JPH1167342A - コネクタの嵌脱構造 - Google Patents

コネクタの嵌脱構造

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JPH1167342A
JPH1167342A JP21510797A JP21510797A JPH1167342A JP H1167342 A JPH1167342 A JP H1167342A JP 21510797 A JP21510797 A JP 21510797A JP 21510797 A JP21510797 A JP 21510797A JP H1167342 A JPH1167342 A JP H1167342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌,雄両コネクタの嵌合、離脱を容易かつ確
実に行うことができると共に、両コネクタの嵌合時には
嵌合状態を保証することができる信頼性の高いコネクタ
の嵌脱構造を提供する。 【解決手段】 ホルダー10と一方のコネクタ20に一
方のコネクタ20の待機突出状態を保持する係止手段1
3,24を設け、他方のコネクタ30に各係止手段1
3,24の係止状態を解除する保持解除手段33を設
け、嵌合した両コネクタ20,30をホルダー10に対
して被取付体側にスライド自在にし、ホルダー10の係
止手段を周壁13aに係止凹部14を有した係合孔13
で構成し、一方のコネクタ20の係止手段を係合孔13
の係止凹部14に係止、離脱される係止部25を有した
可撓性アーム24で構成し、他方のコネクタ30の保持
解除手段を可撓性アーム24を撓ませる突起34を有し
た解除アーム33で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両用ド
アに使用され、多極の雌,雄両コネクタ同士を相互に嵌
合させたり、離脱させるのに好適なコネクタの嵌脱構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタの嵌合構造としては、
例えば図10に示す特開平9−55262号公報に開示
されたものがある。この公報に開示されたコネクタの嵌
合構造では、図10(a)に示すように、コネクタ装着
板8の嵌入孔8aに挿入されて突出待機した雄コネクタ
1に、電装品4に設けられた雌コネクタ5をインストル
メントパネル9の装着開口9a側から嵌合するようにな
っている。この雄コネクタ1は可撓性の係止片2を有し
ていて、嵌合前の状態において該係止片2上に設けられ
た突起2aをコネクタ装着板8の嵌入孔8aに係止して
ある。この状態より、図10(b),(c)に示すよう
に、雌コネクタ5をインストルメントパネル9の装着開
口9aより挿入して雄コネクタ1に嵌合させると、該雄
コネクタ1に雌コネクタ5が正規に嵌合されたところ
で、係止片2が下方に撓んで該係止片2の先端の鉤部3
が雌コネクタ5の逃がし孔6に嵌め込まれる。この状態
より、電装品4をさらに押し込むと、図10(d)に示
すように、雄コネクタ1が組付位置まで押し込まれて雌
コネクタ5が電装品4のロック片4aを介してインスト
ルメントパネル9の装着開口9a内にロックされるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコネクタの嵌合構造では、雄コネクタ1の係止片2
の突起2aの後部にはテ−パ面2bが形成されているた
め、両コネクタ1,5の嵌合途中で雄コネクタ1が後退
し易く、完全に嵌合した状態で両コネクタ1,5を正規
の位置に組み付ける作業が難しくて信頼性に欠けた。こ
のため、保守点検等において両コネクタ1,5の嵌合を
解除すると、雄コネクタ1がコネクタ装着板8の後方に
下がったままの状態となり、保守点検等の終了時には再
度両コネクタ1,5を嵌合させることができなかった。
また、両コネクタ1,5の嵌合後に雄コネクタ1に接続
されたワイヤハーネスが何らかの影響で引っ張られた場
