JPH1169676A - 永久磁石形回転電機の回転子構造 - Google Patents

永久磁石形回転電機の回転子構造

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JPH1169676A
JPH1169676A JP9211576A JP21157697A JPH1169676A JP H1169676 A JPH1169676 A JP H1169676A JP 9211576 A JP9211576 A JP 9211576A JP 21157697 A JP21157697 A JP 21157697A JP H1169676 A JPH1169676 A JP H1169676A
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permanent magnet
rotor
electric machine
rotor core
rotating electric
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JP9211576A
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Kenshiro Oyamada
健四郎 小山田
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡邉
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温度においても永久磁石を回転子鉄心に強
固に固定することができること等の特徴を有する永久磁
石形回転電機の回転子構造を提供する。 【解決手段】 半田を付着させた回転子鉄心32の外周
面に、銅箔35を挟んで、半田を付着させた永久磁石3
3を接合する。永久磁石の間にはアルミニウム部材をダ
イキャスト成形する。アルミニウム部材の凸部と回転子
鉄心の凹部とが嵌合する状態にする。永久磁石の両端面
は傾斜面とし、この傾斜面に沿ってアルミニウム部材の
両端面も傾斜面とする。アルミニウム部材の外周面には
回転子鉄心周方向の溝を回転子鉄心軸方向に連続的に設
ける。アルミニウムとけい素のアルミニウム合金を付着
させた回転子鉄心の外周面に、半田を付着させた永久磁
石を接合する。回転子鉄心のスロットに永久磁石を設け
てなる回転子構造であって、スロットは回転子鉄心周方
向に沿い且つ各磁極間で磁極分離用空隙を介して連結す
るように形成し、永久磁石は外周面に半田を付着させて
スロット内に設けると共に、磁極分離用空隙にはダイキ
ャストによってアルミニウムを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石形回転電機
の回転子構造に関し、高速低慣性の電動機等の回転子に
適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機の回転子構造は、ロータバー
とエンドリングとを接合してなるかご形導体と、回転子
鉄心とを一体的に備えてなるものであるが、本構造の回
転子では、出力を大きくしようとすると、導体に流れる
誘導電流が大きくなり、この電流による発熱によって回
転子の温度上昇が大きくなってしまう。このため回転子
に永久磁石を用いた発熱のすくない回転子構造が種々考
えられている。
【0003】図9は永久磁石形回転電機の全体構成例を
示す縦断面図である。同図に示すように、フレーム1の
内側には、固定子鉄心2と固定子巻線3とを有してなる
固定子9が支持されており、この固定子9の内側には、
回転子鉄心5と回転軸7とを有してなる回転子8が、フ
レーム1の両側のブラケット4に軸受10を介して回転
可能に設けられている。そして、かかる永久磁石形回転
電機の回転子8の構造には種々のものがある。
【0004】回転子鉄心5の外周面に接着剤によって永
久磁石を貼付したものや(これが最も一般的に採用され
ている)、非磁性リングを用いて回転子鉄心5に永久磁
石を固定したものや、回転子鉄心5の外周面に設けた永
久磁石に繊維強化複合材を巻付けて永久磁石を固定した
ものや、回転子鉄心5に永久磁石を機械的に拘束したも
のなどがある。
【0005】図10、図11及び図12には、かかる従
来の永久磁石形回転電機の回転子構造の具体例を示す。
なお、図10は従来の永久磁石形回転電機の回転子構造
を示す横断面図、図11は従来の他の永久磁石形回転電
機の回転子構造を示す横断面図、図12(a)は従来の
他の永久磁石形回転電機の回転子構造を示す横断面図、
図12(b)は前記回転子構造の下半分を省略して示す
縦断面図である。
【0006】図10に示す回転子8は、けい素鋼板を積
層してなる回転子鉄心5の外周面に、永久磁石20を接
着剤により接着してなるものである。
【0007】図11に示す回転子8は、けい素鋼板を積
層してなる回転子鉄心5の外周面に永久磁石11を設
け、これらの永久磁石11を焼ばめによって装着した非
磁性リング12で固定してなるものである。
【0008】また、図12に示すように、けい素鋼板を
