JPH1166913A - 車両用灯具の光軸調整装置 - Google Patents
車両用灯具の光軸調整装置Info
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- JPH1166913A JPH1166913A JP9214929A JP21492997A JPH1166913A JP H1166913 A JPH1166913 A JP H1166913A JP 9214929 A JP9214929 A JP 9214929A JP 21492997 A JP21492997 A JP 21492997A JP H1166913 A JPH1166913 A JP H1166913A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の光軸調整装置においては、一方、例え
ば上下方向の光軸調整ネジを回動させると、他方(左
右)の光軸調整ネジと光軸ナット間に応力を生じ、この
応力により反射鏡が変形し、配光特性が狂う問題点を生
じていた。 【解決手段】 本発明により、光軸ナット3は、ナット
本体部31とナット承部32とに分割して構成され、ナ
ット本体部31は中心から両端に向かい径を縮小するテ
ーパー状で且つ中心に軸Zと直交するネジ孔部31bを
有する略円筒状の嵌着部31aとして形成され、ナット
承部32はナット本体部31と軸Z方向で摺動自在に嵌
合する嵌合溝部32aが設けられている車両用灯具の光
軸調整装置1とし、上下、左右に揺動自在なものとした
ことで、どのように光軸調整が行われた状態でも応力が
加わることがないものとし、反射鏡にも不要な応力が加
わることはなくして課題を解決する。
ば上下方向の光軸調整ネジを回動させると、他方(左
右)の光軸調整ネジと光軸ナット間に応力を生じ、この
応力により反射鏡が変形し、配光特性が狂う問題点を生
じていた。 【解決手段】 本発明により、光軸ナット3は、ナット
本体部31とナット承部32とに分割して構成され、ナ
ット本体部31は中心から両端に向かい径を縮小するテ
ーパー状で且つ中心に軸Zと直交するネジ孔部31bを
有する略円筒状の嵌着部31aとして形成され、ナット
承部32はナット本体部31と軸Z方向で摺動自在に嵌
合する嵌合溝部32aが設けられている車両用灯具の光
軸調整装置1とし、上下、左右に揺動自在なものとした
ことで、どのように光軸調整が行われた状態でも応力が
加わることがないものとし、反射鏡にも不要な応力が加
わることはなくして課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドランプ、フォ
グランプなど照明用の車両用灯具に関するものであり、
詳細には車両用灯具の照射方向を調整するための光軸調
整装置の構成に係るものである。
グランプなど照明用の車両用灯具に関するものであり、
詳細には車両用灯具の照射方向を調整するための光軸調
整装置の構成に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のヘッドランプなどにおけ
る光軸調整装置90の構成の例を示すものが図5であ
り、反射鏡20の適宜の1個所、例えば向かって左上隅
のコーナーにはボール軸受91が設けられて車体への取
付けが行われ、この状態においては反射鏡20はボール
軸受91を中心とし、全方位に対し揺動自在なものとさ
れている。
る光軸調整装置90の構成の例を示すものが図5であ
り、反射鏡20の適宜の1個所、例えば向かって左上隅
のコーナーにはボール軸受91が設けられて車体への取
付けが行われ、この状態においては反射鏡20はボール
軸受91を中心とし、全方位に対し揺動自在なものとさ
れている。
【0003】また、前記反射鏡20のボール軸受91が
設けられたコーナーと水平方向に対峙するコーナー、即
ち、右上隅のコーナーには左右光軸ナット92Hが取付
けられ左右光軸調整ネジ93Hが螺合され、垂直方向に
対峙するコーナー、即ち、左下隅のコーナーには上下光
軸ナット92Vが取付けられ上下光軸調整ネジ93Vが
螺合されている。
設けられたコーナーと水平方向に対峙するコーナー、即
ち、右上隅のコーナーには左右光軸ナット92Hが取付
けられ左右光軸調整ネジ93Hが螺合され、垂直方向に
対峙するコーナー、即ち、左下隅のコーナーには上下光
軸ナット92Vが取付けられ上下光軸調整ネジ93Vが
螺合されている。
【0004】図6は上記の構成とした光軸調整装置90
の動作状態を上下光軸ナット92V側の例で示すもので
あり、上下光軸調整ネジ93Vを回転させることで上下
光軸ナット92Vは位置をネジ方向に前後し、反射鏡2
