JP2001052508A - 乗物用照明装置 - Google Patents
乗物用照明装置Info
- Publication number
- JP2001052508A JP2001052508A JP11217456A JP21745699A JP2001052508A JP 2001052508 A JP2001052508 A JP 2001052508A JP 11217456 A JP11217456 A JP 11217456A JP 21745699 A JP21745699 A JP 21745699A JP 2001052508 A JP2001052508 A JP 2001052508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- lighting device
- optical waveguide
- core
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
置において、点灯時の視認性を維持しつつ、非点灯時に
乗物の外観に及ぼす影響を低減する。 【解決手段】 乗物用照明装置10は、光を伝播可能な
コア12及びコア12を被覆するクラッド14を有する
3個の光導波路部材16と、各光導波路部材16のコア
12の長手方向両露出端に隣接配置される計6個の光源
18とを備える。クラッド14の光透過性樹脂材料には
光散乱粒子群24が混入され、それにより光導波路部材
16は、コア12を伝播する光の一部分をクラッド14
を透過させて外部に積極的に放射できる。光導波路部材
16は、各々に設置した光源18の灯光色の設定によ
り、自動車の方向指示器、後退灯及び尾灯/制動灯のい
ずれかを構成できる。非点灯時には光導波路部材16を
通して自動車のボディパネルを実質的に変色なく透視で
きるので、自動車の外観に及ぼす影響を低減できる。
Description
関する。
は通常、前照灯、標識(信号)灯、室内灯等の様々な種
類の照明装置が設置されている。例えば、自動車の後部
に標識灯として設置される尾灯、制動灯、方向指示器及
び後退灯は、多くはリアコンビネーションランプと称す
る一体型照明装置の構造を有することが知られている。
これら後部標識灯は、個々の灯光色、光度等が各国で規
格化されており、日本ではJIS規格に基づき、通常は
無色電球を、赤、アンバ及び白のレンズ(リアコンビネ
ーションランプの場合はこれら3色に区分された一体型
レンズ)に組合せて構成されている。
ット数の電球を用いた直接照明装置を採用することは、
特に普通及び小型自動車では一般的である。この種の直
接照明装置からなる室内灯は、通常は電球にカバーやレ
ンズを装着して構成されるが、一般に光度が大きいの
で、普通及び小型自動車では夜間走行中の連続点灯が規
制されている。
用の後部標識灯は、赤、アンバ及び白の3色のレンズを
備えるので、非点灯時にも昼間であればレンズの色を容
易に視認できる。しかも各標識灯は、後方からの視認性
が良好な位置に設置されるので、レンズ色が車体色に色
感上の影響を及ぼし、美観を損なう懸念がある。したが
って、後部標識灯の形状及び寸法は、その非点灯時に外
観に及ぼす影響を考慮しつつ、点灯時の視認性を所定水
準に維持できる範囲で設計される傾向にあり、設計上の
自由度が低いものとなっている。
る乗物用室内灯は、光度が大きいために灯光自体の質感
及び高級感に乏しく、室内装飾の観点でもカバーやレン
ズによって美観が損なわれる場合がある。また、電球の
発熱を考慮して、乗員の身体が容易には接触しない位置
に設置場所が特定される傾向がある。さらに、夜間走行
中の連続点灯が規制されている状況では、特に運転者以
外の乗員に不都合をもたらす懸念がある。
て使用する場合にも、点灯時の視認性を所定水準以上に
維持しつつ、非点灯時に乗物の外観に及ぼす影響を低減
できる、設計上の自由度の高い乗物用照明装置を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、乗物の室内灯とし
て使用する場合にも、優れた質感及び高級感を有する照
明を実現でき、設置場所を問わず、しかも夜間走行中の
連続点灯が規制に抵触しないような乗物用照明装置を提
供することにある。
に、請求項1に記載の発明は、乗物に設置される照明装
置であって、光を伝播可能なコア、コアを被覆するクラ
ッド及びコアを伝播する光の一部分をクラッドを通して
外部に放射させる漏光手段を有する光導波路部材と、光
導波路部材のコアの少なくとも一つの露出端に隣接して
設置される光源とを具備する乗物用照明装置を提供す
る。
置される請求項1に記載の乗物用照明装置であって、光
導波路部材が実質的に透明又は少なくとも半透明であ
り、光源からの複数色の光をクラッドを通して互いに識
別可能に放射できる乗物用照明装置を提供する。請求項
3に記載の発明は、自動車のリアコンビネーションラン
プとして使用される請求項2に記載の乗物用照明装置で
あって、少なくとも3個の光導波路部材を備え、光源が
少なくとも3色の光のいずれかを、それら光導波路部材
の各々に供給する乗物用照明装置を提供する。
置される請求項1に記載の乗物用照明装置であって、光