積層してなる回転子鉄心5には、回転子8の磁極毎に回
転子鉄心周方向に等間隔でアルミ導体用スロット5aが
形成されると共に、回転子8の各磁極間に位置するよう
に磁石用スロット5bが形成されている。そして、磁石
用スロット5bの外周側5cと内周側5dは、回転子8
の各磁極間を磁気絶縁するために分離されている。即
ち、図示例の回転子8は4極であり、これに応じて回転
子鉄心5は4分割されている。
【0009】アルミ導体用スロット5aにはアルミダイ
キャストによって2次導体であるアルミ導体13が設け
られており、これらのアルミ導体13の回転子鉄心軸方
向の両端部にはエンドリング17が接続されている。即
ち、アルミ導体13とエンドリング17とによってかご
形に形成されている。磁石用スロット5bには永久磁石
14が挿入されている。また、回転軸7と回転子鉄心5
の内周部と間には、回転子鉄心5と回転軸7との間を磁
気絶縁するために永久磁石15が設けられている。
【0010】そして、回転子鉄心5は上記の如く4分割
されており回転遠心力に対する強度が低いため、回転子
鉄心5の間に挟んだステンレス板16によって遠心荷重
を支えるように構成されている。このステンレス板16
は、図13に示すように、永久磁石14を挿通する穴1
8等が形成された一体のものである。
【0011】また、従来の永久磁石はフェライト磁石で
あり、防食のための表面処理は施されていないが、永久
磁石形回転電機にはより高速回転が要求され、且つ磁束
密度の増加が必要になってきたため、磁気エネルギー積
の大きい鉄、ネオジウム、ホウ素を主成分とする希土類
磁石が開発され、回転子の永久磁石として使用されるよ
うになってきた。そして、この希土類磁石は、腐食し易
いため、防食皮膜として樹脂塗膜、アルミニウムスパッ
タ膜或いはニッケルめっき皮膜が施されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の永久磁石形回転電機の回転子構造では、次のような
問題点がある。
【0013】 接着剤によって永久磁石を貼付したも
のでは、高温度における接着強度が不足する。 永久磁石を固定するために非磁性リングを用いたも
のや、繊維強化複合材を用いたものでは、回転子と固定
子との間のギャップが大きくなり、出力を大きくするこ
とが困難になる。 永久磁石を機械的に拘束したものでは、構造が複雑
になる。
【0014】 回転電機(発電機や電動機)にはより
高速回転が要求されてきているため、従来のような接着
剤を用いて防食皮膜を施した永久磁石を回転子鉄心に固
定する方法では接着力が弱く高速回転には耐えられな
い。表1にはアルミニウムスパッタ膜を施した場合とニ
ッケルめっき皮膜を施した場合の接着強さを示す。 樹脂塗膜を施した永久磁石には半田を用いて固定す
る方法は適用できない。また、回転子鉄心を構成するけ
い素鋼板は、従来の錫−鉛半田とペースト(フラック
ス)とを用いた方法では半田がぬれない(接合反応が生
じない)。従って、永久磁石を回転子鉄心に半田付けす
ることは困難である。
【0015】
【表1】
【0016】 フェライト磁石も希土類磁石も共に粉
末焼結法によって成形されるため、もろくて欠け易い。
このため圧入や焼ばめによる固定が容易ではない。 図12に示す回転子構造では、アルミニウムの侵入
が不十分な箇所ができてしまう。このため、運転時に永
久磁石に曲げが加わり、永久磁石が割れてしまう。この
ことはフェライト磁石でも希土類磁石でも同様に発生す
る。 また、図12に示す回転子構造では、回転子鉄心に
ステンレス板を挟み込んでいるために有効鉄心長さが短
くなり、結果として回転電機の体格が大きくなる。
【0017】従って本発明は上記従来技術に鑑み、高温
度においても永久磁石を回転子鉄心に強固に固定するこ
とができ、しかも回転子と固定子とのギャップが大きく
なったり、構造が複雑になることがなく、また、永久磁
石が希土類磁石でも回転子鉄心に強固に固定することが
でき、更には、永久磁石の固定が容易であり、永久磁石
が割れたり、回転子の体格が大きくなったりすることの
ない永久磁石形回転電機の回転子構造を提供することを
課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の永久磁石形回転電機の回転子構造は、半田を付着
させた回転子鉄心の外周面に、銅箔を挟んで、半田を付
着させた永久磁石を接合してなることを特徴とする。
【0019】従って、この第1発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、回転子鉄心と永久磁石との接
合層は半田と銅との合金を形成し、半田よりも高い溶融
温度となる。また、接着剤による接着の場合よりも接合
強度が高くなる。
【0020】また、第2発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、第1発明の永久磁石形回転電機の回転子構
造において、前記永久磁石の間には、磁極分離用非磁性
材としてアルミニウム部材をダイキャスト成形したこと
を特徴とする。