合、両コネクタ1,5間にはロック手段がないため、両
コネクタ1,5の嵌合が外れてしまう虞があった。さら
に、雄コネクタ1の図示しない雌端子と雌コネクタ5の
雄端子7相互の保持力のみで両コネクタ1,5が嵌合さ
れているため、両コネクタ1,5間の嵌合力が不足し、
振動に対しても弱くてガタ付きや異音等が発生し易かっ
た。
【0004】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、雌,雄両コネクタの嵌合、離
脱を容易かつ確実に行うことができると共に、両コネク
タの嵌合時には嵌合状態を保証することができる信頼性
の高いコネクタの嵌脱構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、雌,
雄両コネクタのうちの一方のコネクタをホルダーを介し
て突出した待機状態で被取付体に取り付け、前記一方の
コネクタの突出待機方向から該一方のコネクタに他方の
コネクタを嵌脱自在にし、かつ前記ホルダーに前記一方
のコネクタをスライド自在に設け、これらホルダーと一
方のコネクタに該一方のコネクタの待機突出状態を保持
する係止手段をそれぞれ設ける一方、前記他方のコネク
タに前記両コネクタの嵌合時に前記各係止手段の係止状
態を保持する保持手段を設けると共に、前記両コネクタ
の嵌合完了時に前記各係止手段の係止状態を解除する保
持解除手段を設け、前記両コネクタの嵌合完了時に当該
両コネクタを嵌合完了状態で前記ホルダーに対して前記
被取付体側にスライド自在にしたコネクタの嵌脱構造で
あって、前記ホルダーの係止手段を周壁に係止凹部を有
した係合孔で構成すると共に、前記一方のコネクタの係
止手段を前記係合孔の係止凹部に係止、離脱される係止
部を有した可撓性アームで構成する一方、前記他方のコ
ネクタの前記保持解除手段を前記可撓性アームを撓ませ
る突起を有した解除アームで構成したことを特徴とす
る。
【0006】このコネクタの嵌脱構造では、ホルダーと
一方のコネクタの各係止手段による係止状態は両コネク
タの嵌合が完了するまで確実に維持されるので、両コネ
クタの嵌合が保証されて信頼性が向上する。また、両コ
ネクタの嵌合完了時にホルダーと一方のコネクタの各係
止手段の係止状態は他方のコネクタの保持解除手段によ
り容易に解除されるので、両コネクタの嵌脱(嵌合、離
脱)作業が容易に行われる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のコネク
タの嵌脱構造であって、前記可撓性アームの係止部と前
記係合孔の係止凹部との係止により前記一方のコネクタ
の待機突出状態を保持し、前記解除アームの突起により
前記可撓性アームの係止部と前記係合孔の係止凹部との
係止が解除されて該解除アームの突起が該係合孔の係止
凹部を挿通することにより前記一方のコネクタの待機突
出状態が解除されるようにしたことを特徴とする。
【0008】このコネクタの嵌脱構造では、ホルダーの
係合孔の係止凹部と一方のコネクタの可撓性アームの係
止部との係止により該一方のコネクタの突出待機状態の
後退位置が規制されるので、両コネクタが嵌合し易い。
また、ホルダーの係合孔の係止凹部と一方のコネクタの
可撓性アームの係止部との係止状態が他方のコネクタの
解除アームの突起により解除された時に、該解除アーム
の突起がホルダーの係合孔の係止凹部を挿通するので、
ホルダーに対して両コネクタがスライドされる時点で両
コネクタの嵌合が完了したことが判り、両コネクタの嵌
合状態の確認が容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の一実施形態のコネクタの嵌
脱構造に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を
示す斜視図、図2は同雌,雄両コネクタの嵌合前の状態
を示す平面図、図3は車両用ドアに採用されたコネクタ
の嵌脱構造の雌,雄両コネクタの取り付け前(嵌合前)
の状態を示す側面図である。
