。
【0047】ここで、先に述べた様に電動モータ17が
一方向に回転し続けているときに、回転方向が切り替わ
り、更に電動モータ17がその慣性によって以前の回転
方向に引き続いて回転したことから、図4のディジタル
サーボ演算において呼び出された相駆動パターンモジュ
ールの処理を行っている途中、図5の位置センサ割り込
みモジュールにおいて相駆動パターンモジュールが呼び
出された場合、この割り込みんだ側の相駆動パターンモ
ジュールの処理においては、相駆動パターンを出力して
から(ステップ306)、相駆動パターン出力フラッグ
Fuvwを0に設定する(ステップ307)。このため、
ディジタルサーボ演算において呼び出された相駆動パタ
ーンモジュールに戻っても、この相駆動パターンモジュ
ールにおいては、相駆動パターン出力フラッグFuvwが
1でないから(ステップ305,No)、相駆動パターン
を出力しない。したがって、相駆動パターンモジュール
が略同時に2回呼び出されたことから、これらの相駆動
パターンモジュールにおいて相互に関連を持たない各相
駆動パターンが求められたとしても、これらの相駆動パ
ターンが共に出力されることはなく、図5の位置センサ
割り込みモジュールにおいて呼び出された相駆動パター
ンモジュールの処理によって求められた相駆動パターン
のみが出力される。この後は、図5の位置センサ割り込
みモジュールによって相駆動パターンモジュールが繰り
返し呼び出され、モータ右回転フラッグFright及びモ
ータ右回転フラッグFleftに対応する回転方向に、電動
モータ17が回転し続けることになる。これによって、
電動モータ17の滑らかな回転が維持される。
一方向に回転し続けているときに、回転方向が切り替わ
り、更に電動モータ17がその慣性によって以前の回転
方向に引き続いて回転したことから、図4のディジタル
サーボ演算において呼び出された相駆動パターンモジュ
ールの処理を行っている途中、図5の位置センサ割り込
みモジュールにおいて相駆動パターンモジュールが呼び
出された場合、この割り込みんだ側の相駆動パターンモ
ジュールの処理においては、相駆動パターンを出力して
から(ステップ306)、相駆動パターン出力フラッグ
Fuvwを0に設定する(ステップ307)。このため、
ディジタルサーボ演算において呼び出された相駆動パタ
ーンモジュールに戻っても、この相駆動パターンモジュ
ールにおいては、相駆動パターン出力フラッグFuvwが
1でないから(ステップ305,No)、相駆動パターン
を出力しない。したがって、相駆動パターンモジュール
が略同時に2回呼び出されたことから、これらの相駆動
パターンモジュールにおいて相互に関連を持たない各相
駆動パターンが求められたとしても、これらの相駆動パ
ターンが共に出力されることはなく、図5の位置センサ
割り込みモジュールにおいて呼び出された相駆動パター
ンモジュールの処理によって求められた相駆動パターン
のみが出力される。この後は、図5の位置センサ割り込
みモジュールによって相駆動パターンモジュールが繰り
返し呼び出され、モータ右回転フラッグFright及びモ
ータ右回転フラッグFleftに対応する回転方向に、電動
モータ17が回転し続けることになる。これによって、
電動モータ17の滑らかな回転が維持される。
【0048】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものでなく、多様な変形が可能である。例えば、図3
の相駆動パターンだけでなく、電動モータの種類に応じ
て、各回転角と各相駆動パターンを多様に設定すること
ができる。また、回転角と相駆動パターンの対応関係を
任意に定めても構わない。あるいは、車両の車輪の舵角
制御だけでなく、他の用途に、本発明の電動モータ制御
装置を適用しても良い。
るものでなく、多様な変形が可能である。例えば、図3
の相駆動パターンだけでなく、電動モータの種類に応じ
て、各回転角と各相駆動パターンを多様に設定すること
ができる。また、回転角と相駆動パターンの対応関係を
任意に定めても構わない。あるいは、車両の車輪の舵角
制御だけでなく、他の用途に、本発明の電動モータ制御
装置を適用しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、パ
ターン決定手段による励磁パターンの決定中に、割り込
み処理によって更に前記パターン決定手段によって励磁
パターンが決定された場合は、割り込まれた側のパター
ン決定手段によって決定された励磁パターンに基づく電
磁コイルへの励磁を禁止するので、この励磁パターンに
基づいて電動モータを制御することがない。
ターン決定手段による励磁パターンの決定中に、割り込
み処理によって更に前記パターン決定手段によって励磁
パターンが決定された場合は、割り込まれた側のパター
ン決定手段によって決定された励磁パターンに基づく電
磁コイルへの励磁を禁止するので、この励磁パターンに
基づいて電動モータを制御することがない。
【図1】本発明の電動モータ制御装置の一実施形態を示
すブロック図
すブロック図
【図2】図1の制御装置を適用した車両の概略構成を示
す図
す図
【図3】図1の装置における電動モータの回転方向、位
置センサの各検出信号、及び相駆動パターンの関係を示
すデータ
置センサの各検出信号、及び相駆動パターンの関係を示
すデータ
【図4】図1の装置におけるディジタルサーボ演算の処
理を示すフローチャート
理を示すフローチャート
【図5】図1の装置における位置センサ割り込みモジュ
ールの処理を示すフローチャート
ールの処理を示すフローチャート
【図6】図4及び図5の処理によって呼び出される相駆
動パターンモジュールの処理を示すフローチャート
動パターンモジュールの処理を示すフローチャート
11 前輪操舵機構 12 ステアリングホイール 13,18 ラック軸 14,15 前輪 16 後輪操舵機構 17 電動モータ 19,20 後輪 21 ステアリングセンサ 22 車速センサ 23 車輪速センサ 24 ヨーレートセンサ 25 位置センサ 27 電動モータ駆動式転舵制御装置 28 メインCPU 29 ドライバ駆動&監視用IC 30 ドライバIC 31 電源IC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 113:00
Claims (1)
- 【請求項1】 電動モータに回転力を付与するための複
数の電磁コイルへの励磁パターンを割り込み処理によっ
て決定するパターン決定手段を有する電動モータ制御装
置において、 前記パターン決定手段による励磁パターンの決定中に、
割り込み処理によって更に前記パターン決定手段によっ
て励磁パターンが決定された場合には、割り込まれた側
のパターン決定手段によって決定された励磁パターンに
基づく電磁コイルへの励磁を禁止する励磁禁止手段を備
える電動モータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22976497A JP3528531B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 電動モータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22976497A JP3528531B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 電動モータ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1169869A true JPH1169869A (ja) | 1999-03-09 |
JP3528531B2 JP3528531B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=16897314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22976497A Expired - Fee Related JP3528531B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 電動モータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3528531B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020101009A1 (de) | 2019-01-17 | 2020-07-23 | Nidec Mobility Corporation | Motorsteuervorrichtung |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22976497A patent/JP3528531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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