JPH1169686A - 固定子巻線 - Google Patents

固定子巻線

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JPH1169686A
JPH1169686A JP21157797A JP21157797A JPH1169686A JP H1169686 A JPH1169686 A JP H1169686A JP 21157797 A JP21157797 A JP 21157797A JP 21157797 A JP21157797 A JP 21157797A JP H1169686 A JPH1169686 A JP H1169686A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
resistance
resistance layer
stator winding
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP21157797A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tokuda
隆士 徳田
Akihiro Hirao
明宏 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP21157797A priority Critical patent/JPH1169686A/ja
Publication of JPH1169686A publication Critical patent/JPH1169686A/ja
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロット端部における効果的な電界緩和処理
を行なうことができる固定子巻線を提供する。 【解決手段】 鉄心挿入部2に形成した低抵抗層5及び
スロット端部で低抵抗層5上に形成した高抵抗層6を有
するコイル11における高抵抗層6の保護層12を、高
抵抗層6の上にポリエステルフィルム及びポリイミドフ
ィルム等のプラスチックフィルムのテープ又はシートを
巻回して形成し、高抵抗層6の高抵抗塗装面にワニス又
はレジンが浸透することはないようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は固定子巻線に関し、
特に高圧回転電機の固定子巻線のスロット端部の電界緩
和処理を行なう場合に適用して有用なものである。 【0002】 【従来の技術】図3は回転電機の固定子コイルを示す斜
視図である。同図に示すように、このコイル1は固定子
鉄心(図示せず)のスロットに挿入する鉄心挿入部2と
それ以外の部分であるコイルエンド部3、4とからな
る。発電機等の回転電機の固定子巻線は、電圧が高くな
ると(一般には6kV以上)、コイルのスロット端部で
電界集中により放電が発生し、絶縁層にダメージを与え
る。このため、コイル1のスロット端部に高抵抗(通常
は107 〜1011Ω−cm)の塗料を塗布したり、テー
プ又はシートを巻き付けて電界緩和処理が施されてい
る。 【0003】このとき、大形のコイル1では塗料を塗布
するのが一般的である。塗料を塗布する場合には、図3
のA部分を抽出して図4に詳細に示すように、コイル1
の鉄心挿入部2に低抵抗塗料を塗布して低抵抗層(10
2 〜104 Ω−cm)5を形成し、さらにこの低抵抗層
5に約20mmラップするように高抵抗塗料を塗布して
高抵抗層6を形成する。高抵抗層6は、その後の作業工
程における損耗、運転中の熱及び湿気等による劣化を防
止するため、この高抵抗層6の表面にガラステープ等を
巻回し、その上からワニス又はレジン等を塗布して形成
した保護層7で保護している。なお、図4中、8は導
体、9は絶縁層である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来技術に
おいては、高抵抗層6の上に繊維質のガラステープ等を
巻回し、その上からワニス又はレジン等を塗布して保護
層7を形成しているので次のような問題を生じる。 ワニスを塗布した場合、保護層7を形成するテープ
又はシートにワニスがしみ込み、高抵抗層6の塗装面に
達し、ワニス中の溶剤により高抵抗塗料が溶解して剥離
する。 レジンを塗布した場合には、溶剤に侵されることは
ないが、レジンの接着力が大きく、且つ硬化時の収縮率
が大きいため、高抵抗塗料の塗膜が保護層7のテープ側
へ引っ張られて部分的に剥離する。 このため、電界緩和処理効果が減殺されコイル1に電圧
を印加したときスロット端部で放電が発生する。 【0005】本発明は、上記従来技術に鑑み、スロット
端部における効果的な電界緩和処理を行なうことができ
る固定子巻線を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0007】1) コイルの鉄心挿入部に低抵抗塗料を
塗布して低抵抗層を形成するとともに、スロット端部に
おいて低抵抗層にラップするように高抵抗塗料を塗布し
て高抵抗層を形成し、さらに高抵抗層を保護するための
保護層を形成した固定子巻線において、高抵抗塗料の塗
布面の上に片側に粘着剤を付与したプラスチックフィル
ムテープ又はプラスチックフィルムシートを巻き付けて
前記保護層を形成したこと。 2) 上記1)において、保護層の上に溶剤形ワニスを
塗布したこと。 3) 上記1)において、保護層の上に無溶剤レジンを
塗布したこと。 4) コイルの鉄心挿入部に低抵抗塗料を塗布して低抵
抗層を形成するとともに、スロット端部において低抵抗
層にラップするように高抵抗塗料を塗布して高抵抗層を
形成し、さらに高抵抗層を保護するための保護層を形成
した固定子巻線において、高抵抗塗料の塗布面の上に非
粘着性のプラスチックフィルムテープ又はプラスチック
フィルムシートを巻き付けるとともに、さらにその上か
ら繊維質のテープ又はシートを巻き付けて溶剤形のワニ
スを塗布して前記保護層を形成したこと。 5) 上記4)において、溶剤形のワニスの代わりに無
溶剤形の合成レジンを塗布したこと。 【0008】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0009】図1は本発明の実施の形態に係るコイルの
図4に対応する縦断面図である。同図に示すように、低
抵抗層5及び高抵抗層6は、図4に示すものと同様の構
成となっているが、高抵抗層6を保護する保護層12の
構成が異なる。すなわちコイル11は、高抵抗層6の上
にポリエステルフィルム及びポリイミドフィルム等のプ
ラスチックフィルムのテープ又はシートを巻回してこの
テープ又はシートに必要に応じワニス等を塗布して保護
層12を形成したものである。また、本形態に係るコイ
ル11は、その横断面図である図2に示すように、導体
