JPH1168453A - 複合アンテナ - Google Patents
複合アンテナInfo
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- JPH1168453A JPH1168453A JP9221695A JP22169597A JPH1168453A JP H1168453 A JPH1168453 A JP H1168453A JP 9221695 A JP9221695 A JP 9221695A JP 22169597 A JP22169597 A JP 22169597A JP H1168453 A JPH1168453 A JP H1168453A
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Abstract
ピーダンスを得易い複合アンテナを提供する。 【構成】 一端を給電点とする主素子(11、11と1
4)と、前記主素子の他端から折り返して終端を開放端
とする副素子(13、16)とを含む、略コの字状の形
状の複数の折返しアンテナ(A、B)を複数の使用周波
数帯域に対応して備え、複数の折返しアンテナ(A、
B)の各主素子(11、11と14)を一体化して、ア
ンテナ全体の外形を小さくする。
Description
する複合アンテナに関し、特に、移動電話やPHS等の
携帯型無線機に用いて好適な複合アンテナの改良に関す
る。
例えば、図36に示すようなデュアルバンドアンテナが
考えられる。このアンテナは、モノポールの素子l1及
び素子l2と、それ等の素子の中間に高周波を阻止する
ためのインダクタンスLを含んで構成される。2つの周
波数の高周波信号を供給する2周波高周波電源1は、素
子l1の下端の給電点2に高周波信号を供給する。
しては素子l1、インダクタンス(短縮コイル)L及び
素子l2によって構成されるアンテナとして動作する。
高周波信号に対しては、インダクタンスLが素子l2へ
の信号の流入を抑制するので、素子l1によって構成さ
れるアンテナとして動作する。この複合アンテナは水平
面内指向特性は無指向性、垂直面内指向特性はいわゆる
「8」の字特性を示す。
周波数805〜875MHz帯域における低域周波数特
性の例を示している。アンテナの全長51.5mm、素
子l1の長さは39mm、アンテナの給電点インピーダ
ンス22Ω(860MHz)である。
1900〜2000MHz帯域における高域周波数特性
の例を示している。
たアンテナ構成では、アンテナの全体形状が大きくなる
ので、携帯型電話のように、小型化が特に要求されるも
のには使用し難い。また、アンテナの給電点インピーダ
ンスが高周波回路の給電線インピーダンスと離れている
のでインピーダンスマッチングをとり難い。
い複合アンテナを提供することを目的とする。
ンスを得ることができる複合アンテナを提供することを
目的とする。
ンテナを提供することを目的とする。
第1の発明の複合アンテナは、複数の周波数帯域におい
て使用するために複数のアンテナによって形成される複
合アンテナにおいて、一端を給電点とする線状の主素子
(11、11,14)と、上記主素子の他端から折り返
して終端を開放端とする線状の副素子(13、16)と
を含む、略コの字状の形状の複数の折返しアンテナ
(A、B)を上記複数の使用周波数帯域に対応して備
え、上記複数の折返しアンテナ(A、B)の各主素子
(11、11,14)を一体化して、アンテナ全体の外
形を小さくした、ことを特徴とする。
くとも、第1の周波数帯域の第1の信号(fL)と上記
第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の第2の
信号(fH)とを送受信する複合アンテナにおいて、略
平行を保って離間する第1及び第2の線状導体(11・
14,16)と、上記第1及び第2の線状導体各々の一
端同士を連結する第3の線状導体(15)と、を含み、
電気長が上記第1の信号(fL)の波長(λL)の略1/
4である第1の折返しアンテナ(B)と、略平行を保っ
て離間する第4及び第5の線状導体(11,13)と、
上記第4及び第5の線状導体各々の一端同士を連結する
第6の線状導体(12)と、を含み、電気長が上記第2
