JPH1169588A - 移動用ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

移動用ケーブル及びその製造方法

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JPH1169588A
JPH1169588A JP22823397A JP22823397A JPH1169588A JP H1169588 A JPH1169588 A JP H1169588A JP 22823397 A JP22823397 A JP 22823397A JP 22823397 A JP22823397 A JP 22823397A JP H1169588 A JPH1169588 A JP H1169588A
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Kenji Ikeda
憲治 池田
Osamu Tamada
修 玉田
Yoshihiro Tamura
吉弘 田村
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0853Juxtaposed parallel wires, fixed to each other without a support layer

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数本の被覆ワイヤを簡単な構造でフラット
状に束ねて迂曲自在に配設し、交差や被さり合いを防
ぐ。 【解決手段】 互いに隣接する被覆ワイヤ11同士の間
の接合部分に接着剤12,13を塗布して被覆ワイヤ1
1同士の交差や被さりを防ぐ。接着剤12,13は片側
14のみに限定し、且つその塗布量を被覆ワイヤの頂点
よりも内側に納まる程度に抑制することで、迂曲柔軟性
を確保し、被覆ワイヤの端部において、被覆ワイヤ同士
を互いに引き剥がし可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数本の被覆ワ
イヤを迂曲自在に束ねてなる移動用ケーブル及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクトリーオートメーションの分野に
おいて、例えば加工機のような装置にあっては、ワーク
を搬送したり、あるいはワークが直接動いたりするな
ど、左右方向や上下方向に移動するような移動機能を内
包している場合が多い。このような装置の場合、この移
動機構に電力を供給したり制御信号を伝送したりするた
め、電力供給用ケーブルや制御信号用ケーブルとして
は、移動機構の移動長に対して十分な余裕長を有するも
のを使用する必要がある。
【0003】ここで、それぞれの移動機構に必要とされ
る被覆ワイヤの本数は通常は1本で済む場合はほとんど
なく、電力供給用ケーブルと制御信号用ケーブルを併せ
て少なくとも3本以上が必要とされることが多い。
【0004】このように複数本の被覆ワイヤを迂曲自在
に配線する方法としては、フレキシブルフラットケーブ
ルを使用する方法もあるが、装置構成に自由度が必要と
され設計変更の可能性があるような場合には、フレキシ
ブルフラットケーブルの場合、ケーブルラインの追加が
不可能であるため不向きである。
【0005】このように、装置構成の設計に自由度を持
たせたい場合には、個別の被覆ワイヤを複数本束ねた状
態で、図7に示したように複数の保護環2がピン3等に
より互いに回動自在に連結されてなる中空状のケーブル
ベア4内に遊貫付設することが多い。このような構成を
採用すれば、ケーブルベア4がキャタピラのように装置
の余裕空間内で迂曲可能に設置されることにより、各被
覆ワイヤ1は外力からの保護が確保されながらも、図8
のように迂曲自在とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7のようなケーブル
ベア4を採用する場合、このケーブルベア4内に複数本
の被覆ワイヤ1を付設する際に被覆ワイヤ1同士をフラ
