JP2000161591A - 低温タンク - Google Patents

低温タンク

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JP2000161591A
JP2000161591A JP10334153A JP33415398A JP2000161591A JP 2000161591 A JP2000161591 A JP 2000161591A JP 10334153 A JP10334153 A JP 10334153A JP 33415398 A JP33415398 A JP 33415398A JP 2000161591 A JP2000161591 A JP 2000161591A
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JP
Japan
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tank
low
liquefied gas
cold
cold insulation
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JP10334153A
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English (en)
Inventor
Juichiro Yamada
寿一郎 山田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液位の変化に伴って入熱面積を変化させるこ
とにより不必要な入熱を防ぎ、BOG量を減らす。 【解決手段】 保冷構造としたタンク底部1とタンク側
壁部2とからなるタンク本体Iに耐圧構造としたタンク
屋根部10を設ける。ポリウレタンフォーム12をビニ
ールシート13に包み込んで保冷浮体9を作製する。タ
ンク本体I内に保冷浮体9を液位の変動に追従して上下
方向へ変位できるようにする。タンク本体Iと保冷浮体
9とで囲まれる保冷空間に低温液化ガス6を収容する。
低温液化ガス6の貯蔵量の変化により液位が変化すると
保冷空間が上下方向に拡大、縮小される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLNGやLPG等の
低温液化ガスを貯蔵するために用いられる低温タンクに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNGやLPGの如き低温液化ガスを貯
蔵する地上の低温タンクの場合は、従来、タンク底部、
タンク側壁部及びタンク屋根部にそれぞれ保冷材が使用
されて全体が保冷構造として製作されていた。
【0003】すなわち、図2にその一例の概略を示す如
く、金属製の外槽底板1a上に内槽底板1bを、底部冷
熱抵抗緩和材の如き保冷材4を介在させて設置してタン
ク底部1を形成し、該タンク底部1上に、金属製の外槽
側板2aと内槽側板2bを同心状に配設して、外槽側板
2aと内槽側板2bとの間に、パーライトの如き保冷材
5を充填してタンク側壁部2を形成し、更に、該タンク
側壁部2の上面に、金属製の外槽屋根3aと内槽屋根3
bを設置して、その間にパーライトの如き保冷材5を充
填してタンク屋根部3を形成し、タンク全体を保冷構造
として、タンク屋根部3を貫通させて配してある液受入
管7を通して浮け入れられたLNGやLPGの如き低温
液化ガス6を貯蔵するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
低温タンクの場合は、タンク底部1、側壁部2、屋根部
3のすべてが保冷構造となっていて、タンク内部はすべ
て保冷空間となっているので、貯蔵した低温液化ガス6
の液位が下がって液面6a上方のガス層8が広くなって
も、保冷空間は変らず、外部からの入熱量は変化しな
い。すなわち、一般に、タンクへの入熱は、保冷部の厚
さ、熱伝導率、入熱面積により支配されるが、従来の低
温タンクはその構成上、常温部と低温部の境界の面積が
内容液の液位の変化に関係なく常に一定となるものであ
るから、低温部となるタンク内部への入熱量は一定であ
る。そのため、実際に保冷しなければならないのは低温
液化ガス6の液面6a以下となる液層であるのに対し、
上記従来の低温タンクでは、上述のようにタンク内部す
べてが保冷空間としてあって、保冷空間内にガス層8を
も内包した構造となっていて、低温液化ガス6の貯蔵量
が減り、保冷を必要とする体積が減少する場合であって
も保冷空間は一定で、入熱面積が一定であるため、不必
