JPH1169488A - 電気−機械−音響変換器 - Google Patents

電気−機械−音響変換器

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JPH1169488A
JPH1169488A JP10091156A JP9115698A JPH1169488A JP H1169488 A JPH1169488 A JP H1169488A JP 10091156 A JP10091156 A JP 10091156A JP 9115698 A JP9115698 A JP 9115698A JP H1169488 A JPH1169488 A JP H1169488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は携帯電話機等の携帯端末装置に主と
して使用される電気―機械―音響変換器に関するもので
あり、着信告知手段としての機械振動とベル音を発生す
るものを提供することを目的とするものである。 【解決手段】 上記課題を解決するために、振動板8
と、この振動板8に対向して配置された重り部13と一
体のヨーク10とマグネット11とプレート12からな
る磁気回路部と、この磁気回路部を支持するサスペンシ
ョン14と、上記振動板8と上記サスペンション14と
を支持する支持部材9と、上記振動板8に結合し上記磁
気回路部の磁気ギャップに挿入されたボイスコイルで構
成し、磁気回路部に重りを一体に設けて質量の増加を図
ったので磁気回路部の振動による十分な体感振動と上記
振動板の振動による発音とが得られ、携帯電話等に適し
た音と振動の両者を発生する極めて優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号により振
動あるいは発音の動作をする電気−機械−音響変換器
と、これを取り付けた、例えば携帯電話機、ポケットベ
ル、PHS(Personal Handy Phone Set)等の、携帯端
末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機等の携帯端末装置では
着信を知らせる手段として、ベル音を発生する小型発音
体と振動を引き起こす回転軸に偏芯して重りを取り付け
たマイクロモータがそれぞれ個別に取り付けられて使用
されてきた。さらに、通話相手の話を受聴するために
は、受話用のスピーカを取り付ける必要があった。
【0003】そこで、携帯端末装置の小型、軽量化を図
るため、部品点数の削減を目的として、発音と振動とを
一つの電気−機械−音響変換器で実現する手段が図23
のごとく考案された(実開平5−85192)。
【0004】同図によると、円形の振動板1の外周部
が、ケース2に取り付けられている。そして、ケース2
には底板5があり、ヨーク3は底板5に固定されてい
る。サスペンション6は、ケース2に支持されており、
マグネット4は、サスペンション6で支持されている。
【0005】そして、ボイスコイル7は、ヨーク3の内
周面とマグネット4の外周面で構成される磁気ギャップ
に挿入され一端が振動板1に固定されている。ヨーク3
とマグネット4は磁気回路部を構成し、サスペンション
とマグネット4で機械振動系が構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の電気−機械−音
響変換器では、ボイスコイル7に電気信号が加えられる
と、ボイスコイル7と磁気回路部との間には、作用・反
作用の力が働く。仮にボイスコイル7に働く力を作用の
力とすると、その力によって、ボイスコイル7が取り付
けられている振動板1が振動する。
【0007】また、磁気回路部に働く反作用の力によっ
て、サスペンション6で支持されたマグネット4が振動
し、サスペンション6を介してケース2に振動が伝わ
り、ケース2は振動する。
【0008】しかし、機械振動系の振動の大きさは、機
械振動系を構成するマグネット4とサスペンション6の
質量に比例し、しかも後者の質量は小さいため、実質マ
グネット4の質量のみで定まる。
【0009】マグネット4の質量はあまり大きくないの
で図23の構成では、ボイスコイル7に加える電気信号
の周波数が機械振動系の共振周波数と一致させた場合に
おいても、機械振動系の振動を十分なものにすることは
できなかった。このため、セットの質量が100g近く
ある携帯電話機にこの電気ー機械ー音響変換器を取り付
けた場合、使用者に十分強力な振動により着信を知らせ
ることは困難であった。
【0010】また、振動のみを取り出す電気−機械−音
響変換器として、特公昭62−33800号公報に開示
されているものがある。これは、磁気回路部全体をサス
ペンションで支持することによって、機械振動系の質量
を大きくし、大きな振動を取り出せるようにしたもので
あった。しかし、携帯端末装置に取り付ける電気−機械
−音響変換器は、非常に小型なものが望まれたため、こ
の電気−機械−音響変換器は、実用的なものとはならな
かった。また、この電気−機械−音響変換器の構成で
は、着信を音によって知らせることはできなかった。
【0011】本発明は上記問題点を解決することを課題
に、大きな振動を得ることができ、音も同時に発生する
ことのできる、小型の電気−機械−音響変換器を実現す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電気−機械−音響変換器は、振動板と、上記
振動板に対向して配置された磁気回路部材と、この磁気
回路部材に一体に設けられた重りと、実質的に上記磁気
回路部材と上記重りとにより構成される可動部を支持す
る少なくとも一つのサスペンションと、上記振動板と上
記サスペンションとを支持する支持部材と、上記振動板
と上記磁気回路部材との間に働く力を発生させる駆動手
段とを具備するものであり、磁気回路を構成する磁気回
路部材および重りで構成される可動部をサスペンション
で支持して質量の増加を図ったので十分な体感振動を得
られ携帯電話等に適した音と振動の両者を発生する極め
て優れた電気−機械−音響変換器を提供できるものであ
る。
【0013】また、本発明の電気−機械−音響変換器
は、上記磁気回路部材をマグネットとプレートとヨーク
で構成して磁気回路を形成し、上記ヨークは、上記マグ
ネットで発生し上記磁気回路を通る磁束が磁気飽和しな
い程度に設定された磁束通過部と上記磁気回路部材が振
動体として機能するための上記重りとで構成したもので
あり、上記重りを所望の振動を得るのに必要な重量とな
る大きさに設定して所望の振動を得られるものである。
【0014】また、本発明の電気−機械−音響変換器
は、マグネットと重りが一体となったヨークとプレート
からなる磁気回路部と、この磁気回路部の上下にそれぞ
れ結合されてなる上・下サスペンションと、この上・下
サスペンションのそれぞれの対向辺であって上・下サス
ペンション間では異なる位置に設けられた上・下サスペ
ンションから延出されたそれぞれ一対の足部と、上下に
開口部を有すると共に上記足部と結合される受納部を設
けた支持部材と、外周縁を上記支持部材の下側開口部に
結合してなる振動板と、上記振動板の中央に結合された
端部が上記磁気回路部の磁気ギャップに挿入されるボイ
スコイルと、上記支持部材の上開口部に装着されたバッ
フルとで構成したことにより、上記上・下サスペンショ
ンで磁気回路部材を挟持すると共に、支持部材でこのサ
スペンションを支持して、安定的に磁気回路部材を振動
させることのできるものである。
【0015】また、本発明の電気−機械−音響変換器
は、磁気回路部材と重りより構成される可動部を支持す
るサスペンションのコンプライアンスが、振動板のコン
プライアンスより小として、可動部を安定に支持して、
安定的に振動させるものである。
【0016】本発明の携帯端末装置は、前記電気−機械
−音響変換器が内部に取り付けられているものである。
【0017】他の観点の携帯端末装置は、前記支持部材
が携帯端末装置の外側ケースあるいは携帯端末装置の回
路基板に取り付けられているものである。
【0018】前記電気−機械−音響変換器を携帯端末装
置に取り付けることにより、一つのユニット(電気−機
械−音響変換器)を備えることのみで振動及び音を発生
する携帯端末装置を実現することができる。
【0019】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、前記電気−機械−音響変換器