13のサイズが6.0mm×2.4mmのDGB素線
(エナメル銅線にガラス繊維被覆を施した導体)を2
列、14段に重ねて束ねたものに、集成マイカテープを
ハーフラップで10回巻き重ねるとともに、エポキシ樹
脂を真空含浸させた後、ヒートプレス機で加熱、加圧成
形して絶縁層14を形成したもので、11kV級に相当
するものである。 【0010】かかる本形態によれば、高抵抗層6の高抵
抗塗装面にワニス又はレジンが浸透することはない。 【0011】ここで、本願発明のさらに詳細な実施例を
説明しておく。 【0012】<実施例1>鉄心挿入部2に低抵抗層5を
形成し、この低抵抗層5に15mmラップさせて低抵抗
層5の端部から100mmの部分まで高抵抗塗料を塗布
して高抵抗層6を形成した。その後、高抵抗層6の上
に、片側に粘着剤を付与したポリエステルフィルムテー
プをハーフラップで1回巻き付け、その上から溶剤形の
ワニスを塗布して保護層12を形成したものである。 <実施例2>実施例1において、粘着ポリエステルフィ
ルムテープの代わりに非粘着ポリエステルフィルムテー
プをハーフラップで1回巻き付け、さらにその上から繊
維質のテープを巻き付け、溶剤形のワニスを塗布して保
護層12を形成したものである。 <実施例3>実施例1において、溶剤形ワニスの代わり
に無溶剤、常温硬化形のエポキシ系レジンを塗布して保
護層12を形成したものである。 <実施例4>実施例2において、溶剤形ワニスの代わり
に常温硬化の無溶剤形エポキシ系レジンを塗布して保護
層12を形成したものである。 <実施例5>実施例1においてワニスを塗布しないで保
護層12を形成したものである。 【0013】表1は、低抵抗層5にアルミ箔を巻いて電
極とし、この電極とコイル11の導体13との間に交流
電圧を印加して放電音及び可視コロナ放電が発生する電
圧を測定した結果を示すものである。ここで比較例1
は、実施例2においてポリエステルフィルム層を設けな
いもの、比較例2は、実施例4においてポリエステルフ
ィルム層を設けないものである。 【0014】 【表1】 【0015】表1を参照すれば、実施例1〜5の場合に
は、全て11kV級の巻線の耐圧値である25kVまで
放電音及び可視コロナ放電の何れもが認められないのに
対し、比較例1、2では放電音が18kV近傍、可視コ
ロナ放電が22kV程度で認められた。 【0016】 【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
た通り本発明によれば、スロット端部における電界緩和
処理のための高抵抗層の剥離を未然に防止して当該部分
の良好な絶縁を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係るコイルの一部を示す
縦断面図。 【図2】本発明の実施の形態に係るコイルを示す横断面
図。 【図3】回転電機の固定子コイルを示す斜視図。 【図4】従来技術に係るコイルの一部を示す縦断面図。 【符号の説明】 1 コイル 2 鉄心挿入部 5 低抵抗層 6 高抵抗層 11 コイル 12 保護層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 コイルの鉄心挿入部に低抵抗塗料を塗布
    して低抵抗層を形成するとともに、スロット端部におい
    て低抵抗層にラップするように高抵抗塗料を塗布して高
    抵抗層を形成し、さらに高抵抗層を保護するための保護
    層を形成した固定子巻線において、 高抵抗塗料の塗布面の上に片側に粘着剤を付与したプラ
    スチックフィルムテープ又はプラスチックフィルムシー
    トを巻き付けて前記保護層を形成したことを特徴とする
    固定子巻線。 【請求項2】 〔請求項1〕において、保護層の上に溶
    剤形ワニスを塗布したことを特徴とする固定子巻線。 【請求項3】 〔請求項1〕において、保護層の上に無
    溶剤レジンを塗布したことを特徴とする固定子巻線。 【請求項4】 コイルの鉄心挿入部に低抵抗塗料を塗布
    して低抵抗層を形成するとともに、スロット端部におい
    て低抵抗層にラップするように高抵抗塗料を塗布して高
    抵抗層を形成し、さらに高抵抗層を保護するための保護
    層を形成した固定子巻線において、 高抵抗塗料の塗布面の上に非粘着性のプラスチックフィ
    ルムテープ又はプラスチックフィルムシートを巻き付け
    るとともに、さらにその上から繊維質のテープ又はシー
    トを巻き付けて溶剤形のワニスを塗布して前記保護層を
    形成したことを特徴とする固定子巻線。 【請求項5】 〔請求項4〕において、溶剤形のワニス
    の代わりに無溶剤形の合成レジンを塗布したことを特徴
    とする固定子巻線。
JP21157797A 1997-08-06 1997-08-06 固定子巻線 Pending JPH1169686A (ja)

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JP21157797A JPH1169686A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 固定子巻線

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JPH1169686A true JPH1169686A (ja) 1999-03-09

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JP21157797A Pending JPH1169686A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 固定子巻線

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JP (1) JPH1169686A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104040841A (zh) * 2012-01-10 2014-09-10 福伊特专利公司 电晕屏蔽装置
CN110994850A (zh) * 2019-12-24 2020-04-10 湘潭电机股份有限公司 一种高导热电机绕组及其固化工艺

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104040841A (zh) * 2012-01-10 2014-09-10 福伊特专利公司 电晕屏蔽装置
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20031224

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