ットで整然とした配列に並べて遊貫させても、装置の移
動機構の移動動作に伴って迂曲動作を繰返すうちに、複
数本の被覆ワイヤ1同士が次第に図9のように交差した
り上下に被さり合ったりすることがある。その結果、各
被覆ワイヤ1が予定外の経路をたどるようになり、最初
に設計された被覆ワイヤ長よりも余分に長い経路をたど
るようになると、各被覆ワイヤ1に無理な力が加わって
耐久性を損い、場合によっては断線が生じる恐れもあっ
た。
【0007】このため、ケーブルベア4の各保護環2
に、図10のように1本1本の被覆ワイヤ1の位置決め
を行う挿入孔6が形成された位置決め壁7を各保護環2
に形成する方法もあった。しかしながら、このような位
置決め壁7を有したケーブルベア4は、ケーブルベア4
を製造した時点で挿入孔6の個数に変更が効かないた
め、被覆ワイヤ1の本数追加等において、フレキシビリ
ティーを著しく欠く。また、位置決め壁7を形成する工
程が必要であるため、ケーブルベア4の価格も高価なも
のとなっていた。
【0008】そこで、この発明の課題は、複数本の被覆
ワイヤをフラット状に束ねて迂曲自在に配設する場合
に、簡単な構造で、複数本の被覆ワイヤ同士が交差した
り上下に被さり合ったりするのを防止できる移動用ケー
ブル及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、上頂及び下頂の少なくともい
ずれか一方が単一の仮想平面上に配置されるようにフラ
ット状に並べられた複数本の被覆ワイヤと、互いに隣接
する前記被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿って塗布され
た接着剤とを備え、前記接着剤は、前記被覆ワイヤ同士
の間の前記接合線から前記仮想平面側及び当該仮想平面
側に対して逆側のいずれか片側のみに限定して塗布され
るものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記接着剤の塗
布量は、当該接着剤が塗布される前記被覆ワイヤの頂点
よりも内側に納まる程度に抑制されるものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記接着剤は、
複数本の前記被覆ワイヤを並置した状態で仮止着する第
1の接着剤と、その後に複数本の前記被覆ワイヤを本止
着する第2の接着剤とからなり、前記第1の接着剤は瞬
間強力接着剤であって隣合う前記被覆ワイヤ同士の前記
接合線に沿って間欠的に点滴され、前記第2の接着剤は
非硬化型の柔軟接着剤であって隣合う前記被覆ワイヤ同
士の前記接合線に沿って連続的に塗布されるものであ
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、複数本の前記被
覆ワイヤの径は全て同径とされ、複数本の前記被覆ワイ
ヤの全ての上頂が単一の上側仮想平面上に配置され、複
数本の前記被覆ワイヤの全ての下頂が単一の下側仮想平
面上に配置されたものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、複数本の前記被
覆ワイヤのうちいくつかの被覆ワイヤの径はその他の被
覆ワイヤの径と異なって設定され、複数本の前記被覆ワ
イヤの全ての下頂が単一の下側仮想平面上に配置された
ものである。
【0014】ここで、請求項4及び請求項5の場合のい
ずれも、複数本の被覆ワイヤの全ての下頂が単一の下側
仮想平面上に配置されているため、この移動用ケーブル
の製造時には、請求項7に記載のように、複数本の被覆
ワイヤを平板上に密接並置した後、互いに隣接する被覆
ワイヤ同士の間の接合線に沿って当該接合線の上側のみ
に接着剤を塗布すればよい。
【0015】請求項6に記載の発明は、複数本の前記被
覆ワイヤのうちいくつかの被覆ワイヤの径はその他の被
覆ワイヤの径と異なって設定され、複数本の前記被覆ワ
イヤの全ての上頂が単一の上側仮想平面上に配置された
ものである。
【0016】請求項6のように径の異なる被覆ワイヤを
並置する際、複数本の被覆ワイヤの全ての上頂が単一の
上側仮想平面上に配置されていても、下頂は単一の仮想
