JP2002367403A - 線状発光体 - Google Patents

線状発光体

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JP2002367403A
JP2002367403A JP2002099947A JP2002099947A JP2002367403A JP 2002367403 A JP2002367403 A JP 2002367403A JP 2002099947 A JP2002099947 A JP 2002099947A JP 2002099947 A JP2002099947 A JP 2002099947A JP 2002367403 A JP2002367403 A JP 2002367403A
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JP2002099947A
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Harutsura Tazawa
晴列 田澤
Hideo Sugiyama
秀夫 杉山
Itsuo Tanuma
逸夫 田沼
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向の出射光の角度分布が最適化され、側
周面から光をロスなく高指向性で放射できる高性能な線
状発光体を提供する。 【解決手段】 少なくとも一端に光入射部を有し、軸方
向に沿った周側面上に該光入射部からの入射光を反射す
る光反射層を有する透光性棒状体を少なくとも有してな
る線状発光体において、前記透光性棒状体の内周面の軸
方向に直交する断面における、外周の長さをLC(m
m)とし、前記光反射層の線幅をLW(mm)としたと
き、次式、0.01≦LW/LC≦0.2を満たす透光
性棒状体を少なくとも有する線状発光体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側周面から光をロ
スなく高指向性で放射可能な線状発光体に関し、特に室
内燈、車両のテールランプ等の車両用燈具として好適な
線状発光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、線状の発光が得られる発光体
としては、ネオン管や蛍光管等が知られている。これら
ネオン管や蛍光管は高電圧を必要とし、感電や漏電の危
険性があるため、例えば、水中や雨のかかる場所、又は
雪のかかる個所では使用することができず、しかも、ネ
オン管や蛍光管はガラス管で形成されているので、人や
車等が物理的に衝突して破損するおそれのある場所で
は、使用することができなかった。また、曲面状に彎曲
させるような恰好で使用する場合には、その曲率に合わ
せたガラス細工を行う必要があり、熟練を要し、その結
果コストの増大を招いていた。更に、消費電力が1m当
たり数十W程度と大きいため、長時間に亘って使用する
場合には、商用電源を利用できる場所でなければ使用で
きないという問題点があった。
【0003】近年、これらの問題を解決するものとし
て、可撓性チューブに透明コア液又は柔軟な透明ポリマ
ーを充填した光伝送チューブやプラスチック光ファイバ
ーを撚り合わせたものが提案されている。
【0004】即ち、上記提案は、光源から出射される光
を光伝送チューブ等に入射させ、数十mの長尺に亘りチ
ューブ側面から光を出射させるものであり、光源と発光
部とを分離できるため、水中や屋外、或いは爆発のおそ
れのある環境でも使用でき、しかも破損の危険性もな
く、更にガラス細工等の複雑で面倒な加工が不要であ
り、施工性も良好なものである。
【0005】しかしながら、このような光伝送チューブ
等は、数十m程度の長さに亘って発光させるもので、側
面の発光効率が低く、輝度を上げるには50〜250W
程度の高電力光源が必要である。また、側面発光を目的
として水中や屋外或いは爆発のおそれのある環境で使用
するには光源の防護対策が必要となり、これに伴って光
源装置自体が大型化し、収納場所が大幅に制限されてし
まうという問題がある。
【0006】一方、側周面から光を放射させるようにし
た線状発光体として、管状クラッドと、該管状クラッド
の構成材料よりも高屈折率の材料で構成されるコアとを
備え、該管状クラッドとコアとの間に該管状クラッドの
長さ方向に沿って帯状の反射層を形成し、前記コアを通
る光を該反射層で反射・散乱させて該反射層形成側と反
対側の管状クラッド側周面から放出させるようにした光
伝送チューブが近年注目されている。また、この線状発
光体の側周面からの発光量を長手方向で均一にするた
め、該帯状の反射層の幅を長さ方向で変化させることも
知られている(特開2000−39519号公報)。
【0007】前記光伝送チューブでは、反射層を管状ク
ラッドとコアとの間にチューブの長さ方向に沿って帯状
に形成してあり、光量の最も多いコア内部を通る強い光
がこの帯状の反射層で反射され、該反射層と反対側のチ
ューブ側周面から指向性の高い強い光として放出される