導波路部材が細長い形状を有し、光導波路部材の少なく
とも長手方向一端に光源が設置される乗物用照明装置を
提供する。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の
乗物用照明装置において、光導波路部材の長手方向一端
に光源が設置され、光導波路部材がその側面及び長手方
向他端の双方から光を放射する乗物用照明装置を提供す
る。請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の
乗物用照明装置において、光導波路部材から放射される
光の方向を制御する配光部材をさらに具備する乗物用照
明装置を提供する。
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図1
は、本発明の第1の実施形態による乗物用照明装置10
の概略図、図2は、乗物用照明装置10の適用例を示す
自動車の後部外観図、図3は、乗物用照明装置10にお
ける光導波路部材の構造例を示す拡大図である。
ア12及びコア12を被覆するクラッド14を有する複
数の柱状の光導波路部材16と、各光導波路部材16の
コア12の、長手方向両端の露出端に隣接して配置され
る光源18とを備えて構成される。図示実施形態による
乗物用照明装置10は、自動車20の所要の後部標識灯
を一体化したリアコンビネーションランプ22として使
用できるものであって、3個の光導波路部材16a〜1
6cと、それら光導波路部材16a〜16cの各々に、
規格に基づく赤、アンバ及び白の3色の光のいずれかを
選択的に供給する6個の光源18a〜18fとを備え
る。
は、所定屈折率を有する光透過性材料から形成されるコ
ア12の外周面を、コア12の屈折率よりも低い屈折率
を有する光透過性樹脂材料から形成されるクラッド14
で被覆したものであり、通信用の光ファイバと同様の構
成を有する。さらに光導波路部材16は、コア12を伝
播する光の一部分を、クラッド14を透過させて外部に
積極的に放射させる漏光手段を備える。図示実施形態で
は漏光手段は、クラッド14の光透過性樹脂材料に混入
された光散乱粒子群24からなる。コア12を伝播する
光は、コア12とクラッド14との界面で通常は全反射
されるが、光散乱粒子群24の存在により、一部の光が
界面で散乱して、クラッド14を透過して外部に放射さ
れる。したがって光導波路部材16は、コア12の露出
端からコア12内に導入された光によって、その外周面
(すなわち側面)を高輝度に発光させることができる。
この種の光導波路部材16の構成は、側面発光型の光フ
ァイバとして知られており、例えば米国特許第4,42
2,719号や、本願出願人による特願平10−492
49号明細書等に開示されている。
イオード、白熱電球、蛍光灯等の種々の発光装置から構
成できる。特に発光ダイオードは、所望の灯光色を優れ
た発色で容易に得ることができ、かつ自動車搭載用途に
好適な低消費電力である利点がある。好ましくは光源1
8は、対応の光導波路部材16のコア12の露出端に可
及的に近接して配置され、例えばリフレクタ26やレン
ズ28(光源18fに関してのみ図示)を用いて、光を
コア12内に効率的に供給できるように構成される。な
お、乗物用照明装置10をリアコンビネーションランプ
22として使用する場合、複数の光源18a〜18f
は、自動車20のボディパネルの内側に設置できる。
16a〜16cは、各々に設置した光源18a〜18f
の灯光色の設定により、自動車20のリアコンビネーシ
ョンランプ22のうち、方向指示器、後退灯及び尾灯/
制動灯のいずれかをそれぞれ構成できる。例えば、光源
18a、18bの灯光色を赤にすれば、光導波路部材1
6aが尾灯及び制動灯として機能する。この場合、尾灯
機能は一方の光源18aの点灯により発揮され、制動灯
機能は両光源18a、18bの点灯により発揮される。
さらに、光源18c、18dの灯光色をアンバにすれ
ば、光導波路部材16bが方向指示器として機能し、光
源18e、18fの灯光色を白にすれば、光導波路部材
16cが後退灯として機能する。このような構成によれ
ば、方向指示器、後退灯及び尾灯/制動灯を選択的に点
灯できるだけでなく、これら各種標識灯を識別可能に同
時点灯することもできる。なお、光導波路部材16b、
16cのそれぞれの一方の光源18d、18fの灯光色
を赤にして、制動時に、それぞれの他方の光源18c、
18eが点灯していないことを条件にそれら光源18
d、18fも点灯させる構成とすれば、制動灯としての
発光面積を状況に応じて拡大することができる。
1.4〜2.0の屈折率を有する石英ガラス、光学ガラ
ス、ポリマー等の光透過性材料から形成できる。特に、
リアコンビネーションランプ22に適用する場合は、図
2に示すように自動車20のボディ形状に対応して撓曲
した光導波路部材16が必要となることが多いので、ポ
リマー製のコア12を採用することが望ましい。この場
合、アクリル系ポリマー、ポリメチルペンテン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル
−塩化ビニル共重合体等の、光透過性のポリマーを使用