平面上に配置されていないことになる。この場合には、
請求項8に記載のように、前記被覆ワイヤを前記接着剤
で止着する際に使用する作業台の天板面に互いに径の異
なる前記被覆ワイヤの径の差に等しく設定された段差を
形成し、小径の被覆ワイヤを前記作業台における前記段
差の上側の高天面上に載置し、大径の被覆ワイヤを前記
作業台における前記段差の下側の低天面上に載置して、
複数本の前記被覆ワイヤを密接並置し、互いに隣接する
前記被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿って当該接合線の
上側のみに前記接着剤を塗布すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3はこの発明の実施の形
態のうちの3つの実施例に係る移動用ケーブルの断面図
である。これらの移動用ケーブルは、複数本の被覆ワイ
ヤ11をフラット状に並べつつ迂曲自在に配設する場合
に、被覆ワイヤ11同士がばらけて迂曲されるがために
交差したり上下に被さり合ったりすることのないよう、
互いに隣合う被覆ワイヤ11同士を接着剤12,13で
接着したものである。
【0018】この実施の形態における被覆ワイヤ11
は、図1〜図4のように電力供給用または制御信号用の
芯線11aと、この芯線11aを保護する被覆樹脂膜1
1bとを備えてなるものである。
【0019】これらの被覆ワイヤ11は、被覆樹脂膜1
1bの上頂点16及び下頂点17の少なくともいずれか
一方が、複数の被覆ワイヤ11の全てについて同一の平
面(上側仮想平面P1または下側仮想平面P2)内で並
置されるようフラット状に接着される。
【0020】ここで、フラット状に配置された複数本の
被覆ワイヤ11は、その迂曲柔軟性を図8のように確保
しておく必要がある。また、一旦接着した後、被覆ワイ
ヤ11の端部を様々な装置に個別に接続する必要がある
ため、被覆ワイヤ11同士を図5のように互いに引き剥
がし可能な程度に弱く接着しておく必要がある。このた
め、接着剤12,13は、図1〜図4の如く、フラット
状に配置された複数本の被覆ワイヤ11の上面14側に
限定して塗布しておくこととする。また、同様の目的
で、接着剤12,13の塗布量は、図4の如く、接着剤
12,13の外表面15の高さh1が、塗布される被覆
ワイヤ11の上頂点16の高さh2よりも低くなる程度
に抑制しておく。これにより、接着剤12,13の外表
面15は、塗布される被覆ワイヤ11の上頂点16より
内側に納まるようになっている。
【0021】これらの2種類の接着剤12,13のう
ち、第1の接着剤12は、特に被覆ワイヤ11を並置し
た状態で仮止着するためだけのものであって、例えばシ
アノアクリレート系硬化型の瞬間強力接着剤が使用され
る。なお、このように第1の接着剤12として硬化型の
樹脂材料を使用する場合、被覆ワイヤ11の線方向にま
んべんなく塗布すると被覆ワイヤ11の全体として迂曲
柔軟性を損ってしまう。このことを考慮して、第1の接
着剤12は、図6の如く、隣合う被覆ワイヤ11同士の
接合線に沿ってほぼ一定の離間距離Wを空けながら間欠
的に点滴される。
【0022】一方、第2の接着剤13は、迂曲柔軟性を
確保しながらもある程度の接着性を確保すべく、ニトリ
ルゴム(ブタジエン−アクリロニトリルゴム)系、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)系または酢酸ビニル樹
脂系等の伸縮性を有する非硬化型の柔軟接着剤が使用さ
れる。
【0023】このように、少量の接着剤12,13を複
数本の被覆ワイヤ11の片面のみに限定して塗布してい
るので、迂曲柔軟性を損うことなく被覆ワイヤ11同士
の交差や被さりを防止できることに加え、複数本の被覆
ワイヤ11の端部同士を互いに引き剥がして様々な装置
に個別に接続することが可能となる。
【0024】また、接着剤として、仮止着用の第1の接
着剤12と、本止着用の第2の接着剤13とを使用して
いるので、特に第2の接着剤13での本止着の際に塗布
作業が容易になる。
【0025】