に少なくとも二つの電気信号を入力する電気信号発生手
段、及び前記電気信号発生手段から前記電気−機械−音
響変換器に入力される電気信号を切り替える切替手段、
を具備する。
【0020】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記電
気信号発生手段が着信を知らせるための振動を引き起こ
す電気信号と着信を知らせるための発音を発生させる電
気信号とを出力するものである。さらに他の観点の携帯
端末装置は、前記電気信号発生手段が着信を知らせるた
めの振動を引き起こす電気信号と着信を知らせるための
発音を発生させる電気信号と受話音を再生するための電
気信号を出力するものである。
【0021】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記着
信を知らせるための振動を引き起こす電気信号の周波数
が200Hz以下、特に130Hz近傍の周波数であ
る。前記着信を知らせるための発音を発生させる電気信
号の周波数が1kHz以上の周波数である。前記受話音
を再生するための電気信号の周波数が実質的に200H
z以上の周波数である。
【0022】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記電
気信号発生装置が出力する電気信号の周波数を、前記可
動部と前記サスペンションとにより構成される機械振動
系の共振周波数と実質的に一致するように選択したもの
である。他の観点では、前記電気信号発生装置が出力す
る電気信号の周波数を、前記振動板の振動の共振周波数
と実質的に一致するように選択したものである。さらに
他の観点では、前記電気−機械−音響発生装置が出力す
る電気信号の周波数を、前記ヘルムホルツの共鳴器の共
鳴周波数と実質的に一致するように選択したものであ
る。
【0023】このように携帯端末装置を構成することに
より、着信を知らせるための振動と着信を知らせるため
の音、あるいは着信を知らせるための振動と着信を知ら
せるための音と受話音の再生と、を切り替えることので
きる携帯端末装置を実現することができる。
【0024】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、前記電気−機械−音響変換器
の共振周波数を検出する検出手段、及び前記検出手段に
より検出した周波数の電気信号を出力する電気信号発生
装置を具備する。
【0025】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記検
出手段が、前記可動部と前記サスペンションで構成され
る機械振動系の共振周波数を検出するものである。
【0026】以上のように、携帯端末装置を構成するこ
とにより、電気−機械−音響変換器の製造時のバラツ
キ、携帯端末装置への取付条件の変化して電気−機械−
音響変換器の共振周波数が変化した場合にも、電気−機
械−音響変換器から常に大きな振動及び音を得ることが
できる。
【0027】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、前記電気−機械−音響変換器
の共振周波数を含む電気信号を出力する電気信号発生装
置、前記電気−機械−音響変換器の共振周波数における
信号の到来を検出する検出手段、及び、前記検出手段か
ら入力される信号を増幅して前記電気−機械−音響変換
器に出力する増幅手段、を具備する。
【0028】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、前記電気−機械−音響変換器
の共振周波数における信号の到来を検出する検出手段、
及びノイズと前記検出手段から入力される信号を増幅し
て前記電気−機械−音響変換器に入力する増幅手段、を
具備する。
【0029】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、着信信号を受信するアンテ
ナ、前記着信信号を信号処理して電気信号を出力する受
信信号処理手段、前記電気−機械−音響変換器の共振周
波数における信号の到来を検出する検出手段、及び受信
信号処理手段から入力される信号及び前記検出手段から
入力される信号を増幅し前記電気−機械−音響変換器に
入力する増幅手段、を具備する。
【0030】さらに他の観点の携帯端末装置は、上述の
電気−機械−音響変換器、着信信号を受信するアンテ
ナ、前記着信信号を信号処理して電気信号を出力する受
信信号処理手段、前記電気−機械−音響変換器の共振周
波数における信号の到来を検出する検出手段、及び前記
受信信号処理手段の出力信号を基に、ノイズ及び前記検
出手段の出力を増幅して電気−機械−音響変換手段に入
力する増幅手段を具備する。
【0031】以上のように携帯端末装置を構成すること
により、携帯端末装置のおかれる環境変化により電気−
機械−音響変換器の共振周波数が変化した場合でも、極
めて安定した発振出力を有する携帯端末装置が実現でき
る。
【0032】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記電
気−機械−音響変換器の共振周波数の少なくとも一つを
通過させるローパスフィルタが前記検出手段と前記増幅
手段との間に設けられたものである。
【0033】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記電
気−機械−音響変換器の共振周波数の少なくとも一つを
通過させるハイパスフィルタが前記検出手段と前記増幅
手段の間に設けられたものである。
【0034】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記電
気−機械−音響変換器の共振周波数の少なくとも一つを
通過させるバンドパスフィルタが前記検出手段と前記増
幅手段の間に設けられたものである。
【0035】以上のように携帯端末装置を構成すること
により、対象としていない電気−機械−音響変換器の共
振周波数での自励発振を防ぐことができる。
【0036】さらに他の観点の携帯端末装置は、前記検
出手段の出力を制限するリミッタが前記検出手段の出力
側に設けられたものである。
【0037】以上のように携帯端末装置を構成すること
により、増幅手段及び電気−機械−音響変換器への過大
入力を防ぐことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0039】(実施の形態1)本発明の電気−機械−音
響変換器の第1の実施の形態について、図1、図2及び
図3を用いて説明する。但し、図1は電気−機械−音響
変換器の平面図であり、図2は携帯端末装置の筐体を加
えた図1の電気−機械−音響変換器のVI−VI’断面
の断面図であり、図3はヨークとマグネットの寸法上の
関係を説明するための図である。
【0040】電気−機械−音響変換器は、以下のように
構成される。例えば厚さ10μmから50μm程度の非
磁性体であるチタン材、或いはポリカーボネートよりな
る円形の振動板8が外周部で例えばプラスチック等の円
柱状支持部材9に取り付けられている。ヨーク10は例
えば軟鉄等の強磁性体で外周が円筒状の形状をしてい
る。ヨーク10と一体に重り部13が設けられている。
換言すると、ヨーク形成部材は、実質的に磁気回路部の
磁路の一部を形成するヨーク部(ヨーク10)と、該ヨ
ーク部の周囲に存在し実質的に磁路を形成しない重り部
13が一体に形成された部材である。マグネット11は
例えば希土類(Nd−Fe−B)の永久磁石であって、
円柱状の形状をしており、ヨーク10の中央部に例えば
接着等により固着されている。
【0041】強磁性体の円柱状プレート12はマグネッ
ト11の振動板8の側の底面に例えば接着等により配置
固着されている。サスペンション14は、円周方向に円
弧状の3個の腕(14c,14d,14e)を延ばした
形状であり、各腕の一端14aが重り部13に固定され
他端14bが支持部材9に固定されている。サスペンシ
ョン14の腕は2本以上であれば良いが、磁気回路部1
6のローリングを防ぐためには、3本以上が好ましい。
【0042】ヨーク10、マグネット11及びプレート
12は磁気回路部16を構成し、そのヨーク10の内周
面とプレート12の外周面で磁気ギャップ15が構成さ
れている。ヨーク10とマグネット11、及びマグネッ
ト11とプレート12はそれぞれ例えば接着剤で固着さ