【0021】従って、この第2発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、磁極分離用の非磁性材料をア
ルミニウムダイキャスト成形することにより、仕上げの
機械加工をせずに組立てることができる。
【0022】また、第3発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、第2発明の永久磁石形回転電機の回転子構
造において、前記アルミニウム部材は、前記アルミニウ
ム部材の内周面の凸部と前記回転子鉄心の外周面の凹部
とが、又は前記内周面の凹部と前記外周面の凸部とが嵌
合する状態にして、前記回転子鉄心に固定されるように
したことを特徴とする。
【0023】従って、この第3発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、凹部と凸部とが嵌合する状態
にしたことにより、アルミニウム部材が回転子鉄心に機
械的に固定される。
【0024】また、第4発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、第2発明の永久磁石形回転電機の回転子構
造において、前記永久磁石の回転子鉄心周方向両端面は
前記永久磁石の外周面から内周面に向かって回転子鉄心
周方向に広がる傾斜面となっており、この傾斜面に沿っ
て前記アルミニウム部材の回転子鉄心周方向両端面も傾
斜していることを特徴とする。
【0025】従って、この第4発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、凹部と凸部とが嵌合する状態
にすると共に永久磁石の両端面を傾斜させてこの両端面
がアルミニウム部材の両端面に支持される状態にしたこ
とにより、アルミニウム部材が回転子鉄心に機械的に固
定されると共に、永久磁石も支えることができる。
【0026】また、第5発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、第2発明の永久磁石形回転電機の回転子構
造において、前記アルミニウム部材の外周面には、回転
子鉄心周方向に形成した溝を回転子鉄心軸方向に連続的
に設けたことを特徴とする。
【0027】従って、この第5発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、アルミニウム部材の外周面に
溝を回転子鉄心軸方向に連続的に設けたことにより、回
転子表面を前記軸方向に流れるうず電流に対して大きな
抵抗となるため、うず電流を低減し、うず電流損を低減
させることができる。
【0028】また、第6発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、アルミニウムとけい素のアルミニウム合金
を付着させた回転子鉄心の外周面に、半田を付着させた
永久磁石を接合してなることを特徴とする。
【0029】従って、この第6発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、アルミニウム合金は融点が低
いことと合わせて、けい素を含むので溶融金属の流動性
がよいために鋼との密着性がよい。そして、このアルミ
ニウム合金を付着させた回転子鉄心の外周面に半田付け
するため、フラックスを用いることなく永久磁石が回転
子鉄心に半田付けされる。しかも、永久磁石と回転子鉄
心との接合部の耐熱性は、アルミニウムと半田との合金
反応によって融点が上昇し、半田のみの接合に比べて高
くなる。更に、回転子鉄心と永久磁石との接合強さが向
上する。
【0030】また、第7発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、第6発明の永久磁石形回転電機の回転子構
造において、前記アルミニウム合金を付着させた回転子
鉄心の外周面にも半田を付着させたことを特徴とする。
【0031】従って、この第7発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、アルミニウム合金を付着させ
た回転子鉄心の外周面にも半田を付着させたことによ
り、回転子鉄心と永久磁石とが極めて容易に接合され
る。
【0032】また、第8発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造は、回転子鉄心に形成したスロットに永久磁石
を設けてなる永久磁石形回転電機の回転子構造であっ
て、前記スロットは回転子鉄心周方向に沿い且つ各磁極
間で磁極分離用空隙を介して連結するように形成し、前
記永久磁石は外周面に半田を付着させて前記スロット内
にそれぞれ設けると共に、前記スロットの前記磁極分離
用空隙にはダイキャストによってアルミニウムを充填し
てなることを特徴とする。
【0033】従って、この第8発明の永久磁石形回転電
機の回転子構造によれば、永久磁石の外周面に付着させ
た半田がダイキャスト時の加熱によって柔らかくなり、
回転子鉄心の凹凸になじむように変形して、永久磁石と
回転子鉄心との片当たりが減少する。このため、運転時
に永久磁石に無理な曲げが加わらなくなる。また、アル
ミニウムと半田との合金反応が生じて、永久磁石が回転
