JPH1167940A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH1167940A
JPH1167940A JP9229515A JP22951597A JPH1167940A JP H1167940 A JPH1167940 A JP H1167940A JP 9229515 A JP9229515 A JP 9229515A JP 22951597 A JP22951597 A JP 22951597A JP H1167940 A JPH1167940 A JP H1167940A
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JP
Japan
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floating gate
film
insulating film
silicon film
impurity
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JP9229515A
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Toshiharu Otani
敏晴 大谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたデータ保持特性を有し、歩留まりが高
く、長寿命な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 フローティングゲートにドープする不純
物に中央層で高い濃度分布をもたせることにより、絶縁
膜中に不純物が偏析することを抑止し、トラップサイト
の生成、リーク電流や、絶縁破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置及びその製造方法に関し、さらに詳しく言えば、ス
プリットゲート型フラッシュEEPROMの膜質の向上、歩留
まりの向上、長寿命化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やデジタルスチルカメラ
等携帯用電子機器の応用分野の拡大に伴い、電気的にプ
ログラム及び消去可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPRO
M; Electrically Erasable and Programmable Read Onl
y Memory)が注目されている。EEPROMはフローティング
ゲートに電荷が蓄積されているか否かで2値またはそれ
以上の情報を記録し、フローティングゲートの電荷の有
無によるソース領域とドレイン領域との間の導通の変化
によって情報を読み取る不揮発性半導体記憶装置であ
り、大きくわけてスタックゲート型とスプリットゲート
型に分類される。この内スプリットゲート型フラッシュ
EEPROMは例えば米国特許第5029130号、第504
5488号、5067108号に記載されている。この
スプリットゲート型フラッシュEEPROMは第4図に示すよ
うに、半導体基板31上に所定間隔隔てて形成されたド
レイン領域43及びソース領域44の間にチャネル領域
45が形成されている。チャネル領域45の一部上にゲ
ート絶縁膜40を介して、ソース領域44の一部上に延
在するフローティングゲート37が形成され、該フロー
ティングゲート37の上部及び側部をトンネル絶縁膜3
9を介して被覆し、かつドレイン領域43の一部上に延
在したコントロールゲート42が形成されている。
【0003】以下にスプリットゲート型フラッシュEEPR
OMセルの動作について、図4に基づいて述べる。先ず、
データを書き込むときには、コントロールゲート42と
ソース領域44に電圧を印加し(例えばコントロールゲ
ート42に2V、ソース領域44に12V)、チャネル領域
45に電流を流すことによりフローティングゲート37
に熱電子を注入して蓄積させる。また、データを消去す
るときには、ドレイン領域43及びソース領域44に電
圧を印加せず、コントロールゲート42に電圧(例えば
15V)を印加することにより、フローティングゲート3
7に蓄積されている電子をファウラー・ノルドハイムト
ンネル電流(Fowler-Nordheim tunneling current、以
下FNトンネル電流と言う)としてコントロールゲート4
2へ引き抜く。
【0004】以下に従来のスプリットゲート型フラッシ
ュEEPROMセルの製造方法を述べる。 工程1:第5図(a)に示すように、p型単結晶半導体基
板31上に熱酸化法を用いてSiO2膜からなる第1の絶縁
膜32を形成する。次に減圧CVD(ChemicalVapor De
position)法を用いてポリシリコン膜を形成し、エネル
ギー25keV、密度2.5E14cm-2のイオンビームを用いてリ
ンを全面に注入して第1の導電膜33を形成する。さら