0はボール軸受91を回動の中心として上下方向に向き
を換えて(図示は下向きとした状態)光軸の調整が行え
るものとなる。尚、左右光軸ナット92Hと左右光軸調
整ネジ93Hとの側においてもほヾ同様な構成とされて
いる。
の動作状態を上下光軸ナット92V側の例で示すもので
あり、上下光軸調整ネジ93Vを回転させることで上下
光軸ナット92Vは位置をネジ方向に前後し、反射鏡2
0はボール軸受91を回動の中心として上下方向に向き
を換えて(図示は下向きとした状態)光軸の調整が行え
るものとなる。尚、左右光軸ナット92Hと左右光軸調
整ネジ93Hとの側においてもほヾ同様な構成とされて
いる。
【0005】このときに、反射鏡20には傾斜を生じる
ものとなるので、前記上下光軸ナット92Vは反射鏡2
0のフランジ部20aなどを両面から凸面で挟むものと
されていて、このフランジ部20aに対する揺動を自在
としてあり、上記傾斜を吸収し上下光軸調整ネジ93V
に生じる応力を緩和する。
ものとなるので、前記上下光軸ナット92Vは反射鏡2
0のフランジ部20aなどを両面から凸面で挟むものと
されていて、このフランジ部20aに対する揺動を自在
としてあり、上記傾斜を吸収し上下光軸調整ネジ93V
に生じる応力を緩和する。
【0006】また、反射鏡20の動きは円弧運動である
ので、前記上下光軸ナット92Vに対しては上記の傾斜
と共に位置ズレも生じるものとなり、この緩和策として
反射鏡20にはボール軸受91方向に向かうスリット2
0a(図5参照)を設け、このスリット20aに上下光
軸ナット92Vを嵌着することでボール軸受91に向か
う方向への摺動を自在としておき、上下光軸調整ネジ9
3Vに生じる応力を緩和するものである。
ので、前記上下光軸ナット92Vに対しては上記の傾斜
と共に位置ズレも生じるものとなり、この緩和策として
反射鏡20にはボール軸受91方向に向かうスリット2
0a(図5参照)を設け、このスリット20aに上下光
軸ナット92Vを嵌着することでボール軸受91に向か
う方向への摺動を自在としておき、上下光軸調整ネジ9
3Vに生じる応力を緩和するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の光軸調整装置90においては、上下方向も左右
方向も同じ反射鏡20に対し同じ方法で光軸調整を行う
ものであるので、例えば左右方向への光軸調整を行った
ときには、上下光軸ナット92Vに対しても左右方向の
傾きを生じさせるものとなり、この方向に緩和策の設け
られていない上下光軸ナット92Vと上下光軸調整ネジ
93Vとの間に非常に大きな応力を生じさせるものとな
る。
た従来の光軸調整装置90においては、上下方向も左右
方向も同じ反射鏡20に対し同じ方法で光軸調整を行う
ものであるので、例えば左右方向への光軸調整を行った
ときには、上下光軸ナット92Vに対しても左右方向の
傾きを生じさせるものとなり、この方向に緩和策の設け
られていない上下光軸ナット92Vと上下光軸調整ネジ
93Vとの間に非常に大きな応力を生じさせるものとな
る。
【0008】よって、上下方向と左右方向との光軸調整
を行うと、双方の光軸ナットと光軸調整ネジとには大き
な応力が加わるものとなり、この応力が反射鏡20に加
わって変形を生じさせ配光特性の形状が変形するなどの
問題点を生じる。また、上記応力により光軸調整ネジの
回動も大きなトルクが必要となり光軸調整の作業が困難
となる問題点を生じると共に、自動光軸調整装置が設け
られ、積み荷の状態などにより光軸の自動調整が行われ
ている場合には、自動光軸調整装置の耐久性にも悪影響
を及ぼす問題点を生じ、これらの点の解決が課題とされ
るものとなっている。
を行うと、双方の光軸ナットと光軸調整ネジとには大き
な応力が加わるものとなり、この応力が反射鏡20に加
わって変形を生じさせ配光特性の形状が変形するなどの
問題点を生じる。また、上記応力により光軸調整ネジの
回動も大きなトルクが必要となり光軸調整の作業が困難
となる問題点を生じると共に、自動光軸調整装置が設け
られ、積み荷の状態などにより光軸の自動調整が行われ
ている場合には、自動光軸調整装置の耐久性にも悪影響
を及ぼす問題点を生じ、これらの点の解決が課題とされ
るものとなっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、灯具若しく
は反射鏡の適宜の1個所を全方位に対し揺動自在に支持
するボール軸受と、光軸調整ネジに螺合され前記灯具若
しくは反射鏡に対し1方向への摺動と揺動とを自在とす
る光軸ナットの1対とから成り、前記光軸ナットは前記
ボール軸受に向かう方向への摺動と揺動とを自在とする