結果、著しく輝度が高くなり、非常に明るいものとな
る。
【0008】しかしながら、従来の線状発光体は、出射
光の指向性を所定方向に高めることができないため、輝
度視野角特性がやや劣り、十分満足できる性能を有する
ものが提供されていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、特に周方向
の出射光の角度分布が最適化され、側周面から光をロス
なく高指向性で放射することができる高性能な線状発光
体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するため、下記の線状発光体を提供する。
【0011】請求項1の発明は、少なくとも一端に光入
射部を有し、軸方向に沿った周側面上に該光入射部から
の入射光を反射する光反射層を有する透光性棒状体を少
なくとも有してなる線状発光体において、前記透光性棒
状体の内周面の軸方向に直交する断面における、外周の
長さをLC(mm)とし、前記光反射層の線幅をLW
(mm)としたとき、次式、0.01≦LW/LC≦
0.2を満たす透光性棒状体を少なくとも有することを
特徴とする線状発光体である。請求項2の発明は、光反
射層の線幅が、光入射部からの距離が長くなるに従い漸
次大きくなる請求項1に記載の線状発光体である。請求
項3の発明は、透光性棒状体の内周面の軸方向に直交す
る断面における光反射層の略中心と直交する方向におけ
る該光反射層からの反射光の輝度が200cd/m
上である請求項1又は2に記載の線状発光体である。請
求項4の発明は、断面の形状が真円形及び楕円形のいず
れかである請求項1乃至3のいずれかに記載の線状発光
体である。請求項5の発明は、線状発光体が、前記透光
性棒状体よりも低屈折率であって該透光性棒状体を被覆
する透光性クラッドと、該透光性棒状体における軸方向
に沿って周側面上に形成された光反射層を有してなる請
求項1乃至4のいずれかに記載の線状発光体である。請
求項6の発明は、透光性棒状体がアクリル樹脂で形成さ
れ、透光性クラッドが前記透光性棒状体よりも低屈折率
な透光性樹脂で形成され、光反射層が光散乱性粒子で形
成された請求項1乃至5のいずれかに記載の線状発光体
である。請求項7の発明は、光反射層を覆うようにして
透光性クラッド上に光反射性保護層を有する請求項1乃
至6のいずれかに記載の線状発光体である。請求項8の
発明は、透光性棒状体における光入射部に光を照射する
発光体を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の線状
発光体である。請求項9の発明は、車両用燈具として使
用される請求項1乃至8のいずれかに記載の線状発光体
である。請求項10の発明は、多色である請求項1乃至
9のいずれかに記載の線状発光体である。
【0012】本発明によれば、少なくとも一端に光入射
部を有し、軸方向に沿った周側面上に該光入射部からの
入射光を反射する光反射層を有する透光性棒状体を少な
くとも有し、前記透光性棒状体の内周面の軸方向に直交
する断面における、外周の長さをLC(mm)とし、前
記光反射層の線幅をLW(mm)としたとき、次式、
0.01≦LW/LC≦0.2を満たすことにより、周
方向の出射光の角度分布が最適化され、周方向に略直角
な高指向性のライン状の強い光が得られると共に、安全
性、耐熱性、耐候性、コストパフォーマンスに優れた線
状発光体が得られるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照して更に詳しく説明する。図1は、線状発光体の一例
を示す概略断面図であり、この線状発光体10は、透光
性棒状体1と、この透光性棒状体1の長手方向の一端に
設けられた反射体7と、他端に対面配置されたLED等
の光源12を備えている。なお、15はハウジングであ
る。
【0014】この線状発光体10においては、透光性棒
状体1の一端にのみ光源12(発光体)が設けられてお
り、この場合は、他端面に反射体7を設けることが好ま
しい。なお、本発明においては、透光性棒状体1の両端
に光源を設けることもできる。
【0015】前記透光性棒状体1の軸方向に直交する方
向の断面における、光反射溝側と対向する側(レンズ部
分)の形状は、光反射層の線幅、線状発光体の用途、目
的などに応じて適宜選定することができるが、真円形の
一部及び楕円形の一部のいずれかであることが好まし
い。
【0016】前記透光性棒状体1は、特に制限はなく、
目的に応じて適宜選定することができるが、図2,3に
示したように、少なくとも一端に光入射部を有する透光
性棒状体1と、該透光性棒状体1よりも低屈折率であっ
て該透光性棒状体を被覆する透光性クラッド3と、該透
光性棒状体における軸方向に沿って周側面上に形成され
た光反射層4とを有してなるものが好ましい。なお、光
反射層4は透光性棒状体1の表面から若干透光性棒状体
1の内部に侵入した状態で形成されていても構わない。
【0017】本発明においては、透光性棒状体の内周面
の軸方向に直交する断面における、外周の長さをLC