れている。
【0043】そして、円筒状のボイスコイル17がこの
磁気ギャップに挿入され、ボイスコイル15の一端は振
動板8に取り付けられている。磁気回路部16は支持部
材9に対して相対的に動作する可動部18を構成し、サ
スペンション14と可動部18は機械振動系を構成す
る。
【0044】ヨーク10とマグネット11の寸法上の関
係について図3を用いて説明する。なお、図3ではヨー
ク10の下面の構造と上面の構造の両方を明示するため
ヨーク10を斜下面図と斜上面図の両方で示した。
【0045】マグネット11上面の面積をS1とする。
ヨーク10の底面がマグネット上面に接する部分からヨ
ーク10の上面まで垂直に立ち上がった仮想円柱の筒面
の面積をS2とする。ヨーク10の下向きにのびてボイ
スコイル11を囲む外ポールを形成する円筒状部分の平
面的断面の面積をS3とする。ヨーク10は、マグネッ
ト11で発生した磁束が磁気飽和しないようにするた
め、以下の寸法上の関係を満たす。S2をS1以上に設
定し、S3をS2以上に設定する必要がある。通常の電
気−機械−音響変換器ではS2とS3を実質的に一致さ
せているが、本実施の形態のヨークでは重り部13を形
成するため、S3がS2を大きく越えるようにS3を設
定している。従ってS2と等しい面積S3を越える仮想
の筒面310(半径rb)より外の部分は、マグネット
11の磁束による磁気飽和に必要な領域の外側にある。
この半径rbの仮想筒面の外側部分は重りとして設計さ
れているが、前記半径rbより中の磁気通過部と一体に
作られている。
【0046】以上のように構成された電気−機械−音響
変換器について、その動作を説明する。
【0047】駆動回路(例えば携帯電話の受信信号処理
回路)100からボイスコイル17に交流電気信号が加
えられると、ボイスコイル17と磁気回路部16の間に
作用・反作用の力が働く。仮に、磁気回路部16に働く
力を反作用の力とすれば、この反作用の力がサスペンシ
ョン14に支持された重り部13と磁気回路部16から
なる可動部18に加わり、可動部18は、振動をするこ
とになる。例えば、電気信号が200Hz以下の周波数
(可聴周波数以下の低周波数であればよい)を含めば、
それに応答して可動部18が振動し、1kHz以上の周
波数を含めば、それに応答して振動板8が振動し、音が
発生する。
【0048】特に、ボイスコイル17に加える可聴周波
数の電気信号の低周波数がこの機械振動系の共振周波数
と一致する場合には、可動部18は大きく振動すること
になる。この可動部18の振動は、サスペンション14
から支持部材9に伝わり、支持部材9は振動する。
【0049】また、電気−機械−音響変換器の機械振動
系の振動の大きさは、機械振動系の可動部18の質量と
加速度に比例する。従来の電気−機械−音響変換器で
は、可動部18を構成するヨーク10は実質的に磁気回
路部16のうち磁路を構成する部分のみであった。これ
に対し、本実施の形態の電気−機械−音響変換器では、
可動部18を構成するヨーク10が実質的に磁気回路部
の磁路を形成するヨーク部と磁路を形成しない重り部1
3とからなる。このため、電気−機械−音響変換器の可
動部の質量は、従来の電気−機械−音響変換器の可動部
の質量より大きい。それ故にこの電気−機械−音響変換
器は同じ寸法の電気−機械−音響変換器に比べて、より
大きな振動を発生する。
【0050】図2に示すように、携帯端末装置の筐体1
9に電気−機械−音響変換器を取り付けた場合、振動に
より着信を知らせる機能及び音(呼出音、音声、音楽
等)を発生する機能の両方を有する携帯端末装置を実現
することができる。
【0051】(実施の形態2)第2の実施の形態の電気
―機械―音響変換器について図4および図5(a)、
(b)により説明する。
【0052】図4は分解斜視図であり、図5(a)はバ
ッフルを除いた状態の上面図、図5(b)は側断面図で
ある。
【0053】図4、5によると、20は第1の実施の形
態と同様に重り部を一体に形成したヨークとマグネット
とプレートからなる磁気回路部であり、21、22はこ
の磁気回路部20の上下にそれぞれ結合された上・下サ
スペンションであり、この上・下サスペンション21,
22のそれぞれの対向辺には上・下サスペンション2
1,22間では互いに異なる位置に上・下サスペンショ
ン21,22から延出されたそれぞれ一対となる足部2
1a,21b,22a,22bが設けられている。
【0054】23は上側開口部23eと下側開口部23
fを有すると共に上記足部21a,21b,22a,2
2bがそれぞれ結合される受納部23a,23b,23
c,23dを設けたプラスチック性の支持部材であり、
24は外周縁を上記支持部材23の下側開口部23fに
結合された非磁性体であるチタン材やプラスチックから
なる振動板である。ボイスコイル25は振動板24の中
央に接着され、端部が上記上下サスペンション21,2
2に支持された上記磁気回路部20の磁気ギャップ20
aに挿入される。
【0055】26は上記支持部材23の上側開口部23
eに装着されたバッフルであり、23gはボイスコイル
25のリード線に接続される外部入力端子である。
【0056】以上のように上下サスペンション21,2
2の対向辺にそれぞれ足部21a,21b,22a,2
2bを設け、図4、図5(a)に示す如く上下サスペン
ション21,22を水平方向に互いに90度の角度を持
つように磁気回路部20に結合配置したことにより、上
記上下サスペンション21,22で磁気回路部20を挟
持すると共に、支持部材23でこれらのサスペンション
を支持して、磁気回路20の振動時のローリングを抑制
して安定的に磁気回路部20を振動させることができ
る。
【0057】また、磁気ギャップ20a内のボイスコイ
ル25と磁気回路部20との間隔t1,t2より磁気回
路部20の外周と支持部材23の内周面との間隔t3を
狭くすることによって、ボイスコイル25の破壊を防止
することができる。さらに、磁気回路部20の外周とこ
れを覆うバッフル26との間隔t4を磁気回路部20に
取り付けられたサスペンションのバネとしての弾性限界
より狭くすることによって、落下衝撃による上下サスペ
ンション21,22の変形が防止でき、衝撃による強度
の向上が図れるものである。
【0058】なお、動作については第1の実施の形態と
同様であるので説明は省略する。 (実施の形態3)第3の実施の形態を図6により説明す
る。図6は要部である磁気回路部の側断面図である。
【0059】同図によると、30は実施の形態2におけ
る磁気回路20に換わる磁気回路であり、円周状の磁気
漏洩防止溝30aを設けたヨーク30bと、プレート3
0cと、上記ヨーク30bとプレート30cに挟持され
たマグネット30dと、これらで形成された磁気ギャッ
プ30eとで構成されている。
【0060】上記磁気漏洩防止溝30aに設けた空隙に
より磁束の外部への漏洩の抑制が図れ、磁気効率の向上
が図れるものである。
【0061】なお、ヨーク30bの断面積Saおよびプ
レート30cの断面積Sbは少なくともマグネットの断
面積(底面積)Scと同じになるように設定され、ヨー
ク30bの上記磁気漏洩防止溝30aより外周は重り部
30fとなり、仮想境界筒面320より外周部は磁気回
路部30の振動を機械振動として得るために必要な重量
となるよう設定されるものである。
【0062】(実施の形態4)第4の実施の形態を図7
により説明する。図7は要部である磁気回路部の側断面
図である。
【0063】同図によると、31は磁気回路部であり、
ヨーク31aとプレート31bとマグネット31cとこ
れらで形成される磁気ギャップ31dとこの磁気ギャッ
プ31dの外周に沿って装着され、ヨーク31aの材料
よりも高透磁率の強磁性体の磁気漏洩防止壁31eで形
成されている。ボイスコイルに発生する駆動力に寄与す
るのは、ボイスコイルが挿入される磁気ギャップ31d
の磁束であるが、通常、プレート31bの上面とヨーク
31aの上面にも、漏れ磁束が生じるものである。本実
施の形態の磁気漏洩防止壁31eはヨーク31aの材料
よりも高透磁率であるため、磁気ギャップ31dを通る
磁束及びプレート31bから漏れてくる磁束は、磁気漏
洩防止壁31eを通過するため、磁気漏洩防止壁31e
より外周に漏洩することを抑制し、効率的な磁気回路部
31を構成するものである。
【0064】なお、仮想境界筒面330より外周の31
fはヨーク31aの重り部となるものである。