【第1実施例】以下、この実施の形態の移動用ケーブル
について具体的ないくつかの実施例を説明する。まず、
第1実施例の移動用ケーブルは、図1の如く、例えば2
本の制御信号用ワイヤLs1,Ls2と、3本の電力供
給用ワイヤLp1〜Lp3とが並置されたものであっ
て、特にこれらの複数本の被覆ワイヤ11(Ls1,L
s2,Lp1〜Lp3)の径は全て同一とされ、上下両
方の頂点16,17が仮想平面P1,P2上に配置され
る。
【0026】接着剤12,13の塗布時には、まず、作
業台の天面(仮想平面P2)上に5本の同径の被覆ワイ
ヤ11(Ls1,Ls2,Lp1〜Lp3)をフラット
状に並列載置し、隣合う被覆ワイヤ11同士を密接させ
る。その上で、瞬間強力接着剤である第1の接着剤12
を、図6の如く、隣合う被覆ワイヤ11同士の接合線に
沿ってほぼ一定の離間距離Wを空けながら間欠的に少量
ずつ点滴し、複数本の被覆ワイヤ11をフラット状に仮
止着する。このとき、第1の接着剤12は、図1及び図
4の如く、フラット状に配置された複数本の被覆ワイヤ
11の上面14側に限定して塗布しておく。
【0027】次に、非硬化型の柔軟接着剤である第2の
接着剤13を被覆ワイヤ11の線方向にまんべんなく塗
布して本止着する。このとき、第2の接着剤13は、図
1及び図4の如く、フラット状に配置された複数本の被
覆ワイヤ11の上面14側に限定して塗布しておく。ま
た、第2の接着剤13の塗布量は、図4の如く、接着剤
12,13の外表面15の高さh1が、塗布される被覆
ワイヤ11の上頂点16の高さh2よりも低くなる程度
に抑制しておく。これにより、接着剤12,13の外表
面15は、図1及び図4の如く、塗布される被覆ワイヤ
11の上頂点16より内側に納まるようになる。
【0028】このようにして製造された移動用ケーブル
は、仮想平面P1とP2のいずれを内側にして迂曲して
も良く、また、各被覆ワイヤ11の径が同一のため被覆
ワイヤ11の配列順序を気にかける必要もなく、接着剤
12,13の塗布作業が極めて容易である。
【0029】
【第2実施例】第2実施例の移動用ケーブルは、図2の
如く、2本の制御信号用ワイヤLs1,Ls2の径が、
3本の電力供給用ワイヤLp1〜Lp3の径より小さく
設定されている例であって、各下頂点17同士が同一の
仮想平面P2上に面一に配置されているが、径が異なる
ため、制御信号用ワイヤLs1,Ls2の上頂点16と
電力供給用ワイヤLp1〜Lp3の上頂点16とは同一
面上に配置されることはないものである。
【0030】接着剤12,13の塗布時には、まず、作
業台の天面(仮想平面P2)上に5本の被覆ワイヤ11
(Ls1,Ls2,Lp1〜Lp3)をフラット状に並
列載置し、隣合う被覆ワイヤ11同士を密接させる。こ
のとき、図2の如く、複数本の被覆ワイヤ11の各下頂
点17同士は同一の仮想平面P2上に面一に配置されて
いるが、径が異なるため、制御信号用ワイヤLs1,L
s2の上頂点16と電力供給用ワイヤLp1〜Lp3の
上頂点16とは同一面上に配置されてはいない。
【0031】この状態で、瞬間強力接着剤である第1の
接着剤12を、隣合う被覆ワイヤ11同士の接合線に沿
ってほぼ一定の離間距離Wを空けながら間欠的に少量ず
つ点滴し(図6参照)、複数本の被覆ワイヤ11をフラ
ット状に仮止着する。このとき、第1の接着剤12は、
図2及び図4の如く、フラット状に配置された複数本の
被覆ワイヤ11の上面14側に限定して塗布しておく。
【0032】次に、非硬化型の柔軟接着剤である第2の
接着剤13を被覆ワイヤ11の線方向にまんべんなく塗
布して本止着する。このとき、第2の接着剤13は、図
2及び図4の如く、フラット状に配置された複数本の被
覆ワイヤ11の上面14側に限定して塗布しておく。ま
た、第2の接着剤13の塗布量は、図4の如く、接着剤
12,13の外表面15の高さh1が、塗布される被覆
ワイヤ11の上頂点16の高さh2よりも低くなる程度
に抑制しておく。これにより、接着剤12,13の外表
面15は、図2及び図4の如く、塗布される被覆ワイヤ
11の上頂点16より内側に納まるようになる。