要な入熱が生じてBOG量が増加するという問題があ
る。
【0005】そこで、本発明は、低温液化ガスの液位の
変化に伴い入熱面積を変化させるようにして、不必要な
入熱を防止するようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、タンク側壁部とタンク底部を保冷構造と
したタンク本体のタンク屋根部を耐圧構造とし、且つタ
ンク本体内に、保冷構造とした保冷浮体を液位の変動に
追従して上下方向へ変位できるように配置し、タンク本
体と保冷浮体とで囲まれた保冷空間に低温液化ガスを貯
蔵するようにした構成とする。
【0007】貯蔵する低温液化ガスの液位が変化する
と、それに伴って保冷浮体が上下に変位させられて保冷
空間が変化させられ、液位が下がると、保冷空間を小さ
くすることができ、収容液への入熱量を減少させること
ができる。
【0008】又、保冷浮体を、ポリウレタンフォームを
シート材で包んでなる構成とすることによりポリウレタ
ンフォームが飛散することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1(イ)(ロ)は本発明の低温タンクの
実施の一形態を示すもので、タンク底部1を、外槽底板
1aと内槽底板1bの二重壁構造として、その間に図2
の場合と同様に底部冷熱抵抗緩和材の如き保冷材4を介
在させて保冷構造とすると共に、タンク側壁部2を、外
槽側板2aと内槽側板2bの二重壁構造として、その間
に図2の場合と同様にパーライトの如き保冷材5を充填
して保冷構造とし、該タンク底部1とタンク側壁部2と
で形成されるタンク本体I内に、貯蔵する低温液化ガス
6の液面6aに浮かせて該低温液化ガス6の液位の変動
に追従して上下動できるように浮力を有する保冷材で平
板状に製作してなる保冷浮体9を配置して、該保冷浮体
9とタンク側壁部2とタンク底部1とで形成される空間
部を保冷空間とするようにし、且つ上記タンク側壁部2
の頂部に、タンク内部のガス圧に耐え得るように耐圧性
を有する屋根材11で製作されたタンク屋根部10を設
置し、上記保冷浮体9の上方のガス層8とタンク屋根部
10を常温部とするようにする。
【0011】上記保冷浮体9は、図1(ロ)に示す如
く、低温液化ガス6より比重の軽いポリウレタンフォー
ム12を飛散させないようにシート材としてのビニール
シート13に包み込んでプレート状に成形してなり、且
つタンク本体Iのタンク側壁部2内周面に沿う形状とし
てあり、その外周端とタンク側壁部2の内槽側板2b内
周面との間に所定のクリアランスcを設けて、内槽側板
2bが、低温液化ガス6の貯蔵量の増減による液位の上
下により周方向に熱収縮を生じても抵抗なく上下方向に
変位できるようにしてある。又、所定位置に上下方向に
貫通する孔14を設け、該孔14に液受入管7を貫通さ
せることで、保冷浮体9が液受入管7外周側で上下方向
にスライド自在となるようにしてある。
【0012】15はタンク側壁部2の外槽側板2aと内
槽側板2bの上端部間を閉塞する部材である。
【0013】貯蔵している低温液化ガス6が消費される
ことで、その貯蔵量が減少して、図1(イ)に二点鎖線
で示す如く、液面6aが下降すると、該液面6aの下降
に伴い保冷浮体9も内槽側板2bの内側に沿い下方へと
移動して、タンク底部1及びタンク側壁部2と保冷浮体
9との間に形成される保冷空間が上下方向に縮少され、
低温液化ガス6の貯蔵量に対応したものとされる。又、
低温液化ガス6が受入管7より浮け入れられて貯蔵量が
増加すると、液面6aの上昇に伴い保冷浮体9が上方へ
移動させられることで、保冷空間は上下方向に拡大され
て低温液化ガス6の貯蔵量に対応したものとされる。
【0014】このように、保冷空間は常に貯蔵される低
温液化ガス6の体積に対応したものとすることができ、
保冷空間内からガス層を排除して保冷空間を従来に比し
て小さいものとすることができて、入熱面積を小さくし
て入熱量を減少させることができ、又、低温液化ガス6
の貯蔵量の増減に対応するよう保冷空間を拡大、縮少さ
せて入熱面積を変化させることができて、不必要な入熱
を避けることができ、したがってBOGの発生量を少な
く抑えることができ、特に、液として出荷を行うLPG
のプラントではプラント運転費の削減を行うことができ
る。
【0015】又、保冷浮体9はポリウレタンフォーム1
2をビニールシート13で包み込んで作製することによ
りポリウレタンフォーム12は飛散することがなく、貯
蔵する低温液化ガス6にポリウレタンフォーム12が混
入することを防止することができる。
【0016】更に、保冷浮体9の上方は保冷空間ではな