できる。ポリマーの屈折率は例えば1.4〜1.7、全
光線透過率は例えば80%以上であることが好ましい。
12の屈折率よりも低い屈折率を有するアクリル系ポリ
マー、ポリメチルペンテン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体(FEP)等の光透過性樹脂材料から形成で
きる。光散乱粒子24は、たとえば、1.5〜3.0の
範囲の屈折率を有する、白色の無機粉末や着色顔料から
形成できる。白色無機粉末としては、硫酸バリウム(屈
折率=1.51)、マグネシア(屈折率=1.8)、チ
タニア(屈折率=2.6)等が好ましい。
部材16はさらに、コア12とクラッド14との間に、
両者を機械的及び光学的に接続する光透過性の接着剤層
30を備えることもできる。接着剤層30は、アクリル
系ポリマー、ポリメチルペンテン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体等の光透過性樹脂材料から形成される粘着剤、
ホットメルト接着剤、硬化型接着剤等の接着剤として構
成できる。また、光導波路部材16の輝度の低下を防止
するとともに輝度の均一性を高めるために、接着剤層3
0は、コア12の屈折率以上の屈折率を有する樹脂材料
から形成されることが好ましい。
自体、実質的に透明又は少なくとも半透明(わずかに白
濁)であり、光源18からの光を実質的に変色させず
に、コア12及びクラッド14(及び接着剤層30)を
通して外部に放射することができる。しかも、光源18
の非点灯時には、コア12及びクラッド14(及び接着
剤層30)による色感上の影響を受けることがほとんど
ない。特に、光導波路部材16が透明な場合は、光源1
8の非点灯時に光導波路部材16を横断方向へ透視で
き、その結果、自動車20のボディパネルを実質的に変
色なく透視できる。したがって、乗物用照明装置10を
リアコンビネーションランプ22として使用すれば、非
点灯時には自動車20の外観に及ぼす影響を極めて効果
的に低減することができる。
は、後述する製造方法により、多様な形状及び寸法に設
計することができる。例えば、図示のリアコンビネーシ
ョンランプ22のように、自動車20のボディパネルの
コーナ部分に設置可能な撓曲形状を付与することだけで
なく、リアウインドガラス32の枠の一部又は全体に沿
って線状に延設可能な光導波路部材16′を作製するこ
ともできる。この場合、光導波路部材16′は、ハイマ
ウントストップランプとして機能できる。このように乗
物用照明装置10は、自動車20等の乗物の外部の標識
灯として使用する場合に、点灯時の視認性を所定水準以
上に維持できるだけでなく、設計上の自由度が極めて高
いものである。
ンビネーションランプ22として使用する場合、各光導
波路部材16は、実質的に透明な接着剤を介して、自動
車20のボディパネルに固着することができる。或いは
図5に示すように、光導波路部材16を各々に受容可能
な3個の溝34を有した固定具36を介して、自動車2
0のボディパネルに固定することもできる。この場合、
各光導波路部材16は、実質的に透明な接着剤を介して
固定具36に固着され、非点灯時には固定具36の色が
各光導波路部材16を通して視認される。したがって固
定具36を、車体色に適合する色に塗装すればよい。
形態で自動車20のボディパネルに設置できるが、衝
撃、汚損等に対する保護の目的で、クラッド14のさら
に外側に実質的透明な被覆部材(図示せず)を設置する
こともできる。特に、コア12がアクリル系ポリマーか
ら形成される場合は、太陽光によるコア12の黄変を防
止するために、クラッド14自体又はそのような被覆部
材を、フッ素系ポリマーに添加剤として酸化チタンを混
入した材料から形成することが有利である。
ネーションランプ22として使用可能な乗物用照明装置
10の各種変形例を示す。図6に示す乗物用照明装置1
0′は、尾灯/制動灯、方向指示器及び後退灯のそれぞ
れが、比較的細い複数の光導波路部材16a〜16cの
バンドルからなる光導波路組立体38a〜38cから構
成されるものである。尾灯/制動灯を構成する光導波路
組立体38aには、複数の光導波路部材16aの長手方
向両端のコア露出端に隣接してそれぞれ設置される複数
の赤色光源18a、18bを各々に有する光源組立体4
0a、40bが併設される。方向指示器を構成する光導
波路組立体38bには、複数の光導波路部材16bの長
手方向一端のコア露出端に隣接してそれぞれ設置される
複数のアンバ色光源18cを有する光源組立体40cが
併設される。複数の光導波路部材16bの長手方向他端
のコア露出端は、ミラー42によって遮蔽される。後退
灯を構成する光導波路組立体38cには、複数の光導波
路部材16cの長手方向一端のコア露出端に隣接してそ
れぞれ設置される複数の白色光源18dを有する光源組
立体40dが併設される。複数の光導波路部材16cの
長手方向他端のコア露出端は、ミラー42によって遮蔽
される。
よっても、図1の乗物用照明装置10と同等の作用効果
が奏されることは理解されよう。特に乗物用照明装置1
0′では、各種標識灯の各々に複数の光導波路部材16
及び光源18を使用したので、輝度を容易に高めること
