JPH116918A - 光伝送チューブ及びその製造方法 - Google Patents

光伝送チューブ及びその製造方法

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JPH116918A
JPH116918A JP10125264A JP12526498A JPH116918A JP H116918 A JPH116918 A JP H116918A JP 10125264 A JP10125264 A JP 10125264A JP 12526498 A JP12526498 A JP 12526498A JP H116918 A JPH116918 A JP H116918A
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clad
cladding
tube
reflection layer
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JP10125264A
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Hideo Sugiyama
秀夫 杉山
Masato Sugimachi
正登 杉町
Minoru Ishiharada
石原田  稔
Yasuhiro Morimura
泰大 森村
Tatsuo Terahama
龍雄 寺浜
Hiroshi Fukuyama
博 福山
Itsuo Tanuma
逸夫 田沼
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 管状クラッド及びこのクラッドより高屈
折率を有するコアを具備する光伝送チューブにおいて、
上記クラッドとコアとの間にクラッドの長さ方向に沿っ
て帯状に反射層を形成して、上記コアを通る光が上記反
射層で反射・散乱されて上記反射層形成側と反対側のク
ラッド外表面部から放出されるようにしたことを特徴と
する光伝送チューブ。 【効果】 本発明の光伝送チューブは、側面からより多
くの光を発光させて、著しく輝度を高めるものであり、
本発明方法によればかかる光伝送チューブを容易に製造
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明の管状クラッ
ドと、このクラッドより高屈折率の透明コアとを備えた
光伝送チューブ及びその製造方法に関し、更に詳述する
と、クラッドの一側部(外表面部)から発光する指向性
を有する光伝送チューブ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】管状ク
ラッドと、このクラッドの屈折率よりも高い屈折率を有
するコアとからなる光伝送チューブの場合、一般により
多くの光を光伝送チューブ先端に送ることを目的とする
ため、一般に側面部の輝度は高くない。輝度を上げる方
法としては、クラッド内面に凹凸をつけて光伝送チュー
ブ側面部の輝度を高める方法が考えられるが、管状クラ
ッド内にコアを形成する液状の重合性モノマーを充填
し、加圧してこのモノマーの重合を行って光伝送チュー
ブを得る方法の場合、クラッドが破損し易く、実施が困
難である。
【0003】また、コアに散乱性を有する粒子を分散さ
せて、光伝送チューブ側面部の輝度を高めることが考え
られるが、散乱性粒子を液状のモノマーに分散させ、そ
の後に重合固形化するタイプの場合、モノマー液に散乱
性粒子を添加し、重合後に望みの状態に散乱性粒子を分
散又は反射層等を形成するといった方法がこれまでなか
った。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、一側部(外表面部)より指向性を持って高輝度に発
光する光伝送チューブ及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、(1)管状クラッド
及びこのクラッドより高屈折率を有するコアを具備する
光伝送チューブにおいて、上記クラッドとコアとの間に
クラッドの長さ方向に沿って帯状に反射層を形成して、
上記コアを通る光が上記反射層で反射・散乱されて上記
反射層形成側と反対側のクラッド外表面部から放出され
るようにしたことを特徴とする光伝送チューブ、(2)
上記クラッドとコアとの間に散乱性粒子からなる反射層
を形成した上記(1)記載のチューブ、(3)上記クラ
ッドとコアとの間に形成された反射層を覆ってクラッド
の外表面に反射性保護層を形成した上記(1)又は
(2)記載のチューブ、(4)重合されてコアを形成す
るモノマーを含むコア形成用溶液中に散乱性粒子を分散
させ、この散乱性粒子分散コア形成用溶液を管状クラッ
ドに入れ、この管状クラッドを水平状態に放置してクラ
ッド内の下面上に上記散乱性粒子を沈殿させた後、上記
コア形成用溶液をクラッド内で重合固形化して、上記ク
ラッドとコアとの間にその長さ方向に沿って帯状の上記
散乱性粒子から構成される反射層を形成することを特徴
とする光伝送チューブの製造方法、及び、(5)3個の
スクリュー部を有する3色押出機を用い、コア材、クラ
ッド材、及び白色顔料又は散乱剤を含む反射材を同時に