に減圧CVD法を用いてシリコン窒化膜34を形成し、
該シリコン窒化膜34をエッチングして開口部35を形
成する。
【0005】工程2:第5図(b)に示すように、該開
口部35をマスクとして熱酸化するLOCOS(Local Oxidat
ion of Silicon)法によって該導電膜33にSiO2膜から
なる選択酸化膜36を形成する。この時、シリコン窒化
膜34の端部下にバーズビーク36aが形成される。 工程3:第5図(c)に示すように、熱リン酸によりシ
リコン窒化膜34を除去し、該選択酸化膜36をマスク
として、異方性エッチングを行い、フローティングゲー
ト37を形成する。この時、該バーズビーク36aが形
成されているために、フローティングゲート37上縁部
はバーズビーク36aに沿って尖鋭になり、突起部37a
が形成される。次に、フッ酸系のエッチング液を用い
て、第1の絶縁膜32をフローティングゲート37直下
のみに残るように等方性エッチングを行う。
【0006】工程4:第5図(d)に示すように全面に
熱酸化を行い、SiO2膜からなる第2の絶縁膜38を形成
する。第1の絶縁膜32の残っている部分と第2の絶縁
膜38とがトンネル絶縁膜39及びゲート絶縁膜40に
なる。次に、減圧CVD法を用いてポリシリコン膜を形
成し、POCl3とO2との混合ガスを用いた熱拡散法によ
り、ポリシリコン膜にリンをドープすることにより、第
2の導電膜41を形成する。
【0007】工程5:第4図に示すように、第2の導電
膜41を、フローティングゲート37上部及び側部とチ
ャネル領域45の一部上に残存するようにエッチングし
て、コントロールゲート42を形成する。次に、フロー
ティングゲート37及びコントロールゲート42をマス
クとして、半導体基板31にn型不純物(ヒ素、リン
等)をイオン注入し、アニール処理を行い、n型ドレイ
ン領域43とn型ソース領域44とを形成する。
【0008】以上により、スプリットゲート型フラッシ
ュEEPROMセルが形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、上記工程1においてリンをイオンビーム
によってドープしているため、注入されるイオンの侵入
深さはイオンの質量、エネルギーなどに依存するので、
イオンの加速電圧を正確に制御する必要がある。しか
し、たとえ加速電圧を正確に制御しても、イオンの侵入
深さは統計的不確定性に基づく一定の広がりをもつ。即
ち、イオンの中にはシリコン膜を突き抜けて絶縁膜32
内に注入されるものや、逆に所定の深さまで到達せず、
第1の導電膜33の表層付近で止まってしまうものが存
在する。さらに、フローティングゲート37にドープし
たリンが、例えば工程5のアニール等の熱処理を伴う工
程でわずかながらフローティングゲート37表面及び近
傍の絶縁膜中に偏析する。上記のような不純物イオンの
偏析はドープする不純物をリンからヒ素に変更しても同
様に生じる。この不純物原子を核とした領域は、トラッ
プサイト(trap site)となりうる。このトラップサイ
トが例えば第6図(b)に示すように突起部37a近傍の
トンネル絶縁膜39中に形成されると、ここにFNトンネ
ル電流の電子が捕獲されることによって、消去モード時
に印加される電圧による電界を打ち消してしまい、消去
効率の劣化、バラツキ等を招く。また、これらのトラッ
プサイト46を経路として第6図(b)中の矢印Bの様に
リーク電流が流れ、フローティングゲートの保持可能電
荷量の減少によるデータ保持特性の劣化や、さらには絶
縁破壊を引き起こす原因の一つとなっていた。また、ト
ラップサイト46に捕獲される電子は書き込み消去を繰
り返すうちに増えるので、製造直後には良好な特性を示
していても、徐々にリーク電流が流れるようになる。従
って、トラップサイト46の存在はEEPROMの寿命を短く
する原因にもなっていた。
【0010】また、リンまたはヒ素に起因するトラップ
サイトがフローティングゲート37の下部のゲート絶縁
膜40中に形成されると、フローティングゲート37か
ら半導体基板31にリーク電流が流れ、フローティング
ゲート37に蓄積したはずの電子がゲート絶縁膜40か
ら半導体基板1に抜けてしまう不良が生じることがあ
り、データ保持特性の劣化や、歩留まりの低下を招いて
いた。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1及び2に記載の
発明は上記の問題点を解決するために成されたもので、
フローティングゲートにドープする不純物の濃度分布に
特徴を有し、フローティングゲートの上層及び下層では
低く、中央層では高い濃度分布を与えた不揮発性半導体
記憶装置である。これにより、フローティングゲートが
トンネル絶縁膜やゲート絶縁膜に接する部分の不純物濃
度が低いため、不純物が過剰にフローティングゲート表
面に偏析したり、絶縁膜中に混入することを回避でき、
これらに起因するトラップサイトの形成を抑止できるも