ができる。また、光源18を配置しない側の光導波路部
材16のコア露出端に設置されるミラー42も、輝度の
増加に寄与する。
灯/制動灯を構成する光導波路部材16aの長手方向両
端のコア露出端のそれぞれにに隣接して、複数(図では
2個)の光源18a、18bをそれぞれに内蔵する光源
組立体44a、44bが併設される。このような構成に
よれば、比較的大きな光導波路部材16aの輝度を十分
に高めることができる。また、方向指示器を構成する光
導波路部材16b及び後退灯を構成する光導波路部材1
6cは、いずれも適当に曲折されて、それぞれに光源1
8c、18d及び光源18e、18fが併設されてい
る。
による乗物用照明装置50を示す。乗物用照明装置50
は、光を伝播可能なコア52及びコア52を被覆するク
ラッド54を有する複数の細長い線状の光導波路部材5
6と、各光導波路部材56のコア52の、少なくとも長
手方向一端の露出端に隣接して配置される光源58(又
は複数の光源を内蔵する光源組立体58)とを備えて構
成される。図示実施形態による乗物用照明装置50は、
自動車等の乗物の室内灯として使用できるものであっ
て、各光導波路部材56に所望灯光色の光源58を併設
できる。
は、前述した乗物用照明装置10の光導波路部材16と
同様の構成を有し、漏光手段として、クラッド54の光
透過性樹脂材料に混入された光散乱粒子群60を備え
る。また、乗物用照明装置50の光源58は、前述した
乗物用照明装置10の光源18と同様の構成を有するこ
とができる。乗物用照明装置50を乗物の室内灯として
使用する場合、光導波路部材56は、乗物の内装壁62
の継ぎ目等に例えば接着剤等の一般的な固定手段を介し
て固定できる。特に、乗物用照明装置50を間接照明的
に使用する場合は、シェード状の配光部材64を用い
て、光導波路部材56の下方及び側方を覆うとともに、
光導波路部材56から放射される光の方向を上方へ制御
することが好ましい。また光源58は、内装壁62の内
部に埋め込んで設置できる。
発光ダイオードや電球等の光源58による光を、光導波
路部材56を通して側面放射するものであるから、それ
自体が構造的には間接照明であると言える。したがっ
て、乗物用照明装置50を乗物の室内灯として使用すれ
ば、従来の電球を使用した直接照明装置からなる乗物用
室内灯に比べて、輝度が小さく、質感及び高級感に富む
柔らかな照明を実現することができる。また非点灯時に
は、特に光導波路部材56が透明の場合に顕著な作用効
果として、光導波路部材56を通して乗物の内装壁62
を実質的に変色なく透視できるので、室内装飾としても
美観を損なうことがない。特に、上記した配光部材64
等を用いれば、高級感に富む内装仕上げが可能である。
は、後述する製造方法により、多様な形状及び寸法に設
計することができる。したがって乗物用照明装置50
は、例えば図10〜図14に示すように、乗物の室内の
様々な場所に設置することができる。図10は、乗物の
天井の内装壁66に設置される乗物用照明装置50の一
例を示す。図10では、3つの光導波路部材56の各々
の長手方向一端のコア露出端に隣接して光源(又は光源
組立体)58が配置されており、1つの光導波路部材5
6と1つの光源(又は光源組立体)58との組合せを1
つの独立した乗物用照明装置50として見なすことがで
きる。各光導波路部材56の長手方向他端には、コア露
出端を遮蔽するミラー68が取付けられている。この設
置例では、前述した配光部材64等を用いて間接照明的
に設置することが、外観及び照明の高級感を向上させる
観点で特に好ましい。
される乗物用照明装置50の幾つかの例を示す。図11
(a)では、ドアの把手上方で内装壁70にデザインと
して形成された曲線溝に沿って、1つの光導波路部材5
6と1つの光源(又は光源組立体)58と1つのミラー
68とを有する乗物用照明装置50aが設置されてい
る。この設置例では、夜間走行中に連続点灯しても運転
操作に支承を来さない程度の輝度で、乗員の手元を柔ら
かに照らす照明が得られるので便利である。また、乗員
の身体に接触し易い位置への設置であるにも関わらず、
発光する光導波路部材56自体は熱を殆ど生じないの
で、温覚による不快感は排除される。さらに図11
(a)では、同様の構成を有する乗物用照明装置50b
が、ドアの内装壁70の下端縁に設置されている。この
設置例では、例えば夜間乗降時に足元を効果的に照明す
ることができる。
壁70にデザインとして形成された直線溝に沿って、1
つの光導波路部材56と2つの光源(又は光源組立体)
58とを有する乗物用照明装置50cが設置されてい
る。この設置例では、上記した乗物用照明装置50aと
同様の作用効果が奏される。また、1つの光導波路部材
56と1つの光源(又は光源組立体)58と1つのミラ
ー68とを有する乗物用照明装置50dが、ドアの内装
壁70の後端縁に設置されている。この設置例では、例
えば光源58に赤色灯を使用することにより、夜間のド
ア開放時に後方からの視認性を高めることができる。
れる乗物用照明装置50の一例を示す。図12では、床
の乗降側の両縁に沿って、1つの光導波路部材56と1
つの光源(又は光源組立体)58とを有する乗物用照明
装置50が設置されている。この設置例では、例えば夜