上記3色押出機の口金部に導入し、コア材を円柱状に、
反射材をこの円柱状コア材外周部上に帯状に、かつクラ
ッド材を上記コア材及び反射材を覆ってチューブ状に同
時に押出して、クラッドとコアとの間にその長さ方向に
沿って帯状の上記反射層を形成することを特徴とする光
伝送チューブの製造方法を提供する。
【0006】本発明の光伝送チューブは、上記反射層を
クラッドとコアとの間に、その長さ方向に沿って帯状に
形成してあるため、光量の最も多いコア部内を通る強い
光が、帯状の狭い反射層で反射(クラッドを通過する光
の場合、その光量が少ないため、これを反射する光も弱
いものとなる)され、この反射層と反対側の一側から指
向性の高いものとなる強い光が放出(又は出射)される
ため、著しく輝度が高くなり、非常に明るい状態とな
る。このため光伝送チューブが配設された箇所におい
て、該チューブの一側部側が非常に明るい状態になる。
ここで、上記反射層をシリコーン樹脂粒子、ポリスチレ
ン樹脂粒子、金属酸化物粒子等の散乱性粒子にて形成す
ることにより、非常に高輝度で指向性が高い発光が得ら
れる。更にクラッドとコアとの間に形成された反射層を
クラッド外表面から覆うように、金属シートや散乱性粒
子を分散させた反射性塗膜を形成することにより、反射
層にピンホール等の欠陥がある場合、この欠陥を通って
反射層の裏側から漏洩する光あるいは横方向から漏洩す
る光を反射することにより、更に反射層と反対方向の輝
度を高めることができ、光の損失が著しく減少される。
【0007】また、本発明の上記光伝送チューブの製造
方法によれば、非常に簡単にかつ確実に帯状の反射層を
形成することができ、一側部から指向性が高い強い光を
放出(又は出射)する著しく輝度が高い光伝送チューブ
を容易に製造することができるものである。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の光伝送チューブは、図1,2に示すように、透
明の管状クラッド1と、このクラッド1より高屈折率の
透明コア2とを備え、更にクラッド1の他側部側の内面
とコア2との間、場合によっては更にコア表面から若干
内部に侵入した状態で反射層3をクラッド1の長さ方向
に沿って帯状に形成してあるものであり、これによって
コア2を通る光Lがクラッド1の上記反射層3で反射さ
れて、この反射層3と反対側の一側部(外表面部)から
放出、発光するようにしたものである。この場合、上記
反射層3を覆ってクラッド1の他側部外表面に反射性保
護層4を形成すると更に効果が高くなる。
【0009】ここで、上記管状クラッドを形成する材料
としては、後述する第1の製造方法においては、プラス
チックやエラストマーなどのように可撓性を有し、チュ
ーブ状に成形可能で、屈折率の低い材料を用いることが
好ましい。その具体例としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリ
メチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素樹
脂、シリコーン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、
ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、
ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、アクリルゴム、EPDM、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどが挙
げられる。
【0010】この中でも屈折率が低いシリコーン系ポリ
マーやフッ素系ポリマーが特に好ましく、具体的にはポ
リジメチルシロキサンポリマー、ポリメチルフェニルシ
ロキサンポリマー、フルオロシリコーンポリマー等のシ
リコーン系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重
合体(FEP)、四フッ化エチレン−パーフルオロアル
コキシエチレン共重合体(PFE)、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン(PCTFE)、四フッ化エチレン−エ
チレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオラ
イド、ポリビニルフルオライド、フッ化ビニリデン−三
フッ化塩化エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フ
ッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化
プロピレン−四フッ化エチレン三元共重合体、四フッ化
エチレンプロピレンゴム、フッ素系熱可塑性エラストマ
ーなどが挙げられ、とりわけフッ素系ポリマーが好まし
い。これらの材料は単独で又は2種以上をブレンドして
用いることができる。
【0011】一方、コア材としては、固体状のものが好
ましく、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリカーボネー
ト、エチリデンノルボルネンポリマー、SBS、SI