ように水平位置と垂直位置とに設置されて成る車両用灯
具の光軸調整装置において、前記光軸ナットは、ナット
本体部とナット承部とに分割して構成され、前記ナット
本体部は中心から両端に向かい径を縮小するテーパー状
で且つ前記中心に軸方向と直交するネジ孔部を有する略
円筒状の嵌着部として形成され、前記ナット承部は略円
筒状とされた前記ナット本体部と前記軸方向で摺動自在
に嵌合する嵌合溝部が設けられていることを特徴とする
車両用灯具の光軸調整装置を提供することで課題を解決
するものである。
課題を解決するための具体的な手段として、灯具若しく
は反射鏡の適宜の1個所を全方位に対し揺動自在に支持
するボール軸受と、光軸調整ネジに螺合され前記灯具若
しくは反射鏡に対し1方向への摺動と揺動とを自在とす
る光軸ナットの1対とから成り、前記光軸ナットは前記
ボール軸受に向かう方向への摺動と揺動とを自在とする
ように水平位置と垂直位置とに設置されて成る車両用灯
具の光軸調整装置において、前記光軸ナットは、ナット
本体部とナット承部とに分割して構成され、前記ナット
本体部は中心から両端に向かい径を縮小するテーパー状
で且つ前記中心に軸方向と直交するネジ孔部を有する略
円筒状の嵌着部として形成され、前記ナット承部は略円
筒状とされた前記ナット本体部と前記軸方向で摺動自在
に嵌合する嵌合溝部が設けられていることを特徴とする
車両用灯具の光軸調整装置を提供することで課題を解決
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係る光軸調整装置であり、この光軸調整装置
1は1つのボール軸受2と、光軸調整ネジ4に螺合され
る1対の光軸ナット3とから構成されるものである点は
従来例のものと同様である。
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係る光軸調整装置であり、この光軸調整装置
1は1つのボール軸受2と、光軸調整ネジ4に螺合され
る1対の光軸ナット3とから構成されるものである点は
従来例のものと同様である。
【0011】また、反射鏡20への設置に当たっては、
ボール軸受2が左上隅など適宜なコーナーに設置され、
一方の光軸ナットが前記ボール軸受2に対して垂直方向
に設置されて上下光軸ナット3V、上下光軸調整ネジ4
Vとされ、他方が水平方向に設置されて左右光軸ナット
3H、左右光軸調整ネジ4Hとされる点も従来例のもの
と同様である。
ボール軸受2が左上隅など適宜なコーナーに設置され、
一方の光軸ナットが前記ボール軸受2に対して垂直方向
に設置されて上下光軸ナット3V、上下光軸調整ネジ4
Vとされ、他方が水平方向に設置されて左右光軸ナット
3H、左右光軸調整ネジ4Hとされる点も従来例のもの
と同様である。
【0012】尚、本発明においても、上下光軸調整ネジ
4Vを含む上下光軸ナット3Vの構成と、左右光軸調整
ネジ4Hを含む左右光軸ナット3Hとの構成は同一であ
り、後にも説明するが、反射鏡20へ取付ける際の取付
方向が異なるだけのものであるので、説明は上下と左右
とを区別せず、光軸ナット3及び光軸調整ネジ4として
行うものとする。
4Vを含む上下光軸ナット3Vの構成と、左右光軸調整
ネジ4Hを含む左右光軸ナット3Hとの構成は同一であ
り、後にも説明するが、反射鏡20へ取付ける際の取付
方向が異なるだけのものであるので、説明は上下と左右
とを区別せず、光軸ナット3及び光軸調整ネジ4として
行うものとする。
【0013】ここで、本発明においては、前記光軸ナッ
ト3をナット本体部31とナット承部32とに分割して
構成するものであり、前記ナット本体部31は、中心に
対し両端側の径がテーパー状に縮小している略円筒状に
形成された嵌着部31aと、該嵌着部31aの中心で、
且つ、この嵌着部31aの円筒状の軸と直交する方向と
して設けられたネジ孔部31bとで構成され、ネジ孔部
31bにより光軸調整ネジ4に螺合されている。尚、上
記のテーパー状による径の縮小は必ずしも直線で行う必
要はなく、例えば、樽状などと称されている形状のよう
に、適宜な曲率を有する面で径の縮小を行っても良いも
のである。
ト3をナット本体部31とナット承部32とに分割して
構成するものであり、前記ナット本体部31は、中心に
対し両端側の径がテーパー状に縮小している略円筒状に
形成された嵌着部31aと、該嵌着部31aの中心で、
且つ、この嵌着部31aの円筒状の軸と直交する方向と
して設けられたネジ孔部31bとで構成され、ネジ孔部
31bにより光軸調整ネジ4に螺合されている。尚、上
記のテーパー状による径の縮小は必ずしも直線で行う必
要はなく、例えば、樽状などと称されている形状のよう
