JP2002367404A - 線状発光体 - Google Patents

線状発光体

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JP2002367404A
JP2002367404A JP2002099951A JP2002099951A JP2002367404A JP 2002367404 A JP2002367404 A JP 2002367404A JP 2002099951 A JP2002099951 A JP 2002099951A JP 2002099951 A JP2002099951 A JP 2002099951A JP 2002367404 A JP2002367404 A JP 2002367404A
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linear
groove
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transmitting rod
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Harutsura Tazawa
晴列 田澤
Hideo Sugiyama
秀夫 杉山
Itsuo Tanuma
逸夫 田沼
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向の出射光の角度分布が最適化され、側
周面から光をロスなく高指向性で放射できる高性能な線
状発光体を提供する。 【解決手段】 少なくとも一端に光入射部を有し、軸方
向に沿った周側面上に該光入射部からの入射光を反射す
る光反射溝を有する透光性棒状体を少なくとも有してな
る線状発光体において、前記線状発光体の軸方向に直交
する軸と、前記光反射溝における光入射面とのなす角度
θ(度)が、30≦θ≦60であることを特徴とする線
状発光体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側周面から光をロ
スなく高指向性で放射可能な線状発光体に関し、特に室
内燈、車両のテールランプ等の車両用燈具として好適な
線状発光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、線状の発光が得られる発光体
としては、ネオン管や蛍光管等が知られている。これら
ネオン管や蛍光管は高電圧を必要とし、感電や漏電の危
険性があるため、例えば、水中や雨のかかる場所、又は
雪のかかる個所では使用することができず、しかも、ネ
オン管や蛍光管はガラス管で形成されているので、人や
車等が物理的に衝突して破損するおそれのある場所で
は、使用することができなかった。また、曲面状に彎曲
させるような恰好で使用する場合には、その曲率に合わ
せたガラス細工を行う必要があり、熟練を要し、その結
果コストの増大を招いていた。更に、ネオン管や蛍光管
は消費電力が1m当たり数十W程度と大きいため、長時
間に亘って使用する場合には、商用電源を利用できる場
所でなければ使用できないという問題点があった。
【0003】近年、これらの問題を解決するものとし
て、可撓性チューブに透明コア液又は柔軟な透明ポリマ
ーを充填した光伝送チューブやプラスチック光ファイバ
ーを撚り合わせたものが提案されている。
【0004】即ち、上記提案は、光源から出射される光
を光伝送チューブ等に入射させ、数十mの長尺に亘りチ
ューブ側面から光を出射させるものであり、光源と発光
部とを分離できるため、水中や屋外、或いは爆発のおそ
れのある環境でも使用でき、しかも、破損の危険性もな
く、また、ガラス細工等の複雑で面倒な加工が不要であ
り、施工性も良好なものである。
【0005】しかしながら、このような光伝送チューブ
等は、数十m程度の長さに亘って発光させるもので、側
面の発光効率が低く、輝度を上げるには50〜250W
程度の高電力光源が必要である。また、側面発光を目的
として水中や屋外或いは爆発の虞れのある環境で使用す
るには光源の防護対策が必要となり、これに伴って光源
装置自体が大型化し、収納場所が大幅に制限されてしま
うという問題がある。
【0006】一方、側周面から光を放射させるようにし
た線状発光体として、管状クラッドと、該管状クラッド
の構成材料よりも高屈折率の材料で構成されるコアとを
備え、該管状クラッドとコアとの間に該管状クラッドの
長さ方向に沿って帯状の反射層を形成し、前記コアを通
る光を該反射層で反射・散乱させて該反射層形成側と反
対側の管状クラッド側周面から放出させるようにした光
伝送チューブが近年注目されている。また、この線状発
光体の側周面からの発光量を長手方向で均一にするた
め、該帯状の反射層の幅を長さ方向で変化させることも
知られている(特開2000−39519号公報)。