【0011】図1〜図8に示すように、合成樹脂製の
雄,雌両コネクタ20,30のうちの雄コネクタ(一方
のコネクタ)20は合成樹脂製のホルダー10を介して
突出した待機状態でドアパネル(被取付体)50に取り
付けられるようになっている。このホルダー10から突
出待機した雄コネクタ20には、雌コネクタ(他方のコ
ネクタ)30を嵌脱自在にしてある。この雌コネクタ3
0は、パワーウインドウ用スイッチユニット等のスイッ
チユニット40のスイッチ41に図示しない基板等を介
して取り付けられていて、該スイッチユニット40はド
アトリム(他の被取付体)60に形成されたスイッチ取
付孔(スイッチ取付部)61に取り付けられるようにな
っている。
【0012】図1〜図3に示すように、ホルダー10
は、略矩形板状の中央に略矩形の係合孔(係止手段)1
3を形成した板体11と、この板体11の下側中央より
一体突出形成された取付ブラケット12とで構成されて
いる。この板体11の係合孔13の周壁13aの左右両
側の中央には、係止凹部14をそれぞれ形成してある。
また、板体11の係合孔13の周壁13aの後部の上下
中央には後方に延びる長尺で一対の突出片15,15を
一体突出形成してある。さらに、板体11の係合孔13
の周壁13aと後述する雄コネクタ20のフード22と
の間の全周にクリアランスを設けてあり、該ホルダー1
0の板体11の係合孔13内に雄コネクタ20のフード
22をスライド自在に支持してある。即ち、雄コネクタ
20と雌コネクタ30の嵌合完了時に当該両コネクタ2
0,30を嵌合完了状態でホルダー10の板体11の係
合孔13に対してドアパネル50側の下側にスライド自
在にしてある。
【0013】図1に示すように、雄コネクタ20は、図
示しない雌端子(端子)を収容する複数の端子収容室2
1aを備えたハウジング21と、このハウジング21を
覆うフード22とで構成されている。このハウジング2
1の基部21bはフード22の基部22bに芯出しされ
た状態で圧入等により組み付けられている。図1,図2
に示すように、フード22は上下壁及び左右側壁より略
四角筒状に形成されていて、ホルダー10及び雌コネク
タ30のガイドとして機能するようになっている。この
略四角筒状のフード22の左右側壁の中央には各一対の
長孔23,23をそれぞれ形成してあり、該各一対の長
孔23,23間にはホルダー10の板体11の係合孔1
3の周壁13aの各凹部14側に係止、離脱される突起
(係止部)25を有した平面T字板状の可撓性アーム
(係止手段)24をそれぞれ一体形成してある。この各
可撓性アーム24の突起25の幅がホルダー10の板体
11の係止凹部14の幅よりも大きくなるように該突起
25を可撓性アーム24に一体突出形成してある。ま
た、各突起25は断面台形状に形成してあり、該各突起
25の前部にはテーパ面25aを形成してある。
【0014】そして、図2,図3に示すように、ホルダ
ー10の板体11の係合孔13の各係止凹部14側と雄
コネクタ20のフード22の各可撓性アーム24の突起
25との係止時に、雄コネクタ20はホルダー10より
所定長突出して雌コネクタ30が嵌合されるのを待機す
るようになっている。即ち、ホルダー10の板体11の
係合孔13の各係止凹部14側と雄コネクタ20のフー
ド22の各可撓性アーム24の突起25との係止により
ホルダー10に対する雄コネクタ20の後退動が規制さ
れ、この係止時の雄コネクタ20の突出待機状態が両コ
ネクタ20,30の嵌脱作業位置となっている。また、
図2,図3に示すように、雄コネクタ20のフード22
の左右側壁の各長孔23の後部近傍には各一対のストッ
パ26をそれぞれ一体突出形成してある。そして、ホル
ダー10の板体11の係合孔13の周壁13aの後側と
雄コネクタ20のフード22の各ストッパ26がそれぞ
れ係止されて該雄コネクタ20の前方突出量が規制され
るようになっている。さらに、雄コネクタ20のハウジ
ング21の各雌端子(図示省略)の後側にはワイヤハー
ネスWを構成する電線(図示省略)を圧接又は圧着によ