(mm)とし、前記光反射層の線幅をLW(mm)とし
たとき、次式、0.01≦LW/LC≦0.2を満た
し、特に0.1≦LW/LC≦0.2であることが好ま
しい。LW/LCが小さすぎると反射される光が少なく
なるため輝度が低くなり、一方、大きすぎると反射され
る光が多くなり輝度が高くなるが、これは光源から近距
離の場合であり、更に光源から離れた所では逆に輝度が
低くなり、いずれにしても周方向出射光の角度分布の最
適化が達成できない。
【0018】前記光反射層4の線幅LWは、透光性棒状
体の径及び長さにより異なり一概には規定できないが、
0.1〜50mm、好ましくは0.5〜20mm、より
好ましくは1〜10mmである。
【0019】また、光反射層の線幅LWが、光入射部か
らの距離が長くなるに従い(光源から遠ざかるほど)漸
次大きくなるように調整することが好ましく、具体的に
は、片側にLED等の光源を配置した場合には、光源か
ら遠ざかるほど光反射層の線幅を広くすることが好まし
い。更に、両端にLED等の光源を配置した場合には、
線状発光体の中央部へいくほど光反射層の線幅を広くす
ることが好ましい。なお、光反射層は1条に限られず、
複数条に形成しても構わない。
【0020】このように構成された線状発光体にあって
は、光源からの光が透光性棒状体の左端面から入った光
は、透光性棒状体とクラッドの界面で全反射が起こり、
光反射層によって線状発光体の側周面からロスが少な
く、効率よく放射され、透光性棒状体の内周面の軸方向
に直交する断面における光反射層の略中心と直交する方
向における該光反射層からの反射光の輝度が200cd
/m以上、好ましくは300cd/m以上、より好
ましくは400cd/m以上の高輝度が達成し得る。
【0021】ここで、透光性棒状体を構成する材料に
は、クラッド3を構成する材料(クラッド材)よりも屈
折率が高い透明材料が用いられ、一般的には、プラスチ
ック、エラストマーなどのなかから目的に応じて適宜選
択使用される。
【0022】具体的には、透光性棒状体を構成する材料
としては、固体状のものが好ましく、例えば、ポリスチ
レン、スチレン・メチルメタクリレート共重合体、(メ
タ)アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、アリルグリコ
ールカーボネート樹脂、スピラン樹脂、アモルファスポ
リオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリア
リレート、ポリサルホン、ポリアリルサルホン、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ジ
アリルフタレート、フッ素樹脂、ポリエステルカーボネ
ート、ノルボルネン系樹脂(ARTON)、脂環式アク
リル樹脂(オプトレッツ)、シリコーン樹脂、アクリル
ゴム、シリコーンゴムなどの透明材料が挙げられ、これ
らの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0023】前記クラッド材としては、透光性棒状体よ
りも屈折率の低い透明材料の中から選択することがで
き、プラスチックやエラストマーなどの有機材料が挙げ
られる。
【0024】前記グラッド材としては、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチル(メタ)アクリレ
ート、フッ化ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、フ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどが挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0025】前記透光性棒状体材料及びクラッド材のう
ち、透明性、屈折率等の光学特性、加工性などの面か
ら、透光性棒状体材料としては、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、スチレン−(メタ)アクリル共重合体(M
Sポリマー)などが好ましく、また、クラッド材として
は、(メタ)アクリル系ポリマーなどが好ましい。
【0026】透光性棒状体1の直径は、特に制限されな
いが、通常2〜30mm程度、特に5〜15mm程度で
あることが好ましい。また、クラッド3の肉厚は通常
0.05〜4mm、特に0.2〜2mm程度であること
が好ましい。
【0027】前記光反射層は、白色顔料や散乱材を含む
(メタ)アクリル系ポリマーで形成することが好まし
い。ここで、白色顔料や散乱材としては、シリコーン樹
脂粒子やポリスチレン樹脂粒子等の有機ポリマー粒子、
Al、TiO、SiO等の金属酸化物粒子、
BaSO等の硫酸塩粒子、CaCO等の炭酸塩粒子
などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を
併用して使用することができる。
【0028】反射効率や同時押出し加工性等を考慮した
場合、これら白色顔料や散乱材の粒子の平均粒径は0.