の信号(fH)の波長(λH)の略1/4である第2の折
返しアンテナ(A)と、備え、上記第4の線状導体(1
1)が上記第1の線導体(11,14)の一部を使用し
て形成され、上記第1の線状導体の基部に上記第1若し
くは上記第2の信号が給電される、ことを特徴とする。
第2の両周波数において、トラップなどの素子を必要と
せず、電気長がλ/4であるので、アンテナの特性の劣
化が少ない広帯域の複合アンテナを実現できる。そし
て、一部の線状導体を共用するので、複合アンテナ全体
の形状をより小型化することが可能である。
の電気長は、0.05〜0.01λLであり、上記第6
の線状導体(12)の電気長は、0.05〜0.01λ
Hであり、上記第4の線状導体(11)の電気長は、約
0.1λHである。
の第1の信号(fL)と第2の周波数帯域の第2の信号
(fH)とは、1.4倍以上に設定される。
(16)及び上記第5の線状導体(13)のうち少なく
ともいずれかの導体の開放端にキャパシタを付加する。
こうすると、アンテナの給電点インピーダンスを調整可
能である。
も、第1の周波数帯域の第1の信号(fL)を送受信す
る第1のアンテナ(D)と、上記第1の周波数帯域より
も高い第2の周波数帯域の第2の信号(fH)を送受信
する第2のアンテナ(C)とを含む複合アンテナであっ
て、上記第1のアンテナ(D)は;コの字状に折り返し
た線状導体によって形成され、該導体の基部に給電され
る主アンテナ(22,23,24)と、コの字状に折り
返した線状導体によって形成され、該導体の基部が接地
される副アンテナ(26,27,28)と、上記主及び
副アンテナの各他端同士を接続して上記主及び副アンテ
ナ相互間を略平行に保持する接続導体(25)と、を含
み、上記第2のアンテナ(C)は;上記主及び副アンテ
ナの相互に挟まれる領域内(adhe)に配置されて、
基部に給電される線状導体(21)を含む、ことを特徴
とする。
点インピーダンスが、上記線状導体(21)の位置を調
整して選定される。
ンテナ(C)の給電点インピーダンスを調整することが
可能なり、該アンテナと給電線とのインピーダンスマッ
チングを図ることができる。
の信号(fL)と第2の周波数帯域の第2の信号(fH)
とは、1.4倍以上の周波数関係になるように設定され
る。
は、電気長が略λL/2の折返しアンテナであり、上記
第2のアンテナ(C)は、電気長が略λH/4のモノポ
ールアンテナである。
主アンテナ及び上記副アンテナの両基部の中間位置を中
心とし、上記主及び副アンテナの相互に挟まれる中間面
(M)を0度位置とする、±60度の範囲内に配置され
る、ようにしても良い。かかる第1のアンテナの近傍の
位置でも所望の給電点インピーダンスを得ることは可能
である。
て、給電点インピーダンスを調整するようにしても良
い。
数帯域の第1の信号(fL)と上記第1の周波数帯域の
略2倍の周波数である第2の周波数帯域の第2の信号
(fH)を送受信する複合アンテナにおいて、上記第2
の周波数帯域の第2の信号の通過を抑制する高域信号抑
制手段(36)を含む第1のアンテナ(F)と、上記第
1の周波数帯域の第1の信号(fL)に対して電気長が
略λL/4の線路となる素子を含む第2のアンテナ
(E)と、上記第1及び第2のアンテナの各基部に共通
に含まれて、該基部と給電点間(2)とを接続する、上
記第2の信号(fH)に対して電気長が0.1λH以下の
共用素子(31)と、を備える、ことを特徴とする。
テナと第2の周波数のアンテナとを略独立に使用したの
と同様の効果を得ることが可能である。
長がλL/4の短縮型モノポールアンテナ若しくはヘリ
カルアンテナである。
長がλH/2のフォールデッド逆L型アンテナである。
を給電点(2)に接続する線状の共用素子(31)と、
上記共用素子の他端に、上記共用素子と直交するように
一端が接続する第1の水平素子(32)と、上記第1の
水平素子(32)の他端に、上記第1の水平素子と直交
するように一端を接続する第2の水平素子と、上記第2
の水平素子(33)の他端に、上記第2の水平素子と直
交するように一端を接続する第3の水平素子(34)
と、上記第3の水平素子(34)の他端に、上記第3の
水平素子(34)と直交するように一端を接続し、他端