子鉄心のスロット内に強固に固定される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0035】<実施の形態1>図1(a)は本発明の実
施の形態1に係る永久磁石形回転電機の回転子構造を示
す斜視図、図1(b)は前記回転子構造の横断面図、図
1(c)は前記回転子構造の永久磁石を抽出して示す拡
大斜視図である。
【0036】図1(a)、(b)に示すように、回転子
30は、半田を付着させた回転子鉄心32の外周面に、
銅箔35を挟んで、半田を付着させた円弧状の永久磁石
33を接合(ろう接)してなるものである。また、永久
磁石33,33の間には磁極分離用非磁性材としてアル
ミニウム部材36がダイキャスト成形されている。
【0037】回転子鉄心32は、けい素鋼板を積層して
なる積層鉄心であり、回転軸31に固定されている。ま
た、図1(c)に示すように、永久磁石33は4片の分
割磁石33a,33b,33c,33dから構成されて
いる。
【0038】この回転子30は次のようにして製造す
る。円弧状の永久磁石33は大形になると単体のものを
製造するのが困難であるため、図1(c)に示すよう
に、分割磁石33a,33b,33c,33dを貼り合
わせる。
【0039】ろう接の手順としては、まず、分割磁石3
3a,33b,33c,33dの凹面側(内周面側)に
半田用フラックス(日本アルミット製、商品名SDG)
を塗布し、溶融半田に浸漬して溶融半田めっきを施す。
【0040】次に、回転子鉄心32の外周面にも溶融半
田めっきを施す。即ち、回転子鉄心32の外周面にフラ
ックスを塗布し、バーナで加熱しながら棒半田を差し込
んで溶融半田めっきをする。
【0041】そして、溶融半田めっきを施した回転子鉄
心32の外周面と、溶融半田めっきを施した分割磁石3
3a,33b,33c,33d(即ち永久磁石33)の
内周面との間に厚さ0.02mmの銅箔35を挟んで、
回転子30全体を240℃〜300℃に加熱する。その
結果、永久磁石33と回転子鉄心32との接合層には半
田と銅との合金が形成され、半田の溶融温度183℃に
対して、前記接合層の溶融温度は227℃と高くなる。
図2には銅−錫の二元系状態図を示す。
【0042】続いて、永久磁石33,33の間に、磁極
分離用非磁性材としてアルミニウム部材36をダイキャ
ストで成形する。このアルミダイキャストの固着は短時
間(0.15秒)であるため、接合面の耐熱性に特に問
題はない。このようにして回転子30を構成した後、永
久磁石33を着磁装置で着磁して回転子30を完成させ
る。これは、永久磁石33は組み立てや加工を容易にす
るために、はじめは永久磁石としては極めて弱い磁力に
しているためである。
【0043】従って、上記構造の回転子30によれば、
回転子鉄心32と永久磁石33との接合層は半田と銅と
の合金を形成し、半田よりも高い溶融温度となる。この
ため、回転子30の使用温度を高くすることができる。
【0044】また、回転子鉄心32と永久磁石33との
接合強度は40MPaであり、接着剤による接着の場合
における接合強度27MPaを越える高い強度となる。
このため、接着剤による接着の場合に比べて、回転数を
1.5倍に上げることができる。
【0045】また、磁極分離用非磁性材として板素材を
円弧状に形成するのは煩雑であり、回転電機は高価なも
のになるが、上記の回転子30では磁極分離用非磁性材
としてアルミニウム部材をダイキャスト成形したため、
仕上げの機械加工を行わずに組立てることができ、安価
な回転電機を提供することができる。
【0046】また、回転子鉄心32の外周面に永久磁石
33をろう接するため、回転子30と固定子とのギャッ
プを小さくすることができて高出力回転電機を実現する
ことができ、しかも構造が簡単である。
【0047】また、永久磁石33と回転子鉄心32との
接合層(ろう接部)の耐熱性を上げたことにより、回転
電機全体の寸法を小さくすることができる。
【0048】<実施の形態2>図3(a)は本発明の実
施の形態2に係る永久磁石形回転電機の回転子構造を示
す斜視図、図3(b)は前記回転子構造の横断面拡大図
である。
【0049】図3に示すように、回転子40は、半田を
付着させた回転子鉄心42の外周面に、銅箔45を挟ん
で、半田を付着させた円弧状の永久磁石43を接合(ろ
う接)してなるものである。また、永久磁石43,43
の間には磁極分離用非磁性材としてアルミニウム部材4
6がダイキャスト成形されている。回転子鉄心42は、
けい素鋼板を積層してなる積層鉄心であり、回転軸41
に固定されている。永久磁石43は、4片の分割磁石
(図示省略、図1(c)参照)から構成されている。
【0050】そして、回転子鉄心42の外周面には、永
久磁石43の回転子鉄心周方向両端面43aの近傍に丸
形の凹部(くぼみ)42aが形成されており、この凹部
42aと、アルミニウム部材46の内周面の凸部46a
とが嵌合する状態となっている。また、永久磁石43の
回転子鉄心周方向両端面43aは永久磁石43の外周面
から内周面に向かって回転子鉄心周方向に広がる傾斜面
となっており、この傾斜面(両端面43a)に沿ってア