に、適宜な曲率を有する面で径の縮小を行っても良いも
のである。
【0014】また、前記ナット承部32には、前記ナッ
ト本体部31の略円筒状である嵌着部31aの最大径の
部分に内径で嵌合する円孔状を基本形状とし、この基本
形状の対して前記光軸調整ネジ4が干渉する部分を開口
させてネジ逃げ部32bを形成し、これにより略溝状の
形状となる嵌合溝部32aが設けられている。
ト本体部31の略円筒状である嵌着部31aの最大径の
部分に内径で嵌合する円孔状を基本形状とし、この基本
形状の対して前記光軸調整ネジ4が干渉する部分を開口
させてネジ逃げ部32bを形成し、これにより略溝状の
形状となる嵌合溝部32aが設けられている。
【0015】図2および図3は、上記の構成としたナッ
ト本体部31、ナット承部32及び光軸調整ネジ4の作
用を示すものであり、先ず、ナット本体部31の軸Z方
向においては、図2に示すように両端側の径がテーパー
状に縮小している嵌着部31aを嵌合溝部32aに嵌合
させているので、光軸調整ネジ4はテーパー寸法に応じ
る揺動が自在となる。
ト本体部31、ナット承部32及び光軸調整ネジ4の作
用を示すものであり、先ず、ナット本体部31の軸Z方
向においては、図2に示すように両端側の径がテーパー
状に縮小している嵌着部31aを嵌合溝部32aに嵌合
させているので、光軸調整ネジ4はテーパー寸法に応じ
る揺動が自在となる。
【0016】同時に、上記の構成は略円筒状の嵌着部3
1aを基本形状が円孔状の嵌合溝部32aに嵌合させた
ものであるので、嵌着部31aは嵌合溝部32a内で軸
Z方向への摺動も自在となる。尚、このときにナット本
体部31は略円筒状とされ円孔状の嵌合溝部32aに嵌
合させているので、光軸調整ネジ4を回動したときにも
ナット本体部31に伴回りを生じることはない。
1aを基本形状が円孔状の嵌合溝部32aに嵌合させた
ものであるので、嵌着部31aは嵌合溝部32a内で軸
Z方向への摺動も自在となる。尚、このときにナット本
体部31は略円筒状とされ円孔状の嵌合溝部32aに嵌
合させているので、光軸調整ネジ4を回動したときにも
ナット本体部31に伴回りを生じることはない。
【0017】また、図3に示すナット本体部31の軸Z
に直交する方向においては、嵌着部31aの外径は円弧
で形成され、嵌合溝部32aの内径も嵌着部31aの外
径と嵌合する円弧であるので、この場合においても嵌着
部31aの軸Zと直角方向に貫通する光軸調整ネジ4は
揺動が自在なものとなる。
に直交する方向においては、嵌着部31aの外径は円弧
で形成され、嵌合溝部32aの内径も嵌着部31aの外
径と嵌合する円弧であるので、この場合においても嵌着
部31aの軸Zと直角方向に貫通する光軸調整ネジ4は
揺動が自在なものとなる。
【0018】以上に説明した光軸ナット3を反射鏡20
に取付けるに当たっては、図1に示したようにナット承
部32に設けられた嵌合溝部32aの軸Z(即ち、嵌着
部31aの軸Z)をボール軸受2に向かわせる。従っ
て、上下光軸ナット3Vにおいては嵌合溝部32aの軸
Zは垂直となり、左右光軸ナット3Hにおいては嵌合溝
部32aの軸Zは水平となる。
に取付けるに当たっては、図1に示したようにナット承
部32に設けられた嵌合溝部32aの軸Z(即ち、嵌着
部31aの軸Z)をボール軸受2に向かわせる。従っ
て、上下光軸ナット3Vにおいては嵌合溝部32aの軸
Zは垂直となり、左右光軸ナット3Hにおいては嵌合溝
部32aの軸Zは水平となる。
【0019】よって、上下光軸ナット3Vの場合、本発
明により軸Z方向への揺動と摺動とを自在とするもので
あるので、上下光軸調整ネジ4Vを回動させたときの反
射鏡20の回動により生じる上下光軸ナット3Vと上下
光軸調整ネジ4Vとの間の角度ズレ及び位置ズレ(従来
例の図6も参照)は吸収されるものとなる。
明により軸Z方向への揺動と摺動とを自在とするもので
あるので、上下光軸調整ネジ4Vを回動させたときの反
射鏡20の回動により生じる上下光軸ナット3Vと上下
光軸調整ネジ4Vとの間の角度ズレ及び位置ズレ(従来
例の図6も参照)は吸収されるものとなる。
【0020】加えて、本発明の光軸ナット3(上下光軸
ナット3V)においては、嵌合溝部32aの軸Zと直交
する方向にも揺動が自在とされているので、左右光軸調
整ネジ4Hの回動が行われ、上下光軸ナット3Vの軸Z
に対し上下光軸調整ネジ4Vが直角方向に傾斜を生じる
ときにも角度ズレは吸収されるものとなる。
ナット3V)においては、嵌合溝部32aの軸Zと直交
する方向にも揺動が自在とされているので、左右光軸調
整ネジ4Hの回動が行われ、上下光軸ナット3Vの軸Z
に対し上下光軸調整ネジ4Vが直角方向に傾斜を生じる