り接続してある。
【0015】また、図1,図2に示すように、雄コネク
タ20の略四角筒状のフード22の上下側壁の中央には
コ字状の切欠27をそれぞれ形成してある。この各切欠
27内には後述する雌コネクタ30のフード部32の前
端部32aに係止、離脱される突起(係止部)29を内
側に有した矩形板状の可撓性係止片(係止手段)28を
それぞれ一体形成してある。この各可撓性係止片28は
ホルダー11の長尺の各突出片15に対向する位置に配
設されている。また、各可撓性係止片28の突起29の
前側がテーパ面(係止面)29aになっていると共に、
後側もテーパ面(離脱面)29bになっている。
【0016】図1,図4,図5に示すように、雌コネク
タ30は、基部31側が雄端子(端子)37を収容する
複数の端子収容室31aを備えたブロック状になってい
ると共に、前側が基部31より一体突出形成されて各雄
端子37を露出させた四角筒状のフード部32になって
いる。この雌コネクタ30のフード部32が両コネクタ
20,30の嵌合時に雄コネクタ20のハウジング21
とフード22との間に挿入されて両コネクタ20,30
の各端子相互が電気的に接続されるようになっている。
また、雌コネクタ30の基部31の両側外面の中央に
は、ホルダー10の板体11の係合孔13の各係止凹部
14と雄コネクタ20の各可撓性アーム24の突起25
の係止状態を解除する突起34を有した可撓性の解除ア
ーム(保持解除手段)33を、フード部32側に平行に
延びるようにそれぞれ一体突出形成してある。この各解
除アーム33の突起34は可撓性アーム24を撓ませる
ものであり、断面台形状に形成してある。この各突起3
4の後側はテーパ面(離脱面)34aになっている。そ
して、雄コネクタ20の可撓性アーム24の突起25と
ホルダー10の係合孔13の係止凹部14との係止によ
り該雄コネクタ20の待機突出状態を保持し、雌コネク
タ30の可撓性の解除アーム33の突起34により上記
可撓性アーム24の突起25とホルダー10の係合孔1
3の係止凹部14との係止が解除されて該解除アーム3
3の突起34が該係合孔13の係止凹部14を挿通する
ことにより雄コネクタ20の待機突出状態が解除される
ようになっている。
【0017】さらに、雌コネクタ30のフード部(保持
手段)32は略四角筒状態に形成してあり、その前端部
32aは、雄,雌両コネクタ20,30の嵌合時に雄コ
ネクタ20の各可撓性係止片28の突起29に当接押圧
して該可撓性係止片28を外側に撓ませてホルダー10
と雄コネクタ20との係止状態を保持する保持手段とし
て機能するようになっている。また、雌コネクタ30の
フード部32の上下壁部の中央には、上記可撓性係止片
28の突起29が挿入されて上記ホルダー10と雄コネ
クタ20との係止状態を解除する保持解除手段としての
矩形の溝孔(解除凹部)35をそれぞれ形成してある。
これらフード部32と溝孔35の前端側の境にはテーパ
面(解除部)36をそれぞれ形成してある。
【0018】図3,図8に示すように、スイッチユニッ
ト40は、スイッチ41と、このスイッチ41に図示し
ない基板等を介して固定された雌コネクタ30と、上記
スイッチ41の両側面の上側にネジ止め等により取り付
けられ、ドアトリム(他の被取付体)60のスイッチ取
付孔61に取り付けられた該スイッチ41をドアトリム
60にロックする金属製でく字状の各板バネ(ロック手
段)42とで構成されている。図8に示すように、スイ
ッチユニット40のスイッチ41とドアトリム60のス
イッチ取付孔61との取付クリアランスt′よりもホル
ダー10の板体11と雄コネクタ20のフード22との
間のクリアランスtを大きく設定してある(t>
t′)。また、図9に示すように、ドアパネル50には
防水シート51が張り付けられるようになっている。
【0019】以上実施形態のコネクタの嵌脱構造によれ
ば、図9に示すように、ドアパネル50に配索されるワ
イヤハーネスW側の雄コネクタ20と該ドアパネル50