ルミニウム部材46の回転子鉄心周方向両端面46aも
傾斜している。
【0051】これらの構造は、両端面43aを傾斜させ
た永久磁石43を回転子鉄心42にろう接した後、これ
らの永久磁石43,43の間にアルミニウム部材46を
ダイキャスト成形することによって形成される。なお、
その他の製造手順については上記実施の形態1の場合と
同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0052】従って、上記構造の回転子40によれば、
上記実施の形態1に係る回転子30と同様の作用・効果
が得られ、更に、回転子鉄心42の凹部42aとアルミ
ニウム部材46の凸部46aとが嵌合する状態になると
共に、永久磁石43の両端面43aがアルミニウム部材
46の両端面46aに支持される状態になって、アルミ
ニウム部材46が回転子鉄心42に機械的に固定される
と共に、永久磁石43も支えることができる。
【0053】なお、上記では、回転子鉄心42に凹部4
2aを形成し、アルミニウム部材46に凸部46aを形
成したが、必ずしもこれに限定するものではなく、回転
子鉄心42に凸部を形成し、アルミニウム部材46に凹
部を形成ようにしてもよい。また、これらの凹凸部の形
状は丸形に限定するものではなく、凹部と凸部とが嵌合
する状態となってアルミニウム部材46を回転子鉄心4
2に機械的に固定することができればよい。
【0054】<実施の形態3>図4(a)は本発明の実
施の形態3に係る永久磁石形回転電機の回転子構造を示
す斜視図、図4(b)は前記回転子構造のアルミニウム
部材の一部を抽出して示す拡大斜視図である。
【0055】図4(a)に示すように、回転子50は、
半田を付着させた回転子鉄心52の外周面に、銅箔55
を挟んで、半田を付着させた円弧状の永久磁石53を接
合(ろう接)してなるものである。また、永久磁石5
3,53の間には磁極分離用非磁性材としてアルミニウ
ム部材56がダイキャスト成形されている。回転子鉄心
52は、けい素鋼板を積層してなる積層鉄心であり、回
転軸51に固定されている。永久磁石53は、4片の分
割磁石(図示省略、図1(c)参照)から構成されてい
る。
【0056】そして、図4(a)、(b)に示すよう
に、アルミニウム部材56の外周面には、回転子鉄心周
方向に溝56aを形成すると共に、この溝56aを回転
子鉄心軸方向に連続的に設けることによって、ネジ山状
の凹凸が形成されている。
【0057】このネジ山状の凹凸は、ダイキャスト成形
によって形成する。なお、その他の製造手順については
上記実施の形態1の場合と同様であるため、ここでの説
明は省略する。
【0058】従って、上記構造の回転子50によれば、
上記実施の形態1に係る回転子30と同様の作用・効果
が得られ、更には、アルミニウム部材56の外周面にネ
ジ山状の凹凸を形成したことにより、即ち、回転子鉄心
周方向に溝を形成すると共にこの溝を回転子鉄心軸方向
に連続的に設けたことにより、回転子表面を前記軸方向
に流れるうず電流に対して大きな抵抗となるため、うず
電流を低減し、うず電流損を低減させることができる。
【0059】即ち、アルミニウム部材56は、回転子鉄
心52のけい素鋼板に比べて電気抵抗が小さく(約1/
40)、しかも、積層構造ではなくて一体物であるた
め、うず電流損が大きくなり、回転電機の出力を向上さ
せる上で不利となる。そこで、上記の如くアルミニウム
部材56の外周面にネジ山状の凹凸を形成してうず電流
に対する抵抗を高めることにより、うず電流を低減する
ことができるようにしている。このうず電流の低減によ
って損失を約20%低減することができ、回転電機の出
力を高くすることができる。
【0060】<実施の形態4>図5は本発明の実施の形
態4に係る永久磁石形回転電機の回転子構造を示す横断
面図、図6は前記回転子の製造方法(溶射ガンによる溶
射時の状態)を示す説明図である。
【0061】図5に示すように、回転子60は、アルミ
ニウムとけい素のアルミニウム合金を付着させた回転子
鉄心62の外周面に、半田を付着させた4つの永久磁石
63を接合してなるものである。永久磁石63は、鉄、
ネオジウム、ホウ素を主成分とする希土類磁石である。
回転子鉄心62は、けい素鋼板を積層してなる積層鉄心
であり、回転軸61に固定されている。
【0062】この回転子60は次のようにして製造す
る。予め回転子鉄心62の表面(外周面)に対して脱脂
と磨きとを行っておく。この前処理によって後行程での
溶射アルミニウム合金皮膜の密着性向上と均一な密着力
とが得られる。そして、図6に示すように、回転子鉄心
62の外周面に、アルミニウムとけい素のアルミニウム
合金を溶射して溶射アルミニウム合金皮膜67を形成す
る。アルミニウム合金は融点が低いことと合せ、けい素
を含むので溶融金属の流動性がよいために鋼との密着性
が非常によい。
【0063】続いて、この溶射アルミニウム合金皮膜6
7を施した回転子鉄心62の外周面に、半田を被覆させ
た永久磁石63を接合する。
【0064】アルミニウム合金の組成は88%アルミニ
ウム−12%けい素であり、融点は550℃である。ま
