JP2000039520A - 光伝送チューブ及びその製造方法 - Google Patents

光伝送チューブ及びその製造方法

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JP2000039520A
JP2000039520A JP10209754A JP20975498A JP2000039520A JP 2000039520 A JP2000039520 A JP 2000039520A JP 10209754 A JP10209754 A JP 10209754A JP 20975498 A JP20975498 A JP 20975498A JP 2000039520 A JP2000039520 A JP 2000039520A
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core
tubular
light
optical transmission
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Minoru Ishiharada
石原田  稔
Hideo Sugiyama
秀夫 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側周面から指向性を持って高輝度に発光し、
汚れなどが付着しても優れた発光特性を維持し、かつ量
産性に優れた安価な光伝送チューブであって、施工性に
優れた光伝送チューブを提供する。 【解決手段】 管状クラッド3と、このクラッド材より
も高屈折率の材料で構成されるコア2とを備え、管状ク
ラッド3とコア2との間にその長さ方向に沿って帯状の
反射層4を形成し、コア2を通る光を、反射層4で反射
・散乱させて反射層形成側と反対側の管状クラッド3の
外側周面から放出させるようにした光伝送チューブ1。
管状クラッド3はその断面の外周形状が非円形である。
この光伝送チューブは、多色押出機を用いて製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状クラッドと、
この管状クラッドの構成材料よりも高屈折率の材料より
なるコアとを備えた光伝送チューブにおいて、管状クラ
ッドとコアとの間に帯状の反射層を形成することによ
り、管状クラッドの側周面(外表面部)から指向性を有
する光を放出させるようにした光伝送チューブ及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数m程度の長さに亘り発光が得ら
れる発光体としては、ネオン管や蛍光管がある。しか
し、ネオン管や蛍光管は高電圧を必要とし、感電や漏電
等の危険があるため例えば水中や雨、雪のかかる箇所で
は使用できず、更にガラス管で形成されているため、耐
衝撃性に難があり、人や車などの物体が接触するような
場所では使用できなかった。
【0003】そこで、これらの問題を解決するものとし
て、図3(a)(斜視図)、(b)((a)図のB−B
線に沿う断面図)に示す如く、可撓性チューブに透明コ
ア液又は柔軟な透明ポリマーを充填した管状クラッド1
1とコア12とからなる光伝送チューブ10や、プラス
チック光ファイバーを撚り合わせたものが提案されてい
る。これらは光源から出てくる光をチューブの一端から
入射させ、数十mの長さに亘りチューブ側面から光を出
射させるもので、光源と発光部分を分離でき、破損の危
険性もないことから、水中や屋外、爆発の恐れのある環
境等においても使用することができ、また、ガラス細工
などの複雑な加工が不要で製造が容易である上に、施工
性も良好なものであった。
【0004】しかしながら、管状クラッド11と、この
管状クラッドの構成材料より高屈折率の材料よりなる透
明コア12とからなる光伝送チューブ10は、一般によ
り多くの光を光伝送チューブ先端に送ることを目的とす
るため、チューブの側周面の輝度は高くない。
【0005】チューブ側周面の輝度を高めるために、管
状クラッド内面に凹凸を付けたりコアに光散乱性を有す
る粒子を分散させることが考えられるが、この方法で
は、チューブ側周面から断面方向の全方位に光が放射し
てしまうため、所望の方向において十分に高い輝度を得
ることはできなかった。
【0006】そこで、ガラスや透明樹脂製の透明ロッド
の側周面に、光反射性塗料を点状又は線状に印刷して反
射層を形成し、特定方向に光を放射させる光散乱ロッド
が提案されている。この光散乱ロッドによれば、放射さ
せる光に指向性を持たせた分だけ輝度を高めることがで