にドアトリム60を介して取り付けられるスイッチユニ
ット40側の雌コネクタ30とを接続する際に、まず、
ドアパネル50に防水シート51を張り付け、次に、こ
の防水シート51上からドアパネル50にワイヤハーネ
スWを配索し、次に、このワイヤハーネスWが配索され
たドアパネル50にドアトリム60を取り付ける。そし
て、このドアトリム60のスイッチ取付孔61にスイッ
チユニット40の雌コネクタ30を取り付けた後、該雌
コネクタ30とワイヤハーネスWの端部に接続された雄
コネクタ20とを嵌合する。
【0020】この場合、図3,図8に示すように、ワイ
ヤハーネスW側の雄コネクタ20をホルダー10を介し
てドアパネル50に取り付けると共に、該雄コネクタ2
0をドアトリム60のスイッチ取付孔61側に突出する
ように待機させておき、このスイッチ取付孔61にスイ
ッチユニット40を取り付ける際に、該スイッチユニッ
ト40側の雌コネクタ30とワイヤハーネスW側の雄コ
ネクタ20とを嵌合する。これら両コネクタ20,30
の嵌合を、図4,図5及び図6,図7で説明すると、図
4に示すように、雄コネクタ20に雌コネクタ30が嵌
合される初期状態において、雄コネクタ20の突出待機
状態は、ホルダー10の係合孔13の周壁13aの各係
止凹部14と雄コネクタ20の各可撓性アーム24の突
起25との係止状態により保持され、図6に示すよう
に、雄コネクタ20に雌コネクタ30が嵌合される途中
において、雌コネクタ30のフード部32の前端部32
aの押圧力により雄コネクタ20の各可撓性係止片28
が突起29を介して外側に弾性変形し、該雄コネクタ2
0の各可撓性係止片28の前端面がホルダー10の係合
孔13の周壁13aにそれぞれ当たって、上記ホルダー
10の係合孔13の周壁13aの各係止凹部14と雄コ
ネクタ20の各可撓性アーム24の突起25との係止状
態はより確実に維持されている。
【0021】そして、図7に示すように、両コネクタ2
0,30の嵌合が完了すると、雌コネクタ30の各溝孔
35内に雄コネクタ20の各可撓性係止片28の突起2
9が入る。この時、図5に示すように、雌コネクタ30
の各解除アーム33の突起34が雄コネクタ20の各可
撓性アーム24の突起25を内側に押圧し、該各可撓性
アーム24が内側に弾性変形して撓む。これにより、上
記ホルダー10の係合孔13の周壁13aの各係止凹部
14と雄コネクタ20の各可撓性アーム24の突起25
との係止状態は解除されて、雌コネクタ30の各解除ア
ーム33の突起34がホルダー10の係合孔13の各係
止凹部14内を挿通する。これにより、雄コネクタ20
の突出待機状態が解除され、嵌合が完了した両コネクタ
20,30はホルダー10内を共に下方にスライドす
る。このスライドが完了すると、図8に示すように、ド
アトリム60のスイッチ取付孔61内に取り付けされた
スイッチ41は板バネ42の弾性付勢力によりロックさ
れ、ドアパネル50へのスイッチユニット40の取り付
けが完了する。この時、嵌合された両コネクタ20,3
0は雄コネクタ20の各可撓性係止片28の突起29と
雌コネクタ30の各溝孔35のテーパ面36とにより当
接係止された状態となるので、両コネクタ20,30の
嵌合取り付け後に雄コネクタ20に接続されたワイヤハ
ーネスWが何らかの影響で引っ張られても両コネクタ2
0,30の嵌合が外れることはない。
【0022】また、保守点検等において、図8に示す両
コネクタ20,30の嵌合取り付け状態から両コネクタ
20,30を離脱させる場合に、図7,図6に示すよう
に、スイッチユニット40のスイッチ41を上方に引っ
張ると、雌コネクタ30の各溝孔35のテーパ面36が
雄コネクタ20の各可撓性係止片28の突起29を外側
に押圧し、該各可撓性係止片28が外側に撓むと共に、
雄コネクタ20の各可撓性アーム24の突起25がホル
ダー10の係合孔13の周壁13aより前方に露出し、
上記ホルダー10の係合孔13の周壁13aの各係止凹
部14と雄コネクタ20の各可撓性アーム24の突起2
5とが係止される(この位置は嵌合前の雄コネクタ20
の突出待機位置と同じ位置である)。そして、スイッチ
ユニット40のスイッチ41を更に上方に引っ張ること
により、雄コネクタ20より雌コネクタ30はスムーズ
に離脱される。保守点検等の終了後、再度雌コネクタ3
0を雄コネクタ20に嵌合させる場合も、雄コネクタ2
0がホルダー10に対して突出した突出待機位置にある
ので、雄コネクタ20に雌コネクタ30を簡単に嵌合さ
せて取り付けることができる。
【0023】このように、ホルダー10の係合孔13と
雄コネクタ20の可撓性アーム24による係止状態は、
雌コネクタ30のフード部32の前端部32aにより雄
コネクタ20の可撓性係止片28がホルダー10の係合
孔13の周壁13aに係止されることで両コネクタ2
0,30の嵌合が完了するまで確実に維持されるので、
両コネクタ20,30の嵌合を保証することができて信
頼性を向上させることができる。また、両コネクタ2
0,30の嵌合完了時にホルダー10の係合孔13と雄
コネクタ20の可撓性アーム24による係止状態は雌コ
ネクタ30の解除アーム33により解除されるので、ホ
ルダー10に対して両コネクタ20,30が下方にスラ
イドされる時点で両コネクタ20,30の嵌合が完了し
たことが判り、両コネクタ20,30の嵌合状態の確認
を容易に行うことができる。従って、両コネクタ20,
30を調芯させてスムーズに嵌合させることができると
共に、両コネクタ20,30の嵌合状態でホルダー10
に対して容易にスライドさせてドアパネル50に取り付
けることができる。これにより、振動等を防止して耐振
性を向上させることができ、異音の発生を防止すること
ができる。また、嵌合完了状態で両コネクタ20,30
がホルダー10に対してスライドし終わった位置におい
て、ドアパネル50とドアトリム60との取り付け公差
を吸収することができ、両コネクタ20,30のガタ付
きや振動等の発生及び異音の発生を確実に防止すること
ができる。
【0024】また、ホルダー10の係合孔13の周壁1
3aの係止凹部14と雄コネクタ20の可撓性アーム2
4の突起25との係止により該雄コネクタ20の突出待
機時の後退位置が規制されるので、両コネクタ20,3
0を容易に嵌合することができる。さらに、ホルダー1
0の係合孔13の係止凹部14と雄コネクタ20の可撓
性アーム24が一カ所にまとめて配設されるので、コネ
クタ全体の小型化を図ることができる。さらに、ホルダ
ー10の係合孔13の周壁13aと雄コネクタ20のス
トッパ26との係止により雄コネクタ20の前方突出待
機の位置が規制されるため、両コネクタ20,30の嵌
合位置と離脱位置を常に同じ位置にすることができ、保
守点検等における両コネクタ20,30の離脱作業及び
再度の嵌合作業を確実かつ容易に行うことができる。
【0025】尚、前記実施形態によれば、ホルダーの係
合孔の周壁と雄コネクタの可撓性係止片の係止状態を保
持する保持手段を雌コネクタのフード部として構成部品
を省くようにしたが、保持手段は雌コネクタのフード部
に限らず、雌コネクタから一体突出形成された保持片等
でもよいことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ホルダーと一方のコネクタの各係止手段による
係止状態は両コネクタの嵌合が完了するまで確実に維持
されるので、両コネクタの嵌合を保証することができて
信頼性を向上させることができる。また、両コネクタの
嵌合完了時にホルダーと一方のコネクタの各係止手段の
係止状態は他方のコネクタの保持解除手段により解除さ
れるので、両コネクタの嵌脱作業を容易に行うことがで
きる。
【0027】請求項2の発明によれば、ホルダーの係合
孔の係止凹部と一方のコネクタの可撓性アームの係止部
との係止により該一方のコネクタの突出待機状態の後退
位置が規制されるので、両コネクタを容易に嵌合するこ
とができる。また、ホルダーの係合孔の係止凹部と一方
のコネクタの可撓性アームの係止部との係止状態が他方