た、永久磁石63の半田皮膜の組成は、90%錫−10
%亜鉛であり、融点は200℃である。
【0065】また、回転子鉄心62の外周面に形成した
溶射アルミニウム合金皮膜67の上にも錫−亜鉛半田を
半田コテでのせておくと、回転子鉄心62と永久磁石6
3とがきわめて容易に接合できるようになる。
【0066】接合反応は錫−亜鉛半田の融点である20
0℃から始まる。このように、永久磁石63の半田と回
転子鉄心62のアルミニウム合金とは200℃を越える
温度で合金反応が起こるので、従来の半田付け温度で接
合することができる。そして、回転子鉄心62のアルミ
ニウム合金と永久磁石63の半田とが反応すると、溶融
温度が高まり(200℃から240℃に高まる)、より
耐熱性の高い接合となる。
【0067】従って、上記構造の回転子60によれば、
フラックスを用いることなく永久磁石63を回転子鉄心
62に半田付けすることができる。しかも、回転子鉄心
62と永久磁石63との接合部の耐熱性は、アルミニウ
ム合金と半田との合金反応によって融点が上昇すること
により、半田のみの接合に比べて高くなる。更に、回転
子鉄心62と永久磁石63との接合強さは40MPaを
越え、回転電機の高速化が図れる。
【0068】また、アルミニウム合金を付着させた回転
子鉄心62の外周面にも半田を付着させたことにより、
回転子鉄心62と永久磁石63とが極めて容易に接合さ
れ、回転子鉄心62と永久磁石63との接合がより確実
なものとなる。
【0069】<実施の形態5>図7(a)は本発明の実
施の形態5に係る永久磁石形回転電機の回転子構造を示
す横断面図、図7(b)は前記回転子構造の下半分を省
略して示す縦断面図である。
【0070】図7に示すように、回転子鉄心72は、け
い素鋼板を積層してなる積層鉄心であり、従来のように
分割されておらず、一体的に構成されている。従って、
この回転子鉄心72には従来のような補強用のステンレ
ス板は挟まれていない。この回転子鉄心72の外周側に
は、回転子鉄心周方向に等間隔でアルミ導体用スロット
72aが形成されており、これらのアルミ導体用スロッ
ト72aには、アルミダイキャストによって2次導体で
あるアルミ導体73が設けられている。また、アルミ導
体73の両端部は、エンドリング75にそれぞれ接続さ
れている。
【0071】そして、アルミ導体用スロット72aの内
側(内周側)には、矩形断面の磁石用スロット72bが
回転子鉄心周方向に沿い且つ各磁極間で磁極分離用空隙
75を介して連結するように形成され、これらの磁石用
スロット72bには半田を付着させた矩形断面の永久磁
石74がそれぞれ設けられると共に、磁石用スロット7
2bの磁極分離用空隙72cにはダイキャストによって
アルミニウムが充填されている。永久磁石74は、鉄、
ネオジウム、ホウ素を主成分とする希土類磁石であり、
防食皮膜として90%錫−10%亜鉛の半田による半田
皮膜が施されている。
【0072】従って、上記構造の回転子70によれば、
永久磁石74の半田(半田皮膜)がダイキャスト時の加
熱によって柔らかくなり、回転子鉄心(積層鉄心)72
の凹凸になじむように変形して、永久磁石74と回転子
鉄心72との片当たりが減少する。その結果、運転時に
永久磁石74に無理な曲げが加わらなくなって、回転子
鉄心72内で永久磁石74が割れるのを防止することが
でき、回転電機の性能低下を避けることができる。
【0073】また、永久磁石74は、この永久磁石74
の半田とアルミニウムとが反応して、磁石用スロット7
2b内に強固に固定される。このため、回転電機の高速
化を図ることができる。図8には永久磁石74に溶融ア
ルミニウムが接したときの永久磁石74の表面温度変化
を示す。同図に示すように、永久磁石74の表面温度が
半田の溶融温度を越え、アルミニウムと半田との合金反
応が生じる。
【0074】また、半田皮膜の耐食性は十分にあり、腐
食し易い希土類磁石である永久磁石74であっても、こ
の永久磁石74が腐食して劣化する心配はない。
【0075】また、従来のような補強用のステンレス板
がなく、このステンレス板によって有効鉄心長さが短く
なることがないため、回転電機の体格を小さくすること
ができる。
【0076】なお、上記では永久磁石74に半田皮膜を
施すために錫−亜鉛半田を用いたが、この他に亜鉛−カ
ドミニウム半田(融点270℃)を用いてもよい。この
場合にも上記と同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の永久磁石形回転電機の回転
子構造によれば、回転子鉄心と永久磁石との接合層は半
田と銅との合金を形成し、半田よりも高い溶融温度とな
る。このため回転子の使用温度を高くすることができ
る。また、接着剤による接着の場合よりも接合強度が高
くなるため、回転電機の高速化を図ることができる。
【0078】また、回転子鉄心の外周面に永久磁石をろ
う接するため、回転子と固定子とのギャップを小さくす
ることができて高出力回転電機を実現することができ、
しかも構造が簡単である。更に、永久磁石と回転子鉄心
との接合層(ろう接部)の耐熱性を上げたことにより、
回転電機全体の寸法を小さくすることができる。