【0007】前記光伝送チューブでは、反射層を管状ク
ラッドとコアとの間にチューブの長さ方向に沿って帯状
に形成してあり、光量の最も多いコア内部を通る強い光
がこの帯状の反射層で反射され、該反射層と反対側のチ
ューブ側周面から指向性の高い強い光として放出される
結果、著しく輝度が高くなり、非常に明るいものとな
る。
【0008】しかしながら、従来の光伝送チューブより
なる線状発光体にあっては、反射層の反射効率が高いた
めに、光伝送体の周面からの発光効率がやや低く、ま
た、輝度視野角特性がやや劣り、反射層を設けても、軸
方向の指向性を備えつつ、かつ輝度を向上させるには限
界があり、著しく高い輝度が要求される分野(又は製
品)への応用が困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、光反射溝の
光反射面角度を適正化することにより、特に軸方向の出
射光の角度分布が最適化され、側周面から光を高指向性
で放射することができる高品質な線状発光体を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するため、下記の線状発光体を提供する。
【0011】請求項1の発明は、少なくとも一端に光入
射部を有し、軸方向に沿った周側面上に該光入射部から
の入射光を反射する光反射溝を有する透光性棒状体を少
なくとも有してなる線状発光体において、前記線状発光
体の軸方向に直交する軸と、前記光反射溝における光入
射面とのなす角度θ(度)が、30≦θ≦60であるこ
とを特徴とする線状発光体である。請求項2の発明は、
角度θ(度)が、光入射部からの距離が長くなるに従い
漸次大きくなる請求項1に記載の線状発光体である。請
求項3の発明は、光反射溝がV字形状及び逆円錐形状の
いずれかである請求項1又は2に記載の線状発光体。請
求項4の発明は、線状発光体が、前記透光性棒状体より
も低屈折率であって該透光性棒状体を被覆する透光性ク
ラッドを有してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の
線状発光体である。請求項5の発明は、光反射溝と対向
する方向における該光反射溝からの反射光の輝度が50
0cd/m以上である請求項1乃至4のいずれかに記
載の線状発光体である。請求項6の発明は、軸方向に直
交する方向の断面における、光反射溝側と対向する側の
形状が真円形の一部及び楕円形の一部のいずれかである
請求項1乃至5のいずれかに記載の線状発光体である。
請求項7の発明は、透光性棒状体における光入射部に光
を照射する発光体を有する請求項1乃至6のいずれかに
記載の線状発光体である。請求項8の発明は、車両用燈
具として使用される請求項1乃至7のいずれかに記載の
線状発光体である。請求項9の発明は、多色である請求
項1乃至8のいずれかに記載の線状発光体である。
【0012】本発明によれば、少なくとも一端に光入射
部を有し、軸方向に沿った周側面上に該光入射部からの
入射光を反射する光反射溝を有する透光性棒状体を少な
くとも有し、前記線状発光体の軸方向に直交する軸と、
前記光反射溝における光入射面とのなす角度θ(度)を
30≦θ≦60の範囲とすることにより、軸方向の出射
光の角度分布が最適化され、軸方向に略直角な高指向性
のライン状の強い光が得られると共に、安全性、耐熱
性、耐候性、コストパフォーマンスに優れた線状発光体
が得られるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照して更に詳しく説明する。図1は、線状発光体の一例
を示す概略断面図であり、この線状発光体10は、透光
性棒状体1と、この透光性棒状体1の長手方向の一端に
設けられた反射体7と、他端に対面配置されたLED等
の光源12を備えている。なお、15はハウジングであ
る。
【0014】この線状発光体10においては、透光性棒
状体1の一端にのみ光源12(発光体)が設けられてお
り、この場合は、他端面に反射体7を設けることが好ま
しい。なお、本発明においては、透光性棒状体1の両端
に光源を設けることもできる。
【0015】前記透光性棒状体1の軸方向に直交する方
向の断面における、光反射溝側と対向する側(レンズ部
分)の形状は、線状発光体の用途、目的などに応じて適
宜選定することができるが、真円形の一部及び楕円形の
一部のいずれかであることが好ましい。
【0016】前記透光性棒状体1は、特に制限はなく、
目的に応じて適宜選定することができるが、少なくとも
一端に光入射部を有する透光性棒状体1と、該透光性棒
状体1よりも低屈折率であって該透光性棒状体を被覆す
る透光性クラッド3とを有してなるものが好ましい。
【0017】この透光性棒状体1の外周面には、図2に
示したように、光入射部からの入射光を反射する光反射
溝8が所定間隔離間して多数設けられている。この光反
射溝8は、透光性棒状体1に達するようにクラッド3を
