JPH116600A - 低温タンク - Google Patents

低温タンク

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JPH116600A
JPH116600A JP9162908A JP16290897A JPH116600A JP H116600 A JPH116600 A JP H116600A JP 9162908 A JP9162908 A JP 9162908A JP 16290897 A JP16290897 A JP 16290897A JP H116600 A JPH116600 A JP H116600A
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JP
Japan
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tank
side plate
granular
temperature tank
low temperature
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Withdrawn
Application number
JP9162908A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobumi Karasuno
信美 烏野
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH116600A publication Critical patent/JPH116600A/ja
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温タンクの重量増加が小さいとともに、コ
ールドスポットを確実に防止できる安価な低温タンクを
提供する。 【解決手段】 この低温タンク20は、外槽側板3と内
槽側板4との間に粒状パーライト21が充填される一
方、屋根部5にサスペンションデッキ6が吊下げられて
いる。サスペンションデッキ6の外周部に、クールダウ
ンによる粒状パーライト21の沈降量C以上の高さ寸法
を有する筒状の堰部材22が前記外周部に沿うように設
けられており、予め粒状パーライト21はこの堰部材2
2の上端付近まで充填されている。低温タンク20の運
転時に、クールダウンによる内槽の熱収縮や内槽内の液
化ガスの液面変動等に起因して、粒状パーライト21が
沈降した場合でも、サスペンションデッキ6は粒状パー
ライト21によって完全に覆われ、露出することはな
い。したがって、コールドスポットの発生を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばLNGやL
PG等の液化ガスを貯蔵するための低温タンクに関し、
特に、外槽側板と内槽側板との間に粒状保冷材が充填さ
れる一方、屋根部に、断熱材を敷かれたサスペンション
デッキが吊下げられている低温タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の低温タンクの一般的な構
造を図2に示す。この低温タンク1の主な構成として
は、外槽底板3aおよび内槽底板4aと、外槽底板3a
および内槽底板4a間に設けられて、所定の耐圧強度を
有する底部保冷部材2と、円筒形状の外槽側板3および
内槽側板4と、前記外槽側板3に連結されたドーム形状
の外槽屋根5と、この外槽屋根5に複数の吊り部材8で
吊り下げられたサスペンションデッキ6とである。外槽
底板3a、外槽側板3および外槽屋根5により外槽が構
成され、内槽底板4a、内槽側板4およびサスペンショ
ンデッキ6により内槽が構成されている。低温タンク1
に低温の液化ガス等を導入(クールダウン)することに
より低温タンク1を運転する。
【0003】前記サスペンションデッキ6上には、断熱
材としての複数の板状のグラスウール8が積み重ねら
れ、底部保冷部材2と外槽側板3と内槽側板4とで囲ま
れた空間には、安価で保冷性能に優れた粒状パーライト
(粒状保冷材)11が充填されている。低温タンク1の
非稼動時(非運転時)では、粒状パーライト11の自由
面(上面)12は、サスペンションデッキ6を完全に覆
う位置にある。また、粒状パーライト11の充填量は、
サスペンションデッキ6上に粒状パーライト11が散ら
ばらない量になっている。なお、符号10は、内槽側板
4の上端部の支持部材7に支持されたグラスウールを示
し、このグラスウール10は内槽4の全周に沿って設け
られており、前記サスペンションデッキ6はこのグラス
ウール10上に載っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
低温タンク1の運転時に、クールダウンによる内槽の熱
収縮や内槽内の液化ガスの液面変動等に起因して、内槽
側板4と外槽側板3との距離が変動し、これにより、図
3に示すように、粒状パーライト11が沈降して、その
自由面13がサスペンションデッキ6よりも低くなる恐
れがある。この場合、内槽側板4の上端とサスペンショ
ンデッキ6との間に隙間ができ、この隙間と向き合う外
槽側板3の部分が凍ってコールドスポットが発生する。
【0005】このコールドスポットの発生を未然に防ぐ
ために、低温タンク1の運転時に粒状パーライトを増し
充填することや、内槽側板4および外槽側板3の高さを
それぞれ高くすることが考えられる。しかしながら、前
記増し充填は、外槽内部に可燃性ガスが充満しているの
で、危険かつ困難な作業となり、他方、厚肉の内槽側板
4および外槽側板3の高さを高くすることは、低温タン
ク1のコストが嵩む上に、低温タンクの大幅な重量増加
を招き、好ましくない。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、低温タンクの重量増加が小
さいとともに、コールドスポットを確実に防止できる安
価な低温タンクを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、外槽側板と内槽側板との間に粒状保冷材が
充填される一方、屋根部に、断熱材を敷かれたサスペン
ションデッキが吊下げられている低温タンクにおいて、
前記サスペンションデッキの外周部上に、クールダウン
に起因する前記粒状保冷材の沈降量以上の高さ寸法を有
する筒状の堰部材が前記外周部に沿うように設けられて
おり、予め前記粒状保冷材は前記沈降量に相当する体積
量以上増し充填されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の作用としては、低温タンクの非運