【0065】(実施の形態5)第5の実施の形態を図8
(a),(b)により説明する。図8(a)は要部であ
る磁気回路部の上面図であり、図8(b)は同側断面図
である。
【0066】同図によると、32は矩形状の磁気回路部
であり、ヨーク32a,32e,32f,32gの外径
を矩形状としたものである。なお、32bは円柱状のプ
レート、32cは円柱状のマグネット、32dは磁気ギ
ャップであり、特に図示しないが支持部材の内周はこの
磁気回路32の矩形形状に応じた形状となっている。
【0067】以上のような磁気回路部32においては、
矩形状のコーナー部分32a,32e,32f,32g
付近の領域が磁気回路の非形成部分である重り部となっ
て、磁気回路部32の振動を機械振動として必要な振動
を得るための重量部となるものである。
【0068】なお、上記以外の構成は第2の実施の形態
と同様であるので説明は省略する。 (実施の形態6)第6の実施の形態を図9により説明す
る。図9は要部である上下サスペンションと磁気回路部
と支持部材の関係を示す分解斜視図である。
【0069】同図によると、32は第5の実施の形態で
用いた磁気回路部、33は足部33a,33bを設けた
上サスペンション、34は足部34a,34bを設けた
下サスペンションであり、この上下サスペンション3
3,34に磁気回路部32を結合・挟持している。
【0070】35は矩形状の支持部材であり、内側も矩
形状としてそのそれぞれの対角線上のコーナー部分には
同一の高さで隣り合うコーナー部分は上記磁気回路部3
2の厚みと略同じ高さの差を有する高い柱状の受納部3
5aと低い柱状の受納部35bが設けられている。
【0071】上記サスペンション33,34に挟持され
た磁気回路部32は足部33a,33bが支持部材35
の受納部35aに、足部34a,34bが支持部材35
の受納部35bに配置するように組み込まれるものであ
る。なお、他の構成は実施の形態2と同様であるので説
明は省略する。
【0072】以上のように磁気回路部32を矩形状とし
たことによってコーナー部分が上記実施の形態5と同様
重り部となって磁気回路部32が振動するときの体感振
動を得るための重量を得ることができるものである。
【0073】なお、さらに本実施の形態においては、上
下サスペンション33,34も外径を矩形状とし、支持
部材35の内側も柱状の受納部35a,35bを設けた
シンプルな構造として、組み込みの容易な作業性に富む
電気−機械−音響変換器を提供できるものである。
【0074】(実施の形態7)第7の実施の形態を図1
0により説明する。図10は要部である磁気回路部とボ
イスコイルの関係を説明するための側断面図である。
【0075】同図において、36は磁気回路部であり、
36aは重り部が一体に形成されたヨーク、36cはヨ
ーク36aの中央部に固着されたマグネット、36bは
マグネット36cの上面に固着されたプレートで、これ
らの構成で磁気ギャップ36dが形成される。37はコ
イルを巻回し、一端が振動板に結合されたボイスコイ
ル、36eは磁気ギャップ36dの底面部であり、ヨー
ク36aの中央部とマグネット36cの底面との接合面
よりも低い位置にある。
【0076】上記構成において、ボイスコイル37へ低
周波信号が加えられ、この信号の周波数が、ここでは図
示していないがサスペンションで支持された磁気回路部
36の共振周波数(例えば130Hz)と一致したと
き、磁気回路部36は大きく振幅する。磁気回路部36
の磁気ギャップ36dの底面部36eをヨーク36aの
中央部とマグネット36cの接合面より低く取れば、大
振幅信号入力時においてボイスコイル37の底面部が磁
気ギャップの底面部36cと衝突して破損することが避
けられ、より大きな振幅の振動が可能になる。磁気回路
部36の大きな振幅は大きな振動力を発生させるもの
で、重り部の重量を増大することなく大きな機械振動を
発生させるのに有効である。
【0077】(実施の形態8)図11により第8の実施
の形態について説明する。図11は要部である磁気回路
部とサスペンションの関係を示す分解斜視図である。
【0078】37は位置決めと結合に用いられる係合孔
37aを設けたサスペンションであり、上下とも同一形
状のサスペンション37とし、磁気回路部38のヨーク
38aに一対の上部ダボ38bとこれを基準に水平方向
に90度回転させた位置の下方に一対の下部ダボ(図示
せず)を設け、上記係合孔37aに挿入・かしめによっ
て結合するものである。
【0079】以上のように磁気回路部38の上下に設け
た上部ダボ38bと下部ダボの位置を互いに水平方向に
90度回転させた位置関係にすることによって、上下の
サスペンションを一種類のサスペンション37で共用で
き部品の品種数の削減を行えるものである。なお、上記
上部ダボ38bと下部ダボを位置決め用の極めて高さの
低いものとし、接着剤等でサスペンション37と磁気回
路部38を結合することでより全体を薄く構成すること
も可能である。
【0080】(実施の形態9)図12により第9の実施
の形態について説明する。図12は実施の形態9の電気
ー機械ー音響変換器の側断面図である。
【0081】同図によると、39は磁気回路部20を構
成する上部中央に突部39a、周囲にリング状の補助重
り受容部である凹部39bを有するヨークであり、40
は上記突部に圧入あるいは挿入されてヨーク39と結合
される上記凹部にはめ込まれるリング状の固有振動周波
数調整用補助重りである。
【0082】磁気回路部20は固有振動周波数を有する
が、この固有振動周波数調整用補助重り40を装着する
ことによって固有振動周波数を調整し、量産時に機械振
動としてばらつきのない均質な体感振動を得られるもの
である。
【0083】なお、固有振動周波数の調整はこの固有振
動周波数調整用補助重りの厚みや材質または外周径を適
宜変更することによって行えるものである。
【0084】また、上記実施の形態ではヨーク39に補
助重り受容部を設けたが、プレート12に設けても良い
ものである。
【0085】(実施の形態10)第10の実施の形態を
図13(a)、(b)、(c)により説明する。図13
(a)はバッフルを除いた上面図であり、図13(b)
は図13(a)のGーH線の断面図であり、図13
(c)は磁気回路部が振動してサスペンションと当接し
た過大入力時の状態を示している。
【0086】なお、説明にあたっては第6の実施の形態
と同一部分は同一番号を付与し、説明を省略して説明す
る。
【0087】同図によると、41は磁気回路32のヨー
クであり、上下サスペンション33,34のそれぞれの
足部33a,33b,34a,34bの部分まで延長し
て設けられている(サスペンション33,34は実施の
形態6のものを裏返しにして用いている)。このように
ヨーク41の一部を延長して重り部としての重量を増加
させて大きな機械振動をコンパクトな構成で得られるも
のである。
【0088】また、図13(b)で明らかなようにヨー
ク41では上サスペンション33の足部33aの磁気回
路32の振動に応じた最大許容変形に合わせたテーパー
形状にこの足部33a下の延長部分は形成している。
【0089】上記構成によって図13(c)に示す如く
過大入力時にはヨーク41とサスペンション33の足部
33aが当接し、過大入力による過大な磁気回路32の
振動を抑制している。
【0090】なお、実施の形態1〜10では、例えば磁
気回路部材と一体に形成された重りとにより構成される
可動部の質量は2.4g、振動板とこれに一体に結合さ
れたボイスコイルとの合成質量は0.04gであり、そ
の比は60倍である。従って、可動部を支持するサスペ
ンションのコンプライアンスは、振動板のコンプライア
ンスに比べて小として、安定に支持して振動させること
が望ましい。
【0091】(実施の形態11)第11の実施の形態
は、第1乃至第10の実施の形態において説明した電気
−機械−音響変換器を取り付けた携帯端末装置に関する
ものであり、携帯電話機を例にとり、図14を用いて説
明する。なお、図14は電気−機械−音響変換器を取り
付けた携帯電話機の一部破断斜図である。
【0092】電気−機械−音響変換器を取り付けた携帯
電話機は以下のように構成される。音孔44が設けられ
た携帯電話機本体42aの外側ケース42bに、第1乃
至第10の実施の形態で説明した電気−機械−音響変換
器43が、振動板側が外側ケース42bの音孔44に対
向するように、支持部材で取り付けられている。