【0079】また、第2発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、磁極分離用の非磁性材料をアルミダ
イキャスト成形することにより、仕上げの機械加工をせ
ずに組立てることができ、安価な回転電機を提供するこ
とができる。
【0080】また、第3発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、凹部と凸部とが嵌合する状態にした
ことにより、アルミニウム部材が回転子鉄心に機械的に
固定される。
【0081】また、第4発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、凹部と凸部とが嵌合する状態にする
と共に永久磁石の両端面を傾斜させてこの両端面がアル
ミニウム部材の両端面に支持される状態にしたことによ
り、アルミニウム部材が回転子鉄心に機械的に固定され
ると共に、永久磁石も支えることができる。
【0082】また、第5発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、アルミニウム部材の外周面に溝を回
転子鉄心軸方向に連続的に設けたことにより、回転子表
面を前記軸方向に流れるうず電流に対して大きな抵抗と
なるため、うず電流を低減させることができる。このた
め、うず電流損を低減させることができ、回転電機の出
力を高くすることができる。
【0083】また、第6発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、アルミニウム合金は融点が低いこと
と合わせて、けい素を含むので溶融金属の流動性がよい
ために鋼との密着性がよい。そして、このアルミニウム
合金を付着させた回転子鉄心の外周面に永久磁石を半田
付けするため、フラックスを用いることなく永久磁石を
回転子鉄心に半田付けすることができる。しかも、永久
磁石と回転子鉄心との接合部の耐熱性は、アルミニウム
と半田との合金反応によって融点が上昇し、半田のみの
接合に比べて高くなる。更に、回転子鉄心と永久磁石と
の接合強さが向上するため、回転電機の高速化が図れ
る。
【0084】また、第7発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、アルミニウム合金を付着させた回転
子鉄心の外周面にも半田を付着させたことにより、回転
子鉄心と永久磁石とが極めて容易に接合され、回転子鉄
心と永久磁石との接合がより確実なものとなる。
【0085】また、第8発明の永久磁石形回転電機の回
転子構造によれば、永久磁石の外周面に付着させた半田
がダイキャスト時の加熱によって柔らかくなり、回転子
鉄心の凹凸になじむように変形して、永久磁石と回転子
鉄心との片当たりが減少する。このため、運転時に永久
磁石に無理な曲げが加わらなくなって、永久磁石が回転
子鉄心内で割れるのを防止することができ、回転電機の
性能低下を避けることができる。また、アルミニウムと
半田との合金反応が生じて、永久磁石が回転子鉄心のス
ロット内に強固に固定され、回転電機の高速化を図るこ
とができる。
【0086】また、半田皮膜の耐食性は十分にあり、永
久磁石が腐食し易い希土類磁石であっても、この永久磁
石が腐食して劣化する心配はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1に係る永久磁石
形回転電機の回転子構造を示す斜視図、(b)は前記回
転子構造の横断面図、(c)は前記回転子構造の永久磁
石を抽出して示す拡大斜視図であるである。
【図2】銅−錫の二元系状態図である。
【図3】(a)は本発明の実施の形態2に係る永久磁石
形回転電機の回転子構造を示す斜視図、(b)は前記回
転子構造の横断面拡大図である。
【図4】(a)は本発明の実施の形態3に係る永久磁石
形回転電機の回転子構造を示す斜視図、(b)は前記回
転子構造のアルミニウム部材の一部を抽出して示す拡大
斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係る永久磁石形回転電
機の回転子構造を示す横断面図である。
【図6】前記回転子の製造方法(溶射ガンによる溶射時
の状態)を示す説明図である。
【図7】(a)は本発明の実施の形態5に係る永久磁石
形回転電機の回転子構造を示す横断面図、(b)は前記
回転子構造の下半分を省略して示す縦断面図である。
【図8】永久磁石に溶融アルミニウムが接したときの永
久磁石の表面温度変化を示すグラフである。
【図9】永久磁石形回転電機の全体構成例を示す縦断面
図である。
【図10】従来の永久磁石形回転電機の回転子構造を示
す横断面図である。
【図11】従来の他の永久磁石形回転電機の回転子構造
を示す横断面図である。
【図12】(a)は従来の他の永久磁石形回転電機の回
転子構造を示す横断面図、(b)は前記回転子構造の下
半分を省略して示す縦断面図である。
【図13】ステンレス板の構造図である。
【符号の説明】