転時には、粒状保冷材は堰部材に堰止められて、サスペ
ンションデッキ上に散らばることはない。低温タンクの
運転時に、クールダウンによる内槽の熱収縮や内槽内の
液化ガスの液面変動等に起因して、外槽側板と内槽側板
との間の粒状保冷材が沈降した場合でも、この沈降量に
見合った量の粒状保冷材が予め増し充填されているの
で、サスペンションデッキは粒状保冷材によって完全に
覆われ、露出することはない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の低温タンク
の一実施形態の概略を示す縦断面図であり、図1に示す
低温タンク20は図2に示した低温タンク1を改良した
ものである。なお、図1において、図2と同一構造の部
分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0010】図1に示すように、本実施形態の低温タン
ク20の改良点としては、サスペンションデッキ6の外
周部上面に、クールダウンによる粒状パーライト21
(その直径は例えば約1mm程度)の沈降量C以上の高
さ寸法を有する筒状の堰部材22が前記外周部に沿うよ
うに固定されていることである。なお、堰部材22は、
例えば複数の板部材を連結して円筒状とすることにより
作製することができ、また、堰部材22をサスペンショ
ンデッキ6に固定するには、例えば溶接やボルト締結に
より行うことができる。
【0011】低温タンク20の運転前に予め、粒状パー
ライト21は前記沈降量Cに相当する体積量以上増し充
填されており、粒状パーライト21の自由面(上面)1
4は、堰部材22の上端付近にまで達している。したが
って、堰部材22により粒状パーライト21がサスペン
ションデッキ6上に散らばることはない。なお、粒状パ
ーライト21の充填密度は例えば60kg/m3程度に
なっている。
【0012】低温タンク20が例えばLNGを貯蔵する
ものである場合には、粒状パーライト21の沈降量Cは
通常1m以下であるので、堰部材22の高さはこの沈降
量C以上の1mとなっている。また、堰部材22は、粒
状パーライト21の増し充填量分を堰止める機械的強度
の他には、他の機械的強度を要求されないので、堰部材
22を構成する板部材の板厚は外槽側板3や内槽側板4
の厚さよりも十分に薄いものでもよい。さらに、堰部材
22の材質としては、ステンレス板やアルミニウム板等
の軽金属や、サスペンションデッキ6と同一の材質を使
用することができる上に、安価な非鉄材料や非金属材料
も使用することもできる。
【0013】上記構成の低温タンク20においては、ク
ールダウンによる内槽の熱収縮や内槽内の液化ガスの液
面変動等に起因して、外槽側板3と内槽側板4との間の
粒状パーライト21が沈降した場合、この沈降量Cに見
合った量の粒状パーライト21が予め増し充填されてい
るので、沈降後の粒状パーライト21の自由面(上面)
15はサスペンションデッキ6よりも上方に位置する。
これにより、サスペンションデッキ6は粒状パーライト
21によって完全に覆われ、露出することはない。した
がって、コールドスポットの発生を未然に防止できる。
【0014】また、堰部材22の板厚は外槽側板3や内
槽側板4の厚さよりも十分に薄いものでもよく、また、
材質も安価な非鉄材料や非金属材料を使用することがで
きるので、低温タンク20のコストが嵩まないととも
に、低温タンク20の重量増加を極力阻止できる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりに構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。低温
タンクの非運転時には、粒状保冷材は堰部材により堰止
められてサスペンションデッキ上に散らばらない。低温
タンクの運転時に、クールダウンによる内槽の熱収縮や
内槽内の液化ガスの液面変動等に起因して、外槽側板と
内槽側板との間の粒状保冷材が沈降した場合でも、この
沈降量に見合った量の粒状保冷材が予め増し充填されて
いるので、サスペンションデッキは粒状保冷材によって
完全に覆われ、露出することはない。したがって、コー
ルドスポットの発生を未然に防止できる。
【0016】また、堰部材は、粒状保冷材の増し充填量
分を堰止める機械的強度の他に、他の機械的強度を要求
されないので、堰部材の板厚は外槽側板や内槽側板の厚
さよりも十分に薄いものでもよく、また、材質も安価な
非鉄材料や非金属材料を使用することができるので、低
温タンクのコストが嵩まないとともに、低温タンクの重
量増加を極力阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の低温タンクの一実施形態の概略を示
す縦断面図である。
【図2】 従来の低温タンクの一実施形態の概略を示す
縦断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図で、粒状パーライトの沈降
を説明するための図である。
【符号の説明】
2 底部保冷部材 3 外槽側板 3a 外槽底板 4 内槽側板 4a 内槽底板 5 外槽屋根(屋根部) 6 サスペンションデッキ 7 支持部材 8,10 グラスウール 9 吊り部材 20 低温タンク 21 粒状パーライト 22 堰部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽側板と内槽側板との間に粒状保冷材
    が充填される一方、屋根部に、断熱材を敷かれたサスペ
    ンションデッキが吊下げられている低温タンクにおい
    て、前記サスペンションデッキの外周部上に、クールダ
    ウンに起因する前記粒状保冷材の沈降量以上の高さ寸法
    を有する筒状の堰部材が前記外周部に沿うように設けら
    れており、予め前記粒状保冷材は前記沈降量に相当する
    体積量以上増し充填されていることを特徴とする低温タ
    ンク。
JP9162908A 1997-06-19 1997-06-19 低温タンク Withdrawn JPH116600A (ja)

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JP9162908A JPH116600A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 低温タンク

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