【0093】以上のように構成された携帯電話機につい
て、その動作を説明する。携帯電話機が呼出信号を受信
した場合に、電気−機械−音響変換器43に、電気−機
械−音響変換器43の可動部とサスペンションから構成
される機械振動系の共振周波数に近い周波数成分を含む
電気信号が入力される。上記実施の形態で説明したよう
に、電気−機械−音響変換器43の機械振動系から最も
大きな振動が得られ、支持部材が大きく振動する。そし
て、支持部材の振動により、携帯電話機の外枠ケース4
2bが加振され、携帯電話機本体42aが振動する。こ
のようにして、携帯電話機を持つ使用者は、携帯電話本
体42aの振動により、着信を知ることができる。
【0094】また、人の聴覚にとって感度の良い可聴域
の周波数の電気信号が電気−機械−音響変換器に入力さ
れた場合、上記実施の形態で説明したように、電気−機
械−音響変換器43の振動板が振動し音を発生する。こ
のようにして、使用者は呼出音により着信を知ることが
できる。
【0095】さらに、電気−機械−音響変換器43に、
音声帯域の周波数の電気信号が入力されれば、電気−機
械−音響変換器43は受話音を再生するスピーカとして
動作する。
【0096】従って、例えば携帯電話機に複数の電気信
号の周波数を発生する装置と電気信号を切り換える装置
を付加すれば、携帯電話機に必要な着信報知用の振動の
発生、呼出音の発生及び受話音の再生が一つの電気−機
械−音響変換器を持つ携帯電話機で可能となる。
【0097】振動は周波数帯域により体感感度が異な
り、200Hz以下の低い周波数帯域に高感度な周波数
域が存在する。特に周波数として130Hz付近の周波
数帯域が体感効果が高いため、着信報知用の振動を発生
させる電気信号の周波数としてはこの周波数帯域を利用
するのが望ましい。また、より人の耳にはこの振動の周
波数より高い周波数の帯域の音が感度が高いので、着信
報知用の音を発生させる電気信号の周波数としては、1
kHz以上の周波数帯域を利用することが望ましい。ま
た、音の明瞭度の観点から、受話音に利用する電気信号
の周波数帯域としては、実質的に200Hz以上の周波
数帯域であることが望ましい。
【0098】(実施の形態12)第12の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を加えるブロック図である図15を用いて説
明する。
【0099】図15のブロック図の回路は、携帯電話機
等の携帯端末装置に取り付けた電気−機械−音響変換器
45、電気−機械−音響変換器45の機械振動系の共振
周波数を検出する検出器47、検出器47で検出した周
波数の電気信号を電気−機械−音響変換器45に出力す
る第1の電気信号発生装置46a、可聴帯域の周波数の
電気信号を電気−機械−音響変換器45に出力する第2
の電気信号発生装置46b、及び第1及び第2の電気信
号発生装置の電気信号を切り替えるスイッチSW1を備
える。
【0100】検出器47は電気−機械−音響変換器45
の機械振動系の共振周波数を検出し、検出した周波数の
値を第1の電気信号発生装置46aに入力する。第1の
電気信号発生装置46aが電気−機械−音響変換器45
に接続されるようにスイッチSW1が切り替えられ、第
1の電気信号発生装置46aは、検出器47から入力さ
れた周波数の電気信号を電気−機械−音響変換器45に
入力する。
【0101】このようにして、電気−機械−音響変換器
45の機械振動系の共振周波数と実質的に一致する周波
数の電気信号が、第1の電気信号発生装置46aから電
気−機械−音響変換器45に入力される。
【0102】最も大きな振動を得ることの出来る機械振
動系の共振周波数は、電気−機械−音響変換器45の製
造時のバラツキ、携帯端末装置への取付条件により変化
する。しかし、機械振動系の共振周波数が変化した場合
においても、電気−機械−音響変換器45に入力される
電気信号の周波数が機械振動系の共振周波数に補正され
るため、電気−機械−音響変換器45からは常に大きな
振動を得ることができる。
【0103】第2の電気信号発生装置46bと電気−機
械−音響変換器45を接続するようにスイッチSW1が
切り替えられた場合、第2の電気信号発生装置46bか
ら電気−機械−音響変換器45に信号が入力される。電
気−機械−音響変換器45は、入力された電気信号に応
じて音(呼出音、音声等)を発生する。なお、呼出音は
一つの種類に限らず、第2の電気信号発生装置46b
は、電気−機械−音響変換器45がさまざまな音色、メ
ロディー音を発生するような電気信号を出力することが
好ましい。
【0104】(実施の形態13)第13の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を入力するブロック図である図16を用いて
説明する。
【0105】図16のブロック図の回路は、着信を知ら
せる受信信号と、送信者の音声等の受話音信号と、を含
む着信信号を受信するアンテナ48、アンテナ48が受
信着信信号を処理する受信信号処理部49、受信信号処
理部49により処理された受話音信号を再生する小型ス
ピーカであるレシーバ50、電気信号を出力する電気信
号発生装置51、電気信号を増幅する増幅器52、受信
信号処理部49からの信号によりオンとオフが制御され
るスイッチSW2、増幅器52から電気信号が入力され
る上記実施の形態で説明した電気−機械−音響変換器4
5、電気−機械−音響変換器45の共振周波数で急峻に
変化する電気−機械−音響変換器45の電気インピーダ
ンスを検出し共振周波数における電気信号を増幅器52
に出力する検出器53を備える。なお、電気信号発生装
置51は、少なくとも一つの電気−機械−音響変換器4
5の共振周波数を含む電気信号を出力し、出力される電
気信号の電圧レベルは、増幅器52で増幅された場合に
おいてさえ、電気−機械−音響変換器45を駆動して実
質的な発音や振動が発生しない程度の電圧レベルであ
る。
【0106】以上のように構成された携帯端末装置の動
作について説明する。アンテナ48が、送信側の携帯端
末装置から送信された着信信号を受信する。その受信し
た着信信号が受信信号処理部49に出力される。受信信
号処理部49は、この着信信号を信号処理し、着信を知
らせる受信信号に応答して信号Cを発生し、スイッチS
W2に入力する。スイッチSW2は、信号Cにより制御
されてオンになり、電気信号発生装置51と電気−機械
−音響変換器45とが接続される。電気信号発生装置5
1が出力する電気信号が増幅器52に入力される。増幅
器52は、入力された電気信号を増幅し、増幅した電気
信号を電気−機械−音響変換器45に入力する。検出器
53は、電気−機械−音響変換器45の共振周波数で急
峻に変化する電気インピーダンスを検出し、電気インピ
ーダンスが急峻に変化した電気信号、即ち共振周波数に
おける電気信号を、増幅器52に入力する。この信号が
更に増幅器52で増幅される。これを繰り返すことによ
って、電気−機械−音響変換器45は振動及び発音のい
ずれかの周波数または両者の周波数で自励的に発振す
る。
【0107】携帯端末装置の使用者が着信を知り、受信
可能状態に操作すると、受信信号処理部49は信号Cを
発振することをやめ、スイッチSW2はオフになる。受
信信号処理部49は、受話音信号を処理し、処理した受
話音信号をレシーバ50に入力する。そして、レシーバ
50は受話音を再生する。
【0108】以上のように、電気−機械−音響変換器4
5の置かれる環境変化により、電気−機械−音響変換器
45の共振周波数に変動があった場合でも、電気信号発
生装置51からの発振は継続して行われるため、新たに
電気−機械−音響変換器45の共振周波数が検出器53
により検出される。この結果、電気−機械−音響変換器
45の振動及び発音のいずれかの新たな共振周波数また
は振動及び発音の両方の新たな共振周波数で自励的に発
振する。従って、電気−機械−音響変換器45から常に
安定した発音及び振動を取り出すことができる携帯端末
装置を実現することができる。
【0109】次に、図16の検出器53の詳細を、検出
器53を説明するための図である図17を用いて説明す
る。
【0110】ブリッジ回路54は、ブリッジ用負荷イン
ピーダンス素子Z2、Z3及びZ4、及び電気−機械−
音響変換器45のボイスコイルの電気インピーダンスを
等価的に表したインピーダンス素子Z1を有する。各イ
ンピーダンス素子Z1、Z2、Z3及びZ4のインピー
ダンスは、電気−機械−音響変換器45の共振周波数か