のであり、従って、不揮発性半導体記憶装置のデータ保
持特性の向上、歩留まりの向上、長寿命化ができるもの
である。
【0012】請求項3に記載の発明は、上記発明に加え
てさらにフローティングゲートを形成するシリコン膜を
非晶質シリコンとしたので、トラップサイトの形成を抑
止するとともに絶縁膜中に残留するグレインを抑止でき
るものであり、従って、フローティングゲートの表面形
状が滑らかになるので、さらにデータ保持特性の向上が
できるものである。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、そのよう
な不揮発性半導体記憶装置を特別な装置を必要とせずに
得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について第1図乃
至第2図に基づいて述べる。 工程1:第1図(a)に示すように、p型単結晶半導体基
板1上に熱酸化法を用いてSiO2膜からなる第1の絶縁膜
2を50Å乃至200Åの厚さで形成し、次に絶縁膜2
上に非晶質シリコン(アモルファスシリコン、以下αシ
リコンと略記)からなる第1のシリコン膜3を、減圧CV
D法により、例えば温度530度、真空度53Paでモノ
シラン(SiH4)を用いて厚さ500Åに形成する。次に
リンをドープしたドープドαシリコン膜からなる第2の
シリコン膜4を、減圧CVD法により、例えば温度530
度、真空度53Paでモノシラン1000sccmに1%PH3/
He10sccmを用いて厚さ500Å、濃度2E20atms/c
cに形成する。次にαシリコンからなる第3のシリコン
膜5を減圧CVD法により、例えば厚さ500Åに形成す
る。次にシリコン窒化膜6を減圧CVD法を用いて形成
し、該シリコン窒化膜6を図示しないフォトリソグラフ
ィによるマスクを用いてエッチングして開口部7を形成
する。
【0015】工程2:第1図(b)に示すように、シリ
コン窒化膜6をマスクとして熱酸化するLOCOS法によっ
て第3のシリコン膜5にSiO2膜からなる選択酸化膜8を
形成する。この時、シリコン窒化膜6の端部下にバーズ
ビーク8aが形成される。 工程3:第1図(c)に示すように、熱リン酸によりシ
リコン窒化膜6を除去し、選択酸化膜8をマスクとし
て、第1のシリコン膜3、第2のシリコン膜4、第3の
シリコン膜5に異方性エッチングを行い、フローティン
グゲート9を形成する。この時、バーズビーク8aが形
成されているために、フローティングゲート9上縁部は
バーズビーク8aに沿って尖鋭になり、突起部9aが形成
される。
【0016】工程4:第1図(d)に示すように全面に
熱酸化を行い、SiO2膜からなる第2の絶縁膜10を形成
する。第1の絶縁膜2の残っている部分と第2の絶縁膜
10とがトンネル絶縁膜11及びゲート絶縁膜12にな
る。次に、モノシランとPH3との混合ガスを用いた減圧
CVD法を用いてドープドαシリコン膜からなる第2の
不純物添加膜13を形成する。
【0017】工程5:第2図に示すように、第4のシリ
コン膜13を、フローティングゲート9上部及び側部と
チャネル領域12の一部上に残存するようにエッチング
して、コントロールゲート14を形成する。次に、フロ
ーティングゲート9及びコントロールゲート14をマス
クとして、半導体基板1にn型不純物(ヒ素、リン等)
をイオン注入し、アニール処理を行い、n型ソース領域
15とn型ドレイン領域16とを形成する。
【0018】ところで、各図中では説明のためにフロー
ティングゲート9を3つの層3、4、5に分けて描いて
いるが、第2のシリコン膜4に添加した不純物は、例え
ば工程5のアニール処理のような、それ以降の加熱処理
を行う工程において、徐々に上下の層3、5に拡散する
ため、各層の境界は不明瞭になり、不純物濃度は中央部
で高い濃度分布を持つ一つの層となる。第2のシリコン
膜4、即ち、フローティングゲート9の中央層4の不純
物濃度及び厚さは、フローティングゲート9の上下の表
層部に不純物の存在しない空乏層が形成されない様に設
定されていれば変更してもよく、中央層4に添加する不
純物濃度がより高ければ厚さは薄くすることも可能であ
り、逆に濃度がより低ければ厚くすることも可能であ
る。
【0019】以上により、スプリットゲート型フラッシ
ュEEPROMセルが形成される。尚、上記工程1において、
第1のシリコン膜3、第2のシリコン膜4、第3のシリ
コン膜5は、各層の明確な境界を必要としていないの
で、堆積条件を時間を追って連続的に変化させて一度に
形成しても良い。ただし、この場合、αシリコンと、ド
ープドαシリコンとの熱膨張率の違いから、ドープドα
シリコンが剥離して、ダストの原因となるため、別途ダ
ストの対策が必要である。
【0020】また、上記工程1において、第1のシリコ
ン膜3及び第2のシリコン膜4の形成は、減圧CVDに
より第1のシリコン膜3を厚さ1000Åに形成し、次
に例えばエネルギー15keV以下の低エネルギーのリン
イオンを全面に注入して、第2のシリコン膜4としても