きるが、ロッドの外周部に汚れが付着した場合には、該
透明ロッドの光伝送性が低下するため、輝度が低下した
り長さ方向の輝度分布が変化したりするなどの問題があ
り、ロッドが汚れないような環境でしか利用できなかっ
た。また、このような光散乱ロッドは、押し出しや注型
重合などの方法で透明ロッドを作製した後、この透明ロ
ッドの外周に光反射性塗料を印刷する方法で製造される
が、印刷塗膜の乾燥工程に時間がかかり、また少なくと
もロッドの成形と印刷との2つの工程を経なければなら
ないため、生産性が悪く、高価となるという欠点もあっ
た。また、ロッド状のものに印刷するため、側周面の一
側にしか反射層を形成することができず、このため、光
の放射方向に制約を受けるという不具合もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来にお
いては、側周面から特定の指向性を持って光を放出させ
ることにより輝度を高めた光伝送チューブであって、汚
れ等による発光特性の低下の問題がなく、量産性に優
れ、かつ安価な光伝送チューブは提供されていないのが
現状である。
【0008】また、図3(a),(b)に示す従来の光
伝送チューブ10や光散乱ロッドに共通の問題点とし
て、円柱状の発光体を施工箇所に固定する際に、図3
(c)に示す如く、特別な取り付け部材14が必要であ
るということが挙げられる。このように取り付け部材1
4が必要なことから、総合的なコストが高くなり、また
取り付け部材により光が遮られたり、透明な部材を用い
た場合でも光透過率が低下し、発光体の性能を十分引き
出すことができなかった。
【0009】また、側面から指向性を持って発光させる
場合、目的の方向に光を出すように位置決めする必要が
あるが、円柱状であるために位置決めが難しい。実際に
は点灯して円柱状の発光体を回転させながら目視で位置
決めするなどの方法が取られているが、正確に位置決め
することは難しく、位置調整のために時間がかかり、施
工作業が手間取るという欠点もあった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決し、側
周面(外表面部)から指向性を持って高輝度に発光し、
汚れなどが付着しても優れた発光特性を維持し、かつ量
産性に優れた安価な光伝送チューブであって、施工性に
優れ、容易かつ安価に取り付けることができる光伝送チ
ューブ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光伝送チューブ
は、管状クラッドと、該管状クラッドの構成材料よりも
高屈折率の材料で構成されるコアとを備える光伝送チュ
ーブにおいて、該管状クラッドとコアとの間に該管状ク
ラッドの長さ方向に延在する帯状の反射層を形成し、前
記コアを通る光を該反射層で反射・散乱させて該反射層
形成側と反対側の管状クラッド側周面から放出させるよ
うにした光伝送チューブであって、該管状クラッドの長
さ方向に直交する断面の外周形状が非円形であることを
特徴とする。
【0012】本発明の光伝送チューブでは、反射層を管
状クラッドとコアとの間にチューブの長さ方向に沿って
帯状に形成してあり、光量の最も多いコア内部を通る強
い光がこの帯状の反射層で反射され、該反射層と反対側
のチューブ側周面から指向性の高い強い光として放出さ
れる。この結果、著しく輝度が高くなり、非常に明るい
ものとなる。しかも、管状クラッドはその断面の外周形
状が非円形であるため、別途取り付け部材を用いること
なく、容易に施工することができ、また、その位置決め
も容易に行える。
【0013】本発明において、管状クラッドはその断面
の外周において、少なくとも1つの直線部分を有するこ
とが好ましい。例えば、 断面の外周において、互いに直交する少なくとも2
つの直線部分を有する; 断面の外周において、該直線の延在方向に突出する
突条を有する;又は、 断面の外周において、該直線と交叉方向に突出する
突条を有する; ような形状とすることにより、良好な施工性を得ること
ができる。
【0014】本発明においては、管状クラッドは(メ
タ)アクリル系ポリマーよりなり、コアはポリスチレ
ン、ポリカーボネート又はスチレン−(メタ)アクリル
共重合体よりなり、反射層は白色顔料又は散乱材を含む
(メタ)アクリル系ポリマーよりなることが好ましい。
【0015】このような本発明の光伝送チューブは、3
個のスクリュー部を有する3色押出機等の多色押出機を
用い、コア材、クラッド材、及び白色顔料又は散乱材を
含む反射材を該多色押出機の例えば各口金部に導入し、
コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材外周面上
に帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射材を覆
う、断面の外周形状が非円形のチューブ状にそれぞれ同
時に押し出す本発明の光伝送チューブの製造方法によ
り、高い生産性のもとに安価に製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の光伝送チューブの実施の形
態を示し、(a)図は斜視図、(b)図は(a)図のB
−B線に沿う断面図、(c)図は(b)図のC−C線に
沿う断面図である。図2(a)〜(f)は本発明の光伝
送チューブの別の実施の形態を示す断面図である。
【0018】図1に示す光伝送チューブ1は、コア2と
これを覆う管状クラッド3との間に、チューブの長手方
向に沿って帯状の反射層4を形成したものである。な
お、反射層4はコア3の表面から若干コア3の内部に侵
入した状態で形成されていても良い。
【0019】図1に示す光伝送チューブ1の管状クラッ
ド3は、その長さ方向の断面の外周形状がリング状部3
1と平板状の直線部32とで構成され、これにより、管
状クラッド3の側周部に長さ方向にフランジ3a,3b
が形成された構造となっている。なお、反射層4は、こ
の直線部32に対面する部分に設けられている。
【0020】この光伝送チューブ1は、直線部32を接
着剤や両面テープを用いて施工面に当接して固定するこ
とができる。また、更に必要に応じてフランジ3a,3
bの部分でビス止めすることができる。これにより、取
り付け部材を用いることなく、従って、部品点数を増や
すことなく、また、取り付け部材によって出射光が遮ら
れることなく施工することができる。そして、このよう
に施工することにより、反射層4による指向性のある高
輝度の反射光領域Lが確実に直線部32と反対側に位置
するようになるため、位置決めのための作業もきわめて
容易である。
【0021】管状クラッドの形状の他の例を図2に示
す。
【0022】図2(a)は、略リング形状と平板状の直
線部とを組み合せてフランジ3a,3bを形成した管状
クラッド3Aを示す。図2(b)は、リング形状と正方
形状とを組み合せてフランジ3a,3bを形成した管状
クラッド3Bを示す。図2(c)、(d)は、断面の外
周形状が略台形又は略正方形の管状クラッド3C,3D
を示す。図2(e)は、リング状部と、直線部と、この
直線部から直交方向に突出した突条3cを有する管状ク
ラッド3Eを示す。図2(f)は、直線部に凹条3dを
形成した管状クラッド3Fを示す。
【0023】いずれの管状クラッド3A〜3Fを備えた
光伝送チューブ1A〜1F及び前記チューブ1におい
て、反射層4は直線部に対面して設けられているが、他
の部位に設けられても良い。また、反射層は2条以上設
けられても良い。
【0024】本発明において、コア2を構成する材料
(コア材)には、管状クラッド3を構成する材料(クラ
ッド材)よりも屈折率が高い透明材料が用いられ、一般
的には、プラスチック、エラストマー等の中から目的に
応じて適宜選択使用される。
【0025】コア材の具体例としては、ポリスチレン、
スチレン・メチルメタクリレート共重合体、(メタ)ア
クリル樹脂、ポリメチルペンテン、アリルグリコールカ
ーボネート樹脂、スピラン樹脂、アモルファスポリオレ
フィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアリレー
ト、ポリサルホン、ポリアリルサルホン、ポリエーテル
サルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ジアリル
フタレート、フッ素樹脂、ポリエステルカーボネート、
ノルボルネン系樹脂(ARTON)、脂環式アクリル樹
脂(オプトレッツ)、シリコン樹脂、アクリルゴム、シ
リコンゴム等の透明材料が挙げられる(なお、「(メ
タ)アクリル」とは「アクリル及びメタクリル」を示
す。)。
【0026】一方、クラッド材としては、屈折率の低い
透明材料の中から選定することができ、プラスチックや
エラストマー等の有機材料が挙げられる。
【0027】クラッド材の具体例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、フッ
化ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素樹脂、シリコ
ン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブチルゴム、
ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPD
M)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、フッ素
ゴム、シリコンゴム等が挙げられる。
【0028】上記のコア材、クラッド材のうち、透明性
や屈折率等の光学特性及び同時押し出し加工性の面か
ら、コア材としては、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、スチレン−(メタ)アクリル共重合体(MSポリマ
ー)等が好ましく、また、クラッド材としては(メタ)
アクリル系ポリマー等が好ましい。
【0029】反射層は白色顔料や散乱材を含む(メタ)
アクリル系ポリマーで形成することが好ましい。
【0030】ここで白色顔料や散乱材としては、シリコ
ーン樹脂粒子やポリスチレン樹脂粒子等の有機ポリマー
粒子、Al23、TiO2、SiO2等の金属酸化物粒
子、BaSO4等の硫酸塩粒子、CaCO3等の炭酸塩粒
子等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を
併用して使用することができる。
【0031】反射効率や同時押し出し加工性等を考慮し
た場合、これら白色顔料や散乱材の粒子の平均粒径は
0.1〜200μm程度特に0.5〜50μm程度であ
ることが好ましく、また、反射層構成材料(反射材)中
の含有量は0.5〜20重量%程度特に1〜10重量%
程度であることが好ましい。
【0032】反射層4の厚さは特に制限されないが、1
0〜200μm特に50〜100μmとすることが好適
である。この厚さが薄すぎると反射される光が少なくな
るため輝度が低くなり、厚すぎると反射される光が多く
なり輝度が高くなるが、これは光源から近距離の場合
で、更に光源から離れた所では逆に輝度が低くなる不利
を伴う場合がある。
【0033】なお、コア2の直径は特に制限されない
が、通常2〜30mm特に5〜15mm程度とされる。
また、管状クラッド3の肉厚は通常0.05〜4mm特
に0.2〜2mm程度とされる。
【0034】反射層4の帯幅(周方向の長さ)は、例え
ば、コア2の周長の3〜50%、好ましくは5〜20%
程度とされるが、この範囲外であっても良い。
【0035】本発明の光伝送チューブでは、図2
(a)、(b)に破線で示す如く、反射層4を覆うよう
に、管状クラッド3の外表面に反射性保護層5を形成し
ても良い。このような反射性保護層5を形成した光伝送
チューブであれば、反射層4にピンホール等の欠陥があ
る場合、この欠陥部分を通って反射層4の裏側に漏洩す
る光や反射層4の側部から漏洩する光をこの反射性保護
層5で反射することにより光の損失を低減し、反射層4
の反対側の輝度をより一層高めることができる。
【0036】この反射性保護層5の構成材料としては、
反射層4から漏れた光を外部に透過させず、また、この
光を吸収せず、効率的に反射させるものが好ましく、具
体的には、銀、アルミニウム等の金属箔や金属シート、
或いは光を散乱する上記したような散乱性粒子を分散し
た塗膜等を用いることができる。反射性保護層5は、反
射層4を覆う領域にのみ設けても良いが、反射光の放出
部(図2(a),(b)のLの領域に対応する管状クラ
ッド外周部)以外の管状クラッド3の外周面を覆うよう
に設けても良い。
【0037】この光伝送チューブを製造するには、多色
押出機例えば3個のスクリュー部を有する3色押出機を
用い、コア材、クラッド材、及び白色顔料又は散乱材を
含む反射材を押出機に導入し、コア材を円柱状に、反射
材をこの円柱状コア材の外周面上に帯状に、かつクラッ
ド材を上記コア材及び反射材を覆う、所望の断面非円形
状のチューブ状に同時に押し出せば良い。
【0038】この方法によれば、屈折率や物性の異なる
3種の材料を同時に押し出し、3種の機能を持った積層
構造体を一度に成形することができ、成形速度が速く、
しかも各材料が軟化状態で積層されるため、各層間の密
着性にも優れた光伝送チューブを効率的に製造すること
ができる。しかも、押し出し成形法であれば、任意の断
面形状の管状クラッドを成形することができる。
【0039】なお、本発明においては、反射層は前記の
通り、複数条形成しても良い。このように複数条の反射
層を形成するには、反射材を複数条に分割して押し出せ
ば良い。例えば、上記押し出し成形方法において、反射
材の口金を複数個用いても良く、1つの口金に反射層間
の間隔に相当する仕切壁を設けて押し出すことにより複