貫いて設けられている。
【0018】前記線状発光体の光反射溝8は、図3に示
したように、透光性棒状体1の軸方向に直交する軸と、
前記光反射溝における光入射面8aとのなす角度θ
(度)が、30≦θ≦60であり、好ましくは40≦θ
≦60、より好ましくは45≦θ≦55であることが好
ましい。前記角度θが小さすぎると、出射光の分布が光
源側に偏ってしまい、一方、大きすぎると、光源の他端
側に出射光の分布が偏り、いずれの場合も指向性が低下
し、輝度が低くなり、本発明の目的を達成できない。
【0019】前記光反射溝8の断面形状は、V字形状又
は逆円錐形状であることが好ましいが、必ずしも法線方
向において左右対称形状である必要はなく、光入射部か
らの距離、光源の配置数などに応じて適宜断面形状を調
整することが好ましい。
【0020】即ち、透光性棒状体の一端に光源を設けた
場合には、角度θ(度)が光入射部からの距離が長くな
るに従い漸次大きくなる(光反射溝の光入射面が光源か
らの距離が遠くなるほど傾斜して行く)ことが好まし
く、これにより、線状発光体の長手方向の発光光量分布
が均等化される。
【0021】従って、光反射溝の断面形状が法線方向に
おいて左右対称形状であれば、光反射溝の頂角は、前記
角度θの2倍となるが、上述したように、光反射溝の光
反射面と法線とのなす角θが異なる場合も含まれる(こ
の場合、頂角は角度θの2倍とはならない)。なお、光
反射溝の頂角は好ましくは60度〜120度、特に90
度〜110度の範囲であることが好ましい。
【0022】また、透光性棒状体の両端に光源を設けた
場合には、透光性棒状体の中央部へ行くほど光反射溝の
光入射面が傾斜して行くことが好ましく、これにより、
線状発光体の長手方向の発光光量分布が均等化される。
【0023】前記光反射溝8は、通常は、図4(A),
(B)に示したように、透光性棒状体1の軸方向の法線
位置に来るように形成されるが、図5(A),(B)に
示したように、透光性棒状体1の軸方向の法線から多少
角度を持つように形成することもできる。なお、前記光
反射溝8は、図示を省略しているが、図5(A),
(B)と逆方向に角度を持たせても構わない。
【0024】本発明にあっては、図6に示したように、
片側にLED等の光源12を配置した場合には、光反射
溝8の配置密度を光源12から遠ざかるほど高くするこ
とが好ましい。このようにすれば、線状発光体の長手方
向の発光光量分布が均等化され易い。
【0025】また、図7に示したように、両端にLED
等の光源12,12を配置した場合には、線状発光体の
中央部へいくほど光反射溝8の配置密度を高くすること
が好ましく、このようにすることにより、線状発光体の
長手方向の発光光量分布が均等化され易い。
【0026】前記光反射溝の幅は、特に制限されない
が、2〜8mm、溝の深さは0.1〜5mmであること
が好ましい。この場合、片側にLED等の光源を配置し
た場合には、光源から遠ざかるほど光反射溝幅を広く、
かつ溝深さを深くすることが好ましい。また、両端にL
ED等の光源を配置した場合には、線状発光体の中央部
へいくほど光反射溝幅を広く、かつ溝深さを深くするこ
とが好ましい。更に、溝間隔は、溝の光源からの位置、
光源の強さ、光源を一端に設けるか或いは両端に設ける
か、透光性棒状体の長さなどの条件により異なるが、通
常0.2〜4mmであることが好ましい。
【0027】前記光反射溝は、成形金型の表面に光反射
溝に対応する凸部を放電加工などにより作製し、透光性
棒状体を押出成形時に形成することができる。また、直
接研削により形成することもできる。
【0028】このように構成された線状発光体にあって
は、光源からの光が透光性棒状体の左端面から入った光
は、光反射溝によって散乱されて線状発光体の側周面か
らロスが少なく、効率よく側面放射され、光反射溝と対
向する方向における該光反射溝からの反射光の輝度が5
00cd/m以上、好ましくは600cd/m
上、より好ましくは800cd/m以上の高輝度が達
成し得る。
【0029】ここで、透光性棒状体を構成する材料に
は、透光性クラッドを構成する材料(クラッド材)より
も屈折率が高い透明材料が用いられ、一般的には、プラ
スチック、エラストマーなどから目的に応じて適宜選択
使用される。
【0030】具体的には、透光性棒状体を構成する材料
としては、固体状のものが好ましく、例えば、ポリスチ
レン、スチレン・メチルメタクリレート共重合体、(メ
タ)アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、アリルグリコ
ールカーボネート樹脂、スピラン樹脂、アモルファスポ
リオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリア
リレート、ポリサルホン、ポリアリルサルホン、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ジ