間乗降時に足元を効果的に照明することができる。ま
た、光源58を設置しない側の光導波路部材56のコア
露出端52aからは、コア52を伝播する光が放射され
るので、前部座席の乗員の足元をさらに効果的に照明す
ることができる。
設置される乗物用照明装置50の幾つかの例を示す。図
13では、一対の前部座席74の下端後縁に沿って、1
つの光導波路部材56と1つの光源(又は光源組立体)
58と1つのミラー68とを有する乗物用照明装置50
がそれぞれ設置されている。また、後部座席76の下端
前縁に沿って、1つの光導波路部材56と2つの光源
(又は光源組立体)58とを有する乗物用照明装置50
が設置されている。この設置例では、後部座席の乗員の
足元を効果的に照明することができる。
に設置される乗物用照明装置50の幾つかの例を示す。
図14では、荷室の床面の内装壁78の前後端に、1つ
の光導波路部材56と2つの光源(又は光源組立体)5
8とを有する乗物用照明装置50がそれぞれ設置されて
いる。また、荷室ドアの内装壁80に、1つの光導波路
部材56と1つの光源(又は光源組立体)58と1つの
ミラー68とを有する乗物用照明装置50が設置されて
いる。この設置例では、荷室を効果的に照明することが
できる。
波路部材の製造方法の一例を簡単に説明する。まず、コ
アの原料としてアクリルモノマー(混合物又はモノマー
単体)を、少なくとも長手方向一端に開口部を有するチ
ューブ状の反応容器に充填する。次に、反応容器の他端
側から開口端に向けて、反応温度以上の温度でアクリル
モノマーを順送りに加熱し、アクリルモノマーを長手方
向へ漸進的に反応させる。加熱作業は、アクリルモノマ
ーをガスで加圧しながら行う。なお開口端までの加熱が
完了した後、反応容器全体をさらに数時間加熱して、反
応を完全に終了させることが好ましい。
は、コアの長さ方向一端から他端まで均一な重合体とす
ることができ、良好な光伝送性能と、撓みに対する十分
な機械的強度とを有するので、比較的長尺(例えば2m
以上)の長さの光導波路部材を形成するのに特に適して
いる。また、コアの横断面形状は、例えば、円形、楕円
形、半円形、半円より大きな弓形等、コアの可撓性を維
持可能な様々な形状とすることができる。横断面形状が
円形の場合、コアの直径は通常3〜40mm、好適には
5〜30mmの範囲であるが、理論的にはさらに大きな
直径のコアを作製することもできる。
反応容器は、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(FEP)等の光透過性樹脂から形
成できる。この反応容器に、予め所定量の光散乱粒子を
含有させておけば、コアの反応終了後、コアから取り除
くことなく、反応容器をそのままクラッドとして使用す
ることができる。
に分散させて形成した樹脂ペレットを、例えば押出成形
することにより作製できる。この場合、クラッド中の光
散乱粒子の含有量を調節するために、光散乱粒子を含ま
ない樹脂を上記樹脂ペレットと混合することもできる。
ようにクラッドをコアの反応容器として使用する方法の
他に、例えば、熱収縮する樹脂をクラッド材料に含有さ
せて、コアの外径よりも数十μm〜1mm程度大きな内
径を有するチューブを形成し、チューブ内にコアを挿入
した後にチューブを加熱収縮させて、コアとクラッドと
を密着させることもできる。このとき、熱収縮性クラッ
ドとコアとの間に、前述した光透過性接着剤層を配置す
ることもできる。
たが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば以
下のような形態を採用できる。光導波路部材の漏光手段
として、前述したクラッドの光透過性樹脂材料に混入さ
れた光散乱粒子群の代わりに、又はそれに加えて、コア
とクラッドとの界面に傷痕を付けることもできる。その
ような傷痕は、そこに当たった光を散乱させるように作
用する。また、コアとクラッドとの界面に、所望形状及
び所望面積の光拡散反射膜を介在させることもできる。
この光拡散反射膜は、そこに当たった光を反射して、ク
ラッドを透過する光に指向性を付与し、それによりクラ
ッドの外周面の所望位置から光を放射させるように作用
する。
によれば、乗物に設置される照明装置において、乗物の
外部の標識灯として使用する場合にも、点灯時の視認性
を所定水準以上に維持しつつ、非点灯時に乗物の外観に
及ぼす影響を低減することが可能になる。したがって、
そのような標識灯の設計上の自由度を著しく高めること
ができる。また、乗物の室内灯として使用する場合に
も、優れた質感及び高級感を有する照明を実現できる。
しかも、設置場所を問わず、夜間走行中の連続点灯が規
制に抵触しないような照明装置を提供できる。
の一部切欠き正面図である。
の斜視図である。
視図である。
る。
視図である。
図である。
す正面図である。
を示す乗物室内の部分斜視図である。
図である。
略図である。
置例を示す概略図、及び(b)図8の乗物用照明装置の
さらに他の設置例を示す概略図である。
示す概略図である。
示す概略図である。
示す概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 乗物に設置される照明装置であって、 光を伝播可能なコア、該コアを被覆するクラッド及び該