数条の反射層を形成することができる。
【0040】反射性保護層を形成する場合には、上記押
し出し成形後に金属箔や金属シートを貼着したり、散乱
性粒子を分散させた塗料を塗布したりすれば良いが、同
時押し出しにより反射性保護層を形成することも可能で
ある。
【0041】なお、本発明の光伝送チューブは上記以外
の方法で製造されても良い。
【0042】
【実施例】以下に実施例及び参考例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。説明の便宜上、まず参考例を示
す。
【0043】参考例1 3個のスクリュー部を有し、コア材、クラッド材及び反
射材を同時に押し出せる多色押し出し機を用い、表1に
示すコア材、アクリルポリマーからなるクラッド材、こ
のクラッド材と同様のアクリルポリマーにTiO2(平
均粒径10μm)を15重量%分散させた反射材を同時
に押し出し機の口金部に導入し、この口金部から直径6
mmの円柱状ロッド(コア)、その外周表面に幅約1.
5mm、厚さ0.01〜0.02mmの帯状の白色反射
層、これらロッド及び反射層を覆う断面円形の管状クラ
ッドを同時に押し出し、外径6.5mmの円柱状光伝送
チューブNo.1〜No.3を作成した。
【0044】得られた光伝送チューブの一端から光を入
射させた場合の反射層形成側と反対側の側面輝度をミノ
ルタCS100色彩色差計で測定し、結果を表1に示し
た。なお、光源には緑色のLED(印加電流:20m
A、出射光量:1lumen)を用いた。
【0045】比較のため、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ラウリル、ベンゾイルパーオキサイドからなるモ
ノマー溶液を外径6mm、長さ25mのFEP(四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)チューブに
注入し、これを65℃の温浴槽に置き、両端からそれぞ
れ3.5kg/cm2の圧力を加えながら、3時間重合
反応させて固化させることにより、コアとFEP管状ク
ラッドとの間に反射層のない、外径6.5mm、長さ2
0mの光伝送チューブNo.4を得、この光伝送チュー
ブについても上記と同様に側面輝度の測定を行って結果
を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】この結果から、コアと管状クラッドとの間
に反射層を形成することにより側面輝度を格段に高める
ことができることがわかる。
【0048】実施例1 参考例1のNo.1において、クラッド材押し出し用の
口金を変えて、管状クラッドを図1に示す形状に押し出
したこと以外は同様に行って、本発明の光伝送チューブ
を製造した。管状クラッドの各部の寸法は、図1(b)
に示す寸法a,b,c,dがa=6.5mm、b=1m
m、c=8mm、d=7mmとなるようにした。
【0049】この光伝送チューブについて、参考例1と
同様にして側面輝度の測定を行ったところ、参考例1の
No.1と全く同様の結果が得られた。なお、測定に当
り、この光伝送チューブを測定用テーブルに両面テープ
でそのまま固定したが、固定に要する時間は10秒で十
分であり、位置決めのための調整も、取り付けのための
部材も全く不要であった。
【0050】これに対して、参考例1のNo.1の光伝
送チューブでは、測定用テーブルへの取り付けに当り、
図3(c)に示すような取り付け部材が必要であり、位
置決めの際には、発光させた状態で目視で垂直方向に光
が出るように位置決めしたが、固定には5分の時間を要
した。また、当然のことながら、取り付け部材の部分か
らは発光が得られなかった。
【0051】この結果から、本発明の光伝送チューブが
格段に施工性に優れることが明らかである。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の光伝送チュ
ーブによれば、側面から指向性のある光を放出させて、
輝度を効果的に高めることができる。しかも、本発明の
光伝送チューブは位置決めが容易で施工性に優れ、施工
に必要な部品数を低減して、安価にかつ短時間で容易に
施工することができる。
【0053】また、本発明の光伝送チューブの製造方法
によれば、このような光伝送チューブを高い生産性にて
容易かつ効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光伝送チューブの実施の形態を示し、
(a)図は斜視図、(b)図は(a)図のB−B線に沿
う断面図、(c)図は(b)図のC−C線に沿う断面図