アリルフタレート、フッ素樹脂、ポリエステルカーボネ
ート、ノルボルネン系樹脂(ARTON)、脂環式アク
リル樹脂(オプトレッツ)、シリコーン樹脂、アクリル
ゴム、シリコーンゴムなどの透明材料が挙げられ、これ
らの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0031】前記クラッド材としては、透光性棒状体よ
りも屈折率の低い透明材料の中から選択することがで
き、プラスチックやエラストマーなどの有機材料が挙げ
られる。
【0032】グラッド材としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチル(メタ)アクリレー
ト、フッ化ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、
ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素
樹脂、シリコーン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合
体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレン
ゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどが挙げられ、
これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用い
ることができる。
【0033】上記透光性棒状体を構成する材料及びクラ
ッド材のうち、透明性、屈折率等の光学特性、加工性な
どの面から、コア材としては、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、スチレン−(メタ)アクリル共重合体(MS
ポリマー)などが好ましく、また、クラッド材として
は、(メタ)アクリル系ポリマーなどが好ましい。
【0034】透光性棒状体1の直径は、特に制限されな
いが、通常2〜30mm程度、特に5〜15mm程度で
あることが好ましい。また、透光性クラッド3の肉厚は
通常0.05〜4mm、特に0.2〜2mm程度である
ことが好ましい。
【0035】このような線状発光体の透光性棒状体を製
造する方法としては、特に制限されず、常法により、透
光性棒状体材料及びクラッド材を押出機に導入し、透光
性棒状体材料を円柱状に、かつクラッド材を上記透光性
棒状体を覆うチューブ状に同時に押出す、押出成形法な
どにより製造することができる。
【0036】本発明の線状発光体は、光源に用いるLE
Dの色を変えることにより、様々な色に発光させること
ができ、多色化が可能である。例えばRGB3色LED
を用いると、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(R+
G+B)、黄(R+G)、紫(R+B)、コバルトブル
ー(G+B)の7色の色替えが可能である。
【0037】本発明の線状発光体は、上述したように、
周方向の出射光の角度分布が最適化され、側周面から光
をロスなく高指向性で放射することができると共に、安
全性、耐熱性、耐候性、コストパフォーマンスに優れた
ライン状の発光体が実現できるので、ネオン管代替(例
えば、ゲーム機、パチンコなど)、建築照明部品(例え
ば、階段、手すりの照明、浴槽の手すりなど)、道路資
材(例えば、道路標識、看板、停止線、道路鋲など)、
自動車部品(例えば、ドア、ステップ、テールランプ、
サイドミラー、室内外の照明など)、おもちゃなどに幅
広く用いることができる。これらの中でも、自動車部品
に好適である。
【0038】前記自動車部品への使用例として、例え
ば、下記図8〜図20に示すものが挙げられる。図8及
び図9は、自動車のヘッドライド20の側面に透光性棒
状体1を含む線状発光体10を配置したものである。こ
れによれば、線状発光体10は多色表示可能であり、点
滅させることによりウインカーとしての役割を果たすこ
とも可能である。なお、図9中12は光源、15はハウ
ジングである。
【0039】図10及び図11は、自動車の折り畳み式
サイドミラー21の裏側に透光性棒状体1を含む線状発
光体10を配置したものである。これによれば、デザイ
ン性に優れ、線状発光体が多色表示可能であるため、点
滅させることによりウインカーとしての役割を果たすこ
とも可能である。なお、図11中12は光源、15はハ
ウジングである。
【0040】図12及び図13は、自動車のバックライ
ト22に透光性棒状体1を含む線状発光体10を3本配
置したものである。透光性棒状体1は自由に湾曲させる
ことが可能であるため、車体の形に合わせてスムーズに
取り付けることができる。なお、図13中12は光源、
15はハウジングである。
