JPH1166616A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH1166616A
JPH1166616A JP9218543A JP21854397A JPH1166616A JP H1166616 A JPH1166616 A JP H1166616A JP 9218543 A JP9218543 A JP 9218543A JP 21854397 A JP21854397 A JP 21854397A JP H1166616 A JPH1166616 A JP H1166616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet light
layer
heated
naked eye
recording medium
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9218543A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Shimizu
完二 清水
Takao Hirota
隆男 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Publication of JPH1166616A publication Critical patent/JPH1166616A/ja
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 太陽光や室内光では印字記録像を肉眼で識別
することができず、紫外線の照射によってのみ肉眼で識
別又は機器により検出できる簡便な情報記録媒体及びそ
の記録方法の提供。 【解決手段】 少なくとも基材1上に紫外線発光蛍光体
を含有する層2及びこの蛍光体層上に加熱溶融する樹脂
微粒子を含有する蛍光遮断層3を設けてなる積層体であ
って、積層体上から加熱することにより加熱部分の樹脂
粒子が紫外線及び可視光の透過体となる感熱記録層を有
し、紫外線下で蛍光を発し肉眼で記録情報を読み取りが
できる不可視情報記録媒体。少なくとも基材上に紫外線
発光蛍光体を含有する層及びこの蛍光体層上に加熱溶融
する樹脂微粒子を含有する蛍光遮断層を設けてなる積層
体において、積層体上から加熱することにより加熱部分
の樹脂粒子が紫外線及び可視光の透過体となり、紫外線
下で蛍光を発し肉眼で記録情報を読み取りができる不可
視情報記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不可視情報記録媒
体及びその情報の記録方法に関する。詳しくは、少なく
とも基材上に紫外線発光蛍光体層、蛍光遮断層及び感熱
記録層を有する積層体からなる不可視情報記録媒体及び
その情報の記録方法に関する。本発明の記録情報は、太
陽光又は室内光では肉眼で識別できないが、紫外線の照
射により目視による識別又は機器による検出が可能とな
るので、切符、定期券、チケット、カード類の偽造又は
改竄防止方法として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来からテレホンカード、クレジットカ
ード、チケット、プリペイドカード等のカード類の普
及、定期券や切符の磁気カード化等により、従来、有価
証券や証書類、身分証明書や免許証で問題になっていた
偽造防止対策がこれらのカードにも必要となり、各種の
対策が行われている。カードの偽造や変造で多い磁気記
録の改竄に対しては記録や解読のソフトに種々の工夫が
なされているが、書き換えができる磁気記録のため極め
手が無いのが実状である。近年、目に見えにくい赤外吸
収インクを使用して記録された情報を赤外線を用いて、
その反射率の差を検出装置で読み取る方法が数多く提案
されている。また、特開平5−270175号公報に
は、赤外吸収インクを加熱すると赤外透過体となる中空
粒子で隠蔽する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外吸
収材の大半は可視部に吸収を持っており、完全に隠蔽す
るためには着色等の補助的手段をとる必要がある。ま
た、この赤外線検出方法では特別な高価な検出装置が必
要であり、且つ、目視で確認することができないという
問題もあった。本発明の目的は、太陽光又は室内光下で
は印字記録像を肉眼で識別することができず、紫外線の
照射によってのみそれを肉眼で識別又は機器により検出
できる簡便な情報記録媒体及びその記録方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる事
情に鑑み鋭意検討した結果、少なくとも基板上に紫外線
発光蛍光体層及び特定の蛍光遮断層を有する積層体を用
いることにより上記課題を解決し得ることを見い出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は、 1.少なくとも基材上に紫外線発光蛍光体を含有する層
及びこの蛍光体層上に加熱溶融する樹脂微粒子を含有す
る蛍光遮断層を設けてなる積層体であって、積層体上か
ら加熱することにより加熱部分の樹脂粒子が紫外線及び
可視光の透過体となる感熱記録層を有し、紫外線下で蛍
光を発し肉眼で記録情報を読み取りができることを特徴
とする不可視情報記録媒体、 2.少なくとも基材上に紫外線発光蛍光体を含有する層
及びこの蛍光体層上に加熱溶融する樹脂微粒子を含有す
る蛍光遮断層を設けてなる積層体において、積層体上か
ら加熱することにより加熱部分の樹脂粒子が紫外線及び
可視光の透過体となり、紫外線下で蛍光を発し肉眼で記
録情報を読み取りができることを特徴とする不可視情報
記録方法、にある。以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】
(不可視情報記録媒体)紫外線発光蛍光体を含有する層
に用いられる紫外線発光蛍光体としては、蛍光遮断層で
不可視にするため、基本的には通常の照明下で白色に近