を接地する垂直素子(35)と、からなる。
アンテナを、アンテナに給電する高周波回路を搭載する
回路基板とは、別体の絶縁基板上に形成し、該絶縁基板
と上記回路基板とをコネクタを介して接続するようにす
る。
容易であり、破損修理が安価に済む。
て説明する。図1は、本発明の複合アンテナ10の第1
の実施の形態を示しており、高周波用の折返しアンテナ
Aと低周波用の折返しアンテナBとによって構成されて
いる。
略1/4波長(λH/4)の長さ(電気長)であり、直
線状の導体からなる素子11、12及び13によって構
成される。素子11は、約0.11λH、若しくはこれ
よりも短い長さに設定される。素子11の一端は、給電
点2となっており、2周波電源1から高周波信号の供給
を受ける。2周波電源1の他端は、例えば、無線装置の
高周波部のシールドケース3に接地される。素子11の
他端には、素子11と略直交するように素子12の一端
が接続される。素子12の長さは、0.05λH以下
(0.05〜0.01λH)に設定される。素子12の
他端には、素子12と略直交するように素子13の一端
が接続される。素子13の他端は開放される(接続され
ない)。素子13の電気長は素子11よりも短い。この
ようにして、λH/4の折返しアンテナAが形成され
る。
略1/4波長(λL/4)の長さであり、直線状の導体
からなる素子11、14、15及び16によって構成さ
れる。上述したように、素子11の一端は、給電点2と
なっており、2周波電源1から低周波信号の供給を受け
る。素子11の他端には、素子11を延長するように素
子14の一端が接続される。素子14の他端には、素子
14と略直交するように素子15の一端が接続される。
素子15の長さは、0.05λL以下(0.05〜0.
01λL)に設定される。素子15の他端には、素子1
5と略直交するように素子16の一端が接続される。素
子16の他端は開放される。このようにして、λL/4
の折返しアンテナBが形成される。
話等の携帯型無線通信機の高周波回路である。この回路
は基板に形成され、金属ケースによってシールドされ
る。2周波電源1が出力する相対的に低い周波数fLと
相対的に高い周波数fHとは、好ましくは、1.4倍以
上の周波数関係となるようになされる。
される複合アンテナは、素子11を共有して一体化した
構造であるので、小型の2周波アンテナとして機能す
る。複合アンテナを構成する各素子11〜16は一体構
成とすることができ、棒状アンテナ、板状アンテナ、あ
るいは絶縁基板上に形成された平面状アンテナとして形
成することができる。
び素子15相互が水平面内においてなす角度を任意に設
定することが可能である。
80度であるが、図9に示すように、該角度を0度とす
ることも可能である。図9においては図1と対応する部
分に同一符号が付されており、かかる部分の説明は省略
する。後述するように、図1に示す構成の方が、高周波
fHにおける上方への輻射特性がよい。その一方、図9
に示されるアンテナBの面内にアンテナAが収まる構成
の方がアンテナを小型化できる。
する。
(素子12及び素子15相互の角度が180度)をシミ
ュレーションする各アンテナ素子(水平エレメント、垂
直エレメント)の配置(等価回路)を示している。
ンテナの水平面内指向特性を示している。使用周波数f
Lは、860MHzである。水平素子による放射成分は
8の字特性を示す。垂直素子による放射成分は無指向性
を示す。垂直素子による放射成分が水平素子による放射
成分よりも十分に大きいため、全体としては無指向性を
示す。
ンテナの垂直面内指向特性を示している。使用周波数
は、860MHz(fL)である。全体として繭型の指
向特性が得られる。
使用周波数860MHz(fL)を中心周波数とする周
波数帯域における周波数特性を示すグラフである。同図
において、横軸は周波数(MHz)を、縦軸は定在波比
(SWR)を示している。使用周波数fLにおいて、十
分に損失の少ない特性である。
ンテナの水平面内指向特性を示している。使用周波数
は、1920MHz(fH)である。水平素子による放
射成分は低周波よりも大きい8の字特性を示す。垂直素
子による放射成分は無指向性を示す。垂直素子による放
射成分が水平素子による放射成分よりも十分に大きいた
め、全体としては無指向性を示す。
ンテナの垂直面内指向特性を示している。使用周波数
は、1920MHz(fH)である。図4に示す低周波
数特性よりも、上方向により多く輻射する特性が得られ
る。
使用周波数fH(1920MHz)を中心周波数とする
周波数帯域における周波数特性を示すグラフである。同
図において、横軸は周波数(MHz)を、縦軸は定在波
比(SWR)を示している。使用周波数fHにおいて、
十分に損失の少ない特性である。
(素子12及び素子15相互の角度が0度)をシミュレ
ーションする各アンテナ素子(水平エレメント、垂直エ
レメント)の配置(等価回路)を示している。
るアンテナの水平面内指向特性を示している。使用周波
数fLは、860MHzである。水平素子による放射成
分は8の字特性を示す。垂直素子による放射成分は無指
向性を示す。垂直素子による放射成分が水平素子による
放射成分よりも十分に大きいため、全体としては無指向
性を示す。
るアンテナの垂直面内指向特性を示している。使用周波
数は、860MHz(fL)である。全体として繭型の
指向特性が得られる。
る、使用周波数860MHz(fL)を中心周波数とす
る周波数帯域における周波数特性を示すグラフである。
同図において、横軸は周波数(MHz)を、縦軸は定在
波比(SWR)を示している。使用周波数fLにおい
て、十分に損失の少ない特性である。
るアンテナの水平面内指向特性を示している。使用周波
数は、1920MHz(fH)である。水平素子による
放射成分は8の字特性を示す。垂直素子による放射成分
は無指向性を示す。垂直素子による放射成分が水平素子
による放射成分よりも十分に大きいため、全体としては
無指向性を示す。
るアンテナの垂直面内指向特性を示している。使用周波
数は、1920MHz(fH)である。図12に示す低
周波数特性よりも、上方向がよりくびれた繭型の特性が
得られる。
る、使用周波数fH(1920MHz)を中心周波数と
する周波数帯域における周波数特性を示すグラフであ
る。同図において、横軸は周波数(MHz)を、縦軸は
定在波比(SWR)を示している。使用周波数fHにお
いて、十分に損失の少ない特性である。
実装例について説明する。
よって複合アンテナを形成した例を示している。アンテ
ナ部分をアンテナユニット単独の基板に形成することが
できる他、高周波回路の絶縁基板上に複合アンテナを形
成することができる。
属の板材によって形成した例を示している。
3、16の終端に容量を形成し、給電点におけるインピ
ーダンスを調整してインピーダンスマッチングを容易に
し、あるいはアンテナ長の短縮を図る例を示している。
a、16aの面積が広げられている。この終端部13a
及び16aに対応する基板の裏面側には、図示しない接
地される導体面が形成され、当該導体面とキャパシタを
形成する。特に、アンテナ長の短い高周波アンテナに比
べて、アンテナ長の長い低周波アンテナの方がインピー
ダンスマッチングをとり難いため、素子16側に設ける
と効果的である。
形成する例を示している。素子13、16の終端部13
a、16aの面積が広げられている。この端部に対向す
るように、電極面17が基板の同一面上に形成される。
電極面17は組立状態において接地され、終端部13
a、16aと共にキャパシタを形成する。
話装置に使用した状態を説明する図である。同図におい
ては、回路基板5上に無線周波の信号を送受信する高周
波回路1が配置されている。この高周波回路1は金属ケ
ース3によってシールドされる。回路基板5に固定され
たコネクタ4を介して複合アンテナ10と高周波回路1
とが接続される。コネクタ4もシールドされる。回路基
板5は電話機筐体6に収納される。複合アンテナ10は
ゴム(合成樹脂)製のキャップ7内に収納され、あるい
は合成樹脂でモールディングされて保護される。
で、破損する場合がある。複合アンテナを独自の基板に
形成し、高周波回路から着脱自在とすることによって、
アンテナの交換を容易にすることができる。また、高周
波回路と同一の基板上にアンテナを形成した場合には、
アンテナが破損すると、基板全体を交換する必要が生じ
るが、アンテナ部分の基板を交換すれば良いので費用が
易くて済む。
ば、高低の両周波において、トラップ等の素子を必要と
せず、電気長がλ/4であるので、アンテナの特性の劣
化が少ない、広帯域の2周波アンテナを実現可能であ
る。
ナ20の実施の形態を示している。
fLの高周波信号を供給する高周波電源、1Hは相対的に
高い周波数fHの高周波信号を供給する高周波電源であ
る。好ましくは、周波数fLと周波数fHとが1.4倍以
上の周波数関係となるようになさされる。2は給電点、
3は接地素子、Cは直線状の素子21によって構成され
る電気長λ/4の垂直モノポールアンテナによる高周波
アンテナ、Dは電気長λ/2の折返し型アンテナによる
低周波アンテナである。
って構成される。素子22は垂直に配置され、その下端
の給電点2に、高周波電源1Lから周波数fLの高周波信
号が供給される。素子22の上端には、素子22と直交
するように、水平に素子23の一端が接続される。素子
23の他端には、素子23と直交するように、素子24
が垂直に接続される。素子24の他端には、素子24と
直交するように、素子25の一端が水平に接続される。
素子25の他端には、素子25と直交するように、素子
26の一端が垂直に接続される。素子26の他端には、
素子26と直交するように、素子27が水平に接続され
る。素子27の他端には、素子27と直交するように、
素子28が垂直に接続される。素子28の他端は接地さ
れる。素子22及び28は、高周波アンテナ用素子21
よりも物理的に長く形成されるが、電気長でλL/8よ
りも短く形成される。各アンテナの素子は、棒状、板状
のいずれでも良い。
折返しアンテナを逆「L」状に折り曲げた形状、あるい
は略「コ」の字状の2つの折返しアンテナ(22〜2
4、26〜28)の他端同士を素子25で接続した構造
となっている。接地3のエレメントには、高周波回路の
金属シールドカバーが使用される。アンテナC及びD
は、好ましくは、携帯電話器の筐体内に設けられる。
返しアンテナの形状を適宜に定めることにより、設定す
ることが可能である。
ーダンスの調整を説明する図である。同図において、図
20と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の
説明は省略する。
であるから、そのままでは給電点インピーダンスは固定
値である。そこで、素子21とアンテナDとの結合を利
用して素子21の給電点インピーダンスを調整すること
を考える。このため、素子21を適当な位置に移動す
る。
(あるいは27)の軸方向に移動し、素子22(若しく
は素子28)と素子21との間隔を適当に選択すること
によって、電磁的結合を調整する。その結果、高周波ア
ンテナCの給電点2におけるインピーダンスを適当な
値、例えば、50Ωとすることが可能となる。これは、
一般に使用される同軸給電線の規格に合致し、インピー
ダンスがマッチングして好都合である。
明する図である。同図において、図20と対応する部分
には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
面abcdと、素子26〜28を含む平面efghとの
中間に、素子21を含み、両側の平面に平行な平面(中
間面)Mが想定されている。
面M上を移動する。こうすれば、低周波アンテナの素子
22〜28によって画定される直方体abcdefgh
の空間内に高周波アンテナ存在するので、インピーダン
スマッチングを図りつつ、複合アンテナ20の外形を小
型にすることが可能となる。また、高周波アンテナCが
低周波アンテナDの外形内に存在する状態であれば、ア
ンテナの水平面内輻射の指向性を略無指向性とすること
ができる。
点oを中心位置とし、中間面M上のop方向を0度−1
80度の軸方向として、給電点インピーダンス50Ωが
得られる点をプロットしたものである。
60度の範囲を越えると、アンテナCとアンテナDとの
電磁的結合関係が弱くなり、インピーダンス調整を図る
ことができなくなる。
中間面M上(0度−180度ライン上)になくとも、±
60度の範囲内であれば50Ωを得ることができる。た
だし、このような場合には、高周波アンテナ素子21は
低周波アンテナDの外側に存在することとなるのでコン
パクトな複合アンテナを得ることは難しくなる。
60MHz)水平面内指向特性を示している。水平面内
においては、略無指向性が得られている。
60MHz)垂直面内指向特性を示している。垂直面内
においては、繭型の指向性が得られてる。
(860MHz)における周波数特性を示している。同
図において、横軸は周波数(MHz)、縦軸は定在波比
(SWR)である。所望の帯域において損失が抑制され
ている。
域におけるアンテナの水平面内指向特性を示している。
全体としては、略無指向性ではあるが、180度方向よ
りも0度方向の利得が幾分高い。
域におけるアンテナの垂直面内指向特性を示している。
垂直面内においては、低域特性の場合と同様に繭型の指
向性が得られるが、低域特性の場合に比べてくびれが大
きい(上方における利得が少ない)。
(1900MHz)における周波数特性を示している。
同図において、横軸は周波数(MHz)、縦軸は定在波
比(SWR)である。使用帯域において、定在波比が略
1.1と良好である。広範囲に渡ってマッチングが図ら
れ、損失が抑制されていることが判る。
形態を示している。高周波アンテナCを絶縁基板上に印
刷配線により形成し、低周波アンテナDを導体によって
形成している。
施の形態を示している。この例では、図30における高
周波アンテナCを折返しアンテナとして更に給電点イン
ピーダンスを調整可能としている。
ることによって、高低の両周波において、トラップ等の
特別の素子を必要とせずに、所望の給電点インピーダン
スを得ることができ、アンテナの特性の劣化の少ない、
広帯域の2周波アンテナを実現可能となる。
成を説明する図である。
一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。複合アン
テナ30は、電気長λH/2のフォールデッド逆L型の
高周波アンテナEと、電気長λL/4の短縮型モノポー
ルの低周波アンテナFと、によって構成される。この複
合アンテナでは、好ましくは、アンテナEの使用周波数
fHと、アンテナFの使用周波数fLが略2倍の関係とな
るようにして使用する。
5によって構成される。素子31の下端は給電点2とな
っており、高周波電源1が接続される。高周波電源1
は、2つの高低の周波数fH、fLの高周波信号を出力す
る。素子31の上端には、素子31と直交するように、
素子32の一端が水平に接続される。素子32の他端に
は、素子32と直交するように、素子33が水平に接続
される。素子33の他端には、素子33と直交するよう
に、素子34が水平に接続される。素子34の他端に
は、素子34と直交するように、素子35が垂直に接続
される。素子35の他端は、接地される。
ル36及び素子37によって構成される。短縮型モノポ
ールアンテナFはλL/4の電気長であるが、実際の長
さは短縮コイル36によってより短く設定される。
アンテナFで共用されている。素子31の長さは、0.
1λH以下に設定され、接地面から複合アンテナ30を
離間する。高周波アンテナEは、携帯電話装置の筐体内
に設けられる。低周波アンテナFは、筐体から一部が外
部に突き出る形で設けられ、合成樹脂のカバーによって
覆われる。
を、fH=2fLの関係に設定すると、波長λH、λLの関
係は、λL=2λHとなる。
源1から高周波数fHを供給すると、電気長λH/2のア
ンテナEは高周波アンテナとして機能する。一方、アン
テナFの短縮コイル36のインダクタンス成分は高周波
信号の通過を抑制する高域信号抑制手段として機能す
る。従って、高周波数fHが供給されると、複合アンテ
ナ30のアンテナEが主体的に機能する。
源1から低周波数fLを供給すると、電気長λL/4のア
ンテナFは低周波アンテナとして機能する。一方、電気
長λH/2のアンテナEの素子32、33、34、35
は、低周波数fLの電気信号に対しては、略電気長λL/
4の線路となる。これは、素子31と素子32との接続
点が開放端となり、アンテナEが接続されていない状態
と等価である。従って、低周波数fLが供給されると、
複合アンテナ30のアンテナFが主体的に機能する。
Fとしては、インダクタンスを付加したような、そのア
ンテナの使用周波数よりもより高い周波数の信号が通り
難いアンテナを用いれば良い。上述した短縮型モノポー
ルアンテナに限定されない。例えば、ヘリカル(螺旋
型)アンテナを低周波アンテナFとして用いることが可
能である。
(850MHz)における垂直面内の指向特性を示して
いる。垂直面内においては、モノポールアンテナによる
「8」の字特性が得られている。
(850MHz)における水平面内の指向特性を示して
いる。モノポールアンテナの無指向性の特性が支配的で
ある。
(1900MHz)における水平面内の指向特性を示し
ている。モノポールアンテナの影響が少し見られるが、
略無指向性の特性が得られている。
れば、低周波信号を使用する際には、高周波アンテナが
等価的に存在しない。高周波信号を使用する際には、低
周波アンテナに高周波信号が流入し難い。このため、各
アンテナの特性を劣化させることなく、2周波アンテナ
を実現可能である。
テナによれば、全体形状が小型で特性の良いアンテナが
得られて好ましい。
説明図である。
示すグラフである。
示すグラフである。
ラフである。
示すグラフである。
示すグラフである。
ラフである。
る。
の各素子を説明する説明図である。
性を示すグラフである。
性を示すグラフである。
すグラフである。
性を示すグラフである。
性を示すグラフである。
すグラフである。
図である。
説明図である。
めする説明図である。
説明図である。
波アンテナの給電点インピーダンスの設定を説明する説
明図である。
である。
ス値が得られる位置の例を説明するグラフである。
波アンテナの水平面内指向特性例を説明するグラフであ
る。
波アンテナの垂直面内指向特性例を説明するグラフであ
る。
波アンテナの周波数特性例を説明するグラフである。
波アンテナの水平面内指向特性例を説明するグラフであ
る。
波アンテナの垂直面内指向特性例を説明するグラフであ
る。
波アンテナの周波数特性例を説明するグラフである。
図である。
説明図である。
ある。
内指向特性を説明するグラフである。
内指向特性を説明するグラフである。
内指向特性を説明するグラフである。
である。
例を示すグラフである。
例を示すグラフである。
Claims (16)
- 【請求項1】複数の周波数帯域において使用するために
複数のアンテナによって形成される複合アンテナであっ
て、 一端を給電点とする線状の主素子と、前記主素子の他端
から折り返して終端を開放端とする線状の副素子とを含
む、略コの字状の形状の複数の折返しアンテナを前記複
数の使用周波数帯域に対応して備え、 前記複数の折返しアンテナの各主素子を一体化して、ア
ンテナ全体の外形を小さくした、 ことを特徴とする複合アンテナ。 - 【請求項2】少なくとも、第1の周波数帯域の第1の信
号(fL)と前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周
波数帯域の第2の信号(fH)とを送受信する複合アン
テナであって、 略平行を保って離間する第1及び第2の線状導体と、前
記第1及び第2の線状導体各々の一端同士を連結する第
3の線状導体と、を含み、電気長が前記第1の信号さの
波長(λL)の略1/4である第1の折返しアンテナ
と、 略平行を保って離間する第4及び第5の線状導体と、前
記第4及び第5の線状導体各々の一端同士を連結する第
6の線状導体と、を含み、電気長が前記第2の信号さの
波長(λH)の略1/4である第2の折返しアンテナ
と、備え、 前記第4の線状導体が前記第1の線導体の一部を使用し
て形成され、前記第1の線状導体の基部に前記第1若し
くは前記第2の信号が給電される、 ことを特徴とする複合アンテナ。 - 【請求項3】前記第3の線状導体の電気長は、0.05
〜0.01λLであり、前記第6の線状導体の電気長
は、0.05〜0.01λHであり、前記第4の線状導
体の電気長は、約0.1λHである、 ことを特徴とする請求項2記載の複合アンテナ。 - 【請求項4】前記第1の周波数帯域の第1の信号
(fL)と第2の周波数帯域の第2の信号(fH)とは、
1.4倍以上の周波数となるように設定される、 ことを特徴とする請求項2または3記載の複合アンテ
ナ。 - 【請求項5】前記第2の線状導体及び前記第5の線状導
体のうち少なくともいずれかの導体の開放端にキャパシ
タを付加する、 ことを特徴とする複合アンテナ。 - 【請求項6】少なくとも、第1の周波数帯域の第1の信
号(fL)を送受信する第1のアンテナと、前記第1の
周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の第2の信号
(fH)を送受信する第2のアンテナとを含む複合アン
テナであって、 前記第1のアンテナは;コの字状に折り返した線状導体
によって形成され、該導体の基部に給電される主アンテ
ナと、 コの字状に折り返した線状導体によって形成され、該導
体の基部が接地される副アンテナと、 前記主及び副アンテナの各他端同士を接続して前記主及
び副アンテナ相互間を略平行に保持する接続導体と、を
含み、 前記第2のアンテナは;前記主及び副アンテナの相互に
挟まれる領域内に配置されて、基部に給電される線状導
体を含む、 ことを特徴とする複合アンテナ。 - 【請求項7】前記第2のアンテナの給電点インピーダン
スが、前記線状導体の位置を調整して選定される、 ことを特徴とする請求項6記載の複合アンテナ。 - 【請求項8】前記第1の周波数帯域の第1の信号
(fL)と第2の周波数帯域の第2の信号(fH)とは、
1.4倍以上に設定される、 ことを特徴とする請求項6または7記載の複合アンテ
ナ。 - 【請求項9】前記第1のアンテナは、電気長が略λL/
2の折返しアンテナであり、 前記第2のアンテナは、電気長が略λH/4のモノポー
ルアンテナである、 ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の複
合アンテナ。 - 【請求項10】前記第2のアンテナが、前記主アンテナ
及び前記副アンテナの両基部の中間位置を中心とし、前
記主及び副アンテナの相互に挟まれる中間面(M)を0
度位置とする、±60度の範囲内に配置される、 ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の複
合アンテナ。 - 【請求項11】前記第2のアンテナの先端が折り返され
る、 ことを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の
複合アンテナ。 - 【請求項12】第1の周波数帯域の第1の信号(fL)
と前記第1の周波数帯域の略2倍の周波数である第2の
周波数帯域の第2の信号(fH)を送受信する複合アン
テナであって、 前記第2の周波数帯域の第2の信号の通過を抑制する高
域信号抑制手段を含む第1のアンテナと、 前記第1の周波数帯域の第1の信号(fL)に対して電
気長が略λL/4の線路となる素子を含む第2のアンテ
ナと、 前記第1及び第2のアンテナの各基部に共通に含まれ
て、該基部と給電点間とを接続する、前記第2の信号
(fH)に対して電気長が0.1λH以下の共用素子と、
を備える、 ことを特徴とする複合アンテナ。 - 【請求項13】前記第1のアンテナは、電気長がλL/
4の短縮型モノポールアンテナ若しくはヘリカルアンテ
ナである、 ことを特徴とする請求項12記載の複合アンテナ。 - 【請求項14】前記第2のアンテナは、電気長がλH/
2のフォールデッド逆L型アンテナである、 ことを特徴とする請求項12又は13記載の複合アンテ
ナ。 - 【請求項15】前記第2のアンテナは、一端を給電点に
接続する線状の共用素子と、前記共用素子の他端に、前
記共用素子と直交するように一端が接続する第1の水平
素子と、前記第1の水平素子の他端に、前記第1の水平
素子と直交するように一端を接続する第2の水平素子
と、前記第2の水平素子の他端に、前記第2の水平素子
と直交するように一端を接続する第3の水平素子と、前
記第3の水平素子の他端に、前記第3の水平素子と直交
するように一端を接続し、他端を接地する垂直素子と、
からなる、 ことを特徴とする請求項14記載の複合アンテナ。 - 【請求項16】請求項1、2及び6のいずれかに記載の
前記複合アンテナを、アンテナに給電する高周波回路を
搭載する回路基板とは別体の絶縁基板上に形成し、該絶
縁基板と前記回路基板とをコネクタを介して接続する、 ことを特徴とする複合アンテナの実装方法。
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