【0041】図14〜図16は、自動車のヘッドライト
23にリング状に形成した透光性棒状体1を含む線状発
光体10を配置したものである。図15(A),(B)
に示したように、リング状の透光性棒状体1の両端部に
内部に光源12を備えたソケット15を取り付けてい
る。また、図16(A),(B)に示したように、リン
グ状の透光性棒状体1の径方向の2箇所にカット部を形
成し、該カット部に光源12を配置している。なお、図
15,16中12は光源、15はハウジングである。
【0042】図17及び図18は、ワゴン車の異形ヘッ
ドライト23に透光性棒状体1を含む線状発光体10を
3本配置したものである。透光性棒状体1は自由に湾曲
させることが可能であるため、車体の形に合わせてスム
ーズに取り付けることができる。なお、図18中12は
光源、15はハウジングである。
【0043】図19及び図20は、車の後部に取り付け
たハイマウントストップランプ30を示し、図19は、
従来のランプ式のハイマウントストップランプ30であ
る。図20は、線状発光体10をハイマウントストップ
ランプとして取り付けた状態を示す斜視図である。な
お、図中31は窓ガラスである。図20に示した本発明
の線状発光体10をハイマウントストップランプに用い
ると従来のストップランプに比べて突出部がなくなり、
スペースをとらず、デザイン的にも優れたものである。
【0044】以上、本発明の線状発光体について詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、例
えば、透光性棒状体の外周面の長手方向に沿って光反射
層を設けてもよく、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変更しても差支えない。
【0045】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0046】〔実施例1、比較例1,2〕200t型射
出成形機を用いて、PMMA(ポリメタクリル酸メチ
ル)ペレットを、φ14mm、長さ20cmの内面の一
部に長さ方向に沿って光反射層形成用の凸部を有するロ
ッド用金型内に、スクリュー温度220〜240℃、金
型温度60℃で射出成形し、透光性棒状体を作製した。
【0047】得られた透光性棒状体の外周面には、溝幅
5mm、溝深さ0.5mm、溝間隔3.5mm、溝数5
7個のV字状溝が軸方向に均等に形成されている。な
お、溝角度は頂角で表しているが、この頂角の1/2が
線状発光体の軸方向に直交する軸と、前記光反射溝にお
ける光入射面とのなす角度θ(度)となる。
【0048】得られた透光性棒状体につき、光源として
LED(赤色、HPWT−DH00)を4個用い、片側
から入射し、29番目の溝位置(光源側から10cm)
の溝角の変化による輝度視野角特性について、視野角を
発光面の正面(0度)から±60度まで変えたときの発
光面の輝度(cd/m)をミノルタ色彩色度計CS1
00を用いて測定した。結果を表1及び図21に示す。
【0049】また、軸方向(長さ方向)の輝度分布(側
面輝度)について、光源としてLED(赤色、HPWT
−DH00)を4個用い、両端から入射し、視野角0度
での発光面の輝度(cd/m)をミノルタ色彩色差計
CS100を用いて測定した。結果を表2及び図22に
示す。なお、比較例1として、溝及び白線(反射防止
層;SG100、TiOを33.3質量%含有アクリ
ルウレタン系塗料)を設けないもの、比較例2として、
溝を設けず、白線(反射防止層)を設けたものについて
同様に測定した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】〔実施例2、比較例3,4〕光反射溝とし
て、V字状溝の代わりに逆円錐状溝を用いた以外は、実
施例1と同様にして溝角の変化による輝度視野角特性、
側面輝度を測定した。結果を表3,4及び図23,24
に示す。逆円錐形状溝は、溝幅3.0〜4.0mm、溝
深さ0.5mm、溝間隔3.5mmである。なお、溝角
度は頂角で表しているが、この頂角の1/2が線状発光
体の軸方向に直交する軸と、前記光反射溝における光入
射面とのなす角度θ(度)となる。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、軸方向の出射光の角度
分布が最適化され、軸方向に略直角な高指向性のライン
状の強い光が得られると共に、安全性、耐熱性、耐候
性、コストパフォーマンスに優れた、特に室内燈、車両
のテールランプ等の車両用燈具として好適な線状発光体
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の線状発光体の一例を示す概略
断面図である。
【図2】図2は、透光性棒状体の一例を示す概略断面図
である。
【図3】図3は、光反射溝の光入射面と直交軸とのなす