良い。上記の統計的不確定性によるイオンの侵入深さの
バラツキの幅は、注入イオンのエネルギーに依存し、エ
ネルギーが低い方がバラツキの幅は狭くなる。従って、
本工程にイオン注入法を用いても第1の絶縁膜2に偏析
するリンは従来の方法よりも少ない。
【0021】また、上記工程2において、選択酸化膜8
は、第1のシリコン膜3の下端に到達しなければ、第2
のシリコン膜4や第1のシリコン膜3中にまで形成され
ても良い。ただし、この場合、第2のシリコン膜4の一
部が選択酸化膜8に接触するため、第2のシリコン膜4
にドープされたリンが選択酸化膜8中に偏析する可能性
がある。
【0022】第2図は本発明の第2の実施形態の不揮発
性半導体記憶装置である。p型半導体基板1上に所定間
隔隔てて形成されたn型のソース領域15及びn型のドレ
イン領域16の間にチャネル領域17が形成されてい
る。チャネル領域17の一部上にゲート絶縁膜12を介
して、ソース領域15に延在するフローティングゲート
9が形成されている。フローティングゲート9は、シリ
コン膜に不純物が添加されて形成されており、その濃度
は中央層4では高く、上層5及び下層3では低くなって
いる。フローティングゲート9の上部及び側部をトンネ
ル絶縁膜11及び選択酸化膜8を介して被覆し、かつド
レイン領域16の一部上に延在したコントロールゲート
14が形成されている。上記のように、フローティング
ゲート9を構成したことによって、フローティングゲー
ト9のトンネル絶縁膜11を介して、コントロールゲー
ト14に対向する部分は、不純物濃度が低いので、突起
部9a近傍のトンネル絶縁膜11中に不純物が偏析する
ことはほとんどない。従って、トンネル絶縁膜11中に
トラップサイトが形成されることがないので、良好な消
去特性を維持できるとともに、フローティングゲート9
とコントロールゲート14の間にリーク電流が流れるこ
とがないので、良好なデータ保持特性を維持でき、トン
ネル絶縁膜11の絶縁破壊も防止できる。また、フロー
ティングゲートの底面近傍も、不純物濃度が低いので、
フローティングゲート9下部のゲート絶縁膜12中に不
純物が偏析することはほとんどない。従って、ゲート絶
縁膜12中にトラップサイトが形成されることがないの
で、良好な書き込み特性を実現できるとともに、フロー
ティングゲート9とソース領域15、チャネル領域17
とにリーク電流が流れることがないので、良好なデータ
保持特性を維持でき、ゲート絶縁膜12の絶縁破壊も防
止できる。
【0023】第3図は本発明の第3の実施形態の不揮発
性半導体記憶装置である。p型半導体基板51上に所定
間隔隔てて形成されたn型のソース領域52及びn型のド
レイン領域53の間にチャネル領域54が形成されてい
る。チャネル領域54上にゲート絶縁膜55を介して、
ソース領域52及びドレイン領域53に延在するフロー
ティングゲート56が形成されている。フローティング
ゲート56は、シリコン膜に不純物が添加されて形成さ
れており、その濃度は中央層57では高く、上層58及
び下層59では低くなっている。フローティングゲート
56の上部を絶縁膜60を介して被覆したコントロール
ゲート61が形成されている。本実施例は、いわゆるス
タックゲート型フラッシュEEPROMである。スタックゲー
ト型フラッシュEEPROMにおいては、書き込み消去はもっ
ぱらフローティングゲート56とチャネル領域54との
間で行われるので、本発明はスプリットゲート型フラッ
シュEEPROMにおいてこそ大きな効果を生じるものである
が、本実施例においても、フローティングゲート56近
傍に不純物が偏析しないので、絶縁膜55中にトラップ
サイトが形成されず、フローティングゲート56と、ソ
ース領域52、ドレイン領域53、チャネル領域54と
の間のリーク電流の発生を防止できるので、良好な書き
込み消去特性を実現できるとともに、絶縁膜55の絶縁
破壊も防止できる。また、絶縁膜60中にトラップサイ
トが形成されないので、絶縁膜60の絶縁破壊が防止で
きる。
【0024】尚、以上の実施形態において、スプリット
ゲート型フラッシュEEPROM及びスタックゲート型フラッ
シュEEPROMを例示したが、フローティングゲートに電荷
を保持することによって情報を記憶する装置であれば、
これら以外の半導体記憶装置に本発明を適用できること
は言うまでもない。以上の実施形態において、シリコン
膜としてαシリコンを、不純物添加膜としてαシリコン
にリンをドープしたドープドαシリコンをそれぞれ挙げ
て説明したが、これらのうち任意の層をポリシリコンに
置き換えても良く、また、αシリコンを加熱処理して結
晶化し、ポリシリコンに変化させても良い。ただし、こ
の場合、ポリシリコン膜を酸化させる各工程において、
酸化膜中にグレインと呼ばれるSi粒塊が残る場合があ
る。また、グレインが各ゲート9、14の表層近傍に発
生すると、各ゲート9、14の表面に凹凸が形成され
る。この様な凹凸は、局所的な電界集中を引き起こし、