ら離れた周波数成分を有する電気信号に対して、ブリッ
ジ回路54の出力端子B1及びB2からの出力が微少
(望ましくは0)になるように選定されている。ブリッジ
回路54の出力がオペアンプ55に入力され、オペアン
プ55の出力がリミッタ56に入力される。リミッタ5
6の出力が増幅器52に入力される。
【0111】電気−機械−音響変換器45の共振周波数
の電気信号が増幅器52から電気−機械−音響変換器4
5に入力されると、インピーダンス素子Z1のインピー
ダンス値が急激に変化し、ブリッジ回路54の平衡状態
がくずれ、オペアンプ55からの出力が増大する。オペ
アンプ55の出力がリミッタ56に入力され、リミッタ
56からスイッチSW2を経て増幅器52に入力され
る。これを繰り返すことにより、電気−機械−音響変換
器45は振動及び発音のいずれかの周波数または両方の
周波数で自励的に発振する。
【0112】リミッタ56を検出器53の出力側に設け
ることにより、検出器53からの出力レベルを制限する
ことができ、増幅器52及び電気−機械−音響変換器4
5への過大入力を防ぐことができる。なお、リミッタ5
6を必ず設ける必要はない。
【0113】(実施の形態14)第14の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を入力するブロック図である図18を用いて
説明する。
【0114】携帯端末装置の回路構成及び動作について
は、第13の実施の形態と異なる点を説明する。なお、
第13の実施の形態と同一部品には同一番号を付し、第
13の実施の形態の説明が適用できるため省略する。
【0115】第14の実施の形態の携帯端末装置は電気
信号発生装置51を備えず、増幅器52及び検出器53
を含む回路内の熱雑音等のノイズを利用する。熱雑音等
のノイズは広帯域の周波数成分を含み、一般的に電気信
号のレベルに比べ低い。
【0116】第13の実施の形態と同様に、スイッチS
W2に受信信号処理部から信号Cが入力され、この信号
Cにより制御されてスイッチSW2はオンになる。熱雑
音等のノイズが増幅器52により増幅され、電気−機械
−音響変換器45に入力される。電気−機械−音響変換
器45にノイズが入力された後、第9の実施の形態と同
様に、電気−機械−音響変換器45に入力される信号が
正帰還によってさらに増幅されて、電気−機械−音響変
換器45は振動及び発音のいずれかの周波数または両方
の周波数で自励的に発振する。
【0117】第14の実施の形態の場合、第13の実施
の形態の技術的利点に加え、電気信号発生装置を削減す
ることができる利点がある。そのため、携帯端末装置の
部品点数の低減が図られるとともに、携帯端末装置の小
形化が図られる。
【0118】(実施の形態15)第15の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を入力するブロック図である図19を用いて
説明する。
【0119】携帯端末装置の回路構成及び動作について
は、第13及び第14の実施の形態と異なる点を説明す
る。なお、第13及び第14の実施の形態と同一部品に
は同一番号を付し、第13及び第14の実施の形態の説
明が適用できるため重複する記載は省略する。
【0120】第15の実施の形態の携帯端末装置では、
ローパスフィルタ57とハイパスフィルタ58が増幅器
52と検出器53の間に設けられ、検出器53の出力を
切り替えるスイッチSW3が備えられている。
【0121】電気−機械−音響変換器45は、周波数が
低く呼出用の振動を発生させる第1の共振周波数と、周
波数が高く可聴周波数の音発生させる第2の共振周波数
の、少なくとも2つの共振周波数を有する。
【0122】使用者が、振動による着信呼出と音による
着信呼出の一方または両方を携帯端末装置に取り付けら
れたスイッチを利用して選択する。受信信号処理部49
は、これに応じて信号Dを発生し、信号DをスイッチS
W3に入力する。
【0123】使用者が、振動による着信呼出を選択した
場合、スイッチSW3は受信信号処理部49から入力さ
れる信号DによりA側に切り替わり、検出器53の出力
がローパスフィルタ57に入力される。ローパスフィル
タ57は、第2の共振周波数の信号を通さず、第1の共
振周波数の信号を増幅器52に通す。このようにして、
第1の共振周波数の成分のみが正帰還により増幅される
ため携帯端末装置は着信呼出のための振動を発生する。
【0124】使用者が音による着信呼出を選択した場
合、スイッチSW3は受信信号処理部49から入力され
る信号DによりB側に切り替わり、検出器53の出力が
ハイパスフィルタ58に入力される。ハイパスフィルタ
58は、第1の共振周波数の電気信号を通さず第2の共
振周波数の電気信号を増幅器52に通す。このようにし
て第2の共振周波数の成分のみが増幅されるため、携帯
端末装置は着信呼出のための音を発生する。
【0125】使用者が振動及び音の両方による着信呼出
を選択した場合、スイッチSW3は受信信号処理部49
から入力される信号Dに応じてA側及びB側に交互に切
り替わる。検出器53の出力がローパスフィルタ57と
ハイパスフィルタ58に交互に入力される。この場合、
携帯端末装置は着信呼出用の音と振動を交互に発生す
る。
【0126】なお、ローパスフィルタ57及びハイパス
フィルタ58の両方を用いる代わりに、第1の共振周波
数と第2の共振周波数の両方を通過させるローパスフィ
ルタ若しくはハイパスフィルタの一方のみを利用しても
よい。この場合には、着信呼出用の振動及び音を同時に
発生させることができる。
【0127】また、電気−機械−音響変換器が3個以上
の共振周波数を有し、他の2つの共振周波数に囲まれた
共振周波数を用いる場合には、ローパスフィルタ57ま
たはハイパスフィルタ58に代えてバンドパスフィルタ
を用いてもよい。この場合には、対象となっていない共
振周波数での自励発振を防ぐことができる。
【0128】以上の構成により、対象となっていない共
振周波数での自励発振を防ぐことができ、振動による着
信呼出と、音による着信呼出とを、容易に選択すること
ができる携帯端末装置を実現することができる。
【0129】(実施の形態16)第16の実施の形態に
おける携帯端末装置ついて、電気−機械−音響変換器に
電気信号を入力するブロック図である図20を用いて説
明する。
【0130】携帯端末装置の回路構成及び動作について
は、第13乃至第15の実施の形態と異なる点を説明す
る。なお、第13乃至第15の実施の形態と同一部品に
ついては、同一番号を付し、第13乃至第15の実施の
形態の説明が適用できるため重複した記載は省略する。
【0131】第12の実施の形態では、検出器53とス
イッチSW3の間にリミッタ59が設けられている。
【0132】リミッタ59を検出器53の出力側に設け
ることにより、検出器53からの出力を所定レベルに制
限することができ、増幅器52と電気−機械−音響変換
器45への過大入力による増幅器52と電気−機械−音
響変換器45を含む携帯端末装置の損傷を防ぐことがで
きる。
【0133】(実施の形態17)第17の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を入力するブロック図である図21を用いて
説明する。
【0134】携帯端末装置の回路構成及び動作について
は、第13乃至第16の実施の形態と異なる点を説明す
る。なお、第13乃至第16の実施の形態と同一部品に
ついては、同一番号を付し、第13乃至第16の実施の
形態の説明が適用できるため重複した記載は省略する。
【0135】第17の実施の形態では、受信信号処理部
49とレシーバ50の間にスイッチSW4が設けられて
いる。
【0136】使用者は、携帯端末装置に設けられたスイ
ッチSW4により、再生音をレシーバ50もしくは電気
−機械−音響変換器45のいずれから出力させるかを選
択する。
【0137】使用者が、レシーバ50から再生音を出力
させることを選択した場合、受信信号処理部49からス
イッチSW4に入力される信号Eにより、スイッチSW
4はA’側にスイッチする。レシーバ50は、受信処理
回路部49から入力された受話音信号を音に変換する。
【0138】使用者が、電気−機械−音響変換器45か
ら再生音を出力させることを選択した場合、受信信号処
理部49からスイッチSW4に入力される信号Eによ
り、スイッチSW4はB’側にスイッチする。増幅器5