1〜200μm、特に0.5〜50μmであることが好
ましい。また、光反射層構成材料(反射材)中における
白色顔料や散乱材の含有量は0.5〜20質量%、特に
1〜10質量%であることが好ましい。
【0029】なお、図示を省略しているが、光反射層4
を覆うように、透光性クラッド3の外表面に光反射性保
護層を形成してもよい。このような光反射性保護層を形
成した線状発光体であれば、光反射層にピンホール等の
欠陥がある場合、この欠陥部分を通って光反射層4の裏
側に漏洩する光や光反射層4の側部から漏洩する光をこ
の光反射性保護層で反射することにより光の損失を低減
し得、光反射層4の反対側の輝度をより一層高めること
ができる。
【0030】この光反射性保護層の構成材料としては、
光反射層4から漏れた光を外部に透過させず、また、こ
の光を吸収せず、効率的に反射させるものが好ましく、
具体的には、銀、アルミニウム等の金属箔、金属シー
ト、又は光を散乱する上記したような散乱性粒子を分散
させた塗膜などを用いることができる。
【0031】このような線状発光体の透光性棒状体を製
造する方法としては、特に制限されないが、例えば、3
個のスクリューを有する3色押出機を用い、透光性棒状
体材料、クラッド材、及び白色顔料又は散乱材を含む反
射材を押出機に導入し、透光性棒状体材料を円柱状に、
反射材をこの円柱状透光性棒状体の外周面上に帯状に、
かつクラッド材を前記透光性棒状体材及び反射材を覆う
チューブ状に同時に押出すに際し、押出しスクリューの
回転数を変化させるなどして反射材の押出し量を変化さ
せて、長さ方向に幅の異なる帯状の光反射層4を透光性
棒状体と透光性クラッド3との間に押出せばよい。
【0032】この方法によれば、屈折率や物性の異なる
3種の材料を同時に押出し、3種の機能を持った積層構
造体を一度に成形することができ、成形速度が速く、し
かも各材料が軟化状態で積層されるため、各層間の密着
性にも優れた透光性棒状体を効率よく製造することがで
きる。
【0033】光反射性保護層を形成する場合には、前記
押出し成形後に金属箔や金属シートを貼着したり、散乱
性粒子を分散させた塗料を塗布したりすればよいが、同
時押出しにより光反射性保護層を形成することも可能で
ある。
【0034】本発明では、透光性棒状体の端面のうち、
LED等の光源と対面する端面を粗面としてもよい。こ
の端面と垂直な面との交叉角度は50度以下、好ましく
は10〜50度、より好ましくは20〜40度である。
【0035】本発明の線状発光体は、光源に用いるLE
Dの色を変えることにより、様々な色に発光させること
ができ、多色化が可能である。例えばRGB3色LED
を用いると、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(R+
G+B)、黄(R+G)、紫(R+B)、コバルトブル
ー(G+B)の7色の色替えが可能である。
【0036】本発明の線状発光体は、上述したように、
周方向の出射光の角度分布が最適化され、側周面から光
をロスなく高指向性で放射することができると共に、安
全性、耐熱性、耐候性、コストパフォーマンスに優れた
ライン状の発光体が実現できるので、ネオン管代替(例
えば、ゲーム機、パチンコなど)、建築照明部品(例え
ば、階段、手すりの照明、浴槽の手すりなど)、道路資
材(例えば、道路標識、看板、停止線、道路鋲など)、
自動車部品(例えば、ドア、ステップ、テールランプ、
サイドミラー、室内外の照明など)、おもちゃなどに幅
広く用いることができる。これらの中でも、自動車部品
に好適である。
【0037】前記自動車部品への使用例として、例え
ば、下記図4〜図16に示すものが挙げられる。図4及
び図5は、自動車のヘッドライド20の側面に透光性棒
状体1を含む線状発光体10を配置したものである。こ
れによれば、線状発光体10は多色表示可能であり、点
滅させることによりウインカーとしての役割を果たすこ
とも可能である。なお、図5中12は光源、15はハウ
ジングである。
【0038】図6及び図7は、自動車の折り畳み式サイ
ドミラー21の裏側に透光性棒状体1を含む線状発光体
10を配置したものである。これによれば、デザイン性
に優れ、線状発光体が多色表示可能であるため、点滅さ
せることによりウインカーとしての役割を果たすことも
可能である。なお、図7中12は光源、15はハウジン
グである。
【0039】図8及び図9は、自動車のバックライト2
2に透光性棒状体1を含む線状発光体10を3本配置し
たものである。透光性棒状体1は自由に湾曲させること
が可能であるため、車体の形に合わせてスムーズに取り
付けることができる。なお、図9中12は光源、15は
ハウジングである。
【0040】図10〜図12は、自動車のヘッドライト
23にリング状に形成した透光性棒状体1を含む線状発