【0033】このようにして製造された移動用ケーブル
は、下頂点17側の仮想平面P2において面一とされて
いるため、この下頂点17側を内側にして迂曲するよう
配線を行えばよい。
【0034】
【第3実施例】第3実施例の移動用ケーブルは、第2実
施例と同様、図3の如く、2本の制御信号用ワイヤLs
1,Ls2の径が、3本の電力供給用ワイヤLp1〜L
p3の径より小さく設定されている例である。ただし、
各上頂点16同士が同一の仮想平面P1上に面一に配置
されるが、径が異なるため、制御信号用ワイヤLs1,
Ls2の下頂点17と電力供給用ワイヤLp1〜Lp3
の下頂点17とは同一面上に配置されることはないもの
である。
【0035】このように、径の異なる複数本の被覆ワイ
ヤ11(Ls1,Ls2,Lp1〜Lp3)の上頂点1
6側を面一にするために、接着剤12,13の塗布時の
作業台としては、図3のように天板面P3に段差18を
有するものを使用する。この段差18の高さ寸法は、制
御信号用ワイヤLs1,Ls2の径と電力供給用ワイヤ
Lp1〜Lp3の径の差に等しく設定されている。
【0036】このような作業台の天板面P3上におい
て、小径の2本の制御信号用ワイヤLs1,Ls2を段
差18の上側の高天面18a上に載置するとともに、大
径の3本の電力供給用ワイヤLp1〜Lp3を段差18
の下側の低天面18b上に載置し、これにより全ての被
覆ワイヤ11の上頂点16を同一仮想平面P1上にフラ
ット状に並列した上で、隣合う被覆ワイヤ11同士を密
接させる。
【0037】この状態で、瞬間強力接着剤である第1の
接着剤12を、隣合う被覆ワイヤ11同士の接合線に沿
ってほぼ一定の離間距離Wを空けながら間欠的に少量ず
つ点滴し(図6参照)、複数本の被覆ワイヤ11をフラ
ット状に仮止着する。このとき、第1の接着剤12は、
図3及び図4の如く、フラット状に配置された複数本の
被覆ワイヤ11の上面14側に限定して塗布しておく。
【0038】次に、非硬化型の柔軟接着剤である第2の
接着剤13を被覆ワイヤ11の線方向にまんべんなく塗
布して本止着する。このとき、第2の接着剤13は、図
3及び図4の如く、複数本の被覆ワイヤ11の上面14
側に限定して塗布しておく。また、第2の接着剤13の
塗布量は、図4の如く、接着剤12,13の外表面15
の高さh1が、塗布される被覆ワイヤ11の上頂点16
の高さh2よりも低くなる程度に抑制しておく。これに
より、接着剤12,13の外表面15は、図3及び図4
の如く、塗布される被覆ワイヤ11の上頂点16より内
側に納まるようになる。
【0039】このようにして製造された移動用ケーブル
は、上頂点16側の仮想平面P1において面一とされて
いるため、この上頂点16側を内側にして迂曲するよう
配線を行えばよい。
【0040】
【変形例】上記各実施例では、被覆ワイヤ11として単
芯被覆ワイヤを使用しているが、複芯被覆ワイヤやある
いは同軸被覆ワイヤ等、どのような被覆ワイヤを適用し
てもよいことはいうまでもない。
【0041】また、第2実施例及び第3実施例では、制
御信号用ワイヤLs1,Ls2の径を電力供給用ワイヤ
Lp1〜Lp3の径より小さく設定していたが、逆に、
制御信号用ワイヤLs1,Ls2の径を電力供給用ワイ
ヤLp1〜Lp3の径より大きく設定しても同様である
ことは勿論である。
【0042】さらに、上記一の実施の形態の各実施例で
は、接着剤12,13を被覆ワイヤ11同士の間の接合
線の上側のみに限定して塗布していたが、この上側の接
着剤を省略し、その代りに同種の接着剤を下側から吹付
けるようにして塗布してもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、互いに
隣接する被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿って接着剤を
塗布しているので、被覆ワイヤ同士の交差や被さりを防
止できる。
【0044】この場合において、接着剤を、被覆ワイヤ
同士の間の接合線の片側のみに限定して塗布しているの
で、極めて簡単な構成で移動用ケーブルの迂曲柔軟性を