2は、受信信号処理部49から入力された受話音信号を
所定の調整された増幅率で増幅し、電気−機械−音響変
換器45に出力する。電気−機械−音響変換器45は、
増幅器52から入力される信号を音に変換する。
【0139】通常、レシーバは、人の耳に付けた状態で
再生されるため、レシーバから再生される音圧は低く、
携帯端末装置を耳からはなした状態では受話音をきくこ
とができない。また、レシーバの音圧は、耳の損傷につ
ながるため、大きくすることは法的に規制されている。
第17の実施の形態の携帯端末装置では受話音の再生を
電気−機械−音響変換器で行うことができるようにして
いるため、耳から離した状態でも受話音を聞くことがで
きる。
【0140】なお、レシーバ50と電気−機械−音響変
換器45で再生する信号は受話音に限られず、音楽信号
や伝言メッセージでもよい。
【0141】(実施の形態18)第18の実施の形態に
おける携帯端末装置について、電気−機械−音響変換器
に電気信号を入力するブロック図である図22を用いて
説明する。
【0142】第18の実施の形態の携帯端末装置では、
第17の実施の形態と異なり、受信信号処理部49から
出力される受話音信号がスイッチSW4を経由して直
接、電気−機械−音響変換器45に入力される。
【0143】受信信号処理部49は、電気−機械−音響
変換器45から再生される音圧レベルが使用者が聞くこ
とができるレベルに、受話音信号を増幅して、増幅した
信号をスイッチSW4を介して電気−機械−音響変換器
45に入力する。従って、第14の実施の形態と異なり
増幅器52の増幅率の調整が不要となる。
【0144】なお、上記実施の形態では携帯電話機を例
に携帯端末装置への適用で説明したが、例えばコンピュ
ータゲーム機の操作部に応用すれば、手元で振動と音が
再生され、より臨場感のあるゲームを楽しむことができ
る。
【0145】
【発明の効果】以上のように本発明の電気−機械−音響
変換器を構成すれば、磁気回路部材に重りを取り付けて
いるため、電気−機械−音響変換器の機械振動系の質量
が大きくなる。従って、同一寸法の従来の電気−機械−
音響変換器より大きな振動を発生する電気−機械−音響
変換器が実現することができる。
【0146】また、駆動手段により可動部が振動させら
れるとともに、振動板も振動させられて音を発生するた
め、振動と音の両方を発生する電気−機械−音響変換器
を実現できる。
【0147】本発明の電気−機械−音響変換器を携帯端
末装置に取付けることにより、振動により使用者に着信
を知らせる機能、音により使用者に着信を知らせる機
能、及び音声等の受話音を再生する機能を有する携帯端
末装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気−機械−音響変換
器の上面図
【図2】同側断面図
【図3】マグネットとヨークの寸法上の関係を説明する
ための図
【図4】実施の形態2の分解斜視図
【図5】(a)同バッフルを除いた状態の上面図 (b)同側断面図
【図6】実施の形態3の要部である磁気回路部の側断面
【図7】実施の形態4の要部である磁気回路部の側断面
【図8】(a)実施の形態5の要部である磁気回路部の
側断面図 (b)同側断面図
【図9】実施の形態6のバッフルを除いた分解斜視図
【図10】実施の形態7の要部である磁気回路部とボイ
スコイルの関係を説明する側断面図
【図11】実施の形態8の要部であるサスペンションと
磁気回路部の関係を示す分解斜視図
【図12】実施の形態9の側断面図
【図13】(a)実施の形態10のバッフルを除いた状
態の上面図 (b)同図11(a)のラインG―H線の側断面図 (c)同過大入力時の状態を説明する側断面図
【図14】第11の実施の形態における電気−機械−音
響変換器を取り付けた携帯電話の一部破断図
【図15】第12の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図16】第13の実施の形態における電気―機械―音
響変換に電気信号を入力するブロック図
【図17】図16の検出器を説明するための図
【図18】第14の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図19】第15の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図20】第16の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図21】第17の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図22】第18の実施の形態における電気−機械−音
響変換器に電気信号を入力するブロック図
【図23】従来の電気−機械−音響変換器の断面図
【符号の説明】
8,24 振動板 9 支持部材 10,30b,31a,38a,39,41 ヨーク 11 マグネット 12 プレート 13 重り部 14 サスペンション 15 ボイスコイル 17 可動部 20,30,32,38 磁気回路部 21,33 上サスペンション 21a,21b 足部 22,34 下サスペンション 22a,22b,33a,33b,34a,34b 足
部 23,35 支持部材 23a,23b,23c,23d,35a,35b 受
納部 25 ボイスコイル 26 バッフル 30a 磁気漏洩防止溝 20a,30e,31d,3d 磁気ギャップ 31e 磁気漏洩防止壁 36e 底面部 37 サスペンション 37a 係合孔 38b 上部ダボ 40 固有振動周波数調整用重り 42a 携帯電話機本体 42b 外側ケース 43 電気−機械−音響変換器 44 音孔 45 電気−機械−音響変換器 46a 第1の電気信号発生装置 46b 第2の電気信号発生装置 47 検出器 SW1,SW2,SW3,SW4 スイッチ 48 アンテナ 49 受信信号処理部 50 レシーバ 51 電気信号発生装置 52 増幅器 53 検出器 56,59 リミッタ 57 ローパスフィルタ 58 ハイパスフィルタ 101 振動板 102 ケース 103 ヨーク 104 マグネット 105 底板 106 サスペンション 107 ボイスコイル

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、上記振動板に対向して配置さ
    れた磁気回路部材と、この磁気回路部材に一体に設けら
    れた重りと、実質的に上記磁気回路部材と上記重りとに
    より構成される可動部を支持する少なくとも一つのサス
    ペンションと、上記振動板と上記サスペンションとを支
    持する支持部材と、上記振動板と上記磁気回路部材との
    間に働く力を発生させる駆動手段を具備する電気−機械
    −音響変換器。
  2. 【請求項2】 磁気回路部材はマグネットとプレートと
    ヨークで構成されて磁気回路を形成し、上記ヨークは、
    上記マグネットで発生し上記磁気回路を通る磁束が磁気
    飽和しない程度に設定された磁束通過部と上記磁気回路
    部材が振動体として機能するための上記重りとから構成
    される請求項1記載の電気−機械−音響変換器。
  3. 【請求項3】 マグネットと重りが一体となったヨーク
    とプレートからなる磁気回路部と、この磁気回路部の上
    下にそれぞれ結合されてなる上・下サスペンションと、
    この上・下サスペンションのそれぞれの対向辺であって
    上・下サスペンション間では異なる位置に設けられた上
    ・下サスペンションから延出されたそれぞれ一対の足部
    と、上下に開口部を有すると共に上記足部と結合される
    受納部を設けた支持部材と、外周縁を上記支持部材の下
    側開口部に結合してなる振動板と、上記振動板の中央に
    結合され端部が上記磁気回路部の磁気ギャップに挿入さ
    れるボイスコイルと、上記支持部材の上開口部に装着さ
    れたバッフルとで構成される電気−機械−音響変換器。
  4. 【請求項4】 磁気ギャップの外周から所定間隔離れた
    ヨーク上の位置に磁気漏洩防止溝を設けた請求項3記載
    の電気−機械−音響変換器。
  5. 【請求項5】 磁気ギャップの溝の外周側に沿ってヨー
    クに比べて高透磁率の部材を装着した請求項3記載の電
    気−機械−音響変換器。
  6. 【請求項6】 磁気回路部の外周を矩形状とした請求項
    3記載の電気−機械−音響変換器。