ときにも角度ズレは吸収されるものとなる。
【0021】尚、本発明の光軸ナット3においては、ナ
ット承部32の嵌合溝部32a内でナット本体部31が
摺動自在とされているので、ナット承部32としては反
射鏡20に対して摺動を行う必要はなく、従って、例え
ば反射鏡20が樹脂製のものである場合などには、図4
に示すように反射鏡20とナット承部32とを一体に形
成し、部品点数の低減を図るなどは自由である。
ット承部32の嵌合溝部32a内でナット本体部31が
摺動自在とされているので、ナット承部32としては反
射鏡20に対して摺動を行う必要はなく、従って、例え
ば反射鏡20が樹脂製のものである場合などには、図4
に示すように反射鏡20とナット承部32とを一体に形
成し、部品点数の低減を図るなどは自由である。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、光
軸ナットは、ナット本体部とナット承部とに分割して構
成され、前記ナット本体部は中心から両端に向かい径を
縮小するテーパー状で且つ前記中心に軸方向と直交する
ネジ孔部を有する略円筒状に形成され、前記ナット承部
は略円筒状とされた前記ナット本体部と前記軸方向で摺
動自在に嵌合する嵌合溝部が設けられている車両用灯具
の光軸調整装置としたことで、従来は、例えば上下方向
を調整する光軸ナットなど、当該の光軸ナットに螺合さ
れる光軸調整ネジを回動させたときに生じる角度ズレ及
び位置ズレを吸収する手段しか設けられず、左右方向を
調整する光軸調整ネジを回動させたときに生じる角度ズ
レによる応力により回動が困難となっていたのを解消す
る。
軸ナットは、ナット本体部とナット承部とに分割して構
成され、前記ナット本体部は中心から両端に向かい径を
縮小するテーパー状で且つ前記中心に軸方向と直交する
ネジ孔部を有する略円筒状に形成され、前記ナット承部
は略円筒状とされた前記ナット本体部と前記軸方向で摺
動自在に嵌合する嵌合溝部が設けられている車両用灯具
の光軸調整装置としたことで、従来は、例えば上下方向
を調整する光軸ナットなど、当該の光軸ナットに螺合さ
れる光軸調整ネジを回動させたときに生じる角度ズレ及
び位置ズレを吸収する手段しか設けられず、左右方向を
調整する光軸調整ネジを回動させたときに生じる角度ズ
レによる応力により回動が困難となっていたのを解消す
る。
【0023】従って、本発明の光軸調整装置では、どの
ように光軸調整が行われた状態でも光軸ナットに応力が
加わることがないので、この光軸ナットが接合される反
射鏡にも不要な応力が加わることはなく、よって、応力
による反射鏡の歪みによる配光特性の形状の変形は防止
されるものとなり、車両用灯具としての精度の向上に極
めて優れた効果を奏する。
ように光軸調整が行われた状態でも光軸ナットに応力が
加わることがないので、この光軸ナットが接合される反
射鏡にも不要な応力が加わることはなく、よって、応力
による反射鏡の歪みによる配光特性の形状の変形は防止
されるものとなり、車両用灯具としての精度の向上に極
めて優れた効果を奏する。
【0024】また、光軸ナットと光軸調整ネジとの間に
不要な応力が発生しないと言うことは、光軸調整ネジを
回動させる際にトルク変動、特に必要トルクが急増する
ようなトルク変動を生じないものとなるので、例えば、
積み荷の軽重による自動車の姿勢変化による照射方向の
狂いを自動的に補償するときのアクチュエータに対する
負担を軽減し、アクチュエータの寿命の延長を可能と
し、信頼性を向上させる効果も奏する。
不要な応力が発生しないと言うことは、光軸調整ネジを
回動させる際にトルク変動、特に必要トルクが急増する
ようなトルク変動を生じないものとなるので、例えば、
積み荷の軽重による自動車の姿勢変化による照射方向の
狂いを自動的に補償するときのアクチュエータに対する
負担を軽減し、アクチュエータの寿命の延長を可能と
し、信頼性を向上させる効果も奏する。
【図1】 本発明に係る光軸調整装置の実施形態を一部
を分解した状態で示す斜視図である。
を分解した状態で示す斜視図である。
【図2】 図1のA―A線に沿う要部断面図である。
【図3】 図1のB―B線に沿う要部断面図である。
【図4】 同じく本発明に係る光軸調整装置の別の実施
形態を要部で示す斜視図である。
形態を要部で示す斜視図である。
【図5】 従来例を示す斜視図である。
【図6】 従来例の作用を示す説明図である。
1……光軸調整装置 2……ボール軸受 3(V、H)……(上下、左右)光軸ナット 31……ナット本体部 31a……嵌着部 31b……ネジ孔部 32……ナット承部 32a……嵌合溝部 32b……ネジ逃げ部 4(V、H)……(上下、左右)光軸調整ネジ 20……反射鏡