のコネクタの解除アームの突起により解除された時に、
該解除アームの突起がホルダーの係合孔の係止凹部を挿
通するので、ホルダーに対して両コネクタがスライドさ
れる時点で両コネクタの嵌合が完了したことが判り、両
コネクタの嵌合状態の確認を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコネクタの嵌脱構造に用
いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図
である。
【図2】上記両コネクタの嵌合前の状態を示す平面図で
ある。
【図3】上記両コネクタの嵌合前の状態を示す側面図で
ある。
【図4】上記両コネクタの嵌合初期の状態を示す横断面
図である。
【図5】上記両コネクタの嵌合途中の状態を示す横断面
図である。
【図6】上記両コネクタの嵌合初期の状態を示す縦断面
図である。
【図7】上記両コネクタの嵌合完了時の状態を示す縦断
面図である。
【図8】上記両コネクタの取付完了時の状態を示す縦断
面図である。
【図9】上記コネクタの嵌脱構造が採用される車両用ド
アの分解斜視図である。
【図10】(a)は従来例の雌,雄両コネクタの嵌合前
の断面図、(b)は同両コネクタの嵌合時の断面図、
(c)は同両コネクタが正規の位置に装着される途中の
断面図、(d)は同両コネクタの装着完了時の断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ホルダー 13 係合孔(係止手段) 13a 周壁 14 係止凹部 20 雄コネクタ(一方のコネクタ) 24 可撓性アーム(係止手段) 25 突起(係止部) 28 可撓性係止片(係止手段) 30 雌コネクタ(他方のコネクタ) 32 フード部(保持手段) 33 解除アーム(保持解除手段) 34 突起 50 ドアパネル(被取付体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌,雄両コネクタのうちの一方のコネク
    タをホルダーを介して突出した待機状態で被取付体に取
    り付け、前記一方のコネクタの突出待機方向から該一方
    のコネクタに他方のコネクタを嵌脱自在にし、かつ前記
    ホルダーに前記一方のコネクタをスライド自在に設け、
    これらホルダーと一方のコネクタに該一方のコネクタの
    待機突出状態を保持する係止手段をそれぞれ設ける一
    方、前記他方のコネクタに前記両コネクタの嵌合時に前
    記各係止手段の係止状態を保持する保持手段を設けると
    共に、前記両コネクタの嵌合完了時に前記各係止手段の
    係止状態を解除する保持解除手段を設け、前記両コネク
    タの嵌合完了時に当該両コネクタを嵌合完了状態で前記
    ホルダーに対して前記被取付体側にスライド自在にした
    コネクタの嵌脱構造であって、 前記ホルダーの係止手段を周壁に係止凹部を有した係合
    孔で構成すると共に、前記一方のコネクタの係止手段を
    前記係合孔の係止凹部に係止、離脱される係止部を有し
    た可撓性アームで構成する一方、前記他方のコネクタの
    前記保持解除手段を前記可撓性アームを撓ませる突起を
    有した解除アームで構成したことを特徴とするコネクタ
    の嵌脱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタの嵌脱構造であ
    って、 前記可撓性アームの係止部と前記係合孔の係止凹部との
    係止により前記一方のコネクタの待機突出状態を保持
    し、前記解除アームの突起により前記可撓性アームの係
    止部と前記係合孔の係止凹部との係止が解除されて該解
    除アームの突起が該係合孔の係止凹部を挿通することに
    より前記一方のコネクタの待機突出状態が解除されるよ
    うにしたことを特徴とするコネクタの嵌脱構造。
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