  7. 【請求項7】 支持部材を矩形状とし、対角線にある柱
    状の受納部を一対とする異なる高さの二対の受納部を設
    けた請求項6記載の電気−機械−音響変換器。
  8. 【請求項8】 磁気ギャップはボイスコイルの過大振幅
    時にボイスコイルが当接しない位置に底面部を有する請
    求項3記載の電気−機械−音響変換器。
  9. 【請求項9】 少なくとも上・下サスペンションが2つ
    の位置決め孔を有する1種類のサスペンションであり、
    この孔に位置決め係合するダボを磁気回路の上下に位置
    関係を水平方向に90゜回転させた位置に設けて、磁気
    回路部の上下にそれぞれ上記上・下サスペンションを結
    合した請求項3記載の電気−機械−音響変換器。
  10. 【請求項10】 磁気回路を構成するヨークまたはプレ
    ートの少なくともいずれかに補助重り受容部を設けた請
    求項3記載の電気−機械−音響変換器。
  11. 【請求項11】 少なくとも上・下サスペンションから
    延出されたそれぞれ一対の足部の部分まで重りを延長し
    た請求項3記載の電気−機械−音響変換器。
  12. 【請求項12】 延長した重りは上記磁気回路部の最大
    許容振幅におけるサスペンションの足部の変形状態に合
    わせた厚みとした請求項11記載の電気−機械−音響変
    換器。
  13. 【請求項13】 磁気ギャップ内のボイスコイルと磁気
    回路部との間隔より磁気回路部の外周とこれを覆うバッ
    フルや支持部材との間隔を狭く設定した請求項3記載の
    電気−機械−音響変換器。
  14. 【請求項14】 磁気回路部材と重りにより構成される
    可動部を支持するサスペンションのコンプライアンス
    が、振動板のコンプライアンスより小とした請求項1記
    載の電気ー機械ー音響変換器。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器を内蔵する、携帯端末装
    置。
  16. 【請求項16】 前記支持部材が携帯端末装置の外側ケ
    ースあるいは携帯端末装置の回路基板に取り付けられて
    いる、 請求項15に記載の携帯端末装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、前記電気−機械−音響
    変換器に少なくとも二つの電気信号を入力する電気信号
    発生手段、及び前記電気信号発生装置から前記電気−機
    械−音響変換器に入力される電気信号を切り替える切替
    手段、を具備する携帯端末装置。
  18. 【請求項18】 前記電気信号発生手段が、着信を知ら
    せるための振動を引き起こす電気信号と、着信を知らせ
    るための発音を発生させる電気信号と、を出力する、 請求項17に記載の携帯端末装置。
  19. 【請求項19】 前記電気信号発生手段が、着信を知ら
    せるための振動を引き起こす電気信号と、着信を知らせ
    るための発音を発生させる電気信号と、受話音を再生す
    るための電気信号と、を出力する、 請求項17に記載の携帯端末装置。
  20. 【請求項20】 前記着信を知らせるための振動を引き
    起こす電気信号の周波数が200Hz以下の周波数であ
    る、 請求項18または請求項19に記載の携帯端末装置。
  21. 【請求項21】 前記着信を知らせるための振動を引き
    起こす電気信号の周波数が130HZ近傍の周波数であ
    る、 請求項18または請求項19に記載の携帯端末装置。
  22. 【請求項22】 前記着信を知らせるための発音を発生
    させる電気信号の周波数が1kHz以上の周波数であ
    る、 請求項18または請求項19に記載の携帯端末装置。
  23. 【請求項23】 前記受話音を再生するための電気信号
    の周波数が実質的に200Hz以上の周波数である、 請求項19に記載の携帯端末装置。
  24. 【請求項24】 前記電気信号発生装置が出力する電気
    信号の周波数を、前記可動部と前記サスペンションとに
    より構成される機械振動系の共振周波数と実質的に一致
    するように選択した、 請求項17に記載の携帯端末装置。
  25. 【請求項25】 前記電気信号発生装置が出力する電気
    信号の周波数を、前記電気−機械−音響変換器の振動板
    の振動の共振周波数と実質的に一致するように選択し
    た、 請求項17に記載の携帯端末装置。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数を検出する検
    出手段、及び前記検出手段により検出した周波数の電気
    信号を出力する電気信号発生装置、を具備する携帯端末
    装置。
  27. 【請求項27】 前記検出手段は、前記可動部と前記サ
    スペンションで構成される機械振動系の共振周波数を検
    出する、 請求項26に記載の携帯端末装置。
  28. 【請求項28】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数を含む電気信
    号を出力する電気信号発生装置、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数における信号
    の到来を検出する検出手段、及び前記検出手段から入力
    される信号を増幅して前記電気−機械−音響変換器に出
    力する増幅手段、を具備する携帯端末装置。
  29. 【請求項29】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数における信号
    の到来を検出する検出手段、及びノイズと前記検出手段
    から入力される信号を増幅して前記電気−機械−音響変
    換器に入力する増幅手段、を具備する携帯端末装置。
  30. 【請求項30】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、 着信信号を受信するアンテナ、 前記着信信号を信号処理して電気信号を出力する受信信
    号処理手段、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数における信号
    の到来を検出する検出手段、及び前記受信信号処理手段
    から入力される信号及び前記検出手段から入力される信
    号を増幅し前記電気−機械−音響変換器に入力する増幅
    手段、を具備する携帯端末装置。
  31. 【請求項31】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の電気−機械−音響変換器、 着信信号を受信するアンテナ、 前記着信信号を信号処理して電気信号を出力する受信信
    号処理手段、 前記電気−機械−音響変換器の共振周波数における信号
    の到来を検出する検出手段、及び前記受信信号処理手段
    の出力信号からの出力信号が到来している間、ノイズ及
    び前記検出手段の出力を増幅して電気−機械−音響変換
    手段に入力する増幅手段、を具備する携帯端末装置。
  32. 【請求項32】 前記電気−機械−音響変換器の共振周
    波数の少なくとも一つを通過させるローパスフィルタが
    前記検出手段と前記増幅手段との間に設けられた請求項
    28乃至請求項31のいずれかに記載の携帯端末装置。
  33. 【請求項33】 前記電気−機械−音響変換器の共振周
    波数の少なくとも一つを通過させるハイパスフィルタが
    前記検出手段と前記増幅手段の間に設けられた、 請求項28乃至請求項31のいずれかに記載の携帯端末
    装置。
  34. 【請求項34】 前記電気−機械−音響変換器の共振周
    波数の少なくとも一つを通過させるバンドパスフィルタ
    が前記検出手段と前記増幅手段の間に設けられた、 請求項28乃至請求項31のいずれかに記載の携帯端末
    装置。
  35. 【請求項35】 前記検出手段の出力を制限するリミッ
    ターが前記検出手段の出力側に設けられた請求項28乃
    至請求項31のいずれかに記載の携帯端末装置。
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