光体10を配置したものである。図11(A),(B)
に示したように、リング状の透光性棒状体1の両端部に
内部に光源12を備えたソケット15を取り付けてい
る。また、図12(A),(B)に示したように、リン
グ状の透光性棒状体1の径方向の2箇所にカット部を形
成し、該カット部に光源12を配置している。なお、図
11,12中12は光源、15はハウジングである。
【0041】図13及び図14は、ワゴン車の異形ヘッ
ドランプ23に透光性棒状体1を含む線状発光体10を
3本配置したものである。透光性棒状体1は自由に湾曲
させることが可能であるため、車体の形に合わせてスム
ーズに取り付けることができる。なお、図14中12は
光源、15はハウジングである。
【0042】図15及び図16は、車の後部に取り付け
たハイマウントストップランプ30を示し、図15は、
従来のランプ式のハイマウントストップランプ30であ
る。図16は、線状発光体10をハイマウントストップ
ランプとして取り付けた状態を示す斜視図である。な
お、図中31は窓ガラスである。図16に示した本発明
の線状発光体10をハイマウントストップランプに用い
ると従来のストップランプに比べて突出部がなくなり、
スペースをとらず、デザイン的にも優れたものである。
【0043】以上、本発明の線状発光体について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されず、例えば、
透光性棒状体の外周面の長手方向に沿って切欠き、溝、
粗面部などを設け、入射光を散乱させる手段を併用して
もよく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更しても差支えない。
【0044】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0045】〔実施例1〕200t型射出成形機を用い
て、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)ペレットを、
φ14mm、長さ20cmのロッド用金型内に、スクリ
ュー温度220〜240℃、金型温度60℃で射出成形
し、透光性棒状体を作製した。この透光性棒状体の長さ
方向に線幅1mm、3mm、5mm、7mmの光反射膜
(白線;SG100、TiOを33.3質量%含有ア
クリルウレタン系塗料)をそれぞれ塗布形成した。
【0046】得られた透光性棒状体につき、光源として
LED(赤色、HPWT−DH00;50mA)を2個
用い、片側から入射し、光源側から40cmの位置での
輝度視野角特性について、視野角を発光面の正面(0
度)から±60度まで変えたときの周方向輝度分布及び
長さ方向の輝度分布をミノルタ色彩色差計CS100を
用いて測定した。結果を表1,2及び図17,18に示
す。
【0047】
【表1】 周方向の輝度分布
【0048】
【表2】 長さ方向の輝度分布
【0049】〔実施例2〕実施例1と同様にして、直径
12mm、長さ50cmと100cmの透光性棒状体を
作製した。これら透光性棒状体の長さ方向に線幅1.2
mm、3.5mm、6mm、8mmの光反射膜(白線;
SG100、TiOを33.3質量%含有アクリルウ
レタン系塗料)をそれぞれ塗布形成した。
【0050】得られた透光性棒状体について、軸方向の
長さと側面輝度(cd/m)との関係を、光源として
LED(赤色、HPWT−DH00)を2個ずつ(合計
4個)用い、両端から入射し、視野角(θ)0度での発
光面の輝度(cd/m)をミノルタ色彩色差計CS1
00を用いて測定した。結果を表3(長さ100c
m)、表4(長さ50cm)及び図19,20に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、光反射層の線幅を適正
化することにより、周方向の出射光の角度分布が最適化
され、周方向に略直角な高指向性のライン状の強い光が
得られると共に、安全性、耐熱性、耐候性、及びコスト
パフォーマンスに優れた線状発光体が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の線状発光体の一例を示す概略
断面図である。
【図2】図2は、透光性棒状体の軸方向概略断面図であ
る。
【図3】図3は、透光性棒状体の周方向概略断面図であ
る。
【図4】図4は、自動車のヘッドライドの側面に線状発
光体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図5】図5は、図4のヘッドライト部の部分拡大図で
ある。
【図6】図6は、自動車の折り畳み式サイドミラーの裏
側に線状発光体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図7】図7は、図6のサイドミラー部の部分拡大図で