コアを伝播する光の一部分を該クラッドを通して外部に
放射させる漏光手段を有する光導波路部材と、 前記光導波路部材の前記コアの少なくとも一つの露出端
に隣接して設置される光源と、を具備する乗物用照明装
置。 - 【請求項2】 乗物の外部に設置される請求項1に記載
の乗物用照明装置であって、前記光導波路部材が実質的
に透明又は少なくとも半透明であり、前記光源からの複
数色の光を前記クラッドを通して互いに識別可能に放射
できる乗物用照明装置。 - 【請求項3】 自動車のリアコンビネーションランプと
して使用される請求項2に記載の乗物用照明装置であっ
て、少なくとも3個の前記光導波路部材を備え、前記光
源が少なくとも3色の光のいずれかを、それら光導波路
部材の各々に供給する乗物用照明装置。 - 【請求項4】 乗物の室内に設置される請求項1に記載
の乗物用照明装置であって、前記光導波路部材が細長い
形状を有し、該光導波路部材の少なくとも長手方向一端
に前記光源が設置される乗物用照明装置。 - 【請求項5】 前記光導波路部材の長手方向一端に前記
光源が設置され、該光導波路部材がその側面及び長手方
向他端の双方から光を放射する請求項4に記載の乗物用
照明装置。 - 【請求項6】 前記光導波路部材から放射される光の方
向を制御する配光部材をさらに具備する請求項4又は5
に記載の乗物用照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21745699A JP4530447B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車のリアコンビネーションランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21745699A JP4530447B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車のリアコンビネーションランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001052508A true JP2001052508A (ja) | 2001-02-23 |
JP4530447B2 JP4530447B2 (ja) | 2010-08-25 |
Family
ID=16704523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21745699A Expired - Fee Related JP4530447B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 自動車のリアコンビネーションランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4530447B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009093877A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両の灯体配置構造 |
JP2009184503A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Ts Tech Co Ltd | 車両用シート |
JP2009196450A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Ts Tech Co Ltd | 車両用シート |
JP2011514551A (ja) * | 2008-02-14 | 2011-05-06 | ショット アクチエンゲゼルシャフト | 側面光放射ステップ・インデックス型ファイバ |
JP2018124514A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 国立大学法人電気通信大学 | 光導波路及びその製造方法、リアクター、光導波路用プリフォーム、光導波路用中空管 |
WO2020179930A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | オムロン株式会社 | 車両用発光装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8805141B2 (en) | 2011-10-07 | 2014-08-12 | Corning Incorporated | Optical fiber illumination systems and methods |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP21745699A patent/JP4530447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009093877A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両の灯体配置構造 |