確保できる。また、被覆ワイヤの端部において、被覆ワ
イヤ同士を互いに引き剥がして様々な装置に個別に接続
することが可能となる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、接着剤の
塗布量を、被覆ワイヤの頂点よりも内側に納まる程度に
抑制しているので、移動用ケーブルの迂曲柔軟性を高く
確保でき、また、被覆ワイヤの端部において被覆ワイヤ
同士の引き剥がしが極めて容易となる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、接着剤と
して、仮止着用の第1の接着剤と、本止着用の第2の接
着剤とを使用しているので、特に第2の接着剤での本止
着の際に塗布作業が容易になる。
【0047】この場合において、第1の接着剤として瞬
間強力接着剤を使用した場合に、移動用ケーブル全体の
迂曲柔軟性を阻害しないようにしなければならないが、
この第1の接着剤を接合線に沿って間欠的に点滴してい
るだけなので、第1の接着剤の塗布量を可及的に抑制で
き、移動用ケーブル全体の迂曲柔軟性を高水準に確保で
きる。
【0048】また、第2の接着剤として非硬化型の柔軟
接着剤を使用し、これを接合線に沿って連続的に塗布し
ているので、移動用ケーブル全体の迂曲柔軟性を確保し
ながらも、被覆ワイヤ同士を確実に止着できる。
【0049】ここで、請求項4のように、全て同径の被
覆ワイヤ同士を止着する場合、被覆ワイヤの上頂が単一
の上側仮想平面上に配置され、また下頂が単一の下側仮
想平面上に配置されることで、移動用ケーブルのフラッ
ト形状を実現できる。
【0050】あるいは、異なる径の被覆ワイヤを含んで
止着する場合、請求項5のように複数本の被覆ワイヤの
全ての下頂を単一の下側仮想平面上に配置するか、請求
項6のように複数本の被覆ワイヤの全ての上頂を単一の
上側仮想平面上に配置することで、移動用ケーブルのフ
ラット形状を実現できる。
【0051】請求項4や請求項5のように複数本の被覆
ワイヤの全ての下頂を単一の下側仮想平面上に配置する
場合、請求項7のように、複数本の被覆ワイヤを平板上
に密接並置するだけで、全被覆ワイヤの配列を速やかに
行うことができる。
【0052】一方、請求項8に記載の発明によれば、請
求項6のように複数本の被覆ワイヤの全ての上頂を単一
の上側仮想平面上に配置する場合、まず作業台の天板面
に段差を形成し、小径の被覆ワイヤを作業台における段
差の上側の高天面上に載置し、大径の被覆ワイヤを前記
作業台における前記段差の下側の低天面上に載置すれ
ば、全被覆ワイヤの配列を速やかに行うことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態における第1実施例
の移動用ケーブルを示す断面図である。
【図2】この発明の一の実施の形態における第2実施例
の移動用ケーブルを示す断面図である。
【図3】この発明の一の実施の形態における第3実施例
の移動用ケーブルを示す断面図である。
【図4】移動用ケーブルの接着状態を示す拡大断面図で
ある。
【図5】移動用ケーブルの端部において互いに接着され
た被覆ワイヤ同士を引き剥がした状態を示す斜視図であ
る。
【図6】移動用ケーブルを第1の接着剤で仮止めした状
態を示す斜視図である。
【図7】被覆ワイヤを迂曲可能に保護するケーブルベア
を示す図である。
【図8】移動用ケーブルの迂曲動作を示す図である。
【図9】従来において被覆ワイヤ同士が交差した状態を
示す図である。
【図10】ケーブルベアの各保護環における位置決め壁
を示す図である。
【符号の説明】
11 被覆ワイヤ 11a 芯線 11b 被覆樹脂膜 12 第1の接着剤 13 第2の接着剤 16 上頂点 17 下頂点 18 段差 Lp1〜Lp3 電力供給用ワイヤ Ls1,Ls2 制御信号用ワイヤ P1 上側仮想平面 P2 下側仮想平面 P3 作業台天板面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上頂及び下頂の少なくともいずれか一方
    が単一の仮想平面上に配置されるようにフラット状に並