30 回転子 31 回転軸 32 回転子鉄心 33 永久磁石 33a,33b,33c,33d 分割磁石 35 銅箔 36 アルミニウム部材 40 回転子 41 回転軸 42 回転子鉄心 42a 凹部 43 永久磁石 43a 端面 45 銅箔 46 アルミニウム部材 46a 端面 50 回転子 51 回転軸 52 回転子鉄心 53 永久磁石 55 銅箔 56 アルミニウム部材 56a 溝 60 回転子 61 回転軸 62 回転子鉄心 63 永久磁石 66 溶射ガン 67 溶射アルミニウム合金皮膜 70 回転子 71 回転軸 72 回転子鉄心 72a アルミ導体用スロット 72b 磁石用スロット 72c 磁極分離用空隙 73 アルミ導体 74 永久磁石 75 エンドリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田を付着させた回転子鉄心の外周面
    に、銅箔を挟んで、半田を付着させた永久磁石を接合し
    てなることを特徴とする永久磁石形回転電機の回転子構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する永久磁石形回転電機
    の回転子構造において、 前記永久磁石の間には、磁極分離用非磁性材としてアル
    ミニウム部材をダイキャスト成形したことを特徴とする
    永久磁石形回転電機の回転子構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する永久磁石形回転電機
    の回転子構造において、 前記アルミニウム部材は、前記アルミニウム部材の内周
    面の凸部と前記回転子鉄心の外周面の凹部とが、又は前
    記内周面の凹部と前記外周面の凸部とが嵌合する状態に
    して、前記回転子鉄心に固定されるようにしたことを特
    徴とする永久磁石形回転電機の回転子構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載する永久磁石形回転電機
    の回転子構造において、 前記永久磁石の回転子鉄心周方向両端面は前記永久磁石
    の外周面から内周面に向かって回転子鉄心周方向に広が
    る傾斜面となっており、この傾斜面に沿って前記アルミ
    ニウム部材の回転子鉄心周方向両端面も傾斜しているこ
    とを特徴とする永久磁石形回転電機の回転子構造。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載する永久磁石形回転電機
    の回転子構造において、 前記アルミニウム部材の外周面には、回転子鉄心周方向
    に形成した溝を回転子鉄心軸方向に連続的に設けたこと
    を特徴とする永久磁石形回転電機の回転子構造。
  6. 【請求項6】 アルミニウムとけい素のアルミニウム合
    金を付着させた回転子鉄心の外周面に、半田を付着させ
    た永久磁石を接合してなることを特徴とする永久磁石形
    回転電機の回転子構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載する永久磁石形回転電機
    の回転子構造において、 前記アルミニウム合金を付着させた回転子鉄心の外周面
    にも半田を付着させたことを特徴とする永久磁石形回転
    電機の回転子構造。
  8. 【請求項8】回転子鉄心に形成したスロットに永久磁石
    を設けてなる永久磁石形回転電機の回転子構造であっ
    て、 前記スロットは回転子鉄心周方向に沿い且つ各磁極間で
    磁極分離用空隙を介して連結するように形成し、前記永
    久磁石は外周面に半田を付着させて前記スロット内にそ
    れぞれ設けると共に、前記スロットの前記磁極分離用空
    隙にはダイキャストによってアルミニウムを充填してな
    ることを特徴とする永久磁石形回転電機の回転子構造。
JP9211576A 1997-08-06 1997-08-06 永久磁石形回転電機の回転子構造 Withdrawn JPH1169676A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7105971B2 (en) 2002-04-15 2006-09-12 Denso Corporation Permanent-magnet rotor for an inner rotor type electric rotary machine and magnet-saving type rotor for a synchronous motor
JP2012205443A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Mitsuba Corp 電動モータおよび電動モータの製造方法
CN109245361A (zh) * 2018-10-08 2019-01-18 珠海格力电器股份有限公司 电机转子、电机和空调器
CN111082615A (zh) * 2020-02-20 2020-04-28 沈阳新城石油机械制造有限公司 一种直线电机动子的加工方法

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