い常温部とすることができることから、屋根を屋根材1
1による一重構造とすることができると共に、屋根材1
1を低温材製ではない常温材製のものとすることができ
る。
【0017】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、保冷材5をタンク側壁部2の全面に充
填したものを示したが、計画されている最大液位までを
保冷することができるよう充填すればよいこと、保冷浮
体9をポリウレタンフォーム12をビニールシート13
で包み込んでなる構造のものとして示したが、貯蔵する
低温液化ガス6より比重の小さい保冷材を用いて且つ該
保冷材が低温液化ガス6に混入してしまうことを防ぐこ
とができるようにすれば、任意の材質のものを用いて保
冷浮体9を作製してよいこと、液受入管7をタンク側壁
部2の下部に連通接続するようにしてもよいこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の低温タンクに
よれば、タンク側壁部とタンク底部を保冷構造としたタ
ンク本体のタンク屋根部を耐圧構造とし、且つタンク本
体内に、保冷構造とした保冷浮体を液位の変動に追従し
て上下方向へ変位できるように配置し、タンク本体と保
冷浮体とで囲まれた保冷空間に低温液化ガスを貯蔵する
ようにした構成としてあるので、低温液化物の貯蔵量の
増減に対応するよう保冷空間を拡大、縮小させて入熱面
積を変化させることができ、不必要な入熱を避けること
ができて、BOGの発生量を少なく抑えることができる
という優れた効果を発揮し、又、保冷浮体を、ポリウレ
タンフォームをシート材で包んでなる構成とすることに
より、ポリウレタンフォームが飛散して貯蔵する低温液
化ガスに混入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温タンクの実施の一形態を示すもの
で、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は保冷浮体の拡大
図である。
【図2】従来の低温タンクの一例の概略を示す切断側面
図である。
【符号の説明】
I タンク本体 1 タンク底部 2 タンク側壁部 6 低温液化ガス 9 保冷浮体 10 タンク屋根部 12 ポリウレタンフォーム 13 シート材(ビニールシート)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク側壁部とタンク底部を保冷構造と
    したタンク本体のタンク屋根部を耐圧構造とし、且つタ
    ンク本体内に、保冷構造とした保冷浮体を液位の変動に
    追従して上下方向へ変位できるように配置し、タンク本
    体と保冷浮体とで囲まれた保冷空間に低温液化ガスを貯
    蔵するようにした構成を有することを特徴とする低温タ
    ンク。
  2. 【請求項2】 保冷浮体を、ポリウレタンフォームをシ
    ート材で包んでなる構成とした請求項1記載の低温タン
    ク。
JP10334153A 1998-11-25 1998-11-25 低温タンク Pending JP2000161591A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007084007A1 (en) * 2006-01-18 2007-07-26 Norsk Hydro Asa Lng storage with the storage tank provided in a cavern
KR101264890B1 (ko) * 2011-06-30 2013-05-15 대우조선해양 주식회사 과냉상태 유지수단을 갖는 석션 드럼
KR101271043B1 (ko) * 2011-04-14 2013-06-04 삼성중공업 주식회사 액화천연가스 재기화 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007084007A1 (en) * 2006-01-18 2007-07-26 Norsk Hydro Asa Lng storage with the storage tank provided in a cavern
KR101271043B1 (ko) * 2011-04-14 2013-06-04 삼성중공업 주식회사 액화천연가스 재기화 장치
KR101264890B1 (ko) * 2011-06-30 2013-05-15 대우조선해양 주식회사 과냉상태 유지수단을 갖는 석션 드럼

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