ある。
【図8】図8は、自動車のバックライトに線状発光体を
配置した使用例を示す斜視図である。
【図9】図9は、図8のバックライト部の部分拡大図で
ある。
【図10】図10は、自動車のヘッドライトにリング状
に形成した線状発光体を配置した使用例を示す斜視図で
ある。
【図11】図11(A)は図10の線状発光体の拡大
図、図11(B)は図10の線状発光体の側面図であ
る。
【図12】図12(A)は図10の線状発光体の拡大
図、図12(B)は図10の線状発光体の側面図であ
る。
【図13】図13は、ワゴン車の異形ヘッドランプに線
状発光体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図14】図14は、図13のサイド部の部分拡大図で
ある。
【図15】図15は、従来の車の後部に取り付けたハイ
マウントストップランプを示す概略斜視図である。
【図16】図16は、本発明の線状発光体をハイマウン
トストップランプとして用いた状態の一例を示す概略斜
視図である。
【図17】図17は、実施例1の視野角度と輝度と関係
を示したグラフである。
【図18】図18は、実施例1の視野角度と輝度と関係
を示したグラフである。
【図19】図19は、実施例2の軸方向長さと側面輝度
との関係を示したグラフである。
【図20】図20は、実施例2の軸方向長さと側面輝度
との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 透光性棒状体 3 透光性クラッド 4 光反射層 10 線状発光体 12 光源 15 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21W 101:08 F21Y 101:00 101:14 F21S 1/00 F F21Y 101:00 F21Q 1/00 E N (72)発明者 杉山 秀夫 東京都東村山市美住町1−19−1 (72)発明者 田沼 逸夫 埼玉県狭山市柏原3405−181 Fターム(参考) 2H038 BA42 3K039 LB01 LB05 LC05 LD06 LE17 3K040 AA02 CA05 3K080 AA01 AB02 BA07 BB19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に光入射部を有し、軸方
    向に沿った周側面上に該光入射部からの入射光を反射す
    る光反射層を有する透光性棒状体を少なくとも有してな
    る線状発光体において、 前記透光性棒状体の内周面の軸方向に直交する断面にお
    ける、外周の長さをLC(mm)とし、前記光反射層の
    線幅をLW(mm)としたとき、次式、0.01≦LW
    /LC≦0.2を満たす透光性棒状体を少なくとも有す
    ることを特徴とする線状発光体。
  2. 【請求項2】光反射層の線幅が、光入射部からの距離が
    長くなるに従い漸次大きくなる請求項1に記載の線状発
    光体。
  3. 【請求項3】 透光性棒状体の内周面の軸方向に直交す
    る断面における光反射層の略中心と直交する方向におけ
    る該光反射層からの反射光の輝度が200cd/m
    上である請求項1又は2に記載の線状発光体。
  4. 【請求項4】 断面の形状が真円形及び楕円形のいずれ
    かである請求項1乃至3のいずれかに記載の線状発光
    体。
  5. 【請求項5】 線状発光体が、前記透光性棒状体よりも
    低屈折率であって該透光性棒状体を被覆する透光性クラ
    ッドと、該透光性棒状体における軸方向に沿って周側面
    上に形成された光反射層を有してなる請求項1乃至4の
    いずれかに記載の線状発光体。
  6. 【請求項6】 透光性棒状体がアクリル樹脂で形成さ
    れ、透光性クラッドが前記透光性棒状体よりも低屈折率
    な透光性樹脂で形成され、光反射層が光散乱性粒子で形
    成された請求項1乃至5のいずれかに記載の線状発光
    体。
  7. 【請求項7】 光反射層を覆うようにして透光性クラッ
    ド上に光反射性保護層を有する請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の線状発光体。
  8. 【請求項8】 透光性棒状体における光入射部に光を照
    射する発光体を有する請求項1乃至7のいずれかに記載
    の線状発光体。
  9. 【請求項9】 車両用燈具として使用される請求項1乃
    至8のいずれかに記載の線状発光体。
  10. 【請求項10】 多色である請求項1乃至9のいずれか
    に記載の線状発光体。
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