EEPROMセルの書き込み消去特性にバラツキを生じさせる
場合がある。さらに、絶縁膜中に残留、あるいは突出し
たグレインは、トラップサイトと同様に、リーク電流の
経路となり、絶縁破壊などの原因となる。また、ポリシ
リコン膜の中央層にイオン注入法を用いて不純物の濃度
の高い領域を形成しようとした場合、イオンの侵入角度
と結晶格子方向が一致した時、イオンの侵入深さが極端
に深くなることがあるので、注意を要する。本実施例に
示したように、αシリコンを用いれば、グレインは形成
されず、各ゲート9、14の表面が滑らかに形成される
ので、膜質の向上や均一化ができ、また、αシリコンは
結晶構造を有しないため、イオン侵入深さは侵入角度に
依存しないので、より効果的である。
【0025】以上全ての実施形態において、シリコン膜
にドープする不純物として、リンを挙げて説明したが、
ヒ素でもよく、この場合、工程1及び工程4の減圧CVD
ではモノシランとAsH3の混合ガスを用いる。
【0026】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、フロー
ティングゲートは、シリコン膜に不純物が添加されて形
成されており、その濃度は中央層では高く、上層及び下
層では低くなっているため、フローティングゲートを被
覆する絶縁膜にフローティングゲートに添加された不純
物が偏析することがない。その為、トラップサイトが形
成されることがなく、特性のバラツキの少ない、歩留ま
りの高い、長寿命な不揮発性半導体記憶装置を提供でき
る。また、そのような不揮発性半導体記憶装置の簡単か
つ容易な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造方法を説明するための
断面図である。
【図2】本発明の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】従来例の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図6】従来例に形成されるトラップサイトを説明する
ためのセル断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、該半導体基板上に第1の
    絶縁膜を介してシリコン膜に不純物を添加して形成され
    たフローティングゲートと、該フローティングゲートを
    被覆する第2の絶縁膜と、該フローティングゲートの少
    なくとも上部の一部上に前記第2の絶縁膜を介して形成
    されたコントロールゲートとを備えた不揮発性半導体記
    憶装置において、前記フローティングゲートの不純物濃
    度は、前記フローティングゲートの上層及び下層では低
    く、中央層では高い濃度分布を持つことを特徴とした不
    揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、該半導体基板上に第1の
    絶縁膜を介してシリコン膜に不純物を添加して形成され
    たフローティングゲートと、該フローティングゲートを
    被覆する第2の絶縁膜と、該フローティングゲートの上
    部から側部にかけて前記第2の絶縁膜を介して形成され
    たコントロールゲートとを備えた不揮発性半導体記憶装
    置において、前記フローティングゲートの不純物濃度
    は、前記フローティングゲートの上層及び下層では低
    く、中央層では高い濃度分布を持つことを特徴とした不
    揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記フローティングゲートを形成するシ
    リコン膜は、非晶質シリコン膜であることを特徴とする
    請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に絶縁膜を介して不純物を
    添加しない第1のシリコン膜を形成する工程と、該第1
    のシリコン膜上に不純物を添加した第2のシリコン膜を
    形成する工程と、該第2のシリコン膜上に、不純物を添
    加しない第3のシリコン膜を形成する工程と、前記第1
    乃至第3のシリコン膜の所定領域をエッチングしフロー
    ティングゲートを形成する工程と、該フローティングゲ
    ートを被覆する第2の絶縁膜を形成する工程と、コント
    ロールゲートを形成する工程と、加熱処理を行い前記第
    2のシリコン膜に添加した不純物を前記第1のシリコン
    膜及び第3のシリコン膜に拡散させる工程とを有するこ
    とを特徴とした不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006229045A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
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