S、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチ
レンブロックポリマー)などが挙げられ、中でも(メ
タ)アクリル系ポリマーが好ましい。
【0012】(メタ)アクリル系ポリマーとしては、ア
クリル酸及びメタクリル酸並びにこれらの一価アルコー
ルとのエステルから選ばれる1種のモノマーを重合して
なるホモポリマー、或いは2種以上のモノマーを共重合
してなるコポリマーが挙げられる。この場合、一価アル
コールとしては、炭素数1〜22のものを挙げることが
できる。中でも、アクリル酸及びメタクリル酸並びにこ
れらと低級アルコール(炭素数1〜5、好ましくは1〜
3、最も好ましくは1)とのエステルから選ばれるモノ
マーと、下記一般式(1)で示されるモノマーとの共重
合体を用いることが、柔軟性乃至は可撓性に優れ、光透
過性にも優れたものであることから好ましい。
【0013】
【化1】
【0014】式中、R1は水素原子又はメチル基、R2
炭素数8〜20、好ましくは10〜16、より好ましく
は12〜14のアルキル基であり、これら高級アルキル
基は、単独アルキル基であっても混合アルキル基であっ
てもよいが、最も好ましくは炭素数12と13との混合
アルキル基である。この場合、炭素数12のアルキル基
のものと炭素数13のアルキル基のものとの割合は、重
量比として通常20:80〜80:20、特に40:6
0〜60:40であることが好ましい。上記アクリル
酸、メタクリル酸及びこれらの低級アルコールエステル
から選ばれるモノマーと、上記式(1)のモノマーとの
共重合割合は適宜選定されるが、重量比として5:95
〜79:21、特に30:70〜65:35であること
が好ましい。
【0015】なお、上記コアの直径は特に制限されない
が、通常2〜30mm、特に5〜15mmである。
【0016】上記反射層は、光を散乱する散乱性粒子よ
り形成することが好ましい。この場合、散乱性粒子とし
ては、例えばシリコーン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒
子等の有機ポリマー粒子、Al23、TiO2、SiO2
等の金属酸化物粒子、BaSO4等の硫酸塩粒子、Ca
CO3等の炭酸塩粒子などが挙げられ、これらの1種を
単独で又は2種以上を併用して使用することができる。
【0017】上記粒子の平均粒径は、0.1〜30μ
m、特に1〜15μmが好ましく、30μmより大きい
と後述する光伝送チューブの製造方法に従った場合、コ
ア液をクラッドチューブに注入する途中で沈殿し易く、
不利を伴う場合がある。
【0018】上記反射層の厚さは特に制限されないが、
10〜200μm、特に50〜100μmとすることが
好適である。薄すぎると反射される光が少なくなるため
輝度が低くなり、厚すぎると反射される光が多くなり輝
度が高くなるが、これは光源から近距離の場合で、更に
光源から離れた所では逆に輝度が低くなる不利を伴う場
合がある。
【0019】一方、後述する第2の製造方法を採用する
場合、コアはポリスチレン、ポリカーボネート、スチレ
ン−(メタ)アクリル共重合体(MSポリマー)等で形
成することが好ましく、またコアより低屈折率のクラッ
ドは(メタ)アクリル系ポリマー等で形成することが好
ましい。更に、反射層は白色顔料や散乱剤を含む(メ
タ)アクリル系ポリマーで形成することが好ましい。な
お、(メタ)アクリル系ポリマーとしては、上述した
(メタ)アクリル系ポリマーと同様のものを用いること
ができ、白色顔料、散乱剤としては、上記散乱性粒子と
して挙げたものと同様のものを使用することができる。
【0020】反射性保護層は、上記反射層から光が漏れ
た場合において、この光を外部に透過させないものであ
ればよく、またこの場合、この漏れた光を吸収せず、反
射させるものが好ましく、具体的には、銀、アルミニウ
ム等の金属箔や金属シート、或いは光を散乱する上記し
たような散乱性粒子を分散した塗膜などを用いることが
できる。
【0021】この場合、この保護層は、図2に示したよ
うに、反射層3を覆うだけでもよく、或いは図3に示す
ように、反射層3より大きく一側部側に延出して光放射
部5を残すようにクラッド1の外面に形成してもよい。
【0022】上記光伝送チューブを製造する第1の製造
方法は、上記モノマーを含むコア形成用溶液中に上記散
乱性粒子を分散させ、これをクラッドを形成すべきクラ
ッドチューブに入れ、両端を封止した状態でクラッドチ
ューブをほぼ30分〜48時間水平に置いて、上記コア
形成用溶液に分散した粒子を沈降させる。また場合によ
り、遠心分離等を行ってもよい。その後、粒子が沈降し
た状態のまま上記モノマーを重合、硬化することによ
り、この粒子からなる反射層がクラッドとコアとの間、
場合によっては更にコア表面からコア内部に若干侵入し
た状態に形成された光伝送チューブが得られるものであ
る。
【0023】この場合、モノマーの重合法は特に制限さ
れないが、一般的にはt−ブチルヒドロパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジミリスチルパ
ーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、クミルパーオキシオクトエートなどの有機過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキ
サンニトリルなどのアゾ化合物等の重合開始剤を添加
し、50〜120℃で1〜20時間重合させる方法を採
用することができる。この際、上記クラッドチューブの
一端又は両端から上記コア形成用溶液を加圧しながら重
合することが、コアに気泡等を生じさせないことから推
奨される。
【0024】また、本発明の光伝送チューブを製造する
第2の製造方法は、3個のスクリュー部を有する3色押
出機を用い、コア材、クラッド材、及び白色顔料又は散
乱剤を含む反射材を同時に上記3色押出機の口金部に導
入し、コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材外
周部上に帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射
材を覆ってチューブ状に同時に押出して、クラッドとコ
アとの間にその長さ方向に沿って帯状の上記反射層を形
成するものである。
【0025】この第2方法によれば、屈折率や物性の異
なる3種の材料を同時に押出し、3種の機能を持った積
層構造体を一度に成形できるものであり、成形速度が早
く、しかも各部材が軟化状態で積層されるため、各層間
の密着性に優れる特長を有する。
【0026】
【発明の効果】本発明の光伝送チューブは、側面からよ
り多くの光を発光させて、著しく輝度を高めるものであ
り、本発明方法によればかかる光伝送チューブを容易に
製造することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例と比較例により本発明を具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるもの
ではない。
【0028】〔実施例1〕MMA(メタクリル酸メチ
ル)60重量部、LMA(メタクリル酸ラウリル)40
重量部、BPO(ベンゾイルパーオキサイド)0.05
重量部からなるモノマー溶液(コア形成用溶液、比重
0.92)に、散乱粒子として平均粒径7μmで比重
1.32のシリコーン樹脂粒子(東芝シリコーン製)又
は平均粒径10μmで比重1.06のポリスチレン樹脂
粒子(積水化成品製)をモノマー溶液100重量部に対
し、0.15重量部分散させ、これを外径6mm、長さ
1.5mのFEPチューブ内に注入し、両端を封止し、
水平状態に2時間静置して、このFEPチューブの内面
下部に上記粒子を沈降させた。この沈殿をくずさないよ
うにして65℃の温浴槽に置き、両端からそれぞれ3.
5kg/cm2の圧力を加えながら、3時間重合、固形
化した。
【0029】得られた光伝送チューブは、上記粒子から
なる反射層がコア表面部にチューブの長さ方向に沿って
帯状に形成されていた。
【0030】この光伝送チューブにつき、光源として2
0Wのハロゲンランプを用い、チューブの一端から光を
投入した場合の反射層形成側と反対側の側面輝度をミノ
ルタCS100色彩色差計で測定した。結果を表1に示
す。
【0031】比較のため、上記粒子を含まないモノマー
溶液をFEPチューブ内に注入し、重合を行い、得られ
た光伝送チューブの側面輝度を同様にして測定した。結
果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果より、散乱性粒子を添加し、内
部に反射層が形成された系は、粒子を含まず、反射層の
ない系(比較例)と比較して、著しく側面の輝度が高
く、しかも、光源より離れた所まで輝度が高い(輝度分
布が少ない)ことが認められる。
【0034】〔実施例2〕実施例1と同様にして得た光
伝送チューブに対し、LED(赤)ランプ光源(印加電
圧2V、電流20mA,0.04W)を用いて同様に側
面輝度を測定した。この場合、反射層を覆ってクラッド
の外面に白色顔料を含む塩化ビニル樹脂からなる反射テ
ープ(粘着剤付)を貼付したときの効果を比較した結果
も表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2の結果より、実施例は側面輝度が高い
こと、また、反射テープの貼付により輝度が向上するこ
とが認められる。なお、前記のハロゲンランプ20Wよ
り本LEDの場合0.04Wと使用電流が小さいので、
全体の輝度レベルは低い。
【0037】〔実施例3〕3個のスクリュー部を有し、
コア材、クラッド材及び反射材を同時に押出せる多色押
出機を用い、表3に示すコア材、アクリルポリマーから
なるクラッド材、このクラッド材と同様のアクリルポリ
マーに酸化チタンを15重量%分散させた反射材を同時
に押出機の口金部に導入し、この口金部から直径6mm
の円柱状ロッド、その外周表面に巾約1.5mm、厚さ
0.01〜0.02mmの帯状の白色反射層、これらロ
ッド及び反射層を覆うクラッドを同時に押出し、外径
6.5mmの円柱状光伝送チューブを作成した。
【0038】得られた光伝送チューブの側面輝度を実施
例1と同様にして調べた。結果を表3に示す。なお、比
較例は上記比較例と同様である。
【0039】