く紫外線下で蛍光を発するものであれば良く、一般的に
使用されている蛍光増白剤等の有機蛍光染料や無機蛍光
体等を用いることができる。
【0006】蛍光体の具体例としては、例えば、ナフタ
ール酸系、ナフタルイミド系、スチルベン系、クマリン
系、ビスオキサゾール系、チオフェン系、等の有機系蛍
光白色染料及びZnS:Ag(青色発光蛍光体)、Zn
2 SiO4 :Mn2+(緑色発光蛍光体)、Y2 2 S:
Eu3+、YVO4 :Eu3+、Y2 3 :Eu3+(赤色蛍
光発光体)等の無機系蛍光体を挙げることができる。そ
して、この蛍光体含有層は、例えば蛍光インクを基材に
塗布することにより簡便に設けることができる。
【0007】本発明における蛍光遮断層とは、肉眼で記
録像の識別が不可能な程度に蛍光を遮断するものをい
い、可視部(380〜780nm)に現れる蛍光の透過
率が低いものであって、且つ、加熱によって「紫外線か
ら可視光」の透過体となるが、太陽光下及び室内光下で
は印字記録像が肉眼で識別できず、紫外線を照射するこ
とによってのみ肉眼で識別、又は機器によって検出がで
きるものである。
【0008】本発明においては、このような蛍光遮断層
として加熱溶融する樹脂微粒子を含有する層が用いられ
る。このような樹脂微粒子としては、ガラス転移点が好
ましくは50〜150℃程度、より好ましくは70〜1
30℃程度の、例えばアクリル−スチレン共重合体、ポ
リスチレン、ポリエステル等の樹脂の中空微粒子であっ
て、直径が好ましくは約0.05〜1.5μm、より好
ましくは約0.1〜1.0μmのものを用いるのが好ま
しい。このような中空樹脂微粒子としては、塗料や紙用
コーティング剤に用いられている通称プラスチックピグ
メントを用いるのが便利である。
【0009】そして、この蛍光遮断層は、例えば中空樹
脂微粒子のインクを蛍光体含有層の上に塗布することに
より簡便に設けることができる。この中空樹脂微粒子イ
ンクとしては、例えば、ローペイクOP−62又はHP
−91(いずれもローム&ハース社製)等が市販されて
いる。この蛍光遮断層は常温では「紫外線から可視光」
を散乱反射し透過しない。しかし、所定の温度以上で加
熱すると、例えば感熱ヘッド等で印字すると「紫外光か
ら可視光」の透過体となり、この加熱前後の透過率の差
によって蛍光強度の差が生じ記録像を形成し目視するこ
とができる。この中空樹脂微粒子の蛍光遮断層に紫外線
を透過し蛍光を阻害しない染料や顔料を隠蔽性を更に向
上させるために添加させても良く、また着色を目的に添
加しても良く、カラフルな色相にすることにより商品価
値を向上させることもできる。
【0010】尚、加熱溶融樹脂として中空樹脂微粒子
0.05〜1.5μmを用いると良好な蛍光隠蔽性が得
られる。これは中空樹脂微粒子が空気を内包するため屈
折率が大きく、外からの光を乱反射するために隠蔽性に
富むためと考えられる。一方、感熱ヘッドで印字すると
溶融し内包された空気がなくなるため紫外線及び可視光
の光透過性が増し、この時紫外線ランプで照射すると、
下部の蛍光層の蛍光が透過され肉眼で識別することがで
きる。
【0011】また、この感熱記録層に紫外光を透過し可
視部の400nmから700nmの範囲において少なく
とも一つの吸収極大を持つ色素を含有することによっ
て、印字部分の不可視効果を更に向上させると共にカラ
フルな色相が得られ商品価値を向上させることができ
る。また、サーマルヘッドの加熱による蛍光遮断層の物
理的変形による光沢の変化を肉眼で記録像が識別可能と
なることを防止するため、蛍光遮断層上に耐熱保護層を
設けても良い。耐熱保護層としては、アクリル樹脂、塩
化ビニル樹脂、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、スチレン−マレ
イン酸共重合体、ポリエステル樹脂、ABS樹脂等が使
用でき、これらをトルエン、キシレン等の溶媒に溶解又
は分散して、バーコート法、ロールコート法、グラビア
法等により塗布乾燥して耐熱保護層を形成することがで
きる。また熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性
樹脂を用いてもよい。サーマルヘッドの耐熱性保護層の
滑り性を向上してサーマルヘッドのスムーズな走行を確
保するため、耐熱性保護層はワックス等の滑剤を含むも
のであってもよい。本発明に用いる基板には、用途に応
じて種々のものが使用できるが例えば紙、合成紙、シー
ト状のPET、塩化ビニル等が用いられる。
【0012】本発明に係わる情報記録媒体は上記のよう
に、サーマルヘッドを走行させながら、その発熱素子を
選択的に発熱させて、感熱記録層に記録像を記録するも
のであり、感熱記録層中の中空樹脂微粒子がサーマルヘ
ッドの加熱によりガラス転移温度以上に加熱されること
によって、加熱部の蛍光透過性が大きくなり記録像を形
成するものである。
【0013】記録像は太陽光や一般的な室内の照明等で
は肉眼で識別することはできず、印字情報の秘密性が維
持される。記録像を読む際には、紫外線を照射すること
によって目視による識別、又は機器による検出を行うこ
ともできる。以上のように検出する光が蛍光であること
から情報を記録した加熱部分を携帯用紫外線ランプ等の
光源で照射することにより下部、蛍光体層からの蛍光に
より、極めて簡便で、且つ良好に視認することができる
方法である。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によ
って制限されるものではない。 実施例−1 蛍光インクの塗布液を基材である合成紙(王子油化合
成紙社製、ユポFPG#150)バーコーター法で膜厚
が3μmになるように塗布し乾燥しての蛍光層を形成
し、続いて中空樹脂粒子インクを蛍光インクと同様にし
て蛍光インク層上に塗布乾燥しての蛍光遮断層を得
た。この蛍光遮断層上に、外側面に印字用滑剤をコート
した7μのポリエステルフィルムを接着剤を用いて張り
合わせの保護層とした。