JP2009184503A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Ts Tech Co Ltd | 車両用シート |
JP2011514551A (ja) * | 2008-02-14 | 2011-05-06 | ショット アクチエンゲゼルシャフト | 側面光放射ステップ・インデックス型ファイバ |
JP2009196450A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Ts Tech Co Ltd | 車両用シート |
JP2018124514A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 国立大学法人電気通信大学 | 光導波路及びその製造方法、リアクター、光導波路用プリフォーム、光導波路用中空管 |
WO2020179930A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | オムロン株式会社 | 車両用発光装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4530447B2 (ja) | 2010-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6890089B2 (en) | Light-guiding system for the passenger compartment of a motor vehicle | |
JP4336075B2 (ja) | 自動車に用いる照明装置またはインジケータ装置のための光学構成要素 | |
US7163322B2 (en) | Illumination device for license plate | |
US6250785B1 (en) | Light tube running board lighting | |
US20070098969A1 (en) | Light-guiding assembly and automotive vehicle roof | |
CN103153702A (zh) | 用于机动车辆的信号灯 | |
CN105556199A (zh) | 具有连续变化的光均匀性的用于机动车辆的照明模块 | |
JP2012064533A (ja) | 車両用灯具 | |
JP2003297108A (ja) | リング状発光体 | |
JP2012064535A (ja) | 車両用灯具 | |
WO2016208388A1 (ja) | 自動車室内用照明装置 | |
JP2008258037A (ja) | 車両用前照灯 | |
US7572041B2 (en) | Vehicle lamp | |
JP4530447B2 (ja) | 自動車のリアコンビネーションランプ | |
KR20100044443A (ko) | 자동차용 발광 가니쉬를 갖는 인스트루먼트패널 | |
JP2011025738A (ja) | 車両用照明装置 | |
JP2002367404A (ja) | 線状発光体 | |
JP2005075316A (ja) | 照明装置 | |
KR102691868B1 (ko) | 차량용 램프의 아우터렌즈 및 이를 구비한 차량용 램프 | |
CN209839961U (zh) | 一种灯光组件及车辆 | |
JP5151316B2 (ja) | 車両用ランプ | |
JP2002372630A (ja) | 線状発光体 | |
CN219198966U (zh) | 一种实现均匀发光的车灯光学系统 | |
JP2002170405A (ja) | 車両用灯具 | |
JP2002372631A (ja) | 線状発光体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080520 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080819 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080822 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080922 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081020 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090401 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090413 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20090501 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100412 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |