JP4676340B2 - 多周波アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の周波数帯で利用可能な多周波アンテナに関する。
従来、通信携帯端末等の携帯端末装置は、多機能化と複数の通信方式に対応するため、複数の周波数帯で共用可能な多周波アンテナが開発されてきた。具体的には、携帯電話等で用いられる900MHz帯および1800MHz帯、GPSからの信号を受信するための1570MHz帯、ブルートゥース(Bluetooth)で用いられる2400MHz帯等がある。
ここで、1つのアンテナを用いて複数の周波数帯で共用できるように個々のアンテナ素子を調節しようとしても、周波数帯毎に独立に調節することが難しいことが知られている。すなわち、一方の周波数帯に適するようにアンテナ素子を調節すると他の周波数帯でずれが生じてしまうのである。かかる困難を解消できる、調節の独立性を高めたアンテナが報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
図19は、特許文献1に記載された多周波アンテナの構成を示す図である。図19において、多周波アンテナ1は、線状または帯状の導体で構成され、導体が分岐した箇所10bから線状の導体の先端10cまでの第1のエレメント10dと、導体が分岐した箇所10bから帯状の導体の先端10eまでの第2のエレメント10fとを有する。多周波アンテナ1は、各エレメント10d、10fが折り返された構成を有する。
ここで、基端10aから第1のエレメント10dの先端10cまでの実効長は、例えば、第1の周波数f1の1/4波長に設定され、基端10aから第2のエレメント10fの先端10eまでの実効長が、例えば、第2の周波数f2の1/4波長に設定される。このように、従来の多周波アンテナでは、周波数毎に個々のアンテナ素子10d、10fを調節し、調節の独立性を確保するようになっている。
特開平8−276537号公報
しかしながら、従来の多周波アンテナでは、2つの周波数帯に対する調節の独立性を確保することはできるが、3つ以上の周波数帯に対しては好適に適用できないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、複数の周波数帯に対する調節の自由度を向上させることが可能な多周波アンテナを実現することを目的とする。
本発明に係る第1の態様は、1つ以上の折り返し部を有し、いずれか1つ以上の前記折り返し部で幅が広がった第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子に沿って形成された導体部分を有し、前記第1のアンテナ素子に接続された前記第2のアンテナ素子とを備え、前記素子のいずれか1つ以上の近傍に、共振周波数を所定範囲内で調節できるように設けられる誘電体部材を備え、前記誘電体部材が、筐体に取り付けるための取り付け部を有し、前記取り付け部が、柱状の穴、柱状の突出部、深さ方向に勾配を有する穴、突出方向に勾配を有する突出部、およびフックのいずれか1つ以上からなることを特徴とする多周波アンテナである。
本発明に係る第2の態様は、1つ以上の折り返し部を有し、いずれか1つ以上の前記折り返し部で幅が広がった第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子に沿って形成された導体部分を有し、前記第1のアンテナ素子に接続された前記第2のアンテナ素子と、を備え、前記素子のいずれか1つ以上の近傍に、共振周波数を所定範囲内で調節できるように設けられる誘電体部材を備え、前記誘電体部材が、筐体に取り付けるための取り付け部を有し、前記取り付け部が、前記誘電体部材をネジ止めできるように柱状の穴からなることを特徴とする多周波アンテナである
本発明に係る第3の態様は、第1または第2の態様において、前記第1のアンテナ素子から離れ前記第1のアンテナ素子の給電点側の導体に沿って形成された無給電素子を備えることを特徴とする。
本発明に係る第4の態様は、第1乃至第3の態様において、前記第2のアンテナ素子が、前記第1のアンテナ素子の、前記折り返し部を介して接続される2つの導体に挟まれる領域内に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る第5の態様は、第1乃至第4の態様のうちのいずれか1つにおいて、前記折り返し部を介して接続される2つの導体が、平行になるように形成されていることを特徴とする。
本発明に係る第6の態様は、第1乃至第5の態様のうちのいずれか1つにおいて、所定の可とう性を有する基板上に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1のアンテナ素子の折り返し部の幅を広げたため、アンテナ素子の長さの調節の自由度以外に、折り返し部の幅を調節する自由度が増え、複数の周波数帯に対する調節の自由度を向上させることが可能な多周波アンテナを実現できる。また、第1のアンテナ素子に沿って無給電素子を設けたため、調節の自由度をいっそう向上することができる。さらに、誘電体部材を設けることによって調節の自由度を一層向上させることができると共に、アンテナの取り付けの作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の多周波アンテナの平面図である。図1において、多周波アンテナ100は、折り返し部111で幅が広がった形状を有する第1のアンテナ素子110と、第1のアンテナ素子110に沿って形成された導体部分122を有し、第1のアンテナ素子110に接続された第2のアンテナ素子120と、第1のアンテナ素子110の給電点100a側の導体部分112に沿って形成された無給電素子130を備えるように構成される。
以下、第1の周波数帯を例えば800〜900MHz帯とし、第2の周波数帯を例えば1500〜1850MHz帯とし、そして、第3の周波数帯を例えば1850〜2500MHz帯とする。また、第1の周波数、第2の周波数、および第3の周波数を、それぞれ、第1の周波数帯、第2の周波数帯、および第3の周波数帯における所定の周波数とする。
ここで、第1のアンテナ素子110、第2のアンテナ素子120、および無給電素子130は、回路基板等の所定の基板上に形成される。ここで、上記の基板は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)等の可とう性を有するものが好ましい。近年の携帯端末装置の多機能化と小型化によって多周波アンテナを収納するスペースが縮小していることに鑑み、折り曲げることができるFPCは、数十μm程度の厚さのものを用いることができると共に、わずかな隙間に納めることができるため、きわめて好ましい。上記のFPCとしては、ポリイミド、PET(PolyEthylene Terephthalate)等の樹脂の上に銅の膜が形成されたものを用いることができる。
第1のアンテナ素子110は、例えば図1に示すようにコの字型の形状を有し、折り返し部111の幅が広がっているものでもよい。折り返し部111の両端に接続された導体部分112、113は線状又は帯状の形状を有する。ここで、第1のアンテナ素子110の給電点100aから折り返し部111の先端までの実効長は、上記の第1の周波数近傍に多周波アンテナ100のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)の最も低い周波数側の谷(以下、この谷を第1の谷といい、高い周波数側の谷を順番に第2および第3の谷という。)が位置するような長さになっている。具体的には、例えば対象とする第1の周波数の1/4波長程度の長さなっている。ここで、厚さ数十μm程度のFPC上に多周波アンテナ100が形成される場合、上記の実効長を実際の長さに略等しくするのでもよい。
第2のアンテナ素子120は、例えば図1に示すようにL字型の形状を有し、第1のアンテナ素子110の導体部分112に接続される導体部分121と導体部分112に平行になる導体部分122とを有するのでもよい。第2のアンテナ素子120の長さは、例えば、多周波アンテナ100のVSWRの第3の谷が対象とする第3の周波数の近傍に位置するように決定される。
無給電素子130は、図1に示すように第1のアンテナ素子110の給電点100a側の導体に沿って形成され、長さが、例えば、多周波アンテナ100のVSWRの第2の谷が対象とする第2の周波数の近傍に位置するように決定される。
以下、図2に示す形状を有する多周波アンテナを用いて、共振周波数の調節方法について説明する。図2に示す多周波アンテナ200は、共振周波数の調節の自由度という観点からは、図1に示す多周波アンテナと実質的に同等である。図3〜図7は、それぞれ、図2に示す各点200c、200d、200e、200f、および200bの位置を変化させたときのVSWR曲線を示す図である。ここで、図3〜図7に示す図のうち、第1の周波数帯での共振周波数が実質的に変化しているものは、図3に示すもののみである。また、第2の周波数帯での共振周波数が大きく変化しているものは、図4に示すもののみである。さらに、第3の周波数帯での共振周波数が大きく変化しているものは、図5〜図7に示すもののみである。
まず、第1の共振周波数を上記の第1の周波数に調節する方法について、図3を参照して説明する。図3は、第1のアンテナ素子210の折り返し部の端部200cの位置を、所定の位置を基準として1mmずつ図2に示す方向に距離lc変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。図3から、端部200cの位置を合計5mm変化させることによって第1の共振周波数を50MHzの幅に亘って略独立に変化させることができることがわかる。このことから、多周波アンテナ200の第1の共振周波数を、予め例えば第1の周波数を中心とする±25MHzの範囲内等の所定範囲内に入るようにしておき、端部200cの位置を調節し、第1の共振周波数を第1の周波数に合わせ込むことによって、第1の共振周波数を調節することができる。
同様に、第2の共振周波数を上記の第2の周波数に調節する方法について、図4を参照して説明する。図4は、無給電素子230の先端200dの位置を、所定の位置を基準として1mmずつ図2に示す方向に距離ld変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。図4から、端部200dの位置を合計4mm変化させることによって第2の共振周波数を280MHzの幅に亘って独立に変化させることができることがわかる。このことから、第1の共振周波数の場合と同様に、多周波アンテナ200の第2の共振周波数を、予め例えば第2の周波数を中心とする±140MHzの範囲内等の所定範囲内に入るようにしておき、端部200dの位置を調節し、第2の共振周波数を第2の周波数に合わせ込むことによって、第2の共振周波数を調節することができる。
同様に、第3の共振周波数を上記の第3の周波数に調節する方法について、図5〜図7を参照して説明する。図5は、図1に示す折り返し部111の内側の部分に相当する部分(以下、折り返し内部という。)200eの位置を、所定の位置を基準として1mmずつ図2に示す方向に距離le変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。同様に、図6は、第2のアンテナ素子220の先端200fの位置を、所定の位置を基準として1mmずつ図2に示す方向に距離lf変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。同様に、図7は、第1のアンテナ素子210の先端200bの位置を、所定の位置を基準として1mmずつ図2に示す方向に距離lb変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。
図5から、第1のアンテナ素子210の折り返し内部200eの位置を合計4mm変化させることによって第3の共振周波数を120MHzの幅に亘って独立に変化させることができることがわかる。同様に、図6から、第2のアンテナ素子220の先端200fの位置を合計4mm変化させることによって第3の共振周波数を120MHzの幅に亘って独立に変化させることができることがわかる。更に、図7から、第1のアンテナ素子210の先端200bの位置を合計4mm変化させることによって第3の共振周波数を180MHzの幅に亘って独立に変化させることができることがわかる。このことから、多周波アンテナ200の第3の共振周波数を、予め例えば第3の周波数を中心とする±90MHzの範囲内等の所定範囲内に入るようにしておき、第1のアンテナ素子210の先端200b、第2のアンテナ素子220の先端200f、および上記の折り返し内部200eのいずれか1つ以上の位置を調節し、第3の共振周波数を第3の周波数に合わせ込むことによって、第3の共振周波数を調節することができる。
なお、上記では、図1に示す3つのアンテナ素子110、120、130によって構成される形状の多周波アンテナ100について説明したが、第2の周波数帯で通信を行わない場合等の所定の場合は、無給電素子を図1に示す配置で形成する必要はない。この場合、図1に示す第2のアンテナ素子120を第1のアンテナ素子110のコの字型の領域の外側に設けるのでもよい。また、図8に示すように、折り返し部を複数設けるのでも良く、調節の自由度を高くするため、複数の折り返し部の幅を調節できるように幅広に構成するのでもよい。
さらに、上記の調節を行う各アンテナ素子の部分の調節の範囲は、上記のものに限定されるものではなく、調節の範囲の一例に過ぎない。また、各アンテナ素子の寸法は、ダイポールアンテナ用の半波長等のその他の寸法でも良く、アンテナの寸法、形状等に応じて上記の調節の範囲を決定するのでもよい。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態の多周波アンテナの構成を説明するための図である。図9において、多周波アンテナ500は、可とう性基板510上に形成された多周波アンテナ101(図9(a)参照。)に、素子110、120、130のいずれか1つ以上の近傍に共振周波数を調節できるように設けられた誘電体部材520が付加された構成(図9(b)(c)参照。)を有する。
多周波アンテナ101は、本発明の第1の実施の形態のいずれかの多周波アンテナ100〜400が本発明の第1の実施の形態で説明したいずれかの可とう性基板510に形成されている。図9(a)に、多周波アンテナ100と可とう性基板510とからなる多周波アンテナ101を示す。ここで、多周波アンテナ101は、各素子110、120、130を覆うように所定の保護膜が形成されているのでもよい。
誘電体部材520は、誘電損失(tanδ)の少ない材料からなり、例えば、エポキシ系樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene Copolymer)系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等の比誘電率が5程度以下の低誘電率樹脂に加え、炭素繊維等をプラスチックに混合させた所謂繊維強化プラスチック、セラミックを樹脂に混合させたセラミック混合樹脂等の比誘電率が5以上の高誘電率機能材料を用いることができる。ただし、セラミック等のその他の誘電体を用いるのでもよい。
比誘電率が5程度以下の誘電体(以下、低誘電率誘電体という。)は、アンテナ特性の微調整に適する。また、比誘電率が5以上の誘電体(以下、高誘電率誘電体という。)は、アンテナ特性の大幅な調整に適する。図9(b)(c)に示す例では、誘電体部材520は、第1のアンテナ素子110の折り返し部111近傍の領域を挟むように配置されている。ただし、誘電体部材520は、必要に応じてその他の領域に設けられるのでもよく、さらに可とう性基板510の片側に設けられるのでもよい。
以下、図2に示す多周波アンテナ200を可とう性基板に形成し誘電体部材を取り付けた多周波アンテナを用いて、共振周波数の調節方法について説明する。図2に示す多周波アンテナ200は、上記のように共振周波数の調節の自由度という観点からは、図1に示す多周波アンテナと実質的に同等である。
まず、第1の共振周波数の調節について説明する。図10は、第1のアンテナ素子210の折り返し内部200eを挟むように誘電体部材を設けた構成(図10(b)参照。)におけるVSWRの周波数特性の誘電率依存性(図10(a)参照。)を示す図である。図10から、誘電体部材の比誘電率を18まで変化させることによって第1の共振周波数帯の共振周波数を50MHz程度の幅に亘って独立に変化させることができることがわかる。このことから、多周波アンテナ200の第1の共振周波数を、予め例えば第1の周波数を中心とする±25MHzの範囲内等の所定範囲内に入るようにしておき、誘電体部材の比誘電率を調節し、第1の共振周波数を第1の周波数に合わせ込むことによって、第1の共振周波数を調節することができる。
次に、第2の共振周波数の調節について説明する。図11は、無給電素子230の先端部分を挟むように誘電体部材を設けた構成(図11(b)参照。)におけるVSWRの周波数特性の誘電率依存性(図11(a)参照。)を示す図である。図11から、誘電体部材の比誘電率を18まで変化させることによって第2の共振周波数帯の共振周波数を500MHz程度の幅に亘って略独立に変化させることができることがわかる。
図12は、図11に示すものと同様の構成で比誘電率が4の誘電体部材と可とう性基板との接触面積を変化させた場合(図12(b1)〜(b5)参照。)の、VSWRの周波数特性の誘電率依存性(図12(a)参照。)を示す図である。上記の接触面積は、図12(b1)〜(b5)の順番で0.12、0.15、0.165、0.18、および0.21cmの値をとる。図12から、誘電体部材と可とう性基板との接触面積を0.12〜0.21cmの範囲で変化させることによって第2の共振周波数帯の共振周波数を400MHz程度の幅に亘って略独立に変化させることができることがわかる。
このことから、多周波アンテナ200の第2の共振周波数を、予め例えば第2の周波数を中心とする±200MHzの範囲内等の所定範囲内に入るようにしておき、誘電体部材の比誘電率および上記の接触面積を調節し、第2の共振周波数を調節することができる。なお、上記で説明した本発明の第1及び第2の共振周波数の調節方法は、比誘電率および接触面積を変化させる実施に限定されるものではなく、誘電体の形状を変化させる実施にも同様に適用される。
なお、図13に示すように第1のアンテナ素子210の折り返し部の先端近傍に誘電体部材を設けることによって、第1の共振周波数と第3の共振周波数とを低周波数側に変化させることができる。また、図14に示すように、基端寄りに誘電体部材を設けることによって、第1の共振周波数を変えることなく第2の共振周波数と第3の共振周波数とを1つにし、別の共振周波数とすることができる。
(第3の実施の形態)
図15〜図18は、本発明の第3の実施の形態の多周波アンテナを構成する誘電体部材について説明するための図である。図15において、誘電体部材521は、多周波アンテナを、図示しない通信端末装置等の筐体に取り付けるための取り付け部Cvを有する。ここで、通信端末装置等の筐体には固定部材621a、621bが設けられ、少なくともいずれかの固定部材621a、621bに、取り付け部Cvに応じた形状を有し多周波アンテナを上記の筐体に固定する固定部Ccが形成されている。図15には、取り付け部Cvがフック状の形状を有し、固定部Ccが対応する凹状の形状を有する例が示されている。ここで、フック状の形状とは、顎状の形状、鉤状の形状等の、相手方の部材に引っ掛けることができる形状をいう。ただし、取り付け部Cvが凹状の形状を有し、固定部Ccがフック状の形状を有するのでもよい。
図16において、誘電体部材522は、多周波アンテナを、図示しない通信端末装置等の筐体に取り付けるための柱状の穴からなる取り付け部Hを有する。ここで、通信端末装置等の筐体には固定部材622が設けられ、固定部材622に、取り付け部Hに応じた柱状の固定部Rが形成されている。取り付け部Hと固定部Rの嵌合する部分に多少の勾配を設けるのでもよい。また、この逆の構成、すなわち、取り付け部が棒状の形状を有し、固定部が対応する形状の穴からなるのでもよい。さらに、誘電体部材522と固定部材622とをネジ止めする構成でもよい。この場合、取り付け部が柱状の穴からなり、固定部がネジ穴からなり、ネジと固定部のネジ穴とでネジ止めする構成でも、取り付け部と固定部のいずれもが貫通穴からなり、両方の穴にネジを通してネジ止めする構成でもよい。
図17において、誘電体部材523は、多周波アンテナを、図示しない通信端末装置等の筐体に取り付けるための、ストッパSを有するピン状の取り付け部Pを有する。ここで、通信端末装置等の筐体には対応する形状の凹部を有する固定部材が設けられ、取り付け部Pが固定部に取り付けられるようになっている。上記のようにストッパを取り付け部Pに形成することによって、取り付け部Pがアンテナを取り付けた後の可とう性基板の回転を防止できる。ただし、円柱を半径方向につぶして変形させた形状、円錐を半径方向につぶして変形させた形状、多角柱、多角錘、平板形状等の軸対称性のない形状とするのでも、その他の回転を防止できる形状とするのでもよい。
図18(a)において、誘電体部材524は、電気伝導率が高く弾性変形が容易な金属等からなるピン状の取り付け部Cpを有する。ここで、通信端末装置等の筐体には対応する形状の凹部を有する固定部Hbが設けられた固定部材624が形成されている。図18(a)に示す構成では、可とう性基板510上の第1のアンテナ素子110の給電端近傍
の所定の場所に貫通穴Haが設けられ、取り付け部Cpがこの貫通穴Haを通り固定部Hbに挿入されて固定部Hbに固定され、アンテナ素子110と固定部Hb中の図示しない給電線とが電気的に接続されるようになっている。一方、図18(b)に示す構成では、固定部材625の表面に給電線が形成され、誘電体部材525の取り付け部を固定部に嵌合することによって第1のアンテナ素子の給電端近傍に上記の給電線が接続されるようになっている。
本発明の多周波アンテナは、複数の周波数帯に対する調節の自由度を向上させることができるという効果を有し、複数の周波数帯で通信を行う通信装置、携帯端末装置等で利用される多周波アンテナ等として有用である。
図1は、本発明の第1の実施の形態の多周波アンテナの構成を示す平面図である。 図2は、共振周波数の調節方法についての説明に用いる多周波アンテナの構成を示す平面図である。 図3は、第1のアンテナ素子210の折り返し部211の端部200cの位置を変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。 図4は、無給電素子230の先端200dの位置を変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。 図5は、第1のアンテナ素子210折り返し内部200eの位置を変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。 図6は、第2のアンテナ素子220の先端200fの位置を変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。 図7は、第1のアンテナ素子210の先端200bの位置を変化させたときの各位置でのVSWR曲線を示す図である。 図8は、本発明の他の構成の多周波アンテナの平面図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態の多周波アンテナの構成を説明するための図である。 図10(a)は、図10(b)に示す位置に誘電体部材を配置したときのVSWRの周波数特性の誘電率依存性を示す図である。 図11(a)は、図11(b)に示す位置に誘電体部材を配置したときのVSWRの周波数特性の誘電率依存性を示す図である。 図12(a)は、図12(b1)〜(b5)に示す位置に誘電体部材を配置したときのVSWRの周波数特性の誘電率依存性を示す図である。 図13(a)は、図13(b)に示す位置に誘電体部材を配置したときのVSWRの周波数特性の誘電率依存性を示す図である。 図14(a)は、図14(b)に示す位置に誘電体部材を配置したときのVSWRの周波数特性の誘電率依存性を示す図である。 図15は、本発明の第3の実施の形態の多周波アンテナを構成する誘電体部材の第1の例について説明するための図である。 図16は、本発明の第3の実施の形態の多周波アンテナを構成する誘電体部材の第2の例について説明するための図である。 図17は、本発明の第3の実施の形態の多周波アンテナを構成する誘電体部材の第3の例について説明するための図である。 図18は、本発明の第3の実施の形態の多周波アンテナを構成する誘電体部材の第4の例について説明するための図である。 図19は、従来の多周波アンテナの構成を示す平面図である。
符号の説明
10、100、200、300、400 多周波アンテナ
10a 基端
10b 導体の分岐点
10c 第1のエレメントの先端
10d 第1のエレメント
10e 第2のエレメントの先端
10f 第2のエレメント
100a、200a 給電点
100b、200b 第1のアンテナ素の先端
101 可とう性基板上に形成された多周波アンテナ
110、210 第1のアンテナ素子
111 第1のアンテナ素子の折り返し部
112、113 第1のアンテナ素子の導体部分
120、220 第2のアンテナ素子
121、122 第2のアンテナ素子の導体部分
130、230 無給電素子
200c 折り返し部の端部
200d 無給電素子の先端
200e 第1のアンテナ素子の折り返し内部
200f 第2のアンテナ素子の先端
510 可とう性基板
520、521、522、523、524、525 誘電体部材
621a、621b、622、624、625 固定部材

Claims (6)

  1. 1つ以上の折り返し部を有し、いずれか1つ以上の前記折り返し部で幅が広がった第1のアンテナ素子と、
    前記第1のアンテナ素子に沿って形成された導体部分を有し、前記第1のアンテナ素子に接続された前記第2のアンテナ素子とを備え、
    前記素子のいずれか1つ以上の近傍に、共振周波数を所定範囲内で調節できるように設けられる誘電体部材を備え、
    前記誘電体部材が、筐体に取り付けるための取り付け部を有し、
    前記取り付け部が、柱状の穴、柱状の突出部、深さ方向に勾配を有する穴、突出方向に勾配を有する突出部、およびフックのいずれか1つ以上からなることを特徴とする多周波アンテナ。
  2. 1つ以上の折り返し部を有し、いずれか1つ以上の前記折り返し部で幅が広がった第1のアンテナ素子と、
    前記第1のアンテナ素子に沿って形成された導体部分を有し、前記第1のアンテナ素子に接続された前記第2のアンテナ素子と、を備え、
    前記素子のいずれか1つ以上の近傍に、共振周波数を所定範囲内で調節できるように設けられる誘電体部材を備え、
    前記誘電体部材が、筐体に取り付けるための取り付け部を有し、
    前記取り付け部が、前記誘電体部材をネジ止めできるように柱状の穴からなることを特徴とする多周波アンテナ。
  3. 前記第1のアンテナ素子から離れ前記第1のアンテナ素子の給電点側の導体に沿って形成された無給電素子を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多周波アンテナ。
  4. 前記第2のアンテナ素子が、前記第1のアンテナ素子の、前記折り返し部を介して接続される2つの導体に挟まれる領域内に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の多周波アンテナ。
  5. 前記折り返し部を介して接続される2つの導体が、平行になるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の多周波アンテナ。
  6. 所定の可とう性を有する基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の多周波アンテナ。
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