【表3】 スチレン−アクリル共重合体:スチレン/メチルメタア
クリレート=30/70(重量比)
【0040】〔実施例4〕実施例3と同様にして得た光
伝送チューブに対し、LED(赤)ランプ光源(印加電
圧2V、電流20mV,0.04W)を用いて同様に側
面輝度を測定した。結果を表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】〔実施例5〕上記実施例3で得られた光伝
送チューブについて、各層間にエアーが入っているか否
か、及び70℃から直ちに−30℃に急冷し、次いで−
30℃より直ちに70℃に急加熱するヒートショックを
行って、各層間に剥離が生じているか否かを調べた。こ
の場合、これらの観察は光を入射させることにより行っ
た。
【0043】その結果、いずれの光伝送チューブも、ヒ
ートショックの前後でエアー入りは見られず、各層間の
剥離もなく、密着が優れていることが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図2と同状の断面図
である。
【符号の説明】
1 クラッド 2 コア 3 反射層 4 反射性保護層 L 光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺浜 龍雄 東京都練馬区北町3−16−1 (72)発明者 福山 博 東京都東村山市恩多町2−36−24 (72)発明者 田沼 逸夫 埼玉県狭山市柏原3405−181

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状クラッド及びこのクラッドより高屈
    折率を有するコアを具備する光伝送チューブにおいて、
    上記クラッドとコアとの間にクラッドの長さ方向に沿っ
    て帯状に反射層を形成して、上記コアを通る光が上記反
    射層で反射・散乱されて上記反射層形成側と反対側のク
    ラッド外表面部から放出されるようにしたことを特徴と
    する光伝送チューブ。
  2. 【請求項2】 上記クラッドとコアとの間に散乱性粒子
    からなる反射層を形成した請求項1記載のチューブ。
  3. 【請求項3】 上記クラッドとコアとの間に形成された
    反射層を覆ってクラッドの外表面に反射性保護層を形成
    した請求項1又は2記載のチューブ。
  4. 【請求項4】 クラッドがフッ素系ポリマーのチューブ
    であり、コアがアクリル系ポリマーである請求項1,2
    又は3記載のチューブ。
  5. 【請求項5】 クラッドが(メタ)アクリル系ポリマー
    よりなり、コアがポリスチレン、ポリカーボネート又は
    スチレン−(メタ)アクリル共重合体よりなり、反射層
    が白色顔料又は散乱剤を含む(メタ)アクリル系ポリマ
    ーよりなる請求項1,2又は3記載のチューブ。
  6. 【請求項6】 重合されてコアを形成するモノマーを含
    むコア形成用溶液中に散乱性粒子を分散させ、この散乱
    性粒子分散コア形成用溶液を管状クラッドに入れ、この
    管状クラッドを水平状態に放置してクラッド内の下面上
    に上記散乱性粒子を沈殿させた後、上記コア形成用溶液
    をクラッド内で重合固形化して、上記クラッドとコアと
    の間にその長さ方向に沿って帯状の上記散乱性粒子から
    構成される反射層を形成することを特徴とする光伝送チ
    ューブの製造方法。
  7. 【請求項7】 クラッドがフッ素系ポリマーのチューブ
    であり、コアがアクリル系ポリマーである請求項6記載
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 3個のスクリュー部を有する3色押出機
    を用い、コア材、クラッド材、及び白色顔料又は散乱剤
    を含む反射材を同時に上記3色押出機の口金部に導入
    し、コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材外周
    部上に帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射材
    を覆ってチューブ状に同時に押出して、クラッドとコア
    との間にその長さ方向に沿って帯状の上記反射層を形成
    することを特徴とする光伝送チューブの製造方法。
  9. 【請求項9】 クラッド材が(メタ)アクリル系ポリマ
    ーであり、コア材がポリスチレン、ポリカーボネート又
    はスチレン−(メタ)アクリル共重合体であり、反射材
    が白色顔料を含む(メタ)アクリル系ポリマーである請
    求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記クラッドとコアとの間に形成され
    た反射層を覆ってクラッドの外表面に反射性保護層を形
    成した請求項6乃至9のいずれか1項記載の製造方法。
JP10125264A 1997-04-24 1998-04-20 光伝送チューブ及びその製造方法 Pending JPH116918A (ja)

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