    べられた複数本の被覆ワイヤと、 互いに隣接する前記被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿っ
    て塗布された接着剤とを備え、 前記接着剤は、前記被覆ワイヤ同士の間の前記接合線か
    ら前記仮想平面側及び当該仮想平面側に対して逆側のい
    ずれか片側のみに限定して塗布されたことを特徴とする
    移動用ケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動用ケーブルであっ
    て、前記接着剤の塗布量は、当該接着剤が塗布される前
    記被覆ワイヤの頂点よりも内側に納まる程度に抑制され
    ることを特徴とする移動用ケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の移動用
    ケーブルであって、 前記接着剤は、複数本の前記被覆ワイヤを並置した状態
    で仮止着する第1の接着剤と、その後に複数本の前記被
    覆ワイヤを本止着する第2の接着剤とからなり、 前記第1の接着剤は瞬間強力接着剤であって隣合う前記
    被覆ワイヤ同士の前記接合線に沿って間欠的に点滴さ
    れ、 前記第2の接着剤は非硬化型の柔軟接着剤であって隣合
    う前記被覆ワイヤ同士の前記接合線に沿って連続的に塗
    布されることを特徴とする移動用ケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の移動用ケーブルであって、 複数本の前記被覆ワイヤの径は全て同径とされ、 複数本の前記被覆ワイヤの全ての上頂が単一の上側仮想
    平面上に配置され、複数本の前記被覆ワイヤの全ての下
    頂が単一の下側仮想平面上に配置されたことを特徴とす
    る移動用ケーブル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の移動用ケーブルであって、 複数本の前記被覆ワイヤのうちいくつかの被覆ワイヤの
    径はその他の被覆ワイヤの径と異なって設定され、 複数本の前記被覆ワイヤの全ての下頂が単一の下側仮想
    平面上に配置されたことを特徴とする移動用ケーブル。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の移動用ケーブルであって、 複数本の前記被覆ワイヤのうちいくつかの被覆ワイヤの
    径はその他の被覆ワイヤの径と異なって設定され、 複数本の前記被覆ワイヤの全ての上頂が単一の上側仮想
    平面上に配置されたことを特徴とする移動用ケーブル。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の移動用
    ケーブルを製造する製造方法であって、 複数本の前記被覆ワイヤを平板上に密接並置する工程
    と、 互いに隣接する前記被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿っ
    て当該接合線の上側のみに前記接着剤を塗布する工程と
    を備えることを特徴とする移動用ケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の移動用ケーブルを製造
    する製造方法であって、 前記被覆ワイヤを前記接着剤で止着する際に使用する作
    業台の天板面に、互いに径の異なる前記被覆ワイヤの径
    の差に等しく設定された段差を形成し、 小径の被覆ワイヤを前記作業台における前記段差の上側
    の高天面上に載置し、大径の被覆ワイヤを前記作業台に
    おける前記段差の下側の低天面上に載置して、複数本の
    前記被覆ワイヤを密接並置し、 互いに隣接する前記被覆ワイヤ同士の間の接合線に沿っ
    て当該接合線の上側のみに前記接着剤を塗布することを
    特徴とする移動用ケーブルの製造方法。
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