【0015】 蛍光インク Uvitex OB 2部 (Ciba−Gy社製) パイロン #200 98部 (東洋紡績社製ポリエステル樹脂 トルエン:MEK 1:1 20%溶 液) 中空樹脂微粒子インク ローペイク OP−62(37.5%) 35部 (0.45μ中空微粒子 ローム&ハース社製) * ワックス 65部 * ワックス組成 ウレタンワックス 70.4部 (日本精蝋社製 HAD5080) カツバナワックス 10.6部 (天然ワックス) エチレン酢酸ビニル共重合物 13.2部 (三井ポリケミカル社製 EV220) IPA Y部 ──────────────────────────────── 合計 1000部
【0016】実施例−2 蛍光遮断層を下記組成のインクに変えた以外は、実施例
−1と同様にして、蛍光層、蛍光遮断層及び保護層を順
次積層した。 中空樹脂微粒子インク ローペイク HP−91(27.5%) 42部 (1.0μ中空微粒子 ローム&ハース社製) * ワックス 58部
【0017】比較例−1 蛍光遮断層を下記組成のインクに変えた以外は、実施例
−1と同様にして、蛍光層、蛍光遮断層及び保護層を順
次積層した。 酸化チタンインク ** CR−50 50g (石原産業製 酸化チタン) * ワックス 50g ** 20重量%濃度の微分散したトルエン溶液
【0018】上記条件で作製した不可視情報記録体を印
字装置(大倉電気社製、TH−PMD)にてサーマルヘ
ッドにて印字した。比較例−1の酸化チタンインクによ
る蛍光遮断層の印字部分に携帯型紫外線ランプを照射し
てもなんら変化が認められず、印字した情報を識別する
ことはできなかった。実施例−1及び実施例−2の印字
部分は太陽光及び室内の照明下では識別することはでき
なかった。更に、このサンプルの印字部に携帯型紫外線
ランプにて紫外線を照射すると、肉眼で印字情報を極め
て良好に識別することができた。以上の結果を表−1に
示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の構成、特に本発明の蛍光層と感
熱層の組み合わせにより、特殊な機器を用いなくても、
一般的な感熱プリンターで不可視の情報を記録でき、且
つこの情報の識別が紫外線の照射という簡便な方法で可
能であることから、切符、定期券、チケット、プリペイ
ドカード等のカード類の偽造防止や改竄防止の方法とし
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の一例の断面図。
【符号の説明】 1 基材 2 蛍光層 3 蛍光遮断層 4 保護層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材上に紫外線発光蛍光体を
    含有する層及びこの蛍光体層上に加熱溶融する樹脂微粒
    子を含有する蛍光遮断層を設けてなる積層体であって、
    積層体上から加熱することにより加熱部分の樹脂粒子が
    紫外線及び可視光の透過体となる感熱記録層を有し、紫
    外線下で蛍光を発し肉眼で記録情報を読み取りができる
    ことを特徴とする不可視情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 樹脂微粒子が平均粒径0.05〜1.5
    μmの中空微粒子であることを特徴とする請求項1に記
    載の不可視情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 蛍光遮断層に紫外線を透過し可視部の4
    00〜700nmの範囲において少なくとも一つの吸収
    極大を持つ色素を含有することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の不可視情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 少なくとも基材上に紫外線発光蛍光体を
    含有する層及びこの蛍光体層上に加熱溶融する樹脂微粒
    子を含有する蛍光遮断層を設けてなる積層体において、
    積層体上から加熱することにより加熱部分の樹脂粒子が
    紫外線及び可視光の透過体となり、紫外線下で蛍光を発
    し肉眼で記録情報を読み取りができることを特徴とする
    不可視情報記録方法。
JP9218543A 1997-08-13 1997-08-13 情報記録媒体 Withdrawn JPH1166616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9218543A JPH1166616A (ja) 1997-08-13 1997-08-13 情報記録媒体

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JP9218543A JPH1166616A (ja) 1997-08-13 1997-08-13 情報記録媒体

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JPH1166616A true JPH1166616A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16721587

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JP9218543A Withdrawn JPH1166616A (ja) 1997-08-13 1997-08-13 情報記録媒体

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JP (1) JPH1166616A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534876A (ja) * 2007-07-26 2010-11-11 アイティーアイ スコットランド リミテッド セキュア認証機能

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040305