角度を説明する説明図である。
【図4】図4は、光反射溝の一例を示す(A)平面図と
(B)側面図である。
【図5】図5は、別の光反射溝の一例を示す(A)平面
図と(B)側面図である。
【図6】図6は、本発明の線状発光体の一例を示す正面
図である。
【図7】図7は、別の本発明の線状発光体の一例を示す
正面図である。
【図8】図8は、自動車のヘッドライドの側面に線状発
光体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図9】図9は、図8のヘッドライト部の部分拡大図で
ある。
【図10】図10は、自動車の折り畳み式サイドミラー
の裏側に線状発光体を配置した使用例を示す斜視図であ
る。
【図11】図11は、図6のサイドミラー部の部分拡大
図である。
【図12】図12は、自動車のバックライトに線状発光
体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図13】図13は、図12のバックライト部の部分拡
大図である。
【図14】図14は、自動車のヘッドライトにリング状
に形成した線状発光体を配置した使用例を示す斜視図で
ある。
【図15】図15(A)は図10の線状発光体の拡大
図、図15(B)は線状発光体の側面図である。
【図16】図16(A)は図10の線状発光体の拡大
図、図16(B)は線状発光体の側面図である。
【図17】図17は、自動車のヘッドライトに線状発光
体を配置した使用例を示す斜視図である。
【図18】図18は、図17のサイド部の部分拡大図で
ある。
【図19】図19は、従来の車の後部に取り付けたハイ
マウントストップランプを示す概略斜視図である。
【図20】図20は、本発明の線状発光体をハイマウン
トストップランプとして用いた状態の一例を示す概略斜
視図である。
【図21】図21は、実施例1及び比較例2の視野角度
と輝度と関係を示したグラフである。
【図22】図22は、実施例1及び比較例2の軸方向長
さと輝度との関係を示したグラフである。
【図23】図23は、実施例2及び比較例4の視野角度
と輝度と関係を示したグラフである。
【図24】図24は、実施例2及び比較例4の軸方向長
さと輝度との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 透光性棒状体 3 透光性クラッド 8 光反射溝 10 線状発光体 12 光源 15 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:02 F21Q 1/00 Z (72)発明者 杉山 秀夫 東京都東村山市美住町1−19−1 (72)発明者 田沼 逸夫 埼玉県狭山市柏原3405−181 Fターム(参考) 2H038 AA54 BA42 3K080 AA01 AB01 BA07 BB19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に光入射部を有し、軸方
    向に沿った周側面上に該光入射部からの入射光を反射す
    る光反射溝を有する透光性棒状体を少なくとも有してな
    る線状発光体において、 前記線状発光体の軸方向に直交する軸と、前記光反射溝
    における光入射面とのなす角度θ(度)が、30≦θ≦
    60であることを特徴とする線状発光体。
  2. 【請求項2】 角度θ(度)が、光入射部からの距離が
    長くなるに従い漸次大きくなる請求項1に記載の線状発
    光体。
  3. 【請求項3】 光反射溝がV字形状及び逆円錐形状のい
    ずれかである請求項1又は2に記載の線状発光体。
  4. 【請求項4】 線状発光体が、前記透光性棒状体よりも
    低屈折率であって該透光性棒状体を被覆する透光性クラ
    ッドを有してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の線
    状発光体。
  5. 【請求項5】 光反射溝と対向する方向における該光反
    射溝からの反射光の輝度が500cd/m以上である
    請求項1乃至4のいずれかに記載の線状発光体。
  6. 【請求項6】 軸方向に直交する方向の断面における、
    光反射溝側と対向する側の形状が真円形の一部及び楕円
    形の一部のいずれかである請求項1乃至5のいずれかに
    記載の線状発光体。
  7. 【請求項7】 透光性棒状体における光入射部に光を照
    射する発光体を有する請求項1乃至6のいずれかに記載
    の線状発光体。
  8. 【請求項8】 車両用燈具として使用される請求項1乃
    至7のいずれかに記載の線状発光体。
  9. 【請求項9】 多色である請求項1乃至8のいずれかに
    記載の線状発光体。
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