である。
【図2】本発明の光伝送チューブの他の実施の形態を示
す断面図である。
【図3】従来の光伝送チューブを示し、(a)図は斜視
図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、
(c)図は取り付け方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 光伝送チュ
ーブ 2 コア 3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 管状クラッ
ド 4 反射層 5 反射性保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 64/00 C08G 64/00 C08L 33/08 C08L 33/08 Fターム(参考) 2H038 AA54 BA42 2H050 AA11 AA15 AB43Y AB45X AB50X AC01 AD00 4J002 AC011 AC031 AC061 AC081 AC091 BB031 BB061 BB121 BB151 BB171 BB181 BB221 BB241 BC031 BC032 BC071 BD041 BD101 BD121 BE021 BF021 BF051 BG041 BG051 BG061 BG081 CE001 CF061 CG011 CG041 CL001 CM041 CN031 CP031 CP032 DE136 DE146 DE236 DG046 DJ016 FD096 FD206 GP00 4J029 AA08 AA09 AB07 AC01 AE04 KH08 4J100 AB02P AB02Q AL03P CA01 CA04 JA35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状クラッドと、該管状クラッドの構成
    材料よりも高屈折率の材料で構成されるコアとを備える
    光伝送チューブにおいて、 該管状クラッドとコアとの間に該管状クラッドの長さ方
    向に延在する帯状の反射層を形成し、前記コアを通る光
    を該反射層で反射・散乱させて該反射層形成側と反対側
    の管状クラッド側周面から放出させるようにした光伝送
    チューブであって、 該管状クラッドの長さ方向に直交する断面の外周形状が
    非円形であることを特徴とする光伝送チューブ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該管状クラッドは前
    記断面の外周において、少なくとも1つの直線部分を有
    することを特徴とする光伝送チューブ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、該管状クラッドは前
    記断面の外周において、互いに直交する少なくとも2つ
    の直線部分を有することを特徴とする光伝送チューブ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、該管状クラッ
    ドは、前記直線の延在方向に突出する突条を有すること
    を特徴とする光伝送チューブ。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項におい
    て、該管状クラッドは、前記直線と交叉方向に突出する
    突条を有することを特徴とする光伝送チューブ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、前記管状クラッドが(メタ)アクリル系ポリマーよ
    りなり、前記コアがポリスチレン、ポリカーボネート又
    はスチレン−(メタ)アクリル共重合体よりなり、前記
    反射層が白色顔料又は散乱材を含む(メタ)アクリル系
    ポリマーよりなることを特徴とする光伝送チューブ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の光伝送チューブを製造する方法であって、 多色押出機を用い、コア材、クラッド材、及び反射材を
    該多色押出機に導入し、コア材を円柱状に、反射材をこ
    の円柱状コア材外周面上に帯状に、かつクラッド材を上
    記コア材及び反射材を覆う、断面の外周形状が非円形の
    チューブ状にそれぞれ同時に押し出すことを特徴とする
    光伝送チューブの製造方法。
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