Claims (2)
- 【請求項1】 灯具若しくは反射鏡の適宜の1個所を全
方位に対し揺動自在に支持するボール軸受と、光軸調整
ネジに螺合され前記灯具若しくは反射鏡に対し1方向へ
の摺動と揺動とを自在とする光軸ナットの1対とから成
り、前記光軸ナットは前記ボール軸受に向かう方向への
摺動と揺動とを自在とするように水平位置と垂直位置と
に設置されて成る車両用灯具の光軸調整装置において、
前記光軸ナットは、ナット本体部とナット承部とに分割
して構成され、前記ナット本体部は中心から両端に向か
い径を縮小するテーパー状で且つ前記中心に軸方向と直
交するネジ孔部を有する略円筒状の嵌着部として形成さ
れ、前記ナット承部は略円筒状とされた前記ナット本体
部と前記軸方向で摺動自在に嵌合する嵌合溝部が設けら
れていることを特徴とする車両用灯具の光軸調整装置。 - 【請求項2】 前記ナット承部が灯具若しくは反射鏡と
一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
車両用灯具の光軸調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9214929A JPH1166913A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 車両用灯具の光軸調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9214929A JPH1166913A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 車両用灯具の光軸調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1166913A true JPH1166913A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16663919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9214929A Pending JPH1166913A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 車両用灯具の光軸調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH1166913A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100388282B1 (ko) * | 2001-03-21 | 2003-06-19 | 기아자동차주식회사 | 차량의 헤드램프 취부구조 |
US6793359B2 (en) | 2001-12-07 | 2004-09-21 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle headlamp |
JP2005310385A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Stanley Electric Co Ltd | 位置調整部材及び該位置調整部材を用いた車両用灯具の光軸調整装置 |
JP2009140796A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Ichikoh Ind Ltd | 車両用灯具 |
CN104097562A (zh) * | 2013-04-09 | 2014-10-15 | 齐扎拉光系统有限责任公司 | 车辆前照灯 |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP9214929A patent/JPH1166913A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4599085B2 (ja) * | 2004-04-16 | 2010-12-15 | スタンレー電気株式会社 | 位置調整部材及び該位置調整部材を用いた車両用灯具の光軸調整装置 |
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CN104097562B (zh) * | 2013-04-09 | 2017-05-10 | Zkw集团有限责任公司 | 车辆前照灯 |
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